説明

コネクタ用接続端子およびそれを組み込んだコネクタ

【課題】所望の保持強度および接触信頼性を確保しつつ、低背化、小型化したコネクタ用接続端子を提供することにある。
【解決手段】コネクタのベースに挿入,固定する固定片21と、この固定辺21の上辺から突出した連結部22と、この連結部22の上端部から前記固定片21に沿って延在し、一端部を上方接点部28とし、かつ、他端部を操作受け部27とした可動片23と、からなり、前記固定片21の上辺のうち、前記上方接点部28に対向する位置に下方接点部26aを設け、前記ベースに回動可能に支持された操作レバーで前記可動片23の操作受け部27を操作できるコネクタ用接続端子20である。そして、前記固定片21の上辺に沿って設けたスリット26bで弾性腕部26を切り出し、前記弾性腕部26の自由端部を下方接点部26aとするとともに、前記弾性腕部26の断面積をアスペクト比1.2以上とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコネクタ用接続端子、特に、フレキシブルプリント基板を接続するためのコネクタに組み込まれる接続端子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コネクタ用接続端子としては、例えば、接続対象物の挿入方向に沿って延在する固定ビームおよび可動ビームを有するコンタクトと、そのコンタクトを内部に保持する絶縁ハウジングと、前記接続対象物を挿入する側と相対する側に位置し、前記コンタクトを前記接続対象物に接触させるように弾性変形させるアクチュエータと、を備え、前記コンタクトの可動ビームが、当該可動ビームと前記固定ビームとを接合する連結バネ部を介して揺動自在に支持された電気コネクタにおいて、前記連結バネ部は、前記固定ビームとの接合部分から前記接続対象物が挿入される方向であるコネクタ後端側に向かって湾曲状に延出する形状を有していることを特徴とする電気コネクタに組み込まれるものがある(特許文献1参照)。
【0003】
そして、前記電気コネクタでは、特許文献1の図2に示すように、可動ビーム13の接触凸部13aと固定ビーム14の接触凸部14aとを接離可能に対向させるとともに、接触信頼性を高めるために前記固定ビーム14の自由端部を若干、上方に湾曲させている。このため、前記絶縁ハウジングにおける導電端子の保持強度が小さく、一方、保持強度を大きくすべく、前記固定ビーム14の湾曲を小さくすると、接触凸部14aの変位量が小さくなり、接触信頼性が低下する。
さらに、前記電気コネクタは更なる低背化、小型化が要求され、前記電気コネクタに組み込まれるコネクタ用接続端子もより一層の低背化、小型化が要求されている。
例えば、ある電気コネクタでは、絶縁ハウジングの高さ寸法が1mm以下であり、前記電気コネクタに組み込まれるコネクタ用接続端子には板厚0.2mm以下の導電性薄板を用いるとともに、多数の前記コネクタ用接続端子を前記ハウジング内に0.3〜0.5mmピッチで並設していた。
【特許文献1】特開2007−227302号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、通常、コネクタ用接続端子は導電性薄板をプレス加工で打ち抜いて製造されるため、前記コネクタ用接続端子を低背化、小型化することに限界があった。特に、自由端部が湾曲する前記固定ビームをプレス加工でより小さく成形することは容易でなく、成形できたとしても、ベースに対するコネクタ用接続端子の保持強度,接触信頼性が低いという問題点があった。
【0005】
本発明は、前記問題点に鑑み、所望の保持強度および接触信頼性を確保しつつ、低背化、小型化したコネクタ用接続端子を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るコネクタ用接続端子は、前記課題を解決すべく、コネクタのベースに挿入,固定する固定片と、この固定辺の上辺から突出した連結部と、この連結部の上端部から前記固定片に沿って延在し、一端部を上方接点部とし、かつ、他端部を操作受け部とした可動片と、からなり、前記固定片の上辺のうち、前記上方接点部に対向する位置に下方接点部を設け、前記ベースに回動可能に支持された操作レバーで前記可動片の操作受け部を操作できるコネクタ用接続端子であって、前記固定片の上辺に沿って設けたスリットで弾性腕部を切り出し、前記弾性腕部の自由端部を下方接点部とするとともに、前記弾性腕部の断面積をアスペクト比1.2以上とした構成としてある。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、固定片の上辺にスリットを設けて切り出され、かつ、自由端部に下方接点部を有する弾性腕部の断面積を、アスペクト比1.2以上としてある。このため、前記弾性腕部が弾性変形しやすいだけでなく、前記固定片をベースに挿入,固定しても保持強度が低下しない。この結果、所望の接触信頼性,保持強度を確保しつつ、低背化,小型化できるコネクタ用接続端子が得られる。
【0008】
本発明に係る他のコネクタ用端子は、コネクタのベースに挿入,固定する固定片と、この固定辺の上辺から突出した連結部と、この連結部の上端部から前記固定片に沿って延在し、一端部を上方接点部とし、かつ、他端部を操作受け部とした可動片と、からなり、前記固定片の上辺のうち、前記上方接点部に対向する位置に下方接点部を設け、前記ベースに回動可能に支持された操作レバーで前記可動片の操作受け部を操作できるコネクタ用接続端子であって、前記固定片の上辺に沿って設けたスリットで弾性腕部を切り出し、前記弾性腕部の自由端部を下方接点部とするとともに、前記スリットの断面積をアスペクト比1.2以上とした構成としてある。
【0009】
本発明によれば、最適な断面積を有するスリットを形成して弾性腕部を切り出してあるので、所望の保持強度および接触信頼性を確保しつつ、より一層低背化,小型化したコネクタ用接続端子が得られる。
【0010】
本発明に係る別のコネクタ用接続端子は、コネクタのベースに挿入,固定する固定片と、この固定辺の上辺から突出した連結部と、この連結部の上端部から前記固定片に沿って延在し、一端部を上方接点部とし、かつ、他端部を操作受け部とした可動片と、からなり、前記固定片の上辺のうち、前記上方接点部に対向する位置に下方接点部を設け、前記ベースに回動可能に支持された操作レバーで前記可動片の操作受け部を操作できるコネクタ用接続端子であって、前記固定片の上辺に沿って設けたスリットで弾性腕部を切り出し、前記弾性腕部の自由端部を下方接点部とするとともに、前記スリットの下方側に位置する底部の断面積をアスペクト比1.2以上とした構成としてある。
【0011】
本発明によれば、弾性腕部を切り出したスリットの下方側に位置する底部を最適な断面積としてあるので、所望の保持強度および接触信頼性を確保しつつ、より一層低背化、小型化したコネクタ用接続端子が得られる。
【0012】
本発明に係るコネクタは、前述のコネクタ用接続端子をベース内に組み込んだ構成としてある。
【0013】
本発明によれば、所望の保持強度および接触信頼性を確保しつつ、低背化、小型化できるコネクタが得られるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明に係るコネクタ用接続端子をコネクタに組み込んだ実施形態を、図1ないし図5の添付図面に従って説明する。
本実施形態は、図1に示すように、図示しないフレキシブルプリント基板を接続するコネクタ10に適用した場合である。そして、前記コネクタ10は、図2に示すように、大略、ベース11と、第1接続端子20と、第2接続端子30と、操作レバー40とからなるものである。
【0015】
ベース11は、その両側端面の片側縁部から弾性腕部12,12を背面側に平行にそれぞれ延在してある。前記弾性腕部12の内向面のうち、先端縁部にガイド用テーパ面12a(図5B)を形成してあるとともに、その奧側に軸受け用スリット12b(図2)を形成してある。また、前記ベース11は、その正面側に図示しないフレキシブルプリント基板の一端部を挿入できる開口部11aを有するとともに、正面から背面を貫通する第1挿入孔13を所定のピッチで並設してある。さらに、前記ベース11は、その背面の下方縁部から前記弾性腕部12,12の間にガイド板15を延在してあるとともに、前記第1挿入孔13と隣り合う位置に第2挿入孔14を並設してある。
【0016】
第1接続端子20は、図3に示すように、前記ベース11の第1挿入孔13に挿入して固定される固定片21と、前記固定片21の上辺に突設した連結部22と、前記連結部22の上端部から両側に前記固定片21と略平行に延在した可動片23とからなり、例えば、厚さ0.1mmを有しているものである。
【0017】
前記固定片21は、その下辺の一端部に前記ベース11の縁部に係止して位置決めするための係止用爪部24を設けてある一方、その上辺に、前記連結部22を間にして抜け止め用突起25と弾性腕部26とを設けてある。そして、前記弾性腕部26は、その自由端部を下方接点部26aとしてある。
【0018】
なお、本実施形態に係る固定片21を後述する電気鋳造で形成すれば、所望の角度の抜け止め用突起25を1回の電気鋳造工程で製造でき、ブレス加工のように複数回のプレス作業工程を必要としないという利点がある。
【0019】
また、前記弾性腕部26の断面積のアスペクト比は、1.2〜4、好ましくは1.5〜3である。1.2未満であると、低背化、小型化において明確な効果が得られないからであり、4を越えると、所望の強度が得られないからである。
さらに、前記弾性腕部26を固定片20から切り出すためのスリット26bの断面積のアスペクト比は1.2〜4、好ましくは1.5〜3である。1.2未満であると、低背化、小型化において明確な効果が得られないからであり、4を越えると、所望の変位量を得ることが困難となるからである。
そして、前記スリット26bの下方側に位置する底部26cの断面積のアスペクト比は、1.2〜4、好ましくは1.5〜3である。1.2未満であると、低背化、小型化において明確な効果が得られないからであり、4を越えると、所望の強度が得られないからである。
【0020】
前記連結部22は、前記固定片21と前記可動片23とを連結するとともに、前記可動片23を回動可能に支持するものであり、その断面積におけるアスペクト比は1.2〜4、好ましくは1.5〜3である。1.2未満であると、操作力および接触力の改善に明確な変化が見受けられないからであり、4を越えると、所望の耐久性が得られないからである。
【0021】
前記可動片23は、その一端部を操作受け部27とするとともに、その他端部に上方接点部28を設けてある。そして、前記上方接点部28は、前記下方接点部26aの直上に位置している。
【0022】
前述のようなアスペクト比を有する第1接続端子20の製造方法としては、例えば、図4に示すように、フープ材50と同時に形成する電気鋳造法が挙げられる。前記電気鋳造法は、図示しない母型と対向電極との間に電圧を印加することにより、前記母型のキャビティの底面のうち、絶縁膜で被覆されていない部分に金属を電着する。さらに、電流を流すと、底面の一部を覆う絶縁膜の上にも金属が電着する。このとき、絶縁膜を覆う金属層は、絶縁膜に覆われていない部分に電着した金属層から遅れて成長する。つまり、母型のキャビティ表面の凹凸および絶縁膜の有無によって第1接続端子20の凹凸面,テーパ面が形成される。
【0023】
第1接続端子20の材質には、所望の形状,物性が得られるだけでなく、電気鋳造用溶液が変質しにくいことが必要である。このため、第1接続端子20の材料としては、例えば、銅単体、ニッケル単体の他、ニッケル・銀合金、ニッケル・タングステン合金、ニッケル・コバルト合金、ニッケル・パラジウム合金等が挙げられる。
【0024】
第2接続端子30は、図2に示すように、前記ベース11の第2挿入孔14に挿入して固定される固定片31と、前記固定片31の上辺部に突設した連結部32と、前記連結部32の上端部から両側に前記固定片31と略平行に延在する可動片33と、からなるものである。
なお、前記第2接続端子30の製造方法,材質,厚さは、前述の第1接続端子20と同様であるので、説明を省略する。
【0025】
前記固定片31は、その下辺の一端部に前記ベース11の縁部に係止して位置決めするための係止用爪部34を設けてある一方、前記連結部32の基部に、抜け止め用突起35を設けてある。前記抜け止め用突起35は、板厚方向に迫り出すように形成されている。また、前記固定片31は、前記係止用爪部34と抜け止め用突起35との間に位置する上辺に、軸受け部31aを形成してある。そして、前記固定片31は、前記係止用爪部34と反対側に位置する上辺端部を下方接点部36としてある。
【0026】
前記連結部32は、前記固定片31と前記可動片33とを連結するとともに、前記可動片33を回動可能に支持するものであり、その断面積におけるアスペクト比は、1.2〜4、好ましくは1.5〜3である。1.2未満であると、操作力および接触力の改善に明確な変化が見受けられないからであり、4を越えると、所望の耐久性が得られないからである。
【0027】
前記可動片33は、その一端部を操作受け部37とするとともに、その他端部に上方接点部38を設けてある。そして、前記上方接点部38は、前記下方接点部36の直上に位置している。
【0028】
操作レバー40は、図2に示すように、両側端面に回動軸部41,41を同一軸心上に突設してある。また、前記操作レバー40は、片側縁部に第1,第2接続端子20,30の操作受け部27,37を操作するカム部42を所定のピッチで並設してあるとともに、前記カム部42に対応する位置に前記操作受け部27,37が挿通する貫通孔43を並設してある。
【0029】
なお、本実施形態にかかるコネクタ10に接続される図示しないフレキシブルプリント基板としては、例えば、その一端部の上面にプリント配線した第1,第2接続パッド部を千鳥状に交互に並設したものが挙げられる。
【0030】
前述の構成部品の組立方法について説明する。
まず、前記ベース11の正面側の開口部11aから第1挿入孔13に第1接続端子20の一端部を挿入する。これにより、図5に示すように、第1接続端子20に設けた抜け止め用突起25がベース11の抜け止め部の天井面に係止するとともに、係止用爪部24がベース11の縁部に係止し、位置決めされる。
【0031】
一方、前記ベース11のガイド板15に沿って第2接続端子30の一端部を第2挿入孔14に挿入する。これにより、第2接続端子30の抜け止め用突起35が上下方向に押し広げつつ、係止する。これと同時に、係止用爪部34がベース11の縁部に係止し、位置決めされる。
【0032】
ついで、前記操作レバー40の貫通孔43に第1,第2接続端子20,30の操作受け部27,37をそれぞれ挿入する。そして、前記第2接続端子30の固定片31の上面に沿って前記操作レバー40を滑らせ、カム部42で操作受け部27,37を押し上げて弾性変形させたままの状態で押し込む。これにより、前記カム部42が第2接続端子30の軸受け部31aに嵌合するとともに、前記回動軸部41がベース11の軸受け用スリット12bに嵌合し、前記操作レバー40が回動可能に支持される。
【0033】
次に、前記コネクタ10に図示しないフレキシブルプリント基板を接続,固定する方法を説明する。
図1に示すように、前記ベース11の開口部11aに図示しないフレキシブルプリント基板の一端部を前記ベース11の内側面に突き当たるまで挿入する。ついで、操作レバー40を回動軸部41の軸心を中心に回動して押し倒すと、カム部42が第1,第2接続端子20,30の操作受け部27,37を同時に押し上げることにより、曲げモーメントが作用する。このため、連結部22,32を支点として可動片23,33がそれぞれ回動し、下方接点部26a,36と上方接点部28,38とが、フレキシブルプリント基板の一端部に千鳥状に並設した第1,第2接続パッド部をそれぞれ挟持し、導通する。
【0034】
本実施形態においては、下方接点部26a,36と上方接点部28,38とが、前記フレキシブルプリント基板の表裏面にそれぞれ食い込んで抜け止めするとともに、第1接続端子20の弾性腕部26が弾性変形するので、高い接触信頼性を有するコネクタ10が得られる。
【0035】
一方、前記フレキシブルプリント基板を前記コネクタ10から取り外す場合には、前記操作レバー40を逆方向に回動させることにより、カム部42を反転させ、第1,第2接続端子20,30の操作受け部27,37への曲げモーメントを解除した後、前記フレキシブルプリント基板を引き出す。
【0036】
前記第1,第2接続端子20,30の連結部22,32は、必ずしも湾曲している必要はなく、真直であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明にかかるコネクタ用接続端子は、前述の実施形態に限らず、他のコネクタに組み込んでもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に係るコネクタ用接続端子を組み込んだコネクタの斜視図である。
【図2】図1で示したコネクタの分解斜視図である。
【図3】図3A、図3B、図3C、図3Dおよび図3Eは、図2で示した第1接続端子の斜視図、異なる角度の斜視図、平面図、正面図および底面図である。
【図4】図2で示した第1接続端子の製造方法を説明するための斜視図である。
【図5】図5Aは図1で示したコネクタの平面図、図5Bは図5AのB−B線断面図である。
【符号の説明】
【0039】
10:コネクタ
11:ベース
12:弾性腕部
13:第1挿入孔
14:第2挿入孔
20:第1接続端子
21:固定片
22:連結部
23:可動片
24:係止用爪部
25:抜け止め用突起
26:弾性腕部
26a:下方接点部
26b:スリット
26c:底部
27:操作受け部
28:上方接点部
30:第2接続端子
31:固定片
31a:軸受け部
32:連結部
33:可動片
34:係止用爪部
35:抜け止め用突起
36:下方接点部
37:操作受け部
38:上方接点部
40:操作レバー
41:回動軸部
42:カム部
43:貫通孔
50:フープ材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタのベースに挿入,固定する固定片と、この固定辺の上辺から突出した連結部と、この連結部の上端部から前記固定片に沿って延在し、一端部を上方接点部とし、かつ、他端部を操作受け部とした可動片と、からなり、前記固定片の上辺のうち、前記上方接点部に対向する位置に下方接点部を設け、前記ベースに回動可能に支持された操作レバーで前記可動片の操作受け部を操作できるコネクタ用接続端子であって、
前記固定片の上辺に沿って設けたスリットで弾性腕部を切り出し、前記弾性腕部の自由端部を下方接点部とするとともに、前記弾性腕部の断面積をアスペクト比1.2以上としたことを特徴とするコネクタ用接続端子。
【請求項2】
コネクタのベースに挿入,固定する固定片と、この固定辺の上辺から突出した連結部と、この連結部の上端部から前記固定片に沿って延在し、一端部を上方接点部とし、かつ、他端部を操作受け部とした可動片と、からなり、前記固定片の上辺のうち、前記上方接点部に対向する位置に下方接点部を設け、前記ベースに回動可能に支持された操作レバーで前記可動片の操作受け部を操作できるコネクタ用接続端子であって、
前記固定片の上辺に沿って設けたスリットで弾性腕部を切り出し、前記弾性腕部の自由端部を下方接点部とするとともに、前記スリットの断面積をアスペクト比1.2以上としたことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ用接続端子。
【請求項3】
コネクタのベースに挿入,固定する固定片と、この固定辺の上辺から突出した連結部と、この連結部の上端部から前記固定片に沿って延在し、一端部を上方接点部とし、かつ、他端部を操作受け部とした可動片と、からなり、前記固定片の上辺のうち、前記上方接点部に対向する位置に下方接点部を設け、前記ベースに回動可能に支持された操作レバーで前記可動片の操作受け部を操作できるコネクタ用接続端子であって、
前記固定片の上辺に沿って設けたスリットで弾性腕部を切り出し、前記弾性腕部の自由端部を下方接点部とするとともに、前記スリットの下方側に位置する底部の断面積をアスペクト比1.2以上としたことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ用接続端子。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載のコネクタ用接続端子を組み込んだことを特徴とするコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−86877(P2010−86877A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−256693(P2008−256693)
【出願日】平成20年10月1日(2008.10.1)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】