説明

コネクタ製造装置およびコネクタ製造方法

【課題】製造装置の簡素化、小型化を図ることができるコネクタ製造技術を提供する。
【解決手段】コネクタ製造装置10は、フープ材供給装置51と、定寸カット装置52と、樹脂成形装置53と、加工検査装置20とを備えている。加工検査装置20は、複数のコンタクトがキャリアに繋がって整列保持された状態で絶縁ハウジングに配置された成形品の当該コンタクトの導通検査を行う導通検査手段と、成形品のコンタクトからキャリアを分離除去してコネクタを形成するキャリア分離手段と、コネクタを構成するコンタクトの短絡検査を行う短絡検査手段とを有している。加工検査装置20は、複数のコンタクト1aに接触する複数の検査プローブを有する検査プローブセットと、コンタクトに繋がるキャリアに接触するキャリアカッタとを有している。加工検査装置20は、成形品の絶縁ハウジングを保持した状態で、導通検査と、キャリアの分離除去と、短絡検査とを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに絶縁された複数のコンタクトが絶縁ハウジングに配置された構造を有する電気コネクタの製造技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電気コネクタにおいては、小型化、コンタクトの多極化、コンタクトの高密度化が進み、例えば、携帯電話等に用いられる細線同軸線用コネクタの場合、外形寸法(横幅×奥行き×高さ)が22mm×3mm×1.7mm、コンタクト芯数20ピン、コンタクトの幅が0.2mm、コンタクトピッチが0.4mmというものが出現している。このような細線同軸コネクタの製造方法としては、図5に示すような、インサート成形方式を用いたコネクタ製造装置50が知られている。
【0003】
ここで、図2および図5〜図8を参照しながら、従来のコネクタ製造装置50を用いてコネクタ4をインサート成形により製作する工程について説明する。図2(a)に示すように、複数のコンタクト1aがキャリア1bに整列保持されて繋がった状態に形成されたフープ材1を、定寸送り装置(図示せず)により、図5に示すコネクタ製造装置50のフープ材供給装置51から定寸カット装置52へ供給する。そして、定寸カット装置52により、製造するコネクタの芯数に相当する所定の長さにフープ材1を切断して、図2(b)に示すような定寸カット済みフープ材2(以下、「端子片2」と記す。)を形成する。
【0004】
次に、コネクタ製造装置50に設けられた搬送装置(図示せず)により端子片2を樹脂成形装置53へ搬送し、ここで端子片2に樹脂成形を施すことにより、図2(c)に示すように、所定数のコンタクト1aが互いに絶縁状態に配置された絶縁ハウジング3aが形成され、所定数のコンタクト1aが一体成形された成形品3が得られる。このとき、図2(c)における成形品3のA−A断面は図2(d)に示すような形状となっている。
【0005】
次に、コネクタ製造装置50に設けられた搬送装置(図示せず)により成形品3を樹脂成形装置53からキャリアカット装置54に搬送する。そして、キャリアカット装置54において、図6(a)に示すように、成形品3がレール56上にセットされ、この後、図6(b)に示すように、クランパ55を閉じることによって成形品3をレール56上に保持する。この後、図6(c)に示すように、キャリアカッタ57を閉じることによってキャリア1bを切断し、成形品3に配置されたコンタクト1aからキャリア1bを分離すると、図2(e)に示すコネクタ4が形成される。
【0006】
次に、クランパ55を開いてコネクタ4の保持を開放した後、キャリア1bが除去されたコネクタ4を、搬送装置(図示せず)によって、図5および図7(a)に示す導通短絡検査装置58まで搬送し、レール59上にセットする。そして、導通短絡検査装置58において、図7(b)に示すように、クランパ60を閉じることにより、コネクタ4をレール59上に保持する。
【0007】
この後、図7(c)に示すように、複数のコンタクト1aのそれぞれにほぼ同時に接触する複数の検査プローブ61aを備えた第1検査プローブセット61と、同様に複数のコンタクト1aのそれぞれにほぼ同時に接触する複数の検査プローブ62aを備えた第2検査プローブセット62を前進させ、それぞれの検査プローブ61a,62aをコンタクト1aに接触させる。そして、第1検査プローブセット61の1本の検査プローブ61aと、第2検査プローブセット62の1本の検査プローブ62aと、1つのコンタクト1aとによって閉回路が形成され、この閉回路に対して通電することによって導通検査を行う。
【0008】
導通検査が終わると、図8(a)に示すように、第1検査プローブセット61を後退させることによって、各検査プローブ61aをコンタクト1aから離し、第2検査プローブセット62によって短絡検査を行う。短絡検査が終わると、図8(b)に示すように、クランパ60を開いてコネクタ4を開放するとともに、第2検査プローブセット62を後退させて、各検査プローブ62aをコンタクト1aから離す。
【0009】
短絡検査が終わったコネクタ4は搬送装置(図示せず)によって所定位置まで搬送されるが、導通検査および短絡検査において合格したコネクタ4だけが、図5に示す梱包トレイ65に搬送され、不合格となったコネクタ4は廃棄される。
【0010】
このように、コネクタ4の製造工程の最終段階においては、コンタクト1aの導通検査および短絡検査が行われる。導通検査は、コンタクト1aが正しく導通するかどうかを検査するものであり、短絡検査は、隣り合うまたは/および近接するコンタクト1aが短絡していないかどうかを検査するものである。
【0011】
一方、フレキシブルケーブルを接続する接続部品(コネクタ)の導通試験において、従来、接続部品上部に検出手段(検出ピン)を挿入可能な開口部を設け、その中に検出手段(検出ピン)を挿入し、接続端子部の持つバネ性を利用して、接続端子と検出手段(検出ピン)との接触圧を安定化させることにより、適切な導通試験を行うという技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0012】
【特許文献1】特開平6−29055号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
図5〜図8で示した従来の導通検査は、それぞれのコンタクト1aの2箇所に検査プローブ61a,62aを接触させ、電流を流すことによって行っているが、検査に要する時間を短縮するためには、検査プローブ61a,62aは、高密度で配置されたコンタクト1aのそれぞれに同時に接触しなければならず、そのためには、複数の検査プローブ61a,62aが高精度に配置された検査プローブセットが必要となる。また、第1検査プローブセット61および第2検査プローブセット62という、2組のプローブセットが必要であるため、コネクタ製造装置50が複雑化、大型化するだけでなく、装置価格の上昇を招いている。
【0014】
また、図5に示した従来のコネクタ製造装置50においては、コンタクト1aからキャリア1bを分離するキャリアカット装置54と導通・短絡検査装置58とが別々に設けられている。そのため、キャリアカット装置54にてキャリア1bが切断分離されたコネクタ4をキャリアカット装置54から導通・短絡検査装置58まで搬送する装置が別途必要である。このように、キャリアカット装置54と、導通・短絡検査装置58とが別々に設けられていたこと、搬送装置が必要だったことにより、コネクタ製造装置50全体が複雑化、大型化するため、広い設置スペースが必要であり、装置の高価格化も招いている。
【0015】
さらに、キャリアカット装置54と、導通・短絡検査装置58とが別々に設けられていたことにより、キャリアカット装置54にてキャリア1bが切断分離されたコネクタ4をキャリアカット装置54から導通・短絡検査装置58まで搬送する必要があるため、コネクタ製造時間が増大する。また、前述したように、別途コネクタ4をキャリアカット装置54から導通・短絡検査装置58まで搬送する工程を実行する場合、導通・短絡検査装置58のコネクタ停止位置にコネクタ4を正確に位置決めするための位置決め装置が必要となり、それに起因して装置の高価格化を招いている。
【0016】
一方、特許文献1に記載された導通検査は、コネクタの上部開口部から挿入した検出ピンを接続端子部に接触させるとともに、プリント基板の基板パターンに検出ピンを接触させ、その導通を取るというものである。従って、複数の接続端子部と同数の検出ピンが必要であり、検査関連機器の複雑化、大型化、および装置価格の上昇を招いている。また、特許文献1に記載の発明においては、コネクタを基板に半田付けした後に検査を行うものであるため、検査によって不良が判明したときは、基板からコネクタを取り外す必要があり、多大な工数が発生する。
【0017】
本発明が解決しようとする課題は、製造装置の簡素化・小型化、低価格化およびコネクタ製造時間の短縮を図ることができるコネクタ製造技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明のコネクタ製造装置は、互いに絶縁された複数のコンタクトが絶縁ハウジングに配置された構成を有するコネクタの製造装置であって、
複数のコンタクトがキャリアに繋がって整列保持された状態で絶縁ハウジングに配置された成形品における前記コンタクトの導通検査を行う導通検査手段と、
前記コンタクトから前記キャリアを分離除去してコネクタを形成するキャリア分離手段と、
前記コネクタを構成する前記コンタクトの短絡検査を行う短絡検査手段と、を有し、
少なくとも前記絶縁ハウジングの一部を保持して静止させた状態で、前記導通検査と、前記キャリアの分離除去と、前記短絡検査とを行う加工検査装置を備えたことを特徴とする。
【0019】
このような構成とすれば、加工検査装置における所定位置に絶縁ハウジングを保持した状態で成形品(若しくはコネクタ)を移動させず静止させた状態で、コンタクトの導通検査と、キャリアの分離除去と、コンタクトの短絡検査と、を連続的に行うことが可能となる。従って、従来のコネクタ製造装置が具備しているキャリア分離装置と導通・短絡検査装置とが一体化された状態となり、キャリア分離装置から導通・短絡検査装置へのコネクタの移動が不要となり、コネクタ製造時間の短縮を図ることができる。また、これらの装置間の搬送装置およびコネクタの位置決め装置も不要となるため、コネクタ製造装置全体の簡素化・小型化、低価格化を図ることができる。
【0020】
ここで、前記導通検査手段に、前記成形品を構成する複数のコンタクトに接触する第1導電手段と、前記コンタクトと繋がる前記キャリアに接触する第2導電手段と、を設ければ、第1導電手段のみを複数の検査プローブが高密度で配置された検査プローブセットとするだけで、導通検査を実行可能となるため、装置の簡素化・小型化、低価格化を図ることができる。
【0021】
次に、本発明のコネクタ製造方法は、互いに絶縁された複数のコンタクトが絶縁ハウジングに配置された構成を有するコネクタの製造方法であって、
複数のコンタクトがキャリアに繋がって整列保持された状態で絶縁ハウジングに配置された成形品における前記コンタクトの導通を検査する導通検査工程を行い、
次に、前記コンタクトから前記キャリアを分離除去してコネクタを形成するキャリア分離工程を行い、
次に、前記コネクタを構成する前記コンタクトの短絡を検査する短絡検査工程を行うことを特徴とする。
【0022】
このような構成とすれば、導通検査工程において、コンタクトがキャリアに繋がった状態で導通検査を行うことが可能となるため、前述と同様、複数の検査プローブが高密度で配置された検査プローブセットは、コンタクトに接触する側の1セットのみ具備すればよいこととなり、装置の簡素化・小型化、低価格化を図ることができる。
【0023】
ここで、少なくとも前記絶縁ハウジングの一部を保持して静止させた状態で、前記導通検査工程と、前記キャリア分離工程と、前記短絡検査工程とをこの順番に実行することが望ましい。このような構成とすれば、成形品(若しくはコネクタ)を保持して、移動させずに、コンタクトの導通検査と、キャリアの分離除去と、コンタクトの短絡検査とを連続的に行うことが可能となるため、キャリア分離装置と導通・短絡検査装置とが一体化され、これらの装置間のコネクタの移動が不要となり、コネクタ製造時間の短縮を図ることができる。また、コネクタ搬送装置およびコネクタ位置決め装置も不要となるため、装置全体の簡素化・小型化および低価格化を図ることができる。
【0024】
また、前記導通検査工程は、前記成形品のコンタクトに接触する第1導電手段と、前記コンタクトと繋がるキャリアに接触する第2導電手段とを用いて導通検査を行うことが望ましい。このような構成とすれば、第1導電手段のみを複数の検査プローブが高密度で配置された検査プローブセットとするだけで、導通検査を実行可能となるため、装置の簡素化・小型化、低価格化を図ることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明により、コネクタ製造装置の簡素化・小型化、低価格化およびコネクタ製造時間の短縮を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態であるコネクタ製造装置を示す斜視図、図2(a)は複数のコンタクトがキャリアに整列保持されて繋がった状態に形成されたフープ材を示す部分斜視図、図2(b)は製造するコネクタの芯数に相当する所定の長さに切断した定寸カット済みフープ材である端子片を示す斜視図、図2(c)は端子片に樹脂成形を施され所定数のコンタクトが一体成形された成形品を示す斜視図、図2(d)は図2(c)のA−A線における斜視断面図、図2(e)は成形品に配置されたコンタクトからキャリアが分離されたコネクタを示す斜視図である。また、図3は図1に示すコネクタ製造装置を構成する加工検査装置における処理工程を示す図、図4は図1に示すコネクタ製造装置を構成する加工検査装置おける処理工程を示す図である。
【0027】
図1に示すように、本実施形態のコネクタ製造装置10は、フープ材供給装置51と、定寸カット装置52と、樹脂成形装置53と、加工検査装置20とを備えている。これらの装置のうち、フープ材供給装置51、定寸カット装置52および樹脂成形装置53は、図5に示す従来のコネクタ製造装置50における各装置と同じ構造、機能を有するものであり、図2(a)に示すフープ材1から図2(c),(d)に示す成形品3を形成する工程も同じであるため、説明を省略する。
【0028】
図1に示すコネクタ製造装置10を構成する樹脂成形装置53において形成された成形品3(図2(c)参照)は、搬送装置(図示せず)により樹脂成形装置53から加工検査装置(導通短絡キャリア分離装置)20へ搬送され、ここで、図3(a)に示すように、成形品3はレール12上の所定位置にセットされる。そして、図3(b)に示すように、クランパ11が閉じて成形品3はレール12上に保持される。
【0029】
次に、図3(c)に示すように、キャリアカッタ13を、成形品3のキャリア1bの両面に接触するまで閉じるとともに、検査プローブセット14を上昇させて、検査プローブセット14が具備する複数の検査プローブ14aをそれぞれ複数のコンタクト1aに接触させる。これによって、キャリアカッタ13と、キャリア1bと、コンタクト1aと、各検査プローブ14aとは電気的に接続された閉回路を形成するため、この閉回路に給電することによって導通検査を行う。このとき、複数のコンタクト1aに接触する検査プローブ14aを有する検査プローブセット14が第1導通手段として機能し、これらのコンタクト1aと繋がるキャリア1bに接触するキャリアカッタ13が第2導通手段として機能する。
【0030】
導通検査が終了したら、図4(a)に示すように、キャリアカッタ13をさらに閉じることによってキャリア1bが切断され、絶縁ハウジング3aに配置されたコンタクト1aからキャリア1bが分離され、図2(e)に示すコネクタ4が形成される。キャリア切断工程が終わると、図4(b)に示すように、複数の検査プローブ14aを各コンタクト1aに接触させた状態でキャリアカッタ13が開かれ、検査プローブ14aからコンタクト1aに給電することによって短絡検査が行われる。
【0031】
次に、図4(c)に示すように、クランパ11を開くとともに検査プローブ14aをコンタクト1aから離し、コネクタ4を図示しない搬送装置で搬送する。この時、導通・短絡検査に不合格となったコネクタ4は廃棄され、合格したコネクタ4だけが搬送され梱包トレイ65に収容される。
【0032】
このように、コネクタ製造装置10においては、加工検査装置20におけるレール12上に絶縁ハウジング3aをクランパ11で保持して静止させたままの状態で、成形品3を移動させることなく、コンタクト1aの導通検査と、キャリア1bの分離除去と、コンタクト1aの短絡検査とを連続的に行うことができる。このため、図5に示す従来のコネクタ製造装置50を構成するキャリアカット装置54と導通・短絡検査装置58とが一体化された状態となり、従来は必要であった、キャリアカット装置54から導通・短絡検査装置58へのコネクタ4の移動装置が不要となり、コネクタ製造装置10全体を簡素化・小型化、コネクタ製造時間の短縮を実現することができる。このため、コネクタ製造装置10の設置スペースも縮小することができ、コネクタ製造装置10の製造コストも低減することができる。
【0033】
また、図3(c)に示す導通検査工程においては、複数のコンタクト1aが一連のキャリア1bに繋がった状態で導通検査を行うことができるため、複数の検査プローブ14aが高密度で配置された検査プローブセット14は、コンタクト1aに接触する側のみ具備すればよい。従って、複数の検査プローブ61a,62aがそれぞれ高密度で配置された2組の検査プローブセット61,62が必要な従来のコネクタ製造装置50に比べ、コネクタ製造装置10は構造の簡素化・小型化、低価格化を図ることができる。
【0034】
本実施形態においては、コネクタ製造装置10を細線同軸線用コネクタの製造工程に適用した場合を説明したが、本発明のコネクタ製造装置10は細線同軸コネクタの製造に限らず、様々な種類の電気コネクタの製造に適用することができる。また、コンタクトが絶縁ハウジングへ配置されたコネクタをインサート成形で製造する方法について説明したが、成形された絶縁ハウジングにコンタクトを圧入してコネクタを製造する方法を採用することもできる。さらに、本実施形態では、コンタクト1aからキャリア1bを分離する方法としてキャリアカッタ13を用いているが、コンタクト1aの所定箇所に溝を形成しておき、コンタクト1aをその溝部分で折り曲げることによりコンタクト1aとキャリア1bとを分離する方式を採用することもできる。その場合、本実施形態において第2導通手段として機能したキャリア分離装置の1つであるキャリアカッタ13に代えて、コンタクト1aを折り曲げて分離する部材を第2導通手段として用いることができる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明に係るコネクタ製造技術は、電気・電子部品として使用されるコネクタの製造工程において広く使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態であるコネクタ製造装置を示す斜視図である。
【図2】(a)はフープ材を示す部分斜視図、(b)は端子片を示す斜視図、(c)は成形品を示す斜視図、(d)は前記(c)のA−A線における斜視断面図、(e)はコネクタを示す斜視図である。
【図3】図1に示すコネクタ製造装置を構成する加工検査装置における処理工程を示す図である。
【図4】図1に示すコネクタ製造装置を構成する加工検査装置における処理工程を示す図である。
【図5】従来のコネクタ製造装置を示す斜視図である。
【図6】図5に示すコネクタ製造装置を構成するキャリアカット装置における加工工程を示す図である。
【図7】図5に示すコネクタ製造装置を構成する導通・短絡検査装置における検査工程を示す図である。
【図8】図5に示すコネクタ製造装置を構成する導通・短絡検査装置における検査工程を示す図である。
【符号の説明】
【0037】
1 フープ材
1a コンタクト
1b キャリア
2 端子片
3 成形品
3a 絶縁ハウジング
4 コネクタ
10,50 コネクタ製造装置
11 クランパ
12 レール
13 キャリアカッタ
14 検査プローブセット
14a,61a,62a 検査プローブ
20 加工検査装置
51 フープ材供給装置
52 定寸カット装置
53 樹脂成形装置
54 キャリアカット装置
58 導通・短絡検査装置
61 第1検査プローブセット
62 第2検査プローブセット
65 梱包トレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに絶縁された複数のコンタクトが絶縁ハウジングに配置された構成を有するコネクタの製造装置であって、
複数のコンタクトがキャリアに繋がって整列保持された状態で絶縁ハウジングに配置された成形品における前記コンタクトの導通検査を行う導通検査手段と、
前記コンタクトから前記キャリアを分離除去してコネクタを形成するキャリア分離手段と、
前記コネクタを構成する前記コンタクトの短絡検査を行う短絡検査手段と、を有し、
少なくとも前記絶縁ハウジングの一部を保持して静止させた状態で、前記導通検査と、前記キャリアの分離除去と、前記短絡検査とを行う加工検査装置を備えたことを特徴とするコネクタ製造装置。
【請求項2】
前記導通検査手段に、
前記成形品を構成する複数のコンタクトに接触する第1導電手段と、
前記コンタクトと繋がる前記キャリアに接触する第2導電手段と、を設けたことを特徴とする請求項1記載のコネクタ製造装置。
【請求項3】
互いに絶縁された複数のコンタクトが絶縁ハウジングに配置された構成を有するコネクタの製造方法であって、
複数のコンタクトがキャリアに繋がって整列保持された状態で絶縁ハウジングに配置された成形品における前記コンタクトの導通を検査する導通検査工程を行い、
次に、前記コンタクトから前記キャリアを分離除去してコネクタを形成するキャリア分離工程を行い、
次に、前記コネクタを構成する前記コンタクトの短絡を検査する短絡検査工程を行うことを特徴とするコネクタ製造方法。
【請求項4】
少なくとも前記絶縁ハウジングの一部を保持して静止させた状態で、前記導通検査工程と、前記キャリア分離工程と、前記短絡検査工程とをこの順番に実行することを特徴とする請求項3記載のコネクタ製造方法。
【請求項5】
前記導通検査工程は、前記成形品のコンタクトに接触する第1導電手段と、前記コンタクトと繋がるキャリアに接触する第2導電手段とを用いて導通検査を行うことを特徴とする請求項3または4記載のコネクタ製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−202609(P2006−202609A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−13160(P2005−13160)
【出願日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(592028846)第一精工株式会社 (94)
【Fターム(参考)】