コロ支承
【課題】 本発明は錆付きや劣化を効率よく防止して、長期間、確実に作動させることができ、保守が不要な、安価に製造できるコロ支承を得るにある。
【解決手段】 少なくとも一対の支持バーと、この少なくとも一対の支持バーに両端部が所定間隔で固定された複数本の軸と、この複数本の軸にそれぞれ回転可能に取付けられた、該軸の外径寸法よりも内径寸法が大きく、下端部が前記一対の支持バーの下端部より下方へ突出するパイプ状のローラとでコロ支承を構成している。
【解決手段】 少なくとも一対の支持バーと、この少なくとも一対の支持バーに両端部が所定間隔で固定された複数本の軸と、この複数本の軸にそれぞれ回転可能に取付けられた、該軸の外径寸法よりも内径寸法が大きく、下端部が前記一対の支持バーの下端部より下方へ突出するパイプ状のローラとでコロ支承を構成している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は主に目地プレートをスライド移動させる部分に使用されるコロ支承に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコロ支承はベアリングを介装したローラや合成樹脂材を介装させるものが使用されている。
【0003】
しかしながら、床目地装置のように人が通行する所に使用した場合、ベアリングの錆付きや合成樹脂材の劣化によって一定期間で修理しなければならず、この場合、通行止めを行なって修理しなければならないというという欠点があった。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、錆付きや劣化を効率よく防止して、長期間、確実に作動させることができ、保守が不要な、安価に製造できるコロ支承を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は少なくとも一対の支持バーと、この少なくとも一対の支持バーに両端部が所定間隔で固定された複数本の軸と、この複数本の軸にそれぞれ回転可能に取付けられた、該軸の外径寸法よりも内径寸法が大きく、下端部が前記一対の支持バーの下端部より下方へ突出するパイプ状のローラとでコロ支承を構成している。
【発明の効果】
【0007】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0008】
(1)少なくとも一対の支持バーと、この少なくとも一対の支持バーに両端部が所定間隔で固定された複数本の軸と、この複数本の軸にそれぞれ回転可能に取付けられた、該軸の外径寸法よりも内径寸法が大きく、下端部が前記一対の支持バーの下端部より下方へ突出するパイプ状のローラとからなるので、長期間経っても、パイプ状のローラが軸に錆付いて回転不能になったりするのを確実に防止することができる。
したがって、長期間、確実に作動させることができる。
【0009】
(2)前記(1)によって、構造が簡単で、ベアリング等を使用しないので、低コストで容易に製造することができる。
【0010】
(3)前記(1)によって、長期間、確実に作動するので、従来のように一定期間で保守を行なわなくてもよく、設置状態で使用する部分に最適状態で使用することができる。
【0011】
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、床面上を移動する部分に最適状態で使用できる。
【0012】
(5)請求項3も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、一対の支持バーを固定して使用する部分に最適に使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0014】
図1ないし図5に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は本発明のコロ支承で、このコロ支承1は一対の支持バー2、2と、この一対の支持バー2、2に両端部が所定間隔で固定された複数本の軸3と、この複数本の軸3にそれぞれ回転可能に取付けられた、該軸3の外径寸法よりも内径寸法が大きく、前記支持バー2、2の高さ寸法よりも外径寸法が大きく、下端部が前記一対の支持バー2、2の下端部より下方へ突出するパイプ状のローラ4とで構成されている。
【0015】
このように構成されたコロ支承1は図4および図5に示すように、前後左右方向にスライド移動させることができる床用目地装置5の一方の建物6の開口部7の下部位置の躯体6aにほぼ水平方向に固定されたチャンネル状のレール8内に収納され、目地プレート9の端部に形成されたガイド片10が複数個のローラ4に支持されるように取付けられている。
このため、地震により一方の建物6と他方の建物11とが異なる前後方向に揺れ動いた場合、目地プレート9のガイド片10は複数個のローラ4上をスライド移動して、その揺れ動きを吸収する。
なお、軸3の外径寸法よりも大きな内径寸法のローラ4を取付けているため、錆付いて動かなくなったりするのを防止できるとともに、経年変化によって劣化したりするのを確実に防止することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
【0016】
次に、図6ないし図15に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0017】
図6ないし図9に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、一対の支持バーとして下端部が接続されたチャンネル材12を用いた点で、このようなチャンネル材12を一対の支持バー2A、2Aとして用いて構成したコロ支承1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、一対の支持バー2A、2Aをレールとして使用できる。
なお、複数個の軸3に回転可能に取付けられるパイプ状のローラ4はチャンネル材12の底面12aに接触していても、浮いていてもよく、要はローラ4が回転できるように遊びを介して軸3に取付けられておればよい。
【0018】
図10ないし図15に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、4対となるように5個の当接バー2、2、2、2、2に両端部が所定間隔で固定された複数本の軸3を固定した点で、このように形成されたコロ支承1Bは床用目地装置5Aの他方の建物11の目地部側の床躯体11aに形成された目地プレート支持凹部13と目地プレート9との間に配置され、目地プレート9の左右方向のスライド移動をスムーズに行なう場合うに使用される。
また、図15に示すように荷物14を載せて移動する場合に使用される。この場合、床面に凹凸があってもそれぞれのパイプ状のローラ4は上下方向に移動できるため、スムーズに移動することができる。
【0019】
なお、前記本発明を実施する各形態では複数本の軸3を支持バー2、2Aに固定するものについて説明したが、本発明はこれに限らず、位置だけ固定できるように支持バー2、2Aに取付けたものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明はコロ支承を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の平面図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の形態の側面図。
【図3】図1の3−3線に沿う断面図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の形態の使用状態の平面図。
【図5】図4の5−5線に沿う断面図。
【図6】本発明実施するための第2の形態の平面図。
【図7】本発明を実施するための第2の形態の正面図。
【図8】図6の8−8線に沿う断面図。
【図9】本発明を実施するための第2の形態の使用状態の断面図。
【図10】本発明を実施するための第3の形態の平面図。
【図11】本発明を実施するための第3の形態の側面図。
【図12】図10の12−12線に沿う断面図。
【図13】本発明を実施するための第3の形態の使用状態の平面図。
【図14】図13の14−14線に沿う断面図。
【図15】本発明を実施するための第3の形態の別の使用状態の説明図。
【符号の説明】
【0022】
1、1A、1B:コロ支承、 2、2A:支持バー、
3:軸、 4:ローラ、
5、5A:床用目地装置、 6:一方の建物、
7:開口部、 8:レール、
9:目地プレート、 10:ガイド片、
11:他方の建物、 12:チャンネル材、
13:目地プレート支持凹部、 14:荷物。
【技術分野】
【0001】
本発明は主に目地プレートをスライド移動させる部分に使用されるコロ支承に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコロ支承はベアリングを介装したローラや合成樹脂材を介装させるものが使用されている。
【0003】
しかしながら、床目地装置のように人が通行する所に使用した場合、ベアリングの錆付きや合成樹脂材の劣化によって一定期間で修理しなければならず、この場合、通行止めを行なって修理しなければならないというという欠点があった。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、錆付きや劣化を効率よく防止して、長期間、確実に作動させることができ、保守が不要な、安価に製造できるコロ支承を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は少なくとも一対の支持バーと、この少なくとも一対の支持バーに両端部が所定間隔で固定された複数本の軸と、この複数本の軸にそれぞれ回転可能に取付けられた、該軸の外径寸法よりも内径寸法が大きく、下端部が前記一対の支持バーの下端部より下方へ突出するパイプ状のローラとでコロ支承を構成している。
【発明の効果】
【0007】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0008】
(1)少なくとも一対の支持バーと、この少なくとも一対の支持バーに両端部が所定間隔で固定された複数本の軸と、この複数本の軸にそれぞれ回転可能に取付けられた、該軸の外径寸法よりも内径寸法が大きく、下端部が前記一対の支持バーの下端部より下方へ突出するパイプ状のローラとからなるので、長期間経っても、パイプ状のローラが軸に錆付いて回転不能になったりするのを確実に防止することができる。
したがって、長期間、確実に作動させることができる。
【0009】
(2)前記(1)によって、構造が簡単で、ベアリング等を使用しないので、低コストで容易に製造することができる。
【0010】
(3)前記(1)によって、長期間、確実に作動するので、従来のように一定期間で保守を行なわなくてもよく、設置状態で使用する部分に最適状態で使用することができる。
【0011】
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、床面上を移動する部分に最適状態で使用できる。
【0012】
(5)請求項3も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、一対の支持バーを固定して使用する部分に最適に使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0014】
図1ないし図5に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は本発明のコロ支承で、このコロ支承1は一対の支持バー2、2と、この一対の支持バー2、2に両端部が所定間隔で固定された複数本の軸3と、この複数本の軸3にそれぞれ回転可能に取付けられた、該軸3の外径寸法よりも内径寸法が大きく、前記支持バー2、2の高さ寸法よりも外径寸法が大きく、下端部が前記一対の支持バー2、2の下端部より下方へ突出するパイプ状のローラ4とで構成されている。
【0015】
このように構成されたコロ支承1は図4および図5に示すように、前後左右方向にスライド移動させることができる床用目地装置5の一方の建物6の開口部7の下部位置の躯体6aにほぼ水平方向に固定されたチャンネル状のレール8内に収納され、目地プレート9の端部に形成されたガイド片10が複数個のローラ4に支持されるように取付けられている。
このため、地震により一方の建物6と他方の建物11とが異なる前後方向に揺れ動いた場合、目地プレート9のガイド片10は複数個のローラ4上をスライド移動して、その揺れ動きを吸収する。
なお、軸3の外径寸法よりも大きな内径寸法のローラ4を取付けているため、錆付いて動かなくなったりするのを防止できるとともに、経年変化によって劣化したりするのを確実に防止することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
【0016】
次に、図6ないし図15に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0017】
図6ないし図9に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、一対の支持バーとして下端部が接続されたチャンネル材12を用いた点で、このようなチャンネル材12を一対の支持バー2A、2Aとして用いて構成したコロ支承1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、一対の支持バー2A、2Aをレールとして使用できる。
なお、複数個の軸3に回転可能に取付けられるパイプ状のローラ4はチャンネル材12の底面12aに接触していても、浮いていてもよく、要はローラ4が回転できるように遊びを介して軸3に取付けられておればよい。
【0018】
図10ないし図15に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、4対となるように5個の当接バー2、2、2、2、2に両端部が所定間隔で固定された複数本の軸3を固定した点で、このように形成されたコロ支承1Bは床用目地装置5Aの他方の建物11の目地部側の床躯体11aに形成された目地プレート支持凹部13と目地プレート9との間に配置され、目地プレート9の左右方向のスライド移動をスムーズに行なう場合うに使用される。
また、図15に示すように荷物14を載せて移動する場合に使用される。この場合、床面に凹凸があってもそれぞれのパイプ状のローラ4は上下方向に移動できるため、スムーズに移動することができる。
【0019】
なお、前記本発明を実施する各形態では複数本の軸3を支持バー2、2Aに固定するものについて説明したが、本発明はこれに限らず、位置だけ固定できるように支持バー2、2Aに取付けたものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明はコロ支承を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の平面図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の形態の側面図。
【図3】図1の3−3線に沿う断面図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の形態の使用状態の平面図。
【図5】図4の5−5線に沿う断面図。
【図6】本発明実施するための第2の形態の平面図。
【図7】本発明を実施するための第2の形態の正面図。
【図8】図6の8−8線に沿う断面図。
【図9】本発明を実施するための第2の形態の使用状態の断面図。
【図10】本発明を実施するための第3の形態の平面図。
【図11】本発明を実施するための第3の形態の側面図。
【図12】図10の12−12線に沿う断面図。
【図13】本発明を実施するための第3の形態の使用状態の平面図。
【図14】図13の14−14線に沿う断面図。
【図15】本発明を実施するための第3の形態の別の使用状態の説明図。
【符号の説明】
【0022】
1、1A、1B:コロ支承、 2、2A:支持バー、
3:軸、 4:ローラ、
5、5A:床用目地装置、 6:一方の建物、
7:開口部、 8:レール、
9:目地プレート、 10:ガイド片、
11:他方の建物、 12:チャンネル材、
13:目地プレート支持凹部、 14:荷物。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一対の支持バーと、この少なくとも一対の支持バーに両端部が所定間隔で固定された複数本の軸と、この複数本の軸にそれぞれ回転可能に取付けられた、該軸の外径寸法よりも内径寸法が大きく、下端部が前記一対の支持バーの下端部より下方へ突出するパイプ状のローラとからなることを特徴とするコロ支承。
【請求項2】
一対の支持バーの下端部よりローラの外周部が突出するように配置されていることを特徴とする請求項1記載のコロ支承。
【請求項3】
一対の支持バーはローラの下端部が接触しないチャンネル材で形成されていることを特徴とする請求項1記載のコロ支承。
【請求項1】
少なくとも一対の支持バーと、この少なくとも一対の支持バーに両端部が所定間隔で固定された複数本の軸と、この複数本の軸にそれぞれ回転可能に取付けられた、該軸の外径寸法よりも内径寸法が大きく、下端部が前記一対の支持バーの下端部より下方へ突出するパイプ状のローラとからなることを特徴とするコロ支承。
【請求項2】
一対の支持バーの下端部よりローラの外周部が突出するように配置されていることを特徴とする請求項1記載のコロ支承。
【請求項3】
一対の支持バーはローラの下端部が接触しないチャンネル材で形成されていることを特徴とする請求項1記載のコロ支承。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2009−63145(P2009−63145A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−233847(P2007−233847)
【出願日】平成19年9月10日(2007.9.10)
【出願人】(000110365)ドーエイ外装有限会社 (152)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月10日(2007.9.10)
【出願人】(000110365)ドーエイ外装有限会社 (152)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]