説明

コンソールボックス

【課題】蓋体及びその開閉構造を簡素化して部品点数及び組付け工程を低減できると共に、開放状態の蓋体の裏面側の見栄え及び蓋体の触感を向上させることができるコンソールボックスを提供する。
【解決手段】本コンソールボックス1は、開口8bを有するボックス本体2と、前記開口を塞ぎ、且つ、蓋本体10と該蓋本体を支持する支持枠11とを有する蓋体3と、を備え、前記蓋体には、その先端側が前記ボックス本体の内部に取り付けられる伸縮性を有する延設部20が設けられており、前記ボックス本体及び前記蓋体のうちの一方には軸部30が設けられており、他方には該軸部を軸支する軸受部31が設けられており、該軸部及び該軸受部は、前記延設部の伸縮により該軸部の軸心と交差する方向に相対移動されるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンソールボックスに関し、さらに詳しくは、蓋体及びその開閉構造を簡素化して部品点数及び組付け工程を低減できると共に、開放状態の蓋体の裏面側の見栄え及び蓋体の触感を向上させることができるコンソールボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、自動車等の車両室内のコンソールボックスとして、開口を有するボックス本体と、このボックス本体に回転自在に支持されて開口を開閉する蓋体と、を備えてなるものが一般に知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
上記蓋体101としては、例えば、図5及び図6に示すように、布製又はビニール製の表皮102とポリウレタン製のパッド103とを樹脂製の基材104に巻き込み、これら表皮102、パッド103及び基材104の3部材を、環状であり樹脂製のベゼル部材105を挟んで表皮102を押さえた状態で樹脂製のベース部材106に取り付け、このベース部材106の裏面側に樹脂製の化粧材107を取り付けてなるものが知られている。
【0004】
また、上記蓋体101の開閉構造としては、例えば、回転支持機構108とロック機構109とを備えるものが知られている。この回転支持機構108は、ベース部材106の裏面側に形成された左右の支持部110,110の貫通孔110aに支持ピン111を挿通し、この支持ピン111の両端側をボックス本体118に設けられた軸支部112で軸支して構成されている。さらに、上記ロック機構109は、ロック部材113の貫通孔113aに支持ピン114を挿通し、この支持ピン114の両端側をベース部材106の裏面側に形成された支持部(図示省略)に軸支してロック部材113を揺動自在に支持すると共に、ロック部材113及びベース部材106の間にロック部材113をロック方向に揺動するように付勢するバネ116を装着して構成されている。
【0005】
【特許文献1】特開2008−155819号公報
【特許文献2】特開2002−337614号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来のコンソールボックスでは、蓋体101として、表皮102、パッド103、基材104、ベゼル部材105、ベース部材106、及び化粧材107の6部材からなるものを採用しているので、蓋体101の構造が複雑であり、部品点数及び組付け工程が極めて多くなる。さらに、ロック機構109として、ロック部材113(可動部材)、支持ピン114、及びバネ116の3部材からなるものを採用しているので、ロック機構109ひいては蓋体の開閉構造が複雑であり、やはり部品点数及び組付け工程が多くなる。
また、上記従来のコンソールボックスでは、蓋体101の裏面側には樹脂製の化粧材107が設けられているので、開放状態の蓋体101の裏面側の見栄えを向上させ難い。
さらに、上記従来のコンソールボックスでは、表皮102及びパッド103を基材104に巻き込んでなる3部材を、ベゼル部材105を介して回転支持機構108とロック機構109の一部が備えられたベース部材106に取り付けているので、蓋体101の厚さ方向の寸法を大きくできない。そのため、パッド103の厚みを大きくできず、蓋体101の触感を向上させ難い。
【0007】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、蓋体及びその開閉構造を簡素化して部品点数及び組付け工程を低減できると共に、開放状態の蓋体の裏面側の見栄え及び蓋体の触感を向上させることができるコンソールボックスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の通りである。
1.開口を有するボックス本体と、
前記開口を塞ぎ、且つ、蓋本体と該蓋本体を支持する支持枠とを有する蓋体と、を備え、
前記蓋体には、その先端側が前記ボックス本体の内部に取り付けられる伸縮性を有する延設部が設けられており、
前記ボックス本体及び前記蓋体のうちの一方には軸部が設けられており、他方には該軸部を軸支する軸受部が設けられており、該軸部及び該軸受部は、前記延設部の伸縮により該軸部の軸心と交差する方向に相対移動されるようになっていることを特徴とするコンソールボックス。
2.前記延設部は、前記蓋本体の表皮の一部を延設して構成されている上記1.記載のコンソールボックス。
3.前記蓋本体は、袋織りの二重織り部と一重織り部とを有する一枚織布からなる表皮と、該二重織り部の内部に封入される弾性を有するパッドと、を有する上記1.又は2.に記載のコンソールボックス。
4.前記二重織り部のうちの表側織り部に用いられる繊維と裏側織り部に用いられる繊維とでは、原料、繊度、捲縮率、及び引張り強さからなる群のうちの少なくとも一種が異なる上記3.記載のコンソールボックス。
5.前記表側織り部に用いられる繊維は表用捲縮繊維であり、前記裏側織り部に用いられる繊維は、該表用捲縮繊維より捲縮率の大きい裏用捲縮繊維である上記4.記載のコンソールボックス。
6.前記蓋本体は、袋編みの二重編み部と一重編み部とを有する一枚編布からなる表皮と、該二重編み部の内部に封入される弾性を有するパッドと、を有する上記1.又は2.に記載のコンソールボックス。
7.前記二重編み部のうちの表側編み部に用いられる繊維と裏側編み部に用いられる繊維とでは、原料、繊度、捲縮率、及び引張り強さからなる群のうちの少なくとも一種が異なる上記6.記載のコンソールボックス。
8.前記表側編み部に用いられる繊維は表用捲縮繊維であり、前記裏側編み部に用いられる繊維は、該表用捲縮繊維より捲縮率の大きい裏用捲縮繊維である上記7.記載のコンソールボックス。
9.前記ボックス本体及び前記蓋体の間には、該ボックス本体に対して該蓋体をロックするロック機構が設けられており、該ロック機構は、前記延設部の伸縮によりロック解除されるようになっている上記1.乃至8.のいずれか一項に記載のコンソールボックス。
10.前記表皮には、前記パッドを入れるための切り込みが形成されており、前記支持枠には、該切り込みに対応する位置にリブ部が設けられている上記3.乃至8.のいずれか一項に記載のコンソールボックス。
11.前記リブ部の表面側には、前記表皮に向かって突出する突起部が設けられている上記10.記載のコンソールボックス。
【発明の効果】
【0009】
本発明のコンソールボックスによると、蓋体に延設部を設け、ボックス本体及び蓋体のうちの一方に軸部を設け、他方に軸受部を設け、これら軸部及び軸受部を、延設部の伸縮により軸部の軸心と交差する方向に相対移動させるようにしたので、蓋体の開閉構造を簡素化して部品点数及び組付け工程を低減することができる。また、蓋体として、蓋本体及び支持枠を有するものを採用しているので、蓋体の構造を簡素化して部品点数及び組付け工程を低減することができる。また、開放状態の蓋体の裏面側として蓋本体を見せることができ、蓋体の裏面側の見栄えを向上させることができる。さらに、蓋体の構造を簡素化できるので、蓋本体の厚さ寸法を大きくでき、蓋体の触感を向上させることができる。
また、前記延設部が、前記蓋本体の表皮の一部を延設して構成されている場合は、蓋体の構造をさらに簡素化できる。
また、前記蓋本体が、袋織りの二重織り部と一重織り部とを有する一枚織布からなる表皮と、該二重織り部の内部に封入される弾性を有するパッドと、を有する場合は、蓋体の構造をさらに簡素化できる。また、開放状態の蓋体の裏面側として二重織り部の裏側織り部を見せることができ、蓋体の裏面側の見栄えをさらに向上させることができる。また、パッドの厚さ寸法を大きくでき、蓋体の触感をさらに向上させることができる。さらに、一枚織布からなる表皮を比較的容易に作成することができる。
また、前記二重織り部のうちの表側織り部に用いられる繊維と裏側織り部に用いられる繊維とでは、原料、繊度、捲縮率、及び引張り強さからなる群のうちの少なくとも一種が異なる場合は、二重織り部の表側織り部及び裏側織り部の一重織り部の表裏面からの突出形状を異ならせて、それぞれに適した突出形状とすることができる。例えば、表側織り部を湾曲状の突出形状としてその見栄えを向上させ得ると共に、裏側織り部をその底面が略平面状となる突出形状として支持枠に対する設置性を高めることができる。
また、前記表側織り部に用いられる繊維が表用捲縮繊維であり、前記裏側織り部に用いられる繊維が、該表用捲縮繊維より捲縮率の大きい裏用捲縮繊維である場合は、二重織り部の表側織り部及び裏側織り部のそれぞれの突出形状をさらに容易且つ確実に異ならせることができる。
また、前記蓋本体が、袋編みの二重編み部と一重編み部とを有する一枚編布からなる表皮と、該二重編み部の内部に封入される弾性を有するパッドと、を有する場合は、蓋体の構造をさらに簡素化できる。また、開放状態の蓋体の裏面側として二重編み部の裏側編み部を見せることができ、蓋体の裏面側の見栄えをさらに向上させることができる。また、パッドの厚さ寸法を大きくでき、蓋体の触感をさらに向上させることができる。さらに、一枚編布からなる表皮として、裁断工程を必要とせずに孔部等が形成されたものを作成することができる。
また、前記二重編み部のうちの表側編み部に用いられる繊維と裏側編み部に用いられる繊維とでは、原料、繊度、捲縮率、及び引張り強さからなる群のうちの少なくとも一種が異なる場合は、二重編み部の表側編み部及び裏側編み部の一重編み部の表裏面からの突出形状を異ならせて、それぞれに適した突出形状とすることができる。例えば、表側編み部を湾曲状の突出形状としてその見栄えを向上させ得ると共に、裏側編み部をその底面が略平面状となる突出形状として支持枠に対する設置性を高めることができる。
また、前記表側編み部に用いられる繊維が表用捲縮繊維であり、前記裏側編み部に用いられる繊維が、該表用捲縮繊維より捲縮率の大きい裏用捲縮繊維である場合は、二重編み部の表側編み部及び裏側編み部のそれぞれの突出形状をさらに容易且つ確実に異ならせることができる。
また、前記ボックス本体及び前記蓋体の間には、該ボックス本体に対して該蓋体をロックするロック機構が設けられており、該ロック機構は、前記延設部の伸縮によりロック解除されるようになっている場合は、蓋体を開放してロック解除する際に使用者に適当な節度感を与えることができると共に、蓋体を閉鎖する際に蓋体を確実にロックすることができる。
また、前記表皮には、前記パッドを入れるための切り込みが形成されており、前記支持枠には、該切り込みに対応する位置にリブ部が設けられている場合は、リブ部により切り込みが覆い隠されるので、蓋体の裏面側の見栄えの低下を抑制できると共に、蓋本体の中心部を支持しているために乗員の上方からの荷重によって蓋本体がたわむことなく、蓋体の強度を高めることができる。
さらに、前記リブ部の表面側には、前記表皮に向かって突出する突起部が設けられている場合は、突起部により表皮の切り込みの周囲側の乱れを抑制して表皮の見栄えの低下を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
1.コンソールボックス
本実施形態1.に係るコンソールボックスは、以下に述べるボックス本体及び蓋体を備える。
【0011】
上記「ボックス本体」は、開口を有する限り、その構造、大きさ、形状、材質、数量などは特に問わない。この開口の設置場所、大きさ、形状、数量などは特に問わない。
【0012】
上記「蓋体」は、上記開口を塞ぎ、且つ、蓋本体と蓋本体を支持する支持枠とを有する限り、その構造、大きさ、形状、材質、数量などは特に問わない。この蓋本体には、その先端側が上記ボックス本体の内部に取り付けられる伸縮性を有する延設部が設けられている。
上記延設部の構造、大きさ、形状、材質、数量などは特に問わない。この延設部は、通常、帯状に形成されている。また、この延設部は、例えば、上記蓋本体の表皮の一部を延設して構成されていることができる。
上記蓋本体の構造、大きさ、形状、材質、数量などは特に問わない。この蓋本体は、例えば、織布又は編布を用いてなる表皮と、この表皮に包まれる弾性を有するパッドと、を有することができる。これにより、蓋体の構造をさらに簡素化できる。また、開放状態の蓋体の裏面側として織布又は編布を見せることができ、蓋体の裏面側の見栄えをさらに向上させることができる。また、パッドの厚さ寸法を大きくでき、蓋体の触感をさらに向上させることができる。
【0013】
ここで、上記実施形態1.のコンソールボックスでは、上記ボックス本体及び蓋体のうちの一方には軸部が設けられており、他方には軸部を軸支する軸受部が設けられており、軸部及び軸受部は、上記延設部の伸縮により軸部の軸心と交差する方向に相対移動されるようになっている。
この場合、例えば、樹脂製の上記ボックス本体及び蓋体のうちの一方には軸部が一体成形されており、他方には軸部の全周の一部を軸支する略U字状の軸受部が一体成形されていることができる。これにより、従来のように単一部品の支持ピンを支持部及び軸支部に挿通させているものに比べて、軸部を軸受部に極めて容易に軸支させることができる。
この場合、例えば、上記延設部は、上記軸部及び軸受部の内側(ボックス本体の中央寄り側)に配設されていることができる。これにより、軸部又は軸受部を回転中心として蓋体をより円滑に回転させることができる。
【0014】
上記蓋本体としては、例えば、(1)袋織りの二重織り部と一重織り部とを有する一枚織布からなる表皮と、二重織り部の内部に封入される弾性を有するパッドと、を有する形態、(2)袋編みの二重編み部と一重編み部とを有する一枚編布からなる表皮と、二重編み部の内部に封入される弾性を有するパッドと、を有する形態等を挙げることができる。
【0015】
上記(1)形態では、例えば、上記二重織り部のうちの表側織り部に用いられる繊維と裏側織り部に用いられる繊維とでは、原料、繊度、捲縮率、及び引張り強さからなる群のうちの少なくとも一種が異なることができる。この場合、上記一重織り部に用いられる繊維は、通常、表側織り部に用いられる繊維又は裏側織り部に用いられる繊維と同じものである。
上記表側織り部及び裏側織り部に用いられる繊維の原料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリ乳酸等のポリエステル系繊維、ナイロン6繊維、ナイロン66繊維等のポリアミド系繊維、ポリアクリル系繊維、ポリプロピレン繊維等のポリオレフィン系繊維などの合成繊維、綿、麻、絹、ウール等の天然繊維、キュプラレーヨン、ビスコースレーヨン、リョセル等の再生繊維などのうちの1種又は2種以上の組み合わせを挙げることができる。
上記表側織り部に用いられる繊維の繊度は、例えば、20〜2000デシテックス、特に220〜330デシテックスであることができる。一方、上記裏側織り部に用いられる繊維の繊度は、例えば、20〜2000デシテックス、特に220〜330デシテックスであることができる。
上記表側織り部に用いられる繊維の捲縮率は、例えば、JIS L 1013に基づいて測定した伸縮復元率が20〜50%、特に30〜40%であることができる。一方、上記裏側織り部に用いられる繊維の捲縮率は、例えば、JIS L 1013に基づいて測定した伸縮復元率が20〜50%、特に30〜40%であることができる。なお、上記「捲縮率」とは、糸の縮む度合いを示すものである。
【0016】
上記(1)形態では、例えば、上記表側織り部に用いられる繊維は表用捲縮繊維であり、裏側織り部に用いられる繊維は、表用捲縮繊維より捲縮率の大きい裏用捲縮繊維であることができる。この表用捲縮繊維の捲縮率は、例えば、JIS L 1013に基づいて測定した伸縮復元率が0〜3%、特に0.5〜1%であることができる。一方、裏用捲縮繊維の捲縮率は、例えば、JIS L 1013に基づいて測定した伸縮復元率が20〜50%、特に30〜40%であることができる。
【0017】
上記(2)形態では、例えば、上記二重編み部のうちの表側編み部に用いられる繊維と裏側編み部に用いられる繊維とでは、原料、繊度、捲縮率、及び引張り強さからなる群のうちの少なくとも一種が異なることができる。この場合、上記一重織り部に用いられる繊維は、通常、表側織り部に用いられる繊維又は裏側織り部に用いられる繊維と同じものである。
上記表側編み部及び裏側編み部に用いられる繊維の原料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリ乳酸等のポリエステル系繊維、ナイロン6繊維、ナイロン66繊維等のポリアミド系繊維、ポリアクリル系繊維、ポリプロピレン繊維等のポリオレフィン系繊維などの合成繊維、綿、麻、絹、ウール等の天然繊維、キュプラレーヨン、ビスコースレーヨン、リョセル等の再生繊維などのうちの1種又は2種以上の組み合わせを挙げることができる。
上記表側編み部に用いられる繊維の繊度は、例えば、20〜2000デシテックス、特に220〜330デシテックスであることができる。一方、上記裏側編み部に用いられる繊維の繊度は、例えば、20〜2000デシテックス、特に220〜330デシテックスであることができる。
上記表側編み部に用いられる繊維の捲縮率は、例えば、JIS L 1013に基づいて測定した伸縮復元率が20〜50%、特に30〜40%であることができる。一方、上記裏側編み部に用いられる繊維の捲縮率は、例えば、JIS L 1013に基づいて測定した伸縮復元率が20〜50%、特に30〜40%であることができる。
【0018】
上記(2)形態では、例えば、上記表側編み部に用いられる繊維は表用捲縮繊維であり、裏側編み部に用いられる繊維は、表用捲縮繊維より捲縮率の大きい裏用捲縮繊維であることができる。この表用捲縮繊維の捲縮率は、例えば、JIS L 1013に基づいて測定した伸縮復元率が0〜3%、特に0.5〜1%であることができる。一方、裏用捲縮繊維の捲縮率は、例えば、JIS L 1013に基づいて測定した伸縮復元率が20〜50%、特に30〜40%であることができる。
【0019】
上記(1)(2)形態では、例えば、上記表皮には、パッドを入れるための切り込みが形成されており、支持枠には、切り込みに対応する位置にリブ部が設けられていることができる。
上記リブ部の表面側には、例えば、表皮に向かって突出する突起部が設けられていることができる。この突起部は、表皮に突き刺さったり、表皮を押圧したりして表皮の乱れ(移動)を抑制できるものである限り、その構造、大きさ、形状、材質、数量などは特に問わない。
【0020】
上記(1)(2)形態では、例えば、上記延設部は、上記一重織り部又は一重編み部の一部を延設して構成されていることができる。これにより、蓋体の構造をさらに簡素化できる。
上記(1)(2)形態では、例えば、上記一重織り部又は一重編み部は、二重織り部の外周に沿って設けられ、上記支持枠は表側支持枠と裏側支持枠とを有し、これら表側支持枠及び裏側支持枠の間に一重織り部又は一重編み部が挟持されていることができる。これにより、蓋本体を支持枠でより確実且つ容易に支持できる。この場合、裏側支持枠の表面側には、上記一重織り部又は一重編み部に形成された複数の孔部に挿通可能な複数のボス部が設けられていることが好ましい。
【0021】
ここで、上記実施形態1.のコンソールボックスでは、例えば、上記ボックス本体及び蓋体の間には、ボックス本体に対して蓋体をロックするロック機構が設けられており、ロック機構は、延設部の伸縮によりロック解除されるようになっていることができる。
上記ロック機構は、例えば、ボックス本体及び蓋体のうちの一方に設けられるフック状の係止部と、他方に設けられ係止部が係止するフック状の被係止部と、を有することができる。これにより、ロック機構の構造をさらに簡素化できる。
【実施例】
【0022】
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
【0023】
(1)コンソールボックスの構成
本実施例に係るコンソールボックス1は、図1及び図2に示すように、ボックス本体2及び蓋体3を備えている。これらボックス本体2及び蓋体3の間には、蓋体3の開閉支持機構5及びロック機構6が設けられている。
【0024】
上記ボックス本体2は、上方を開放してなる樹脂製の外箱7及び内箱8を有している。この内箱8の上面壁8aには開口8bが形成されている。また、外箱7の側面壁7aには開口7bが形成されていると共に、下方に向かって延びる平板状の折返し片9が設けられている。
【0025】
上記蓋体3は、蓋本体10と、この蓋本体10を支持する支持枠11とを有している。この蓋本体10は、袋織りの二重織り部13と一重織り部14とを有する一枚織布からなる表皮15と、二重織り部13の内部に封入される弾性を有するパッド16と、を有している。
【0026】
上記表皮15において、二重織り部13のうちの表側織り部13aに用いられる繊維は、ポリエステル繊維であり、その繊度が330デシテックスであり、その捲縮率としてJIS L 1013に基づいて測定した伸縮復元率が0.5パーセントである。一方、裏側織り部13bに用いられる繊維は、ポリエステル繊維であり、その繊度が330デシテックスであり、その捲縮率としてJIS L 1013に基づいて測定した伸縮復元率が38パーセントである。したがって、表側織り部13aの一重織り部14の表面からの突出形状は略湾曲状に膨らむ形状となっている。一方、裏側織り部13bの一重織り部14の裏面からの突出形状は、その底面が略平面状となる形状となっている。その結果、二重織り部13の長尺方向の縦断面において、表側織り部13aの周長さは裏側織り部13bの周長さより大きくなっている(図2参照)。また、裏側織り部13bの長尺方向の中央部には、パッド16を入れるために裏側織り部13bの短尺方向にわたって延びる切り込み17(図2参照)が形成されている。
【0027】
上記表皮15において、一重織り部14は、二重織り部13の外周に沿って環状に形成されている。この一重織り部13に用いられる繊維は、表側織り部13aに用いられる繊維と同じものとされている。また、一重織り部14には、その表裏側を貫通する複数の孔部18が形成されている。また、一重織り部14の開口8bに対応する部位が延設されて伸縮性を有する帯状の延設部20となっている。この延設部20の先端側は、折返し片9の自由端側に巻き掛けられている。そして、その巻き掛け状態の折返し片9に縦断面略U字状の止め具21が圧入され、延設部20の先端側がボックス本体2の内部に取り付けられている。また、この延設部20は、後述する軸部及び軸受部の内側(ボックス本体2の中央寄り側)に配設されている。
【0028】
上記パッド16は、二重織り部13の表側織り部13a及び裏側織り部13bに対応した形状となっている。即ち、パッド16の上面側は略湾曲状に膨らむ形状に形成され、パッド16の底面は略平面状に形成されている。なお、このパッド16はウレタン樹脂製のものを採用する。
【0029】
上記支持枠11は、樹脂製であり環状の表側支持枠23及び裏側支持枠24を有している。この裏側支持枠24の上面側には、一重織り部14に形成された孔部18に対応する位置に上方に向かって突出する複数のボス部25が設けられている。また、裏側支持枠24の開口8bと対応する位置には、延設部20の表面側を案内するように下方に向かって延びる平板状の案内片26が設けられている。そして、この裏側支持枠24のボス部25を一重織り部14の孔部20に挿通した状態で、これら表側支持枠23及び裏側支持枠24の間に一重織り部14を挟持して蓋体3が組み付けられている。また、裏側支持枠24の上面には、切り込み17に対応する位置に枠部を連絡するリブ部27が設けられている。このリブ部27の表面側には、表皮15に向かって突出し且つ面ファスナを構成する略J字状の多数の突起部28が設けられている。これら突起部28の先端側は、二重織り部13の裏側織り部13bに突き刺さっている。
【0030】
上記開閉支持機構108は、軸部30及び軸受部31を有している。この軸部30は、外箱7の側面壁7aの上端側に設けられた立上げ片33の上端側に一体成形されている。また、軸部30は、開口7bの横幅方向の略全長にわたって延びている。また、上記表側支持枠23の開口7bと対応する位置には、開口7bを覆う後方覆い部34が設けられている。この後方覆い部34の内側には、複数の平板状のリブ部35が並設されている。上記軸受部31は、これらリブ部35の下端側に一体成形されている。また、軸受部31は、軸部30の全周の一部を軸支するように略U字状に形成されている。そして、これら軸部30及び軸受部31は、上記蓋体3を開閉する際に延設部20の伸縮により軸部30の軸心と直交する方向(軸受部31が軸部30の軸支を解除する方向、つまり略水平方向)に相対移動されるようになっている(図3参照)。そのため、軸受部31が軸部30の軸支を解除可能な構成となっている。
【0031】
上記ロック機構6は、図2に示すように、係止部37及び被係止部38を有している。この係止部37は、蓋体3の裏側支持枠13aの一端側に下方に向かって延びて設けられている。また、係止部37は、その先端側がボックス本体2の内側に向かって折れ曲がったフック状に形成されている。この被係止部38は、ボックス本体2の内箱8の側面壁8cの上端側に設けられている。また、被係止部38は、その先端側がボックス本体2の外側に向かって折れ曲がったフック状に形成されている。
【0032】
(2)コンソールボックスの作用
次に、上記コンソールボックス1の作用について説明する。
図2に示すように、蓋体3によるボックス本体2の開口8bの閉鎖状態では、蓋体3がロック機構6でロックされた状態となっている。この状態より、使用者が蓋体3のロック機構6の近傍の側を持ち上げて、蓋体3を軸部30を回転中心として開放方向に回転させる。すると、図3に示すように、延設部20の伸縮によって、軸部30が軸受部31に対して略水平方向(軸受部31が軸部30の軸支を解除する方向)に移動されて弾性変形を殆ど伴わず係止部37が被係止部38を乗り越える。このとき、使用者には適当な節度感が与えられる。そして、蓋体3をさらに開放方向に回転させると、図4に示すように、ボックス本体2の開口8bが完全に開放された状態となり、使用者によりボックス本体2の内部に対して収容物が出し入れされることとなる。
【0033】
(3)実施例の効果
本実施例のコンソールボックス1によると、蓋体3に延設部20及び軸受部31を設け、ボックス本体2に軸部30を設け、これら軸部30及び軸受部31を、延設部20の伸縮により軸部30の軸心と直交する方向に相対移動させるようにしたので、蓋体3の開閉構造を簡素化して部品点数及び組付け工程を低減することができる。特に、本実施例では、樹脂製の裏側支持枠24に軸受部31を一体成形すると共に、樹脂製のボックス本体2に軸部30を一体成形したので、従来のように開閉支持機構として単一部品の支持ピンを採用する必要がなく、開閉支持機構5を極めて簡素化できる。また、従来のようにロック機構として可動部材やバネ等を採用する必要がなく、ロック機構109を極めて簡素化できる。
【0034】
また、本実施例では、蓋体3として、蓋本体10及び支持枠11を有するものを採用しているので、蓋体3の構造を簡素化して部品点数及び組付け工程を低減することができる。また、開放状態の蓋体3の裏面側として蓋本体10を見せることができ、蓋体3の裏面側の見栄えを向上させることができる。さらに、蓋体3の構造を簡素化できるので、蓋本体10ひいてはパッド16の厚さ寸法を大きくでき、蓋体3の触感を向上させることができる。
【0035】
また、本実施例では、延設部20を、表皮15の一重織り部14の一部を延設して構成したので、蓋体3の構造をさらに簡素化できる。
【0036】
また、本実施例では、蓋本体10を、袋織りの二重織り部13と一重織り部14とを有する一枚織布からなる表皮15と、二重織り部13の内部に封入される弾性を有するパッド16と、を有して構成したので、蓋体3の構造をさらに簡素化できる。また、開放状態の蓋体3の裏面側として二重織り部13の裏側織り部13aを見せることができ、蓋体3の裏面側の見栄えをさらに向上させることができる。また、パッド16の厚さ寸法を大きくでき、蓋体3の触感をさらに向上させることができる。さらに、一枚織布からなる表皮15を比較的容易に作成することができる。
【0037】
また、本実施例では、二重織り部13のうちの表側織り部13aに用いられる繊維と裏側織り部13bに用いられる繊維とでは、原料、繊度、捲縮率、及び引張り強さからなる群のうちの少なくとも一種が異なるようにしたので、二重織り部13の表側織り部13a及び裏側織り部13bの一重織り部14の表裏面からの突出形状を異ならせて、それぞれに適した突出形状とすることができる。即ち、表側織り部13aを湾曲状の突出形状としてその見栄えを向上させ得る共に、裏側織り部13bをその底面が略平面状となる突出形状として支持枠11に対する設置性を高めることができる。
【0038】
また、本実施例では、表側織り部13aに用いられる繊維を表用捲縮繊維とし、裏側織り部13bに用いられる繊維を、表用捲縮繊維より捲縮率の大きい裏用捲縮繊維としたので、二重織り部13の表側織り部13a及び裏側織り部13bのそれぞれの突出形状をさらに容易且つ確実に異ならせることができる。
【0039】
また、本実施例では、ボックス本体2及び蓋体3の間に、ボックス本体2に対して蓋体3をロックするロック機構6を設け、このロック機構6を、延設部20の伸縮によりロック解除されるようにしたので、蓋体3を開放してロック解除する際に適当な節度感を得ることができると共に、蓋体3を閉鎖する際に蓋体3を確実にロックすることができる。
【0040】
また、本実施例では、表皮15に、パッド16を入れるための切り込み17を形成し、支持枠11の切り込み17に対応する位置にリブ部27を設けたので、蓋体3の組付け状態においてリブ部27により切り込み17が覆い隠され、蓋体3の裏面側の見栄えの低下を抑制できると共に、蓋体3の強度を高めることができる。
【0041】
また、本実施例では、リブ部27の表面側に、表皮15に向かって突出する突起部28を設けたので、突起部28により表皮27の切り込み17の周囲側の乱れ(移動)を抑制して表皮27の見栄えの低下を抑制することができる。
【0042】
さらに、本実施例では、一重織り部14を、二重織り部13の外周に沿って設け、支持枠11を表側支持枠23及び裏側支持枠24を有して構成し、これら表側支持枠23及び裏側支持枠24の間に一重織り部14を挟持して蓋体3を構成するようにしたので、蓋本体10を支持枠11でより確実且つ容易に支持できる。特に、本実施例では、裏側支持枠24の表面側に、一重織り部14に形成された複数の孔部18に挿通可能な複数のボス部25を設けたので、蓋本体10を支持枠11で極めて確実且つ容易に支持できる。
【0043】
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例では、表皮15の一部を延設してなる延設部20を例示したが、これに限定されず、例えば、表皮15とは別部材の延設部20を用意し、この延設部20を表皮15に後付けするようにしてもよい。
【0044】
また、上記実施例では、二重織り部13の表側織り部13aと同じ繊維からなる一重織り部14の一部を延設してなる延設部20を例示したが、これに限定されず、例えば、二重織り部13の裏側織り部13bと同じ繊維からなる一重織り部14の一部を延設してなる延設部としてもよい。
【0045】
また、上記実施例では、蓋本体10とボックス本体2とを連絡する延設部20を例示したが、これに限定されず、例えば、支持枠11とボックス本体2とを連絡する延設部20としてもよい。
【0046】
また、上記実施例では、止め具21によって、延設部20の先端側をボックス本体2に取り付ける形態を例示したが、これに限定されず、例えば、ねじ止め、接着、溶着等によって、延設部20の先端側をボックス本体2に取り付けるようにしてもよい。
【0047】
また、上記実施例では、ボックス本体2の上面側に形成された略水平方向に広がる開口8bを例示したが、これに限定されず、例えば、ボックス本体2の傾斜壁面側に形成された開口としたり、ボックス本体2の垂直壁面側に形成された開口としたりしてもよい。
【0048】
また、上記実施例では、ボックス本体2に軸部30を設け、蓋体3に軸受部31を設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、ボックス本体2に軸受部31を設け、蓋体3に軸部30を設けるようにしてもよい。
【0049】
また、上記実施例では、ボックス本体2に軸部30を一体成形し、支持枠11に軸受部31を一体成形するようにしたが、これに限定されず、例えば、ボックス本体2及び支持枠11とは別部材の軸部30及び軸受部31を用意し、これらを後付けするようにしてもよい。
【0050】
また、上記実施例では、蓋体3を開放する際に、延設部20の伸縮によって、軸部30及び軸受部31を相対移動させると共に、弾性変形を伴わずに係止部37が被係止部38を乗り越えるようにしたが、これに限定されず、例えば、蓋体3を開放する際に、軸部30及び軸受部31を相対移動させると共に、弾性変形を伴って係止部37が被係止部38を乗り越えるようにしてもよい。
【0051】
また、上記実施例では、二重織り部13の表側織り部13a及び裏側織り部13bが異なる突出形状となる蓋本体10を例示したが、これに限定されず、例えば、二重織り部13の表側織り部13a及び裏側織り部13bが略同じ突出形状となる蓋本体10としてもよい。この場合、二重織り部13の表側織り部13aに用いられる繊維と裏側織り部13bに用いられる繊維とは同じものが使用される。
【0052】
また、上記実施例では、袋織りの二重織り部13と一重織り部14とを有する一枚織布からなる表皮15を例示したが、これに限定されず、例えば、袋編みの二重編み部と一重編み部とを有する一枚編布からなる表皮15としてもよい。
【0053】
さらに、上記実施例では、樹脂製のリブ部の表面側に、面ファスナを構成する複数の突起部を一体成形してなる形態を例示したが、これに限定されず、例えば、リブ部の表面側に、面ファスナを構成する複数のフック部が植設された帯状材を取り付けるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0054】
コンソールボックスに関する技術として広く利用される。特に、自動車、列車、航空機等の車両の車室内に設置されるコンソールボックスに関する技術として好適に利用される。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本実施例に係るコンソールボックスを示す分解斜視図である。
【図2】上記コンソールボックスの縦断面図である。
【図3】上記コンソールボックスの作用を説明するための説明図であり、係止部が被係止部を乗り越える状態を示す。
【図4】上記コンソールボックスの作用を説明するための説明図であり、蓋体が開放された状態を示す。
【図5】従来のコンソールボックスを示す分解斜視図である。
【図6】上記コンソールボックスの縦断面図である。
【符号の説明】
【0056】
1;コンソールボックス、2;ボックス本体、3;蓋体、6;ロック機構、10;蓋本体、11;支持枠、13;二重織り部、13a;表側織り部、13b;裏側織り部、14;一重織り部、15;表皮、16;パッド、17;切り込み、20;延設部、30;軸部、31;軸受部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有するボックス本体と、
前記開口を塞ぎ、且つ、蓋本体と該蓋本体を支持する支持枠とを有する蓋体と、を備え、
前記蓋体には、その先端側が前記ボックス本体の内部に取り付けられる伸縮性を有する延設部が設けられており、
前記ボックス本体及び前記蓋体のうちの一方には軸部が設けられており、他方には該軸部を軸支する軸受部が設けられており、該軸部及び該軸受部は、前記延設部の伸縮により該軸部の軸心と交差する方向に相対移動されるようになっていることを特徴とするコンソールボックス。
【請求項2】
前記延設部は、前記蓋本体の表皮の一部を延設して構成されている請求項1記載のコンソールボックス。
【請求項3】
前記蓋本体は、袋織りの二重織り部と一重織り部とを有する一枚織布からなる表皮と、該二重織り部の内部に封入される弾性を有するパッドと、を有する請求項1又は2に記載のコンソールボックス。
【請求項4】
前記二重織り部のうちの表側織り部に用いられる繊維と裏側織り部に用いられる繊維とでは、原料、繊度、捲縮率、及び引張り強さからなる群のうちの少なくとも一種が異なる請求項3記載のコンソールボックス。
【請求項5】
前記表側織り部に用いられる繊維は表用捲縮繊維であり、前記裏側織り部に用いられる繊維は、該表用捲縮繊維より捲縮率の大きい裏用捲縮繊維である請求項4記載のコンソールボックス。
【請求項6】
前記蓋本体は、袋編みの二重編み部と一重編み部とを有する一枚編布からなる表皮と、該二重編み部の内部に封入される弾性を有するパッドと、を有する請求項1又は2に記載のコンソールボックス。
【請求項7】
前記二重編み部のうちの表側編み部に用いられる繊維と裏側編み部に用いられる繊維とでは、原料、繊度、捲縮率、及び引張り強さからなる群のうちの少なくとも一種が異なる請求項6記載のコンソールボックス。
【請求項8】
前記表側編み部に用いられる繊維は表用捲縮繊維であり、前記裏側編み部に用いられる繊維は、該表用捲縮繊維より捲縮率の大きい裏用捲縮繊維である請求項7記載のコンソールボックス。
【請求項9】
前記ボックス本体及び前記蓋体の間には、該ボックス本体に対して該蓋体をロックするロック機構が設けられており、該ロック機構は、前記延設部の伸縮によりロック解除されるようになっている請求項1乃至8のいずれか一項に記載のコンソールボックス。
【請求項10】
前記表皮には、前記パッドを入れるための切り込みが形成されており、前記支持枠には、該切り込みに対応する位置にリブ部が設けられている請求項3乃至8のいずれか一項に記載のコンソールボックス。
【請求項11】
前記リブ部の表面側には、前記表皮に向かって突出する突起部が設けられている請求項10記載のコンソールボックス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−64525(P2010−64525A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−230230(P2008−230230)
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【Fターム(参考)】