コンソール衝撃吸収部構造
【課題】主に、横方向の剛性を確保すると共に、部品点数削減や、組立工数の削減や、組立コストや部品コストの削減などを図り得るようにする。
【解決手段】コンソール本体43の内部に、ほぼ上方からの緊急入力荷重Fを吸収可能な荷重吸収用ブラケット47を配設したコンソール衝撃吸収部構造であって、荷重吸収用ブラケット47を、その上部にほぼ上方からの緊急入力荷重Fを吸収可能な荷重吸収部48を有し、その下部に荷重吸収部48を支持可能な支持部49を有して、コンソール本体43の上部から下部に渡って延びる上方荷重吸収構造体51とすると共に、上方荷重吸収構造体51を、コンソール本体43の両側部間を橋渡しするように横方向へ延びることによって横方向の剛性を確保可能な横剛性確保構造体53としている。
【解決手段】コンソール本体43の内部に、ほぼ上方からの緊急入力荷重Fを吸収可能な荷重吸収用ブラケット47を配設したコンソール衝撃吸収部構造であって、荷重吸収用ブラケット47を、その上部にほぼ上方からの緊急入力荷重Fを吸収可能な荷重吸収部48を有し、その下部に荷重吸収部48を支持可能な支持部49を有して、コンソール本体43の上部から下部に渡って延びる上方荷重吸収構造体51とすると共に、上方荷重吸収構造体51を、コンソール本体43の両側部間を橋渡しするように横方向へ延びることによって横方向の剛性を確保可能な横剛性確保構造体53としている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンソール衝撃吸収部構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車などの車両には、車室内に樹脂製のセンターコンソールを有するものが存在する。このセンターコンソールは、車室の前席を構成する運転席と助手席との間の部分に設置される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図8に示すように、従来のセンターコンソール1は、ほぼ車両前後方向2へ延びるコンソール本体3を有している。このコンソール本体3は、車室のフロアパネル5の上に設置されている。そして、コンソール本体3の後部は、フロアパネル5に対し、後面視ほぼ上向U字状をした金属製の取付ブラケット6を介して取付けられている。
【0004】
この場合、フロアパネル5は、車幅方向7のほぼ中央部に、車両前後方向2へ延びると共に、上下方向8(の上方)へ向けて突出するフロア突起部9(いわゆるフロアトンネル)を有している。そして、コンソール本体3は、このフロア突起部9に対して、両側面部15が上方から嵌合(外嵌)するように設置されている。そして、後面視ほぼ上向U字状の取付ブラケット6は、その車幅方向7の中央部11がフロア突起部9の上面部分12に対して当接配置されると共に、この中央部11と上面部分12との間が締結部材13を用いて上下方向8に締結固定されている。また、後面視ほぼ上向U字状の取付ブラケット6は、その両腕部14(短腕部)がコンソール本体3の両側面15の下部(内面)に対して当接配置されると共に、この両腕部14と両側面15との間が締結部材16を用いて車幅方向7に締結固定されている。
【0005】
なお、上記したコンソール本体3の後部には、コンソールボックス17が設けられている。そのために、コンソール本体3の後部は、コンソールボックス本体18とされ、このコンソールボックス本体18の上面に形成された図示しない開口部に対し、図示しないヒンジ部を介して、蓋体19が開閉可能に取付けられている。
【0006】
そして、このような、センターコンソール1に対し、ほぼ上方からの緊急入力荷重Fを吸収し得るようにすることが検討されている。
【0007】
そのために、上記した後面視ほぼ上向U字状の取付ブラケット6を、図9(〜図11)に示すような、後面視ほぼ門型(ほぼ下向U字状)をした金属製の荷重吸収用ブラケット21に変更することが検討されている。
【0008】
この荷重吸収用ブラケット21は、コンソール本体3の両側面15の内面(図8参照)に沿い、コンソール本体3の上部から下部に渡って延びる一対の脚部材22と、この一対の脚部材22の上端部間に介在される連結部材23とを有している。
【0009】
脚部材22は、車幅方向7とほぼ面直な面を有してほぼ上下方向8へ所要幅で延びる短冊状の部材とされている。この脚部材22は、その上部に、ほぼ上方からの緊急入力荷重Fを吸収可能な荷重吸収部25を有すると共に、その下部に、この荷重吸収部25を支持可能な支持部26を有している。
【0010】
そして、荷重吸収部25は、車幅方向7とほぼ面直な面を、ほぼ車幅方向7へ(左右に)蛇腹状に折返して成る左右折返部27を有している。
【0011】
また、支持部26は、その下部に、フロアパネル5に対する取付部28と、コンソール本体3に対する取付部29とをそれぞれ有している。
【0012】
一方、連結部材23は、上下方向8とほぼ面直な面を有してほぼ車幅方向7へ所要幅で延びる短冊状の部材とされている。この連結部材23は、上記したグローブボックス17の蓋体19を開閉可能とするためのヒンジ部に対する取付面(ヒンジ取付面31)を有している。この場合、連結部材23は、水平に対し、上下方向8に対して前下がりとなるように傾斜配置されている。
【0013】
そして、荷重吸収用ブラケット21は、上記した一対の脚部材22と連結部材23との3つの部品によって構成されると共に、各脚部材22の上端部と、連結部材23の両端部との間は、それぞれ、スポット溶接(溶接部32)によって溶接されることにより、一体化されている。
【0014】
このような構成によれば、一対の脚部材22と連結部材23とをスポット溶接によって一体化することにより、後面視ほぼ門型の荷重吸収用ブラケット21を予め組立てておくようにする。
【0015】
そして、フロアパネル5にコンソール本体3を設置する際には、この後面視ほぼ門型の荷重吸収用ブラケット21を用いて、フロアパネル5にコンソール本体3の後部を取付けるようにする(取付部28,29)。
【0016】
また、荷重吸収用ブラケット21の連結部材23(ヒンジ取付面31)には、ヒンジ部を介してコンソールボックス17の蓋体19を取付けるようにする。
【0017】
緊急時における、ほぼ上方からの緊急入力荷重Fに対しては、荷重吸収用ブラケット21の脚部材22の上部に設けられた荷重吸収部25が、下方へ圧縮するように潰れることにより、これを吸収する。これによって、後席乗員の頭部などを保護することが可能となる。
【特許文献1】特開2008−230587号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
しかしながら、上記コンソール衝撃吸収部構造には、以下のような問題があった。
【0019】
即ち、荷重吸収用ブラケット21は、後面視ほぼ門型の形状をしていたので、横方向の荷重F’(図9参照)に対する剛性が十分ではないという問題があった。
【0020】
また、後面視ほぼ門型の荷重吸収用ブラケット21は、一対の脚部材22と連結部材23との3つの部品によって構成されていたので、部品点数が多くなっており、その組立てに工数がかかると共に、組立コストや部品コストがかかるという問題があった。
【0021】
なお、上記した以外にも、本発明に至る過程で新たな問題やその他の問題などが発生することも考えられる。このような新たな問題やその他の問題などについては、この欄で記載する代りに本発明の実施例の中で説明するものとする。但し、この欄に記載する必要が生じた場合には、実施例中の当該記載をこの欄にも加えることができるものとする。また、その場合には、この欄の記載として適した表現に修正することができるものとする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、コンソール本体の内部に、ほぼ上方からの緊急入力荷重を吸収可能な荷重吸収用ブラケットを配設したコンソール衝撃吸収部構造であって、前記荷重吸収用ブラケットを、その上部にほぼ上方からの緊急入力荷重を吸収可能な荷重吸収部を有し、その下部に前記荷重吸収部を支持可能な支持部を有して、コンソール本体の上部から下部に渡って延びる上方荷重吸収構造体とすると共に、該上方荷重吸収構造体を、コンソール本体の両側部間を橋渡しするように横方向へ延びることによって横方向の剛性を確保可能な横剛性確保構造体としたことを特徴としている。
【0023】
請求項2に記載された発明は、上記において、前記荷重吸収部が、前後方向とほぼ面直な面を前後に蛇腹状に折返して成る前後折返部であることを特徴としている。
【0024】
なお、上記は、それぞれ、所要の作用効果を発揮するための必要最小限の構成であり、上記構成の詳細や、上記されていない構成については、それぞれ自由度を有しているのは勿論である。そして、上記構成の記載から読取ることが可能な事項については、特に具体的に記載されていない場合であっても、その範囲内に含まれるのは勿論である。また、上記以外の構成を追加した場合には、追加した構成による作用効果が加わることになるのは勿論である。
【発明の効果】
【0025】
請求項1の発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、コンソール本体の上部から下部に渡って延びる上方荷重吸収構造体とされた荷重吸収用ブラケットは、その下部の支持部によって、荷重吸収部を支持することができると共に、その上部の荷重吸収部によって、ほぼ上方からの緊急入力荷重を吸収することができる。そして、この荷重吸収用ブラケットを、コンソール本体の両側部間を橋渡しするように横方向へ延びる横剛性確保構造体とすることにより、横方向の剛性を確保することができる。このような上方荷重吸収構造体と横剛性確保構造体としての機能および構造を有する荷重吸収用ブラケットは、コンソール本体の内部に対し、横方向へ向けて設置することができるので、他の設置物に対して大きな影響を与えることなく、コンソール本体に設置することが可能となる。また、上方荷重吸収構造体と横剛性確保構造体としての機能および構造を有する荷重吸収用ブラケットは、一枚の金属板を曲げ加工することにより一体部品として構成することができるので、部品点数削減や、組立工数の削減や、組立コストや部品コストの削減などを図ることができる。
【0026】
請求項2の発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、荷重吸収部を、前後方向とほぼ面直な面を前後に蛇腹状に折返して成る前後折返部としたことにより、横方向の荷重に対しては剛性を確保することができると共に、ほぼ上方からの緊急入力荷重に対してはこれを吸収し得るようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明は、主に、横方向の剛性を確保すると共に、部品点数削減や、組立工数の削減や、組立コストや部品コストの削減などを図り得るようにすることを目的としている。
【0028】
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
【0029】
なお、以下の実施例は、上記した背景技術や発明が解決しようとする課題などと密接な関係があるので、必要が生じた場合には、互いに、記載を流用したり、必要な修正を伴って流用したりすることができるものとする。
【実施例】
【0030】
図1〜図7は、この発明の実施例を示すものである。
【0031】
<構成>まず、構成について説明する。
【0032】
自動車などの車両における、車室内に樹脂製のセンターコンソールが設けられる。このセンターコンソールは、車室の前席を構成する運転席と助手席との間の部分に設置される。
【0033】
図1に示すように、このようなセンターコンソール41は、ほぼ車両前後方向42へ延びるコンソール本体43を有している。このコンソール本体43は、車室44のフロアパネル45の上に設置される。なお、フロアパネル45に対し、フロアトンネルは、設けても、設けなくても良い。
【0034】
そして、図2(または図3)に示すように、コンソール本体43の内部に、(上下方向46の)ほぼ上方からの緊急入力荷重Fを吸収可能な金属製の荷重吸収用ブラケット47を配設する。
【0035】
そして、以上のような基本構成に対し、この実施例のものでは、以下のような構成を備えるようにしている。
【0036】
(a)図4(〜図7)に示すように、荷重吸収用ブラケット47を、その上部にほぼ上方からの緊急入力荷重Fを吸収可能な荷重吸収部48を有し、その下部に荷重吸収部48を支持可能な支持部49を有して、コンソール本体43の上部から下部に渡って延びる上方荷重吸収構造体51とする。そして、この上方荷重吸収構造体51を、コンソール本体43の両側部間を橋渡しするように横方向(車幅方向52)へ延びることによって横方向の剛性を確保可能な横剛性確保構造体53とする。
【0037】
(b)上記において、荷重吸収部48を、前後方向(車両前後方向42)とほぼ面直な面を前後に蛇腹状に折返して成る前後折返部55とする。
【0038】
(c)そして、上記以外の構成は、以下の通りである。
【0039】
荷重吸収用ブラケット47は、コンソール本体43の後部に内蔵される。この荷重吸収用ブラケット47は、一枚の金属板を曲げ加工することによって形成される。即ち、荷重吸収用ブラケット47は、一体部品または一体物とされている。荷重吸収部48と支持部49とは、上下方向のほぼ全体に亘って、コンソール本体43の両側部内面間の間隔とほぼ等しい幅寸法を有している。
【0040】
そして、荷重吸収部48は、その下部と上部とに、上下方向46に対してほぼ面直な面56,57を有すると共に、その中間部に、上下方向46に対して異なる勾配を有して傾斜した2つの面58,59を有する側面視ほぼ横向M字状のものとされている。この場合、中間部の2つの面58,59のうち、上側の面58は、前下がりの勾配を有し、下側の面59は、後下がりの勾配を有するものとされている。
【0041】
また、荷重吸収部48における、面56と面58との間の折曲部、面58と面59との間の折曲部、面59と面57との間の折曲部には、それぞれ、荷重吸収量調整用孔部60が開口形成されている。この場合、荷重吸収量調整用孔部60は、上記した各折曲部に沿って車幅方向52へ所要長さで連続的に延びる所要幅の長孔などとされている。この荷重吸収量調整用孔部60は、その幅、長さ、設置個数(不連続的なものとした場合)などを変更することにより、荷重吸収量を任意に調整することができる。
【0042】
支持部49は、フロアパネル45にコンソール本体43を取付けるための取付ブラケットとしての機能を有している。そのために、支持部49は、その両側下部に、車両前後方向42へ延びる延長部61をそれぞれ有すると共に、各延長部61には、コンソール本体43に対する取付部62がそれぞれ形成されている。この延長部61は、車幅方向52とほぼ面直な面を有すると共に、上下方向46に対し所要幅を有して、車両前後方向42へ延びるものなどとされている。取付部62は、締結部材を用いて車幅方向52に締結固定可能な取付孔(この場合には取付位置調整用の上下長孔)などとされている。
【0043】
そして、各延長部61の先端下部には、下方張出部63がそれぞれ形成されると共に、各下方張出部63には、フロアパネル45に対する取付部64がそれぞれ形成されている。下方張出部63は、車幅方向52とほぼ面直な面を有している。取付部64は、締結部材を用いて車幅方向52に締結固定可能な取付孔(この場合には丸孔)などとされている。
【0044】
なお、荷重吸収部48の上下の面56,57の車幅方向52の両側部(左右部)や、支持部49の車幅方向52の両側部(左右部)や、支持部49の延長部61の上下方向46の両側部(上下部)などには、それぞれ補強用フランジ部66が、曲げ加工により一体に形成されている。
【0045】
また、上記したコンソール本体43の後部には、図1(〜図3)に示すように、コンソールボックス71が設けられている。そのために、コンソール本体43の後部は、コンソールボックス本体72とされ、このコンソールボックス本体72の上面に形成された図示しない開口部に対し、図示しないヒンジ部を介して、蓋体73が開閉可能に取付けられている。
【0046】
そして、上記した荷重吸収部48の上側の面56には、上記したコンソールボックス71の蓋体73を開閉可能なヒンジ部に対する取付面(ヒンジ取付面74)が設けられる。
【0047】
<作用>次に、この実施例の作用について説明する。
【0048】
予め、一枚の金属板を加工して、一体物の荷重吸収用ブラケット47を設けておく。
【0049】
そして、フロアパネル45にコンソール本体43を設置する際には、この荷重吸収用ブラケット47を用いて、フロアパネル45にコンソール本体43の後部を取付けるようにする。
【0050】
また、荷重吸収用ブラケット47の荷重吸収部48の上側の面56(ヒンジ取付面74)には、ヒンジ部を介してコンソールボックス71の蓋体73を取付けるようにする。
【0051】
緊急時に、ほぼ上方からの緊急入力荷重Fがコンソールボックス71の蓋体73に入力された場合には、荷重吸収用ブラケット47の上部に設けられた荷重吸収部48が、下方へ圧縮するように潰れることにより、これを吸収する。これによって、後席乗員の頭部などを保護することが可能となる。
【0052】
また、コンソール本体43に横方向の荷重F’が作用した場合には、コンソール本体43の両側部間を橋渡しするように横方向(車幅方向52)へ延びる横剛性確保構造体53が、コンソール本体43の横方向の剛性を確保する。
【0053】
この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
【0054】
(a)コンソール本体43の上部から下部に渡って延びる上方荷重吸収構造体51とされた荷重吸収用ブラケット47は、その下部の支持部49によって、荷重吸収部48を支持することができると共に、その上部の荷重吸収部48によって、ほぼ上方からの緊急入力荷重Fを吸収することができる。
【0055】
そして、この荷重吸収用ブラケット47を、コンソール本体43の両側部間を橋渡しするように横方向へ延びる横剛性確保構造体53とすることにより、横方向の荷重F’に対する剛性を確保することができる。
【0056】
このような上方荷重吸収構造体51と横剛性確保構造体53としての機能および構造を有する荷重吸収用ブラケット47は、コンソール本体43の内部に対し、横方向へ向けて設置することができるので、他の設置物に対して大きな影響を与えることなく、コンソール本体43に設置することが可能となる。
【0057】
また、上方荷重吸収構造体51と横剛性確保構造体53としての機能および構造を有する荷重吸収用ブラケット47は、一枚の金属板を曲げ加工することにより一体部品として構成することができるので、部品点数削減や、組立工数の削減や、組立コストや部品コストの削減などを図ることができる。
【0058】
(b)荷重吸収部48を、前後方向とほぼ面直な面を前後に蛇腹状に折返して成る前後折返部55としたことにより、横方向の荷重F’に対しては剛性を確保すると共に、ほぼ上方からの緊急入力荷重Fに対してはこれを吸収し得るようにすることができる。
【0059】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の実施例にかかるセンターコンソールの斜視図である。
【図2】図1を斜め後方から見た、一部取外した状態の部分斜視図である。
【図3】図2の側方断面図である。
【図4】図2の荷重吸収用ブラケットを上斜め前方から見た斜視図である。
【図5】図4を上斜め後方から見た斜視図である。
【図6】図4の側面図である。
【図7】図4の後面図である。
【図8】従来例にかかるセンターコンソールを斜め後方から見た斜視図である。
【図9】従来例で説明した門型の荷重吸収用ブラケットの斜視図である。
【図10】図9の正面図である。
【図11】図9の側面図である。
【符号の説明】
【0061】
41 センターコンソール
42 車両前後方向
43 コンソール本体
46 上下方向
47 荷重吸収用ブラケット
48 荷重吸収部
49 支持部
51 上方荷重吸収構造体
52 車幅方向
53 横剛性確保構造体
55 前後折返部
F 緊急入力荷重
F’ 横方向の荷重
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンソール衝撃吸収部構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車などの車両には、車室内に樹脂製のセンターコンソールを有するものが存在する。このセンターコンソールは、車室の前席を構成する運転席と助手席との間の部分に設置される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図8に示すように、従来のセンターコンソール1は、ほぼ車両前後方向2へ延びるコンソール本体3を有している。このコンソール本体3は、車室のフロアパネル5の上に設置されている。そして、コンソール本体3の後部は、フロアパネル5に対し、後面視ほぼ上向U字状をした金属製の取付ブラケット6を介して取付けられている。
【0004】
この場合、フロアパネル5は、車幅方向7のほぼ中央部に、車両前後方向2へ延びると共に、上下方向8(の上方)へ向けて突出するフロア突起部9(いわゆるフロアトンネル)を有している。そして、コンソール本体3は、このフロア突起部9に対して、両側面部15が上方から嵌合(外嵌)するように設置されている。そして、後面視ほぼ上向U字状の取付ブラケット6は、その車幅方向7の中央部11がフロア突起部9の上面部分12に対して当接配置されると共に、この中央部11と上面部分12との間が締結部材13を用いて上下方向8に締結固定されている。また、後面視ほぼ上向U字状の取付ブラケット6は、その両腕部14(短腕部)がコンソール本体3の両側面15の下部(内面)に対して当接配置されると共に、この両腕部14と両側面15との間が締結部材16を用いて車幅方向7に締結固定されている。
【0005】
なお、上記したコンソール本体3の後部には、コンソールボックス17が設けられている。そのために、コンソール本体3の後部は、コンソールボックス本体18とされ、このコンソールボックス本体18の上面に形成された図示しない開口部に対し、図示しないヒンジ部を介して、蓋体19が開閉可能に取付けられている。
【0006】
そして、このような、センターコンソール1に対し、ほぼ上方からの緊急入力荷重Fを吸収し得るようにすることが検討されている。
【0007】
そのために、上記した後面視ほぼ上向U字状の取付ブラケット6を、図9(〜図11)に示すような、後面視ほぼ門型(ほぼ下向U字状)をした金属製の荷重吸収用ブラケット21に変更することが検討されている。
【0008】
この荷重吸収用ブラケット21は、コンソール本体3の両側面15の内面(図8参照)に沿い、コンソール本体3の上部から下部に渡って延びる一対の脚部材22と、この一対の脚部材22の上端部間に介在される連結部材23とを有している。
【0009】
脚部材22は、車幅方向7とほぼ面直な面を有してほぼ上下方向8へ所要幅で延びる短冊状の部材とされている。この脚部材22は、その上部に、ほぼ上方からの緊急入力荷重Fを吸収可能な荷重吸収部25を有すると共に、その下部に、この荷重吸収部25を支持可能な支持部26を有している。
【0010】
そして、荷重吸収部25は、車幅方向7とほぼ面直な面を、ほぼ車幅方向7へ(左右に)蛇腹状に折返して成る左右折返部27を有している。
【0011】
また、支持部26は、その下部に、フロアパネル5に対する取付部28と、コンソール本体3に対する取付部29とをそれぞれ有している。
【0012】
一方、連結部材23は、上下方向8とほぼ面直な面を有してほぼ車幅方向7へ所要幅で延びる短冊状の部材とされている。この連結部材23は、上記したグローブボックス17の蓋体19を開閉可能とするためのヒンジ部に対する取付面(ヒンジ取付面31)を有している。この場合、連結部材23は、水平に対し、上下方向8に対して前下がりとなるように傾斜配置されている。
【0013】
そして、荷重吸収用ブラケット21は、上記した一対の脚部材22と連結部材23との3つの部品によって構成されると共に、各脚部材22の上端部と、連結部材23の両端部との間は、それぞれ、スポット溶接(溶接部32)によって溶接されることにより、一体化されている。
【0014】
このような構成によれば、一対の脚部材22と連結部材23とをスポット溶接によって一体化することにより、後面視ほぼ門型の荷重吸収用ブラケット21を予め組立てておくようにする。
【0015】
そして、フロアパネル5にコンソール本体3を設置する際には、この後面視ほぼ門型の荷重吸収用ブラケット21を用いて、フロアパネル5にコンソール本体3の後部を取付けるようにする(取付部28,29)。
【0016】
また、荷重吸収用ブラケット21の連結部材23(ヒンジ取付面31)には、ヒンジ部を介してコンソールボックス17の蓋体19を取付けるようにする。
【0017】
緊急時における、ほぼ上方からの緊急入力荷重Fに対しては、荷重吸収用ブラケット21の脚部材22の上部に設けられた荷重吸収部25が、下方へ圧縮するように潰れることにより、これを吸収する。これによって、後席乗員の頭部などを保護することが可能となる。
【特許文献1】特開2008−230587号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
しかしながら、上記コンソール衝撃吸収部構造には、以下のような問題があった。
【0019】
即ち、荷重吸収用ブラケット21は、後面視ほぼ門型の形状をしていたので、横方向の荷重F’(図9参照)に対する剛性が十分ではないという問題があった。
【0020】
また、後面視ほぼ門型の荷重吸収用ブラケット21は、一対の脚部材22と連結部材23との3つの部品によって構成されていたので、部品点数が多くなっており、その組立てに工数がかかると共に、組立コストや部品コストがかかるという問題があった。
【0021】
なお、上記した以外にも、本発明に至る過程で新たな問題やその他の問題などが発生することも考えられる。このような新たな問題やその他の問題などについては、この欄で記載する代りに本発明の実施例の中で説明するものとする。但し、この欄に記載する必要が生じた場合には、実施例中の当該記載をこの欄にも加えることができるものとする。また、その場合には、この欄の記載として適した表現に修正することができるものとする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、コンソール本体の内部に、ほぼ上方からの緊急入力荷重を吸収可能な荷重吸収用ブラケットを配設したコンソール衝撃吸収部構造であって、前記荷重吸収用ブラケットを、その上部にほぼ上方からの緊急入力荷重を吸収可能な荷重吸収部を有し、その下部に前記荷重吸収部を支持可能な支持部を有して、コンソール本体の上部から下部に渡って延びる上方荷重吸収構造体とすると共に、該上方荷重吸収構造体を、コンソール本体の両側部間を橋渡しするように横方向へ延びることによって横方向の剛性を確保可能な横剛性確保構造体としたことを特徴としている。
【0023】
請求項2に記載された発明は、上記において、前記荷重吸収部が、前後方向とほぼ面直な面を前後に蛇腹状に折返して成る前後折返部であることを特徴としている。
【0024】
なお、上記は、それぞれ、所要の作用効果を発揮するための必要最小限の構成であり、上記構成の詳細や、上記されていない構成については、それぞれ自由度を有しているのは勿論である。そして、上記構成の記載から読取ることが可能な事項については、特に具体的に記載されていない場合であっても、その範囲内に含まれるのは勿論である。また、上記以外の構成を追加した場合には、追加した構成による作用効果が加わることになるのは勿論である。
【発明の効果】
【0025】
請求項1の発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、コンソール本体の上部から下部に渡って延びる上方荷重吸収構造体とされた荷重吸収用ブラケットは、その下部の支持部によって、荷重吸収部を支持することができると共に、その上部の荷重吸収部によって、ほぼ上方からの緊急入力荷重を吸収することができる。そして、この荷重吸収用ブラケットを、コンソール本体の両側部間を橋渡しするように横方向へ延びる横剛性確保構造体とすることにより、横方向の剛性を確保することができる。このような上方荷重吸収構造体と横剛性確保構造体としての機能および構造を有する荷重吸収用ブラケットは、コンソール本体の内部に対し、横方向へ向けて設置することができるので、他の設置物に対して大きな影響を与えることなく、コンソール本体に設置することが可能となる。また、上方荷重吸収構造体と横剛性確保構造体としての機能および構造を有する荷重吸収用ブラケットは、一枚の金属板を曲げ加工することにより一体部品として構成することができるので、部品点数削減や、組立工数の削減や、組立コストや部品コストの削減などを図ることができる。
【0026】
請求項2の発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、荷重吸収部を、前後方向とほぼ面直な面を前後に蛇腹状に折返して成る前後折返部としたことにより、横方向の荷重に対しては剛性を確保することができると共に、ほぼ上方からの緊急入力荷重に対してはこれを吸収し得るようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明は、主に、横方向の剛性を確保すると共に、部品点数削減や、組立工数の削減や、組立コストや部品コストの削減などを図り得るようにすることを目的としている。
【0028】
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
【0029】
なお、以下の実施例は、上記した背景技術や発明が解決しようとする課題などと密接な関係があるので、必要が生じた場合には、互いに、記載を流用したり、必要な修正を伴って流用したりすることができるものとする。
【実施例】
【0030】
図1〜図7は、この発明の実施例を示すものである。
【0031】
<構成>まず、構成について説明する。
【0032】
自動車などの車両における、車室内に樹脂製のセンターコンソールが設けられる。このセンターコンソールは、車室の前席を構成する運転席と助手席との間の部分に設置される。
【0033】
図1に示すように、このようなセンターコンソール41は、ほぼ車両前後方向42へ延びるコンソール本体43を有している。このコンソール本体43は、車室44のフロアパネル45の上に設置される。なお、フロアパネル45に対し、フロアトンネルは、設けても、設けなくても良い。
【0034】
そして、図2(または図3)に示すように、コンソール本体43の内部に、(上下方向46の)ほぼ上方からの緊急入力荷重Fを吸収可能な金属製の荷重吸収用ブラケット47を配設する。
【0035】
そして、以上のような基本構成に対し、この実施例のものでは、以下のような構成を備えるようにしている。
【0036】
(a)図4(〜図7)に示すように、荷重吸収用ブラケット47を、その上部にほぼ上方からの緊急入力荷重Fを吸収可能な荷重吸収部48を有し、その下部に荷重吸収部48を支持可能な支持部49を有して、コンソール本体43の上部から下部に渡って延びる上方荷重吸収構造体51とする。そして、この上方荷重吸収構造体51を、コンソール本体43の両側部間を橋渡しするように横方向(車幅方向52)へ延びることによって横方向の剛性を確保可能な横剛性確保構造体53とする。
【0037】
(b)上記において、荷重吸収部48を、前後方向(車両前後方向42)とほぼ面直な面を前後に蛇腹状に折返して成る前後折返部55とする。
【0038】
(c)そして、上記以外の構成は、以下の通りである。
【0039】
荷重吸収用ブラケット47は、コンソール本体43の後部に内蔵される。この荷重吸収用ブラケット47は、一枚の金属板を曲げ加工することによって形成される。即ち、荷重吸収用ブラケット47は、一体部品または一体物とされている。荷重吸収部48と支持部49とは、上下方向のほぼ全体に亘って、コンソール本体43の両側部内面間の間隔とほぼ等しい幅寸法を有している。
【0040】
そして、荷重吸収部48は、その下部と上部とに、上下方向46に対してほぼ面直な面56,57を有すると共に、その中間部に、上下方向46に対して異なる勾配を有して傾斜した2つの面58,59を有する側面視ほぼ横向M字状のものとされている。この場合、中間部の2つの面58,59のうち、上側の面58は、前下がりの勾配を有し、下側の面59は、後下がりの勾配を有するものとされている。
【0041】
また、荷重吸収部48における、面56と面58との間の折曲部、面58と面59との間の折曲部、面59と面57との間の折曲部には、それぞれ、荷重吸収量調整用孔部60が開口形成されている。この場合、荷重吸収量調整用孔部60は、上記した各折曲部に沿って車幅方向52へ所要長さで連続的に延びる所要幅の長孔などとされている。この荷重吸収量調整用孔部60は、その幅、長さ、設置個数(不連続的なものとした場合)などを変更することにより、荷重吸収量を任意に調整することができる。
【0042】
支持部49は、フロアパネル45にコンソール本体43を取付けるための取付ブラケットとしての機能を有している。そのために、支持部49は、その両側下部に、車両前後方向42へ延びる延長部61をそれぞれ有すると共に、各延長部61には、コンソール本体43に対する取付部62がそれぞれ形成されている。この延長部61は、車幅方向52とほぼ面直な面を有すると共に、上下方向46に対し所要幅を有して、車両前後方向42へ延びるものなどとされている。取付部62は、締結部材を用いて車幅方向52に締結固定可能な取付孔(この場合には取付位置調整用の上下長孔)などとされている。
【0043】
そして、各延長部61の先端下部には、下方張出部63がそれぞれ形成されると共に、各下方張出部63には、フロアパネル45に対する取付部64がそれぞれ形成されている。下方張出部63は、車幅方向52とほぼ面直な面を有している。取付部64は、締結部材を用いて車幅方向52に締結固定可能な取付孔(この場合には丸孔)などとされている。
【0044】
なお、荷重吸収部48の上下の面56,57の車幅方向52の両側部(左右部)や、支持部49の車幅方向52の両側部(左右部)や、支持部49の延長部61の上下方向46の両側部(上下部)などには、それぞれ補強用フランジ部66が、曲げ加工により一体に形成されている。
【0045】
また、上記したコンソール本体43の後部には、図1(〜図3)に示すように、コンソールボックス71が設けられている。そのために、コンソール本体43の後部は、コンソールボックス本体72とされ、このコンソールボックス本体72の上面に形成された図示しない開口部に対し、図示しないヒンジ部を介して、蓋体73が開閉可能に取付けられている。
【0046】
そして、上記した荷重吸収部48の上側の面56には、上記したコンソールボックス71の蓋体73を開閉可能なヒンジ部に対する取付面(ヒンジ取付面74)が設けられる。
【0047】
<作用>次に、この実施例の作用について説明する。
【0048】
予め、一枚の金属板を加工して、一体物の荷重吸収用ブラケット47を設けておく。
【0049】
そして、フロアパネル45にコンソール本体43を設置する際には、この荷重吸収用ブラケット47を用いて、フロアパネル45にコンソール本体43の後部を取付けるようにする。
【0050】
また、荷重吸収用ブラケット47の荷重吸収部48の上側の面56(ヒンジ取付面74)には、ヒンジ部を介してコンソールボックス71の蓋体73を取付けるようにする。
【0051】
緊急時に、ほぼ上方からの緊急入力荷重Fがコンソールボックス71の蓋体73に入力された場合には、荷重吸収用ブラケット47の上部に設けられた荷重吸収部48が、下方へ圧縮するように潰れることにより、これを吸収する。これによって、後席乗員の頭部などを保護することが可能となる。
【0052】
また、コンソール本体43に横方向の荷重F’が作用した場合には、コンソール本体43の両側部間を橋渡しするように横方向(車幅方向52)へ延びる横剛性確保構造体53が、コンソール本体43の横方向の剛性を確保する。
【0053】
この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
【0054】
(a)コンソール本体43の上部から下部に渡って延びる上方荷重吸収構造体51とされた荷重吸収用ブラケット47は、その下部の支持部49によって、荷重吸収部48を支持することができると共に、その上部の荷重吸収部48によって、ほぼ上方からの緊急入力荷重Fを吸収することができる。
【0055】
そして、この荷重吸収用ブラケット47を、コンソール本体43の両側部間を橋渡しするように横方向へ延びる横剛性確保構造体53とすることにより、横方向の荷重F’に対する剛性を確保することができる。
【0056】
このような上方荷重吸収構造体51と横剛性確保構造体53としての機能および構造を有する荷重吸収用ブラケット47は、コンソール本体43の内部に対し、横方向へ向けて設置することができるので、他の設置物に対して大きな影響を与えることなく、コンソール本体43に設置することが可能となる。
【0057】
また、上方荷重吸収構造体51と横剛性確保構造体53としての機能および構造を有する荷重吸収用ブラケット47は、一枚の金属板を曲げ加工することにより一体部品として構成することができるので、部品点数削減や、組立工数の削減や、組立コストや部品コストの削減などを図ることができる。
【0058】
(b)荷重吸収部48を、前後方向とほぼ面直な面を前後に蛇腹状に折返して成る前後折返部55としたことにより、横方向の荷重F’に対しては剛性を確保すると共に、ほぼ上方からの緊急入力荷重Fに対してはこれを吸収し得るようにすることができる。
【0059】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の実施例にかかるセンターコンソールの斜視図である。
【図2】図1を斜め後方から見た、一部取外した状態の部分斜視図である。
【図3】図2の側方断面図である。
【図4】図2の荷重吸収用ブラケットを上斜め前方から見た斜視図である。
【図5】図4を上斜め後方から見た斜視図である。
【図6】図4の側面図である。
【図7】図4の後面図である。
【図8】従来例にかかるセンターコンソールを斜め後方から見た斜視図である。
【図9】従来例で説明した門型の荷重吸収用ブラケットの斜視図である。
【図10】図9の正面図である。
【図11】図9の側面図である。
【符号の説明】
【0061】
41 センターコンソール
42 車両前後方向
43 コンソール本体
46 上下方向
47 荷重吸収用ブラケット
48 荷重吸収部
49 支持部
51 上方荷重吸収構造体
52 車幅方向
53 横剛性確保構造体
55 前後折返部
F 緊急入力荷重
F’ 横方向の荷重
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンソール本体の内部に、ほぼ上方からの緊急入力荷重を吸収可能な荷重吸収用ブラケットを配設したコンソール衝撃吸収部構造であって、
前記荷重吸収用ブラケットを、その上部にほぼ上方からの緊急入力荷重を吸収可能な荷重吸収部を有し、その下部に前記荷重吸収部を支持可能な支持部を有して、コンソール本体の上部から下部に渡って延びる上方荷重吸収構造体とすると共に、
該上方荷重吸収構造体を、コンソール本体の両側部間を橋渡しするように横方向へ延びることによって横方向の剛性を確保可能な横剛性確保構造体としたことを特徴とするコンソール衝撃吸収部構造。
【請求項2】
前記荷重吸収部が、前後方向とほぼ面直な面を前後に蛇腹状に折返して成る前後折返部であることを特徴とする請求項1記載のコンソール衝撃吸収部構造。
【請求項1】
コンソール本体の内部に、ほぼ上方からの緊急入力荷重を吸収可能な荷重吸収用ブラケットを配設したコンソール衝撃吸収部構造であって、
前記荷重吸収用ブラケットを、その上部にほぼ上方からの緊急入力荷重を吸収可能な荷重吸収部を有し、その下部に前記荷重吸収部を支持可能な支持部を有して、コンソール本体の上部から下部に渡って延びる上方荷重吸収構造体とすると共に、
該上方荷重吸収構造体を、コンソール本体の両側部間を橋渡しするように横方向へ延びることによって横方向の剛性を確保可能な横剛性確保構造体としたことを特徴とするコンソール衝撃吸収部構造。
【請求項2】
前記荷重吸収部が、前後方向とほぼ面直な面を前後に蛇腹状に折返して成る前後折返部であることを特徴とする請求項1記載のコンソール衝撃吸収部構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−143502(P2010−143502A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−325057(P2008−325057)
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【出願人】(000004765)カルソニックカンセイ株式会社 (3,404)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【出願人】(000004765)カルソニックカンセイ株式会社 (3,404)
【Fターム(参考)】
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