説明

コンテナ用岸壁クレーン

【課題】ガーダの軌条とブームの軌条との継目をトロリが走行する際に、トロリの車輪と軌条の端部との衝突を防止すると共に、軌条のメンテナンス性を向上させたコンテナ用岸壁クレーンを提供する。
【解決手段】岸壁に沿って走行可能なクレーン本体と、このクレーン本体の陸側と海側とに向けて延長されそのクレーン本体に固定されたガーダGと、このガーダGの海側の先端に設けたヒンジ部を介して連結されたブームBと、前記ガーダGとブームBとにそれぞれ設けた軌条13,14上を横行すると共にコンテナの吊具を備えたトロリとを有しており、前記ガーダGに設けた軌条13とブームBに設けた軌条14との継目Tuに、前記トロリの車輪を前記軌条13,14より乗り移らせる補助レール11を軌条13,14に沿って設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、港湾におけるコンテナの荷役を行うコンテナ用岸壁クレーンに関する。
【背景技術】
【0002】
図5に示すように、港湾やコンテナターミナル等において、コンテナ船31のコンテナ35を荷役するコンテナ用岸壁クレーン1が使用されている。このコンテナ用岸壁クレーン1は、岸壁41に沿って走行可能なクレーン本体2と、このクレーン本体2の陸側と海側とに向けて延長されそのクレーン本体2に固設されたガーダGと、このガーダGの海側の先端に設けたヒンジ部21を介して連結されたブームBとを備えている。そして、前記ガーダGとブームBとは、上面が短辺に下面が長片に側面が斜辺にそれぞれ形成された鋼板により横断面略台形のボックス形の鋼板構造物である。
【0003】
前記コンテナ用岸壁クレーン1は、クレーン1の荷役能力や大きさ等を考慮して、ガーダGとブームBとが1本のシングル型と一対のパラレル型とがある。シングル型は、ボックスの両側面に設けた軌条上をトロリ5が走行するように構成され、パラレル型は、ボックスの内側の側面もしくは外側の側面に設けた軌条上をトロリ5が走行するように構成されている。前記トロリ5は、コンテナ35の吊具6と、この吊具6やトロリ5を操縦する作業者の運転席7が設けられている。
【0004】
このようなコンテナ用岸壁クレーン1は、ガーダGが地上から約45m、ブームBの長さが約60mという大型のものであって、荷役の待機時に図5の一点鎖線で示すように立ち上げた状態となる。
【0005】
近年、経済の急速なグローバル化に伴い、グローバルな海上コンテナ貨物が飛躍的に増大し、港湾拡張、荷役機器の増設が世界各地で行われるようになっており、コンテナ用岸壁クレーン1の荷役速度の高速化が図られている。
【0006】
高速化が図られたコンテナ用岸壁クレーンとして、例えば、ガーダとブーム上を横行するトロリを複数配置し、更にその複数のトロリを互いに連結し、一度に複数個のコンテナを荷役するコンテナ用岸壁クレーンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−269425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、特許文献1記載のコンテナ用岸壁クレーン1は、待機時にブームBを立てた状態とするために、ガーダGとブームBとがヒンジ部21を介して連結されており、ガーダGに設けられた軌条の端部と、ブームBに設けられた軌条の端部との継目が約6mmの隙間が形成されている。
【0009】
また、コンテナ用岸壁クレーン1が近年の荷役速度の高速化に伴って、トロリ5の移動速度が240m/minにまで高速化され、また、コンテナ35用の定格荷重も従来の30t程度から60t程度に増加し、トロリ5が前記継目を通過する際に、トロリ5の車輪5aと軌条の端部との衝突により発生する振動と衝撃音が従来よりも増大し、トロリ5に並設された運転席7の作業者にその衝撃音と振動が伝達され、長時間の運転において作業者への精神的・肉体的疲労が蓄積されやすいという問題があった。
【0010】
更に、パラレル型の場合は、トロリ5およびコンテナ35の重量によって、ガーダGまたはブームBの内側が僅かに下がる捻れ変形が発生し、この捻れ変形に伴って軌条の継目に高低差や転動面の位置に段差が生じ、衝撃音や振動が更に大きくなるという問題があった。
【0011】
更にまた、近時はトロリ5の横行速度が上昇し、240m/min程度の高速となっており、この速度でトロリ5の車輪5aが軌条の端部に衝突することでその軌条の端部の摩耗が比較的早く進行し、時にはトロリ5の車輪5aがスリップすることがあった。また、軌条やトロリ5は前述のように高所に設置されており、それらを簡単に交換・修理することができない上に、その作業期間中はクレーン1を休止させなければならなかった。
【0012】
このように、従来のコンテナ用岸壁クレーンは、ガーダの軌条の端部およびトロリの軌条の端部と、トロリの車輪が衝突することで発生する振動や衝撃音について何ら考慮されていなかった。また、コンテナ用岸壁クレーンの運転席は高所にあり頻繁に地上へ降りることはないので、荷役作業を開始すると半日はその運転を続けることとなる。
【0013】
このようなことから、運転室の作業環境の改善(衝撃音と振動の軽減)と、軌条のメンテナンス性の向上、並びに、高速移動するトロリの安定性向上が望まれていた。
【0014】
本発明は、前述の課題に鑑み、ガーダの軌条とブームの軌条との継目をトロリが横行する際に、トロリの車輪と軌条の端部との衝突を防止すると共に、軌条のメンテナンス性を向上させたコンテナ用岸壁クレーンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係るコンテナ用岸壁クレーンは、次のように構成されている。
1)岸壁に沿って走行可能なクレーン本体と、このクレーン本体の陸側と海側とに向けて延長されそのクレーン本体に固定されたガーダと、このガーダの海側の先端に設けたヒンジ部を介して連結されたブームと、前記ガーダとブームとにそれぞれ設けた軌条上を横行すると共にコンテナの吊具を備えたトロリとを有しており、前記ガーダに設けた軌条とブームに設けた軌条との継目に、前記トロリの車輪を前記軌条より乗り移らせる補助レールを前記軌条に沿って設けたことを特徴としている。
【0016】
2)岸壁に沿って走行可能なクレーン本体と、このクレーン本体の陸側と海側とに向けて延長されそのクレーン本体に固定された一対のガーダと、この一対のガーダの海側の先端に設けたヒンジ部を介して連結された一対のブームと、前記ガーダとブームとを横行すると共にコンテナの吊具を備えた複数台のトロリと、この複数台のトロリが荷役したコンテナを中継すると共に前記ガーダとブームとを横行するトラバーサを有し、前記一対のガーダの内側と一対のブームの内側とにそれぞれ第1の軌条が設けられ、前記一対のガーダの外側と一対のブームの外側とにそれぞれ第2の軌条が設けられており、前記ガーダの第1の軌条の端部と、前記ブームの第1の軌条の端部との継目に、前記トロリもしくはトラバーサの車輪を第1の軌条より乗り移らせる補助レールを前記第1の軌条に沿って設けると共に、前記ガーダの第2の軌条の端部と、前記ブームの第2の軌条の端部との継目に、前記トラバーサもしくはトロリの車輪を第2の軌条より乗り移らせる補助レールを前記第2の軌条に沿って設けたことを特徴としている。
【0017】
3)ガーダに設けられた軌条の端部側と、ブームに設けられた軌条の端部側とをそれぞれ長手方向に沿って中心部を残して切除した切除部を形成し、この切除部に前記補助レー
ルを設けたことを特徴としている。
【0018】
4)前記補助レールは、車輪を前記軌条の端部に接触させないと共に、車輪を前記軌条の転動面から補助レールに乗り移らせる転動面が形成されていることを特徴としている。
【0019】
5)前記補助レールが、高さ調整部材を介して締結手段により固定されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0020】
前述の構成により、トロリの車輪あるいはトラバーサの車輪が、それぞれの軌条の転動面より補助レールの転動面に円滑に転動し、そして、その補助レールの転動面より他の続く軌条の転動面に円滑に連続して転動するようになるので、従来のように車輪と軌条の端部との衝突が防止されるので、運転席で長時間作業を行う作業者へ衝撃音や振動が伝達されることが防止され、作業者のストレスが軽減される。
【0021】
また、車輪が軌条の転動面から補助レールの転動面へ円滑に転動し、その補助レールの転動面から他の続く軌条の転動面に連続して円滑に転動するので、車輪と軌条の端部との衝突による軌条の摩耗が緩和され、軌条の破損が防止されて長期使用が可能となる。
【0022】
更に、補助レールは、高さ調整部材を介して固定されているので、補助レールの転動面を適切な高さに維持することが容易となる。また、補助レールが摩耗した場合は、その補助レールを交換したり、高さ調整部材の肉厚を変えたりすることで対応することができるので、従来よりもメンテナンス性が向上する。従って、その作業時間が従来よりも短縮でき、クレーンの休止期間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係るコンテナ用岸壁クレーンにおけるガーダ側の軌条とヤード側の軌条との継ぎ目を示す概略図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の斜視図である。
【図4】本発明に係る他のコンテナ用岸壁クレーンの実施形態を示す概略図である。
【図5】コンテナ用岸壁クレーンの概略構成図である。
【図6】他のコンテナ用岸壁クレーンの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明に係るコンテナ用岸壁クレーンについて説明する。
[実施例1]
本発明に係るコンテナ用岸壁クレーンは、図5に示すように、ガーダGとブームBとがヒンジ部21を介して連結されており、荷役の待機時にブームBを立てた状態とすることができるようになっている。
【0025】
シングル型の場合は、図1に示すように、ガーダGの両側面3bと、ブームBの両側面4bとに、支持板3d,4dにより支持される台座板8,9がそれぞれ水平方向に設けられており、それぞれの台座板8,9に、トロリ5の車輪5aが転動する軌条13,14が敷設されている。
【0026】
また、パラレル型の場合は、図1に示すように、一対のガーダGの内側の側面3bと一対のブームBの内側の側面4bとに、支持板3d,4dにより支持される台座板8,9が水平方向に設けられており、この台座板8,9のそれぞれに、トロリ5の車輪5aが転動
する軌条13,14が固定されている。
【0027】
図1および図2に示すように、ガーダGに設けた軌条13の端部Kと、ブームBに設けた軌条14の端部との継目Tuに、トロリ5の車輪5aを前記軌条13,14より乗り移らせる補助レール11がその軌条13,14に沿って設けられている。より詳しくは、前記ガーダG側の軌条13の端部KとブームB側の軌条14の端部Kは、それぞれ一部が長手方向に切除されて切除部13a,14aが形成されている。この切除部13a,14aの長さはそれぞれ280mm程度であり、軌条13,14の中間部と頭部の一部が切除されずに残され、軌条13,14の機械強度が保たれると共に車輪5aの転動面R1,R3の一部が延長するように形成されている。
【0028】
前記補助レール11は、本実施例においては、高さ調整部材11bを介してボルト等の締結手段11cによって前記台座板8に固定されている。また、図3(b)に示すように、補助レール11の転動面R2が、ガーダG側の軌条13の転動面R1およびブームB側の軌条14の転動面R3よりトロリ5の車輪5aが円滑に連続して転動するように、その補助レール11の転動面R2の高さβが0〜1mmに調整されている。
【0029】
また、補助レール11の転動面R2は、その両端側が前記軌条13,14の転動面R1,R2よりも低くなると共に、中心側が軌条13,14の端部K,Kよりも高くなるように円弧状に形成されている。高さ調整部材11bは、硬質ゴムやSUS304等のシムが使用され、トロリ5の車輪5aと補助レール11との衝撃を緩和する作用を発揮するよう構成されている。
【0030】
図3(a),(b)に示すように、ガーダG側の軌条13の端部KとブームB側の軌条14の端部Kとの隙間αは約6mmに、ガーダG側の台座板8とブームB側の台座板9との隙間γは約20mmにそれぞれ形成されている。また、ブームB側の台座板9は、ガーダG側の台座板8の補助レール11を設けた突出部分を受け入れる形状に形成されている。
【0031】
前記軌条13,14としては、トロリ5の走行速度や転動荷重に応じて適切なものが使用され、本実施例においては、例えば、鋼製の37kgレールが使用される。また、補助レール11は前述の37kgレールと同等の機械強度を有するものが使用される。
【0032】
このように構成された本発明に係るコンテナ用岸壁クレーン1は、軌条13,14の端部K,Kにトロリ5の車輪5aが接触する前に、その車輪5aを補助レール11に乗り移らせることができる。また、車輪5aは、補助レール11の円弧状に形成された転動面R2によって、軌条13,14の転動面R1,R3からその補助レール11の転動面R2へ円滑に乗り移ることができる。
【0033】
従って、車輪5aと軌条13,14の端部K,Kとの衝突によって発生していた衝撃音と振動が防止され、運転席7の作業環境が改善される。また、前述の衝突による軌条13,14の端部K,Kの金属疲労の進行を防止することができるので、長期に亘ってメンテナンスフリーとなる。
【0034】
更に、補助レール11が摩耗した場合は、高さ調整部材11bの肉厚を厚くしたり、複数枚を敷設したりすることで、補助レール11の高さを適切な位置に調整することができるので、作業性が向上すると共に作業時間が短縮される。
【0035】
また、高さ調整部材11bが硬質ゴムやSUS304等のシムが使用され、車輪5aが補助レール11の転動面R2に転動する際の衝撃が吸収・緩和されるので、車輪5aと補
助レール11との衝撃音や振動が防止される。
【0036】
[実施例2]
図6および図4に示すように、本実施例におけるコンテナ用岸壁クレーン1は、海側トロリ5Aと陸側トロリ5Bとの間でコンテナ35を中継するトラバーサ10を有して構成されている。前記トロリ5A,5Bが一対のガーダGの内側と一対のブームBの内側とにそれぞれ設けられた第1の軌条23,24上を横行し、前記トラバーサ10が一対のガーダGの外側と一対のブームBの外側とにそれぞれ設けられた第2の軌条25,26上を横行するように構成されている。
【0037】
更には、ガーダG側の第1の軌条23の端部と、ブームB側の第1の軌条24の端部との継目Tuに、前述の第1実施例と同様に補助レール11を設けると共に、ガーダG側の第2の軌条25の端部と、ブームB側の第2の軌条26の端部との継目Tuに、前述の第1実施例と同様に補助レール11を設けている。
【0038】
このように構成された本発明に係るコンテナ用岸壁クレーン1は、第1の軌条23,24の端部にトロリ5A,5Bの車輪5aが接触する前に、その車輪5aが補助レール11の転動面に円滑に転動し、そして、その補助レール11の転動面より他の続く軌条23,24の転動面に連続して円滑に転動するようになる。
【0039】
また、第2の軌条25,26の端部にトラバーサ10の車輪10aが接触する前に、その車輪10aが補助レール11の転動面に円滑に転動し、そして、その補助レール11の転動面より他の続く軌条25,26の転動面に連続して円滑に転動するようになる。
【0040】
従って、トロリ5A,5Bの車輪5aと第1の軌条23,24の端部との衝突が防止されると共に、トラバーサ10の車輪10aと第2の軌条25,26の端部との衝突が防止され、運転席の作業者へ伝達される衝撃音や振動が著しく軽減される。
【0041】
また、第1の軌条23,24および第2の軌条25,26の破損が防止されるので、長期に亘って軌条23〜26を交換することなくコンテナ用岸壁クレーンを稼働させることができる。
【0042】
そして、ガーダGとブームBとがシングル型であってもパラレル型であっても、本発明により、車輪5a,10aが軌条の継目を迂回して転動するようになるので、衝撃音や振動を防止することができるのである。
【0043】
なお、トラバーサ10が第1の軌条23,24を、また、トロリ5A,5Bが第2の軌条25,26を横行してもよい。
【符号の説明】
【0044】
1 コンテナ用岸壁クレーン
2 クレーン本体
G ガーダ
3a 天板
3b 側板
3c 底板
3d 支持板
B ブーム
4a 天板
4b 側板
4c 底板
4d 支持板
5 トロリ
5A 海側トロリ
5B 陸側トロリ
5a 車輪
6 吊具
7 運転席
8,9 台座板
10 トラバーサ
10a 車輪
11 補助レール
11b 高さ調整部材(シム)
11c 締結手段
13 ガーダ側の軌条
13a 切除部
14 ブーム側の軌条
14a 切除部
21 ヒンジ部
23,24 第1の軌条
25,26 第2の軌条
31 コンテナ船
32 シャーシ
35 コンテナ
41 コンテナヤード
Tu 継目
R1,R3 軌条の転動面
R2 補助レールの転動面
α,γ 間隙
β 補助レールの高さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
岸壁に沿って走行可能なクレーン本体と、このクレーン本体の陸側と海側とに向けて延長されそのクレーン本体に固定されたガーダと、このガーダの海側の先端に設けたヒンジ部を介して連結されたブームと、前記ガーダとブームとにそれぞれ設けた軌条上を横行すると共にコンテナの吊具を備えたトロリとを有しており、
前記ガーダに設けた軌条とブームに設けた軌条との継目に、前記トロリの車輪を前記軌条より乗り移らせる補助レールを前記軌条に沿って設けたことを特徴とするコンテナ用岸壁クレーン。
【請求項2】
岸壁に沿って走行可能なクレーン本体と、このクレーン本体の陸側と海側とに向けて延長されそのクレーン本体に固定された一対のガーダと、この一対のガーダの海側の先端に設けたヒンジ部を介して連結された一対のブームと、前記ガーダとブームとを横行すると共にコンテナの吊具を備えた複数台のトロリと、この複数台のトロリが荷役したコンテナを中継すると共に前記ガーダとブームとを横行するトラバーサを有し、
前記一対のガーダの内側と一対のブームの内側とにそれぞれ第1の軌条が設けられ、前記一対のガーダの外側と一対のブームの外側とにそれぞれ第2の軌条が設けられており、
前記ガーダの第1の軌条の端部と、前記ブームの第1の軌条の端部との継目に、前記トロリもしくはトラバーサの車輪を第1の軌条より乗り移らせる補助レールを前記第1の軌条に沿って設けると共に、
前記ガーダの第2の軌条の端部と、前記ブームの第2の軌条の端部との継目に、前記トラバーサもしくはトロリの車輪を第2の軌条より乗り移らせる補助レールを前記第2の軌条に沿って設けたことを特徴とするコンテナ用岸壁クレーン。
【請求項3】
ガーダに設けられた軌条の端部側と、ブームに設けられた軌条の端部側とをそれぞれ長手方向に沿って中心部を残して切除した切除部を形成し、この切除部に前記補助レールを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンテナ用岸壁クレーン。
【請求項4】
前記補助レールは、車輪を前記軌条の端部に接触させないと共に、車輪を前記軌条の転動面から補助レールに乗り移らせる転動面が形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のコンテナ用岸壁クレーン。
【請求項5】
前記補助レールが、高さ調整部材を介して締結手段により固定されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のコンテナ用岸壁クレーン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−235308(P2010−235308A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−88080(P2009−88080)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(000005902)三井造船株式会社 (1,723)
【Fターム(参考)】