説明

コンテンツ処理装置

【構成】 記録装置10はCPU34を含む。CPU34は、再エンコード(RE)ダビング処理の途中で放送記録開始命令が発行されたとき、REダビング処理を中断し、中断タイミングを特定できるタイミング情報をフラッシュメモリ36に保持し、そして放送記録処理を開始する。この後、つまりREダビング処理が中断された状態で放送記録停止命令が発行されたとき、CPU34は、フラッシュメモリ36内に保持されたタイミング情報に基づいてREダビング処理を再開する。
【効果】 再取得が可能なプログラムおよび再取得が不可能な別のプログラムの両方を適切に記録できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテンツ処理装置に関し、特にたとえば、コンテンツをハードディスクからDVDにダビングする、コンテンツ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来この種の装置としては、特許文献1に開示されたものが知られている。この従来技術は、チューナから出力されたビデオ信号をエンコードし、エンコードされたビデオ信号をハードディスクに記録する。複数のコンテンツがハードディスクに蓄積されると、所望のコンテンツをハードディスクからDVDにダビングする。DVDの空き容量が不足していれば、ダビングは再エンコード方式で行われる。すなわち、ハードディスクから読み出されたビデオ信号をいったんデコードし、デコードされたビデオ信号を再びエンコードし、そして再エンコードされたビデオ信号をDVDに記録する。再エンコードの際にビットレートを制御することによって、コンテンツを過不足なくDVDに記録することができる。
【特許文献1】特開2003−309806号公報〔H04N 5/91,G11B 20/10,20/12〕
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術では、再エンコードダビング(以下“REダビング”)を実行する場合、転送されるビデオ信号にデコードおよび再エンコードを施すので、等倍の時間を要する上、ダビング中はコーデックが占有されて放送録画が行えない。従って、もしREダビング中に録画したい放送プログラムがあれば、REダビングを中止し、そして放送録画を行うほかない。放送プログラムの再取得は不可能だからである。中止されたREダビング処理は、放送録画が完了した後に最初からやり直さなければならない。信号がDVDに適切に記録されていないからである。
【0004】
それゆえに、この発明の主たる目的は、再取得が可能なコンテンツおよび再取得が不可能な別のコンテンツの両方を適切に記録できる、コンテンツ記録装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明に従うコンテンツ処理装置は、再取得が不可能な第1コンテンツおよび再取得が可能な第2コンテンツの一方を選択する選択手段、選択手段によって選択されたコンテンツを記録装置に入力する第1入力手段、第1コンテンツを記録する第1記録モードの起動指令に応答して第1コンテンツの選択を選択手段に要求する第1要求手段、第2コンテンツを記録する第2記録モードの起動指令に応答して第2コンテンツの選択を選択手段に要求する第2要求手段、第2記録モードに従う処理の途中で第1記録モードの起動指令が発行されたとき第2記録モードに従う処理を中断する中断手段、中断手段の中断タイミングを特定できるタイミング情報を作成する作成手段、および第2記録モードに従う処理が中断手段によって中断された状態で第1記録モードの停止指令が発行されたとき作成手段によって作成されたタイミング情報に基づいて第2記録モードに従う処理を再開する再開手段を備える。
【0006】
選択手段は、再取得が不可能な第1コンテンツおよび再取得が可能な第2コンテンツの一方を選択する。選択手段によって選択されたコンテンツは、第1入力手段によって記録装置に入力される。第1要求手段は、第1コンテンツを記録する第1記録モードの起動指令に応答して第1コンテンツの選択を選択手段に要求する。第2要求手段は、第2コンテンツを記録する第2記録モードの起動指令に応答して第2コンテンツの選択を選択手段に要求する。中断手段は、第2記録モードに従う処理の途中で第1記録モードの起動指令が発行されたとき第2モードに従う処理を中断する。作成手段は、かかる中断手段の中断タイミングを特定できるタイミング情報を作成する。再開手段は、第2記録モードに従う処理が中断手段によって中断された状態で第1記録モードの停止指令が発行されたとき、作成手段によって作成されたタイミング情報に基づいて第2記録モードに従う処理を再開する。
【0007】
第2記録モードに従う処理の途中で第1記録モードの起動指令が発行されたとき第2モードに従う処理を中断し、中断タイミングを特定できるタイミング情報を保持し、そして第1記録モードの停止指令が発行されたときタイミング情報に基づいて第2記録モードに従う処理を再開するので、再取得が可能なコンテンツおよび再取得が不可能な別のコンテンツの両方を適切に記録できる。
【0008】
請求項2の発明に従うコンテンツ処理装置は、請求項1に従属し、記録装置から出力された第2コンテンツを選択手段に入力する第2入力手段をさらに備える。
【0009】
記録装置から出力された第2コンテンツは、第2入力手段によって選択手段に入力される。
【0010】
請求項3の発明に従うコンテンツ処理装置は、請求項2に従属し、記録装置は複数の記録媒体を含み、第2記録モードは複数の記録媒体の1つから再生された第2コンテンツを複数の記録媒体の他の1つに記録するモードである。
【0011】
第1コンテンツの記録処理の割り込みによって第2コンテンツのダビング処理が中断しても、記録処理の完了後にダビング処理が中断位置から再開されるので、処理時間が短縮される。
【0012】
請求項4の発明に従うコンテンツ処理装置は、請求項3に従属し、中断手段による中断および再開手段による再開に従って他の1つの記録媒体上に形成された複数のデータブロックにそれぞれ対応する複数の再生単位情報ブロックを生成する生成手段、および生成手段によって生成された複数の再生単位情報ブロックのうち第2コンテンツに対応するものを互いに関連付ける関連付け手段をさらに備える。
【0013】
中断手段による中断および再開手段による再開の結果、他の1つの記録媒体上には複数のデータブロックが形成される。生成手段は、かかる複数のデータブロックにそれぞれ対応する複数の再生単位情報ブロックを生成する。関連付け手段は、こうして生成された複数の再生単位情報ブロックのうち第2コンテンツに対応するものを互いに関連付ける。
【0014】
第2コンテンツに対応する再生単位情報ブロックを互いに関連付けることによって、他の1つの記録媒体上に分断状態で記録された第2コンテンツを一体的に再生することができる。
【0015】
請求項5の発明に従うコンテンツ処理装置は、請求項4に従属し、関連付け手段は、第2コンテンツに対応する再生単位情報ブロックを1つに結合する結合手段、および結合手段によって1つに結合された再生単位情報ブロックに1つの識別情報を割り当てる割り当て手段を含む。
【0016】
結合手段が第2コンテンツに対応する再生単位情報ブロックを1つに結合し、割り当て手段は、こうして1つに結合された再生単位情報ブロックに1つの識別情報を割り当てる。かかる識別情報に向けて再生操作が行われると、1つに結合された再生単位情報ブロックに基づいて、他の1つの記録媒体上に分断状態で記録された第2コンテンツを一体的に再生することができる。
【0017】
請求項6の発明に従う記録制御プログラムは、コンテンツ処理装置のプロセサによって実行される記録制御プログラムであって、再取得が不可能な第1コンテンツおよび再取得が可能な第2コンテンツの一方を選択する選択ステップ、選択ステップによって選択されたコンテンツを記録装置に入力する第1入力ステップ、第1コンテンツを記録する第1記録モードの起動指令に応答して第1コンテンツの選択を選択ステップに要求する第1要求ステップ、第2コンテンツを記録する第2記録モードの起動指令に応答して第2コンテンツの選択を選択ステップに要求する第2要求ステップ、第2記録モードに従う処理の途中で第1記録モードの起動指令が発行されたとき第2記録モードに従う処理を中断する中断ステップ、中断ステップの中断タイミングを特定できるタイミング情報を作成する作成ステップ、および第2記録モードに従う処理が中断ステップによって中断された状態で第1記録モードの停止指令が発行されたとき作成ステップによって作成されたタイミング情報に基づいて第2記録モードに従う処理を再開する再開ステップを備える。
【発明の効果】
【0018】
この発明によれば、再取得が可能なコンテンツおよび再取得が不可能な別のコンテンツの両方を適切に記録できる。
【0019】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1を参照して、この実施例の記録装置10は、アナログ受信機12を含む。アナログ受信機12は、アンテナ(図示せず)から高周波テレビジョン信号を受け、所望のチャネルのコンポジットビデオ信号を出力する。出力されたコンポジットビデオ信号は、NTSCデコーダ14に与えられる。NTSCデコーダ14は、与えられたコンポジットビデオ信号をデコードしてビデオデータを出力する。出力されたビデオデータは、MPEGエンコーダ16に与えられる。MPEGエンコーダ16は、与えられたビデオデータからMPEG−PS(Program Stream)を生成し、生成したMPEG−PSをMPEGバッファ18を介してHD(Hard Disk)ドライブ20およびDVD(Digital Versatile Disk)ドライブ22のいずれか一方に与える。
【0021】
HDドライブ20は、CPU34からの記録命令を受け、MPEG−PSが格納された本画像ファイルをハードディスク20d上に生成する。DVDドライブ22は、CPU34からの記録命令を受け、MPEG−PSが格納された本画像ファイルをDVD22d上に生成する。なお、DVD22dへの記録はDVD−VRフォーマット(図8参照:後述)で行い、ハードディスク20dへの記録はその一部を変更したフォーマットで行うものとする。以下では、ハードディスク20dまたはDVD22d上に生成された1つ1つの本画像ファイルに含まれるMPEG−PSを“プログラム”あるいは“コンテンツ”と適宜呼ぶ。
【0022】
CPU34から所望のプログラムの再生命令が発行されると、HDドライブ20またはDVDドライブ22は、該当本画像ファイルからMPEG−PSを再生する。再生されたMPEG−PSは、MPEGバッファ24を介してMPEGデコーダ26に与えられる。
【0023】
MPEGデコーダ26は、与えられたビデオPESをデコードしてビデオデータを生成し、生成されたビデオデータをNTSCエンコーダ28に与える。NTSCエンコーダ28は、与えられたビデオデータをコンポジットビデオ信号に変換し、変換されたコンポジットビデオ信号をテレビモニタ30に出力する。この結果、所望のプログラムの再生映像がテレビモニタ30に表示される。
【0024】
なお、記録命令も再生命令も発行されていない状態では、MPEG−PSをハードディスク20d上のテンポラリファイルに書き込み、かつテンポラリファイルからMPEG−PSを読み出す処理が行われる。こうしてテンポラリファイルから読み出されたMPEG−PSが再生され、この結果、アナログ受信機12によって現時点で受信されているプログラムの再生映像が出力される。
【0025】
CPU34から所望のプログラムのダビング命令が発行されると、ハードディスク20dに記録された該当本画像ファイルの複製がDVD22d上に生成される。または、DVD22dに記録された該当本画像ファイルの複製がハードディスク20d上に生成される。
【0026】
CPU34によって発行されるダビング命令には、高速ダビング命令および再エンコードダビング命令(以下“REダビング命令”)の2種類がある。高速ダビング命令に応答して行われる高速ダビング処理では、ハードディスク20dおよびDVD22dの一方に記録された本画像ファイル(以下“ダビング元ファイル”)に含まれるMPEG−PSが、フォーマットの一部変更を除いてそのまま、ハードディスク20dおよびDVD22dの他方に生成された複製ファイル(以下“ダビング先ファイル”)に転送される。
【0027】
一方、REダビング命令に応答して行われるREダビング処理では、ダビング元ファイルに含まれるMPEG−PSは、MPEGデコーダ26でいったんビデオデータにデコードされ、その後MPEGエンコーダ16で再びMPEG−PSにエンコードされる。再エンコードの際には、たとえば、ダビング先メディアの空き容量に応じて圧縮率が変更される。
【0028】
REダビング処理の実行中に放送録画操作が行われると、CPU34は、REダビング処理を中断し、そして放送録画処理を開始する。REダビング処理を中断するとき、CPU34は、ダビング元リードポイントをフラッシュメモリ36に保持する。ここでダビング元リードポイントは、ダビング元ファイルに含まれるMPEG−PSを読み出し済み部分と未読み出し部分とに区分する境界の位置を示す位置情報を意味する。なお、かかる位置情報としては、たとえば、ストリーム中に埋め込まれているタイムスタンプを用いることができる。
【0029】
放送録画処理が完了すると、CPU34は、REダビング処理を再開する。このとき、CPU34は、ダビング元ファイルに含まれるMPEG−PS上の読み出し開始位置を、フラッシュメモリ36に保持された位置情報に対応する位置に設定する。これにより、ダビング元ファイルからは、MPEG−PSの未読み出し部分が読み出される。
【0030】
再開後にダビング元ファイルから読み出されたMPEG−PSつまり所望のプログラムの後半部分は、中断前に同じダビング元ファイルから読み出されたMPEG−PSつまり所望のプログラムの前半部分が転送されたものとは別の複製ファイルに転送される。こうして、所望のプログラムは、前半部分および後半部分の2つに分断された状態で、ダビング先メディアに記録されることとなる。
【0031】
上記のような中断および再開を伴うREダビング処理の具体例を、図2および図3により説明する。図2を参照して、ハードディスク20dに記録されたダビング元プログラムPG#1に向けてダビング開始操作が行われると、ダビング元プログラムPG#1をDVD22dにREダビングする動作が開始される。かかるREダビングの最中に、放送プログラムPG#2のDVD22dへの記録を命じる放送記録開始操作が行われると、REダビングは中断され、そして放送プログラムPG#2をDVD22dに記録する動作が開始される。
【0032】
中断時点のダビング元リードポイントが矢印40で示されている。ダビング元プログラムPG#1は、矢印40の位置で前半部分および後半部分の2つに区分される。かかる矢印40に対応する位置情報がフラッシュメモリ36に保持される。
【0033】
この後、放送記録停止操作が行われると、放送プログラムPG#2の記録は停止され、そしてダビング元リードポイント40からREダビングが再開される。この結果、DVD22dには、ダビング元プログラムPG#1の前半部分に対応する実データM_VOB#1と、放送プログラムPG#2に対応する実データM_VOB#2と、ダビング元プログラムPG#1の後半部分に対応する実データM_VOB #3とがこの順序で記録される。
【0034】
実データM_VOB#1には、セルCell#1およびプログラム情報PGI#1が割り当てられる。同様に、実データM_VOB#2にはセルCell#2およびプログラム情報PGI#2が割り当てられ、実データM_VOB#3にはセルCell#3およびプログラム情報PGI#3が割り当てられる。つまり、プログラム情報PGI#1〜PGI#3は、セルCell#1〜Cell#3を介して、DVD22d上の実データM_VOB#1〜M_VOB#3とそれぞれ関連付けられる。
【0035】
この後、ダビング元プログラムPG#1に対応する2つのセルCell#1およびCell#3が、図3に示す要領で1つに結合される。すなわち、セルCell#3がセルCell#1の直後に移動され、セルCell#1の末尾がCell#3の先頭と連結される。そして、1つに結合されたCell#1およびセルCell#3に、プログラム情報PGI#1が割り当てられる。なお、プログラム情報PGI#3は破棄してよい。
【0036】
これにより、プログラム情報PGI#1は、セルCell#1およびCell#3を介して実データM_VOB#1およびM_VOB#3と関連付けられる。この結果、プログラム情報PGI#1に向けて再生操作を行うことにより、分断記録された実データM_VOB#1およびM_VOB#3を一体的に再生することが可能となる。
【0037】
一般化した処理を図4〜図6に示す。図4を参照して、ダビング元プログラムPG#1のREダビング処理が、放送録画のためにn回(nは任意の自然数)中断されたとすると、ダビング元プログラムPG#1は、n個の放送プログラムによって(n+1)個に分断された状態でダビング先メディアに記録される。つまりダビング先メディアには、実データM_VOB#1〜M_VOB#(2n+1)が記録される。なお、n回の放送録画の中には、リアルタイムな記録操作に基づくものだけでなく、事前の予約に基づくものが含まれてよい。
【0038】
実データM_VOB#1にはセルCell#1およびプログラム情報PGI#1が割り当てられ、実データM_VOB#2にはセルCell#2およびプログラム情報PGI#2が割り当てられ、…、実データM_VOB#(2n+1)にはセルCell#(2n+1)およびプログラム情報PGI#(2n+1)が割り当てられる。
【0039】
セルCell#1〜Cell#(2n+1)のうち、ダビング元プログラムPG#1に対応するセルCell#1,Cell#3,Cell#5,…,およびCell#(2n+1)は、図5に示す要領で1つに結合される。そして、1つに結合されたセルCell#1,Cell#3,Cell#5,…,およびCell#(2n+1)にプログラム情報PGI#1を対応付ける(図6参照)。なお、プログラム情報PGI#3,PGI#5,…,およびPGI#(2n+1)は破棄してよい。
【0040】
これにより、図6に示すように、プログラム情報PGI#1は、セルCell#1,Cell#3,…,およびCell#(2n+1)を介して、実データM_VOB#1,M_VOB#3,…,M_VOB#(2n+1)と関連付けられる。この結果、プログラム情報PGI#1に向けて再生操作を行うことにより、分断記録されたM_VOB#1,M_VOB#3,…,M_VOB#(2n+1)を一体的に再生することが可能となる。
【0041】
CPU34の具体的な動作説明に先立って、DVD−VRフォーマットについて説明しておく。DVD22d上の実データは、DVD−VRフォーマットに従う管理情報ファイルにより管理される。図8を参照して、管理情報ファイルは、プログラム情報(PGI)の集合であるPGC(Program Chain)と、実データ情報(M_VOBI)の集合であるM_AVFIとを含む。
【0042】
DVD22d上にプログラムPG#1〜PG#nにそれぞれ対応する実データM_VOB#1〜M_VOB#nが記録されている場合、PGCは、PGC_GIと、PGI#1〜PGI#nと、CI_SRP#1〜CI_SRP#nと、CI#1〜CI#nとを含む。
【0043】
PGC_GIは、PGCに含まれるプログラム情報の数を示すPG_Nsと、同じくPGCに含まれるセルの総数を示すCI_SRP_Nsとを含む。PGI#1は、プログラムPG#1のタイプ(通常プログラムまたは保護プログラム)を示すPG_TYと、プログラムPG#1を構成するセルの数C_Nsを含む。PGC#2〜PGC#nも同様の情報を含む。
【0044】
CI_SRP#1〜CI_SRP#nは、CI#1〜CI#nの先頭アドレスをそれぞれ示す。CI#1は、セルCell#1のタイプ(動画または静止画)と、セルCell#1が参照する実データ情報の番号M_VOBI_SRPNとを持つ。CI#2〜CI#nも同様の情報を持つ。
【0045】
一方、M_AVFIは、M_AVFI_GIと、M_VOBI_SRP#1〜M_VOBI_SRP#nと、M_VOBI#1〜M_VOBI#nとを含む。M_AVFI_GIは、M_AVFIに含まれる実データ情報の数を示すM_VOBI_SRP_Nsを持つ。M_VOBI_SRP#1〜M_VOBI_SRP#nは、M_VOBI#1〜M_VOBI#nの先頭アドレスをそれぞれ示す。
【0046】
M_VOBI#1は、M_VOB_GIおよびTMAPIを持つ。M_VOBI#2〜M_VOBI#nも同様の情報をそれぞれ持つ。M_VOB_GIには、実データM_VOBの録画時間,タイムスタンプなどの情報が含まれ、TMAPIには、実データM_VOBのオフセット,サイズなどの情報が含まれる。
【0047】
上記のように構成された管理情報ファイルは、図3に示すセル結合処理が行われたとき、図9および図10に示す要領で更新される。図9が結合前を示し、図10は結合後を示す。両図を比較しつつ参照して、セルCell#3がCell#1の直後に移動したため、CI#2およびCI#3の内容が互いに入れ替わっている。また、1つに結合されたセルCell#1およびCell#3にプログラム情報PGI#1を割り当てたので、プログラム情報PGI#1に含まれるC_Nsが“1”から“2”に増え、PGCからプログラム情報PGI#3が削除されている。この結果、PGCに含まれるプログラム情報の数を示すPG_Nsは“3”から“2”に減っている。
【0048】
中断を伴うREダビング処理を行うに当たり、CPU34は、μITRON等のマルチタスクOSの制御下で、図11に示される放送記録タスク,および図12および図13に示されるREダビングタスクを並列的に実行する。図7に示されるダビングプロセステーブルは、かかるタスクの実行時、CPU34によって参照される。なお、両タスクに対応するプログラムおよびダビングプロセステーブル(T)は、フラッシュメモリ36に記憶される。
【0049】
図7を参照して、ダビングプロセステーブルは、ダビング元メディアの種別を示すSRC_MEDIAと、ダビング元プログラムの識別子を示すSRC_IDと、REダビング中断時のダビング元リードポイント(図2中の矢印40に相当)を示すSRC_POSと、ダビング先メディアの種別を示すDST_MEDIAと、ダビング先プログラムの識別子を示すDST_IDと、ダビング中断回数を示すDST_INTR_NUMとの計6つのパラメータを含む。
【0050】
図11を参照して、まずステップS1で記録フラグRec_Fに“0”をセットし、ステップS3で記録開始命令を待つ。操作パネル32を通して記録開始命令を受け付けると、ステップS5に移って、REダビングフラグRE_Dub_Fが“1”であるか否かを判別する。この判別結果が肯定的であれば、ステップS7でダビング中断命令を発行し、そしてステップS9でREダビングフラグRE_Dub_Fが“2”に変わるのを待つ。RE_Dub_F=2となると、ステップS11に進む。
【0051】
ステップS5の判別結果が否定的であれば、ステップS7およびS9をスキップしてステップS11に進む。ステップS11では、放送記録開始処理(後述)を実行する。処理を終えると、ステップS13で記録フラグRec_Fに“1”をセットし、そしてステップS15で記録停止命令または記録完了通知を待つ。操作パネル32を通して記録停止命令を受け付けるか、HDドライブ20またはDVDドライブ22から記録完了通知を受け取ると、ステップS17に移って放送記録停止処理(後述)を実行する。処理を終えると、ステップS19でREダビングフラグRE_Dub_Fが“2”であるか否かを判別し、判別結果が肯定的であれば、ステップS21でREダビング再開命令を発行し、そしてステップS1に戻る。ステップS19の判別結果が否定的であれば、直ちにステップS1に戻る。
【0052】
図12を参照して、まずステップS31でREダビングフラグRE_Dub_Fに“0”をセットし、次のステップS33でダビングプロセステーブル(図7参照)をクリアし、その後ステップS35でREダビング開始命令を待つ。操作パネル32を通してREダビング開始命令を受け付けると、ステップS37に移って、記録フラグRec_Fが“0”であるか否かを判別する。この判別結果が否定的であれば、ステップS39でエラー処理を実行し、そしてステップS35に戻る。
【0053】
ステップS37の判別結果が肯定的であれば、ステップS41でREダビング開始処理(後述)を実行する。処理を終えると、ステップS43でREダビングフラグRE_Dub_Fに“1”をセットし、そしてステップS45およびS47のループに入る。ステップS45では、REダビング停止命令またはREダビング完了通知の有無を判別する。ステップS47では、REダビング中断命令の有無を判別する。
【0054】
操作パネル32を通してREダビング停止命令を受け付けるか、HDドライブ20またはDVDドライブ22からREダビング完了通知を受け取ると、ステップS45でYESと判別され、ステップS49に移る。ステップS49では、REダビング停止処理(後述)を実行する。放送記録タスク(図11参照)によってREダビング中断命令が発行されると、ステップS47でYESと判別され、ステップS51に移る。ステップS51では、REダビング中断処理(後述)を実行する。処理を終えると、ステップS53でREダビングフラグRE_Dub_Fに“2”をセットし、そしてステップS55に移る。
【0055】
図13を参照して、ステップS55では、REダビング再開命令の有無を判別する。放送記録タスクによってREダビング再開命令が発行されると、ステップS55でYESと判別され、ステップS57に移る。ステップS57では、REダビング再開処理(後述)を実行する。処理を終えると、ステップS59でREダビングフラグRE_Dub_Fに“1”をセットし、そしてステップS61およびS63のループに入る。ステップS61では、REダビング停止命令またはREダビング完了通知の有無を判別する。ステップS63では、REダビング中断命令の有無を判別する。
【0056】
REダビング停止命令を受け付けるか、REダビング完了通知を受け取ると、ステップS65に移ってREダビング停止処理(後述)を実行する。処理を終えると、ステップS31に戻る。REダビング中断命令が発行されると、ステップS67に移ってREダビング中断処理(後述)を実行する。処理を終えると、ステップS69でREダビングフラグRE_Dub_Fに“2”をセットし、そしてステップS55に戻る。
【0057】
上記ステップS11の放送開始処理は、詳しくは図14のサブルーチンに従って実行される。図14を参照して、まずステップS81でスイッチSW1をNTSCデコーダ14側に設定し、ステップS83では、記録先がハードディスク20dか否かを判別する。この判別結果が肯定的であれば、ステップS85でスイッチSW2をHDドライブ20側に設定し、そしてステップS87でHD記録開始処理(後述)を実行する。処理を終えると、上位層のルーチンに復帰する。
【0058】
ステップS83の判別結果が否定的つまり記録先がDVD22dであれば、ステップS89でスイッチSW2をDVDドライブ22側に設定し、そしてステップS91でDVD記録開始処理(後述)を実行する。処理を終えると、上位層のルーチンに復帰する。
【0059】
上記ステップS17の放送記録停止処理は、詳しくは図15のサブルーチンに従って実行される。図15を参照して、まずステップS101で記録先がハードディスク20dか否かを判別し、この判別結果が肯定的であれば、ステップS103でHD記録停止処理(後述)を実行する。処理を終えると、上位層のルーチンに復帰する。ステップS101の判別結果が否定的であれば、ステップS105でDVD記録停止処理(後述)を実行し、そして上位層のルーチンに復帰する。
【0060】
上記ステップS41のREダビング開始処理は、詳しくは図16のサブルーチンに従って実行される。図16を参照して、まずステップS111でスイッチSW1をMPEGデコーダ26側に設定し、次のステップS113ではダビングの向きを判別する。ハードディスク20dからDVD22dへのダビングであれば、ステップS115〜S123を経てステップS135に進む。DVD22dからハードディスク20dへのダビングであれば、ステップS125〜S133を経てステップS135に進む。
【0061】
ステップS115では、スイッチSW2をDVDドライブ22側に設定し、かつスイッチSW3をHDドライブ20側に設定する。ステップS117ではHD再生開始処理(後述)を実行し、ステップS119ではDVD記録開始処理(後述)を実行する。ステップS121ではSRC_MEDIAに“HD”をセットし、ステップS123ではDST_MEDIAに“DVD”をセットする。
【0062】
ステップS125では、スイッチSW2をHDドライブ20側に設定し、かつスイッチSW3をDVDドライブ22側に設定する。ステップS127ではDVD再生開始処理(後述)を実行し、ステップS129ではHD記録開始処理(後述)を実行する。ステップS131ではSRC_MEDIAに“DVD”をセットし、ステップS133ではDST_MEDIAに“HD”をセットする。
【0063】
ステップS135では、SRC_IDにダビング元プログラムの識別子をセットし、かつDST_IDにダビング先プログラムの識別子をセットする。その後、上位層のルーチンに復帰する。
【0064】
上記ステップS49のREダビング停止処理は、詳しくは図17のサブルーチンに従って実行される。なお、ステップS65も同様に実行される。図17を参照して、まずステップS141でダビングの向きを判別する。ハードディスク20dからDVD22dへのダビングであれば、ステップS143でDVD記録停止処理(後述)を実行し、ステップS145でHD再生停止処理(後述)を実行し、そしてステップS151に進む。DVD22dからハードディスク20dへのダビングであれば、ステップS147でHD記録停止処理(後述)を実行し、ステップS149でDVD再生停止処理(後述)を実行し、そしてステップS151に進む。
【0065】
ステップS151では、DST_INTR_NUMが“0”より大か否かを判別し、この判別結果が肯定的であれば、ステップS153でセル結合処理(後述)を実行し、そして上位層のルーチンに復帰する。ステップS151の判別結果が否定的であれば、ステップS153をスキップし、直ちに上位層のルーチンに復帰する。
【0066】
上記ステップS51のREダビング中断処理は、詳しくは図18のサブルーチンに従って実行される。なお、ステップS67も同様に実行される。図18を参照して、まずステップS161でダビングの向きを判別する。ハードディスク20dからDVD22dへのダビングであれば、ステップS163でDVD記録停止処理(後述)を実行し、ステップS165でHD再生停止処理(後述)を実行し、そしてステップS171に進む。DVD22dからハードディスク20dへのダビングであれば、ステップS167でHD記録停止処理(後述)を実行し、ステップS169でDVD再生停止処理(後述)を実行し、そしてステップS171に進む。
【0067】
ステップS171では、DST_INTR_NUMをインクリメントする。次のステップS173では、SRC_POSに現時点でのダビング元リードポイントをセットし、その後、上位層のルーチンに復帰する。
【0068】
上記ステップS57のREダビング再開処理は、詳しくは図19のサブルーチンに従って実行される。図19を参照して、まずステップS181でスイッチSW1をMPEGデコーダ26側に設定し、次のステップS183ではダビングの向きを判別する。ハードディスク20dからDVD22dへのダビングであればステップS185〜S191を実行し、DVD22dからハードディスク20dへのダビングであればステップS193〜S199を実行する。
【0069】
ステップS185では、スイッチSW2をDVDドライブ22側に設定し、かつスイッチSW3をHDドライブ20側に設定する。ステップS187では、ダビング再開時点のダビング元リードポイントにSRC_POSをセットする。ステップS189ではHD再生開始処理(後述)を実行し、ステップS191ではDVD記録開始処理(後述)を実行する。これらの処理を終えると、上位層のルーチンに復帰する。
【0070】
ステップS193では、スイッチSW2をHDドライブ20側に設定し、かつスイッチSW3をDVDドライブ22側に設定する。ステップS195では、ダビング再開時点のダビング元リードポイントにSRC_POSをセットする。ステップS197ではDVD再生開始処理(後述)を実行し、ステップS199ではHD記録開始処理(後述)を実行する。これらの処理を終えると、上位層のルーチンに復帰する。
【0071】
上記ステップS87のHD記録開始処理は、詳しくは図20のサブルーチンに従って実行される。なお、ステップS129およびS199も同様に実行される。図20を参照して、まずステップS201で、対象MPEGファイルをオープンし、次のステップS203では、MPEGエンコーダ16をスタートさせる。その後、上位層のルーチンに復帰する。
【0072】
上記ステップS103のHD記録停止処理は、詳しくは図21のサブルーチンに従って実行される。なお、ステップS147およびS167も同様に実行される。図21を参照して、まずステップS211で対象MPEGファイルをクローズし、次のステップS213ではMPEGエンコーダ16をストップさせる。その後、ステップS215で管理情報を更新し、ステップS217で管理情報ファイルをハードディスク20dに記録し、そして上位層のルーチンに復帰する。
【0073】
上記ステップS91のDVD記録開始処理は、詳しくは図22のサブルーチンに従って実行される。なお、ステップS119およびS191も同様に実行される。図22を参照して、まずステップS221で、対象VR_MOVIE.VROファイルをオープンし、次のステップS223では、MPEGエンコーダ16をスタートさせる。その後、上位層のルーチンに復帰する。
【0074】
上記ステップS105のDVD記録停止処理は、詳しくは図23のサブルーチンに従って実行される。なお、ステップS143およびS163も同様に実行される。図23を参照して、まずステップS231で対象VR_MOVIE.VROファイルをクローズし、ステップS233ではMPEGエンコーダ16をストップさせる。その後、ステップS235で管理情報を更新し、ステップS237で管理情報ファイルをDVD22dに記録し、そして上位層のルーチンに復帰する。
【0075】
上記ステップS117のHD再生開始処理は、詳しくは図24のサブルーチンに従って実行される。なお、ステップS189も同様に実行される。図24を参照して、まずステップS241で、対象MPEGファイルをオープンし、次のステップS243では、MPEGデコーダ26をスタートさせる。その後、上位層のルーチンに復帰する。
【0076】
上記ステップS145のHD再生停止処理は、詳しくは図25のサブルーチンに従って実行される。なお、ステップS165も同様に実行される。図25を参照して、まずステップS251で対象MPEGファイルをクローズし、次のステップS253ではMPEGデコーダ26をストップさせる。その後、上位層のルーチンに復帰する。
【0077】
上記ステップS127のDVD再生開始処理は、詳しくは図26のサブルーチンに従って実行される。なお、ステップS197も同様に実行される。図26を参照して、まずステップS261で、対象VR_MOVIE.VROファイルをオープンし、次のステップS263では、MPEGデコーダ26をスタートさせる。その後、上位層のルーチンに復帰する。
【0078】
上記ステップS149のHD再生停止処理は、詳しくは図27のサブルーチンに従って実行される。なお、ステップS169も同様に実行される。図27を参照して、まずステップS271で対象VR_MOVIE.VROファイルをクローズし、次のステップS273ではMPEGデコーダ26をストップさせる。その後、上位層のルーチンに復帰する。
【0079】
上記ステップS153のセル結合処理は、詳しくは図28のサブルーチンに従って実行される。まずステップS281で変数iに“1”をセットし、次のステップS283で変数iがDST_INTR_NUM以下であるか否かを判別する。この判別結果が否定的であれば上位層のルーチンに復帰し、肯定的であればステップS285〜S293を実行する。
【0080】
まずステップS285で、(DST_ID+i*2)番目のセルを(DST_ID+i−1)番目のセルの直後に移動する(図5参照)。続くステップS287〜S291では、管理情報を更新する(図9および図10参照)。具体的には、ステップS287でDST_ID番目のプログラム情報PGIのC_Nsをカウントアップし、ステップS289でSRC_ID番目のプログラム情報PGIを削除し、そしてステップS291でPGC_GIのPG_Nsをカウントダウンする。管理情報の更新が完了すると、ステップS293で変数iをインクリメントし、そしてステップS283に戻る。
【0081】
以上のように、この実施例では、CPU34は、REダビング処理の途中で放送記録開始命令が発行されたとき、図2に示すように、REダビング処理を中断し、中断タイミングを特定できるタイミング情報(矢印40)をフラッシュメモリ36に保持し、そして放送記録処理を開始する。この後、つまりREダビング処理が中断された状態で放送記録停止命令が発行されたとき、CPU34は、フラッシュメモリ36内に保持されたタイミング情報に基づいてREダビング処理を再開する。これにより、再取得が可能なダビング元コンテンツおよび再取得が不可能な放送コンテンツの両方を適切に記録できる。
【0082】
また、このようなREダビング処理の中断および再開の結果、図2および図4に示すように、ダビング先メディア上に複数のデータブロック(実データM_VOB#1,M_VOB#2,…)が形成される。CPU34は、かかる複数のデータブロックにそれぞれ対応する複数の再生単位情報ブロック(セルCell#1,Cell#2,…)を生成し、生成された複数の再生単位情報ブロックのうちダビング元プログラム(プログラムPG#1)に対応するもの(セルCell#1,Cell#3,…)を互いに関連付ける。これにより、ダビング先メディア上に分断状態で記録されたダビング元プログラムを一体的に再生することが可能となる。
【0083】
関連付けは、具体的には図3,図5および図6に示す要領で行う。すなわち、ダビング元プログラムに対応する再生単位情報ブロック(セルCell#1,Cell#3,…)を1つに結合し、1つに結合された再生単位情報ブロックに1つの識別情報(プログラム情報PGI#1)を割り当てる。かかる識別情報に向けて再生操作が行われると、1つに結合された再生単位情報ブロックに基づいて、ダビング先メディア上に分断状態で記録されたダビング元プログラムを一体的に再生することができる。
【0084】
なお、この実施例の記録装置10は、ハードディスク20dおよびDVD22dの間でダビングを行っているが、この発明は、たとえば2つの異なるハードディスク間でダビング処理を行う機能を備えた処理装置や、ハードディスクと半導体メモリとの間でダビング処理を行う機能を備えた処理装置などにも適用できる。要するに、複数の記録媒体の間でダビング処理を行う機能を持った全ての処理装置への適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】この実施例の記録装置の構成を示すブロック図である。
【図2】1回の中断を伴う再エンコード(RE)ダビング処理の一部を示す図解図である。
【図3】1回の中断を伴うREダビング処理の他の一部を示す図解図である。
【図4】n回の中断を伴うREダビング処理の一部を示す図解図である。
【図5】n回の中断を伴うREダビング処理の他の一部を示す図解図である。
【図6】n回の中断を伴うREダビング処理のその他の一部を示す図解図である。
【図7】REダビング処理の実行時CPUによって参照されるダビングプロセステーブルを示す図解図である。
【図8】DVD−VRフォーマットに従う管理情報の構造を示す図解図である。
【図9】図8管理情報の具体例を示す図解図である。
【図10】更新後の図9管理情報を示す図解図である。
【図11】CPU動作の一部を示すフロー図である。
【図12】CPU動作の他の一部を示すフロー図である。
【図13】CPU動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図14】CPU動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。
【図15】CPU動作の他の一部を示すフロー図である。
【図16】CPU動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図17】CPU動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。
【図18】CPU動作の他の一部を示すフロー図である。
【図19】CPU動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図20】CPU動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。
【図21】CPU動作の他の一部を示すフロー図である。
【図22】CPU動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図23】CPU動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。
【図24】CPU動作の他の一部を示すフロー図である。
【図25】CPU動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図26】CPU動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。
【図27】CPU動作の他の一部を示すフロー図である。
【図28】CPU動作のその他の一部を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0086】
10…記録装置
12…アナログ受信機
16…MPEGエンコーダ
20…ハードディスク(HD)ドライブ
20d…ハードディスク
22…DVDドライブ
22d…DVD
26…MPEGデコーダ
34…CPU
SW1〜SW3…スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
再取得が不可能な第1コンテンツおよび再取得が可能な第2コンテンツの一方を選択する選択手段、
選択手段によって選択されたコンテンツを記録装置に入力する第1入力手段、
前記第1コンテンツを記録する第1記録モードの起動指令に応答して前記第1コンテンツの選択を前記選択手段に要求する第1要求手段、
前記第2コンテンツを記録する第2記録モードの起動指令に応答して前記第2コンテンツの選択を前記選択手段に要求する第2要求手段、
前記第2記録モードに従う処理の途中で前記第1記録モードの起動指令が発行されたとき前記第2記録モードに従う処理を中断する中断手段、
前記中断手段の中断タイミングを特定できるタイミング情報を作成する作成手段、および
前記第2記録モードに従う処理が前記中断手段によって中断された状態で前記第1記録モードの停止指令が発行されたとき前記作成手段によって作成されたタイミング情報に基づいて前記第2記録モードに従う処理を再開する再開手段を備える、コンテンツ処理装置。
【請求項2】
前記記録装置から出力された第2コンテンツを前記選択手段に入力する第2入力手段をさらに備える、請求項1記載のコンテンツ処理装置。
【請求項3】
前記記録装置は複数の記録媒体を含み、
前記第2記録モードは前記複数の記録媒体の1つから再生された第2コンテンツを前記複数の記録媒体の他の1つに記録するモードである、請求項2記載のコンテンツ処理装置。
【請求項4】
前記中断手段による中断および前記再開手段による再開に従って前記他の1つの記録媒体上に形成された複数のデータブロックにそれぞれ対応する複数の再生単位情報ブロックを生成する生成手段、および
前記生成手段によって生成された複数の再生単位情報ブロックのうち前記第2コンテンツに対応するものを互いに関連付ける関連付け手段をさらに備える、請求項3記載のコンテンツ処理装置。
【請求項5】
前記関連付け手段は、前記第2コンテンツに対応する再生単位情報ブロックを1つに結合する結合手段、および前記結合手段によって1つに結合された再生単位情報ブロックに1つの識別情報を割り当てる割り当て手段を含む、請求項4記載のコンテンツ処理装置。
【請求項6】
コンテンツ処理装置のプロセサによって実行される記録制御プログラムであって、
再取得が不可能な第1コンテンツおよび再取得が可能な第2コンテンツの一方を選択する選択ステップ、
選択ステップによって選択されたコンテンツを記録装置に入力する第1入力ステップ、
前記第1コンテンツを記録する第1記録モードの起動指令に応答して前記第1コンテンツの選択を前記選択ステップに要求する第1要求ステップ、
前記第2コンテンツを記録する第2記録モードの起動指令に応答して前記第2コンテンツの選択を前記選択ステップに要求する第2要求ステップ、
前記第2記録モードに従う処理の途中で前記第1記録モードの起動指令が発行されたとき前記第2記録モードに従う処理を中断する中断ステップ、
前記中断ステップの中断タイミングを特定できるタイミング情報を作成する作成ステップ、および
前記第2記録モードに従う処理が前記中断ステップによって中断された状態で前記第1記録モードの停止指令が発行されたとき前記作成ステップによって作成されたタイミング情報に基づいて前記第2記録モードに従う処理を再開する再開ステップを備える、記録制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2006−202357(P2006−202357A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−10067(P2005−10067)
【出願日】平成17年1月18日(2005.1.18)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】