説明

コンテンツ記録装置及びコンテンツ管理方法

【課題】HDDに記録されたコピー制限がかけられたコンテンツをより確実に保護するためのコンテンツ管理方法を提供すること。
【解決手段】この発明の一実施形態に係るコンテンツ記録方法は、内蔵ハードディスクドライブに記憶されている現在のハッシュ値と、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されている現在のコンテンツのダビング回数及びEEPROMに記憶されている現在の乱数に基づき生成された現在のハッシュ値とを比較し、両者が不一致の場合に不正を検出し、コンテンツのダビング動作を拒否する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハードディスクドライブ(HDD)に対してコンテンツを記録するコンテンツ記録装置に関する。また、本発明は、HDDに記録されたコンテンツを管理するコンテンツ管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年普及しているデジタルチューナー搭載のHDDレコーダは、デジタル放送により提供されるコンテンツを画質劣化無くそのまま録画することができる。著作権保護の観点から、このようなコンテンツのダビングには制限が設けられている。例えば、コピーワンスコンテンツは、一度だけHDD又はDVD等へ録画することができるが、その後、録画されたコンテンツはコピー禁止となりムーブ(移動)のみ可能となる。また、ダビング10コンテンツは、一度HDD又はDVD等へ録画した後、さらに9回のコピーと1回のムーブが可能となる。
【0003】
しかしながら、このようなコンテンツのダビング制限だけでは十分ではなく、HDD内のデータのミラーコピー対策が要望されている。
【0004】
例えば、外付けHDDの容量に関する情報を利用して、外付けHDDと本体機器との間の接続管理を行う技術が提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2008−10077
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1には、外付けHDDの接続判別により、外付けHDDのデータが別のHDDへミラーコピーされるのを防止する技術が開示されているに過ぎない。つまり、上記特許文献1に開示された技術では、同一HDDにおけるデータ改ざんを検出することはできない。
【0006】
例えば、上記特許文献1に開示された技術により接続可能と判断された外付けHDD内部の全データイメージを予めPC内にバックアップする。その後、この外付けHDDを録画再生装置に接続して、この外付けHDDのコンテンツをDVD等の外部メディアにコンテンツをムーブさせる。その後、PCにバックアップを取っておいたイメージをこの外付けHDD(つまり同一HDD)にリストアする。これにより、外付けHDDからムーブにより消えたはずのコンテンツが、同じ外付けHDD内で復活してしまうことになる。つまり、コピー禁止のコンテンツをコピーすることができてしまう。
【0007】
本発明の目的は、HDDに記録されたコピー制限がかけられたコンテンツをより確実に保護するためのコンテンツ記録装置及びコンテンツ管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の一実施形態に係るコンテンツ記録装置は、所定回数のダビング及びムーブが可能なコンテンツ(例えばダビング10のコンテンツ)をダビング回数とともに記憶する内蔵ハードディスクドライブと、コンテンツの不正処理を防止するための乱数を記憶する記憶部と、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されたコンテンツのダビング回数及び第1の乱数に基づき第1のハッシュ値を生成し、前記内蔵ハードディスクドライブに対して前記第1のハッシュ値を記録し、前記記憶部に対して前記第1の乱数を記録する初期設定動作を制御し、コンテンツダビングの指示に基づき前記内蔵ハードディスクドライブに記憶された所定のコンテンツをダビングするとともに前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されたダビング回数を更新し、前記第1の乱数を第2の乱数へ更新し、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されたコンテンツのダビング回数及び前記第2の乱数に基づき第2のハッシュ値を生成し、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されていた前記第1のハッシュ値を前記第2のハッシュ値へ更新し、前記記憶部に記憶されていた前記第1の乱数を前記第2の乱数へ更新するコンテンツダビング動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されている現在のハッシュ値と、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されている現在のコンテンツのダビング回数及び前記記憶部に記憶されている現在の乱数に基づき生成された現在のハッシュ値とを比較し、両者が不一致の場合に不正を検出し、コンテンツのダビング動作を拒否する。
【0009】
この発明の一実施形態に係るコンテンツ記録方法は、内蔵ハードディスクドライブに記憶された所定回数のダビング及びムーブが可能なコンテンツのダビング回数及び第1の乱数に基づき第1のハッシュ値を生成し、前記内蔵ハードディスクドライブに対して前記第1のハッシュ値を記録し、コンテンツ記録装置の記憶部に対して前記第1の乱数を記録する初期設定動作を制御し、コンテンツダビングの指示に基づき前記内蔵ハードディスクドライブに記憶された所定のコンテンツをダビングするとともに前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されたダビング回数を更新し、前記第1の乱数を第2の乱数へ更新し、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されたコンテンツのダビング回数及び前記第2の乱数に基づき第2のハッシュ値を生成し、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されていた前記第1のハッシュ値を前記第2のハッシュ値へ更新し、前記記憶部に記憶されていた前記第1の乱数を前記第2の乱数へ更新するコンテンツダビング動作を実行するコンテンツ管理方法であって、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されている現在のハッシュ値と、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されている現在のコンテンツのダビング回数及び前記記憶部に記憶されている現在の乱数に基づき生成された現在のハッシュ値とを比較し、両者が不一致の場合に不正を検出し、コンテンツのダビング動作を拒否する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、HDDに記録されたコピー制限がかけられたコンテンツをより確実に保護するためのコンテンツ記録装置及びコンテンツ管理方法を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0012】
図6は、本発明の一実施形態に係る録画再生装置(コンテンツ記録装置)の概略構成を示す図である。図6に示すように、録画再生装置は、内蔵HDD110、不揮発性記録媒体(EEPROM)120、ROM121、MPU130、タイマー(Timer)137、ドライブユニット(Drive Unit)140、デジタル入力部(Digital in(IEEE1394))151、インターフェース(I/F)152、TVチューナ(TV Tuner)153、アナログ入力部(Analog in)154、ビデオADコンバータ(Video ADC)155、オーディオADコンバータ(Audio ADC)156、MPEGエンコーダ(MPEG Encoder)157、SDRAM161、ワークRAM(Work RAM)162、MPEGデコーダ(MPEG Decoder)171、インターフェース(I/F)172、デジタル出力部(Digital Out(IEEE1394,HDMI))173、ビデオDAコンバータ(Video DAC)174、オーディオDAコンバータ(Audio DAC)175、ビデオ出力部(Video Out)176、オーディオ出力部(Audio Out)177、USBインターフェース(USB I/F)180を備えている。
【0013】
さらに、MPU130は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)表示制御部131、コンコードパラメータ検出処理部132、高速コピー処理部133、記録・再生制御部(管理情報処理部)134、暗号処理部(ハッシュ関数処理)135、レート変換コピー制御部136を備えている。
【0014】
さらに、ドライブユニット140は、HD DVDドライブ(HD DVD Drive)141、DVD−RAM/RW/Rドライブ(DVD−RAM/RW/R Drive)142を備えている。
【0015】
USB I/F180は、USBケーブル300経由で、外付けHDD200と接続し、HDD200に対してデータを送信したり、HDD200からのデータを受信したりする。
【0016】
図1は、図6に示す録画再生装置を構成する内蔵HDD110とEEPROM120、及びUSBケーブル300を介して録画再生装置に接続された外付けHDD200を示す図である。図1に示すように、録画再生装置は、Digital in151、TV Tuner153、Analog in154から入力されたコンテンツを内蔵HDD110に記録することもできるし、USB I/F180及びUSBケーブル300を介して外付けHDD200に記録することもできる。また、録画再生装置は、デジタル放送などのコピー保護付きコンテンツを暗号化して、内蔵HDD110又は外付けHDD200に記録する。
【0017】
なお、内蔵HDD110又は外付けHDD200に記録されたコピーワンスコンテンツを他のメディアにダビングする場合、ダビング後に内蔵HDD110又は外付けHDD200に記録されていたコピーワンスコンテンツは削除されるように規定されており、この手順をムーブ(Move)と呼ぶ。
【0018】
また、内蔵HDD110又は外付けHDD200に記録されたダビング10コンテンツは他のメディアに10回ダビング可能で、最後の1回のダビングはムーブとなる。言い換えれば、ダビング10コンテンツは他のメディアに9回ダビング可能で、さらに1回のムーブが可能である。
【0019】
なお、内蔵HDD110又は外付けHDD200に記録されたダビング10コンテンツの残りダビング回数は、内蔵HDD110又は外付けHDD200に保存される。一般に録画再生装置に内蔵されている内蔵HDD110は市販のドライバーなどを使用すれば着脱可能であり、外付けHDD200はUSBケーブル300の抜き差しのみで録画再生装置に対する着脱が可能になる。
【0020】
このように、内蔵HDD110又は外付けHDD200が録画再生装置に対して着脱可能なことにより、以下の手順でコピー保護付きコンテンツが複製されてしまうおそれがある。
【0021】
(1)録画再生装置に接続されているコピー保護付きコンテンツの入ったHDDを取り外す。
【0022】
(2)取り外したHDDをPCなどに接続し、このHDD内の全データイメージをPCのHDDにbit-by-bitコピー(ミラーコピー)する。
【0023】
(3)HDDをPCから切り離して録画再生装置に取り付け、このHDD内のコピー保護付きコンテンツを他のメディアにムーブ又はコピー(ダビング10制限内でのコピー又はコピーワンスの制限内でムーブ)する。
【0024】
(4)録画再生装置から再びHDDを取り外し、取り外したHDDをPCに接続し、PCにバックアップしておいたイメージをbit-by-bitでHDDへリストアする。これにより、コピー保護付きコンテンツがムーブ又はコピー前の状態で復活する。
【0025】
このようなバックアップ−リストア攻撃を防ぐために同一HDD内のデータ改ざん(取り外し)を検出する仕組みを以下の方法により実現する。
【0026】
図2に示すように、内蔵HDD110内にはコンテンツの管理情報を保存する管理情報ファイルF1(HR_MANGR.IFO)が存在する。管理情報ファイルF1の管理情報にはコンテンツの個数やコピー可能回数の情報が含まれている。そして、管理情報ファイルF1の管理情報の未使用領域に、改ざん検出用のデータ(ハッシュ値)を保存する。
【0027】
図5Bに示すように、暗号処理部135は、内蔵HDD110内のコンテンツ総和A(コンテンツの個数)と、各コンテンツのダビング可能回数の総和Bと、乱数Cとに基づき、ハッシュ値Xを生成する。なお、内蔵HDD110内に1つのコンテンツだけが保存されている場合、暗号処理部135は、コンテンツ総和1と、そのコンテンツのダビング可能回数と、乱数とに基づき、ハッシュ値を生成することになる。或いは、内蔵HDD110内のコンテンツ総和Aを除いて、各コンテンツのダビング可能回数の総和Bと、乱数Cとに基づき、ハッシュ値Xを生成するようにしてもよい。また、各コンテンツのダビング可能回数の総和Bの替わりに、所定のコンテンツのダビング可能回数を利用するようにしてもよい。また、ダビング10コンテンツを対象とせずに、コピーワンスコンテンツを対象とする場合には、内蔵HDD110内のコンテンツ総和A(コンテンツの個数)と乱数Cとに基づき、ハッシュ値Xを生成するようにしてもよい。生成されたハッシュ値Xは、内蔵HDD110(管理情報ファイルF1)に保存される。そして、ハッシュ値Xの生成に使用されたものと同じ乱数Cが図4に示すようにEEPROM120の内蔵HDD用乱数値として保存される。
【0028】
暗号処理部135は、内蔵HDD110内のコンテンツの更新に応じて、乱数Cを乱数Fへ更新する。つまり、内蔵HDD110内に新たにコンテンツが記録されたり、内蔵HDD110内に記録されたコンテンツがダビングされたりする度に、乱数Cが乱数Fへ更新される。或いは、内蔵HDD110内のコンテンツが編集されたり削除されたりする度に、乱数Cが乱数Fへ更新される。これにより、内蔵HDD110に保存されたハッシュ値Xも更新される。つまり、暗号処理部135は、内蔵HDD110内のコンテンツの総和Dと、各コンテンツのダビング可能回数の総和Eと、乱数Fとに基づき、ハッシュ値Yを生成する。なお、ハッシュ値Yの生成方法は、ハッシュ値Xの生成方法と同じであり、ハッシュ値Xの生成方法が上記したような他の生成方法を採用する場合、ハッシュ値Yの生成方法もハッシュ値Xの生成方法と同じ他の生成方法を採用する。生成されたハッシュ値Yは、内蔵HDD110(管理情報ファイルF1)に保存される。そして、ハッシュ値Yの生成に使用されたものと同じ乱数FがEEPROM120の内蔵HDD用乱数値として保存される。
【0029】
上記したように、暗号処理部135は、内蔵HDD110内のコンテンツの更新に応じて、乱数を更新し、これに対応してハッシュ値も更新する。そして、MPU130が、内蔵HDD110(管理情報ファイルF1)に保存されたハッシュ値(内蔵HDDのハッシュ値)と、EEPROM120に保存された乱数から生成されるハッシュ値(EEPROMデータから生成されたハッシュ値)とを比較し、両者が不一致の場合に不正と判断し(内蔵HDD110内のデータ改ざんありと判断し)、内蔵HDD110内のコンテンツのダビング動作及びムーブを拒否する。なお、EEPROMデータから生成されたハッシュ値は、内蔵HDD110のコンテンツの総和(内蔵HDD110から取得)と、内蔵HDD110の各コンテンツのダビング可能回数の総和(内蔵HDDから取得)と、EEPROM120に保存されている内蔵HDD用乱数値に基づき生成されるものである。
【0030】
これにより、図5A、5Bに示すように、内蔵HDD内のデータの改ざんを検出することができる。
【0031】
上記したように、暗号処理部135は、例えば内蔵HDD110に対して最初にコンテンツを記録した後、初期設定動作を実行する。つまり、暗号処理部135は、内蔵HDD110(管理情報ファイルF1)にハッシュ値Xを保存し、また、EEPROM120には乱数Cを保存する。
【0032】
このとき、内蔵HDD110が録画再生装置から取り外され、取り外されたHDDがPCなどに接続され、このHDD内の全データイメージがPCのHDDにbit-by-bitコピー(ミラーコピー)されるとする(ST101)。
【0033】
さらに、内蔵HDD110がPCから切り離されて録画再生装置に取り付けられ、この内蔵HDD110内のコピー保護付きコンテンツが他のメディア(HD DVD/DVDなど)にムーブ又はコピー(ダビング10制限内でのコピー又はコピーワンスの制限内でムーブ)されるとする(ST102)。これに対応して、つまり内蔵HDD110内のコンテンツの更新に対応して、暗号化処理部135は、乱数を更新し(例えば乱数Cを乱数Fへ更新し)、これに対応してハッシュ値も更新する(例えばハッシュ値Xをハッシュ値Yへ更新する)。
【0034】
再び、内蔵HDD110が録画再生装置から取り外され、取り外された内蔵HDD110がPCに接続され、PCのHDDにバックアップされているイメージがbit-by-bitで内蔵HDD110へリストアされるとする(ST103)。これにより、コピー保護付きコンテンツがムーブ又はコピー前の状態で復活したかのように見える。ところが、内蔵HDD110に保存されていたハッシュ値Yはハッシュ値Xに戻っている。
【0035】
内蔵HDD110がPCから切り離されて録画再生装置に取り付けられると(内蔵HDD110に対して通電されると、即ち内蔵HDD110が起動されると)、ここで上記したように内蔵HDD110内のデータの改ざんが検出されるため、内蔵HDD110内のコンテンツのダビング動作及びムーブは拒否される。つまり、内蔵HDD110がPCから切り離されて録画再生装置に取り付けられると(内蔵HDD110に対して通電されると、即ち内蔵HDD110が起動されると)、内蔵HDD110に保存されているハッシュ値Xと、内蔵HDD110に保存されているコンテンツの総和A、各コンテンツのダビング回数の総和B、EEPROM120に保存されている乱数Fにより生成されるハッシュ値Zとが一致しないため、不正と判断し(ST104)(ST105)、内蔵HDD110内のコンテンツのダビング動作及びムーブを拒否する。
【0036】
なお、内蔵HDD110に保存されるハッシュ値の保存場所は非公開である。しかしながら、なんらかの方法でハッシュ値の保存場所が突き止められてしまい、内蔵HDD110に対してデータをリストアする際にハッシュ値Xをハッシュ値Yに改ざんしたとしても、リストア後の内蔵HDD110内のコンテンツの総和、各コンテンツのダビング可能回数の総和、EEPROM120で更新されている乱数からハッシュ値を生成し直す(例えばハッシュ値Zが生成される)。このため、改ざんされたハッシュ値Yと、生成されたハッシュ値Zは、やはり一致しないため、データが改ざんされたことが検出できる。
【0037】
図7は、内蔵HDDのデータ改ざん検出の一例を示すフローチャートである。例えば、MPU130は、内蔵HDD110に通電されたタイミングで、内蔵HDD110(管理情報ファイルF1)に保存されたハッシュ値を読み込み(ST201)、EEPROM120に保存された乱数からハッシュ値を生成する(ST202)。MPUは、両ハッシュ値を比較し、両ハッシュ値の一致に基づき(ST203、YES)、内蔵HDD110に保存されたコンテンツのダビング、ムーブ、再生等を許可する(ST204)。また、MPU130は、両ハッシュ値の不一致に基づき(ST203、NO)、内蔵HDD110を論理的に切り離して(ST205)、内蔵HDD110に保存されたコンテンツのダビング、ムーブ、再生等を拒否する(ST206)。
【0038】
上記説明したデータ改ざん対策は、内蔵HDD110だけでなく、外付けHDD200にも適用できる。さらに、録画再生装置に対して複数の外付けHDD200が接続されることを想定し、以下のようにデータ改ざん対策を実施するようにしてもよい。
【0039】
図4に示すように、EEPROM120は、内蔵HDD用乱数値V10の格納エリアに加えて、複数の外付けHDD用乱数値V21、V22、…V26の格納エリアを備える。また、EEPROM120内に複数存在する外付けHDD用乱数値V21、V22、…V26と複数の外付けHDD200との対応付けをするために、図3のように各外付けHDD200内にXXX.dat(管理情報ファイルF3)のようなデータを書き込む。XXX.datには録画再生装置のMAC ID(録画再生装置のROM121に格納されたMAC ID)及び管理番号が保存される。各外付けHDD200内に録画再生装置のMAC IDを記録することにより、特定の録画再生装置と各外付けHDD200との間だけで、コンテンツのダビング又はムーブを許可することができる。録画再生装置が持つMAC IDと各外付けHDD200内に記録されたXXX.dat内の録画再生装置のMAC IDに不整合があった場合には、録画再生装置で管理していない外付けHDDとみなして、外付けHDD内のコンテンツのダビング又はムーブを禁止する。場合によって、再生も禁止するようにしてもよい。管理番号は、EEPROM120に記録された複数の外付けHDD用乱数値V21、V22、…V26のうちの一つを特定するための情報である。言い換えれば、管理番号は、複数の外付けHDD用乱数値V21、V22、…V26のうちの一つの位置を指し示す情報である。これにより、外付けHDD200に保存されたハッシュ値(外付けHDDのハッシュ値)と、EEPROM120に記録された所定の乱数から生成されるハッシュ値との比較が可能となり、外付けHDD200のデータの改ざん(取り外し)を検出することができる。なお、内蔵HDD110と同様に、外付けHDD200も、コンテンツの管理情報を保存する管理情報ファイルF2(HR_MANGR.IFO)を記憶する。管理情報ファイルF2にはコンテンツの個数やコピー可能回数の情報が含まれている。そして、管理情報ファイルF2の未使用領域に、改ざん検出用のデータ(ハッシュ値)を保存する。
【0040】
図8は、外付けHDDのデータ改ざん検出の一例を示すフローチャートである。例えば、MPU130が、外付けHDD200の接続を検出し(ST301、YES)、外付けHDD200の管理情報ファイルF3(図3参照)に含まれる録画再生装置のMAC IDと管理番号を読み出し、外付けHDD200の管理情報ファイルF2(図3参照)に含まれるハッシュ値を読み出す(ST302)。
【0041】
MPU130は、読み出した録画再生装置のMAC IDと、MPU130が搭載されている録画再生装置のMAC IDとを比較し、両MAC IDの一致に基づき、外付けHDD200を認証する(ST303、YES)。さらに、MPU130は、読み出した管理番号により特定される外付けHDD用乱数値によりハッシュ値を生成する(ST304)。つまり、外付けHDD200の管理情報ファイルF2に含まれたコンテンツの総数、各コンテンツのダビング回数の総和、読み出した管理番号により特定される外付けHDD用乱数値によりハッシュ値を生成する。MPU130は、外付けHDD200の管理情報ファイルF2から読み出したハッシュ値と、生成したハッシュ値とを比較し、両ハッシュ値の一致に基づき(ST305、YES)、外付けHDD200に保存されたコンテンツのダビング、ムーブ、再生等を許可する(ST306)。また、MPU130は、両ハッシュ値の不一致に基づき(ST305、NO)、外付けHDD200を論理的に切り離して(ST307)、外付けHDD200に保存されたコンテンツのダビング、ムーブ、再生等を拒否する(ST308)。
【0042】
そもそも、HDDに保存されたコンテンツを保護するためには、HDDの着脱を不可能にしてしまえばよい。しかし、HDD110の着脱を不可能にするための新たなハードウェア構成が必要になってしまう。本実施形態で説明したHDDのデータ改ざん検出により、コストのかかるハードウェア構成の変更を必要とせずに、HDDに保存されたコンテンツの不正コピー等を防止することができる。また、複数の外付けHDDを接続することができる場合、各外付けHDDに対して一つの暗号鍵を割り当てて、各HDDに保存されたコンテンツの不正コピー等を防止することができる。本実施形態で説明したHDDのデータ改ざん検出は、汎用的な外付けHDDに適用することができるため、低コストで不正防止を実現することができる。
【0043】
上記説明では、内蔵HDD又は外付けHDDに保存されたデータの改ざん検出について説明したが、本発明はこれだけに限定されるものではなく、種々の記録装置に保存されたデータの改ざんを検出することができる。例えば、USBメモリ、SDカード、SSDのようなフラッシュメモリに保存されたデータの改ざんを検出することもできる。
【0044】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】録画再生装置を構成する内蔵HDDとEEPROM、及びUSBケーブルを介して録画再生装置に接続された外付けHDDを示す図である。
【図2】内蔵HDD内に保存される管理情報ファイルF1(HR_MANGR.IFO)を示す図である。
【図3】外付けHDD内に保存される管理情報ファイルF2(HR_MANGR.IFO)及び外付けHDDと録画再生装置を関連付ける管理情報ファイルF3を示す図である。
【図4】EEPROMに保存される内蔵HDD用乱数値及び複数の外付けHDD用乱数値を示す図である。
【図5A】内蔵HDD内のデータの改ざんを検出の一例を示す図である。
【図5B】内蔵HDD内のデータの改ざんを検出の一例を示す図である。
【図6】録画再生装置(コンテンツ記録装置)の概略構成を示す図である。
【図7】内蔵HDD内のデータの改ざんを検出の一例を示す図である。
【図8】外付けHDD内のデータの改ざんを検出の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0046】
110…内蔵HDD、120…不揮発性記録媒体(EEPROM)、130…MPU、200…外付けHDD

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定回数のダビング及びムーブが可能なコンテンツをダビング回数とともに記憶する内蔵ハードディスクドライブと、
コンテンツの不正処理を防止するための乱数を記憶する記憶部と、
前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されたコンテンツのダビング回数及び第1の乱数に基づき第1のハッシュ値を生成し、前記内蔵ハードディスクドライブに対して前記第1のハッシュ値を記録し、前記記憶部に対して前記第1の乱数を記録する初期設定動作を制御し、コンテンツダビングの指示に基づき前記内蔵ハードディスクドライブに記憶された所定のコンテンツをダビングするとともに前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されたダビング回数を更新し、前記第1の乱数を第2の乱数へ更新し、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されたコンテンツのダビング回数及び前記第2の乱数に基づき第2のハッシュ値を生成し、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されていた前記第1のハッシュ値を前記第2のハッシュ値へ更新し、前記記憶部に記憶されていた前記第1の乱数を前記第2の乱数へ更新するコンテンツダビング動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されている現在のハッシュ値と、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されている現在のコンテンツのダビング回数及び前記記憶部に記憶されている現在の乱数に基づき生成された現在のハッシュ値とを比較し、両者が不一致の場合に不正を検出し、コンテンツのダビング動作を拒否する、
ことを特徴とするコンテンツ記録装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されたコンテンツのダビング回数、コンテンツの総数、及び前記第1の乱数に基づき前記第1のハッシュ値を生成し、
同様に、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されたコンテンツのダビング回数、コンテンツの総数、及び前記第2の乱数に基づき前記第2のハッシュ値を生成し、
同様に、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されている現在のハッシュ値と、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されている現在のコンテンツのダビング回数、現在のコンテンツの総数、及び前記記憶部に記憶されている現在の乱数に基づき生成されたハッシュ値とを比較する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ記録装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記内蔵ハードディスクドライブの起動時に、ハッシュ値の比較による不正検出を実行することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ記録装置。
【請求項4】
所定回数のダビング及びムーブが可能なコンテンツをダビング回数とともに記憶する外付けハードディスクドライブと接続する接続部と、
コンテンツの不正処理を防止するための乱数を記憶する第1の記憶部と、
固有情報を記憶する第2の記憶部と、
前記外付けハードディスクドライブに記憶されたコンテンツのダビング回数及び第1の乱数に基づき第1のハッシュ値を生成し、前記外付けハードディスクドライブに対して前記第1のハッシュ値を記録し、前記第1の記憶部の所定エリアに対して前記第1の乱数を記録し、さらに前記外付けハードディスクドライブに対して前記固有情報及び前記所定エリアを特定するための管理情報を記録する初期設定動作を制御し、コンテンツダビングの指示に基づき前記外付けハードディスクドライブに記憶された所定のコンテンツをダビングするとともに前記外付けハードディスクドライブに記憶されたダビング回数を更新し、前記第1の乱数を第2の乱数へ更新し、前記外付けハードディスクドライブに記憶されたコンテンツのダビング回数及び前記第2の乱数に基づき第2のハッシュ値を生成し、前記外付けハードディスクドライブに記憶されていた前記第1のハッシュ値を前記第2のハッシュ値へ更新し、前記第1の記憶部に記憶されていた前記第1の乱数を前記第2の乱数へ更新するコンテンツダビング動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記第2の記憶部に記憶された前記固有情報と前記外付けハードディスクドライブに記憶された前記固有情報との一致に基づき前記外付けハードディスクドライブを認証し、前記外付けハードディスクドライブに記憶されている現在のハッシュ値と、前記外付けハードディスクドライブに記憶されている現在のコンテンツのダビング回数及び前記管理情報により特定される前記第1の記憶部の前記所定エリアに記憶されている現在の乱数に基づき生成された現在のハッシュ値とを比較し、両者が不一致の場合に不正を検出し、コンテンツのダビング動作を拒否する、
ことを特徴とするコンテンツ記録装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記外付けハードディスクドライブに記憶されたコンテンツのダビング回数、コンテンツの総数、及び前記第1の乱数に基づき前記第1のハッシュ値を生成し、
同様に、前記外付けハードディスクドライブに記憶されたコンテンツのダビング回数、コンテンツの総数、及び前記第2の乱数に基づき前記第2のハッシュ値を生成し、
同様に、前記外付けハードディスクドライブに記憶されている現在のハッシュ値と、前記外付けハードディスクドライブに記憶されている現在のコンテンツのダビング回数、現在のコンテンツの総数、及び前記第1の記憶部の前記所定エリアに記憶されている現在の乱数に基づき生成されたハッシュ値とを比較する、
ことを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ記録装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記外付けハードディスクドライブの起動時に、ハッシュ値の比較による不正検出を実行することを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ記録装置。
【請求項7】
コピー禁止でムーブ可能なコンテンツを記憶する内蔵ハードディスクドライブと、
コンテンツの不正処理を防止するための乱数を記憶する記憶部と、
前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されたコンテンツの総数及び第1の乱数に基づき第1のハッシュ値を生成し、前記内蔵ハードディスクドライブに対して前記第1のハッシュ値を記録し、前記記憶部に対して前記第1の乱数を記録する初期設定動作を制御し、コンテンツムーブの指示に基づき前記内蔵ハードディスクドライブに記憶された所定のコンテンツをムーブするとともに、前記第1の乱数を第2の乱数へ更新し、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されたコンテンツの総数及び前記第2の乱数に基づき第2のハッシュ値を生成し、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されていた前記第1のハッシュ値を前記第2のハッシュ値へ更新し、前記記憶部に記憶されていた前記第1の乱数を前記第2の乱数へ更新するコンテンツムーブ動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されている現在のハッシュ値と、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されている現在のコンテンツの総数及び前記記憶部に記憶されている現在の乱数に基づき生成された現在のハッシュ値とを比較し、両者が不一致の場合に不正を検出し、コンテンツのムーブ動作を拒否する、
ことを特徴とするコンテンツ記録装置。
【請求項8】
コピー禁止でムーブ可能なコンテンツを記憶する外付けハードディスクドライブと接続する接続部と、
コンテンツの不正処理を防止するための乱数を記憶する第1の記憶部と、
固有情報を記憶する第2の記憶部と、
前記外付けハードディスクドライブに記憶されたコンテンツの総数及び第1の乱数に基づき第1のハッシュ値を生成し、前記外付けハードディスクドライブに対して前記第1のハッシュ値を記録し、前記第1の記憶部の所定エリアに対して前記第1の乱数を記録し、さらに前記外付けハードディスクドライブに対して前記固有情報及び前記所定エリアを特定するための管理情報を記録する初期設定動作を制御し、コンテンツムーブの指示に基づき前記外付けハードディスクドライブに記憶された所定のコンテンツをムーブするとともに前記第1の乱数を第2の乱数へ更新し、前記外付けハードディスクドライブに記憶されたコンテンツの総数及び前記第2の乱数に基づき第2のハッシュ値を生成し、前記外付けハードディスクドライブに記憶されていた前記第1のハッシュ値を前記第2のハッシュ値へ更新し、前記第1の記憶部の前記所定エリアに記憶されていた前記第1の乱数を前記第2の乱数へ更新するコンテンツムーブ動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記第2の記憶部に記憶された前記固有情報と前記外付けハードディスクドライブに記憶された前記固有情報との一致に基づき前記外付けハードディスクドライブを認証し、前記外付けハードディスクドライブに記憶されている現在のハッシュ値と、前記外付けハードディスクドライブに記憶されている現在のコンテンツの総数及び前記管理情報により特定される前記第1の記憶部の前記所定エリアに記憶されている現在の乱数に基づき生成された現在のハッシュ値とを比較し、両者が不一致の場合に不正を検出し、コンテンツのダビング動作を拒否する、
ことを特徴とするコンテンツ記録装置。
【請求項9】
内蔵ハードディスクドライブに記憶された所定回数のダビング及びムーブが可能なコンテンツのダビング回数及び第1の乱数に基づき第1のハッシュ値を生成し、前記内蔵ハードディスクドライブに対して前記第1のハッシュ値を記録し、コンテンツ記録装置の記憶部に対して前記第1の乱数を記録する初期設定動作を制御し、コンテンツダビングの指示に基づき前記内蔵ハードディスクドライブに記憶された所定のコンテンツをダビングするとともに前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されたダビング回数を更新し、前記第1の乱数を第2の乱数へ更新し、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されたコンテンツのダビング回数及び前記第2の乱数に基づき第2のハッシュ値を生成し、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されていた前記第1のハッシュ値を前記第2のハッシュ値へ更新し、前記記憶部に記憶されていた前記第1の乱数を前記第2の乱数へ更新するコンテンツダビング動作を実行するコンテンツ管理方法であって、
前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されている現在のハッシュ値と、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されている現在のコンテンツのダビング回数及び前記記憶部に記憶されている現在の乱数に基づき生成された現在のハッシュ値とを比較し、両者が不一致の場合に不正を検出し、コンテンツのダビング動作を拒否する、
ことを特徴とするコンテンツ管理方法。
【請求項10】
外付けハードディスクドライブに記憶された所定回数のダビング及びムーブが可能なコンテンツのダビング回数及び第1の乱数に基づき第1のハッシュ値を生成し、前記外付けハードディスクドライブに対して前記第1のハッシュ値を記録し、コンテンツ記録装置の第1の記憶部の所定エリアに対して前記第1の乱数を記録し、さらに前記外付けハードディスクドライブに対して前記コンテンツ記録装置の第2の記憶部に記憶された固有情報及び前記所定エリアを特定するための管理情報を記録する初期設定動作を制御し、コンテンツダビングの指示に基づき前記外付けハードディスクドライブに記憶された所定のコンテンツをダビングするとともに前記外付けハードディスクドライブに記憶されたダビング回数を更新し、前記第1の乱数を第2の乱数へ更新し、前記外付けハードディスクドライブに記憶されたコンテンツのダビング回数及び前記第2の乱数に基づき第2のハッシュ値を生成し、前記外付けハードディスクドライブに記憶されていた前記第1のハッシュ値を前記第2のハッシュ値へ更新し、前記第1の記憶部に記憶されていた前記第1の乱数を前記第2の乱数へ更新するコンテンツダビング動作を実行するコンテンツ管理方法であって、
前記第2の記憶部に記憶された前記固有情報と前記外付けハードディスクドライブに記憶された前記固有情報との一致に基づき前記外付けハードディスクドライブを認証し、前記外付けハードディスクドライブに記憶されている現在のハッシュ値と、前記外付けハードディスクドライブに記憶されている現在のコンテンツのダビング回数及び前記管理情報により特定される前記第1の記憶部の前記所定エリアに記憶されている現在の乱数に基づき生成された現在のハッシュ値とを比較し、両者が不一致の場合に不正を検出し、コンテンツのダビング動作を拒否する、
ことを特徴とするコンテンツ管理方法。
【請求項11】
内蔵ハードディスクドライブに記憶されたコピー禁止でムーブ可能なコンテンツの総数及び第1の乱数に基づき第1のハッシュ値を生成し、前記内蔵ハードディスクドライブに対して前記第1のハッシュ値を記録し、コンテンツ記録装置の記憶部に対して前記第1の乱数を記録する初期設定動作を制御し、コンテンツムーブの指示に基づき前記内蔵ハードディスクドライブに記憶された所定のコンテンツをムーブするとともに、前記第1の乱数を第2の乱数へ更新し、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されたコンテンツの総数及び前記第2の乱数に基づき第2のハッシュ値を生成し、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されていた前記第1のハッシュ値を前記第2のハッシュ値へ更新し、前記記憶部に記憶されていた前記第1の乱数を前記第2の乱数へ更新するコンテンツムーブ動作を実行するコンテンツ管理方法であって、
前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されている現在のハッシュ値と、前記内蔵ハードディスクドライブに記憶されている現在のコンテンツの総数及び前記記憶部に記憶されている現在の乱数に基づき生成された現在のハッシュ値とを比較し、両者が不一致の場合に不正を検出し、コンテンツのムーブ動作を拒否する、
ことを特徴とするコンテンツ管理方法。
【請求項12】
外付けハードディスクドライブに記憶されたコピー禁止でムーブ可能なコンテンツの総数及び第1の乱数に基づき第1のハッシュ値を生成し、前記外付けハードディスクドライブに対して前記第1のハッシュ値を記録し、コンテンツ記録装置の第1の記憶部の所定エリアに対して前記第1の乱数を記録し、さらに前記外付けハードディスクドライブに対して前記コンテンツ記録装置の第2の記録部に記録された固有情報及び前記所定エリアを特定するための管理情報を記録する初期設定動作を制御し、コンテンツムーブの指示に基づき前記外付けハードディスクドライブに記憶された所定のコンテンツをムーブするとともに前記第1の乱数を第2の乱数へ更新し、前記外付けハードディスクドライブに記憶されたコンテンツの総数及び前記第2の乱数に基づき第2のハッシュ値を生成し、前記外付けハードディスクドライブに記憶されていた前記第1のハッシュ値を前記第2のハッシュ値へ更新し、前記第1の記憶部の前記所定エリアに記憶されていた前記第1の乱数を前記第2の乱数へ更新するコンテンツムーブ動作を実行するコンテンツ管理方法であって、
前記第2の記憶部に記憶された前記固有情報と前記外付けハードディスクドライブに記憶された前記固有情報との一致に基づき前記外付けハードディスクドライブを認証し、前記外付けハードディスクドライブに記憶されている現在のハッシュ値と、前記外付けハードディスクドライブに記憶されている現在のコンテンツの総数及び前記管理情報により特定される前記第1の記憶部の前記所定エリアに記憶されている現在の乱数に基づき生成された現在のハッシュ値とを比較し、両者が不一致の場合に不正を検出し、コンテンツのダビング動作を拒否する、
ことを特徴とするコンテンツ管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−301652(P2009−301652A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−155607(P2008−155607)
【出願日】平成20年6月13日(2008.6.13)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】