説明

コンテンツ配信システム

【課題】ワンセグ受信機能を有する移動体端末を利用して、ユーザが視聴したいときに、視聴したいコンテンツを視聴できるようにする。
【解決手段】配信側設備10は、ワンセグ内蔵通信端末250からユーザが視聴を希望する番組の番組名を含む視聴要求が送られてくると、上記番組名によって特定される番組のコンテンツと、視聴可能な番組の番組名が載った番組表とを、上記ユーザが使用しているワンセグ送信端末200へ送信する。ワンセグ送信端末200は、配信側設備10から送られてきたコンテンツと番組表とをワンセグの放送波により送信する。ワンセグ内蔵通信端末250は、ワンセグ送信端末200から送られてきたコンテンツ及び番組表を表示部に表示する。また、ワンセグ内蔵通信端末250は、ユーザが番組表を用いて視聴を希望する番組を選択すると、その番組名を示す視聴要求を配信側設備10へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワンセグ受信機能を有する携帯電話機などの移動体端末に対してコンテンツを配信するコンテンツ配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
地上デジタル放送で行われているサービスの1つにワンセグがある。これは携帯電話機などの移動体端末向けの放送であり、1チャンネルを構成する13個のセグメントの内の1個のセグメントが使用される。
【0003】
ところで、現在行われているワンセグでは、放送局が一方的に放送している番組(コンテンツ)を、ユーザがワンセグ受信機能付き移動体端末を用いてリアルタイムで視聴する形態となっているので、ユーザは放送中のコンテンツしか視聴することができない。このため、ユーザが視聴したいときに、視聴したいコンテンツを、移動体端末に備わっているワンセグ受信機能を利用して視聴できるシステムが要望されている。
【0004】
一方、ユーザが視聴したいときに、視聴したいコンテンツを視聴できるシステムとして、インターネット放送システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
この特許文献1に記載されているインターネット放送システムは、インターネットによって相互に接続された映像視聴装置と映像ファイル提供装置とを備えている。映像視聴装置は、ユーザによって視聴を希望する映像ファイルが指定されると、その映像ファイルの転送を指示する映像転送命令を作成して映像ファイル提供装置へインターネットを介して送信する。映像ファイル提供装置は、映像ファイルを格納した映像ファイル記憶部を備えており、映像視聴装置から映像転送命令が送られてくると、それによって指示されている映像ファイルを映像ファイル記憶部から読み出し、インターネットを介して映像視聴装置へ送信する。映像視聴装置は、映像ファイル提供装置から送られてきた映像ファイルを再生する。
【0006】
また、電波が減衰する宅内でも、ワンセグによるコンテンツを視聴可能にするため、ワンセグの放送信号を、有線伝送路を介して伝送するようにしたワンセグ放送システムも知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
この特許文献2に記載されたワンセグ放送システムは、光ファイバや同軸ケーブルなどの有線伝送路を介して相互に接続された送信側装置と受信側装置とを備えている。送信側装置は、ワンセグ放送信号を帯域内に含むOFDMデジタル放送信号を有線伝送路に出力する。受信側装置は、有線伝送路を介して送られてくるOFDMデジタル放送信号を帯域フィルタに入力することにより、ワンセグの放送信号を取り出し、それを漏洩同軸ケーブルやアンテナ素子に送出する。これにより、ワンセグの放送信号に応じた電波が、漏洩同軸ケーブルやアンテナ素子から放射される。この電波をワンセグ受信機能付き移動体端末で受信することにより、ワンセグによる番組を視聴できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2001−320691号公報
【特許文献2】特開2008−34898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述した特許文献1に記載されている技術によれば、ユーザは、視聴したいときに、視聴したいコンテンツを視聴することができる。しかし、特許文献1に記載されている技術は、移動体端末が備えているワンセグ受信機能を利用してコンテンツを視聴するものではない。従って、特許文献1に記載されている技術によっては、ワンセグ受信機能を利用して、ユーザが視聴したいときに、視聴したいコンテンツを視聴することはできない。
【0010】
また、特許文献2に記載されている技術によれば、電波が減衰する宅内においても、ワンセグによるコンテンツを視聴することが可能になる。しかし、特許文献2に記載されている技術は、送信側装置が有線伝送路を介して一方的に配信しているコンテンツを、ワンセグ受信機能付き端末で受信する形態となっているため、ユーザが視聴したいコンテンツを視聴することができない。
【0011】
[発明の目的]
そこで、本発明の目的は、ワンセグ受信機能付き端末では、ユーザが視聴したいときに、視聴したいコンテンツを視聴することができないという課題を解決したコンテンツ配信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る第1のコンテンツ配信システムは、
加入者固有の加入者識別情報と、宛先を示す宛先情報とが関連付けて記録された加入者情報記憶部と、
ワンセグ受信機能を有する移動体端末から送られてきた視聴要求であって、加入者が視聴を希望する番組の番組名と前記加入者の加入者識別情報とを示す視聴要求に応答して前記加入者情報記憶部から前記加入者識別情報に関連付けて記録されている宛先情報を検索し、該検索した宛先情報が示す宛先に対して、前記番組名が示す番組のコンテンツと視聴可能な番組の番組名が載った番組表とを送信するサーバと、
該サーバから自端末宛てに送られてきたコンテンツ及び番組表をワンセグの放送波によって送信するワンセグ送信端末とを備え、且つ、
前記移動体端末は、前記ワンセグ送信端末から送信されたコンテンツ及び番組表を表示する表示部を備えると共に、前記表示部に表示されている番組表に載っている番組名の内の加入者によって選択された番組名と前記加入者の加入者識別情報とを示す視聴要求を前記サーバに対して送信するデータ処理部とを備える。
【0013】
本発明に係るサーバは、
加入者固有の加入者識別情報と、宛先を示す宛先情報とが関連付けて記録された加入者情報記憶部と、
ワンセグ受信機能を有する移動体端末から送られてきた視聴要求であって、加入者が視聴を希望する番組の番組名と前記加入者の加入者識別情報とを示す視聴要求に応答して前記加入者情報記憶部から前記加入者識別情報に関連付けて記録されている宛先情報を検索し、該検索した宛先情報が示すワンセグ送信端末であって、自端末宛てに送られてきたコンテンツ及び番組表をワンセグの放送波によって送信するワンセグ送信端末に対して、前記番組名が示す番組のコンテンツと視聴可能な番組の番組名が載った番組表とを送信する送信手段とを備える。
【0014】
本発明に係るコンテンツ配信方法は、
ワンセグ受信機能を有する移動体端末が、ワンセグ送信端末からワンセグの放送波によって送信されたコンテンツ及び番組表を受信して表示部に表示し、
前記移動体端末が、前記表示部に表示されている番組表に載っている番組名の内の加入者によって選択された番組名と、前記加入者の加入者識別情報とを示す視聴要求をサーバに対して送信し、
前記サーバが、前記移動体端末から送られてきた視聴要求に応答して、加入者固有の加入者識別情報と、宛先を示す宛先情報とが関連付けて記録された加入者情報記憶部から前記視聴要求が示している加入者識別情報に関連付けて記録されている宛先情報を検索し、該検索した宛先情報が示す宛先に対して、前記番組名が示す番組のコンテンツと視聴可能な番組の番組名が載った番組表とを送信し、
前記ワンセグ送信端末が、前記サーバから自端末宛てに送られてきたコンテンツ及び番組表をワンセグの放送波によって送信する。
【0015】
本発明に係るプログラムは、
加入者固有の加入者識別情報と、宛先を示す宛先情報とが関連付けて記録された加入者情報記憶部を備えたコンピュータを、
ワンセグ受信機能を有する移動体端末から送られてきた視聴要求であって、加入者が視聴を希望する番組の番組名と前記加入者の加入者識別情報とを示す視聴要求に応答して前記加入者情報記憶部から前記加入者識別情報に関連付けて記録されている宛先情報を検索し、該検索した宛先情報が示すワンセグ送信端末であって、自端末宛てに送られてきたコンテンツ及び番組表をワンセグの放送波によって送信するワンセグ送信端末に対して、前記視聴要求中の番組名が示す番組のコンテンツと視聴可能な番組の番組名が載った番組表とを送信するサーバとして機能させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ワンセグ受信機能を有する端末装置を利用して、ユーザが視聴したいときに、視聴したいコンテンツを視聴することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係るコンテンツ配信システムの第1の実施の形態の全体構成例を示すブロック図である。
【図2】加入者管理/配信制御サーバ100、コンテンツ蓄積/配信サーバ110、および、データ放送蓄積/配信サーバ120の構成例を示すブロック図である。
【図3】加入者DB102の内容例を示す図である。
【図4】映像TS DB112の内容例を示す図である。
【図5】ワンセグ送信端末200の構成例を示すブロック図である。
【図6】ワンセグ内蔵通信端末250の構成例を示すブロック図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における加入者情報登録時の処理例を示すシーケンス図である。
【図8】ワンセグ内蔵通信端末250における番組及び番組表の表示例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における視聴要求時の処理例を示すシーケンス図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態で使用する加入者DB102aの内容例を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態で使用する映像TS DB112aの内容例を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態における視聴要求時の処理例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
[本発明の第1の実施の形態]
図1を参照すると、本発明に係るコンテンツ配信システムの第1の実施の形態は、配信側設備10と、加入者側設備20とから構成されている。なお、図1では、加入者側設備20を1台しか図示していないが、加入者側設備20の台数はこれに限られるものではない。
【0020】
配信側設備10は、加入者管理/配信制御サーバ100と、コンテンツ蓄積/配信サーバ110と、データ放送蓄積/配信サーバ120と、レイヤ2及びレイヤ3スイッチ(L2/L3スイッチ)130とを備えている。各サーバ100,110,120は、コンピュータによって実現される。なお、本実施の形態では、サーバ100,110,120を異なるコンピュータによって実現するようにしたが、各サーバ100,110,120を1台のコンピュータによって実現するようにしても構わない。
【0021】
加入者側設備20は、ワンセグ送信端末200と、ワンセグ受信機能を有する携帯電話機などのワンセグ内蔵通信端末250とを含んでいる。
【0022】
配信側設備10のL2/L3スイッチ130と加入者側設備20のワンセグ送信端末200とは、IPネットワーク網経由で相互に接続されている。また、配信側設備10の加入者管理/配信制御サーバ100と、加入者側設備20のワンセグ内蔵通信端末250とは、無線データ通信網を介して接続されている。
【0023】
図2は、配信側設備10内の各サーバ100,110,120の構成例を示すブロック図である。
【0024】
同図を参照すると、加入者管理/配信制御サーバ100は、加入者情報入力部101と、加入者データベース(DB)102と、WEBサーバ処理部103と、配信制御部104とを備えている。
【0025】
加入者DB102には、本実施の形態に係るコンテンツ配信システムを利用しているエンドユーザ(加入者)毎に、その加入者が利用しているワンセグ送信端末200のIP(Internet Protocol)アドレスと、その加入者が加入者管理/配信制御サーバ100に対して映像コンテンツ(番組)の視聴要求を行う際に使用する加入者固有のURL(Uniform Resource Locator;アクセス先URLという場合もある)と、その加入者に対して配信している番組の番組名とが記録される。なお、アクセス先URL中のスキームは「http」となり、ドメイン名は、加入者管理/配信制御サーバ100を指し示すもの(例えば、www.xyz.co.jp)になっている。また、本実施の形態では、アクセス先URLを加入者固有のものにするため、加入者1のアクセス先URLを「http://www.xyz.co.jp/f0001」、加入者2のアクセス先URLを「http://www.xyz.co.jp/f0002」にするというように、アクセス先URL中のファイル名を加入者毎に異なるものにしている。
【0026】
図3に加入者DB102の内容例を示す。同図の例は、IPアドレス「IP1」のワンセグ送信端末200には番組名「ドラマA」の映像コンテンツが送信され、また、上記ワンセグ送信端末200を利用している加入者は、映像コンテンツの視聴要求を行う際、「URL1」にアクセスすることを示している。
【0027】
加入者情報入力部101は、管理者の指示に従って新規加入者に関する情報を加入者DB102に記録する。具体的には管理者によって新規加入者が利用するワンセグ送信端末200のIPアドレスを含んだ加入者情報登録要求が入力されると、新規加入者に割り当てるユニークなアクセス先URLを決定し、この決定したアクセス先URLと、新規加入者が利用するワンセグ送信端末200のIPアドレスと、新規加入者に配信することが定まっている新規加入者用番組の番組名とを関連付けて加入者DB102に登録する。加入者DB102に加入者情報を登録すると、加入者情報入力部101は、新規加入者に割り当てたアクセス先URLを配信制御部104に通知する。
【0028】
WEBサーバ処理部103は、加入者のワンセグ内蔵通信端末250からアクセスされ、視聴希望番組の番組名を含む視聴要求が送られてくると、加入者DB102に記録されている番組名の内、上記ユーザがアクセスしてきたアクセス先URLに対応付けて記録されている番組名を、上記視聴要求に含まれている番組名で置き換える。なお、加入者は、加入者管理/配信制御サーバ100をアクセスする際には、自身に割り当てられているアクセス先URLを利用してアクセスする。更に、WEBサーバ処理部103は、上記アクセス先URLを配信制御部104に通知する。
【0029】
配信制御部104は、加入者情報入力部101またはWEBサーバ処理部103からアクセス先URLが通知されると、加入者DB102から上記アクセス先URLに関連付けて記録されているIPアドレス及び番組名を検索する。そして、コンテンツ蓄積部/配信サーバ110に対して上記検索したIPアドレス及び番組名を含む制御情報を渡すと共に、データ放送蓄積/配信サーバ120に対して上記入力したIPアドレス及び上記アクセス先URLを含む制御情報を渡す。また、配信制御部104は、WEBサーバ処理部103からアクセス先URLが通知された際、上記URLや加入者DB102から検索したIPアドレスを含む課金情報を、図示を省略した課金サーバに出力する。
【0030】
上述した機能を有する加入者管理/通信制御サーバ100は、コンピュータによって実現可能であり、その場合には例えば次のようにする。コンピュータを加入者情報入力部101、WEBサーバ処理部103及び配信制御部104として機能させるためのプログラムを記録したディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体を用意し、コンピュータに上記プログラムを読み取らせる。コンピュータは読み取ったプログラムに従って自身の動作を制御することにより、自コンピュータ上に上記各部101,103,104を実現する。
【0031】
コンテンツ蓄積/配信サーバ110は、エンコード処理部111と、映像TS(Transport Stream) DB112と、検索部113と、パケット送出部114とを備えている。
【0032】
映像TS DB112には、番組名と、映像TSとが関連付けて記録されている。図4に映像TS DB112の内容例を示す。
【0033】
エンコード処理部111は、配信対象にする映像コンテンツを入力し、入力した映像コンテンツに対してエンコード処理を実施する。そして、エンコード済みの映像コンテンツ(映像TS)と、映像コンテンツの番組名とを関連付けて映像TS
DB112に記録する。
【0034】
検索部113は、配信制御部104から渡された制御情報中の番組名に関連付けて記録されている映像TSを映像TS
DB112から検索し、検索した映像TSと上記制御情報中のIPアドレスとをパケット送出部114に出力する。
【0035】
パケット送出部114は、検索部113から渡された映像TSを所定サイズのデータに分割し、分割したデータ毎に、宛先アドレスを検索部113から渡されたIPアドレス(ワンセグ送信端末200のIPアドレス)としたIPパケットを生成し、生成したIPパケットをL2/L3スイッチ130を介してIPネットワーク網へ送出する。
【0036】
なお、コンテンツ蓄積/配信サーバ110は、加入者管理/配信制御サーバ100と同様にコンピュータによって実現可能である。即ち、コンピュータをエンコード処理部111、検索部113及びパケット送出部114として機能させるためのプログラムを記録した記録媒体を用意し、コンピュータに上記プログラムを読み取らせることにより実現することができる。
【0037】
データ放送蓄積/配信サーバ120は、番組情報入力部121と、BML(Broadcast Markup Language) DB122と、番組表作成部123と、パケット送出部124とを備えている。
【0038】
番組情報入力部121は、エンコード処理部111に入力された映像コンテンツの番組名をBML DB122に記録する。
【0039】
番組表作成部123は、配信制御部104から制御情報が渡されると、BML DB122に記録されている番組名と制御情報中のアクセス先URLに基づいて、視聴可能な番組の番組名が載った番組表であって、加入者が視聴希望番組の番組名を含んだ視聴要求を加入者管理/配信制御サーバ100に送信する際に利用する番組表を作成する。具体的には、番組表作成部123は、先ず、BML DB122に記録されている番組名を入力する。次に、入力した各番組名が載った番組表であって、ユーザによって選択された番組名を含んだ視聴要求を、制御情報中のアクセス先URLへ送信する番組表をBMLにより記述する。つまり、番組表には、番組名とアクセス先URLとが含まれている。
【0040】
パケット送出部124は、番組表作成部123から渡されたBMLで記述された番組表を所定サイズのデータに分割し、分割したデータ毎に、宛て先アドレスを番組表作成部123から渡されたIPアドレス(ワンセグ送信端末200のIPアドレス)としたIPパケットを作成し、L2/L3スイッチ130を介してIPネットワーク網へ送出する。
【0041】
なお、データ放送蓄積/配信サーバ120も他のサーバ100,110と同様にコンピュータによって実現可能である。即ち、コンピュータを番組情報入力部121、番組表作成部123およびパケット送出部124として機能させるためのプログラムを記録した記憶媒体を用意し、コンピュータに上記プログラムを読み取らせることにより実現することができる。
【0042】
図5を参照すると、ワンセグ送信端末200は、L2スイッチ201と、パケット受信部211,221と、バッファ部212,222と、映像TS出力部213と、BMLデータ出力部223と、多重化部202と、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調部203とを備えている。
【0043】
L2スイッチ201は、IPネットワーク網を介してデータ放送蓄積/配信サーバ120から送られてくるIPパケットを、ポート番号などを利用してパケット受信部211とパケット受信部221とに振り分ける。即ち、データ部に映像TSを含むIPパケットはパケット受信部211に振り分け、データ部に番組表(BMLデータ)を含むIPパケットはパケット受信部221に振り分ける。
【0044】
パケット受信部211は、IPヘッダの処理を行い、バッファ部212または映像TS出力部213に出力する。また、パケット受信部221は、IPヘッダの処理を行い、バッファ部222またはBMLデータ出力部223へ出力する。なお、出力先をバッファ部212,222にするか、出力部213,223にするのかは加入者によって選択可能になっている。
【0045】
バッファ部212は、パケット受信部211から出力されたデータを一時的に蓄積し、蓄積データを繰り返し映像TS出力部213に出力する。また、バッファ部222は、パケット受信部221から出力されたデータを一時的に蓄積し、蓄積データをBMLデータ出力部223へ出力する。
【0046】
映像TS出力部213は、パケット受信部211またはバッファ部212からのデータを多重化部202へ出力し、BMLデータ出力部223は、パケット受信部221またはバッファ部222からのデータを多重化部202へ出力する。
【0047】
多重化部202は、映像TS出力部213からの映像TSとBMLデータ出力部223からのBMLデータ(番組表)とを多重化し、OFDM変調部203に出力する。
【0048】
OFDM変調部203は、多重化部202からの信号に対してOFDM変調を行い、アンテナを介してRF信号を出力する(ワンセグの放送波を放射する)。その際、予め定められている番組表放送用のチャンネルを用いて放送を行う。
【0049】
図6を参照すると、ワンセグ内蔵通信端末250は、選局部251と、OFDM復調部252と、多重分離部253と、デコード部254と、画像重畳部255と、LCD等の表示部256と、スピーカ257と、CPU(中央処理装置)によって実現されるデータ処理部258と、キーやタッチパネル等によって実現される入力部259と、通信部260とを備えている。
【0050】
選局部251は、ユーザが希望するチャンネルを選局する。なお、加入者は本発明のコンテンツ配信サービスを利用する場合には、予め定められている番組表放送用のチャンネルを選局する。
【0051】
OFDM復調部252は、選局部251から出力された信号を復調し、デジタル信号を取り出す。
【0052】
多重分離部253は、映像コンテンツ用のパケットをデコード部254へ送り、データ放送用のパケットをデータ処理部258に送る。
【0053】
デコード部254は、多重分離された映像TSから映像信号と音声信号を復号し、映像信号および音声信号をそれぞれ画像重畳部255およびスピーカ257へ出力する。
【0054】
データ処理部258は、データ放送用のパケットに基づいて、番組表や字幕などの画像を作成し、画像重畳部255へ出力する。また、データ処理部258は、加入者が表示部256に表示されている番組表を利用して視聴する番組の番組名を選択すると、通信部260を介して上記番組表に含まれていたアクセス先URLにアクセスし、上記番組名を示す視聴要求を送信する。
【0055】
画像重畳部255は、デコード部254からの映像データと、データ処理部258からの番組表などのデータ放送用の画像データとを重ね合わせて表示部256へ送る。
【0056】
次に、本実施の形態の動作について詳細に説明する。先ず、加入者情報登録時の動作について、図7のシーケンス図を参照して説明する。
【0057】
先ず、管理者が、新規加入者の利用するワンセグ送信端末200のIPアドレスを含んだ加入者情報登録要求を加入者情報入力部101に入力する(ステップS71)。
【0058】
これにより、加入者情報入力部101は、新規加入者に割り当てるユニークなアクセス先URLを決定する(ステップS72)。アクセス先URLの決定方法としては、例えば、次のような方法を採用することができる。アクセス先URL中のスキームおよびドメイン名は、それぞれ「http」「www.xyz.co.jp」に固定する。なお、「www.xyz.co.jp」は、加入者管理/配信制御サーバ100のドメイン名である。また、ドメイン名に続くファイル名には、数値を含ませておく。そして、新規加入者にアクセス先URLを割り当てる場合には、前回新規加入者に割り当てたアクセス先URLに含まれているファイル名中の数値をインクリメントし、インクリメント後のURLを今回新規加入者に割り当てるアクセス先URLとする。例えば、前回新規加入者に割り当てたアクセス先URLが「http://www.xyz.co.jp/f0001」であれば、今回新規加入者に割り当てるアクセス先URLは、「http://www.xyz.co.jp/f0002」とする。
【0059】
その後、加入者情報入力部101は、新規加入者に割り当てたアクセス先URLと、加入者情報登録要求中にIPアドレスと、新規加入者に対して配信することが予め定められている新規加入者用番組の番組名とを関連付けて加入者DB102に登録する。更に、加入者情報入力部101は、上記アクセス先URLを配信制御部104に通知する(ステップS73)。
【0060】
配信制御部104は、加入者情報入力部101からアクセス先URLが通知されると、上記アクセス先URLに関連付けて記録されているIPアドレスおよび番組名を加入者DB102から検索する。そして、コンテンツ蓄積/配信サーバ110に対して上記番組名およびIPアドレスを含む制御情報を出力し、データ放送蓄積/配信サーバ120に対して上記アクセス先URLおよびIPアドレスを含む制御情報を出力する(ステップS74)。
【0061】
コンテンツ蓄積/配信サーバ110内の検索部113は、制御情報中の番組名と関連付けられている映像STを映像TS
DB112から検索し、検索した映像TSと制御情報中のIPアドレスとをパケット送出部114に渡す。これにより、パケット送出部114は、映像TSをIPパケット化し、上記IPアドレスによって特定されるワンセグ送信端末200へ送出する。一方、データ放送蓄積/配信サーバ120内の番組表作成部123は、BML DB122に記録されている番組名を入力し、入力した番組名の一覧が載った番組表をBMLによって作成する。更に、番組表作成部123は、作成した番組表に上記制御情報中のアクセス先URLを埋め込み、アクセス先URLを埋め込み済みの番組表と、上記制御情報中のIPアドレスとをパケット送出部124に渡す。これにより、パケット送出部124は、番組表をパケット化し、上記IPアドレスによって特定されるワンセグ送信端末200へ送信する(ステップS75)。
【0062】
ワンセグ送信端末200では、L2スイッチ201がパケット送出部114,124から送られてきたIPパケットをそれぞれパケット受信部211,221に振り分け、パケット受信部211,221がIPヘッダの処理を行い、処理済みのパケットを、加入者が行っている設定に従ってバッファ部212,222または出力部213,223へ出力する。多重化部202は、映像TS出力部213およびBMLデータ出力部223から出力されるパケットを多重化し、OFDM変調部203は、多重化部202から出力されるパケットに対してOFDM変調処理を行い、アンテナを介して所定のチャンネルでワンセグ内蔵通信端末250へ送信する(ステップS76)。
【0063】
ワンセグ内蔵通信端末250では、選局部251がワンセグ送信端末200によって放送されているチャンネルを選択し、OFDM復調部252がデジタル信号を取り出す。更に、多重分離部253がパケットを映像用のパケットとデータ放送用のパケットとに分離し、映像用のパケットをデコード部254に渡し、データ放送用のパケットをデータ処理部258に渡す。デコード部254では、映像用のパケットから映像信号と音声信号とを復号し、データ処理部258は、データ放送用のパケット(BMLによって記述されている番組表)に基づいて番組表を表示するための信号を作成する。画像重畳部255は、デコード部254からの信号とデータ処理部258からの信号とを重ね合わせ、表示部256に送る。これにより、例えば、図8に示すように、表示部256の上部に番組81が、下部に番組表
が表示される(ステップS77)。BMLで記述された番組表に埋め込まれているアクセス先URLは、データ処理部258がそれを認識していれば、画面上に表示してもしなくとも構わない。
【0064】
次に、加入者が表示部256に表示されている番組表を利用して視聴する番組を選択する場合の動作について、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0065】
先ず、加入者が入力部259を利用して、番組表82に載っている番組名の中から、視聴したい番組の番組名を選択する(ステップS91)。これにより、データ処理部258は、加入者が選択した番組名を含む視聴要求を作成し、作成した視聴要求を無線データ通信網などを介して、番組表に埋め込まれているアクセス先URLへ送信する(ステップS92)。
【0066】
加入者管理/配信制御サーバ100内のWEBサーバ処理部103は、ワンセグ内蔵通信端末250から視聴要求が送られてくると、加入者DB102に記録されている番組名の内、上記視聴要求のアクセス先URLに関連付けて記録されている番組名を、上記視聴要求中の番組名で置き換え、更に、上記アクセス先URLを配信制御部104に通知する(ステップS93)。これにより、配信制御部104は、前述したステップS74と同様の処理を行い、コンテンツ蓄積/配信サーバ110及びデータ放送蓄積/配信サーバ120に対して制御情報を出力する(ステップS94)。また、コンテンツ蓄積/配信サーバ110及びデータ放送蓄積/配信サーバ120は、前述したステップS75と同様の処理を行い、加入者が利用しているワンセグ送信端末200へ映像用のIPパケットとデータ放送用のデータパケットとを送信する(ステップS95)。
【0067】
ワンセグ送信端末200では、前述したステップS76と同様に処理を行うことにより、ワンセグ内蔵通信端末250に対してワンセグの放送波を出力する(ステップS96)。また、ワンセグ内蔵通信端末250では、前述したステップS77と同様の処理を行うことにより、表示部256に番組81および番組表82を表示する(ステップS97)。
【0068】
[第1の実施の形態の効果]
本発明によれば、ワンセグ受信機能を有する移動体端末(ワンセグ内蔵通信端末250)を利用して、ユーザ(加入者)が視聴したいときに、視聴したいコンテンツを視聴することが可能になる。その理由は、加入者が利用するワンセグ内蔵通信端末250から視聴を希望する番組の番組名および上記加入者の加入者識別情報(アクセス先URL)を示す視聴要求が送られてきたとき、サーバ(配信側設備10)が、アクセス先URLと加入者が利用するワンセグ送信端末200の宛先情報(IPアドレス)とが関連付けて記録されている加入者情報記憶部(加入者DB102)から、上記加入者が利用するワンセグ送信端末200の宛先情報を検索し、この宛先情報によって示されるワンセグ送信端末200に対して、加入者が希望している番組のコンテンツと視聴可能な番組の番組名が載った番組表とを送信し、ワンセグ送信端末200が、サーバから送られてきたコンテンツ及び番組表をワンセグの放送波によってワンセグ内蔵通信端末250に送信するようにしているからである。
【0069】
[本発明の第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、加入者が自身の嗜好に合った番組を容易に選択できるようにしたことを特徴とする。以下、第1の実施の形態との相違点について説明する。
【0070】
本実施の形態では、図3に示した加入者DB102の代わりに、図10に示した加入者DB102aを使用する。図10を参照すると、本実施の形態で使用する加入者DB102aは、加入者毎の情報として、IPアドレス、アクセス先URL及び番組名に加えて、その加入者がジャンル「ドラマ」「音楽」「スポーツ」に属する番組をそれぞれ何回視聴したのかを示す情報(視聴回数)が記録されている点が図3に示した加入者DB102と相違している。
【0071】
また、本実施の形態では、図4に示した映像TS DB112の代わりに、図11に示した映像TS DB112aを使用する。図11を参照すると、本実施の形態で使用する映像TS
DB112aは、番組名および映像TSに関連付けて、その番組が属するジャンルが記録されている点が図4に示した映像TS DB112と相違している。
【0072】
更に、本実施の形態では、番組情報入力部121がBML DB122に番組名を記録する際、その番組名の番組が属するジャンルを示す情報を番組名に関連付けて記録する。
【0073】
また、本実施の形態では、図9のシーケンス図に示す処理の代わりに図12のシーケンス図に示す処理を行う。以下、図12を参照して本実施の形態の動作について説明する。なお、図12において図9と同一処理を行うステップには、同一のステップ番号を付しており、以下の説明では、第1の実施の形態との相違点について説明する。
【0074】
WEBサーバ処理部103は、ワンセグ内蔵通信端末250によってアクセス先URLがアクセスされ、視聴要求が送られてくると、加入者DB102aに記録されている番組名の内、上記視聴要求のアクセス先URLに関連付けて記録されている番組名を上記視聴要求中の番組名で置き換える(ステップS121)。
【0075】
その後、WEBサーバ処理部103は、置き換え後の番組名を含んだジャンル検索要求をコンテンツ蓄積/配信サーバ110内の検索部113に対して出力する。検索部113は、映像TS DB112aからジャンル検索要求中の番組名に関連付けて記録されているジャンルを検索し、検索したジャンルをWEBサーバ処理部103に返却する。これにより、WEBサーバ処理部103は、加入者DB102aに記録されている視聴回数の内、視聴要求のアクセス先URLと検索部113から返却されたジャンルとに関連付けて記録されている視聴回数をインクリメントし、その後、上記アクセス先URLを配信制御部104に渡す(ステップS122)。
【0076】
配信制御部104は、WEBサーバ処理部103からアクセス先URLが渡されると、それに関連付けて記録されているIPアドレス、番組名、および、各ジャンルの視聴回数を加入者DB102aから検索する。その後、配信制御部104は、検索部113および番組表作成部123に対して制御情報を出力する。本実施の形態において、配信制御部104は、検索部113に対しては、上記検索したIPアドレスと番組名とを含む制御情報を出力する。また、番組表作成部123に対しては、上記検索したIPアドレスおよび各ジャンルの視聴回数と、視聴要求中のアクセス先URLとを渡す(ステップS123)。ここで、各ジャンルの視聴回数の代わりに、ジャンル名を視聴回数の多い順に並べた順序情報を番組表作成部123に渡すようにしても良い。
【0077】
コンテンツ蓄積/配信サーバ110内の検索部113およびパケット送出部114は、配信制御部104から制御情報が渡されると、前述したように、データ部に映像TSを収容し、宛先を制御情報中のIPアドレスとしたIPパケットを作成し、IPネットワーク網へ送出する。一方、データ放送蓄積/配信サーバ120内の番組表作成部123は、BML DB122に記録されている番組名とジャンルとの対を入力し、視聴回数が多いジャンルに属する番組の番組名ほど前に並べた番組表(視聴回数が多いジャンルの属する番組の番組名ほど、加入者が選択しやすい位置に配置した番組表)をBMLにより作成し、更に、作成した番組表に制御情報中のアクセス先URLを埋め込む。その後、パケット送出部124が、データ部に番組表を収容し、宛先を制御情報中のIPアドレスとしたIPパケットを作成し、IPネットワーク網へ送出する(ステップS124)。
【0078】
[第2の実施の形態の効果]
本実施の形態によれば、加入者が自身の嗜好に合った番組を容易に視聴できるようにすることができる。その理由は、配信側設備10において、加入者毎に番組の視聴履歴(ジャンル毎の視聴回数)を管理し、加入者が利用するワンセグ内蔵通信端末250に対して番組表を送信する際には、上記加入者が視聴する可能性が高い上記加入者の嗜好に合った番組の番組名を、上記加入者が選択しやすい位置に配置した番組表を作成するようにしたからである。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明は、コンテンツの配信サービスに適用すると好適である。
【符号の説明】
【0080】
10 配信側設備
100 加入者管理/配信制御サーバ
101 加入者情報入力部
102 加入者データベース
102,102a 加入者DB
103 WEBサーバ処理部
104 配信制御部
110 コンテンツ蓄積/配信サーバ
111 エンコード処理部
112, 映像TS DB112
113 検索部
114 パケット送出部
120 データ放送蓄積/配信サーバ
121 番組情報入力部
122 BML DB1
123 番組表作成部
124 パケット送出部
20 加入者側設備
200 ワンセグ送信端末
201 L2スイッチ
202 多重化部
203 OFDM変調部
211,221 パケット受信部
212,222 バッファ部
213 映像TS出力部
223 BMLデータ出力部
250 ワンセグ内蔵通信端末
251 選局部
252 OFDM復調部
253 多重分離部
254 デコード部
255 画像重畳部
256 表示部
257 スピーカ
258 データ処理部
259 入力部
260 通信部
81 番組
82 番組表

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加入者固有の加入者識別情報と、宛先を示す宛先情報とが関連付けて記録された加入者情報記憶部と、
ワンセグ受信機能を有する移動体端末から送られてきた視聴要求であって、加入者が視聴を希望する番組の番組名と前記加入者の加入者識別情報とを示す視聴要求に応答して前記加入者情報記憶部から前記加入者識別情報に関連付けて記録されている宛先情報を検索し、該検索した宛先情報が示す宛先に対して、前記番組名が示す番組のコンテンツと視聴可能な番組の番組名が載った番組表とを送信するサーバと、
該サーバから自端末宛てに送られてきたコンテンツ及び番組表をワンセグの放送波によって送信するワンセグ送信端末とを備え、且つ、
前記移動体端末は、前記ワンセグ送信端末から送信されたコンテンツ及び番組表を表示する表示部を備えると共に、前記表示部に表示されている番組表に載っている番組名の内の加入者によって選択された番組名と前記加入者の加入者識別情報とを示す視聴要求を前記サーバに対して送信するデータ処理部とを備えたことを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項2】
請求項1記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記加入者情報記憶部には、前記加入者固有の加入者識別情報に関連付けて、宛先情報として前記加入者が利用するワンセグ送信端末のIPアドレスが記録され、
前記サーバは、データ部に前記コンテンツを収容し、宛先を前記加入者情報記憶部から検索したIPアドレスとしたIPパケットと、データ部に前記番組表を収容し、宛先を前記加入者情報記憶部から検索したIPアドレスとしたIPパケットとをIPネットワーク網へ送出することを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項3】
請求項1または2記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記加入者固有の加入者識別情報は、前記サーバの情報資源の場所を指し示す加入者固有のURLであり、
前記サーバは、加入者が利用するワンセグ送信端末へ番組表を送信する場合、前記番組表に前記加入者に割り当てられているURLを付加して送信し、自サーバの情報資源の場所を指し示すURLがアクセスされて視聴要求が送られてきた場合、前記アクセスされたURLに関連付けて記録されている宛先情報を前記加入者情報記憶部から検索し、該検索した宛先情報が示す宛先に対して前記コンテンツ及び前記番組表を送信し、
前記データ処理部は、前記番組表に載っている番組名が前記加入者によって選択された際、前記番組表に付加されていたURLにアクセスして、前記選択された番組名を示す視聴要求を送信することを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項4】
請求項1,2または3記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記サーバは、加入者毎に番組の視聴履歴を管理し、加入者が利用するワンセグ送信端末に番組表を送信する際には、前記加入者が視聴する可能性が高いジャンルに属する番組の番組名を前記加入者が選択しやすい位置に配置した番組表を作成することを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか1項に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記ワンセグ送信端末は、前記サーバから送られてきたコンテンツ及び番組表を記憶するバッファ部を有し、該バッファ部に記録されているコンテンツ及び番組表をワンセグの放送波によって繰り返し送信することを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項6】
加入者固有の加入者識別情報と、宛先を示す宛先情報とが関連付けて記録された加入者情報記憶部と、
ワンセグ受信機能を有する移動体端末から送られてきた視聴要求であって、加入者が視聴を希望する番組の番組名と前記加入者の加入者識別情報とを示す視聴要求に応答して前記加入者情報記憶部から前記加入者識別情報に関連付けて記録されている宛先情報を検索し、該検索した宛先情報が示すワンセグ送信端末であって、自端末宛てに送られてきたコンテンツ及び番組表をワンセグの放送波によって送信するワンセグ送信端末に対して、前記番組名が示す番組のコンテンツと視聴可能な番組の番組名が載った番組表とを送信する送信手段とを備えたことを特徴とするサーバ。
【請求項7】
ワンセグ受信機能を有する移動体端末が、ワンセグ送信端末からワンセグの放送波によって送信されたコンテンツ及び番組表を受信して表示部に表示し、
前記移動体端末が、前記表示部に表示されている番組表に載っている番組名の内の加入者によって選択された番組名と、前記加入者の加入者識別情報とを示す視聴要求をサーバに対して送信し、
前記サーバが、前記移動体端末から送られてきた視聴要求に応答して、加入者固有の加入者識別情報と、宛先を示す宛先情報とが関連付けて記録された加入者情報記憶部から前記視聴要求が示している加入者識別情報に関連付けて記録されている宛先情報を検索し、該検索した宛先情報が示す宛先に対して、前記番組名が示す番組のコンテンツと視聴可能な番組の番組名が載った番組表とを送信し、
前記ワンセグ送信端末が、前記サーバから自端末宛てに送られてきたコンテンツ及び番組表をワンセグの放送波によって送信することを特徴とするコンテンツ配信方法。
【請求項8】
加入者固有の加入者識別情報と、宛先を示す宛先情報とが関連付けて記録された加入者情報記憶部を備えたコンピュータを、
ワンセグ受信機能を有する移動体端末から送られてきた視聴要求であって、加入者が視聴を希望する番組の番組名と前記加入者の加入者識別情報とを示す視聴要求に応答して前記加入者情報記憶部から前記加入者識別情報に関連付けて記録されている宛先情報を検索し、該検索した宛先情報が示すワンセグ送信端末であって、自端末宛てに送られてきたコンテンツ及び番組表をワンセグの放送波によって送信するワンセグ送信端末に対して、前記視聴要求中の番組名が示す番組のコンテンツと視聴可能な番組の番組名が載った番組表とを送信するサーバとして機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−234004(P2011−234004A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−100671(P2010−100671)
【出願日】平成22年4月26日(2010.4.26)
【出願人】(390010386)NECマグナスコミュニケーションズ株式会社 (22)
【Fターム(参考)】