説明

コンテンツ配信装置、コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生システム

【課題】複数のユーザがホームネットワーク上の機器を利用する場合に、簡単にレジューム再生できる機能を提供すること。
【解決手段】複数のクライアントに対してコンテンツを配信するサーバA110であって、コンテンツを配信するコンテンツ送信部111と、コンテンツの情報の配信を停止する際に、コンテンツの再生を停止したタイミングを示す情報及びクライアントを識別するためのクライアント識別情報を含むレジューム情報をクライアントから取得して記憶する記憶媒体115と、クライアントからの要求に応じてレジューム情報を送信するレジューム情報管理部113とを含み、記憶媒体115は、コンテンツ及びクライアント識別情報ごとに前記レジューム情報を記憶し、レジューム情報管理部は、レジューム情報の送信を要求したクライアントを識別し、クライアント識別情報に従ってレジューム情報を並べ替えて送信することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ配信装置、コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生システムに関し、特に、再生を停止した場合のレジュームの態様に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭内のPCやAV機器をIPネットワークで接続するホームネットワークの普及が進むにつれ、例えばDLNA(Digital Living Network Alliance)のような機器間の相互接続を容易にするための規格に準拠した機器が増えている。例えば、サーバは自身に保存されているコンテンツをクライアントに送信する機能を有し、クライアントはサーバから送信されたコンテンツを受信し再生することができる、コンテンツ装置(サーバ)、コンテンツ再生装置(クライアント)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示された技術においては、さらに、クライアントAで再生を停止した場合、クライアントAはレジューム情報を作成しサーバに送信する。次に別のクライアントBにおいてユーザがレジューム再生を行う際、クライアントBはレジューム情報要求を送信する。このレジューム情報要求をサーバが受け取ると、サーバはクライアントBにレジューム情報を提供し、クライアントBはクライアントAで停止した続きからのレジューム再生が可能となる。
【0004】
また、上述したようなサーバに格納されたコンテンツを、ネットワークを介して接続された複数の端末から視聴する場合において、再生を停止した場合、停止を指示した受信端末を特定する情報を付加して停止情報を記憶することにより、再生を再開する際、視聴を停止した特定の受信端末以外の受信端末における視聴の再開を可能する方法が提案されている(例えば、特許文献2、3参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−85936号公報
【特許文献2】特開2009−124445号公報
【特許文献3】特開2007−215014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の方法は、最後に送信されたレジューム情報のみが有効になるため、複数のユーザが別々のクライアントから同じコンテンツを再生・停止した場合に以下に示すような課題が生じる。
【0007】
ユーザAがクライアントAからサーバA上のコンテンツを再生・停止した場合、サーバAに対してレジューム情報Aが送信される。次に別のユーザBがクライアントBからサーバA上の同じコンテンツを再生・停止した場合、サーバAに対してレジューム情報Bが送信される。次にユーザAが同じコンテンツをレジューム再生しようとした場合、サーバAから提供されるレジューム情報はレジューム情報Aではなく、レジューム情報Bであるため、ユーザAは先に自身が停止した続きからレジューム再生することができない。
【0008】
特許文献2、3に開示された発明においては、視聴端末毎にレジュームのための情報が保持されるため、上述したような課題に対応することは可能である。しかしながら、コンテンツが格納されたサーバに接続される機器の増大に従ってレジューム情報の数が多くなった場合、ユーザは、多くのレジューム情報の中から自分の過去の視聴に係るレジューム情報を探す必要があり、面倒な操作となる。また、レジューム情報が、各視聴端末の機種名等によって表示される場合等、不慣れなユーザにとっては、どれが自分の過去の視聴に係るレジューム情報であるのか判断することができない。
【0009】
本発明は上記課題を解決するために考案されたものであり、複数のユーザがホームネットワーク上の機器を利用する場合に、簡単にレジューム再生できる機能を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明のコンテンツ配信装置であるサーバにおいては、クライアントからの要求に応じてコンテンツの配信を停止する際に、レジュームポイント情報及びクライアント識別情報を含むレジューム情報をクライアントから取得して記憶する際に、コンテンツ及びクライアント識別情報ごとにレジューム情報を記憶することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の受信装置であるクライアントにおいては、コンテンツの再生を開始する際に、サーバに記憶されているレジューム情報の送信を要求して取得し、レジューム情報が含むクライアント識別情報に従ってレジューム情報を並べ替えて表示するようにレジューム情報を表示するための画面を生成することを特徴とする。
【0012】
また、本発明のコンテンツ再生システムにおいては、上記サーバ及びクライアントの双方を含むことを特徴とする
【発明の効果】
【0013】
本発明により、複数のユーザがホームネットワーク上の機器を利用する場合に、簡単にレジューム再生できる機能を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施例による送信装置及び受信装置からなるホームネットワークの構成例を示したブロック図である。
【図2】本発明の実施例によるレジューム情報の構成とサーバ・クライアント間でのレジューム情報の送受信の方式例を示す図である。
【図3】本発明の実施例による複数のクライアントからサーバにある同一コンテンツをレジューム再生する場合のフローチャートである。
【図4】本発明の実施例による複数のクライアントからサーバにある同一コンテンツをレジューム再生する場合のレジューム情報選択画面である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施例における、送信装置及び受信装置からなるホームネットワークの構成例を示したブロック図である。サーバA110はホームネットワーク100を介してコンテンツを送信する送信装置であり、コンテンツをネットワークに送信するコンテンツ送信部111、コンテンツ情報を管理するコンテンツ情報管理部112、クライアントから受信したレジューム情報を管理するレジューム情報管理部113、コンテンツなどの情報を保存する記録媒体115から構成される。
【0016】
ここで、記録媒体115はサーバA110に内蔵されているが、別の装置として外部接続される構成であっても良い。このような装置としてはPC、レコーダ、録画機能付きテレビなどが考えられ、コンテンツ・コンテンツ管理情報・レジューム情報はHDDなどの記録媒体115に保存されている。また図示しない内蔵または外部接続される表示装置により、記録媒体115に保存しているコンテンツの再生が可能であっても良い。
【0017】
クライアントB120はホームネットワーク100を介してコンテンツを受信する受信装置であり、コンテンツをネットワークから受信・再生するコンテンツ受信・再生部121、コンテンツ情報を取得するコンテンツ取得部122、レジューム情報を取得するレジューム情報取得部123、レジューム情報を生成しサーバに送信するレジューム情報生成・送信部124、再生したコンテンツや取得したコンテンツ情報・レジューム情報を表示する表示部125から構成される。
【0018】
ここで、表示部125はクライアント120に内蔵されているが、クライアントC130と表示装置D140のように表示部が別の装置として外部接続される構成であっても良い。このような装置としては、PC、テレビ、STB(Set Top Box)などが考えられる。
【0019】
なお、本実施例では送信装置と受信装置を別の機器としているが、両方の機能を備えた装置も考えられる。このような機器では、記録媒体115に保存しているコンテンツを自機器で再生した場合のレジューム情報を、サーバとしてコンテンツを送信した場合にクライアントから受信するレジューム情報と同様に管理することも可能である。
【0020】
次に、本実施形態におけるレジューム情報の構成及びサーバ・クライアント間でのレジューム情報の送受信の態様について説明する。図2は本実施例における、レジューム情報の構成と、サーバ・クライアント間でのレジューム情報の送受信の方式例を示す図である。図2(a)に示すように、本発明におけるレジューム情報200はクライアント識別情報201、停止時刻202、レジュームポイント203から構成される。ここでクライアント識別情報201は、クライアントB、クライアントC等を識別するための情報であり、MAC(Media Access Control)アドレスやIP(Internet Protocol)アドレス等のネットワーク上で一意に決まるIDであっても良いし、ユーザが入力した文字列であっても良い。また、クライアントB、クライアントCとして動作する装置の機種名や、ユーザがクライアントB、クライアントCにログインする際のログイン名であっても良い。
【0021】
このようにクライアント識別情報201をレジューム情報200に含めることにより、サーバにおいて一つのコンテンツについて複数のクライアントに対するレジューム情報を持つことを可能としている。また、停止時刻202はクライアントで再生を停止した時点でのクライアントの持つ図示しない時計が示す時刻であるが、サーバはレジューム情報管理部113にレジューム情報200を保存する際にサーバの持つ図示しない時計が示す時刻で更新しても良い。また、レジュームポイント203はクライアントで再生を停止した時点でのコンテンツ内の位置を示す情報であり、コンテンツ先頭からの再生時間またはコンテンツ先頭からの情報量(バイト数)で表現される。
【0022】
また図2(b)に示すように、クライアントはレジューム再生を可能にするため、再生開始時に再生を行うコンテンツのコンテンツ識別情報210を指定して、サーバに対しレジューム情報の取得を要求する。レジューム情報取得要求を受信したサーバは、指定されたコンテンツ識別情報210に対するレジューム情報をレジューム情報管理部113から取得し、クライアントに送信するが、このとき、前述のとおり一つのコンテンツに対して複数のレジューム情報が存在するため、レジューム情報数[n]220とn個のレジューム情報230がサーバからクライアントに対して送信される。また、サーバはn個のレジューム情報230を停止時刻202の新しいものからソートして送信する。
【0023】
また図2(c)に示すように、クライアントはレジューム情報の取得を要求する際、コンテンツ識別情報210と共にクライアント識別情報201を指定することも可能である。クライアント識別情報付きでレジューム情報取得要求を受信したサーバはn個のレジューム情報230を停止時刻202の新しいものからソートし、さらに指定されたクライアント識別情報201を含むレジューム情報を先頭にして送信する。
【0024】
また図2(d)に示すように、クライアントはコンテンツの再生停止時にレジューム情報生成・送信部124で生成したレジューム情報200を、当該コンテンツのコンテンツ識別情報210と共に指定して、サーバに対しレジューム情報の保存を要求する。レジューム情報保存要求を受け取ったサーバは、レジューム情報200をレジューム情報管理部113に保存する。このとき既にレジューム情報管理部113に同じクライアント識別情報を持つレジューム情報が存在すれば、そのレジューム情報は上書きされる。
【0025】
図2(d)においては、クライアントからのレジューム情報保存要求に対するサーバからの応答を図示してはいないが、サーバは保存の成否や重複による上書きの有無などを送信しても良い。
【0026】
次に、複数のクライアントからサーバにある同一コンテンツをレジューム再生する場合の例について、フローチャート図3とユーザに提示するレジューム情報選択画面を示す図4を用いて説明する。図3に示すフローチャートは、サーバA110上に存在するコンテンツをクライアントB120、クライアントC130で順番に再生する場合の例を示しているが、初期状態として、サーバA110上のレジューム情報管理部113には既にクライアントC130から受信した当該コンテンツのレジューム情報が保存されているものとする。
【0027】
初めにクライアントB120からサーバA110にあるコンテンツの一覧を取得するためにコンテンツ情報取得部122からコンテンツ一覧要求を行う(ステップ301)。サーバA110はコンテンツ情報管理部112に保存されているコンテンツ情報をクライアントB120に返す(ステップ302)。クライアントB120はコンテンツ情報取得部122でコンテンツ情報を受信し、表示部125に表示する(ステップ303)。
【0028】
次にユーザが表示されたコンテンツ一覧から当該コンテンツを選択する(ステップ304)と、クライアントB120は当該コンテンツのコンテンツ識別情報を指定してレジューム情報取得部123からサーバA110にレジューム情報を要求し(ステップ305)、サーバA110はレジューム情報管理部113に保存されている当該コンテンツのレジューム情報を送信する(ステップ306)。
【0029】
このステップ305〜306については、先に図2(b)、図2(c)を用いて説明したとおりである。このとき当該コンテンツのレジューム情報にはクライアントC130に対するレジューム情報が含まれているためレジューム情報数[n]220は1となる。クライアントB120はレジューム情報取得部123でレジューム情報を取得し、表示部125に表示する(ステップ307)。
【0030】
ここで表示される画面は図4(a)に示すレジューム情報選択画面401のように、クライアントC130に対するレジューム情報を選択肢として含むものとなる。また、レジューム情報選択画面401には「先頭から再生」も選択肢として表示されているが、これによりレジューム再生だけでなく先頭からの再生をユーザが選択することも可能となる。
【0031】
ここでユーザが先頭からの再生を選択する(ステップ308)と、当該コンテンツの先頭からの再生を行うために、クライアントB120はコンテンツ受信・再生部121からコンテンツ送信開始要求を送信する(ステップ309)。サーバA110はコンテンツ送信部111で当該コンテンツの先頭からデータ送信を開始する(ステップ310)。クライアントB120はコンテンツ受信・再生部121でデータを受信し、再生したコンテンツを表示部125に表示する(ステップ311)。
【0032】
次にユーザが再生の停止を指示する(ステップ312)とクライアントB120はコンテンツ受信・再生部121でのデータ受信・再生を停止し、その時点での当該コンテンツ内の位置をレジュームポイントとして記憶(ステップ313)し、さらにサーバA110に対して当該コンテンツの送信停止を要求する(ステップ314)。ステップ314におけるクライアントB120のコンテンツ送信停止要求は、TCP(Transmission Control Protocol)のコネクション切断でも良く、それを検知したサーバA110は当該コンテンツの送信を停止する(ステップ315)。
【0033】
クライアントB120はステップ313で記憶したレジュームポイントを元にレジューム情報生成・送信部124でレジューム情報を生成(ステップ316)、サーバA110に対して送信し、その保存を要求する(ステップ317)。サーバA110は受信したレジューム情報をレジューム情報管理部113に保存する(ステップ318)。このステップ316〜318については、先に図2(d)を用いて説明したとおりである。
【0034】
この時点でサーバA110のレジューム情報管理部113には、初期状態として保存されているクライアントC130に対するレジューム情報と、ステップ318で保存したクライアントB120に対するレジューム情報が保存されていることになる。以下、クライアントC130での当該コンテンツの再生について説明するが、本発明においては先の図1の説明における表示部の内蔵または外部接続の形態については問わないため、クライアントB120と同じ構成であるものとする。
【0035】
クライアントC130においてユーザが当該コンテンツを選択するまでのステップ(ステップ351〜354)については、クライアントBの場合(ステップ301〜304)と同じである。クライアントC130からのレジューム情報要求(ステップ355)に対し、サーバA110はレジューム情報を送信する(ステップ356)が、このとき当該コンテンツのレジューム情報にはクライアントC130に対するレジューム情報とクライアントB120に対するレジューム情報が含まれているためレジューム情報数[n]220は2となる。
【0036】
クライアントC130はこのレジューム情報を取得・表示する(ステップ357)が、ここで表示される画面は図4(b)に示すレジューム情報選択画面402のように、クライアントC130に対するレジューム情報とクライアントB120に対するレジューム情報を選択肢として含むものとなる。
【0037】
レジューム情報選択画面402では「先頭から再生」の他に2つの選択肢が表示されているが、ステップ355においてクライアント識別情報を指定した場合は、先に図2(c)を用いて説明したとおり、指定されたクライアント識別情報が先頭になるため、クライアントC130に対するレジューム情報が上に表示される。一方、ステップ355においてクライアント識別情報を指定しない場合は、図2(b)を用いて説明したとおり、停止時刻202の新しいものからソートされるため、クライアントB120に対するレジューム情報が上に表示されるはずであるが、本発明におけるクライアントは自身のレジューム情報を優先的に表示することも可能であるため、ここではクライアントC130に対するレジューム情報が上に表示された画面を例として用いる。
【0038】
ここで、ユーザがクライアントC130に対するレジューム情報を選択する(ステップ358)と、クライアントC130に対するレジューム情報に含まれるレジュームポイントからの再生を行うため、クライアントC130はコンテンツ受信・再生部121からコンテンツ送信開始要求を送信する(ステップ359)。サーバA110はコンテンツ送信部111で当該コンテンツの指定されたレジュームポイントからデータ送信を開始する(ステップ360)。
【0039】
以下、ステップ361〜367はクライアントBの場合(ステップ311〜317)と同じであるが、ステップ368でサーバA110は受信したレジューム情報をレジューム情報管理部113に保存する際、既にクライアントCに対するレジューム情報が存在しているため、上書きを行う。
【0040】
以上により、本発明におけるサーバでは複数のクライアントに対するレジューム情報を保存可能であるため、本発明におけるクライアントを利用するユーザは任意のクライアントで再生したときのレジューム情報をレジューム情報選択画面上で選択してレジューム再生を行うことが可能となる。このため、複数のユーザが別々のクライアントから同一のコンテンツを再生した場合であっても、各クライアントでのレジューム再生は簡単な操作により可能である。また、特許文献1のようにユーザがクライアントを跨いでレジューム再生を行うことも可能である。
【0041】
図4(b)の例においては、保存されているレジューム情報が2つだけなので、レジューム情報の選択が特に困難ではないが、レジューム情報の数が増大した場合、ユーザがレジューム情報を選択する操作が面倒なものとなる。特に、クライアント端末B、Cが、PCのような汎用情報処理装置ではなく、テレビのような専用機である場合、ユーザインタフェースの汎用性が乏しいため、レジューム情報を選択する操作は更に煩雑なものとなる。
【0042】
このような課題に対して、本実施形態に係るサーバA110は、レジューム情報を送信する際、レジューム情報の要求元である端末のクライアント識別情報に基づき、レジューム情報をソートし、要求元である端末のレジューム情報が最上位に表示されるように並べ替えた上で送信する。また、本実施形態に係るクライアントB120、クライアントC130は、受信したレジューム情報を表示する際、受信したレジューム情報のクライアント識別情報に基づき、自身のレジューム情報が最上位に表示されるように並べ替えた上で表示する。
【0043】
このような処理により、図4(b)に示すようなレジューム情報の選択画面においては、コンテンツを視聴中の端末に係るレジューム情報が最上位に表示されるため、ユーザはレジューム情報を選択する際、わずかな操作量で視聴中の端末に係るレジューム情報を選択することができ、上述した課題を解決することができる。
【0044】
なお、テレビのような端末においては、画面上に表示された各項目のいずれかを選択対象とするカーソルを各項目に対して順番に移動させることにより、選択すべき項目を切り替える。従って、クライアントB120、クライアントC130は、上述したようにレジューム情報を並べ替えて表示することに加えて、受信したレジューム情報を表示する際、受信したレジューム情報のクライアント識別情報に基づき、自身のレジューム情報が予め選択された状態で、即ち、上記カーソルが自身のレジューム情報に合った状態で表示しても良い。これにより、ユーザの操作性を更に向上することができる。
【符号の説明】
【0045】
110 サーバ
111 コンテンツ送信部
112 コンテンツ情報管理部
113 レジューム情報管理部
115 記憶媒体
120、130クライアント
121 コンテンツ受信・再生部
122 コンテンツ情報取得部
123 レジューム情報取得部
124 レジューム情報生成・送信部
125 表示部
140 表示装置
200、230 レジューム情報
201 クライアント識別情報
202 停止時刻
203 レジュームポイント
210 コンテンツ識別情報
220 レジューム情報数
401、402 レジューム情報選択画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末に対してネットワークを介してコンテンツを配信するコンテンツ配信装置であって、
前記端末からの要求に応じて前記コンテンツを送信するコンテンツ送信部と、
前記端末からの要求に応じて前記コンテンツの送信を停止する際に、前記コンテンツの再生時間全体における前記コンテンツの再生が停止されたタイミングを示すレジュームポイント情報及び前記端末を識別するための端末識別情報を含むレジューム情報を前記端末から取得して記憶するレジューム情報記憶部と、
前記端末からの要求に応じて前記レジューム情報を送信するレジューム情報送信部とを含み、
前記レジューム情報記憶部は、前記コンテンツ及び前記端末識別情報ごとに前記レジューム情報を記憶し、
前記レジューム情報送信部は、前記レジューム情報の送信を要求した端末を識別し、前記記憶されているレジューム情報が含む端末識別情報に従って前記レジューム情報を並べ替えて送信することを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項2】
前記レジューム情報送信部は、前記レジューム情報の送信を要求した端末を示す端末識別情報を含む前記レジューム情報が先頭に表示されるように並べ替えて前記レジューム情報を送信することを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項3】
前記レジューム情報は、前記コンテンツの再生が停止された時間を示す停止時間情報を含み、
前記レジューム情報送信部は、前記記憶されているレジューム情報が含む前記停止時間情報に従って前記レジューム情報を並べ替えて送信することを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項4】
コンテンツ配信装置からネットワークを介してコンテンツを取得して再生するコンテンツ再生装置であって、
前記コンテンツ配信装置から取得したコンテンツを再生するコンテンツ再生部と、
ユーザの操作に応じて前記コンテンツの再生を停止した際に、前記コンテンツの再生時間全体における前記コンテンツの再生が停止されたタイミングを示すレジュームポイント情報及び前記コンテンツ再生装置を識別するための識別情報を含むレジューム情報を生成して前記コンテンツ配信装置に送信するレジューム情報送信部と、
ユーザの操作に応じて前記コンテンツの再生を再開する際に、前記コンテンツ配信装置に記憶されているレジューム情報の送信を要求するレジューム情報要求部と、
前記コンテンツ配信装置から受信した前記レジューム情報を表示するための画面を生成して出力するレジューム情報出力部とを含み、
前記レジューム情報出力部は、前記レジューム情報が含む端末識別情報に従って前記レジューム情報を並べ替えて表示するように前記レジューム情報を表示するための画面を生成することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項5】
前記レジューム情報出力部は、自身が含まれる前記コンテンツ再生装置を示す端末識別情報を含む前記レジューム情報が先頭に表示されるように並べ替えて前記レジューム情報を表示するための画面を生成することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項6】
前記レジューム情報は、前記コンテンツの再生が停止された時間を示す停止時間情報を含み、
前記レジューム情報出力部は、前記コンテンツ配信装置から受信した前記レジューム情報が含む前記停止時間情報に従って前記レジューム情報を並べ替えて表示するように前記レジューム情報を表示するための画面を生成することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項7】
複数のコンテンツ再生装置に対してネットワークを介してコンテンツを配信するコンテンツ配信装置を含むコンテンツ配信システムであって、
前記コンテンツ配信装置は、
前記端末からの要求に応じて前記コンテンツを送信するコンテンツ送信部と、
前記端末からの要求に応じて前記コンテンツの送信を停止する際に、前記コンテンツの再生時間全体における前記コンテンツの再生が停止されたタイミングを示すレジュームポイント情報及び前記端末を識別するための端末識別情報を含むレジューム情報を前記端末から取得して記憶するレジューム情報記憶部と、
前記端末からの要求に応じて前記レジューム情報を送信するレジューム情報送信部とを含み、
前記レジューム情報記憶部は、前記コンテンツ及び前記端末識別情報ごとに前記レジューム情報を記憶し、
前記レジューム情報送信部は、前記レジューム情報の送信を要求した端末を識別し、前記記憶されているレジューム情報が含む端末識別情報に従って前記レジューム情報を並べ替えて送信し、
前記コンテンツ再生装置は、
前記コンテンツ配信装置から取得したコンテンツを再生するコンテンツ再生部と、
ユーザの操作に応じて前記コンテンツの再生を停止した際に、前記レジューム情報を生成して前記コンテンツ配信装置に送信するレジューム情報送信部と、
ユーザの操作に応じて前記コンテンツの再生を再開する際に、前記コンテンツ配信装置に記憶されているレジューム情報の送信を要求するレジューム情報要求部と、
前記コンテンツ配信装置から受信した前記レジューム情報を表示するための画面を生成して出力するレジューム情報出力部とを含み、
前記レジューム情報出力部は、前記レジューム情報が含む端末識別情報に従って前記レジューム情報を並べ替えて表示するように前記レジューム情報を表示するための画面を生成することを特徴とするコンテンツ再生システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−108972(P2012−108972A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−256044(P2010−256044)
【出願日】平成22年11月16日(2010.11.16)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】