説明

コンテンツ閲覧装置、およびコンテンツ閲覧方法

【課題】コンテンツ毎に閲覧時における最適のGUI操作を可能とする。
【解決手段】コンテンツ13を解読するコンテンツ閲覧手段10と、このコンテンツ閲覧手段により解読されたコンテンツを表示器に表示するコンテンツ再生画面作成手段9と、この表示されたコンテンツに対して操作者との間でGUI操作を提供する基本GUI操作手段11を有するコンテンツ閲覧装置において、外部からデータを取り込んでデータ記憶手段に書き込むデータ取込み手段と、コンテンツに加え、このコンテンツに対するGUI操作に最適な専用GUI手段を含むコンテンツパッケージデータ12がこのデータ取込み手段を介して取り込まれた場合、前記コンテンツに対して操作者との間で提供するGUI操作主体を前記基本GUI操作手段から前記専用GUI手段を優先して切り替える閲覧動作管理手段8とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有料または無料で不特定多数に配布されるコンテンツパッケージデータに記憶されたコンテンツを閲覧するためのコンテンツ閲覧装置、およびコンテンツ閲覧方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、文書や画像が電子データに変換されて例えばメモリカード(コンテンツパッケージデータ)等に書込まれた電子書籍が一般に流通されている。この電子書籍等のコンテンツパッケージデータに記憶された文書や画像等の電子データからなるコンテンツを閲覧するためのコンテンツ閲覧装置が一般に市販されている。また、コンテンツを閲覧するためのコンテンツ閲覧ソフトも一般に市販されている。このコンテンツ閲覧ソフトを市販のPC(パーソナルコンピュータ)にインストールすれば、この市販のPCがコンテンツ閲覧装置となる。
【0003】
このようなコンテンツ閲覧装置にはコンテンツ閲覧ソフトが組込まれている。このコンテンツ閲覧ソフトには、主に、コンテンツパッケージデータから読みとったコンテンツを解読するコンテンツ閲覧部、解読されたコンテンツを表示器に表示するコンテンツ再生画面作成部、表示されたコンテンツに対して操作者との間で基本的なGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)操作を行うGUI部等の各ソフトウエアが組込まれている。
【0004】
しかし、電子書籍等のコンテンツパッケージデータに記憶された文書や画像が複雑になり、この文書や画像を電子データ化したコンテンツのデータ形式やファイル形式が複雑、多様化しているので、コンテンツ閲覧装置のコンテンツ閲覧ソフトに組込まれたコンテンツ閲覧部が、コンテンツパッケージデータから読みとったコンテンツを解読できない場合がある。
【0005】
特許文献1には、電子書籍のレンタルシステムにおいて、レンタル業者から顧客に貸し出す電子書籍コンテンツに、文書や画像を電子データ化したコンテンツの他に、このコンテンツを解読するためのソフトウエア(リーダ)を記憶し、顧客は、電子書籍コンテンツに記憶されているソフトウエア(リーダ)を用いて、電子書籍コンテンツに記憶されたコンテンツを解読して、表示する技術が開示されている。
【0006】
また、コンテンツを解読するコンテンツ閲覧部の種類が異なる複数種類のコンテンツ閲覧装置が市販されている。
【特許文献1】特開2002―189958号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した各コンテンツ閲覧装置においても、まだ改良すべき次のような課題があった。
すなわち、前述したように、近年、コンテンツ閲覧装置に組込まれる電子書籍のコンテンツの閲覧を行うソフトウエアの種類が増えてきている。しかしながら、本質的に、電子書籍のコンテンツを解読して表示する機能と、表示されたコンテンツに対して操作者との間で行うGUI操作機能とは、全く別のものである。
【0008】
したがって、「次ページ表示」、「前ページ表示」のページめくりや再生などの操作系のGUI機能については、このコンテンツ閲覧装置に当初から組込まれている前述した基本的なGUI操作を行うGUI部を利用するしかなかった。
【0009】
しかしながら、文書や画像を電子データ化したコンテンツの作者にとって、コンテンツの内容に応じて、例えば、ページめくりや再生などの操作ボタンの形状、位置、数等のGUIを変更したい要求がある。
【0010】
さらに、製造、市販されて使用中のコンテンツ閲覧装置において、このコンテンツ閲覧装置に組込まれたコンテンツ閲覧部の機能では対応(閲覧)することができない機能、例えば、新規フォーマットを有したコンテンツが開発されるようになった。このほか、このコンテンツ閲覧装置に組込まれたコンテンツ閲覧部の機能で対応(閲覧)できたとしても、新規フォーマットに組込まれたコンテンツ特有の演出(特殊な画像背景や音声出力等)に対応できるとは限らない。
【0011】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、表示器に表示されたコンテンツに対して操作者との間で行うGUI操作機能を、コンテンツパッケージデータに記憶されたコンテンツの内容に対応したものに自動的に変更でき、操作者に対して、各コンテンツに対する閲覧時のGUI操作の便宜性を与えるとともに、新規なフォーマットで作成されたコンテンツに対する閲覧を可能にすることができるコンテンツ閲覧装置、およびコンテンツ閲覧方法を提供することを目的とする。
【0012】
さらに、コンテンツパッケージデータを入力するのみで自動的に簡単にコンテンツ閲覧機能を追加(拡張)でき、コンテンツパッケージデータに記憶されたコンテンツを確実に解読して表示でき、操作者に対して、閲覧可能な各コンテンツの種類数を大幅に増加できるコンテンツ閲覧装置、およびコンテンツ閲覧方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解消するために、本発明は、コンテンツを解読するコンテンツ閲覧手段と、このコンテンツ閲覧手段により解読されたコンテンツを表示器に表示するコンテンツ再生画面作成手段と、この表示されたコンテンツに対して操作者との間でGUI操作を提供する基本GUI操作手段を有するコンテンツ閲覧装置において、外部からデータを取り込んでデータ記憶手段に書き込むデータ取込み手段と、前記コンテンツに加え、このコンテンツに対するGUI操作に最適な専用GUI操作手段を含むコンテンツパッケージデータがこのデータ取込み手段を介して取り込まれた場合、前記コンテンツに対して操作者との間で提供するGUI操作主体を前記基本GUI操作手段から前記専用GUI操作手段を優先して切り替える閲覧動作管理手段とを有する。
【0014】
さらに、本発明は、コンテンツ閲覧手段によりコンテンツを解読するステップと、コンテンツ再生画面作成手段によりこの解読されたコンテンツを表示器に表示するステップと、基本GUI操作手段により前記表示されたコンテンツに対して操作者との間でGUI操作を提供するステップを少なくとも含むコンテンツ閲覧装置におけるコンテンツ閲覧方法において、データ取込み手段により、外部からデータを取り込んでデータ記憶手段に書き込むステップと、前記コンテンツに加え、このコンテンツに対するGUI操作に最適な専用GUI操作手段を含むコンテンツパッケージデータがデータ取込み手段を介して取り込まれた場合、閲覧動作管理手段により、前記コンテンツに対して操作者との間で提供するGUI操作主体を前記基本GUI操作手段から前記専用GUI操作手段を優先して切り替えて適用するステップとを有する。
【0015】
さらに、本発明は、コンテンツを解読するコンテンツ閲覧手段と、このコンテンツ閲覧手段により解読されたコンテンツを表示器に表示するコンテンツ再生画面作成手段と、この表示されたコンテンツに対して操作者との間でGUI操作を提供する基本GUI操作手段を有するコンテンツ閲覧装置において、外部からデータを取り込んでデータ記憶手段に書き込むデータ取込み手段と、前記コンテンツ、このコンテンツを解読するために最適な閲覧情報に加え、この閲覧情報を読みとって当該コンテンツを解読する拡張閲覧手段を含むコンテンツパッケージデータがこのデータ取込み手段を介して取り込まれた場合、前記拡張閲覧手段は、前記閲覧情報を参照して当該コンテンツを前記コンテンツ閲覧手段に優先して解読することを特徴とする。
【0016】
その他、本発明は、コンテンツ閲覧手段によりコンテンツを解読するステップと、コンテンツ再生画面作成手段によりこの解読されたコンテンツを表示器に表示するステップと、基本GUI操作手段により前記表示されたコンテンツに対して操作者との間でGUI操作を提供するステップを少なくとも含むコンテンツ閲覧装置におけるコンテンツ閲覧方法において、データ取込み手段により、外部からデータを取り込んでデータ記憶手段に書き込むステップと、前記コンテンツ、このコンテンツを解読するために最適な閲覧情報に加え、この閲覧情報を読みとって当該コンテンツを解読する拡張閲覧手段を含むコンテンツパッケージデータがこのデータ取込み手段を介して取り込まれた場合、前記拡張閲覧手段により、前記閲覧情報を参照して当該コンテンツを前記コンテンツ閲覧手段に優先して解読するステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、コンテンツパッケージデータにコンテンツの他に、このコンテンツに最適な専用GUI操作部を設けている。したがって、表示器に表示されたコンテンツに対して操作者との間で行うGUI操作機能を、コンテンツパッケージデータに記憶されたコンテンツの内容に対応したものに自動的に変更でき、操作者に対して、各コンテンツに対する閲覧時のGUI操作の便宜性とコンテンツに対する閲覧の楽しみを与えることができる。
【0018】
また、本発明は、コンテンツパッケージデータにコンテンツの他に、このコンテンツを解読するための拡張閲覧部を設けている。したがって、コンテンツパッケージデータを入力するのみで自動的に簡単にコンテンツ閲覧機能を追加(拡張)でき、コンテンツパッケージデータに記憶されたコンテンツを確実に解読して表示でき、操作者に対して、閲覧可能な各コンテンツの種類数を大幅に増加できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
【0020】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係わるコンテンツ閲覧方法が適用されるコンテンツ閲覧装置の概略装置を示すブロック構成図である。
【0021】
このコンテンツ閲覧装置はコンピュータからなる一種の情報処理装置で構成されている。システムバス1に対して、CPU2、表示器3、キーボードやマウス等の操作部4、例えばHDD等で形成されたデータ記憶手段としての記憶部5、主メモリ6、ICカードリーダ7等が接続されている。
【0022】
記憶部5内には、それぞれアプリケーション・プログラム上に形成された、閲覧動作管理部8、コンテンツ再生画面作成部9、コンテンツ閲覧部10、基本GUI操作部11が記憶されている。
【0023】
ICカードリーダ7には、必要に応じて、コンテンツパッケージデータとしての2種類のメモリカード12、12aが装着される。一方のメモリカード12内には、文書や画像を電子化したコンテンツ13、イベント対応スクリプト14、コンテンツ専用GUI操作部15が記憶されている。また、他方のメモリカード12a内には、コンテンツ13a、コンテンツ専用GUI操作部15aが記憶されている。
【0024】
コンテンツ専用GUI操作部15、15aは、コンテンツ13、13aをコンテンツ閲覧装置の表示器3に表示された状態で操作者との間でGUI操作を行うためのソフトウエアであり、具体的には、このメモリカード12、12aに記憶されたコンテンツ13、13aのイメージや目的に最も合致した、例えば、ページめくりや再生などの操作ボタンの形状、位置、数等を規定する。
【0025】
イベント対応スクリプト14は、コンテンツ13を表示器3に表示した場合にこのコンテンツ13におけるイベント発生時にイベント対応処理を行うためのソフトウエアであり、具体的には、例えば、GUI操作機能を用いて電子書籍の「次ページ表示」機能選択時にページを切り替える際に、そのコンテンツ13のイメージや世界観にあったアニメーション表示や音声の再生等を実施する。
【0026】
コンテンツ閲覧部10はICカードリーダ7で読みとったコンテンツ13、13aを解読する。コンテンツ再生画面作成部9はコンテンツ閲覧部10で解読されたコンテンツ13、13aを表示器3に表示出力する。基本GUI操作部11は、表示器3により表示されたコンテンツ13、13aに対して操作者との間でこのコンテンツ閲覧装置に対して予め準備された基本的(デフォルト)なGUI操作を行う。閲覧動作管理部8は、メモリカード12、12aに記憶されたコンテンツ13、13aの閲覧に関するコンテンツ閲覧装置を構成する各部に関して全体制御を実施する。
【0027】
そして、閲覧動作管理部8が組込まれたコンテンツ閲覧装置は、図2の流れ図に従ってメモリカード12、12aに記憶されたコンテンツ13、13aの閲覧処理を実施する。
【0028】
いずれか一方のメモリカード12、12aがICカードリーダ7に装着されると(ステップS1)、閲覧動作管理部8は、メモリカード12、12aに記憶されている情報の項目を読みとる(ステップS2)。ここでいう「メモリカード12、12aに記憶されている情報の項目」とは、図1におけるメモリカード12、12a内に記憶されている、コンテンツ13、イベント対応スクリプト14、コンテンツ専用GUI操作部15、コンテンツ13a、およびコンテンツ専用GUI操作部15aを指すものである。
【0029】
さらに、このとき、閲覧動作管理部8は、メモリカード12、12aに記憶されているコンテンツ13、13a、イベント対応スクリプト14、およびコンテンツ専用GUI15、15aを強制的に記憶部5に記憶するようにしても良いし、一時的なデータとして主メモリ6に記憶するように構成してもよいものである。
【0030】
メモリカード12、或いはメモリカード12aにイベント対応スクリプト14が記憶されている場合には(ステップS3)、閲覧動作管理部8はこのイベント対応スクリプト14を読みとり、記憶部5に書込む(ステップS4)。メモリカード12、或いはメモリカード12aにコンテンツ専用GUI操作部15が記憶されている場合には(ステップS5)、閲覧動作管理部8は、このコンテンツ専用GUI操作部15を読みとり、記憶部5に書込む(ステップS6)。なお、メモリカード12、或いはメモリカード12aにコンテンツ専用GUI操作部15、15aが記憶されていない場合には(ステップS5)、閲覧動作管理部8は、自装置(コンテンツ閲覧装置)の記憶部5に記憶されている基本GUI操作部11を読みとって主メモリ6に書込む(ステップS7)。
【0031】
以上の準備が完了すると、閲覧動作管理部8は、ICカードリーダ7でメモリカード12、或いはメモリカード12aに記憶されている所定量のコンテンツ13、13aを読みとる(ステップS8)。この読みとった所定量のコンテンツ13、13aをコンテンツ閲覧部10を用いて解釈し(ステップS9)、コンテンツ再生画面作成部9がコンテンツ閲覧部10で解読されたコンテンツ13、13aを表示器3に表示出力する(ステップ10)。
【0032】
この場合、もともと記憶部5に記憶されている基本GUI操作部11またはICカードリーダ7を介して記憶部5に記憶されたコンテンツ専用GUI操作部15は、コンテンツ13、13aが表示器3に表示された状態で操作者との間でGUI操作を行い、前述したGUI操作に必要なページめくりや再生などの操作ボタン等の画面を表示する(ステップ11)。
【0033】
さらに、記憶部5にイベント対応スクリプト14が記憶された場合には、閲覧動作管理部8は、このイベント対応スクリプト14に従って、コンテンツ13のイベント発生時における、前述した画像や音を出力する制御をする(ステップS12)。つまり、コンテンツ13のイベントが発生した場合に、このイベント要求に対応するイベントを処理する。
【0034】
所定量のコンテンツ13、13aに対する表示処理が終了し、未表示のコンテンツ13、13aが残っていれば(ステップS13)、ステップS8へ戻り、メモリカード12、12aに記憶されている次の所定量のコンテンツ13、13aを読みとる。
【0035】
未表示のコンテンツ13、13aが無ければ、または操作者の閲覧終了操作が実施されると(ステップS13)、閲覧動作管理部8のコンテンツ閲覧処理を終了する。
【0036】
このように構成された第1実施形態のコンテンツ閲覧装置においては、メモリカード12、12aには、コンテンツ13、13aに加えて、このコンテンツ13、13aを閲覧するのに最適なコンテンツ専用GUI操作部15、15aを記憶している。そして、このメモリカード12、12aをコンテンツ閲覧装置のICカードリーダ7へ装着すると、このメモリカード12、12aに記憶されているコンテンツ専用GUI操作部15、15aがコンテンツ閲覧装置の主メモリ6へ書込まれる。コンテンツ閲覧装置は、この主メモリ6に読みとったコンテンツ専用GUI操作部15、15aを用いて表示器3に表示されたコンテンツ13、13aに対して操作者との間でGUI操作を行う。
【0037】
したがって、表示器3に表示されたコンテンツ13、13aに対して操作者との間で行うGUI操作機能を、メモリカード12、12aに記憶されたコンテンツ13、13aの内容に対応したものに自動的に変更できる。
【0038】
例えば、Macromedia(登録商標)社のFlash Player(登録商標)のswfファイルで表示が可能なコンテンツ13、13aの配布時に、コンテンツ専用GUI操作部15、15aについてもswfファイルで画像やアニメーションを作成しておき、それらを併せた形で1つのコンテンツパッケージデータ(メモリカード12、12a)として市場に流通させる。このコンテンツ13、13aに対する閲覧時は、コンテンツパッケージデータ(メモリカード12,12a)にコンテンツ専用GUI操作部15,15aが入っていればそれを使用することで、コンテンツ13,13aそのものだけでなくGUI操作系についてもコンテンツ作成者が意図した世界感の表現が可能となる。
【0039】
なお、メモリカード12、12aにコンテンツ専用GUI操作部15、15aが記憶されていなかった場合は、このコンテンツ閲覧装置の記憶部5内に元々記憶されていた基本GUI操作部11を用いて、表示器3に表示されたコンテンツ13、13aに対して操作者との間でGUI操作が実施される。
【0040】
さらに、この第1実施形態のコンテンツ閲覧装置においては、メモリカード12にイベント対応スクリプト14が記憶されているので、このイベント対応スクリプト14を用いて、表示器3に表示されている状態のコンテンツ13の改ページ等のイベント発生時における、該当コンテンツ13特有の画像や音を出力することができる。
【0041】
(第2実施形態)
図3は本発明の第2実施形態に係わるコンテンツ閲覧方法が適用されるコンテンツ閲覧装置の概略装置を示すブロック構成図である。図1に示す第1実施形態のコンテンツ閲覧装置と同一部分には同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。
【0042】
この第2実施形態のコンテンツ閲覧装置においては、コンテンツパッケージデータとしてのメモリカード12b内には、コンテンツ13b、拡張閲覧部16b、再利用可否情報17bが記憶されている。さらに、コンテンツ閲覧装置の主メモリ6内には、再利用フラグ18が設けられている。
【0043】
拡張閲覧部16bは、メモリカード12b内に記憶されたコンテンツ13bをコンテンツ閲覧装置のコンテンツ閲覧部10が解釈しようとする場合に、このコンテンツ13bにはこのコンテンツ閲覧部10では解釈できない新フォーマットで構成されると見なして、この新フォーマットを解読するための拡張閲覧ソフトウエアである。したがって、この拡張閲覧部16bがコンテンツ閲覧装置の記憶部5に書込みされることによって、閲覧動作管理部8は、コンテンツ13bの解読主体をコンテンツ閲覧部10から拡張閲覧部16bに優先的に代替し、拡張閲覧部16bが新フォーマットを有するコンテンツ13bを解読する。
【0044】
再利用可否情報17bは、上記拡張閲覧部16bが、このメモリカード12b内に記憶されたコンテンツ13b以外のコンテンツにも再利用を許可するか否かの情報であり、コンテンツ13bのデータごとに設定されているものとする。なお、メモリカード12b内に再利用可否情報17bが記憶されていない場合は、コンテンツ閲覧装置の操作者が再利用可否を設定できるように構成されているものとする。
【0045】
拡張閲覧部16bが組込まれたコンテンツ閲覧装置の閲覧動作管理部8は、図4の流れ図に従ってメモリカード12bに記憶されたコンテンツ13bの閲覧処理を実施する。
メモリカード12bがICカードリーダ7に装着されると(ステップQ1)、閲覧動作管理部8は、メモリカード12bに記憶されている情報の項目を読みとる(ステップQ2)。ここでいう「メモリカード12bに記憶されている情報の項目」とは、図3におけるメモリカード12b内に記憶されている、コンテンツ13b、拡張閲覧部16b、および再利用可否情報17bを指すものである。
【0046】
さらに、このとき、閲覧動作管理部8は、メモリカード12bに記憶されているコンテンツ13b、拡張閲覧部16b、および再利用可否情報17bを強制的に記憶部5に記憶するようにしても良いし、一時的なデータとして主メモリ6に記憶するように構成してもよいものである。メモリカード12bに拡張閲覧部16bが記憶されている場合は(ステップQ3)、閲覧動作管理部8は、この拡張閲覧部16bを読みとり、記憶部5に書込みする(ステップQ4)。
【0047】
再利用可否情報17bが記憶されている場合は(ステップQ5)、主メモリ6の再利用フラグ18を再利用可否情報17bの指示に従って設定する。具体的には、再利用可否情報17bが再利用可能を示す場合は再利用フラグ18を「1」に設定し、再利用可否情報17が再利用不可能を示す場合は再利用フラグ18を「0」に設定する(ステップQ6)。
【0048】
なお、メモリカード12bに再利用可否情報17bが記憶されていない場合は(ステップQ5)、操作部4を介して操作者により再利用可否指示が入力されるのを待って(ステップQ7)、再利用フラグ18を再利用可否指示に従って設定する(ステップQ8)。
【0049】
以上の準備が完了すると、閲覧動作管理部8は、ICカードリーダ7でメモリカード12bに記憶されている所定量のコンテンツ13bを読みとる(ステップQ9)。この読みとった所定量のコンテンツ13bを書込みされた拡張閲覧部16bを用いて解釈し(ステップQ10)、コンテンツ再生画面作成部9が拡張閲覧部16bで解読されたコンテンツ13bを表示器3に表示出力する(ステップQ11)。この場合、記憶部5に記憶された基本GUI操作部11は、コンテンツ13bが表示器3に表示された状態で操作者との間でGUI操作を行い、前述したGUI操作に必要なページめくりや再生などの操作ボタン等の画面を表示する。
【0050】
所定量のコンテンツ13bに対する表示処理が終了し、未表示のコンテンツ13bが残っていれば(ステップQ12)、ステップQ9へ戻り、メモリカード12bに記憶されているコンテンツ13bにおける次の所定量のコンテンツ13bを読みとる。
【0051】
未表示のコンテンツ13bが無ければ、または操作者の閲覧終了操作が実施されると(ステップQ12)、コンテンツ13bに対する閲覧処理を終了する。そして、主メモリ6の再利用フラグ18の設定状態を調べる。再利用フラグ18が「1」に設定されている場合は(ステップQ13)、拡張閲覧部16bを他のコンテンツ13bの解釈に再利用できるため、他のメモリカードにより記憶部5に書き込まれたコンテンツに対して閲覧するために流用することができる。
【0052】
再利用フラグ18が「0」に設定されている場合は(ステップQ13)、拡張閲覧部16を他のコンテンツの解読に再利用不可能できないため、閲覧動作管理部8は、先に記憶部5に書込んだ拡張閲覧部16を消去した後(ステップQ14)、閲覧動作管理部8のコンテンツ閲覧処理を終了する。
【0053】
なお、再利用可否情報17bが再利用不可能を示す場合は、再利用フラグ18を「0」に設定し、閲覧動作管理部8は、拡張閲覧部16を読みとり、主メモリ6に書込む。この主メモリ6に書込まれた拡張閲覧部16bは、この主メモリ6上で実行されるコンテンツ閲覧部10に対して上書き的に追加書き込みされることも可能である。また、記憶部5に拡張閲覧部16bが書き込まれる際に、コンテンツ閲覧部10に対して上書き的に追加書き込みすることも可能である。
【0054】
このように構成された第2実施形態のコンテンツ閲覧装置においては、メモリカード12b内には、コンテンツ13bの他に、拡張閲覧部16bおよび再利用可否情報17bが記憶されている。そして、このメモリカード12bをコンテンツ閲覧装置のICカードリーダ7へ装着した時点で、このメモリカード12bに記憶されている拡張閲覧部16bがコンテンツ閲覧装置の記憶部5に書込みされる。書込された拡張閲覧部16bは、記憶部5に書き込まれたコンテンツ13bを解読する。
【0055】
このようにコンテンツ閲覧装置のコンテンツ閲覧部10が対応していない新しいフォーマットのコンテンツ13bであっても、新しいフォーマットのコンテンツ13bを閲覧することができる。
【0056】
例えば、Macromedia (登録商標)社のFlash Player(登録商標)のswfファイルを閲覧可能なコンテンツ閲覧部10に対して、TTZ形式ファイルなどまったく違う形式のコンテンツ13bを表示(解釈)させようとした場合に、メモリカード12bにTTZ形式ファイルに対応した閲覧機能の拡張閲覧部16bを入れておくことで、読者のコンテンツ閲覧装置のコンテンツ閲覧部10はそのままで新しいフォーマットのコンテンツ13bの閲覧が可能となる。
【0057】
さらに、このメモリカード12bには、拡張閲覧部16bの他のコンテンツに対する再利用の可否を示す再利用可否情報17bが記憶されている。したがって、コンテンツ13bの文書や画像の作者は、例えば自己が作成した拡張閲覧部16bを不特定多数の人に利用されることを未然に防ぐことも可能となる。
【0058】
逆に、再利用が許可されている場合は、コンテンツ閲覧装置の操作者(所持者)は、この拡張閲覧部16bを使用後に消去せずに記憶保持し、他のコンテンツ13の閲覧時に使用可能である。
【0059】
なお、メモリカード12b内に、コンテンツ13b、拡張閲覧部16b、再利用可否情報17bに加えて、第1実施形態のコンテンツ閲覧装置で採用したコンテンツ専用GUI操作部15を記憶するようにしてもよい。
【0060】
(第3実施形態)
図5は本発明の第3実施形態に係わるコンテンツ閲覧方法が適用されるコンテンツ閲覧装置の概略装置を示すブロック構成図である。図3に示す第2実施形態のコンテンツ閲覧装置と同一部分には同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。
【0061】
この第3実施形態のコンテンツ閲覧装置19は、図6に示すように、必要に応じて、ネットワーク20を介して外部の認証サーバ21と通信回線を形成して、この認証サーバ21に記憶された第3の認証部22が後記する第1の認証部25および第2の認証部24の認証情報に対して比較認証評価を行い、各認証部の正当性を判断する。したがって、この第3実施形態のコンテンツ閲覧装置においては、図5に示すように、ネットワーク20を介して認証サーバ21と通信するための通信部23が設けられている。
【0062】
この第3実施形態のコンテンツ閲覧装置においては、コンテンツパッケージデータとしてのメモリカード12c内には、コンテンツ13c、拡張閲覧部16c、第2の認証部24cが記憶されている。さらに、コンテンツ閲覧装置の記憶部5内には、閲覧動作管理部8、コンテンツ再生画面作成部9、コンテンツ閲覧部10、基本GUI操作部11の他に、第1の認証部25が記憶されている。
【0063】
第1の認証部25は、記憶部5内のコンテンツ閲覧部10の正当性の認証を行う機能を有する。すなわち、第1の認証部25は、例えばコンテンツ閲覧部10に対してワームやウィルスが侵入したことを検出してコンテンツ閲覧装置19のユーザに警告を発する。例えば、ハッシュによる改竄防止、電子署名等がある。
【0064】
第2の認証部24cは、メモリカード12cに記憶されたコンテンツ13cおよび拡張閲覧部16cの認証を行う機能を有する。すなわち、第2の認証部24cは、例えば拡張閲覧部16cの正しいデータ構成情報を予め記憶し、この拡張閲覧部16cに対してワームやウイルスが侵入したことを検出してコンテンツ閲覧装置19のユーザに警告を発する。例えば、ハッシュによる改竄防止、電子署名等がある。
【0065】
閲覧動作管理部8が組込まれたコンテンツ閲覧装置19は、図7の流れ図に従ってメモリカード12cに記憶されたコンテンツ13cの閲覧処理を実施する。
【0066】
閲覧動作管理部8は、第1の認証部25に、記憶部5に記憶されているコンテンツ閲覧部10の正当性をチェックさせる(ステップP1)。そして、この第1の認証部25によるコンテンツ閲覧部10に対する認証結果を主メモリ6に書き込む(ステップP2)。このとき、第1の認証部25による認証結果を記憶部5に書き込むように構成してもよいものとする。コンテンツ閲覧部10に対して改竄されているなど、正当性が確認できなければ(ステップP3)、異常メッセージを表示し(ステップP16)、コンテンツ13cに対する閲覧を中止する。
【0067】
コンテンツ閲覧部10が正当であり(ステップP3)、メモリカード12cがICカードリーダ7に装着されると(ステップP4)、閲覧動作管理部8は、メモリカード12cに記憶されている情報の項目を読みとる(ステップP5)。ここでいう「メモリカード12cに記憶されている情報の項目」とは、図5におけるメモリカード12c内に記憶されている、コンテンツ13c、拡張閲覧部16c、および第2の認証部24cを指すものである。
【0068】
さらに、このとき、閲覧動作管理部8は、メモリカード12cに記憶されているコンテンツ13c、拡張閲覧部16c、および第2の認証部24cを強制的に記憶部5に記憶するようにしても良いし、一時的なデータとして主メモリ6に記憶するように構成してもよいものである。拡張閲覧部16cがメモリカード12cに記憶されている場合は(ステップP6)、この拡張閲覧部16cをメモリカード12cから読みとり、記憶部5の記憶部5に追加書込みする(ステップP7)。
【0069】
次に、メモリカード12cに記憶されている第2の認証部24cを読出して、自装置(コンテンツ閲覧装置19)の主メモリ6に書込む(ステップP8)。そして、閲覧動作管理部8は、第2の認証部24cに、記憶部5に書込んだ拡張閲覧部16cの正当性をチェックさせる(ステップP9)。そして、この第2の認証部24cによる拡張閲覧部16cに対する認証結果を主メモリ6に書き込む(ステップP10)。このとき、第1の認証部25による認証結果を記憶部5に書き込むように構成してもよいものとする。拡張閲覧部16に対して改竄されているなど、正当性が確認できなければ(ステップP11)、異常メッセージを表示し(ステップP16)、コンテンツ13cに対する閲覧を中止する。
【0070】
拡張閲覧部16が正当ならば(ステップP11)、閲覧動作管理部8が通信部23を起動し、ネットワーク20を介して、外部の認証サーバ21に接続する(ステップP12)。そして、この認証サーバ21に記憶されている第3の認証部22に対し、主メモリ6に記憶されている第1の認証部25によるコンテンツ閲覧部10に対する認証結果と、第2の認証部24cによる拡張閲覧部16cに対する認証結果とを比較認証を行わせる。すなわち、第3の認証部22で、開発者しか知り得ない特殊なインタフェース(I/F)を用いて、先の第1の認証部25の認証結果、および先の第2の認証部24cの認証結果を再評価する(ステップP13)。再評価(比較認証)結果を主メモリ6へ書き込む(ステップP14)。このとき、第1の認証部25による認証結果を記憶部5に書き込むように構成してもよいものとする。
【0071】
そして、例えば、既存の認識技術(VeriSign)(登録商標))で実行される評価結果が不当な場合には(ステップP15)、異常メッセージを表示し(ステップP16)、コンテンツ13cに対する閲覧を中止する。
【0072】
評価結果が正当な場合(ステップP15)、閲覧動作管理部8は、コンテンツ13cに対する閲覧の準備が終了したと判断する。そして、閲覧動作管理部8は、ICカードリーダ7でメモリカード12cに記憶されている所定量のコンテンツ13cを読みとる(ステップP17)。この読みとった所定量のコンテンツ13cを記憶部5に書き込まれた拡張閲覧部16cを用いて解釈し(ステップP18)、コンテンツ再生画面作成部9が拡張閲覧部16cで解読されたコンテンツ13cを表示器3に表示出力する(ステップP19)。
【0073】
この場合、記憶部5に記憶された基本GUI操作部11は、コンテンツ13cが表示器3に表示された状態で操作者との間でGUI操作を行い、前述したGUI操作に必要なページめくりや再生などの操作ボタン等の画面を表示する。
【0074】
所定量のコンテンツ13cに対する表示処理が終了し、未表示のコンテンツ13cが残っていれば(ステップP20)、ステップP17へ戻り、メモリカード12cに記憶されている次の所定量のコンテンツ13cを読みとる。
【0075】
未表示のコンテンツ13cが無ければ、または操作者の閲覧終了操作が実施されると(ステップP20)、コンテンツ13cに対する閲覧処理を終了する。
【0076】
このように構成された第3実施形態のコンテンツ閲覧装置19においては、メモリカード12cに、例えば新フォーマットを有するコンテンツ13cを解釈するための拡張閲覧部16cの他に、第2の認証部24cが記憶されている。メモリカード12cをコンテンツ閲覧装置のICカードリーダ7へ装着し、拡張閲覧部16cをコンテンツ閲覧装置のコンテンツ閲覧部10にインストールした場合において、この第2の認証部24cは、コンテンツ閲覧装置19の主メモリ6に書込まれる。
【0077】
そして、第2の認証部24cにて、拡張閲覧部16cに対してワームやウイルスが侵入しているか否かのチェックが実施され、ワームやウイルスが侵入していれば、異常メッセージを表示し、コンテンツ13cに対する閲覧を中止する。したがって、コンテンツ閲覧装置の安全性が確保される。
【0078】
さらに、この第3実施形態のコンテンツ閲覧装置においては、記憶部5に記憶されているコンテンツ閲覧部10の正当性が、同じく記憶部5に記憶されている第1の認証部25にてチェックされる。
【0079】
さらに、第2の認証部24cにて実施された拡張閲覧部16cに対するチェック結果(評価結果)、および第1の認証部25にて実施されたコンテンツ閲覧部10に対するチェック結果(評価結果)は、外部の認証サーバ21に記憶されている第3の認証部22で再確認している。このように、コンテンツ閲覧装置にインストールされた拡張閲覧部16の安全性を二重、三重にチェックしているので、コンテンツ閲覧装置の安全性がより一層向上する。
【0080】
なお、メモリカード12c内に、コンテンツ13c、拡張閲覧部16c、第2の認証部24cに加えて、第1実施形態のコンテンツ閲覧装置で採用したコンテンツ専用GUI操作部15を記憶するようにしてもよい。
【0081】
なお本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。各実施形態においては、コンテンツパッケージデータとしてメモリカードを採用したが、メモリカードに限定されるものではなく、他の情報記憶媒体であってもよい。さらに、コンテンツについても、暗号化されていないコンテンツ、および何らかの暗号化されたコンテンツであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の第1実施形態に係わるコンテンツ閲覧方法が適用されるコンテンツ閲覧装置の概略装置を示すブロック構成図。
【図2】同実施形態のコンテンツ閲覧装置の動作を示す流れ図。
【図3】本発明の第2実施形態に係わるコンテンツ閲覧方法が適用されるコンテンツ閲覧装置の概略装置を示すブロック構成図。
【図4】同実施形態のコンテンツ閲覧装置の動作を示す流れ図。
【図5】本発明の第3実施形態に係わるコンテンツ閲覧方法が適用されるコンテンツ閲覧装置の概略装置を示すブロック構成図。
【図6】同実施形態のコンテンツ閲覧装置と外部の認証サーバとの関係を示す図。
【図7】同実施形態のコンテンツ閲覧装置の動作を示す流れ図。
【符号の説明】
【0083】
1…システムバス、2…CPU、3…表示器、4…操作部、5…記憶部、6…主メモリ、7…ICカードリーダ、8…閲覧動作管理部、9…コンテンツ再生画面作成部、10…コンテンツ閲覧部、11…基本GUI操作部、12,12a,12b,12c…メモリカード、13,13a,13b,13c…コンテンツ、14…イベント対応スクリプト、15,15a…コンテンツ専用GUI部、16b,16c…拡張閲覧部、17b…再利用可否情報、18…再利用フラグ、19…コンテンツ閲覧装置、20…ネットワーク、21…認証サーバ、22…第3の認証部、23…通信部、24c…第2の認証部、25…第1の認証部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを解読するコンテンツ閲覧手段と、このコンテンツ閲覧手段により解読されたコンテンツを表示器に表示するコンテンツ再生画面作成手段と、この表示されたコンテンツに対して操作者との間でGUI操作を提供する基本GUI操作手段を有するコンテンツ閲覧装置において、
外部からデータを取り込んでデータ記憶手段に書き込むデータ取込み手段と、
前記コンテンツに加え、このコンテンツに対するGUI操作に最適な専用GUI操作手段を含むコンテンツパッケージデータがこのデータ取込み手段を介して取り込まれた場合、前記コンテンツに対して操作者との間で提供するGUI操作主体を前記基本GUI操作手段から前記専用GUI操作手段を優先して切り替える閲覧動作管理手段と、
を有することを特徴とするコンテンツ閲覧装置。
【請求項2】
前記データ記憶手段に記憶されたコンテンツパッケージデータは、前記コンテンツおよび専用GUI操作手段に加えて、イベント対応スクリプトを含み、
前記入力されたコンテンツパッケージデータに含まれるイベント対応スクリプトを読みとるイベント対応スクリプト取込手段と、
前記表示器に表示されたコンテンツに対するイベント発生時に前記読みとったイベント対応スクリプトに応じたイベント対応処理を行うイベント対応処理実行手段とを有する
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ閲覧装置。
【請求項3】
コンテンツを解読するコンテンツ閲覧手段と、このコンテンツ閲覧手段により解読されたコンテンツを表示器に表示するコンテンツ再生画面作成手段と、この表示されたコンテンツに対して操作者との間でGUI操作を提供する基本GUI操作手段を有するコンテンツ閲覧装置において、
外部からデータを取り込んでデータ記憶手段に書き込むデータ取込み手段と、
前記コンテンツ、このコンテンツを解読するために最適な閲覧情報に加え、この閲覧情報を読みとって当該コンテンツを解読する拡張閲覧手段を含むコンテンツパッケージデータがこのデータ取込み手段を介して取り込まれた場合、前記拡張閲覧手段は、前記閲覧情報を参照して当該コンテンツを前記コンテンツ閲覧手段に優先して解読する
ことを特徴とするコンテンツ閲覧装置。
【請求項4】
前記コンテンツ閲覧手段の正当性を認証する第1の認証手段と、
外部の機器とネットワークを介して通信する通信部とをさらに有し、
前記データ記憶手段に記憶されたコンテンツパッケージデータは、前記コンテンツおよび拡張閲覧手段に加え、前記拡張閲覧手段の正当性を認証する第2の認証手段を有し、
前記閲覧動作管理手段は、前記通信部を介して外部の第3の認証手段に、前記第1の認証手段による認証結果および前記第2の認証手段による認証結果を比較認証させる
ことを特徴とする請求項3記載のコンテンツ閲覧装置。
【請求項5】
コンテンツ閲覧手段によりコンテンツを解読するステップと、コンテンツ再生画面作成手段によりこの解読されたコンテンツを表示器に表示するステップと、基本GUI操作手段により前記表示されたコンテンツに対して操作者との間でGUI操作を提供するステップを少なくとも含むコンテンツ閲覧装置におけるコンテンツ閲覧方法において、
データ取込み手段により、外部からデータを取り込んでデータ記憶手段に書き込むステップと、
前記コンテンツに加え、このコンテンツに対するGUI操作に最適な専用GUI操作手段を含むコンテンツパッケージデータが前記データ取込み手段を介して取り込まれた場合、閲覧動作管理手段により、前記コンテンツに対して操作者との間で提供するGUI操作主体を前記基本GUI操作手段から前記専用GUI操作手段を優先して切り替えるステップと、
を有することを特徴とするコンテンツ閲覧方法。
【請求項6】
前記データ記憶手段に記憶されたコンテンツパッケージデータは、前記コンテンツおよび専用GUI操作手段に加えて、イベント対応スクリプトを有し、
イベント対応スクリプト取込手段により、前記入力されたコンテンツパッケージデータに含まれるイベント対応スクリプトを読みとるステップと、
イベント対応処理実行手段により、前記表示器に表示されたコンテンツに対するイベント発生時に前記読みとったイベント対応スクリプトに応じたイベント対応処理を行うステップとを有する
ことを特徴とする請求項5記載のコンテンツ閲覧方法。
【請求項7】
コンテンツ閲覧手段によりコンテンツを解読するステップと、コンテンツ再生画面作成手段によりこの解読されたコンテンツを表示器に表示するステップと、基本GUI操作手段により前記表示されたコンテンツに対して操作者との間でGUI操作を提供するステップを少なくとも含むコンテンツ閲覧装置におけるコンテンツ閲覧方法において、
データ取込み手段により、外部からデータを取り込んでデータ記憶手段に書き込むステップと、
前記コンテンツ、このコンテンツを解読するために最適な閲覧情報に加え、この閲覧情報を読みとって当該コンテンツを解読する拡張閲覧手段を含むコンテンツパッケージデータがこのデータ取込み手段を介して取り込まれた場合、前記拡張閲覧手段により、前記閲覧情報を参照して当該コンテンツを前記コンテンツ閲覧手段に優先して解読するステップとを有する
ことを特徴とするコンテンツ閲覧方法。
【請求項8】
第1の認証手段により、前記コンテンツ閲覧手段の正当性を認証するステップと、
外部の機器とネットワークを介して通信するステップと、
前記取り込まれたコンテンツパッケージデータに含まれる第2の認証手段により、前記拡張閲覧手段の正当性を認証するステップと、
前記閲覧動作管理手段により、前記通信した結果、外部の第3の認証手段に、前記第1の認証手段による認証結果および前記第2の認証手段による認証結果を比較認証させるステップとを有する
ことを特徴とする請求項7記載のコンテンツ閲覧方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−59076(P2006−59076A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−239480(P2004−239480)
【出願日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】