コントローラ、家電の制御方法、およびネットワークシステム
【課題】コントローラに接続されている家電の電力消費量をより有効に制御する。
【解決手段】複数の家電と通信するための通信インターフェイス105と、複数のユーザ毎に消費電力量の上限値1011を記憶するメモリ101と、通信インターフェイスを介して複数の家電から動作情報を取得することによって複数のユーザ毎の消費電力量の合計を計算し、複数のユーザ毎の消費電力量の合計が複数のユーザ毎の消費電力量の上限値を超えないように通信インターフェイスを介して複数の家電を制御するためのプロセッサ110とを備える、コントローラ100が提供される。
【解決手段】複数の家電と通信するための通信インターフェイス105と、複数のユーザ毎に消費電力量の上限値1011を記憶するメモリ101と、通信インターフェイスを介して複数の家電から動作情報を取得することによって複数のユーザ毎の消費電力量の合計を計算し、複数のユーザ毎の消費電力量の合計が複数のユーザ毎の消費電力量の上限値を超えないように通信インターフェイスを介して複数の家電を制御するためのプロセッサ110とを備える、コントローラ100が提供される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅などに配置されて当該住宅内の家電を制御するためのコントローラの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
住宅などに配置されて、当該住宅内の家電を制御するためのコントローラが提案されている。たとえば、コントローラが、照明、エアコン、テレビ、ゲーム機、パーソナルコンピュータ、洗濯機、電子レンジ、冷蔵庫などの家電を制御する技術が提案されている。
【0003】
特開平9−252533号公報(特許文献1)には、電力デマンド制御装置が開示されている。特開平9−252533号公報(特許文献1)によると、機器のアドレスとデマンド処理優先順位を各機器毎に同一かつ個別のスイッチ手段で設定し、使用電力量が契約電力量を越えた場合、全体のブレーカにより複数の機器をすべて遮断する前にスイッチ手段で設定されたデマンド処理優先順位に従って優先順位の高い機器から個別に電力を遮断することによって、各機器毎に設けられたスイッチ手段の操作のみでデマンド処理優先順位の設定および機器の追加変更を簡単に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−252533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、コントローラに接続されている家電の電力消費量をより有効に制御するための技術が求められている。
【0006】
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、コントローラに接続されている家電の電力消費量をより有効に制御することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明のある局面に従うと、複数の家電と通信するための通信インターフェイスと、複数のユーザ毎に消費電力量の上限値を記憶するメモリと、通信インターフェイスを介して複数の家電から動作情報を取得することによって複数のユーザ毎の消費電力量の合計を計算し、複数のユーザ毎の消費電力量の合計が複数のユーザ毎の消費電力量の上限値を超えないように通信インターフェイスを介して複数の家電を制御するためのプロセッサとを備える、コントローラが提供される。
【0008】
好ましくは、メモリは、複数のユーザ毎に複数の家電の優先順位を記憶する。プロセッサは、複数のユーザ毎に、消費電力量の合計が消費電力量の上限値を超えないように通信インターフェイスを介して優先順位が低い家電から順に停止させる。
【0009】
好ましくは、メモリは、複数の家電毎に消費電力量を記憶する。プロセッサは、通信インターフェイスを介して複数の家電の各々から動作情報として動作命令を受け付けたか否かを示す情報を受信して、メモリから動作命令を受け付けた家電の消費電力量を取得することによって消費電力量の合計を計算する。
【0010】
好ましくは、メモリは、複数の家電の少なくとも1つの家電毎の制御モードと当該制御モードの消費電力量とを記憶する。プロセッサは、ユーザ毎に、消費電力量の合計が消費電力量の上限値を超えないように通信インターフェイスを介して少なくとも1つの家電をより消費電力量が小さい制御モードへと移行させる。
【0011】
好ましくは、メモリは、複数のユーザ毎に、複数の家電の少なくとも1つの家電毎の制御モードと当該制御モードの消費電力量とを記憶する。プロセッサは、ユーザ毎に、消費電力量の合計が消費電力量の上限値を超えないように通信インターフェイスを介して少なくとも1つの家電を消費電力が小さいユーザに対応した制御モードへと移行させる。
【0012】
好ましくは、プロセッサは、通信インターフェイスを介して動作情報として複数の家電の各々から消費電力量を受信することによって消費電力量の合計を計算する。
【0013】
好ましくは、メモリは、複数の家電の少なくとも1つの家電毎に消費電力量の順に制御モードを記憶する。プロセッサは、ユーザ毎に、消費電力量の合計が消費電力量の上限値を超えないように通信インターフェイスを介して少なくとも1つの家電をより消費電力量が小さい制御モードへと移行させる。
【0014】
好ましくは、メモリは、複数のユーザ毎に、複数の家電の少なくとも1つの家電毎に消費電力量の順に制御モードを記憶する。プロセッサは、ユーザ毎に、消費電力量の合計が消費電力量の上限値を超えないように通信インターフェイスを介して少なくとも1つの家電をより消費電力が小さいユーザに対応した制御モードへと移行させる。
【0015】
この発明の別の局面に従うと、複数の家電と通信するための通信インターフェイスと、複数のユーザ毎に消費電力量の上限値を記憶するメモリと、プロセッサとを含むコントローラにおける家電の制御方法が提供される。家電の制御方法は、プロセッサが、通信インターフェイスを介して複数の家電から動作情報を取得するステップと、プロセッサが、動作情報に基づいて、複数のユーザ毎の消費電力量の合計を計算するステップと、プロセッサが、複数のユーザ毎の消費電力量の合計が複数のユーザ毎の消費電力量の上限値を超えないように通信インターフェイスを介して複数の家電を制御するステップとを備える。
【0016】
この発明の別の局面に従うと、複数の家電と、コントローラとを備えるネットワークシステムが提供される。コントローラは、複数の家電と通信するための通信インターフェイスと、複数のユーザ毎に消費電力量の上限値を記憶するメモリと、通信インターフェイスを介して複数の家電から動作情報を取得することによって複数のユーザ毎の消費電力量の合計を計算し、複数のユーザ毎の消費電力量の合計が複数のユーザ毎の消費電力量の上限値を超えないように通信インターフェイスを介して複数の家電を制御するためのプロセッサとを含む。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明によって、コントローラに接続されている家電の電力消費量をより有効に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施の形態に係るネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
【図2】本実施の形態に係るネットワークシステム1の動作概要を示すイメージ図である。
【図3】本実施の形態に係るコントローラ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【図4】本実施の形態に係る上限値テーブル1011のデータ構造を示すイメージ図である。
【図5】本実施の形態に係る父の家電優先順位テーブル1012Aのデータ構造を示すイメージ図である。
【図6】本実施の形態に係る長男の家電優先順位テーブル1012Bのデータ構造を示すイメージ図である。
【図7】本実施の形態に係る父のエアコン200Bのモード優先順位テーブル1013Aのデータ構造を示すイメージ図である。
【図8】本実施の形態に係る長男のエアコン200Bのモード優先順位テーブル1013Bのデータ構造を示すイメージ図である。
【図9】本実施の形態に係る父のテレビ200Cのモード優先順位テーブル1013Cのデータ構造を示すイメージ図である。
【図10】本実施の形態に係る長男のテレビ200Cのモード優先順位テーブル1013Dのデータ構造を示すイメージ図である。
【図11】本実施の形態に係るテレビ200Cのハードウェア構成を表わすブロック図である。
【図12】実施の形態1に係るコントローラ100における制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態2に係るコントローラ100における制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0020】
[実施の形態1]
<ネットワークシステムの全体構成>
まず、本実施の形態に係るネットワークシステムの全体構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
【0021】
図1を参照して、本実施の形態に係るネットワークシステム1は、たとえば、住宅やオフィスなどに設置される。ネットワークシステム1は、照明200A,エアコン200B,テレビ200C、ゲーム機200D、パーソナルコンピュータ200Eなど(これらを総称して家電200とも言う。)を含む。ネットワークシステム1は、温度センサ200Xも含む。ただし、ネットワークシステム1は、他の家電を含んでもよい。
【0022】
ネットワークシステム1は、家電200を制御するためのコントローラ100を含む。コントローラ100は、有線あるいは無線のネットワーク401を介して、家電200と温度センサ200Xとデータ通信が可能である。コントローラ100は、ネットワーク401として、たとえば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、PLC(Power Line Communications)、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用する。
【0023】
<ネットワークシステムの動作概要>
次に、本実施の形態に係るネットワークシステム1の動作概要について説明する。図2は、本実施の形態に係るネットワークシステム1の動作概要を示すイメージ図である。
【0024】
まず、本実施の形態においては、コントローラ100は、ユーザ毎に、家電200の優先順位と、使用可能な消費電力量(消費電力量の上限値)とを記憶している。たとえば、コントローラ100では、家族うちの長男に関して、ゲーム機、テレビ、照明、エアコン、PCの順に動作が優先される。そして、コントローラ100では、家族のうちの長男の消費電力量の上限値が15kWに設定されているとする。
【0025】
そして、本実施の形態においては、コントローラ100は、家電200毎に消費電力量を記憶している。そして、コントローラ100は、一部の家電200の各々に関して、制御モード毎に消費電力量を記憶している。
【0026】
図1および図2を参照して、本実施の形態に係るコントローラ100は、ネットワーク401を介して、住宅に設置される複数の家電200のそれぞれから家電200の動作状態を示す情報(動作情報)を取得する。本実施の形態においては、動作情報は、動作中である(動作命令が入力された)か否かを示す情報、動作させているユーザの識別情報(ユーザID)、実行中の命令を示す情報、実行中の制御モードを示す情報を含む。
【0027】
コントローラ100は、ユーザ毎に、ユーザが使用している家電の消費電力量の合計を計算する。コントローラ100は、ユーザ毎に、消費電力量の合計が上限値以下であるか否かを判断する。
【0028】
図2(a)を参照して、長男がテレビ200Cとエアコン200Bとを動作させているとする。テレビの消費電力量が0.4kWであり、エアコン200Bの消費電力量が1.0kWであるとする。コントローラ100は、長男の消費電力の合計(1.4)が上限値(1.5kW)以下であるか否かを判断する。ここでは、長男の消費電力の合計(1.4)が上限値(1.5kW)以下であるため、コントローラ100は、長男によるテレビ200Cとエアコン200Bの使用を許可する。
【0029】
図2(b)を参照して、長男がゲーム機200Dの電源をONすると、コントローラ100は、ゲーム機200Dから動作情報を受信する。ゲーム機200Dの消費電力量が0.4kWであるとする。コントローラ100は、長男の消費電力の合計(1.8)が上限値(1.5kW)以下であるか否かを判断する(図4を参照)。ここでは、長男の消費電力の合計(1.8)が上限値(1.5kW)を超えているため、コントローラ100は、長男が使用中の家電200のうちの優先順位が最も低いエアコン200Bの動作を制限する。
【0030】
図2(c)を参照して、コントローラ100は、長男の消費電力の合計が上限値(1.5kW)以下になるように、長男が使用中の家電200のうちの優先順位が最も低いエアコン200Bの制御モードを、消費電力量がより少ない制御モードへと移行させる。たとえば、コントローラ100は、エアコン200Bに、消費電力量が1.0の制御モード(通常モード)から、消費電力量が0.6kWの制御モード(設定温度を外気温±2℃以内に制限するモード)へと変更させる(図8を参照)。これによって、長男の消費電力の合計(1.4)が上限値(1.5kW)以下となる。
【0031】
あるいは、コントローラ100は、単に、長男が使用中の家電200のうちの優先順位が最も低いエアコン200Bの電源をOFFしてもよい。
【0032】
このように、本実施の形態に係るネットワークシステム1においては、ユーザ毎に、より効果的に消費電力量を抑制することが可能になる。
【0033】
以下、このような機能を実現するためのネットワークシステム1の具体的な構成について詳述する。
【0034】
<コントローラ100のハードウェア構成>
本実施の形態に係るコントローラ100のハードウェア構成の一態様について説明する。図3は、本実施の形態に係るコントローラ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【0035】
図3を参照して、コントローラ100は、メモリ101と、ディスプレイ102と、タブレット103と、ボタン104と、通信インターフェイス105と、CPU(Central Processing Unit)110とを含む。
【0036】
メモリ101は、各種のRAM(Random Access Memory)や、ROM(Read-Only Memory)や、ハードディスクなどによって実現される。たとえば、メモリ101は、読取用のインターフェイスを介して利用される、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体などによっても実現される。
【0037】
メモリ101は、CPU110によって実行される制御プログラム、上限値テーブル1011、家電優先順位テーブル1012(1012A,1012B)、モード優先順位テーブル1013(1013A,1013B,1013C,1013D)などを記憶する。
【0038】
図4は、本実施の形態に係る上限値テーブル1011のデータ構造を示すイメージ図である。図4を参照して、上限値テーブル1011は、ユーザ毎の上限値を格納する。
【0039】
図5は、本実施の形態に係る父の家電優先順位テーブル1012Aのデータ構造を示すイメージ図である。図6は、本実施の形態に係る長男の家電優先順位テーブル1012Bのデータ構造を示すイメージ図である。図5および図6を参照して、家電優先順位テーブル1012A,1012Bは、ユーザ毎の、家電200の優先順位と、家電200の消費電力量とを格納する。
【0040】
図7は、本実施の形態に係る父のエアコン200Bのモード優先順位テーブル1013Aのデータ構造を示すイメージ図である。図8は、本実施の形態に係る長男のエアコン200Bのモード優先順位テーブル1013Bのデータ構造を示すイメージ図である。図9は、本実施の形態に係る父のテレビ200Cのモード優先順位テーブル1013Cのデータ構造を示すイメージ図である。図10は、本実施の形態に係る長男のテレビ200Cのモード優先順位テーブル1013Dのデータ構造を示すイメージ図である。
【0041】
図7から図10を参照して、モード優先順位テーブル1013A,1013B,1013C,1013Dは、ユーザ毎に、家電200毎の制御モードと制御モードにおける消費電力量とを格納する。モード優先順位テーブル1013A,1013B,1013C,1013Dは、消費電力量が少ない順(または多い順)に設定されている。
【0042】
たとえば、図7を参照して、エアコン200Bが通常モードで動作すると父の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してエアコン200Bをプラズマクラスターイオン(PCI)制御をOFFする制限モードへと移行させる。エアコン200Bが当該制限モードで動作しても父の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してエアコン200Bの設定温度を外気温±3℃以内に変更する制限モードへと移行させる。エアコン200Bが当該制限モードで動作しても父の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してエアコン200BをOFFする。
【0043】
また、図8を参照して、エアコン200Bが通常モードで動作すると長男の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してエアコン200Bの設定温度を外気温±2℃以内に変更する制限モードへと移行させる。エアコン200Bが当該制限モードで動作しても長男の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してエアコン200Bをプラズマクラスターイオン(PCI)制御をOFFする制限モードへと移行させる。エアコン200Bが当該動作で動作しても長男の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してエアコン200BをOFFする。
【0044】
たとえば、図9を参照して、テレビ200Cが通常モードで動作すると父の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してテレビ200Cをバックライトの光量を低減する制限モードへと移行させる。テレビ200Cが当該制限モードで動作しても父の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してテレビ200Cの音量をレベル20以下に変更する制限モードへと移行させる。テレビ200Cが当該制限モードで動作しても父の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してテレビ200CをOFFする。
【0045】
また、図10を参照して、テレビ200Cが通常モードで動作すると長男の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してテレビ200Cの音量をレベル15以下に変更する制限モードへと移行させる。テレビ200Cが当該制限モードで動作しても長男の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してテレビ200Cをバックライトの光量を低減する制限モードへと移行させる。テレビ200Cが当該動作で動作しても長男の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してテレビ200CをOFFする。
【0046】
図3に戻って、ディスプレイ102は、CPU110によって制御されることによって、家電200の状態を表示する。タブレット103は、ユーザの指によるタッチ操作を検出して、タッチ座標などをCPU110に入力する。CPU110は、タブレット103を介して、ユーザからの命令を受け付ける。
【0047】
本実施の形態においては、ディスプレイ102の表面にタブレット103が敷設されている。すなわち、本実施の形態においては、ディスプレイ102とタブレット103とがタッチパネル106を構成する。ただし、コントローラ100は、タブレット103を有していなくともよい。
【0048】
ボタン104は、コントローラ100の表面に配置される。テンキーなどの複数のボタンがコントローラ100に配置されても良い。ボタン104は、ユーザからの命令を受け付ける。ボタン104は、ユーザからの命令をCPU110に入力する。
【0049】
通信インターフェイス105は、CPU110によって制御されることによって、ネットワーク401を介して、家電200とデータを送受信する。上述したように、通信インターフェイス105は、有線LAN、無線LAN、PLC、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用することによって、家電200とデータを送受信する。
【0050】
CPU110は、メモリ101に記憶されている各種のプログラムを実行する。コントローラ100における処理は、各ハードウェアおよびCPU110により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、メモリ101に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、記憶媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。
【0051】
このようなソフトウェアは、図示しない読取装置を利用することによってその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信インターフェイス105を利用することによってダウンロードされて、メモリ101に一旦格納される。CPU110は、ソフトウェアを実行可能なプログラムの形式でメモリ101に格納してから、当該プログラムを実行する。
【0052】
なお、記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
【0053】
ここでいうプログラムとは、CPU110により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0054】
CPU110は、通信インターフェイス105を介して、住宅に設置される複数の家電200のそれぞれから、動作情報として、家電200の動作命令と当該家電200を動作させたユーザの識別情報とを取得する。ただし、CPU110は、ボタン104やタッチパネル106を介して、家電200を使用している(使用しようとしている)ユーザのユーザIDを直接的に受け付けてもよい。
【0055】
CPU110は、ユーザIDに対応するユーザの家電優先順位テーブル1012に基づいて、ユーザが使用している家電200(動作命令の対象の家電200を含む。)の消費電力量の合計を計算する。コントローラ100は、上限値テーブル1011に基づいて、当該合計が当該ユーザIDに対応するユーザの上限値以下であるか否かを判断する。
【0056】
CPU110は、合計が上限値以下であるときは、通信インターフェイス105を介して、動作命令を許可する情報を対象となる家電200に送信する。CPU110は、合計が上限値を超えるときは、当該ユーザIDに対応するユーザの家電優先順位テーブル1012Aに基づいて、当該ユーザIDに対応するユーザが使用している家電200のうちの最も優先順位が低い家電200を特定する。CPU110は、当該ユーザIDに対応するユーザのモード優先順位テーブル1013に基づいて、通信インターフェイス105を介して、合計が上限値以下になるように、特定された家電200を消費電力量がより少ない制御モードへと移行させる。
【0057】
CPU110は、特定された家電200のモード優先順位テーブル1013Aがメモリ101に格納されていない場合、あるいは、消費電力量がより少ない制御モードが設定されていない場合、特定された家電200の電源をOFFする。
【0058】
<家電200のハードウェア構成>
本実施の形態に係る家電200のハードウェア構成の一態様について説明する。以下では、家電200を代表してテレビ200Cのハードウェア構成について説明する。図11は、本実施の形態に係るテレビ200Cのハードウェア構成を表わすブロック図である。
【0059】
テレビ200Cは、メモリ201と、ディスプレイ202と、ボタン204と、通信インターフェイス205と、スピーカ207と、CPU(Central Processing Unit)210とを含む。
【0060】
メモリ201は、コントローラ100のメモリ101と同様に実現され得る。メモリ201は、CPU210によって実行される制御プログラムや、テレビ200Cの動作状態などを記憶する。
【0061】
ディスプレイ202は、CPU210によって制御されることによって、家電200の状態を表示する。
【0062】
ボタン204は、家電200の表面に配置される。テンキーなどの複数のボタンが家電200に配置されても良い。ボタン204は、ユーザからの命令を受け付ける。ボタン204は、ユーザからの命令をCPU210に入力する。
【0063】
通信インターフェイス205は、CPU210によって制御されることによって、ネットワーク401を介して、コントローラ100とデータを送受信する。上述したように、通信インターフェイス205は、有線LAN、無線LAN、PLC、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用することによって、コントローラ100とデータを送受信する。
【0064】
スピーカ207は、CPU210からの命令に基づいて、音声を出力する。たとえば、CPU210は、音声データに基づいて、スピーカ207に音声を出力させる。
【0065】
CPU210は、メモリ201に記憶されている各種のプログラムを実行する。家電200における処理は、各ハードウェアおよびCPU210により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、メモリ201に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、記憶媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。
【0066】
このようなソフトウェアは、図示しない読取装置を利用することによってその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信インターフェイス205を利用することによってダウンロードされて、メモリ201に一旦格納される。CPU210は、ソフトウェアを実行可能なプログラムの形式でメモリ201に格納してから、当該プログラムを実行する。
【0067】
なお、記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
【0068】
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0069】
本実施の形態に係るCPU210は、ボタン204や図示しないリモコン受光部を介して、ユーザからユーザIDと動作命令とを受け付ける。CPU210は、通信インターフェイス205を介して、受け付けたユーザIDと動作命令(電源ON命令も含む。)とを動作情報としてコントローラ100に送信する。このとき、CPU210は、すぐに当該動作命令を実行しても良いし、動作命令を許可する旨の制御命令をコントローラ100から受信するまで当該動作命令の実行を待ってもよい。
【0070】
CPU210は、通信インターフェイス205を介して、コントローラ100から制御命令を受け付ける。たとえば、CPU210は、コントローラ100から当該動作命令を許可する命令を受け付けて、当該動作命令を実行する。一方、CPU210は、コントローラ100から電源をOFFする命令を受け付けて、電源をOFFする。CPU210は、コントローラ100から制御モードを変更する命令(バックライトの光量や輝度や音量を低減する命令など)を受け付けて、制御モードを変更する。
【0071】
<その他の家電200について>
本実施の形態に係るその他の家電も、図11に示すテレビ200Cと同様に、ユーザからのユーザIDと動作命令とを受け付けるための入力部(ボタン204あるいはリモコン受光部あるいはタッチパネル)と、動作情報としてのユーザIDと当該動作命令とをコントローラ100に送信するとともにコントローラ100からの制御命令を受信するための通信インターフェイス205と、コントローラ100からの制御命令を実行するCPU210とを有していればよい。
【0072】
<コントローラ100における制御処理>
次に、本実施の形態に係るコントローラ100における制御処理について説明する。図12は、実施の形態1に係るコントローラ100における制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0073】
図12を参照して、CPU110は、通信インターフェイス105を介して家電200からユーザIDと動作命令とを受信したか否かを判断する(ステップS102)。ただし、CPU110は、通信インターフェイス105を介して家電200から動作命令を受信して、ボタン104あるいはタッチパネル106を介して家電200を使用している(使用しようとしている)ユーザからユーザIDを直接的に受け付けてもよい。CPU110は、ユーザIDと動作命令とを受信していない場合(ステップS102においてNOである場合)、ステップS102からの処理を繰り返す。
【0074】
一方、CPU110は、ユーザIDと動作命令とを受信した場合(ステップS102においてYESである場合)、家電優先順位テーブル1012を参照して、当該動作命令に基づいて対象となる家電200が動作した場合の当該ユーザIDに対応するユーザによって動作させられている家電200の消費電力量の合計を計算する。CPU110は、上限値テーブル1011から当該ユーザIDに対応するユーザの上限値を読み出す。
【0075】
CPU110は、合計が上限値を超えるか否かを判断する(ステップS104)。CPU110は、合計が上限値以下である場合(ステップS104においてNOである場合)、通信インターフェイス105を介して家電200に動作命令の実行を許可するための情報(許可命令)を送信する(ステップS106)。なお、家電200が既に動作命令を実行している構成では、ステップS106は不要である。CPU110は、ステップS102からの処理を繰り返す。
【0076】
CPU110は、合計が上限値を超える場合(ステップS104においてYESである場合)、家電優先順位テーブル1012から現在動作されている家電のうちの最も優先順位が低い家電200を特定する(ステップS108)。CPU110は、特定された家電のモード優先順位テーブル1013を参照して、より消費電力量が少ない制御モードがあるか否かを判断する(ステップS110)。
【0077】
CPU110は、より消費電力量が少ない制御モードがある場合(ステップS110においてYESである場合)、通信インターフェイス105を介して、より消費電力量が少ない制御モードへ移行させるための命令を特定された家電へと送信する(ステップS112)。CPU110は、ステップS102からの処理を繰り返す。
【0078】
CPU110は、特定された家電200のモード優先順位テーブル1013が格納されていない場合あるいはより消費電力量が少ない制御モードがない場合(ステップS110においてNOである場合)、通信インターフェイス105を介して、特定された家電に電源をOFFさせるための命令を送信する(ステップS114)。CPU110は、ステップS102からの処理を繰り返す。
【0079】
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。上述の実施の形態1に係るネットワークシステム1では、コントローラ100が予め家電200や制御モードに対応する消費電力量を格納しているものであった。一方、本実施の形態に係るネットワークシステム1では、コントローラ100が家電200やその他の消費電力測定装置などから、家電200の消費電力量を取得するものである。
【0080】
<ネットワークシステムの全体構成>
本実施の形態に係るネットワークシステムの全体構成は、図1に示す実施の形態1のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0081】
<ネットワークシステムの動作概要>
次に、本実施の形態に係るネットワークシステム1の動作概要について説明する。
【0082】
本実施の形態においても、コントローラ100は、ユーザ毎に、家電200の優先順位と、使用可能な消費電力量(消費電力量の上限値)とを記憶している。たとえば、コントローラ100では、家族うちの長男に関して、ゲーム機、テレビ、照明、エアコン、PCの順に優先される。そして、コントローラ100では、家族のうちの長男の消費電力量の上限値が15kWに設定されているとする。
【0083】
上述したように、本実施の形態においては、コントローラ100は、家電200毎や制御モード毎に消費電力量を記憶する必要がない。
【0084】
図1および図2を参照して、本実施の形態に係るコントローラ100は、ネットワーク401を介して、住宅に設置される複数の家電200のそれぞれから家電200の動作情報を取得する。本実施の形態においては、動作情報は、動作中であるか否かを示す情報、動作させているユーザの識別情報、消費電力量を示す情報、実行中の命令を示す情報、実行中の制御モードを示す情報を含む。
【0085】
コントローラ100は、ユーザ毎に、ユーザが使用している家電の消費電力量の合計を計算する。コントローラ100は、ユーザ毎に、消費電力量の合計が上限値以下であるか否かを判断する。
【0086】
図2(a)を参照して、長男がテレビ200Cとエアコン200Bとを動作させているとする。テレビの消費電力量が0.4kWであり、エアコン200Bの消費電力量が1.0kWであるとする。コントローラ100は、長男の消費電力の合計(1.4)が上限値(1.5kW)以下であるか否かを判断する。ここでは、長男の消費電力の合計(1.4)が上限値(1.5kW)以下であるため、コントローラ100は、長男によるテレビ200Cとエアコン200Bの使用を許可する。
【0087】
図2(b)を参照して、長男がゲーム機200Dの電源をONすると、コントローラ100は、ゲーム機200Dから動作情報を受信する。ゲーム機200Dの消費電力量が0.4kWであるとする。コントローラ100は、長男の消費電力の合計(1.8)が上限値(1.5kW)以下であるか否かを判断する。ここでは、長男の消費電力の合計(1.8)が上限値(1.5kW)を超えているため、コントローラ100は、優先順位が最も低いエアコン200Bの動作を制限する。
【0088】
図2(c)を参照して、コントローラ100は、長男の消費電力の合計が上限値(1.5kW)以下になるように、優先順位が最も低いエアコン200Bの制御モードを、消費電力量がより少ない制御モードへと移行させる。たとえば、コントローラ100は、エアコン200Bに、消費電力量が1.0の制御モードから、消費電力量が0.6kWの制御モードへと変更させる。これによって、長男の消費電力の合計(1.4)が上限値(1.5kW)以下となる。
【0089】
あるいは、コントローラ100は、単に、長男が使用中の家電200のうちの優先順位が最もエアコン200Bの電源をOFFしてもよい。
【0090】
このように、本実施の形態に係るネットワークシステム1においては、ユーザ毎に、より効果的に消費電力量を抑制することが可能になる。
【0091】
以下、このような機能を実現するためのネットワークシステム1の具体的な構成について詳述する。
【0092】
<コントローラ100のハードウェア構成>
本実施の形態に係るコントローラ100のハードウェア構成の一態様について説明する。
【0093】
図3を参照して、コントローラ100は、メモリ101と、ディスプレイ102と、タブレット103と、ボタン104と、通信インターフェイス105と、CPU(Central Processing Unit)110とを含む。
【0094】
本実施の形態に係るメモリ101は、実施の形態1のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。すなわち、メモリ101は、CPU110によって実行される制御プログラム、上限値テーブル1011、家電優先順位テーブル1012(1012A,1012B)、モード優先順位テーブル1013(1013A,1013B,1013C,1013D)などを記憶する。
【0095】
ただし、本実施の形態に係る家電優先順位テーブル1012A,1012Bとモード優先順位テーブル1013A,1013B,1013C,1013Dとは、図5から図10に示すそれらと比較して、消費電力量を格納する必要がない点において異なる。
【0096】
ディスプレイ102、タブレット103、タッチパネル106、ボタン104、通信インターフェイス105、CPU110は、図3に示す実施の形態1のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。ただし、本実施の形態に係るCPU110は、以下のように動作する点において、実施の形態1のCPU110とは異なる。換言すれば、本実施の形態に係るメモリ101に格納される制御プログラムは、CPU110を以下のように動作させる点において異なる。
【0097】
CPU110は、通信インターフェイス105を介して、住宅に設置される複数の家電200のそれぞれから家電200の動作情報と当該家電200を動作させたユーザの識別情報とを取得する。ただし、CPU110は、ボタン104やタッチパネル106を介して、家電200を使用している(使用しようとしている)ユーザのユーザIDを直接的に受け付けてもよい。
【0098】
CPU110は、家電200の動作情報(消費電力量を含む)に基づいて、ユーザIDに対応するユーザが使用している家電200の消費電力量の合計を計算する。コントローラ100は、上限値テーブル1011に基づいて、当該合計が当該ユーザIDに対応するユーザの上限値以下であるか否かを判断する。
【0099】
CPU110は、合計が上限値以下であるときは、次の家電200の動作情報(消費電力量を含む)を待ち受ける。
【0100】
一方、CPU110は、合計が上限値を超えるときは、家電優先順位テーブル1012に基づいて、当該ユーザIDに対応するユーザが使用している家電200のうちの最も優先順位が低い家電200を特定する。CPU110は、通信インターフェイス105を介して、モード優先順位テーブル1013に基づいて、特定された家電200の制御モードを、消費電力量がより少ない制御モードへと移行させる。そして、再度、CPU110は、家電200の動作情報に基づいて、ユーザIDに対応するユーザが使用している家電200の消費電力量の合計を計算する。コントローラ100は、上限値テーブル1011に基づいて、当該合計が当該ユーザIDに対応するユーザの上限値以下であるか否かを判断する。
【0101】
CPU110は、モード優先順位テーブル1013がメモリ101に格納されていない場合、あるいは、消費電力量がより少ない制御モードが設定されていない場合、当該ユーザIDに対応するユーザが使用している家電200のうちの最も優先順位が低い家電200の電源をOFFする。そして、再度、CPU110は、家電200の動作情報に基づいて、ユーザIDに対応するユーザが使用している家電200の消費電力量の合計を計算する。コントローラ100は、上限値テーブル1011に基づいて、当該合計が当該ユーザIDに対応するユーザの上限値以下であるか否かを判断する。
【0102】
<家電200のハードウェア構成>
本実施の形態に係る家電200のハードウェア構成の一態様について説明する。本実施の形態に係る家電200は、実施の形態1のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0103】
なお、本実施の形態に係る家電200は、消費電力量を測定するためのセンサを有する点において、実施の形態1に係る家電200と異なる。ただし、コントローラ100は、家電200以外の別の装置を利用して、家電200の消費電力量を取得してもよい。
【0104】
本実施の形態に係る家電200のCPU210は、ボタン204や図示しないリモコン受光部を介して、ユーザからユーザIDと動作命令とを受け付ける。CPU210は、動作命令を実行する。CPU210は、定期的に、家電200の消費電力量を測定する。CPU210は、逐次、通信インターフェイス205を介して、コントローラ100に、動作情報として、受け付けたユーザIDと動作命令と消費電力量とを送信する。
【0105】
CPU210は、コントローラ100から電源をOFFする命令を受け付けて、電源をOFFする。CPU210は、コントローラ100から制御モードを変更する命令(バックライトの光量や輝度や音量を低減する命令など)を受け付けて、制御モードを変更する。
【0106】
<コントローラ100における制御処理>
次に、本実施の形態に係るコントローラ100における制御処理について説明する。図13は、実施の形態2に係るコントローラ100における制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0107】
図13を参照して、CPU110は、通信インターフェイス105を介して家電200からユーザIDと動作命令と消費電力量とを受信したか否かを判断する(ステップS202)。ただし、CPU110は、通信インターフェイス105を介して家電200から動作命令を受信して、ボタン104あるいはタッチパネル106を介して家電200を使用している(使用しようとしている)ユーザからユーザIDを直接的に受け付けてもよい。また、CPU110は、通信インターフェイス105を介して、家電200の消費電力量を測定するための他の装置から家電200の消費電力量を受信してもよい。CPU110は、ユーザIDと動作命令と消費電力量とを受信していない場合(ステップS202においてNOである場合)、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0108】
一方、CPU110は、ユーザIDと動作命令と消費電力量を受信した場合(ステップS202においてYESである場合)、当該ユーザIDに対応するユーザによって動作させられている家電200の消費電力量の合計を計算する。CPU110は、上限値テーブル1011から当該ユーザIDに対応するユーザの上限値を読み出す。
【0109】
CPU110は、合計が上限値を超えるか否かを判断する(ステップS204)。CPU110は、合計が上限値以下である場合(ステップS204においてNOである場合)、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0110】
CPU110は、合計が上限値を超える場合(ステップS204においてYESである場合)、家電優先順位テーブル1012から現在動作されている家電のうちの最も優先順位が低い家電200を特定する(ステップS208)。CPU110は、特定された家電のモード優先順位テーブル1013を参照して、より消費電力量が少ない制御モードがあるか否かを判断する(ステップS210)。
【0111】
CPU110は、より消費電力量が少ない制御モードがある場合(ステップS210においてYESである場合)、通信インターフェイス105を介して、特定された家電により消費電力量が少ない制御モードへ移行させるための命令を送信する(ステップS212)。CPU110は、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0112】
CPU110は、特定された家電200のモード優先順位テーブル1013が格納されていない場合あるいはより消費電力量が少ない制御モードがない場合(ステップS210においてNOである場合)、通信インターフェイス105を介して、特定された家電に電源をOFFさせるための命令を送信する(ステップS214)。CPU110は、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0113】
<その他の実施の形態>
本発明は、コントローラや家電や携帯電話にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0114】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0115】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0116】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0117】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0118】
1 ネットワークシステム、100 コントローラ、101,201 メモリ、102,202 ディスプレイ、103,203 タブレット、104,204 ボタン、105,205 通信インターフェイス、106,206 タッチパネル、200 家電、200A 照明、200B エアコン、200C テレビ、200D ゲーム機、200E パーソナルコンピュータ、200X 温度センサ、207 スピーカ、401 ネットワーク、1011 上限値テーブル、1012,1012A,1012B 家電優先順位テーブル、1013,1013A,1013B,1013C,1013D モード優先順位テーブル。
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅などに配置されて当該住宅内の家電を制御するためのコントローラの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
住宅などに配置されて、当該住宅内の家電を制御するためのコントローラが提案されている。たとえば、コントローラが、照明、エアコン、テレビ、ゲーム機、パーソナルコンピュータ、洗濯機、電子レンジ、冷蔵庫などの家電を制御する技術が提案されている。
【0003】
特開平9−252533号公報(特許文献1)には、電力デマンド制御装置が開示されている。特開平9−252533号公報(特許文献1)によると、機器のアドレスとデマンド処理優先順位を各機器毎に同一かつ個別のスイッチ手段で設定し、使用電力量が契約電力量を越えた場合、全体のブレーカにより複数の機器をすべて遮断する前にスイッチ手段で設定されたデマンド処理優先順位に従って優先順位の高い機器から個別に電力を遮断することによって、各機器毎に設けられたスイッチ手段の操作のみでデマンド処理優先順位の設定および機器の追加変更を簡単に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−252533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、コントローラに接続されている家電の電力消費量をより有効に制御するための技術が求められている。
【0006】
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、コントローラに接続されている家電の電力消費量をより有効に制御することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明のある局面に従うと、複数の家電と通信するための通信インターフェイスと、複数のユーザ毎に消費電力量の上限値を記憶するメモリと、通信インターフェイスを介して複数の家電から動作情報を取得することによって複数のユーザ毎の消費電力量の合計を計算し、複数のユーザ毎の消費電力量の合計が複数のユーザ毎の消費電力量の上限値を超えないように通信インターフェイスを介して複数の家電を制御するためのプロセッサとを備える、コントローラが提供される。
【0008】
好ましくは、メモリは、複数のユーザ毎に複数の家電の優先順位を記憶する。プロセッサは、複数のユーザ毎に、消費電力量の合計が消費電力量の上限値を超えないように通信インターフェイスを介して優先順位が低い家電から順に停止させる。
【0009】
好ましくは、メモリは、複数の家電毎に消費電力量を記憶する。プロセッサは、通信インターフェイスを介して複数の家電の各々から動作情報として動作命令を受け付けたか否かを示す情報を受信して、メモリから動作命令を受け付けた家電の消費電力量を取得することによって消費電力量の合計を計算する。
【0010】
好ましくは、メモリは、複数の家電の少なくとも1つの家電毎の制御モードと当該制御モードの消費電力量とを記憶する。プロセッサは、ユーザ毎に、消費電力量の合計が消費電力量の上限値を超えないように通信インターフェイスを介して少なくとも1つの家電をより消費電力量が小さい制御モードへと移行させる。
【0011】
好ましくは、メモリは、複数のユーザ毎に、複数の家電の少なくとも1つの家電毎の制御モードと当該制御モードの消費電力量とを記憶する。プロセッサは、ユーザ毎に、消費電力量の合計が消費電力量の上限値を超えないように通信インターフェイスを介して少なくとも1つの家電を消費電力が小さいユーザに対応した制御モードへと移行させる。
【0012】
好ましくは、プロセッサは、通信インターフェイスを介して動作情報として複数の家電の各々から消費電力量を受信することによって消費電力量の合計を計算する。
【0013】
好ましくは、メモリは、複数の家電の少なくとも1つの家電毎に消費電力量の順に制御モードを記憶する。プロセッサは、ユーザ毎に、消費電力量の合計が消費電力量の上限値を超えないように通信インターフェイスを介して少なくとも1つの家電をより消費電力量が小さい制御モードへと移行させる。
【0014】
好ましくは、メモリは、複数のユーザ毎に、複数の家電の少なくとも1つの家電毎に消費電力量の順に制御モードを記憶する。プロセッサは、ユーザ毎に、消費電力量の合計が消費電力量の上限値を超えないように通信インターフェイスを介して少なくとも1つの家電をより消費電力が小さいユーザに対応した制御モードへと移行させる。
【0015】
この発明の別の局面に従うと、複数の家電と通信するための通信インターフェイスと、複数のユーザ毎に消費電力量の上限値を記憶するメモリと、プロセッサとを含むコントローラにおける家電の制御方法が提供される。家電の制御方法は、プロセッサが、通信インターフェイスを介して複数の家電から動作情報を取得するステップと、プロセッサが、動作情報に基づいて、複数のユーザ毎の消費電力量の合計を計算するステップと、プロセッサが、複数のユーザ毎の消費電力量の合計が複数のユーザ毎の消費電力量の上限値を超えないように通信インターフェイスを介して複数の家電を制御するステップとを備える。
【0016】
この発明の別の局面に従うと、複数の家電と、コントローラとを備えるネットワークシステムが提供される。コントローラは、複数の家電と通信するための通信インターフェイスと、複数のユーザ毎に消費電力量の上限値を記憶するメモリと、通信インターフェイスを介して複数の家電から動作情報を取得することによって複数のユーザ毎の消費電力量の合計を計算し、複数のユーザ毎の消費電力量の合計が複数のユーザ毎の消費電力量の上限値を超えないように通信インターフェイスを介して複数の家電を制御するためのプロセッサとを含む。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明によって、コントローラに接続されている家電の電力消費量をより有効に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施の形態に係るネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
【図2】本実施の形態に係るネットワークシステム1の動作概要を示すイメージ図である。
【図3】本実施の形態に係るコントローラ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【図4】本実施の形態に係る上限値テーブル1011のデータ構造を示すイメージ図である。
【図5】本実施の形態に係る父の家電優先順位テーブル1012Aのデータ構造を示すイメージ図である。
【図6】本実施の形態に係る長男の家電優先順位テーブル1012Bのデータ構造を示すイメージ図である。
【図7】本実施の形態に係る父のエアコン200Bのモード優先順位テーブル1013Aのデータ構造を示すイメージ図である。
【図8】本実施の形態に係る長男のエアコン200Bのモード優先順位テーブル1013Bのデータ構造を示すイメージ図である。
【図9】本実施の形態に係る父のテレビ200Cのモード優先順位テーブル1013Cのデータ構造を示すイメージ図である。
【図10】本実施の形態に係る長男のテレビ200Cのモード優先順位テーブル1013Dのデータ構造を示すイメージ図である。
【図11】本実施の形態に係るテレビ200Cのハードウェア構成を表わすブロック図である。
【図12】実施の形態1に係るコントローラ100における制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態2に係るコントローラ100における制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0020】
[実施の形態1]
<ネットワークシステムの全体構成>
まず、本実施の形態に係るネットワークシステムの全体構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
【0021】
図1を参照して、本実施の形態に係るネットワークシステム1は、たとえば、住宅やオフィスなどに設置される。ネットワークシステム1は、照明200A,エアコン200B,テレビ200C、ゲーム機200D、パーソナルコンピュータ200Eなど(これらを総称して家電200とも言う。)を含む。ネットワークシステム1は、温度センサ200Xも含む。ただし、ネットワークシステム1は、他の家電を含んでもよい。
【0022】
ネットワークシステム1は、家電200を制御するためのコントローラ100を含む。コントローラ100は、有線あるいは無線のネットワーク401を介して、家電200と温度センサ200Xとデータ通信が可能である。コントローラ100は、ネットワーク401として、たとえば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、PLC(Power Line Communications)、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用する。
【0023】
<ネットワークシステムの動作概要>
次に、本実施の形態に係るネットワークシステム1の動作概要について説明する。図2は、本実施の形態に係るネットワークシステム1の動作概要を示すイメージ図である。
【0024】
まず、本実施の形態においては、コントローラ100は、ユーザ毎に、家電200の優先順位と、使用可能な消費電力量(消費電力量の上限値)とを記憶している。たとえば、コントローラ100では、家族うちの長男に関して、ゲーム機、テレビ、照明、エアコン、PCの順に動作が優先される。そして、コントローラ100では、家族のうちの長男の消費電力量の上限値が15kWに設定されているとする。
【0025】
そして、本実施の形態においては、コントローラ100は、家電200毎に消費電力量を記憶している。そして、コントローラ100は、一部の家電200の各々に関して、制御モード毎に消費電力量を記憶している。
【0026】
図1および図2を参照して、本実施の形態に係るコントローラ100は、ネットワーク401を介して、住宅に設置される複数の家電200のそれぞれから家電200の動作状態を示す情報(動作情報)を取得する。本実施の形態においては、動作情報は、動作中である(動作命令が入力された)か否かを示す情報、動作させているユーザの識別情報(ユーザID)、実行中の命令を示す情報、実行中の制御モードを示す情報を含む。
【0027】
コントローラ100は、ユーザ毎に、ユーザが使用している家電の消費電力量の合計を計算する。コントローラ100は、ユーザ毎に、消費電力量の合計が上限値以下であるか否かを判断する。
【0028】
図2(a)を参照して、長男がテレビ200Cとエアコン200Bとを動作させているとする。テレビの消費電力量が0.4kWであり、エアコン200Bの消費電力量が1.0kWであるとする。コントローラ100は、長男の消費電力の合計(1.4)が上限値(1.5kW)以下であるか否かを判断する。ここでは、長男の消費電力の合計(1.4)が上限値(1.5kW)以下であるため、コントローラ100は、長男によるテレビ200Cとエアコン200Bの使用を許可する。
【0029】
図2(b)を参照して、長男がゲーム機200Dの電源をONすると、コントローラ100は、ゲーム機200Dから動作情報を受信する。ゲーム機200Dの消費電力量が0.4kWであるとする。コントローラ100は、長男の消費電力の合計(1.8)が上限値(1.5kW)以下であるか否かを判断する(図4を参照)。ここでは、長男の消費電力の合計(1.8)が上限値(1.5kW)を超えているため、コントローラ100は、長男が使用中の家電200のうちの優先順位が最も低いエアコン200Bの動作を制限する。
【0030】
図2(c)を参照して、コントローラ100は、長男の消費電力の合計が上限値(1.5kW)以下になるように、長男が使用中の家電200のうちの優先順位が最も低いエアコン200Bの制御モードを、消費電力量がより少ない制御モードへと移行させる。たとえば、コントローラ100は、エアコン200Bに、消費電力量が1.0の制御モード(通常モード)から、消費電力量が0.6kWの制御モード(設定温度を外気温±2℃以内に制限するモード)へと変更させる(図8を参照)。これによって、長男の消費電力の合計(1.4)が上限値(1.5kW)以下となる。
【0031】
あるいは、コントローラ100は、単に、長男が使用中の家電200のうちの優先順位が最も低いエアコン200Bの電源をOFFしてもよい。
【0032】
このように、本実施の形態に係るネットワークシステム1においては、ユーザ毎に、より効果的に消費電力量を抑制することが可能になる。
【0033】
以下、このような機能を実現するためのネットワークシステム1の具体的な構成について詳述する。
【0034】
<コントローラ100のハードウェア構成>
本実施の形態に係るコントローラ100のハードウェア構成の一態様について説明する。図3は、本実施の形態に係るコントローラ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【0035】
図3を参照して、コントローラ100は、メモリ101と、ディスプレイ102と、タブレット103と、ボタン104と、通信インターフェイス105と、CPU(Central Processing Unit)110とを含む。
【0036】
メモリ101は、各種のRAM(Random Access Memory)や、ROM(Read-Only Memory)や、ハードディスクなどによって実現される。たとえば、メモリ101は、読取用のインターフェイスを介して利用される、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体などによっても実現される。
【0037】
メモリ101は、CPU110によって実行される制御プログラム、上限値テーブル1011、家電優先順位テーブル1012(1012A,1012B)、モード優先順位テーブル1013(1013A,1013B,1013C,1013D)などを記憶する。
【0038】
図4は、本実施の形態に係る上限値テーブル1011のデータ構造を示すイメージ図である。図4を参照して、上限値テーブル1011は、ユーザ毎の上限値を格納する。
【0039】
図5は、本実施の形態に係る父の家電優先順位テーブル1012Aのデータ構造を示すイメージ図である。図6は、本実施の形態に係る長男の家電優先順位テーブル1012Bのデータ構造を示すイメージ図である。図5および図6を参照して、家電優先順位テーブル1012A,1012Bは、ユーザ毎の、家電200の優先順位と、家電200の消費電力量とを格納する。
【0040】
図7は、本実施の形態に係る父のエアコン200Bのモード優先順位テーブル1013Aのデータ構造を示すイメージ図である。図8は、本実施の形態に係る長男のエアコン200Bのモード優先順位テーブル1013Bのデータ構造を示すイメージ図である。図9は、本実施の形態に係る父のテレビ200Cのモード優先順位テーブル1013Cのデータ構造を示すイメージ図である。図10は、本実施の形態に係る長男のテレビ200Cのモード優先順位テーブル1013Dのデータ構造を示すイメージ図である。
【0041】
図7から図10を参照して、モード優先順位テーブル1013A,1013B,1013C,1013Dは、ユーザ毎に、家電200毎の制御モードと制御モードにおける消費電力量とを格納する。モード優先順位テーブル1013A,1013B,1013C,1013Dは、消費電力量が少ない順(または多い順)に設定されている。
【0042】
たとえば、図7を参照して、エアコン200Bが通常モードで動作すると父の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してエアコン200Bをプラズマクラスターイオン(PCI)制御をOFFする制限モードへと移行させる。エアコン200Bが当該制限モードで動作しても父の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してエアコン200Bの設定温度を外気温±3℃以内に変更する制限モードへと移行させる。エアコン200Bが当該制限モードで動作しても父の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してエアコン200BをOFFする。
【0043】
また、図8を参照して、エアコン200Bが通常モードで動作すると長男の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してエアコン200Bの設定温度を外気温±2℃以内に変更する制限モードへと移行させる。エアコン200Bが当該制限モードで動作しても長男の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してエアコン200Bをプラズマクラスターイオン(PCI)制御をOFFする制限モードへと移行させる。エアコン200Bが当該動作で動作しても長男の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してエアコン200BをOFFする。
【0044】
たとえば、図9を参照して、テレビ200Cが通常モードで動作すると父の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してテレビ200Cをバックライトの光量を低減する制限モードへと移行させる。テレビ200Cが当該制限モードで動作しても父の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してテレビ200Cの音量をレベル20以下に変更する制限モードへと移行させる。テレビ200Cが当該制限モードで動作しても父の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してテレビ200CをOFFする。
【0045】
また、図10を参照して、テレビ200Cが通常モードで動作すると長男の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してテレビ200Cの音量をレベル15以下に変更する制限モードへと移行させる。テレビ200Cが当該制限モードで動作しても長男の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してテレビ200Cをバックライトの光量を低減する制限モードへと移行させる。テレビ200Cが当該動作で動作しても長男の消費電力量の合計値が上限値を超える場合には、CPU110は、通信インターフェイス105を介してテレビ200CをOFFする。
【0046】
図3に戻って、ディスプレイ102は、CPU110によって制御されることによって、家電200の状態を表示する。タブレット103は、ユーザの指によるタッチ操作を検出して、タッチ座標などをCPU110に入力する。CPU110は、タブレット103を介して、ユーザからの命令を受け付ける。
【0047】
本実施の形態においては、ディスプレイ102の表面にタブレット103が敷設されている。すなわち、本実施の形態においては、ディスプレイ102とタブレット103とがタッチパネル106を構成する。ただし、コントローラ100は、タブレット103を有していなくともよい。
【0048】
ボタン104は、コントローラ100の表面に配置される。テンキーなどの複数のボタンがコントローラ100に配置されても良い。ボタン104は、ユーザからの命令を受け付ける。ボタン104は、ユーザからの命令をCPU110に入力する。
【0049】
通信インターフェイス105は、CPU110によって制御されることによって、ネットワーク401を介して、家電200とデータを送受信する。上述したように、通信インターフェイス105は、有線LAN、無線LAN、PLC、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用することによって、家電200とデータを送受信する。
【0050】
CPU110は、メモリ101に記憶されている各種のプログラムを実行する。コントローラ100における処理は、各ハードウェアおよびCPU110により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、メモリ101に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、記憶媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。
【0051】
このようなソフトウェアは、図示しない読取装置を利用することによってその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信インターフェイス105を利用することによってダウンロードされて、メモリ101に一旦格納される。CPU110は、ソフトウェアを実行可能なプログラムの形式でメモリ101に格納してから、当該プログラムを実行する。
【0052】
なお、記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
【0053】
ここでいうプログラムとは、CPU110により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0054】
CPU110は、通信インターフェイス105を介して、住宅に設置される複数の家電200のそれぞれから、動作情報として、家電200の動作命令と当該家電200を動作させたユーザの識別情報とを取得する。ただし、CPU110は、ボタン104やタッチパネル106を介して、家電200を使用している(使用しようとしている)ユーザのユーザIDを直接的に受け付けてもよい。
【0055】
CPU110は、ユーザIDに対応するユーザの家電優先順位テーブル1012に基づいて、ユーザが使用している家電200(動作命令の対象の家電200を含む。)の消費電力量の合計を計算する。コントローラ100は、上限値テーブル1011に基づいて、当該合計が当該ユーザIDに対応するユーザの上限値以下であるか否かを判断する。
【0056】
CPU110は、合計が上限値以下であるときは、通信インターフェイス105を介して、動作命令を許可する情報を対象となる家電200に送信する。CPU110は、合計が上限値を超えるときは、当該ユーザIDに対応するユーザの家電優先順位テーブル1012Aに基づいて、当該ユーザIDに対応するユーザが使用している家電200のうちの最も優先順位が低い家電200を特定する。CPU110は、当該ユーザIDに対応するユーザのモード優先順位テーブル1013に基づいて、通信インターフェイス105を介して、合計が上限値以下になるように、特定された家電200を消費電力量がより少ない制御モードへと移行させる。
【0057】
CPU110は、特定された家電200のモード優先順位テーブル1013Aがメモリ101に格納されていない場合、あるいは、消費電力量がより少ない制御モードが設定されていない場合、特定された家電200の電源をOFFする。
【0058】
<家電200のハードウェア構成>
本実施の形態に係る家電200のハードウェア構成の一態様について説明する。以下では、家電200を代表してテレビ200Cのハードウェア構成について説明する。図11は、本実施の形態に係るテレビ200Cのハードウェア構成を表わすブロック図である。
【0059】
テレビ200Cは、メモリ201と、ディスプレイ202と、ボタン204と、通信インターフェイス205と、スピーカ207と、CPU(Central Processing Unit)210とを含む。
【0060】
メモリ201は、コントローラ100のメモリ101と同様に実現され得る。メモリ201は、CPU210によって実行される制御プログラムや、テレビ200Cの動作状態などを記憶する。
【0061】
ディスプレイ202は、CPU210によって制御されることによって、家電200の状態を表示する。
【0062】
ボタン204は、家電200の表面に配置される。テンキーなどの複数のボタンが家電200に配置されても良い。ボタン204は、ユーザからの命令を受け付ける。ボタン204は、ユーザからの命令をCPU210に入力する。
【0063】
通信インターフェイス205は、CPU210によって制御されることによって、ネットワーク401を介して、コントローラ100とデータを送受信する。上述したように、通信インターフェイス205は、有線LAN、無線LAN、PLC、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用することによって、コントローラ100とデータを送受信する。
【0064】
スピーカ207は、CPU210からの命令に基づいて、音声を出力する。たとえば、CPU210は、音声データに基づいて、スピーカ207に音声を出力させる。
【0065】
CPU210は、メモリ201に記憶されている各種のプログラムを実行する。家電200における処理は、各ハードウェアおよびCPU210により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、メモリ201に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、記憶媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。
【0066】
このようなソフトウェアは、図示しない読取装置を利用することによってその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信インターフェイス205を利用することによってダウンロードされて、メモリ201に一旦格納される。CPU210は、ソフトウェアを実行可能なプログラムの形式でメモリ201に格納してから、当該プログラムを実行する。
【0067】
なお、記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
【0068】
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0069】
本実施の形態に係るCPU210は、ボタン204や図示しないリモコン受光部を介して、ユーザからユーザIDと動作命令とを受け付ける。CPU210は、通信インターフェイス205を介して、受け付けたユーザIDと動作命令(電源ON命令も含む。)とを動作情報としてコントローラ100に送信する。このとき、CPU210は、すぐに当該動作命令を実行しても良いし、動作命令を許可する旨の制御命令をコントローラ100から受信するまで当該動作命令の実行を待ってもよい。
【0070】
CPU210は、通信インターフェイス205を介して、コントローラ100から制御命令を受け付ける。たとえば、CPU210は、コントローラ100から当該動作命令を許可する命令を受け付けて、当該動作命令を実行する。一方、CPU210は、コントローラ100から電源をOFFする命令を受け付けて、電源をOFFする。CPU210は、コントローラ100から制御モードを変更する命令(バックライトの光量や輝度や音量を低減する命令など)を受け付けて、制御モードを変更する。
【0071】
<その他の家電200について>
本実施の形態に係るその他の家電も、図11に示すテレビ200Cと同様に、ユーザからのユーザIDと動作命令とを受け付けるための入力部(ボタン204あるいはリモコン受光部あるいはタッチパネル)と、動作情報としてのユーザIDと当該動作命令とをコントローラ100に送信するとともにコントローラ100からの制御命令を受信するための通信インターフェイス205と、コントローラ100からの制御命令を実行するCPU210とを有していればよい。
【0072】
<コントローラ100における制御処理>
次に、本実施の形態に係るコントローラ100における制御処理について説明する。図12は、実施の形態1に係るコントローラ100における制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0073】
図12を参照して、CPU110は、通信インターフェイス105を介して家電200からユーザIDと動作命令とを受信したか否かを判断する(ステップS102)。ただし、CPU110は、通信インターフェイス105を介して家電200から動作命令を受信して、ボタン104あるいはタッチパネル106を介して家電200を使用している(使用しようとしている)ユーザからユーザIDを直接的に受け付けてもよい。CPU110は、ユーザIDと動作命令とを受信していない場合(ステップS102においてNOである場合)、ステップS102からの処理を繰り返す。
【0074】
一方、CPU110は、ユーザIDと動作命令とを受信した場合(ステップS102においてYESである場合)、家電優先順位テーブル1012を参照して、当該動作命令に基づいて対象となる家電200が動作した場合の当該ユーザIDに対応するユーザによって動作させられている家電200の消費電力量の合計を計算する。CPU110は、上限値テーブル1011から当該ユーザIDに対応するユーザの上限値を読み出す。
【0075】
CPU110は、合計が上限値を超えるか否かを判断する(ステップS104)。CPU110は、合計が上限値以下である場合(ステップS104においてNOである場合)、通信インターフェイス105を介して家電200に動作命令の実行を許可するための情報(許可命令)を送信する(ステップS106)。なお、家電200が既に動作命令を実行している構成では、ステップS106は不要である。CPU110は、ステップS102からの処理を繰り返す。
【0076】
CPU110は、合計が上限値を超える場合(ステップS104においてYESである場合)、家電優先順位テーブル1012から現在動作されている家電のうちの最も優先順位が低い家電200を特定する(ステップS108)。CPU110は、特定された家電のモード優先順位テーブル1013を参照して、より消費電力量が少ない制御モードがあるか否かを判断する(ステップS110)。
【0077】
CPU110は、より消費電力量が少ない制御モードがある場合(ステップS110においてYESである場合)、通信インターフェイス105を介して、より消費電力量が少ない制御モードへ移行させるための命令を特定された家電へと送信する(ステップS112)。CPU110は、ステップS102からの処理を繰り返す。
【0078】
CPU110は、特定された家電200のモード優先順位テーブル1013が格納されていない場合あるいはより消費電力量が少ない制御モードがない場合(ステップS110においてNOである場合)、通信インターフェイス105を介して、特定された家電に電源をOFFさせるための命令を送信する(ステップS114)。CPU110は、ステップS102からの処理を繰り返す。
【0079】
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。上述の実施の形態1に係るネットワークシステム1では、コントローラ100が予め家電200や制御モードに対応する消費電力量を格納しているものであった。一方、本実施の形態に係るネットワークシステム1では、コントローラ100が家電200やその他の消費電力測定装置などから、家電200の消費電力量を取得するものである。
【0080】
<ネットワークシステムの全体構成>
本実施の形態に係るネットワークシステムの全体構成は、図1に示す実施の形態1のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0081】
<ネットワークシステムの動作概要>
次に、本実施の形態に係るネットワークシステム1の動作概要について説明する。
【0082】
本実施の形態においても、コントローラ100は、ユーザ毎に、家電200の優先順位と、使用可能な消費電力量(消費電力量の上限値)とを記憶している。たとえば、コントローラ100では、家族うちの長男に関して、ゲーム機、テレビ、照明、エアコン、PCの順に優先される。そして、コントローラ100では、家族のうちの長男の消費電力量の上限値が15kWに設定されているとする。
【0083】
上述したように、本実施の形態においては、コントローラ100は、家電200毎や制御モード毎に消費電力量を記憶する必要がない。
【0084】
図1および図2を参照して、本実施の形態に係るコントローラ100は、ネットワーク401を介して、住宅に設置される複数の家電200のそれぞれから家電200の動作情報を取得する。本実施の形態においては、動作情報は、動作中であるか否かを示す情報、動作させているユーザの識別情報、消費電力量を示す情報、実行中の命令を示す情報、実行中の制御モードを示す情報を含む。
【0085】
コントローラ100は、ユーザ毎に、ユーザが使用している家電の消費電力量の合計を計算する。コントローラ100は、ユーザ毎に、消費電力量の合計が上限値以下であるか否かを判断する。
【0086】
図2(a)を参照して、長男がテレビ200Cとエアコン200Bとを動作させているとする。テレビの消費電力量が0.4kWであり、エアコン200Bの消費電力量が1.0kWであるとする。コントローラ100は、長男の消費電力の合計(1.4)が上限値(1.5kW)以下であるか否かを判断する。ここでは、長男の消費電力の合計(1.4)が上限値(1.5kW)以下であるため、コントローラ100は、長男によるテレビ200Cとエアコン200Bの使用を許可する。
【0087】
図2(b)を参照して、長男がゲーム機200Dの電源をONすると、コントローラ100は、ゲーム機200Dから動作情報を受信する。ゲーム機200Dの消費電力量が0.4kWであるとする。コントローラ100は、長男の消費電力の合計(1.8)が上限値(1.5kW)以下であるか否かを判断する。ここでは、長男の消費電力の合計(1.8)が上限値(1.5kW)を超えているため、コントローラ100は、優先順位が最も低いエアコン200Bの動作を制限する。
【0088】
図2(c)を参照して、コントローラ100は、長男の消費電力の合計が上限値(1.5kW)以下になるように、優先順位が最も低いエアコン200Bの制御モードを、消費電力量がより少ない制御モードへと移行させる。たとえば、コントローラ100は、エアコン200Bに、消費電力量が1.0の制御モードから、消費電力量が0.6kWの制御モードへと変更させる。これによって、長男の消費電力の合計(1.4)が上限値(1.5kW)以下となる。
【0089】
あるいは、コントローラ100は、単に、長男が使用中の家電200のうちの優先順位が最もエアコン200Bの電源をOFFしてもよい。
【0090】
このように、本実施の形態に係るネットワークシステム1においては、ユーザ毎に、より効果的に消費電力量を抑制することが可能になる。
【0091】
以下、このような機能を実現するためのネットワークシステム1の具体的な構成について詳述する。
【0092】
<コントローラ100のハードウェア構成>
本実施の形態に係るコントローラ100のハードウェア構成の一態様について説明する。
【0093】
図3を参照して、コントローラ100は、メモリ101と、ディスプレイ102と、タブレット103と、ボタン104と、通信インターフェイス105と、CPU(Central Processing Unit)110とを含む。
【0094】
本実施の形態に係るメモリ101は、実施の形態1のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。すなわち、メモリ101は、CPU110によって実行される制御プログラム、上限値テーブル1011、家電優先順位テーブル1012(1012A,1012B)、モード優先順位テーブル1013(1013A,1013B,1013C,1013D)などを記憶する。
【0095】
ただし、本実施の形態に係る家電優先順位テーブル1012A,1012Bとモード優先順位テーブル1013A,1013B,1013C,1013Dとは、図5から図10に示すそれらと比較して、消費電力量を格納する必要がない点において異なる。
【0096】
ディスプレイ102、タブレット103、タッチパネル106、ボタン104、通信インターフェイス105、CPU110は、図3に示す実施の形態1のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。ただし、本実施の形態に係るCPU110は、以下のように動作する点において、実施の形態1のCPU110とは異なる。換言すれば、本実施の形態に係るメモリ101に格納される制御プログラムは、CPU110を以下のように動作させる点において異なる。
【0097】
CPU110は、通信インターフェイス105を介して、住宅に設置される複数の家電200のそれぞれから家電200の動作情報と当該家電200を動作させたユーザの識別情報とを取得する。ただし、CPU110は、ボタン104やタッチパネル106を介して、家電200を使用している(使用しようとしている)ユーザのユーザIDを直接的に受け付けてもよい。
【0098】
CPU110は、家電200の動作情報(消費電力量を含む)に基づいて、ユーザIDに対応するユーザが使用している家電200の消費電力量の合計を計算する。コントローラ100は、上限値テーブル1011に基づいて、当該合計が当該ユーザIDに対応するユーザの上限値以下であるか否かを判断する。
【0099】
CPU110は、合計が上限値以下であるときは、次の家電200の動作情報(消費電力量を含む)を待ち受ける。
【0100】
一方、CPU110は、合計が上限値を超えるときは、家電優先順位テーブル1012に基づいて、当該ユーザIDに対応するユーザが使用している家電200のうちの最も優先順位が低い家電200を特定する。CPU110は、通信インターフェイス105を介して、モード優先順位テーブル1013に基づいて、特定された家電200の制御モードを、消費電力量がより少ない制御モードへと移行させる。そして、再度、CPU110は、家電200の動作情報に基づいて、ユーザIDに対応するユーザが使用している家電200の消費電力量の合計を計算する。コントローラ100は、上限値テーブル1011に基づいて、当該合計が当該ユーザIDに対応するユーザの上限値以下であるか否かを判断する。
【0101】
CPU110は、モード優先順位テーブル1013がメモリ101に格納されていない場合、あるいは、消費電力量がより少ない制御モードが設定されていない場合、当該ユーザIDに対応するユーザが使用している家電200のうちの最も優先順位が低い家電200の電源をOFFする。そして、再度、CPU110は、家電200の動作情報に基づいて、ユーザIDに対応するユーザが使用している家電200の消費電力量の合計を計算する。コントローラ100は、上限値テーブル1011に基づいて、当該合計が当該ユーザIDに対応するユーザの上限値以下であるか否かを判断する。
【0102】
<家電200のハードウェア構成>
本実施の形態に係る家電200のハードウェア構成の一態様について説明する。本実施の形態に係る家電200は、実施の形態1のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0103】
なお、本実施の形態に係る家電200は、消費電力量を測定するためのセンサを有する点において、実施の形態1に係る家電200と異なる。ただし、コントローラ100は、家電200以外の別の装置を利用して、家電200の消費電力量を取得してもよい。
【0104】
本実施の形態に係る家電200のCPU210は、ボタン204や図示しないリモコン受光部を介して、ユーザからユーザIDと動作命令とを受け付ける。CPU210は、動作命令を実行する。CPU210は、定期的に、家電200の消費電力量を測定する。CPU210は、逐次、通信インターフェイス205を介して、コントローラ100に、動作情報として、受け付けたユーザIDと動作命令と消費電力量とを送信する。
【0105】
CPU210は、コントローラ100から電源をOFFする命令を受け付けて、電源をOFFする。CPU210は、コントローラ100から制御モードを変更する命令(バックライトの光量や輝度や音量を低減する命令など)を受け付けて、制御モードを変更する。
【0106】
<コントローラ100における制御処理>
次に、本実施の形態に係るコントローラ100における制御処理について説明する。図13は、実施の形態2に係るコントローラ100における制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0107】
図13を参照して、CPU110は、通信インターフェイス105を介して家電200からユーザIDと動作命令と消費電力量とを受信したか否かを判断する(ステップS202)。ただし、CPU110は、通信インターフェイス105を介して家電200から動作命令を受信して、ボタン104あるいはタッチパネル106を介して家電200を使用している(使用しようとしている)ユーザからユーザIDを直接的に受け付けてもよい。また、CPU110は、通信インターフェイス105を介して、家電200の消費電力量を測定するための他の装置から家電200の消費電力量を受信してもよい。CPU110は、ユーザIDと動作命令と消費電力量とを受信していない場合(ステップS202においてNOである場合)、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0108】
一方、CPU110は、ユーザIDと動作命令と消費電力量を受信した場合(ステップS202においてYESである場合)、当該ユーザIDに対応するユーザによって動作させられている家電200の消費電力量の合計を計算する。CPU110は、上限値テーブル1011から当該ユーザIDに対応するユーザの上限値を読み出す。
【0109】
CPU110は、合計が上限値を超えるか否かを判断する(ステップS204)。CPU110は、合計が上限値以下である場合(ステップS204においてNOである場合)、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0110】
CPU110は、合計が上限値を超える場合(ステップS204においてYESである場合)、家電優先順位テーブル1012から現在動作されている家電のうちの最も優先順位が低い家電200を特定する(ステップS208)。CPU110は、特定された家電のモード優先順位テーブル1013を参照して、より消費電力量が少ない制御モードがあるか否かを判断する(ステップS210)。
【0111】
CPU110は、より消費電力量が少ない制御モードがある場合(ステップS210においてYESである場合)、通信インターフェイス105を介して、特定された家電により消費電力量が少ない制御モードへ移行させるための命令を送信する(ステップS212)。CPU110は、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0112】
CPU110は、特定された家電200のモード優先順位テーブル1013が格納されていない場合あるいはより消費電力量が少ない制御モードがない場合(ステップS210においてNOである場合)、通信インターフェイス105を介して、特定された家電に電源をOFFさせるための命令を送信する(ステップS214)。CPU110は、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0113】
<その他の実施の形態>
本発明は、コントローラや家電や携帯電話にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0114】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0115】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0116】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0117】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0118】
1 ネットワークシステム、100 コントローラ、101,201 メモリ、102,202 ディスプレイ、103,203 タブレット、104,204 ボタン、105,205 通信インターフェイス、106,206 タッチパネル、200 家電、200A 照明、200B エアコン、200C テレビ、200D ゲーム機、200E パーソナルコンピュータ、200X 温度センサ、207 スピーカ、401 ネットワーク、1011 上限値テーブル、1012,1012A,1012B 家電優先順位テーブル、1013,1013A,1013B,1013C,1013D モード優先順位テーブル。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の家電と通信するための通信インターフェイスと、
複数のユーザ毎に消費電力量の上限値を記憶するメモリと、
前記通信インターフェイスを介して前記複数の家電から動作情報を取得することによって前記複数のユーザ毎の消費電力量の合計を計算し、前記複数のユーザ毎の消費電力量の合計が前記複数のユーザ毎の消費電力量の上限値を超えないように前記通信インターフェイスを介して前記複数の家電を制御するためのプロセッサとを備える、コントローラ。
【請求項2】
前記メモリは、前記複数のユーザ毎に前記複数の家電の優先順位を記憶し、
前記プロセッサは、前記複数のユーザ毎に、前記消費電力量の合計が前記消費電力量の上限値を超えないように前記通信インターフェイスを介して前記優先順位が低い家電から順に停止させる、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項3】
前記メモリは、前記複数の家電毎に消費電力量を記憶し、
前記プロセッサは、
前記通信インターフェイスを介して前記複数の家電の各々から前記動作情報として動作命令を受け付けたか否かを示す情報を受信して、
前記メモリから前記動作命令を受け付けた家電の消費電力量を取得することによって前記消費電力量の合計を計算する、請求項1または2に記載のコントローラ。
【請求項4】
前記メモリは、前記複数の家電の少なくとも1つの家電毎の制御モードと当該制御モードの消費電力量とを記憶し、
前記プロセッサは、前記ユーザ毎に、前記消費電力量の合計が前記消費電力量の上限値を超えないように前記通信インターフェイスを介して前記少なくとも1つの家電をより消費電力量が小さい前記制御モードへと移行させる、請求項3に記載のコントローラ。
【請求項5】
前記メモリは、前記複数のユーザ毎に、前記複数の家電の少なくとも1つの家電毎の制御モードと当該制御モードの消費電力量とを記憶し、
前記プロセッサは、前記ユーザ毎に、前記消費電力量の合計が前記消費電力量の上限値を超えないように前記通信インターフェイスを介して前記少なくとも1つの家電を消費電力が小さい前記ユーザに対応した制御モードへと移行させる、請求項4に記載のコントローラ。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記通信インターフェイスを介して前記動作情報として前記複数の家電の各々から消費電力量を受信することによって前記消費電力量の合計を計算する、請求項1または2のいずれか1項に記載のコントローラ。
【請求項7】
前記メモリは、前記複数の家電の少なくとも1つの家電毎に消費電力量の順に制御モードを記憶し、
前記プロセッサは、前記ユーザ毎に、前記消費電力量の合計が前記消費電力量の上限値を超えないように前記通信インターフェイスを介して前記少なくとも1つの家電をより消費電力量が小さい前記制御モードへと移行させる、請求項6に記載のコントローラ。
【請求項8】
前記メモリは、前記複数のユーザ毎に、前記複数の家電の少なくとも1つの家電毎に消費電力量の順に制御モードを記憶し、
前記プロセッサは、前記ユーザ毎に、前記消費電力量の合計が前記消費電力量の上限値を超えないように前記通信インターフェイスを介して前記少なくとも1つの家電をより消費電力が小さい前記ユーザに対応した制御モードへと移行させる、請求項7に記載のコントローラ。
【請求項9】
複数の家電と通信するための通信インターフェイスと、複数のユーザ毎に消費電力量の上限値を記憶するメモリと、プロセッサとを含むコントローラにおける家電の制御方法であって、
前記プロセッサが、前記通信インターフェイスを介して前記複数の家電から動作情報を取得するステップと、
前記プロセッサが、前記動作情報に基づいて、前記複数のユーザ毎の消費電力量の合計を計算するステップと、
前記プロセッサが、前記複数のユーザ毎の消費電力量の合計が前記複数のユーザ毎の消費電力量の上限値を超えないように前記通信インターフェイスを介して前記複数の家電を制御するステップとを備える、家電の制御方法。
【請求項10】
複数の家電と、
コントローラとを備え、
前記コントローラは、
前記複数の家電と通信するための通信インターフェイスと、
複数のユーザ毎に消費電力量の上限値を記憶するメモリと、
前記通信インターフェイスを介して前記複数の家電から動作情報を取得することによって前記複数のユーザ毎の消費電力量の合計を計算し、前記複数のユーザ毎の消費電力量の合計が前記複数のユーザ毎の消費電力量の上限値を超えないように前記通信インターフェイスを介して前記複数の家電を制御するためのプロセッサとを含む、ネットワークシステム。
【請求項1】
複数の家電と通信するための通信インターフェイスと、
複数のユーザ毎に消費電力量の上限値を記憶するメモリと、
前記通信インターフェイスを介して前記複数の家電から動作情報を取得することによって前記複数のユーザ毎の消費電力量の合計を計算し、前記複数のユーザ毎の消費電力量の合計が前記複数のユーザ毎の消費電力量の上限値を超えないように前記通信インターフェイスを介して前記複数の家電を制御するためのプロセッサとを備える、コントローラ。
【請求項2】
前記メモリは、前記複数のユーザ毎に前記複数の家電の優先順位を記憶し、
前記プロセッサは、前記複数のユーザ毎に、前記消費電力量の合計が前記消費電力量の上限値を超えないように前記通信インターフェイスを介して前記優先順位が低い家電から順に停止させる、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項3】
前記メモリは、前記複数の家電毎に消費電力量を記憶し、
前記プロセッサは、
前記通信インターフェイスを介して前記複数の家電の各々から前記動作情報として動作命令を受け付けたか否かを示す情報を受信して、
前記メモリから前記動作命令を受け付けた家電の消費電力量を取得することによって前記消費電力量の合計を計算する、請求項1または2に記載のコントローラ。
【請求項4】
前記メモリは、前記複数の家電の少なくとも1つの家電毎の制御モードと当該制御モードの消費電力量とを記憶し、
前記プロセッサは、前記ユーザ毎に、前記消費電力量の合計が前記消費電力量の上限値を超えないように前記通信インターフェイスを介して前記少なくとも1つの家電をより消費電力量が小さい前記制御モードへと移行させる、請求項3に記載のコントローラ。
【請求項5】
前記メモリは、前記複数のユーザ毎に、前記複数の家電の少なくとも1つの家電毎の制御モードと当該制御モードの消費電力量とを記憶し、
前記プロセッサは、前記ユーザ毎に、前記消費電力量の合計が前記消費電力量の上限値を超えないように前記通信インターフェイスを介して前記少なくとも1つの家電を消費電力が小さい前記ユーザに対応した制御モードへと移行させる、請求項4に記載のコントローラ。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記通信インターフェイスを介して前記動作情報として前記複数の家電の各々から消費電力量を受信することによって前記消費電力量の合計を計算する、請求項1または2のいずれか1項に記載のコントローラ。
【請求項7】
前記メモリは、前記複数の家電の少なくとも1つの家電毎に消費電力量の順に制御モードを記憶し、
前記プロセッサは、前記ユーザ毎に、前記消費電力量の合計が前記消費電力量の上限値を超えないように前記通信インターフェイスを介して前記少なくとも1つの家電をより消費電力量が小さい前記制御モードへと移行させる、請求項6に記載のコントローラ。
【請求項8】
前記メモリは、前記複数のユーザ毎に、前記複数の家電の少なくとも1つの家電毎に消費電力量の順に制御モードを記憶し、
前記プロセッサは、前記ユーザ毎に、前記消費電力量の合計が前記消費電力量の上限値を超えないように前記通信インターフェイスを介して前記少なくとも1つの家電をより消費電力が小さい前記ユーザに対応した制御モードへと移行させる、請求項7に記載のコントローラ。
【請求項9】
複数の家電と通信するための通信インターフェイスと、複数のユーザ毎に消費電力量の上限値を記憶するメモリと、プロセッサとを含むコントローラにおける家電の制御方法であって、
前記プロセッサが、前記通信インターフェイスを介して前記複数の家電から動作情報を取得するステップと、
前記プロセッサが、前記動作情報に基づいて、前記複数のユーザ毎の消費電力量の合計を計算するステップと、
前記プロセッサが、前記複数のユーザ毎の消費電力量の合計が前記複数のユーザ毎の消費電力量の上限値を超えないように前記通信インターフェイスを介して前記複数の家電を制御するステップとを備える、家電の制御方法。
【請求項10】
複数の家電と、
コントローラとを備え、
前記コントローラは、
前記複数の家電と通信するための通信インターフェイスと、
複数のユーザ毎に消費電力量の上限値を記憶するメモリと、
前記通信インターフェイスを介して前記複数の家電から動作情報を取得することによって前記複数のユーザ毎の消費電力量の合計を計算し、前記複数のユーザ毎の消費電力量の合計が前記複数のユーザ毎の消費電力量の上限値を超えないように前記通信インターフェイスを介して前記複数の家電を制御するためのプロセッサとを含む、ネットワークシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−226420(P2012−226420A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−90940(P2011−90940)
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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