説明

コンバイン

【課題】 グレンタンクを高さ方向以外の方向で拡大して、穀粒の貯粒量を増大させるコンバインを提供することを課題としている。
【解決手段】 排出オーガ装置9を構成する縦方向の縦ラセン筒17を、脱穀後の排わらを切断処理する切断装置7の右側方に配置し、支柱13を切断装置7の右側方に位置するように機体フレーム2から立設し、支柱13から後方に向かってアーム14を突設し、アーム14の先端に設けた回動支点16に切断装置7を開閉回動可能に取り付け、縦ラセン筒17と支柱13とが内部に位置するように、グレンタンク8の側方後端と切断装置7の後方右端との間を覆うカバー27を設け、上記回動支点16を、切断装置7の開閉が許容されるように、切断装置7の後端位置近傍に配置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グレンタンクから穀粒を機外に排出する排出オーガ装置を備えたコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
従来穀稈の脱穀を行う脱穀装置と、脱穀後の排わらを切断処理する切断装置と、脱穀後の穀粒を一時的に貯粒するグレンタンクと、グレンタンク内の穀粒を機外に排出する排出オーガ装置とを設け、排出オーガ装置を、穀粒を上方に搬送する縦ラセン筒と、縦ラセン筒の上端側に設けられ、縦ラセン筒から穀粒を受け継ぎ横方向に搬送する横ラセン筒とから構成し、脱穀装置の後方に切断装置を横設配置し、脱穀装置の右側方にグレンタンクを配置し、グレンタンクの後方に縦ラセン筒を配置し、切断装置を支持する支柱を、切断装置の右側方に配置して機体フレームから立設し、該支柱に対して切断装置を開閉回動自在に取り付けたコンバインが公知となっている(例えば特許文献1参照)。また切断装置の右側面に、切断済みの排わらを排出口を拡大するように右側に突出する排出カバーを設けたコンバインも公知となっている(例えば特許文献2参照)。
【特許文献1】実登第2579479号公報
【特許文献2】特開平11−38号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年グレンタンク内により多くの穀粒を貯粒することができるようにグレンタンクの容量を増加させる傾向がある。しかし上記コンバインは、切断装置を機体内側の回動支点を中心に後方に向かって回動させる構造となっており、グレンタンクの後方に切断装置の回動用のスペースが必要となる。
【0004】
上記特許文献1に記載のコンバインの場合、切断装置の回動支点が、切断装置の前後の略中央に位置しているため、切断装置の回動用に比較的大きなスペースが必要となる。このため排出オーガ装置の縦ラセン筒を後方に移動させることが困難である。また特許文献2に示されるように排出カバーを備える場合は、支柱を後方に移動させることができないため、切断装置の回動支点を後方に移動させることも困難となる。従ってグレンタンクを後方に拡大することが困難となり、グレンタンクは高さ方向に拡大され、このため後方視界が悪化するという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明のコンバインは、穀稈の脱穀を行う脱穀装置6と、脱穀後の排わらを切断処理する切断装置7と、脱穀後の穀粒を一時的に貯粒するグレンタンク8と、グレンタンク8内の穀粒を機外に排出する排出オーガ装置9とを設け、排出オーガ装置9を、穀粒を上方に搬送する縦ラセン筒17と、縦ラセン筒17の上端側に設けられ、縦ラセン筒17から穀粒を受け継ぎ横方向に搬送する横ラセン筒18とから構成し、脱穀装置6の後方に切断装置7を横設配置し、脱穀装置6の右側方にグレンタンク8を配置し、グレンタンク8の後方に縦ラセン筒17を配置し、切断装置7を支持する支柱13を、切断装置7の右側方に配置して機体フレーム2から立設し、該支柱13に対して切断装置7を開閉回動自在に取り付けたコンバインにおいて、縦ラセン筒17を切断装置7の右側方に配置し、支柱13から後方に向かってアーム14を突設し、アーム14の先端と切断装置7との間に切断装置の回動支点16を設け、グレンタンク8の側方後端と切断装置7の後方右端との間を覆うカバー27を設け、縦ラセン筒17と支柱13とをカバー27内に位置させ、上記回動支点16を、切断装置7の開閉が許容されるように、切断装置7の後端位置近傍に配置したことを第1の特徴としている。
【0006】
また穀稈の脱穀を行う脱穀装置6と、脱穀後の排わらを切断処理する切断装置7と、脱穀後の穀粒を一時的に貯粒するグレンタンク8と、グレンタンク8内の穀粒を機外に排出する排出オーガ装置9とを設け、排出オーガ装置9を、穀粒を上方に搬送する縦ラセン筒17と、縦ラセン筒17の上端側に設けられ、縦ラセン筒17から穀粒を受け継ぎ横方向に搬送する横ラセン筒18とから構成し、脱穀装置6の後方に切断装置7を横設配置し、脱穀装置6の右側方にグレンタンク8を配置し、グレンタンク8の後方に縦ラセン筒17を配置し、切断装置7を支持する支柱13を、切断装置7の右側方に配置して機体フレーム2から立設し、該支柱13に対して切断装置7を開閉回動自在に取り付け、切断装置7の右側面に、切断済みの排わらを排出口を拡大するように右側に突出する排出カバー12を設けたコンバインにおいて、排出カバー12を開閉可能に取り付け、
縦ラセン筒17を、縦ラセン筒17と切断装置7との間に排出カバー12の開閉を許容する空間を形成するように、切断装置17の右側方に配置し、支柱13を排出カバー12の前方位置に配置し、支柱13から後方に向かってアーム14を突設し、アーム14を排出カバー12より上方に位置させ、アーム14の先端と切断装置7との間に切断装置7の回動支点16を配置したことを第2の特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
以上のように構成される本発明の構造によると、切断装置の後端位置近傍に位置する支点を中心に切断装置が開閉回動するため、切断装置の開閉に、グレンタンクの後方、且つ切断装置の側方のスペースは、ほとんど使用されない。
このため上記スペースに縦ラセン筒を配置することができ、グレンタンクを縦ラセン筒側に拡大することができる。
このとき縦ラセン筒が、上記スペースに配置されることにより、縦ラセン筒及び縦ラセン筒側に設けられた周辺部品は、コンバインの後方側に位置する。これに対してカバーが縦ラセン筒や上記周辺部品等を覆うため、縦ラセン筒及び周辺部品の破損等が防止されるとともに、グレンタンクの側方後端と切断装置の後方右端との間をほとんど段差なくカバーによって覆うことができ、コンバインの外観上の美観が向上する。
これらにより、縦ラセン筒や縦ラセン筒周辺の部品等の破損防止と美観を向上させ、且つグレンタンクの高さを高くすることなくグレンタンクの容量を増加させることができ、グレンタンクの高さを高くすることによる後方視界の悪化を防止することができるという効果がある。
【0008】
一方切断装置の右側面に切断済みの排わらを排出する排出口を拡大する開閉可能な切断排出カバーを設け、縦ラセン筒の配置位置を、縦ラセン筒と切断装置との間に、切断排出カバーの開閉を許容する空間が形成される位置とし、支柱を切断装置の右側方における排出カバーの前方位置に配置し、支柱から排出カバーより上方位置において後方に向かってアームを突設させ、アームの先端と切断装置との間に切断装置の回動支点を配置することによって、切断排出カバーの開閉を容易に行い、排出口の拡大を許容することができ、且つ上記同様にグレンタンクの高さを高くすることなくグレンタンクの容量を増加させることができ、グレンタンクの高さを高くすることによる後方視界の悪化を防止することができるという効果がある。アームは排出カバーより上方に位置するため、排出カバーの開閉を許容しながら切断装置の回動支点を後方に移動させることができる。排出口を拡大することによって圃場内に略均一に、ムラなく切断した排わらを排出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1〜図3は、本発明のコンバインの側面図、平面図、背面図である。左右のクローラ式の走行装置1に機体フレーム2が支持されている。機体フレーム2上には、右側前方に運転席3が設けられている。運転席3の前方には、機体フレーム2側に上下昇降自在に支持されて前処理部4が設けられている。前処理部4は、圃場の穀稈を刈り取り後方に搬送する。
【0010】
運転席3の左側方には、前処理部4により刈り取られた穀稈の扱深さを調節して後方に搬送する扱深さ搬送体が設けられている。扱深さ搬送体の後方には、扱深さ搬送体によって搬送される穀稈の脱穀を行う脱穀装置6が機体フレーム2上に搭載されて設けられている。
【0011】
脱穀装置6の後方には、脱穀後の排わらを切断処理するカッタ7が搭載されている。脱穀装置6及びカッタ7の側方には、運転席3の後方に位置して脱穀された穀粒を一時的に貯粒するグレンタンク8が設けられている。グレンタンク8の後方には、グレンタンク8から穀粒を排出する排出オーガ装置9が設けられている。
【0012】
本コンバインの機体11は以上のように構成されている。本コンバインは従来同様、圃場走行により前処理部4によって穀稈を刈り取り、刈り取った穀稈を扱深さ搬送体によって扱深さを調節しながら脱穀装置6に搬送し、脱穀装置6において脱穀を行い、脱穀された穀粒をグレンタンク8に収容するとともに、脱穀後の排わらをカッタ7によって切断して圃場に排出する。グレンタンク8内の穀粒は必要に応じて排出オーガ装置9によって機外に排出する。
【0013】
本コンバインは4条刈り用のコンバインとなっている。カッタ7の幅は前処理部4による刈幅より小さい。このためカッタ7により排わらの切断を行い、切断された排わらをカッタ7の真下に落下させて機外に排出すると、圃場に刈幅とカッタ7の幅との差分排わらが排出されない(落下しない)ラインができてしまう。
【0014】
これを避けるために、本カッタ7内には、図示しない拡散ラセンが設けられている。さらにカッタ7の排出口を幅方向に拡大する開閉可能な排出カバー12が右側方に設けられている。排出カバー12を外側(右側方側)に開くことによって、カッタ7の幅以上の範囲に排わらを排出することが可能となり、排わらが落下しない上記ラインをほとんどなくすることができる。排出カバー12は開閉式であるため、閉じることもできる。
【0015】
カッタ7の側方には、排出カバー12より前方位置に、カッタ7を支持するための縦方向のカッタ支柱13が設けられている。カッタ支柱13は、機体フレーム2から立設されている。カッタ支柱13から後方に向かってアーム14が突設されている。アーム14はカッタ支柱13に固定されている。アーム14は上下にそれぞれ設けられている。両カッタアーム14は、ともに排出カバー12より上方に位置している。カッタアーム14が排出カバー12の開閉を妨げることはない。
【0016】
アーム14の先端にはカッタ支点軸16が上方に向かって突説されている。カッタ7は、右側方の後端部分においてカッタ支点軸16に回動自在に装着されている。カッタ7は、カッタ7の右側方の後端位置に配置される上記カッタ支点軸16を回動支点として開閉回動が可能となっている。
【0017】
上記排出オーガ装置9は、内部に縦ラセンが収納された上下方向の縦ラセン筒17と、内部に横ラセンが収納された前後方向の横ラセン筒18とを備えてなる。縦ラセン筒17は、縦ラセンが、グレンタンク8内に設けられた穀粒の排出送り用のラセンから穀粒を受け継ぐことができるように、グレンタンク8の後方、且つカッタ7の略真横に配置されている。
【0018】
縦ラセン筒17の下端部分は、グレンタンク7側の上記ラセンから縦ラセンに穀粒を受け継がせる側面視で略L字状をなす連結筒19に回動可能に装着されている。縦ラセン筒17と連結筒19との間には、オーガモータ21による縦ラセン筒17の回動駆動機構が設けられている。
【0019】
縦ラセン筒17は、回動駆動機構(オーガモータ21)によって機体フレーム2に対して軸心を回動中心とした回動が可能となっている。オーガモータ21は縦ラセン筒17の略真後に配置されている。グレンタンク8は縦ラセン筒17を中心に開閉回動自在となっている。
【0020】
横ラセン筒18は、縦ラセン筒17の上端部分に上下揺動自在に取り付けられている。横ラセン筒18は縦ラセン筒の回動により水平方向に旋回し、且つ縦ラセン筒17に対して上下揺動する。横ラセン筒18の先端には穀粒の排出部22が設けられている。横ラセンは、縦ラセンと同期して回転し、縦ラセンの上端に搬送される穀粒を受け継ぎ、受け継いだ穀粒を横ラセン筒18の先端に向かって搬送し、排出部22から排出する。
【0021】
排出オーガ装置9は、以上のように、縦ラセン筒17が上記のようにグレンタンク7内の穀粒を縦方向に搬送し、横ラセン筒18が縦ラセン筒17から穀粒を受け継ぎ、排出部22から排出する構造となっている。横ラセン筒18の旋回及び上下揺動によって排出部22の位置(穀粒の排出位置)を任意に調節することができる。
【0022】
ただし排出ラセン装置9は、穀粒の排出を行わない場合は、横ラセン筒18が機体11の左前方に向かうように平面視傾斜状態、且つ側面視略水平状態となる収納状態に収納される。
【0023】
カッタ支柱13の右側方(略真横)には、排出オーガ装置9を支持するための縦方向のオーガ支柱23が略平行に設けられている。オーガ支柱23は、縦ラセン筒17の略真横に配置されており、機体フレーム2から立設されている。オーガ支柱23の上部には、ブラケット24が設けられている。該ブラケット24によって縦ラセン筒17の上方部分が、回動が許容された状態で支持されている。
【0024】
排出ラセン装置9は、縦ラセン筒17の下端が連結筒19に支持され、上方部分がブラケット24を介してオーガ支柱23に支持されているため、グレンタンク8の後方におけるカッタ7の略真横の空間に安定した状態で支持される。オーガ支柱23の上端部とカッタ支柱13の上端部とは、プレート26によって連結固定されている。
【0025】
オーガ支柱23とカッタ支柱13とプレート26とによって囲まれる空間はプレート25によって塞がれている。プレート25はオーガ支柱23,カッタ支柱13,プレート26に溶着されている。オーガ支柱23とカッタ支柱13とは一体的なフレームとして構成されて強度が向上し、排出ラセン装置9(縦ラセン筒17)及びカッタ7の支持を安定して強固に行うことができる。
【0026】
縦ラセン筒17は、上記収納状態において排出オーガ装置9が、機体幅より突出しない範囲で可及的に後方且つ右側に寄って設けられている。これによりカッタ7の側面と縦ラセン筒17との間に前述の排出カバー12の開閉スペースを確保することができる。排出カバー12は、縦ラセン筒17に妨げられることなく開閉が容易に行われ、排出カバー12の開閉角度を小さくする必要もなく、排わらの排出範囲を十分に確保することができる。
【0027】
また従来のように脱穀装置6の側方に縦ラセン筒17を配置したコンバインに比較して、縦ラセン筒17が後方に移動して設けられているため、グレンタンク8はカッタ7の前端面近傍位置にまで後方に向かって拡大されている。これによりグレンタンク8の高さを高くすることなく、グレンタンク8の容量が拡大されている。つまりグレンタンク8の容量を拡大するためにグレンタンク8を高くする必要がなく、グレンタンク8の高さが高くなることによる後方視界の悪化も防止される。
【0028】
縦ラセン筒17は、カッタ7の背面の右側端とグレンタンク8の側面の後端とを繋ぐように平面視で略L字上をなすカバー27によって囲まれて保護されている。ただし縦ラセン筒17の上方部分はカバー27の上方に突出する。オーガモータ21を含む回動機構や油圧配管、カッタ支柱13、オーガ支柱23もカバー21内に位置し、カバー27によって保護されてる。
【0029】
これにより従来のコンバインに比較して縦ラセン筒17が後方に位置するが、縦ラセン筒17及び縦ラセン筒17側に設けられた周辺パーツ(回動機構や油圧配管等)、カッタ支柱13、オーガ支柱23等の破損がカバー27によって防止される。カバー27は、カッタ7の背面及びグレンタンク8の側面に対して固定的に設けられた下方側の固定カバー28と、グレンタンク8の側面側の回動軸29に回動自在に軸支された回動カバー31とからなる。
【0030】
回動カバー31は開閉回動自在であり、固定カバー31を開くことによって、少なくともオーガモータ21の上方部分が裸出し、オーガモータ等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0031】
固定カバー28と回動カバー31とは、カッタ7の背面及びグレンタンク8の側面と略段差なく連続しており、コンバインの外観上の美観が向上している。つまりカッタ支点軸16は、カッタ7の開閉時に、カッタ7とカバー27(固定カバー28及び回動カバー31)とが当接することなく、固定カバー28と回動カバー31とを、カッタ7の背面及びグレンタンク8の側面と略段差なく連続して設けることができるように、カッタ7の後端近傍に配置されている。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明のコンバインの側面図である。
【図2】本発明のコンバインの平面図である。
【図3】本発明のコンバインの背面図である。
【符号の説明】
【0033】
2 機体フレーム
6 脱穀装置
7 カッタ(切断装置)
8 グレンタンク
9 排出オーガ装置
12 排出カバー
13 カッタ支柱(支柱)
14 アーム
16 カッタ支点軸(回動支点)
17 縦ラセン筒
18 横ラセン筒
27 カバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
穀稈の脱穀を行う脱穀装置(6)と、脱穀後の排わらを切断処理する切断装置(7)と、脱穀後の穀粒を一時的に貯粒するグレンタンク(8)と、グレンタンク(8)内の穀粒を機外に排出する排出オーガ装置(9)とを設け、排出オーガ装置(9)を、穀粒を上方に搬送する縦ラセン筒(17)と、縦ラセン筒(17)の上端側に設けられ、縦ラセン筒(17)から穀粒を受け継ぎ横方向に搬送する横ラセン筒(18)とから構成し、脱穀装置(6)の後方に切断装置(7)を横設配置し、脱穀装置(6)の右側方にグレンタンク(8)を配置し、グレンタンク(8)の後方に縦ラセン筒(17)を配置し、切断装置(7)を支持する支柱(13)を、切断装置(7)の右側方に配置して機体フレーム(2)から立設し、該支柱(13)に対して切断装置(7)を開閉回動自在に取り付けたコンバインにおいて、縦ラセン筒(17)を切断装置(7)の右側方に配置し、支柱(13)から後方に向かってアーム(14)を突設し、アーム(14)の先端と切断装置(7)との間に切断装置の回動支点(16)を設け、グレンタンク(8)の側方後端と切断装置(7)の後方右端との間を覆うカバー(27)を設け、縦ラセン筒(17)と支柱(13)とをカバー(27)内に位置させ、上記回動支点(16)を、切断装置(7)の開閉が許容されるように、切断装置(7)の後端位置近傍に配置したコンバイン。
【請求項2】
穀稈の脱穀を行う脱穀装置(6)と、脱穀後の排わらを切断処理する切断装置(7)と、脱穀後の穀粒を一時的に貯粒するグレンタンク(8)と、グレンタンク(8)内の穀粒を機外に排出する排出オーガ装置(9)とを設け、排出オーガ装置(9)を、穀粒を上方に搬送する縦ラセン筒(17)と、縦ラセン筒(17)の上端側に設けられ、縦ラセン筒(17)から穀粒を受け継ぎ横方向に搬送する横ラセン筒(18)とから構成し、脱穀装置(6)の後方に切断装置(7)を横設配置し、脱穀装置(6)の右側方にグレンタンク(8)を配置し、グレンタンク(8)の後方に縦ラセン筒(17)を配置し、切断装置(7)を支持する支柱(13)を、切断装置(7)の右側方に配置して機体フレーム(2)から立設し、該支柱(13)に対して切断装置(7)を開閉回動自在に取り付け、切断装置(7)の右側面に、切断済みの排わらを排出口を拡大するように右側に突出する排出カバー(12)を設けたコンバインにおいて、排出カバー(12)を開閉可能に取り付け、
縦ラセン筒(17)を、縦ラセン筒(17)と切断装置(7)との間に排出カバー(12)の開閉を許容する空間を形成するように、切断装置(17)の右側方に配置し、支柱(13)を排出カバー(12)の前方位置に配置し、支柱(13)から後方に向かってアーム(14)を突設し、アーム(14)を排出カバー(12)より上方に位置させ、アーム(14)の先端と切断装置(7)との間に切断装置(7)の回動支点(16)を配置したコンバイン。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2007−61016(P2007−61016A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−252295(P2005−252295)
【出願日】平成17年8月31日(2005.8.31)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】