説明

コンバーチブルの折畳式トップコンパートメントカバー用ロック機構

本発明は、コンバーチブルの折畳式トップコンパートメントカバー(1)の支持装置(6)を締結するためのロック機構であって、前記支持装置(6)が駆動ユニット(23)によって車体に可動式に装着されている、ロック機構に関する。車体(34)に支持装置(6)を取り外し可能にロックするために、第1のロックユニット(32)が車体に装着され、支持装置(6)に可動式に装着されている折畳式トップコンパートメントカバー(1)を支持装置(6)に取り外し可能にロックするために、第2のロックユニット(35)が支持装置(6)に装着されている。さらに、2つのロックユニット(32、35)を作動するために、作動装置(42、48)が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバーチブルの折畳式トップコンパートメントカバーの支持装置を固定するためのロック機構であって、その支持装置が駆動装置によって車体に可動式に装着されているロック機構に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、後部領域において支持装置を有し、その前側には折畳式トップコンパートメントカバーが固定式に取り付けられておりかつその後ろ側には、軸受装置によってテールゲートが可動式に装着されているコンバーチブルが開示されている。支持装置を車体上で、四節リンク機構装置によって閉鎖位置と後方に旋回した開放位置との間で調整でき、かつその閉鎖位置においてロック装置によって車体にロックできる。ロック装置は両側に、いずれも長手方向に互いに離間し、支持装置に配置され、かつ支持装置に配置された共通の駆動機構に接続されている2つのロックを含む。代替的な設計によれば、前側ロックは車体に配置され、後側ロックは支持装置に配置され、各ロックはそれぞれの駆動機構に割り当てられる。テールゲートを、テールゲートの軸受装置の領域に配置されるテールゲートロックによってロックできる。
【0003】
特許文献2には、折畳式トップコンパートメントに収納できるコンバーチブル折畳式トップを有する車両が開示されている。テールゲートまたはトランクカバーを同時に形成している折畳式トップコンパートメントカバーが、車両の下端領域において車両に装着されたピボットスピンドルを介して可動式に支持される補助枠にある関節装置によって、可動式に装着されている。折畳式トップコンパートメントカバーを補助枠と共に、車両に装着されたピボットスピンドルの周りで後方へ旋回できるので、折畳式トップを収納するために開口部が開く。トランクフラップとしての機能において、折畳式トップコンパートメントカバーは、前側のピボットスピンドルの周りを旋回可能である。
【特許文献1】独国特許出願公開第101 07 079A1号明細書
【特許文献2】独国特許発明第44 45 944C1号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、機能性の改良および作動の単純化に関して、冒頭に記載したロック機構を改良することに基づく。
【課題を解決するための手段】
【0005】
その目的は、本発明に従って、車体に支持装置を解放可能にロックするための、車体に装着された第1のロックユニット、支持装置に可動式に装着されている折畳式トップコンパートメントカバーを支持装置に解放可能にロックするための、支持装置に装着された第2のロックユニット、および2つのロックユニットを作動するための作動装置による、冒頭に記載したロック機構により達成される。それゆえ、支持装置および折畳式トップコンパートメントカバーのために設けられた2つのロックユニットの作動が、単一のまたは共通の駆動機構によって費用効果的にかつ信頼のおける操作において行われる。
【0006】
テールゲートまたはトランクカバーも形成し得る折畳式トップコンパートメントカバーを有する支持装置が、コンバーチブルハードトップルーフまたはソフトトップルーフを有するコンバーチブルに設けられるが、他の車両に使用されてもよい。
【0007】
本発明の有利な改良形態を従属請求項に示す。
【0008】
作動装置が、支持装置を調整する駆動装置に接続されている構造が特に好ましい。作動が駆動装置に由来するために、独立駆動機構または駆動モータは必要ない。
【0009】
2つのロックユニットは、互いに近接して配置され、それゆえあまり複雑さを伴わずに、共通の作動装置によって作動され得ることが好都合である。
【0010】
作動を共通にするために、作動が起こるときに第1のロックユニットおよび第2のロックユニットが解放可能な連結係合で互いに接続されることが提供され得る。解放可能な連結係合によって、2つのロックユニットまたはロックユニットを支持する構成部品を、ルーフを収納する最中に、これらが所要の動きをするとき、互いに離れる方向に動かすことができる。
【0011】
第1のロックユニットのラッチフックおよび第2のロックユニットのロックフックを、係合要素によって互いに連結して、共通の作動を実現できるようにすることが好都合である。特に、係合要素は作動ピンおよび作動ピンを収容する溝穴付きガイドから形成されるが、異なる係合要素を使用してもよい。ラッチフックおよびロックフックを旋回可能または移動可能に装着することができる。
【0012】
ロック機構は、好ましくは、閉鎖位置では、支持装置が第1のロックユニットによって車体にロックされた状態にされ、第2のロックユニットは、支持装置から折畳式トップコンパートメントカバーを解放しているように形成される。
【0013】
特にボーデンケーブルとして形成される作動装置は、好ましくは第1のロックユニットのラッチフックに接続される。次に、第1のロックユニットまたはそのラッチフックを、連結装置または係合要素によって第2のロックユニットまたはそのロックフックに連結できる。
【0014】
ロックフックまたは第2のロックユニットのロックフックは、好ましくはその閉鎖位置へプレストレス装置によってプレストレスされ、そこで、ロックフックは、折畳式トップコンパートメントカバーまたは折畳式トップコンパートメントカバーの軸受部分を支持装置にロックした状態に保つ。それゆえ、ロックフックは、第1のロックユニットから分離される場合もこの閉鎖位置を維持する。
【0015】
折畳式トップコンパートメントカバーは、好ましくはリンク装置によって支持装置に可動式に装着されているブラケットに、マウントによって取り付けられる。
【0016】
適切に設計することによって、駆動装置を、作動装置に結合されたその端部においてガイドに沿って移動可能に案内し、かつ保持装置によって、第1のロックユニットのロックが解除されている端位置にロック可能にすることを提供する。これにより、駆動装置に作用する前記構成部品の重量を考慮に入れて、支持装置および折畳式トップコンパートメントカバーの旋回のための所定の動作順序が得られる。保持装置を、好ましくは、支持装置を駆動するための、駆動装置によって可動であるレバーによって作動できる。
【0017】
本発明によるロック機構を以下、例示的実施形態を使用し、図面を参照して詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
コンバーチブルは、コンバーチブルトップコンパートメントカバー1を有し(図1にのみ折畳式トップコンパートメントカバー1を部分的におよび概略的に示す)、コンバーチブルトップコンパートメントカバー1は、後部折畳式トップ格納空間を覆うために設けられ、かつその先端(図1において、車両の長手方向の前方に向くxで示す矢印)において上昇されて、閉鎖位置と格納位置との間で移動される折畳式ルーフまたは折畳式トップの通路開口を開放する。折畳式ルーフまたは折畳式トップは、ハードトップルーフであってもまたはソフトトップルーフであってもよい。折畳式トップコンパートメントカバー1は、好都合には、その後部端において車体に対してその閉鎖位置(図1)から上方へ旋回され、トランクの搭載口を開けることによって、トランクカバーとしての機能も果たす。特許文献2には、補助枠によって車体に支持され、例示的実施形態によれば、車体に装着されたピボットスピンドルの周りで旋回可能に車両後部に装着された同様の折畳式トップコンパートメントカバーが開示されている。
【0019】
折畳式トップコンパートメントカバー1の両側が、例えば、複数のスクリューボルト2を含むそれぞれのマウントによってブラケット3に締結され、次にブラケットは、例えば、ブラケット3または四節リンク機構4、5を支持する枠6によって形成される支持装置に、2つのリンク4および5によって形成される四節リンク機構によって、旋回可能に装着される。折畳式トップコンパートメントカバーの支持装置の右側を参照して説明する。この支持装置は、車両の長手方向軸に対して、それぞれの駆動装置およびロック機構とともにほぼ対称に構成される。
【0020】
左側および右側の枠6を、例えばクロスバーなどによって互いに固定式に接続して、支持装置の安定性を増大できる。
【0021】
折畳式トップコンパートメントカバー1の支持装置または枠6を、枠6にジョイント9および10および車体に装着されたベアリングプレート13にジョイント11および12を有する四節リンク機構を形成するそれぞれの主リンク7および補助リンク8によって、車体の両側に旋回可能に装着する。
【0022】
主リンク7は、枢軸または軸受中心軸を形成するジョイント11を超えて延在する延長部14を有し、かつその端側のジョイント15において接続棒16が連結され、接続棒16は、他端のジョイント17において、ベアリングプレート13にある枢軸20の周りを旋回可能に装着される双腕ピボットレバー19のアーム18に連結される。双腕ピボットレバー19の第2のアーム21には、例えば、液圧ピストン/シリンダーユニット23によって形成される駆動ユニットが、結合点22において係合する。
【0023】
ピストン/シリンダーユニット23の他端は、ベアリングプレート13またはそれに平行して取り付けられた支持プレート26に配置された2つの長孔ガイド25において、軸受ピン24によって移動可能に装着される。ベアリングプレート13と支持プレート26との間の軸28の周りを旋回可能に回転式ダブルラッチ27が装着される(図10〜12参照)。制御リンク29が、ジョイント30において回転式ラッチ部27に、およびジョイント31においてピボットレバー19のアーム18に連結され、ピボットレバー19の位置に応じて、軸受ピン24が長孔ガイド25の下端位置に保持される軸受ピン24上の保持位置(図12)に、および軸受ピン24が長孔ガイド25に沿って移動可能である解放位置(図10および11)に回転式ラッチ部27を旋回させる。
【0024】
折畳式トップコンパートメントカバー1用のラッチ装置は、下方に延在する枠6の前端33を、車体に装着された軸受ユニット34に解放可能に固定する第1のロックユニット32(図6〜9参照)と、折畳式トップコンパートメントカバー1またはブラケット3を枠6の前端33に解放可能に固定する第2のロックユニット35とを含む。
【0025】
第2のロックユニット35は、枠6の前端33において横軸37の周りを旋回可能に装着されかつトーションバネ38によって閉鎖位置にプレストレスされるロックフック36を含む(図3、4、7、8)。ロックフックは閉鎖位置において、折畳式トップコンパートメントカバー1のマウントのブラケット3に取り付けられたスタッド39の周囲に係合する。ロックフック36は、枢軸37から反対側に延在する、溝穴付きガイド41のある作動アーム40を含む。溝穴付きガイド41に、ロックフック36を旋回させるための作動ピン42を収容できる。
【0026】
第1のロックユニット32は、車体に装着された軸受ユニット34にある軸43の周りを旋回可能に装着されかつ第2のロックユニット35を作動するための作動ピン42が取り付けられるラッチフック44を有し、ラッチフックの、枢軸43から反対側に延在する作動アーム45には、ボーデンケーブル48のケーブル47が長孔46において締結され、そのケーブルの他端は、ピストン/シリンダーユニット23の軸受ピン24に取り付けられる。閉鎖されたラッチフック44は、第2のロックユニット35のロックフック36の枢軸37のほぼ下において、枠6の前端33に取り付けられたラッチスタッド49に裏側で係合する。
【0027】
図1、2および6に示す折畳式トップコンパートメントカバー1および枠6の閉鎖位置においては、第1のロックユニット32は、ラッチフック44が枠6のラッチスタッド49をロックした状態に保つそのラッチ位置に配置され、かつロックフック36の溝穴付きガイド41に係合しているその作動ピン42によって、トーションバネ38の力に反してロックフック36をその開放位置に旋回した状態に保っているので、ブラケット3は可動となり、リンク4および5を有する四節リンク機構を旋回させ(図5参照)、そのプロセスにおいて、ブラケット3が上昇されることによって、トランクフラップとして、折畳式トップコンパートメントカバー1をその後部端において手動で旋回して開放できる。
【0028】
ルーフを開放して折畳式トップコンパートメントに収納する場合には、折畳式トップコンパートメントカバー1は予め上昇されるので、ルーフをしまうため(またルーフを閉鎖するときにはルーフを引き出すため)の移動経路を露出させる。このようにするために、ピストン/シリンダーユニット23を作動させ、図1に示す位置からのその初期の伸張運動の間に(図10〜12にはピストン/シリンダーユニット23を図示せず)、まずその下端、およびそれゆえ軸受ピン24を、下部の停止位置まで長孔ガイド25上を移動させる(図10から図11へ)。このプロセスでは、同時に動かされるボーデンケーブル48のケーブル47によって第1のロックユニット32が作動され、そのロックユニットの作動アーム45およびラッチフック44が開放位置に旋回される(図6から図8の中間位置を介して図7への動き)。ピストン/シリンダーユニット23の初期の伸張運動は、このように、ハウジング50が移動する一方で、折畳式トップコンパートメントカバー1および枠6の重量が接続棒16を介してピボットレバー19に反力として作用するために、ピストンロッド51およびピボットレバー19が停止していることによって、必然的に起こる。
【0029】
第1のロックユニット32が解放される場合、ラッチフック44の作動ピン42は、第2のロックユニット35のロックフック36を、その閉鎖位置へ旋回させる。閉鎖位置においては、ロックフックは、ブラケット3のスタッド39をロックされた状態に保つと同時に、トーションバネ38の力によって保持される(図3)。ここで作動ピン42は、溝穴付きガイド41から係合が解除された位置にあり、それゆえ枠6および特にその前端33を上昇させることができる(図3から図4への動き)。スタッド39への、折畳式トップコンパートメントカバー1を開放する力の作用線が、実質的にロックフック36の枢軸37を通るように、ロックフック36は付形されかつその枢軸37はスタッド39に対して配置されている。
【0030】
枠6およびそれゆえ折畳式トップコンパートメントカバー1の上昇は、作動され続けて目下その下端において支持されているピストン/シリンダーユニット23によって、または長孔ガイド25の下端における軸受ピン24によって起こり、従って、ピストンロッド51の伸張によってピボットレバー19を旋回させ、その結果、枠6が、主リンク7への接続棒16の連結を介して(図4の位置を介して図12の位置へ)上昇された開放位置へ旋回される。ピボットレバー19がその端位置へ旋回される場合、回転式ラッチ部27が、制御リンク29を介してその保持位置(図12参照)へ旋回される。この保持位置では、軸受ピン24およびそれゆえピストン/シリンダーユニット23の下端またはハウジング50を下端位置にロックした状態に保つ。それゆえ、長孔ガイド25に沿ってピストン/シリンダーユニット23の全体が望ましくない動きをすることが回避される。
【0031】
枠6が上昇され、枠6によって折畳式トップコンパートメントカバー1が上昇される場合、公知の方法で折畳式トップコンパートメントまたはルーフ格納空間へルーフを動かすことができ、ルーフを閉鎖するためには、再びそこから動かすこともできる。
【0032】
折畳式トップコンパートメントカバー1または枠6の閉鎖は、図12による位置からピストン/シリンダーユニット23のピストンロッド51が収縮することによる、反対の動作順序で起こる。まず回転式ラッチ部27はそのラッチ位置に留まり、軸受ピン24およびそれゆえピストン/シリンダーユニット23のハウジング50を下位置に保って、ルーフおよび折畳式トップコンパートメントカバー1および枠6の閉鎖中の所定の動作順序を確実にするようにする。
【0033】
枠6がその前端33において軸受ユニット34上のその閉鎖位置へ動かされ、センタリングラグ52によって軸受ユニット34のセンタリング容器53に収容される場合、回転式ラッチ部27はまた、制御リンク29の作動によってその開放位置を取り、それゆえ最終的な調整経路にわたるピストン/シリンダーユニット23のさらなる作動または縮みによって、ハウジング50の下端または軸受ピン24を長孔ガイド25上で反対の端位置まで上方へ動かす。このプロセスにおいて、第1のロックユニット32のラッチフック44はボーデンケーブル48のケーブル47によって作動され、前記ラッチフックは、その閉鎖位置に旋回されるとラッチスタッド49を握持し、それゆえ支持装置または枠6を下方へ引いて、車体に固定するようにラッチ接続する。
【0034】
作動装置の一部としてボーデンケーブル48を、非常に柔軟な方法で、車体の後部領域における構造的な条件に適応できる。しかしながら、他の手段、例えば、作動動作を伝達するためのリンク機構なども使用できる。
【0035】
折畳式トップコンパートメントカバー1をそれぞれのガス充填圧縮バネ54によって枠6に対して支持でき、それゆえトランクカバーとしてのその機能上の手動旋回中に重量から解放される。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】閉鎖位置に配置され、ロック機構によって車体にロックされている、コンバーチブルの折畳式トップコンパートメントカバーの右側の支持装置の上面斜視図を示す。
【図2】図1の支持装置を部分的に拡大して示す上面斜視図である。
【図3】図2による図における、車体から解放された支持装置を示す。
【図4】図2による図における、車体から解放され上昇された支持装置を示す。
【図5】図2による図における、折畳式トップコンパートメントカバーが解放され上方へ旋回された状態で、車体にロックされている支持装置を示す。
【図6】車体にロックされた支持装置の前部、および折畳式トップコンパートメントカバーの解放されたマウントの側面図を示す。
【図7】図6による側面図における、車体から解放された支持装置の前部、および折畳式トップコンパートメントカバーのロックされたマウントを示す。
【図8】図6による側面図における、切換位置にあるロック機構を示す。
【図9】図6による側面図における、折畳式トップコンパートメントカバーが開放した状態の支持装置と共に、ラッチ位置にあるロック機構を示す。
【図10】図1による位置における支持装置およびロック機構の駆動装置を部分的に拡大して示す上面斜視図である。
【図11】図3および7による位置における支持装置およびロック機構の駆動装置を部分的に拡大して示す上面斜視図である。
【図12】支持装置が上方へ旋回した状態の、ラッチ位置にある駆動装置を部分的に拡大して示す上面斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
1…折畳式トップコンパートメントカバー、2…マウント、3…ブラケット、4…リンク、5…リンク、6…枠、7…主リンク、8…補助リンク、9…ジョイント、10…ジョイント、11…ジョイント、12…ジョイント、13…ベアリングプレート、14…延長部、15…ジョイント、16…接続棒、17…ジョイント、18…アーム、19…ピボットレバー、20…枢軸、21…第2のアーム、22…結合点、23…ピストン/シリンダーユニット、24…軸受ピン、25…長孔ガイド、26…支持プレート、27…回転式ラッチ部、28…軸、29…制御リンク、30…ジョイント、31…ジョイント、32…第1のロックユニット、33…前端、34…軸受ユニット、35…第2のロックユニット、36…ロックフック、37…横軸、38…トーションバネ、39…スタッド、40…作動アーム、41…溝穴付きガイド、42…作動ピン、43…軸、44…ラッチフック、45…作動アーム、46…長孔、47…ケーブル、48…ボーデン、49…ラッチスタッド、50…ハウジング、51…ピストンロッド、52…センタリングラグ、53…センタリング容器、54…ガス充填圧縮バネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンバーチブルの折畳式トップコンパートメントカバーの支持装置を固定するためのロック機構であって、その支持装置が駆動装置によって車体に可動式に装着されている、ロック機構において、
前記支持装置(6)を前記車体(34)に解放可能にロックするための、前記車体に装着された第1のロックユニット(32)、
前記支持装置(6)に可動式に装着されている前記折畳式トップコンパートメントカバー(1)を前記支持装置(6)に解放可能にロックするための、前記支持装置(6)に装着された第2のロックユニット(35)、および
前記2つのロックユニット(32、35)を作動するための作動装置(42、48)
を特徴とするロック機構。
【請求項2】
前記作動装置(42、48)が前記駆動装置(23)に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のロック機構。
【請求項3】
前記2つのロックユニット(32、35)が互いに近接して配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のロック機構。
【請求項4】
前記第2のロックユニット(35)が作動される場合、前記第1のロックユニット(32)が、解放可能な連結係合で前記第2のロックユニット(35)に接続されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のロック機構。
【請求項5】
前記第1のロックユニット(32)のラッチフック(44)および前記第2のロックユニット(35)のロックフック(36)が、係合要素によって互いに連結され得ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のロック機構。
【請求項6】
前記係合要素が、作動ピン(42)および前記作動ピン(42)を収容する溝穴付きガイド(41)から形成されることを特徴とする請求項5に記載のロック機構。
【請求項7】
閉鎖位置では、前記支持装置(6)は、前記第1のロックユニット(32)によって前記車体(34)にロックされた状態にされ、前記第2のロックユニット(35)は、前記支持装置(6)から前記折畳式トップコンパートメントカバー(1)を解放していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のロック機構。
【請求項8】
特にボーデンケーブル(47、48)として形成された前記作動装置(42、48)が、前記第1のロックユニット(32)のラッチフック(44)に接続されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のロック機構。
【請求項9】
前記第2のロックユニット(35)のロックフック(36)が、その閉鎖位置へプレストレス装置(38)によってプレストレスされ、その閉鎖位置において、前記ロックフック(36)が、前記折畳式トップコンパートメントカバー(1)または前記折畳式トップコンパートメントカバー(1)の軸受部分(3)を前記支持装置(6)にロックした状態に保つことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のロック機構。
【請求項10】
前記折畳式トップコンパートメントカバー(1)が、リンク装置(4、5)によって前記支持装置(6)に可動式に装着されているブラケット(3)に、マウント(2)によって取り付けられることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のロック機構。
【請求項11】
前記駆動装置(3)が、前記作動装置(47、48)に結合されたその端部においてガイド(25)に沿って移動可能に案内され、かつ保持装置(27、29)によって、前記第1のロックユニット(32)のロックが解除されている端位置にロックされ得ることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のロック機構。
【請求項12】
前記保持装置(27、29)が、前記支持装置(6)を駆動するための、前記駆動装置(23)によって可動なレバー(19)によって作動され得ることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のロック機構。
【請求項13】
前記支持装置(6)が、主リンク(7)、特に四節リンク機構によって前記車両に支持されることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載のロック機構。
【請求項14】
前記閉鎖位置では、前記支持装置(6)が、センタリング容器によって前記車両に装着されるように支持されることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載のロック機構。
【請求項15】
前記支持装置が、関節装置、特に四節または多節リンク機構(7および8)によって前記車体に可動に支持される枠(6)であり、および前記枠に、前記折畳式トップコンパートメントカバー(1)が旋回可能に装着されることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載のロック機構。
【請求項16】
前記駆動ユニットが線形の調整ユニットであり、特に、液圧ピストン/シリンダーユニット(23)であることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載のロック機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2009−513425(P2009−513425A)
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−536927(P2008−536927)
【出願日】平成18年10月27日(2006.10.27)
【国際出願番号】PCT/DE2006/001906
【国際公開番号】WO2007/048402
【国際公開日】平成19年5月3日(2007.5.3)
【出願人】(591018763)ベバスト・アクチィエンゲゼルシャフト (102)
【Fターム(参考)】