コンピュータで実行されるシミュレーションカードゲーム
テキサス・ホールデム・ポーカーなどのシミュレーションカードゲームを行うための方法並びにコンピュータで実行される装置及びシステムの様々な実施形態が提供される。1つの実施形態は、シミュレーションカードゲームを行うための方法を含む。1つのそのような方法は、仮想ゲームに対する、複数のエントリー及び少なくとも1組の共通ゲーム要素をプレイヤーに表示し、エントリーの各々が少なくとも2つのゲーム要素を含み、ゲーム要素の各々が仮想ゲームのゲームルールに従ってゲームの値と関連づけられるステップと、少なくとも1つの賭け形式に関連する賭けをプレイヤーから受け取るステップと、共通ゲーム要素の組の残りのゲーム要素をプレイヤーに表示するステップと、複数のエントリー、少なくとも1つの賭け形式に基づき、且つ仮想ゲームのゲームルールに従って賭けが勝つか否かを決定するステップとを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、運のゲーム(game of chance)を実行するコンピュータシステムに関する。より詳細には、本発明は、ポーカー形式のカードゲームをシミュレートする運のゲームを実行するコンピュータシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ化されたギャンブル、すなわちくじゲーム及びインスタントゲームは、政府主催であれ、私企業主催であれ、非常な人気となり、その歴史は少し前にさかのぼる。人々がゲームに参加することによって、人々には相当の金額を獲得するチャンスが与えられる一方、私的団体及びくじ当局が、そのいくらかは公的又は慈善目的である金を集めることもできる。課税される場合は、ゲームの売上は又、州及び市の政府に追加的な収入を与える。
【0003】
技術が進歩するにつれて、多くのゲームが、紙の券ベースの環境からコンピュータベースの環境に移植されている。コンピュータベースの環境においてゲームを実施することによって、ゲームの運営はより容易になる。カジノの所有者及び/又は政府当局は、ゲーム機からほぼ即時に売上情報を得ることができる。しかしながら、コンピュータベースの環境において従来のゲームを実施することは、一般的には直接的なプロセスではない。まず第一にプレイヤーを引きつけるゲームの特徴を維持し、更にコンピュータ環境を用いてゲームをよりプレイヤーにやさしいものとするために多くの困難を克服しなければならない。コンピュータベースの環境への移植に難題をもたらすゲームの1つが、トランプゲームである。
【0004】
従って、例えば、ゲームを簡単化するコンピュータベースの環境において利用可能な追加的情報と共にゲームの興奮をプレイヤーが体験できる、コンピュータベースの環境上で利用可能なホールデム・ポーカーといった、トランプゲームに異なる戦略的要素を持たせることが望ましい。
【発明の開示】
【0005】
1つの実施形態は、シミュレーションカードゲームを行うための方法を含む。1つのそのような方法は、仮想ゲームに対する、複数のエントリー及び少なくとも1組の共通ゲーム要素をプレイヤーに表示し、エントリーの各々が少なくとも2つのゲーム要素を含み、ゲーム要素の各々が仮想ゲームのゲームルールに従ってゲームの値と関連づけられるステップと、少なくとも1つの賭け形式に関連する賭けをプレイヤーから受け取るステップと、共通ゲーム要素の組の残りのゲーム要素をプレイヤーに表示するステップと、複数のエントリー、少なくとも1つの賭け形式に基づき、且つ仮想ゲームのゲームルールに従って賭けが勝つか否かを決定するステップとを含む。
【0006】
別の実施形態は、シミュレーションカードゲームを行うための装置を含む。1つのそのような装置は、制御部と、制御部と通信する表示装置であって、エントリーの各々が少なくとも2つのゲーム要素を含み、ゲーム要素の各々が仮想ゲームのゲームルールに従ってゲームの値と関連づけられる、複数のエントリー及び少なくとも1組の共通ゲーム要素をプレイヤーに表示するよう構成された表示装置と、制御部と通信するプレイヤー入力装置であって、プレイヤーにより選択された、少なくとも1つの賭け形式のプレイヤーの賭けを受信し、プレイヤーの賭けを制御部に送信するよう構成されたプレイヤー入力装置と、制御部と通信する券発行装置であって、券情報を制御部から受信し、券をプレイヤーに発行するよう構成された券発光装置とを含み、表示装置は、プレイ情報を制御部から受信し、更にプレイ情報をプレイヤーに表示するよう構成され、制御部は、複数のエントリーに基づき、且つ仮想ゲームのゲームルールに従ってプレイヤーの賭けが勝つか否かを決定するよう構成されたことを特徴とする。
【0007】
更なる実施形態は、シミュレーションカードゲームを行うためのシステムを含む。1つのそのようなシステムは、通信ネットワークと、通信ネットワークと通信する、少なくとも1つのゲーミング装置と、通信ネットワークを介して少なくとも1つのゲーミング装置と通信する、仮想ゲームをホストするよう構成されたサーバとを含み、少なくとも1つのゲーミング装置は、ゲーム情報をサーバから受信し、エントリーの各々が少なくとも2つのゲーム要素を含み、ゲーム要素の各々が仮想ゲームのゲームルールに従ってゲームの値と関連づけられる、複数のゲームエントリー及び少なくとも1組の共通ゲーム要素をプレイヤーに表示し、プレイヤーの賭けをプレイヤーから受信し、プレイヤーの賭けをサーバに送信し、券情報をサーバから受信し、券をプレイヤーに発行し、共通ゲーム要素の組の残りをプレイヤーに表示し、複数のエントリーに基づき、且つ仮想ゲームのゲームルールに従ってプレイヤーの賭けが勝つか否かを特定する勝利情報をサーバから受信するよう構成されていることを特徴とする。
【0008】
他の態様及び特徴は、以下の図面の簡単な説明、発明の詳細な説明及び特許請求の範囲の検討後明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
この出願は、2005年3月23日に出願された、名称「コンピュータで実行されるシミュレーションカードゲーム」である、同時係属の米国特許出願第11/088,166号の一部継続出願であって、当該出願の優先権の利益を主張し、それにより内容全体を引用によりここに組み入れる。
【0010】
テキサス・ホールデム・ポーカー・ゲームというトランプゲームのルールは簡単である。プレイヤーは、プレイヤーの手にある2枚のカード及びテーブルの上にある他の5枚の共通(community)カードの7枚のカードから、自身の最高のポーカーの役を作る。従って、ゲームにとどまっているすべてのプレイヤーは、3枚又は4枚の共通カードを用いて、自身の最高の役を作る。最強の役のプレイヤーが勝つ。ゲームは、ディーラーがプレイヤーの各々に2枚のカードを伏せて配ることにより始まり、ベットラウンド(round of betting)が始まる。ベット(bet)、レイズ(raise)及びフォールド(fold)がすべて終了した後、最初の3枚の共通カードが配られる。
【0011】
最初の3枚の共通カードは、すべて同時に表を向けられ、「フロップ(flop)」と呼ばれる。フロップは、ゲームを続けて最後の2枚のカードを見るのは誰かを決める、ゲームにおける節目であることが多い。ベットラウンドは、フロップのすぐ後に行われる。フロップが自身の手札(hand)に合わない場合は、ほとんどのプレイヤーはここでフォールドする。4番目の共通カードは、「ターン(turn)」と呼ばれる。前のプレイにおけるように、賭けがされる。最後に、5番目で最後の共通カードが、表を向けられる。このカードは、一般に「リバー(river)」と呼ばれる。最後のベットラウンドが終了し、次いでプレイヤーが自身のカードの表を向け、最高の役のプレイヤーが勝つ。
【0012】
テキサス・ホールデム・ポーカーなどのシミュレーションカードゲームを行うための方法並びにコンピュータで実行される装置及びシステムの様々な実施形態が以下で説明される。しかしながら、他の種類のゲーム及びカードゲームが実行されることができることが認識されるべきである。1つの実施形態において、ゲームは、一般に2つのステージを含む。第1ステージは、最初の2枚の手札の組を決定し、表示することを含む。第2ステージは、共通カード−−すべてのプレイヤーで共有される5枚のカードを決定し、表示することからなる。その各々の勝利オッズがプレイヤーに表示される、複数の、2枚の手札の組から1組を、プレイヤーが選択する。勝利オッズは、ゲーム中に更新することができる。ゲームの最後において、プレイヤーが勝利手札(winning hand)を持っていれば、そのプレイヤーは、選択した手札の組に関連する賞金を獲得する。
【0013】
図1は、テキサス・ホールデム・ポーカー・ゲームの実施形態の最初のステージの表示100を示す。表示100は、ゲームにおける複数のエントリー(entry)を含み、そのエントリーの各々は、標準的なデッキ(deck)からの2枚のトランプカードすなわちゲーム要素からなる。エントリーの各々は、しるし102で名付けられ、この例においてはアルファベットの文字が用いられる。プレイヤーが選択を行う最初の手札の組を決定するために、様々な実施形態が存在する。1つの実施形態において、実世界で行われるゲームのように、その組が、ランダムな順番にされた物理的なデッキから配られるかのように、最初の手札の組を決定することができる。代替実施形態において、最初の手札の組は、手札の組のプール(pool)から選択することができる。そのようなプールは、魅力のある一連のオッズ及びそれに付随する賞金といった望ましい特徴を持つ重複のない手札の組からなるものとすることができる。そのようなプールは、循環されるか、又はランダムに選ばれる選択の各々であるとすることができる。更に別の実施形態において、ゲームのすべての段階(instance)について、同じ最初の手札の組が用いられることができる。
【0014】
1つの実施形態において、これらのカードを表示する場合に、カードはまず、その裏側がスクリーンに現れ、次いで、これらのカードの各々の値が1つずつ明らかにされる。別の実施形態においては、カードの各々が最初にスクリーンに現れた時に、カードの各々の値は明らかである。2枚のカードのエントリーの各々は、手札がゲームに勝つオッズ104と賞金額106を関連づけた。賞金は、賞金額の増加が最小となることを考えて、手札についての賞金支払金106の数学的期待値ができるだけ互いに近いか、又は固定の比率となるように設定される。例えば、図1の実施形態に示されるように、手札の各々に割り当てられた賞金は、賞金額106の各々が端数のないドルの額であり、賭けの各々についての総払戻しは、約2%内で60%に近い。
【0015】
図2は、テキサス・ホールデム・ゲームにおいて賭けをするために用いることができるプレイスリップ(play slip)200を示す。プレイスリップ200は、ゲーム名202、賭け金204、プレイヤーへの指示206、上述のビデオ表示100上のしるしに対応するしるしの組208、及びプレイヤーが自身の選択を指示することができる領域210を含む。プレイヤーが自身の選択に印をつけた後、プレイスリップ200は、くじ販売業者に渡され、そのくじ販売業者はコンピュータ端末でその券をスキャンすることができ、それによって、例えば、中央制御システムにその賭けが登録される。その賭けが登録された後、中央システムは、端末に、図3に示されるように、例えば、ゲーム名302、賭け金304、プレイヤーの選択306、及びプレイヤーの選択が勝利手札である場合に与えられる賞金308を示す券300をプレイヤーに対して発行させる。
【0016】
図4は、3枚の共通カード402が明らかにされた後のビデオ表示400を示す。共通カードの組は、様々な仕方で決定することができる。1つの実施形態において、共通カードは、実世界で行われるゲームのように、ランダムな順番にされた物理的なデッキから配られるかのように決定することができる。共通カード402が表示された後、手札の各々の勝つ見込みを反映するために、手札の各々に関連するオッズ404及び賞金406を更新することができる。この場合、プレイヤーに表示されるオッズは、ゲームが物理的なデッキで行われているかのように、様々な勝利手札の実際の確率を示すことができる。別の実施形態において、共通カードの組は、確率分布によって決定することができ、その場合、実際のカードの組はランダム番号生成機によって選択することができるであろう。最初の手札の組の各々について、共通カードの組の確率分布があるとすることができるであろう。この場合、最初の手札に割り当てられるオッズ404は、その確率分布から得ることができる。例えば、手札に割り当てられるオッズは、その手札を勝ちとする分布における共通カードの組の確率の合計とすることができるであろう。特定の実施形態において、これらの方法は、ステージにおいて、又は組合せにおいて実施することができるであろうことが理解される。例えば、最初の3枚の共通カード(「フロップ」)402は確率分布によって決定され、残りの2枚のカード(「ターン」及び「リバー」)はランダムな順番にされたデッキから配られたかのように決定することができるであろうようにである。
【0017】
図5は、「ターン」としても知られる5番目の共通カード502が明らかにされた後のビデオ表示500を示す。表示されたオッズ504は、明らかにされた4枚の共通カードすべての値のために変化することができた、様々な勝利手札の確率を反映するために、調整することができる。この場合、手札B−Fといったとうてい勝つことができないあらゆる手札は、もはや表示されないものとすることができるであろう。これに代えて、元のオッズは引き続き表示されることができる。更に別の実施形態において、勝ちでないしるし508は、勝ちでない手札の各々に関連づけることができる。
【0018】
図6は、ゲームの最後のビデオ表示600を示す。この時点で、最後の共通カードである「リバー」602が明らかにされる。表示装置又はモニタは、もはやいかなるオッズも表示せず、勝利手札についてのみ賞金額606を表示する。表示装置又はモニタは又、どの手札が勝利手札であるかの表示及び言語による結果の記述を表示することができる。
【0019】
上述の様々な実施形態において、エントリー勝利オッズは、ゲームの3つのステージ:(1)プレイヤーが賭けをする時点である、任意の共通カードが開示された前、(2)3枚の共通カードが開示された後、及び(3)4枚の共通カードが開示された後、において表示することができる。オッズは様々な方法で計算することができることが認識されるべきである。例えば、ハートのクイーン及びハートの8からなる図1の手札Aを考える。共通カードについて、376,992(36枚から5枚を選択)の同様に確からしい可能な組合せがある。コンピュータプログラムを用いて、手札Aが勝ちとなる65,634のこれらの組合せが特定される。従って、手札Aが勝つオッズは、376,992/65,634=5.7で、その逆数は5.7である。図4において、共通カードが開示された。残りの2枚の共通カードについて、528(33枚から2枚を選択)の同様に確からしい可能な組合せがある。コンピュータプログラムを用いて、手札Aが勝ちとなる182の組合せが特定される。従って、ゲームのこのステージにおいて、手札Aが勝つオッズは528/182=2.9である。図5において、4枚の共通カードが開示された。32枚のカードが残っている。コンピュータプログラムを用いて、手札Aが勝ちとなる18の組合せが特定される。従って、ゲームのこのステージにおいて、手札Aが勝つオッズは32/18=1.8である。
【0020】
議論された実施形態は、複数のプレイヤーが勝つことを排除できないことが認識されるべきである。「引き分け(tie)」の問題は、様々な方法で対処することができる。1つの実施形態において、オッズ及び賞金の値は、所定の手札で賭けをするプレイヤーは、その手札がそのゲームの勝利手札である場合には、その手札が単独の勝利手札であれ、共同の勝利手札であれ、その額を獲得するとの仮定に基づいている。つまり、勝者が何人かにかかわらず、同じ賞金を受け取る。別の実施形態において、所定の手札で賭けをするプレイヤーは、その手札が単独の勝利手札である場合にのみその額を獲得し、所定の手札で賭けをするプレイヤーは、その手札が勝利手札であるが単独の勝利手札ではない場合には、少ない額を獲得するとの仮定の下に賞金は設定される。例えば、勝者の各々は、単独の勝者であったならば獲得したであろう賞金の一部を獲得することができるであろう。引き分けを完全に排除することも又可能である。最初の手札の組の各々について、共通カードの組の確率分布は、可能な結果の全体集合において引き分けが存在しないように工夫することができるであろう。
【0021】
例えば、プレイされる手札の数、最初の手札の組のプール、最初の手札の組のプールの確率分布、共通カードの組、共通カードの組の確率分布、及び総賞金支払金の数学的期待値を変えることによって、任意の数の本ゲームのための賞金構造を得ることができることを当業者は分かるであろう。
【0022】
更なる実施形態において、賞金の額は、確率分布によってではなく、図7に示されるように、パリミュチュエル方式に従って手札の各々にされた賭けの総数の相対量によって決定することができる。この実施形態においては、賞金704は、賭けがされるのに応じて動的に表示するか、賭けをする窓口が閉められた後にのみ表示するか、又はゲームの終了時のみ且つ勝利手札についてのみ表示することができる。モニタは、開始手札の各々にされた賭けの数の情報を表示することができる。例えば、最初の手札のオッズ702が、手札の各々の券、すなわち「賭け(bet)」の数と共に表示される。各々が2ドルの券が合計1200枚購入されたとする。図7に示されるように、それらの券の240枚が手札Aを勝利手札として選択したとする。図8の実施形態に示されるように、Aが勝ち、支払率を60%とする場合、勝利券当たりのパリミュチュエル賞金支払金は、(1,200×2ドル×0.6)/240=6ドルである。
【0023】
ゲームは、少なくとも一部は、コンピュータで実行されるシステム、方法又は装置によって実行することができる。図9は、サーバで実行される、複数プレイヤー・テキサス・ホールデム・ゲームのフローチャート900である。ステップ902において、サーバは、最初の手札の組を生成し、手札の各々のオッズを計算し、最初の手札の組及びそれに対応するオッズ情報をプレイヤーに表示する。表示は、サーバに直接接続された、又はネットワークを介してサーバと通信するクライアント装置に接続された複数のモニタ上のものとすることができる。ステップ904において、最初の組が表示されている間、サーバは、プレイヤーから賭けを受け取る。賭けは、サーバと接続された異なる賭けステーションにおいてされることができる。賭け情報は、ネットワークを介して処理のためのサーバに送信される。サーバは、表示上の賭け情報を計算し、更新することができる。例えば、サーバは、図7に関して説明された、手札の各々にいくつの賭けがされているかを、リアルタイムで更新することができる。賭け情報の更新は、賭けの時間が終了しておらず、プレイヤーがまだ賭けをしている限り、続けることができる。賭けが締め切られた後、ステップ910において、サーバは5枚の共通カードを生成し、ステップ912において、それらをプレイヤーに表示する。共通カードの生成及び表示は、上述のように、又は代替手段によってなされることができる。共通カードが引かれ、プレイヤーに表示された後、ステップ914において、サーバは、勝利手札及び対応する支払金を決定する。最後に、ステップ916において、勝者に支払いが行われる。
【0024】
図10は、サーバで実行される、単独プレイヤー・テキサス・ホールデム・ゲームのフローチャート1000である。ステップ1002において、サーバは、最初の手札の組を生成し、手札の各々のオッズを計算し、最初の組及びそれに対応するオッズ情報をモニタ上でプレイヤーに表示する。ステップ1004において、最初の組が表示されている間、サーバは、プレイヤーから賭けを受け付ける。プレイヤーが賭けをした後、ステップ1006において、サーバは5枚の共通カードを生成し、ステップ1008において、それらをプレイヤーに表示する。共通カードの生成及び表示は、上述のやり方でなされることができる。共通カードが引かれ、プレイヤーに表示された後、ステップ1010において、サーバは、勝利手札を決定し、プレイヤーが勝利手札を持っているかをチェックする。プレイヤーが勝利手札を持っていた場合には、ステップ1012において、コンピュータ装置は勝者に支払いを行う。
【0025】
特定の実施形態において、ゲームは、スタンドアローンのゲーミング機又はサーバによって実行される。図11は、シミュレーションカードゲームのためのスタンドアローンのゲーミング装置1100の実施形態を示す。ゲーミング装置1100は、表示ユニット1102、プレイスリップをスキャンするためのプレイヤー入力装置(例えば、スキャンユニット1104)、及び券をプレイヤーに発行するための券発行ユニット1106を含む。ゲーミング装置1100は、最初のエントリーの組を生成し、その最初の組を表示ユニット1102に表示する制御部を有する。制御部は又、スキャン装置からプレイヤーの賭けを受け取り、プレイヤーに券を発行する。券を発行した後、制御部は、共通カードの組を含むゲーミング情報を生成し、予め決められたゲームのルールに従って、プレイヤーが勝利手札を持っているかを判定する。ゲーミング装置1100は又、図12に示されるようにサーバ1202に接続することができ、その場合、ゲーミング装置1100は、適切なネットワークインターフェース装置(図示されない)を更に含むことができる。ゲーミング装置1102は、通信ネットワーク1204を介してサーバ1202に接続される。図12に示される実施形態において、ゲーミング装置の各々は、プレイヤーから賭けを受信し、賭け情報をサーバ1202に渡し、サーバ1202から受信したゲーム情報を表示する。
【0026】
上述のように、カードは、様々な仕方でプレイヤーに表示され、明らかにされることができる。例えば、特定の実施形態において、プレイヤーは、前もって明らかにされた1枚又はそれ以上の共通カードを用いて、賞金が固定額の賭けをすることができる。図13の実施形態に示されるように、プレイヤーが賭けをする、A−Lに名付けられた12組の手札が表示されることができる。この例において、単位賭け金は2ドルで、支払いは50%から70%の間である。手札についての賞金は、60%の払戻しが生じるように最初に計算することができる。引き続いて、賞金は、一番近いドルに丸められ、その結果、手札についての支払率が60%から外れるものとすることができる。図13に更に示されるように、本実施形態において、5枚の共通カードの1枚であるハートの2が、賭けをする前に最初に表示される。残りの4枚の共通カードは、プレイヤーが賭けをすると明らかにされるものとすることができる。明らかにされる共通カード、及び残りの4枚の共通カードが残りの27枚のカード(すなわち、標準の52枚のカード引く12組の手札引くハートの2)からランダムに選択されるという事実に基づいて、確率が、手札の各々に割り当てられることができる。例えば、手札Aについて、他の11組の手札及び最初の共通カードがハートの2であるという事実の下で、手札Aが勝つ確率は、16.88%である。この確率は、手札Aが勝利手札となる、残りの27枚のカードからの4枚のカードの組合せの数を数えることにより計算される。例えば、コンピュータプログラムは、手札Aが勝利手札となる、ちょうど2,962のそのような4枚のカードの組合せを特定することができる。27個から4個の組合せは、17,550あるので、残りの4枚の共通カードによって手札Aが勝利手札となる確率は、2,962/17,550=16.88%である。賭け金及び手札が勝つ確率が与えられると、賞金を割り当てることができる。例えば、図13の実施形態において、手札Aは、単位賭け当たり7ドルの賞金が割り当てられる(59.1%の賞金支払いが生じる)。
【0027】
図14に示されるように、プレイヤーが賭けをした後、残りの4枚の共通カードが明らかにされ、それにより勝者に賞金を与えることができる(この例においては、手札Aはフラッシュで勝っている)。手札Aに賭けをしたプレイヤーは2ドルの賭け金当たり7ドルを受け取る。最初の開始手札の組及び明らかにされる共通カードは、ゲームによって変えることができる。1つの実施形態において、データベースが、開始手札の組を記憶することができる(例えば、テーブルのレコードの各々は、12組の開始手札及び共通カード並びに対応する確率を含む)。
【0028】
ゲームは、様々な種類の許容される賭けで実行することができることが認識されるべきである。図15に示される実施形態において、パリミュチュエル形式の賭け方式が実行される。例えば、表示1500は、プレイヤーが賭けをする、A−Lに名付けられた12組の手札1502を表示することができる。単位賭け金は2ドルで、支払率は80%である。賭けの前に、表示1500は又、5枚の共通カードの1枚1506(この場合、賭けの前の共通カード1508はハートの2)を表示することができる。残りの4枚の共通カードは、プレイヤーが賭けをすると明らかにされることができる。図15に示されるように、表示1500は、例えばパリミュチュエル方式の競馬において定められるような、手札1502の各々についてのオッズ1504を含むことができる。例えば、手札Aについて、オッズは3.0:1である。1単位賭けについての賞金は、1単位より3.8単位大きい(例えば、4.8単位)ものであると決めることができる。これらのオッズは、された賭けに基づくものとし、プレイヤーが賭けをする毎に周期的に更新することができる。例えば、図15に表示されたオッズは、以下の賭け情報を反映する:手札Aに21,406ドル、手札Bに3,014ドル、手札Cに2,628ドル、手札Dに11,380ドル、手札Eに594ドル、手札Fに20,100ドル、手札Gに37,118ドル、手札Hに11,306ドル、手札Iに8,594ドル、手札Jに7,290ドル、手札Kに6,088ドル、及び手札Lに1,322ドル。図15に示された実施形態において、手札の各々のオッズは、手札のすべてにされた単位賭けの総数に支払率(80%)を乗じ、個々の手札にされた単位賭けの数で除し、1を減じ、一番近い1/10に丸めることにより計算される。例えば、合計65,420の単位賭け(手札のすべてへの賭け金の合計を単位賭け金で除したもの)及び手札Aへの10,703の単位賭け(21,406ドル/2ドル)があるので、手札Aのオッズは、
0.80×65,420/10,703−1=3.89であり、これは丸められ3.8となる。
【0029】
賭けがされた後、残りの4枚の共通カード1506が明らかにされ、勝者が決定される。勝者は、その手札のオッズに示された配当金を受け取る。引き分けは、様々な仕方で解決することができる。例えば、配当金は、「正味のプール(net pool)」(例えば、賭け金の合計の支払率倍)を、引き分けにおいて合わせ持たれた勝利手札の単位賭けの数で除することにより計算されるというルールとすることができるであろう。
【0030】
上述のように、プレイヤーは、「勝利」賭け(すなわち、唯一の勝つ方法が、プレイヤーの手札が「勝利」することである)以外に、様々な形式の賭けをすることが許されるものとすることができる。1つの実施形態において、ゲームは、少なくとも一部は、生放送においてディーラーによる生のセッティングで実行されることができる。賭け形式に関して、ゲームは、競馬及びドッグレースの賭け形式と同様の賭け形式、並びに将来に累積するプールを組み込むことができる。そのような複数の側面を有する、カジノ環境におけるゲームは、カードプレイヤー、競馬、ドッグレース、ハイアライの予想屋、パリミュチュエルプール番号プレイヤー、カジノの顧客、宝くじプレイヤー等に訴えることができる。生の実施形態は又、プレイヤーの信憑性の認識を改善する。更には、プールが大きいことによって、ゲームに興奮が注ぎ込まれ、プレイヤーを引きつけることができる。
【0031】
生(又は一部生)のバージョンについて、ゲームは、走路又はフロントン(fronton)からビデオ信号をアップリンクするのと同様の方法で、著名なカジノのフロアーから生放送することができる。カメラは、カードテーブルの上方に置かれ、そのカードテーブルの上に生のディーラーがカードを置き、そのカードテーブルの目立つ場所には、高い信頼性を与えるために公式の「オブサーバ」又は「審判」がいるものとすることができる。オブザーバだけができるように、プレイヤーはテーブルの周りに着席することができる。完全なシャッフルに続いて、ディーラーは、12組の2枚のカードの手札を表を向けてテーブルの上に置き、5枚のカードのフロップの山の追加的な4枚のカードを表を下にして、中央のカードを表を向けて置くことができる。
【0032】
パリミュチュエル方式の賭けは、競馬から様々な賭け形式(例えば、単勝、2位までの複勝、3位までの複勝、連勝単式、連勝複式、三連勝単式の賭け)を組み込むことができる。図15に示される実施形態において、プレイヤーは、任意の単勝、2位までの複勝、3位までの複勝、連勝単式、連勝複式、三連勝単式の賭けをすることができる。図16に示されるような賭けスリップ1600を用いることができる。プレイヤーは、対応する卵形1604を選択することにより賭け形式1602を選択し、その賭け形式に応じてカラム1、2及び/又は3から手札1606を指示する。例えば、連勝単式賭けは、プレイヤーが1位及び2位の手札をその順番で正しく当てた場合に、プレイヤーが勝つことを意味する。従って、連勝単式賭けについて、プレイヤーは、カラム1から1つの手札及びカラム2から1つの手札を選択するであろう。
【0033】
勝利賭け形式のオッズは、更に主表示に表示することができる。他の賭け形式の賭け情報は、別の表示(又は主表示)上でプレイヤーに提示することができる。例えば、図17に示されるように、単勝、2位までの複勝、又は3位までの複勝の賭け形式の単位賭けの数の表示1700があるものとすることができるであろう。別の例として、図18に示されるように、連勝単式賭け形式の単位賭けの数の表示1800があるものとすることができるであろう。これに代えて、又はこれに加えて、図19に示されるように、連勝単式賭けの賭け情報から得られたオッズは、表示1900上に表示することができる。この情報の表示は、周期的に更新することができるであろう。
【0034】
これらの「競馬」形式の賭け形式について、どのように賞金が決定されるかの例として、図17の単勝、2位までの複勝、又は3位までの複勝の賭け情報を考える。賭け当たり2ドルについて、表示1700は、単勝、2位までの複勝、又は3位までの複勝の個々のプールを表示する。ゲームの結果が図20に示されるようなものであるとする(1位の勝利手札はフラッシュで手札A、2位の勝利手札はスリーカードで手札H、3位の勝利手札はハイカードのエースのツーペアで手札G)。手札A及び手札Hの2位までの複勝は80%の支払率であるので、2位までの複勝賭けの配当金は、80%×2位までの複勝賭けの総数、を手札A及び手札Hの2位までの複勝賭けの数で除す(以下の式による)。
80%×(9,295+5,414+17,944+7,972+17,194+10,863+11 ,386+7,322+7,799+7,476+2,644+574)/(9,295+7,322)=5.0976単位=10.10ドル(一番近いダイムに丸められた)
【0035】
連勝単式賭けが図18に示される。表示1800は、可能な選択の各々の単位賭けを表示する(例えば、ABは、手札Aが1位で手札Bが2位)。図18の賭けに基づいて、オッズは、表示1900(図19)にあるように表示されることができる。
【0036】
ゲームは又、イベントベースの賭け形式(特定のイベントが起こるか又は起こらないかの賭け)をサポートすることができる。プレイヤーは、共通カードが配られると、「スリーカード」、「フォーカード」、「ストレート」、又は「フラッシュ」が、手札の少なくとも1つに割り当てられた役の名前(legend)であるか否かを賭けることができるであろう。例えば、共通カードが配られると、手札の各々は、手札が資格を得る正に1つの役の名前(例えば、ワンペア、スリーカード、ツーペア、フルハウス、フォーカード、ストレートフラッシュ、ロイヤルストレートフラッシュ)が割り当てられることができる。図21は、プレイヤーが「スリーカード」の賭けの種類を選択した、そのようなゲームの賭けスリップ2100を示す。図22は、対応する、発行されたこの賭けの券2200を示し、この券は、ゲーム番号、日付、賭けの種類、結末、及び賭け金を明らかにする。ゲームの結果が図20のような場合は、手札Hに割り当てられる役の名前は「スリーカード」である。なぜならば、それが2枚のカードと共通カードを組み合わせることにより可能な最高の役だからである。「スリーカード」のイベントへの賭けの金額が5,746ドルで、スリーカードが起こらないイベントへの賭けの金額が3,589ドルであるとする。そうすると、2ドルの賭け金についての配当金は、2ドル×(0.80)×(5,746ドル+3,589ドル)/5,749ドル=2.60ドル、すなわち0.60ドルの儲けとなる。
【0037】
更に、プールが時間と共に増やされる累積的賭け形式があるものとすることができるであろう。例えば、12組の手札のゲームについて、ロイヤルストレートフラッシュが起きる確率は、2,696.0分の1である。これらのオッズは、累積的パリミュチュエルプールをサポートするのに十分であるものとすることができる。ゲームの開始に当たって参加を促すために、ゲーミング組織(又は他の主催主体)は、著しい長期的損失を負わずに、最初のプールに、魅了する金額を供給することを考えることができるであろう。「ロイヤルストレートフラッシュ」に賭けをしたプレイヤーについては、賭け金の80%がプールに行く。ロイヤルストレートフラッシュが手札の1つについての役の名前である場合、そのゲームでロイヤルストレートフラッシュに賭けをしたプレイヤーの間でプールが分けられ、さもなくば、プールは次のゲームに繰り越される。
【0038】
他の賭け形式は、競馬における複数レースの賭け形式と同様に、複数のゲームにわたることができるであろう。競馬において、複数のレースに適用する賭けがある。例えば、「ピック6(Pick 6)」賭けは、プレイヤーに、ピック6(例えば、その日の最初の6レース)の最初のレースの前に、6つの連続したレースの勝者を選択することを要求する。この形式の「複数イベント」賭けは、様々な仕方でパリミュチュエルポーカーに適用されることができるであろう。
【0039】
コンピュータベースでの実行の1つの実施形態において、開始手札の組は、前もって決められ、プレイヤーに利用可能とすることができるであろう(例えば、別々のモニタに表示され、又は同じモニタ上で循環される)。プレイヤーは、6つの手札の順列を選択することができる。プレイヤーは、第1ないし第6ゲームの勝者についての選択を指示し、文字AないしLの順列を選択する機会を持つことができる。
【0040】
複数イベントの賭け形式は、様々な仕方で実行することができることが認識されるべきである。1つの実施形態において、複数イベントの賭け形式は、生のゲームを模倣し、又はたどるように行われることができる。例えば、プレイヤーは、開始手札の第1の組が配られると、「ピック6」賭けをすることができるであろう。プレイヤーは、第1ゲームの開始手札を知るだけで6順列賭けをすることができる。他の選択は、ブラインド(blind)とすることができる。
【0041】
他の実行において、「ピック6」の一連のゲームは、同じ開始手札の組及び共通カードを含むことができる。すなわち、開始手札及び共通カードが、第1ゲーム配られることができる。一連の引き続き行われるゲームについて、これらの開始手札(及びことによると共通カード)は、同じままである。残りのカードは、一連のゲームの各々について、取り戻され(recovered)、再シャッフルされる。複数イベントの賭けを行う更に別の方法は、複数のゲームを同時に行わせることである。
【0042】
任意の上述の賭け形式(又は他の望ましい賭け形式)は、競馬におけるように、統一販売価格(price point)以上の最低保証支払金を用いることができる。これは、プレイヤーの賭けのパターン及び運営者の自由裁量による。これに代えて、ゲーミング場が、勝利賭けは少なくとも最初の賭け金を受け取ることを保証することができるであろう。このことは、運営者が、賭け金の合計以上の支払いをしないことを保証するであろう。
【0043】
上述のシステム、機械(apparatus)、装置(device)等の様々な態様が、機械読取可能な一連の命令を実行するためのコンピュータ又は他の処理装置を動作させることによりハードウエア、ソフトウエア又はそれらの任意の組合せにおいて実現することができる機能、特徴、ロジック、プロセス、方法及び/又はステップを具体化することができることが分かるであろう。その命令は、様々な種類の信号担体又はデータ記憶一次、二次又は三次媒体に存在することができる。媒体は、例えば、無線ネットワークの構成要素によってアクセス可能な、又は無線ネットワークの構成要素内に存在する(示されない)RAMを含むことができる。RAM、ディスケット又は他の二次記憶媒体に含まれているにせよ、含まれていないにせよ、その命令は、DASD記憶(例えば、従来の「ハードディスクドライブ」又はRAIDアレイ)、磁気テープ、電子的読出し専用メモリ(例えば、ROM、EPROM又はEEPROM)、フラッシュメモリカード、光記憶装置(例えば、CD−ROM、WORM、DVD、デジタル光テープ)、紙の「パンチ」カード、又はデジタル及びアナログ伝送媒体を含む他の適切なデータ記憶媒体といった、様々な機械読取可能なデータ記憶媒体に記憶されることができる。
【0044】
本発明は、本発明の1つの実施形態を参照して、具体的には示され、説明されたが、以下の特許請求の範囲に規定される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細について、様々な変更が可能であることを当業者は理解するであろう。更には、上述の様々な論理的機能は、逐次的なステップで示され、又は説明されたが、本発明を実施するために異なる順序も又用いることができ、1つ又はそれ以上のステップを同時に行うことができることが分かるであろう。更には、本発明の要素が単数で記載され、又はクレームされることがあるが、単数に限定することが明示的に述べられていない限りは、複数も考えられている。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】ホールデム・ポーカー・ゲームの最初の表示を図示する。
【図2】ホールデム・ポーカー・ゲームにおいて賭けをするために用いられるプレイスリップを示す。
【図3】ホールデム・ポーカー・ゲームの券を示す。
【図4】3枚の共通カードが明らかにされた後のビデオ表示を示す。
【図5】4枚の共通カードが明らかにされた後のビデオ表示を示す。
【図6】ゲームの最後における表示の例を示す。
【図7】本発明の代替の最初の表示である。
【図8】勝利手札への支払金を伴った最後の表示を示す。
【図9】複数プレイヤー・テキサス・ホールデム・ポーカー・ゲームのフローチャートである。
【図10】単独プレイヤー・テキサス・ホールデム・ポーカー・ゲームのフローチャートである。
【図11】スタンドアローンのゲーミング装置を示す。
【図12】複数のネットワークベースのゲーミング装置を示す。
【図13】テキサス・ホールデム・ポーカー・ゲームの別の実施形態の最初の表示を示す。
【図14】残りの共通カードの組が明らかにされた後の図13のビデオ表示を示す。
【図15】パリミュチュエル形式の賭けをサポートするテキサス・ホールデム・ポーカー・ゲームの実施形態の最初の表示を示す。
【図16】図15のゲームにおけるパリミュチュエル形式の賭けをするための賭けスリップの実施形態を示す。
【図17】パリミュチュエル形式の賭けをサポートするための「賭け」の表示を示す。
【図18】パリミュチュエル形式の賭けをサポートするための別の「賭け」の表示を示す。
【図19】パリミュチュエル形式の賭けをサポートするための「オッズ」の表示を示す。
【図20】パリミュチュエル形式の賭けをサポートするテキサス・ホールデム・ポーカー・ゲームの別の実施形態の結果のビデオ表示を示す。
【図21】別の形式の賭けをするための賭けスリップを示す。
【図22】図21の賭けスリップから発行された券を示す。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、運のゲーム(game of chance)を実行するコンピュータシステムに関する。より詳細には、本発明は、ポーカー形式のカードゲームをシミュレートする運のゲームを実行するコンピュータシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ化されたギャンブル、すなわちくじゲーム及びインスタントゲームは、政府主催であれ、私企業主催であれ、非常な人気となり、その歴史は少し前にさかのぼる。人々がゲームに参加することによって、人々には相当の金額を獲得するチャンスが与えられる一方、私的団体及びくじ当局が、そのいくらかは公的又は慈善目的である金を集めることもできる。課税される場合は、ゲームの売上は又、州及び市の政府に追加的な収入を与える。
【0003】
技術が進歩するにつれて、多くのゲームが、紙の券ベースの環境からコンピュータベースの環境に移植されている。コンピュータベースの環境においてゲームを実施することによって、ゲームの運営はより容易になる。カジノの所有者及び/又は政府当局は、ゲーム機からほぼ即時に売上情報を得ることができる。しかしながら、コンピュータベースの環境において従来のゲームを実施することは、一般的には直接的なプロセスではない。まず第一にプレイヤーを引きつけるゲームの特徴を維持し、更にコンピュータ環境を用いてゲームをよりプレイヤーにやさしいものとするために多くの困難を克服しなければならない。コンピュータベースの環境への移植に難題をもたらすゲームの1つが、トランプゲームである。
【0004】
従って、例えば、ゲームを簡単化するコンピュータベースの環境において利用可能な追加的情報と共にゲームの興奮をプレイヤーが体験できる、コンピュータベースの環境上で利用可能なホールデム・ポーカーといった、トランプゲームに異なる戦略的要素を持たせることが望ましい。
【発明の開示】
【0005】
1つの実施形態は、シミュレーションカードゲームを行うための方法を含む。1つのそのような方法は、仮想ゲームに対する、複数のエントリー及び少なくとも1組の共通ゲーム要素をプレイヤーに表示し、エントリーの各々が少なくとも2つのゲーム要素を含み、ゲーム要素の各々が仮想ゲームのゲームルールに従ってゲームの値と関連づけられるステップと、少なくとも1つの賭け形式に関連する賭けをプレイヤーから受け取るステップと、共通ゲーム要素の組の残りのゲーム要素をプレイヤーに表示するステップと、複数のエントリー、少なくとも1つの賭け形式に基づき、且つ仮想ゲームのゲームルールに従って賭けが勝つか否かを決定するステップとを含む。
【0006】
別の実施形態は、シミュレーションカードゲームを行うための装置を含む。1つのそのような装置は、制御部と、制御部と通信する表示装置であって、エントリーの各々が少なくとも2つのゲーム要素を含み、ゲーム要素の各々が仮想ゲームのゲームルールに従ってゲームの値と関連づけられる、複数のエントリー及び少なくとも1組の共通ゲーム要素をプレイヤーに表示するよう構成された表示装置と、制御部と通信するプレイヤー入力装置であって、プレイヤーにより選択された、少なくとも1つの賭け形式のプレイヤーの賭けを受信し、プレイヤーの賭けを制御部に送信するよう構成されたプレイヤー入力装置と、制御部と通信する券発行装置であって、券情報を制御部から受信し、券をプレイヤーに発行するよう構成された券発光装置とを含み、表示装置は、プレイ情報を制御部から受信し、更にプレイ情報をプレイヤーに表示するよう構成され、制御部は、複数のエントリーに基づき、且つ仮想ゲームのゲームルールに従ってプレイヤーの賭けが勝つか否かを決定するよう構成されたことを特徴とする。
【0007】
更なる実施形態は、シミュレーションカードゲームを行うためのシステムを含む。1つのそのようなシステムは、通信ネットワークと、通信ネットワークと通信する、少なくとも1つのゲーミング装置と、通信ネットワークを介して少なくとも1つのゲーミング装置と通信する、仮想ゲームをホストするよう構成されたサーバとを含み、少なくとも1つのゲーミング装置は、ゲーム情報をサーバから受信し、エントリーの各々が少なくとも2つのゲーム要素を含み、ゲーム要素の各々が仮想ゲームのゲームルールに従ってゲームの値と関連づけられる、複数のゲームエントリー及び少なくとも1組の共通ゲーム要素をプレイヤーに表示し、プレイヤーの賭けをプレイヤーから受信し、プレイヤーの賭けをサーバに送信し、券情報をサーバから受信し、券をプレイヤーに発行し、共通ゲーム要素の組の残りをプレイヤーに表示し、複数のエントリーに基づき、且つ仮想ゲームのゲームルールに従ってプレイヤーの賭けが勝つか否かを特定する勝利情報をサーバから受信するよう構成されていることを特徴とする。
【0008】
他の態様及び特徴は、以下の図面の簡単な説明、発明の詳細な説明及び特許請求の範囲の検討後明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
この出願は、2005年3月23日に出願された、名称「コンピュータで実行されるシミュレーションカードゲーム」である、同時係属の米国特許出願第11/088,166号の一部継続出願であって、当該出願の優先権の利益を主張し、それにより内容全体を引用によりここに組み入れる。
【0010】
テキサス・ホールデム・ポーカー・ゲームというトランプゲームのルールは簡単である。プレイヤーは、プレイヤーの手にある2枚のカード及びテーブルの上にある他の5枚の共通(community)カードの7枚のカードから、自身の最高のポーカーの役を作る。従って、ゲームにとどまっているすべてのプレイヤーは、3枚又は4枚の共通カードを用いて、自身の最高の役を作る。最強の役のプレイヤーが勝つ。ゲームは、ディーラーがプレイヤーの各々に2枚のカードを伏せて配ることにより始まり、ベットラウンド(round of betting)が始まる。ベット(bet)、レイズ(raise)及びフォールド(fold)がすべて終了した後、最初の3枚の共通カードが配られる。
【0011】
最初の3枚の共通カードは、すべて同時に表を向けられ、「フロップ(flop)」と呼ばれる。フロップは、ゲームを続けて最後の2枚のカードを見るのは誰かを決める、ゲームにおける節目であることが多い。ベットラウンドは、フロップのすぐ後に行われる。フロップが自身の手札(hand)に合わない場合は、ほとんどのプレイヤーはここでフォールドする。4番目の共通カードは、「ターン(turn)」と呼ばれる。前のプレイにおけるように、賭けがされる。最後に、5番目で最後の共通カードが、表を向けられる。このカードは、一般に「リバー(river)」と呼ばれる。最後のベットラウンドが終了し、次いでプレイヤーが自身のカードの表を向け、最高の役のプレイヤーが勝つ。
【0012】
テキサス・ホールデム・ポーカーなどのシミュレーションカードゲームを行うための方法並びにコンピュータで実行される装置及びシステムの様々な実施形態が以下で説明される。しかしながら、他の種類のゲーム及びカードゲームが実行されることができることが認識されるべきである。1つの実施形態において、ゲームは、一般に2つのステージを含む。第1ステージは、最初の2枚の手札の組を決定し、表示することを含む。第2ステージは、共通カード−−すべてのプレイヤーで共有される5枚のカードを決定し、表示することからなる。その各々の勝利オッズがプレイヤーに表示される、複数の、2枚の手札の組から1組を、プレイヤーが選択する。勝利オッズは、ゲーム中に更新することができる。ゲームの最後において、プレイヤーが勝利手札(winning hand)を持っていれば、そのプレイヤーは、選択した手札の組に関連する賞金を獲得する。
【0013】
図1は、テキサス・ホールデム・ポーカー・ゲームの実施形態の最初のステージの表示100を示す。表示100は、ゲームにおける複数のエントリー(entry)を含み、そのエントリーの各々は、標準的なデッキ(deck)からの2枚のトランプカードすなわちゲーム要素からなる。エントリーの各々は、しるし102で名付けられ、この例においてはアルファベットの文字が用いられる。プレイヤーが選択を行う最初の手札の組を決定するために、様々な実施形態が存在する。1つの実施形態において、実世界で行われるゲームのように、その組が、ランダムな順番にされた物理的なデッキから配られるかのように、最初の手札の組を決定することができる。代替実施形態において、最初の手札の組は、手札の組のプール(pool)から選択することができる。そのようなプールは、魅力のある一連のオッズ及びそれに付随する賞金といった望ましい特徴を持つ重複のない手札の組からなるものとすることができる。そのようなプールは、循環されるか、又はランダムに選ばれる選択の各々であるとすることができる。更に別の実施形態において、ゲームのすべての段階(instance)について、同じ最初の手札の組が用いられることができる。
【0014】
1つの実施形態において、これらのカードを表示する場合に、カードはまず、その裏側がスクリーンに現れ、次いで、これらのカードの各々の値が1つずつ明らかにされる。別の実施形態においては、カードの各々が最初にスクリーンに現れた時に、カードの各々の値は明らかである。2枚のカードのエントリーの各々は、手札がゲームに勝つオッズ104と賞金額106を関連づけた。賞金は、賞金額の増加が最小となることを考えて、手札についての賞金支払金106の数学的期待値ができるだけ互いに近いか、又は固定の比率となるように設定される。例えば、図1の実施形態に示されるように、手札の各々に割り当てられた賞金は、賞金額106の各々が端数のないドルの額であり、賭けの各々についての総払戻しは、約2%内で60%に近い。
【0015】
図2は、テキサス・ホールデム・ゲームにおいて賭けをするために用いることができるプレイスリップ(play slip)200を示す。プレイスリップ200は、ゲーム名202、賭け金204、プレイヤーへの指示206、上述のビデオ表示100上のしるしに対応するしるしの組208、及びプレイヤーが自身の選択を指示することができる領域210を含む。プレイヤーが自身の選択に印をつけた後、プレイスリップ200は、くじ販売業者に渡され、そのくじ販売業者はコンピュータ端末でその券をスキャンすることができ、それによって、例えば、中央制御システムにその賭けが登録される。その賭けが登録された後、中央システムは、端末に、図3に示されるように、例えば、ゲーム名302、賭け金304、プレイヤーの選択306、及びプレイヤーの選択が勝利手札である場合に与えられる賞金308を示す券300をプレイヤーに対して発行させる。
【0016】
図4は、3枚の共通カード402が明らかにされた後のビデオ表示400を示す。共通カードの組は、様々な仕方で決定することができる。1つの実施形態において、共通カードは、実世界で行われるゲームのように、ランダムな順番にされた物理的なデッキから配られるかのように決定することができる。共通カード402が表示された後、手札の各々の勝つ見込みを反映するために、手札の各々に関連するオッズ404及び賞金406を更新することができる。この場合、プレイヤーに表示されるオッズは、ゲームが物理的なデッキで行われているかのように、様々な勝利手札の実際の確率を示すことができる。別の実施形態において、共通カードの組は、確率分布によって決定することができ、その場合、実際のカードの組はランダム番号生成機によって選択することができるであろう。最初の手札の組の各々について、共通カードの組の確率分布があるとすることができるであろう。この場合、最初の手札に割り当てられるオッズ404は、その確率分布から得ることができる。例えば、手札に割り当てられるオッズは、その手札を勝ちとする分布における共通カードの組の確率の合計とすることができるであろう。特定の実施形態において、これらの方法は、ステージにおいて、又は組合せにおいて実施することができるであろうことが理解される。例えば、最初の3枚の共通カード(「フロップ」)402は確率分布によって決定され、残りの2枚のカード(「ターン」及び「リバー」)はランダムな順番にされたデッキから配られたかのように決定することができるであろうようにである。
【0017】
図5は、「ターン」としても知られる5番目の共通カード502が明らかにされた後のビデオ表示500を示す。表示されたオッズ504は、明らかにされた4枚の共通カードすべての値のために変化することができた、様々な勝利手札の確率を反映するために、調整することができる。この場合、手札B−Fといったとうてい勝つことができないあらゆる手札は、もはや表示されないものとすることができるであろう。これに代えて、元のオッズは引き続き表示されることができる。更に別の実施形態において、勝ちでないしるし508は、勝ちでない手札の各々に関連づけることができる。
【0018】
図6は、ゲームの最後のビデオ表示600を示す。この時点で、最後の共通カードである「リバー」602が明らかにされる。表示装置又はモニタは、もはやいかなるオッズも表示せず、勝利手札についてのみ賞金額606を表示する。表示装置又はモニタは又、どの手札が勝利手札であるかの表示及び言語による結果の記述を表示することができる。
【0019】
上述の様々な実施形態において、エントリー勝利オッズは、ゲームの3つのステージ:(1)プレイヤーが賭けをする時点である、任意の共通カードが開示された前、(2)3枚の共通カードが開示された後、及び(3)4枚の共通カードが開示された後、において表示することができる。オッズは様々な方法で計算することができることが認識されるべきである。例えば、ハートのクイーン及びハートの8からなる図1の手札Aを考える。共通カードについて、376,992(36枚から5枚を選択)の同様に確からしい可能な組合せがある。コンピュータプログラムを用いて、手札Aが勝ちとなる65,634のこれらの組合せが特定される。従って、手札Aが勝つオッズは、376,992/65,634=5.7で、その逆数は5.7である。図4において、共通カードが開示された。残りの2枚の共通カードについて、528(33枚から2枚を選択)の同様に確からしい可能な組合せがある。コンピュータプログラムを用いて、手札Aが勝ちとなる182の組合せが特定される。従って、ゲームのこのステージにおいて、手札Aが勝つオッズは528/182=2.9である。図5において、4枚の共通カードが開示された。32枚のカードが残っている。コンピュータプログラムを用いて、手札Aが勝ちとなる18の組合せが特定される。従って、ゲームのこのステージにおいて、手札Aが勝つオッズは32/18=1.8である。
【0020】
議論された実施形態は、複数のプレイヤーが勝つことを排除できないことが認識されるべきである。「引き分け(tie)」の問題は、様々な方法で対処することができる。1つの実施形態において、オッズ及び賞金の値は、所定の手札で賭けをするプレイヤーは、その手札がそのゲームの勝利手札である場合には、その手札が単独の勝利手札であれ、共同の勝利手札であれ、その額を獲得するとの仮定に基づいている。つまり、勝者が何人かにかかわらず、同じ賞金を受け取る。別の実施形態において、所定の手札で賭けをするプレイヤーは、その手札が単独の勝利手札である場合にのみその額を獲得し、所定の手札で賭けをするプレイヤーは、その手札が勝利手札であるが単独の勝利手札ではない場合には、少ない額を獲得するとの仮定の下に賞金は設定される。例えば、勝者の各々は、単独の勝者であったならば獲得したであろう賞金の一部を獲得することができるであろう。引き分けを完全に排除することも又可能である。最初の手札の組の各々について、共通カードの組の確率分布は、可能な結果の全体集合において引き分けが存在しないように工夫することができるであろう。
【0021】
例えば、プレイされる手札の数、最初の手札の組のプール、最初の手札の組のプールの確率分布、共通カードの組、共通カードの組の確率分布、及び総賞金支払金の数学的期待値を変えることによって、任意の数の本ゲームのための賞金構造を得ることができることを当業者は分かるであろう。
【0022】
更なる実施形態において、賞金の額は、確率分布によってではなく、図7に示されるように、パリミュチュエル方式に従って手札の各々にされた賭けの総数の相対量によって決定することができる。この実施形態においては、賞金704は、賭けがされるのに応じて動的に表示するか、賭けをする窓口が閉められた後にのみ表示するか、又はゲームの終了時のみ且つ勝利手札についてのみ表示することができる。モニタは、開始手札の各々にされた賭けの数の情報を表示することができる。例えば、最初の手札のオッズ702が、手札の各々の券、すなわち「賭け(bet)」の数と共に表示される。各々が2ドルの券が合計1200枚購入されたとする。図7に示されるように、それらの券の240枚が手札Aを勝利手札として選択したとする。図8の実施形態に示されるように、Aが勝ち、支払率を60%とする場合、勝利券当たりのパリミュチュエル賞金支払金は、(1,200×2ドル×0.6)/240=6ドルである。
【0023】
ゲームは、少なくとも一部は、コンピュータで実行されるシステム、方法又は装置によって実行することができる。図9は、サーバで実行される、複数プレイヤー・テキサス・ホールデム・ゲームのフローチャート900である。ステップ902において、サーバは、最初の手札の組を生成し、手札の各々のオッズを計算し、最初の手札の組及びそれに対応するオッズ情報をプレイヤーに表示する。表示は、サーバに直接接続された、又はネットワークを介してサーバと通信するクライアント装置に接続された複数のモニタ上のものとすることができる。ステップ904において、最初の組が表示されている間、サーバは、プレイヤーから賭けを受け取る。賭けは、サーバと接続された異なる賭けステーションにおいてされることができる。賭け情報は、ネットワークを介して処理のためのサーバに送信される。サーバは、表示上の賭け情報を計算し、更新することができる。例えば、サーバは、図7に関して説明された、手札の各々にいくつの賭けがされているかを、リアルタイムで更新することができる。賭け情報の更新は、賭けの時間が終了しておらず、プレイヤーがまだ賭けをしている限り、続けることができる。賭けが締め切られた後、ステップ910において、サーバは5枚の共通カードを生成し、ステップ912において、それらをプレイヤーに表示する。共通カードの生成及び表示は、上述のように、又は代替手段によってなされることができる。共通カードが引かれ、プレイヤーに表示された後、ステップ914において、サーバは、勝利手札及び対応する支払金を決定する。最後に、ステップ916において、勝者に支払いが行われる。
【0024】
図10は、サーバで実行される、単独プレイヤー・テキサス・ホールデム・ゲームのフローチャート1000である。ステップ1002において、サーバは、最初の手札の組を生成し、手札の各々のオッズを計算し、最初の組及びそれに対応するオッズ情報をモニタ上でプレイヤーに表示する。ステップ1004において、最初の組が表示されている間、サーバは、プレイヤーから賭けを受け付ける。プレイヤーが賭けをした後、ステップ1006において、サーバは5枚の共通カードを生成し、ステップ1008において、それらをプレイヤーに表示する。共通カードの生成及び表示は、上述のやり方でなされることができる。共通カードが引かれ、プレイヤーに表示された後、ステップ1010において、サーバは、勝利手札を決定し、プレイヤーが勝利手札を持っているかをチェックする。プレイヤーが勝利手札を持っていた場合には、ステップ1012において、コンピュータ装置は勝者に支払いを行う。
【0025】
特定の実施形態において、ゲームは、スタンドアローンのゲーミング機又はサーバによって実行される。図11は、シミュレーションカードゲームのためのスタンドアローンのゲーミング装置1100の実施形態を示す。ゲーミング装置1100は、表示ユニット1102、プレイスリップをスキャンするためのプレイヤー入力装置(例えば、スキャンユニット1104)、及び券をプレイヤーに発行するための券発行ユニット1106を含む。ゲーミング装置1100は、最初のエントリーの組を生成し、その最初の組を表示ユニット1102に表示する制御部を有する。制御部は又、スキャン装置からプレイヤーの賭けを受け取り、プレイヤーに券を発行する。券を発行した後、制御部は、共通カードの組を含むゲーミング情報を生成し、予め決められたゲームのルールに従って、プレイヤーが勝利手札を持っているかを判定する。ゲーミング装置1100は又、図12に示されるようにサーバ1202に接続することができ、その場合、ゲーミング装置1100は、適切なネットワークインターフェース装置(図示されない)を更に含むことができる。ゲーミング装置1102は、通信ネットワーク1204を介してサーバ1202に接続される。図12に示される実施形態において、ゲーミング装置の各々は、プレイヤーから賭けを受信し、賭け情報をサーバ1202に渡し、サーバ1202から受信したゲーム情報を表示する。
【0026】
上述のように、カードは、様々な仕方でプレイヤーに表示され、明らかにされることができる。例えば、特定の実施形態において、プレイヤーは、前もって明らかにされた1枚又はそれ以上の共通カードを用いて、賞金が固定額の賭けをすることができる。図13の実施形態に示されるように、プレイヤーが賭けをする、A−Lに名付けられた12組の手札が表示されることができる。この例において、単位賭け金は2ドルで、支払いは50%から70%の間である。手札についての賞金は、60%の払戻しが生じるように最初に計算することができる。引き続いて、賞金は、一番近いドルに丸められ、その結果、手札についての支払率が60%から外れるものとすることができる。図13に更に示されるように、本実施形態において、5枚の共通カードの1枚であるハートの2が、賭けをする前に最初に表示される。残りの4枚の共通カードは、プレイヤーが賭けをすると明らかにされるものとすることができる。明らかにされる共通カード、及び残りの4枚の共通カードが残りの27枚のカード(すなわち、標準の52枚のカード引く12組の手札引くハートの2)からランダムに選択されるという事実に基づいて、確率が、手札の各々に割り当てられることができる。例えば、手札Aについて、他の11組の手札及び最初の共通カードがハートの2であるという事実の下で、手札Aが勝つ確率は、16.88%である。この確率は、手札Aが勝利手札となる、残りの27枚のカードからの4枚のカードの組合せの数を数えることにより計算される。例えば、コンピュータプログラムは、手札Aが勝利手札となる、ちょうど2,962のそのような4枚のカードの組合せを特定することができる。27個から4個の組合せは、17,550あるので、残りの4枚の共通カードによって手札Aが勝利手札となる確率は、2,962/17,550=16.88%である。賭け金及び手札が勝つ確率が与えられると、賞金を割り当てることができる。例えば、図13の実施形態において、手札Aは、単位賭け当たり7ドルの賞金が割り当てられる(59.1%の賞金支払いが生じる)。
【0027】
図14に示されるように、プレイヤーが賭けをした後、残りの4枚の共通カードが明らかにされ、それにより勝者に賞金を与えることができる(この例においては、手札Aはフラッシュで勝っている)。手札Aに賭けをしたプレイヤーは2ドルの賭け金当たり7ドルを受け取る。最初の開始手札の組及び明らかにされる共通カードは、ゲームによって変えることができる。1つの実施形態において、データベースが、開始手札の組を記憶することができる(例えば、テーブルのレコードの各々は、12組の開始手札及び共通カード並びに対応する確率を含む)。
【0028】
ゲームは、様々な種類の許容される賭けで実行することができることが認識されるべきである。図15に示される実施形態において、パリミュチュエル形式の賭け方式が実行される。例えば、表示1500は、プレイヤーが賭けをする、A−Lに名付けられた12組の手札1502を表示することができる。単位賭け金は2ドルで、支払率は80%である。賭けの前に、表示1500は又、5枚の共通カードの1枚1506(この場合、賭けの前の共通カード1508はハートの2)を表示することができる。残りの4枚の共通カードは、プレイヤーが賭けをすると明らかにされることができる。図15に示されるように、表示1500は、例えばパリミュチュエル方式の競馬において定められるような、手札1502の各々についてのオッズ1504を含むことができる。例えば、手札Aについて、オッズは3.0:1である。1単位賭けについての賞金は、1単位より3.8単位大きい(例えば、4.8単位)ものであると決めることができる。これらのオッズは、された賭けに基づくものとし、プレイヤーが賭けをする毎に周期的に更新することができる。例えば、図15に表示されたオッズは、以下の賭け情報を反映する:手札Aに21,406ドル、手札Bに3,014ドル、手札Cに2,628ドル、手札Dに11,380ドル、手札Eに594ドル、手札Fに20,100ドル、手札Gに37,118ドル、手札Hに11,306ドル、手札Iに8,594ドル、手札Jに7,290ドル、手札Kに6,088ドル、及び手札Lに1,322ドル。図15に示された実施形態において、手札の各々のオッズは、手札のすべてにされた単位賭けの総数に支払率(80%)を乗じ、個々の手札にされた単位賭けの数で除し、1を減じ、一番近い1/10に丸めることにより計算される。例えば、合計65,420の単位賭け(手札のすべてへの賭け金の合計を単位賭け金で除したもの)及び手札Aへの10,703の単位賭け(21,406ドル/2ドル)があるので、手札Aのオッズは、
0.80×65,420/10,703−1=3.89であり、これは丸められ3.8となる。
【0029】
賭けがされた後、残りの4枚の共通カード1506が明らかにされ、勝者が決定される。勝者は、その手札のオッズに示された配当金を受け取る。引き分けは、様々な仕方で解決することができる。例えば、配当金は、「正味のプール(net pool)」(例えば、賭け金の合計の支払率倍)を、引き分けにおいて合わせ持たれた勝利手札の単位賭けの数で除することにより計算されるというルールとすることができるであろう。
【0030】
上述のように、プレイヤーは、「勝利」賭け(すなわち、唯一の勝つ方法が、プレイヤーの手札が「勝利」することである)以外に、様々な形式の賭けをすることが許されるものとすることができる。1つの実施形態において、ゲームは、少なくとも一部は、生放送においてディーラーによる生のセッティングで実行されることができる。賭け形式に関して、ゲームは、競馬及びドッグレースの賭け形式と同様の賭け形式、並びに将来に累積するプールを組み込むことができる。そのような複数の側面を有する、カジノ環境におけるゲームは、カードプレイヤー、競馬、ドッグレース、ハイアライの予想屋、パリミュチュエルプール番号プレイヤー、カジノの顧客、宝くじプレイヤー等に訴えることができる。生の実施形態は又、プレイヤーの信憑性の認識を改善する。更には、プールが大きいことによって、ゲームに興奮が注ぎ込まれ、プレイヤーを引きつけることができる。
【0031】
生(又は一部生)のバージョンについて、ゲームは、走路又はフロントン(fronton)からビデオ信号をアップリンクするのと同様の方法で、著名なカジノのフロアーから生放送することができる。カメラは、カードテーブルの上方に置かれ、そのカードテーブルの上に生のディーラーがカードを置き、そのカードテーブルの目立つ場所には、高い信頼性を与えるために公式の「オブサーバ」又は「審判」がいるものとすることができる。オブザーバだけができるように、プレイヤーはテーブルの周りに着席することができる。完全なシャッフルに続いて、ディーラーは、12組の2枚のカードの手札を表を向けてテーブルの上に置き、5枚のカードのフロップの山の追加的な4枚のカードを表を下にして、中央のカードを表を向けて置くことができる。
【0032】
パリミュチュエル方式の賭けは、競馬から様々な賭け形式(例えば、単勝、2位までの複勝、3位までの複勝、連勝単式、連勝複式、三連勝単式の賭け)を組み込むことができる。図15に示される実施形態において、プレイヤーは、任意の単勝、2位までの複勝、3位までの複勝、連勝単式、連勝複式、三連勝単式の賭けをすることができる。図16に示されるような賭けスリップ1600を用いることができる。プレイヤーは、対応する卵形1604を選択することにより賭け形式1602を選択し、その賭け形式に応じてカラム1、2及び/又は3から手札1606を指示する。例えば、連勝単式賭けは、プレイヤーが1位及び2位の手札をその順番で正しく当てた場合に、プレイヤーが勝つことを意味する。従って、連勝単式賭けについて、プレイヤーは、カラム1から1つの手札及びカラム2から1つの手札を選択するであろう。
【0033】
勝利賭け形式のオッズは、更に主表示に表示することができる。他の賭け形式の賭け情報は、別の表示(又は主表示)上でプレイヤーに提示することができる。例えば、図17に示されるように、単勝、2位までの複勝、又は3位までの複勝の賭け形式の単位賭けの数の表示1700があるものとすることができるであろう。別の例として、図18に示されるように、連勝単式賭け形式の単位賭けの数の表示1800があるものとすることができるであろう。これに代えて、又はこれに加えて、図19に示されるように、連勝単式賭けの賭け情報から得られたオッズは、表示1900上に表示することができる。この情報の表示は、周期的に更新することができるであろう。
【0034】
これらの「競馬」形式の賭け形式について、どのように賞金が決定されるかの例として、図17の単勝、2位までの複勝、又は3位までの複勝の賭け情報を考える。賭け当たり2ドルについて、表示1700は、単勝、2位までの複勝、又は3位までの複勝の個々のプールを表示する。ゲームの結果が図20に示されるようなものであるとする(1位の勝利手札はフラッシュで手札A、2位の勝利手札はスリーカードで手札H、3位の勝利手札はハイカードのエースのツーペアで手札G)。手札A及び手札Hの2位までの複勝は80%の支払率であるので、2位までの複勝賭けの配当金は、80%×2位までの複勝賭けの総数、を手札A及び手札Hの2位までの複勝賭けの数で除す(以下の式による)。
80%×(9,295+5,414+17,944+7,972+17,194+10,863+11 ,386+7,322+7,799+7,476+2,644+574)/(9,295+7,322)=5.0976単位=10.10ドル(一番近いダイムに丸められた)
【0035】
連勝単式賭けが図18に示される。表示1800は、可能な選択の各々の単位賭けを表示する(例えば、ABは、手札Aが1位で手札Bが2位)。図18の賭けに基づいて、オッズは、表示1900(図19)にあるように表示されることができる。
【0036】
ゲームは又、イベントベースの賭け形式(特定のイベントが起こるか又は起こらないかの賭け)をサポートすることができる。プレイヤーは、共通カードが配られると、「スリーカード」、「フォーカード」、「ストレート」、又は「フラッシュ」が、手札の少なくとも1つに割り当てられた役の名前(legend)であるか否かを賭けることができるであろう。例えば、共通カードが配られると、手札の各々は、手札が資格を得る正に1つの役の名前(例えば、ワンペア、スリーカード、ツーペア、フルハウス、フォーカード、ストレートフラッシュ、ロイヤルストレートフラッシュ)が割り当てられることができる。図21は、プレイヤーが「スリーカード」の賭けの種類を選択した、そのようなゲームの賭けスリップ2100を示す。図22は、対応する、発行されたこの賭けの券2200を示し、この券は、ゲーム番号、日付、賭けの種類、結末、及び賭け金を明らかにする。ゲームの結果が図20のような場合は、手札Hに割り当てられる役の名前は「スリーカード」である。なぜならば、それが2枚のカードと共通カードを組み合わせることにより可能な最高の役だからである。「スリーカード」のイベントへの賭けの金額が5,746ドルで、スリーカードが起こらないイベントへの賭けの金額が3,589ドルであるとする。そうすると、2ドルの賭け金についての配当金は、2ドル×(0.80)×(5,746ドル+3,589ドル)/5,749ドル=2.60ドル、すなわち0.60ドルの儲けとなる。
【0037】
更に、プールが時間と共に増やされる累積的賭け形式があるものとすることができるであろう。例えば、12組の手札のゲームについて、ロイヤルストレートフラッシュが起きる確率は、2,696.0分の1である。これらのオッズは、累積的パリミュチュエルプールをサポートするのに十分であるものとすることができる。ゲームの開始に当たって参加を促すために、ゲーミング組織(又は他の主催主体)は、著しい長期的損失を負わずに、最初のプールに、魅了する金額を供給することを考えることができるであろう。「ロイヤルストレートフラッシュ」に賭けをしたプレイヤーについては、賭け金の80%がプールに行く。ロイヤルストレートフラッシュが手札の1つについての役の名前である場合、そのゲームでロイヤルストレートフラッシュに賭けをしたプレイヤーの間でプールが分けられ、さもなくば、プールは次のゲームに繰り越される。
【0038】
他の賭け形式は、競馬における複数レースの賭け形式と同様に、複数のゲームにわたることができるであろう。競馬において、複数のレースに適用する賭けがある。例えば、「ピック6(Pick 6)」賭けは、プレイヤーに、ピック6(例えば、その日の最初の6レース)の最初のレースの前に、6つの連続したレースの勝者を選択することを要求する。この形式の「複数イベント」賭けは、様々な仕方でパリミュチュエルポーカーに適用されることができるであろう。
【0039】
コンピュータベースでの実行の1つの実施形態において、開始手札の組は、前もって決められ、プレイヤーに利用可能とすることができるであろう(例えば、別々のモニタに表示され、又は同じモニタ上で循環される)。プレイヤーは、6つの手札の順列を選択することができる。プレイヤーは、第1ないし第6ゲームの勝者についての選択を指示し、文字AないしLの順列を選択する機会を持つことができる。
【0040】
複数イベントの賭け形式は、様々な仕方で実行することができることが認識されるべきである。1つの実施形態において、複数イベントの賭け形式は、生のゲームを模倣し、又はたどるように行われることができる。例えば、プレイヤーは、開始手札の第1の組が配られると、「ピック6」賭けをすることができるであろう。プレイヤーは、第1ゲームの開始手札を知るだけで6順列賭けをすることができる。他の選択は、ブラインド(blind)とすることができる。
【0041】
他の実行において、「ピック6」の一連のゲームは、同じ開始手札の組及び共通カードを含むことができる。すなわち、開始手札及び共通カードが、第1ゲーム配られることができる。一連の引き続き行われるゲームについて、これらの開始手札(及びことによると共通カード)は、同じままである。残りのカードは、一連のゲームの各々について、取り戻され(recovered)、再シャッフルされる。複数イベントの賭けを行う更に別の方法は、複数のゲームを同時に行わせることである。
【0042】
任意の上述の賭け形式(又は他の望ましい賭け形式)は、競馬におけるように、統一販売価格(price point)以上の最低保証支払金を用いることができる。これは、プレイヤーの賭けのパターン及び運営者の自由裁量による。これに代えて、ゲーミング場が、勝利賭けは少なくとも最初の賭け金を受け取ることを保証することができるであろう。このことは、運営者が、賭け金の合計以上の支払いをしないことを保証するであろう。
【0043】
上述のシステム、機械(apparatus)、装置(device)等の様々な態様が、機械読取可能な一連の命令を実行するためのコンピュータ又は他の処理装置を動作させることによりハードウエア、ソフトウエア又はそれらの任意の組合せにおいて実現することができる機能、特徴、ロジック、プロセス、方法及び/又はステップを具体化することができることが分かるであろう。その命令は、様々な種類の信号担体又はデータ記憶一次、二次又は三次媒体に存在することができる。媒体は、例えば、無線ネットワークの構成要素によってアクセス可能な、又は無線ネットワークの構成要素内に存在する(示されない)RAMを含むことができる。RAM、ディスケット又は他の二次記憶媒体に含まれているにせよ、含まれていないにせよ、その命令は、DASD記憶(例えば、従来の「ハードディスクドライブ」又はRAIDアレイ)、磁気テープ、電子的読出し専用メモリ(例えば、ROM、EPROM又はEEPROM)、フラッシュメモリカード、光記憶装置(例えば、CD−ROM、WORM、DVD、デジタル光テープ)、紙の「パンチ」カード、又はデジタル及びアナログ伝送媒体を含む他の適切なデータ記憶媒体といった、様々な機械読取可能なデータ記憶媒体に記憶されることができる。
【0044】
本発明は、本発明の1つの実施形態を参照して、具体的には示され、説明されたが、以下の特許請求の範囲に規定される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細について、様々な変更が可能であることを当業者は理解するであろう。更には、上述の様々な論理的機能は、逐次的なステップで示され、又は説明されたが、本発明を実施するために異なる順序も又用いることができ、1つ又はそれ以上のステップを同時に行うことができることが分かるであろう。更には、本発明の要素が単数で記載され、又はクレームされることがあるが、単数に限定することが明示的に述べられていない限りは、複数も考えられている。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】ホールデム・ポーカー・ゲームの最初の表示を図示する。
【図2】ホールデム・ポーカー・ゲームにおいて賭けをするために用いられるプレイスリップを示す。
【図3】ホールデム・ポーカー・ゲームの券を示す。
【図4】3枚の共通カードが明らかにされた後のビデオ表示を示す。
【図5】4枚の共通カードが明らかにされた後のビデオ表示を示す。
【図6】ゲームの最後における表示の例を示す。
【図7】本発明の代替の最初の表示である。
【図8】勝利手札への支払金を伴った最後の表示を示す。
【図9】複数プレイヤー・テキサス・ホールデム・ポーカー・ゲームのフローチャートである。
【図10】単独プレイヤー・テキサス・ホールデム・ポーカー・ゲームのフローチャートである。
【図11】スタンドアローンのゲーミング装置を示す。
【図12】複数のネットワークベースのゲーミング装置を示す。
【図13】テキサス・ホールデム・ポーカー・ゲームの別の実施形態の最初の表示を示す。
【図14】残りの共通カードの組が明らかにされた後の図13のビデオ表示を示す。
【図15】パリミュチュエル形式の賭けをサポートするテキサス・ホールデム・ポーカー・ゲームの実施形態の最初の表示を示す。
【図16】図15のゲームにおけるパリミュチュエル形式の賭けをするための賭けスリップの実施形態を示す。
【図17】パリミュチュエル形式の賭けをサポートするための「賭け」の表示を示す。
【図18】パリミュチュエル形式の賭けをサポートするための別の「賭け」の表示を示す。
【図19】パリミュチュエル形式の賭けをサポートするための「オッズ」の表示を示す。
【図20】パリミュチュエル形式の賭けをサポートするテキサス・ホールデム・ポーカー・ゲームの別の実施形態の結果のビデオ表示を示す。
【図21】別の形式の賭けをするための賭けスリップを示す。
【図22】図21の賭けスリップから発行された券を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シミュレーションカードゲームを行うための方法であって、
仮想ゲームに対する、複数のエントリー及び少なくとも1組の共通ゲーム要素をプレイヤーに表示し、エントリーの各々が少なくとも2つのゲーム要素を含み、ゲーム要素の各々が前記仮想ゲームのゲームルールに従ってゲームの値と関連づけられるステップと、
少なくとも1つの賭け形式に関連する賭けを前記プレイヤーから受け取るステップと、
前記共通ゲーム要素の組の前記残りのゲーム要素を前記プレイヤーに表示するステップと、
前記複数のエントリー、前記少なくとも1つの賭け形式に基づき、且つ前記仮想ゲームの前記ゲームルールに従って前記賭けが勝つか否かを決定するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの賭け形式は、勝利賭け、イベントベースの賭け、及び累積的賭けの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記イベントベースの賭けは、手札の種類の賭けを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記イベントベースの賭けは、固定オッズの賭けを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの賭け形式は、パリミュチュエル形式の賭けを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの賭け形式は、複数ゲームの賭けを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
エントリーの各々に関連する勝利オッズをプレイヤーに表示するステップと、
各々がエントリーに関連づけられた、複数の賞金をプレイヤーに表示するステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記共通ゲーム要素の組の前記残りを表示する前記ステップは、
前記共通ゲーム要素の組の前記残りを1つずつ表示するステップと、
前記共通ゲーム要素の各々が表示された後、前記勝利オッズを更新するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記プレイヤーの賭けの指示で券を発行するステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記共通ゲーム要素の組は、5つの共通ゲーム要素を含み、前記ゲームルールは、テキサス・ホールデム・ポーカーのルールを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記複数のエントリー及び前記共通ゲーム要素の組を表示する前記ステップ、及び前記共通ゲーム要素の組の前記残りを前記プレイヤーに表示する前記ステップは、生のディールに基づくことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のエントリー及び前記共通ゲーム要素の組を表示する前記ステップ、前記共通ゲーム要素の組の前記残りを前記プレイヤーに表示する前記ステップ、及び前記賭けを前記プレイヤーから受け取るステップは、通信ネットワークを介して行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
シミュレーションカードゲームを行うための装置であって、
制御部と、
前記制御部と通信する表示装置であって、エントリーの各々が少なくとも2つのゲーム要素を含み、ゲーム要素の各々が前記仮想ゲームのゲームルールに従ってゲームの値と関連づけられる、複数のエントリー及び少なくとも1組の共通ゲーム要素をプレイヤーに表示するよう構成された表示装置と、
前記制御部と通信するプレイヤー入力装置であって、前記プレイヤーにより選択された、少なくとも1つの賭け形式のプレイヤーの賭けを受信し、前記プレイヤーの賭けを前記制御部に送信するよう構成されたプレイヤー入力装置と、
前記制御部と通信する券発行装置であって、券情報を前記制御部から受信し、券を前記プレイヤーに発行するよう構成された券発光装置と、
を含み、
前記表示装置は、プレイ情報を前記制御部から受信し、更に前記プレイ情報をプレイヤーに表示するよう構成され、前記制御部は、前記複数のエントリーに基づき、且つ前記仮想ゲームの前記ゲームルールに従って前記プレイヤーの賭けが勝つか否かを決定するよう構成されたことを特徴とする装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つの賭け形式は、勝利賭け、イベントベースの賭け、累積的賭け、手札の種類の賭け、固定オッズの賭け、パリミュチュエル形式の賭け、及び複数ゲームの賭けの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記共通ゲーム要素の組の前記残りを表示する前記ステップは、
前記共通ゲーム要素の組の前記残りを1つずつ表示するステップと、
前記共通ゲーム要素の各々が表示された後、勝利オッズを更新するステップと、
を含むことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記共通ゲーム要素の組は、5つの共通ゲーム要素を含み、前記ゲームルールは、テキサス・ホールデム・ポーカーのルールを含むことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項17】
シミュレーションカードゲームを行うためのシステムであって、
通信ネットワークと、
前記通信ネットワークと通信する、少なくとも1つのゲーミング装置と、
前記通信ネットワークを介して前記少なくとも1つのゲーミング装置と通信する、仮想ゲームをホストするよう構成されたサーバと、
を含み、
前記少なくとも1つのゲーミング装置は、
ゲーム情報を前記サーバから受信し、エントリーの各々が少なくとも2つのゲーム要素を含み、ゲーム要素の各々が前記仮想ゲームのゲームルールに従ってゲームの値と関連づけられる、複数のゲームエントリー及び少なくとも1組の共通ゲーム要素をプレイヤーに表示し、
プレイヤーの賭けを前記プレイヤーから受信し、前記プレイヤーの賭けを前記サーバに送信し、
券情報を前記サーバから受信し、券を前記プレイヤーに発行し、
前記共通ゲーム要素の組の前記残りをプレイヤーに表示し、
前記複数のエントリーに基づき、且つ前記仮想ゲームの前記ゲームルールに従って前記プレイヤーの賭けが勝つか否かを特定する勝利情報を前記サーバから受信するよう構成されていることを特徴とするシステム。
【請求項18】
前記プレイヤーの賭けは、勝利賭け、イベントベースの賭け、累積的賭け、手札の種類の賭け、固定オッズの賭け、パリミュチュエル形式の賭け、及び複数ゲームの賭けの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記共通ゲーム要素の組は、5つの共通ゲーム要素を含み、前記ゲームルールは、テキサス・ホールデム・ポーカーのルールを含むことを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記サーバは、生のゲームに基づいて前記仮想ゲームをホストすることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項1】
シミュレーションカードゲームを行うための方法であって、
仮想ゲームに対する、複数のエントリー及び少なくとも1組の共通ゲーム要素をプレイヤーに表示し、エントリーの各々が少なくとも2つのゲーム要素を含み、ゲーム要素の各々が前記仮想ゲームのゲームルールに従ってゲームの値と関連づけられるステップと、
少なくとも1つの賭け形式に関連する賭けを前記プレイヤーから受け取るステップと、
前記共通ゲーム要素の組の前記残りのゲーム要素を前記プレイヤーに表示するステップと、
前記複数のエントリー、前記少なくとも1つの賭け形式に基づき、且つ前記仮想ゲームの前記ゲームルールに従って前記賭けが勝つか否かを決定するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの賭け形式は、勝利賭け、イベントベースの賭け、及び累積的賭けの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記イベントベースの賭けは、手札の種類の賭けを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記イベントベースの賭けは、固定オッズの賭けを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの賭け形式は、パリミュチュエル形式の賭けを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの賭け形式は、複数ゲームの賭けを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
エントリーの各々に関連する勝利オッズをプレイヤーに表示するステップと、
各々がエントリーに関連づけられた、複数の賞金をプレイヤーに表示するステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記共通ゲーム要素の組の前記残りを表示する前記ステップは、
前記共通ゲーム要素の組の前記残りを1つずつ表示するステップと、
前記共通ゲーム要素の各々が表示された後、前記勝利オッズを更新するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記プレイヤーの賭けの指示で券を発行するステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記共通ゲーム要素の組は、5つの共通ゲーム要素を含み、前記ゲームルールは、テキサス・ホールデム・ポーカーのルールを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記複数のエントリー及び前記共通ゲーム要素の組を表示する前記ステップ、及び前記共通ゲーム要素の組の前記残りを前記プレイヤーに表示する前記ステップは、生のディールに基づくことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のエントリー及び前記共通ゲーム要素の組を表示する前記ステップ、前記共通ゲーム要素の組の前記残りを前記プレイヤーに表示する前記ステップ、及び前記賭けを前記プレイヤーから受け取るステップは、通信ネットワークを介して行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
シミュレーションカードゲームを行うための装置であって、
制御部と、
前記制御部と通信する表示装置であって、エントリーの各々が少なくとも2つのゲーム要素を含み、ゲーム要素の各々が前記仮想ゲームのゲームルールに従ってゲームの値と関連づけられる、複数のエントリー及び少なくとも1組の共通ゲーム要素をプレイヤーに表示するよう構成された表示装置と、
前記制御部と通信するプレイヤー入力装置であって、前記プレイヤーにより選択された、少なくとも1つの賭け形式のプレイヤーの賭けを受信し、前記プレイヤーの賭けを前記制御部に送信するよう構成されたプレイヤー入力装置と、
前記制御部と通信する券発行装置であって、券情報を前記制御部から受信し、券を前記プレイヤーに発行するよう構成された券発光装置と、
を含み、
前記表示装置は、プレイ情報を前記制御部から受信し、更に前記プレイ情報をプレイヤーに表示するよう構成され、前記制御部は、前記複数のエントリーに基づき、且つ前記仮想ゲームの前記ゲームルールに従って前記プレイヤーの賭けが勝つか否かを決定するよう構成されたことを特徴とする装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つの賭け形式は、勝利賭け、イベントベースの賭け、累積的賭け、手札の種類の賭け、固定オッズの賭け、パリミュチュエル形式の賭け、及び複数ゲームの賭けの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記共通ゲーム要素の組の前記残りを表示する前記ステップは、
前記共通ゲーム要素の組の前記残りを1つずつ表示するステップと、
前記共通ゲーム要素の各々が表示された後、勝利オッズを更新するステップと、
を含むことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記共通ゲーム要素の組は、5つの共通ゲーム要素を含み、前記ゲームルールは、テキサス・ホールデム・ポーカーのルールを含むことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項17】
シミュレーションカードゲームを行うためのシステムであって、
通信ネットワークと、
前記通信ネットワークと通信する、少なくとも1つのゲーミング装置と、
前記通信ネットワークを介して前記少なくとも1つのゲーミング装置と通信する、仮想ゲームをホストするよう構成されたサーバと、
を含み、
前記少なくとも1つのゲーミング装置は、
ゲーム情報を前記サーバから受信し、エントリーの各々が少なくとも2つのゲーム要素を含み、ゲーム要素の各々が前記仮想ゲームのゲームルールに従ってゲームの値と関連づけられる、複数のゲームエントリー及び少なくとも1組の共通ゲーム要素をプレイヤーに表示し、
プレイヤーの賭けを前記プレイヤーから受信し、前記プレイヤーの賭けを前記サーバに送信し、
券情報を前記サーバから受信し、券を前記プレイヤーに発行し、
前記共通ゲーム要素の組の前記残りをプレイヤーに表示し、
前記複数のエントリーに基づき、且つ前記仮想ゲームの前記ゲームルールに従って前記プレイヤーの賭けが勝つか否かを特定する勝利情報を前記サーバから受信するよう構成されていることを特徴とするシステム。
【請求項18】
前記プレイヤーの賭けは、勝利賭け、イベントベースの賭け、累積的賭け、手札の種類の賭け、固定オッズの賭け、パリミュチュエル形式の賭け、及び複数ゲームの賭けの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記共通ゲーム要素の組は、5つの共通ゲーム要素を含み、前記ゲームルールは、テキサス・ホールデム・ポーカーのルールを含むことを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記サーバは、生のゲームに基づいて前記仮想ゲームをホストすることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公表番号】特表2008−534061(P2008−534061A)
【公表日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−503124(P2008−503124)
【出願日】平成18年3月22日(2006.3.22)
【国際出願番号】PCT/US2006/010367
【国際公開番号】WO2006/102394
【国際公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(507269142)サイエンティフィック ゲイムズ インターナショナル インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年3月22日(2006.3.22)
【国際出願番号】PCT/US2006/010367
【国際公開番号】WO2006/102394
【国際公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(507269142)サイエンティフィック ゲイムズ インターナショナル インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】
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