コンピュータまたはビデオゲームシステムと使用するための制御装置
ビデオゲームとともに使用するためのコンピュータシステムのディスプレイを制御するための制御装置は、該制御装置の縦及び横の傾きに関する情報を提供するための座標コントロールユニットと、従来のマウス入力情報を入力するためのマウスコントロールユニットと、ゲーム制御情報を入力するためのゲームコントロールユニットと、該座標コントロールユニット、マウスコントロールユニット及びゲームコントロールユニットにより提供される情報を処理するためのコントローラとを含む。該ビデオゲームの中のユーザの垂直及び水平の視点、および/またはディスプレイ上のカーソルの垂直位置と水平位置は、該制御装置の垂直な傾き及び水平な傾きに関係する情報に基づいて決定される。制御装置は好ましくはビデオゲームのリアリズムを強化するために銃器のような形をしているが、従来のゲームパッドのような形をしてよい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、コンピュータシステムとともに使用するための制御装置に関する。さらに詳細には、本発明は、ビデオゲームとともに使用するための制御装置の水平傾きと垂直傾きに基づいてコンピュータシステムのディスプレイを制御するための制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータが日常生活の一部になるにつれ、コンピュータ上でプレイできるビデオゲームも同様に非常に人気のある娯楽手段になってきた。ソフトウェアとコンピュータグラフィックスの革新によりビデオゲームは非常にリアリスティックになったが、大部分のビデオゲームは、プレーヤがビデオゲームと対話できるようにするためにキーボード、コンピュータマウスまたはジョイスティック等のより現代的な入力装置に依存している。これらの従来の入力装置は大部分のユーザにとってなじみが深く、操作が容易である一方、それらはビデオゲームのリアリズムの価値を落とす傾向がある。
【0003】
さらに、ビデオゲームに対して加えられる改善により、過去には単に使用できなかった多くのオプションと機能が追加されてきた。結果として、これらの従来の制御装置はこれらの追加機能及び特徴の制御を行う機能性を欠いている。ユーザは、通常、すべての機能の制御を可能にするために同じゲームの中で複数の制御装置を使用しなければならない。コンピュータマウスのみでは今日のビデオゲームに対し十分な機能性に単に欠けるため、例えば、ユーザはコマンドを入力し、ビデオゲームでアクションを実行するためにキーボードを広範囲に使用するとともにコンピュータマウスを活用することはきわめて普通なことである。複数の入力装置を使用することにより、これらのビデオゲームのプレイは、ユーザがゲームのプレイに進もうとする前にさえ、単に制御装置に慣れるためにかなりの時間を費やさなければならないほど複雑化する。これがユーザからゲームをプレイしている間のリアリティの感覚を奪うのみではなく、ユーザの楽しみも損なわせる。
【0004】
コンピュータのマウスは、ユーザが、マウスを平らな表面に沿って移動させることによりコンピュータシステムのディスプレイにカーソルを配置できるようにする。マウスの基部のマウスボールは、マウスが移動するにつれ回転する。マウスボールの回転は画面上のカーソルの移動に相関している。さらに最近では、トラックボールが、ユーザがトラックボールを手動で回転させることによりコンピュータシステムのディスプレイ上でカーソルを配置できるようにするために導入された。トラックボールの回転はディスプレイ上のカーソルの配置に同様に相関している。ただし、マウスは、マウスが上を移動する広く平らな、実質的に滑らかな二次元の表面を必要とし、したがってユーザはカーソルの位置決めに関して良好な制御を維持する一方でマウスを使用できるという点でいくぶん制限されている。トラックボールは広く平らな表面に対するニーズを排除する一方、それらは通常キーボードまたは何らかの他のコンピュータシステム構成要素に取り付けられ、ユーザがトラックボールを活用できる場所も制限する傾向がある。加えて、前述されたように、コンピュータマウスとトラックボールはともに高度なビデオゲームで使用可能な追加の機能及びオプションを活用するために必要とされる機能性に欠けており、したがって追加の制御装置または入力装置の使用を強制し、ビデオゲームのプレイを複雑化する。
【0005】
ジョイスティックは特定のビデオゲームによりリアリスティックな効果を与える可能性がある。例えば、ジョイスティックは航空機内で使用されるコントロールスティックにデザインが類似しているため、フライトシミュレーションゲームでリアリズムを増大させる傾向がある。ただし、多くは多くの他のビデオゲームでリアリズムを増大しない。追加の制御入力を含み、したがって強化された機能性を提供するジョイスティックあるが、これらのジョイスティックでさえ高度なビデオゲームの要件を満たすほど十分な機能性を提供せず、通常はキーボードの同時発生的な使用を必要とする。
【0006】
コンピュータシステムのディスプレイを制御するために自由空間で操作できる制御装置は、従来の制御装置の制限のいくつからユーザを解放するために開発されてきた。超音波位置決めを活用する制御装置もある。通常、装置内の超音波送信機はセンサのアレイにより監視される。画面上のカーソルの位置はセンサのアレイを基準にした装置内の超音波送信機の位置に相関している。したがって、これらの装置は、それらが受信機のアレイに依存し、レンジ限界があるという点で制限されている。加えてこれらの制御装置は今日の高度なビデオゲームをプレイするために十分な機能性も欠いている。
【0007】
最近になって、ユーザがディスプレイ上の所望される位置で装置を指すことによって、自由空間で制御装置を操作し、ディスプレイ上にカーソルを配置できるようにするためにジャイロスコープが制御装置に組み込まれた(例えば、Case,Jr.らに対する米国特許第5,825,350号を参照すること)。ジャイロスコープは慣性空間基準を提供するために、及び重力ベクトルを基準にしたピッチと横揺れを測定するために長く航空機で使用されてきた。ジャイロスコープを活用する制御装置では、自由空間での装置の動きは通常ディスプレイ上でのカーソルの動きに変換される。さらに具体的には、制御装置の垂直の傾きと水平の傾きがコンピュータシステムのディスプレイ上でのカーソルの所望される位置に変換される。これらの装置は、通常、従来のコンピュータマウスの様式と実質的に同様にコンピュータシステムに接続されてよいだけではなく、コンピュータマウスの機能も含む。これらの装置は装置を使用する点においてユーザにさらに多くの自由を与える一方、これらの装置は、従来のコンピュータのマウスに大きさと形状が実質的に類似し、したがって少ししかリアリズムを提供しない傾向があるため、ビデオゲームの経験をさらにリアリスティックにしない。さらにこれらの装置はコンピュータマウスに類似した様式で機能するため、今日の高度なビデオゲームの追加のオプションと機能を制御するには十分ではないことを意味する、同様に限られた機能性を有する。
【0008】
さらに、ビデオゲームと使用するためにライトガンが開発されてきた。これらの装置は通常銃器のような形をし、光線を投射する。コンピュータシステムのディスプレイに配置される画面はこの光線を感知し、ユーザが照準を定めているディスプレイ上の位置を示すために使用される。これらの装置はもう少しリアリズムを提供するが、それらはビデオゲームの中のターゲティングのみに有効である。加えて、ユーザはそれを使用するためにディスプレイでライトガンを指さなければならず、ユーザがどこでビデオゲームをプレイできるのかを制限する。
【0009】
したがって、今日のビデオゲームとともに使用するために機能性の強化も実現する一方で、形状がより現実的で動作がより直感的であるコンピュータシステム用の制御装置を提供することが望ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ビデオゲームとともに使用するためのコンピュータシステムのディスプレイを制御するための制御装置は、制御装置の垂直傾きと水平傾きに関係する情報を入力するように適応された座標コントロールユニットと、コンピュータマウス入力情報を入力するように適応されたマウスコントロールユニットと、ゲームプレイ情報を入力するように適応されたゲームプレイコントロールユニットと、該コンピュータシステムにゲーム情報を提供するために、該座標コントロールユニット、マウスコントロールユニット及びゲームプレイコントロールユニットからの入力情報を処理するように適応されたコントローラとを含む。
【0011】
制御装置は、中心体と、該中心体の後部から下方に伸張するハンドグリップと、該中心体から前方に長手方向に伸張する銃身と、該ハンドグリップの前部の該中心体から下方に伸張する引き金とを含む実質的に銃器に類似した形状を有してよい。
【0012】
座標コントロールユニットは、垂直方向の制御装置の胴体の傾きに関する情報を入力するように適応されるy軸センサと、水平方向で制御装置の胴体の傾きに関する情報を入力するように適応されるx軸センサとを含んでよい。y軸センサは、胴体が上方に及び下方に傾くにつれて回転する胴体の側面に取り付けられる水平シャフトと、光ディスクが水平シャフトとともに回転するように水平シャフトに取り付けられる第1の光ディスクと、ビデオゲームにおけるユーザの所望される垂直の視点またはディスプレイ上のカーソルの所望される垂直位置を示す情報を提供するために胴体の垂直傾きに、光ディスクの回転を相関するように適応される少なくとも1つの光エンコーダとを含んでよい。x軸センサは、胴体が左右に傾くにつれて垂直シャフトが回転するようにy軸センサに接続される垂直シャフトと、第2の光ディスクが垂直シャフトと回転するように垂直シャフトに取り付けられる第2の光エンコーダディスクと、ビデオゲームにおけるユーザの所望される水平視点を示す情報を提供するために胴体の水平の傾きに第2の光ディスクの回転を相関するように適応される少なくとも1つの第2の光エンコーダを含んでよい。
【0013】
座標コントロールユニットは、ディスプレイのカーソルの所望される水平位置に関する情報を提供するために、ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直及び水平の視野、及び制御装置の垂直傾きと水平傾きに関する情報を提供するように適応された少なくとも1つのジャイロスコープを含んでよい。
【0014】
マウスコントロールユニットはディスプレイ上で上下にスクロールするために情報を提供するように適応されたマウスホイールと、ユーザの選択に関する情報を提供するように適応された左マウスボタンと、ユーザの他の選択に関する情報を提供するように適応された右マウスボタンとを含んでよい。マウスホイール、左マウスボタン及び右マウスボタンは引き金に近接するユーザの指を位置決めすることによりマウスホイール、左マウスボタン及び右マウスボタンが操作されるように制御装置の中心体の側面に取り付けられてよい。
【0015】
ゲームプレイコントロールユニットは空間内の長手方向の移動及び側面方向の移動に関する情報を入力するように適応される指向性のコントローラと、ディスプレイで実行される、走ること、しゃがむこと、ジャンプすること及び武器を選択することを含む複数のアクションに関する情報を提供するように適応された複数のボタンと、押されている間に座標コントロールユニットからの情報の入力を可能とするように適応された座標活性化ボタンとを含んでよい。複数のコントロールボタンは、ゲームプレイコントロールボタンがハンドグリップを握るユーザの親指によって操作可能であるように制御装置のハンドグリップに配置されてよい。
【0016】
前方グリップは該武器の胴体から下方に伸張し、方向コントローラは該前方グリップ上に配置されてよく、該前方グリップを掴むユーザの第2の手の親指と指によって操作可能であってよい。方向コントローラは制御装置の胴体の上に配置されてよい。
【0017】
ゲームプレイコントロールユニットは制御装置の引き金の上に取り付けられたシュートボタンを含んでよい。
【0018】
制御装置は制御装置の中心体の後方に伸張し、ユーザの肩に載って制御装置を固定させるように適応された取り外し自在の銃床も含む。
【0019】
制御装置は、制御装置のユーザに追加の画像情報を提供するために制御装置に取り付けられる表示装置を含んでよく、制御装置のユーザに触覚フィードバックを与えるように適応されたフィードバック装置を含んでよい。
【0020】
コンピュータシステムのディスプレイ上にカーソルを配置するための方法は、制御装置の垂直傾きと水平傾きに関係する座標コントロールユニットからの情報を受信することと、マウスコントロールユニットからコンピュータマウス入力情報を受信することと、ゲームプレイコントロールユニットから情報を受信し、該座標コントロールユニット、マウスコントロールユニット及びゲームプレイコントロールユニットから受信される情報に基づいてゲーム情報を提供することとを含む。
【0021】
制御装置は、中心体と、該中心体から後部から下方に伸張するハンドグリップと、該中心体から長手方向に前方に伸張する胴体と、該ハンドグリップの前の該中心体から下方に伸張する引き金とを含む銃器に実質的に類似した形状を有してよい。
【0022】
制御装置の垂直と水平の傾きに関係する情報を受信する該ステップは、y軸センサから制御装置の中心に置かれた垂直位置を基準にした胴体の傾きに関係する情報を受信することと、x軸センサから中心に置かれた水平位置を基準にした胴体の傾きに関する情報を受信することとを含んでよい。y軸センサから情報を受信する該ステップは、胴体が上方に及び下方に傾くにつれて回転する胴体の側面に水平シャフトを取り付けることと、光ディスクが水平シャフトとともに回転するように水平シャフトに取り付けられる第1の光ディスクを連結することと、ビデオゲームの中でのユーザの所望される垂直の視点を示す情報を提供するために胴体の垂直傾きに光ディスクの回転を相関付けるように適応された少なくとも1つの光エンコーダとを提供することを含んでよい。
【0023】
x軸センサから情報を受信する該ステップは、胴体が左右に傾くにつれて垂直シャフトが回転するようにy軸センサに垂直シャフトを連結することと、第2の光ディスクが垂直シャフトとともに回転するように垂直シャフトに取り付けられる第2の光エンコーダディスクを接続することと、ビデオゲームの中のユーザの所望される水平の視点を示す情報を提供するために胴体の水平傾きに該第2の光ディスクの回転を相関付けるように適応された少なくとも1つの第2の光エンコーダを提供することとを含んでよい。
【0024】
座標コントロールユニットから情報を受信する該ステップは、制御装置に少なくとも1つのジャイロスコープを取り付けることと、ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直視点と水平視点に関する情報を提供するためにジャイロスコープから制御装置の垂直及び水平傾きに関する情報を受信することとを含んでよい。
【0025】
マウス制御情報を受信する該ステップは、ディスプレイ上で上下にスクロールすることと、左マウスボタンからユーザの選択に関する情報を受信することと、右マウスボタンからユーザの他の選択に関する情報を受信することとを含んでよい。マウスホイール、左マウスボタン及び右マウスボタンは、引き金に近接するユーザの指を位置決めすることがマウスホイール、左マウスボタン及び右マウスボタンを操作するように制御装置の中心体の側面に取り付けられてよい。
【0026】
ゲームプレイコントロールユニットから情報を受信する該ステップは、方向コントロールユニットから空間内のディスプレイでキャラクタの長手方向及び側面方向の移動に関する入力情報を受信することと、複数のコントロールボタンからディスプレイ上でキャラクタによって実行される複数のアクションに関する情報を受信することと、座標コントロールユニットからの情報の入力を可能にするために座標活性化ボタンから活性化情報を受信することとを含んでよい。コントロールボタンは、コントロールボタンがハンドグリップを掴むユーザの親指によって操作可能であるように該制御装置のハンドグリップ上に配置されてよい。方向コントロールユニットは前方グリップに配置され、武器の該胴体から下方に伸張し、前方グリップを掴むユーザの第2の手の親指と指によって操作可能であってもよい。複数のコントロールボタンは制御装置の引き金の上に取り付けられるシュートボタンを含んでよい。
【0027】
制御装置は、さらに制御装置の中心体の後方に伸張し、ユーザの肩に載せて制御装置を固定させるように適応された取り外し自在の銃床を含んでよい。
【0028】
該方法は表示装置を介してユーザに表示される追加の画像情報を受信すること、および/またはフィードバック装置を介してユーザに触覚フィードバックを提供するためのフィードバック情報を受信することを含んでよい。
【0029】
ビデオゲームとともに使用するためのコンピュータシステムのディスプレイを制御するための本出願の実施形態による制御装置は、制御装置の垂直と水平の傾きに関係する情報を入力するように適応された座標コントロールユニットと、コンピュータマウス入力情報を入力するように適応されたマウスコントロールユニットと、ゲームプレイ情報を入力するように適応されたゲームプレイコントロールユニットと、該コンピュータシステムにゲーム情報を提供するために、該座標コントロールユニット、マウスコントロールユニットゲームプレイコントロールユニットからの入力情報を処理するように適応されたコントローラとを含んでよい。制御装置は第1の開放端部と、第2の開放端部と、該第1の開放端部と該第2の開放端部を連結するための連結端部とを含む実質的にU字形であってよい。
【0030】
座標コントロールユニットは、垂直方向での制御装置の傾きに関する情報を入力するように適応されたy軸センサと、水平方向の制御装置の傾きに関する情報を入力するように適応されたx軸センサとを含んでよい。y軸センサは、制御装置が上方に及び下方に傾くにつれて回転する、制御装置の側面に取り付けられる水平シャフトと、光ディスクが水平シャフトとともに回転するように水平シャフトに取り付けられる第1の光ディスクと、ビデオゲームのユーザの所望される垂直の視点を示す情報を提供するために制御装置の垂直の傾きに該光ディスクの回転を相関付けるように適応された少なくとも1つの光エンコーダとを含んでよい。x軸センサは、制御装置が左右に傾くにつれて垂直シャフトが回転するようにy軸センサに連結される垂直シャフトと、該第2の光ディスクが該垂直シャフトとともに回転するように垂直シャフトに取り付けられている第2の光エンコーダディスクと、ビデオゲームのユーザの所望される水平視点を示す情報を提供するために制御装置の水平傾きに第2の光ディスクの該回転を相関付けるように適応された少なくとも第2の光エンコーダとを含んでよい。
【0031】
y軸センサとx軸センサは、y軸センサが基部から制御装置に前後に垂直に伸張する連結部材の回転を検出し、制御装置の垂直傾きを決定し、x軸センサが左右の連結部材の回転を検出し、制御装置の水平傾きを決定するように実質的にU字形のベースに配置されてよい。
【0032】
座標コントロールユニットは、ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直と水平の視点に関する情報を提供するために制御装置の垂直と水平の傾きに関する情報を提供するように適応された少なくとも1つのジャイロスコープを含んでよい。
【0033】
マウスコントロールユニットは、ディスプレイ上で上下にスクロールするために情報を提供するために適応されるマウスホイールと、ユーザの選択に関する情報を提供するように適応される左マウスボタンと、ユーザの他の選択に関する情報を提供するように適応された右マウスボタンとを含んでよい。マウスホイール、左マウスボタン、及び右マウスボタンは制御装置の連結端部の上面に実質的に中心に置かれる位置に取り付けられてよい。マウスホイール、左マウスボタン、及び右マウスボタンは制御装置の連結端部の上面の中心を外れた位置に取り付けられてよい。
【0034】
ゲームプレイコントロールユニットは、方向コントローラがユーザの左親指によって容易に操作されるように連結端部の上面の左側に配置される空間の長手方向及び側面方向の移動に関する情報を入力するように適応される方向コントローラと、ディスプレイで実行される、走ることと、しゃがむことと、ジャンプすることと、特殊なアクションを含む複数のアクションに関する情報を提供するように適応され、制御装置の上面の右側に配置された複数のボタンと、押されている間に座標コントロールユニットから情報の入力を可能とするために適応され、制御装置の連結端部の前面に配置される座標活性化ボタンとを含んでよい。言うまでもなく、制御装置は、右側と左側が逆転されるように鏡フォーマットで構築されてよい。
【0035】
制御装置は、制御装置のユーザに追加の画像情報を提供するために制御装置の上に取り付けられた表示装置と、制御装置の触覚フィードバックをユーザに提供するように適応されたフィードバック装置とを含んでよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
本願の制御装置10は、第1の人物の「シューター」タイプのビデオゲームのプレーヤで使用するのに特に適している。このようなビデオゲームでは、プレーヤは通常ビデオゲームの中の環境の第1の人物の視野を提示され、多様なターゲットに照準を定め、シュートするように要求される。ユーザは、一般的には通常ディスプレイの中心にある十字または他のターゲット記号表示を与えられる。ゲームの中のユーザの視点は、通常、ユーザがビデオゲームの中の多様なターゲットに照準を定めることができるようにするために、コンピュータのマウス、キーボード等からの入力に基づいて上下左右等に移動する。標的化または照準設定は通常所望される位置に十字を位置決めし、通常はビデオゲームでのユーザの視点またはそれ以外の場合ビデオゲームの中のディスプレイに十字を配置するためにコンピュータのマウスまたはキーボードを使用することによって達成される。ターゲットをシュートすることは、通常専用のシュートボタンを押すことにより達成される。該専用のシュートボタンは、通常、キーボード上のマウスボタンまたはキーの1つである。同様に、ジョイスティックがゲームでのユーザの視点を変更するために使用されてもよく、シューティングは通常ジョイスティックの上部で、またはジョイスティックの基部でシュートボタンを押すことによって達成される。単に制御装置を移動することによってのみユーザの視点を迅速に変更できる制御装置は、ビデオゲームとのより直感的且つリアリスティックな対話を提供する。本開示の制御装置10はこのようなビデオゲームで使用するのに特によく適しているが、制御装置は好ましくは任意のビデオゲームで動作可能であり、従来のコンピュータアプリケーションでもマウスとして使用されてよい。加えて、本開示の制御装置は、好ましくはソニーコンピュータエンターテインメント社(Sony Computer Entertainment, Inc.)の登録商標であるソニープレーステーション2(登録商標)(SONY PLAYSTATION 2、登録商標)等のビデオゲームシステムと互換性がある。同様に制御装置は、教材等の法執行機関及び軍機関によって一般的に使用されるもの等の他のコンピュータシミュレーション及びバーチャルリアリティシステムと活用されてよい。
【0037】
本発明の第1の実施形態による制御装置10は、図1に関して説明されている。座標コントロールユニット12は、ビデオゲームの中のユーザの所望される水平及び垂直の視野に関する情報を入力するために使用される。さらに具体的には、座標コントロールユニット12は、コンピュータシステムのディスプレイの所望される水平と垂直の視野を示すために制御装置10のピッチ、つまり垂直傾き及びヨー、つまり水平の傾きを提供するために使用されてよい。マウスコントロールユニット14は従来のコンピュータマウス入力情報を提供する。ゲームプレイコントロールユニット16は追加の従来のゲームプレイ入力情報を提供する。コントローラ18は、座標コントロールユニット12、マウスコントロールユニット14及びゲームプレイコントロールユニット16から情報を受信し、コンピュータシステムにゲームプレイ情報を提供する。このようにして、本願の制御装置は今日の高度なビデオゲームをプレイするために必要とされる機能性の実質的にすべてを含む。
【0038】
制御装置の好ましい形状はさらに図2に関して説明されている。制御装置10は好ましくは銃器のような形をしている。つまり、制御装置10は、中心体22の後部の下に配置されるハンドグリップ20を含む。引き金24は、ハンドグリップ20の前で中心体22から下方に伸張する。胴体26は中心体22から前方に伸張する。調節自在の前方グリップ28は引き金の前で胴体26から下方に伸張してよい。リアリティを増すために、制御装置10は、ユーザの肩に載せて制御装置10を固定させるために使用できる取り外し自在の銃床29を含んでよい。これにより制御装置10の安定性は高まる。制御装置10は、ピストル、別の銃器、ポインタ等として構成されてもよい。銃器は制御装置の所望される形状であるが、他の形状も使用されてよく、本発明はその形状に限定されていない。
【0039】
制御装置10は、例えば図2Aに描かれているようなゲームパッドとして形作られてよい。このようなゲームパッドは通常実質的にはU字形である。ユーザはU字形の自由端部200、200aによって装置を掴み、通常はユーザの指が自由端部の回りに巻き付くように手でそれぞれの端部を把持する。自由端部200、200aはわずかに下方を向く角度を有してよい。U字形の連結端部201は通常、視野、長手方向と側面方向の移動、及び多様なゲームプレイボタンのためのコントロールボタンを含む。
【0040】
一実施形態では、座標コントロールユニット12は制御装置10の胴体26に取り付けられている二脚の台または三脚25(図示せず)と一体化されている。代替実施形態では、前述されたジャイロスコープ制御装置の中で活用されたジャイロスコープに類似するジャイロスコープ装置40(図5を参照すること)が制御装置10に取り付けられている。いずれの実施形態でも、ユーザはディスプレイで制御装置を指す必要なくビデオゲームをプレイすることができ、ゲームプレイ中にマウスパッドまたはセンサアレイの領域に制限されていない。
【0041】
座標コントロールユニット12の1つの実施形態は図3に関してさらに詳細に図解されている。前述されたように、座標コントロールユニット12は制御装置10の胴体26に取り付けられる二脚の台25の中に組み込まれてよい。本実施形態を活用すると、ユーザは好ましくは、制御装置を安定化するためにテーブルのような表面上に三脚25を取り付ける。
【0042】
座標コントロールユニット12は、それぞれy方向の胴体の移動、つまりピッチ及びx方向の胴体の移動、ヨーを検出するy軸センサ30とx軸センサ31を含んでよい。さらに詳細には、y軸センサ30とx軸センサ31は、y方向とx方向それぞれの胴体26の傾きを決定する。水平シャフト32の第1の端部は胴体26に取り付けられてよい。水平シャフト32の第2の端部は光符号化ディスク33に連結されてよい。胴体26が上下に傾くにつれて、水平シャフト32は回転し、光符号化ディスク33は水平シャフト32とともに回転する。光エンコーダ35はy軸センサ30の本体の中のプリント基板上に取り付けられてよい。光エンコーダ35は、符号化ホイール33の回転時にy方向、つまり上下の胴体26の傾きを決定する。胴体26の垂直の傾きに基づいて、ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直の視点が決定される。同様に、ディスプレイ上のカーソルの所望される垂直位置は胴体26の垂直の傾きに基づいて決定されてよい。
【0043】
y軸センサ30は、好ましくは垂直支柱36の上端部に取り付けられる。垂直支柱36の底部はx軸センサ31に連結されてよい。さらに具体的には、垂直支柱36の底端部は垂直シャフト37に連結されてよい。垂直シャフト37は第2の光符号化ディスク38に連結されてよい。胴体26が水平に移動または傾くにつれて、垂直シャフト37は回転し、代わりに第2の光符号化ディスク38を回転する。光エンコーダ39の第2のセットはビデオでのユーザの所望される水平の視点を決定するためにx軸センサ31の本体のプリント基板に取り付けられてよい。x軸センサは、コンピュータシステムのディスプレイ上のカーソルの所望される水平位置を決定するために使用されてよい。このようにして、座標コントロールユニット12は、コンピュータシステムのディスプレイ上でユーザの所望される視野を決定するために活用される胴体のピッチとヨーに関する情報を提供する。
【0044】
制御装置がゲームパッドの形をしている場合、前述されたように二脚の台として座標コントロールユニットを実現する必要はない。前述されたようにx軸センサ31とy軸センサ30を組み込む単純なスタンドは、同時に座標コントロールユニットとして働く一方で制御装置10がその上に載る安定したプラットホームを提供する。この実施形態では、水平シャフト32は好ましくは、連結端部201の側面または底面で、またはゲームパッドの自由端部200、200Aの1つで制御装置10に連結される。該台は図3に描かれている台に構造が類似してよい。
【0045】
該台の代替実施形態は図3Aに関して説明される。U字形の基部300はy軸センサ30とx軸センサ31を収容する。連結支柱301は基部300にその底端部で連結される。制御装置10は好ましくは連結支柱301の上端部に切り離し自在に連結される。制御装置10が上下に傾くにつれて、連結支柱301は後方にまたは前方に回転する。y軸センサ30は前述された方法に類似する方法でこの回転に基づいた制御装置の垂直傾きを決定する。制御装置10が左右に回転するにつれ、x軸センサ31は前述された方法と同様に制御装置の水平傾きを決定する。基部300は、所望される場合その安定性を改善するためにクリップまたはクランプ(図示せず)を使用して表面に固定されてよい。図3は制御装置10の銃器形式とともに使用される台を描き、図3Aは該制御装置のゲームパッド形式とともに使用される台を描いているが、制御装置の銃器形状とゲームパッド形状の両方とも図3及び図3Aに描かれている台のどちらかと使用されてよいことが注記される。代わりに、連結支柱301は基部300から水平に伸び出る。
【0046】
代わりに、座標コントロールユニット12は前述されたジャイロスコープ入力装置で提案されたジャイロスコープに類似したジャイロスコープ40(図5を参照すること)を使用して実現されてよい。同様に、ジャイロスコープ210は、例えば図2Aに描かれているようなゲームパッドとして構成される制御装置10の中に組み込まれてよい。ジャイロスコープが使用される場合、二脚の台25または台は必要ではない。一実施形態では、プリント基板に取り付けられたソリッドステートジャイロスコープ等のジャイロスコープ40、210は制御装置に取り付けられてよい。前述されたように、ジャイロスコープは航空機のピッチとヨーを決定するために航空機産業で長年にわたって使用されてきた。前述されたジャイロスコープのようなソリッドステートジャイロスコープは本願の制御装置10のピッチとヨーを決定するために活用されてよい。ジャイロスコープの動作は当業者に周知であるため、ここに詳細に説明されない。しかしながら、ジャイロスコープの動作の簡略な説明は本発明を理解する上で有効であってよい。
【0047】
通常、ジャイロスコープは、回転軸の回りを回転し、ディスクの回転軸に垂直な1つまたは2つの軸の上で回転自在のフレームに取り付けられた回転ディスクを含む。旋回するディスクは回転電気モータであってよい。モータの回転軸は通常重力ベクトルと整列している。モータの回転軸に沿って力がかけられると、力は旋回するディスクの一定の角運動量のために抵抗を受ける。その結果として、フレームはモータの回転軸に垂直な軸に沿って回転するであろう。フレームの回転は監視できる。このようにして、例えば前方に傾く力がジャイロスコープにかかると、前方の力はモータの回転軸の上にかけられ、後方の力はモータの回転軸の底部にかけられる。旋回するモータの一定の角運動量はこれらの力に反し、モータのシャフトはかけられる力に垂直な方向で回転する。フレームはモータの回転軸に垂直な軸に沿って自由に回転できるため、フレームは回転する。この回転の方向は旋回するモータの回転軸に依存する。フレームの回転はフレームの前方への傾きに比例する。したがって、フレームの回転に基づいて、ジャイロスコープの傾きを決定できる。フレームがモータの回転軸に垂直な2つの軸の回りで自由に回転する場合、上下左右に傾くことはどちらかの軸の回りでのフレームの回転に相関できる。代わりにモータの回転軸に垂直な別の方向で自由に回転するフレームに取り付けられる第2のジャイロスコープは水平方向での傾きを決定するために組み込まれてよい。本願では、前述されたようなモータを通常活用しないが、ピッチおよび/またはヨー情報を提供するために同じ原則で動作するソリッドステートジャイロスコープが好ましくは使用される。
【0048】
例えば制御装置10の上に取り付けられているソリッドステートジャイロスコープを活用すると、制御装置の垂直及び水平の傾きを決定できる。このようにして、ビデオゲームでのユーザの所望される視点またはコンピュータシステムのディスプレイでのカーソルの所望される位置を決定できる。前述されたように、装置のピッチとヨーを決定するためにジャイロスコープを活用する現在使用可能な制御装置がある。このような装置で使用されるジャイロスコープは、本発明のジャイロスコープとして使用されてよい。ジャイロスコープ210は、制御装置が前述されたようにゲームパッドである制御装置10に同様に取り付けることができる。この場合、ジャイロスコープは好ましくは連結端部201に取り付けられる。
【0049】
ジャイロスコープ210を含めると、前述されたような二脚の台または台に対するニーズが排除される。しかしながら、ユーザのための安定性を助長するためには台を使用することが好ましい場合がある。加えて、台を使用することによりユーザはビデオゲームの中でユーザの視点を変えることなく制御装置10をリリースできる。このようにして、ユーザはゲームでの自分の視点を変えることなくゲームプレイを一休みできる。
【0050】
マウスコントロールユニット12は、好ましくは従来のコンピュータマウスによって一般的に提供される機能を提供し、図4に関して説明されている。好適実施形態では、マウスホイール41は制御装置10の中心体22に、好ましくは引き金24の上方の中心体の側面に取り付けられている。マウスホイールは、一般的に、ユーザがディスプレイで上下に、あるいはディスプレイに表示されるメニューを通して容易にスクロールできるようにするために従来のコンピュータのマウスの中に組み込まれる。同様に、本開示のマウスホイール41は、ビデオゲームまたは任意の他のコンピュータアプリケーションの中のメニューを通してユーザがスクロールできるようにするために活用されてよい。2つのボタン42、43はマウスホイール41の下に取り付けられてよい。これらのボタンは、メニューで選択するため、テキストを選択するため、メニューを呼び出す等のために、一般的にはコンピュータマウスの中に組み込まれる左マウスボタン42及び右マウスボタン43として機能してよい。好適実施形態では、マウスホイール41、左マウスボタン42及び右マウスボタン43は、それらが、制御装置10の1つまたは複数の引き金24を引くためにも使用されてよいユーザの指によって容易に届き、操作できるように引き金24の上方に配置される。制御装置10の垂直傾きと水平傾きに関係する情報は、制御装置がコンピュータのマウスのすべての同じ機能を実行できるように、ディスプレイ上のカーソルの垂直及び水平の位置に関する情報を提供するために活用されてよい。
【0051】
マウスコントロールユニット14は、所望される場合ゲームパッド実施形態に同様に組み込まれてよい。好ましくは、マウスコントロールユニット14は制御パッドの連結端部201の上に取り付けられ、上面の実質的に中心に置かれている。この実施形態では、左マウスボタン42と右マウスボタン43は、好ましくは図2Aに見られるようにマウスホイール40のわずかに前方に配置される。代わりに、マウスコントロールユニット14は、マウスコントロールユニット14がユーザの親指で容易に操作されるようにわずかに中心を外れた制御パッドの連結端部201の上面に配置されてよい。それが左マウスボタン42、右マウスボタン43であり、マウスホイール41は、例えばゲームプレイコントロールボタン52、53、54、55(後述される)の上方に配置されてよく、ゲームプレイコントロールボタンを活性化するためにユーザによって同じ親指を使用して容易に活性化されてよい。
【0052】
ゲームプレイコントロールユニット16は好ましくはゲームプレイコントロールボタンを含み、図5に描かれている。ゲームプレイコントロールボタンは、長手方向及び側面方向の移動とも呼ばれる、例えばビデオゲームの中の空間内でのキャラクタの移動等のビデオゲームの他の態様に関係する情報を入力するためのコントロールボタンを含む。ハットスイッチ50および/または方向スイッチ51はゲームの中のキャラクタの側面方向と長手方向の移動を制御するために使用される。ハットスイッチ50と方向スイッチ51は側面方向移動を制御するためにともに使用されてよいが、それらはわずかに別の方法で機能する。ハットスイッチ50は、通常、パッドがそれらの上に取り付けられた状態での4つの瞬間コンタクトスイッチを含む。各瞬間コンタクトスイッチは、ユーザがそれぞれの瞬間コンタクトスイッチ上にあるパッドの部分を押し下げると活性化される。通常、一度にただ1つの瞬間コンタクトスイッチのみが活性化されてよい。すなわち複数の瞬間コンタクトスイッチからの入力は通常無視される。しかしながら、方向スイッチ51は、通常、同時に2つの方向で運動に関する入力を可能にする。方向スイッチ51は、好ましくは、概して菱形の形状の4つの独立したコンタクトスイッチ51a、51b、51c、51dを含む、独立したコンタクトスイッチ51a、51b、51c、51dのそれぞれが通常、ビデオゲームで特定の方向の移動に備えるために使用される。ハットスイッチ50とは異なり、ユーザは概して同時にコンタクトスイッチの複数を活性化できる。さらに具体的には、大部分のビデオゲームは、例えば、同時に右前方方向での移動を可能にする。結果はビデオゲームの斜めの移動である。例えば、従来のビデオゲームは、キーボードが制御装置として使用されるときにこのような移動を可能にする。方向スイッチ51の独立したコンタクトスイッチ51a、51b、51c、51dは、キーボードからこのような制御を模倣してよい。これによりビデオゲームのユーザは、ビデオゲーム環境内の空間で前方に、後方に、左右に及び斜めにキャラクタを移動できるようにする。加えて、ユーザがビデオゲームでの長手方向と側面方向の移動のためにハットスイッチ50を使用する場合、例えば、方向スイッチ51は制御装置10の柔軟性を高める他の機能のために使用されてよい。代わりに、方向スイッチ51が、例えばビデオゲームの長手方向及び側面方向の移動に使用される場合、ハットスイッチ50は他の機能に使用されてよい。
【0053】
加えて、ゲームプレイコントロールボタンは、ジャンプボタン52、走行ボタン53、しゃがむボタン54及び特殊動作ボタン55を含んでよい。これらのゲームプレイコントロールボタンは、それがハンドグリップの回りに巻き付くのでユーザの親指によって容易に操作されるように、制御装置10のハンドグリップ20の側面に配置されてよい(図5Aを参照すること)。シュートボタン56もゲームプレイコントロールボタンとみなされてよく、以下に詳細に説明される。当然、さまざまなゲームはさまざまなゲームプレイオプションを有してよく、したがって、すべての考えられるゲームプレイコントロールボタンを一覧表示することは不可能であるが、本発明の制御装置は大部分のビデオゲームと互換性があることを目的としている。
【0054】
座標活性化ボタン57は、好ましくはゲームプレイコントロールユニット16に含まれる。活性化ボタン57は押されている間に座標コントロールユニット12から情報の入力を活性化する。つまり、通常、座標コントロールユニットからの情報はコンピュータシステムのディスプレイを制御するために使用されない。このようにして、ユーザが制御装置10を不注意に押して動かしたり、移動させたりすることは、ビデオゲームの中のユーザの視点またはディスプレイのカーソルの位置を変えるために使用されない。ユーザは視点またはカーソルの位置を変更することを希望するときに活性化ボタン57を押す。一般的に、この動作は、ユーザが、自分がコンピュータシステムのディスプレイを変更するときにボタンを押し、それ以外の場合は、不注意な移動はコンピュータ画面のディスプレイに影響を及ぼさないという点でユーザにとって直感的である。このようにして、ユーザは、コンピュータゲームの中のユーザの視点またはディスプレイ上のカーソルの位置を変更せずに快適さという点において制御装置を配置し直すことができる。代わりに、活性化ボタン57は中止ボタンとして使用されてよい。つまり、座標コントロールユニット12からの情報は、中止ボタンが押されない限り、ディスプレイを正常に制御するために活用されてよい。これはユーザにとってわずかに直感的ではないが、必要なときにコンピュータシステムの表示に影響を及ぼさずにユーザが自分の位置またはグリップを調整する方法となる。加えて、活性化ボタン57はハンドグリップ20の後部または前部に配置されるレバータイプのスイッチであってよい。
【0055】
ゲームプレイコントロールユニット16はユーザが掴むことができる制御装置10のオプションの前方グリップ28に取り付けられてよい。これらのコントロールボタンは、好ましくはそれらが前方グリップを掴むユーザの指の下になるように前方グリップ28上に配置される。さらに具体的には、方向スイッチまたはハットスイッチの他方はハンドグリップ20のユーザの指先の下にまたは隣接して配置されてよい一方、ハットスイッチ50または方向スイッチ51はユーザの親指の下、または親指の隣に配置されてよい。前方グリップ28は好ましくは、それがユーザの好みに従って胴体上で前方にまたは後方に移動できるように、制御装置10の胴体26に調節自在に取り付け自在である。活性化ボタン57は前方グリップの上に配置されてもよい(図5を参照すること)。
【0056】
代わりに、ゲームプレイコントロールユニット16は制御装置の胴体26に配置されてよい。好ましくは、方向スイッチ51は、コンタクトスイッチ51a、51b、51c、51dが、ユーザが胴体を台に載せるときに指で容易に活性化される(図7を参照すること)。ハットスイッチ50は、それがユーザの親指によって容易に活性化されるように対向面に配置されてよい(図7Aを参照すること)。
【0057】
前述されたように、シュートボタン56は概してゲームプレイコントロールボタンと見なしてよいが、本願の好適実施形態では、シュートボタンは制御装置10の引き金24に配置されている。制御装置10のリアリズムを高めるために、引き金24の中にシュートボタン56を取り付けることが好ましい。第2のシュートボタン56aも、引き金24の中に配置されてよい。このような第2のボタンは、例えば、ビデオゲームがユーザに2つの武器を与える場合に有効である場合がある。代わりに引き金24自体がシュートボタン56または引き金を引き戻すことがビデオゲームの一次および/または二次の武器を発射することに相当するボタンとして使用されてよい。加えて、前述されたように、第2の独立した引き金が第2のシュートボタン56aとして含まれ、使用されてよい。
【0058】
ゲームプレイコントロールユニット16は、コントロールボタンがハンドグリップを握るユーザによって容易に操作されるように、制御装置10のハンドグリップ20上に配置されてよい(図5Aを参照すること)。コントロールボタンは、ボタン52、53、54、及び55がユーザの親指で容易に操作されるように、好ましくはハンドグリップ20上に配置される。このような実施形態は、制御装置10の形状がピストルであり、前方グリップを活用することが不便ではないであろう場合に特に有効である場合がある。
【0059】
前述されたように、制御装置10がゲームパッドの形をしている場合、ゲームプレイコントロールユニット16は好ましくはゲームパッドの連結端部201の上面に取り付けられ、「ショルダー」ボタンと一般的には呼ばれている追加のゲームプレイコントロールボタンは連結端部の前面に取り付けられてよい。好適実施形態では、ハットスイッチ50または方向スイッチ51はユーザの左親指が容易に届く範囲内で連結端部201の左側に配置されてよい。他のゲームコントロールボタン52、53、54及び55は好ましくはユーザの右親指が容易に届く範囲内で連結端部201の右側に配置される。追加のゲームコントロールボタンはゲームパッドの連結端部201の前面に配置されてよい。好適実施形態では、これらのゲームコントロールボタンは、それらがユーザの右人差し指によって押すことができるように連結端部の右前面に配置されてよいシュートボタン56と座標活性化ボタン57を含む多様な活動ボタンを含む。同様に、追加のゲームコントロールボタン202、203は、連結端部の左前表面に配置されてよい。さらに、ゲームパッドが、それぞれユーザの左親指と右親指による容易な操作のために配置される2つの小さなアナログまたはデジタルジョイスティックを含むことは普通である。通常、これらのジョイスティック204、205またはハットスイッチまたは方向ボタン50、51のどれかはビデオゲームの中の視点を変更するために活用されるが、その機能は座標コントロールユニット12によって提供されるピッチとヨー情報に基づいて実行されるため、別の機能は従来使用されるコントロールボタンに割り当てることができる。代わりに、現代ビデオゲームを制御するために多くのゲームコントロールボタンを提供することは有利であるが、これらのコントロールボタンの1つが排除できる。
【0060】
銃器実施形態または制御パッド実施形態のどちらかでは、圧力がかけられているときに入力を提供するために、レバー型ボタン58が含まれてよい。銃器実施形態では、レバー型ボタン58は、それがハンドグリップを掴むユーザの手によって容易に活性化できるようにハンドグリップ20の後部に配置されてよい。レバータイプボタンは、引き金24より下位の下部のハンドグリップ20の前側に配置されてもよい。ゲームパッド実施形態では、レバー型ボタンは好ましくはその上面または下面のどちらかのゲームパッドの自由端部201、201aの一方に配置される。該レバー型ボタン58は、座標活性化ボタン57として好ましくは活用される。この場合、前述されたボタン57は別の機能を制御するために使用されてよい。
【0061】
コントローラ18は、コンピュータシステムに情報を提供するために、座標コントロールユニット12、マウスコントロールユニット14、及びゲームプレイコントロールユニット16によって提供される情報を処理する。好適実施形態では、コントローラ18はマイクロプロセッサまたはマイクロチップである。コントローラ18は従来のジョイスティックで活用されるマイクロチップに類似するマイクロチップであってよい。座標コントロールユニット12により提供されるデータは、ユーザの所望される視点にまたはディスプレイ上のカーソルの所望される垂直位置及び水平位置に関係するコンピュータシステムに情報を提供するために活用される。マウスコントロールユニット14によって提供される情報は、ディスプレイをスクロールし、ディスプレイに表示される情報を選択する等の従来のマウス機能に関係する情報を提供するために活用される。ゲームプレイコントロールユニット16によって提供される情報は、追加のゲームプレイオプションまたはアクションに関係する情報を提供するために活用される。このようなコントローラ18を使用すると、制御装置10は、従来のジョイスティックにとって普通であるように、USBポートを介してコンピュータシステムに接続できる。本願の制御装置10は大部分の市販されているジョイスティックマイクロチップと互換性がある。代わりに、カスタム設計されたマイクロチップはコントローラ18として活用されてよい。
【0062】
本願の制御装置10は、従来のジョイスティックまたはゲームパッドマイクロチップと互換性があってよいため、コンピュータシステムとの操作のために任意の特殊なソフトウェアを必要としない可能性がある。すなわち、制御装置を制御システムと統合するために特殊なドライバは必要ではない可能性がある。同様に、本開示の制御装置は好ましくは従来のコンピュータシステムが一般的に備えるデフォルトソフトウェアと互換性がある。いうまでもなく、ソフトウェアはすべてのボタンを可能にするために本開示の制御装置10用に特に作成できるであろう。つまりユーザは装置制御のゲームプレイコントロールボタンのそれぞれがどの機能を制御するのかを選択してよい。ソフトウェアは好ましくは、例えば、マイクロソフト社(Microsoft Corporation)の登録商標Windowsによる検出のために、コンピュータシステムのオペレーティングシステムによる装置の検出を可能にするためにドライバソフトウェアを含む。加えて、ソフトウェアは好ましくは、ユーザが個々のコントロールボタンをプログラミングし、例えば個々のゲームのためにカスタムファイルを作成できるようにするためのプログラミングソフトウェアを含む。
【0063】
本開示は多様なゲームプレイコントロールボタンの特定の位置を開示するが、ゲームプレイコントロールボタンがユーザの希望に応じてあらゆる方法で構成できることが注記される。
【0064】
制御装置10は、前述されたようにコンピュータシステムのUSBポートにUSBケーブルを介して接続されてよい、あるいは無線リンクまたは光リンクを介して接続されてよい。コンピュータシステムのための無線リンクと光リンクの両方とも現在利用できる。この実施形態では、制御装置10に電力を供給するために電池が提供されてよく、その結果制御装置は完全に無線となることができる。
【0065】
制御装置はフィードバック装置19も含んでよい(図1Aを参照すること)。フィードバック装置は、ユーザに触覚フィードバックを提供することにより、追加のリアリティの要素を提供する。例えば、フィードバック装置は、銃器の跳ね返りをシミュレーションするために、発射ボタン56が押されると制御装置10内で振動を引き起こすために活用されてよい。同様に制御装置はビデオゲームのキャラクタの負傷をシミュレーションするために振動されてよい。このようなフィードバックは一般的には従来の制御装置で利用できる。
【0066】
制御装置10は、コンピュータシステムのディスプレイで提供される情報を複製するまたは増大する小型表示装置27(図2を参照すること)も含んでよい。例えば、該表示装置は、コンピュータシステムのディスプレイ上でよりも表示装置でさらに容易に可視であるユーザに特定の情報を提供するためにヘッドアップ表示装置つまりHUDとして働いてよい。表示装置は、ユーザがゲームをプレイするためにコンピュータ画面のディスプレイの前に必ずしも座る必要がないように、コンピュータ画面のディスプレイ上で画像を作成し直すためにも活用されてよい。
【0067】
本開示の実施形態によるビデオゲームとともに使用するためのコンピュータシステムのディスプレイを制御するための方法は、図6に関して説明される。ステップS60で、制御装置の垂直及び水平の傾きに関係する情報が受信される。情報のマウス入力はステップS62で受信される。ゲームプレイ情報はステップS64で受信される。A1ステップS66では、制御装置の垂直及び水平傾きに関係する情報の入力、マウス入力情報及びゲームプレイ情報が処理され、ゲーム情報はコンピュータシステムに提供される。座標情報は、ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直及び水平の視点に関係する情報を提供するために、あるいはコンピュータシステムのディスプレイ上にカーソルの所望される垂直及び水平位置を示すために活用されてよい。
【0068】
図6の方法は、前述された制御装置10によって実質的に実現され、ここではさらに詳しく説明されない。
【0069】
本願はコンピュータシステムのディスプレイを制御するための方法及び制御装置の特殊な実施形態を開示するが、多くの変形が可能であることが理解されるべきである。本願は、ここに添付されているクレームのもとで許容されるすべてのこのような変形に及ぶことを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の実施形態による制御装置のブロック図である。
【図2】本発明の実施形態による特定の形式の制御装置を示した図である。
【図2A】本発明の別の実施形態による特定の形式の該制御装置を示した図である。
【図3】本願の実施形態による制御装置の座標コントロールユニットを示した図である。
【図3A】本願の別の実施形態による制御装置の座標コントロールユニットを示した図である。
【図4】本願の実施形態による制御装置のマウスコントロールユニットを示した図である。
【図5】本願の実施形態によるゲームプレイコントロールユニットを含む制御装置を示した図である。
【図5A】本願の実施形態によるゲームプレイコントロールユニットを含む制御装置を示した図である。
【図6】本願の実施形態によるコンピュータシステムのディスプレイ上にカーソルを位置きめする方法を図解したフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態によるゲームプレイコントロールユニットを含む制御装置を示した図である。
【図7A】本発明の実施形態によるゲームプレイコントロールユニットを含む制御装置を示した図である。
【技術分野】
【0001】
本願は、コンピュータシステムとともに使用するための制御装置に関する。さらに詳細には、本発明は、ビデオゲームとともに使用するための制御装置の水平傾きと垂直傾きに基づいてコンピュータシステムのディスプレイを制御するための制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータが日常生活の一部になるにつれ、コンピュータ上でプレイできるビデオゲームも同様に非常に人気のある娯楽手段になってきた。ソフトウェアとコンピュータグラフィックスの革新によりビデオゲームは非常にリアリスティックになったが、大部分のビデオゲームは、プレーヤがビデオゲームと対話できるようにするためにキーボード、コンピュータマウスまたはジョイスティック等のより現代的な入力装置に依存している。これらの従来の入力装置は大部分のユーザにとってなじみが深く、操作が容易である一方、それらはビデオゲームのリアリズムの価値を落とす傾向がある。
【0003】
さらに、ビデオゲームに対して加えられる改善により、過去には単に使用できなかった多くのオプションと機能が追加されてきた。結果として、これらの従来の制御装置はこれらの追加機能及び特徴の制御を行う機能性を欠いている。ユーザは、通常、すべての機能の制御を可能にするために同じゲームの中で複数の制御装置を使用しなければならない。コンピュータマウスのみでは今日のビデオゲームに対し十分な機能性に単に欠けるため、例えば、ユーザはコマンドを入力し、ビデオゲームでアクションを実行するためにキーボードを広範囲に使用するとともにコンピュータマウスを活用することはきわめて普通なことである。複数の入力装置を使用することにより、これらのビデオゲームのプレイは、ユーザがゲームのプレイに進もうとする前にさえ、単に制御装置に慣れるためにかなりの時間を費やさなければならないほど複雑化する。これがユーザからゲームをプレイしている間のリアリティの感覚を奪うのみではなく、ユーザの楽しみも損なわせる。
【0004】
コンピュータのマウスは、ユーザが、マウスを平らな表面に沿って移動させることによりコンピュータシステムのディスプレイにカーソルを配置できるようにする。マウスの基部のマウスボールは、マウスが移動するにつれ回転する。マウスボールの回転は画面上のカーソルの移動に相関している。さらに最近では、トラックボールが、ユーザがトラックボールを手動で回転させることによりコンピュータシステムのディスプレイ上でカーソルを配置できるようにするために導入された。トラックボールの回転はディスプレイ上のカーソルの配置に同様に相関している。ただし、マウスは、マウスが上を移動する広く平らな、実質的に滑らかな二次元の表面を必要とし、したがってユーザはカーソルの位置決めに関して良好な制御を維持する一方でマウスを使用できるという点でいくぶん制限されている。トラックボールは広く平らな表面に対するニーズを排除する一方、それらは通常キーボードまたは何らかの他のコンピュータシステム構成要素に取り付けられ、ユーザがトラックボールを活用できる場所も制限する傾向がある。加えて、前述されたように、コンピュータマウスとトラックボールはともに高度なビデオゲームで使用可能な追加の機能及びオプションを活用するために必要とされる機能性に欠けており、したがって追加の制御装置または入力装置の使用を強制し、ビデオゲームのプレイを複雑化する。
【0005】
ジョイスティックは特定のビデオゲームによりリアリスティックな効果を与える可能性がある。例えば、ジョイスティックは航空機内で使用されるコントロールスティックにデザインが類似しているため、フライトシミュレーションゲームでリアリズムを増大させる傾向がある。ただし、多くは多くの他のビデオゲームでリアリズムを増大しない。追加の制御入力を含み、したがって強化された機能性を提供するジョイスティックあるが、これらのジョイスティックでさえ高度なビデオゲームの要件を満たすほど十分な機能性を提供せず、通常はキーボードの同時発生的な使用を必要とする。
【0006】
コンピュータシステムのディスプレイを制御するために自由空間で操作できる制御装置は、従来の制御装置の制限のいくつからユーザを解放するために開発されてきた。超音波位置決めを活用する制御装置もある。通常、装置内の超音波送信機はセンサのアレイにより監視される。画面上のカーソルの位置はセンサのアレイを基準にした装置内の超音波送信機の位置に相関している。したがって、これらの装置は、それらが受信機のアレイに依存し、レンジ限界があるという点で制限されている。加えてこれらの制御装置は今日の高度なビデオゲームをプレイするために十分な機能性も欠いている。
【0007】
最近になって、ユーザがディスプレイ上の所望される位置で装置を指すことによって、自由空間で制御装置を操作し、ディスプレイ上にカーソルを配置できるようにするためにジャイロスコープが制御装置に組み込まれた(例えば、Case,Jr.らに対する米国特許第5,825,350号を参照すること)。ジャイロスコープは慣性空間基準を提供するために、及び重力ベクトルを基準にしたピッチと横揺れを測定するために長く航空機で使用されてきた。ジャイロスコープを活用する制御装置では、自由空間での装置の動きは通常ディスプレイ上でのカーソルの動きに変換される。さらに具体的には、制御装置の垂直の傾きと水平の傾きがコンピュータシステムのディスプレイ上でのカーソルの所望される位置に変換される。これらの装置は、通常、従来のコンピュータマウスの様式と実質的に同様にコンピュータシステムに接続されてよいだけではなく、コンピュータマウスの機能も含む。これらの装置は装置を使用する点においてユーザにさらに多くの自由を与える一方、これらの装置は、従来のコンピュータのマウスに大きさと形状が実質的に類似し、したがって少ししかリアリズムを提供しない傾向があるため、ビデオゲームの経験をさらにリアリスティックにしない。さらにこれらの装置はコンピュータマウスに類似した様式で機能するため、今日の高度なビデオゲームの追加のオプションと機能を制御するには十分ではないことを意味する、同様に限られた機能性を有する。
【0008】
さらに、ビデオゲームと使用するためにライトガンが開発されてきた。これらの装置は通常銃器のような形をし、光線を投射する。コンピュータシステムのディスプレイに配置される画面はこの光線を感知し、ユーザが照準を定めているディスプレイ上の位置を示すために使用される。これらの装置はもう少しリアリズムを提供するが、それらはビデオゲームの中のターゲティングのみに有効である。加えて、ユーザはそれを使用するためにディスプレイでライトガンを指さなければならず、ユーザがどこでビデオゲームをプレイできるのかを制限する。
【0009】
したがって、今日のビデオゲームとともに使用するために機能性の強化も実現する一方で、形状がより現実的で動作がより直感的であるコンピュータシステム用の制御装置を提供することが望ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ビデオゲームとともに使用するためのコンピュータシステムのディスプレイを制御するための制御装置は、制御装置の垂直傾きと水平傾きに関係する情報を入力するように適応された座標コントロールユニットと、コンピュータマウス入力情報を入力するように適応されたマウスコントロールユニットと、ゲームプレイ情報を入力するように適応されたゲームプレイコントロールユニットと、該コンピュータシステムにゲーム情報を提供するために、該座標コントロールユニット、マウスコントロールユニット及びゲームプレイコントロールユニットからの入力情報を処理するように適応されたコントローラとを含む。
【0011】
制御装置は、中心体と、該中心体の後部から下方に伸張するハンドグリップと、該中心体から前方に長手方向に伸張する銃身と、該ハンドグリップの前部の該中心体から下方に伸張する引き金とを含む実質的に銃器に類似した形状を有してよい。
【0012】
座標コントロールユニットは、垂直方向の制御装置の胴体の傾きに関する情報を入力するように適応されるy軸センサと、水平方向で制御装置の胴体の傾きに関する情報を入力するように適応されるx軸センサとを含んでよい。y軸センサは、胴体が上方に及び下方に傾くにつれて回転する胴体の側面に取り付けられる水平シャフトと、光ディスクが水平シャフトとともに回転するように水平シャフトに取り付けられる第1の光ディスクと、ビデオゲームにおけるユーザの所望される垂直の視点またはディスプレイ上のカーソルの所望される垂直位置を示す情報を提供するために胴体の垂直傾きに、光ディスクの回転を相関するように適応される少なくとも1つの光エンコーダとを含んでよい。x軸センサは、胴体が左右に傾くにつれて垂直シャフトが回転するようにy軸センサに接続される垂直シャフトと、第2の光ディスクが垂直シャフトと回転するように垂直シャフトに取り付けられる第2の光エンコーダディスクと、ビデオゲームにおけるユーザの所望される水平視点を示す情報を提供するために胴体の水平の傾きに第2の光ディスクの回転を相関するように適応される少なくとも1つの第2の光エンコーダを含んでよい。
【0013】
座標コントロールユニットは、ディスプレイのカーソルの所望される水平位置に関する情報を提供するために、ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直及び水平の視野、及び制御装置の垂直傾きと水平傾きに関する情報を提供するように適応された少なくとも1つのジャイロスコープを含んでよい。
【0014】
マウスコントロールユニットはディスプレイ上で上下にスクロールするために情報を提供するように適応されたマウスホイールと、ユーザの選択に関する情報を提供するように適応された左マウスボタンと、ユーザの他の選択に関する情報を提供するように適応された右マウスボタンとを含んでよい。マウスホイール、左マウスボタン及び右マウスボタンは引き金に近接するユーザの指を位置決めすることによりマウスホイール、左マウスボタン及び右マウスボタンが操作されるように制御装置の中心体の側面に取り付けられてよい。
【0015】
ゲームプレイコントロールユニットは空間内の長手方向の移動及び側面方向の移動に関する情報を入力するように適応される指向性のコントローラと、ディスプレイで実行される、走ること、しゃがむこと、ジャンプすること及び武器を選択することを含む複数のアクションに関する情報を提供するように適応された複数のボタンと、押されている間に座標コントロールユニットからの情報の入力を可能とするように適応された座標活性化ボタンとを含んでよい。複数のコントロールボタンは、ゲームプレイコントロールボタンがハンドグリップを握るユーザの親指によって操作可能であるように制御装置のハンドグリップに配置されてよい。
【0016】
前方グリップは該武器の胴体から下方に伸張し、方向コントローラは該前方グリップ上に配置されてよく、該前方グリップを掴むユーザの第2の手の親指と指によって操作可能であってよい。方向コントローラは制御装置の胴体の上に配置されてよい。
【0017】
ゲームプレイコントロールユニットは制御装置の引き金の上に取り付けられたシュートボタンを含んでよい。
【0018】
制御装置は制御装置の中心体の後方に伸張し、ユーザの肩に載って制御装置を固定させるように適応された取り外し自在の銃床も含む。
【0019】
制御装置は、制御装置のユーザに追加の画像情報を提供するために制御装置に取り付けられる表示装置を含んでよく、制御装置のユーザに触覚フィードバックを与えるように適応されたフィードバック装置を含んでよい。
【0020】
コンピュータシステムのディスプレイ上にカーソルを配置するための方法は、制御装置の垂直傾きと水平傾きに関係する座標コントロールユニットからの情報を受信することと、マウスコントロールユニットからコンピュータマウス入力情報を受信することと、ゲームプレイコントロールユニットから情報を受信し、該座標コントロールユニット、マウスコントロールユニット及びゲームプレイコントロールユニットから受信される情報に基づいてゲーム情報を提供することとを含む。
【0021】
制御装置は、中心体と、該中心体から後部から下方に伸張するハンドグリップと、該中心体から長手方向に前方に伸張する胴体と、該ハンドグリップの前の該中心体から下方に伸張する引き金とを含む銃器に実質的に類似した形状を有してよい。
【0022】
制御装置の垂直と水平の傾きに関係する情報を受信する該ステップは、y軸センサから制御装置の中心に置かれた垂直位置を基準にした胴体の傾きに関係する情報を受信することと、x軸センサから中心に置かれた水平位置を基準にした胴体の傾きに関する情報を受信することとを含んでよい。y軸センサから情報を受信する該ステップは、胴体が上方に及び下方に傾くにつれて回転する胴体の側面に水平シャフトを取り付けることと、光ディスクが水平シャフトとともに回転するように水平シャフトに取り付けられる第1の光ディスクを連結することと、ビデオゲームの中でのユーザの所望される垂直の視点を示す情報を提供するために胴体の垂直傾きに光ディスクの回転を相関付けるように適応された少なくとも1つの光エンコーダとを提供することを含んでよい。
【0023】
x軸センサから情報を受信する該ステップは、胴体が左右に傾くにつれて垂直シャフトが回転するようにy軸センサに垂直シャフトを連結することと、第2の光ディスクが垂直シャフトとともに回転するように垂直シャフトに取り付けられる第2の光エンコーダディスクを接続することと、ビデオゲームの中のユーザの所望される水平の視点を示す情報を提供するために胴体の水平傾きに該第2の光ディスクの回転を相関付けるように適応された少なくとも1つの第2の光エンコーダを提供することとを含んでよい。
【0024】
座標コントロールユニットから情報を受信する該ステップは、制御装置に少なくとも1つのジャイロスコープを取り付けることと、ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直視点と水平視点に関する情報を提供するためにジャイロスコープから制御装置の垂直及び水平傾きに関する情報を受信することとを含んでよい。
【0025】
マウス制御情報を受信する該ステップは、ディスプレイ上で上下にスクロールすることと、左マウスボタンからユーザの選択に関する情報を受信することと、右マウスボタンからユーザの他の選択に関する情報を受信することとを含んでよい。マウスホイール、左マウスボタン及び右マウスボタンは、引き金に近接するユーザの指を位置決めすることがマウスホイール、左マウスボタン及び右マウスボタンを操作するように制御装置の中心体の側面に取り付けられてよい。
【0026】
ゲームプレイコントロールユニットから情報を受信する該ステップは、方向コントロールユニットから空間内のディスプレイでキャラクタの長手方向及び側面方向の移動に関する入力情報を受信することと、複数のコントロールボタンからディスプレイ上でキャラクタによって実行される複数のアクションに関する情報を受信することと、座標コントロールユニットからの情報の入力を可能にするために座標活性化ボタンから活性化情報を受信することとを含んでよい。コントロールボタンは、コントロールボタンがハンドグリップを掴むユーザの親指によって操作可能であるように該制御装置のハンドグリップ上に配置されてよい。方向コントロールユニットは前方グリップに配置され、武器の該胴体から下方に伸張し、前方グリップを掴むユーザの第2の手の親指と指によって操作可能であってもよい。複数のコントロールボタンは制御装置の引き金の上に取り付けられるシュートボタンを含んでよい。
【0027】
制御装置は、さらに制御装置の中心体の後方に伸張し、ユーザの肩に載せて制御装置を固定させるように適応された取り外し自在の銃床を含んでよい。
【0028】
該方法は表示装置を介してユーザに表示される追加の画像情報を受信すること、および/またはフィードバック装置を介してユーザに触覚フィードバックを提供するためのフィードバック情報を受信することを含んでよい。
【0029】
ビデオゲームとともに使用するためのコンピュータシステムのディスプレイを制御するための本出願の実施形態による制御装置は、制御装置の垂直と水平の傾きに関係する情報を入力するように適応された座標コントロールユニットと、コンピュータマウス入力情報を入力するように適応されたマウスコントロールユニットと、ゲームプレイ情報を入力するように適応されたゲームプレイコントロールユニットと、該コンピュータシステムにゲーム情報を提供するために、該座標コントロールユニット、マウスコントロールユニットゲームプレイコントロールユニットからの入力情報を処理するように適応されたコントローラとを含んでよい。制御装置は第1の開放端部と、第2の開放端部と、該第1の開放端部と該第2の開放端部を連結するための連結端部とを含む実質的にU字形であってよい。
【0030】
座標コントロールユニットは、垂直方向での制御装置の傾きに関する情報を入力するように適応されたy軸センサと、水平方向の制御装置の傾きに関する情報を入力するように適応されたx軸センサとを含んでよい。y軸センサは、制御装置が上方に及び下方に傾くにつれて回転する、制御装置の側面に取り付けられる水平シャフトと、光ディスクが水平シャフトとともに回転するように水平シャフトに取り付けられる第1の光ディスクと、ビデオゲームのユーザの所望される垂直の視点を示す情報を提供するために制御装置の垂直の傾きに該光ディスクの回転を相関付けるように適応された少なくとも1つの光エンコーダとを含んでよい。x軸センサは、制御装置が左右に傾くにつれて垂直シャフトが回転するようにy軸センサに連結される垂直シャフトと、該第2の光ディスクが該垂直シャフトとともに回転するように垂直シャフトに取り付けられている第2の光エンコーダディスクと、ビデオゲームのユーザの所望される水平視点を示す情報を提供するために制御装置の水平傾きに第2の光ディスクの該回転を相関付けるように適応された少なくとも第2の光エンコーダとを含んでよい。
【0031】
y軸センサとx軸センサは、y軸センサが基部から制御装置に前後に垂直に伸張する連結部材の回転を検出し、制御装置の垂直傾きを決定し、x軸センサが左右の連結部材の回転を検出し、制御装置の水平傾きを決定するように実質的にU字形のベースに配置されてよい。
【0032】
座標コントロールユニットは、ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直と水平の視点に関する情報を提供するために制御装置の垂直と水平の傾きに関する情報を提供するように適応された少なくとも1つのジャイロスコープを含んでよい。
【0033】
マウスコントロールユニットは、ディスプレイ上で上下にスクロールするために情報を提供するために適応されるマウスホイールと、ユーザの選択に関する情報を提供するように適応される左マウスボタンと、ユーザの他の選択に関する情報を提供するように適応された右マウスボタンとを含んでよい。マウスホイール、左マウスボタン、及び右マウスボタンは制御装置の連結端部の上面に実質的に中心に置かれる位置に取り付けられてよい。マウスホイール、左マウスボタン、及び右マウスボタンは制御装置の連結端部の上面の中心を外れた位置に取り付けられてよい。
【0034】
ゲームプレイコントロールユニットは、方向コントローラがユーザの左親指によって容易に操作されるように連結端部の上面の左側に配置される空間の長手方向及び側面方向の移動に関する情報を入力するように適応される方向コントローラと、ディスプレイで実行される、走ることと、しゃがむことと、ジャンプすることと、特殊なアクションを含む複数のアクションに関する情報を提供するように適応され、制御装置の上面の右側に配置された複数のボタンと、押されている間に座標コントロールユニットから情報の入力を可能とするために適応され、制御装置の連結端部の前面に配置される座標活性化ボタンとを含んでよい。言うまでもなく、制御装置は、右側と左側が逆転されるように鏡フォーマットで構築されてよい。
【0035】
制御装置は、制御装置のユーザに追加の画像情報を提供するために制御装置の上に取り付けられた表示装置と、制御装置の触覚フィードバックをユーザに提供するように適応されたフィードバック装置とを含んでよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
本願の制御装置10は、第1の人物の「シューター」タイプのビデオゲームのプレーヤで使用するのに特に適している。このようなビデオゲームでは、プレーヤは通常ビデオゲームの中の環境の第1の人物の視野を提示され、多様なターゲットに照準を定め、シュートするように要求される。ユーザは、一般的には通常ディスプレイの中心にある十字または他のターゲット記号表示を与えられる。ゲームの中のユーザの視点は、通常、ユーザがビデオゲームの中の多様なターゲットに照準を定めることができるようにするために、コンピュータのマウス、キーボード等からの入力に基づいて上下左右等に移動する。標的化または照準設定は通常所望される位置に十字を位置決めし、通常はビデオゲームでのユーザの視点またはそれ以外の場合ビデオゲームの中のディスプレイに十字を配置するためにコンピュータのマウスまたはキーボードを使用することによって達成される。ターゲットをシュートすることは、通常専用のシュートボタンを押すことにより達成される。該専用のシュートボタンは、通常、キーボード上のマウスボタンまたはキーの1つである。同様に、ジョイスティックがゲームでのユーザの視点を変更するために使用されてもよく、シューティングは通常ジョイスティックの上部で、またはジョイスティックの基部でシュートボタンを押すことによって達成される。単に制御装置を移動することによってのみユーザの視点を迅速に変更できる制御装置は、ビデオゲームとのより直感的且つリアリスティックな対話を提供する。本開示の制御装置10はこのようなビデオゲームで使用するのに特によく適しているが、制御装置は好ましくは任意のビデオゲームで動作可能であり、従来のコンピュータアプリケーションでもマウスとして使用されてよい。加えて、本開示の制御装置は、好ましくはソニーコンピュータエンターテインメント社(Sony Computer Entertainment, Inc.)の登録商標であるソニープレーステーション2(登録商標)(SONY PLAYSTATION 2、登録商標)等のビデオゲームシステムと互換性がある。同様に制御装置は、教材等の法執行機関及び軍機関によって一般的に使用されるもの等の他のコンピュータシミュレーション及びバーチャルリアリティシステムと活用されてよい。
【0037】
本発明の第1の実施形態による制御装置10は、図1に関して説明されている。座標コントロールユニット12は、ビデオゲームの中のユーザの所望される水平及び垂直の視野に関する情報を入力するために使用される。さらに具体的には、座標コントロールユニット12は、コンピュータシステムのディスプレイの所望される水平と垂直の視野を示すために制御装置10のピッチ、つまり垂直傾き及びヨー、つまり水平の傾きを提供するために使用されてよい。マウスコントロールユニット14は従来のコンピュータマウス入力情報を提供する。ゲームプレイコントロールユニット16は追加の従来のゲームプレイ入力情報を提供する。コントローラ18は、座標コントロールユニット12、マウスコントロールユニット14及びゲームプレイコントロールユニット16から情報を受信し、コンピュータシステムにゲームプレイ情報を提供する。このようにして、本願の制御装置は今日の高度なビデオゲームをプレイするために必要とされる機能性の実質的にすべてを含む。
【0038】
制御装置の好ましい形状はさらに図2に関して説明されている。制御装置10は好ましくは銃器のような形をしている。つまり、制御装置10は、中心体22の後部の下に配置されるハンドグリップ20を含む。引き金24は、ハンドグリップ20の前で中心体22から下方に伸張する。胴体26は中心体22から前方に伸張する。調節自在の前方グリップ28は引き金の前で胴体26から下方に伸張してよい。リアリティを増すために、制御装置10は、ユーザの肩に載せて制御装置10を固定させるために使用できる取り外し自在の銃床29を含んでよい。これにより制御装置10の安定性は高まる。制御装置10は、ピストル、別の銃器、ポインタ等として構成されてもよい。銃器は制御装置の所望される形状であるが、他の形状も使用されてよく、本発明はその形状に限定されていない。
【0039】
制御装置10は、例えば図2Aに描かれているようなゲームパッドとして形作られてよい。このようなゲームパッドは通常実質的にはU字形である。ユーザはU字形の自由端部200、200aによって装置を掴み、通常はユーザの指が自由端部の回りに巻き付くように手でそれぞれの端部を把持する。自由端部200、200aはわずかに下方を向く角度を有してよい。U字形の連結端部201は通常、視野、長手方向と側面方向の移動、及び多様なゲームプレイボタンのためのコントロールボタンを含む。
【0040】
一実施形態では、座標コントロールユニット12は制御装置10の胴体26に取り付けられている二脚の台または三脚25(図示せず)と一体化されている。代替実施形態では、前述されたジャイロスコープ制御装置の中で活用されたジャイロスコープに類似するジャイロスコープ装置40(図5を参照すること)が制御装置10に取り付けられている。いずれの実施形態でも、ユーザはディスプレイで制御装置を指す必要なくビデオゲームをプレイすることができ、ゲームプレイ中にマウスパッドまたはセンサアレイの領域に制限されていない。
【0041】
座標コントロールユニット12の1つの実施形態は図3に関してさらに詳細に図解されている。前述されたように、座標コントロールユニット12は制御装置10の胴体26に取り付けられる二脚の台25の中に組み込まれてよい。本実施形態を活用すると、ユーザは好ましくは、制御装置を安定化するためにテーブルのような表面上に三脚25を取り付ける。
【0042】
座標コントロールユニット12は、それぞれy方向の胴体の移動、つまりピッチ及びx方向の胴体の移動、ヨーを検出するy軸センサ30とx軸センサ31を含んでよい。さらに詳細には、y軸センサ30とx軸センサ31は、y方向とx方向それぞれの胴体26の傾きを決定する。水平シャフト32の第1の端部は胴体26に取り付けられてよい。水平シャフト32の第2の端部は光符号化ディスク33に連結されてよい。胴体26が上下に傾くにつれて、水平シャフト32は回転し、光符号化ディスク33は水平シャフト32とともに回転する。光エンコーダ35はy軸センサ30の本体の中のプリント基板上に取り付けられてよい。光エンコーダ35は、符号化ホイール33の回転時にy方向、つまり上下の胴体26の傾きを決定する。胴体26の垂直の傾きに基づいて、ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直の視点が決定される。同様に、ディスプレイ上のカーソルの所望される垂直位置は胴体26の垂直の傾きに基づいて決定されてよい。
【0043】
y軸センサ30は、好ましくは垂直支柱36の上端部に取り付けられる。垂直支柱36の底部はx軸センサ31に連結されてよい。さらに具体的には、垂直支柱36の底端部は垂直シャフト37に連結されてよい。垂直シャフト37は第2の光符号化ディスク38に連結されてよい。胴体26が水平に移動または傾くにつれて、垂直シャフト37は回転し、代わりに第2の光符号化ディスク38を回転する。光エンコーダ39の第2のセットはビデオでのユーザの所望される水平の視点を決定するためにx軸センサ31の本体のプリント基板に取り付けられてよい。x軸センサは、コンピュータシステムのディスプレイ上のカーソルの所望される水平位置を決定するために使用されてよい。このようにして、座標コントロールユニット12は、コンピュータシステムのディスプレイ上でユーザの所望される視野を決定するために活用される胴体のピッチとヨーに関する情報を提供する。
【0044】
制御装置がゲームパッドの形をしている場合、前述されたように二脚の台として座標コントロールユニットを実現する必要はない。前述されたようにx軸センサ31とy軸センサ30を組み込む単純なスタンドは、同時に座標コントロールユニットとして働く一方で制御装置10がその上に載る安定したプラットホームを提供する。この実施形態では、水平シャフト32は好ましくは、連結端部201の側面または底面で、またはゲームパッドの自由端部200、200Aの1つで制御装置10に連結される。該台は図3に描かれている台に構造が類似してよい。
【0045】
該台の代替実施形態は図3Aに関して説明される。U字形の基部300はy軸センサ30とx軸センサ31を収容する。連結支柱301は基部300にその底端部で連結される。制御装置10は好ましくは連結支柱301の上端部に切り離し自在に連結される。制御装置10が上下に傾くにつれて、連結支柱301は後方にまたは前方に回転する。y軸センサ30は前述された方法に類似する方法でこの回転に基づいた制御装置の垂直傾きを決定する。制御装置10が左右に回転するにつれ、x軸センサ31は前述された方法と同様に制御装置の水平傾きを決定する。基部300は、所望される場合その安定性を改善するためにクリップまたはクランプ(図示せず)を使用して表面に固定されてよい。図3は制御装置10の銃器形式とともに使用される台を描き、図3Aは該制御装置のゲームパッド形式とともに使用される台を描いているが、制御装置の銃器形状とゲームパッド形状の両方とも図3及び図3Aに描かれている台のどちらかと使用されてよいことが注記される。代わりに、連結支柱301は基部300から水平に伸び出る。
【0046】
代わりに、座標コントロールユニット12は前述されたジャイロスコープ入力装置で提案されたジャイロスコープに類似したジャイロスコープ40(図5を参照すること)を使用して実現されてよい。同様に、ジャイロスコープ210は、例えば図2Aに描かれているようなゲームパッドとして構成される制御装置10の中に組み込まれてよい。ジャイロスコープが使用される場合、二脚の台25または台は必要ではない。一実施形態では、プリント基板に取り付けられたソリッドステートジャイロスコープ等のジャイロスコープ40、210は制御装置に取り付けられてよい。前述されたように、ジャイロスコープは航空機のピッチとヨーを決定するために航空機産業で長年にわたって使用されてきた。前述されたジャイロスコープのようなソリッドステートジャイロスコープは本願の制御装置10のピッチとヨーを決定するために活用されてよい。ジャイロスコープの動作は当業者に周知であるため、ここに詳細に説明されない。しかしながら、ジャイロスコープの動作の簡略な説明は本発明を理解する上で有効であってよい。
【0047】
通常、ジャイロスコープは、回転軸の回りを回転し、ディスクの回転軸に垂直な1つまたは2つの軸の上で回転自在のフレームに取り付けられた回転ディスクを含む。旋回するディスクは回転電気モータであってよい。モータの回転軸は通常重力ベクトルと整列している。モータの回転軸に沿って力がかけられると、力は旋回するディスクの一定の角運動量のために抵抗を受ける。その結果として、フレームはモータの回転軸に垂直な軸に沿って回転するであろう。フレームの回転は監視できる。このようにして、例えば前方に傾く力がジャイロスコープにかかると、前方の力はモータの回転軸の上にかけられ、後方の力はモータの回転軸の底部にかけられる。旋回するモータの一定の角運動量はこれらの力に反し、モータのシャフトはかけられる力に垂直な方向で回転する。フレームはモータの回転軸に垂直な軸に沿って自由に回転できるため、フレームは回転する。この回転の方向は旋回するモータの回転軸に依存する。フレームの回転はフレームの前方への傾きに比例する。したがって、フレームの回転に基づいて、ジャイロスコープの傾きを決定できる。フレームがモータの回転軸に垂直な2つの軸の回りで自由に回転する場合、上下左右に傾くことはどちらかの軸の回りでのフレームの回転に相関できる。代わりにモータの回転軸に垂直な別の方向で自由に回転するフレームに取り付けられる第2のジャイロスコープは水平方向での傾きを決定するために組み込まれてよい。本願では、前述されたようなモータを通常活用しないが、ピッチおよび/またはヨー情報を提供するために同じ原則で動作するソリッドステートジャイロスコープが好ましくは使用される。
【0048】
例えば制御装置10の上に取り付けられているソリッドステートジャイロスコープを活用すると、制御装置の垂直及び水平の傾きを決定できる。このようにして、ビデオゲームでのユーザの所望される視点またはコンピュータシステムのディスプレイでのカーソルの所望される位置を決定できる。前述されたように、装置のピッチとヨーを決定するためにジャイロスコープを活用する現在使用可能な制御装置がある。このような装置で使用されるジャイロスコープは、本発明のジャイロスコープとして使用されてよい。ジャイロスコープ210は、制御装置が前述されたようにゲームパッドである制御装置10に同様に取り付けることができる。この場合、ジャイロスコープは好ましくは連結端部201に取り付けられる。
【0049】
ジャイロスコープ210を含めると、前述されたような二脚の台または台に対するニーズが排除される。しかしながら、ユーザのための安定性を助長するためには台を使用することが好ましい場合がある。加えて、台を使用することによりユーザはビデオゲームの中でユーザの視点を変えることなく制御装置10をリリースできる。このようにして、ユーザはゲームでの自分の視点を変えることなくゲームプレイを一休みできる。
【0050】
マウスコントロールユニット12は、好ましくは従来のコンピュータマウスによって一般的に提供される機能を提供し、図4に関して説明されている。好適実施形態では、マウスホイール41は制御装置10の中心体22に、好ましくは引き金24の上方の中心体の側面に取り付けられている。マウスホイールは、一般的に、ユーザがディスプレイで上下に、あるいはディスプレイに表示されるメニューを通して容易にスクロールできるようにするために従来のコンピュータのマウスの中に組み込まれる。同様に、本開示のマウスホイール41は、ビデオゲームまたは任意の他のコンピュータアプリケーションの中のメニューを通してユーザがスクロールできるようにするために活用されてよい。2つのボタン42、43はマウスホイール41の下に取り付けられてよい。これらのボタンは、メニューで選択するため、テキストを選択するため、メニューを呼び出す等のために、一般的にはコンピュータマウスの中に組み込まれる左マウスボタン42及び右マウスボタン43として機能してよい。好適実施形態では、マウスホイール41、左マウスボタン42及び右マウスボタン43は、それらが、制御装置10の1つまたは複数の引き金24を引くためにも使用されてよいユーザの指によって容易に届き、操作できるように引き金24の上方に配置される。制御装置10の垂直傾きと水平傾きに関係する情報は、制御装置がコンピュータのマウスのすべての同じ機能を実行できるように、ディスプレイ上のカーソルの垂直及び水平の位置に関する情報を提供するために活用されてよい。
【0051】
マウスコントロールユニット14は、所望される場合ゲームパッド実施形態に同様に組み込まれてよい。好ましくは、マウスコントロールユニット14は制御パッドの連結端部201の上に取り付けられ、上面の実質的に中心に置かれている。この実施形態では、左マウスボタン42と右マウスボタン43は、好ましくは図2Aに見られるようにマウスホイール40のわずかに前方に配置される。代わりに、マウスコントロールユニット14は、マウスコントロールユニット14がユーザの親指で容易に操作されるようにわずかに中心を外れた制御パッドの連結端部201の上面に配置されてよい。それが左マウスボタン42、右マウスボタン43であり、マウスホイール41は、例えばゲームプレイコントロールボタン52、53、54、55(後述される)の上方に配置されてよく、ゲームプレイコントロールボタンを活性化するためにユーザによって同じ親指を使用して容易に活性化されてよい。
【0052】
ゲームプレイコントロールユニット16は好ましくはゲームプレイコントロールボタンを含み、図5に描かれている。ゲームプレイコントロールボタンは、長手方向及び側面方向の移動とも呼ばれる、例えばビデオゲームの中の空間内でのキャラクタの移動等のビデオゲームの他の態様に関係する情報を入力するためのコントロールボタンを含む。ハットスイッチ50および/または方向スイッチ51はゲームの中のキャラクタの側面方向と長手方向の移動を制御するために使用される。ハットスイッチ50と方向スイッチ51は側面方向移動を制御するためにともに使用されてよいが、それらはわずかに別の方法で機能する。ハットスイッチ50は、通常、パッドがそれらの上に取り付けられた状態での4つの瞬間コンタクトスイッチを含む。各瞬間コンタクトスイッチは、ユーザがそれぞれの瞬間コンタクトスイッチ上にあるパッドの部分を押し下げると活性化される。通常、一度にただ1つの瞬間コンタクトスイッチのみが活性化されてよい。すなわち複数の瞬間コンタクトスイッチからの入力は通常無視される。しかしながら、方向スイッチ51は、通常、同時に2つの方向で運動に関する入力を可能にする。方向スイッチ51は、好ましくは、概して菱形の形状の4つの独立したコンタクトスイッチ51a、51b、51c、51dを含む、独立したコンタクトスイッチ51a、51b、51c、51dのそれぞれが通常、ビデオゲームで特定の方向の移動に備えるために使用される。ハットスイッチ50とは異なり、ユーザは概して同時にコンタクトスイッチの複数を活性化できる。さらに具体的には、大部分のビデオゲームは、例えば、同時に右前方方向での移動を可能にする。結果はビデオゲームの斜めの移動である。例えば、従来のビデオゲームは、キーボードが制御装置として使用されるときにこのような移動を可能にする。方向スイッチ51の独立したコンタクトスイッチ51a、51b、51c、51dは、キーボードからこのような制御を模倣してよい。これによりビデオゲームのユーザは、ビデオゲーム環境内の空間で前方に、後方に、左右に及び斜めにキャラクタを移動できるようにする。加えて、ユーザがビデオゲームでの長手方向と側面方向の移動のためにハットスイッチ50を使用する場合、例えば、方向スイッチ51は制御装置10の柔軟性を高める他の機能のために使用されてよい。代わりに、方向スイッチ51が、例えばビデオゲームの長手方向及び側面方向の移動に使用される場合、ハットスイッチ50は他の機能に使用されてよい。
【0053】
加えて、ゲームプレイコントロールボタンは、ジャンプボタン52、走行ボタン53、しゃがむボタン54及び特殊動作ボタン55を含んでよい。これらのゲームプレイコントロールボタンは、それがハンドグリップの回りに巻き付くのでユーザの親指によって容易に操作されるように、制御装置10のハンドグリップ20の側面に配置されてよい(図5Aを参照すること)。シュートボタン56もゲームプレイコントロールボタンとみなされてよく、以下に詳細に説明される。当然、さまざまなゲームはさまざまなゲームプレイオプションを有してよく、したがって、すべての考えられるゲームプレイコントロールボタンを一覧表示することは不可能であるが、本発明の制御装置は大部分のビデオゲームと互換性があることを目的としている。
【0054】
座標活性化ボタン57は、好ましくはゲームプレイコントロールユニット16に含まれる。活性化ボタン57は押されている間に座標コントロールユニット12から情報の入力を活性化する。つまり、通常、座標コントロールユニットからの情報はコンピュータシステムのディスプレイを制御するために使用されない。このようにして、ユーザが制御装置10を不注意に押して動かしたり、移動させたりすることは、ビデオゲームの中のユーザの視点またはディスプレイのカーソルの位置を変えるために使用されない。ユーザは視点またはカーソルの位置を変更することを希望するときに活性化ボタン57を押す。一般的に、この動作は、ユーザが、自分がコンピュータシステムのディスプレイを変更するときにボタンを押し、それ以外の場合は、不注意な移動はコンピュータ画面のディスプレイに影響を及ぼさないという点でユーザにとって直感的である。このようにして、ユーザは、コンピュータゲームの中のユーザの視点またはディスプレイ上のカーソルの位置を変更せずに快適さという点において制御装置を配置し直すことができる。代わりに、活性化ボタン57は中止ボタンとして使用されてよい。つまり、座標コントロールユニット12からの情報は、中止ボタンが押されない限り、ディスプレイを正常に制御するために活用されてよい。これはユーザにとってわずかに直感的ではないが、必要なときにコンピュータシステムの表示に影響を及ぼさずにユーザが自分の位置またはグリップを調整する方法となる。加えて、活性化ボタン57はハンドグリップ20の後部または前部に配置されるレバータイプのスイッチであってよい。
【0055】
ゲームプレイコントロールユニット16はユーザが掴むことができる制御装置10のオプションの前方グリップ28に取り付けられてよい。これらのコントロールボタンは、好ましくはそれらが前方グリップを掴むユーザの指の下になるように前方グリップ28上に配置される。さらに具体的には、方向スイッチまたはハットスイッチの他方はハンドグリップ20のユーザの指先の下にまたは隣接して配置されてよい一方、ハットスイッチ50または方向スイッチ51はユーザの親指の下、または親指の隣に配置されてよい。前方グリップ28は好ましくは、それがユーザの好みに従って胴体上で前方にまたは後方に移動できるように、制御装置10の胴体26に調節自在に取り付け自在である。活性化ボタン57は前方グリップの上に配置されてもよい(図5を参照すること)。
【0056】
代わりに、ゲームプレイコントロールユニット16は制御装置の胴体26に配置されてよい。好ましくは、方向スイッチ51は、コンタクトスイッチ51a、51b、51c、51dが、ユーザが胴体を台に載せるときに指で容易に活性化される(図7を参照すること)。ハットスイッチ50は、それがユーザの親指によって容易に活性化されるように対向面に配置されてよい(図7Aを参照すること)。
【0057】
前述されたように、シュートボタン56は概してゲームプレイコントロールボタンと見なしてよいが、本願の好適実施形態では、シュートボタンは制御装置10の引き金24に配置されている。制御装置10のリアリズムを高めるために、引き金24の中にシュートボタン56を取り付けることが好ましい。第2のシュートボタン56aも、引き金24の中に配置されてよい。このような第2のボタンは、例えば、ビデオゲームがユーザに2つの武器を与える場合に有効である場合がある。代わりに引き金24自体がシュートボタン56または引き金を引き戻すことがビデオゲームの一次および/または二次の武器を発射することに相当するボタンとして使用されてよい。加えて、前述されたように、第2の独立した引き金が第2のシュートボタン56aとして含まれ、使用されてよい。
【0058】
ゲームプレイコントロールユニット16は、コントロールボタンがハンドグリップを握るユーザによって容易に操作されるように、制御装置10のハンドグリップ20上に配置されてよい(図5Aを参照すること)。コントロールボタンは、ボタン52、53、54、及び55がユーザの親指で容易に操作されるように、好ましくはハンドグリップ20上に配置される。このような実施形態は、制御装置10の形状がピストルであり、前方グリップを活用することが不便ではないであろう場合に特に有効である場合がある。
【0059】
前述されたように、制御装置10がゲームパッドの形をしている場合、ゲームプレイコントロールユニット16は好ましくはゲームパッドの連結端部201の上面に取り付けられ、「ショルダー」ボタンと一般的には呼ばれている追加のゲームプレイコントロールボタンは連結端部の前面に取り付けられてよい。好適実施形態では、ハットスイッチ50または方向スイッチ51はユーザの左親指が容易に届く範囲内で連結端部201の左側に配置されてよい。他のゲームコントロールボタン52、53、54及び55は好ましくはユーザの右親指が容易に届く範囲内で連結端部201の右側に配置される。追加のゲームコントロールボタンはゲームパッドの連結端部201の前面に配置されてよい。好適実施形態では、これらのゲームコントロールボタンは、それらがユーザの右人差し指によって押すことができるように連結端部の右前面に配置されてよいシュートボタン56と座標活性化ボタン57を含む多様な活動ボタンを含む。同様に、追加のゲームコントロールボタン202、203は、連結端部の左前表面に配置されてよい。さらに、ゲームパッドが、それぞれユーザの左親指と右親指による容易な操作のために配置される2つの小さなアナログまたはデジタルジョイスティックを含むことは普通である。通常、これらのジョイスティック204、205またはハットスイッチまたは方向ボタン50、51のどれかはビデオゲームの中の視点を変更するために活用されるが、その機能は座標コントロールユニット12によって提供されるピッチとヨー情報に基づいて実行されるため、別の機能は従来使用されるコントロールボタンに割り当てることができる。代わりに、現代ビデオゲームを制御するために多くのゲームコントロールボタンを提供することは有利であるが、これらのコントロールボタンの1つが排除できる。
【0060】
銃器実施形態または制御パッド実施形態のどちらかでは、圧力がかけられているときに入力を提供するために、レバー型ボタン58が含まれてよい。銃器実施形態では、レバー型ボタン58は、それがハンドグリップを掴むユーザの手によって容易に活性化できるようにハンドグリップ20の後部に配置されてよい。レバータイプボタンは、引き金24より下位の下部のハンドグリップ20の前側に配置されてもよい。ゲームパッド実施形態では、レバー型ボタンは好ましくはその上面または下面のどちらかのゲームパッドの自由端部201、201aの一方に配置される。該レバー型ボタン58は、座標活性化ボタン57として好ましくは活用される。この場合、前述されたボタン57は別の機能を制御するために使用されてよい。
【0061】
コントローラ18は、コンピュータシステムに情報を提供するために、座標コントロールユニット12、マウスコントロールユニット14、及びゲームプレイコントロールユニット16によって提供される情報を処理する。好適実施形態では、コントローラ18はマイクロプロセッサまたはマイクロチップである。コントローラ18は従来のジョイスティックで活用されるマイクロチップに類似するマイクロチップであってよい。座標コントロールユニット12により提供されるデータは、ユーザの所望される視点にまたはディスプレイ上のカーソルの所望される垂直位置及び水平位置に関係するコンピュータシステムに情報を提供するために活用される。マウスコントロールユニット14によって提供される情報は、ディスプレイをスクロールし、ディスプレイに表示される情報を選択する等の従来のマウス機能に関係する情報を提供するために活用される。ゲームプレイコントロールユニット16によって提供される情報は、追加のゲームプレイオプションまたはアクションに関係する情報を提供するために活用される。このようなコントローラ18を使用すると、制御装置10は、従来のジョイスティックにとって普通であるように、USBポートを介してコンピュータシステムに接続できる。本願の制御装置10は大部分の市販されているジョイスティックマイクロチップと互換性がある。代わりに、カスタム設計されたマイクロチップはコントローラ18として活用されてよい。
【0062】
本願の制御装置10は、従来のジョイスティックまたはゲームパッドマイクロチップと互換性があってよいため、コンピュータシステムとの操作のために任意の特殊なソフトウェアを必要としない可能性がある。すなわち、制御装置を制御システムと統合するために特殊なドライバは必要ではない可能性がある。同様に、本開示の制御装置は好ましくは従来のコンピュータシステムが一般的に備えるデフォルトソフトウェアと互換性がある。いうまでもなく、ソフトウェアはすべてのボタンを可能にするために本開示の制御装置10用に特に作成できるであろう。つまりユーザは装置制御のゲームプレイコントロールボタンのそれぞれがどの機能を制御するのかを選択してよい。ソフトウェアは好ましくは、例えば、マイクロソフト社(Microsoft Corporation)の登録商標Windowsによる検出のために、コンピュータシステムのオペレーティングシステムによる装置の検出を可能にするためにドライバソフトウェアを含む。加えて、ソフトウェアは好ましくは、ユーザが個々のコントロールボタンをプログラミングし、例えば個々のゲームのためにカスタムファイルを作成できるようにするためのプログラミングソフトウェアを含む。
【0063】
本開示は多様なゲームプレイコントロールボタンの特定の位置を開示するが、ゲームプレイコントロールボタンがユーザの希望に応じてあらゆる方法で構成できることが注記される。
【0064】
制御装置10は、前述されたようにコンピュータシステムのUSBポートにUSBケーブルを介して接続されてよい、あるいは無線リンクまたは光リンクを介して接続されてよい。コンピュータシステムのための無線リンクと光リンクの両方とも現在利用できる。この実施形態では、制御装置10に電力を供給するために電池が提供されてよく、その結果制御装置は完全に無線となることができる。
【0065】
制御装置はフィードバック装置19も含んでよい(図1Aを参照すること)。フィードバック装置は、ユーザに触覚フィードバックを提供することにより、追加のリアリティの要素を提供する。例えば、フィードバック装置は、銃器の跳ね返りをシミュレーションするために、発射ボタン56が押されると制御装置10内で振動を引き起こすために活用されてよい。同様に制御装置はビデオゲームのキャラクタの負傷をシミュレーションするために振動されてよい。このようなフィードバックは一般的には従来の制御装置で利用できる。
【0066】
制御装置10は、コンピュータシステムのディスプレイで提供される情報を複製するまたは増大する小型表示装置27(図2を参照すること)も含んでよい。例えば、該表示装置は、コンピュータシステムのディスプレイ上でよりも表示装置でさらに容易に可視であるユーザに特定の情報を提供するためにヘッドアップ表示装置つまりHUDとして働いてよい。表示装置は、ユーザがゲームをプレイするためにコンピュータ画面のディスプレイの前に必ずしも座る必要がないように、コンピュータ画面のディスプレイ上で画像を作成し直すためにも活用されてよい。
【0067】
本開示の実施形態によるビデオゲームとともに使用するためのコンピュータシステムのディスプレイを制御するための方法は、図6に関して説明される。ステップS60で、制御装置の垂直及び水平の傾きに関係する情報が受信される。情報のマウス入力はステップS62で受信される。ゲームプレイ情報はステップS64で受信される。A1ステップS66では、制御装置の垂直及び水平傾きに関係する情報の入力、マウス入力情報及びゲームプレイ情報が処理され、ゲーム情報はコンピュータシステムに提供される。座標情報は、ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直及び水平の視点に関係する情報を提供するために、あるいはコンピュータシステムのディスプレイ上にカーソルの所望される垂直及び水平位置を示すために活用されてよい。
【0068】
図6の方法は、前述された制御装置10によって実質的に実現され、ここではさらに詳しく説明されない。
【0069】
本願はコンピュータシステムのディスプレイを制御するための方法及び制御装置の特殊な実施形態を開示するが、多くの変形が可能であることが理解されるべきである。本願は、ここに添付されているクレームのもとで許容されるすべてのこのような変形に及ぶことを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の実施形態による制御装置のブロック図である。
【図2】本発明の実施形態による特定の形式の制御装置を示した図である。
【図2A】本発明の別の実施形態による特定の形式の該制御装置を示した図である。
【図3】本願の実施形態による制御装置の座標コントロールユニットを示した図である。
【図3A】本願の別の実施形態による制御装置の座標コントロールユニットを示した図である。
【図4】本願の実施形態による制御装置のマウスコントロールユニットを示した図である。
【図5】本願の実施形態によるゲームプレイコントロールユニットを含む制御装置を示した図である。
【図5A】本願の実施形態によるゲームプレイコントロールユニットを含む制御装置を示した図である。
【図6】本願の実施形態によるコンピュータシステムのディスプレイ上にカーソルを位置きめする方法を図解したフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態によるゲームプレイコントロールユニットを含む制御装置を示した図である。
【図7A】本発明の実施形態によるゲームプレイコントロールユニットを含む制御装置を示した図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオゲームとともに使用するためのコンピュータシステムのディスプレイを制御するための制御装置であって、
該制御装置の垂直及び水平の傾きに関係する情報を入力するように適応された座標コントロールユニットと、
コンピュータマウス入力情報を入力するように適応されたマウスコントロールユニットと、
ゲームプレイ情報を入力するように適応されたゲームプレイコントロールユニットと、
該コンピュータシステムにゲーム情報を提供するために、該座標コントロールユニット、マウスコントロールユニット、及びゲームプレイ制御ユニットから入力情報を処理するように適応されたコントローラと、
を備える制御装置。
【請求項2】
該制御装置が実質的に銃器に類似した形状を有し、
中心体と、
該中心体の後部から下方に伸張するハンドグリップと、
該中心体から長手方向に前方に伸張する胴体と、
該ハンドグリップの前の該中心体から下方に伸張する引き金と、
を備える請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
該座標コントロールユニットがさらに
垂直方向での該制御装置の該胴体の傾きに関する情報を入力するように適応されたy軸センサと、
水平方向での該制御装置の該胴体の傾きに関する情報を入力するように適応されたx軸センサと、
を備える請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
該y軸センサがさらに
該胴体が上方に及び下方に傾くにつれて回転する、該胴体の側面に取り付けられる水平シャフトと、
該光ディスクが該水平シャフトとともに回転するように該水平シャフトに取り付けられる第1の光ディスクと、
ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直の視点を示す情報を提供するために該胴体の垂直傾きに該光ディスクの回転を相関するように適応された少なくとも1つの光エンコーダと、
を備える請求項3に記載の制御装置。
【請求項5】
該x軸センサがさらに
該胴体が左右に傾くにつれて該垂直シャフトが回転するように該y軸センサに連結される垂直シャフトと、
該第2の光ディスクが該垂直シャフトとともに回転するように該垂直シャフトに取り付けられた第2の光エンコーダディスクと、
ビデオゲームの中のユーザの所望される水平視点を示す情報を提供するために該胴体の水平傾きに該第2の光ディスクの該回転を相関するように適応された少なくと1つの第2の光エンコーダと、
を備える請求項3に記載の制御装置。
【請求項6】
該座標コントロールユニットがさらに
ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直視点と水平視点に関する情報を提供するために該制御装置の該垂直及び水平の傾きに関する情報を提供するように適応された少なくとも1つのジャイロスコープと、
を備える請求項1に記載の制御装置。
【請求項7】
該座標コントロールユニットがさらに
該コンピュータシステムの該ディスプレイ上のカーソルの所望される垂直及び水平の位置に関する情報を提供するために、該制御装置の該垂直及び水平の傾きに関する情報を提供するように適応された少なくとも1つのジャイロスコープと、
を備える請求項1に記載の制御装置。
【請求項8】
該マウスコントロールユニットが、
該ディスプレイ上で上下にスクロールするために情報を提供するように適応されたマウスホイールと、
ユーザの選択に関する情報を提供するように適応された左マウスボタンと、
ユーザの他の選択に関する情報を提供するように適応された右マウスボタンと、
を備える請求項2に記載の制御装置。
【請求項9】
該引き金に近接するユーザの指の位置決めが該マウスホイール、左マウスボタン及び右マウスボタンを操作するように、該マウスホイール、該左マウスボタン及び該右マウスボタンが該制御装置の該中心体の側面に取り付けられる、請求項8に記載の制御装置。
【請求項10】
該ゲームプレイコントロールユニットが、
空間内での長手方向と側面方向の移動に関する情報を入力するように適応された方向コントローラと、
該ディスプレイで実行される、走ること、しゃがむこと、ジャンプすること及び特殊なアクションを含む複数のアクションに関する情報を提供するように適応された複数のボタンと、
押されている間に該座標コントロールユニットからの情報の入力を可能にするように適応された座標活性化ボタンと、
を備える請求項2に記載の制御装置。
【請求項11】
該複数のボタンが、該複数のボタンが該ハンドグリップを掴むユーザの指によって操作できるように該制御装置の該ハンドグリップ上に配置される、請求項10に記載の制御装置。
【請求項12】
該武器の該胴体から下方に伸張する前方グリップと、
をさらに備え、該方向コントローラが該前方グリップ上に配置され、該前方グリップを掴む該ユーザの第2の手の親指と指によって操作できる、請求項11に記載の制御装置。
【請求項13】
該方向コントローラが該制御装置の該胴体に配置される、請求項11に記載の該制御装置。
【請求項14】
該ゲームプレイコントロールユニットが該制御装置の該引き金に取り付けられるシュートボタンをさらに備える、請求項12に記載の制御装置。
【請求項15】
該制御装置の該中心体の後方に伸張し、該ユーザの肩に載せて該制御装置を固定させるように適応された取り外し自在の銃床をさらに備える、請求項2に記載の制御装置。
【請求項16】
該制御装置のユーザに追加の画像情報を提供するために該制御装置に取り付けられた表示装置をさらに備える、請求項1に記載の制御装置。
【請求項17】
該制御装置のユーザに触覚フィードバックを提供するように適応されたフィードバック装置をさらに備える、請求項1に記載の制御装置。
【請求項18】
コンピュータシステムのディスプレイを制御するための方法であって、
制御装置の垂直及び水平の傾きに関係する座標制御装置から情報を受信することと、
マウスコントロールユニットからコンピュータマウス入力情報を受信することと、
ゲームプレイコントロールユニットから情報を受信することと、
該座標コントロールユニット、マウスコントロールユニット及びゲームプレイコントロールユニットから受信される情報に基づいてゲーム情報を提供することと、
を備える方法。
【請求項19】
該コントロールユニットが銃器に実質的に類似した形状を有し、
中心体と、
該中心体の後部から下方に伸張するハンドグリップと、
該中心体から長手方向に前方に伸張する胴体と、
該ハンドグリップの前で該中心体から下方に伸張する引き金と、
を備える請求項18に記載の方法。
【請求項20】
該制御装置の該垂直及び水平の傾きに関する情報を受信する該ステップが、
y軸センサから該制御装置の中心とされる垂直位置を基準にした該胴体の傾きに関する情報を受信することと、
x軸センサから中心とされた水平位置を基準とした該胴体の傾きに関する情報を受信することと、
を備える請求項19に記載の方法。
【請求項21】
該y軸センサから情報を受信する該ステップが、
該胴体が上方に及び下方に回転するにつれて回転する水平シャフトを該胴体の側面に取り付けることと、
該光ディスクが該水平シャフトとともに回転するように該水平シャフトに取り付けられる第1の光ディスクを連結することと、
ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直の視点を示す情報を提供するために、該胴体の垂直傾きに該光ディスクの回転を相関するように適応された少なくとも1つの光エンコーダを提供することと、
をさらに備える請求項20に記載の方法。
【請求項22】
該x軸センサから情報を受信する該ステップが、
該胴体が左右に傾くにつれて該垂直シャフトが回転するように該y軸センサに垂直シャフトを連結することと、
該第2の光ディスクが該垂直シャフトと回転するように該垂直シャフトに取り付けられる第2の光エンコーダディスクを連結することと、
ビデオゲームの中のユーザの所望される水平の視点を示す情報を提供するために、該胴体の水平の傾きに該第2の光ディスクの該回転を相関するように適応された少なくとも1つの第2の光エンコーダを提供することと、
をさらに備える請求項21に記載の方法。
【請求項23】
該座標コントロールユニットから情報を受信する該ステップが、
該制御装置に少なくとも1つのジャイロスコープを取り付けることと、
ビデオゲームの中のユーザの該所望される垂直及び垂直の視点に関する情報を提供するために該ジャイロスコープから該制御装置の該垂直及び水平の傾きに関する情報を受信することと、
をさらに備える請求項18に記載の方法。
【請求項24】
マウス制御情報を受信する該ステップが、
該ディスプレイ上で上下にスクロールすることに関係する情報を受信することと、
左マウスボタンからユーザの選択に関する情報を受信することと、
右マウスボタンからユーザの他の選択に関する情報を受信することと、
を備える請求項19に記載の方法。
【請求項25】
該マウスホイール、該左マウスボタン及び該右マウスボタンが、該引き金に近接してユーザの指を位置決めすることにより該マウスホイール、左マウスボタン、及び右マウスボタンを操作するように該制御装置の該中心体の側面に取り付けられる、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
ゲームプレイコントロールユニットから情報を受信する該ステップが、
方向コントロールユニットから、空間内の該ディスプレイ上でのキャラクタの長手方向及び側面方向の移動に関する入力情報を受信することと、
複数のコントロールボタンから該ディスプレイ上の該キャラクタによって実行される複数のアクションに関する情報を受信することと、
該座標コントロールユニットからの情報の入力を可能にするために座標活性化ボタンから活性化情報を受信することと、
を備える請求項18に記載の方法。
【請求項27】
該コントロールボタンが該ハンドグリップを掴む該ユーザの親指によって操作できるように該制御装置の該ハンドグリップ上に該コントロールボタンが配置される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
該方向コントロールユニットが前方グリップに配置され、該武器の該胴体から下方に伸張し、該前方グリップを掴む該ユーザの第2の手の親指と指によって操作できる、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
該複数のコントロールボタンは該制御装置の該引き金に取り付けられているシュートボタンを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
該制御装置が、該制御装置の該中心体の後方に伸張し、該ユーザの肩に載せて該制御装置を固定させるように適応された取り外し可能な銃床をさらに備える、請求項19に記載の方法。
【請求項31】
表示装置を介してユーザに表示される追加画像情報を受信することをさらに備える請求項18に記載の方法。
【請求項32】
フィードバックユニットを介してユーザに触覚フィードバックを提供するためにフィードバック情報を受信することをさらに備える、請求項18に記載の方法。
【請求項33】
ビデオゲームとともに使用するためのコンピュータシステムのディスプレイを制御するための制御装置であって、
該制御装置の垂直及び水平の傾きに関係する情報を入力するように適応された座標コントロールユニットと、
コンピュータマウス入力情報を入力するように適応されたマウスコントロールユニットと、
ゲームプレイ情報を入力するように適応されたゲームプレイコントロールユニットと、
該コンピュータシステムにゲーム情報を提供するために、該座標コントロールユニット、マウスコントロールユニット及びゲームプレイコントロールユニットから入力情報を処理するように適応されたコントローラと、
を備える制御装置。
【請求項34】
該制御装置が実質的にU字形であって、
第1の開放端と、
第2の開放端と、
該第1の開放端と該第2の開放端を接続する連結端部と、
を備える請求項33に記載の制御装置。
【請求項35】
該座標コントロールユニットがさらに、
垂直方向での該制御装置の傾きに関する情報を入力するように適応されたy軸センサと、
水平方向での該制御装置の傾きに関する情報を入力するように適応されたx軸センサと、
を備える請求項34に記載の制御装置。
【請求項36】
該y軸センサがさらに
該制御装置が上方に及び下方に傾くにつれて回転する該制御装置の側面に取り付けられる水平シャフトと、
該光ディスクが該水平シャフトとともに回転するように該水平シャフトに取り付けられる第1の光ディスクと、
ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直の視点を示す情報を提供するために該制御装置の垂直傾きに該光ディスクの回転を相関させるように適応された少なくとも1つの光エンコーダと、
を備える請求項35に記載の制御装置。
【請求項37】
該x軸センサがさらに
該制御装置が左右に傾くにつれて該垂直シャフトが回転するように該y軸センサに連結される垂直シャフトと、
該第2の光ディスクが該垂直シャフトとともに回転するように該垂直シャフトに取り付けられている第2の光エンコーダディスクと、
ビデオゲームの中のユーザの所望される水平の視点を示す情報を提供するために該制御装置の水平傾きに該第2の光ディスクの該回転を相関するように適応された少なくとも1つの第2の光エンコーダと、
を備える請求項36に記載の制御装置。
【請求項38】
該y軸センサ及び該x軸センサが、該y軸センサが該制御装置の該垂直傾きを決定するために該基部から該制御装置に前後に垂直に伸張する連結部材の回転を検出し、該x軸センサが該制御装置の該水平傾きを決定するために該連結部材の左右の回転を検出するように実質的にU字形の基部に配置される、請求項35に記載の制御装置。
【請求項39】
該座標コントロールユニットがさらに、
ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直及び水平の視点に関する情報を提供するために該制御装置の該垂直及び水平の傾きに関する情報を提供するように適応される少なくとも1つのジャイロスコープと、
を備える請求項33に記載の制御装置。
【請求項40】
該マウスコントロールユニットが、
該ディスプレイ上で上下にスクロールするための情報を提供するように適応されたマウスホイールと、
ユーザの選択に関する情報を提供するように適応された左マウスボタンと、
ユーザの他の選択に関する情報を提供するように適応された右マウスボタンと、
を備える請求項34に記載の制御装置。
【請求項41】
該マウスホイール、該左マウスボタン及び該右マウスボタンが該制御装置の該連結端部の上面の実質的に中心位置に取り付けられる、請求項40に記載の制御装置。
【請求項42】
該マウスホイール、該左マウスボタン及び該右マウスボタンが該制御装置の該連結端部の上中心の中心から外れた位置に取り付けられる、請求項40に記載の制御装置。
【請求項43】
該ゲームプレイコントロールユニットが、
方向コントローラがユーザの左指によって容易に操作されるように該連結端部の該上面の左側に配置される空間内での長手方向及び側面方向の移動に関する情報を入力するように適応された方向コントローラと、
該ディスプレイ上で実行される、走ること、しゃがむこと、ジャンプすること、及び武器を選択することを含む複数のアクションに関する情報を提供するように適応され、該複数のボタンが該ユーザの右親指によって容易に操作されるように該制御装置の該上面の該右側に配置される複数のアクションに関する情報を提供するように適応された複数のボタンと、
押されている間に該座標コントロールユニットからの情報の入力を可能とするように適応され、該制御装置の該連結端の前面に配置される座標活性化ボタンと、
を備える請求項34に記載の制御装置。
【請求項44】
該制御装置のユーザに追加の画像情報を提供するために該制御装置に取り付けられる表示装置をさらに備える、請求項33に記載の制御装置。
【請求項45】
該制御装置のユーザに触覚フィードバックを提供するように適応されたフィードバック装置をさらに備える、請求項33に記載の制御装置。
【請求項1】
ビデオゲームとともに使用するためのコンピュータシステムのディスプレイを制御するための制御装置であって、
該制御装置の垂直及び水平の傾きに関係する情報を入力するように適応された座標コントロールユニットと、
コンピュータマウス入力情報を入力するように適応されたマウスコントロールユニットと、
ゲームプレイ情報を入力するように適応されたゲームプレイコントロールユニットと、
該コンピュータシステムにゲーム情報を提供するために、該座標コントロールユニット、マウスコントロールユニット、及びゲームプレイ制御ユニットから入力情報を処理するように適応されたコントローラと、
を備える制御装置。
【請求項2】
該制御装置が実質的に銃器に類似した形状を有し、
中心体と、
該中心体の後部から下方に伸張するハンドグリップと、
該中心体から長手方向に前方に伸張する胴体と、
該ハンドグリップの前の該中心体から下方に伸張する引き金と、
を備える請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
該座標コントロールユニットがさらに
垂直方向での該制御装置の該胴体の傾きに関する情報を入力するように適応されたy軸センサと、
水平方向での該制御装置の該胴体の傾きに関する情報を入力するように適応されたx軸センサと、
を備える請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
該y軸センサがさらに
該胴体が上方に及び下方に傾くにつれて回転する、該胴体の側面に取り付けられる水平シャフトと、
該光ディスクが該水平シャフトとともに回転するように該水平シャフトに取り付けられる第1の光ディスクと、
ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直の視点を示す情報を提供するために該胴体の垂直傾きに該光ディスクの回転を相関するように適応された少なくとも1つの光エンコーダと、
を備える請求項3に記載の制御装置。
【請求項5】
該x軸センサがさらに
該胴体が左右に傾くにつれて該垂直シャフトが回転するように該y軸センサに連結される垂直シャフトと、
該第2の光ディスクが該垂直シャフトとともに回転するように該垂直シャフトに取り付けられた第2の光エンコーダディスクと、
ビデオゲームの中のユーザの所望される水平視点を示す情報を提供するために該胴体の水平傾きに該第2の光ディスクの該回転を相関するように適応された少なくと1つの第2の光エンコーダと、
を備える請求項3に記載の制御装置。
【請求項6】
該座標コントロールユニットがさらに
ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直視点と水平視点に関する情報を提供するために該制御装置の該垂直及び水平の傾きに関する情報を提供するように適応された少なくとも1つのジャイロスコープと、
を備える請求項1に記載の制御装置。
【請求項7】
該座標コントロールユニットがさらに
該コンピュータシステムの該ディスプレイ上のカーソルの所望される垂直及び水平の位置に関する情報を提供するために、該制御装置の該垂直及び水平の傾きに関する情報を提供するように適応された少なくとも1つのジャイロスコープと、
を備える請求項1に記載の制御装置。
【請求項8】
該マウスコントロールユニットが、
該ディスプレイ上で上下にスクロールするために情報を提供するように適応されたマウスホイールと、
ユーザの選択に関する情報を提供するように適応された左マウスボタンと、
ユーザの他の選択に関する情報を提供するように適応された右マウスボタンと、
を備える請求項2に記載の制御装置。
【請求項9】
該引き金に近接するユーザの指の位置決めが該マウスホイール、左マウスボタン及び右マウスボタンを操作するように、該マウスホイール、該左マウスボタン及び該右マウスボタンが該制御装置の該中心体の側面に取り付けられる、請求項8に記載の制御装置。
【請求項10】
該ゲームプレイコントロールユニットが、
空間内での長手方向と側面方向の移動に関する情報を入力するように適応された方向コントローラと、
該ディスプレイで実行される、走ること、しゃがむこと、ジャンプすること及び特殊なアクションを含む複数のアクションに関する情報を提供するように適応された複数のボタンと、
押されている間に該座標コントロールユニットからの情報の入力を可能にするように適応された座標活性化ボタンと、
を備える請求項2に記載の制御装置。
【請求項11】
該複数のボタンが、該複数のボタンが該ハンドグリップを掴むユーザの指によって操作できるように該制御装置の該ハンドグリップ上に配置される、請求項10に記載の制御装置。
【請求項12】
該武器の該胴体から下方に伸張する前方グリップと、
をさらに備え、該方向コントローラが該前方グリップ上に配置され、該前方グリップを掴む該ユーザの第2の手の親指と指によって操作できる、請求項11に記載の制御装置。
【請求項13】
該方向コントローラが該制御装置の該胴体に配置される、請求項11に記載の該制御装置。
【請求項14】
該ゲームプレイコントロールユニットが該制御装置の該引き金に取り付けられるシュートボタンをさらに備える、請求項12に記載の制御装置。
【請求項15】
該制御装置の該中心体の後方に伸張し、該ユーザの肩に載せて該制御装置を固定させるように適応された取り外し自在の銃床をさらに備える、請求項2に記載の制御装置。
【請求項16】
該制御装置のユーザに追加の画像情報を提供するために該制御装置に取り付けられた表示装置をさらに備える、請求項1に記載の制御装置。
【請求項17】
該制御装置のユーザに触覚フィードバックを提供するように適応されたフィードバック装置をさらに備える、請求項1に記載の制御装置。
【請求項18】
コンピュータシステムのディスプレイを制御するための方法であって、
制御装置の垂直及び水平の傾きに関係する座標制御装置から情報を受信することと、
マウスコントロールユニットからコンピュータマウス入力情報を受信することと、
ゲームプレイコントロールユニットから情報を受信することと、
該座標コントロールユニット、マウスコントロールユニット及びゲームプレイコントロールユニットから受信される情報に基づいてゲーム情報を提供することと、
を備える方法。
【請求項19】
該コントロールユニットが銃器に実質的に類似した形状を有し、
中心体と、
該中心体の後部から下方に伸張するハンドグリップと、
該中心体から長手方向に前方に伸張する胴体と、
該ハンドグリップの前で該中心体から下方に伸張する引き金と、
を備える請求項18に記載の方法。
【請求項20】
該制御装置の該垂直及び水平の傾きに関する情報を受信する該ステップが、
y軸センサから該制御装置の中心とされる垂直位置を基準にした該胴体の傾きに関する情報を受信することと、
x軸センサから中心とされた水平位置を基準とした該胴体の傾きに関する情報を受信することと、
を備える請求項19に記載の方法。
【請求項21】
該y軸センサから情報を受信する該ステップが、
該胴体が上方に及び下方に回転するにつれて回転する水平シャフトを該胴体の側面に取り付けることと、
該光ディスクが該水平シャフトとともに回転するように該水平シャフトに取り付けられる第1の光ディスクを連結することと、
ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直の視点を示す情報を提供するために、該胴体の垂直傾きに該光ディスクの回転を相関するように適応された少なくとも1つの光エンコーダを提供することと、
をさらに備える請求項20に記載の方法。
【請求項22】
該x軸センサから情報を受信する該ステップが、
該胴体が左右に傾くにつれて該垂直シャフトが回転するように該y軸センサに垂直シャフトを連結することと、
該第2の光ディスクが該垂直シャフトと回転するように該垂直シャフトに取り付けられる第2の光エンコーダディスクを連結することと、
ビデオゲームの中のユーザの所望される水平の視点を示す情報を提供するために、該胴体の水平の傾きに該第2の光ディスクの該回転を相関するように適応された少なくとも1つの第2の光エンコーダを提供することと、
をさらに備える請求項21に記載の方法。
【請求項23】
該座標コントロールユニットから情報を受信する該ステップが、
該制御装置に少なくとも1つのジャイロスコープを取り付けることと、
ビデオゲームの中のユーザの該所望される垂直及び垂直の視点に関する情報を提供するために該ジャイロスコープから該制御装置の該垂直及び水平の傾きに関する情報を受信することと、
をさらに備える請求項18に記載の方法。
【請求項24】
マウス制御情報を受信する該ステップが、
該ディスプレイ上で上下にスクロールすることに関係する情報を受信することと、
左マウスボタンからユーザの選択に関する情報を受信することと、
右マウスボタンからユーザの他の選択に関する情報を受信することと、
を備える請求項19に記載の方法。
【請求項25】
該マウスホイール、該左マウスボタン及び該右マウスボタンが、該引き金に近接してユーザの指を位置決めすることにより該マウスホイール、左マウスボタン、及び右マウスボタンを操作するように該制御装置の該中心体の側面に取り付けられる、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
ゲームプレイコントロールユニットから情報を受信する該ステップが、
方向コントロールユニットから、空間内の該ディスプレイ上でのキャラクタの長手方向及び側面方向の移動に関する入力情報を受信することと、
複数のコントロールボタンから該ディスプレイ上の該キャラクタによって実行される複数のアクションに関する情報を受信することと、
該座標コントロールユニットからの情報の入力を可能にするために座標活性化ボタンから活性化情報を受信することと、
を備える請求項18に記載の方法。
【請求項27】
該コントロールボタンが該ハンドグリップを掴む該ユーザの親指によって操作できるように該制御装置の該ハンドグリップ上に該コントロールボタンが配置される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
該方向コントロールユニットが前方グリップに配置され、該武器の該胴体から下方に伸張し、該前方グリップを掴む該ユーザの第2の手の親指と指によって操作できる、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
該複数のコントロールボタンは該制御装置の該引き金に取り付けられているシュートボタンを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
該制御装置が、該制御装置の該中心体の後方に伸張し、該ユーザの肩に載せて該制御装置を固定させるように適応された取り外し可能な銃床をさらに備える、請求項19に記載の方法。
【請求項31】
表示装置を介してユーザに表示される追加画像情報を受信することをさらに備える請求項18に記載の方法。
【請求項32】
フィードバックユニットを介してユーザに触覚フィードバックを提供するためにフィードバック情報を受信することをさらに備える、請求項18に記載の方法。
【請求項33】
ビデオゲームとともに使用するためのコンピュータシステムのディスプレイを制御するための制御装置であって、
該制御装置の垂直及び水平の傾きに関係する情報を入力するように適応された座標コントロールユニットと、
コンピュータマウス入力情報を入力するように適応されたマウスコントロールユニットと、
ゲームプレイ情報を入力するように適応されたゲームプレイコントロールユニットと、
該コンピュータシステムにゲーム情報を提供するために、該座標コントロールユニット、マウスコントロールユニット及びゲームプレイコントロールユニットから入力情報を処理するように適応されたコントローラと、
を備える制御装置。
【請求項34】
該制御装置が実質的にU字形であって、
第1の開放端と、
第2の開放端と、
該第1の開放端と該第2の開放端を接続する連結端部と、
を備える請求項33に記載の制御装置。
【請求項35】
該座標コントロールユニットがさらに、
垂直方向での該制御装置の傾きに関する情報を入力するように適応されたy軸センサと、
水平方向での該制御装置の傾きに関する情報を入力するように適応されたx軸センサと、
を備える請求項34に記載の制御装置。
【請求項36】
該y軸センサがさらに
該制御装置が上方に及び下方に傾くにつれて回転する該制御装置の側面に取り付けられる水平シャフトと、
該光ディスクが該水平シャフトとともに回転するように該水平シャフトに取り付けられる第1の光ディスクと、
ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直の視点を示す情報を提供するために該制御装置の垂直傾きに該光ディスクの回転を相関させるように適応された少なくとも1つの光エンコーダと、
を備える請求項35に記載の制御装置。
【請求項37】
該x軸センサがさらに
該制御装置が左右に傾くにつれて該垂直シャフトが回転するように該y軸センサに連結される垂直シャフトと、
該第2の光ディスクが該垂直シャフトとともに回転するように該垂直シャフトに取り付けられている第2の光エンコーダディスクと、
ビデオゲームの中のユーザの所望される水平の視点を示す情報を提供するために該制御装置の水平傾きに該第2の光ディスクの該回転を相関するように適応された少なくとも1つの第2の光エンコーダと、
を備える請求項36に記載の制御装置。
【請求項38】
該y軸センサ及び該x軸センサが、該y軸センサが該制御装置の該垂直傾きを決定するために該基部から該制御装置に前後に垂直に伸張する連結部材の回転を検出し、該x軸センサが該制御装置の該水平傾きを決定するために該連結部材の左右の回転を検出するように実質的にU字形の基部に配置される、請求項35に記載の制御装置。
【請求項39】
該座標コントロールユニットがさらに、
ビデオゲームの中のユーザの所望される垂直及び水平の視点に関する情報を提供するために該制御装置の該垂直及び水平の傾きに関する情報を提供するように適応される少なくとも1つのジャイロスコープと、
を備える請求項33に記載の制御装置。
【請求項40】
該マウスコントロールユニットが、
該ディスプレイ上で上下にスクロールするための情報を提供するように適応されたマウスホイールと、
ユーザの選択に関する情報を提供するように適応された左マウスボタンと、
ユーザの他の選択に関する情報を提供するように適応された右マウスボタンと、
を備える請求項34に記載の制御装置。
【請求項41】
該マウスホイール、該左マウスボタン及び該右マウスボタンが該制御装置の該連結端部の上面の実質的に中心位置に取り付けられる、請求項40に記載の制御装置。
【請求項42】
該マウスホイール、該左マウスボタン及び該右マウスボタンが該制御装置の該連結端部の上中心の中心から外れた位置に取り付けられる、請求項40に記載の制御装置。
【請求項43】
該ゲームプレイコントロールユニットが、
方向コントローラがユーザの左指によって容易に操作されるように該連結端部の該上面の左側に配置される空間内での長手方向及び側面方向の移動に関する情報を入力するように適応された方向コントローラと、
該ディスプレイ上で実行される、走ること、しゃがむこと、ジャンプすること、及び武器を選択することを含む複数のアクションに関する情報を提供するように適応され、該複数のボタンが該ユーザの右親指によって容易に操作されるように該制御装置の該上面の該右側に配置される複数のアクションに関する情報を提供するように適応された複数のボタンと、
押されている間に該座標コントロールユニットからの情報の入力を可能とするように適応され、該制御装置の該連結端の前面に配置される座標活性化ボタンと、
を備える請求項34に記載の制御装置。
【請求項44】
該制御装置のユーザに追加の画像情報を提供するために該制御装置に取り付けられる表示装置をさらに備える、請求項33に記載の制御装置。
【請求項45】
該制御装置のユーザに触覚フィードバックを提供するように適応されたフィードバック装置をさらに備える、請求項33に記載の制御装置。
【図1】
【図1A】
【図2】
【図2A】
【図3】
【図3A】
【図4】
【図5】
【図5A】
【図6】
【図7】
【図7A】
【図1A】
【図2】
【図2A】
【図3】
【図3A】
【図4】
【図5】
【図5A】
【図6】
【図7】
【図7A】
【公表番号】特表2007−513710(P2007−513710A)
【公表日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−544015(P2006−544015)
【出願日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【国際出願番号】PCT/US2004/041396
【国際公開番号】WO2005/058434
【国際公開日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(506200500)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【国際出願番号】PCT/US2004/041396
【国際公開番号】WO2005/058434
【国際公開日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(506200500)
【Fターム(参考)】
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