コードセンサを備えたオーディオプレーヤー
【課題】コードセンサを備えたオーディオプレーヤーを提供する。
【解決手段】音声ファイルは符号化タグに関連付けられており、符号化タグによって一意に識別され、各符号化タグは基材の識別と基材上における同符号化タグの位置とを符号化し、音声ファイルは選択装置を使用して記録されるとともに、選択装置と符号化タグとが相互作用することによって符号化タグに関連付けられ、基材はコンピュータシステムにおいて基材のデジタル形式に関連付けられる工程と、基材の識別と符号化タグの位置とを使用して、デジタル形式から選択装置を使用して選択された音声ファイルの符号化タグと関連する識別を決定する工程であって、選択装置は音声ファイルを選択するために基材上で符号化タグを感知する工程と、決定された識別を使用して、選択された音声ファイルの音声データをコンピュータシステムから選択装置にダウンロードする工程とを含む方法。
【解決手段】音声ファイルは符号化タグに関連付けられており、符号化タグによって一意に識別され、各符号化タグは基材の識別と基材上における同符号化タグの位置とを符号化し、音声ファイルは選択装置を使用して記録されるとともに、選択装置と符号化タグとが相互作用することによって符号化タグに関連付けられ、基材はコンピュータシステムにおいて基材のデジタル形式に関連付けられる工程と、基材の識別と符号化タグの位置とを使用して、デジタル形式から選択装置を使用して選択された音声ファイルの符号化タグと関連する識別を決定する工程であって、選択装置は音声ファイルを選択するために基材上で符号化タグを感知する工程と、決定された識別を使用して、選択された音声ファイルの音声データをコンピュータシステムから選択装置にダウンロードする工程とを含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の属する技術分野)
本発明は、機械可読入力を受取り、かつ、一般に音声または視覚情報の形で人が認識可能な出力を出力するための装置に関する。より詳細には、本発明は、ある表面上の機械可読な符号化データを走査または感知して、感知した符号化データに応じた音声データを出力するために使用されるオーディオプレーヤーに関する。
(同時係属出願) 本発明に関する様々な方法、システムおよび装置が、本発明と同時に本発明の出願人または譲受人によって出願された以下の同時係属出願に開示されている。PCT/AU00/01442,PCT/AU00/01444,PCT/AU00/01446,PCT/AU00/01445,
PCT/AU00/01450,PCT/AU00/O1453,PCT/AU00/01448,PCT/AU00/01447,
PCT/AU00/01459,PCT/AU00/01451,PCT/AU00/01454,PCT/AU00/01452,
PCT/AU00/01443,PCT/AU00/01455,PCT/AU00/01456,PCT/AU00/01457,
PCT/AU00/01458およびPCT/AU00/01449。
【0002】
これらの同時係属出願の開示は、相互参照により本明細書に組込まれる。
本発明に関する様々な方法、システムおよび装置が、本発明の出願人または譲受人によって2000年10月20日に出願された以下の同時係属出願に開示されている。
PCT/AU00/01273,PCT/AU00/01279,PCT/AU00/01288,PCT/AU00/01282,
PCT/AU00/01276,PCT/AU00/01280,PCT/AU00/01274,PCT/AU00/01289,
PCT/AU00/01275,PCT/AU00/01277,PCT/AU00/01286,PCT/AU00/01281,
PCT/AU00/01278,PCT/AU00/O1287,PCT/AU00/01285,PCT/AU00/01284
およびPCT/AU00/01283。
【0003】
これらの同時係属出願の開示は、相互参照により本明細書に組込まれる。
本発明に関する様々な方法、システム、および装置が、本発明の出願人または譲受人によって2000年9月15日に出願された以下の同時係属出願に開示されている。
PCT/AU00/01108,PCT/AU00/01110およびPCT/AU00/O1111。
【0004】
これらの同時係属出願の開示は、相互参照により本明細書に組込まれる。
本発明に関する様々な方法、システムおよび装置が、本発明の出願人または譲受人によって2000年6月30日に出願された以下の同時係属出願に開示されている。
PCT/AU00/00762,PCT/AU00/00763,PCT/AU00/00761,PCT/AU00/00760,
PCT/AU00/00759,PCT/AU00/00758,PCT/AU00/00764,PCT/AU00/00765,
PCT/AU00/00766,PCT/AU00/00767,PCT/AU00/00768,PCT/AU00/00773,
PCT/AU00/00774,PCT/AU00/00775,PCT/AU00/00776,PCT/AU00/00777,
PCT/AU00/00770,PCT/AU00/00769,PCT/AU00/00771,PCT/AU00/00772,
PCT/AU00/00754,PCT/AU00/00755,PCT/AU00/00756およびPCT/AU00/00757。
【0005】
これらの同時係属出願の開示は、相互参照により本明細書に組込まれる。
本発明に関する様々な方法、システムおよび装置が、本発明の出願人または譲受人によって2000年5月24日に出願された以下の同時係属出願に開示されている。
PCT/AU00/00518,PCT/AU00/00519,PCT/AU00/00520,PCT/AU00/00521,
PCT/AU00/00522,PCT/AU00/00523,PCT/AU00/00524,PCT/AU00/00525,
PCT/AU00/00526,PCT/AU00/00527,PCT/AU00/00528,PCT/AU00/00529,
PCT/AU00/00530,PCT/AU00/00531,PCT/AU00/00532,PCT/AU00/00533,
PCT/AU00/00534,PCT/AU00/00535,PCT/AU00/00536,PCT/AU00/00537,
PCT/AU00/00538,PCT/AU00/00539,PCT/AU00/00540,PCT/AU00/00541,
PCT/AU00/00542,PCT/AU00/00543,PCT/AU00/00544,PCT/AU00/00545,
PCT/AU00/00547,PCT/AU00/00546,PCTIAU00/00554,PCT/AU00/00556,
PCT/AU00/00557,PCT/AU00/00558,PCT/AU00/00559,PCT/AU00/00560,
PCT/AU00/00561,PCT/AU00/00562,PCT/AU00/00563,PCT/AU00/00564,
PCT/AU00/00565,PCT/AU00/00566, PCT/AU00/00567,PCT/AU00/00568,
PCT/AU00/00569,PCT/AU00/0057O,PCT/AU00/00571,PCT/AU00/00572,
PCT/AU00/00573,PCT/AU00/00574,PCT/AU00/00575,PCT/AU00/00576,
PCT/AU00/00577,PCT/AU00/00578,PCT/AU00/00579,PCT/AU00/00581,
PCT/AU00/00580,PCT/AU00/00582,PCT/AU00/00587,PCT/AU00/00588,
PCT/AU00/00589,PCT/AU00/00583,PCT/AU00/00593,PCT/AU00/00590,
PCT/AU00/00591,PCT/AU00/00592,PCT/AU00/00594,PCT/AU00/00595,
PCT/AU00/00596,PCT/AU00/00597,PCT/AU00/00598,PCT/AU00/00516,
PCT/AU00/00517およびPCT /AU00/00511。
【0006】
これらの同時係属出願の開示は、相互参照により本明細書に組込まれる。
【背景技術】
【0007】
(背景)
パーソナルコンピュータやオーガナイザーのような汎用装置と同様、ラジオやオーディオカセットプレーヤーのような特殊目的装置も、音楽のような音声データを再生するために使用可能である。これらの装置の多くは、音声書き取りのように音声データを記録するためにも使用可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一般に、このような装置は、設置されているオーディオ(例えば、列車駅で見かけるコンサートのポスターに関連する音楽クリップや、工場マニュアル中のあるページに関連する口頭命令)へのアクセスを提供しない。各装置は装置を通じてアクセス可能な仮想空間を介して所望の音声データを捜し出すために使用されなければならないか、あるいは、音声データは装置互換性のある物理的フォーマットで装置に与えられなければならない。
【0009】
本発明は、上記に列挙した本願出願人の同時係属出願に記述された「ネットページ(netpage)」と称されるシステムに関する方法、システムおよび装置を使用する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(発明の概要)
1つの広い形式では、本発明は、符号化データを感知することが可能なセンサデバイスを備えた携帯型オーディオプレーヤーを提供する。符号化データを含むイメージが、オーディオプレーヤーによって感知され、復号化される。復号化された情報はコンピュータシステムに送信される。該コンピュータシステムは、前もって格納しておいた関連データを使用して、システム上に格納された復号化データに関連する1または複数のファイルを識別する。識別された1または複数のファイルは、内蔵型拡声器かまたはヘッドホンやその類似物を介して、ユーザの管理下で、即時再生か後の再生のためにオーディオプレーヤーに送信される。
【0011】
従って、1つの広い形式では、本発明は、音声ファイルをダウンロードおよび再生するためのオーディオプレーヤーを提供する。該オーディオプレーヤーは、符号化データを含むイメージを感知することが可能な少なくとも1つのセンサデバイスと;感知されたイメージデータからデータを抽出するためのデコーダと;コンピュータシステムに復号化されたデータを送信し、コンピュータシステムから該復号化データに関連する1または複数の
音声ファイルを受取るためのトランシーバと;音声ファイルに対応する音声信号を出力するための少なくとも1つの音声出力装置と;を備える。
【0012】
別の広い形式では、本発明は、ファイルをダウンロードする方法を提供する。該方法は、複数のファイルを提供する工程と;該複数のファイルの各々を1または複数の識別と関連させる工程と;少なくとも1つの選択データを表示するユーザインタフェースを提供する工程であって、前記選択データまたは各選択データは少なくとも1つの識別に関連するか少なくとも1つの識別を符号化している工程と;選択装置を用いてユーザインタフェース上にまたは該ユーザインタフェースにより表示された選択データまたは選択データの1つを選択する工程と;選択データに関連する1または複数の識別を決定し、選択データから決定された1または複数の識別に関連する1または複数のファイルを識別する工程と;また、そのように識別した1または複数のファイルを選択装置にダウンロードする工程と;から成る。
【0013】
オーディオプレーヤーは、メモリおよびメモリに格納された任意のファイルに関する情報を表示するためのスクリーンを好ましくは有する。
ユーザインタフェースは好ましくは1枚の紙である。また、好ましくは、コードを含むイメージは目に見えない赤外線吸収性のタグである。E−Inkコーポレーションによって製造されたE−Inkのような電子的にアドレス可能なインキが載ったスクリーンまたは基材のようなディスプレイの他の形式が可能である。
【0014】
オーディオプレーヤーは、ワイヤレス手段またはワイヤ手段によって、またはそれらの組合せによって、コンピュータシステムと連絡することが可能である。
オーディオプレーヤーは、埋込み型携帯電話トランシーバを使用するように形成される場合、または、オーディオプレーヤーと共同動作するよう形成された携帯電話にオーディオプレーヤー自体が埋込まれている場合、netpage基地局の範囲外で動作し得る。
【0015】
ユーザインタフェース上の各選択は、1または複数のファイル(例えば単一トラックもしくは多くのトラックの「アルバム」)に関連付けられ得る。
好ましくは、オーディオプレーヤーは、オーディオプレーヤーおよび/またはダウンロードを要求するユーザの識別を可能にするために、オーディオプレーヤーにて符号化された一意の識別を有する。ダウンロードされたファイルがメモリに格納される場合、オーディオプレーヤー識別も、格納されたファイル内かまたは格納されたファイルに関連させて格納され得る。格納されたファイルの再生は、同じ所有者によって所有された1または複数のオリジナルのオーディオプレーヤーに限定され得る。この検証は、オーディオプレーヤーで行われるか、またはコンピュータシステムに情報を送信することにより行われる。
【0016】
ダウンロードされたファイルの格納のために提供されるメモリは、オーディオプレーヤーに固定または除去可能であるか、あるいは、一部が固定可能で一部が除去可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1実施形態によるオーディオプレーヤーを下から見た正面斜視図。
【図2】図1のオーディオプレーヤーを下から見た背面斜視図。
【図3】オーディオプレーヤーを上から見た正面分解斜視図。
【図4】オーディオプレーヤーを上から見た平面図。
【図5】オーディオプレーヤーの端面図。
【図6】オーディオプレーヤーの右側面図。
【図7】図4で示されるAA線に沿って切断したオーディオプレーヤーの側断面図。
【図8】オーディオプレーヤーの印刷回路基板(PCB)を下から見た斜視図。
【図9】オーディオプレーヤーのPCBを下から見た分解斜視図。
【図10】オーディオプレーヤーのPCBを上から見た斜視図。
【図11】オーディオプレーヤーを上から見た背面分解斜視図。
【図12】第1実施形態に関して使用されるページの平面図。
【図13】オーディオプレーヤーの電子構成要素のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(好ましい実施形態と他の実施形態の詳細な説明)
図1〜11および13を参照すると、オーディオプレーヤー10が示される。オーディオプレーヤーは、印刷回路基板(PCB)14が中に配置された上部ケーシング12と下部ケーシング13より形成された本体を有する。光学センサデバイス16、英数字ディスプレイ18、制御スイッチ20、音量調節部15、スピーカ22およびヘッドホンジャック24がPCB14上に実装される。上部および下部ケーシング12,13はねじ17によって一体に保持される。ねじ17は、上部ケーシング12の孔19を通り、PCB14の孔21を通り、かつ、下部ケーシング13のボス23の中に至り、そのため2つのケーシングとPCBを共に固定する。上部ケーシングは、ディスプレイ18と弾性キーパッド27が延在する開口部25を有している。透明な窓29がディスプレイ18を覆い、窓29とキーパッド27はいずれも上部カバー31により定位置に保持される。カバー31は、窓29が延在する開口部26を有し、そのため窓の上部表面はカバー31の上部と同じ高さにある。カバー31はねじ17の上にも延びる。カバー31は、好ましくは接着剤によって上部ケーシングに接着されるが、上部ケーシングに対して適切に弾装接続されてもよい。キーパッドボタン28はカバー31中の対応する開口部33を通って延び出る。
【0019】
光学センサデバイス16はイメージセンサ30、赤外線LED31、光ガイド32およびレンズ34を備えている。捕らえられた(タグ)イメージの動きのぶれを防ぐために、近赤外線LED31はイメージキャプチャーと同期した状態でストロボフラッシュされ得る。イメージセンサ30は通常、近赤外線バンドパスフィルタを備えた200x200ピクセルCCDまたはCMOSイメージセンサから構成される。光ガイド32およびレンズ34は一体形成されてもよいし、個別の構成要素であってもよい。レンズ34は本体から外に延びる。光ガイド32の自由端部分35は円筒形であり、圧力センサカラー37はその円筒形の部分35に摺動可能に装着される。オーディオプレーヤーがある表面に押しつけられたときにレンズ34ではなくカラー37が該表面と接触するように、カラー37は部分35の自由端を越えて延びる。
【0020】
カラー37は、光学装置16の周囲を該装置16の背後に延びて、マイクロスイッチ39に係合する。マイクロスイッチ39は開位置にバイアス(偏倚)されており、マイクロスイッチ39に対してカラー37を押しつけると、スイッチ39のバイアス手段に打ち勝ち、マイクロスイッチ39が閉じられる。力を減少させると、バイアス手段はカラー37を外側に付勢し、再びスイッチを開く。マイクロスイッチ自体のバイアス手段に加えて、個別のバイアス手段を、スイッチ39の外部に設けてもよい。
【0021】
本体上部の円形の延長部41には、スピーカ22が位置する。また、音がスピーカ22によって送信されることを可能にするために、上部ケーシング12には一連の孔43が設けられる。
【0022】
また延長部41は、電池区画室45としての役割も果たす。電池区画室45は、下部ケーシング13上にクリップで留まったカバー47によってアクセスされる。再充電可能か使い捨ての電池44によって動力がPCBに供給される。電池44は区画室45内に位置し、電池接点49と係合する。スピーカと電池の接点は、ワイヤセット51,53によってPCB14にそれぞれ接続される。
【0023】
PCBは、1または複数のプロセッサチップ36、フラッシュメモリ/バッファ38、DRAMチップ43、トランシーバチップ40、圧縮音声デコーダ41およびアンテナ42を備えている。音声デジタル−アナログコンバーター(DAC)45およびアンプ47がPCB上に提供されるが、図示しない。
【0024】
プロセッサユニット81は、プレーヤーの種々の電子構成要素を制御かつ調整する。プロセッサは、センサ16を介して、存在するページの識別およびページに対するプレーヤーの位置をモニタするソフトウェアを実行し;無線トランシーバ40によってnetpage基地局に識別および位置データを伝え;トランシーバ40を通じて基地局から音声クリップ情報およびストリーミング音声データを受取り;クリップ情報をディスプレイ18に表示し;音声デコーダ45によって音声出力へストリーム音声データを減圧し;捕えられたユーザ入力をユーザインタフェースボタン28によって解釈する。プロセッサによって実行される埋込み型ソフトウェアは、典型的にはROMおよび/またはフラッシュメモリの形で不揮発性メモリ38に格納される。プレーヤーに固有の識別情報も、通信暗号キーと同様に、不揮発性メモリに格納されてよい。実行中プロセッサは、通常64Mbit(8Mbyte)ダイナミックRAM(DRAM)の形をした、より高速の揮発性メモリ43を使用する。
【0025】
MP3に符号化された音声データが高品質12:1に圧縮されていると仮定すると、プレーヤーのメモリ43は9分間のステレオ音声を保持することが可能である。圧縮比がより高くなるかメモリがより大きくなると、それに対応してより長いクリップを保持することが可能である。ストリーミング再生がプレーヤーによって使用される場合、送信ジッタを除去するためには小さなオーディオバッファのみが必要とされるので、非常に小さなメモリが使用されてもよい。
【0026】
プロセッサユニット81は共有バス49を介して他の構成要素と連絡する。プロセッサ、バスおよび任意の数の他の構成要素が、1つのチップに集積され得る。ブロック図に示されるように、そのような集積構成要素には、デジタルトランシーバコントローラ51、音声デコーダインタフェース53およびタグイメージセンサインタフェース55が含まれ得る。バス49と、ボタン48、ディスプレイ18、LED31および接点スイッチ39との間には並列インタフェースが配置される。より高度に集積されたチップでは、集積構成要素には、音声デコーダ、音声DAC、タグイメージセンサおよびメモリもさらに含まれ得る。アナログ−ラジオトランシーバは、同じチップに集積される可能性は少ないが、同じパッケージに集積される可能性がある。
【0027】
プレーヤーが専用の音声デコーダ41を組込んでいるため、プロセッサ81は、他の構成要素を制御および調整するのに十分に強力でありさえすればよい。代わりに、音声デコーダを省略し、より強力なプロセッサを使用してソフトウェアに圧縮した音声を復号化することもできる。
【0028】
トランシーバ40は通常、交信距離の短いラジオトランシーバである。トランシーバ40はBluetooth/IBEE 802.15、IEEE 802.11、HomeRF/SWAP、HIPERLANおよびOpenAirを含めた多くのワイヤレス送信規格のうちのいずれを支援してもよい。Bluetooth/IBEE 802.15,IEEE802.11−1997,HIPERLAN,OpenAir、およびHomeRF/SWAPはいずれも、1〜2Mbit/sの範囲の伝送速度を支援する。IEEE
802.11bは、5.5Mbit/sおよび11Mbit/sの伝送速度を支援する。またHIPERLANは、代替モードで、24Mbit/sの伝送速度を支援する。以上挙げた現在支援されている無線LAN(WLAN)規格を越えて、次世代WLAN規格
は、100Mbit/sおよびそれを超える伝送速度を支援することを約束する。
【0029】
他の選択肢として、プレーヤーはケーブルを介して基地局に接続されてもよいし、または赤外線のような無線周波数ではないワイヤレス移送を利用してもよい。例えばIEEE802.11は、任意選択で赤外線移送を利用する。IrDAも赤外線移送を利用する。
【0030】
プレーヤーは、他の選択肢としてまたは追加的に、携帯電話ネットワークを通じたnetpageサーバとの交信距離がより長い通信用の、携帯電話トランシーバを備え得る。トランシーバが第3世代「常時オン状態の」パケット交換接続を支援する場合、プレーヤーはオーディオ内容を任意にダウンロードしたりストリーミングしたりすることができる。トランシーバが単に回線交換接続を支援する場合、プレーヤーはハイパーリンクに遭遇する場合に限り接続する(かつ潜在的にオーディオ内容をストリームする)ことを選択することができる。
【0031】
プレーヤーが交信距離のより長いトランシーバを内蔵した場合、プレーヤーはワイヤレスのnetpageペンや他のnetpage感知デバイスのためのnetpage基地局として機能し得る。
【0032】
12:1MP3圧縮を仮定すると、受信機は、118Kbit/sのデータ伝送速度を支援しなければならない。これは、明らかに十分、上述した様々な無線送信規格の最小能力の範囲内である。
【0033】
PCB14には、そのより下方の表面にさらにマイクロホン55が設けられてもよく、下部ケーシング13にはマイクロホンへの音を許容するための孔57が設けられる。記録スイッチ59が、マイクロホン55を作動させるために、やはりPCBのより下方の表面に設けられる。記録ボタン61は記録スイッチ59を覆い、下部ケーシング13の孔63を通じてアクセス可能である。好ましくは該ボタン61は、偶然の作動を防止するために、外表面と同じ高さにあるか該表面より奥まっている。
【0034】
本願出願人の同時係属特許出願PCT/AU00/00565に記述されているように、光学センサデバイス16は目に見えない符号化タグを検知可能なnetpageセンサである。タグは赤外線吸収性のインキを使用して好ましくは印刷されている。PCBプロセッサチップ36は、感知されたタグの復号化のための本願出願人の同時係属出願PCT/AU00/00565で論じられているようなnetpageペンの機能的特徴をすべて含んでいる。この復号化されたデータは、本願出願人の同時係属出願PCT/AU00/01453に開示されているようなnetpageプリンタまたはnetpage対応携帯電話のようなnetpage基地局へのアンテナ42を介した伝達のために、トランシーバチップ40に渡される。これが起こる前に、基地局とオーディオプレーヤーの間のハンドシェークおよび認証が行われる。説明を十分に行うために、再び出願PCT/AU00/00565について言及する。
【0035】
本発明の現時点の実施形態では、netpage70が設けられる。このページには、その表面の一部または全部に、目に見えないnetpageタグ78が張られる。明瞭さのため、いくつかのタグのみを示す。netpage70は、ダウンロードおよび再生に利用可能な音声ファイルのリスト72を含んでいる。ファイルは、音楽ファイル、スピーチファイルまたは動物音の記録のような他の音声ファイル、もしくは複数の種類の記録の任意の組合せであり得る。各エントリは、好ましくはエントリ74の摘要と、ユーザが該エントリを選択するための手段とを有している。これは、個別の選択ボタン76であるか、または摘要情報74自体の「ハイパーリンク」であり得る。ハイパーリンクは、テキストに下線を引くことで示され得る。
【0036】
ユーザはハイパーリンクまたは選択「ボタン」を「クリック」することにより、エントリを選択し、センサは、その視野にタグ78を発見し、該タグを復号化し、復号化した情報をアンテナ42を介してnetpageシステムに送信する。カラー37の代わりとして、ユーザによるリンクの選択を可能にするために、個別の選択ボタンをオーディオプレーヤー上に設けてもよい。エントリに対してオーディオプレーヤーを「クリック」することまたは「ボタン」を押すことは、マイクロスイッチを閉じるためにカラー37をページ70に押しつけ、次に通常所定の(短い)期間内にそのような圧力を解放することを含んでいる。マイクロスイッチが閉じている間、イメージセンサ装置が作動され、ページ上の1または複数のタグを感知する試みがなされる。マイクロスイッチが力を保存すべく開いている場合、センサはオフである。
【0037】
クリック動作によってタグイメージを得て復号化することがうまく行えなかった場合、オーディオプレーヤーはスピーカ22を介して可聴音かメッセージを発する。
選択が有効に行われた場合、オーディオプレーヤーは自動的に音声ダウンロードまたはストリーミングを開始し得る。代わりに、オーディオプレーヤーはディスプレイ18および制御ボタン28を使用して、ユーザ確認を求めてもよい。選択が無効であった場合も、ディスプレイ18または専用LED(図示しない)を介してユーザに通知され得る。通信は、netpageプリンタのような任意のnetpage基地局を介するか、netpage対応の携帯電話を介し得る(同時係属出願PCT/AU00/01453を参照)。netpageシステムは、復号化された情報が特定の1または複数の音声ファイルの要求と一致することを決定し、その要求が送信されるときに同一かまたは異なるパスを介してオーディオプレーヤー10に該ファイルを送信する。
【0038】
好ましい形式では、1または複数の音声ファイルが全体としてダウンロードされ、オーディオプレーヤーのメモリ38に格納される。音声ファイルは1つの歌またはトラック、もしくは複数の歌またはトラックを含み得る。代わりに、ヘッダファイルには、各歌またはトラックが個別のファイルに格納された複数の歌またはトラックの索引が与えられてもよい。好ましくは、音声ファイルは、歌またはトラックのタイトル、トラック番号、ミュージシャンなどを識別する情報も含む。また、情報はディスプレイ18上に表示され得る。
【0039】
使用の際、ユーザはメモリ38に格納された任意のトラックを選択するために、制御ボタン28を使用し得る。プロセッサ36は、メモリの関連部分にアクセスし、情報を抽出し、(通常、)デジタルの形式をアナログ形式に変換する。オーディオは、スピーカにルーティングされるか、または、プラグがステレオヘッドホンソケット内にある場合には付属のヘッドホンまたは他の外部オーディオ装置にルーティングされる。また、音声は、基地局から直接またはプレーヤーを介して、トランシーバを通じて無線ヘッドホンにルーティングされてもよい。
【0040】
デジタル音は、44.1kHz、つまり、人の聴覚の25番目の臨界帯の22.05kHzの上限カットオフ周波数の2倍で通常サンプリングされる。48kHzのようなわずかに高いサンプリング周波数は、実際には、サンプリングに先立って22.05kHzのシャープなカットオフ値の音を低域通過させるのは非現実的であるため、しばしば使用される。正規量子化は1つのチャンネル当たり16ビットであり、従って、ステレオ信号は1.41Mbit/sを生成する。従ってこれは、例えばオーディオコンパクトディスク(エラー訂正オーバヘッドが無視される場合)を始めとする多くの共通デジタルオーディオアプリケーションのデータ伝送速度である。
【0041】
典型的な1.41Mbit/sのデジタル音声データ伝送速度は重要であるため、デジ
タル音声信号を圧縮する好材料となる。最も成功しているデジタル音声圧縮スキームは知覚による基礎を有している、つまり、そのようなスキームは、人間の聴覚の閾値の周波数依存性と信号依存性マスキングを利用しており、それにより、比較的より大きな音が閾値曲線を局部的に上昇させ、比較的低い隣接する音をマスクすることができる。また音声圧縮は、通常、エントロピー符号化のような従来の圧縮技術にも依存している。多重チャネル音声では、チャンネル間冗長度(redundancy)も一般に活用される。デジタル音声符号化のさらに詳細な考察が、Pohlmann,K.C.,Principles of Digital Audio,第3版,McGraw−Hill,1995に見られるが、この内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0042】
MPEGオーディオレイヤ−3(MP3)規格は、16:1〜12:1の間の圧縮比の「近接CD」および「CD」品質再生を達成する知覚的符号化を使用している。つまり、データ伝送速度を1.41Mbit/sから88Kbit/s〜118Kbit/sの間へと低下させる。
【0043】
音声ファイルはそのサイズを縮小するために圧縮され得る。いかなる圧縮アルゴリズムを使用してもよいが、MP3圧縮アルゴリズムは現在有効な業界基準であるため、MP3圧縮が最大の互換性を可能にするために使用される。この目的で専用のMP3デコーダ41が与えられる。音声デコーダ41は、STMicroelectronics STA013デコーダ(STMicroelectronics、STA013 MPEG2.5LayerIIIソースデコーダ)であり得る。STA013はシリアルインタフェイスを介してストリームデータを受取り、I2Cインタフェースを介して制御される。多くの他の音声符号化規格のうちのいずれも、Dolby AC−3およびRealNetworksのRealAudioを含む適切な音声デコーダによって支援され得る。プロセッサチップ36は、ソフトウェア復号化かハードウェア復号化を使用して、MP3復号化を提供し得る。他の復号化スキームを、MP3復号化と一緒に、またはMP3復号化の代りに、オーディオプレーヤーに組入れてもよい。そのようなスキームはハードウェアでもソフトウェアでも実行してよい。
【0044】
内部メモリ39は、約9分間の平均MP3ファイルの格納に十分な、好ましくは8MBのサイズである。追加の記憶機構は、ユーザが交換可能なメモリ(好ましくは不揮発性固体メモリ)を使用して提供され得る。音声ファイルは、オーディオプレーヤー10を介して、またはユーザのパーソナルコンピュータを介して、そのようなユーザ交換可能メモリにダウンロードされ得る。ユーザ交換可能メモリが提供される場合、音声ファイルの記憶のために提供されるメモリ39もユーザ交換可能な形式で実装され得る。つまり、オーディオプレーヤーはそれ自体、通常、音声ファイルの記憶用の永続的メモリを有しない。
【0045】
好ましい実装では、オーディオプレーヤーは音声ファイルをダウンロードし、メモリにファイルを格納し、次に、ユーザの管理下でトラックを再生する。ファイルのサイズがかなりある場合、ファイル全体のダウンロードにはある程度の時間がかかる可能性があり、「ストリーミング」が実行され得る。「ストリーミング」では、一旦音声ファイルを完全にダウンロードするのではなく、ファイルが受取られた時に再生する。「ストリーミング」によって再生されたファイルは、後の再生のためにメモリ38になお格納してもよい。
【0046】
オーディオプレーヤーは任意選択でマイクロホンと記録ボタンを備える。その場合、プレーヤーは、スピーチ入力を記録し、従って別の種類のnetpage入力を提供するために使用可能である。記録されたスピーチ入力は、例えば、netpage上のある位置に対し、オーディオプレーヤーについて該位置でクリックすることにより、アノテーションの形で関連付けられる。その後、オーディオプレーヤーを使用して同じ位置で後にクリックすると、音声アノテーションが再生される。物体の表面が普遍的にnetpageに
対応している場合、すなわち、固有のnetpageタグで標識されている場合、音声アノテーションはほとんどどんな位置にも配置することが可能である。そのような音声アノテーションは私的なものであっても公的なものであってもよい。アノテーションが私的なものである場合、それは作成者のみにより再生可能である。アノテーションが公的なものである場合、それは誰にでも再生可能である。
【0047】
マイクロホンを組込んでいる場合、オーディオプレーヤーは、電話方式アプリケーションの管理下で無線電話として機能するように形成することが可能である。プレーヤーは番号のダイヤルのためのユーザインタフェースを欠くため、番号は、本願出願人の同時係属出願PCT/AU00/01442に記述された方法でnetpageから選択することが可能である。
【0048】
音声クリップはハイパーリンクの形でnetpageと対応付けられ得る。その場合には、オーディオプレーヤーによるハイパーリンクの起動は、プレーヤーに音声クリップを供給する責を負うアプリケーションによって結局取り扱われる。また、音声クリップは、ページ記述内の音声クリップオブジェクトとして論理的に埋込まれてもよい。その場合、クリップ起動は、ページ記述を保持するページサーバによって結局取り扱われる。音声クリップオブジェクトの領域でのいかなるクリックも、音声クリップ起動としてページサーバによって解釈される。いずれの場合も、実際の音声クリップは別個の遠隔サーバ上に格納され得る。遠隔サーバは、音声クリップのストリーミング再生かダウンロードに関連し得る。
【0049】
オーディオプレーヤーは、ユーザによって起動された音声クリップを再生用に入手する前に、自身の内部メモリに該音声クリップをダウンロードすることが可能である。あるいは、オーディオプレーヤーは、プレーヤーの再生制御と相互作用するユーザに応答して、遠隔サーバからオンデマンドで音声クリップをストリームすることが可能である。
【0050】
ダウンロードされた音声ファイルのうちのいくつかは著作権の所有者が支払を要求する営利を目的として作成された歌であろう。netpageシステムが所有者と装置の認証を組込んでいるので、支払の提供は比較的簡単である。
【0051】
音声ファイルは、再生の限定数か無限数の再生に対する支払いに基づきダウンロード可能となり得る。音声ファイルが設定再生数に限定されている場合、ファイルは、再生ごとに数が減小されるカウンターを含み得る。一度だけの「再生」が、ファイル記録を防止するコードによるストリーミングにより、または、初期値が1のカウンターの使用により、実行され得る。著作権侵害を防ぐために、特に取外し可能なメモリが使用される場合、格納された音声ファイルは、該ファイルがダウンロードされた先のオーディオプレーヤー10のnetpageIDを含むように修正され得る。再生はそのような特定のオーディオプレーヤーや、元のオーディオプレーヤーの所有者によって所有されている再生装置に制限され得る。この第2の選択肢では、認証用のnetpageシステムとの相互作用が必要となり得る。
【0052】
一括払いによってではなく、ファイルが再生されるごとに、各再生に対する支払いが実行されてもよい。このシナリオでは、ファイルが再生されると、ユーザのアカウントを借方として記述するためにnetpageシステムへその趣旨の情報をオーディオプレーヤーに送信する。借方としての記述が起こった後は、オーディオプレーヤーが再生を始める前に、netpageシステムからの認証が必要である。
【0053】
プレーヤーは通常パワーマネージメントを組込んでいる。非作動の期間後、プレーヤーはステータス表示を不起動化してもよい。より長い非作動の期間後に、プロセッサは電力
保存のための静止状態を入力するかもしれない。パワーマネージメントは、ページ相互作用での起床を許容するタグセンサマイクロスイッチと接続され得る。またプレーヤーは、この目的で加速度計を組込んでもよい。
【0054】
本発明を、目に見えないタグを使用するnetpageシステムに関して説明してきたが、本発明は、netpageシステムや目に見えないタグの使用に制限されるわけではない。所望の場合、本発明は、バーコードのような、助けを借りない平均的な人の目に見えるタグやコードを使用してもよい。タグは、その後、関連ファイルを調べるために使用される識別のみを符号化する必要はない。タグはより高いレベルにおける命令を符号化してもよい。例えば、タグは「アーティストYによるXというタイトルのトラックを再生せよ」という命令を符号化し得る。目に見えないタグが使用される場合、そのようなタグは、netpageシステムに関して開示されたタグに制限される必要はない。他のタグ付けシステムが使用可能であり、また、いかなる適切なタグ付けシステムが使用されてもよい。本発明はある波長を吸収するかある波長を発光するインキの使用に制限されない。磁気インキ、孔を含めた表面の改変、基材自体の構造の改変は、すべて本発明の範囲内に含まれる。本発明のオーディオプレーヤーおよび音声ファイルのソースをリンクするシステムおよび方法は、netpageシステムに制限されない。オーディオプレーヤーは複数のコンピュータのネットワークではなく、単一のコンピュータに対してケーブルによりリンクされ得る。
【0055】
本発明を、好ましい実施形態および多くの特定の代替実施形態に関して説明してきた。しかしながら、特に説明したものとは異なる多くの他の実施形態も、本発明の精神および範囲に包含されることが、関連分野における当業者には理解されよう。従って、適宜相互参照により組み込んだ文書を含めた、本明細書に記載された特定の実施形態に本発明が制限されることは意図していない。本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ制限される。
【技術分野】
【0001】
(発明の属する技術分野)
本発明は、機械可読入力を受取り、かつ、一般に音声または視覚情報の形で人が認識可能な出力を出力するための装置に関する。より詳細には、本発明は、ある表面上の機械可読な符号化データを走査または感知して、感知した符号化データに応じた音声データを出力するために使用されるオーディオプレーヤーに関する。
(同時係属出願) 本発明に関する様々な方法、システムおよび装置が、本発明と同時に本発明の出願人または譲受人によって出願された以下の同時係属出願に開示されている。PCT/AU00/01442,PCT/AU00/01444,PCT/AU00/01446,PCT/AU00/01445,
PCT/AU00/01450,PCT/AU00/O1453,PCT/AU00/01448,PCT/AU00/01447,
PCT/AU00/01459,PCT/AU00/01451,PCT/AU00/01454,PCT/AU00/01452,
PCT/AU00/01443,PCT/AU00/01455,PCT/AU00/01456,PCT/AU00/01457,
PCT/AU00/01458およびPCT/AU00/01449。
【0002】
これらの同時係属出願の開示は、相互参照により本明細書に組込まれる。
本発明に関する様々な方法、システムおよび装置が、本発明の出願人または譲受人によって2000年10月20日に出願された以下の同時係属出願に開示されている。
PCT/AU00/01273,PCT/AU00/01279,PCT/AU00/01288,PCT/AU00/01282,
PCT/AU00/01276,PCT/AU00/01280,PCT/AU00/01274,PCT/AU00/01289,
PCT/AU00/01275,PCT/AU00/01277,PCT/AU00/01286,PCT/AU00/01281,
PCT/AU00/01278,PCT/AU00/O1287,PCT/AU00/01285,PCT/AU00/01284
およびPCT/AU00/01283。
【0003】
これらの同時係属出願の開示は、相互参照により本明細書に組込まれる。
本発明に関する様々な方法、システム、および装置が、本発明の出願人または譲受人によって2000年9月15日に出願された以下の同時係属出願に開示されている。
PCT/AU00/01108,PCT/AU00/01110およびPCT/AU00/O1111。
【0004】
これらの同時係属出願の開示は、相互参照により本明細書に組込まれる。
本発明に関する様々な方法、システムおよび装置が、本発明の出願人または譲受人によって2000年6月30日に出願された以下の同時係属出願に開示されている。
PCT/AU00/00762,PCT/AU00/00763,PCT/AU00/00761,PCT/AU00/00760,
PCT/AU00/00759,PCT/AU00/00758,PCT/AU00/00764,PCT/AU00/00765,
PCT/AU00/00766,PCT/AU00/00767,PCT/AU00/00768,PCT/AU00/00773,
PCT/AU00/00774,PCT/AU00/00775,PCT/AU00/00776,PCT/AU00/00777,
PCT/AU00/00770,PCT/AU00/00769,PCT/AU00/00771,PCT/AU00/00772,
PCT/AU00/00754,PCT/AU00/00755,PCT/AU00/00756およびPCT/AU00/00757。
【0005】
これらの同時係属出願の開示は、相互参照により本明細書に組込まれる。
本発明に関する様々な方法、システムおよび装置が、本発明の出願人または譲受人によって2000年5月24日に出願された以下の同時係属出願に開示されている。
PCT/AU00/00518,PCT/AU00/00519,PCT/AU00/00520,PCT/AU00/00521,
PCT/AU00/00522,PCT/AU00/00523,PCT/AU00/00524,PCT/AU00/00525,
PCT/AU00/00526,PCT/AU00/00527,PCT/AU00/00528,PCT/AU00/00529,
PCT/AU00/00530,PCT/AU00/00531,PCT/AU00/00532,PCT/AU00/00533,
PCT/AU00/00534,PCT/AU00/00535,PCT/AU00/00536,PCT/AU00/00537,
PCT/AU00/00538,PCT/AU00/00539,PCT/AU00/00540,PCT/AU00/00541,
PCT/AU00/00542,PCT/AU00/00543,PCT/AU00/00544,PCT/AU00/00545,
PCT/AU00/00547,PCT/AU00/00546,PCTIAU00/00554,PCT/AU00/00556,
PCT/AU00/00557,PCT/AU00/00558,PCT/AU00/00559,PCT/AU00/00560,
PCT/AU00/00561,PCT/AU00/00562,PCT/AU00/00563,PCT/AU00/00564,
PCT/AU00/00565,PCT/AU00/00566, PCT/AU00/00567,PCT/AU00/00568,
PCT/AU00/00569,PCT/AU00/0057O,PCT/AU00/00571,PCT/AU00/00572,
PCT/AU00/00573,PCT/AU00/00574,PCT/AU00/00575,PCT/AU00/00576,
PCT/AU00/00577,PCT/AU00/00578,PCT/AU00/00579,PCT/AU00/00581,
PCT/AU00/00580,PCT/AU00/00582,PCT/AU00/00587,PCT/AU00/00588,
PCT/AU00/00589,PCT/AU00/00583,PCT/AU00/00593,PCT/AU00/00590,
PCT/AU00/00591,PCT/AU00/00592,PCT/AU00/00594,PCT/AU00/00595,
PCT/AU00/00596,PCT/AU00/00597,PCT/AU00/00598,PCT/AU00/00516,
PCT/AU00/00517およびPCT /AU00/00511。
【0006】
これらの同時係属出願の開示は、相互参照により本明細書に組込まれる。
【背景技術】
【0007】
(背景)
パーソナルコンピュータやオーガナイザーのような汎用装置と同様、ラジオやオーディオカセットプレーヤーのような特殊目的装置も、音楽のような音声データを再生するために使用可能である。これらの装置の多くは、音声書き取りのように音声データを記録するためにも使用可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一般に、このような装置は、設置されているオーディオ(例えば、列車駅で見かけるコンサートのポスターに関連する音楽クリップや、工場マニュアル中のあるページに関連する口頭命令)へのアクセスを提供しない。各装置は装置を通じてアクセス可能な仮想空間を介して所望の音声データを捜し出すために使用されなければならないか、あるいは、音声データは装置互換性のある物理的フォーマットで装置に与えられなければならない。
【0009】
本発明は、上記に列挙した本願出願人の同時係属出願に記述された「ネットページ(netpage)」と称されるシステムに関する方法、システムおよび装置を使用する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(発明の概要)
1つの広い形式では、本発明は、符号化データを感知することが可能なセンサデバイスを備えた携帯型オーディオプレーヤーを提供する。符号化データを含むイメージが、オーディオプレーヤーによって感知され、復号化される。復号化された情報はコンピュータシステムに送信される。該コンピュータシステムは、前もって格納しておいた関連データを使用して、システム上に格納された復号化データに関連する1または複数のファイルを識別する。識別された1または複数のファイルは、内蔵型拡声器かまたはヘッドホンやその類似物を介して、ユーザの管理下で、即時再生か後の再生のためにオーディオプレーヤーに送信される。
【0011】
従って、1つの広い形式では、本発明は、音声ファイルをダウンロードおよび再生するためのオーディオプレーヤーを提供する。該オーディオプレーヤーは、符号化データを含むイメージを感知することが可能な少なくとも1つのセンサデバイスと;感知されたイメージデータからデータを抽出するためのデコーダと;コンピュータシステムに復号化されたデータを送信し、コンピュータシステムから該復号化データに関連する1または複数の
音声ファイルを受取るためのトランシーバと;音声ファイルに対応する音声信号を出力するための少なくとも1つの音声出力装置と;を備える。
【0012】
別の広い形式では、本発明は、ファイルをダウンロードする方法を提供する。該方法は、複数のファイルを提供する工程と;該複数のファイルの各々を1または複数の識別と関連させる工程と;少なくとも1つの選択データを表示するユーザインタフェースを提供する工程であって、前記選択データまたは各選択データは少なくとも1つの識別に関連するか少なくとも1つの識別を符号化している工程と;選択装置を用いてユーザインタフェース上にまたは該ユーザインタフェースにより表示された選択データまたは選択データの1つを選択する工程と;選択データに関連する1または複数の識別を決定し、選択データから決定された1または複数の識別に関連する1または複数のファイルを識別する工程と;また、そのように識別した1または複数のファイルを選択装置にダウンロードする工程と;から成る。
【0013】
オーディオプレーヤーは、メモリおよびメモリに格納された任意のファイルに関する情報を表示するためのスクリーンを好ましくは有する。
ユーザインタフェースは好ましくは1枚の紙である。また、好ましくは、コードを含むイメージは目に見えない赤外線吸収性のタグである。E−Inkコーポレーションによって製造されたE−Inkのような電子的にアドレス可能なインキが載ったスクリーンまたは基材のようなディスプレイの他の形式が可能である。
【0014】
オーディオプレーヤーは、ワイヤレス手段またはワイヤ手段によって、またはそれらの組合せによって、コンピュータシステムと連絡することが可能である。
オーディオプレーヤーは、埋込み型携帯電話トランシーバを使用するように形成される場合、または、オーディオプレーヤーと共同動作するよう形成された携帯電話にオーディオプレーヤー自体が埋込まれている場合、netpage基地局の範囲外で動作し得る。
【0015】
ユーザインタフェース上の各選択は、1または複数のファイル(例えば単一トラックもしくは多くのトラックの「アルバム」)に関連付けられ得る。
好ましくは、オーディオプレーヤーは、オーディオプレーヤーおよび/またはダウンロードを要求するユーザの識別を可能にするために、オーディオプレーヤーにて符号化された一意の識別を有する。ダウンロードされたファイルがメモリに格納される場合、オーディオプレーヤー識別も、格納されたファイル内かまたは格納されたファイルに関連させて格納され得る。格納されたファイルの再生は、同じ所有者によって所有された1または複数のオリジナルのオーディオプレーヤーに限定され得る。この検証は、オーディオプレーヤーで行われるか、またはコンピュータシステムに情報を送信することにより行われる。
【0016】
ダウンロードされたファイルの格納のために提供されるメモリは、オーディオプレーヤーに固定または除去可能であるか、あるいは、一部が固定可能で一部が除去可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1実施形態によるオーディオプレーヤーを下から見た正面斜視図。
【図2】図1のオーディオプレーヤーを下から見た背面斜視図。
【図3】オーディオプレーヤーを上から見た正面分解斜視図。
【図4】オーディオプレーヤーを上から見た平面図。
【図5】オーディオプレーヤーの端面図。
【図6】オーディオプレーヤーの右側面図。
【図7】図4で示されるAA線に沿って切断したオーディオプレーヤーの側断面図。
【図8】オーディオプレーヤーの印刷回路基板(PCB)を下から見た斜視図。
【図9】オーディオプレーヤーのPCBを下から見た分解斜視図。
【図10】オーディオプレーヤーのPCBを上から見た斜視図。
【図11】オーディオプレーヤーを上から見た背面分解斜視図。
【図12】第1実施形態に関して使用されるページの平面図。
【図13】オーディオプレーヤーの電子構成要素のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(好ましい実施形態と他の実施形態の詳細な説明)
図1〜11および13を参照すると、オーディオプレーヤー10が示される。オーディオプレーヤーは、印刷回路基板(PCB)14が中に配置された上部ケーシング12と下部ケーシング13より形成された本体を有する。光学センサデバイス16、英数字ディスプレイ18、制御スイッチ20、音量調節部15、スピーカ22およびヘッドホンジャック24がPCB14上に実装される。上部および下部ケーシング12,13はねじ17によって一体に保持される。ねじ17は、上部ケーシング12の孔19を通り、PCB14の孔21を通り、かつ、下部ケーシング13のボス23の中に至り、そのため2つのケーシングとPCBを共に固定する。上部ケーシングは、ディスプレイ18と弾性キーパッド27が延在する開口部25を有している。透明な窓29がディスプレイ18を覆い、窓29とキーパッド27はいずれも上部カバー31により定位置に保持される。カバー31は、窓29が延在する開口部26を有し、そのため窓の上部表面はカバー31の上部と同じ高さにある。カバー31はねじ17の上にも延びる。カバー31は、好ましくは接着剤によって上部ケーシングに接着されるが、上部ケーシングに対して適切に弾装接続されてもよい。キーパッドボタン28はカバー31中の対応する開口部33を通って延び出る。
【0019】
光学センサデバイス16はイメージセンサ30、赤外線LED31、光ガイド32およびレンズ34を備えている。捕らえられた(タグ)イメージの動きのぶれを防ぐために、近赤外線LED31はイメージキャプチャーと同期した状態でストロボフラッシュされ得る。イメージセンサ30は通常、近赤外線バンドパスフィルタを備えた200x200ピクセルCCDまたはCMOSイメージセンサから構成される。光ガイド32およびレンズ34は一体形成されてもよいし、個別の構成要素であってもよい。レンズ34は本体から外に延びる。光ガイド32の自由端部分35は円筒形であり、圧力センサカラー37はその円筒形の部分35に摺動可能に装着される。オーディオプレーヤーがある表面に押しつけられたときにレンズ34ではなくカラー37が該表面と接触するように、カラー37は部分35の自由端を越えて延びる。
【0020】
カラー37は、光学装置16の周囲を該装置16の背後に延びて、マイクロスイッチ39に係合する。マイクロスイッチ39は開位置にバイアス(偏倚)されており、マイクロスイッチ39に対してカラー37を押しつけると、スイッチ39のバイアス手段に打ち勝ち、マイクロスイッチ39が閉じられる。力を減少させると、バイアス手段はカラー37を外側に付勢し、再びスイッチを開く。マイクロスイッチ自体のバイアス手段に加えて、個別のバイアス手段を、スイッチ39の外部に設けてもよい。
【0021】
本体上部の円形の延長部41には、スピーカ22が位置する。また、音がスピーカ22によって送信されることを可能にするために、上部ケーシング12には一連の孔43が設けられる。
【0022】
また延長部41は、電池区画室45としての役割も果たす。電池区画室45は、下部ケーシング13上にクリップで留まったカバー47によってアクセスされる。再充電可能か使い捨ての電池44によって動力がPCBに供給される。電池44は区画室45内に位置し、電池接点49と係合する。スピーカと電池の接点は、ワイヤセット51,53によってPCB14にそれぞれ接続される。
【0023】
PCBは、1または複数のプロセッサチップ36、フラッシュメモリ/バッファ38、DRAMチップ43、トランシーバチップ40、圧縮音声デコーダ41およびアンテナ42を備えている。音声デジタル−アナログコンバーター(DAC)45およびアンプ47がPCB上に提供されるが、図示しない。
【0024】
プロセッサユニット81は、プレーヤーの種々の電子構成要素を制御かつ調整する。プロセッサは、センサ16を介して、存在するページの識別およびページに対するプレーヤーの位置をモニタするソフトウェアを実行し;無線トランシーバ40によってnetpage基地局に識別および位置データを伝え;トランシーバ40を通じて基地局から音声クリップ情報およびストリーミング音声データを受取り;クリップ情報をディスプレイ18に表示し;音声デコーダ45によって音声出力へストリーム音声データを減圧し;捕えられたユーザ入力をユーザインタフェースボタン28によって解釈する。プロセッサによって実行される埋込み型ソフトウェアは、典型的にはROMおよび/またはフラッシュメモリの形で不揮発性メモリ38に格納される。プレーヤーに固有の識別情報も、通信暗号キーと同様に、不揮発性メモリに格納されてよい。実行中プロセッサは、通常64Mbit(8Mbyte)ダイナミックRAM(DRAM)の形をした、より高速の揮発性メモリ43を使用する。
【0025】
MP3に符号化された音声データが高品質12:1に圧縮されていると仮定すると、プレーヤーのメモリ43は9分間のステレオ音声を保持することが可能である。圧縮比がより高くなるかメモリがより大きくなると、それに対応してより長いクリップを保持することが可能である。ストリーミング再生がプレーヤーによって使用される場合、送信ジッタを除去するためには小さなオーディオバッファのみが必要とされるので、非常に小さなメモリが使用されてもよい。
【0026】
プロセッサユニット81は共有バス49を介して他の構成要素と連絡する。プロセッサ、バスおよび任意の数の他の構成要素が、1つのチップに集積され得る。ブロック図に示されるように、そのような集積構成要素には、デジタルトランシーバコントローラ51、音声デコーダインタフェース53およびタグイメージセンサインタフェース55が含まれ得る。バス49と、ボタン48、ディスプレイ18、LED31および接点スイッチ39との間には並列インタフェースが配置される。より高度に集積されたチップでは、集積構成要素には、音声デコーダ、音声DAC、タグイメージセンサおよびメモリもさらに含まれ得る。アナログ−ラジオトランシーバは、同じチップに集積される可能性は少ないが、同じパッケージに集積される可能性がある。
【0027】
プレーヤーが専用の音声デコーダ41を組込んでいるため、プロセッサ81は、他の構成要素を制御および調整するのに十分に強力でありさえすればよい。代わりに、音声デコーダを省略し、より強力なプロセッサを使用してソフトウェアに圧縮した音声を復号化することもできる。
【0028】
トランシーバ40は通常、交信距離の短いラジオトランシーバである。トランシーバ40はBluetooth/IBEE 802.15、IEEE 802.11、HomeRF/SWAP、HIPERLANおよびOpenAirを含めた多くのワイヤレス送信規格のうちのいずれを支援してもよい。Bluetooth/IBEE 802.15,IEEE802.11−1997,HIPERLAN,OpenAir、およびHomeRF/SWAPはいずれも、1〜2Mbit/sの範囲の伝送速度を支援する。IEEE
802.11bは、5.5Mbit/sおよび11Mbit/sの伝送速度を支援する。またHIPERLANは、代替モードで、24Mbit/sの伝送速度を支援する。以上挙げた現在支援されている無線LAN(WLAN)規格を越えて、次世代WLAN規格
は、100Mbit/sおよびそれを超える伝送速度を支援することを約束する。
【0029】
他の選択肢として、プレーヤーはケーブルを介して基地局に接続されてもよいし、または赤外線のような無線周波数ではないワイヤレス移送を利用してもよい。例えばIEEE802.11は、任意選択で赤外線移送を利用する。IrDAも赤外線移送を利用する。
【0030】
プレーヤーは、他の選択肢としてまたは追加的に、携帯電話ネットワークを通じたnetpageサーバとの交信距離がより長い通信用の、携帯電話トランシーバを備え得る。トランシーバが第3世代「常時オン状態の」パケット交換接続を支援する場合、プレーヤーはオーディオ内容を任意にダウンロードしたりストリーミングしたりすることができる。トランシーバが単に回線交換接続を支援する場合、プレーヤーはハイパーリンクに遭遇する場合に限り接続する(かつ潜在的にオーディオ内容をストリームする)ことを選択することができる。
【0031】
プレーヤーが交信距離のより長いトランシーバを内蔵した場合、プレーヤーはワイヤレスのnetpageペンや他のnetpage感知デバイスのためのnetpage基地局として機能し得る。
【0032】
12:1MP3圧縮を仮定すると、受信機は、118Kbit/sのデータ伝送速度を支援しなければならない。これは、明らかに十分、上述した様々な無線送信規格の最小能力の範囲内である。
【0033】
PCB14には、そのより下方の表面にさらにマイクロホン55が設けられてもよく、下部ケーシング13にはマイクロホンへの音を許容するための孔57が設けられる。記録スイッチ59が、マイクロホン55を作動させるために、やはりPCBのより下方の表面に設けられる。記録ボタン61は記録スイッチ59を覆い、下部ケーシング13の孔63を通じてアクセス可能である。好ましくは該ボタン61は、偶然の作動を防止するために、外表面と同じ高さにあるか該表面より奥まっている。
【0034】
本願出願人の同時係属特許出願PCT/AU00/00565に記述されているように、光学センサデバイス16は目に見えない符号化タグを検知可能なnetpageセンサである。タグは赤外線吸収性のインキを使用して好ましくは印刷されている。PCBプロセッサチップ36は、感知されたタグの復号化のための本願出願人の同時係属出願PCT/AU00/00565で論じられているようなnetpageペンの機能的特徴をすべて含んでいる。この復号化されたデータは、本願出願人の同時係属出願PCT/AU00/01453に開示されているようなnetpageプリンタまたはnetpage対応携帯電話のようなnetpage基地局へのアンテナ42を介した伝達のために、トランシーバチップ40に渡される。これが起こる前に、基地局とオーディオプレーヤーの間のハンドシェークおよび認証が行われる。説明を十分に行うために、再び出願PCT/AU00/00565について言及する。
【0035】
本発明の現時点の実施形態では、netpage70が設けられる。このページには、その表面の一部または全部に、目に見えないnetpageタグ78が張られる。明瞭さのため、いくつかのタグのみを示す。netpage70は、ダウンロードおよび再生に利用可能な音声ファイルのリスト72を含んでいる。ファイルは、音楽ファイル、スピーチファイルまたは動物音の記録のような他の音声ファイル、もしくは複数の種類の記録の任意の組合せであり得る。各エントリは、好ましくはエントリ74の摘要と、ユーザが該エントリを選択するための手段とを有している。これは、個別の選択ボタン76であるか、または摘要情報74自体の「ハイパーリンク」であり得る。ハイパーリンクは、テキストに下線を引くことで示され得る。
【0036】
ユーザはハイパーリンクまたは選択「ボタン」を「クリック」することにより、エントリを選択し、センサは、その視野にタグ78を発見し、該タグを復号化し、復号化した情報をアンテナ42を介してnetpageシステムに送信する。カラー37の代わりとして、ユーザによるリンクの選択を可能にするために、個別の選択ボタンをオーディオプレーヤー上に設けてもよい。エントリに対してオーディオプレーヤーを「クリック」することまたは「ボタン」を押すことは、マイクロスイッチを閉じるためにカラー37をページ70に押しつけ、次に通常所定の(短い)期間内にそのような圧力を解放することを含んでいる。マイクロスイッチが閉じている間、イメージセンサ装置が作動され、ページ上の1または複数のタグを感知する試みがなされる。マイクロスイッチが力を保存すべく開いている場合、センサはオフである。
【0037】
クリック動作によってタグイメージを得て復号化することがうまく行えなかった場合、オーディオプレーヤーはスピーカ22を介して可聴音かメッセージを発する。
選択が有効に行われた場合、オーディオプレーヤーは自動的に音声ダウンロードまたはストリーミングを開始し得る。代わりに、オーディオプレーヤーはディスプレイ18および制御ボタン28を使用して、ユーザ確認を求めてもよい。選択が無効であった場合も、ディスプレイ18または専用LED(図示しない)を介してユーザに通知され得る。通信は、netpageプリンタのような任意のnetpage基地局を介するか、netpage対応の携帯電話を介し得る(同時係属出願PCT/AU00/01453を参照)。netpageシステムは、復号化された情報が特定の1または複数の音声ファイルの要求と一致することを決定し、その要求が送信されるときに同一かまたは異なるパスを介してオーディオプレーヤー10に該ファイルを送信する。
【0038】
好ましい形式では、1または複数の音声ファイルが全体としてダウンロードされ、オーディオプレーヤーのメモリ38に格納される。音声ファイルは1つの歌またはトラック、もしくは複数の歌またはトラックを含み得る。代わりに、ヘッダファイルには、各歌またはトラックが個別のファイルに格納された複数の歌またはトラックの索引が与えられてもよい。好ましくは、音声ファイルは、歌またはトラックのタイトル、トラック番号、ミュージシャンなどを識別する情報も含む。また、情報はディスプレイ18上に表示され得る。
【0039】
使用の際、ユーザはメモリ38に格納された任意のトラックを選択するために、制御ボタン28を使用し得る。プロセッサ36は、メモリの関連部分にアクセスし、情報を抽出し、(通常、)デジタルの形式をアナログ形式に変換する。オーディオは、スピーカにルーティングされるか、または、プラグがステレオヘッドホンソケット内にある場合には付属のヘッドホンまたは他の外部オーディオ装置にルーティングされる。また、音声は、基地局から直接またはプレーヤーを介して、トランシーバを通じて無線ヘッドホンにルーティングされてもよい。
【0040】
デジタル音は、44.1kHz、つまり、人の聴覚の25番目の臨界帯の22.05kHzの上限カットオフ周波数の2倍で通常サンプリングされる。48kHzのようなわずかに高いサンプリング周波数は、実際には、サンプリングに先立って22.05kHzのシャープなカットオフ値の音を低域通過させるのは非現実的であるため、しばしば使用される。正規量子化は1つのチャンネル当たり16ビットであり、従って、ステレオ信号は1.41Mbit/sを生成する。従ってこれは、例えばオーディオコンパクトディスク(エラー訂正オーバヘッドが無視される場合)を始めとする多くの共通デジタルオーディオアプリケーションのデータ伝送速度である。
【0041】
典型的な1.41Mbit/sのデジタル音声データ伝送速度は重要であるため、デジ
タル音声信号を圧縮する好材料となる。最も成功しているデジタル音声圧縮スキームは知覚による基礎を有している、つまり、そのようなスキームは、人間の聴覚の閾値の周波数依存性と信号依存性マスキングを利用しており、それにより、比較的より大きな音が閾値曲線を局部的に上昇させ、比較的低い隣接する音をマスクすることができる。また音声圧縮は、通常、エントロピー符号化のような従来の圧縮技術にも依存している。多重チャネル音声では、チャンネル間冗長度(redundancy)も一般に活用される。デジタル音声符号化のさらに詳細な考察が、Pohlmann,K.C.,Principles of Digital Audio,第3版,McGraw−Hill,1995に見られるが、この内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0042】
MPEGオーディオレイヤ−3(MP3)規格は、16:1〜12:1の間の圧縮比の「近接CD」および「CD」品質再生を達成する知覚的符号化を使用している。つまり、データ伝送速度を1.41Mbit/sから88Kbit/s〜118Kbit/sの間へと低下させる。
【0043】
音声ファイルはそのサイズを縮小するために圧縮され得る。いかなる圧縮アルゴリズムを使用してもよいが、MP3圧縮アルゴリズムは現在有効な業界基準であるため、MP3圧縮が最大の互換性を可能にするために使用される。この目的で専用のMP3デコーダ41が与えられる。音声デコーダ41は、STMicroelectronics STA013デコーダ(STMicroelectronics、STA013 MPEG2.5LayerIIIソースデコーダ)であり得る。STA013はシリアルインタフェイスを介してストリームデータを受取り、I2Cインタフェースを介して制御される。多くの他の音声符号化規格のうちのいずれも、Dolby AC−3およびRealNetworksのRealAudioを含む適切な音声デコーダによって支援され得る。プロセッサチップ36は、ソフトウェア復号化かハードウェア復号化を使用して、MP3復号化を提供し得る。他の復号化スキームを、MP3復号化と一緒に、またはMP3復号化の代りに、オーディオプレーヤーに組入れてもよい。そのようなスキームはハードウェアでもソフトウェアでも実行してよい。
【0044】
内部メモリ39は、約9分間の平均MP3ファイルの格納に十分な、好ましくは8MBのサイズである。追加の記憶機構は、ユーザが交換可能なメモリ(好ましくは不揮発性固体メモリ)を使用して提供され得る。音声ファイルは、オーディオプレーヤー10を介して、またはユーザのパーソナルコンピュータを介して、そのようなユーザ交換可能メモリにダウンロードされ得る。ユーザ交換可能メモリが提供される場合、音声ファイルの記憶のために提供されるメモリ39もユーザ交換可能な形式で実装され得る。つまり、オーディオプレーヤーはそれ自体、通常、音声ファイルの記憶用の永続的メモリを有しない。
【0045】
好ましい実装では、オーディオプレーヤーは音声ファイルをダウンロードし、メモリにファイルを格納し、次に、ユーザの管理下でトラックを再生する。ファイルのサイズがかなりある場合、ファイル全体のダウンロードにはある程度の時間がかかる可能性があり、「ストリーミング」が実行され得る。「ストリーミング」では、一旦音声ファイルを完全にダウンロードするのではなく、ファイルが受取られた時に再生する。「ストリーミング」によって再生されたファイルは、後の再生のためにメモリ38になお格納してもよい。
【0046】
オーディオプレーヤーは任意選択でマイクロホンと記録ボタンを備える。その場合、プレーヤーは、スピーチ入力を記録し、従って別の種類のnetpage入力を提供するために使用可能である。記録されたスピーチ入力は、例えば、netpage上のある位置に対し、オーディオプレーヤーについて該位置でクリックすることにより、アノテーションの形で関連付けられる。その後、オーディオプレーヤーを使用して同じ位置で後にクリックすると、音声アノテーションが再生される。物体の表面が普遍的にnetpageに
対応している場合、すなわち、固有のnetpageタグで標識されている場合、音声アノテーションはほとんどどんな位置にも配置することが可能である。そのような音声アノテーションは私的なものであっても公的なものであってもよい。アノテーションが私的なものである場合、それは作成者のみにより再生可能である。アノテーションが公的なものである場合、それは誰にでも再生可能である。
【0047】
マイクロホンを組込んでいる場合、オーディオプレーヤーは、電話方式アプリケーションの管理下で無線電話として機能するように形成することが可能である。プレーヤーは番号のダイヤルのためのユーザインタフェースを欠くため、番号は、本願出願人の同時係属出願PCT/AU00/01442に記述された方法でnetpageから選択することが可能である。
【0048】
音声クリップはハイパーリンクの形でnetpageと対応付けられ得る。その場合には、オーディオプレーヤーによるハイパーリンクの起動は、プレーヤーに音声クリップを供給する責を負うアプリケーションによって結局取り扱われる。また、音声クリップは、ページ記述内の音声クリップオブジェクトとして論理的に埋込まれてもよい。その場合、クリップ起動は、ページ記述を保持するページサーバによって結局取り扱われる。音声クリップオブジェクトの領域でのいかなるクリックも、音声クリップ起動としてページサーバによって解釈される。いずれの場合も、実際の音声クリップは別個の遠隔サーバ上に格納され得る。遠隔サーバは、音声クリップのストリーミング再生かダウンロードに関連し得る。
【0049】
オーディオプレーヤーは、ユーザによって起動された音声クリップを再生用に入手する前に、自身の内部メモリに該音声クリップをダウンロードすることが可能である。あるいは、オーディオプレーヤーは、プレーヤーの再生制御と相互作用するユーザに応答して、遠隔サーバからオンデマンドで音声クリップをストリームすることが可能である。
【0050】
ダウンロードされた音声ファイルのうちのいくつかは著作権の所有者が支払を要求する営利を目的として作成された歌であろう。netpageシステムが所有者と装置の認証を組込んでいるので、支払の提供は比較的簡単である。
【0051】
音声ファイルは、再生の限定数か無限数の再生に対する支払いに基づきダウンロード可能となり得る。音声ファイルが設定再生数に限定されている場合、ファイルは、再生ごとに数が減小されるカウンターを含み得る。一度だけの「再生」が、ファイル記録を防止するコードによるストリーミングにより、または、初期値が1のカウンターの使用により、実行され得る。著作権侵害を防ぐために、特に取外し可能なメモリが使用される場合、格納された音声ファイルは、該ファイルがダウンロードされた先のオーディオプレーヤー10のnetpageIDを含むように修正され得る。再生はそのような特定のオーディオプレーヤーや、元のオーディオプレーヤーの所有者によって所有されている再生装置に制限され得る。この第2の選択肢では、認証用のnetpageシステムとの相互作用が必要となり得る。
【0052】
一括払いによってではなく、ファイルが再生されるごとに、各再生に対する支払いが実行されてもよい。このシナリオでは、ファイルが再生されると、ユーザのアカウントを借方として記述するためにnetpageシステムへその趣旨の情報をオーディオプレーヤーに送信する。借方としての記述が起こった後は、オーディオプレーヤーが再生を始める前に、netpageシステムからの認証が必要である。
【0053】
プレーヤーは通常パワーマネージメントを組込んでいる。非作動の期間後、プレーヤーはステータス表示を不起動化してもよい。より長い非作動の期間後に、プロセッサは電力
保存のための静止状態を入力するかもしれない。パワーマネージメントは、ページ相互作用での起床を許容するタグセンサマイクロスイッチと接続され得る。またプレーヤーは、この目的で加速度計を組込んでもよい。
【0054】
本発明を、目に見えないタグを使用するnetpageシステムに関して説明してきたが、本発明は、netpageシステムや目に見えないタグの使用に制限されるわけではない。所望の場合、本発明は、バーコードのような、助けを借りない平均的な人の目に見えるタグやコードを使用してもよい。タグは、その後、関連ファイルを調べるために使用される識別のみを符号化する必要はない。タグはより高いレベルにおける命令を符号化してもよい。例えば、タグは「アーティストYによるXというタイトルのトラックを再生せよ」という命令を符号化し得る。目に見えないタグが使用される場合、そのようなタグは、netpageシステムに関して開示されたタグに制限される必要はない。他のタグ付けシステムが使用可能であり、また、いかなる適切なタグ付けシステムが使用されてもよい。本発明はある波長を吸収するかある波長を発光するインキの使用に制限されない。磁気インキ、孔を含めた表面の改変、基材自体の構造の改変は、すべて本発明の範囲内に含まれる。本発明のオーディオプレーヤーおよび音声ファイルのソースをリンクするシステムおよび方法は、netpageシステムに制限されない。オーディオプレーヤーは複数のコンピュータのネットワークではなく、単一のコンピュータに対してケーブルによりリンクされ得る。
【0055】
本発明を、好ましい実施形態および多くの特定の代替実施形態に関して説明してきた。しかしながら、特に説明したものとは異なる多くの他の実施形態も、本発明の精神および範囲に包含されることが、関連分野における当業者には理解されよう。従って、適宜相互参照により組み込んだ文書を含めた、本明細書に記載された特定の実施形態に本発明が制限されることは意図していない。本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ制限される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声ファイルを得る方法において、
複数の符号化タグを有する基材を提供する工程であって、音声ファイルは該符号化タグに関連付けられており、該符号化タグによって一意に識別され、各符号化タグは、前記基材の識別と該基材上における同符号化タグの位置とを符号化し、前記音声ファイルは、選択装置を使用して記録されるとともに、前記選択装置と前記符号化タグとが相互作用することによって前記符号化タグに関連付けられ、前記基材は、前記コンピュータシステムにおいて前記基材のデジタル形式に関連付けられる、前記基材を提供する工程と、 前記基材の識別と前記符号化タグの位置とを使用して、前記デジタル形式から前記選択装置を使用して選択された前記音声ファイルの前記符号化タグと関連する識別を決定する工程であって、前記選択装置は、前記音声ファイルを選択するために前記基材上で前記符号化タグを感知する、前記工程と、
該決定された識別を使用して、前記選択された音声ファイルの音声データを前記コンピュータシステムから前記選択装置にダウンロードする工程とを含む方法。
【請求項2】
前記選択装置のマイクロホンを用いて前記音声ファイルを記録するとともに、同記録された音声ファイルを前記選択装置のメモリに格納する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記選択装置は、同選択装置を一意に示す識別情報を格納する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記選択装置の識別と前記音声ファイルとの間の関連を示す関連データを前記選択装置の前記メモリに格納する工程をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記符号化タグは、平均的な人間の目に見えないインキを使用して印刷されている、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記基材は、前記音声ファイルと前記符号化タグとに関連する可視データを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項1】
音声ファイルを得る方法において、
複数の符号化タグを有する基材を提供する工程であって、音声ファイルは該符号化タグに関連付けられており、該符号化タグによって一意に識別され、各符号化タグは、前記基材の識別と該基材上における同符号化タグの位置とを符号化し、前記音声ファイルは、選択装置を使用して記録されるとともに、前記選択装置と前記符号化タグとが相互作用することによって前記符号化タグに関連付けられ、前記基材は、前記コンピュータシステムにおいて前記基材のデジタル形式に関連付けられる、前記基材を提供する工程と、 前記基材の識別と前記符号化タグの位置とを使用して、前記デジタル形式から前記選択装置を使用して選択された前記音声ファイルの前記符号化タグと関連する識別を決定する工程であって、前記選択装置は、前記音声ファイルを選択するために前記基材上で前記符号化タグを感知する、前記工程と、
該決定された識別を使用して、前記選択された音声ファイルの音声データを前記コンピュータシステムから前記選択装置にダウンロードする工程とを含む方法。
【請求項2】
前記選択装置のマイクロホンを用いて前記音声ファイルを記録するとともに、同記録された音声ファイルを前記選択装置のメモリに格納する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記選択装置は、同選択装置を一意に示す識別情報を格納する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記選択装置の識別と前記音声ファイルとの間の関連を示す関連データを前記選択装置の前記メモリに格納する工程をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記符号化タグは、平均的な人間の目に見えないインキを使用して印刷されている、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記基材は、前記音声ファイルと前記符号化タグとに関連する可視データを有する、請求項1に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−242782(P2011−242782A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−117315(P2011−117315)
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【分割の表示】特願2001−542030(P2001−542030)の分割
【原出願日】平成12年11月27日(2000.11.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(500142213)シルバーブルック リサーチ プロプライエタリイ、リミテッド (27)
【氏名又は名称原語表記】SILVERBROOK RESEARCH PTY.LIMITED
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【分割の表示】特願2001−542030(P2001−542030)の分割
【原出願日】平成12年11月27日(2000.11.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(500142213)シルバーブルック リサーチ プロプライエタリイ、リミテッド (27)
【氏名又は名称原語表記】SILVERBROOK RESEARCH PTY.LIMITED
【Fターム(参考)】
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