説明

ゴム構造物補強用スチールコードの製造方法

【課題】取り扱い性が良好で、強度並びに弾性に優れ、且つ、ゴム侵入性に優れるとともに耐疲労性に優れたゴム構造物補強用スチールコードを、コードの撚りピッチを大きくしてもフレアや形状不均一の問題が生じず、撚りが乱れないで製造できる、生産性の高いゴム構造物補強用スチールコードの製造方法を提供する。
【解決手段】2本の素線2,3(芯素線)をくせ付け装置18でくせ付けし、その周りに側素線繰出回転円板16の回転により繰り出した1本の素線4(側素線)を螺旋状に巻き付け、それらを束にして集合ダイス19に通し、バンチャー型撚線機11に導いて、3本同時に撚り合わせ、1×2+1の撚り構造で、ストランド5の撚り方向とコード1の撚り方向が同じで、ストランドピッチPがコードピッチpよりも大きいスチールコードを作成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤやベルト等の補強材として使用されるゴム構造物補強用スチールコードの製造方法、特に、3本の素線を撚り合わせたゴム構造物補強用スチールコード(以下、単にスチールコードあるいはコードということもある。)の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
タイヤやベルト等の補強材として使用されるゴム構造物補強用スチールコード、特に3本の素線(スチールフィラメント)からなるスチールコードとしては、3本の同径の素線を束にして撚り合わせた1×3の撚り構造で、ゴム侵入性を確保するために各素線が密着しないオープン撚りとしたものが一般的であるが、そのような1×3でオープン撚りのスチールコードは、初期伸びが大きいために取り扱い性が悪いという問題がある。
【0003】
また、3本の素線からなるゴム構造物補強用スチールコードとして、例えば、2本の素線(芯素線)が同一の螺旋形状で相互に巻き付いていないで並列に相接しパラレルとなった2本素線の束となり、これに他の1本の素線(側素線)が螺旋状に巻き付いた2+1の撚り構造のコードが知られている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、このコードの場合、2本の芯素線がパラレルであるため、芯素線と側素線の撚り角が大きく違い、芯素線と側素線とが点接触に近くなってフレッティング磨耗が発生しやすく、それが耐疲労性低下の要因となる。また、このコードは、自動車のタイヤ補強用として使用した場合、2本の芯素線がタイヤの幅方向に並んで平行に埋め込まれるために、車のコーナリング等でタイヤの幅方向に力が作用したときに、曲がり方向の外側に位置する芯素線には内側に位置する芯素線よりも大きな力が作用することになって、芯素線間のバランスが悪くなり、それもまた耐疲労性低下の要因となる。そのため、耐疲労性を充分に確保することができない。
【0004】
また、3本の素線からなるゴム構造物補強用スチールコードとして、他に、2本の素線で撚られたストランドと1本の素線を撚り合わせた1×2+1構造のゴム構造物補強用スチールコードであって、ストランドとコードは、撚り方向が同じで、ストランドピッチ(ストランドの撚りピッチ)がコードピッチ(コードの撚りピッチ)より小さい、コードとしての形状安定性およびゴム侵入性に有利な撚りピッチで、被覆したゴム材がスチールコードの中心まで侵入してゴム材とスチールコードとが充分に接着し、かつ長手方向に弾性力を持ったスチールコードが知られており(例えば、特許文献2参照。)、そのような1×2+1構造のコードの製造方法として、リールより繰り出された2本の素線を線ガイドに通し、回転体の一方の軸心より撚線機本体に導き、ガイドローラを経て回転体の回転によりクレードルの周囲を回転させ、撚りを与えながら回転体の他方の軸心よりクレードル内に導き、かつ、同時に回転体の外部からリールより繰り出された素線を回転体の軸心よりクレードル内に導き、撚りを与えられたストランドと素線とを同時に撚り合わせながらクレードル上に設けられた引取キャプスタンにより引き取り、その後、トラバースローラーを介して巻き取りリールに巻き取るようにしたものが知られている(例えば、特許文献3参照。)。しかし、このコードは、ストランドの撚りピッチよりもコードの撚りピッチが大きい。そのため、生産コストを低減しようとしてストランドの撚りピッチ(以下、ストランドピッチともいう。)を大きくし、コードの撚りピッチ(以下、コードピッチともいう。)を大きくすると、コードピッチが大きすぎて、撚り先端のフレアや形状不均一の問題が発生し易くなる。そのため、撚りピッチを大きくして生産コストを低減することが難しい。
【0005】
その他、3本の素線からなるコードとして、2+1の撚り構造であって、2本の素線を芯素線として並列配置して、その外周に他の1本の素線(側素線)を螺旋状に巻き付け、その状態でそれら2本の芯素線からなる束と1本の側素線とを所定のピッチPで撚り合わせることにより、側素線の巻き付け方向がコードの撚りと同じになり、螺旋状に巻き付けられた1本の側素線の巻き付けピッチpwとコードの撚りピッチPとの関係がpw<Pとなって、螺旋状に巻き付けられた側素線の撚りピッチがコードの撚りピッチより進み、素線間の接触および非接触が繰り返されて素線間に隙間が形成されて、この隙間の存在によってゴムの浸透度が高まり、且つ、既存のクローズドコードと同等の圧縮剛性を確保できるようにしたものが知られ、その製造方法として、2つのリールから繰り出される2本の素線(芯素線)をそれぞれガイドに通した後、フライヤに導き、このフライヤの中心を通り抜けた2本の素線の外周にもう1つのリール(固定リール)から繰り出される1本の素線(側素線)を螺旋状に巻き付け(フライヤ1回転当たりに1回転のねじれを与える)、それにより、並列配置の2本の芯素線の外周に1本の側素線を螺旋状に巻き付けた素線束を得て、この素線束をねじれ逆流防止ローラにたすき状に巻き掛けた後、目板のガイド穴と撚り口を通して撚線機に導き、ここで、この素線束にピッチPの撚りを加えて、素線束を螺旋状にねじれさせてコードに仕上げ、これを矯正器にとおして形を整え、完成したコードをリールに巻き付けるというものが従来から知られている(例えば、特許文献4参照。)。しかし、このコードは、2本の芯素線が相互に撚り合わされないため、コード長手方向の引張荷重が作用したときに芯素線と側素線との均等に力が作用せず、芯素線間のバランスが悪くなって、耐疲労性が低下する。
【0006】
【特許文献1】特公昭58−31438号公報
【特許文献2】特開昭58−180690号公報
【特許文献3】特開昭58−180691号公報
【特許文献4】特開2006−89902号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、取り扱い性が良好で、強度並びに弾性に優れ、且つ、ゴム侵入性に優れるとともに耐疲労性に優れたゴム構造物補強用スチールコードを、コードの撚りピッチを大きくしてもフレアや形状不均一の問題が生じず、撚りが乱れないで製造できる、生産性の高いゴム構造物補強用スチールコードの製造方法を提供することが課題である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のゴム構造物補強用スチールコードの製造方法は、2本の同径の素線をそれぞれ波形にくせ付けして並列配置し、それらくせ付けして並列配置した2本の素線の周りに他の1本の素線を螺旋状に巻き付けて素線束とし、その素線束に撚りを加えることにより、2本の素線からなるストランドと1本の素線を撚り合わせた1×2+1の撚り構造であって、ストランドの撚り方向とコードの撚り方向が同じで、ストランドの撚りピッチがコードの撚りピッチよりも大きいコードを製造するものである。
【0009】
この製造方法により、仕上がったコードは、側素線と同方向の撚りが芯素線にもあるので、先端がフレアしにくく、しかも、ストランドピッチがコードピッチよりも大きいため、コードのロングピッチ化が可能で、仕上がったコードは側素線をショートピッチ仕様とすることができ、取り扱い性が良好で、強度並びに弾性に優れ、且つ、ゴム侵入性に優れるとともに耐疲労性に優れたゴム構造物補強用スチールコードを、ロングピッチのバンチャー条件で、1工程で製造でき、生産コストを低減できる。ちなみに、2工程で製造することも可能であるが、2工程では生産性が悪くなる。
【0010】
こうして製造したスチールコードは、芯となる2本の素線(芯素線)に撚りがあり、その周りに他の1本の素線(側素線)が撚られたクローズ撚りの構造であって、初期伸度は小さく、取り扱い性が良好で、強度並びに弾性に優れている。
【0011】
また、このスチールコードは、芯素線にも撚りが入っていることで、応力が均等にかかり、また、芯素線2本がパラレルな2+1構造のコードに比べて芯素線と側素線の撚り角の差が小さく、素線同士の接触長さが長くなって、フレッティング磨耗が発生し難く、そのため、耐疲労性が良好である。
【0012】
また、このコードは、ストランドの撚りピッチとコードの撚りピッチ(すなわち側素線の撚りピッチ)が異なり、撚りの進行にずれが生ずることで、素線間に隙間ができるため、ゴムの侵入性を確保できる。
【発明の効果】
【0013】
このように、本発明のゴム構造物補強用スチールコードの製造方法によれば、コードのロングピッチ化が可能で、仕上がったコードは側素線をショートピッチ仕様とすることができ、取り扱い性が良好で、強度並びに弾性に優れ、且つ、ゴム侵入性に優れるとともに耐疲労性に優れたゴム構造物補強用スチールコードを、ロングピッチのバンチャー条件で、1工程で製造でき、生産コストを低減できる。
【0014】
そして、この方法で製造したスチールコードは、芯となる2本の素線(芯素線)に撚りがあり、その周りに他の1本の素線(側素線)が撚られたクローズ撚りの構造であって、初期伸度は小さく、取り扱い性が良好で、強度並びに弾性に優れている。
【0015】
また、このスチールコードは、芯素線にも撚りが入っていることで、応力が均等にかかり、また、芯素線2本がパラレルな2+1構造のコードに比べて芯素線と側素線の撚り角の差が小さく、素線同士の接触長さが長くなって、フレッティング磨耗が発生し難く、そのため、耐疲労性が良好である。
【0016】
また、このコードは、ストランドの撚りピッチとコードの撚りピッチ(すなわち側素線の撚りピッチ)が異なり、撚りの進行にずれが生ずることで、素線間に隙間ができるため、ゴムの侵入性を確保できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の実施形態の一例を示している。図1はスチールコードの断面図(a)および正面図(b)、図2はスチールコードの製造に用いられる撚線設備の説明図、図3はスチールコードの製造に用いられる撚線設備におけるくせ付け装置の説明図である。
【0018】
図1に示すスチールコード1は、タイヤやベルト等の補強材として使用されるゴム構造物補強用スチールコードであって、3本の素線2,3,4(スチールフィラメント)から成り、それら3本の素線2,3,4は、線径が同じ(同径)である。そして、このスチールコード1は、2本の素線2,3(芯素線)で撚られたストランド5(芯ストランド)と、1本の素線4(側素線)を撚り合わせた1×2+1の撚り構造であって、ストランド5の撚り方向とコード1の撚り方向が同じで、ストランド5の撚りピッチ(ストランドピッチ)Pが側素線4の撚りピッチすなわちコード1の撚りピッチ(コードピッチ)pよりも大きい。3本の素線2,3,4の素線径は例えば0.20〜0.38mmである。そして、ストランド5の撚りピッチPとコード1の撚りピッチpは、1.15≦P/p≦1.80の関係を満たすのがよい。
【0019】
このスチールコードは、例えば図2に示す撚線設備10を用いて製造する。この撚線設備10は、バンチャー型撚線機11を使用するもので、各繰出リール12,13より繰り出された2本の素線2,3(芯素線)を、1本の素線4(側素線)を巻いた繰出リール14の中心を軸方向に貫通する貫通穴15を並列配置で通し、側素線繰出回転円板16の中心を貫通する貫通穴17を通して、くせ付け装置18に導き、波形にくせ付けて、そのくせ付けした並列配置の2本の素線2,3(芯素線)の周りに、側素線繰出回転円板16の回転により繰出リール14から繰り出した1本の素線4(側素線)を螺旋状に巻き付け、それら2本の素線2,3(芯素線)と巻き付けた1本の素線4(側素線)を束にして集合ダイス19に通し、バンチャー型撚線機11に導いて、バンチャー型撚線機11の一方のフライヤー20の軸心部ガイドローラー21を経て先端部ガイドローラー22へ導き、先端部ガイドローラー22から他方のフライヤー23の先端部ガイドローラー24へ導き、フライヤー20,23の回転によりクレードル25の周囲を回転させて、2本の素線2,3(芯素線)と1本の素線4(側素線)を3本同時に撚り合わせながら、フライヤー23の軸心部ガイドローラー26を経てクレードル25内に導き、クレードル25上に設けられたターンローラー27を経て引取キャプスタン28により引き取り、トラバースローラー29を介して巻取リール30に巻き取るようにしたものである。
【0020】
こうして製造したスチールコード1は、図1に示すような2本の素線2,3(芯素線)で撚られたストランド5(芯ストランド)と、1本の素線4(側素線)を撚り合わせた1×2+1の撚り構造であって、ストランド5の撚り方向とコード1の撚り方向が同じである。そして、このスチールコード1は、ストランド5の撚りピッチ(ストランドピッチ)Pと側素線4の撚りピッチすなわちスチールコード1の撚りピッチ(コードピッチ)pよりも大きいスチールコード1とすることができる。
【0021】
例えば、並列配置の2本の素線2,3(芯素線)の周りに螺旋状に巻き付ける1本の素線4(側素線)のピッチが28mmで、バンチャー型撚線機11で2本の素線2,3(芯素線)と1本の素線4(側素線)を3本同時に撚り合わせるピッチが18mmである場合、仕上がったスチールコード1は、2本の芯素線2,3からなるストランド5の撚りピッチ(ストランドピッチ)Pが18mmで、側素線4の撚りピッチすなわちスチールコード1の撚りピッチ(コードピッチ)pが11mmとなり、P>pである。並列配置の2本の素線2,3(芯素線)の周りに螺旋状に巻き付ける1本の素線4(側素線)のピッチと、バンチャー撚線機で撚り合わせるピッチとを適宜選定することで、1.15≦P/p≦1.80となるようPとpを設定することができる。
【0022】
くせ付け装置18は、図3に示すように、送り方向に並ぶ2本のピン31,32の間に素線2,3を通すことで、波形のくせ付けを施すようにしたものである。くせ付け装置18は、素線1本ずつ別々にくせ付けするよう2つ並列に設けてもよく、また、1つの装置で2本同時にくせ付けするようにしてもよい。
【実施例】
【0023】
表1は、図1に示す(1×2)+1構造で、素線径が0.30mm、ストランドピッチ(芯):P=24mm、コードピッチ(側):p=18mm、P/p=1.33で、1.15≦P/p≦1.80の関係を満たすスチールコード(実施例)と、素線径が0.30mm、ストランドピッチ(芯):P=20mm、コードピッチ(側):p=16mm、P/p=1.25で、1.15≦P/p≦1.80の関係を満たすスチールコード(実施例)を作成して、耐疲労性、ゴム侵入性、生産性、取扱い性を評価し、同様に、1×3のオープン撚り構造で、素線径が0.30mm、コードピッチ(側)が16mmのスチールコード(従来例)、並びに、2+2構造で、素線径が0.25mm、コードピッチ(側)が14mmのスチールコード(従来例)と、(1×2)+1構造で、素線径が0.30mm、ストランドピッチ(芯):P=24mm、コードピッチ(側):p=22mm、P/p=1.09で、1.15≦P/p≦1.80の関係を満たさないスチールコード(比較例)と、(1×2)+1構造で、素線径が0.30mm、ストランドピッチ(芯):P=24mm、コードピッチ(側):p=12mm、P/p=2.00で、1.15≦P/p≦1.80の関係を満たさないスチールコード(比較例)と、(1×2)+1構造で、素線径が0.30mm、ストランドピッチ(芯):P=20mm、コードピッチ(側):p=18mm、P/p=1.11で、1.15≦P/p≦1.80の関係を満たさないスチールコード(比較例)と、(1×2)+1構造で、素線径が0.30mm、ストランドピッチ(芯):P=20mm、コードピッチ(側):p=11mm、P/p=1.82で、1.15≦P/p≦1.80の関係を満たさないスチールコード(比較例)を評価して、それらを対比し一覧表示したものである。
【0024】
【表1】

【0025】
耐疲労性は、複数本のコードをゴム材中に埋め込んで複合体シートを作成し、このシートを用いて2層ベルト疲労試験機により、フレッティング摩耗、座屈等を経てコードが破断するまでの繰り返し回数を求め、1×3オープン撚り構造の従来例を100として指数表示した。
【0026】
ゴム侵入性は、各コードを49Nの引張荷重をかけた状態でゴム材中に埋め込み、加圧加硫した後コードを取りだし、そのコードを分解して一定長さを観察し、観察した長さに対するゴムと接触した形跡のある長さの比を求め、1×3オープン撚り構造の従来例を100として指数表示した。
【0027】
生産性は、各コードの生産コストを、1×3オープン撚り構造の従来例を100として指数表示した。
【0028】
取扱い作業性は、1×3オープン撚り構造の従来例を基準(△)として、それより良好な場合を○とした。
【0029】
この評価結果から、従来例および比較例の場合は、耐疲労性、ゴム侵入性、生産性、取扱い性のいずれかの特性が不十分であるのに対し、(1×2)+1構造で、1.15≦P/p≦1.80の関係を満たす実施例のスチールコードは、耐疲労性、ゴム侵入性、生産性、取扱い性のいずれにおいても良好な特性を有することが判る。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施形態に係るスチールコードを示し、(a)は断面図、(b)は正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るスチールコードの製造に用いられる撚線設備の説明図である。
【図3】本発明の実施形態に係るスチールコードの製造に用いられる撚線設備におけるくせ付け装置の説明図である。
【符号の説明】
【0031】
1 スチールコード
2、3 素線(芯素線)
4 素線(側素線)
5 ストランド(芯ストランド)
P ストランドの撚りピッチ
p 側素線の撚りピッチ(コードの撚りピッチ)
10 撚線設備
11 バンチャー型撚線機
18 くせ付け装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2本の同径の素線をそれぞれ波形にくせ付けして並列配置し、それらくせ付けして並列配置した2本の素線の周りに他の1本の素線を螺旋状に巻き付けて素線束とし、その素線束に撚りを加えることにより、前記2本の素線からなるストランドと前記1本の素線を撚り合わせた1×2+1の撚り構造であって、前記ストランドの撚り方向と前記コードの撚り方向が同じで、前記ストランドの撚りピッチが前記コードの撚りピッチよりも大きいコードを製造することを特徴とするゴム構造物補強用スチールコードの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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