説明

サイクリン依存性キナーゼの選択的阻害剤

本発明は、サイクリン依存性キナーゼを特異的に阻害するのに有用である化合物群を提供する。この化合物群は、癌、ウイルス感染(例えば、HIV)、神経変性障害(例えば、アルツハイマー病)、および心血管障害(例えば、アテローム性動脈硬化)を含む、サイクリン依存性キナーゼの不適切な活性から結果として生じる疾患を治療する際に使用を見出す。さらに、このクラスのあるメンバーは、サイクリン依存性キナーゼ7を阻害するのに特に有用であり、乳癌の治療に特に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の一般式の化合物を含む組成物であって:
【化1】

式中、
Rは、1から6個の炭素原子を含有するヒドロカルビルを表し;
R1は、ヒドロキシル、アルコキシ、水素、またはハロゲンを表し;
R2は、水素、アルカニル、−NRaRb(RaとRbは独立して、最大6個の炭素原子を有する置換されていてもよいヒドロカルビルである。)、1から6個の炭素原子を有するアルコキシ鎖、−SRC(RCは、1から6個の炭素原子を含有するヒドロカルビルである。)、−SO2Rd(Rdは、1から6個の炭素原子を含有するヒドロカルビルである。)、またはハロゲンを表し;
R3は、水素、−SO2NH2、−SO2NReRf(ReとRfは独立して、最大6個の炭素原子を有する置換されていてもよいヒドロカルビルである。)、ハロゲン、または基−(A)a−Alk1[aは0もしくは1であり、およびaが1の場合、Aは−O−、−S−、もしくは−NR6(R6は水素もしくはC1−C5アルカニル鎖である。)であり、ならびにAlk1は、1から6個の炭素原子長さおよびAlk1が少なくとも2個の炭素原子を含有する場合、任意でAlk1の少なくとも2個の炭素原子間の不飽和結合を含有する置換されていてもよい二価のヒドロカルビル鎖である。]であり;
R4は、水素、ハロゲン、アルコキシ、ヒドロキシ、または最大6個の炭素原子を含有する置換されていてもよいヒドロカルビル基を表し;
R5は、水素、ヒドロキシル、アルコキシ、1から8個の炭素原子を有する直鎖、分岐鎖、もしくは環状鎖、またはハロゲンを表し;
Xは、水素、基−Alk2−Z、C1−C4ヒドロカルビル基、またはハロゲン[Alk2は、1から6個の炭素原子長さを含有する置換されていてもよい二価のアルカニル鎖、アルケニル鎖、もしくはアルキニル鎖であり;ならびにZは、−OH基、−OR7基、−SH基、SR7基、−CN基、−NH2基、もしくはNHR7基(R7は、ハロゲンもしくはアルコキシによって置換されていてもよいC1−C6ヒドロカルビル基もしくは複素環基である。)を表す。]を表し;
Yは、基−Alk3−(Q)a−Alk4−B[aは0または1であり、およびAlk3は、2から7個の炭素原子長さを含有するヒドロカルビル鎖(前記ヒドロカルビル鎖は、前記ヒドロカルビル鎖の炭素原子間に二重結合および/または三重結合を含んでもよく、かつ前記ヒドロカルビル鎖は、ハロゲン、アルコキシ、または自身がハロゲン基、ヒドロキシル基、もしくはアルコキシ基で置換されていてもよいアルキル鎖で置換されていてもよい。)を表す。]を表し;
Qは、−CH2−、−O−、−S−、−NR−、−S(O2)−、−C(=O)−、および−S(O)−からなる群より選択され;
Alk4はアルカニル鎖であり;および
Bは、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、アルキルチオ、ニトロ、シアノ、アミン、置換されていてもよい炭素環基、置換されていてもよい複素環基であり、および
XとYは、XとYとを連結する炭素原子と一緒に、置換されていないC1−C6アルキルを形成しない、組成物。
【請求項2】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化2】

【請求項3】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化3】

【請求項4】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化4】

【請求項5】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化5】

【請求項6】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化6】

【請求項7】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化7】

【請求項8】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化8】

【請求項9】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化9】

【請求項10】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化10】

【請求項11】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化11】

【請求項12】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化12】

【請求項13】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化13】

【請求項14】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化14】

【請求項15】
化合物が下記の構造を有する塩である、請求項1記載の組成物。
【請求項16】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化15】

【請求項17】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化16】

【請求項18】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化17】

【請求項19】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化18】

【請求項20】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化19】

【請求項21】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化20】

【請求項22】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化21】

【請求項23】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化22】

【請求項24】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化23】

【請求項25】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化24】

【請求項26】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化25】

【請求項27】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化26】

【請求項28】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化27】

【請求項29】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化28】

【請求項30】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化29】

【請求項31】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化30】

【請求項32】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化31】

【請求項33】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化32】

【請求項34】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化33】

【請求項35】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化34】

【請求項36】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化35】

【請求項37】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化36】

【請求項38】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化37】

【請求項39】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化38】

【請求項40】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化39】

【請求項41】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化40】

【請求項42】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化41】

【請求項43】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化42】

【請求項44】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化43】

【請求項45】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化44】

【請求項46】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化45】

【請求項47】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化46】

【請求項48】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化47】

【請求項49】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化48】

【請求項50】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化49】

【請求項51】
化合物が下記の構造を有する、請求項1記載の組成物。
【化50】

【請求項52】
下記の構造を有する化合物を含む組成物であって:
【化51】

式中、
R1は、フッ素または水素のいずれかであり;
Xは、水素または基−Alk2−Z(Alk2は、1個もしくは2個の炭素原子を含有するアルカニルであり;ならびにZは−OH基を表す。)を表し;
Yは、基−Alk5(Alk5は、1個または2個の炭素を含み、但し、Alk5は、2個の炭素を含有する場合、脂肪族またはオレフィンであってもよく、かつAlk5は、オレフィンでない場合、各々の炭素原子上で1個のヒドロキシル基で置換されていてもよい。)を表し;および
XとYは、XとYとを連結する炭素原子と一緒に、置換されていないC1−C6アルキルを形成しない、組成物。
【請求項53】
化合物が下記の構造を有する、請求項52記載の組成物。
【化52】

【請求項54】
化合物が下記の構造を有する、請求項52記載の組成物。
【化53】

【請求項55】
化合物が下記の構造を有する、請求項52記載の組成物。
【化54】

【請求項56】
化合物が下記の構造を有する、請求項52記載の組成物。
【化55】

【請求項57】
化合物が下記の構造を有する、請求項52記載の組成物。
【化56】

【請求項58】
化合物が下記の構造を有する、請求項52記載の組成物。
【化57】

【請求項59】
化合物が下記の構造を有する、請求項52記載の組成物。
【化58】

【請求項60】
化合物が下記の構造を有する、請求項52記載の組成物。
【化59】

【請求項61】
化合物が下記の構造を有する、請求項52記載の組成物。
【化60】

【請求項62】
化合物が下記の構造を有する、請求項52記載の組成物。
【化61】

【請求項63】
化合物が下記の構造を有する、請求項52記載の組成物。
【化62】

【請求項64】
化合物が下記の構造を有する、請求項52記載の組成物。
【化63】

【請求項65】
化合物が下記の構造を有する、請求項52記載の組成物。
【化64】

【請求項66】
化合物が下記の構造を有する、請求項52記載の組成物。
【化65】

【請求項67】
下記の構造を有する化合物を含む組成物であって:
【化66】

式中、
Rは、1から6個の炭素原子を含有するヒドロカルビルを表し;
R1は、ヒドロキシル、アルコキシ、水素、またはハロゲンを表し;
R2は、水素、アルカニル、−NRaRb(RaとRbは独立して、最大6個の炭素原子を有する置換されていてもよいヒドロカルビルである。)、1から6個の炭素原子を有するアルコキシ鎖、−SRC(RCは、1から6個の炭素原子を含有するヒドロカルビルである。)、−SO2Rd(Rdは、1から6個の炭素原子を含有するヒドロカルビルである。)、またはハロゲンを表し;
R3は、水素、−SO2NH2、−SO2NReRf(ReとRfは独立して、最大6個の炭素原子を有する置換されていてもよいヒドロカルビルである。)、ハロゲン、または基−(A)a−Alk1[aは0もしくは1であり、aが1の場合、Aは−O−、−S−、もしくは−NR6(R6は水素もしくはC1−C5アルカニル鎖である。)であり、Alk1は1から6個の炭素原子長さおよびAlk1が少なくとも2つの炭素原子を含有する場合、任意でAlk1の少なくとも2個の炭素原子間の不飽和結合を含有する置換されていてもよい二価のヒドロカルビル鎖である。]であり;
R4は、水素、ハロゲン、アルコキシ、ヒドロキシ、または最大6個の炭素原子を含有する置換されていてもよいヒドロカルビル基を表し;
R5は、水素、ヒドロキシル、アルコキシ、1から8個の炭素原子を有する直鎖、分岐鎖、もしくは環状鎖、またはハロゲンを表し;
Xは、水素、基−Alk2−Z、C1−C4ヒドロカルビル基、またはハロゲン[Alk2は、1から6個の炭素原子長さを含有する置換されていてもよい二価のアルカニル鎖、アルケニル鎖、もしくはアルキニル鎖であり;Zは、−OH基、−OR7基、−SH基、SR7基、−CN基、−NH2基、もしくはNHR7基(R7は、ハロゲンもしくはアルコキシによって置換されていてもよいC1−C6ヒドロカルビル基もしくは複素環基である。)である。]を表し;
Yは、基−Alk3−(Q)a−(Alk4)b−B[aとbは独立して0または1であり、Alk3は、2から7個の炭素原子長さを含有するヒドロカルビル鎖(ここで、前記ヒドロカルビル鎖は、前記ヒドロカルビル鎖の炭素原子間に二重結合および/または三重結合を含んでもよく、かつ前記ヒドロカルビル鎖は、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシ、または自身がハロゲン基、ヒドロキシル基、もしくはアルコキシ基で置換されていてもよいアルキル鎖で置換されていてもよい。)を表す。]を表し;
Qは、−CH2−、−O−、−S−、−NR−、−S(O2)−、−C(=O)−、および−S(O)−からなる群より選択され;
Alk4はアルカニル鎖であり;および
Bは、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、アルキルチオ、ニトロ、シアノ、アミン、置換されていてもよい炭素環基、置換されていてもよい複素環基であり、および
XとYは、XとYとを連結する炭素原子と一緒に、置換されていないC1−C6アルキルを形成しない、組成物。
【請求項68】
少なくともサイクリン依存性キナーゼの活性を阻害する方法であって、前記方法が、少なくとも1つのサイクリン依存性キナーゼを、請求項1、52、または67に記載の組成物に曝露させる工程を含む、方法。
【請求項69】
少なくとも1つのサイクリン依存性キナーゼが、CDK2、CDK4、CDK5、CDK7、およびCDK9からなる群より選択される、請求項55記載の方法。
【請求項70】
組成物がBS−181またはBS−194を含む、請求項55記載の方法。
【請求項71】
癌患者を治療する方法であって、前記方法が、癌細胞を治療有効量の請求項1、52、または67に記載の組成物に曝露させる工程を含む、方法。
【請求項72】
前記癌が、乳癌、白血病、黒色腫、前立腺癌、肺癌、中枢神経系癌、結腸直腸癌、腎癌、および卵巣癌からなる群より選択される、請求項58記載の方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図5d】
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【図5e】
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【図5f】
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【図5g】
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【図5h】
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【図5i】
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【公表番号】特表2010−529140(P2010−529140A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−511342(P2010−511342)
【出願日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際出願番号】PCT/US2008/065988
【国際公開番号】WO2008/151304
【国際公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【出願人】(509335328)エモリー・ユニバーシテイ (2)
【出願人】(509334653)インペリアル・カリツジ・オブ・サイエンス・アンド・テクノロジー (1)
【Fターム(参考)】