説明

サンプリングクロック生成回路及び文字放送データ抜き取り回路

【課題】入力信号から、スライスレベルの精度に影響されずにより正確なサンプリングクロックを生成する。
【解決手段】本発明の一形態では、最大値検出回路1001と最小値検出回路1002が、文字放送の文字信号に含まれるCRIの"0"、"1"となるそれぞれの最小値ピーク及び最大値ピークを検出する。そこから、サンプリングクロック基準位置生成回路1005は、サンプリングクロックの位相を特定するための基準タイミングを算出する。基準タイミングはサンプリングクロックの開始タイミングとする。また、このサンプリングクロック基準タイミングを基準にして、予め登録されている周期を使用してパルス発生器1006にてサンプリングクロックを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はサンプリングクロック生成回路及び文字放送データ抜き取り回路に関し、特に、テレビジョン映像信号の文字放送データ受信回路などにおいて好適に利用可能なサンプリングクロック生成回路及び文字放送データ抜き取り回路に関する。
【背景技術】
【0002】
文字放送は、文字および簡単な図形で構成された静止画像などの情報をデジタル信号の形で放送電波に重畳して伝送する。そして、これを受信側でメモリ等に蓄積した後、テレビジョン映像信号に変換し、テレビジョン受像機で表示させる。このようなテレビ放送と同時に、文字や図形をデータで送るシステムは、国際的にはテレテキスト(teletext)と呼ばれている。
【0003】
文字放送の信号(以下、文字信号と呼称する)は、テレビジョン映像信号の垂直帰線消去期間(vertical blanking interval)に重畳される信号で、図1のようにカラーバースト信号以降に存在する信号である。文字信号の伝送符号としては、2値のNRZ符号が採用されており、ペデスタルレベルを0%、白レベルを100%としたとき、論理値"0"が0%、論理値"1"が70%として伝送される。文字信号は、図1のように先頭から16ビットの"1010101010101010"のデータから構成されるクロックランイン(CRI:Clock Run In)と、8ビットのフレーミングコード(FRC:Framing Code)と、データパケットとから構成されている。
【0004】
図2は、このような文字信号を受信し、重畳された文字データを抜き取る過程を示す図である。図2において、受信された文字信号はスライスレベルと比較される。そして、文字信号をスライスすることにより2値化して、文字信号は、デジタル値"1"、"0"のスライスデータとして取り出される。文字信号をサンプリングするためのサンプリングクロックは、文字信号中のCRI等の位相を基準として作られる。この場合、データのサンプリング点は文字信号の変化点と変化点のほぼ中央になるように設定する必要がある。そして、サンプリングクロックの立ち上がり点における前記スライスデータのレベルを読み取り、抜き取りデータを生成する。
【0005】
実際のテレビジョン受像機においては、図3に示すように、受信時に外来の弱電界やゴーストの影響により、受信信号(本来の信号)に外来ノイズが重畳することが多い。これにより、本来の信号が外来ノイズにより文字信号に遅延が生じた信号となる場合がある。このような場合、期待値とは一致しない抜き取りデータが生成されてしまう。すなわち、正規の抜き取りデータを生成することができないことがある。そこで、抜き取りデータを正しく生成するためには、外来ノイズの影響を考慮して、スライスレベルやサンプリングクロックのタイミングの設定をする必要がある。
【0006】
従来サンプリングクロックを設定する際に、固定設定する場合とCRIを用いてタイミングを調整する方法が提案されていた。固定設定する方法としては、水平同期信号から予め登録されている一定時間後を、最初のサンプリングタイミングとする方法がある。ここでいう一定時間は、文字信号の規格から決まる。例えば「ARIB(Association of Radio Industries and Businesses) STD−B5垂直帰線消去期間を使用する伝送方式の標準テレビジョン・データ多重放送」の文字データ多重放送のデータを抜き取る場合について説明する。この場合、水平同期信号の立下りから56×Tb(Tbは伝送符号1ビット分の期間で、ARIB STD−B5では約175ns)が文字信号の開始タイミングとなるので、文字信号のサンプリング開始位置は56.5×Tb(約9.87us)が適するとして算出できる。
【0007】
次に、図4に示す文字放送データ抜き取り回路を参照して、特許文献1に記載のCRIを用いてタイミングを調整する従来方法について説明する。文字放送データ抜き取り回路400は、比較器401と、サンプリングクロック生成回路402と、データ抜き取り回路403と、スライスレベル生成回路404とを備えている。
【0008】
比較器401は、文字信号とスライスレベルとを比較し、スライスデータを生成する。サンプリングクロック生成回路402は、後述する方法により、このスライスデータからスライスレベル調整値及びサンプリングクロックを生成する。データ抜き取り回路403は、サンプリングクロックに同期してスライスデータをサンプリングし抜き取りデータを生成する。スライスレベル生成回路404は後述する方法によりスライスレベル調整値からスライスレベルを生成する。
【0009】
次に、サンプリングクロック生成回路402について説明する。図5はサンプリングクロック生成回路402を説明するための詳細回路図である。まず、構成について説明する。スライスデータを第1ANDゲート501と第2パルス発生器502に入力する。第1ANDゲート501の出力603を第1カウンタ503に入力する。発振器504からのクロックを第1ANDゲート501、第1パルス発生器505、及び第2ANDゲート506に入力する。第1パルス発生器505の出力604を第2パルス発生器502及び第3パルス発生器509に入力する。
【0010】
第2パルス発生器502の出力信号605を第2ANDゲート506に入力する。第2ANDゲート506の出力606を第2カウンタ507に入力する。第1カウンタ503と第2カウンタ507の出力を加算器508に入力する。また、第1カウンタ503の出力はスライスレベル調整値となる。加算器508の出力を第3パルス発生器509に入力する。第3パルス発生器509はサンプリングクロックを生成して出力する。
【0011】
次に、サンプリングクロック生成回路402の動作を説明する。図6は、サンプリングクロック生成回路402の動作を示すタイミングチャートである。発振器504は、後述する処理に必要なクロックを生成する。その発振周波数は例えば、ARIB STD−B5の文字データ多重放送のデータを抜き取る場合では、文字放送のデータ転送クロック周波数5.727MHzの8倍である45.8MHzが用いられる。
【0012】
1)図6に示すスライスデータが"1"となる時に、発振器504からのクロックが第一ANDゲート501を介して信号603として出力される。これを受け取る第一カウンタ503は、図6に示す出力信号603のクロック数をカウントする。カウントは信号605が"1"となる期間8個分について行なう。つまり、ここで信号605が"1"となる期間のことを1パルスとすると、8パルス分について出力信号603のクロックのカウントを行なう。
2)第1パルス発生器505は、伝送符号1ビット分の期間Tbの2倍間隔の図6に示すパルス604を発生する。
【0013】
3)第2パルス発生器502は、パルス604の立ち上がりからスライスデータの立ち上がりまでの間"1"となる図6に示す出力信号605を発生させる。
【0014】
4)信号605が"1"となる期間に発振器504からクロックが第2ANDゲート506を介して信号606として出力される。これを受け取る第2カウンタ507は、図6に示す出力信号606のクロック数をカウントする。カウントは信号605が"1"となる期間8個分について行なう。つまり、ここで信号605が"1"となる期間のことを1パルスとすると、8パルス分について出力信号606のクロックのカウントを行なう。
【0015】
5)ここで、図7を用いてサンプリングクロックの最適なタイミングの算出方法について説明する。図7は文字信号とパルス604の関係を示す図である。パルス604(タイミングTwとする)と文字信号の立ち上がり点(タイミングTxとする)の間隔をT1とし、タイミングTxから文字信号の立ち下がり点(タイミングTzとする)の半分の期間をT2とする。文字信号の最適サンプリング時刻(タイミングTyとする)は、タイミングTwを基準としてT1+T2の時刻Tyである。
【0016】
このことから、加算器508は第1カウンタ503出力の1/16の値(平均時間間隔2×T2の1/2でT2)と第2カウンタ507出力の1/8の値(平均時間間隔T1)を加算し出力する。すなわち、加算器508の出力は、パルス604(タイミングTw)と、最適サンプリングタイミング(タイミングTy)の間隔(=T1+T2)を示している。
【0017】
6)第3パルス発生器509で、加算器508の出力とパルス604をもとにタイミングTyで立ち上がるサンプリングクロックを生成する。このサンプリングクロックを用いてデータを抜き取り、スライスデータを出力する。
【0018】
7)発振器504の発振周波数として、45.8MHzが用いられた場合、第1カウンタ503の出力は8×8=64までカウントされることが期待される。しかし、スライスレベルが上側にずれたときはこれより小さい値になり、スライスレベルが下側にずれたときはこれより大きい値になる。すなわち、カウンタ503出力値を参照することで、スライスレベルの最適化が図れる。そこで、例えば、図4に示すスライスレベル生成回路404はROMで構成され、カウンタ503の出力値に対応するスライスレベルをROMから読み出して出力する。
【0019】
また、特許文献2には、高い記録密度で記録されたデータの再生信号から多値データを正確にサンプリングするための多値データサンプリング装置を開示する。具体的には、まず、A/D変換部で多値データの再生信号を、その多値データの周期よりも短い周期のクロックに基づいて、アナログ信号からデジタル信号へ変換してメモリに蓄積する。同期信号検出部でメモリ内のデータから同期信号のパターンデータを検出し、多値データ周期算出部でそのパターンデータから全ての最大値と最小値を検出する。
【0020】
隣接する最大値間の時間間隔と隣接する最小値間の時間間隔を求め、その全時間間隔の平均値の2分の1を多値データの周期として算出する。データ抽出部で各最大値と各最小値のいずれか一つを基準値として上記周期毎に上記所定量毎の情報からデータをサンプリングして出力する。このように、隣接する最大値間の時間間隔と隣接する最小値間の時間間隔から多値データの周期を求めることによって、多値データの正確なサンプリングを図っている。
【特許文献1】特開昭61−88679号公報
【特許文献2】特開2002−216424号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
しかし、上述のようにサンプリングクロックのサンプリング開始位置を固定設定する場合、図3のような外来ノイズにより受信した文字信号に遅延が生じた時、サンプリングクロックと位相がずれるため、抜き取りデータは期待値と異なるものとなり、正しく抜き取りデータを得られない。
【0022】
あるいは、特許文献1に開示の上記技術に従って、CRIを使用してサンプリングクロックを生成する場合について考える。この場合、スライスレベルと比較を行った信号を用いるため、文字信号の電圧レベルが外来ノイズ等の影響により、図8のように直流成分が高くまたは低くなった場合、正常なサンプリングクロックが生成できないと言う問題がある。すなわち、図8に示すように、文字信号がスライスレベルと交差しなくなる場合に、図7の2×T2の間隔が、本来は図8のT3であるはずが、T4のように広がってしまう。このことにより、算出して生成されたサンプリングクロックが、期待するサンプリングクロックからずれてしまうことになる。
【0023】
また、特許文献2に開示の技術は、入力された信号の最大値間の時間間隔と隣接する最小値間の時間間隔から多値データの周期を求めるにすぎない。すなわち、サンプリングクロックの正確な位相を特定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明にかかるサンプリングクロック生成回路は、入力信号からサンプリングクロックを生成する、サンプリングクロック生成回路であって、前記入力信号のピークを検出するピーク検出回路と、前記ピーク検出回路で検出されたピークのタイミングをピークタイミングとして特定するピークタイミング特定回路と、前記特定されたピークタイミングと前記入力信号の伝送符号1ビット分の期間の値とを使用して、前記サンプリングクロックの位相を特定するための基準タイミングを決定する基準タイミング決定回路と、前記基準タイミングを基準として、前記サンプリングクロックを生成するパルス発生器と、を備えるものである。
【0025】
本発明にかかる文字放送データ抜き取り回路は、文字放送の文字信号から文字データを抜き取る文字放送データ抜き取り回路であって、入力された文字信号のクロックランインに含まれるピークを検出するピーク検出回路と、前記ピーク検出回路で検出されたピークのタイミングを特定するピークタイミング特定回路と、前記特定されたピークタイミングとサンプリングクロック周期とを使用して、サンプリングクロックの位相を特定するための基準タイミングを決定する基準タイミング決定回路と、前記基準タイミングを基準として、サンプリングクロックを生成するパルス発生器と、前記生成されたサンプリングクロックに従って、前記文字信号に含まれる文字データを抜き取るデータ抜き取り回路と、を備えるものである。
【0026】
本発明においては、特定されたピークタイミングとサンプリングクロックの周期とを使用して、サンプリングクロックの位相を特定するための基準タイミングを決定し、その基準タイミングを基準としてサンプリングクロックを生成するので、スライスレベルと入力信号とを比較した信号を用いることなくサンプリングクロックを生成でき、スライスレベルの精度に影響されずにより正確なサンプリングクロックを生成することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、より正確なサンプリングクロックを生成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下において、本発明の好ましい実施の態様を、図を参照して説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
【0029】
第1の実施の形態.
図9は、本発明の第1の実施形態にかかる文字放送データ抜き取り回路900の回路構成を模式的に示す回路ブロック図である。なお、図4の従来構成要素と同様の回路ブロックに対しては、図4の回路ブロックの符号と同一の符号を付している。本実施形態による文字放送の文字放送データ抜き取り回路900は、スライスレベル生成回路904と、比較器401と、サンプリングクロック生成回路902と、データを生成するデータ抜き取り回路403を備えている。
【0030】
スライスレベル生成回路904は、文字信号が供給され、この文字信号に応じたスライスレベルを出力する。比較器401は、スライスレベルと文字信号とが供給される。そして、スライスレベルを基準信号として文字信号の大小判定を行い、2値信号であるスライスデータを出力する。サンプリングクロック生成回路902は、文字信号の最大値および最小値を判定し、これらの値から文字データに応じたサンプリングクロックを生成する。データ抜き取り回路403は、このサンプリングクロックに同期してスライスデータをサンプリングし抜き取りデータを生成する。
【0031】
次に図10を参照して、サンプリングクロック生成回路902の詳細について説明する。サンプリングクロック生成回路902は、最大値検出回路1001、最小値検出回路1002、最大値カウンタ1003、最小値カウンタ1004、基準タイミング生成回路1005、及びパルス発生器1006を備えている。
【0032】
最大値検出回路1001は、文字信号が入力され、この文字信号の最大値を検出し、パルスを出力する。最小値検出回路1002は、同じく文字信号が入力され、最小値を検出しパルスを出力する。最大値カウンタ1003及び最小値カウンタ1004は、それぞれ最大値と最小値を検出したパルスをそれぞれカウントする。基準タイミング生成回路1005は、この最大値、最小値のカウンタ値からサンプリングクロックの位相を特定するための基準タイミングを生成する。パルス発生器1006は、この基準タイミングをもとにサンプリングクロックを生成する。
【0033】
ここで、最大値検出回路1001及び最小値検出回路1002によって、入力信号のピークを検出するピーク検出回路が構成される。また、最大値カウンタ回路1003及び最小値カウンタ1004によりピークタイミング特定回路が構成される。
【0034】
本形態では、CRIの"0"、"1"となるそれぞれの最小値ピーク及び最大値ピークを検出し、そこからサンプリングクロックの位相を特定するための基準タイミングを算出する。本例では、基準タイミングは、本願発明のサンプリングクロック生成回路902が算出するタイミングであって、生成すべきサンプリングクロックの位相を特定できるタイミングとする。また理想的な伝送が行われた場合に上述の基準タイミングが本来とるべきタイミングを理想基準タイミングとする。この基準タイミングを基準にして、予め登録されている周期を使用してパルス発生器1006にてサンプリングクロックを生成する。
【0035】
ここで、基準タイミングは生成すべきサンプリングクロックの位相を特定するタイミングであればよく、サンプリングクロックの開始を特定するタイミングであってもよい。また、生成すべきサンプリングクロックの周期については、入力した文字信号、つまりCRIから周期を決定し、その周期を使用して基準タイミングの決定及びサンプリングクロックの生成を行う構成とすることが可能である。
【0036】
次に動作について具体的に説明する。
1)図11は図10に示す入力信号を示す。図11に示すように、黒丸で記載したディジタルデータとして入力する場合と、破線で示したアナログ信号として入力する場合とがある。本発明のサンプリングクロック生成回路は、どちらの入力形式であってもよい。ディジタルデータの場合は、入力したディジタルデータの大小関係を順に比較し、最大または最小となる値を算出する。アナログ信号の場合は、いったんアナログ信号をディジタルデータに変換後に、ディジタルデータに対しての処理と同様の処理を行う。すなわち、図11のように、文字信号に対し、Tb(伝送符号1ビット分の期間)内のデータの中で増加から減少に転じる最大値点(以下、MAXと呼称する)を最大値検出回路1001により検出する。また、Tb内のデータの中で減少から増加に転じる最小値点(以下、MINと呼称する)を最小値検出回路1002により検出する。
【0037】
2)MAXを検出するたびに最大値検出回路1001はパルスを出力し、最大値カウンタ1003はそのパルスをカウントする。すなわち、最大値カウンタ1003はMAXの検出回数をカウントする。同様に、MINを検出するたびに最小値カウンタ1004でMINの検出回数をカウントする。
【0038】
3)次に、基準タイミング生成回路1005の動作を説明する。図12は、MAX、MINからサンプリングクロックを生成する動作を説明する図、図13は、MAX、MINとそれぞれのカウンタの関係を示す図である。
【0039】
CRIは"1010101010101010"のデータである。一例として、先頭からの8ビット分の"10101010"データを用いてサンプリングクロックの基準タイミングを生成する動作について説明する。Tb内のデータの中で最大値を示す時が"1"のピーク値を示し、Tb内のデータの中で最小値を示す時が"0"のピーク値を示す。よって、最大値カウンタ1003、最小値カウンタ1004のそれぞれの値が、はじめて「最大値カウンタ値="1"、最小値カウンタ値="0"」となった時、CRIの最初の"1"のピーク値(図12のMAX1)を検出したことになる。
【0040】
同様に、はじめて「最大値カウンタ値="1"、最小値カウンタ値="1"」となった時、CRIの最初の"0"のピーク値(図12のMIN1)を検出したことになり、はじめて「最大値カウンタ値="2"、最小値カウンタ値="1"」となった時、CRIの2つ目の"1"のピーク値(図12のMAX2)を検出したことになり、以後順に、"0"、"1"のピーク値(MIN2、MAX3、MIN3、MAX4、MIN4)を検出していく(図12、図13)。
【0041】
次に、各最小値と最大値の検出タイミングから、伝送符号1ビット分の期間を示す周期Tbを使用して、基準タイミングの候補を決定する。ここでは例として理想的な伝送が行われた場合の文字信号の開始点、つまり理想的な伝送が行われた場合のMAX1のタイミング位置から(1/2)×Tb分手前の位置を理想基準タイミングとし、この理想基準タイミングに相当する基準タイミングを、それぞれ検出したMAX1〜MAX4、MIN1〜MIN4のタイミングから算出する。
【0042】
例えば、MAX1を検出したタイミングについては、そこから(1/2)×Tb分手前が基準タイミングの候補として算出される(図12のBT1)。次に、MIN1を検出したタイミングについては、MAX1とMIN1はTb分の差があることを考慮すると、(3/2)×Tb分を引いたところがサンプリングクロック基準タイミングの候補(図12のBT2)となる。
【0043】
以下同様に、それぞれのMAX、MIN検出点から基準タイミングの候補を算出する(図12のBT1〜BT8)。つまり、各最大値のピークタイミングに応じた定数は、最大値ピークのタイミング順序をM(Mは1以上の整数)とすると、(1/2)+2(M−1)となる。一方、各最小値ピークタイミングに応じた定数は、最小値のタイミング順序をN(Nは1以上の整数)とすると、(3/2)+2(N−1)である。
【0044】
これらの基準タイミング候補の平均値を算出することにより、基準タイミングを算出する。ここで、平均値を求めることで、各検出点で受けたノイズの影響が低減される。また、加算するデータの数を2のべき乗とすることで、平均値を求める際に必要な除算を、ビットシフトにより実現することができる。
【0045】
4)得られた基準タイミングを基準にして、パルス発生器1006において、サンプリングクロックを生成する。サンプリングクロックは図12に示すように、基準タイミングからTb/2後に立ち上がり、Tb周期のクロックとする。
【0046】
このようにスライスレベルを用いずに、CRIの最大値と最小値のピークタイミングからサンプリングクロックを生成するため、図16のように外来ノイズにより、直流成分が高くまたは低くなり、スライスレベルと交差しなくなる場合に対しても、正しくサンプリングクロックを生成することができる。すなわち、文字信号が電圧方向に変動しても、正しいサンプリング時刻で文字信号をサンプリングすることができる。
【0047】
上述のように、正確な基準タイミング決定のためには、複数のピーク(最大値または最小値)を使用して基準タイミングを決定することが好ましいが、一つの最大値ピークまたは最小値ピークのみを使用して基準タイミングを決定することも可能である。また、一部の複数ピークを使用して基準タイミングを決定してもよい。あるいは、最大値もしくは最小値いずれか一方のピークを複数検出し、それらから基準タイミングを決定することができる。さらに、最大値または最小値のどちらか一方だけでサンプリングクロックを生成する際に、外部からの制御信号に従って、最大値または最小値のどちらでサンプリングクロックを生成するか選択できる構成としてもよい。この場合、最大値検出回路もしくは最小値検出回路のうちの選択された回路からの出力についてのみ、基準タイミングが生成され、さらに、それに従ってサンプリングクロックが生成される。
【0048】
すなわち、入力される信号のピークパタンとピーク間隔(ピークタイミングの間隔)があらかじめわかっているものであれば、検出されたピークタイミングからピーク間隔を使って、基準タイミングを特定することができる。さらに上述の実施形態1では、理想基準タイミングならびに求める基準タイミングをMAX1のピークのタイミングから(1/2)×Tbだけ前のタイミングと規定して説明をおこなったが、理想基準タイミングならびに基準タイミングを、所望のサンプリングクロックの開始位置に定義して回路を構成することも可能である。例えば、理想基準タイミングならびに基準タイミングをMAX1のピークのタイミング位置とすれば、基準タイミングを求めた後、サンプリングクロックの出力開始位置(あるいは、サンプリングクロックのライズエッジ)を求めるために改めて(1/2)×Tbを加算する演算を省略できる。
【0049】
実施形態1において各タイミングは、たとえば、本実施の形態におけるサンプリングクロック生成回路902内部のシステムクロックのパルスのカウント値として取り扱えばよい。図14は図10の最大値検出回路1001、最小値検出回路1002、基準タイミング生成回路1005、パルス発生器1006に、発信器(不図示)からのシステムクロック1401が供給される構成である。このシステムクロック1401は、本発明のサンプリングクロック生成回路902が生成するサンプリングクロックよりも高い周波数であって動作周波数が既知であるクロックである。またシステムクロック1401は、サンプリングクロック生成回路902の整数倍の周波数のクロックであることが望ましい。MAX1、MIN1、MAX2、MIN2・・・MIN4の各ピークタイミングは、それぞれピークが検出されたときのシステムクロックのパルスのカウント値C1、C2、・・・C8として表される。C1〜C8の各カウント値から基準タイミングに相当するカウント値BCavgを算出する。このとき演算に必要なTb(伝送符号1ビット分の期間)は、これに相当するシステムクロック1401のパルスのカウント数を使えばよい。
【0050】
算出されたBCavgからサンプリングクロック開始位置に相当するカウント値BCstartを決定し、パルス発生器1006は、システムクロック1401のパルスのカウント値がBCstartとなった時点でサンプリングクロックを出力する。CRIの最初からデータを取り込む場合には、BCstartは、BCavg算出に必要な入力信号の最初のピークから最後のピークまでの時間差に相当するカウント値以上の値(ΔCとする)をBCavgに加算した値を用いる。この場合、図15に示すようにデータ抜き取り回路403の前段に遅延回路1501を設ける。そして、スライスデータ1502を、ΔCに相当する遅延量だけ遅延させた遅延データ1503として出力する。こうすることによって、データ抜き取り回路403では、所望のサンプリングクロックを得ることが可能となる。
【0051】
すなわち、入力信号のピークから基準タイミングを求めれば、安定した受信(データ取り込み)が行えるサンプリングクロックを生成することが可能となる。これは、この基準タイミングをもとにサンプリングクロックの所望の開始タイミングを演算により求めることができるからである。
【0052】
なお、CRIパタン自身をサンプリングする必要がない場合(すなわち文字データからサンプリングする場合)は、遅延回路1501を加えることなく、基準タイミングから文字データが送られてくるタイミングに合うように、BCstartの値を決めればよい。
【0053】
なお、図17の例では、各タイミングをシステムクロック1401のパルスのカウント値を利用する例を示したが、タイマ等により実際の時間を計りそれらをレジスタ等に格納するように構成してよいことはもちろんである。
【0054】
第2の実施の形態.
次に本発明の文字放送データ抜き取り回路の第2の実施の形態について、図16〜図18を参照して説明する。図16は、第2の実施の形態の文字放送データ抜き取り回路を示す回路ブロック図である。基本の構成は図10を参照して説明した実施形態1と同等な構成である。
【0055】
そして、図10の構成に、最大値最小値差分検出回路1607、エラー検出回路1608、データホールド回路1609、及びセレクタ回路1610を追加する。他の回路ブロックについては、第1の実施形態で説明しているので省略する。最大値最小値差分検出回路1607は、最大値検出回路1001と最小値検出回路1002からの出力パルスのタイミングに合わせて最大値と最小値の差分を検出する。エラー検出回路1608は、最大値カウンタ1003と最小値カウンタ1004からの出力カウンタ値に対してエラーを検出する。データホールド回路1609は、サンプリングクロック基準タイミングのタイミング情報を保持する。セレクタ回路1610は、基準タイミング生成回路1005からの基準タイミングまたはデータホールド回路1609からの基準タイミングを選択する。
【0056】
次に、動作について説明する。最大値最小値差分検出回路1607は、直前に検出された最大値および最小値を保持し、次に検出する最大値または最小値が妥当なものかどうかを判別する。例えば、図17は外来ノイズにより、本来の最大値点MAXbの手前でレベルが下がり擬似の最大値点MAXaが発生した場合を示している。この場合、最大値検出回路1001は擬似の最大値点MAXaも最大値点として検出してしまう。この時、最大値最小値差分検出回路1607では保持している直前の最小値点MINaのレベルと検出された最大値点MAXaのレベルの差分Laを算出し、この差分Laが基準値Aに対して小さいとし、擬似の最大値点MAXaを最大値点と認識しないように最大値カウンタ1003に判定信号を出力する。
【0057】
一方、最大値検出回路1001により本来の最大値点MAXbを検出した場合、最大値最小値差分検出回路1607にて算出する最小値点MINaのレベルと最大値点MAXbのレベルの差分Lbは、基準値Aに対して大きいとし、最大値点MAXbを正しい最大値と認識してカウントするように最大値カウンタ1003に判定信号を出力する。
【0058】
最大値カウンタ1003は最大値最小値差分検出回路1607の判定信号によって、最大値点MAXaによる最大値検出回路1001の出力パルスを無効とし、最大値点MAXbによる最大値検出回路1001の出力パルスのみを有効として、この出力パルスをカウントする。最小値をカウントアップする場合も同様である。
【0059】
次に、エラー検出回路1608の動作について説明する。最大値カウンタ値と最小値カウンタ値の組み合わせは、上述の図13のような組み合わせであり、それ以外の組み合わせの場合には正しくMAXとMINを検出できていないことになる。エラー検出回路1608では、最大値または最小値を所定の数だけ検出できなかった場合には、エラーとして判定する。
【0060】
エラー検出回路1608がエラーを検出しない場合は、セレクタ回路1610で基準タイミング生成回路1005からの基準タイミングを選択してパルス発生器1006に出力し、図10を用いて説明した実施形態1と同じ動作をする。これと同時に、データホールド回路1609では基準タイミング生成回路1005からの基準タイミングを受けとりこれを保持する。
【0061】
エラー検出回路1608がエラーを検出した場合は、セレクタ回路1610でデータホールド回路1609に保持していた1H(水平周期)過去の最適基準タイミングを選択してパルス発生器1006に出力する一方、データホールド回路1609では基準タイミング生成回路1005からのサンプリングクロック基準タイミングを取り込まないようにして誤動作を防止する。
【0062】
図17のような、外来ノイズにより、本来の最大値、最小値以外のタイミングでレベル変動があった場合、そのタイミングを誤認識することを防ぐことができる。また、その他の外来ノイズによって最大値カウンタと最小値カウンタが図13以外の組み合わせになるような場合でも、サンプリングクロック生成の誤動作を防ぐことができる。
【0063】
ここで、信号レベル変動によらない正確な判定のため、上述の例のように連続するピーク間のレベル差を測定することによって誤検出を防止することが好ましいが、ある程度離間した連続しないピーク間のレベルを使用してもよい。あるいは、基準タイミングは1H過去の値を使用することが好ましいが、それ以前の値を保持しておくことも可能である。この他、本発明が上記の実施形態に限定されるものではなく、当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】文字放送信号を説明する図である。
【図2】文字放送のデータ抜き取りを説明する図である。
【図3】外来ノイズにより文字信号に遅延が生じた場合の文字放送データ抜き取りを説明する図である。
【図4】従来技術における文字放送データ抜き取り回路の概略構成を示す回路ブロック図である。
【図5】従来技術におけるサンプリングクロック生成回路の構成を示すブロック図である。
【図6】従来技術におけるサンプリングクロック生成回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】従来技術における、文字信号とパルス604の関係を示す図である。
【図8】従来技術における、外来ノイズにより文字信号の直流成分が高くなった場合の文字放送データ抜き取りを説明する図である。
【図9】本発明の第1の実施形態における文字放送データ抜き取りの構成の概略図を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態におけるサンプリングクロック生成回路の構成を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施形態におけるMAX、MINの検出を説明する図である。
【図12】本発明の第1の実施形態におけるMAX、MINからサンプリングクロックを生成する動作を説明する図である。
【図13】本発明の第1の実施形態におけるMAX、MINとそれぞれのカウンタの関係を示す図である。
【図14】本発明の第1の実施形態におけるサンプリングクロック生成回路の構成を示す図である。
【図15】本発明の第1の実施形態における文字放送データ抜き取り回路の構成の概略図を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施形態における回路の構成を示す図である。
【図17】本発明の第2の実施形態における外来ノイズにより歪んだ信号に対する誤検出を防ぐ動作を説明する図である。
【図18】本発明の第2の実施形態における外来ノイズにより文字信号の直流成分が高くなった場合のサンプリングクロックを生成する動作を説明する図である。
【符号の説明】
【0065】
400,900 文字放送データ抜き取り回路
401 比較器
402,902 サンプリングクロック生成回路
403 データ抜き取り回路
404,904 スライスレベル生成回路
501 第1ANDゲート
502 第2パルス発生器
503 カウンタ
503 第1カウンタ
504 発振器
505 第1パルス発生器
506 第2ANDゲート
507 第2カウンタ
508 加算器
509 第3パルス発生器
603 第1ANDゲート501の出力信号
604 第1パルス発生器の出力信号(パルス)
605 第2パルス発生器の出力信号
1001 最大値検出回路
1002 最小値検出回路
1003 最大値カウンタ
1003 最大値カウンタ回路
1004 最小値カウンタ
1005 基準タイミング生成回路
1006 パルス発生器
1401 システムクロック
1501 遅延回路
1502 スライスデータ
1503 遅延データ
1607 最大値最小値差分検出回路
1608 エラー検出回路
1609 データホールド回路
1610 セレクタ回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力信号からサンプリングクロックを生成する、サンプリングクロック生成回路であって、
前記入力信号のピークを検出するピーク検出回路と、
前記ピーク検出回路で検出されたピークのタイミングをピークタイミングとして特定するピークタイミング特定回路と、
前記特定されたピークタイミングと前記入力信号の伝送符号1ビット分の期間とを使用して、前記サンプリングクロックの位相を特定するための基準タイミングを決定する基準タイミング決定回路と、
前記基準タイミングを基準として、前記サンプリングクロックを生成するパルス発生器とを備える、サンプリングクロック生成回路。
【請求項2】
前記基準タイミング決定回路は、前記特定されたピークタイミングから前記入力信号の伝送符号1ビット分の期間を使用して、前記基準タイミングを決定する、
請求項1に記載のサンプリングクロック生成回路。
【請求項3】
前記基準タイミング決定回路は、前記ピーク検出回路が検出した複数のピークのピークタイミングを使用して、前記基準タイミングを決定する、
請求項1に記載のサンプリングクロック生成回路。
【請求項4】
前記基準タイミング決定回路は、前記ピーク検出回路が検出した複数のピークのピークタイミングのそれぞれから基準タイミング候補を決定し、その基準タイミング候補の平均値を使用して、前記基準タイミングを決定する、
請求項1に記載のサンプリングクロック生成回路。
【請求項5】
前記基準タイミング決定回路は、前記複数のピークタイミングのそれぞれに応じた定数を前記入力信号の伝送符号1ビット分の期間に乗じて算出された各値を、各ピークタイミングから減じて前記基準タイミング候補を決定する、
請求項4に記載のサンプリングクロック生成回路。
【請求項6】
前記複数のピークは、複数の最大値ピークと複数の最小値ピークとを含み、
各最大値ピークのピークタイミングに応じた定数は、最大値ピークのタイミング順序をM(Mは1以上の整数)とすると、(1/2)+2(M−1)であり、
各最小値ピークのピークタイミングに応じた定数は、最小値ピークのタイミング順序をN(Nは1以上の整数)とすると、(3/2)+2(N−1)である、
請求項3に記載のサンプリングクロック生成回路。
【請求項7】
検出した最大値ピーク数と最小値ピーク数とをカウントするカウント回路をさらに備え、
前記最大値ピークと最小値ピークとが所定の順番で出力したか否かにより、検出した前記最大値ピークまたは最小値ピークが正常であるか否かを判定する、
請求項3に記載のサンプリングクロック生成回路。
【請求項8】
前記入力信号は、クロックランインと、フレーミングコードと、データパケットとを含む文字信号である、
請求項1に記載のサンプリングクロック生成回路。
【請求項9】
前記入力信号の最大値ピークと最小値ピークとの差分を算出する差分演算回路をさらに備え、
この差分が基準値以下の場合に、前記基準タイミング決定回路は前記差分を算出した一方のピークを外して前記基準値を決定する、
請求項1に記載のサンプリングクロック生成回路。
【請求項10】
過去の基準タイミングを保持するデータホールド回路をさらに備え、
前記ピークが基準数検出できなかった場合に、前記過去の基準タイミングを使用して前記サンプリングクロックを生成する、
請求項1に記載のサンプリングクロック生成回路。
【請求項11】
前記基準タイミング決定回路は、前記特定されたピークタイミングを前記基準タイミングとする、
請求項1に記載のサンプリングクロック生成回路。
【請求項12】
前記パルス発生回路は、前記入力信号の伝送符号1ビット分の期間を周期とするサンプリングクロックを生成し、前記サンプリングクロックの開始エッジが前記基準タイミングで発生するように前記サンプリングクロックの位相を合わせて出力する、
請求項1に記載のサンプリングクロック生成回路。
【請求項13】
前記パルス発生回路は、前記基準タイミングが入力され、前記基準タイミングに前記入力信号の伝送符号1ビット分の期間のZ(Zは整数)倍を加えたタイミングで、前記サンプリングクロックのエッジが発生するように前記サンプリングクロックの位相をあわせて出力する、
請求項1に記載のサンプリングクロック生成回路。
【請求項14】
文字放送の文字信号から文字データを抜き取る文字放送データ抜き取り回路であって、
入力された文字信号のクロックランインに含まれるピークを検出するピーク検出回路と、
前記ピーク検出回路で検出されたピークのタイミングをピークタイミングとして特定するピークタイミング特定回路と、
前記特定されたピークタイミングと前記入力信号の伝送符号1ビット分の期間とを使用して、サンプリングクロックの位相を特定するための基準タイミングを決定する基準タイミング決定回路と、
前記基準タイミングを基準として、サンプリングクロックを生成するパルス発生器と、
前記生成されたサンプリングクロックに従って、前記文字信号に含まれる文字データを抜き取るデータ抜き取り回路と、を備える文字放送データ抜き取り回路。
【請求項15】
前記クロックランインの最大値ピークと最小値ピークとの差分を算出する差分演算回路をさらに備え、
この差分が基準値以下の場合に、前記基準タイミング決定回路は前記差分を算出した一方のピークを使用することなく前記基準値を決定する、
請求項14に記載の文字放送データ抜き取り回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2006−333456(P2006−333456A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−123438(P2006−123438)
【出願日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願人】(302062931)NECエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】