説明

サーバ装置および認証方法

【課題】クライアント装置と間の通信に独自の拡張を行うことなく、クライアント装置の認証を行うことができるサーバ装置および認証方法を提供する。
【解決手段】確認部23は、コンテンツまたはコンテナに関する情報を要求する要求信号の送信元のクライアント装置3が登録済みのクライアント装置であるか否かを確認し、クライアント装置3が未登録のクライアント装置である場合、応答生成部25により、文字入力用コンテナのコンテナ特定情報を含む応答信号を生成して送信元のクライアント装置に送信する。確認部23は、文字入力用コンテナのコンテナ特定情報を含む応答信号を受信したクライアント装置3から送信される要求信号に含まれる、クライアント装置3で選択された文字入力用コンテナのコンテナ特定情報に基づいて、クライアント装置3における文字の入力を認識し、認識した文字に基づいてパスワード認証を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して接続されたクライアント装置の認証を行うサーバ装置および認証方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、家庭内で家電機器やコンピュータ、その他の周辺機器をネットワーク接続し、各機器間での通信を可能とした、いわゆるホームネットワークが浸透しつつある。
【0003】
ホームネットワークの構成に適するプロトコルとして、UPnP(Universal Plug and Play)が知られている。UPnPは、複雑な操作を伴うことなく容易にネットワークを構築することが可能であり、困難な操作や設定を伴うことなく、ネットワーク接続された機器において各接続機器の提供サービスを受領可能とするものである。
【0004】
UPnPは、接続機器間で、XML(eXtensible Markup Language)に準拠した定義ファイルを交換し、機器間において相互認識を行う。UPnPの処理の概要は、以下の通りである。
【0005】
(1)IPアドレス等の自己のデバイスIDを取得するアドレッシング処理。
(2)ネットワーク上の各デバイスの検索を行い、各デバイスから応答を受信し、応答に含まれるデバイス種別、機能等の情報を取得するディスカバリ処理。
(3)ディスカバリ処理で取得した情報に基づいて、各デバイスにサービスを要求するサービス要求処理。
【0006】
上記処理手順を行うことで、ネットワーク接続された機器を適用したサービスの提供および受領が可能となる。ネットワークに新たに接続される機器は、上記のアドレッシング処理によりデバイスIDを取得し、ディスカバリ処理によりネットワーク接続された他のデバイスの情報を取得して、取得情報に基づいて他の機器にサービスの要求が可能となる。
【0007】
例えば、PC(パーソナルコンピュータ)等からなるサーバ装置に格納されたコンテンツに対し、ネットワーク接続されたデジタルテレビ等のクライアント装置から検索を行い、所望のコンテンツを再生することが可能となる。
【0008】
ところで、上記のようなサーバ装置に対して、不正アクセスが行われるおそれがある。例えば、無線LANによって構成されたネットワークの場合に、家の中にあるサーバ装置に対して、戸外等から通信機器を利用して不正にネットワークに参入し、コンテンツの搾取を行うような事態が発生し得る。
【0009】
上記のような不正アクセスを排除するため、特許文献1,2には、予めサーバ装置にパスワードを設定しておき、クライアント装置がサーバ装置へ送信したパスワードとの合致によって、ネットワーク経由でサーバ装置がクライアント装置の認証およびアクセス許可を行う技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2004−341657号公報
【特許文献2】特開2008−9744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、特許文献1,2の技術では、クライアント装置に独自のパスワード入力手段およびパスワード送信手段の追加が必要であった。また、これに対応して、サーバ装置に独自のパスワード受信手段およびパスワード解析手段が必要であった。すなわち、特許文献1,2の技術では、サーバ装置とクライアント装置と間の通信に独自の拡張を行う必要があった。
【0012】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、クライアント装置と間の通信に独自の拡張を行うことなく、クライアント装置の認証を行うことができるサーバ装置および認証方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一態様によれば、コンテンツまたはコンテナに関する情報を要求する要求信号の送信元のクライアント装置が登録済みのクライアント装置であるか否かを確認する確認部(23)と、要求信号に対する応答信号を生成して前記送信元のクライアント装置に送信する応答生成部(25)とを備え、前記応答生成部は、前記送信元のクライアント装置が未登録のクライアント装置である場合、1または複数の文字に対応する、文字入力用コンテナのコンテナ特定情報を含む応答信号を生成して前記送信元のクライアント装置に送信し、前記確認部は、前記文字入力用コンテナのコンテナ特定情報を含む応答信号を受信した前記送信元のクライアント装置から送信される要求信号に含まれる、前記送信元のクライアント装置で選択された前記文字入力用コンテナのコンテナ特定情報に基づいて、前記送信元のクライアント装置における文字の入力を認識し、認識した文字に基づいてパスワード認証を行うことを特徴とするサーバ装置(2)が提供される。
【0014】
本発明の他の態様によれば、コンテンツまたはコンテナに関する情報を要求する要求信号の送信元のクライアント装置が登録済みのクライアント装置であるか否かを確認する確認部(23)と、要求信号に対する応答信号を生成して前記送信元のクライアント装置に送信する応答生成部(25)とを備え、前記応答生成部は、前記送信元のクライアント装置が未登録のクライアント装置である場合、1または複数の文字に対応する、文字入力用コンテンツのコンテンツ特定情報を含む応答信号を生成して前記送信元のクライアント装置に送信し、前記確認部は、前記文字入力用コンテンツのコンテンツ特定情報を含む応答信号を受信した前記送信元のクライアント装置から送信される要求信号に含まれる、前記送信元のクライアント装置で選択された前記文字入力用コンテンツのコンテンツ特定情報に基づいて、前記送信元のクライアント装置における文字の入力を認識し、認識した文字に基づいてパスワード認証を行うことを特徴とするサーバ装置(2A)が提供される。
【0015】
本発明の他の態様によれば、コンテンツまたはコンテナに関する情報を要求する要求信号の送信元のクライアント装置が登録済みのクライアント装置であるか否かを確認する確認部(23)と、要求信号に対する応答信号を生成して前記送信元のクライアント装置に送信する応答生成部(25)とを備え、前記応答生成部は、前記送信元のクライアント装置が未登録のクライアント装置である場合、複数の文字に対応する映像が順次切り替わる動画コンテンツまたは複数の文字に対応する音声が順次切り替わる音楽コンテンツである文字入力用コンテンツを前記送信元のクライアント装置に送信し、前記確認部は、前記文字入力用コンテンツを再生する前記送信元のクライアント装置において再生が停止されたときの前記文字入力用コンテンツ上の再生停止位置に基づいて、前記送信元のクライアント装置における文字の入力を認識し、認識した文字に基づいてパスワード認証を行うことを特徴とするサーバ装置(2B)が提供される。
【0016】
本発明の他の態様によれば、コンテンツまたはコンテナに関する情報を要求する要求信号の送信元のクライアント装置が登録済みのクライアント装置であるか否かを確認する確認部(23)と、要求信号に対する応答信号を生成して前記送信元のクライアント装置に送信する応答生成部(25)とを備え、前記応答生成部は、前記送信元のクライアント装置が未登録のクライアント装置である場合、動画コンテンツまたは音楽コンテンツである認証用コンテンツを前記送信元のクライアント装置に送信し、前記確認部は、前記認証用コンテンツを再生する前記送信元のクライアント装置において再生が停止されたときの前記認証用コンテンツ上の再生停止位置が所定範囲内であるか否かに基づいて、前記送信元のクライアント装置の認証を行うことを特徴とするサーバ装置(2C)が提供される。
【0017】
本発明の他の態様によれば、クライアント装置の認証を行うサーバ装置における認証方法であって、コンテンツまたはコンテナに関する情報を要求する要求信号の送信元のクライアント装置が登録済みのクライアント装置であるか否かを確認するステップと、前記送信元のクライアント装置が未登録のクライアント装置である場合、1または複数の文字に対応する、文字入力用コンテナのコンテナ特定情報を含む応答信号を生成して前記送信元のクライアント装置に送信するステップと、前記文字入力用コンテナのコンテナ特定情報を含む応答信号を受信した前記送信元のクライアント装置から送信される要求信号に含まれる、前記送信元のクライアント装置で選択された前記文字入力用コンテナのコンテナ特定情報に基づいて、前記送信元のクライアント装置における文字の入力を認識し、認識した文字に基づいてパスワード認証を行うステップとを含むことを特徴とする認証方法が提供される。
【0018】
本発明の他の態様によれば、クライアント装置の認証を行うサーバ装置における認証方法であって、コンテンツまたはコンテナに関する情報を要求する要求信号の送信元のクライアント装置が登録済みのクライアント装置であるか否かを確認するステップと、前記送信元のクライアント装置が未登録のクライアント装置である場合、1または複数の文字に対応する、文字入力用コンテンツのコンテンツ特定情報を含む応答信号を生成して前記送信元のクライアント装置に送信するステップと、前記文字入力用コンテンツのコンテンツ特定情報を含む応答信号を受信した前記送信元のクライアント装置から送信される要求信号に含まれる、前記送信元のクライアント装置で選択された前記文字入力用コンテンツのコンテンツ特定情報に基づいて、前記送信元のクライアント装置における文字の入力を認識し、認識した文字に基づいてパスワード認証を行うステップとを含むことを特徴とする認証方法が提供される。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、クライアント装置と間の通信に独自の拡張を行うことなく、クライアント装置の認証を行うことができるサーバ装置および認証方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】第1の実施の形態に係るコンテンツ再生システムの構成を示すブロック図である。
【図2】文字入力用コンテナの説明図である。
【図3】第1の実施の形態におけるサーバ装置によるクライアント装置の認証処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】コンテナ一覧画面の一例を示す図である。
【図5】クライアント装置によるブラウズ要求の記述例を示す図である。
【図6】サーバ装置による登録済みのクライアント装置に対するブラウズ応答の記述例を示す図である。
【図7】第1の実施の形態におけるサーバ装置による未登録のクライアント装置3に対するブラウズ応答の記述例を示す図である。
【図8】第2の実施の形態におけるコンテンツ再生システムの動作を示すフローチャートである。
【図9】クライアント装置によるサーチ要求の記述例を示す図である。
【図10】第2の実施の形態におけるサーバ装置による未登録のクライアント装置3に対するサーチ非対応エラーの記述例を示す図である。
【図11】第3の実施の形態に係るコンテンツ再生システムの構成を示すブロック図である。
【図12】第3の実施の形態におけるサーバ装置によるクライアント装置の認証処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】第3の実施の形態におけるサーバ装置によるクライアント装置の認証処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】コンテンツ一覧画面の一例を示す図である。
【図15】第3の実施の形態におけるサーバ装置による未登録のクライアント装置3に対するブラウズ応答の記述例を示す図である。
【図16】第4の実施の形態に係るコンテンツ再生システムの構成を示すブロック図である。
【図17】第4の実施の形態における対応テーブルの一例を示す図である。
【図18】第4の実施の形態におけるサーバ装置によるクライアント装置の認証処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】第4の実施の形態におけるサーバ装置によるクライアント装置の認証処理の手順を示すフローチャートである。
【図20】第4の実施の形態における文字入力の説明図である。
【図21】第5の実施の形態に係るコンテンツ再生システムの構成を示すブロック図である。
【図22】第5の実施の形態における対応テーブルの一例を示す図である。
【図23】第5の実施の形態におけるサーバ装置によるクライアント装置の認証処理の手順を示すフローチャートである。
【図24】第5の実施の形態におけるサーバ装置によるクライアント装置の認証処理の手順を示すフローチャートである。
【図25】第5の実施の形態における認証方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
【0022】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係るコンテンツ再生システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、コンテンツ再生システム1は、サーバ装置2と、クライアント装置3とを備える。サーバ装置2とクライアント装置3とは、ネットワーク4を介して通信可能に接続されている。本実施の形態では、サーバ装置2およびクライアント装置3は、UPnP対応機器によって構成される。
【0023】
サーバ装置2は、画像コンテンツ、音楽コンテンツ等のコンテンツを格納し、クライアント装置3からの要求に応じてコンテンツをクライアント装置3に提供する装置である。サーバ装置2は、通信部21と、解析部22と、確認部23と、認証DB(データベース)24と、応答生成部25と、文字入力用コンテナDB26と、コンテナ/コンテンツDB27とを備える。
【0024】
通信部21は、ネットワーク4を介して、クライアント装置3とデータの送受信を行うためのものである。
【0025】
解析部22は、クライアント装置3から送信されるブラウズ要求信号の解析を行う。ブラウズ要求信号は、クライアント装置3が、ユーザにコンテンツまたはコンテナに関する情報を提供するために、これらの情報をサーバ装置2に要求する際に送信する信号(要求信号)である。ここで、コンテナは、コンテンツを含むディレクトリであり、ツリー状の階層構成を有するものである。また、解析部22は、クライアント装置3からコンテンツのデータの取得を要求するコンテンツ要求信号が送信された場合は、これを解析する。
【0026】
確認部23は、クライアント装置3からのブラウズ要求信号に含まれるクライアント特定情報に基づき、ブラウズ要求信号の送信元のクライアント装置3が後述の認証DB24に登録済みのクライアント装置であるか否かを確認する。クライアント特定情報は、クライアント装置のIPアドレス、MACアドレス等である。また、確認部23は、未登録のクライアント装置に対するパスワードによる認証を行う。このパスワードによる認証の詳細は後述する。
【0027】
認証DB24は、許可リストと拒否リストとを格納している。許可リストは、サーバ装置2へのアクセスを許可する認証済みのクライアント装置のクライアント特定情報が登録されたリストである。拒否リストは、サーバ装置2へのアクセスを拒否するクライアント装置のクライアント特定情報が登録されたリストである。また、認証DB24は、クライアント装置の認証に用いるパスワードを格納している。
【0028】
応答生成部25は、クライアント装置3からのブラウズ要求信号に対するブラウズ応答信号(応答信号)を生成し、これを通信部21を介してクライアント装置3に送信する。応答生成部25は、ブラウズ要求信号の送信元のクライアント装置3が認証DB24に未登録のクライアント装置である場合、後述の文字入力用コンテナのコンテナ情報を含むブラウズ応答信号を生成し、これをクライアント装置3に送信する。また、応答生成部25は、クライアント装置3からコンテンツ要求信号が送信された場合は、これにより指定されたコンテンツをコンテナ/コンテンツDB27から読み出し、これを通信部21を介してクライアント装置3に送信する。
【0029】
文字入力用コンテナDB26は、文字入力用コンテナのコンテナ情報を格納している。文字入力用コンテナのコンテナ情報は、コンテナ名とコンテナIDとを含む。文字入力用コンテナは、クライアント装置3のパスワードによる認証を行う際の文字入力のために用いられるものである。文字入力用コンテナのコンテナIDは、請求項のコンテナ特定情報に相当する。
【0030】
図2は、文字入力用コンテナの説明図である。本実施の形態では、パスワードは4文字のアルファベットからなるものとして説明する。なお、文字入力用コンテナにはコンテンツは格納されない。
【0031】
図2において、ルートディレクトリに相当するコンテナID=‘0’のルートコンテナ10の1つ下位の階層に、1文字目の文字入力用コンテナ11A〜11Zがある。文字入力用コンテナ11A〜11Zのコンテナ名は‘A’〜‘Z’、コンテナID=‘P−A’ 〜‘P−Z’になっている。
【0032】
1文字目の文字入力用コンテナ11A〜11Zの1つ下位の階層には、2文字目の文字入力用コンテナがある。例えば、文字入力用コンテナ11Aの下位には、2文字目の文字入力用コンテナ12A〜12Zがある。文字入力用コンテナ12A〜12Zのコンテナ名は‘A’〜‘Z’、コンテナID=‘P−AA’ 〜‘P−AZ’になっている。文字入力用コンテナ11B〜11Zの下位にも同様に、それぞれA〜Zに対応した26個の文字入力用コンテナがある。
【0033】
以下同様に、3文字目、4文字目の文字入力用コンテナがある。例えば、文字入力用コンテナ12Aの下位には3文字目の文字入力用コンテナ13A〜13Zがあり、文字入力用コンテナ13Aの下位には4文字目の文字入力用コンテナ14A〜14Zがある。文字入力用コンテナ13A〜13Zのコンテナ名は‘A’〜‘Z’、コンテナID=‘P−AAA’ 〜‘P−AAZ’になっている。また、文字入力用コンテナ14A〜14Zのコンテナ名は‘A’〜‘Z’、コンテナID=‘P−AAAA’ 〜‘P−AAAZ’になっている。
【0034】
ここで、上記文字入力用コンテナのコンテナIDにおける‘P−’以降を入力文字部分と呼ぶ。上述のように、1文字目の文字入力用コンテナのコンテナIDでは、入力文字部分は1文字からなる。2文字目、3文字目、4文字目の文字入力用コンテナのコンテナIDでは、入力文字部分はそれぞれ、2文字、3文字、4文字からなる。
【0035】
コンテナ/コンテンツDB27は、画像コンテンツ、音楽コンテンツ等のコンテンツを格納している。また、コンテナ/コンテンツDB27は、コンテンツ情報(コンテンツ名、コンテンツID、コンテンツの所在を示すURL)、コンテンツ用コンテナのコンテナ情報(コンテナ名、コンテナID)等の情報も格納している。
【0036】
クライアント装置3は、サーバ装置2から提供されるコンテンツを再生可能な装置である。クライアント装置3は、従来からあるUPnP対応機器により構成される。クライアント装置3は、通信部31と、解析部32と、再生部33と、表示部34と、音声出力部35と、操作受付部36と、要求生成部37とを備える。
【0037】
通信部31は、ネットワーク4を介して、サーバ装置2とデータの送受信を行うためのものである。
【0038】
解析部32は、サーバ装置2から送信されるブラウズ応答信号の解析を行い、その結果に基づき、コンテナ一覧画面またはコンテンツ一覧画面を、再生部33を介して表示部34に表示させる。ユーザ操作によりコンテンツ一覧画面から選択されたコンテンツの再生が指示され、それに応じてサーバ装置2からコンテンツが送信された場合は、解析部32は、再生部33にコンテンツの再生を行わせる。
【0039】
再生部33は、コンテンツを再生して画像を表示部34に表示させ、音声を音声出力部35から出力させる。また、再生部33は、コンテナ一覧画面、コンテンツ一覧画面を表示部34に表示させる。
【0040】
表示部34は、コンテンツの画像、コンテナ一覧画面、コンテンツ一覧画面等を表示する。
【0041】
音声出力部35は、コンテンツの音声を出力する。
【0042】
操作受付部36は、ユーザの操作を受け付け、操作に基づく操作信号を出力する。
【0043】
要求生成部37は、ユーザがコンテナを選択する操作に基づいてブラウズ要求信号を生成し、これを通信部31を介してサーバ装置2に送信する。ブラウズ要求信号には、ユーザ操作により選択された文字入力用コンテナまたはコンテンツ用コンテナのコンテナID、およびクライアント装置3のクライアント特定情報が含まれる。ユーザ操作によりコンテンツの再生が指示された場合は、要求生成部37は、コンテンツ要求信号を生成し、これを通信部31を介してサーバ装置2に送信する。
【0044】
次に、コンテンツ再生システム1の動作について説明する。
【0045】
クライアント装置3は、コンテンツの再生を行おうとする際、コンテンツまたはコンテナに関する情報を取得するため、要求生成部37でブラウズ要求信号を生成し、これをサーバ装置2に送信する。ブラウズ要求信号を受信したサーバ装置2は、ブラウズ要求信号に含まれるコンテンツIDまたはコンテナIDに基づき、コンテンツ情報またはコンテナ情報を含むブラウズ応答信号を応答生成部25で生成し、これをクライアント装置3に送信する。通常、クライアント装置3は、ルートコンテナを示すコンテナID=‘0’ を基点としてブラウズ要求を繰り返すことでコンテナの階層を辿り、目的のコンテンツを探し出すことができる。
【0046】
本実施の形態では、上記のようなクライアント装置3とサーバ装置2との間の通信を利用して、クライアント装置3におけるパスワードの入力およびサーバ装置2におけるパスワード認証を行う。図3は、この認証処理の手順を示すフローチャートである。
【0047】
まず、ステップS10において、クライアント装置3の要求生成部37は、ブラウズ要求信号を生成し、これを通信部31を介してサーバ装置2に送信する。ここでは、最初は、ユーザがルートコンテナを選択する操作に応じて、要求生成部37は、コンテナID=‘0’を含むブラウズ要求信号を生成するものとする。また、ブラウズ要求信号には、クライアント装置3のクライアント特定情報(IPアドレス、MACアドレス等)が含まれる。
【0048】
ステップS20では、サーバ装置2の解析部22は、クライアント装置3からのブラウズ要求信号を通信部21を介して受信し、これを解析する。そして、解析部22は、ブラウズ要求信号に含まれるコンテナIDおよびクライアント特定情報を確認部23に供給する。
【0049】
次いで、ステップS30において、確認部23は、解析部22から取得したクライアント特定情報に基づき、ブラウズ要求信号の送信元のクライアント装置3が認証DB24に登録済みであるか否かを確認する。確認部23は、クライアント特定情報が認証DB24の許可リストおよび拒否リストのいずれかに登録されていれば、クライアント装置3は登録済みであると判断する。登録済みであると判断した場合(ステップS30:YES)、確認部23は、クライアント装置3の認証は不要であるため、処理を終了する。
【0050】
登録済みでないと判断した場合(ステップS30:NO)、確認部23は、ステップS40において、解析部22から取得したコンテナIDの入力文字部分の文字数が、認証DB24に格納されている認証用のパスワードの文字数に達したか否かを判断する。例えば、最初は、コンテナID=‘0’であり、入力文字部分がないため、確認部23は、パスワードの文字数に達していないと判断する。確認部23は、コンテナIDの入力文字部分の文字数がパスワードの文字数に達していないと判断した場合(ステップS40:NO)、ステップS50に進み、パスワードの文字数に達したと判断した場合(ステップS40:YES)、ステップS90に進む。
【0051】
ステップS50では、確認部23は、応答生成部25に1つ下位の階層の文字入力用コンテナのコンテナ情報を含むブラウズ応答信号を生成させ、これを通信部21を介してクライアント装置3に送信させる。例えば、コンテナID=‘0’を含む最初のブラウズ要求信号に対するブラウズ応答信号であれば、文字入力用コンテナのコンテナ情報として、図2に示した1文字目の文字入力用コンテナ11A〜11Zのコンテナ名‘A’〜‘Z’、およびコンテナID=‘P−A’ 〜‘P−Z’が含まれる。
【0052】
ステップS60では、クライアント装置3の解析部32は、サーバ装置2からのブラウズ応答信号を通信部31を介して受信し、これを解析する。
【0053】
次いで、ステップS70において、解析部32は、ブラウズ応答信号に含まれる文字入力用コンテナのコンテナ情報に基づいて、再生部33によりコンテナ一覧画面を表示部34に表示させる。
【0054】
1文字目の文字入力用コンテナ11A〜11Zに対応するコンテナ一覧画面の一例を図4に示す。図4に示すように、コンテナ一覧画面40には、各文字入力用コンテナ11A〜11Zに対応するアイコン41A〜41Zと、アイコン41A〜41Zに対応してコンテナ名を表示するタイトル表示欄42A〜42Zとが表示される。ユーザは、コンテナ一覧画面40を見ながら操作受付部36に対する操作を行うことにより、入力する文字に対応する1つの文字入力用コンテナを選択することができる。これにより、ユーザは、パスワードの文字入力を行うことができる。例えば、ユーザは、アイコン41Zを選択すれば、‘Z’の文字入力を行うことができる。
【0055】
ステップS80では、要求生成部37は、操作受付部36からの操作信号に基づき、コンテナ一覧画面40から1つの文字入力用コンテナが選択されたか否かを判断する。選択されていないと判断した場合(ステップS80:NO)、要求生成部37は、1つの文字入力用コンテナが選択されるまでS80の処理を繰り返す。
【0056】
1つの文字入力用コンテナが選択されたと判断した場合(ステップS80:YES)、要求生成部37は、ステップS10に戻り、選択された文字入力用コンテナのコンテナIDを含むブラウズ要求信号を生成し、これを通信部31を介してサーバ装置2に送信する。その後、ステップS20以降の処理が行われる。
【0057】
以上のようにブラウズ要求信号、ブラウズ応答信号の送受信が繰り返され、4文字目の文字入力用コンテナのコンテナIDを含むブラウズ要求信号がサーバ装置2に送信されると、確認部23は、ステップS40において、コンテナIDの入力文字部分の文字数がパスワードの文字数に達したと判断し(ステップS40:YES)、ステップS90に進む。
【0058】
ステップS90では、確認部23は、コンテナIDの入力文字部分がパスワードと合致するか否かを判断する。合致すると判断した場合(ステップS90:YES)、ステップS100において、確認部23は、クライアント装置3を認証し、そのクライアント特定情報を認証DB24の許可リストに登録する。
【0059】
コンテナIDの入力文字部分がパスワードと合致しないと判断した場合(ステップS90:NO)、ステップS110において、確認部23は、パスワード認証に失敗したものとして、クライアント装置3のクライアント特定情報を認証DB24の拒否リストに登録する。以上により、クライアント装置3の認証処理が終了する。
【0060】
ユーザがパスワードとして‘ZZAB’を入力する場合の例を説明する。上述したような図3のフローチャートの処理により、まず、コンテナID=‘0’を含むブラウズ要求信号に対し、サーバ装置2から、コンテナ名‘A’〜‘Z’、およびコンテナID=‘P−A’ 〜‘P−Z’を含むブラウズ応答信号が送信される。このブラウズ応答信号を受信したクライアント装置3では、図4に示したコンテナ一覧画面40が表示される。ユーザにより、パスワードの1文字目の ‘Z’に対応するアイコン41Zを選択する操作が行われると、コンテナID=‘P−Z’を含むブラウズ要求信号がクライアント装置3からサーバ装置2に送信される。
【0061】
次いで、上記コンテナID=‘P−Z’を含むブラウズ要求信号を受信したサーバ装置2から、コンテナ名‘A’〜‘Z’、およびコンテナID=‘P−ZA’ 〜‘P−ZZ’を含むブラウズ応答信号が送信される。このブラウズ応答信号を受信したクライアント装置3では、コンテナ一覧画面40が表示部34に表示される。コンテナ一覧画面40は、何文字目を入力する場合でも同様の表示となる。ユーザにより、パスワードの2文字目の ‘Z’に対応するアイコン41Zを選択する操作が行われると、コンテナID=‘P−ZZ’を含むブラウズ要求信号がクライアント装置3からサーバ装置2に送信される。
【0062】
次いで、上記コンテナID=‘P−ZZ’を含むブラウズ要求信号を受信したサーバ装置2から、コンテナ名‘A’〜‘Z’、およびコンテナID=‘P−ZZA’ 〜‘P−ZZZ’を含むブラウズ応答信号が送信される。このブラウズ応答信号を受信したクライアント装置3では、コンテナ一覧画面40が表示部34に表示される。ユーザにより、パスワードの3文字目の ‘A’に対応するアイコン41Aを選択する操作が行われると、コンテナID=‘P−ZZA’を含むブラウズ要求信号がクライアント装置3からサーバ装置2に送信される。
【0063】
次いで、上記コンテナID=‘P−ZZA’を含むブラウズ要求信号を受信したサーバ装置2から、コンテナ名‘A’〜‘Z’、およびコンテナID=‘P−ZZAA’ 〜‘P−ZZAZ’を含むブラウズ応答信号が送信される。このブラウズ応答信号を受信したクライアント装置3では、コンテナ一覧画面40が表示部34に表示される。ユーザにより、パスワードの4文字目の‘B’に対応するアイコン41Bを選択する操作が行われると、コンテナID=‘P−ZZAB’を含むブラウズ要求信号がクライアント装置3からサーバ装置2に送信される。
【0064】
そして、サーバ装置2において、コンテナID=‘P−ZZAB’の入力文字部分‘ZZAB’がパスワードと合致するか否かが判断される。この判断結果により、クライアント装置3のクライアント特定情報が認証DB24の許可リストまたは拒否リストに登録され、認証処理が終了する。
【0065】
クライアント装置3が許可リストに登録された場合、その後のクライアント装置3からのブラウズ要求信号に対しては、サーバ装置2の応答生成部25は、コンテナ/コンテンツDB27内のコンテナ情報またはコンテンツ情報を元にブラウズ応答信号を生成する。
【0066】
例えば、許可リストに登録されたクライアント装置3からのコンテナID=‘0’を含むブラウズ要求信号に対して、サーバ装置2の応答生成部25は、コンテンツのジャンルごとのコンテンツ用コンテナのコンテナ情報を含むブラウズ応答信号を生成する。ブラウズ応答信号には、例えば、「Audio」、「Video」等のコンテンツ用コンテナのコンテナ名、およびそれらに対応したコンテナIDが含まれる。応答生成部25は、このブラウズ応答信号を通信部21を介してクライアント装置3に送信する。このブラウズ応答信号を受信したクライアント装置3の再生部33は、「Audio」、「Video」等のコンテンツ用コンテナのコンテナ一覧画面(図示せず)を表示部34に表示させる。ユーザはこのコンテナ一覧画面からコンテナを選択できる。
【0067】
また、直下の階層にコンテンツを含むコンテナのコンテナIDを含むブラウズ要求信号がクライアント装置3から送信されると、サーバ装置2の応答生成部25は、当該コンテナ内のコンテンツのコンテンツ情報を含むブラウズ応答信号を生成し、これをクライアント装置3に送信する。コンテンツ情報には、コンテンツ名、コンテンツID、コンテンツの所在を示すURLが含まれる。このブラウズ応答信号を受信したクライアント装置3の再生部33は、コンテンツ一覧画面(図示せず)を表示部34に表示させる。ユーザはこのコンテンツ一覧画面からコンテナを選択できる。
【0068】
コンテンツ一覧画面からユーザがコンテンツを選択して再生を指示する操作を行うと、クライアント装置3の要求生成部37は、コンテンツ要求信号を生成し、これを通信部31を介してサーバ装置2に送信する。コンテンツ要求信号には選択されたコンテンツのURLが含まれる。このコンテンツ要求信号が送信されると、サーバ装置2の解析部22は、コンテンツ要求信号を解析し、これに含まれるコンテンツのURLを応答生成部25に通知する。応答生成部25は、URLに基づいてコンテンツをコンテナ/コンテンツDB27から読み出し、これを通信部21を介してクライアント装置3に送信する。そして、コンテンツを受信したクライアント装置3において、再生部33によりコンテンツの再生が行われる。
【0069】
クライアント装置3が拒否リストに登録された場合、その後のクライアント装置3からのブラウズ要求信号に対しては、サーバ装置2は、要求を拒絶する。なお、サーバ装置2は、拒否リストに登録されたクライアント装置に対して、未登録のクライアント装置の場合と同様のパスワードによる認証を再度行うようにしてもよい。
【0070】
図5は、クライアント装置3が送信するブラウズ要求信号におけるブラウズ要求の記述例を示す図、図6は、サーバ装置2が認証DB24の許可リストに登録済みのクライアント装置3に送信するブラウズ応答信号におけるブラウズ応答の記述例を示す図、図7は、サーバ装置2が認証DB24に未登録のクライアント装置3に送信するブラウズ応答信号におけるブラウズ応答の記述例を示す図である。図5〜図7は、XML形式で記述されている。
【0071】
図5において、破線で囲まれた部分が、コンテナIDを記述した部分ある。ここでは、コンテナID=‘0’であり、ルートコンテナを指定している。
【0072】
図6において、破線で囲まれた部分が、コンテンツ用コンテナのコンテナIDおよびコンテナ名を記述した部分である。ここでは、コンテナID=‘A01’、‘V01’、‘I01’、コンテナ名‘Audio’、‘Video’、‘Image’が記述されている。
【0073】
これに対し、図7において、破線で囲まれた部分には、文字入力用コンテナのコンテナIDおよびコンテナ名が記述されている。ここでは、1文字目の文字入力用コンテナ11A〜11ZのコンテナID=‘P−A’ 〜‘P−Z’、コンテナ名‘A’〜‘Z’が記述されている。つまり、図7の記述は、図6の記述に対し、コンテンツ用コンテナのコンテナ情報(コンテナIDおよびコンテナ名)に関する記述部分のみを、文字入力用コンテナのコンテナ情報に関する記述に置き換えたものである。
【0074】
サーバ装置2は、図5のような記述を含むブラウズ要求信号の送信元のクライアント装置3が認証DB24の許可リストに登録済みであれば、図6のような記述を含むブラウズ要求信号を返信する。一方、送信元のクライアント装置3が認証DB24の許可リストおよび拒否リストに未登録であれば、サーバ装置2は、図7のような記述を含むブラウズ要求信号を返信する。
【0075】
上述のように、図7の記述は、コンテナ情報が文字入力用コンテナのものになっている以外は、図6と同様である。このため、クライアント装置3の解析部32は、文字入力用コンテナのコンテナ情報を含むブラウズ応答信号を受信した場合でも、図6のような通常のコンテンツ用コンテナのコンテナ情報を含むブラウズ応答信号を受信した場合と同様の処理により、図4に示したコンテナ一覧画面40を再生部33により表示させることができる。
【0076】
そして、ユーザがコンテナ一覧画面40から文字入力用コンテナを選択する操作を行うと、クライアント装置3の要求生成部37は、選択された文字入力用コンテナのコンテナIDを、図5の破線で囲まれた部分に記述したブラウズ応答信号を生成し、これをサーバ装置2に送信する。そして、このブラウズ応答信号を受信したサーバ装置2の確認部23が、コンテナIDの入力文字部分を、クライアント装置3におけるパスワード入力のための入力文字として認識する。
【0077】
このような通信を行うことにより、サーバ装置2は、文字入力用コンテナのコンテナIDに基づいて、クライアント装置3における文字の入力を認識し、認識した入力文字に基づいて、クライアント装置3のパスワード認証を行う。
【0078】
このように、第1の実施の形態では、文字入力用コンテナのコンテナ情報を用いることで、サーバ装置2とクライアント装置3と間の通信に独自の拡張を行うことなく、サーバ装置2においてクライアント装置3の認証を行うことができる。
【0079】
なお、文字入力用コンテナの各階層の間に、パスワードの何文字目の入力であるかを示すコンテナ名のコンテナの階層を設けてもよい。例えば、3文字目の文字入力用コンテナの階層と4文字目の文字入力用コンテナの階層との間に、「次はパスワード4文字目」というコンテナ名のコンテナを設ける。これにより、クライアント装置3において、4文字目の入力のための図4に示したコンテナ一覧画面40が表示される前に、アイコンに「次はパスワード4文字目」というタイトルが対応して表示されたコンテナ表示画面(図示せず)が表示される。これにより、ユーザにパスワードの何文字目の入力であるかを確実に把握させることができる。
【0080】
また、4文字目の文字入力用コンテナの階層の下位に、例えば、「OK(入力完了)」や「RETRY(もう一度入力)」というコンテナ名のコンテナの階層を設けるようにしてもよい。これにより、ユーザの文字入力の誤りを低減することができる。
【0081】
本実施の形態では、文字入力用コンテナのコンテナIDにおける‘P−’以降がそのまま入力された文字に対応するものとしたが、この場合、ネットワーク・パケットの傍受によりパスワードが盗まれるおそれがある。そこで、サーバ装置2において変換テーブルを用意し、クライアント装置3によるアクセスの度に、‘P−’以降の部分を変換テーブルによって置き換えたコンテナIDを用いるようにしてもよい。これにより、安全性を向上できる。
【0082】
また、本実施の形態では、パスワードは4文字のアルファベットからなるものとして説明したが、これに限定されない。文字入力用コンテナの階層の数を変えることで、パスワードの文字数を変えることができる。また、各階層における文字入力用コンテナの数やコンテナ名を変えることで、文字種を変えることができる。
【0083】
また、パスワードは1つに限らず、サーバ装置2へのアクセス権限に応じた複数のパスワードを用意してもよい。
【0084】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係るコンテンツ再生システムは、図1に示した第1の実施の形態のコンテンツ再生システム1と同様の構成であるため、第2の実施の形態においても図1を用いて説明する。
【0085】
サーバ装置2およびクライアント装置3は、第1の実施の形態で用いたブラウズ要求機能とともに、サーチ要求機能を有する。サーチ要求機能は、クライアント装置3が、指定したコンテナIDのコンテナ内で、コンテンツの種類、コンテンツ名やコンテナ名の文字列の一部等の指定したサーチ条件に一致したコンテンツやコンテナの情報を取得するための機能である。
【0086】
ブラウズ要求機能は必須機能である。これに対し、サーチ要求機能は、サーバ装置2およびクライアント装置3がともにサーチ要求機能に対応している場合にのみ使用可能なオプション機能である。サーチ要求機能を有するクライアント装置3は、第1の実施の形態で説明したようなコンテナの階層を辿る方法ではなく、サーチ要求によって最初からコンテンツ情報を取得する場合がある。
【0087】
クライアント装置3の要求生成部37は、ユーザ操作によりサーチ条件が指定された場合、そのサーチ条件を含むサーチ要求信号を生成し、これを通信部31を介してサーバ装置2に送信する。解析部32は、サーチ要求信号に応じてサーバ装置2からサーチ結果を含むサーチ応答信号を受信した場合、これを解析する。
【0088】
サーバ装置2の解析部22は、クライアント装置3からのサーチ要求信号を受信した場合、これを解析する。応答生成部25は、サーチ要求信号に応じたサーチ応答信号を生成する。
【0089】
次に、クライアント装置3がサーチ要求を行った場合のコンテンツ再生システム1の動作について、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0090】
まず、ステップS210において、クライアント装置3の要求生成部37は、ユーザ操作により指定されたサーチ条件を含むサーチ要求信号を生成し、これを通信部31を介してサーバ装置2に送信する。サーチ要求信号には、クライアント装置3のクライアント特定情報も含まれる。
【0091】
ステップS220では、サーバ装置2の解析部22は、クライアント装置3からのサーチ要求信号を通信部21を介して受信し、これを解析する。そして、解析部22は、サーチ要求信号に含まれるサーチ条件およびクライアント特定情報を確認部23に供給する。
【0092】
次いで、ステップS230において、確認部23は、解析部22から取得したクライアント特定情報に基づき、サーチ要求信号の送信元のクライアント装置3が認証DB24に登録済みであるか否かを確認する。確認部23は、クライアント特定情報が認証DB24の許可リストおよび拒否リストのいずれかに登録されていれば、クライアント装置3は登録済みであると判断する。
【0093】
登録済みであると判断した場合(ステップS230:YES)、確認部23は、クライアント装置3の認証は不要であるため、図8のフローチャートの処理を終了する。なお、この場合、応答生成部25がサーチ条件に一致するコンテナ/コンテンツDB27内のコンテナ情報またはコンテンツ情報を元にサーチ応答信号を生成し、これをクライアント装置3に送信する。
【0094】
登録済みでないと判断した場合(ステップS230:NO)、ステップS240において、確認部23は、応答生成部25にサーチ応答エラー信号を生成させ、これを通信部21を介してクライアント装置3に送信させる。
【0095】
ここで、サーチ要求信号の送信元のクライアント装置3が認証DB24に登録済みでない場合(ステップS230:NO)、サーバ装置2でパスワードによるクライアント装置3の認証が必要となる。しかし、クライアント装置3ではコンテンツ情報のみを取得することをサーチ条件としているという場合もある。このため、サーチ要求信号に対して、第1の実施の形態で示した文字入力用コンテナのコンテナ情報をクライアント装置3に返すことは、必ずしも許されない。そこで、上記ステップS240のように、サーバ装置2は、クライアント装置3にサーチ応答エラー信号を送信する。サーチ応答エラー信号は、サーバ装置2がサーチ要求機能に非対応であるという内容を含むものである。これにより、サーバ装置2は、クライアント装置3にブラウズ要求機能を用いるよう促す。
【0096】
ステップS250では、クライアント装置3の解析部32は、サーバ装置2からのサーチ応答エラー信号を通信部31を介して受信し、これを解析してサーチ応答エラーであることを認識する。
【0097】
そして、ステップS260において、解析部32は、再生部33によりエラー表示を表示部34に表示させる。
【0098】
図9は、クライアント装置3が送信するサーチ要求信号におけるサーチ要求の記述例を示す図、図10は、サーバ装置2が認証DB24に未登録のクライアント装置3に送信するサーチ応答エラー信号におけるサーチ非対応エラーの記述例を示す図である。
【0099】
図9の例では、破線で囲まれた部分の記述により、ルートコンテナ内のビデオ(動画コンテンツ)をサーチするよう指定している。また、図10では、破線で囲まれた部分において、サーチ非対応エラーであることを記述している。
【0100】
サーチ非対応エラーの場合、クライアント装置3は、サーチ要求機能のかわりにブラウズ要求機能により目的のコンテンツを探すことになる。このため、コンテンツ再生システム1の処理は、図8のステップS260の後、第1の実施の形態で説明した図3のフローチャートのステップS10に進み、サーバ装置2によるクライアント装置3の認証が行われる。
【0101】
以上説明したように、第2の実施の形態では、サーバ装置2は、未登録のクライアント装置3からのサーチ要求信号に対しては、サーチ応答エラー信号を返す。その後、第1の実施の形態と同様に、ブラウズ要求機能を用いてサーバ装置2によるクライアント装置3の認証を行う。このため、第2の実施の形態によれば、最初からオプション機能であるサーチ要求機能を用いるようなクライアント装置3に対しても、ブラウズ要求機能を用いて、サーバ装置2によるクライアント装置3の認証を行うことができる。
【0102】
なお、前述したUPnPの処理の概要の(2)のディスカバリ処理において、未登録のクライアント装置3に対しては、サーバ装置2がサービス・デスクリプションと呼ばれるサービス機能一覧のXMLにサーチ要求機能の記述を省略して応答することで、そもそもクライアント装置3がオプション機能であるサーチ要求機能のかわりにブラウズ要求機能を用いるように促すようにしてもよい。ただし、この場合には、クライアント装置3が認証後もサーバ装置2をサーチ要求機能に非対応であると認識したままの状態になってしまう。このため、サーバ装置2を再起動するなどして、クライアント装置3に対して再度ディスカバリ処理を行わせる必要がある。
【0103】
(第3の実施の形態)
図11は、第3の実施の形態に係るコンテンツ再生システムの構成を示すブロック図である。図11に示すように、コンテンツ再生システム1Aは、図1に示した第1の実施の形態のコンテンツ再生システム1に対し、サーバ装置2をサーバ装置2Aに置き換えたものである。
【0104】
サーバ装置2Aは、図1のサーバ装置2に対し、文字入力用コンテナDB26を、文字入力用コンテンツDB28に置き換えた構成である。
【0105】
文字入力用コンテンツDB28は、文字入力用コンテンツを格納している。文字入力用コンテンツは、例えば、JPEG画像からなる文字の画像の静止画コンテンツである。本実施の形態では、文字入力用コンテンツDB28は、アルファベットの各文字(A〜Z)に対応した26個の文字入力用コンテンツを格納しているものとする。文字入力用コンテンツは、クライアント装置3のパスワードによる認証を行う際の文字入力のために用いられるものである。また、文字入力用コンテンツDB28は、文字入力用コンテンツのコンテンツ情報を格納している。文字入力用コンテンツのコンテンツ情報は、コンテンツ名、文字入力用コンテンツの所在を示すURLを含む。文字入力用コンテンツのURLは、請求項のコンテンツ特定情報に相当する。
【0106】
次に、サーバ装置2Aでクライアント装置3を認証する処理について、図12、図13のフローチャートを参照して説明する。
【0107】
まず、ステップS310において、クライアント装置3の要求生成部37は、ブラウズ要求信号を生成し、これを通信部31を介してサーバ装置2に送信する。ここでは、ユーザがルートコンテナを選択する操作に応じて、コンテナID=‘0’を含むブラウズ要求信号を生成するものとする。ブラウズ要求信号には、クライアント装置3のクライアント特定情報も含まれる。
【0108】
ステップS320では、サーバ装置2Aの解析部22は、クライアント装置3からのブラウズ要求信号を通信部21を介して受信し、これを解析する。そして、解析部22は、ブラウズ要求信号に含まれるクライアント特定情報を確認部23に供給する。
【0109】
次いで、ステップS330において、確認部23は、解析部22から取得したクライアント特定情報に基づき、ブラウズ要求信号の送信元のクライアント装置3が認証DB24の許可リストおよび拒否リストのいずれかに登録済みであるか否かを確認する。登録済みであると判断した場合(ステップS330:YES)、確認部23は、クライアント装置3の認証は不要であるため、処理を終了する。
【0110】
登録済みでないと判断した場合(ステップS330:NO)、確認部23は、ステップS340において、応答生成部25に文字入力用コンテンツのコンテンツ情報を含むブラウズ応答信号を生成させ、これを通信部21を介してクライアント装置3に送信させる。
【0111】
ここで、ブラウズ応答信号には、A〜Zの各文字に対応する各文字入力用コンテテンツのコンテンツ情報として、コンテンツ名‘A’〜‘Z’、および各文字入力用コンテンツの所在を示すURLが含まれる。A〜Zの各文字に対応する各文字入力用コンテテンツのURLは、例えば、‘http://192.168.0.100/password/A.jpg’〜‘http://192.168.0.100/password/Z.jpg’のようになっている。
【0112】
ステップS350では、クライアント装置3の解析部32は、サーバ装置2からのブラウズ応答信号を通信部31を介して受信し、これを解析する。
【0113】
次いで、ステップS360において、解析部32は、ブラウズ応答信号に含まれる文字入力用コンテンツのコンテンツ情報に基づいて、再生部33によりコンテンツ一覧画面を表示部34に表示させる。
【0114】
文字入力用コンテンツのコンテンツ一覧画面の一例を図14に示す。図14に示すように、コンテンツ一覧画面50には、A〜Zの各文字入力用コンテンツに対応するアイコン51A〜51Zと、アイコン51A〜51Zに対応してコンテンツ名を表示するタイトル表示欄52A〜52Zとが表示される。ユーザは、コンテンツ一覧画面50を見ながら操作受付部36に対する操作を行うことにより、入力する文字に対応する1つの文字入力用コンテンツを選択することができる。これにより、ユーザは、パスワードの文字入力を行うことができる。例えば、ユーザは、アイコン51Zを選択すれば、‘Z’の文字入力を行うことができる。
【0115】
ステップS370では、要求生成部37は、操作受付部36からの操作信号に基づき、コンテンツ一覧画面50から1つの文字入力用コンテンツが選択されたか否かを判断する。選択されていないと判断した場合(ステップS370:NO)、要求生成部37は、1つの文字入力用コンテンツが選択されるまでステップS370の処理を繰り返す。
【0116】
1つの文字入力用コンテンツが選択されたと判断した場合(ステップS370:YES)、ステップS380において、要求生成部37は、選択された文字入力用コンテンツのURLを含むコンテンツ要求信号を生成し、これを通信部31を介してサーバ装置2Aに送信する。
【0117】
次いで、ステップS390において、サーバ装置2Aの解析部22は、クライアント装置3からのコンテンツ要求信号を通信部21を介して受信し、これを解析する。そして、解析部22は、コンテンツ要求信号に含まれる文字入力用コンテンツのURLを確認部23に通知する。
【0118】
次いで、ステップS400において、確認部23は、解析部22はから通知されたURLから、ユーザ操作による入力文字を判別する。例えば、URLが‘http://192.168.0.100/password/Z.jpg’であれば、確認部23は、‘password/Z’の部分から、入力文字が‘Z’であると判別する。確認部23は、判別した入力文字を内部の記憶部(図示せず)に記憶する。
【0119】
次いで、S410において、確認部23は、解析部22から通知されたURLに基づき、応答生成部25に文字入力用コンテンツのデータを文字入力用コンテンツDB28から読み出させ、これを通信部21を介してクライアント装置3に送信させる。
【0120】
ステップS420では、クライアント装置3の解析部32は、サーバ装置2Aからの文字入力用コンテンツを通信部31を介して受信し、これを再生部33により表示部34に表示させる。これにより、例えば、入力文字に対応する、‘Z’の文字が描かれた静止画が表示部34に表示される。
【0121】
次いで、ステップS430において、確認部23は、記憶した入力文字の文字数が認証用のパスワードの文字数に達したか否かを判断する。確認部23は、入力文字の文字数がパスワードの文字数に達していないと判断した場合(ステップS430:NO)、ステップS440に進み、パスワードの文字数に達したと判断した場合、ステップS460に進む。なお、本実施の形態でも、パスワードの文字数は4文字であるとする。
【0122】
ステップS440では、確認部23は、ユーザに次の文字の入力を促す文字入力指示画面(図示せず)の画像データを応答生成部25に生成させ、これを通信部21を介してクライアント装置3に送信させる。
【0123】
次いで、ステップS450において、クライアント装置3の解析部32は、サーバ装置2からの文字入力指示画面の画像データを通信部31を介して受信し、これに基づいて再生部33により文字入力指示画面を表示部34に表示させる。文字入力指示画面には、例えば、「パスワードの2文字目を入力してください。」のようなメッセージが表示される。
【0124】
その後、ステップS360に戻り、解析部32は、図14に示したコンテンツ一覧画面50を再生部33により表示部34に表示させる。これにより、次の文字の入力が行われる。なお、何文字目を入力する場合でも同様のコンテンツ一覧画面50が表示部34に表示される。
【0125】
4文字目の文字入力が行われ、ステップS400において入力文字を判別して記憶すると、確認部23は、ステップS430において、記憶した入力文字の文字数が認証用のパスワードの文字数に達したと判断し(ステップS430:YES)、ステップS460に進む。
【0126】
ステップS460では、確認部23は、入力文字を記憶順に配列した入力文字列がパスワードと合致するか否かを判断する。合致すると判断した場合(ステップS460:YES)、ステップS470において、確認部23は、クライアント装置3を認証し、そのクライアント特定情報を認証DB24の許可リストに登録する。
【0127】
入力文字列がパスワードと合致しないと判断した場合(ステップS460:NO)、ステップS480において、確認部23は、パスワード認証に失敗したものとして、クライアント装置3のクライアント特定情報を認証DB24の拒否リストに登録する。以上により、クライアント装置3の認証処理が終了する。
【0128】
ステップS470でクライアント装置3の認証が成功して許可リストへの登録を完了すると、確認部23は、ユーザに再ブラウズを促す再ブラウズ指示画面(図示せず)の画像データを応答生成部25に生成させ、これをクライアント装置3に送信させる。
【0129】
再ブラウズ指示画面の画像データを受信したクライアント装置3の再生部33は、再ブラウズ指示画面を表示部34に表示させる。再ブラウズ指示画面には、例えば、「認証が完了しました。再度ブラウズしてください。」のようなメッセージが表示される。
【0130】
その後、クライアント装置3からコンテナID=‘0’を含むブラウズ要求信号をサーバ装置2Aに送信することで、「Audio」、「Video」等のコンテンツ用コンテナのコンテナ情報がサーバ装置2Aからクライアント装置3に返信される。その後、ブラウズ要求信号、ブラウズ応答信号の送受信が繰り返されてコンテンツ用コンテナの階層を辿り、最終的にユーザがコンテンツの再生を指示する操作を行うことにより、コンテンツ要求信号がクライアント装置3からサーバ装置2Aに送信される。これに応じて、サーバ装置2Aからコンテンツがクライアント装置3に送られ、通常のコンテンツの再生が行われる。
【0131】
図15は、サーバ装置2AがステップS340において認証DB24に未登録のクライアント装置3に送信するブラウズ応答信号におけるブラウズ応答の記述例を示す図である。なお、ステップS310においてクライアント装置3が送信するブラウズ要求信号におけるブラウズ要求の記述は、第1の実施の形態で示した図5と同様である。
【0132】
図15において、破線で囲まれた部分には、A〜Zの各文字入力用コンテンツのコンテンツ名およびURLが記述されている。
【0133】
図15の記述は、第1の実施の形態で示した図6の記述に対し、コンテンツ用コンテナのコンテナ情報に関する記述部分を、文字入力用コンテンツのコンテンツ情報に関する記述に置き換えたものである。このため、クライアント装置3の解析部32は、文字入力用コンテンツのコンテンツ情報を含むブラウズ応答信号を受信した場合でも、図6のような通常のコンテンツ用コンテナのコンテナ情報を含むブラウズ応答信号を受信した場合と同様の処理により、図14に示したコンテンツ一覧画面50を表示部34に表示させることができる。
【0134】
そして、ユーザがコンテンツ一覧画面50から文字入力用コンテンツを選択する操作を行うと、クライアント装置3の要求生成部37は、選択された文字入力用コンテンツのURLを含むブラウズ応答信号を生成し、これをサーバ装置2Aに送信する。そして、このブラウズ応答信号を受信したサーバ装置2Aの確認部23が、URLに基づき、クライアント装置3におけるパスワード入力のための文字の入力を認識する。このような通信を行うことにより、サーバ装置2は、認識した入力文字に基づいて、クライアント装置3のパスワード認証を行う。
【0135】
このように、文字入力用コンテンツのコンテンツ情報を用いることで、第3の実施の形態においても、サーバ装置2Aとクライアント装置3と間の通信に独自の拡張を行うことなく、サーバ装置2Aにおいてクライアント装置3の認証を行うことができる。
【0136】
なお、文字入力用コンテンツは、前述したような、JPEG画像からなる静止画コンテンツに限らず、他のフォーマットの静止画コンテンツでもよいし、動画コンテンツや音楽コンテンツでもよい。文字入力用コンテンツとして動画コンテンツや音楽コンテンツを用いれば、動画や音声によりユーザに文字入力を促すことができる。
【0137】
また、本実施の形態においても、パスワードの文字はアルファベットに限らず、文字入力用コンテンツの数やコンテンツ名を変えることで、文字種を変えることができる。パスワードの文字数も変えることが可能である。
【0138】
本実施の形態では、文字入力用コンテンツの一部がそのままパスワード入力用の文字に対応するものとしたが、この場合、ネットワーク・パケットの傍受によりパスワードが盗まれるおそれがある。そこで、サーバ装置2Aにおいて変換テーブルを用意し、クライアント装置3によるアクセスの度に、パスワード入力用の文字部分を変換テーブルによって置き換えたURLを用いるようにしてもよい。これにより、安全性を向上できる。
【0139】
(第4の実施の形態)
図16は、第4の実施の形態に係るコンテンツ再生システムの構成を示すブロック図である。図16に示すように、コンテンツ再生システム1Bは、図11に示した第2の実施の形態のコンテンツ再生システム1Aに対し、サーバ装置2Aをサーバ装置2Bに置き換えたものである。
【0140】
サーバ装置2Bは、図11のサーバ装置2Aに対し、対応テーブル記憶部29を追加した構成である。
【0141】
対応テーブル記憶部29は、図17に示すような対応テーブル60を記憶している。本実施の形態では、後述するように、確認部23は、動画コンテンツである文字入力用コンテンツ(文字入力用動画コンテンツ)の再生停止位置に基づいて、クライアント装置3における文字の入力を認識し、認識した文字に基づいてパスワード認証を行う。対応テーブル60は、この確認部23による入力文字の判別に用いられるものであり、その内容については後述する。
【0142】
本実施の形態では、文字入力用コンテンツDB28は、文字入力用動画コンテンツを格納している。本実施の形態では、文字入力用動画コンテンツは、アルファベットの各文字(A〜Z)に対応する映像が順次切り替わる動画コンテンツであるものとする。また、文字入力用コンテンツDB28は、文字入力用動画コンテンツのコンテンツ情報を格納している。文字入力用動画コンテンツのコンテンツ情報は、コンテンツ名、文字入力用動画コンテンツの所在を示すURLを含む。
【0143】
次に、サーバ装置2Bでクライアント装置3を認証する処理について、図18、図19のフローチャートを参照して説明する。
【0144】
図18のステップS510〜S530の処理は、第3の実施の形態で説明した図12のステップS310〜S330と同様であるため説明を省略する。
【0145】
ステップS530において、クライアント装置3が認証DB24に登録済みでないと判断した場合、(ステップS530:NO)、確認部23は、ステップS540において、応答生成部25に文字入力用動画コンテンツのコンテンツ情報を含むブラウズ応答信号を生成させ、これを通信部21を介してクライアント装置3に送信させる。
【0146】
ここで、ブラウズ応答信号には、文字入力用動画コンテテンツのコンテンツ情報として、コンテンツ名、および文字入力用動画コンテンツの所在を示すURLが含まれる。文字入力用動画コンテンツのコンテンツ名としては、例えば、‘password’のような名前が付与されている。また、文字入力用動画コンテテンツのURLは、例えば、URL=‘http://192.168.0.100/password/password.mpg’のようになっている。
【0147】
ステップS550では、クライアント装置3の解析部32は、サーバ装置2Bからのブラウズ応答信号を通信部31を介して受信し、これを解析する。
【0148】
次いで、ステップS560において、解析部32は、ブラウズ応答信号に含まれる文字入力用動画コンテンツのコンテンツ情報に基づいて、再生部33によりコンテンツ一覧画面を表示部34に表示させる。
【0149】
ここで表示されるコンテンツ一覧画面は、第3の実施の形態で説明した図14のコンテンツ一覧画面50と同様の画面構成である。ただし、文字入力用動画コンテンツは1つだけのため、アイコンおよびタイトル表示欄は1つだけの表示となる。
【0150】
ユーザは、パスワード入力を行う際、操作受付部36に対して、コンテンツ一覧画面から文字入力用動画コンテンツを選択する操作を行う。
【0151】
ステップS570では、要求生成部37は、操作受付部36からの操作信号に基づき、コンテンツ一覧画面から文字入力用動画コンテンツが選択されたか否かを判断する。選択されていないと判断した場合(ステップS570:NO)、要求生成部37は、文字入力用動画コンテンツが選択されるまでS570の処理を繰り返す。
【0152】
文字入力用動画コンテンツが選択されたと判断した場合(ステップS570:YES)、ステップS580において、要求生成部37は、文字入力用動画コンテンツのURLを含むコンテンツ要求信号を生成し、これを通信部31を介してサーバ装置2に送信する。
【0153】
次いで、ステップS590において、サーバ装置2Bの解析部22は、クライアント装置3からのコンテンツ要求信号を通信部21を介して受信し、これを解析する。解析部22は、コンテンツ要求信号に含まれる文字入力用動画コンテンツのURLを確認部23に通知する。
【0154】
次いで、S600において、確認部23は、解析部22から通知されたURLに基づき、応答生成部25に、文字入力用コンテンツDB28に格納された文字入力用動画コンテンツのデータのクライアント装置3への送信を開始させる。
【0155】
ステップS610では、クライアント装置3の解析部32は、サーバ装置2Bからの文字入力用動画コンテンツのデータを通信部31を介して受信し、再生部33により文字入力用動画コンテンツの再生を開始させる。これにより、‘A’を表示する映像から表示部34の表示が始まり、その後‘B’→‘C’と順次、表示される文字が変化していく。
【0156】
ユーザは、パスワード入力のために入力したい文字の映像が表示部34に表示されているときに、操作受付部36に対して文字入力用動画コンテンツの再生停止を指示する操作を行う。
【0157】
ステップS620では、要求生成部37は、操作受付部36からの操作信号に基づき、文字入力用動画コンテンツの再生停止が指示されたか否かを判断する。再生停止が指示されていないと判断した場合(ステップS620:NO)、要求生成部37は、再生停止が指示されるまでステップS620の処理を繰り返す。
【0158】
再生停止が指示されたと判断した場合(ステップS620:YES)、ステップS630において、要求生成部37は、文字入力用動画コンテンツのデータの送信を停止するための指示信号を生成し、これを通信部31を介してサーバ装置2Bに送信する。
【0159】
次いで、ステップS640において、サーバ装置2Bの解析部22は、クライアント装置3から送信停止の指示信号を受信すると、応答生成部25に、文字入力用動画コンテンツのデータのクライアント装置3への送信を停止させる。
【0160】
これにより、ステップS650において、クライアント装置3の再生部33は、文字入力用動画コンテンツの再生を停止する。この結果、表示部34の映像が停止する。
【0161】
ステップS660では、応答生成部25は、クライアント装置3で再生が停止されたときの文字入力用動画コンテンツ上の再生停止位置を検出する。応答生成部25は、再生停止位置を、送信済みのデータ量により検出する。例えば、応答生成部25は、文字入力用動画コンテンツのデータを送信開始から1000000バイトだけ送信した時点で送信停止した場合、そのバイト位置b=1000000を再生停止位置として検出する。バイト位置は、文字入力用動画コンテンツ上の位置を、文字入力用動画コンテンツの開始からのデータ量で示したものである。応答生成部25は、再生停止位置を検出すると、これを確認部23に通知する。
【0162】
次いで、ステップS670において、確認部23は、応答生成部25から通知された再生停止位置に基づき、対応テーブル記憶部29に記憶された対応テーブル60を参照して、クライアント装置3でのユーザ操作による入力文字を判別する。
【0163】
図20は、本実施の形態における文字入力の説明図である。図20に示すように、表示部34に表示される文字は、文字入力用動画コンテンツの再生開始から所定時間ごとに切り替わる。このように表示される各文字のバイト位置の範囲と、各文字との対応関係が、対応テーブル60に保持されている。例えば、表示部34に‘Z’の表示中にユーザ操作に応じて文字入力用動画コンテンツの再生が停止された場合、応答生成部25がその時点のバイト位置を再生停止位置として検出する。そして、確認部23は、その再生停止位置に基づき対応テーブル60を参照し、入力文字を‘Z’と判別する。
【0164】
入力文字を判別すると、確認部23は、内部の記憶部(図示せず)にこの入力文字を記憶する。
【0165】
次いで、ステップS680において、確認部23は、記憶した入力文字の文字数が認証用のパスワードの文字数に達したか否かを判断する。なお、本実施の形態でも、パスワードの文字数は4文字であるとする。確認部23は、入力文字の文字数がパスワードの文字数に達していないと判断した場合(ステップS680:NO)、ステップS540に戻る。その後、ステップS540〜S670が再度行われることで、確認部23により次の入力文字が判別、記憶される。
【0166】
4文字目の文字入力が行われ、ステップS670において入力文字を判別して記憶すると、確認部23は、ステップS680において、記憶した入力文字の文字数が認証用のパスワードの文字数に達したと判断し(ステップS680:YES)、ステップS690に進む。
【0167】
ステップS690〜S710の処理は、第3の実施の形態で説明した図13のステップS460〜S480と同様である。以上により、クライアント装置3の認証処理が終了する。
【0168】
本実施の形態において、ステップS510においてクライアント装置3が送信するブラウズ要求信号におけるブラウズ要求の記述は、第1の実施の形態で示した図5と同様である。また、サーバ装置2BがステップS540において未登録のクライアント装置3に送信するブラウズ応答信号におけるブラウズ応答の記述は、図示は省略するが、第3の実施の形態で示した図15の破線で囲まれた部分の記述を変更したものである。つまり、図15の破線で囲まれた部分の、複数の文字入力用コンテンツのコンテンツ情報に関する記述部分を、1つの文字入力用動画コンテンツのコンテンツ情報に関する記述に変更したものである。
【0169】
このため、クライアント装置3の解析部32は、第1の実施の形態で示した図6のような通常のコンテンツ用コンテナのコンテナ情報を含むブラウズ応答信号を受信した場合と同様の処理により、ステップS560においてコンテンツ一覧画面を表示部34に表示させることができる。
【0170】
そして、ユーザがコンテンツ一覧画面から文字入力用動画コンテンツを選択して再生指示する操作を行うと、サーバ装置2Bがクライアント装置3への文字入力用動画コンテンツのデータの送信を開始する。クライアント装置3は、文字入力用動画コンテンツの再生を開始する。そして、クライアント装置3においてユーザが再生を停止する指示を行うと、サーバ装置2Bの確認部23が、再生停止位置に基づき、クライアント装置3におけるパスワード入力のための文字の入力を認識する。サーバ装置2は、認識した入力文字に基づいて、クライアント装置3のパスワード認証を行う。
【0171】
このように、文字入力用動画コンテンツを用いることで、第4の実施の形態においても、サーバ装置2Bとクライアント装置3と間の通信に独自の拡張を行うことなく、サーバ装置2Bにおいてクライアント装置3の認証を行うことができる。
【0172】
また、第4の実施の形態によれば、1つの文字入力用動画コンテンツを用いるので、第3の実施の形態のように文字数分の文字入力用コンテンツを一覧表示させる必要がない。このため、クライアント装置3の表示部34が小さな表示画面しか持たないような場合でも、ユーザにパスワード入力させることが可能となる。
【0173】
なお、本実施の形態では、文字入力用コンテンツが動画コンテンツである場合で説明したが、文字入力用コンテンツは音楽コンテンツでもよい。この場合、文字入力用音楽コンテンツは、複数の文字に対応する音声が順次切り替わる音楽コンテンツとする。例えば、アルファベットの各文字を発音する音声が所定時間ごとに切り替わる音楽コンテンツとする。ユーザは、クライアント装置3で再生されて音声出力部35から出力される音楽コンテンツの音声を聞きながら、各文字に対応する位置で再生停止する操作を行うことで、パスワード入力を行うことができる。パスワード認証の具体的な処理手順については、本実施の形態で説明した文字入力用動画コンテンツを用いる場合と同様であるため、説明は省略する。
【0174】
また、本実施の形態においても、パスワードの文字はアルファベットに限らず、文字入力用コンテンツの内容を変えることで、文字種を変えることができる。パスワードの文字数も変えることが可能である。
【0175】
(第5の実施の形態)
図21は、第5の実施の形態に係るコンテンツ再生システムの構成を示すブロック図である。図21に示すように、コンテンツ再生システム1Cは、図16に示した第2の実施の形態のコンテンツ再生システム1Bに対し、サーバ装置2Bをサーバ装置2Cに置き換えたものである。
【0176】
サーバ装置2Cは、図16のサーバ装置2Bに対し、文字入力用コンテンツDB28を認証用コンテンツ記憶部30に置き換えた構成である。
【0177】
認証用コンテンツ記憶部30は、認証用コンテンツを格納している。本実施の形態では、認証用コンテンツは、異なるジャンル(ポップス、クラシック等)の音楽が順次切り替わる音楽コンテンツであるものとする。また、認証用コンテンツ記憶部30は、認証用コンテンツのコンテンツ情報を格納している。認証用コンテンツのコンテンツ情報は、コンテンツ名、認証用コンテンツの所在を示すURLを含む。
【0178】
本実施の形態では、対応テーブル記憶部29は、図22に示すような対応テーブル70を記憶している。本実施の形態では、後述するように、確認部23は、認証用コンテンツの再生停止位置に基づいて、クライアント装置3の認証を行う。対応テーブル70は、この確認部23によるクライアント装置3の認証に用いられるものであり、その内容については後述する。
【0179】
次に、サーバ装置2Cでクライアント装置3を認証する処理について、図23、図24のフローチャートを参照して説明する。
【0180】
図23のステップS810〜S830の処理は、第3の実施の形態で説明した図12のステップS310〜S330と同様であるため説明を省略する。
【0181】
ステップS830において、クライアント装置3が認証DB24に登録済みでないと判断した場合(ステップS830:NO)、確認部23は、ステップS840において、応答生成部25に認証用コンテンツのコンテンツ情報を含むブラウズ応答信号を生成させ、これを通信部21を介してクライアント装置3に送信させる。
【0182】
ここで、ブラウズ応答信号には、認証用コンテテンツのコンテンツ情報として、コンテンツ名、および認証用コンテンツの所在を示すURLが含まれる。
【0183】
ステップS850では、クライアント装置3の解析部32は、サーバ装置2Cからのブラウズ応答信号を通信部31を介して受信し、これを解析する。
【0184】
次いで、ステップS860において、解析部32は、ブラウズ応答信号に含まれる認証用コンテンツのコンテンツ情報に基づいて、再生部33によりコンテンツ一覧画面を表示部34に表示させる。
【0185】
ここで表示されるコンテンツ一覧画面は、第3の実施の形態で説明した図14のコンテンツ一覧画面50と同様の画面構成である。ただし、認証用コンテンツは1つだけのため、アイコンおよびタイトル表示欄は1つだけの表示となる。
【0186】
ユーザは、クライアント装置3の認証のための操作を行う際、操作受付部36に対して、コンテンツ一覧画面から認証用コンテンツを選択する操作を行う。
【0187】
ステップS870では、要求生成部37は、操作受付部36からの操作信号に基づき、コンテンツ一覧画面から認証用コンテンツが選択されたか否かを判断する。選択されていないと判断した場合(ステップS870:NO)、要求生成部37は、認証用コンテンツが選択されるまでS870の処理を繰り返す。
【0188】
認証用コンテンツが選択されたと判断した場合(ステップS870:YES)、ステップS880において、要求生成部37は、認証用コンテンツのURLを含むコンテンツ要求信号を生成し、これを通信部31を介してサーバ装置2に送信する。
【0189】
次いで、ステップS890において、サーバ装置2Cの解析部22は、クライアント装置3からのコンテンツ要求信号を通信部21を介して受信し、これを解析する。解析部22は、コンテンツ要求信号に含まれる認証用コンテンツのURLを確認部23に通知する。
【0190】
次いで、S900において、確認部23は、解析部22から通知されたURLに基づき、応答生成部25に、認証用コンテンツ記憶部30に格納された認証用コンテンツのデータのクライアント装置3への送信を開始させる。
【0191】
ステップS910では、クライアント装置3の解析部32は、サーバ装置2Cからの認証用コンテンツのデータを通信部31を介して受信し、再生部33により認証用コンテンツの再生を開始させる。これにより、音声出力部35による認証用コンテンツの音声の出力が始まり、順次、異なるジャンルの音楽が再生されていく。
【0192】
ユーザは、クライアント装置3の認証のために予め決められたジャンルの音楽が音声出力部35から出力されているときに、操作受付部36に対して認証用コンテンツの再生停止を指示する操作を行う。
【0193】
ステップS920では、要求生成部37は、操作受付部36からの操作信号に基づき、認証用コンテンツの再生停止が指示されたか否かを判断する。再生停止が指示されていないと判断した場合(ステップS920:NO)、要求生成部37は、再生停止が指示されるまでステップS920の処理を繰り返す。
【0194】
再生停止が指示されたと判断した場合(ステップS920:YES)、ステップS930において、要求生成部37は、認証用コンテンツのデータの送信を停止するための指示信号を生成し、これを通信部31を介してサーバ装置2Cに送信する。
【0195】
次いで、ステップS940において、サーバ装置2Cの解析部22は、クライアント装置3から送信停止の指示信号を受信すると、応答生成部25に、認証用コンテンツのデータのクライアント装置3への送信を停止させる。
【0196】
これにより、ステップS950において、クライアント装置3の再生部33は、認証用コンテンツの再生を停止する。この結果、音声出力部35からの音声出力が停止する。
【0197】
ステップS960では、応答生成部25は、クライアント装置3で再生が停止されたときの認証用コンテンツ上の再生停止位置を検出し、これを確認部23に通知する。応答生成部25が再生停止位置を検出する方法は、第4の実施の形態と同様であり、応答生成部25は、再生停止位置を、送信済みのデータ量により検出する。
【0198】
次いで、ステップS970において、確認部23は、対応テーブル記憶部29に記憶された対応テーブル70を参照して、応答生成部25から通知された再生停止位置が、所定の許可範囲内か否かを判断する。
【0199】
図25は、本実施の形態における認証方法の説明図である。図25に示すように、音声出力部35から出力される音楽のジャンルは、認証用コンテンツの再生開始から所定時間ごとに切り替わる。各ジャンルに対応する認証コンテンツ上のバイト位置の範囲が許可範囲であるか拒否範囲であるかが、対応テーブル70に規定されている。例えば、ロックの音楽の再生中にユーザ操作に応じて認証用コンテンツの再生が停止された場合、応答生成部25がその時点のバイト位置を再生停止位置として検出する。そして、確認部23は、その再生停止位置に基づき対応テーブル70を参照し、再生停止位置が許可範囲内であると判断する。
【0200】
再生停止位置が許可範囲内であると判断した場合(ステップS970:YES)、ステップS980において、確認部23は、クライアント装置3を認証し、そのクライアント特定情報を認証DB24の許可リストに登録する。
【0201】
再生停止位置が許可範囲内でないと判断した場合(ステップS970:NO)、ステップS990において、確認部23は、認証に失敗したものとして、クライアント装置3のクライアント特定情報を認証DB24の拒否リストに登録する。以上により、クライアント装置3の認証処理が終了する。
【0202】
このように、認証用コンテンツを用いることで、第5の実施の形態においても、サーバ装置2Cとクライアント装置3と間の通信に独自の拡張を行うことなく、サーバ装置2Cにおいてクライアント装置3の認証を行うことができる。
【0203】
また、サーバ装置2Cは、認証用コンテンツの1回の再生停止によりその再生停止位置が所定範囲(許可範囲)内であるか否かに基づいてクライアント装置3の認証を行うことができ、パスワード入力等が不要なので、ユーザの手間を軽減できる。
【0204】
なお、認証用コンテンツは、音楽コンテンツに限らず、動画コンテンツでもよい。この場合、ユーザが容易に判別できるような異なるジャンルの映像が順次切り替わる動画コンテンツとする。
【0205】
上記各実施の形態のサーバ装置2〜2C、およびクライアント装置3は、CPUがプログラムを実行することによりその機能を実現するように構成できる。プログラムは、記録媒体から読みとられて装置に取り込まれてもよいし、通信ネットワーク等を介して伝送されて装置に取り込まれてもよい。
【符号の説明】
【0206】
1〜1C コンテンツ再生システム
2〜2C サーバ装置
3 クライアント装置
21 通信部
22 解析部
23 確認部
24 認証DB
25 応答生成部
26 文字入力用コンテナDB
27 コンテナ/コンテンツDB
28 文字入力用コンテンツDB
29 対応テーブル記憶部
30 認証用コンテンツ記憶部
31 通信部
32 解析部
33 再生部
34 表示部
35 音声出力部
36 操作受付部
37 要求生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツまたはコンテナに関する情報を要求する要求信号の送信元のクライアント装置が登録済みのクライアント装置であるか否かを確認する確認部と、
要求信号に対する応答信号を生成して前記送信元のクライアント装置に送信する応答生成部とを備え、
前記応答生成部は、前記送信元のクライアント装置が未登録のクライアント装置である場合、1または複数の文字に対応する、文字入力用コンテナのコンテナ特定情報を含む応答信号を生成して前記送信元のクライアント装置に送信し、
前記確認部は、前記文字入力用コンテナのコンテナ特定情報を含む応答信号を受信した前記送信元のクライアント装置から送信される要求信号に含まれる、前記送信元のクライアント装置で選択された前記文字入力用コンテナのコンテナ特定情報に基づいて、前記送信元のクライアント装置における文字の入力を認識し、認識した文字に基づいてパスワード認証を行うことを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
コンテンツまたはコンテナに関する情報を要求する要求信号の送信元のクライアント装置が登録済みのクライアント装置であるか否かを確認する確認部と、
要求信号に対する応答信号を生成して前記送信元のクライアント装置に送信する応答生成部とを備え、
前記応答生成部は、前記送信元のクライアント装置が未登録のクライアント装置である場合、1または複数の文字に対応する、文字入力用コンテンツのコンテンツ特定情報を含む応答信号を生成して前記送信元のクライアント装置に送信し、
前記確認部は、前記文字入力用コンテンツのコンテンツ特定情報を含む応答信号を受信した前記送信元のクライアント装置から送信される要求信号に含まれる、前記送信元のクライアント装置で選択された前記文字入力用コンテンツのコンテンツ特定情報に基づいて、前記送信元のクライアント装置における文字の入力を認識し、認識した文字に基づいてパスワード認証を行うことを特徴とするサーバ装置。
【請求項3】
コンテンツまたはコンテナに関する情報を要求する要求信号の送信元のクライアント装置が登録済みのクライアント装置であるか否かを確認する確認部と、
要求信号に対する応答信号を生成して前記送信元のクライアント装置に送信する応答生成部とを備え、
前記応答生成部は、前記送信元のクライアント装置が未登録のクライアント装置である場合、複数の文字に対応する映像が順次切り替わる動画コンテンツまたは複数の文字に対応する音声が順次切り替わる音楽コンテンツである文字入力用コンテンツを前記送信元のクライアント装置に送信し、
前記確認部は、前記文字入力用コンテンツを再生する前記送信元のクライアント装置において再生が停止されたときの前記文字入力用コンテンツ上の再生停止位置に基づいて、前記送信元のクライアント装置における文字の入力を認識し、認識した文字に基づいてパスワード認証を行うことを特徴とするサーバ装置。
【請求項4】
コンテンツまたはコンテナに関する情報を要求する要求信号の送信元のクライアント装置が登録済みのクライアント装置であるか否かを確認する確認部と、
要求信号に対する応答信号を生成して前記送信元のクライアント装置に送信する応答生成部とを備え、
前記応答生成部は、前記送信元のクライアント装置が未登録のクライアント装置である場合、動画コンテンツまたは音楽コンテンツである認証用コンテンツを前記送信元のクライアント装置に送信し、
前記確認部は、前記認証用コンテンツを再生する前記送信元のクライアント装置において再生が停止されたときの前記認証用コンテンツ上の再生停止位置が所定範囲内であるか否かに基づいて、前記送信元のクライアント装置の認証を行うことを特徴とするサーバ装置。
【請求項5】
クライアント装置の認証を行うサーバ装置における認証方法であって、
コンテンツまたはコンテナに関する情報を要求する要求信号の送信元のクライアント装置が登録済みのクライアント装置であるか否かを確認するステップと、
前記送信元のクライアント装置が未登録のクライアント装置である場合、1または複数の文字に対応する、文字入力用コンテナのコンテナ特定情報を含む応答信号を生成して前記送信元のクライアント装置に送信するステップと、
前記文字入力用コンテナのコンテナ特定情報を含む応答信号を受信した前記送信元のクライアント装置から送信される要求信号に含まれる、前記送信元のクライアント装置で選択された前記文字入力用コンテナのコンテナ特定情報に基づいて、前記送信元のクライアント装置における文字の入力を認識し、認識した文字に基づいてパスワード認証を行うステップと
を含むことを特徴とする認証方法。
【請求項6】
クライアント装置の認証を行うサーバ装置における認証方法であって、
コンテンツまたはコンテナに関する情報を要求する要求信号の送信元のクライアント装置が登録済みのクライアント装置であるか否かを確認するステップと、
前記送信元のクライアント装置が未登録のクライアント装置である場合、1または複数の文字に対応する、文字入力用コンテンツのコンテンツ特定情報を含む応答信号を生成して前記送信元のクライアント装置に送信するステップと、
前記文字入力用コンテンツのコンテンツ特定情報を含む応答信号を受信した前記送信元のクライアント装置から送信される要求信号に含まれる、前記送信元のクライアント装置で選択された前記文字入力用コンテンツのコンテンツ特定情報に基づいて、前記送信元のクライアント装置における文字の入力を認識し、認識した文字に基づいてパスワード認証を行うステップと
を含むことを特徴とする認証方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2012−83953(P2012−83953A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−229746(P2010−229746)
【出願日】平成22年10月12日(2010.10.12)
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】