説明

サービス提供方法/システム/プログラム、操作端末、サービス仲介装置

【課題】 利用者が複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせてサービスの提供を受ける場合に、組み合わせが可能か否かを自分で判定しなくても済み、簡単な操作によってこのようなサービスの提供を受けることができるようにする。
【解決手段】 本発明のサービス提供システムでは、複数のサービス提供装置(14〜18、31)と、サービス利用者が操作する操作端末(12)以外に、サービス仲介装置(13)をネットワークに接続する。そして、サービス仲介装置が、複数のサービス提供装置の提供するサービスを組み合わせてサービスの提供を行うことが可能か否かの判定を行うとともに、操作端末からの要求にもとづいて、各サービス提供装置にサービス提供を開始させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを利用したサービス提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットなどのネットワーク技術の普及により、ネットワークを利用したストリーミングコンテンツ配信などのさまざまなサービスの提供が可能になっている(例えば、特開2003−167785号公報(特許文献1を参照))。
【0003】
そして、次のようなサービス提供形態も原理的には可能である。すなわち、利用者がネットワークに接続された操作端末を操作して、ストリーミングコンテンツ配信サーバにストリーミングコンテンツを配信させるとともに、ストリーミングコンテンツを受信し、これをディスプレイ・スピーカなどに表示・再生させるクライアント(以下、ストリーミングコンテンツ受信クライアント)にこのストリーミングコンテンツを受信させる。これにより、利用者は、ストリーミングコンテンツ受信クライアントを介して当該ストリーミングコンテンツを視聴することが可能である。また、ストリーミングコンテンツ配信サーバとストリーミングコンテンツ受信クライアントが異なるネットワークエリアに存在する場合、利用者は操作端末を操作して2つのネットワークエリアを接続するネットワーク接続サーバを起動し、ストリーミングコンテンツ配信サーバとストリーミングコンテンツ受信クライアントを接続させる。これにより、利用者は、ストリーミングコンテンツ配信サーバとストリーミングコンテンツ受信クライアントが異なるネットワークエリアに存在する場合であっても、ストリーミングコンテンツ受信クライアントを介して当該ストリーミングコンテンツを視聴することが可能である。
【特許文献1】特開2003−167785号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、上で例示した、ストリーミングコンテンツ配信サーバによるサービス(ストリーミングコンテンツの配信)と、ストリーミングコンテンツ受信クライアントによるサービス(ストリーミングコンテンツの受信および放映)を組み合わせたサービスの提供においては、ストリーミングコンテンツ配信サーバと、ストリーミングコンテンツ受信クライアントの使用しているプロトコル、使用しているデータ形式、属するネットワークエリアなどが一致していなければならない。仮に不一致となれば、利用者はストリーミングコンテンツを視聴できない(上述したように、ネットワーク接続サーバによるサービスの提供を受けることができる場合には、属するネットワークエリアが不一致でもよい場合がある)。
【0005】
このように、複数のサービス提供装置(上の例では、ストリーミングコンテンツ配信サーバ、ストリーミングコンテンツ受信クライアント、ネットワーク接続サーバ)によるサービスを組み合わせてサービスの提供を受けるには、利用者がサービス提供装置に関する情報(上の例では、使用しているプロトコル、使用しているデータ形式、属するネットワークエリア)を収集したうえで、各サービス提供装置にサービスを提供させなければならない。なぜなら、各々のサービス提供装置によるサービス提供は有償であるのが通常であり、各々のサービス提供装置にサービスの提供を実行させてはみたものの、使用しているプロトコル、使用しているデータ形式、属するネットワークエリアなどが一致しないため、組み合わせてサービスの提供を受けることができないとなれば、各々のサービス提供装置によるサービスの提供は利用者にとって無駄となり、利用者に経済的な負担を強いることにもなるからである。また、各々のサービス提供装置に個々にサービス提供を開始させなければならないのは、利用者にとって煩雑であるといわざるを得ない。
【0006】
そこで本発明の目的は、利用者が複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせてサービスの提供を受ける場合に、組み合わせが可能か否かを自分で判定しなくても済み、簡単な操作によってこのようなサービスの提供を受けることができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明のサービス提供システムでは、複数のサービス提供装置と、サービス利用者が操作する操作端末以外に、サービス仲介装置をネットワークに接続する。そして、サービス仲介装置が、複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせてサービスの提供が可能か否かの判定を行うとともに、各サービス提供装置にサービス提供を開始させる。具体的には、以下の手順で行われる。
【0008】
まず、操作端末は、サービス利用者の入力にもとづいて、サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置をそれぞれ特定するサービス提供装置IDを、サービス仲介装置に送信する。
【0009】
次に、サービス仲介装置は、操作端末からサービス提供装置IDを受信すると、これにもとづいて、サービス提供装置情報が記録されたデータベースから、受信したサービス提供装置IDに対応するサービス提供装置情報を抽出する。
【0010】
次に、サービス仲介装置は、抽出したサービス提供装置情報にもとづいて、サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせてサービスの提供を行うことが可能か否かの判定を行い、この判定結果を操作端末に送信する。
【0011】
次に、サービス仲介装置は、サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせてサービスの提供を行うことが可能な場合、抽出したサービス提供装置情報にもとづいて、サービス利用者の選択した各サービス提供装置にサービスの提供を開始させる順序を決定する。
【0012】
次に、操作端末は、サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせてサービスの提供を行うことが可能である旨の判定結果を受信した場合、サービス利用者の入力にもとづいて、サービス提供要求をサービス仲介装置に送信する。
【0013】
最後に、サービス仲介装置は、操作端末からサービス提供要求を受信すると、サービス利用者の選択した各サービス提供装置に上記順序でサービス提供を開始させる。
【0014】
また、本発明のサービス提供システムでは、操作端末で組み合わせの1部(例えば1つのサービス提供装置)を選択し、サービス仲介装置で組み合わせを完成させることも可能である。具体的には、以下の手順で行われる。
【0015】
まず、操作端末が、サービス利用者の入力にもとづいて、サービス利用者の選択したサービス提供装置を特定するサービス提供装置IDを、サービス仲介装置に送信する。
【0016】
次に、サービス仲介装置が、操作端末からサービス提供装置IDを受信すると、これにもとづいて、サービス提供装置情報が記録されたデータベースから、受信したサービス提供装置IDに対応するサービス提供装置情報を抽出するとともに、上記データベースに記録されている他のサービス提供装置のサービス提供装置情報も抽出する。
【0017】
次に、サービス仲介装置が、抽出したサービス提供装置情報にもとづいて、サービス利用者の選択したサービス提供装置によるサービスと、他のサービス提供装置によるサービスとを組み合わせてサービスの提供を行うことが可能か否かの判定を行うことにより、サービス利用者の選択したサービス提供装置によるサービスと組み合わせてサービスの提供を行うことができるサービス提供装置の組み合わせを生成し、生成した組み合わせ結果を操作端末に送信する。
【0018】
次に、サービス仲介装置が、抽出したサービス提供装置情報にもとづいて、組み合わせに含まれる各サービス提供装置にサービス提供を開始させる順序を決定する。
【0019】
次に、操作端末が、組み合わせ結果を受信すると、サービス利用者の入力にもとづいて、サービス利用者の選択した組み合わせについてのサービス提供要求をサービス仲介装置に送信する。
【0020】
最後に、サービス仲介装置が、操作端末からサービス提供要求を受信すると、サービス利用者の選択した組み合わせに含まれる各サービス提供装置に上記順序でサービス提供を開始させる。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、本発明によれば、サービス仲介装置が、サービス利用者の選択したサービス提供装置によるサービスを組み合わせてサービスの提供が可能か否かを判定し、可能な場合にのみ、サービス利用者の操作する操作端末にサービスの提供を要求させたり、サービス利用者の選択したサービス提供装置によるサービスと組み合わせてサービスを提供することが可能なサービス提供装置の組み合わせを生成し、生成された組み合わせの1つにつき、サービス利用者の操作する操作端末にサービスの提供を要求させたりするので、個々のサービス提供装置に無駄にサービスを提供させることもない。また、サービス利用者は、個々のサービス提供装置にサービスを提供させるという煩雑な操作を行う必要は全くなく、操作端末を操作して、1回のサービス提供要求をサービス仲介装置に送信するだけで、複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせたサービスの提供を受けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
次に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
以下では、本発明の複数のサービス提供装置よるサービス提供を、IDP(IDentity Provider) on IC chipと呼称される方式と組み合わせたサービス提供システムを例にとり、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
【0024】
IDP on IC chipとは、利用者に関する情報(公的な機関やインターネットサービスプロバイダなどにより記録してもらった利用者の氏名、住所、生年月日などの情報や、インターネットサービスプロバイダの会員番号などの情報)と、購入したサービスの利用権(その実体は、サービス提供業者などにより記録してもらった当該サービスの利用条件)をICカードや携帯電話などの携帯装置に記憶させ、利用者が操作端末を操作してサービス提供装置からサービスの提供を受けようとするときに、サービスの提供を受けるための認証処理を携帯装置に行わせるものである。すなわち、携帯装置は、提供を受けようとするサービスの利用条件(利用権)が携帯装置内に記憶されているかを調べ、記憶されている場合には、同じく携帯装置内に記憶されている利用者に関する情報との整合性を判定する。そして、これらが整合している場合にのみ、利用者はサービスの提供を受けることができる。
【0025】
IDP on IC chip方式を採用することにより、利用者に関する情報が携帯装置から漏洩するのを防止することができ、プライバシー保護に資することになる。また、利用者は、携帯装置を携帯していれさえすれば、出先にある操作端末を操作して、希望のサービスの提供を受けることが可能になる。
【0026】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態のサービス提供システムについて、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態のサービス提供システムは、ネットワークに設けたサービス仲介装置が、利用者の選択したサービス提供装置によるサービスを組み合わせてサービスの提供が可能か否かを判定し、可能な場合にのみ、利用者の操作する操作端末にサービスの提供を要求させるシステムである。
【0027】
図1を参照すると、本実施形態のサービス提供システムの構成を示すブロック図が示されている。本実施形態のサービス提供システムは、ICカード11と、操作端末12と、サービス仲介装置13と、サービス提供装置A〜F(14〜18、31)と、サービス提供装置情報データベース40を含む。
【0028】
ICカード11は、操作端末12に備えられたICカードリーダ/ライタを介して、操作端末12との間で情報のやり取りを行う。サービス仲介装置13と、サービス提供装置A 14と、サービス提供装置B 15と、サービス提供装置C 16と、サービス提供装置E 17と、サービス提供装置F 18は、ネットワークI 10に接続されている。サービス提供装置D 31は、ネットワークII 30に接続されている。ネットワークI 10とネットワークII 30は、ルーター20により相互に接続されている。サービス提供装置情報データベース40は、不図示のネットワークなどを介してサービス仲介装置13に接続されている。なお、ネットワークの配置および装置のネットワークへの配置はあくまで例示にすぎない。
【0029】
ICカード11は、サービスの提供を受けようとする利用者によって携帯される携帯装置である。ICカード11を携帯する利用者は、操作端末12が設置されている場所まで赴き、ICカード11を、操作端末12に備えられたICカードリーダ/ライタと通信可能な状態に置くことにより、本実施形態のサービス提供システムによるサービスを受けることができる。ICカード11は、以下で詳細に説明するように、ICカード11を所有する利用者の利用者情報(公的な機関やインターネットサービスプロバイダなどによりICカード11に記録してもらう)と、当該利用者が購入したサービスの利用権(その実体は、サービス提供業者などによりICカード11に記録してもらった当該サービスの利用条件)を記録している。そして、ICカード11は、利用者がこれから提供を受けようとするサービスの利用条件が記録されているかを判断し、そのうえで、利用者情報が、利用条件を満足しているか否かを判断する認証処理を行う。このように、認証処理をICカード11内で行うようにすることにより、利用者情報が操作端末12にさえも流出することがなく、プライバシー保護を全うできる。なお、ICカード11は、不正書き換え防止処理が施されている。
【0030】
操作端末12は、ICカード11を操作端末12に備えられたICカードリーダ/ライタと通信可能な状態に置いた利用者により操作される端末である。ICカード11による認証が成功した利用者は、操作端末12を操作することにより、ネットワークI 10、ネットワークII 30を介して、サービス提供装置A〜F(14〜18、31)から各種のサービスを受けることになる。具体的には、利用者は、操作端末12を操作することにより、操作端末12から利用可能なサービス提供装置の中からサービス提供装置を1つ選択して希望するサービスの提供を受けたり、複数のサービス提供装置を組み合わせて希望するサービスの提供を受けたりする。本実施形態のサービス提供装置では、後者の場合に主眼が置かれている。そして、複数のサービス提供装置を組み合わせてサービスの提供が可能か否かを判断するのが、次のサービス仲介装置13である。
【0031】
サービス仲介装置13は、操作端末12を操作している利用者が選択した複数のサービス提供装置を組み合わせて、サービスの提供を行うことが可能か否かを判断する装置である。サービス提供装置にも様々な種類がある。例えば、提供するサービスのデータ形式や使用しているプロトコルにも様々な種類がある。また、例えば、コンテンツを配信するサーバであったり、コンテンツの配信を受けてそれを表示するクライアントであったりする。そこで、操作端末12を操作している利用者が選択した複数のサービス提供装置の組み合わせが適切か否かを判断することが必要になるが、このような判断を行うのがこのサービス仲介装置13である。サービス仲介装置13は、サービス提供装置に関するこうした情報が保存されているサービス提供装置情報データベース40と接続可能であり、サービス提供装置情報データベース40に保存されている情報をもとに、操作端末12を操作している利用者が選択した複数のサービス提供装置の組み合わせが可能か否かを判断する。
【0032】
サービス提供装置A〜F(14〜18、31)は、各種のサービスを利用者に提供する装置である。サービス提供装置A〜F(14〜18、31)に関する情報は、サービス提供装置情報データベース40に保存されている。
【0033】
表1を参照すると、サービス提供装置情報データベース40に保存されているサービス提供装置情報の一例が示されている。なお、表1の内容および表1の内容を利用して説明される以下の本実施形態の説明(本実施形態のサービス提供システムの各部の構成および動作の説明を含む)は、具体的なイメージを与えることにより本実施形態の理解を促進するための単なる例示にすぎない。
【0034】
【表1】

【0035】
表1に示したように、サービス提供装置情報データベース40には、サービス提供装置ID(図1の各サービス提供装置に付されたアルファベットと同じ)ごとに、提供サービスID、使用プロトコル、サーバ/クライアント等種別、使用データ形式、エリアIDが保存されている。まず、提供サービスIDは、サービス提供装置が提供するサービスを識別するためのIDである。次に、使用プロトコルは、サービス提供装置(サーバまたはクライアント)が使用するプロトコルである。次に、サーバ/クライアント等種別は、当該サービス提供装置がサーバなのか、クライアントなのか、ネットワーク接続サーバなのか、各種の変換サーバ(プロトコル変換サーバ、サーバ/クライアント等種別変換サーバ、データ形式変換サーバ)なのかを識別するものである。表1では、サービス提供装置C、Dが、コンテンツを配信するサーバであり、サービス提供装置A、Bが、コンテンツの配信を受けて、これをディスプレイなどに表示するクライアント(なお、サービス提供装置A、Bは、操作端末12の近傍、つまり、操作端末12を操作する利用者がディスプレイなどを見ることが可能な位置に配置されているものとする)であり、サービス提供装置Eが、サーバとクライアントが異なるネットワークに存在するときにこれらを接続するネットワーク接続サーバであり、サービス提供装置Fが、サーバとクライアントが異なるプロトコルを有するときに、いずれか一方のプロトコルを他方のプロトコルに変換するプロトコル変換サーバであるとする。次に、使用データ形式は、サーバまたはクライアントとなるサービス提供装置が使用しているデータ形式である。最後に、エリアIDは、サービス提供装置が接続するネットワークを識別するID(図1の各ネットワークに付されたローマ数字と同じ)である。
【0036】
次に、本実施形態のサービス提供システムの各部の構成について、図面を参照して詳細に説明する。
【0037】
図2Aを参照すると、ICカード11の内部構成を示すブロック図が示されている。ICカード11は、認証処理部111と、利用者情報保存部112と、利用条件保存部113を含む。
【0038】
認証処理部111は、操作端末12からサービスを識別するためのサービスIDを受信する。そして、このサービスIDをもとに、当該サービスの利用条件を利用条件保存部113から抽出する。そして、利用者情報保存部112に保存されている利用者情報が、抽出された利用条件を満たすか否かを判定する認証処理を行う。そして、認証結果を操作端末12に送信する。
【0039】
利用者情報保存部112は、利用者に関する情報が保存されている。利用者情報とは、例えば、氏名、住所、生年月日などの情報や、インターネットサービスプロバイダの会員番号などの情報である。前者のような個人を識別する情報は、例えば、公的な機関によって利用者情報保存部112に記録される。そして、後者のような情報は、当該インターネットサービスプロバイダなどによって利用者情報保存部112に記録される。
【0040】
利用条件保存部113は、図2Bに示すように、サービスの利用条件がサービスIDごとに保存されている(図2Bの例では、サービスa、b、d、eの利用条件が保存されている)。利用条件とは、例えば、18歳以上であること(年齢制限)、あるインターネットサービスプロバイダの会員であること(会員制限)などの条件である。利用条件は、ICカード11を所有する利用者が、サービスを利用する利用権を購入した際に、サービスの利用権を販売する業者などによって利用者情報保存部112に記録される。(図2Bの例では、このICカードを所有する利用者は、サービスa、b、d、eの利用権を有しており、これらのサービスの利用条件が利用条件保存部113に保存されている)。
【0041】
図3Aを参照すると、操作端末12の内部構成を示すブロック図が示されている。操作端末12は、認証処理部121と、サービス提供装置選択部122と、サービス提供装置一覧保存部123と、サービス提供要求送信部124を含む。
【0042】
サービス提供装置選択部122は、サービス提供装置一覧保存部123に保存されているサービス提供装置一覧を表示し、このなかから、利用者の操作により、複数のサービス提供装置を選択する。
【0043】
サービス提供装置一覧保存部123は、操作端末12を操作することによりサービスの提供を受けることができるサービス提供装置IDおよびサービスIDの一覧が保存されている。サービス提供装置一覧保存部123に保存されているサービス提供装置IDおよびサービスIDは、サービス仲介装置13を介して、サービス提供装置情報データベース40から取得されたものである。
【0044】
なお、サービス提供装置選択部122は、サービス提供装置一覧保存部123に保存されているサービス提供装置一覧だけではなく、ICカード11に格納されているプライベートなサービス一覧も表示するようにしてもよい。
【0045】
サービス提供装置選択部122は、選択したサービス提供装置のサービス提供装置ID(選択情報)を、サービス仲介装置13に送信する。そして、サービス仲介装置から、選択したサービス提供装置を組み合わせてサービスの提供を受けることが可能である旨の通知である組み合わせ可能通知を受信する。組み合わせ可能通知を受信すると、その旨をサービス提供要求送信部124に送信する。また、選択したサービス提供装置が提供するサービスのサービスIDを認証処理部121に送信する。
【0046】
サービス提供装置選択部122は、図3Bに示すように、例えばGUI(Graphical User Interface)を用いて構成してもよい。図3Bにおいて、各サービス提供装置を示すアイコンが操作端末12の表示画面の左側に配列されている。利用者は、マウスを使って、選択したいアイコンをドラッグし、これらを組み合わせる。そして、組み合わせが決定したら、決定ボタンをマウスでクリックする。決定ボタンをクリックすると、選択したサービス提供装置のサービス提供装置ID(選択情報)がサービス仲介装置13に送信される。
【0047】
認証処理部121は、サービス提供装置選択部122から、利用者が選択したサービス提供装置の提供しているサービスのサービスIDを受信する。そして、サービスIDをICカード11に送信し、その返答として、認証結果を受信する。そして、ICカード11から認証が成功した旨の認証結果を受信すると、その旨をサービス提供要求送信部124に送信する。
【0048】
サービス提供要求送信部124は、認証処理部121から認証が成功した旨の通知、および、サービス提供装置選択部122から組み合わせ可能通知を受信した旨の通知を受信すると、サービス仲介装置13にサービス提供要求を送信する。
【0049】
図4Aを参照すると、サービス仲介装置13の内部構成を示すブロック図が示されている。サービス仲介装置13は、選択情報受信部131と、サービス提供装置情報取得部132と、サービス提供装置情報保存部133と、組み合わせ判定部134と、実行順序決定部135と、組み合わせ可能通知送信部136と、サービス提供要求送信部137を含む。
【0050】
選択情報受信部131は、操作端末12のサービス提供装置選択部122から利用者によって選択されたサービス提供装置のサービス提供装置IDを受信する。そして、サービス提供装置IDをサービス提供装置情報取得部132に送信する。
【0051】
サービス提供装置情報取得部132は、選択情報受信部131から受信したサービス提供装置IDをもとに、サービス提供装置情報データベース40を検索し、当該サービス提供装置に関するサービス提供装置情報を取得する。そして、取得したサービス提供装置情報をサービス提供装置情報保存部133に一時的に保存する。
【0052】
サービス提供装置情報保存部133は、サービス提供装置情報取得部132が取得したサービス提供装置情報を一時的に保存する。
【0053】
組み合わせ判定部134は、サービス提供装置情報保存部133に保存されたサービス提供装置情報をもとに、利用者によって選択されたサービス提供装置を組み合わせてサービスの提供を受けることが可能か否かを判定する。
【0054】
図4Bを参照すると、組み合わせ判定の処理手順を説明するためのフローチャートが示されている。
【0055】
まず、ステップ401で、組み合わせに含まれるサービス提供装置の使用しているプロトコル(プロトコルを有するのはサーバとクライアントのみ)が一致するか否かを判断する。一致すれば、本ステップはクリアされる。また、使用しているプロトコルが複数ある場合は、完全に一致しなくても、共通するプロトコルが1つでも存在すれば、本ステップはクリアされる。さらに、適切なプロトコル変換サーバが存在すれば、本ステップはクリアされる。サービス提供装置情報のうち、プロトコルから判断を行うのは、サーバ/クライアント等種別や使用データ形式はプロトコルに付随する情報であり、プロトコルごとに内容が異なるため、まずプロトコルから判断を行った方が、効率よく組み合わせ判定を行えるからである。
【0056】
次に、ステップ402で、サービス提供装置のサーバ/クライアント等種別の対応が正しいか否かを判断する。2つのサーバまたは2つのクライアントが選択されているような場合は、対応は正しくなく、本ステップはクリアされない。サーバとクライアント、または、サーバ、クライアント、ネットワーク接続サーバまたは各種の変換サーバが選択されているような場合は、対応は正しく、本ステップはクリアされる。また、2つのサーバまたは2つのクライアントが選択されているような場合であっても、適切なサーバ/クライアント等種別変換サーバが含まれている場合には、本ステップはクリアされる。使用データ形式よりも、サーバ/クライアント等種別から判断を行うのは、使用データ形式はサーバ/クライアント等種別に付随する情報であり、サーバ/クライアント等種別ごとに内容が異なるため、サーバ/クライアント等種別から判断を行った方が、効率よく組み合わせ判定を行えるからである。
【0057】
次に、ステップ403で、サービス提供装置の使用データ形式が一致するか否かを判断する(使用データ形式を有するのはサーバとクライアントのみ)。使用データ形式が一致すると、本ステップはクリアされる。使用データ形式が一致しない場合でも、適切なデータ変換サーバが含まれている場合には、本ステップはクリアされる。
【0058】
最後に、ステップ404で、サービス提供装置のエリアIDが、操作端末12およびサービス仲介装置13と同一か否か、または、操作端末12およびサービス仲介装置13と同一のエリアIDを有するネットワーク接続サーバを含むか否かを判断する。操作端末12およびサービス仲介装置13と同一のエリアIDであれば、選択されているサーバとクライアントは相互に接続可能であり、本ステップはクリアされる。いずれかが操作端末12およびサービス仲介装置13と同一エリアIDでなくても、操作端末12およびサービス仲介装置13と同じエリアIDのネットワーク接続サーバが存在すれば、選択されているサーバとクライアントは接続可能であり、本ステップはクリアされる。
【0059】
以上のステップをクリアすると、組み合わせ可能と判断される。
【0060】
表1および図2Bを用いて、具体例を説明する。パターン1として、利用者が操作端末12においてサービス提供装置A、Bを選択したとする。パターン2として、サービス提供装置A、Cを選択したとする。パターン3として、サービス提供装置B、Cを選択したとする。パターン4として、サービス提供装置B、C、Fを選択したとする。パターン5として、サービス提供装置B、Dを選択したとする。パターン6として、サービス提供装置B、D、Eを選択したとする。以下、各パターンの判定結果について説明する。
【0061】
パターン1では、サービス提供装置Aのプロトコルはhttp、ftpであり、サービス提供装置Bのプロトコルはhttpである。したがって、共通プロトコルが少なくとも1つ存在するので、ステップ401はクリアする。次に、サービス提供装置A(http)、サービス提供装置Bはともにクライアントであるので、サーバ/クライアント等種別の対応が正しくなく、ステップ402はクリアしない。よって、この時点で組み合わせは不可能と判定される。
【0062】
パターン2では、サービス提供装置Aのプロトコルはhttp、ftpであり、サービス提供装置Cのプロトコルはftpである。したがって、共通プロトコルが少なくとも1つ存在するので、ステップ401はクリアする。次に、サービス提供装置A(ftp)、サービス提供装置Cは、それぞれクライアント、サーバであるので、サーバ/クライアント等種別の対応は正しく、ステップ402はクリアする。次に、サービス提供装置A、Cの使用データ形式は、使用プロトコルがftpであるので不一致が問題にならず、ステップ403はクリアする。そして、サービス提供装置A、Cの属するネットワークのエリアIDは、ともにIであり、操作端末12およびサービス仲介装置13のエリアIDと一致するので、ステップ404はクリアする。よって、組み合わせ可能と判定される。
【0063】
もっとも、図2Bに示すように、この利用者が所有するICカードの利用条件保存部113には、サービス提供装置Cが提供するサービスcの利用条件がない(つまり、サービスcの利用権がない)ので、ICカード11による認証は失敗に終わることになる。その結果、パターン2では、組み合わせ自体は可能であるが、サービスの提供を受けることはできない。
【0064】
パターン3では、サービス提供装置B、Cのプロトコルは一致していないので、ステップ401はクリアしない。よって、この時点で組み合せ不可能と判断される。
【0065】
パターン4では、サービス提供装置B、Cのプロトコルは一致していない。しかしながら、httpとftpを相互に変換するプロトコル変換サーバFが選択されているので、ステップ401はクリアする。次に、サービス提供装置B、Cは、それぞれクライアント、サーバであるので、サーバ/クライアント等種別の対応は正しく、ステップ402はクリアする。次に、サービス提供装置B、Cの使用データ形式は、使用プロトコルがftpとなるので不一致が問題にならず、ステップ403はクリアする。次に、サービス提供装置B、C、Fの属するネットワークのエリアIDは、ともにIであり、操作端末12およびサービス仲介装置13のエリアIDと一致するので、ステップ404はクリアする。よって、組み合わせ可能と判定される。
【0066】
もっとも、図2Bに示すように、この利用者が所有するICカードの利用条件保存部113には、サービス提供装置Cが提供するサービスc、fの利用条件がない(つまり、サービスc、fの利用権がない)ので、ICカード11による認証は失敗に終わることになる。その結果、パターン4では、組み合わせ自体は可能であるが、サービスの提供を受けることはできない。
【0067】
パターン5では、サービス提供装置B、Dのプロトコルはhttpで一致しているので、ステップ401はクリアする。次に、サービス提供装置B、Dは、それぞれクライアント、サーバであるので、サーバ/クライアント等種別の対応は正しく、ステップ402はクリアする。次に、サービス提供装置B、Dの使用データ形式は、ともにapplication/pdfであるので、データ形式は一致し、ステップ403はクリアする。次に、サービス提供装置B、Dの属するネットワークのエリアIDは、それぞれI、IIであり、サービス提供装置DのエリアIDが操作端末12およびサービス仲介装置13のエリアIDであるIと一致せず、エリアIDがIのネットワーク接続サーバも選択されていないので、ステップ404はクリアしない。よって、この時点で組み合わせは不可能と判定される。ちなみに、この場合、エリアIDがIの(つまり、ネットワークIに接続された)ネットワーク接続サーバが少なくとも必要となる。
【0068】
パターン6では、サービス提供装置B、Dのプロトコルがhttpで一致しているので、ステップ401はクリアする。次に、サービス提供装置B、D、Eは、それぞれ、クライアント、サーバ、ネットワーク接続サーバであるので、サーバ/クライアント等種別の対応は正しく、ステップ402はクリアする。次に、サービス提供装置B(クライアント)、D(サーバ)の使用データ形式は、ともにapplication/pdfであるので、データ形式は一致し、ステップ403はクリアする。次に、サービス提供装置B、D、Eの属するネットワークのエリアIDは、それぞれI、II、Iであり、サービス提供装置DのエリアIDが操作端末12およびサービス仲介装置13のエリアIDであるIと一致しない。しかし、エリアIDがIのネットワーク接続サーバEが含まれているので、ステップ404はクリアする。よって、組み合わせ可能と判定される。
【0069】
パターン6では、図2Bに示すように、サービス提供装置B、D、Eの提供するサービスb、d、eの利用権があるので、利用者は、サービス提供装置B、D、Eの提供するサービスb、d、eを組み合わせたサービスの提供を受けることができる。
【0070】
実行順序決定部135は、組み合わせ判定部134が組み合わせ可能と判断した場合、サービス提供装置情報保存部133に保存されているサービス提供装置情報をもとに、サービス提供装置の実行順序を決定する。
【0071】
図4Cを参照すると、サービス提供装置のサービス提供開始順序の決定手順を示すフローチャートが示されている。まず、ステップ411で、サーバとクライアントの仲介を行うネットワーク接続サーバや各種の変換サーバにサービスの提供を開始させる。次に、サーバはクライアントからの要求を受けなければならないので、ステップ412で、クライアントよりも先にサービスの提供を開始させる。最後に、ステップ413で、クライアントにサービスの提供を開始させる。
【0072】
組み合わせ可能通知送信部136は、組み合わせ判定部134が組み合わせ可能と判断した場合、操作端末12に組み合わせ可能通知を送信する。
【0073】
サービス提供要求送信部137は、操作端末12が組み合わせ可能通知を受けて送信したサービス提供要求を受信し、実行順序決定部135が決定した順序で、各サービス提供装置にサービス提供要求を送信する。
【0074】
最後に、本実施形態のサービス提供システムの動作について、図面を参照して詳細に説明する。
【0075】
本実施形態のサービス提供システムの動作として、例えば、以下に示す3種類の動作が考えられる。第1の動作は、まず、サービス仲介装置13により組み合わせ判定を行い、組み合わせが可能な場合に、ICカード11による認証処理を行うものである。第1の動作によれば、組み合わせ可能なサービス提供装置が提供するサービスについてのみ認証処理を行うので、無駄な認証処理を省略できる。第2の動作は、利用者が操作端末12によりサービス提供装置を選択した場合、選択したサービス提供装置の提供するサービスについてICカード11で認証処理を行い、認証が成功した場合にのみ、サービス仲介装置13による組み合わせ判定を行う。第2の動作によれば、認証が成功した場合にのみ組み合わせ判定を行うので、無駄な組み合わせ判定処理を省略できる。第3の動作は、まず、操作端末12から利用可能なサービス提供装置の提供するサービスすべての認証処理をICカード11で行い、認証に成功したサービスを提供するサービス提供装置のみを操作端末12において選択可能にする。そして、利用者がこの選択可能なものから選択したサービス提供装置が組み合わせ可能か否かをサービス仲介装置13で判定する。第3の動作によれば、利用権の存在するサービスを提供するサービス提供装置のみについて組み合せ判定処理が行われるので、無駄な組み合わせ判定処理が省略できるとともに、利用者が利用権の有するサービスを提供するサービス提供装置を誤りなく選択できるようになる。
【0076】
図5を参照すると、本実施形態のサービス提供システムの第1の動作における処理手順を説明するためのシーケンス図が示されている。
【0077】
ステップ501で、操作端末12のサービス提供装置選択部122は、サービス仲介装置13の選択情報受信部131に、利用者が選択した複数のサービス提供装置を示すサービス提供装置IDを送信する。
【0078】
ステップ502で、サービス仲介装置13のサービス提供装置情報取得部132は、選択情報受信部131が受信した複数のサービス提供装置IDをもとに、サービス提供装置情報データベース40から当該サービス提供装置のサービス提供装置情報を取得する。そして、これらをサービス提供装置情報保存部133に一時的に保存する。
【0079】
ステップ503で、サービス仲介装置13の組み合わせ判定部134は、サービス提供装置情報保存部133に保存されたサービス提供装置情報にもとづいて、利用者によって選択されたサービス提供装置を組み合わせてサービスの提供を受けることが可能か否かを判定する。
【0080】
ステップ504で、サービス仲介装置13の組み合わせ判定部134が利用者によって選択されたサービス提供装置を組み合わせてサービスの提供を受けることが可能と判断した場合、サービス仲介装置13の実行順序決定部135がこれらの実行順序を決定する。
【0081】
ステップ505で、サービス仲介装置13の組み合わせ判定部134が利用者によって選択されたサービス提供装置を組み合わせてサービスの提供を受けることが可能と判断した場合、サービス仲介装置13の組み合わせ可能通知送信部136が、操作端末12のサービス提供装置選択部122に、組み合わせて実行することが可能である旨の通知を送信する。
【0082】
ステップ506で、操作端末12のサービス提供装置選択部122は、組み合わせ実行することが可能である旨の通知を受信すると、この組み合わせに含まれるサービス提供装置が提供しているサービスのサービスIDを認証処理部121に送信する。そして、操作端末12の認証処理部121は、ICカード11の認証処理部111にこのサービスIDを送信する。
【0083】
ステップ507で、ICカード11の認証処理部111は、操作端末12の認証処理部121からサービスIDを受信する。そして、このサービスIDをもとに、当該サービスの利用条件を利用条件保存部113から抽出する。そして、利用者情報保存部112に保存されている利用者情報が、抽出した利用条件を満足するか否かを判断する認証処理を行う。
【0084】
ステップ508で、ICカード11の認証処理部111は、操作端末12の認証処理部121に認証結果を送信する。
【0085】
ステップ509で、操作端末12の認証処理部121は、ICカード11の認証処理部111から認証結果を受信する。すべてのサービスで認証が成功していれば、サービス提供要求送信部124は、サービス仲介装置14のサービス提供要求送信部137にサービスの提供要求を送信する。
【0086】
ステップ510で、サービス仲介装置14のサービス提供要求送信部137は、操作端末12の認証処理部121からサービス提供要求を受信すると、実行順序決定部115が決定した順序で、各サービス提供装置を動作させ、サービスの提供を開始させる。
【0087】
図6を参照すると、本実施形態のサービス提供システムの第2の動作における処理手順を説明するためのシーケンス図が示されている。
【0088】
ステップ601で、操作端末12のサービス提供装置選択部122は、認証処理部121に、利用者が選択した複数のサービス提供装置が提供するサービスを識別するサービスIDを送信する。操作端末12の認証処理部121は、ICカードの認証処理部111にこのサービスIDを送信する。
【0089】
ステップ602で、ICカード11の認証処理部111は、操作端末12の認証処理部121からサービスIDを受信する。そして、このサービスIDをもとに、当該サービスの利用条件を利用条件保存部113から抽出する。そして、利用者情報保存部112に保存されている利用者情報が、抽出した利用条件を満足するか否かを判断する認証処理を行う。
【0090】
ステップ603で、ICカード11の認証処理部111は、操作端末12の認証処理部121に認証結果を送信する。
【0091】
ステップ604で、操作端末12のサービス提供装置選択部122は、操作端末12の認証処理部121が受信した認証結果がすべて成功の場合に限り、サービス仲介装置13の選択情報受信部131に、利用者が選択した複数のサービス提供装置を示すサービス提供装置IDを送信する。
【0092】
ステップ605で、サービス仲介装置13のサービス提供装置情報取得部132は、選択情報受信部131が受信した複数のサービス提供装置IDをもとに、サービス提供装置情報データベース40から当該サービス提供装置のサービス提供装置情報を取得する。そして、これらをサービス提供装置情報保存部133に一時的に保存する。
【0093】
ステップ606で、サービス仲介装置13の組み合わせ判定部134は、サービス提供装置情報保存部133に保存されたサービス提供装置情報にもとづいて、利用者によって選択されたサービス提供装置を組み合わせてサービスの提供を受けることが可能か否かを判定する。
【0094】
ステップ607で、サービス仲介装置13の組み合わせ判定部134が利用者によって選択されたサービス提供装置を組み合わせてサービスの提供を受けることが可能と判断した場合、サービス仲介装置13の実行順序決定部135が実行順序を決定する。
【0095】
ステップ608で、サービス仲介装置13の組み合わせ判定部134が利用者によって選択されたサービス提供装置を組み合わせてサービスの提供を受けることが可能と判断した場合、サービス仲介装置13の組み合わせ可能通知送信部136が、操作端末12のサービス提供装置選択部122に、組み合わせ実行することが可能である旨の通知を送信する。
【0096】
ステップ609で、操作端末12のサービス提供装置選択部122が組み合わせ実行することが可能である旨の通知を送信すると、サービス提供要求送信部124は、サービス仲介装置14のサービス提供要送信部137にサービスの提供要求を送信する。
【0097】
ステップ610で、サービス仲介装置14のサービス提供要送信部137は、操作端末12のサービス提供要求送信部124からサービス提供要求を受信すると、実行順序決定部115が決定した順序で、各サービス提供装置を動作させ、サービスの提供を開始させる。
【0098】
図7を参照すると、本実施形態のサービス提供システムの第3の動作における処理手順を説明するためのシーケンス図が示されている。
【0099】
ステップ701で、操作端末12のサービス提供装置選択部122は、利用可能なサービス提供装置が提供しているサービスのサービスIDを認証処理部121に送信する。そして、操作端末12の認証処理部121は、ICカード11の認証処理部111にこのサービスIDを送信する。
【0100】
ステップ702で、ICカード11の認証処理部111は、操作端末12の認証処理部121からサービスIDを受信する。そして、このサービスIDをもとに、当該サービスの利用条件を利用条件保存部113から抽出する。そして、利用者情報保存部112に保存されている利用者情報が、抽出した利用条件を満足するか否かを判断する認証処理を行う。
【0101】
ステップ703で、ICカード11の認証処理部111は、操作端末12の認証処理部121に認証結果を送信する。
【0102】
ステップ704で、操作端末12は、認証が成功したサービスを提供するサービス提供装置のみが選択可能なようにする。
【0103】
ステップ705で、操作端末12のサービス提供装置選択部122は、ネットワークを介して、サービス仲介装置13の選択情報受信部131に、利用者が選択した複数のサービス提供装置を示すサービス提供装置IDを送信する。
【0104】
ステップ706で、サービス仲介装置13のサービス提供装置情報取得部132は、選択情報受信部131が受信した複数のサービス提供装置IDをもとに、サービス提供装置情報データベース40から当該サービス提供装置のサービス提供装置情報を取得する。そして、これらをサービス提供装置情報保存部133に一時的に保存する。
【0105】
ステップ707で、サービス仲介装置13の組み合わせ判定部134は、サービス提供装置情報保存部133に保存されたサービス提供装置情報に基づいて、利用者によって選択されたサービス提供装置を組み合わせてサービスの提供を受けることが可能か否かを判定する。
【0106】
ステップ708で、サービス仲介装置13の組み合わせ判定部134が利用者によって選択されたサービス提供装置を組み合わせてサービスの提供を受けることが可能と判断した場合、サービス仲介装置13の実行順序決定部135が実行順序を決定する。
【0107】
ステップ709で、サービス仲介装置13の組み合わせ判定部134が利用者によって選択されたサービス提供装置を組み合わせてサービスの提供を受けることが可能と判断した場合、サービス仲介装置13の組み合わせ可能通知送信部136が、操作端末12のサービス提供装置選択部122に、組み合わせ実行することが可能である旨の通知を送信する。
【0108】
ステップ710で、操作端末12のサービス提供装置選択部122が組み合わせ実行することが可能である旨の通知を受信すると、サービス提供要求送信部124は、サービス仲介装置14のサービス提供要送信部137にサービスの提供要求を送信する。
【0109】
ステップ711で、サービス仲介装置14のサービス提供要送信部137は、操作端末12のサービス提供要求送信部124からサービス提供要求を受信すると、実行順序決定部115が決定した順序で、各サービス提供装置を動作させ、サービスの提供を開始させる。
【0110】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、利用者が操作端末12で複数のサービス提供装置を選択し、サービス仲介装置13でこの利用者が選択した複数のサービス提供装置の組み合わせ判定を行ったが、さらに利用者の便宜を考え、次のような実施形態も可能である。すなわち、利用者が操作端末12で、例えば視聴を希望するストリーミングコンテンツを配信するサーバを選択したとすると、サービス仲介装置13は、このサーバと組み合わせてサービス提供が可能なクライアント、ネットワーク接続サーバなどを探索し、これを操作端末12において利用者に示す(複数の組み合わせが存在する場合がある)。利用者は、操作端末12を操作して、表示された組み合わせの1つについてのサービス提供要求をサービス仲介装置13に送信する。サービス仲介装置13は、組み合わせに含まれる各サービス提供装置にサービスの実行を開始させる。
【0111】
本実施形態によれば、利用者が最初のサービス提供装置を選択した時点で組み合わせ判定が開始され、自動的に残りのサービス提供装置を選ぶので、利用者が操作端末12でサービス提供装置を選択する手間が省ける。
【0112】
図8を参照すると、第2の実施形態のサービス提供システムの動作を説明するためのフローチャートが示されている。
【0113】
ステップ801で、操作端末12のサービス提供装置選択部122は、利用者が選択した不完全の(例えば1つの)サービス提供装置のIDを、サービス仲介装置13の選択情報受信部131に送信する。
【0114】
ステップ802で、サービス仲介装置13のサービス提供装置情報取得部132は、選択情報受信部131が受信したサービス提供装置IDをもとに、サービス提供装置情報データベース40を検索し、当該サービス提供装置IDに対応するサービス提供装置情報を取得する。取得されたサービス提供装置情報は、サービス提供装置情報保存部133に一時的に保存される。
【0115】
ステップ803で、サービス仲介装置13のサービス提供装置情報取得部132は、他のサービス提供装置のサービス提供装置情報もサービス提供装置情報データベース40から取得する。取得されたサービス提供装置情報は、サービス提供装置情報保存部133に一時的に保存される。
【0116】
ステップ804で、サービス仲介装置13の組み合わせ判定部134は、ユーザが選択したサービス提供装置のサービス提供装置情報(ステップ802で取得)と、他のサービス提供装置のサービス提供装置情報(ステップ803で取得)にもとづいて、ユーザが選択したサービス提供装置と組み合わせてサービスを提供できるサービス提供装置を選択する。ユーザが選択したサービス提供装置自身を含む組み合わせは、複数のときもある。
【0117】
ステップ805で、サービス仲介装置13の実行順序決定部135は、各組み合わせにおける各サービス提供装置のサービス提供実行順序を決定する。
【0118】
ステップ806で、サービス仲介装置13の組み合わせ可能通知送信部136は、操作端末12のサービス提供装置選択部122に、サービス提供装置IDを上記組み合わせごとに送信する。
【0119】
ステップ807で、操作端末12のサービス提供装置選択部122は、受信した組み合わせを利用者に表示する。
【0120】
ステップ808で、操作端末12のサービス提供要求送信部124は、利用者の入力にもとづいて、組み合わせの1つに対するサービス提供要求を、サービス仲介装置13のサービス提供要求送信部137に送信する。
【0121】
ステップ809で、サービス仲介装置13のサービス提供要求送信部137は、組み合わせに含まれる各サービス提供装置に、上記実行順序でサービスを開始させる。
【0122】
組み合わせ判定や実行順序の決定などは、すべて第1の実施形態で説明したものを準用できる。
【0123】
(第3の実施形態)
第2の実施形態では、利用者が選択したサービス提供装置にもとづいて、サービス仲介装置13が組み合わせ可能なサービス提供装置を見つけ、これを操作端末12を介して利用者に提示したが、さらに、利用者の便宜を図るため、次のような実施形態も可能である(第3の実施形態とする)。すなわち、サービス仲介装置13(組み合わせ判定部134)が、サービス提供装置情報データベース40に記録されているサービス提供装置情報にもとづいて、あらかじめ組み合わせてサービスの提供を行うことができるサービス提供装置の組み合わせを生成しておく(組み合わせ判定方法は、第1の実施形態および第2の実施形態と同じである)。そして、サービス仲介装置13(組み合わせ可能通知送信部136)この組み合わせ結果を操作端末12(サービス提供装置選択部122)に送信する。操作端末12(サービス提供装置選択部122、サービス提供要求送信部124)は、利用者の入力にもとづいて、提示された組み合わせの中から1つの組み合わせを選択することにより、サービス提供要求をサービス仲介装置13(サービス提供要求送信部137)に送信する。そして、サービス仲介装置13(サービス提供要求送信部137)は、当該組み合わせについて決定した実行順序(実行順序の決定方法は、第1の実施形態および第2の実施形態と同じである)で、各サービス提供装置にサービス提供を開始させる。
【0124】
第2の実施形態、第3の実施形態でも、第1の実施形態の第1の動作から第3の動作のように、ICカード11と操作端末12の間で行われる認証処理を行ってもよい。第2の実施形態の場合、操作端末12では、不完全な組み合わせのサービス提供装置しか選択しないことになるので、基本的には、組み合わせ判定が終わったあとに認証処理を行う第1の動作を行うのが好ましい(利用者が選択した組み合わせについてのみ行うのが好ましい)。しかしながら、第1の動作で補完することを前提として(サービス仲介装置13が選択するサービス提供装置の提供するサービスについては別途認証処理が必要になるため)、利用者が選択した不完全な組み合わせのサービス提供装置の認証処理について、第2の動作または第3の動作を取り入れてもよい(すなわち、これらのサービス提供装置が提供するサービスについては先に認証処理を行ってもよい)。
【0125】
第3の実施形態では、利用者は何らサービス提供装置を選択しないので、組み合わせ判定が終わったあとに認証処理を行う第1の動作を行うのが好ましい(利用者が選択した組み合わせについてのみ行うのが好ましい)。なお、第3の実施形態では、最初に認証処理を行い、当該利用者が利用権を有しているサービスを提供するサービス提供装置に絞って、サービス仲介装置13が組み合わせを生成することも可能である(この場合、利用者が選択した組み合わせについてさらに認証処理を行う必要はない)。
【0126】
なお、第1から第3の実施形態の説明では、操作端末12は、単にサービス提供装置の選択に用いられるだけとしたが、それ自身、サービス提供装置としての機能を具備していてもよい。また、同様に、サービス仲介装置13もサービス提供装置としての機能を具備していてもよい。
【0127】
また、操作端末12、サービス仲介装置13は、専用のハードウェアにより実現する以外に、その機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取りが可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムを、操作端末12、サービス仲介装置13となるべきコンピュータに読み込ませて実行することにより、実現するものでもよい。コンピュータ読み取りが可能な記録媒体とは、フロッピーディスク、光磁気ディスク、CD−ROM等の記録媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク装置等の記憶装置を指す。さらに、コンピュータ読み取りが可能な記録媒体とは、インターネットを介してプログラムを送信する場合のように、短時間の間に、動的にプログラムを保持するもの(伝送媒体もしくは伝送波)、コンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含む。
【図面の簡単な説明】
【0128】
【図1】第1の実施形態のサービス提供システムの構成を示すブロック図である。
【図2A】ICカード11の内部構成を示すブロック図である。
【図2B】利用条件保存部113を説明するための図である。
【図3A】操作端末12の内部構成を示すブロック図である。
【図3B】GUIを用いてサービス提供装置選択部122を構成した操作端末12の一例を示す図である。
【図4A】サービス仲介装置13の内部構成を示すブロック図である。
【図4B】組み合わせ判定部134における処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図4C】実行順序決定部135における処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図5】第1の実施形態のサービス提供システムの第1の動作における処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図6】第1の実施形態のサービス提供システムの第2の動作における処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図7】第1の実施形態のサービス提供システムの第3の動作における処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図8】第2の実施形態のサービス提供システムの動作における処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0129】
10 ネットワークI
11 ICカード
111 認証処理部
112 利用者情報保存部
113 利用条件保存部
12 操作端末
121 認証処理部
122 サービス提供装置選択部
123 サービス提供装置一覧保存部
124 サービス提供要求送信部
13 サービス仲介装置
131 選択情報受信部
132 サービス提供装置情報取得部
133 サービス提供装置情報保存部
134 組み合わせ判定部
135 実行順序決定部
136 組み合わせ可能通知部
137 サービス提供要求送信部
14 サービス提供装置A
15 サービス提供装置B
16 サービス提供装置C
17 サービス提供装置E
18 サービス提供装置F
20 ルーター
30 ネットワークII
31 サービス提供装置D
40 サービス提供装置情報データベース
401〜404 ステップ
411〜413 ステップ
501〜510 ステップ
601〜610 ステップ
701〜711 ステップ
801〜809 ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービス利用者が、ネットワークに接続された操作端末を操作することにより、ネットワークに接続されたサービス仲介装置を介して、ネットワークに接続された複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせたサービスの提供を受けることができるサービス提供方法であって、
前記操作端末が、前記サービス利用者の入力にもとづいて、前記サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置をそれぞれ特定するサービス提供装置IDを、前記サービス仲介装置に送信する第1のステップと、
前記サービス仲介装置が、前記操作端末から前記サービス提供装置IDを受信すると、これにもとづいて、サービス提供装置情報が記録されたデータベースから、前記サービス提供装置IDに対応するサービス提供装置情報を抽出する第2のステップと、
前記サービス仲介装置が、前記第2のステップで抽出したサービス提供装置情報にもとづいて、前記サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせてサービスの提供を行うことが可能か否かの判定を行い、この判定結果を前記操作端末に送信する第3のステップと、
前記サービス仲介装置が、前記サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせてサービスの提供を行うことが可能な場合、前記第2のステップで抽出したサービス提供装置情報にもとづいて、前記サービス利用者の選択した各サービス提供装置にサービス提供を開始させる順序を決定する第4のステップと、
前記操作端末が、前記サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせてサービスの提供を行うことが可能である旨の判定結果を受信した場合、前記サービス利用者の入力にもとづいて、サービス提供要求を前記サービス仲介装置に送信する第5のステップと、
前記サービス仲介装置が、前記操作端末から前記サービス提供要求を受信すると、前記サービス利用者の選択した各サービス提供装置に前記順序でサービス提供を開始させる第6のステップを有するサービス提供方法。
【請求項2】
サービス利用者が、ネットワークに接続された操作端末を操作することにより、ネットワークに接続されたサービス仲介装置を介して、ネットワークに接続された複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせたサービスの提供を受けることができるサービス提供方法であって、
前記操作端末が、前記サービス利用者の入力にもとづいて、前記サービス利用者の選択したサービス提供装置を特定するサービス提供装置IDを、前記サービス仲介装置に送信する第1のステップと、
前記サービス仲介装置が、前記操作端末から前記サービス提供装置IDを受信すると、これにもとづいて、サービス提供装置情報が記録されたデータベースから、前記サービス提供装置IDに対応するサービス提供装置情報を抽出するとともに、前記データベースに記録されている他のサービス提供装置のサービス提供装置情報も抽出する第2のステップと、
前記サービス仲介装置が、前記第2のステップで抽出したサービス提供装置情報にもとづいて、前記サービス利用者の選択したサービス提供装置によるサービスと、他のサービス提供装置によるサービスとを組み合わせてサービスの提供を行うことが可能か否かの判定を行うことにより、前記サービス利用者の選択したサービス提供装置によるサービスと組み合わせてサービスの提供を行うことができるサービス提供装置の組み合わせを生成し、生成した組み合わせ結果を前記操作端末に送信する第3のステップと、
前記サービス仲介装置が、前記第2のステップで抽出したサービス提供装置情報にもとづいて、前記組み合わせに含まれる各サービス提供装置にサービス提供を開始させる順序を決定する第4のステップと、
前記操作端末が、前記組み合わせ結果を受信すると、前記サービス利用者の入力にもとづいて、前記サービス利用者の選択した組み合わせについてのサービス提供要求を前記サービス仲介装置に送信する第5のステップと、
前記サービス仲介装置が、前記操作端末から前記サービス提供要求を受信すると、前記サービス利用者の選択した組み合わせに含まれる各サービス提供装置に前記順序でサービス提供を開始させる第6のステップを有するサービス提供方法。
【請求項3】
前記サービス提供装置情報は、当該サービス提供装置が使用しているプロトコル情報と、当該サービス提供装置がサーバ、クライアント、ネットワーク接続サーバ、各種の変換サーバのいずれであるかを示すサーバ/クライアント等種別情報と、当該サービス提供装置が使用しているデータ形式情報と、当該サービス提供装置が接続しているネットワークのエリアID情報を含む、請求項1または2に記載のサービス提供方法。
【請求項4】
前記順序の決定は、前記サーバ/クライアント等種別情報を用いて、かつ、ネットワーク接続サーバまたは各種の変換サーバ、サーバ、クライアントの順序で行われる、請求項3に記載のサービス提供方法。
【請求項5】
前記操作端末が、前記サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせてサービスの提供を行うことが可能である旨の判定結果を受信した場合、前記サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置によるサービスをそれぞれ特定するサービスIDを、前記サービス利用者によって携帯され、前記操作端末と通信可能な状態に置かれている携帯装置に送信する第7のステップと、
前記携帯装置が、前記サービスIDにもとづいて前記携帯装置内に記録されている当該サービスの利用条件を抽出して、同じく前記携帯装置内に記録されている前記サービス利用者の利用者情報がこの利用条件を満足しているか否かを認証し、この認証結果を前記操作端末に送信する第8のステップをさらに有し、
前記操作端末は、前記サービス利用者の選択したすべてのサービス提供装置によるサービスについて前記認証が成功している旨の認証結果を受信した場合に限り、前記第5のステップを実行する、請求項1に記載のサービス提供方法。
【請求項6】
前記操作端末が、前記第1のステップの前に、前記サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置によるサービスをそれぞれ特定するサービスIDを、前記サービス利用者によって携帯され、前記操作端末と通信可能な状態に置かれている携帯装置に送信する第9のステップと、
前記携帯装置が、前記サービスIDにもとづいて前記携帯装置内に記録されている当該サービスの利用条件を抽出して、同じく前記携帯装置内に記録されている前記サービス利用者の利用者情報がこの利用条件を満足しているか否かを認証し、この認証結果を前記操作端末に送信する第10のステップをさらに有し、
前記操作端末は、前記サービス利用者の選択したすべてのサービス提供装置によるサービスについて前記認証が成功している旨の認証結果を受信した場合に限り、前記第1のステップに進む、請求項1に記載のサービス提供方法。
【請求項7】
前記操作端末が、前記第1のステップの前に、前記操作端末で選択することが可能なすべてのサービス提供装置によるサービスをそれぞれ特定するサービスIDを、前記サービス利用者によって携帯され、前記操作端末と通信可能な状態に置かれている携帯装置に送信する第11のステップと、
前記携帯装置が、前記サービスIDにもとづいて前記携帯装置内に記録されている当該サービスの利用条件を抽出して、同じく前記携帯装置内に記録されている前記サービス利用者の利用者情報がこの利用条件を満足しているか否かを認証し、この認証結果を前記操作端末に送信する第12のステップと、
前記操作端末が、前記認証結果を受信し、前記認証に成功したサービスを提供するサービス提供装置に限り、前記サービス利用者にとって選択可能にする第13のステップをさらに有する、請求項1に記載のサービス提供方法。
【請求項8】
サービス利用者が、ネットワークに接続されたサービス仲介装置を介して、ネットワークに接続された複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせたサービスの提供を受けるために操作する、ネットワークに接続された操作端末であって、
前記サービス利用者の入力にもとづいて、前記サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置をそれぞれ特定するサービス提供装置IDを、前記サービス仲介装置に送信する第1の手段と、
前記サービス仲介装置が前記サービス提供装置IDにもとづいて行う、前記サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせてサービスの提供を行うことが可能か否かの判定結果を受信し、該判定結果が前記サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせてサービスの提供を行うことが可能である旨の結果である場合、前記サービス利用者の入力にもとづいて、サービス提供要求を前記サービス仲介装置に送信する第2の手段を有する操作端末。
【請求項9】
サービス利用者が、ネットワークに接続されたサービス仲介装置を介して、ネットワークに接続された複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせたサービスの提供を受けるために操作する、ネットワークに接続された操作端末であって、
前記サービス利用者の入力にもとづいて、前記サービス利用者の選択したサービス提供装置を特定するサービス提供装置IDを、前記サービス仲介装置に送信する第1の手段と、
前記サービス仲介装置が前記サービス提供装置IDにもとづいて行う、前記サービス利用者の選択したサービス提供装置によるサービスと組み合わせてサービスの提供を行うことが可能なサービス提供装置の組み合わせ結果を受信し、前記サービス利用者の入力にもとづいて、前記サービス利用者の選択した組み合わせについてのサービス提供要求を前記サービス仲介装置に送信する第2の手段を有する操作端末。
【請求項10】
前記判定結果が前記サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせてサービスの提供を行うことが可能である旨の結果である場合、前記サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置によるサービスをそれぞれ特定するサービスIDを、前記サービス利用者によって携帯され、前記操作端末と通信可能な状態に置かれている携帯装置に送信する第3の手段をさらに有し、
前記第2の手段は、前記携帯装置が前記サービスIDにもとづいて行う認証の結果が前記第3の手段により受信され、前記サービス利用者の選択したすべてのサービス提供装置によるサービスについて前記認証が成功している場合に限り、前記サービス利用者の入力にもとづいて、サービス提供要求を前記サービス仲介装置に送信する、請求項8に記載の操作端末。
【請求項11】
前記サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置が提供するサービスをそれぞれ特定するサービスIDを、前記サービス利用者によって携帯され、前記操作端末と通信可能な状態に置かれている携帯装置に送信する第4の手段をさらに有し、
前記第1の手段は、前記携帯装置が前記サービスIDにもとづいて行う認証の結果が前記第4の手段により受信され、前記サービス利用者の選択したすべてのサービス提供装置によるサービスについて前記認証が成功している場合に限り、前記サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置をそれぞれ特定するサービス提供装置IDを、前記サービス仲介装置に送信する、請求項8に記載の操作端末。
【請求項12】
前記操作端末で選択することが可能なすべてのサービス提供装置によるサービスをそれぞれ特定するサービスIDを、前記サービス利用者によって携帯され、前記操作端末と通信可能な状態に置かれている携帯装置に送信する第5の手段をさらに有し、
前記第1の手段は、前記第5の手段により受信された、前記携帯装置が前記サービスIDにもとづいて行う認証の結果にもとづいて、前記認証が成功しているサービスを提供するサービス提供装置に限り、前記サービス利用者にとって選択可能にする、請求項8に記載の操作端末。
【請求項13】
サービス利用者が、ネットワークに接続された操作端末を操作することにより、ネットワークに接続された複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせたサービスの提供を受けるのを仲介するサービス仲介装置であって、
前記操作端末から前記サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置をそれぞれ特定するサービス提供装置IDを受信すると、これにもとづいて、サービス提供装置情報が記録されたデータベースから、前記サービス提供装置IDに対応するサービス提供装置情報を抽出する第1の手段と、
前記第1の手段が抽出したサービス提供装置情報にもとづいて、前記サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせてサービスの提供を行うことが可能か否かの判定を行い、この判定結果を前記操作端末に送信する第2の手段と、
前記サービス利用者の選択した複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせてサービスの提供を行うことが可能な場合、前記第1の手段が抽出したサービス提供装置情報にもとづいて、前記サービス利用者の選択した各サービス提供装置にサービス提供を開始させる順序を決定する第3の手段と、
前記操作端末が前記判定結果に対する応答として送信したサービス提供要求を受信すると、前記サービス利用者の選択した各サービス提供装置に前記順序でサービス提供を開始させる第4の手段を有するサービス仲介装置。
【請求項14】
サービス利用者が、ネットワークに接続された操作端末を操作することにより、ネットワークに接続された複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせたサービスの提供を受けるのを仲介するサービス仲介装置であって、
前記操作端末から前記サービス利用者の選択したサービス提供装置を特定するサービス提供装置IDを受信すると、これにもとづいて、サービス提供装置情報が記録されたデータベースから、前記サービス提供装置IDに対応するサービス提供装置情報を抽出するとともに、前記データベースに記録されている他のサービス提供装置のサービス提供装置情報も抽出する第1の手段と、
前記第1の手段が抽出したサービス提供装置情報にもとづいて、前記サービス利用者の選択したサービス提供装置によるサービスと、他のサービス提供装置によるサービスとを組み合わせてサービスの提供を行うことが可能か否かの判定を行うことにより、前記サービス利用者の選択したサービス提供装置と組み合わせてサービスの提供を行うことができるサービス提供装置の組み合わせを生成し、生成した組み合わせ結果を前記操作端末に送信する第2の手段と、
前記第1の手段が抽出したサービス提供装置情報にもとづいて、前記組み合わせに含まれる各サービス提供装置にサービス提供を開始させる順序を決定する第3の手段と、
前記操作端末が前記組み合わせ結果の応答として送信した、前記サービス利用者が選択した組み合わせについてのサービス提供要求を受信すると、前記サービス利用者の選択した組み合わせに含まれる各サービス提供装置に前記順序でサービス提供を開始させる第4の手段を有するサービス仲介装置。
【請求項15】
前記サービス提供装置情報は、当該サービス提供装置が使用しているプロトコル情報と、当該サービス提供装置がサーバ、クライアント、ネットワーク接続サーバ、各種の変換サーバのいずれであるかを示すサーバ/クライアント等種別情報と、当該サービス提供装置が使用しているデータ形式情報と、当該サービス提供装置が接続しているネットワークのエリアID情報を含む、請求項13または14に記載のサービス仲介装置。
【請求項16】
前記第3の手段は、前記サーバ/クライアント等種別情報を用いて、かつ、ネットワーク接続サーバまたは各種の変換サーバ、サーバ、クライアントの順序で前記順序を決定する、請求項15に記載のサービス仲介装置。
【請求項17】
ネットワークに接続され、各々がサービスを提供する複数のサービス提供装置と、
ネットワークに接続され、サービス利用者に操作されることにより、組み合わせたサービスの提供を受けることを欲する複数のサービス提供装置を選択する、請求項8または9に記載の操作端末と、
ネットワークに接続され、前記操作端末により選択された複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせたサービスの提供を仲介する、請求項13から16のいずれか1項に記載のサービス仲介装置を有するサービス提供システム。
【請求項18】
ネットワークに接続され、各々がサービスを提供する複数のサービス提供装置と、
ネットワークに接続され、サービス利用者に操作されることにより、組み合わせたサービスの提供を受けることを欲する複数のサービス提供装置を選択する、請求項10から12のいずれか1項に記載の操作端末と、
ネットワークに接続され、前記操作端末により選択された複数のサービス提供装置によるサービスを組み合わせたサービスの提供を仲介する、請求項13から16のいずれか1項に記載のサービス仲介装置と、
前記サービス利用者により携帯されて前記操作端末と通信可能な状態に置かれ、その内部に記録されたサービスの利用条件と、前記サービス利用者の利用者情報にもとづいて、前記サービス利用者によるサービスの利用を認証する携帯装置を有するサービス提供システム。
【請求項19】
請求項8から12のいずれか1項に記載の各手段をコンピュータ内で実現して前記操作端末を構成するためのコンピュータプログラム。
【請求項20】
請求項13から16のいずれか1項に記載の各手段をコンピュータ内で実現して前記サービス仲介装置を構成するためのコンピュータプログラム。


【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−209619(P2006−209619A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−23290(P2005−23290)
【出願日】平成17年1月31日(2005.1.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】