説明

シェルフィッシュの健康、免疫性および成長を改善するための材料および方法

本発明は、シェルフィッシュの健康を改善するための方法を提供する。特定の態様において、本発明は、シェルフィッシュの成長を促進および/または増加させ;免疫性を改善し;かつシェルフィッシュにおける生殖能力を増強するための方法を提供する。これを行うために、本発明は、システアミン化合物をシェルフィッシュに投与するための材料および方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
発明の背景
世界の人口は急速に増加しており、これが海産食物の需要の増加を同時に引き起こしている。さらに、海産食物の有益な特性を証明する現在の研究結果がその需要に添えられている(Takezaki, T. et al., "Diet and lung cancer risk from a 14-year population-based prospective study in Japan: with special reference to fish consumption", Nutr Cancer, 45(2):160-7(2003)(非特許文献1); およびSu, X. et al., "Omega-3 polyunsaturated fatty acid content in different edible portions of commercial scallop", Asia Pac J Clin Nutr., 12 Suppl:S63(2003)(非特許文献2)を参照のこと)。海産食物の供給と需要との間のギャップを埋めるための試みにおいて様々な方法が開発されている。たとえば、多くの異なるシェルフィッシュ(shellfish)種が水産養殖において現在、生産されている。完全な生活環の間中、養殖される種もあれば、野生で収穫された卵から養殖される種もある。さらに他の種は孵化場で生まれ、後に収穫するため開放水域に放たれる。
【0002】
不運なことに、上述の方法を用いて市場性の高い大きさのシェルフィッシュを生産するための時間および作業のコストは極めて高い。たとえば、アラスカにおいてオイスター養殖場を設立するための開始コストのみでも、何万から始まって、養殖場の大きさが大きくなるにつれて何十万まで急速に増えていく可能性がある。
【0003】
ほとんどのシェルフィッシュの成長サイクルは時間的に長い。たとえば、アワビおよびロブスターについては、消費するのに望ましい大きさを得る前に、発達および成長のために数年がしばしば必要とされる。それゆえ、消費者に市場性のあるシェルフィッシュをより迅速に提供するために、シェルフィッシュの成長サイクルを短縮させ、成長を増加させる必要性が存在する。
【0004】
病気および汚染された水は、あらゆるシェルフィッシュ水産養殖、孵化場、または養殖場に対して脅威である。シェルフィッシュの病気の大部分は日和見性の病原体、すなわち弱ったまたはストレスを受けているシェルフィッシュに病気を引き起こす細菌により引き起こされる。微少な海洋生物、たとえば麻痺性貝毒素(PSP)と呼ばれる毒素を生産する単細胞の渦鞭毛虫は、曝露されたシェルフィッシュ内に蓄積し、最終消費者に有害であり得る。
【0005】
ワクチンおよび抗生物質は、病気に対してシェルフィッシュを保護するのに用いられる2つの利用可能な方法である。高価な薬物(すなわち抗生物質、ワクチン等)の使用は環境への害および耐性の発生の危険を避けるため、水産養殖においてかなり減らさなければならない。それゆえ、シェルフィッシュの免疫原性を増強する絶え間ない必要性が存在する。
【0006】
システアミンは、下垂体からの成長ホルモン分泌を促進することにより脊椎動物の成長および寿命を増加させることができる、成長阻害剤ソマトスタチンの枯渇剤である。しかしながら、シュリンプ(shrimp)は、脊椎動物のそれとは異なる代謝および内分泌系を有する無脊椎動物である。これにより、シェルフィッシュの健康を改善することができるか否かは言うまでもなく、システアミンがシュリンプの成長を促進することができるか否かは疑問である。知られている限りにおいて、システアミン化合物は、シェルフィッシュの健康を改善するのに有用であると以前には報告されていない。
【0007】
【非特許文献1】Takezaki, T. et al., "Diet and lung cancer risk from a 14-year population-based prospective study in Japan: with special reference to fish consumption", Nutr Cancer, 45(2):160-7(2003)
【非特許文献2】Su, X. et al., "Omega-3 polyunsaturated fatty acid content in different edible portions of commercial scallop", Asia Pac J Clin Nutr., 12 Suppl:S63(2003)
【発明の開示】
【0008】
発明の概要
本発明は、シェルフィッシュの健康を改善するための材料および方法を提供する。特に、本発明は、シェルフィッシュにおいて成長を促進および/または増加させ;病気および他の汚染物質に対する免疫性を改善し;生殖能力を増強し;かつ/または幼生の生産および生存の成功を増加させるための材料および方法に関する。
【0009】
本発明は、システアミン化合物のシェルフィッシュへの投与を介してシェルフィッシュの健康を改善するための方法を提供する。具体的には、有効量のシステアミン化合物が、シェルフィッシュの健康、成長、および個体数を促進するためにシェルフィッシュに導入される。たとえば、システアミン、または様々なシステアミン塩、プロドラッグ、類似体、誘導体、コンジュゲート、および代謝物がシェルフィッシュに投与される。
【0010】
本発明の一つの態様において、システアミン化合物を含む組成物が、シェルフィッシュが住んでいる水に導入される。関連する態様において、前記組成物は、シェルフィッシュの健康を促進するのに有用な更なる作用物質を含む。たとえば、抗生物質および/またはワクチンを、シェルフィッシュに、システアミン化合物と同時に投与することができる。
【0011】
本発明の方法および組成物は、健康を改善するために発達の任意の段階でシェルフィッシュを処置するために有用である。システアミン化合物は、好ましくは、処置するシェルフィッシュを含むかまたは含む予定の水にシステアミン化合物を導入することにより、シェルフィッシュに投与される。
【0012】
発明の詳細な開示
本発明は、シェルフィッシュの健康を改善するための特有の材料および方法を提供する。具体的には、本発明は、シェルフィッシュにおいて成長を促進および/または増加させ;病気および他の汚染物質に対する免疫性を改善し;生殖能力を増強し;かつ/または幼生の生産および生存の成功を増加させるための材料および方法を提供する。
【0013】
特に、本発明は、シェルフィッシュの健康、成長、および個体数を促進するために有効な量のシステアミン化合物をシェルフィッシュに投与することに関する。本発明の一つの態様は、システアミン化合物を含む、シェルフィッシュの健康を改善するための組成物である。好ましくは、本組成物は、システアミン化合物を含む水性混合物または水性乳濁液である。より好ましくは、システアミン化合物(すなわち、システアミン塩酸塩)は、固体飼料、たとえばシェルフィッシュのための沈降または浮遊飼料で提供される。
【0014】
本明細書に用いる場合、用語「シェルフィッシュ」は、すべての非魚類水生生物をさす。本明細書において意図される場合、シェルフィッシュは、シェルの中に囲い込まれ得る柔軟な未分節の胴体を有する水生無脊椎動物を含む。たとえば、シェルフィッシュに対する引用は、プローン(prawn)、シュリンプ(shrimp)、クローフィッシュ(crawfish)、クレイフィッシュ(crayfish)、クラブ(crab)、ロブスター(lobster)などの甲殻類;ならびにアワビ、クラム(clam)、マッセル(mussel)、オイスター(oyster)、スカロップ(scallop)、タコ、イカ、およびスネイル(snail)などの軟体動物を含む。本明細書においてシェルフィッシュとは、カメ、ウニ、およびナマコ、ならびにシェルを欠く無脊椎動物(すなわちクラゲ)も含み得る。
【0015】
本明細書に用いる場合、用語「シェルフィッシュの健康」は、通常シェルフィッシュの全体の状態に影響を与える様々なパラメーターをさす。シェルフィッシュの健康が基礎とする特定のパラメーターは、以下を含む:シェルフィッシュの大きさ(または成長);成長サイクルの時間の長さ;病気および汚染物質に対する曝露に対して適切に対処する免疫系の能力;ならびに子孫を生む能力。本明細書において意図される場合、シェルフィッシュの健康を改善することは、シェルフィッシュの死亡率を減らすこと;抗体価/リンパ球数を増加させること;およびサイトカイン分泌を増加させることを含む。
【0016】
本明細書に用いる場合、「同時投与」および「同時に投与する」とは、シェルフィッシュの健康を改善するために、本発明の方法(システアミン化合物の投与)と共に用いるのに適した化合物または方法を投与することを含む。たとえば、抗生物質および/またはワクチンは、シェルフィッシュの健康を改善するために本発明の材料および方法と同時に投与することができる。
【0017】
本発明によれば、化合物は、システアミン化合物との混合物、たとえば水性乳濁液で提供することができ;または化合物およびシステアミンは、別個の化合物として、たとえば連続して、同時に、もしくは異なる時間に投与される別個の組成物として提供することができる。好ましくは、システアミン化合物およびシェルフィッシュの健康を改善する公知の作用物質(または治療法)が別個に投与される場合、それらはシステアミン化合物および公知の作用物質(方法)が相互作用できないほど互いに時間的に離れて投与されない。
【0018】
本発明のシステアミン化合物と同時に投与することができる、意図される化合物は、殺菌剤、たとえばホルマリン、アルベンダゾール、シペルメトリン、デルタメトリン、過酸化水素、およびテフルベンズロン(Teflubenzuron);抗菌剤、たとえばオキシテトラサイクリン、アルキルトリメチルアンモニウムカルシウムオキシテトラサイクリン、ビコザマイシンベンゾエート(bicozamycin benzoate)、シアンフェニコール、ドキシサイクリン、フロロフェニコール(florofenicol)、ジョサマイシン、キタサマイシン、リンコマイシン、ミロキサシン(myroxacin)、ナリジクス酸、ホスホマイシン、スピラマイシン、スルファジメトキシン-オルメトプリム、およびスルファメラジン;ならびにワクチン、たとえば腸炎ビブリオ(Vibrio parahaemolyticus; Vibrogen-S)ワクチン、クルマエビ科(Penaeid)多価バクテリン(P.M.B.ワクチン)、およびビブリオ菌種バクテリンを含むが、これらに限定されない。
【0019】
本明細書に用いる場合、「システアミン化合物」とは、システアミン、様々なシステアミン塩(システアミン化合物の活性を大きく削減または阻害しないもの)、およびたとえばシステアミンを内因性に生産するためにシェルフィッシュにより容易に代謝され得る、システアミンのプロドラッグを含む。また、シェルフィッシュの健康を改善するために本明細書に記載されるような能力を有する、システアミンの類似体、誘導体、コンジュゲート、および代謝物も本発明の範囲内に含まれる。様々なシステアミンの類似体、誘導体、コンジュゲート、および代謝物が周知であり、当業者により容易に用いられ、たとえば米国特許第6,521,266号; 6,468,522号; 5,714,519号; および5,554,655号に記載されるような化合物、組成物および送達の方法を含む。
【0020】
本明細書において意図される場合、システアミン化合物はパントテン酸を含む。パントテン酸は、多くの哺乳動物の生理反応において極めて重要な基質である補酵素Aに、哺乳動物において変換される、天然に存在するビタミンである。システアミンは補酵素Aの成分であり、補酵素Aのレベルの増加は、循環するシステアミンのレベルの増加をもたらす。アルカリ金属塩、たとえば三塩基性リン酸マグネシウムおよび亜硫酸マグネシウム(エプソム塩)は、補酵素Aの形成を増強する。さらに、補酵素Aのシステアミンへの分解は、還元剤、たとえばクエン酸の存在により増強される。これにより、パントテン酸およびアルカリ金属塩の組み合わせは、補酵素A生産を増加させ、同時にシステアミンを増加させる。
【0021】
本明細書に記載されるようにシステアミンの利点は、自然の代謝過程、たとえば哺乳動物で観察されるものを介して(すなわち補酵素Aの作用を介して、またはシステインの代謝物として(哺乳動物のシステアミンの生産の図1および2を参照のこと))システアミンの内因性生産を促進することにより、達成されうる。これは、たとえばパントテン酸をシェルフィッシュへ投与することにより達成することができる。
【0022】
本明細書において用いる場合、用語「有効量」とは、要求される生物応答を導き出すのに必要な量をさす。本発明によれば、システアミン化合物の有効量は、シェルフィッシュの健康を改善するのに必要な量である。好ましい態様において、システアミン化合物の有効量は、シェルフィッシュの成長を促進および/または増加させ;病気および他の汚染物質に対する免疫応答を改善し;生殖能力を増強し;かつ/または幼生産生および生存の成功を増加させるのに必要な量である。たとえば、シェルフィッシュの健康の改善は、1%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、100%、150%、200%、250%、または300%の成長の促進および/または増加;病気および/または汚染物質に対する免疫応答の改善;および/または生殖能力の増強である。より具体的には、シェルフィッシュの健康は、シェルフィッシュの死亡率の減少;抗体価/リンパ球数の増加;およびサイトカイン分泌の増加の結果として改善される。
【0023】
成長の促進および/または増加
本発明の一つの態様において、システアミン化合物は、成長を促進および/または増加させるためにシェルフィッシュに投与される。本明細書において意図される場合、「成長を促進および/または増加させる」とは、通常の成長サイクルの間の発達期間を短くするおよび/またはシェルフィッシュの全体の大きさを増加させる能力をさす。
【0024】
たとえば、オイスターでは、本発明の材料および方法は、通常の成長サイクルのための時間を、市場価値のある大きさに達するための約2年を約6ヶ月〜1.8年へと短くする。あるいは、本発明は、1.5インチのカクテルオイスターの大きさから約2.5インチの前菜オイスターのサイズに、オイスターの全体の大きさを増加させることができる。特定の態様に置いて、本発明の材料および方法は、両方とも、成長を促進し、かつ増加させる(すなわち通常の成長サイクルの長さを短くし、シェルフィッシュの全体の大きさを増加させる)。
【0025】
別の例において、65°F未満の水温で成長したマッセルの成長サイクルは、通常、約2年かかって市場の大きさに達する。本発明の材料および方法を用いることにより、このようなシェルフィッシュの成長サイクルは、市場の大きさに達するための約2年を約6ヶ月〜1.8年に減少させることができる。
【0026】
免疫応答の改善
別の態様において、システアミン化合物は病気および他の汚染物質に対する免疫応答を改善するためにシェルフィッシュに投与される。本明細書において意図される場合、「免疫性を改善する」とは、有害な微生物および/または汚染物質をより効果的に攻撃し、このような微生物および/または汚染物質への曝露により被った任意の損傷のあるシェルフィッシュを癒すために、シェルフィッシュの免疫系を増強することをいう。免疫性を改善することにより、本発明は、幼生産生および生存の成功の可能性も増加させる。
【0027】
本発明によれば、システアミン化合物のシェルフィッシュへの導入は、(1)病気および/または汚染に対する耐性を促進するように、シェルフィッシュの免疫性を事前に増加させ;かつ/または(2)有害な微生物および/または汚染に対する現下の曝露からの迅速な回復を処置および促進することができる。
【0028】
本明細書において意図される場合、本発明は、様々な微生物および汚染物質に対するシェルフィッシュの免疫応答を改善する。たとえば、本発明は、以下を含むがこれらに限定されない、様々な病気および病原体に対するオイスターの免疫応答を改善する:オイスターベラーウイルス病(Oyster Velar Virus Disease; OVVD);ポルトガルオイスターの鰓の病気;オイスターの血球感染ウイルス病;オイスターのヘルペス型ウイルス病;オイスターの細胞外の巨大な「リケッチア」;オイスターのパーキンサス・マリヌス(Perkinsus marinus)(「Dermo」病);ヨーロッパフラットオイスターのパーキンサス種;オイスターの腎コクシジウム;オイスターのミンチニア・アルモリカナ(Minchinia armoricana);オイスターのマルテイリオシス(Marteiliosis)(Aber病);オイスターのマルテイリオイデス・チュングムエンシス(Marteilioides chungmensis);オイスターのボナミア・オストレエ(Bonamia ostreae);オイスター卵の病気;幼若オイスターの侵入型繊毛虫;オイスターのマイチリコラ・インテスティナリス(Mytilicola intestinalis)(レッドワーム病);オイスターの血球の新生物;イースタン・オイスターの幼若性の病気;オイスターのウイルス性生殖母細胞の肥大;オイスターのノカルジア症;オイスターのミクロサイトス・マシン(Mikrocytos machine)(デンマン島病);オイスターのハプロスポリジウム・ネルソニ(Haplosporidium nelsoni)(MSX);オイスターのハプロスポリジウム・コスタレ(Haplosporidium costale)(SSO);オイスターのオストラコブラベ・インプレキサ(Ostracoblabe implexa)(シェル病);オイスター吸虫病;オイスターのマイチリコラ・オリエンタリス(Mytilicola orientalis)(レッドワーム);オイスター鰓上の寄生体カイアシ類;オイスター内のカクレガニ類;オイスターのマルピーク病;真珠貝のパポバ様ウイルス感染;ニュージーランドオイスターのアピコンプレクサの寄生体;真珠貝のハプロスポリジウム種;オイスターのマルテイリア・シドネイ(Marteilia sydneyi);オイスターのマルテイリオイデス・ブランキアリス(Marteilioides branchialis);ボナミア・エキシチオサス(Bonamia exitiosus)(ニュージーランドドレッジオイスターのボナミアシス(Bonamiasis));ボナミア(Bonamia)種(オーストラリアオイスターのボナミアシス);オイスターのミクロサイトス・ラフレイ(Mikrocytos roughleyi)(オーストラリアウインター病);ドレッジオイスターの微胞子虫症;オイスターのリケッチア様およびクラミジア様生物;オイスターのビブリオ種(幼生および幼若性ビブリオ病);幼若オイスターの蝶番靭帯の病気;幼生オイスターの消化管埋伏;オイスターのぞく虫寄生;オイスターのヘキサミタ症;オイスターのアンシストロコマ(Ancistrocoma)様繊毛虫;オイスターのスフェノフィラ(Sphenophyra)様繊毛虫;オイスターの鰓のトリコジニド(Trichodinid);オイスターのシロルピジウム・ズーフソルム(Sirolpidium zoophthorum)(幼生の真菌症);オイスター鰓の渦虫類;オイスターの線虫類寄生;オイスターの殻を穿孔する多毛類;オイスターの殻に穴をあける海綿動物;ならびにオイスターのトウガタガイ科スネイル。
【0029】
別の例において、本発明は、以下を含むがこれらに限定されない、様々な病気および病原体に対するマッセルの免疫応答を改善することができる:マッセルのウイルス様の病気;マッセルの単胞子虫目の感染;マッセルのマルテイリア・レフリンジェンス/マウリニ(Marteilia refringens/maurini);ステインハウシア・マイチロブム(Steinhausia mytilovum)(マッセルの卵の病気);マッセルのシェルの光栄養エンドリティー(Endolity)侵入;マッセルのプロクトエセス・マクラテス(Proctoeces maculates)吸虫病;マッセルの鰓の渦虫類;マッセルのマイチリコラ・インテスティナリス(レッドワーム病);マッセルの腎コクシジウム;マッセルのブセファリド(Bucephalid)吸虫病;マッセルのマイチリコラ・オリエンタリス(レッドワーム);マッセル内のカクレガニ類;マッセルの血球新生物;マッセルのマイチリコラ・ポレクタ(Mytilicola porrecta)(レッドワーム);マッセルのリケッチア様およびクラミジア様生物;マッセルのぞく虫寄生;マッセルの細胞内繊毛虫;マッセルのフェノフィラ(Phenophyra)様繊毛虫;マッセルのアンシストラム・マイチリ(Ancistrum mytili)鰓繊毛虫:マッセルの真菌の殻皮層脱落(Periostracal Sloughing);マッセルの吸虫メタセルカリア;マッセル鰓上の寄生体カイアシ類;マッセルのシェルを穿孔する多毛類;ならびにマッセルのシェルに穴をあける海綿動物。
【0030】
さらに別の例において、本発明は、以下を含むがこれらに限定されない、様々な病気および病原体に対するクラムおよびザルガイの免疫応答を改善することができる:クラムのウイルス感染;マニラクラムのブラウンリング病;クラムおよびザルガイのパーキンサス(Perkinsus);クラムの単胞子虫目感染;クラムの小胞子虫症;幼生グーダック(Geoduck)クラムのアメーバ鞭毛虫病;クラムおよびザルガイのマイチリコラ・インテスティナリス(レッドワーム病);ダイコクミゾガイの核封入体X(NIX):クラムの腎コクシジウム;クラムのQPX(ホンビノスガイ未知寄生体);クラムおよびザルガイのマイチリコラ・オリエンタリス(レッドワーム);クラムおよびザルガイ内のカクレガニ類;クラムの血球新生物;クラムの性腺新生物;ポルトガルにおけるクラムのヌクレオチド内性バクテリア;ザルガイのマイコプラズマ様感染;クラムのクリプトスポリジウム症;ジャイアントクラムのマルテイリア様寄生体;ザルガイのアメーバ症;クラムおよびザルガイのリケッチア様およびクラミジア様生物;クラムのビブリオ種(幼生および幼若ビブリオ病);幼若クラムの蝶番靭帯の病気;クラムおよびザルガイのぞく虫寄生体;クラムおよびザルガイのスフェノフィラ様繊毛虫;クラムのアンシストロコマ・ペルセネエリ(Ancistrocoma pelseneeri)およびA.ミエ(A.myae)繊毛虫;クラムおよびザルガイの鰓のトリコディナ(Trichodina);クラムのシロルピジウム・ズーフソルム(幼生の真菌症);クラムの渦虫類;クラムおよびザルガイの吸虫メタセルカリア;クラムのシェルを穿孔する多毛類;ならびにクラムおよびザルガイのサイホンスネイル。
【0031】
さらなる例において、本発明は、以下を含むがこれらに限定されない、様々な病気および病原体に対するスカロップの免疫応答を改善することができる:アジアにおける日本スカロップのパーキンサス種;スカロップ・ハプロスポリジアン(Haplosporidian);スカロップのマルテイリア(Marteilia)種;スカロップ鰓の育児嚢カイアシ類;スカロップ内のカクレガニ類;スカロップの細胞内細菌症;スカロップの細菌性膿瘍障害;スカロップのパーキンサス・クグワジ(Perkinsus qugwadi)(SPX);スカロップの腎コクシジウム;スカロップのパージンサス・カールソニ(Perdinsus karlssoni);スカロッププロテインG;スカロップの小胞子虫症;スカロップの吸虫メタセルカリア;スカロップのウイルス様感染;スカロップのクラミジア症;スカロップのリケッチア様およびクラミジア様生物;スカロップのビブリオ種(幼生ビブリオ病);スカロップのぞく虫寄生体;スカロップの鰓のトリコジニド;スカロップの鰓の渦虫類;スカロップの線虫類寄生;スカロップのシェルを穿孔する多毛類;ならびにスカロップのシェルに穴をあける海綿動物。
【0032】
さらなる例において、本発明は、以下を含むがこれらに限定されない、様々な病気および病原体に対するアワビの免疫応答を改善することができる:アワビの腎コクシジウム;アワビにおける病気のケヤリ科多毛類侵襲;アワビのラビリンスロイデス・ハリオチジス(Labyrinthuloides haliotidis);アワビの筋萎縮;養殖アワビの水疱病;アワビの萎凋症候群;アワビのパーキンサス・オルセニ(Perkinsus olseni);アワビの単胞子虫目寄生体;アワビの真菌症;アワビの線虫類寄生;アワビの細菌症;アワビに関連する繊毛虫;アワビの吸虫メタセルカリア;ならびにアワビのシェルを穿孔する多毛類。
【0033】
さらに別の例において、本発明は、以下を含むがこれらに限定されない、様々な病気および病原体に対するウニの免疫応答を改善することができる:ウニの線虫寄生;ボールド・シー・アーチン(Bald-Sea-Urchin)病;ウニのパラモエバ・インバデンス(Paramoeba invadens);ウニのスポッテドゴナド(spotted gonad)病;ブラック・シーアーチン・プラージュ(Black Sea Urchin Plage);ウニの吸虫メタセルカリア;およびウニの渦虫類寄生。
【0034】
さらに別の例において、本発明は、以下を含むがこれらに限定されない、様々な病気および病原体に対するロブスターの免疫応答を改善することができる:ロブスターのパラモエバ・ペルニシオサ(Paramoeba perniciosa)(パラモエビアシス(Paramoebiasis));ロブスターのガフケミア(Gaffkemia);ロブスターのアノフリオイデス・ヘモフィラ(Anophryoides haemophila)(繊毛虫病);ロブスターのシュードカルシノネメテス・ホマリ(Pseudocarcinonemetes homari);ロブスターの小胞子虫症;ノルウェーロブスターのヘマトジニウム(Hematodinium)種;ロブスターのカルシオネメルテス・アウストラリエンシス(Carcinonemertes australiensis);ロブスターの寄生体カイアシ類;ロブスターのビブリオ種(幼若ビブリオ症);ロブスターのキチン分解性細菌のシェル疾患;ロブスターのぞく虫寄生体;ロブスターのラゲニジウム(Lagenidium)種(真菌症);ロブスターのフサリウム(Fusarium)種(真菌症またはバーン・スポット病);ロブスターのハリフソロス(Haliphthoros)種;(真菌症);ロブスターにおける線虫類;ロブスターにおける吸虫メタセルカリア;ならびにロブスターにおける鉤頭虫類幼生。
【0035】
さらに別の例において、本発明は、以下を含むがこれらに限定されない、様々な病気および病原体に対するシュリンプおよびプローンの免疫応答を改善することができる:タラバエビ科(Pandalid)シュリンプのリケッチア様感染;タラバエビ科シュリンプの原生生物病原体(SPP);シュリンプおよびプローンのシロン(Sylon)(根頭類病);クルマエビ科シュリンプのバキュロウイルス・ペナエイ(Baculovirus penaei)(BPウイルス病);クルマエビ科シュリンプのモノドン(Monodon)バキュロウイルス(MBV)病;クルマエビ科シュリンプのバキュロウイルスの中腸腺壊死(BMN);クルマエビ科シュリンプの白斑症候群バキュロウイルスコンプレックス;シュリンプおよびプローンの肝膵パルボウイルス(HPV)病;クルマエビ科シュリンプの感染性下皮および造血性壊死ウイルス(IHHNV);クルマエビ科シュリンプのリンパパルボ様ウイルス病;クルマエビ科シュリンプのリンパ器官空胞化ウイルス(LOVV);クルマエビ科シュリンプのレオ様ウイルス(REO)病;クルマエビ科シュリンプのタウラ(Taura)症候群ウイルス;アメリカンペナエイド(American Penaeid)シュリンプのラブドウイルス病;クルマエビ科シュリンプのイエローヘッドウイルス病(YHD);クルマエビ科シュリンプのリケッチア感染症;クルマエビ科シュリンプの壊死性肝膵臓;クルマエビ科シュリンプのマイコバクテリア症;養殖クラマ(Kurama)プローンのビブリオ・ペナエイシダ(Vibrio penaeicida);淡水シュリンプの幼生細菌性壊死;クルマエビ科シュリンプの単胞子虫目感染;クルマエビ科シュリンプのぞく虫病;クルマエビ科シュリンプの繊毛虫病;クルマエビ科シュリンプの腸および神経症候群(GNS);淡水シュリンプの幼生中間期病(MCD);クルマエビ科シュリンプのレッド(Red)病;養殖シュリンプのビブリオ種(ビブリオ病);シュリンプおよびプローンのキチン分解性細菌性シェル病;シュリンプおよびプローンの糸状菌病;シュリンプおよびプローンの微胞子虫症(コットンシュリンプ病);シュリンプおよびプローンの幼生糸状菌症;シュリンプおよびプローンのフサリウム種(真菌症);タラバエビ科シュリンプの線形虫寄生;ならびにシュリンプおよびプローンの黒鰓(Black Gill)症候群。
【0036】
さらに別の例において、本発明は、以下を含むがこれらに限定されない、様々な病気および病原体に対するクラブの免疫応答を改善することができる:クラブのウイルス病;クラブのリケッチアおよびクラミジア;クラブのハプロスポリドーシス(Haplosporidosis);パラモエバ・ペルニシオサ(Paramoeba perniciosa)(グレイクラブ病);アトランティック・クラブのヘマトジニウム・ペレジ(Hematodinium perezi)およびヘマトジニウム種;クラブのキチン分解性真菌症(ブラックマット症候群);クラブのカルシノネメルテス(Carcinonemertes)種;クラブのメサノフリス(Mesanophrys)種(繊毛虫病);ヘマトジニウム種(ビタークラブ病);クラブの根頭類寄生体;オーストラリアにおけるクラブのヘマトジニウム種;クラブのキチン分解性細菌性シェル病;クラブの小胞子虫症;クラブの吸虫メタセルカリア;クラブの鉤頭虫類寄生体;クラブの線形虫寄生体;ならびにクラブのラゲンジウム(Lagendium)種(真菌症)。
【0037】
さらに別の例において、本発明は、以下を含むがこれらに限定されない、様々な病気および病原体に対するクレイフィッシュの免疫応答を改善することができる:ヨーロピアンクレイフィッシュのソロスペルミウム(Psorospermium)種(原虫病);クレイフィッシュのサーロハニアシス(Therlohaniasis);クレイフィッシュのバーン・スポット病(真菌症);クレイフィッシュペスト(真菌症);ブルークレイフィッシュのバキュロウイルス;クレイフィッシュのリケッチア;クレイフィッシュのノカルジア(Nocardia)種(細菌症);クレイフィッシュのプロテウス(Proteus)およびシュードモナス(Pseudomonas)細菌敗血症;クレイフィッシュのキチン分解性細菌性シェル病;アメリカンクレイフィッシュのソロスペルミウム(Psorospermium)種(原生動物感染);クレイフィッシュのサプロレグニア(Saprolegnia)種(真菌症);クレイフィッシュにおける吸虫;クレイフィッシュの渦虫類侵襲;ならびにクレイフィッシュのブランキオデリダ・アネリド(Branchiobdellida Annelid)寄生。
【0038】
生殖能力の増強
本発明によれば、システアミン化合物は、生殖能力を増強するためにシェルフィッシュに投与される。本明細書において意図される場合、「生殖能力を増強する」とは、シェルフィッシュの生殖能力を最大化する能力をさす。本発明の一つの態様において、システアミン化合物は、性的発達を操作するためにシェルフィッシュに投与される。性的発達の操作は、シェルフィッシュにより生産され放出される卵および精子の数を増加させること、またはシェルフィッシュが生殖することができる時間を短縮することを含み得る。
【0039】
シェルフィッシュへのシステアミン化合物の投与は、本発明によれば、当業者に現在または将来知られる任意の好適な方法および技術により行うことが出来る。特に本明細書で例示されるのは、処置するシェルフィッシュを含む水への、単独での、または付加的な化合物もしくは方法と同時での、システアミン化合物の導入である。システアミン化合物は、液体(すなわち溶媒、油)内、水性混合物内、水性乳濁液内、固体担体もしくは基質内、または他の溶剤を含む、任意の利用できる形態で、組成物として導入することができる。ただし、溶剤は処置するシェルフィッシュが住む水へのシステアミン化合物の投与と適合し、シェルフィッシュに悪影響を与えないものである。
【0040】
様々な好適なアジュバントを、システアミン化合物を含む組成物に用いることもできる。たとえば、乳化剤、消泡剤(または脱泡剤)、酸化防止剤、保存剤、着色剤等を本発明の組成物に含めることができる。一つの態様において、アジュバントは、少量で、すなわち約5%容量未満、および好ましくは1%容量未満で、本発明の組成物中に存在する。他の態様では、より多くの量、すなわち70%容量までのアジュバントが本発明の組成物中に存在する。全てのこのようなアジュバントは、処置されるシェルフィッシュに対して有害でなくかつ毒性でないべきである。
【0041】
本発明によれば、好適な乳化剤(すなわち界面活性剤または分散剤)は、陽イオン性、陰イオン性、非イオン性、または両性の乳化剤であり得る。好ましい乳化剤には、たとえば、広く利用できる食品グレードの乳化剤が含まれる。本発明と共に用いるのに好適な乳化剤のいくつかの種類の概要は、A. J. St. Angelo, "A Brief Introduction to Food Emulsion and Emulsifiers", at pp. 1-8 of G. Charalambous et al., Eds., Food Emulsifiers - Chemistry, Technology, Functional Properties and Applications, Elsevier Science Publishing Co. Inc., New York, N.Y. (1989)に記載されるものを含む。
【0042】
必要な場合、シェルフィッシュが住んでいる水へのシステアミン化合物の導入後、水中でのシステアミン化合物の直接の分散を行うために、定量ポンプもしくは混合ポンプ、もしくはインラインミキサー(すなわち混合バルブ、ノズルもしくはオリフィス)、エアレーター、または当業者に知られている他の装置を用いることができる。
【0043】
一つの態様において、システアミン化合物を含む水性混合物、乳濁液、または分散物が、処置するシェルフィッシュが住んでいる水に導入される。本発明の水性混合物、乳濁液、または分散物は、約0.1%〜約95%のシステアミン化合物を含むことができ、ここで全てのパーセンテージは、組成物の最終容量に基づく容量による。組成物は、本発明により処置されるシェルフィッシュを含む水環境に加える場合にさらに希釈され得る。用いるシステアミン化合物の量は、処置するシェルフィッシュの健康(すなわち大きさ、年齢等)に基づき変化し得る。
【0044】
好ましい態様において、システアミン化合物を含む固体飼料混合物(すなわち沈降または浮遊飼料)は、処置するシェルフィッシュに導入される。本発明の飼料混合物は、約0.1%〜約95%のシステアミン化合物を含むことができ、ここで全てのパーセンテージは、組成物の最終容量に基づく容量による。用いるシステアミン化合物の量は、処置するシェルフィッシュの健康(すなわち大きさ、年齢等)に基づき変化し得る。
【0045】
本発明のシステアミン化合物は、シェルフィッシュへの投与に用いるための組成物を調製するための公知の方法に従って調剤することができる。製剤は、単位投与または多重投与容器、たとえば密閉アンプルおよびバイアルで提供することができ、使用前に滅菌液体担体、たとえば水の状態のみを要求するフリーズドライ(凍結乾燥)状態で保存することができる。即時溶液および懸濁液を、滅菌粉体、顆粒、錠剤等から調製することができる。特に上述される成分に加えて、本発明の製剤は、問題の製剤の種類を考慮して当技術分野において慣用的な他の作用物質を含み得ることが理解されるべきである。
【0046】
本発明の特定の方法において、導入されるシステアミンの有効量は、水、pH、硬度、アルカリ度、および温度等の因子に依存する。
【0047】
本発明にしたがって処置されるシェルフィッシュは、閉じこめられた多量の水、たとえば運送用コンテナ、貯蔵タンク、水槽、プール、または小さな池、大量の水の中に保持されるもの、ならびに閉じこめられていない水、たとえば流水または浜のはずれ(off of a beach)の中に見いだされるものを含む。
【0048】
以下に、本発明を実施するための手順を説明する実施例を示す。この実施例は、限定するものとして解釈すべきでない。全てのパーセンテージは重量により、そして全ての溶媒混合物の割合は他に示さない限り容量による。
【0049】
実施例1−シュリンプ
アクアニン(AQUANIN)は、Walcom Bio-Chemical Company(中国、上海)により生産される微粒剤であり、その30%は家畜利用のため活性成分としてシステアミン塩酸塩から構成される。実施例1は、幼若シュリンプ(Penaeus vannamei)へのアクアニンの効果、特に、異なる投与量でのシュリンプ成長へのシステアミン塩酸塩の効果を記述する。
【0050】
平均体重0.43g〜0.49gの幼若シュリンプ(Penaeus vannamei)をこの実施例に用いた。幼若シュリンプに、Guangdong ZhanJiang HengXing company(中国、広東)から提供された標準シュリンプ飼料を与えた。そのシュリンプ飼料は、以下の表1に列記される物質から構成される。
【0051】
(表1)シュリンプ飼料

【0052】
実施例1の試験的な実験は、42日間行った。平均体重0.43g〜0.49gの計30尾の幼若シュリンプを無作為に4つの群(G1、G2、G3および対照群)に分けた。ここで、各々の群は3つの複製物を含み、各々の複製物は海水循環を伴う1つの水槽(大きさ:0.8×0.6×0.6メートル)を用いた。G1群に、500ppmのアクアニン(150ppmのシステアミン塩酸塩)および標準シュリンプ飼料を与えた。G2群に、1,000ppmのアクアニン(300ppmのシステアミン塩酸塩)および標準シュリンプ飼料を与えた。G3群に、3,000ppmのアクアニン(900ppmのシステアミン塩酸塩)および標準シュリンプ飼料を与えた。対照群には標準シュリンプ飼料のみを与えた。
【0053】
試験期間の間、水の循環を維持し、水質を標準に維持した。この実験の終わりに、シュリンプの総数、シュリンプの全体の体重、および各々のシュリンプの平均体重を計算した。
【0054】
絶対体重増の計算は、各々のシュリンプの平均の最終体重を得、この値を各々のシュリンプの平均の開始時の体重から減算することにより行った。
【0055】
相対体重増の計算は、平均の絶対体重増を平均の開始時の体重で割り、この値に100を掛けることにより行った。
【0056】
以下の表2において、データは、他の群に対して比べた場合、500ppmのアクアニンが最も優れた成長促進効果を示すことを示唆する。G1群は、90%のシュリンプが試験期間の終了時に生存していること、絶対体重増として11.95%の増加、および42日間の処置後の食料転換比(FCR)において6.25%の改善を示した。1,000ppmおよび3,000ppmのアクアニンをそれぞれ投与したG2およびG3群も、42日の試験期間内でいくらかの成長を示した。具体的には、G2およびG3群は、絶対体重増として7.54〜8.45%の増加およびFCRにおいて3.41〜4.54%の改善を示した。
【0057】
(表2)幼若シュリンプ(Penaeus vannamei)の成長に対するアクアニンの効果

【0058】
表2に示すように、500ppmのアクアニンの添加は、幼若シュリンプへの最も優れた成長促進効果を生じた。これにより、システアミン化合物の投与は、本発明に従って、シェルフィッシュの成長の促進、シェルフィッシュの飼料転換の改善、シェルフィッシュの寿命の増強、およびシェルフィッシュの体重の増加を含む、シェルフィッシュ(特にシュリンプ)の健康の促進を助けることができる。
【0059】
本明細書において参照または引用される全ての特許、特許出願、および刊行物は、本明細書の明示的な開示と矛盾しない範囲で、全ての図および表を含むそれらの全体が参照により組み入れられる。
【0060】
本明細書に記載される実施例および態様は、説明目的のためのみであること、ならびにそれらの観点からの様々な改変または変化が当業者に示唆され、本願の意図および範囲内に含まれることが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】システアミンの代謝経路を示す。
【図2】補酵素Aの成分としてのシステアミンを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シェルフィッシュ(shellfish)の健康を改善するための方法であって、シェルフィッシュに、有効量のシステアミン化合物およびシェルフィッシュ飼料を投与する工程を含む方法。
【請求項2】
シェルフィッシュがシュリンプ(shrimp)であり、シェルフィッシュ飼料がシュリンプ飼料である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
有効量のシステアミン化合物が150ppmのシステアミン塩酸塩である、請求項2記載の方法。
【請求項4】
シェルフィッシュが、プローン(prawn)、シュリンプ、クローフィッシュ(crawfish)、クレイフィッシュ(crayfish)、クラブ(crab)、ロブスター(lobster)、アワビ、クラム(clam)、マッセル(mussel)、オイスター(oyster)、スカロップ(scallop)、タコ、イカ、およびスネイル(snail)からなる群より選択される、請求項1記載の方法
【請求項5】
シェルフィッシュが、カメ、ウニ、ナマコ、およびクラゲからなる群より選択される、請求項1記載の方法。
【請求項6】
システアミン化合物を、シェルフィッシュの健康を改善するために用いられる別の公知の化合物と共に同時に投与する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項7】
別の公知の化合物が、殺菌剤、抗菌剤、およびワクチンからなる群より選択される、請求項6記載の方法。
【請求項8】
別の公知の化合物が、ホルマリン、アルベンダゾール、シペルメトリン、デルタメトリン、過酸化水素、テフルベンズロン(Teflubenzuron)、オキシテトラサイクリン、アルキルトリメチルアンモニウムカルシウムオキシテトラサイクリン、ビコザマイシンベンゾエート(bicozamycin benzoate)、シアンフェニコール、ドキシサイクリン、フロロフェニコール(florofenicol)、ジョサマイシン、キタサマイシン、リンコマイシン、ミロキサシン(myroxacin)、ナリジクス酸、ホスホマイシン、スピラマイシン、スルファジメトキシン-オルメトプリム、スルファメラジン、腸炎ビブリオ(Vibrio parahaemolyticus; Vibrogen-S)ワクチン、クルマエビ科(Penaeid)多価バクテリン(P.M.B.ワクチン)、およびビブリオ菌種バクテリンからなる群より選択される、請求項7記載の方法。
【請求項9】
システアミン化合物の投与が、シェルフィッシュの免疫応答を改善するか、または生殖能力を増強する、請求項1記載の方法。
【請求項10】
シェルフィッシュがオイスターであり、改善される免疫応答が以下からなる群より選択される疾患および病原体に対するものである、請求項9記載の方法:オイスターベラーウイルス病(Oyster Velar Virus Disease; OVVD);ポルトガルオイスターの鰓の病気;オイスターの血球感染ウイルス病;オイスターのヘルペス型ウイルス病;オイスターの細胞外の巨大な「リケッチア」;オイスターのパーキンサス・マリヌス(Perkinsus marinus)(「Dermo」病);ヨーロッパフラットオイスターのパーキンサス種;オイスターの腎コクシジウム;オイスターのミンチニア・アルモリカナ(Minchinia armoricana);オイスターのマルテイリオシス(Marteiliosis)(Aber病);オイスターのマルテイリオイデス・チュングムエンシス(Marteilioides chungmensis);オイスターのボナミア・オストレエ(Bonamia ostreae);オイスター卵の病気;幼若オイスターの侵入型繊毛虫;オイスターのマイチリコラ・インテスティナリス(Mytilicola intestinalis)(レッドワーム病);オイスターの血球の新生物;イースタン・オイスターの幼若性の病気;オイスターのウイルス性生殖母細胞の肥大;オイスターのノカルジア症;オイスターのミクロサイトス・マシン(Mikrocytos machine)(デンマン島病);オイスターのハプロスポリジウム・ネルソニ(Haplosporidium nelsoni)(MSX);オイスターのハプロスポリジウム・コスタレ(Haplosporidium costale)(SSO);オイスターのオストラコブラベ・インプレキサ(Ostracoblabe implexa)(シェル病);オイスター吸虫病;オイスターのマイチリコラ・オリエンタリス(Mytilicola orientalis)(レッドワーム病);オイスター鰓上の寄生体カイアシ類;オイスター内のカクレガニ類;オイスターのマルピーク病;真珠貝のパポバ様ウイルス感染;ニュージーランドオイスターのアピコンプレクサの寄生体;真珠貝のハプロスポリジウム種;オイスターのマルテイリア・シドネイ(Marteilia sydneyi);オイスターのマルテイリオイデス・ブランキアリス(Marteilioides branchialis);ボナミア・エキシチオサス(Bonamia exitiosus)(ニュージーランドドレッジオイスターのボナミアシス(Bonamiasis));ボナミア(Bonamia)種(オーストラリアオイスターのボナミアシス);オイスターのミクロサイトス・ラフレイ(Mikrocytos roughleyi)(オーストラリアウインター病);ドレッジオイスターの微胞子虫症;オイスターのリケッチア様およびクラミジア様生物;オイスターのビブリオ種(幼生および幼若性ビブリオ病);幼若オイスターの蝶番靭帯の病気;幼生オイスターの消化管埋伏;オイスターのぞく虫寄生;オイスターのヘキサミタ症;オイスターのアンシストロコマ(Ancistrocoma)様繊毛虫;オイスターのスフェノフィラ(Sphenophyra)様繊毛虫;オイスターの鰓のトリコジニド(Trichodinid);オイスターのシロルピジウム・ズーフソルム(Sirolpidium zoophthorum)(幼生の真菌症);オイスター鰓の渦虫類;オイスターの線虫類寄生;オイスターのシェルを穿孔する多毛類;オイスターのシェルに穴をあける海綿動物;ならびにオイスターのトウガタガイ科スネイル。
【請求項11】
シェルフィッシュがマッセルであり、改善される免疫応答が以下からなる群より選択される疾患および病原体に対するものである、請求項9記載の方法:マッセルのウイルス様の病気;マッセルの単胞子虫目の感染;マッセルのマルテイリア・レフリンジェンス/マウリニ(Marteilia refringens/maurini);ステインハウシア・マイチロブム(Steinhausia mytilovum)(マッセルの卵の病気);マッセルのシェルの光栄養エンドリティー(Endolity)侵入;マッセルのプロクトエセス・マクラテス(Proctoeces maculates)吸虫病;マッセルの鰓の渦虫類;マッセルのマイチリコラ・インテスティナリス(レッドワーム病);マッセルの腎コクシジウム;マッセルのブセファリド(Bucephalid)吸虫病;マッセルのマイチリコラ・オリエンタリス(レッドワーム病);マッセル内のカクレガニ類;マッセルの血球新生物;マッセルのマイチリコラ・ポレクタ(Mytilicola porrecta)(レッドワーム);マッセルのリケッチア様およびクラミジア様生物;マッセルのぞく虫寄生;マッセルの細胞内繊毛虫;マッセルのフェノフィラ(Phenophyra)様繊毛虫;マッセルのアンシストラム・マイチリ(Ancistrum mytili)鰓繊毛虫:マッセルの真菌の殻皮層脱落(Periostracal Sloughing);マッセルの吸虫メタセルカリア;マッセル鰓上の寄生体カイアシ類;マッセルのシェルを穿孔する多毛類;ならびにマッセルのシェルに穴をあける海綿動物。
【請求項12】
シェルフィッシュがクラムおよびザルガイであり、改善される免疫応答が以下からなる群より選択される疾患および病原体に対するものである、請求項9記載の方法:クラムのウイルス感染;マニラクラムのブラウンリング病;クラムおよびザルガイのパーキンサス;クラムの単胞子虫目感染;クラムの小胞子虫症;幼生グーダック(Geoduck)クラムのアメーバ鞭毛虫病;クラムおよびザルガイのマイチリコラ・インテスティナリス(レッドワーム病);ダイコクミゾガイの核封入体X(NIX):クラムの腎コクシジウム;クラムのQPX(ホンビノスガイ未知寄生体);クラムおよびザルガイのマイチリコラ・オリエンタリス(レッドワーム病);クラムおよびザルガイ内のカクレガニ類;クラムの血球新生物;クラムの性腺新生物;ポルトガルにおけるクラムのヌクレオチド内性バクテリア;ザルガイのマイコプラズマ様感染;クラムのクリプトスポリジウム症;ジャイアントクラムのマルテイリア様寄生体;ザルガイのアメーバ症;クラムおよびザルガイのリケッチア様およびクラミジア様生物;クラムのビブリオ種(幼生および幼若ビブリオ病);幼若クラムの蝶番靭帯の病気;クラムおよびザルガイのぞく虫寄生体;クラムおよびザルガイのスフェノフィラ様繊毛虫;クラムのアンシストロコマ・ペルセネエリ(Ancistrocoma pelseneeri)およびA.ミエ(A.myae)繊毛虫;クラムおよびザルガイの鰓のトリコディナ(Trichodina);クラムのシロルピジウム・ズーフソルム(幼生の真菌症);クラムの渦虫類;クラムおよびザルガイの吸虫メタセルカリア;クラムのシェルを穿孔する多毛類;ならびにクラムおよびザルガイのサイホンスネイル。
【請求項13】
シェルフィッシュがスカロップであり、改善される免疫応答が以下からなる群より選択される疾患および病原体に対するものである、請求項9記載の方法:アジアにおける日本スカロップのパーキンサス種;スカロップ・ハプロスポリジアン(Haplosporidian);スカロップのマルテイリア(Marteilia)種;スカロップ鰓の育児嚢カイアシ類;スカロップ内のカクレガニ類;スカロップの細胞内細菌症;スカロップの細菌性膿瘍障害;スカロップのパーキンサス・クグワジ(Perkinsus qugwadi)(SPX);スカロップの腎コクシジウム;スカロップのパージンサス・カールソニ(Perdinsus Karlssoni);スカロッププロテインG;スカロップの小胞子虫症;スカロップの吸虫メタセルカリア;スカロップのウイルス様感染;スカロップのクラミジア症;スカロップのリケッチア様およびクラミジア様生物;スカロップのビブリオ種(幼生ビブリオ病);スカロップのぞく虫寄生体;スカロップの鰓のトリコジニド;スカロップの鰓の渦虫類;スカロップの線虫類寄生;スカロップのシェルを穿孔する多毛類;ならびにスカロップのシェルに穴をあける海綿動物。
【請求項14】
シェルフィッシュがアワビであり、改善される免疫応答が以下からなる群より選択される疾患および病原体に対するものである、請求項9記載の方法:アワビの腎コクシジウム;アワビにおける病気のケヤリ科多毛類侵襲;アワビのラビリンスロイデス・ハリオチジス(Labyrinthuloides haliotidis);アワビの筋萎縮;養殖アワビの水疱病;アワビの萎凋症候群;アワビのパーキンサス・オルセニ(Perkinsus olseni);アワビの単胞子虫目寄生体;アワビの真菌症;アワビの線虫類寄生;アワビの細菌症;アワビに関連する繊毛虫;アワビの吸虫メタセルカリア;ならびにアワビのシェルを穿孔する多毛類。
【請求項15】
シェルフィッシュがウニであり、改善される免疫応答が以下からなる群より選択される疾患および病原体に対するものである、請求項9記載の方法:ウニの線虫寄生;ボールド・シー・アーチン(Bald-Sea-Urchin)病;ウニのパラモエバ・インバデンス(Paramoeba invadens);ウニのスポッテドゴナド(spotted gonad)病;ブラック・シーアーチン・プラージュ(Black Sea Urchin Plage);ウニの吸虫メタセルカリア;ならびにウニの渦虫類寄生。
【請求項16】
シェルフィッシュがロブスターであり、改善される免疫応答が以下からなる群より選択される疾患および病原体に対するものである、請求項9記載の方法:ロブスターのパラモエバ・ペルニシオサ(Paramoeba perniciosa)(パラモエビアシス(Paramoebiasis));ロブスターのガフケミア(Gaffkemia);ロブスターのアノフリオイデス・ヘモフィラ(Anophryoides haemophila)(繊毛虫病);ロブスターのシュードカルシノネメテス・ホマリ(Pseudocarcinonemetes homari);ロブスターの小胞子虫症;ノルウェーロブスターのヘマトジニウム(Hematodinium)種;ロブスターのカルシオネメルテス・アウストラリエンシス(Carcinonemertes australiensis);ロブスターの寄生体カイアシ類;ロブスターのビブリオ種(幼若ビブリオ症);ロブスターのキチン分解性細菌のシェル疾患;ロブスターのぞく虫寄生体;ロブスターのラゲニジウム(Lagenidium)種(真菌症);ロブスターのフサリウム(Fusarium)種(真菌症またはバーン・スポット病);ロブスターのハリフソロス(Haliphthoros)種;(真菌症);ロブスターにおける線虫類;ロブスターにおける吸虫メタセルカリア;ならびにロブスターにおける鉤頭虫類幼生。
【請求項17】
シェルフィッシュがシュリンプおよびプローンであり、改善される免疫応答が以下からなる群より選択される疾患および病原体に対するものである、請求項9記載の方法:タラバエビ科(Pandalid)シュリンプのリケッチア様感染;タラバエビ科シュリンプの原生生物病原体(SPP);シュリンプおよびプローンのシロン(Sylon)(根頭類病);クルマエビ科シュリンプのバキュロウイルス・ペナエイ(Baculovirus penaei)(BPウイルス病);クルマエビ科シュリンプのモノドン(Monodon)バキュロウイルス(MBV)病;クルマエビ科シュリンプのバキュロウイルスの中腸腺壊死(BMN);クルマエビ科シュリンプの白斑症候群バキュロウイルスコンプレックス;シュリンプおよびプローンの肝膵パルボウイルス(HPV)病;クルマエビ科シュリンプの感染性下皮および造血性壊死ウイルス(IHHNV);クルマエビ科シュリンプのリンパパルボ様ウイルス病;クルマエビ科シュリンプのリンパ器官空胞化ウイルス(LOVV);クルマエビ科シュリンプのレオ様ウイルス(REO)病;クルマエビ科シュリンプのタウラ(Taura)症候群ウイルス;アメリカンペナエイド(American Penaeid)シュリンプのラブドウイルス病;クルマエビ科シュリンプのイエローヘッドウイルス病(YHD);クルマエビ科シュリンプのリケッチア感染症;クルマエビ科シュリンプの壊死性肝膵臓;クルマエビ科シュリンプのマイコバクテリア症;養殖クラマ(Kurama)プローンのビブリオ・ペナエイシダ(Vibrio penaeicida);淡水シュリンプの幼生細菌性壊死;クルマエビ科シュリンプの単胞子虫目感染;クルマエビ科シュリンプのぞく虫病;クルマエビ科シュリンプの繊毛虫病;クルマエビ科シュリンプの腸および神経症候群(GNS);淡水シュリンプの幼生中間期病(MCD);クルマエビ科シュリンプのレッド(Red)病;養殖シュリンプのビブリオ種(ビブリオ病);シュリンプおよびプローンのキチン分解性細菌性シェル病;シュリンプおよびプローンの糸状菌病;シュリンプおよびプローンの微胞子虫症(コットンシュリンプ病);シュリンプおよびプローンの幼生糸状菌症;シュリンプおよびプローンのフサリウム種(真菌症);タラバエビ科シュリンプの線形虫寄生;ならびにシュリンプおよびプローンの黒鰓(Black Gill)症候群。
【請求項18】
シェルフィッシュがクラブであり、改善される免疫応答が以下からなる群より選択される疾患および病原体に対するものである、請求項9記載の方法:クラブのウイルス病;クラブのリケッチアおよびクラミジア;クラブのハプロスポリドーシス(Haplosporidosis);パラモエバ・ペルニシオサ(Paramoeba perniciosa)(グレイクラブ病);アトランティック・クラブのヘマトジニウム・ペレジ(Hematodinium perezi)およびヘマトジニウム種;クラブのキチン分解性真菌症(ブラックマット症候群);クラブのカルシノネメルテス(Carcinonemertes)種;クラブのメサノフリス(Mesanophrys)種(繊毛虫病);ヘマトジニウム種(ビタークラブ病);クラブの根頭類寄生体;オーストラリアにおけるクラブのヘマトジニウム種;クラブのキチン分解性細菌性シェル病;クラブの小胞子虫症;クラブの吸虫メタセルカリア;クラブの鉤頭虫類寄生体;クラブの線形虫寄生体;ならびにクラブのラゲンジウム(Lagendium)種(真菌症)。
【請求項19】
シェルフィッシュがクレイフィッシュであり、改善される免疫応答が以下からなる群より選択される疾患および病原体に対するものである、請求項9記載の方法:ヨーロピアンクレイフィッシュのソロスペルミウム(Psorospermium)種(原虫病);クレイフィッシュのサーロハニアシス(Therlohaniasis);クレイフィッシュのバーン・スポット病(真菌症);クレイフィッシュペスト(真菌症);ブルークレイフィッシュのバキュロウイルス;クレイフィッシュのリケッチア;クレイフィッシュのノカルジア(Nocardia)種(細菌症);クレイフィッシュのプロテウス(Proteus)またはシュードモナス(Pseudomonas)細菌敗血症;クレイフィッシュのキチン分解性細菌性シェル病;アメリカンクレイフィッシュのソロスペルミウム(Psorospermium)種(原生動物感染);クレイフィッシュのサプロレグニア(Saprolegnia)種(真菌症);クレイフィッシュにおける吸虫;クレイフィッシュの渦虫類侵襲;ならびにクレイフィッシュのブランキオデリダ・アネリド(Branchiobdellida Annelid)寄生。
【請求項20】
シェルフィッシュの健康およびシェルフィッシュ飼料を改善するための、有効量のシステアミン化合物を含む組成物。
【請求項21】
シェルフィッシュ飼料がシュリンプ飼料である、請求項20記載の組成物。
【請求項22】
液体、水性混合物、水性乳濁液、固体担体、および固体基質からなる群より選択される形態で提供される、請求項20記載の組成物。
【請求項23】
約0.1%〜95%のシステアミン化合物をさらに含む、請求項20記載の組成物。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公表番号】特表2008−505140(P2008−505140A)
【公表日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−519674(P2007−519674)
【出願日】平成17年6月28日(2005.6.28)
【国際出願番号】PCT/EP2005/006948
【国際公開番号】WO2006/002868
【国際公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【出願人】(507182645)ワルコム アニマル サイエンス (アイ.ピー.3) リミテッド (1)
【Fターム(参考)】