シャシフレーム用のサイドレール
【課題】上フランジの幅と下フランジの幅とを長手方向の場所に応じて的確に異ならせることで、効果的に引張応力を低減して上下曲げ強度を向上させたシャシフレーム用のサイドレールを提供する。
【解決手段】前車軸の前方から後車軸の後方まで延出され、鉛直なウェブ4と、ウェブ4の上端から車幅方向内方に延出された上フランジ5と、ウェブ4の下端から車幅方向内方に延出された下フランジ6とから断面コ字状に形成されたシャシフレーム用のサイドレール2であって、前後車軸間の部分2bにおける下フランジ6、前車軸近傍の部分2aの上フランジ5、後車軸近傍の部分2cの上フランジ5のうち、少なくとも1箇所のフランジの幅を、同一鉛直断面における上下反対側のフランジの幅よりも大きくすることで、引張力を受ける側のフランジ幅をそれと上下反対側のフランジ幅よりも大きくし、引張応力の低下を図った。
【解決手段】前車軸の前方から後車軸の後方まで延出され、鉛直なウェブ4と、ウェブ4の上端から車幅方向内方に延出された上フランジ5と、ウェブ4の下端から車幅方向内方に延出された下フランジ6とから断面コ字状に形成されたシャシフレーム用のサイドレール2であって、前後車軸間の部分2bにおける下フランジ6、前車軸近傍の部分2aの上フランジ5、後車軸近傍の部分2cの上フランジ5のうち、少なくとも1箇所のフランジの幅を、同一鉛直断面における上下反対側のフランジの幅よりも大きくすることで、引張力を受ける側のフランジ幅をそれと上下反対側のフランジ幅よりも大きくし、引張応力の低下を図った。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラックやバス等に用いられるハシゴ型シャシフレーム用のサイドレールに関する。
【背景技術】
【0002】
図1に示すように、シャシフレーム1は、一般に、車幅方向に間隔を隔てて配置された一対のサイドレール2Jと、これらサイドレール2Jを連結する複数のクロスメンバ3とからハシゴ型に構成されている。このサイドレール2Jは、車両の前後方向に沿って前車軸の前方から後車軸の後方まで延出されており、鉛直なウェブ4と、ウェブ4の上端から車幅方向内方に延出された上フランジ5と、ウェブ4の下端から車幅方向内方に延出された下フランジ6とから、断面コ字状に形成されている(溝形開断面)。
【0003】
従来のサイドレール2Jは、図1の領域Aの部分(車両の前車軸近傍から後端までの部分)において、図2に示すように、上フランジ5の幅と下フランジ6の幅とが同一となっているものが多い。このサイドレール2Jは、図3に示すように、矩形スケッチ材(矩形板)7Jの一部(ハッチング部)8を切断除去し、一点鎖線9を直角に折り曲げることで成形され(プレス加工)、上記領域Aにおいて、上フランジ5の幅、下フランジ6の幅、ウェブ4の幅は一定となっている。
【0004】
図4は、上記サイドレール2Jが組み込まれたシャシフレーム1に、キャブ10、リヤボディ(荷台)11、前輪12、後輪13、エンジン及びトランスミッション等を装着した車両(トラック)の概略図である。このサイドレール2Jには、その全長に亘って各種装着部品及び積荷の分布荷重が下向きに加わるのに対し、路面からの上向きの反力は前輪12及び後輪13を介して前車軸部分と後車軸部分とに集中して加わる。
【0005】
この結果、サイドレール2Jは、前輪12と後輪13との間(ホイールベース間)の部分2bが下に凸に撓み、前後の車軸部分2a、2cが上に凸に撓む。よって、サイドレール2Jの耐久強度に影響を及ぼす引っ張りの曲げ応力は、図4にハッチングで示すように、ホイールベース間の部分2bでは下フランジ6に、前後の車軸部分2a、2cでは上フランジ5に発生することになる。従って、上フランジ5の幅と下フランジ6の幅とが等しい上下対称の断面では、引張応力を低減する効率的な断面とは言い難い。
【0006】
ところで、上下非対称の断面コ字状のサイドレール2Jとして、上フランジ5の幅を下フランジ6の幅よりも小さくしたものが知られている(特許文献1)。このサイドレール2Jは、その上部にリヤボディ11を装着することで、リヤボディ11が装着された部分における上フランジ5の応力負担が軽減されることを考慮し、上フランジ5の幅を下フランジ6の幅よりも小さくしたものである(文献1の段落0014参照)。
【0007】
【特許文献1】特開平6−48316号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし乍ら、このサイドレール2Jは、リヤボディ11が装着される部分にて一様に上フランジ5の幅が下フランジ6の幅よりも小さくなっており、前後の車軸部分2a、2cにおいても、上フランジ5の幅が下フランジ6の幅よりも小さい。よって、このサイドレール2Jは、前後の車軸部分2a、2cにおいて、幅が小さい上フランジ5で引張り力を受けることになってしまい、応力低減の余地が残されている。
【0009】
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、上フランジの幅と下フランジの幅とを長手方向の場所に応じて的確に異ならせることで、効果的に引張応力を低減して上下曲げ強度を向上させたシャシフレーム用のサイドレールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明は、車両の前後方向に沿って前車軸の前方から後車軸の後方まで延出され、鉛直なウェブと、該ウェブの上端から車幅方向内方に延出された上フランジと、上記ウェブの下端から車幅方向内方に延出された下フランジとから断面コ字状に形成されたシャシフレーム用のサイドレールであって、前後車軸間における下フランジ、前車軸近傍の上フランジ及び後車軸近傍の上フランジのうち、少なくとも1箇所のフランジの幅を、同一鉛直断面における上下反対側のフランジの幅よりも大きくしたものである。
【0011】
同一鉛直断面での上記上フランジ、ウェブ及び下フランジの各幅の和が、上記前後車軸間と前車軸近傍と後車軸近傍とにおいて、同一であってもよい。
【0012】
上記上フランジ及び下フランジを、同じ幅の状態から一方を大きく他方を小さくする際、大きくする量よりも小さくする量を少なくし、同じ幅の状態のときから断面二次モーメントが小さくなることを抑えてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るシャシフレーム用のサイドレールによれば、上フランジの幅と下フランジの幅とを長手方向の場所に応じて的確に異ならせているので、夫々のフランジにおける引張応力を低減でき、上下曲げ強度を効果的に向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の好適実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0015】
図5は、本実施形態に係るシャシフレーム用のサイドレール2の斜視図、図6(a)は、図5のa−a線断面図、図6(b)は同じくb−b線断面図、図6(c)は同じくc−c線断面図である。
【0016】
このサイドレール2は、車両の前後方向に沿って前車軸の前方から後車軸の後方まで延出され、鉛直なウェブ4と、ウェブ4の上端から車幅方向内方に延出された上フランジ5と、ウェブ4の下端から車幅方向内方に延出された下フランジ6とから断面コ字状に形成されている。かかるサイドレール2は、図1に示すサイドレール2Jと同様に、車幅方向に間隔を隔てて一対配置され、クロスメンバ3により連結されてハシゴ型のシャシフレーム1を構成する。
【0017】
このサイドレール2の特徴は、前車軸と後車軸との間の部分2bにおいて下フランジ6の幅を上フランジ5の幅よりも大きくし、後車軸近傍の部分2cにおいて上フランジ5の幅を下フランジ6よりも大きくした点にある。これにより、前後車軸間の部分2bの下フランジ6で生じる引張応力、後車軸近傍の部分2cの上フランジ5で生じる引張応力を低減できる(図4参照)。
【0018】
このように、上フランジ5の幅と下フランジ6の幅とをサイドレール2の長手方向の場所に応じて的確に異ならせ、夫々の箇所のフランジ5、6に生じる引張応力を低減することで、サイドレール2の上下曲げ強度を、補強部材の追加や板厚アップ等の重量やコストが増す対策無しで、効果的に向上させることができる。
【0019】
なお、本実施形態に係るサイドレール2では、図6(a)に示すように、前輪車軸近傍の部分2aにおいて上フランジ5の幅と下フランジ6の幅とを等しくし、エンジンやトランスミッションのサイドレール2への装着性(取り合い)が変動することを回避しているが、その部分2aにおいて上フランジ5の幅を下フランジ6の幅よりも大きくし、上フランジ5での引張応力低減を図ってもよい。
【0020】
また、このサイドレール2は、図6(b)に示すように、前後車軸間の部分2bにおける上フランジ5の減少量Frと下フランジ6の増加量Fiとが等しく、図6(c)に示すように、後車軸近傍の部分2cにおける上フランジ5の増加量Fiと下フランジ6の減少量Frとが等しくなっている。図中、仮想線14は上下のフランジ5、6の幅が等しい場合のラインである。また、ウェブ4の幅は、前車軸近傍の部分2aからサイドレール2の後端にかけて一定となっている。
【0021】
このサイドレール2は、その展開図が描かれた図7に示すスケッチ材7の領域Aの部分(車両の前車軸近傍の部分2aから後端まで)において、上フランジ5、ウェブ4及び下フランジ6の各幅の和が同一となっている。すなわち、このサイドレール2は、同一鉛直断面での上フランジ5、ウェブ4及び下フランジ6の各幅の和が、前後車軸間の部分2bと前車軸近傍の部分2aと後車軸近傍の部分2cとにおいて、同一となっている(La=Lb=Lc=Ld)。これにより、このスケッチ材7は、ハッチング部分8を切断除去する前は、図中の下側の縁ライン15と上側の縁ライン16とが同一となる。
【0022】
よって、図8に示すように、このスケッチ材7を大板材17から切り出す際、切り出されるスケッチ材7を隙間無く隣接して並べることができ、材料屑が少なくなって歩留りが向上する。従って、本実施形態に係るサイドレール2は、それを1本製造するために必要な材料の量が、図3の従来タイプと比べて殆ど増加することはない。よって、このサイドレール7は、従来タイプと比べて製品重量及び原料コストを殆ど増加させることなく、引っ張り曲げ応力が発生する部位のフランジ5、6を的確に強化することができる。
【0023】
また、図8において、スケッチ材7を大板材17から切り出す際、ワンパスの切り出しで、隣り合うスケッチ材7同士の下側の縁ライン15と上側の縁ライン16とが同時に形成されることになるので、スケッチ材7を切り出すための作業時間が増大することはなく、製造コストが増大することはない。
【0024】
さて、本実施形態にように、同一鉛直断面における上下のフランジ5、6の内の一方のフランジ幅減少量Frと他方のフランジ幅増加量Fiとが等しい場合の、フランジ幅の変化率と断面諸係数の変化率の関係を図9に示す。
【0025】
図9は、幅を増減する前の上下のフランジ5、6の幅を100%としたとき、ウェブ4の幅(高さ)が330%、板厚が8%のサイドレール2について、一方のフランジ5(又は6)の幅を或るパーセント拡大し、他方のフランジ6(又は5)の幅をそれと同じパーセント縮小した場合の、フランジ幅拡大側の断面係数と、フランジ幅縮小側断面係数と、断面二次モーメント(サイドレール2が上下に曲がるときの中立軸に対するもの)とを表したものである。
【0026】
図示するように、一方の引張応力側のフランジ幅を30%増加し、それと上下反対側の他方のフランジ幅を30%減少すると、増加側の即ち引張応力側のフランジ幅拡大側の断面係数は約10%増加する。よって、引張応力側のフランジの応力が10%程度低減されることになる。
【0027】
引張応力側のフランジに溶接部や締結穴等の切欠が存在し、金属疲労による耐久性が不足する場合でも、同部の断面係数の増加分だけ引張応力が低減することになり、耐久寿命が1.5倍以上向上することになる。
【0028】
一方、サイドレール2の曲げ剛性に寄与する断面二次モーメントは、上述のように上下のフランジ幅を30%増減する場合、図9に示すように2%程度減少するが、これによりサイドレール2の上下方向の撓みが2%増加することはない。何故なら、サイドレール2の上部に装着される各種装着部品及び積荷の分布荷重は、実際には、サイドレール2以外のリヤボディ11、サブフレーム等の車体の剛性部品でも分担するので、サイドレール2の断面二次モーメントが2%減少しても、サイドレール2の撓みの増加は2%よりも少なくなるのである。
【0029】
よって、引張応力側のフランジについて、上述した断面係数の増加による引張応力低減効果は、サイドレール2の撓みが増加することによって相殺されることはない。
【0030】
本発明の別の実施形態を図10〜図12を用いて説明する。
【0031】
この実施形態に係るサイドレール2は、基本的には前実施形態と同様であり、同一鉛直断面にて上フランジ5及び下フランジ6を、同じ幅の状態から一方を大きく他方を小さくする際、大きくする量(Fi)よりも小さくする量(Fr)を少なくし、同じ幅の状態のときから断面二次モーメントが小さくなることを抑えた点のみが異なる。
【0032】
具体的には、同一鉛直断面における一方のフランジ幅の拡大量Fiに対し、上下反対側の他方のフランジ幅の減少量Frを80%とした(Fr=0.8Fi)。図10(a)、(b)、(c)は、図5のa−a線、b−b線、c−c線断面に相当する。図10(b)に示すように、前後車軸間の部分2bにおける上フランジ5の減少量Frは、下フランジ6の拡大量Fiの80%程度となっており、図10(c)に示すように、後車軸近傍の部分2cにおける下フランジ6の減少量Frは、上フランジ5の拡大量Fiの80%程度となっている。仮想線14は、上下のフランジ5、6の幅が等しい場合(Fr=Fi)のラインである。
【0033】
図11は、このサイドレール2の展開図である。破線18は、Fr=Fiのラインである。図示するように、前後車軸間の部分2bにおける上フランジ5とウェブ4と下フランジ6の幅の和Lbは、前車軸近傍の部分2aの上フランジ5とウェブ4と下フランジ6の幅の和Laより僅かに大きい。また、後車軸近傍の部分2cの上フランジ5とウェブ4と下フランジ6の幅の和Lcは、上記和Laより僅かに大きい。
【0034】
この実施形態においては、幅を増減する前の上下のフランジ5、6の幅を100%としたとき、ウェブ4の幅(高さ)が330%、板厚が8%のサイドレール2について、一方の引張り側のフランジ幅を30%増加させると、それと上下反対側の他方のフランジ側は30%に0.8を乗じた24%減少させることになる。この場合、展開幅は、変更前に比べて、次式のように僅か1%増加するだけである。
【0035】
(100+30+330+100−24)/(100+330+100)
=1.011
このように、上下のフランジ5、6の一方のフランジ幅減少量Frを他方のフランジ幅増加量Fiの80%とした場合の、フランジ幅の増加率と断面諸係数の変化率の関係を図12に示す。
【0036】
図12は、この実施形態に係るサイドレール2について、一方のフランジの幅を或るパーセント拡大し、それと上下反対側の他方のフランジの幅をそれに0.8を乗じたパーセント縮小した場合の、フランジ幅拡大側の断面係数と、フランジ幅縮小側断面係数と、断面二次モーメントとを表したものである。
【0037】
図示するように、一方の引張応力側のフランジ幅を30%増加し、それと上下反対側の他方のフランジ幅を30%に0.8を乗じた24%減少すると、増加側の即ち引張応力側のフランジ幅拡大側の断面係数は約12%(最初の実施形態よりも若干大きい)増加する上、曲げ剛性に相関する断面二次モーメントの低下は生じないことは分かる。
【0038】
よって、このサイドレール2は、最初の実施形態のものと比べ(図9参照)、重量及び原材料コストを殆ど増加させることなく(1%程度の増加)、断面二次モーメントの低下を抑えることができる。
【0039】
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。
【0040】
上述した各実施形態に係るサイドレール2においては、前後車軸間の部分2bでの下フランジ6の幅を上フランジ5の幅より大きくし、後車軸近傍の部分2cでの上フランジ5の幅を下フランジ6の幅より大きくし、前車軸近傍の部分2aの上フランジ5の幅と下フランジ6の幅とを等しくしたが、これに限定されることはない。
【0041】
すなわち、前後車軸間の部分2bにおける下フランジ6、前車軸近傍の部分2aの上フランジ5及び後車軸近傍の部分2cの上フランジ5のうち、少なくとも1箇所のフランジの幅を、同一鉛直断面における上下反対側のフランジの幅よりも大きくしてもよい。こうすれば、前記特許文献1に記載されているように上フランジが下フランジよりも一様に小さいサイドレールよりも、効果的に上下曲げ強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】トラック用のシャシフレームの斜視図である。
【図2】従来のサイドレールの鉛直断面図である。
【図3】従来のサイドレールの展開図である。
【図4】サイドレールを備えた車両(トラック)の概略図である。
【図5】本実施形態に係るシャシフレーム用のサイドレールの斜視図である。
【図6】(a)は図5のa−a線断面図、(b)は同b−b線断面図、(c)は同c−c線断面図である。
【図7】本実施形態に係るサイドレールの展開図である。
【図8】本実施形態に係るサイドレールのスケッチ材が切り出される大板材の斜視図である。
【図9】本実施形態に係るサイドレールのフランジ幅変化率と断面諸係数変化率との関係を示す説明図である。
【図10】別の実施形態に係るサイドレールの説明図であり、(a)は図5のa−a線、(b)は同b−b線、(c)は同c−c線に相当する断面図である。
【図11】別の実施形態に係るサイドレールの展開図である。
【図12】別の実施形態に係るサイドレールのフランジ幅増加率と断面諸係数変化率との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
【0043】
1 シャシフレーム
2 サイドレール
2a 前車軸近傍の部分
2b 前後車軸間の部分
2c 後車軸近傍の部分
4 ウェブ
5 上フランジ
6 下フランジ
La 前車軸近傍の部分における上フランジとウェブと下フランジとの幅の和
Lb 前後車軸間の部分における上フランジとウェブと下フランジとの幅の和
Lc 後車軸近傍の部分における上フランジとウェブと下フランジとの幅の和
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラックやバス等に用いられるハシゴ型シャシフレーム用のサイドレールに関する。
【背景技術】
【0002】
図1に示すように、シャシフレーム1は、一般に、車幅方向に間隔を隔てて配置された一対のサイドレール2Jと、これらサイドレール2Jを連結する複数のクロスメンバ3とからハシゴ型に構成されている。このサイドレール2Jは、車両の前後方向に沿って前車軸の前方から後車軸の後方まで延出されており、鉛直なウェブ4と、ウェブ4の上端から車幅方向内方に延出された上フランジ5と、ウェブ4の下端から車幅方向内方に延出された下フランジ6とから、断面コ字状に形成されている(溝形開断面)。
【0003】
従来のサイドレール2Jは、図1の領域Aの部分(車両の前車軸近傍から後端までの部分)において、図2に示すように、上フランジ5の幅と下フランジ6の幅とが同一となっているものが多い。このサイドレール2Jは、図3に示すように、矩形スケッチ材(矩形板)7Jの一部(ハッチング部)8を切断除去し、一点鎖線9を直角に折り曲げることで成形され(プレス加工)、上記領域Aにおいて、上フランジ5の幅、下フランジ6の幅、ウェブ4の幅は一定となっている。
【0004】
図4は、上記サイドレール2Jが組み込まれたシャシフレーム1に、キャブ10、リヤボディ(荷台)11、前輪12、後輪13、エンジン及びトランスミッション等を装着した車両(トラック)の概略図である。このサイドレール2Jには、その全長に亘って各種装着部品及び積荷の分布荷重が下向きに加わるのに対し、路面からの上向きの反力は前輪12及び後輪13を介して前車軸部分と後車軸部分とに集中して加わる。
【0005】
この結果、サイドレール2Jは、前輪12と後輪13との間(ホイールベース間)の部分2bが下に凸に撓み、前後の車軸部分2a、2cが上に凸に撓む。よって、サイドレール2Jの耐久強度に影響を及ぼす引っ張りの曲げ応力は、図4にハッチングで示すように、ホイールベース間の部分2bでは下フランジ6に、前後の車軸部分2a、2cでは上フランジ5に発生することになる。従って、上フランジ5の幅と下フランジ6の幅とが等しい上下対称の断面では、引張応力を低減する効率的な断面とは言い難い。
【0006】
ところで、上下非対称の断面コ字状のサイドレール2Jとして、上フランジ5の幅を下フランジ6の幅よりも小さくしたものが知られている(特許文献1)。このサイドレール2Jは、その上部にリヤボディ11を装着することで、リヤボディ11が装着された部分における上フランジ5の応力負担が軽減されることを考慮し、上フランジ5の幅を下フランジ6の幅よりも小さくしたものである(文献1の段落0014参照)。
【0007】
【特許文献1】特開平6−48316号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし乍ら、このサイドレール2Jは、リヤボディ11が装着される部分にて一様に上フランジ5の幅が下フランジ6の幅よりも小さくなっており、前後の車軸部分2a、2cにおいても、上フランジ5の幅が下フランジ6の幅よりも小さい。よって、このサイドレール2Jは、前後の車軸部分2a、2cにおいて、幅が小さい上フランジ5で引張り力を受けることになってしまい、応力低減の余地が残されている。
【0009】
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、上フランジの幅と下フランジの幅とを長手方向の場所に応じて的確に異ならせることで、効果的に引張応力を低減して上下曲げ強度を向上させたシャシフレーム用のサイドレールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明は、車両の前後方向に沿って前車軸の前方から後車軸の後方まで延出され、鉛直なウェブと、該ウェブの上端から車幅方向内方に延出された上フランジと、上記ウェブの下端から車幅方向内方に延出された下フランジとから断面コ字状に形成されたシャシフレーム用のサイドレールであって、前後車軸間における下フランジ、前車軸近傍の上フランジ及び後車軸近傍の上フランジのうち、少なくとも1箇所のフランジの幅を、同一鉛直断面における上下反対側のフランジの幅よりも大きくしたものである。
【0011】
同一鉛直断面での上記上フランジ、ウェブ及び下フランジの各幅の和が、上記前後車軸間と前車軸近傍と後車軸近傍とにおいて、同一であってもよい。
【0012】
上記上フランジ及び下フランジを、同じ幅の状態から一方を大きく他方を小さくする際、大きくする量よりも小さくする量を少なくし、同じ幅の状態のときから断面二次モーメントが小さくなることを抑えてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るシャシフレーム用のサイドレールによれば、上フランジの幅と下フランジの幅とを長手方向の場所に応じて的確に異ならせているので、夫々のフランジにおける引張応力を低減でき、上下曲げ強度を効果的に向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の好適実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0015】
図5は、本実施形態に係るシャシフレーム用のサイドレール2の斜視図、図6(a)は、図5のa−a線断面図、図6(b)は同じくb−b線断面図、図6(c)は同じくc−c線断面図である。
【0016】
このサイドレール2は、車両の前後方向に沿って前車軸の前方から後車軸の後方まで延出され、鉛直なウェブ4と、ウェブ4の上端から車幅方向内方に延出された上フランジ5と、ウェブ4の下端から車幅方向内方に延出された下フランジ6とから断面コ字状に形成されている。かかるサイドレール2は、図1に示すサイドレール2Jと同様に、車幅方向に間隔を隔てて一対配置され、クロスメンバ3により連結されてハシゴ型のシャシフレーム1を構成する。
【0017】
このサイドレール2の特徴は、前車軸と後車軸との間の部分2bにおいて下フランジ6の幅を上フランジ5の幅よりも大きくし、後車軸近傍の部分2cにおいて上フランジ5の幅を下フランジ6よりも大きくした点にある。これにより、前後車軸間の部分2bの下フランジ6で生じる引張応力、後車軸近傍の部分2cの上フランジ5で生じる引張応力を低減できる(図4参照)。
【0018】
このように、上フランジ5の幅と下フランジ6の幅とをサイドレール2の長手方向の場所に応じて的確に異ならせ、夫々の箇所のフランジ5、6に生じる引張応力を低減することで、サイドレール2の上下曲げ強度を、補強部材の追加や板厚アップ等の重量やコストが増す対策無しで、効果的に向上させることができる。
【0019】
なお、本実施形態に係るサイドレール2では、図6(a)に示すように、前輪車軸近傍の部分2aにおいて上フランジ5の幅と下フランジ6の幅とを等しくし、エンジンやトランスミッションのサイドレール2への装着性(取り合い)が変動することを回避しているが、その部分2aにおいて上フランジ5の幅を下フランジ6の幅よりも大きくし、上フランジ5での引張応力低減を図ってもよい。
【0020】
また、このサイドレール2は、図6(b)に示すように、前後車軸間の部分2bにおける上フランジ5の減少量Frと下フランジ6の増加量Fiとが等しく、図6(c)に示すように、後車軸近傍の部分2cにおける上フランジ5の増加量Fiと下フランジ6の減少量Frとが等しくなっている。図中、仮想線14は上下のフランジ5、6の幅が等しい場合のラインである。また、ウェブ4の幅は、前車軸近傍の部分2aからサイドレール2の後端にかけて一定となっている。
【0021】
このサイドレール2は、その展開図が描かれた図7に示すスケッチ材7の領域Aの部分(車両の前車軸近傍の部分2aから後端まで)において、上フランジ5、ウェブ4及び下フランジ6の各幅の和が同一となっている。すなわち、このサイドレール2は、同一鉛直断面での上フランジ5、ウェブ4及び下フランジ6の各幅の和が、前後車軸間の部分2bと前車軸近傍の部分2aと後車軸近傍の部分2cとにおいて、同一となっている(La=Lb=Lc=Ld)。これにより、このスケッチ材7は、ハッチング部分8を切断除去する前は、図中の下側の縁ライン15と上側の縁ライン16とが同一となる。
【0022】
よって、図8に示すように、このスケッチ材7を大板材17から切り出す際、切り出されるスケッチ材7を隙間無く隣接して並べることができ、材料屑が少なくなって歩留りが向上する。従って、本実施形態に係るサイドレール2は、それを1本製造するために必要な材料の量が、図3の従来タイプと比べて殆ど増加することはない。よって、このサイドレール7は、従来タイプと比べて製品重量及び原料コストを殆ど増加させることなく、引っ張り曲げ応力が発生する部位のフランジ5、6を的確に強化することができる。
【0023】
また、図8において、スケッチ材7を大板材17から切り出す際、ワンパスの切り出しで、隣り合うスケッチ材7同士の下側の縁ライン15と上側の縁ライン16とが同時に形成されることになるので、スケッチ材7を切り出すための作業時間が増大することはなく、製造コストが増大することはない。
【0024】
さて、本実施形態にように、同一鉛直断面における上下のフランジ5、6の内の一方のフランジ幅減少量Frと他方のフランジ幅増加量Fiとが等しい場合の、フランジ幅の変化率と断面諸係数の変化率の関係を図9に示す。
【0025】
図9は、幅を増減する前の上下のフランジ5、6の幅を100%としたとき、ウェブ4の幅(高さ)が330%、板厚が8%のサイドレール2について、一方のフランジ5(又は6)の幅を或るパーセント拡大し、他方のフランジ6(又は5)の幅をそれと同じパーセント縮小した場合の、フランジ幅拡大側の断面係数と、フランジ幅縮小側断面係数と、断面二次モーメント(サイドレール2が上下に曲がるときの中立軸に対するもの)とを表したものである。
【0026】
図示するように、一方の引張応力側のフランジ幅を30%増加し、それと上下反対側の他方のフランジ幅を30%減少すると、増加側の即ち引張応力側のフランジ幅拡大側の断面係数は約10%増加する。よって、引張応力側のフランジの応力が10%程度低減されることになる。
【0027】
引張応力側のフランジに溶接部や締結穴等の切欠が存在し、金属疲労による耐久性が不足する場合でも、同部の断面係数の増加分だけ引張応力が低減することになり、耐久寿命が1.5倍以上向上することになる。
【0028】
一方、サイドレール2の曲げ剛性に寄与する断面二次モーメントは、上述のように上下のフランジ幅を30%増減する場合、図9に示すように2%程度減少するが、これによりサイドレール2の上下方向の撓みが2%増加することはない。何故なら、サイドレール2の上部に装着される各種装着部品及び積荷の分布荷重は、実際には、サイドレール2以外のリヤボディ11、サブフレーム等の車体の剛性部品でも分担するので、サイドレール2の断面二次モーメントが2%減少しても、サイドレール2の撓みの増加は2%よりも少なくなるのである。
【0029】
よって、引張応力側のフランジについて、上述した断面係数の増加による引張応力低減効果は、サイドレール2の撓みが増加することによって相殺されることはない。
【0030】
本発明の別の実施形態を図10〜図12を用いて説明する。
【0031】
この実施形態に係るサイドレール2は、基本的には前実施形態と同様であり、同一鉛直断面にて上フランジ5及び下フランジ6を、同じ幅の状態から一方を大きく他方を小さくする際、大きくする量(Fi)よりも小さくする量(Fr)を少なくし、同じ幅の状態のときから断面二次モーメントが小さくなることを抑えた点のみが異なる。
【0032】
具体的には、同一鉛直断面における一方のフランジ幅の拡大量Fiに対し、上下反対側の他方のフランジ幅の減少量Frを80%とした(Fr=0.8Fi)。図10(a)、(b)、(c)は、図5のa−a線、b−b線、c−c線断面に相当する。図10(b)に示すように、前後車軸間の部分2bにおける上フランジ5の減少量Frは、下フランジ6の拡大量Fiの80%程度となっており、図10(c)に示すように、後車軸近傍の部分2cにおける下フランジ6の減少量Frは、上フランジ5の拡大量Fiの80%程度となっている。仮想線14は、上下のフランジ5、6の幅が等しい場合(Fr=Fi)のラインである。
【0033】
図11は、このサイドレール2の展開図である。破線18は、Fr=Fiのラインである。図示するように、前後車軸間の部分2bにおける上フランジ5とウェブ4と下フランジ6の幅の和Lbは、前車軸近傍の部分2aの上フランジ5とウェブ4と下フランジ6の幅の和Laより僅かに大きい。また、後車軸近傍の部分2cの上フランジ5とウェブ4と下フランジ6の幅の和Lcは、上記和Laより僅かに大きい。
【0034】
この実施形態においては、幅を増減する前の上下のフランジ5、6の幅を100%としたとき、ウェブ4の幅(高さ)が330%、板厚が8%のサイドレール2について、一方の引張り側のフランジ幅を30%増加させると、それと上下反対側の他方のフランジ側は30%に0.8を乗じた24%減少させることになる。この場合、展開幅は、変更前に比べて、次式のように僅か1%増加するだけである。
【0035】
(100+30+330+100−24)/(100+330+100)
=1.011
このように、上下のフランジ5、6の一方のフランジ幅減少量Frを他方のフランジ幅増加量Fiの80%とした場合の、フランジ幅の増加率と断面諸係数の変化率の関係を図12に示す。
【0036】
図12は、この実施形態に係るサイドレール2について、一方のフランジの幅を或るパーセント拡大し、それと上下反対側の他方のフランジの幅をそれに0.8を乗じたパーセント縮小した場合の、フランジ幅拡大側の断面係数と、フランジ幅縮小側断面係数と、断面二次モーメントとを表したものである。
【0037】
図示するように、一方の引張応力側のフランジ幅を30%増加し、それと上下反対側の他方のフランジ幅を30%に0.8を乗じた24%減少すると、増加側の即ち引張応力側のフランジ幅拡大側の断面係数は約12%(最初の実施形態よりも若干大きい)増加する上、曲げ剛性に相関する断面二次モーメントの低下は生じないことは分かる。
【0038】
よって、このサイドレール2は、最初の実施形態のものと比べ(図9参照)、重量及び原材料コストを殆ど増加させることなく(1%程度の増加)、断面二次モーメントの低下を抑えることができる。
【0039】
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。
【0040】
上述した各実施形態に係るサイドレール2においては、前後車軸間の部分2bでの下フランジ6の幅を上フランジ5の幅より大きくし、後車軸近傍の部分2cでの上フランジ5の幅を下フランジ6の幅より大きくし、前車軸近傍の部分2aの上フランジ5の幅と下フランジ6の幅とを等しくしたが、これに限定されることはない。
【0041】
すなわち、前後車軸間の部分2bにおける下フランジ6、前車軸近傍の部分2aの上フランジ5及び後車軸近傍の部分2cの上フランジ5のうち、少なくとも1箇所のフランジの幅を、同一鉛直断面における上下反対側のフランジの幅よりも大きくしてもよい。こうすれば、前記特許文献1に記載されているように上フランジが下フランジよりも一様に小さいサイドレールよりも、効果的に上下曲げ強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】トラック用のシャシフレームの斜視図である。
【図2】従来のサイドレールの鉛直断面図である。
【図3】従来のサイドレールの展開図である。
【図4】サイドレールを備えた車両(トラック)の概略図である。
【図5】本実施形態に係るシャシフレーム用のサイドレールの斜視図である。
【図6】(a)は図5のa−a線断面図、(b)は同b−b線断面図、(c)は同c−c線断面図である。
【図7】本実施形態に係るサイドレールの展開図である。
【図8】本実施形態に係るサイドレールのスケッチ材が切り出される大板材の斜視図である。
【図9】本実施形態に係るサイドレールのフランジ幅変化率と断面諸係数変化率との関係を示す説明図である。
【図10】別の実施形態に係るサイドレールの説明図であり、(a)は図5のa−a線、(b)は同b−b線、(c)は同c−c線に相当する断面図である。
【図11】別の実施形態に係るサイドレールの展開図である。
【図12】別の実施形態に係るサイドレールのフランジ幅増加率と断面諸係数変化率との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
【0043】
1 シャシフレーム
2 サイドレール
2a 前車軸近傍の部分
2b 前後車軸間の部分
2c 後車軸近傍の部分
4 ウェブ
5 上フランジ
6 下フランジ
La 前車軸近傍の部分における上フランジとウェブと下フランジとの幅の和
Lb 前後車軸間の部分における上フランジとウェブと下フランジとの幅の和
Lc 後車軸近傍の部分における上フランジとウェブと下フランジとの幅の和
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の前後方向に沿って前車軸の前方から後車軸の後方まで延出され、鉛直なウェブと、該ウェブの上端から車幅方向内方に延出された上フランジと、上記ウェブの下端から車幅方向内方に延出された下フランジとから断面コ字状に形成されたシャシフレーム用のサイドレールであって、
前後車軸間における下フランジ、前車軸近傍の上フランジ及び後車軸近傍の上フランジのうち、少なくとも1箇所のフランジの幅を、同一鉛直断面における上下反対側のフランジの幅よりも大きくしたことを特徴とするシャシフレーム用のサイドレール。
【請求項2】
同一鉛直断面での上記上フランジ、ウェブ及び下フランジの各幅の和が、上記前後車軸間と前車軸近傍と後車軸近傍とにおいて、同一である請求項1に記載のシャシフレーム用のサイドレール。
【請求項3】
上記上フランジ及び下フランジを、同じ幅の状態から一方を大きく他方を小さくする際、大きくする量よりも小さくする量を少なくし、同じ幅の状態のときから断面二次モーメントが小さくなることを抑えた請求項1に記載のシャシフレーム用のサイドレール。
【請求項1】
車両の前後方向に沿って前車軸の前方から後車軸の後方まで延出され、鉛直なウェブと、該ウェブの上端から車幅方向内方に延出された上フランジと、上記ウェブの下端から車幅方向内方に延出された下フランジとから断面コ字状に形成されたシャシフレーム用のサイドレールであって、
前後車軸間における下フランジ、前車軸近傍の上フランジ及び後車軸近傍の上フランジのうち、少なくとも1箇所のフランジの幅を、同一鉛直断面における上下反対側のフランジの幅よりも大きくしたことを特徴とするシャシフレーム用のサイドレール。
【請求項2】
同一鉛直断面での上記上フランジ、ウェブ及び下フランジの各幅の和が、上記前後車軸間と前車軸近傍と後車軸近傍とにおいて、同一である請求項1に記載のシャシフレーム用のサイドレール。
【請求項3】
上記上フランジ及び下フランジを、同じ幅の状態から一方を大きく他方を小さくする際、大きくする量よりも小さくする量を少なくし、同じ幅の状態のときから断面二次モーメントが小さくなることを抑えた請求項1に記載のシャシフレーム用のサイドレール。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−149589(P2010−149589A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−327864(P2008−327864)
【出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(390001579)プレス工業株式会社 (173)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(390001579)プレス工業株式会社 (173)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]