説明

シャワーヘッド

【課題】シャワー吐水中に細かな泡沫を確実に混入させることができるシャワーヘッドを、簡単な構造によって提供すること。
【解決手段】配管または水栓30に取り付けられて、中心にオリフィス収納部11aと、このオリフィス収納部11aの後流側に位置する負圧形成室11bと、この負圧形成室11bと外部とを連通させる通気孔11cとを備えた取付部材11と、オリフィス収納部11a内に収納されて、負圧形成室11b内にて通気孔11cからの空気によって第1次空気混入水を形成するオリフィス部材12と、取付部材11の後流側に取り付けられて、後流側から順に、少なくとも、吐水口金14、分散部材15、及び多孔板16を収納部13a内に収納することになるヘッド本体13とを備えたこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャワーヘッドに関し、特に吐水中に泡沫を加えるようにしたシャワーヘッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
シャワーヘッドは、図1にも示すように、浴室で使用する場合に、細かい吐水によって肌洗浄を良好に行ったり、吐水による刺激によって洗浄も気分良く行えるものである。また、キッチン用の湯水混合栓等でもシャワーヘッドが使用されるが、このシャワーヘッドは、吐水された水が食器やシンクの表面に当たって飛散してしまう、いわゆる「水はね現象」を低減させる目的として使用されているものである。
【0003】
このようなシャワーヘッドは、場合によっては、細かな吐水に勢いがあり過ぎて、刺激が強すぎたり、上記水はね現象を生ずることがある。そこで、湯水だけの吐水中に、泡沫を混入させることにより、強すぎるシャワー水を柔らかくすることが、例えば特許文献1において提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−56559号公報、要約、代表図
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この特許文献1にて提案されている「シャワーヘッド」は、図7にも示すように、「複数の散水孔10に水を供給する複数の通水孔24を備えた通水板26と、この通水板の隣接する少なくとも2つの通水孔から流出した水の水流によって負圧を発生させこの負圧により周囲から空気を引き込む空気取入通路33と、隣接する少なくとも2つの通水孔から流出した水を互いに衝突させるように水流の方向を決定する通水方向決定部と、この通水方向決定部により方向が決定された水を互いに衝突させると共に上記空気取入部により引き込まれた空気を混入して泡沫状とする通水衝突部と、この通水衝突部で衝突して泡沫状となった水を整流して散水孔から吐水する整流部と、を有する」ものである。
【0006】
これにより、この特許文献1のシャワーヘッドは、「給水された水を水流の勢いを著しく低下させることなく、効率よく空気を混入させて泡沫状にして吐水することができるシャワーヘッドを提供する」という目的を達成できると考えられる。
【0007】
しかしながら、この特許文献1のシャワーヘッドは、「通水衝突部」において「通水方向決定部により方向が決定された水を互いに衝突させると共に上記空気取入部により引き込まれた空気を混入して泡沫状とする」ことにより、「効率よく空気を混入させて泡沫状にして吐水する」ものであるため、十分細かな泡沫がシャワー吐水中に混入することは考えにくい。何故なら、この特許文献1のシャワーヘッドで「泡沫状のシャワー水」を得るためには、「水の衝突」と「空気の混入」との両条件が整わなければならないからである。
【0008】
また、この特許文献1のシャワーヘッドは、シャワー吐水の「広がり」(図1中の角度θの大きさ)が固定的になっており、例えば、吐水口金の口径を大きくしなければ吐水角度θを大きくできないし、逆に、吐水角度を小さくするには、吐水口金の口径を小さくしなければならない。あるいは、湾曲率を変えた吐水口金を複数用意しないと、吐水角度θは、変更することができない。
【0009】
そこで、本発明者等は、シャワー吐水中に泡沫を混入させることができて、しかもシャワー吐水の吐水角度θを自由に変更できるシャワーヘッドとするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0010】
すなわち、本発明の目的とするところは、シャワー吐水中に細かな泡沫を確実に混入させることができるシャワーヘッドを、簡単な構造によって提供することにある。
【0011】
また、本発明の他に目的とするところは、上記の目的を達成できることは勿論、シャワー吐水の吐水角度θを自由に変更できるシャワーヘッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「配管または水栓30に接続されて、これらから供給されてきた湯水を吐水口金14からシャワー水20として吐水するようにしたシャワーヘッド10であって、
配管または水栓30に取り付けられて、中心にオリフィス収納部11aと、このオリフィス収納部11aの後流側に位置する負圧形成室11bと、この負圧形成室11bと外部とを連通させる通気孔11cとを備えた取付部材11と、
オリフィス収納部11a内に収納されて、負圧形成室11b内にて通気孔11cからの空気によって第1次空気混入水を形成するオリフィス部材12と、
取付部材11の後流側に取り付けられて、後流側から順に、少なくとも、多数の孔14aを備えた吐水口金14、複数の分散孔15aを備えた分散部材15、及び多数の孔16aを備えた多孔板16を収納部13a内に収納することになるヘッド本体13とを備えて、
流下してきた第1空気混入水を、多孔板16の各孔16aに通すこと、及び、分散板15の分散孔15a内に通すことにより、混入空気をより細かくした第2空気混入水を形成するようにしたシャワーヘッド10」
である。
【0013】
すなわち、この請求項1に係るシャワーヘッド10は、オリフィス部材12を介在させることによって、取付部材11の負圧形成室11b内を流れる湯水を負圧状態にするとともに、取付部材11の通気孔11cから外気を取り入れるようにして、この負圧形成室11bの下流に流れる湯水を第1次空気混合水とすることについて、従来の泡沫混入シャワーヘッドと同様にしたものである。そして、本発明に係るシャワーヘッド10は、この第1次空気混合水を、以下のようにして第2次空気混合水とするものである。
【0014】
取付部材11の負圧形成室11bの後流側に流れた第1次空気混合水は、次に待機する多孔板16及び分散部材15に向かう。まず、多孔板16では、これに多数の孔16aが形成してあるから、第1次空気混合水は、これらの孔16aを通る際に、混入されていた空気の泡がさらに細かく分断される。この場合、多孔板16の各孔16aは、その下側にある分散部材15の各分散孔15aに開口しているものだけが第1次空気混合水を通すことになるが、この際の各分散孔15aによる分流によっても、第1次空気混合水中の空気は小さく分断されるのである。
【0015】
以上の結果、オリフィス部材12の後流側で形成された第1次空気混合水は、多孔板16及び分散部材15の存在によって第2次空気混合水となるのである。そして、この第2次空気混合水は、最終的に口金部材14の各孔14aからシャワー水20となって吐水されるのであるから、これらの孔14aによっても第2次空気混合水中の空気はさらに細かく分断されて、「肌理の細かい泡」となるのである。
【0016】
要するに、この請求項1に係るシャワーヘッド10は、オリフィス部材12の存在によって外気の混入を行うのであるが、この外気の泡沫形成を、負圧形成室11bでの混合及びその下流側への湯水の流下という第1段階、分散部材15の分散孔15aと多孔板16の孔16aによる分断の第2段階、そして、口金部材14の各孔14aからの吐水による第3段階の、合計3段階の空気の分断によって、通気孔11cから湯水内に導入された空気を肌理の細かい泡沫とすることができるのである。
【0017】
シャワー水20中に肌理の細かい泡が混入していることによって、シャワー水20は、肌の洗浄を良好に行うことができるだけでなく、肌理の細かい泡によってシャワー水20の勢いを柔らかくするから、「水はね現象」を生じさせないで食器洗い等を良好に行えるようにすることができるのである。
【0018】
従って、この請求項1のシャワーヘッド10は、シャワー吐水20中に細かな泡沫を確実に混入させることができるものとなっているのである。
【0019】
また、上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載のシャワーヘッド10について、
「分散板15の取付部材11側に向かう面の中央に、上流側から後流側に向けて外側に傾斜する傾斜面17aを有した中央突起17を形成したこと」
である。
【0020】
この請求項2に係るシャワーヘッド10では、図2及び図6に示すように、第1次空気混合水が流下してくる分散部材15の上面中央に中央突起17を待機させてある。この中央突起17は、図示上端が尖っていて、分散部材15の上面に向けてなだらかに傾斜する傾斜面17aを有しているから、この中央突起17に向けて流下してきた第1次空気混合水は、傾斜面17aによって分散部材15の全上面上に均等に分散される。
【0021】
それだけでなく、この分散部材15に形成してある中央突起17の高さあるいは傾斜面17aの傾斜角度によって、第1次空気混合水の案内のされ方が異なってくる。つまり、まず、図2に示す中央突起17を高くした例では、図中の矢印にて示すように、負圧形成室11bから取付部材11の下面側に流下した第1次空気混合水は、中央突起17の傾斜面17aとの間の距離が比較的長いから、左右に広がった状態で分散部材15上の多孔板16に向かう。これにより、第1次空気混合水は第2次空気混合水となった後に、口金部材14の外縁に広がった流れとなり、最終的に、図2中の吐水角度θ1の2倍の吐水角度θでシャワー水20は広がることになる。
【0022】
これに対して、中央突起17を低くした図6に示す例では、図中の矢印で示すように、負圧形成室11bから流入してきた第1次空気混合水は、中央突起17の傾斜面17aに沿って左右へ広がりながら分散部材15上の多孔板16に向かう。これにより、第1次空気混合水は第2次空気混合水となった後に、図2に示す例の場合とは逆に、分散板15の内壁に当たって反射することから、口金部材14の中央側に窄んだ流れとなり、最終的に、図6中の吐水角度θ2の2倍の吐水角度θに窄まった状態でシャワー水20は吐水することになる。
【0023】
従って、この請求項2のシャワーヘッド10は、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、中央突起17の傾斜面17aによって、当該シャワーヘッド10内での水流(第1次空気混合水)の流れ方向を変更し得て、吐水口金14からの吐水角度θを自在に変更できるものとなっているのである。
【0024】
また、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項2に記載のシャワーヘッド10について、
「中央突起17を、取付部材11の負圧形成室11bに対して出入可能にしたこと」
である。
【0025】
この請求項3のシャワーヘッド10では、上述した中央突起17を、取付部材11の負圧形成室11bに対して出入可能にしたものであるが、その手段は、種々考えられる。一番簡単なのは、高さの異なる中央突起17を有する多孔板16を複数用意しておいて、好みの吐水角度θを形成する中央突起17を有した多孔板16と交換することである。
【0026】
また、この中央突起17の高さは、多孔板16に対して中央突起17を出入自在としておいて、何らかの手段によって、この中央突起17の高さを外から変えるようにすることによっても変更可能である。何らかの手段としては、例えば、口金部材14の外側中央からネジ軸を中央突起17に連結する方法等がある。
【0027】
以上のように、中央突起17が、取付部材11の負圧形成室11bに対して出入可能になっていれば、使用者は、中央突起17の高さ調整を自在に行うことができ、これによって、シャワー水20の吐水角度θを好みに応じたものにすることができることになる。
【0028】
従って、この請求項3に係るシャワーヘッド10は、上記請求項2のそれと同様な機能を発揮する他、シャワー水20の吐水角度θを、使用者の好みに応じたものにし得るものとなっている。
【発明の効果】
【0029】
以上説明した通り、本発明においては、
「配管または水栓30に接続されて、これらから供給されてきた湯水を吐水口金14からシャワー水20として吐水するようにしたシャワーヘッド10であって、
配管または水栓30に取り付けられて、中心にオリフィス収納部11aと、このオリフィス収納部11aの後流側に位置する負圧形成室11bと、この負圧形成室11bと外部とを連通させる通気孔11cとを備えた取付部材11と、
オリフィス収納部11a内に収納されて、負圧形成室11b内にて通気孔11cからの空気によって第1次空気混入水を形成するオリフィス部材12と、
取付部材11の後流側に取り付けられて、後流側から順に、少なくとも、多数の孔14aを備えた吐水口金14、複数の分散孔15aを備えた分散部材15、及び多数の孔16aを備えた多孔板16を収納部13a内に収納することになるヘッド本体13とを備えて、
流下してきた第1空気混入水を、多孔板16の各孔16aに通すこと、及び、分散板15の分散孔15a内に通すことにより、混入空気をより細かくした第2空気混入水を形成するようにした」
ことに、その構成上の特徴があり、これにより、シャワー吐水中に細かな泡沫を確実に混入させることができるシャワーヘッド10を、簡単な構造によって提供することができるのである。
【0030】
また、このシャワーヘッド10について、
「分散板15の取付部材11側に向かう面の中央に、上流側から後流側に向けて外側に傾斜する傾斜面17aを有した中央突起17を形成」
するとともに、
「中央突起17を、取付部材11の負圧形成室11bに対して出入可能」
にすれば、吐水角度θを、使用者が自在に変更できることになり、シャワー吐水20の吐水角度θを自由に変更できるシャワーヘッド10を提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係るシャワーヘッド10を配管または水栓30に接続して、シャワー水20を吐水させている状態の斜視図である。
【図2】同シャワーヘッド10の拡大縦断面図である。
【図3】同シャワーヘッド10内の分散部材15の第1例を拡大して示すもので、(a)は正面図、(b)は斜視図である。
【図4】同シャワーヘッド10内の分散部材15の第2例を拡大して示すもので、(a)は正面図、(b)は斜視図である。
【図5】同シャワーヘッド10内の分散部材15の第3例を拡大して示すもので、(a)は正面図、(b)は斜視図である。
【図6】中央突起17の高さを、図2に示した状態から変えたシャワーヘッド10を示す拡大縦断面図である。
【図7】特許文献1に示されたシャワーヘッドの縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
次に、上記のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態であるシャワーヘッド10について説明するが、この実施形態に係るシャワーヘッド10は、上記各請求項に係る発明の全てを含むものである。
【0033】
図1には、本実施形態に係るシャワーヘッド10を、浴室あるいは台所の配管または水栓30に接続して、このシャワーヘッド10からシャワー水20を吐出させている状態を示している。この図1では、シャワーヘッド10からのシャワー水20の広がりは、吐水角度θとして示してある。
【0034】
シャワーヘッド10の外形は、図2及び図6に示したように、配管または水栓30に取り付けられる取付部材11と、この取付部材11の図示下部に取り付けられるヘッド本体13とによって形作られており、ヘッド本体13の下面に口金部材14が露出させてある。また、取付部材11に対するヘッド本体13の取付部分には、外気、つまり空気を導入し得る隙間または孔が形成してあり、この孔または隙間は、取付部材11の通気孔11cに連通するようにしてある。
【0035】
取付部材11は、上記の通気孔11cと、この通気孔11cの内端が開口する負圧形成室11bと、この負圧形成室11bの図示上端側に開口するオリフィス収納部11aとを有するものであり、このオリフィス収納部11a内にはオリフィス部材12が収納してある。オリフィス部材12は、その中心に、負圧形成室11bより小さな径のオリフィス12aを有するものであり、このオリフィス12aを流下してきた湯水が負圧形成室11b内に入ったとき、これに負圧を付与するものである。
【0036】
なお、この取付部材11を配管または水栓30に取り付けるに当たっては、上記オリフィス部材12の上にストレーナ18aを収納してからシールパッキング19を収納して行われる。このシールパッキング19は、当該取付部材11の配管または水栓30に対する取付が水漏れがないようにするとともに、ストレーナ18aは、配管または水栓30から給送されてくる湯水中の異物を取り除くものである。
【0037】
さて、上記取付部材11の下部に取り付けられるヘッド本体13内には収納部13aが形成してあるが、この収納部13a内には、後流側から、つまり下から順に、吐水口金14、シール、整流網18b、シールパッキング19、分散部材15、シールパッキング19、及び多孔板16が収納される。
【0038】
口金部材14は、最終的にシャワー水20を吐出させる部分となるものであり、当然に、第2次空気混合水を吐出させる多数の孔14aを有したものである。また、この口金部材14は、図2及び図6に示したように、平らなものとして形成してあるが、当該シャワーヘッド10では、前述したように吐水角度θを広げることができるものとなっているから、何ら問題がない。それだけでなく、当該口金部材14が平らに形成してもよいことから、その製造が容易であるだけでなく、凸部分がないことから方向性がなく、ヘッド本体13内への収納が簡単に行える。
【0039】
分散部材15は、図3〜図5に示したように、その中央上面に中央突起17を一体化したものであり、この中央突起17の周囲に、図3〜図5の各(b)に示したように、複数の分散孔15aを形成したものである。この分散孔15aは、図2及び図6に示したように、図示下側に向けて少し窄められたものであり、これによって各分散孔15aの後流側にて負圧を発生させて、第2次空気混合水中の空気のさらなる分断が行えるようにしてある。
【0040】
中央突起17は、図3〜図5の各(b)にも示したように、分散部材15の上面上に向けて広がる傾斜面17aを有しているものであり、この傾斜面17aによって第1次空気混合水が分散部材15の各分散孔15aに方向を変えながら案内されるようにするものである。この第1次空気混合水の案内は、図4または図5に示したように、傾斜面17aに螺旋溝17bを形成したり、傾斜面17aに突起17cを形成したりすることによって、より複雑化させることができるものである。これらの螺旋溝17bや突起17cは、これらが形成されている傾斜面17aとの相互作用によって、第1次空気混合水中の気泡の分断をより一層良好にするものである。
【0041】
以上の分散部材15上には多孔板16が裁置されるが、この多孔板16は、その中央に形成した図示しない穴内に中央突起17を挿通することにより、分散部材15の中心位置と中心を一致させた状態で自動的に裁置されるものである。この多孔板16は、図2及び図6に示したように、分散部材15側の各分散孔15aより肌理の細かい多数の孔16aを有したものであり、第1次空気混合水がこれらの各孔16aを通ることによって第1次空気混合水を第2次空気混合水に変換することになるものである。
【符号の説明】
【0042】
10 シャワーヘッド
11 取付部材
11a オリフィス収納部
11b 負圧形成室
11c 通気孔
12 オリフィス部材
12a オリフィス
13 ヘッド本体
13a 収納部
14 口金部材
14a 孔
15 分散部材
15a 分散孔
16 多孔板
16a 孔
17 中央突起
17a 傾斜面
17b 螺旋溝
17c 突起
18a ストレーナ
18b 整流網
19 シールパッキング
20 シャワー水
30 配管または水栓
θ 吐水角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管または水栓に接続されて、これらから供給されてきた湯水を吐水口金からシャワー水として吐水するようにしたシャワーヘッドであって、
前記配管または水栓に取り付けられて、中心にオリフィス収納部と、このオリフィス収納部の後流側に位置する負圧形成室と、この負圧形成室と外部とを連通させる通気孔cとを備えた取付部材と、
前記オリフィス収納部内に収納されて、前記負圧形成室内にて前記通気孔cからの空気によって第1次空気混入水を形成するオリフィス部材と、
前記取付部材の後流側に取り付けられて、後流側から順に、少なくとも、多数の孔を備えた前記吐水口金、複数の分散孔を備えた分散部材、及び多数の孔を備えた多孔板を収納部内に収納することになるヘッド本体とを備えて、
流下してきた前記第1空気混入水を、前記多孔板の各孔に通すこと、及び、前記分散板の分散孔内に通すことにより、前記混入空気をより細かくした第2空気混入水を形成するようにしたシャワーヘッド。
【請求項2】
前記分散板の前記取付部材側に向かう面の中央に、上流側から後流側に向けて外側に傾斜する傾斜面を有した中央突起を形成したことを特徴とする請求項1に記載のシャワーヘッド。
【請求項3】
前記中央突起を、前記取付部材の負圧形成室に対して出入可能にしたことを特徴とする請求項2に記載のシャワーヘッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−82591(P2012−82591A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−228360(P2010−228360)
【出願日】平成22年10月8日(2010.10.8)
【出願人】(599166459)株式会社田中金属製作所 (7)
【Fターム(参考)】