説明

シリアル・ストリームにおける堅牢な制御及び描写方法

【課題】シリアル・ストリームにおける堅牢な制御及び描写方法を提供する。
【解決手段】{k1‐k2‐k2‐k1}で示される形態をとるコントロール記号は、mビットのデータ・ワードを含むシリアル・ストリーム内に挿入される。k1およびk2は、それぞれ、mビットのデータ・ワードとは異なるあらかじめ定義されたmビットのコントロール・ワードである。k1とk2の間におけるハミング距離は、少なくとも2である。この種のコントロール記号は、当該記号または当該記号の直前または直後に続くデータ・ワード内に1ビット誤りが存在する際、堅牢に検出され得る。mビットのワードは、8B/10Bエンコードされたデータ、または定められたコントロール・ワードでもよい。コントロール記号は、データの描写、ストリームの同期、送信機/受信機の同期、またはそのほかの制御の合図を行うために使用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概してシリアル・ストリームに関し、より詳細には、データの描写およびストリーム・データの同期に適する強化された描写およびコントロール記号に関する。
【背景技術】
【0002】
情報のデジタル処理および呈示は、現在、消費者エレクトロニクスおよびパーソナル・コンピューティング産業において広く行き渡って使用されている。ビデオ、オーディオ、およびテキストは、現在、多様な応用の中でデジタル的に操作され、かつ呈示されている。
【0003】
特に、デジタル表示端末は、急速に一般的なものとなりつつあり、迅速に、より古い陰極線管モニタ等のアナログ・デバイスに置き換わっている。所定のディスプレイ・デバイス内の2つの集積回路の間において、または2つの外部デバイスの間においてデジタル・ビデオ送信が生じることがある。デバイス対デバイスのデジタル・ビデオ交換が、コンピュータとモニタ、セット‐トップ・ボックスとテレビジョン・ディスプレイ、およびプロジェクタとディスプレイ端末の間において観察されることがある。
【0004】
送信デバイスと受信機の間におけるデジタル・ビデオ・データの柔軟な送信を容易にするために、適切な通信を定義する多様な標準が開発されている。現在の傾向は、シリアル・リンクを使用して1つまたは複数のデータ・ストリームを伝達する。
【0005】
たとえばディスプレイポート(DisplayPort)標準は、高帯域幅(現在、2.7 Gbps毎ストリーム)の、ビット誤り率が10‐9毎レーンを超えないマルチ‐ストリーム順方向送信チャンネルをデータ・リンクにわたって提供する。それぞれのシリアル・ストリームは、レーンと呼ばれる。ディスプレイポート(DisplayPort)は、さらに、双方向補助チャンネルおよび受信機から送信デバイスへの割り込み要求ラインを提供し、リンクのトレーニングおよびコントロール・データの交換を容易にする。
【0006】
デジタル・ビデオ・フレーム内のピクセルは、すべてのレーンにわたり記号を使用してパラレルに送信される。受信機は、フレームを識別できなければならず、また一緒に送信される異なるレーンからの記号を処理できなければならない。ビデオが1フレームずつ送信されるとき、コントロール・コマンドおよび同期情報を伝達するコントロール記号が必要になる。コントロール記号によって伝達される情報は、垂直および水平の帰線消去区間の開始および終了、スクランブラのリセットまたはデータ・リンクの再設定を行うコマンド、および/または受信機に対する送信機の同期に使用される記号を含むことができる。
【0007】
残念なことに、そのように高い送信レートにおいては誤りがストリームおよびコントロール記号を転化させることがあり、それが受信機と送信機の間における同期の喪失を生じさせることがある。
【0008】
再同期のための現在のメカニズムは、受信機が送信機に、補助チャンネルを使用して同期の喪失の警報を発することを必要とする。しかしながらこれは、貧弱なユーザ経験を導く許容不能な遅延を必然的に伴うおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、再同期、データの描写、またはそのほかのコントロールのために使用することができるコントロール記号を交換するより堅牢なテクニックが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の例では、{k1‐k2‐k2‐k1}または{k1‐k1‐k2‐k2}の形式をとるコントロール記号が、mビットのデータ・ワードを含むシリアル・ストリーム内に挿入される。k1およびk2は、それぞれmビットのデータ・ワードとは異なる、あらかじめ定義済みのmビットのコントロール・ワードである。k1とk2の間におけるハミング距離は少なくとも2である。この種のコントロール記号は、当該記号または当該記号の直前または直後に続くデータ・ワード内に1ビット誤りが存在する中で堅牢に検出され得る。コントロール記号は、データの描写、ストリームの同期、送信機/受信機の同期、またはそのほかのコントロールの合図のために使用できる。
【0011】
本発明のある態様によれば、送信機から受信機へシリアル・ストリームを送信することであって、それにおいてm>nとするとき、ストリーム内のmビットのデータ・ワードがnビットのデータ・ワードを表すこと、およびシリアル・ストリーム内にコントロール記号を含めることであって、それにおいてコントロール記号のそれぞれが形式{k1‐k2‐k2‐k1}をとり、k1およびk2が、それぞれmビットのデータ・ワードとは異なるあらかじめ定義済みのmビットのコントロール・ワードであり、かつk1とk2の間におけるハミング距離が少なくとも2であること、を包含する方法が提供される。
【0012】
本発明の別の態様によれば、シリアル・ストリーム内においてデータを受信機に送信するための、データがシリアル・ストリーム内においてmビットのワードとしてアレンジされる送信機が提供され、当該送信機は、m>nとするとき、送信されるべきnビットのデータ・ワードをmビットのデータ・ワードとしてエンコードするためのエンコーダ、および当該エンコーダと通信してシリアル・ストリーム内にコントロール記号を挿入するコントローラを包含し、それにおいてはコントロール記号が形式{k1‐k2‐k2‐k1}をとり、k1およびk2が、それぞれmビットのデータ・ワードとは異なるあらかじめ定義済みのmビットのコントロール・ワードであり、かつk1とk2が、少なくとも2のハミング距離によって離隔される。
【0013】
本発明の追加の態様によれば、複数のシリアル・ストリーム内においてデータを受信機に送信するための、データがシリアル・ストリームのそれぞれの中においてmビットのワードとしてアレンジされる送信機が提供され、当該送信機は、それぞれがシリアル・ストリームのうちの1つをエンコードするための少なくとも2つのレーン・エンコーダであって、それぞれが、m>nとするとき、送信されるべきnビットのデータ・ワードをmビットのデータ・ワードとしてエンコードするためのm/nエンコーダを包含するレーン・エンコーダ、およびm/nエンコーダと通信してシリアル・ストリームのそれぞれの中にコントロール記号を挿入するコントローラを包含し、それにおいてはコントロール記号が形式{k1‐k2‐k2‐k1}をとり、k1およびk2が、それぞれmビットのデータ・ワードとは異なるあらかじめ定義済みのmビットのコントロール・ワードであり、かつk1とk2が、少なくとも2のハミング距離によって離隔される。
【0014】
本発明の別の態様によれば、シリアル・ビットストリームを受信するための受信機が提供され、当該受信機は、シリアル・ビットストリームをmビットのワードに変換するための、当該mビットのワードがmビットのデータ・ワードおよびmビットのコントロール・ワードを包含する、シリアル‐パラレル(S/P)コンバータ、m>nとするとき、mビットのデータ・ワードをnビットのデータ・ワードにデコードするため、およびmビットのコントロール・ワードを検出するための、S/Pコンバータと相互接続されるデコーダ、およびデコーダと通信する、形式{k1‐k2‐k2‐k1}のコントロール記号を検出するためのコントローラを包含し、それにおいてはk1およびk2が、それぞれ少なくとも2のハミング距離によって離隔されるあらかじめ定義済みのmビットのコントロール・ワードである。
【0015】
本発明のさらに別の態様によれば、複数のシリアル・ストリーム内においてデータを受信するための、データがシリアル・ストリームのそれぞれの中においてmビットのワードとしてアレンジされる受信機が提供され、当該受信機が、それぞれがシリアル・ストリームのうちの1つをデコードするための少なくとも2つのレーン・デコーダであって、それぞれのレーン・デコーダが、シリアル・ビットストリームのうちの1つをmビットのワードに変換するための、当該mビットのワードがmビットのデータ・ワードおよびmビットのコントロール・ワードを包含する、シリアル‐パラレル(S/P)コンバータ、およびm>nとするとき、mビットのデータ・ワードをnビットのデータ・ワードにデコードするため、およびmビットのコントロール・ワードを検出するための、S/Pコンバータと相互接続されるデコーダを包含するレーン・デコーダ、およびデコーダのうちの少なくとも1つと通信する、シリアル・ストリーム内の形式{k1‐k2‐k2‐k1}のコントロール記号を検出するためのコントローラを包含し、それにおいてはk1およびk2が、それぞれ少なくとも2のハミング距離によって離隔されるあらかじめ定義済みのmビットのコントロール・ワードである。
【0016】
本発明の追加の態様によれば、送信機から複数のシリアル・ストリームを受信する方法が提供され、当該方法が、シリアル・ストリームのそれぞれをシリアル‐パラレル変換し、mビットのコントロール・ワードおよびmビットのデータ・ワードを形成すること、mビットのデータ・ワードのそれぞれをnビットのデータ・ワードとしてデコードすること、およびシリアル・ストリームのそれぞれの中において形式{k1‐k2‐k2‐k1}のコントロール記号を検出することを包含し、それにおいてはk1およびk2が、それぞれmビットのデータ・ワードとは異なるあらかじめ定義済みのmビットのコントロール・ワードであり、かつk1とk2の間のハミング距離が少なくとも2である。
【0017】
本発明の別の態様によれば、送信機から受信機へシリアル・ストリームを送信することであって、それにおいてm>nとするとき、ストリーム内のmビットのデータ・ワードがnビットのデータ・ワードを表すこと、およびシリアル・ストリーム内にコントロール記号を含めることを包含する方法が提供され、それにおいてはコントロール記号のそれぞれが形式{k1‐k1‐k2‐k2}をとり、k1およびk2が、それぞれmビットのデータ・ワードとは異なるあらかじめ定義済みのmビットのコントロール・ワードであり、かつk1とk2の間におけるハミング距離が少なくとも2である。
【0018】
本発明のこのほかの態様および特徴は、以下の本発明の特定の実施態様の説明を添付図面とともに検討したときに当業者に明らかなものとなるであろう。
【0019】
例としてのみ本発明の実施態様を図解する図面は、以下のとおりである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施態様の具体例としての、少なくとも1つのシリアル・ストリームを伝達するチャンネルによって相互接続されたデジタル送信機および受信機のブロック図である。
【図2】図1の送信機/受信機において使用可能な単一レーン送信機の簡略化された回路図である。
【図3】図1の送信機/受信機において使用可能な相補的な単一レーン受信機のブロック図である。
【図4】図2および3の送信機/受信機の間において送信されるストリーム内のデータおよびコントロール記号の構成を図解したブロック図である。
【図5】図3の受信機によるコントロール記号の検出を図解した状態図である。
【図6】図1の送信機/受信機において使用可能な多レーン送信機の簡略化された回路図である。
【図7】図1の送信機/受信機において使用可能な相補的な多レーン受信機のブロック図である。
【図8】図6および7の送信機/受信機の間において送信される複数のレーン内のデータおよびコントロール記号の構成を図解したブロック図である。
【図9】図7の受信機における整列されたストリーム内のデータおよびコントロール記号の構成を図解したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、シリアル・リンクによって相互接続された送信機102/102’および受信機104/104’を含むデジタル送信機/受信機ペアの略図的なブロック図である。単方向一次リンク100が、送信機102/102’から受信機104/104’へのシリアル・データ・ストリームを提供する。明らかとなろうが、送信機102/102’および受信機104/104’は、ビデオおよびオーディオの交換に適したものとし得る。したがって、送信機102/102’は、パーソナル・ビデオ・レコーダ、ケーブル‐テレビジョンまたは地上波テレビジョン受信機、DVDプレーヤ、テレビ・ゲーム、コンピューティング・デバイス、またはこれらの類といったデジタル・ビデオ・ソースの部分を形成できる。受信機104/104’は、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマ、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(SED)、または類似のパネル等のディスプレイの部分を形成できる。
【0022】
図解されているとおり、メインの順方向送信チャンネル100は、データの送信に使用されるとしてよく、双方向補助チャンネル108は、送信機102/102’および受信機104/104’の両方によって、それらの間におけるステータスおよびコントロール・データの通信に使用されるとしてよい。
【0023】
図2は、図1の送信機102の略図的なブロック図である。図示されている送信機102は、単一のシリアル・ストリームを送信する。明らかとなろうが、図1の送信機/受信機は、容易に多レーン送信機として構成することができる。
【0024】
このために送信機102は、単一のシリアル・チャンネル・エンコーダ130を含む。チャンネル・エンコーダ130は、複数のソースからデータを受信するマルチプレクサ112、一次チャンネル・データ・バッファ110、二次チャンネル・データ・バッファ106、およびスタッフィング・データ・ソース108を含む。一次チャンネル・データ・バッファ110は、ビデオ・ピクセル・ストリームのソース等の送信するデータの一次ソースによって供給される。二次チャンネル・データ・バッファ106は、適切にエンコードされたオーディオ・データを提供するオーディオ・データのソース等の、送信する二次データのソースを用いて同様に供給される。
【0025】
一次データ・ソースおよび二次データ・ソースからのデータは、nビットのデータ・ワードで提供される。図示されている実施態様においてはn=8である。
【0026】
マルチプレクサ112の出力は、mビット・ワードのストリームで暗号化ブロック116に提供され、そこでデータが、可能性としては安全でないチャンネルにわたる安全な送信のために暗号化される。暗号化ブロック116は、当業者によって理解されるとおり、暗号化されていないmビット・ワードを対応するmビットの暗号化されたワードに変換する公開または秘密鍵暗号化ブロックとすることができる。
【0027】
スクランブラ118は、暗号化ブロック116の出力を受信し、スクランブラ118の出力におけるnビットのデータ・ワードの特定の統計的分布を確保するべく当該データを決定論的にスクランブルする。スクランブラ118は、たとえばデータ・ストリーム内において反復するパターンによって引き起こされる電磁干渉を低減できる。スクランブラ118の出力は、オプションの先入れ先出し(FIFO)バッファ120に供給され、それがFIFO 120によって出力されるデータ・ワードの出力ストリーム内に望ましい遅延(またはスキュー)を導入できる。FIFO 120の出力は、m/nビット・エンコーダ122に提供される。
【0028】
m/nビット・エンコーダ122は、それの入力に提供されるそれぞれのnビットのデータ・ワードについてmビットのデータ・ワードを生成する(mはnより大きい)。エンコーダ122は、たとえばANSI 8B/10Bエンコーダ(すなわち、n=8、m=10)とすることができる。出力の10ビットのデータ・ワードは、エンコードされたmビットのデータ・ワードのシーケンスで出力されるビット内の1および0の概略のバランスを確保するべく選択される。DCバランスを維持するために、それぞれ8ビットのデータ・ワードを、一方がバイナリの“1”を“0”より多く有し、他方がバイナリの“0”を“1”より多く有する2つの可能な10ビットのデータ・ワードとしてエンコードすることができる。
【0029】
コントロール回路126は、シリアル・ストリーム・エンコーダ130の動作を、したがってエンコーダ130によって作成されるシリアル・ストリームの全体的なフォーマットをコントロールする。特にコントロール回路126は、任意の瞬間において、バッファ106、110、またはスタッフィング・ソース108のうちのいずれが選択されるかをコントロールする。より詳細に述べれば、コントロール回路126は、一次および二次チャンネルのデータが時分割多重化されることを確保する。一次および二次チャンネルのためのデータがないときには、スタッフィング・データがマルチプレクサ112に提供される。さらにコントロール回路126は、後述するとおり、作成されたストリーム内におけるコントロール記号の挿入、暗号化ブロック116のサイクル、スクランブラ118のサイクル、およびバッファ120によって作り出されるスキューをコントロールすることができる。
【0030】
m/nエンコーダ122は、さらに、コントロール回路126によってエンコーダ122に提供されるコントロール信号の結果として定義済みのmビットのコントロール・ワードを出力する。特に、表明されたコントロール信号が存在するとき、エンコーダ122は、nビットのデータ入力のエンコードに使用されることがなく、かつ、したがってエンコード後のデータ・ワードと容易に区別できる予約済みのmビットのワードを出力する。ANSI 8B/10B(参照によって内容がこれに援用されているANSI INCITS 230‐1994(R1999):インフォメーション・テクノロジ‐ファイバ・チャンネル‐フィジカル・アンド・シグナリング・インターフェース(Information Technology‐Fibre Channel‐Physical and Signaling Interface)(FC‐PH)(以前のANSI X3.230‐1994(R1999))に詳説されているとおり)は、Kコードと呼ばれる多数のコントロール・ワードを定義する。
【0031】
Kコードの例を次の表1に示す。
【0032】
【表1】

【0033】
認識されるとおり、上記のKコードのそれぞれは、2つの別々のバイナリ・コードによって表され、一方はストリーム内に過剰な0が存在するときに使用でき、他方はストリーム内に過剰な1が存在するときに使用できる。
【0034】
特にコントロール回路126によってエンコーダ122へのコントロール入力に提供されるコントロール信号が、エンコーダ122の出力に、エンコーダ122の入力におけるデータとは独立した定義済みの10ビットの出力の作成を強制することがある。
【0035】
パラレル‐シリアル・コンバータ124は、mビットのワードのストリームをシリアルのバイナリ・ストリームに変換する。好都合なことに、シリアル・コンバータ124に提供される10ビットのワードのストリームが概してDCバランスされているとき、結果として得られる、パラレル‐シリアル・コンバータ124によって作成されるシリアル・ビットストリームもまたDCバランスされる。
【0036】
作成されるストリームの例示的なフォーマットが図4に図示されている。図解されているとおり、このストリームは、バッファ110からの一次データ402を含むことができ、かつオプションとしてバッファ106からの二次データ408を含むことができる。一次データ402および二次データ408は、スタッフィング・データ・ソース108から生じるスタッフィング・データ406を用いて散在させることができる。
【0037】
図示されている実施態様においては、一次データ402(および、任意の付随するスタッフィング・データ)がワードのライン内に組織化されている。ラインは、デジタル・ビデオ画像のラインに対応することができる。ラインは、帰線消去区間によって区切られる。図4には、ラインN内のデータが図示されている。二次チャンネル・データ408は、帰線消去区間内に伝達できる。一次データ402は、コントロール記号BS(帰線消去の開始)およびBE(帰線消去の終了)によってフレーム設定される。二次データ408は、コントロール記号SS(二次の開始)およびSE(二次の終了)によってフレーム設定される。コントロール記号BEおよびBSは、帰線消去区間の終了及び開始をそれぞれ定義する。明らかになるとおり、記号BEおよび/またはBSは、送信機102によって出力されるシリアル・ストリーム内におけるデータの描写、および送信機102に対する受信機104の同期に都合よく使用され得る。本発明の実施態様の例としては、誤りが存在するときにストリーム400内におけるデータの堅牢な描写を可能にするべく描写記号が選択される。
【0038】
堅牢な検出および描写のための能力を確保するために、BSは、4つのmビットのコントロール・ワードとして選択される。たとえば、{k1‐k2‐k2‐k1}で表現される記号としてBSを選択することができる。k1およびk2は、少なくとも2のハミング距離を有するべく選択される。認識されるとおり、少なくとも2のハミング距離の選択は、1ビット誤りが存在するときにk1がk2に転化されること、およびk2がk1に転化されることを防止する。好都合なことに、その種のk1およびk2の選択は、コントロール記号BSに先行するデータ・ワード内、BS記号自体の中、またはBSに続くデータ・ワード内における単一ビット誤りに帰するノイズの存在時に、曖昧でなく、かつ適時的なBS検出を可能にする。
【0039】
対照してみると、コントロール記号としての単一のコントロール・ワードの使用では、コントロール記号内の単一ビット誤りの存在時にコントロール記号の検出が可能にならない。
【0040】
同様に、反復されるコントロール記号(たとえば、{k1‐k1})を使用するコントロール記号の形成は、単一ビット誤りがストリーム内の記号の位置を曖昧にすることがあるため、堅牢な検出を可能にしないであろう。たとえば、コントロール記号の直前のデータ・ワードDがコントロール・ワードk1に転化されると、結果として曖昧性が生じることになる。すなわち、
【0041】
{…D,k1,k1 k1,D,D…}または
【0042】
{…D,D,k1 k1,k1,D…}
【0043】
以上の2つが存在するときのコントロール記号の検出およびデータの描写/同期は不可能である。
【0044】
k1およびk2を使用する2コントロール・ワード記号(たとえば{k1‐k2})も同様に曖昧性を低減しないことになる。たとえば、コントロール記号k1またはk2へのデータ記号の転化は、コントロール記号の偽検出に帰着することになる。同様に、k1およびk2から形成されるほかのコントロール・ワードも使用に有効となり得ない。
【0045】
好都合なことに、少なくとも2のハミング距離を有するコントロール記号k1、k2を用いて{k1‐k2‐k2‐k1}として形成されたコントロール記号の使用は、コントロール記号内のk1、k2、k2、またはk1のうちのいずれかにおける単一ビット誤りが、それにもかかわらず明確に検出され得ることを保証する。
【0046】
当該要件を満たすコントロール記号{k1‐k2‐k2‐k1}の例示的なリストは、ANSI 8B/10Bコントロール記号の{K28.5‐K28.3‐K28.3‐K28.5}、{K28.0‐K28.3‐K28.3‐K28.0}、{K28.5‐K28.1‐K28.1‐K28.5}、および{K28.0‐K28.1‐K28.1‐K28.0}を含む。
【0047】
オプションとしてコントロール回路126は、データ・ストリームのほかの部分を描写できるか、または相補的な受信機においてそのほかの形で扱うことができる追加のコントロール記号を挿入できる。たとえば、前述したとおり二次データ408は、コントロール記号404 SS(二次の開始)およびSE(二次の終了)によって区切ることができ、フィリング・データ406は、コントロール記号FS(フィリングの開始)およびFE(フィリングの終了)を用いて区切ることができる。同様にデータ・ストリームは、受信機104において暗号化シーケンスをリセットする記号CPSRまたはスクランブル・シーケンスをリセットするSRを含むことができる。これらの記号が堅牢である必要があるか否かに応じて、SS、SE、FS、FE、CPSR、およびSRを、1つのコントロール・ワードまたは複数のコントロール・ワードを使用して形成することができる。
【0048】
図3は、送信機102に相補的な図1の受信機104の略図的なブロック図を図示する。図示されている受信機104は、単一ストリーム・デコーダ230を含む。単一ストリーム・デコーダ230は、送信機102のパラレル‐シリアル・コンバータ124によって出力され、送信機100からシリアル・チャンネルを介して渡される単一シリアル・ストリームを受信する。したがってストリーム・デコーダ230は、受信されたシリアル・ビットストリームをmビットのワードのストリームに変換するシリアル‐パラレル(S/P)コンバータ224を含む。コントロール回路226は、受信機104の全体的な動作をコントロールする。
【0049】
n/mデコーダ222は、それの入力にS/Pコンバータ224によって提供されるmビットのデータ・ワードのそれぞれについて、nビットのデータ・ワードを生成する。n/mデコーダ222は、送信機102のエンコーダ122に相補的である。したがってn/mデコーダ222は、たとえばANSI 8B/10Bデコーダとすることができる。
【0050】
さらにn/mデコーダ222は、任意のmビットのコントロール・ワードの受信をコントロール回路226に合図する。コントロール回路226は、mビットのコントロール・ワードを使用して、受信されたデータを描写するか、またはそのほかの形で受信機104の動作をコントロールするコントロール記号を検出することができる。
【0051】
nビットのデコードされたデータ・ワードは、デスクランブラ218に供給するFIFOバッファ220に提供され、それがスクランブルされたデータをデスクランブルする。デスクランブラ218は、スクランブラ118に相補的であり、スクランブラ118によって実行されたあらゆるスクランブルを取り消す。FIFO 220は、後述するとおり、コントロール回路226のコントロールの下に使用されて、複数のレーンが使用されているときにスキューされたデータ・ストリームを再整列させる。
【0052】
デスクランブラ218の出力は、コントロール回路226との通信の下に、受信されたストリームを平文化する平文化ブロックに提供され、デマルチプレクサ212に提供される。平文化ブロック216は、送信機102の暗号化ブロック116と相補的であり、暗号化ブロック116によって以前に暗号化されたnビットのデータ・ワードの平文化に使用され得る平文化シーケンスを生成する。平文化ブロック216は、平文化ブロック216によって作成される平文化シーケンスをリセットし、または再同期させることができるコントロール回路226によってコントロールされ得る。
【0053】
デマルチプレクサ212は、平文化された出力を受け取り、それの入力データを一次/メイン・ストリームおよび二次ストリームに逆多重化する。コントロール回路226は、デマルチプレクサ212の動作をコントロールすることができる。たとえば、BEおよび/またはBS記号によって描写されたデータをピクセル・データとして逆多重化し、メイン・データ・バッファ210に出力できる。同様に、SSおよびSE記号によって描写されるデータを二次ストリーム・データとして逆多重化し、二次データ・バッファ206に出力できる。同様に、記号FSおよびFEによって描写されるデータをフィリング・データとして逆多重化できる。
【0054】
好都合なことに、説明されている4コントロール・ワード・エンコーディングを使用して堅牢にエンコードされた任意のコントロール記号は、図5に図解されるとおり、コントロール回路226によって検出できる。特に、コントロール回路226は、コントロール記号{k1‐k2‐k2‐k1}またはそれのあらゆる1ビット変位を検出するべく状態マシン500を維持する。したがって状態マシン500は、当初、それの待機状態502にある。n/mデコーダ222によってコントロール・ワードk1またはk2の到来が合図されると、状態マシン500が状態504または状態518に入る。その後、続く3つの到来データまたはコントロール・ワードが、状態マシン500の状態遷移をコントロールする。つまりk1の受信の後に、到来ストリーム内においてデータまたはk2以外のコントロール・ワード(集合的に記号xとして示されている)が到着すると、状態マシン500は状態510と見なし、その後に続くコントロール・ワードk2(状態512)およびその後のk1を、{k1‐x‐k2‐k1}の検出のために待機し、状態516においてコントロール記号{k1‐k2‐k2‐k1}としてそれを解釈する。同様にk1の受信の後にワードk2、x’(データまたはk2以外のコントロール・ワード)、k1が受信されると{k1‐k2‐x’‐k1}が検出され、状態508を介して状態516において{k1‐k2‐k2‐k1}として解釈される。同様に状態522を介して{k1‐k2‐k2‐k1}が検出される。記号非検出状態(または、誤り状態)514へは、ワード・シーケンス{k1‐x‐x}または{k1‐x‐k2‐x}の検出に応答して入る。
【0055】
同様に記号k2の受信時にワード・シーケンス{x‐k2‐k2‐k1}が検出され、状態518および520を介し、状態516においてコントロール記号{k1‐k2‐k2‐k1}として解釈される。
【0056】
好都合なことに、状態516であると見なされるとすぐにコントロールまたは描写の記号{k1‐k2‐k2‐k1}が検出され、かつタイミング信号がコントロール回路216によって生成される。このタイミング信号を使用して、受信されたストリーム内のデータを区切ること、または送信機102に対して受信機104を同期させることができる。
【0057】
受信機104によって認識されることになる{k1‐k2‐k2‐k1}の形式のそれぞれのコントロール記号について、受信機104は、状態マシン500の形式を有する追加の状態マシンを含むことができる。この場合もまた、それぞれの状態マシンが、それの4コントロール・ワードのコントロール記号の検出時にタイミング信号を生成できる。
【0058】
送信機102と受信機104の間に、たとえば高いビット誤り率によって引き起こされた同期の喪失が存在する場合には、代替として受信機104が、補助チャンネル108(図1)を経由して、送信済みストリームの再同期または再送信を合図できる。
【0059】
認識されるとおり、10‐9のビット誤り率においては、頻繁な単一ビット誤りが生じ得る。たとえば、1.62Gbpsのデータ・レートにおいては、単一ビット誤りが、受信機において0.62秒ごとに検出される誤りを導く。2.70Gbpsのデータ・レートにおいては、単一ビット誤りが、受信機において0.37秒ごとに検出される誤りを導く。好都合なことに、堅牢な描写/コントロール記号の存在時には、その種の単一ビット誤りを許容可能とすることができ、同期の喪失またはそのほかの誤りに帰着させるには及ばない。
【0060】
オプションとして、ほかの、SRおよびCPSR等のコントロール記号の受信時にコントロール回路226が、デスクランブラ218または平文化ブロック216によって生成されたサイクルをリセットし、送信機102におけるそれらの送信機側の対となる部品(すなわちスクランブラ118、暗号化ブロック116)とそれらのブロックの正確な同期を可能にすることができる。認識されるとおり、状態マシン500は、検出されることになるそれぞれのコントロール記号のために複製されることが許される。
【0061】
別の例示的な送信機/受信機ペア102’/104’が図6および図7に図解されている。図解されているとおり、例示の送信機102’は、図2の送信機102の単一レーン・エンコーダ130と類似に形成される複数の単一レーン・エンコーダ130’‐1、130’‐2…130’‐n(個別的および集合的にレーン・エンコーダ130’)から形成できる。さらに、コントロール回路140のコントロールの下にデマルチプレクサ136、138が、一次および二次データ・ソースからの一次および二次データを複数の単一レーン・エンコーダ130’の間にわたって逆多重化できる。このようにして一次ソースおよび二次ソースからのペイロード・データを、いくつかのシリアル・ストリーム(またはレーン)にわたって多重化することができる。それぞれのストリームは、別々のケーブルまたは有線で伝達できる。
【0062】
結果として得られるペイロード・データが図8に図解されている。図解されているとおり、複数のレーンにわたるペイロード・データは、それぞれのレーン・エンコーダ130’のFIFOバッファ120を使用してスキューすることができる。図示されている実施態様においては、それぞれのレーン・エンコーダ130’が、送信機102のそれぞれのレーン・エンコーダ130とまったく同じ態様で形成される。しかしながら単一のコントローラ140が複数のレーン・エンコーダの、およびデマルチプレクサ136および138の全体的な動作をコントロールする。コントローラ140は、図4のストリームを参照して説明したとおりに複数のレーンのそれぞれがコントロール記号を含むことを保証する。コントローラ140はまた、それぞれのFIFO 120の有効ワード・サイズをコントロールすることによってレーン間のスキューもコントロールする。
【0063】
この場合もまた、複数のレーンのそれぞれの中の記号BS等のコントロール記号を、前述したとおりの4コントロール・ワード{k1‐k2‐k2‐k1}を使用して形成することができる。レーン間のスキューは、外部ノイズに対するリンクの不感性を増加できる。
【0064】
相補的な多レーン受信機が図7に略図的に示されている。図解されているとおり、多レーン受信機は、それぞれが図3の受信機104のシリアル・レーン・デコーダ230とまったく同じ複数のシリアル・レーン・デコーダ230’‐1、230’‐2…230’‐n(個別的および集合的にレーン・デコーダ230’)を含む。
【0065】
コントロール回路240からのコントロール信号がそれぞれのレーン・デコーダ230の各n/mビット・デコーダ222に提供される。コントロール回路240は、それぞれのレーンの、およびオプションとして互いの、検出されるべきコントロール記号(4ワード・コントロール記号を含む)のために状態マシン500(図5)に類似の状態マシンを含むことができる。それぞれのレーン内のコントロール記号BS={k1‐k2‐k2‐k1}の検出は、コントロール回路240によって、それぞれのレーンのFIFOバッファ220によって導入される遅延をコントロールするべく使用され得る。特にFIFOバッファ220については、それぞれのFIFOバッファのサイズが調整され、図9に図解されているとおり、それぞれのレーン内のBS記号の整列を保証できる。複数のストリーム内のデータが、その結果として整列される。好都合なことにBS記号の検出は、整列された後に、メイン・データおよび二次データが逆多重化され、かつそれぞれのレーン・デコーダ230のバッファ210および206に呈示され得るようにそれぞれのレーン・デコーダ230のデマルチプレクサ212をコントロールするべく使用されることもできる。複数のレーン・デコーダ230からのメインおよび二次データは、すべてコントロール回路240のコントロールの下に、さらにマルチプレクサ236および238によって多重化され、メインおよび二次のデータ・ストリームを生成することができる。
【0066】
ここで認識されるとおり、形式{k1‐k2‐k2‐k1}のコントロール記号は、受信機/送信機ペア102/104または102’/104’内における使用に適した唯一の記号ではない。それに代えて形式{k1‐k1‐k2‐k2}のコントロール記号を使用することができる。状態マシン500は、適切に適合させることができる。
【0067】
当然のことながら、上記の実施態様は、いかなる形においても限定ではなく例示のみが意図されている。説明されている本発明を実施する実施態様は、形式、部品の構成、動作の詳細および順序について多くの変更が可能である。むしろ本発明は、請求項によって定義されるところのその範囲内におけるあらゆるその種の変更を包含することが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリアル・ビットストリームを受信するための受信機であって、
前記シリアル・ビットストリームをmビットのワードに変換するためのシリアル−パラレルコンバータと、
前記シリアル−パラレルコンバータと相互接続されているデコーダと、
前記デコーダと通信しているコントローラと、
を備えており、
前記mビットのワードは、mビットのデータ・ワード及びmビットのコントロール・ワードを含んでおり、
前記デコーダは、m>nとするとき、前記mビットのデータ・ワードをnビットのデータ・ワードにデコードするとともに、mビットのコントロール・ワードを検出し、
前記コントローラは、4個の前記mビットのコントロール・ワードからなり、かつ、k1‐k2‐k2‐k1で示される形態を有する複数のコントロール記号を検出し、
k1及びk2は、それぞれ、あらかじめ定義されたmビットのコントロール・ワードであり、前記mビットのコントロール・ワードは、少なくとも2のハミング距離によって離隔されており、
前記コントローラは、前記コントロール記号に、或いは前記コントロール記号に隣接する前記mビットデータ・ワードのいずれかに1ビット送信誤りが発生したときに、前記シリアル・ストリームにおける前記コントロール記号を検出するよう構成されていることを特徴とする受信機。
【請求項2】
前記コントローラは、前記複数のコントロール記号のうちの1つを検出した時に、前記シリアル・ビットストリームの送信機に前記受信機を同期させる請求項1に記載の受信機。
【請求項3】
多数のシリアル・ストリームでデータを受信するための受信機であって、
前記データは、前記多数のシリアル・ストリームのそれぞれにおいてmビットのワードとして構成されており、
前記受信機は、
少なくとも2つのレーン・デコーダと、
前記少なくとも2つのレーン・デコーダのうちの少なくとも1つと通信するコントローラと、
を備えており、
前記少なくとも2つのレーン・デコーダは、それぞれ、前記多数のシリアル・ストリームのうちの1つをデコードし、
前記少なくとも2つのレーン・デコーダの各々は、
前記多数のシリアル・ビットストリームのうちの1つをmビットのワードに変換するためのシリアル‐パラレルコンバータと、
前記シリアル−パラレルコンバータと相互接続されているデコーダと、
を備えており、
前記mビットのワードは、mビットのデータ・ワードとmビットのコントロール・ワードとを含んでおり、
前記デコーダは、m>nとするとき、前記mビットのデータ・ワードの各々をnビットのデータにデコードするとともに、mビットのコントロール・ワードを検出し、
前記コントローラは、前記多数のシリアル・ストリームにおいてk1‐k2‐k2‐k1の形態の4個の前記mビットのコントロール・ワードからなる複数のコントロール記号を検出し、
k1およびk2が、それぞれ、あらかじめ定義されたmビットのコントロール・ワードであり、前記mビットのコントロール・ワードは、少なくとも2のハミング距離によって離隔されており、
前記コントローラは、前記コントロール記号に、或いは前記コントロール記号に隣接する前記mビットデータ・ワードのいずれかに1ビット送信誤りが発生したときに、前記シリアル・ストリームにおける前記コントロール記号を検出するよう構成されていることを特徴とする受信機。
【請求項4】
前記少なくとも2つのレーン・デコーダの各々は、前記多数のシリアル・ストリームのそれぞれの中に制御可能な遅延を導入するための先入れ先出しバッファを備える請求項3に記載の受信機。
【請求項5】
前記コントローラは、前記多数のシリアル・ストリーム内の前記複数のコントロール記号に基づいて、前記先入れ先出しバッファを制御して、前記多数のシリアル・ストリーム内のデータのスキューを取り除く請求項4に記載の受信機。
【請求項6】
送信機から複数のシリアル・ストリームを受信する方法であって、
mビットのコントロール・ワードおよびmビットのデータ・ワードを形成するため、前記複数のシリアル・ストリームの各々をシリアル‐パラレル変換するステップと、
前記mビットのデータ・ワードの各々をnビットのデータ・ワードとしてデコードするステップと、
前記複数のシリアル・ストリームのそれぞれの中においてk1‐k2‐k2‐k1の形態の4個の前記mビットのコントロール・ワードからなる複数のコントロール記号を検出するステップと、
を含んでおり、
k1およびk2が、それぞれ、前記mビットのデータ・ワードとは異なる、あらかじめ定義されたmビットのコントロール・ワードであり、
k1とk2との間のハミング距離が少なくとも2であり、
前記コントロール記号に、或いは前記コントロール記号に隣接する前記mビットデータ・ワードのいずれかに1ビット送信誤りが発生したときに検出されることを特徴とする方法。
【請求項7】
前記方法は、さらに、前記複数のコントロール記号を使用して前記複数のシリアル・ストリーム内のデータの位置を特定して整列するステップを含む請求項6に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−31227(P2013−31227A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−236588(P2012−236588)
【出願日】平成24年10月26日(2012.10.26)
【分割の表示】特願2009−550653(P2009−550653)の分割
【原出願日】平成20年2月26日(2008.2.26)
【出願人】(508301087)エーティーアイ・テクノロジーズ・ユーエルシー (68)
【氏名又は名称原語表記】ATI TECHNOLOGIES ULC
【住所又は居所原語表記】One Commerce Valley Drive East, Markham, Ontario, L3T 7X6 Canada
【Fターム(参考)】