説明

シート装置

【課題】座部を前に起こし上げる際に座部の後端部が下に沈み込まないようにする。
【解決手段】車両用シート装置1が、回転軸22を中心にして後ろに倒れた状態から前に倒れた状態に回転可能に設けられたアーム21と、アーム21が後ろに倒れた状態のアーム21の後端部に回転軸20によって連結され、回転軸20を中心にして左右方向の軸回りに回転可能に設けられた座部2と、座部2の後部に設けられた被ガイド部30と、被ガイド部30を前後に案内するガイド31と、を備える。アーム21が後ろに倒れた状態から前に倒れた状態に回転すると、座部2の前側が起き上がって、被ガイド部30がガイド31によって前に移動し、被ガイド部30がガイド31から解放されて、座部2が前に旋回する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート装置に関し、特に、座部が前に起こし上げられるシート装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車室の有効活用を図るべく、使用しない後列座席や中列座席を格納することによって、後列座席や中列座席が設置されていたスペースを荷室に利用することができるようにしたものがある。具体的には、座部を前に起こし上げた後、背もたれを前に倒すことで、座席を格納することができる(例えば、特許文献1参照)。一方、座席を使用する場合には、伏していた背もたれを後ろに起こし上げた後、座部を後ろに倒すことで、座席を組み立てることができる(特許文献1参照)。
【0003】
座席が組み立てられた状態では、座部の後端部が背もたれの下端部の下に潜り込んで、背もたれの下端部と座部の上面後端が接しているので、背もたれの下端部と座部の後端部の間の隙間が埋められている。しかし、座部を前に起こし上げる際に、座部の後端部と背もたれの下端部が互いに干渉してしまう。この問題点を解決すべく、特許文献1に記載の車両用シートでは、2つの捩りばね及びアームを用いている。
【0004】
具体的には、特許文献1に記載されているように、固定部材(21a)がフロア(F)に固定され、アーム(21c)の一端部が回転軸(21b)によって回転可能となって固定部材(21a)に連結され、アーム(21c)の他端部が回転軸(21d)によって回転可能となって座部(2)に連結されている。第一の捩りばね(22)はアーム(21c)と固定部材(21a)との連結部に設けられ、第一の捩りばね(22)の荷重はアーム(21c)が回転軸(21b)を中心にして後ろに倒れた状態から前に倒れた状態に回転する向きにアーム(21c)に作用している。一方、第二の捩りばね(21i)はアーム(21c)と座部(2)との連結部に設けられ、左から見て第二の捩りばね(21i)の荷重は回転軸(21d)を中心にして時計回りの向きに座部(2)に作用している。
【0005】
特許文献1に記載の車両用シートが組み立てられた状態では、アーム(21c)が後ろに倒れており、座部(2)の座面が上を向いて、座部(2)の後端部(2b)が背もたれの下端部(3d)の下に潜りこんでいる。一方、その状態から車両用シートを格納する場合には、座部(2)の後端部(2b)が第二の捩りばね(21i)によって下に回転することによって座部(2)の後端部(2b)が背もたれ(3)の下端部(3d)の下から前にずれる。そうすると、アーム(21c)が第一の捩りばね(22)によって後ろに倒れた状態から前に倒れた状態に回転すると、座部(2)の後端部(2b)が背もたれ(3)の下端部(3d)に干渉せずに、座部(2)が前に起こし上げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−216704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載の車両用シートでは、座部(2)を前に起こし上げる際に、座部(2)の後端部(2b)が下に沈み込むから、座部(2)の後端部(2b)の下方にスペースが必要となってしまう。そのため、車両用シートを車室に設置する際に際して、車室の大きさ、デザイン等に大きな制限となってしまう。
そこで、本発明の課題は、座部を前に起こし上げる際に座部の後端部が下に沈み込まないようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の課題を解決するため、請求項1に係る発明によれば、シート装置が、フロアに連結されるとともに、前記フロアとの第一連結部を中心にして後ろに倒れた状態から前に倒れた状態に回転可能に設けられたアームと、前記アームが後ろに倒れた状態の前記第一連結部の位置よりも後ろ側で前記アームに連結され、前記アームに対して前記アームとの第二連結部を中心にして左右方向の軸回りに回転可能に設けられた座部と、前記座部のうち、前記アームが後ろに倒れた状態の前記第二連結部の位置よりも後ろ側の部分が下方に沈み込むことを規制する下方移動規制部と、を備えることとした。
【0009】
請求項2に係る発明によれば、前記シート装置が、前記座部のうち、前記アームが後ろに倒れた状態の前記第二連結部の位置よりも後ろ側の部分が上方に振り上がることを規制する上方移動規制部を更に備えることとした。
【0010】
請求項3に係る発明によれば、前記下方移動規制部によって沈み込みが規制される範囲が、上記上方移動規制部によって振り上げが規制される範囲よりも大きいこととした。
【0011】
請求項4に係る発明によれば、前記シート装置が、前記座部に設けられ、前記アームが後ろに倒れた状態の場合に前記アームから離れたストッパを更に備え、前記アームが後ろに倒れた状態から前に倒れた状態に回転すると、前記ストッパが前記アームに当接することとした。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明によれば、座部の後端部が下に大きく沈み込むことを防止することができる。そのため、座部の後端部の下方にスペースがなくとも、座部の後端部が背もたれの下端の下から前に抜けることができる。よって、シート装置を車室等に設置する際に際して、車室の大きさ、デザイン等の自由度が向上する。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、座部の後端部が振り上がるのを防止することができ、座部の後端部が背もたれの下端の下から前に抜けるようにすることができる。そのため、座部の後端部と背もたれの下端が干渉せず、座部を容易に起こし上げることができる。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、アームが前に倒れた状態から後ろ倒れた状態へ回転して、座部が後方へ旋回すると、座部の後端部を下方移動規制部によって確実に規制することができる。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、アームが後ろに倒れた状態から前に倒れた状態へ回転すると、ストッパがアームに当接し、アームと座部の相対的な回転角度が保たれる。そのため、その後、アームが前に倒れた状態から後ろ倒れた状態に回転すると、座部の後端部を下方移動規制部によって確実に規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態のシート装置を示した側面図である。
【図2】同実施形態のシート装置を示した斜視図である。
【図3】同実施形態のシート装置を示した側面図である。
【図4】同実施形態のシート装置を示した側面図である。
【図5】同実施形態のシート装置を示した側面図である。
【図6】同実施形態のシート装置の一部を示した側面図である。
【図7】本発明の第2実施形態のシート装置を示した側面図である。
【図8】本発明の第3実施形態のシート装置を示した斜視図である。
【図9】本発明の第4実施形態のシート装置を示した側面図である。
【図10】同実施形態におけるロック機構及びガイド等を示した斜視図である。
【図11】本発明の第5実施形態のシート装置を示した斜視図である。
【図12】同実施形態においてシート装置の座部の後部を示した側面図である。
【図13】図12に示されたXIII−XIIIに沿った面の矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0018】
〔第1の実施の形態〕
図1は、車両用シート装置1の側面図である。
この車両用シート装置1は、乗用車の後列座席や中列座席に用いられる。
車両用シート装置1は、座部2と、座部2の後ろ側に立てられた状態に設けられた背もたれた3と、背もたれ3の上端部に設けられたヘッドレスト4と、を備える。
【0019】
背もたれ3の下端部は、リクライニング機構を介して車室のフロアに連結されている。車両用シート装置1の使用時には、背もたれ3の傾きがリクライニング機構によって調整可能となっており、背もたれ3を後ろに倒したり、背もたれ3を前に起こしたり、背もたれ3の傾斜角を維持したりすることができる。また、車両用シート装置1の格納時には、背もたれ3がリクライニング機構によって前に倒伏され、背もたれ3を前に寝かした状態とすることができる。
【0020】
座部2は、フレームを発泡ウレタン製パッドで覆って、それを表皮で包み込んだものである。座部2の一方の側面の前端部と後端部の間の中間部には、弾性ストッパ10が取り付けられている。弾性ストッパ10は板ばねであり、弾性ストッパ10の前端部が座部2の側面に固定され、弾性ストッパ10がその固定した部分から後ろに延び出ており、その弾性ストッパ10が片持ち梁状に支持されている。弾性ストッパ10には、座面2a側に凹んだ係合凹部10aが形成されている。この係合凹部10aは、後述する係合凸部26が係合可能なように形成されている。
【0021】
座部2の一方の側面の後端部には、棒状の被ガイド部30が固定されている。被ガイド部30は、座部2の側面から側方に延出するとともに、その側面に対して立てた状態に設けられている。
【0022】
図2は、座部2等を示す斜視図である。図2に示すように、座部2の左右両側には、回転軸20を介してアーム21の一端部が連結され、これらアーム21が座部2に対して回転軸20回りに回転可能に設けられている。回転軸20は、アーム21と座部2を連結した第2の連結部である。
【0023】
ここで、回転軸20は、座部2の左端部から右端部にかけて左右方向に延びた状態となって、座部2に連結されている。回転軸20は、その軸心を中心にして座部2に対して回転可能に設けられている。回転軸20と座部2との連結位置は、座部2の前端部と後端部の間の中間部であって、座部2の下部である。また、回転軸20と座部2の連結位置は弾性ストッパ10の近傍であり、弾性ストッパ10が回転軸20よりも僅かに座面2a寄りに配置されている。回転軸20の左右両端部には、アーム21の一端部がそれぞれ固定されている。これらアーム21は、回転軸20に対して垂直に設けられている。なお、アーム21と回転軸20が固定されずに、回転軸20がアーム21に対してその軸心回りに回転可能に設けられていてもよい。
【0024】
アーム21の他端部が回転軸22及びブラケット23を介して車室のフロアに連結され、これらアーム21がフロアに対して回転軸22回りに回転可能に設けられている。回転軸22は、アーム21とフロアを連結した第1の連結部である。
【0025】
ここで、回転軸22は、これらアーム21に対して垂直に設けられているとともに、一方のアーム21の他端部から他方のアーム21の他端部にかけて左右方向に延びた状態となってこれらアーム21に固定されている。また、回転軸22の左右両端部にはブラケット23が連結され、回転軸22がその軸心を中心にしてブラケット23に対して回転可能に設けられている。ブラケット23は、ボルト24によって車室のフロア上に固定されている。なお、アーム21と回転軸22が固定されずに、回転軸22がアーム21に対してその軸心回りに回転可能に設けられていてもよい。
【0026】
アーム21の回転軸20側の突端部には、係合凸部26が凸設されている。この係合凸部26は、弾性ストッパ10の係合凹部10aに係合可能となっている。
【0027】
アーム21とブラケット23との間の隙間には、トーションスプリング25が挿入され、そのトーションスプリング25が回転軸22に巻装されている。トーションスプリング25の一端部がアーム21に引っ掛かり、トーションスプリング25の他端部がブラケット23に引っ掛かっている。トーションスプリング25は、図1に示す方向に見てアーム21を反時計回り、つまり、アーム21を後ろ側から前側に振り上げる向きに付勢する。
【0028】
図2に示すように、ブラケット23の後方には、被ガイド部30を上下に挟持した状態で被ガイド部30を前後に案内するガイド31が設けられている。ガイド31は、ボルト37によって車室のフロア上に固定される板状の固定部32と、固定部32に対して立てた状態に設けられた脚部33と、脚部33の上端から後方に延びた下受け面34と、下受け面34の後端から立てた状態に設けられた円弧状の止め部35と、止め部35の上端から前に延びて下受け面34に対向した上受け面36と、を有する。下受け面34と上受け面36は互いに平行に設けられ、下受け面34の前端と上受け面36の前端の間が開放している。また、上受け面36の前後長は下受け面34の前後長よりも短く、下受け面34が上受け面36の前端よりも前方に延出し、下受け面34の前端が上受け面36の前端よりも前方に位置する。上受け面36及び下受け面34は立てた状態の背もたれ3の下端部の下方に位置し、上受け面36及び下受け面34の前端は背もたれ3の下端部よりも前方に位置する。また、上受け面36及び下受け面34は、ともに、後方に向かって下るように傾斜している。
【0029】
図1、図3に示すように、アーム21が回転軸22を支点にして後ろに振り下げられた状態では、そのアーム21が後ろに倒伏している。その状態では、回転軸20が回転軸22よりも後方に位置し、被ガイド部30が回転軸20よりも後方に位置している。アーム21が後ろに倒伏した状態では、座部2が後ろに倒伏し、座部2がフロアの上に配置され、座部2の座面2aが上を向き、座部2の後端部が背もたれ3の下端の下に潜りこんでいる。その状態では、ガイド31が回転軸20よりも後方に位置し、被ガイド部30が上受け面36と下受け面34の間に挿入されているとともに、受け面34,36の後端に位置している。またその状態では、係合凸部26は、係合凹部10aから外れているとともに、回転軸20よりも後方に位置している。この状態がロック機構によって保たれている。例えば、ロック機構がアーム21、座部2、回転軸20又は被ガイド部30に引っ掛かることによって、図1、図3に示す状態が保たれている。
なお、弾性ストッパ10、被ガイド部30及びガイド31は左右一対設けられている。
【0030】
図1、図3に示された状態では、座部2のうち回転軸20よりも後ろ側の部分が下方に沈み込むこむことが被ガイド部30及び下受け面34によって規制されているから、被ガイド部30及び下受け面34が下方移動規制部として機能する。一方、座部2のうち回転軸20よりも後ろ側の部分が振り上がることが被ガイド部30及び上受け面36によって規制されているから、被ガイド部30及び上受け面36が上方移動規制部として機能する。また、下受け面34の前後長が上受け面36の前後長よりも長いので、下方移動規制部によって座部2の後部の沈み込みが規制される範囲は、上方移動規制部によって座部2の後部の振り上げが規制される範囲よりも大きい。被ガイド部30、上受け面36及び下受け面34がフロアよりも高い位置に設けられているから、下方移動規制部及び上方移動規制部のフロアよりも高い位置に設けられている。
【0031】
車両用シート装置1の動作について説明する。
車両用シート装置1を格納する際には、ロック機構のロックを解除する。ロック機構のロックが解除されると、トーションスプリング25の荷重がアーム21に作用しているから、アーム21が回転軸22を支点にして回転して振れ上がる。この際、被ガイド部30がガイド31によって前に案内される。つまり、被ガイド部30の上下方向(受け面34,36に対して垂直な方向)の動きがこれら受け面34,36によって拘束され、被ガイド部30が上受け面36及び下受け面34の間をこれの面34,36に沿って前に移動する。被ガイド部30が下受け面34に当接しているから、座部2の後端部が沈み込まない。一方、被ガイド部30が上受け面36に受けられているので、座部2の後端部が振り上げられず、座部2の前側が被ガイド部30を支点にして振り上げられるとともに、座部2とアーム21は回転軸20を中心にして相対的に回転する。座部2の後端部が振り上げられないので、座部2の後端部が背もたれ3の下端に当たることもなく、座部2の動きが背もたれ3によって干渉されることもない。ここで、被ガイド部30が座部2の最後端よりも前に取り付けられている場合には、座部2の前側が被ガイド部30を支点にして振り上げられる際には、座部2の最後端が僅かながら沈み込む。ところが、受け面34,36が前に向かって登るように傾斜しているから、被ガイド部30が受け面34,36に沿って前に移動して、座部2の最後端が僅かながら上に移動するから、座部2の起き上がりに伴う座部2の最後端の沈み込みが相殺される。
【0032】
引き続き、アーム21がトーションスプリング25の荷重によって回転軸22を支点にして振り上がると、係合凸部26が係合凹部10aに係合する(図4、図6)。係合凸部26が係合凹部10aに係合した時には、被ガイド部30が上受け面36の前端寄りに位置している。
【0033】
引き続き、アーム21がトーションスプリング25の荷重によって回転軸22を支点にして回転すると、被ガイド部30が上受け面36の前端よりも前方に離れ、被ガイド部30がガイド31から解放される。そうすると、引き続きアーム21がトーションスプリング25の荷重によって回転軸22を支点にして回転することによって、被ガイド部30が下受け面34から上に離れる。こうして、アーム21が前に倒れると、座部2が回転軸22を中心にして前に旋回する(図5)。この際、係合凸部26が係合凹部10aに係合して、アーム21の突端部が弾性ストッパ10に受けられているので、アーム21と座部2の相対的な回転が止められ、アーム21に対する座部2の角度が一定に保たれた状態で、座部2が前に旋回する。座部2が前に旋回されると、座部2がその前端部を下にして立てた状態になる。
【0034】
その後、背もたれ3をその下端部を支点にして前に倒伏させる。
以上によって、車両用シート装置1を格納することができる。
【0035】
車両用シート装置1を座席として使用する場合には、まず、背もたれ3をその下端部を支点にして後ろに起こし上げる。続いて、トーションスプリング25の荷重に抗して、座部2を後ろに旋回する。そうすると、アーム21が回転軸22を支点にして後ろに振り上げられる。この際、アーム21の突端部が弾性ストッパ10に受けられているので、アーム21に対する座部2の角度が一定に保たれた状態で、座部2を後ろに旋回することができる。
【0036】
アーム21に対する座部2の角度が一定に保たれているので、座部2を後ろに旋回すると、被ガイド部30が下受け面34の前部に確実に当たる。被ガイド部30が下受け面34の前部に接触することで、座部2の旋回が止められ、回転軸22を支点にしたアーム21の回転も止められる。
【0037】
その後、座部2を下に押し付けると、座部2の前側が被ガイド部30を支点にして振り下げられ、アーム21は回転軸22を支点にして後ろに振り下げられ、座部2とアーム21は回転軸20を中心にして相対的に回転する。この際、被ガイド部30が下受け面34に当接した状態で下受け面34に沿って後ろに移動し、被ガイド部30が上受け面36と下受け面34に挿入される(図4)。被ガイド部30が上受け面36と下受け面34の間に挿入されると、被ガイド部30の上下方向(受け面34,36に対して垂直な方向)の動きがこれら受け面34,36によって拘束される。
そして、引き続き、座部2を下に押し付けると、被ガイド部30が受け面34,36に沿って後ろに移動するとともに、座部2の前側が被ガイド部30を支点にして振り下げられる。こうして、座部2の後端部が背もたれ3の下端の下に潜り込んでいく。この際、弾性ストッパ10が弾性変形して、係合凸部26が係合凹部10aから外れる。
【0038】
引き続き、座部2を下に押し付けると、座部2が図3に示す状態になり、ロック機構によってロックがなされる。
以上によって、車両用シート装置1を組み立てて、車両用シート装置1を座席として使用することができる。
【0039】
以上のように本実施形態によれば、車両用シート装置1を格納する際には、図3、図4に示すように座部2の前側が振り上げられつつ、座部2の後端部が前に移動するので、座部2の後端部から背もたれ2の下端部の下から前に抜ける。そのため、その後、座部2が前に旋回する際には、座部2の後端部と背もたれ2の下端部が干渉しない。従って、座部2を前に起こし上げる操作が容易になる。
【0040】
また、座部2の後端部が背もたれ2の下端部に干渉しないから、トーションスプリング25の荷重だけで、座部2を図3の状態から図5の状態に移動する。つまり、ロック機構のロック解除という操作をするだけで、座部2を図5に示すように起こし上げることができる。このように、トーションスプリング25以外のばねを用いずとも、座部2を容易に起こし上げることができるから、部品点数の削減を図ることができる。
【0041】
また、座部2の後端部が背もたれ3の下端の下から前に抜ける際には、被ガイド部30が下受け面34に当接しているから、座部2の後端部が下に大きく沈み込むことがない。特に、座部2の後端部が背もたれ3の下端の下から前に抜ける際には、座部2の最後端が受け面34,36に沿って前に向かって登るから、座部2の起き上がりに伴う座部2の最後端の沈み込みが相殺される。この際、座部2の前側が起き上がりながら、座部2の最後端が受け面34,36に沿って前に向かって登るから、座部2の後端部と背もたれ3の下端が干渉しない。
【0042】
座部2の後端部が背もたれ3の下端の下から前に抜ける際に、座部2の後端部の大きな沈み込みが起きないから、座部2の後端部の下方にスペースがなくとも、座部2の後端部が背もたれ3の下端の下から前に抜けることができる。そのため、車両用シート装置1を車室等に設置する際に際して、車室の大きさ、デザイン等の自由度が向上する。
【0043】
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記各実施形態では本発明に係るシート装置を自動車の座席に適用した場合について説明したが、その他の乗物(例えば、航空機、船舶、鉄道の車両等)の座席に適用してもよい。
【0044】
また、上記実施形態では、図1に示す向きに見て、回転軸22を支点にしてアーム21を反時計回りに回転させるのに、トーションスプリング25の荷重を利用したが、モータ等の駆動部を用いてアーム21を反時計回りに回転させてもよい。同様に、手動ではなく、モータ等の駆動部を用いてアーム21を時計回りに回転させてもよい。
【0045】
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態について図7を用いて説明する。図7は、第2の実施の形態における車両用シート装置1Aの側面図である。なお、第1実施形態の車両用シート装置1と第2実施形態の車両用シート装置1Aとの間で互いに対応する部分には、同一の符号を付す。
【0046】
第1実施形態の車両用シート装置1では、側面視して下受け面34及び上受け面36が直線状に設けられ、下受け面34及び上受け面36が前に向かって登るように傾斜している。それに対して、第2実施形態の車両用シート装置1Aでは、下受け面34及び上受け面36が下に膨らむように湾曲している。即ち、下受け面34及び上受け面36の後ろ側の部分が前に向かって下るように僅かながら傾斜し、それよりも前側の部分が前に向かって登るように傾斜している。下受け面34及び上受け面36以外については、第1実施形態の車両用シート装置1と第2実施形態の車両用シート装置1Aとの間で互いに対応する部分は同様に設けられている。
【0047】
本実施形態でも、座部2の後端部が背もたれ3の下端の下から前に抜ける際には、被ガイド部30が下受け面34に当接しているから、座部2の後端部が下に大きく沈み込むことがない。そのため、座部2の後端部の下方に大きなスペースを必要としない。
【0048】
また、下受け面34及び上受け面36の後ろ側の部分が前に向かって下るように僅かながら傾斜しているから、座部2の後端部と背もたれ3の下端の干渉をより効率よく抑えることができる。
【0049】
〔第3の実施の形態〕
第3の実施の形態について図8を用いて説明する。図8は、第3の実施の形態における車両用シート装置1Bの斜視図である。なお、第1実施形態の車両用シート装置1と第3実施形態の車両用シート装置1Bとの間で互いに対応する部分には、同一の符号を付す。
【0050】
第1実施形態の車両用シート装置1では、ブラケット23とガイド31が別体であった。それに対して、第3実施形態の車両用シート装置1Bでは、ブラケット23とガイド31が一体となっている。即ち、ガイド31の固定部32が前方に延び出て、ブラケット23の下端部に連繋されている。また、下受け面34の後部に脚部38が連接され、脚部38が下受け面34の後端から下に垂下し、脚部38の下端に固定部39が設けられ、その固定部39がボルト40によってフロアに固定されている。ガイド31の前部が脚部33によって支えられ、ガイド31の後部が脚部38によって支えられているから、後ろに倒伏した状態の座部2の後部を安定して支えることができる。以上に説明したことを除いて、第1実施形態の車両用シート装置1と第3実施形態の車両用シート装置1Bとの間で互いに対応する部分は同様に設けられている。なお、第1実施形態においても、この第3実施形態と同様に、ガイド31の後部を脚部38によって支え、脚部38の下端に設けられた固定部39をボルト40によって固定してもよい。
【0051】
〔第4の実施の形態〕
第4の実施の形態について図9〜図10を用いて説明する。図9は、第4の実施の形態における車両用シート装置1Cの側面図である。図10は、座部2の後部を示した斜視図である。なお、第1実施形態の車両用シート装置1と第4実施形態の車両用シート装置1Cとの間で互いに対応する部分には、同一の符号を付す。
【0052】
第1実施形態の車両用シート装置1では、ガイド31が帯状の金属板を折り曲げ加工してなるものであった。それに対し、第4実施形態の車両用シート装置1Cでは、ガイド31が金属板に長溝41を形成してなるものである。具体的には、ガイド31の固定板42がフロア上に固定され、ガイド31の側板43が固定板42に対して折り曲げられている。側板43が座部2の側面に平行となるように背もたれ3の下方に設けられている。長溝41は前後に長尺となって側板43に設けられ、長溝41の前端部が側板43の前縁で開口している。長溝41の下側の縁が下受け面34となり、長溝41の上側の縁が上受け面36となる。
【0053】
また、第4実施形態では、ロック機構80がガイド31の後部に設けられている。ロック機構80について具体的に説明する。回転軸81が長溝41の後方において側板43に取り付けられている。回転軸81が左右方向に平行となっている。アーム82の基端部が回転軸81によって側板43に連結され、アーム82が回転軸81に軸支されている。アーム82は回転軸81から前方に向けて延設されている。アーム82の先端には、爪83が下方に向かって突設されている。回転軸81にはトーションスプリング85が巻装され、トーションスプリング85の一端がアーム82に掛けられ、トーションスプリング85の他端が固定板42に掛けられている。トーションスプリング85は、図9に示す方向に見て、反時計回りの向きにアーム82を付勢する。トーションスプリング85が自然状態にある場合には、アーム82が長溝41に平行になり、爪83の上下方向の位置が下受け面34と上受け面36の間となり、斜面84が前斜め下を向いている。ケーブル86の一端がアーム82に連結され、ケーブル86の他端が操作部に連結され、ケーブル86の中途部が支持具87によってアーム82の後方において支持されている。操作部の設置位置は車室内であればどこでもよく、操作部の設置位置に応じてケーブル86の長さ・配索経路を変更すればよい。
以上に説明したことを除いて、第1実施形態の車両用シート装置1と第4実施形態の車両用シート装置1Cとの間で互いに対応する部分は同様に設けられている。なお、このロック機構80を第1〜第3実施形態におけるガイド31の後部に取り付けてもよい。
【0054】
ロック機構80のロック・その解除に係る動作について説明する。
アーム21が後ろに倒伏し、座部2が後ろに倒伏した状態では、被ガイド部30が長溝41に挿入されつつ爪83の後ろ側で爪83に係止する。これがロック状態である。一方、操作部を操作すると、アーム82がケーブル86によって回転軸81を中心にして振り上げられ、爪83が上受け面36より上に移動する。そうすると、ロックが解除される。そして、被ガイド部30が爪83よりも前に移動した状態で、操作部を離すと、トーションスプリング85によってアーム82が振り下げられ、爪83が上受け面36と下受け面34との間に位置する。
一方、被ガイド部30が爪83の前から上受け面36、下受け面34に沿って後ろに移動すると、被ガイド部30が爪83の傾斜面84に当接する。更に、被ガイド部30が後ろに移動すると、傾斜面84が傾斜しているから、爪83が被ガイド部30によって押し上げられ、アーム82がトーションスプリング85の荷重に抗して振り上げられる。そして、被ガイド部30が爪83の後方に位置したら、アーム82がトーションスプリング85の荷重により振り下げられ、被ガイド部30と爪83が係止し、ロック状態になる。
【0055】
〔第5の実施の形態〕
第5の実施の形態について図11〜図13を用いて説明する。図11は、第5の実施の形態における車両用シート装置1Dの斜視図である。図12は、座部2の後部の側面図である。図13は、図12に示されたXIII−XIIIに沿った面の矢視断面図である。なお、第1実施形態の車両用シート装置1と第5実施形態の車両用シート装置1Dとの間で互いに対応する部分には、同一の符号を付す。
【0056】
第1実施形態の車両用シート装置1では、ガイド31がフロアに取り付けられ、被ガイド部30が座部2に取り付けられていた。それに対し、第5実施形態の車両用シート装置1Dでは、ガイド31及び被ガイド部30が設けられていない。その代わりに、挟持部131が座部2の後部側面に取り付けられ、挟持部131によって上下方向に挟持される支持部130がフロア99に固定されている。それ以外については、第1実施形態の車両用シート装置1と第5実施形態の車両用シート装置1Dとの間で互いに対応する部分は、ガイド31、被ガイド部30、挟持部131、支持部130を除いて、同様に設けられている。
【0057】
以下、支持部130及び挟持部131について具体的に説明する。
支持部130はブラケット23と一体となっている。即ち、ブラケット23の下部23aがフロア99にボルト24によって固定され、その下部23aが後ろに延出しており、ブラケット23の下部23aの後部に支持部130の下端が溶接等によって接合されている。ブラケット23の下部23aの後部はボルト137によってフロア99に固定されている。
【0058】
支持部130はL字状のロッドである。つまり、支持部130は背もたれ3の下方においてブラケット23の下部23aの後部に立てた状態に設けられ、支持部130の上端部が反対サイドに向けて折り曲げられている。
【0059】
挟持部131は、下受け面134、止め部135及び上受け面136を有する。上受け面136は下に向いた面であって、座部2の側面後部に設けられている。上受け面136は、座部2の後端から前方に延びている。下受け面134は上を向いた面であって、座部2の側面後部に設けられている。下受け面134は上受け面136の下側で上受け面136に対向し、下受け面134と上受け面136が互いに平行に設けられている。下受け面134と上受け面136の側方側が開放されており、下受け面134と上受け面136の間に支持部130が側方から挿入されるようになっている。下受け面134の前端と上受け面136の前端との間に止め部135が連接されている。また、下受け面134の前後長は上受け面136の前後長よりも短く、上受け面136が下受け面134の後端よりも後方に延出し、上受け面136の後端が下受け面134の前端よりも前方に位置する。なお、支持部130及び挟持部131は、左右一対設けられている。
【0060】
アーム21が回転軸22を支点にして後ろに振り下げられた状態では、そのアーム21が後ろに倒伏し、座部2が後ろに倒伏している。その状態では、回転軸20が回転軸22よりも後方に位置し、支持部130が回転軸20よりも後方に位置している。アーム21が後ろに倒伏した状態では、座部2がフロアの上に配置され、座部2の座面2aが上を向き、座部2の後端部が背もたれ3の下端の下に潜りこんでいる。その状態では、挟持部131が回転軸20よりも後方に位置し、支持部130が上受け面136と下受け面134の間に挿入されているとともに、受け面134,136の前端に位置している。
【0061】
座部2が後ろに倒伏した状態では、座部2のうち回転軸20よりも後ろ側の部分が下方に沈み込むこむことが支持部130及び上受け面136によって規制されているから、支持部130及び上受け面136が下方移動規制部として機能する。一方、座部2のうち回転軸20よりも後ろ側の部分が振り上がることが支持部130及び下受け面134によって規制されているから、支持部130及び下受け面134が上方移動規制部として機能する。また、上受け面136の前後長が下受け面134の前後長よりも長いので、下方移動規制部によって座部2の後部の沈み込みが規制される範囲は、上方移動規制部によって座部2の後部の振り上げが規制される範囲よりも大きい。支持部130、上受け面136及び下受け面134がフロアよりも高い位置に設けられているから、下方移動規制部及び上方移動規制部のフロアよりも高い位置に設けられている。
【0062】
そのような状態から、ロック機構のロックを解除すると、アーム21がトーションスプリング25の荷重によって回転軸22を支点にして回転して振れ上がる。この際、下受け面134が支持部130に当接しているから、座部2の後ろ側が振り上げられず、座部2の前側が支持部130を中心にして振り上げられるとともに、座部2とアーム21は回転軸20を中心にして相対的に回転する。座部2の後端部が振り上げられないので、座部2の後端部が背もたれ3の下端に当たることもなく、座部2の動きが背もたれ3によって干渉されることもない。また、アーム21の振り上げに伴って、下受け面134及び上受け面136の前側が高くなるよう下受け面134及び上受け面136が傾く。それに伴って、座部2がアーム21によって上斜め前に引かれ、下受け面134及び上受け面136が支持部130に当接した状態で上斜め前に移動し、支持部130が下受け面134及び上受け面136に対して相対的に下斜め後ろに摺動する。そのため、座部2の後端部が沈み込まない。
【0063】
引き続き、アーム21がトーションスプリング25の荷重によって回転軸22を支点にして振り上がると、係合凸部26が係合凹部10aに係合する。係合凸部26が係合凹部10aに係合した時には、支持部130が下受け面134の後端寄りに位置している。
【0064】
引き続き、アーム21がトーションスプリング25の荷重によって回転軸22を支点にして回転すると、下受け面134の後端が支持部130よりも前方に離れ、支持部130が挟持部131から解放される。そうすると、引き続きアーム21がトーションスプリング25の荷重によって回転軸22を支点にして回転することによって、上受け面136が支持部130から上に離れる。こうして、アーム21が前に倒れると、座部2が回転軸22を中心にして前に旋回する。この際、係合凸部26が係合凹部10aに係合して、アーム21の突端部が弾性ストッパ10に受けられているので、アーム21と座部2の相対的な回転が止められ、アーム21に対する座部2の角度が一定に保たれた状態で、座部2が前に旋回する。座部2が前に旋回されると、座部2がその前端部を下にして立てた状態になる。
その後、背もたれ3をその下端部を支点にして前に倒伏させる。
以上によって、車両用シート装置1Dを格納することができる。
【0065】
車両用シート装置1Dを座席として使用する場合には、まず、背もたれ3をその下端部を支点にして後ろに起こし上げる。続いて、トーションスプリング25の荷重に抗して、座部2を後ろに旋回し、アーム21を回転軸22を支点にして後ろに振り上げる。この際、アーム21の突端部が弾性ストッパ10に受けられているので、アーム21に対する座部2の角度が一定に保たれている。
【0066】
引き続き、回転軸22を支点にしてアーム21を後ろに振り下げると、支持部130が上受け面136の後部に当たる。そして、上受け面136が支持部130に当接した状態で下斜め後ろに移動し、支持部130が下受け面134に対して相対的に上斜め前に摺動し、支持部130が上受け面36と下受け面34に挿入される。
【0067】
その後、座部2を下に押し付けると、座部2の前側が支持部130を支点にして振り下げられる。それに伴って、下受け面134及び上受け面136の前側が低くなるよう下受け面134及び上受け面136が傾き、座部2がアーム21によって下斜め後ろに押され、下受け面134及び上受け面136が支持部130に当接した状態で下斜め後ろに移動し、支持部130が下受け面134及び上受け面136に対して相対的に上斜め前に摺動する。こうして、座部2の後端部が背もたれ3の下端の下に潜り込んでいく。座部2の後端部が背もたれ3の下端の下に潜りこんでいく際に、弾性ストッパ10が弾性変形して、係合凸部26が係合凹部10aから外れる。
【0068】
そして、支持部130が上受け面136及び下受け面134の前端に位置すると、ロック機構によってロックがなされる。
以上によって、車両用シート装置1Dを組み立てて、車両用シート装置1Dを座席として使用することができる。
なお、第4実施形態におけるロック機構80を本実施形態に採用する場合には、回転軸81を止め部135の後ろ側で座部2の側面に設け、アーム82を後ろに延設するようにし、トーションスプリング85が自然状態である場合に、爪83が上受け面136と下受け面134の間に位置すればよい。
【符号の説明】
【0069】
1 車両用シート装置
2 座部
2a 座面
10 弾性ストッパ
10a 係合凹部
20 回転軸
21 アーム
22 回転軸
25 トーションスプリング
26 係合凸部
30 被ガイド部
31 ガイド
34 下受け面
36 上受け面
99 フロア
130 支持部
131 挟持部
134 下受け面
136 上受け面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロアに連結されるとともに、前記フロアとの第一連結部を中心にして後ろに倒れた状態から前に倒れた状態に回転可能に設けられたアームと、
前記アームが後ろに倒れた状態の前記第一連結部の位置よりも後ろ側で前記アームに連結され、前記アームに対して前記アームとの第二連結部を中心にして左右方向の軸回りに回転可能に設けられた座部と、
前記座部のうち、前記アームが後ろに倒れた状態の前記第二連結部の位置よりも後ろ側の部分が下方に沈み込むことを規制する下方移動規制部と、を備えることを特徴とするシート装置。
【請求項2】
前記座部のうち、前記アームが後ろに倒れた状態の前記第二連結部の位置よりも後ろ側の部分が上方に振り上がることを規制する上方移動規制部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のシート装置。
【請求項3】
前記下方移動規制部によって沈み込みが規制される範囲が、上記上方移動規制部によって振り上げが規制される範囲よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載のシート装置。
【請求項4】
前記座部に設けられ、前記アームが後ろに倒れた状態の場合に前記アームから離れたストッパを更に備え、
前記アームが後ろに倒れた状態から前に倒れた状態に回転すると、前記ストッパが前記アームに当接することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のシート装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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