説明

シーリングプラグ

【課題】スリーブ内に強度確保のための部材を留置させることなく充分に強度を確保でき、簡易な構成でコストを削減できるシーリングプラグを提供する。
【解決手段】本発明のシーリングプラグ1は、肉厚の円柱状の係合部2と、係合部2よりも小径で肉薄の円筒部3と、円筒部3よりも大径のフランジ部4とを備え、スケールパイプ52の内部に設けられ、軸方向に進退自在の引き抜きシャフト51を備える取付工具5により金型6の冷却穴61内に取り付けられる。図5(a)のように、引き抜きシャフト51の先端部と係合部2とを螺合させ、スケールパイプ52の先端部にフランジ部4を当接させる。図5(b)のように、取付工具5を用いて引き抜きシャフト51を基端側に引っ張り、係合部2とフランジ部4との間隔を縮め、円筒部3を軸方向に縮めるように変形させる。これにより、変形した円筒部3の外周面が冷却穴61の内周面に密着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金型に設けられた冷却用の穴等に装着されて穴を閉塞するシーリングプラグに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、金型に設けられた冷却用の穴等に装着されて穴を閉塞するシーリングプラグとしては、下記特許文献1に開示されたようなものが知られている。当該シーリングプラグは、底面を有する筒状のスリーブと、このスリーブ内にヘッドが挿入されたステムとを備える。ステムのヘッドは、ステムの他の部分よりも大径に形成されている。一方、スリーブの内周面は、底面とは反対側の基端部にヘッドの外径よりも小径の小径部を有している。ステムのヘッドはこの小径部よりも奥側に挿入されている。また、ステムにおいては、ヘッドと他の部分との境界に弱化部が設けられている。
【0003】
上記構成のシーリングプラグは、穴の開口部近傍に取り付けられる取付工具によって装着される。具体的には、スリーブ及びステムの先端部を穴内に挿入し、取付工具を用いてスリーブの基端部を押さえながらステムを基端側に引っ張る。これにより、ステムのヘッドがスリーブから引き抜かれる方向に引っ張られ、ヘッドがスリーブの小径部を押し広げてスリーブの外周面が穴の内周面に押し付けられる。さらにステムを引っ張ると、ステムの弱化部が破断し、ヘッドをスリーブ内に残してステムが取り去られる。以上の操作により、金型の穴内にスリーブ及びヘッドが装着されてシーリングプラグとなる。この特許文献1のシーリングプラグでは、このようにスリーブ内にヘッドが留置されるので、当該ヘッドにより常にスリーブが穴の内周面に押し付けられ、強固に取り付けられる。
【0004】
しかしながら、特許文献1のシーリングプラグは、1箇所の穴の閉塞を行うのにスリーブだけでなくステムも必要となる。これは、スリーブがステムのヘッドによって変形させられるが、スリーブ自体の変形は弾性限界内の変形に止まるため、ヘッドを引き抜いてしまうとスリーブを穴の内壁に押さえつける力がなくなり、スリーブが穴内に固定されないためである。また、ステムは弱化部を破断させて引き抜く必要があるため、ある程度の長さが必要となる。従って、製品としてはスリーブとステムとのセットとなって嵩張るだけでなく、製品1個当たりの単価も高くなってしまう。また、ステムは、ヘッド以外の部分を廃棄しなければならないので、廃棄する部分が無駄になってしまうという不都合がある。また、ステムの弱化部を破断させるには強い力が必要となるため、特許文献1における取付工具では、穴の開口部に取り付けられる比較的大きい部材を必要としており、取付工具も大型化して使い勝手が悪い。さらに、特許文献1におけるシーリングプラグでは、上記取付工具の構成上、穴の開口部近傍のみを閉塞することができ、穴の奥の部分を閉塞することができなかった。
【特許文献1】特表2003−532854号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、シーリングプラグの改良を目的とし、さらに詳しくは前記不都合を解消するために、スリーブ内に強度確保のための部材を留置させることなく充分に強度を確保でき、簡易な構成でコストを削減することができるシーリングプラグを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明のシーリングプラグは、部材に設けられた穴の内周面に取付工具により取り付けられて穴を閉塞する金属製のシーリングプラグであって、前記取付工具は、円筒状の円筒工具と、前記円筒工具の先端部から突出し前記円筒工具内に進退自在に設けられた棒状工具とを備え、前記棒状工具の先端部に着脱自在に係合される係合部と、前記係合部によって先端部が閉塞され前記係合部から基端側に延びる円筒部と、前記円筒部の基端部に設けられ前記円筒部の外周面から径方向外方に突出し前記円筒工具が当接されるフランジ部とを備え、前記円筒工具が前記フランジ部に当接され、前記棒状工具が前記係合部に係合され、少なくとも前記円筒部が穴内に挿入された状態で、前記円筒工具と前記棒状工具との相対位置を変化させて前記係合部と前記フランジ部とを接近させることにより、前記円筒部が前記係合部及び前記フランジ部よりも大径となるように弾性限界を超えて変形可能であり、変形された円筒部の外周部を穴の内周面に密着させて穴を閉塞することを特徴とする。
【0007】
本発明のシーリングプラグは、前記円筒部を軸方向に圧縮して拡径するように変形させて穴を閉塞するものである。前記円筒部は、弾性限界を超えて変形するので、変形後に加えていた力を解除した場合であっても変形状態が保持される。このため、従来のシーリングプラグように弾性変形の範囲内で変形するものとは異なり、内部に変形が戻らないようにヘッド等の部材を留置しておく必要がない。従って、従来のシーリングプラグのように、ステムが不要で製品として小型化が可能であり、コストの削減も可能となる。また、従来のように、ヘッド以外のステムのような廃棄する部分がないので、原材料の無駄も生じない。
【0008】
また、本発明のシーリングプラグにおいては、前記係合部が前記円筒部よりも大径の円筒状に形成され、前記係合部の外周面から前記円筒部の外周面に向けて縮径する傾斜部が設けられていることが好ましい。本発明のシーリングプラグにおいては、前記係合部と前記円筒部とを同一外径とすることもできるが、前記円筒部を前記係合部よりも小径とすることにより、前記円筒部を変形させる際の力を小さくすることができる。また、前記円筒部と他の部分とを同径とした場合に比べて、前記円筒部の外周面と穴の内周面との隙間が大きくなるので、前記円筒部を変形させる際に前記係止部と前記フランジ部との相対移動量が大きくなるため、作業者に前記円筒部が変形されたことを認識させやすくなる。また、前記傾斜部を設けることにより、前記係合部に加えられた力を前記傾斜部近傍の円筒部に作用させることができるので、前記円筒部の拡径方向の変形が容易となる。
【0009】
また、本発明のシーリングプラグにおいては、前記係合部は、前記円筒部の内周面よりも小径の雌ネジ部と、前記雌ネジ部から前記円筒部の内周面に向けて拡径する第2傾斜部とを有し、前記第2傾斜部は、前記傾斜部よりも基端側に設けられていることが好ましい。前記係合部の前記棒状工具との係合部分を前記雌ネジ部とすることにより、他の係合形式に比べて前記係合部の加工が容易となる。また、前記第2傾斜部を前記傾斜部よりも基端側に設けることにより、前記円筒部を確実に拡径方向に変形させることができる。
【0010】
また、本発明のシーリングプラグにおいては、前記円筒部の軸方向の長さが、前記円筒部の外径と前記係合部及び前記フランジ部の最大径部分との差を越える長さであることが好ましい。前記円筒部の軸方向の長さを上記長さとすることにより、前記円筒部を変形させたときに前記円筒部の外周面を確実に穴の内周面に密着させることができる。
【0011】
また、本発明のシーリングプラグにおいては、前記円筒部の肉厚を、前記係合部及び前記フランジ部の最大径部分の3%乃至10%とすることが好ましい。前記円筒部の肉厚が上記範囲未満であると穴内への取付強度が不足し、前記円筒部の肉厚が上記範囲を越えると前記円筒部を変形させるために大きな力が必要となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、本発明のシーリングプラグの実施形態の一例について、図1乃至図5を参照して説明する。図1は本実施形態のシーリングプラグを示す説明的斜視図、図2は本実施形態のシーリングプラグの断面図、図3は本実施形態のシーリングプラグを穴内に装着するために用いられる取付工具、図4は金型に設けられた冷却穴に本実施形態のシーリングプラグが装着されている状態を示す説明図、図5(a)(b)は本実施形態のシーリングプラグを金型の冷却穴に固定する状態を示す説明図である。
【0013】
本実施形態のシーリングプラグ1は、図1に示すように、全体が略円筒形状に形成され、係合部2と円筒部3とフランジ部4とからなる。このシーリングプラグ1は、円柱状のアルミ合金を切削加工することにより一体に形成されている。
【0014】
係合部2は、底面(先端面)が閉塞された肉厚の円筒形状であり、図2に示すように、内部に軸方向に沿って雌ネジ部21が設けられている。
【0015】
円筒部3は、図1及び図2に示すように、係合部2よりも肉薄に形成されている。本実施形態では、係合部2の径が6〜12mmであり、円筒部3の径が4.7〜9.2mm、円筒部3の肉厚が0.4〜0.5mmである。本実施形態では、係合部2の径と円筒部3の肉厚との割合は以下の通りとなる。まず、係合部2の径に対して円筒部3が一番薄いものは、係合部2の径が12mmで円筒部の肉厚が0.4mmであり、即ち円筒部3の肉厚が係合部2の径の3.3%となっている。また、係合部2の径に対して円筒部3が一番厚いものは、係合部2の径が6mmで円筒部3の肉厚が0.5mmであり、即ち円筒部3の肉厚が係合部2の径の8.3%となっている。
【0016】
本願発明者等が種々試作を行ったところ、円筒部3の肉厚が係合部2の外径の3%から10%であれば、円筒部3の変形により穴の閉塞が可能であった。この割合が3%以下になると、変形後の円筒部3の穴内における取付強度が低下してしまい、この割合が10%以上になると円筒部3の変形に大きな力が必要となり、実用的ではない。また、強度と変形に必要な力のバランス等を考慮すると、本実施形態のように、上記割合を3.3〜8.3%とすることが好ましい。
【0017】
また、シーリングプラグ1の外周面には、係合部2の外周面から縮径して円筒部3の外周面につながる第1傾斜部22が設けられている。また、本実施形態のシーリングプラグ1の内部においては、係合部2の内周面と円筒部3の内周面との境界部分に、雌ネジ部21から拡径して円筒部3の内周面につながる第2傾斜部23が設けられている。本実施形態においては、第2傾斜部23が、第1傾斜部22よりも軸方向で基端側(図2において右側)に設けられている。
【0018】
フランジ部4は、円筒部3の基端部に設けられており、円筒部3の外周面から径方向外側に突出するリング状に形成されている。このフランジ部4の軸方向の厚さは、円筒部3の径方向の厚さよりも厚くなっている。
【0019】
次に、図3を参照して、本実施形態のシーリングプラグ1を穴内に装着する取付工具5について説明する。取付工具5は、先端側に突出してシーリングプラグ1の雌ネジ部21に螺合される雄ネジ部51aを有する引き抜きシャフト(棒状工具)51と、引き抜きシャフト51の外周面を覆うスケールパイプ(円筒工具)52と、スケールパイプ52の基端側を保持するアーム部材53と、アーム部材53に揺動自在に設けられ引き抜きシャフト51を軸方向に移動させるハンドル部材54とを備えている。また、引き抜きシャフト51の基端側はスケールパイプ52の基端部から突出しており、その基端部には引き抜きシャフト51を手動で回転させることができるノブ51bが設けられている。
【0020】
スケールパイプ52の表面には、その先端部からの長さが目視できるように目盛52aが設けられている(図5参照)。また、スケールパイプ52の外周面には、軸方向に移動自在のリング状のストッパ55が設けられている。このストッパ55には、スケールパイプ52の外周面にストッパ55を固定するための締め付けネジ56が設けられている。なお、取付工具5については、アーム部材53及びハンドル部材54の構成は、従来から用いられている工具と同様の構成であるので詳細な説明は省略する。
【0021】
本実施形態のシーリングプラグ1は、図4に示すように、金型6に設けられた冷却水を流すための冷却穴61の任意の箇所に固定することができる。このように、金型6に複数形成された冷却穴61の分岐点近傍にシーリングプラグ1を固定することにより、冷却水の流路を形成し、金型6の全体に冷却水が流れるようにしている。また、金型6の冷却穴61の開口部には、冷却水が外部に漏れないようにスクリュープラグ62が装着されている。
【0022】
次に、本実施形態のシーリングプラグ1の穴への装着方法について図5を参照して説明する。まず、金型6の冷却穴61において冷却水の流れを止めたい箇所にシーリングプラグ1を固定できるように、取付工具5のスケールパイプ52にストッパ55を固定する。シーリングプラグ1の固定位置は、金型6の設計図面等から把握するか、或いは実際に金型6の冷却穴61にスケールパイプ52を挿入して把握する。次に、シーリングプラグ1の係合部2に取付工具5の引き抜きシャフト51の先端部を係合させ、シーリングプラグ1を取付工具5に装着する。このとき、取付工具5のノブ51bを回しながら係合部2の雌ネジ部21に引き抜きシャフト51の雄ネジ部51aを螺合させる。そして、スケールパイプ52の先端部をシーリングプラグ1のフランジ部4に当接させれば、図5(a)に示すように、取付工具5の先端部にシーリングプラグ1が装着された状態となる。
【0023】
この状態で、シーリングプラグ1及びスケールパイプ52の先端部を、スケールパイプ52に固定されたストッパ55が冷却穴61の開口部に当接するまで金型6の冷却穴61内に挿入する。次に、作業者がアーム部材53とハンドル部材54とを近づけるように操作する。当該操作により、スケールパイプ52に対して引き抜きシャフト51が基端側に移動する。これにより、シーリングプラグ1の係合部2が基端側に移動するので、係合部2とフランジ部4とが接近し、円筒部3の軸方向の略中央部分が放射状に拡径するように変形する。そして、変形した円筒部3の外周面が冷却穴61の内周面に密着する。即ち、円筒部3が変形して冷却穴61内にかしめ止めされる。
【0024】
次に、取付工具5のノブ51bを回して引き抜きシャフト51の雄ネジ部51aを係合部2の雌ネジ部21から取り外す。これにより、取付工具5がシーリングプラグ1から外れるので、取付工具5を金型6の冷却穴61から取り出すことができる。以上の操作により、金型6の冷却穴61内にシーリングプラグ1を取り付けることができる。
【0025】
以上のように、本実施形態のシーリングプラグ1は、アルミ合金の棒状部材から削り出された1個の部材により冷却穴61を閉塞することができる。従って、従来のようにステム等の部材が不要であるので、製品1個当たりの製造コストを削減することができると共に、原材料の無駄を省くことができる。また、冷却穴61に装着されたシーリングプラグが不要となった場合、従来のシーリングプラグであれば、ドリル等で除去しようとしても、固い材質のヘッド部が残っているため、除去作業も困難であるが、本実施形態のシーリングプラグ1であれば、全体がアルミ合金製であるため、ドリル等で容易に撤去することができる。
【0026】
なお、上記実施形態においては、係合部2及びフランジ部4の外周が円形のものについて説明したが、これに限らず、円筒部3が円筒形であれば、係合部2及びフランジ部が六角形や八角形等の多角形であってもよい。また、上記実施形態では、係合部2に雌ネジ部21を設けているが、棒状工具に径方向に出入り自在の係合突起を有するものを用いれば、雌ネジ部21ではなく単なる円周方向の溝を設けてもよく、円周方向の一部に設けられる切欠(凹部)を設けてもよい。また、上記実施形態では、金型6の冷却穴61に装着される例について説明したが、取付対象物はこれに限らず、固体に穴(通路)があるものであれば、例えば金属製のヒータ内に設けられた熱媒通路等に用いてもよく、他の用途に用いてもよい。また、上記実施形態の各部の寸法は例示であり、上記実施形態以外の寸法を採用してもよい。
【0027】
また、上記実施形態においては、第1傾斜部22と第2傾斜部23が、側面視で直線状に傾斜するものとなっているが、これに限らず、円弧状に傾斜するものであってもよい。また、シーリングプラグ1の材質については、アルミ合金以外にも銅合金や他の合金を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本実施形態のシーリングプラグを示す説明的斜視図。
【図2】本実施形態のシーリングプラグの断面図。
【図3】本実施形態のシーリングプラグを穴内に装着するために用いられる取付工具。
【図4】金型に設けられた冷却穴に本実施形態のシーリングプラグが装着されている状態を示す説明図。
【図5】(a)(b)は本実施形態のシーリングプラグを金型の冷却穴に固定する状態を示す説明図。
【符号の説明】
【0029】
1…シーリングプラグ、2…係合部、3…円筒部、4…フランジ部、5…取付工具、51…引き抜きシャフト(棒状工具)、52…スケールパイプ(円筒工具)、6…金型(部材)、61…冷却穴(穴)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部材に設けられた穴の内周面に取付工具により取り付けられて穴を閉塞する金属製のシーリングプラグであって、
前記取付工具は、円筒状の円筒工具と、前記円筒工具の先端部から突出し前記円筒工具内に進退自在に設けられた棒状工具とを備え、
前記棒状工具の先端部に着脱自在に係合される係合部と、前記係合部によって先端部が閉塞され前記係合部から基端側に延びる円筒部と、前記円筒部の基端部に設けられ前記円筒部の外周面から径方向外方に突出し前記円筒工具が当接されるフランジ部とを備え、
前記円筒工具が前記フランジ部に当接され、前記棒状工具が前記係合部に係合され、少なくとも前記円筒部が穴内に挿入された状態で、前記円筒工具と前記棒状工具との相対位置を変化させて前記係合部と前記フランジ部とを接近させることにより、前記円筒部が前記係合部及び前記フランジ部よりも大径となるように弾性限界を超えて変形可能であり、変形された円筒部の外周部を穴の内周面に密着させて穴を閉塞することを特徴とするシーリングプラグ。
【請求項2】
請求項1に記載のシーリングプラグであって、
前記係合部は前記円筒部よりも大径の円筒状に形成され、前記係合部の外周面から前記円筒部の外周面に向けて縮径する傾斜部が設けられていることを特徴とするシーリングプラグ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のシーリングプラグであって、
前記係合部は、前記円筒部の内周面よりも小径の雌ネジ部と、前記雌ネジ部から前記円筒部の内周面に向けて拡径する第2傾斜部とを有し、
前記第2傾斜部は、前記傾斜部よりも基端側に設けられていることを特徴とするシーリングプラグ。
【請求項4】
請求項2又は3に記載のシーリングプラグであって、
前記円筒部の軸方向の長さは、前記円筒部の外径と前記係合部及び前記フランジ部の最大径部分との差を越える長さであることを特徴とするシーリングプラグ。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシーリングプラグであって、
前記円筒部の肉厚を、前記係合部及び前記フランジ部の最大径部分の3%乃至10%としたことを特徴とするシーリングプラグ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2009−236301(P2009−236301A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−86658(P2008−86658)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(505191168)株式会社ミスミ (16)
【Fターム(参考)】