説明

シールパッケージ商品、宅配便送り状、シート及びコミュニケーション支援システム

【課題】 アナログコミュニケーションを利用しつつデジタルコミュニケーションの便利な点を付加することで、気持ちのこもったコミュニケーションを可能とする便利なコミュニケーション技術を提供する。
【解決手段】 台紙1には登録用のQRコード41が印刷され、複数のシール2が貼られている。各シール2には、参照用QRコード42が印刷されている。登録用QRコード41を携帯電話71で読み取ると、携帯電話のメーラが起動し、コンテンツをメールサーバ5に送信する。送られたコンテンツは、コンテンツ登録プログラム52によってウェブサーバの記憶領域に記憶される。シール2が葉書に貼られて郵送されると、受け取り人は携帯電話72で参照用のQRコード42を読み取り、ウェブサーバ6にアクセスがされてコンテンツが閲覧される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の発明は、QRコードのようなコード図形を利用したコミュニケーション技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ITを使用したコミュニケーションとしては、携帯電話やパソコンによる電子メールが多用されている。この他、一対多(厳密には一対不特定多数)のコミュニケーションとしては、ウェブページを利用したコミニュケーションも多用されており、個人でウェブサイトを開設して情報発信をしたり、ブログを掲載したりすることも盛んに行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−211224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子メールに見られるように、ITを利用したコミュニケーションは、時間と場所に縛られずに行える上、コミュニケーションの内容を保存したりすることも簡便に行えるので、非常に便利なコミュニケーションツールであると言える。しかしその一方、デジタルデータをやりとりするだけであるので、時として無味乾燥的なものになり易く、感情のこもったコミュニケーションとしては限界がある。例えば、お世話になった人に対してお礼状を出す場合、電子メールを送るよりも手書きの書状を郵送で送った方が、より気持ちのこもったものになる。
【0005】
このような点を考慮すると、書状等によるコミュニケーション(いわばアナログコミュニケーション)を利用しつつデジタルコミュニケーション(ITを利用したコミュニケーション)の便利な点を付加していくことが、真のヒューマンコミュニケーションにとって肝要ということになる。
本願の発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、アナログコミュニケーションを利用しつつデジタルコミュニケーションの便利な点を付加することで、気持ちのこもったコミュニケーションを可能とする便利なコミュニケーション技術を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本願の請求項1記載の発明は、台紙に複数のシールが貼られてパッケージ化されたシールパッケージ商品であって、
前記台紙又は前記台紙とは別にパッケージに含まれているシートには、第一のコード図形が印刷されており、前記複数のシールの各々には、第二のコード図形が印刷されており、
第一のコード図形及び第二のコード図形は、クライアントコンピュータが備えるリーダによって読み取られた際にサーバコンピュータにアクセスするために当該クライアントコンピュータ上のクライアントプログラムを実行するコードを図形化したものとなっており、
第一のコード図形が図形化しているコードには、送信先としてのサーバコンピュータの情報と、サーバコンピュータにコンテンツデータを送信するために前記クライアントプログラムを起動させるコマンドと、送信されたコンテンツデータをサーバコンピュータが備える記憶手段の所定の記憶領域に記憶するサーバコンピュータ上のプログラムの実行コマンドとが含まれており、
第二のコード図形は、前記コンテンツが記憶されたサーバコンピュータ上の所定の記憶領域にアクセスして当該コンテンツをサーバコンピュータからクライアントコンピュータに送信させるためのプログラムの実行コマンドが含まれているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、荷物の送り主の情報の記入欄及び届け先の情報の記入欄を有する宅配便送り状であって、少なくとも届け先用シートと送り主控え用シートとを含んでおり、
送り主控え用シートには、第一のコード図形が印刷されており、
届け先用シートには、第二のコード図形が印刷されており、
第一のコード図形及び第二のコード図形は、クライアントコンピュータが備えるリーダによって読み取られた際にサーバコンピュータにアクセスするために当該クライアントコンピュータ上のクライアントプログラムを実行するコードを図形化したものとなっており、
第一のコード図形が図形化しているコードには、送信先としてのサーバコンピュータの情報と、サーバコンピュータにコンテンツデータを送信するために前記クライアントプログラムを起動させるコマンドと、送信されたコンテンツデータをサーバコンピュータが備える記憶手段の所定の記憶領域に記憶するサーバコンピュータ上のプログラムの実行コマンドとが含まれており、
第二のコード図形は、前記コンテンツが記憶されたサーバコンピュータ上の所定の記憶領域にアクセスして当該コンテンツをサーバコンピュータからクライアントコンピュータに送信させるためのプログラムの実行コマンドが含まれているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、第一第二の二つのシート片に分離可能なシートであって、少なくとも第二のシート片は交通手段によって輸送されるものであり、
第一のシート片となる部分には、第一のコード図形が印刷されており、
第二のシート片となる部分には、第二のコード図形が印刷されており、
第一のコード図形及び第二のコード図形は、クライアントコンピュータが備えるリーダによって読み取られた際にサーバコンピュータにアクセスするために当該クライアントコンピュータ上のクライアントプログラムを実行するコードを図形化したものとなっており、
第一のコード図形が図形化しているコードには、送信先としてのサーバコンピュータの情報と、サーバコンピュータにコンテンツデータを送信するために前記クライアントプログラムを起動させるコマンドと、送信されたコンテンツデータをサーバコンピュータが備える記憶手段の所定の記憶領域に記憶するサーバコンピュータ上のプログラムの実行コマンドとが含まれており、
第二のコード図形は、前記コンテンツが記憶されたサーバコンピュータ上の所定の記憶領域にアクセスして当該コンテンツをサーバコンピュータからクライアントコンピュータに送信させるためのプログラムの実行コマンドが含まれているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、第一のコード図形のデータを当該コード図形をディスプレイに表示可能な表示用コンピュータに送る送信手段と、
第二のコード図形を、前記表示用コンピュータが存在する場所とは異なる場所にいる者に交通機関によって輸送されて送付されるシートに印刷する印刷手段と
を備え、前記表示用コンピュータを操作する者と前記シートが送付される者との間のコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援システムであって、
第一のコード図形は、前記表示用コンピュータのディスプレイに表示され、その表示用コンピュータとの別のクライアントコンピュータが備えるリーダによって読み取られた際にサーバコンピュータにアクセスするために当該クライアントコンピュータにインストールされたクライアントプログラムを実行するコードを図形化したものとなっており、
第二のコード図形は、クライアントコンピュータが備えるリーダによって読み取られた際にサーバコンピュータにアクセスするために当該クライアントコンピュータにインストールされたクライアントプログラムを実行するコードを図形化したものとなっており、
第一のコード図形が図形化しているコードには、送信先としてのサーバコンピュータの情報と、サーバコンピュータにコミュニケーション用のコンテンツデータを送信するために前記クライアントプログラムを起動させるコマンドと、送信されたコミュニケーション用コンテンツデータをサーバコンピュータが備える記憶手段の所定の記憶領域に記憶するサーバコンピュータ上のプログラムの実行コマンドとが含まれており、
第二のコード図形は、前記コンテンツが記憶された前記記憶領域にアクセスして当該コンテンツを前記サーバコンピュータからクライアントコンピュータに送信させるためのプログラムの実行コマンドが含まれているという構成を有する。
【発明の効果】
【0007】
以下に説明する通り、本願発明によれば、アナログコミュニケーションと、ウェブサイトを利用したデジタルコミュニケーションとを融合させたコミュニケーションが実現され、アナログコミュニケーションで温もりのある感情のこもったコミュニケーションをしつつ、ウェブサイトからのコンテンツ配信の形でコミュニケーションをすることができ、アナログコミュニケーションをITの利便性で補完することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】シールパッケージ商品の発明の実施形態の斜視概略図である。
【図2】図1に示すシールパッケージ商品の販売に際して設けられるサーバ群の構成と、このシールパッケージ商品の使用方法とを示した概略図である。
【図3】コンテンツ登録プログラムの概略を示したフローチャートである。
【図4】実施形態のシールパッケージ商品の使用方法について示した概略図である。
【図5】実施形態のシールパッケージ商品の使用方法について示した概略図である。
【図6】図1〜図5に示す実施形態の変形例について示した概略図である。
【図7】実施形態の宅配便送り状の概略図である。
【図8】図6に示す実施形態の宅配便送り状の使用方法について示した概略図である。
【図9】実施形態に係るシートの概略図である。
【図10】コミュニケーション支援システムの発明の実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本願発明を実施するための形態(以下、実施形態)について説明する。
まず、シールパッケージ商品の発明の実施形態について説明する。
図1は、シールパッケージ商品の発明の実施形態の斜視概略図である。図1に示すシールパッケージ商品は、台紙1と、台紙1に貼られたシール2と、台紙1を収容した透明な外袋3とから成っている。
【0010】
本実施形態のシールパッケージ商品は、購入者に第一のコード図形と第二のコード図形とを提供するものとなっている。コード図形は、コンピュータが処理する情報としてのコードが図形化されたものであり、コンピュータが備えるリーダによって読み取られて情報処理されるものである。典型的には、バーコードやQRコード等が該当する。本実施形態では、より多くの情報を図形化できる点を考慮し、QRコードを採用している。
より具体的に説明すると、台紙1には、この商品の発売元の情報が印刷されている他、第一のコード図形としての第一のQRコード41が印刷されている。そして、台紙1には複数のシール2が貼られており、各シール2には、第二のコード図形としての第二のQRコード42が印刷されている。尚、本実施形態のシールパッケージ商品は、「ペタQ」という商品名(商標)で販売されている。
【0011】
第一のQRコード41及び第二のQRコード42は、いずれもクライアントコンピュータ(以下、クライアント)からインターネットを介してサーバコンピュータ(以下、サーバ)にアクセスするためのコードを含んでいる。但し、第一のQRコード41と第二のQRコード42は、目的及び機能が異なっており、第一のQRコード41はコンテンツをサーバに送って記憶させるためのものであり、第二のQRコード42は、記憶されたコンテンツを参照するためのものである。以下、第一のQRコード41を登録用QRと呼び、第二のQRコード42を参照用QRと呼ぶ。
【0012】
このシールパッケージ商品は、購入者が友人や知人等にインターネットを介してコンテンツを送るのを支援するツールとなっている。このシールパッケージ商品の発売元は、この目的で用意されたウェブサーバを運営している。登録用QR41は、このウェブサーバにコンテンツを送信するためのものとなっており、このサーバのURL情報を含んでいる。
より具体的には、登録用QR41は、クライアントとして携帯電話が使用されることを想定しており、携帯電話のQRコード読み取り機能が使用されることを想定している。
【0013】
本実施形態では、コンテンツの送信は、メールの形で行うようになっている。即ち、コンテンツ送信のためのクライアントプログラムは、本実施形態では、携帯電話のメーラー(電子メール送受信用ソフトウェア)となっている。登録用QR41は、メーラの起動コマンドを含んでおり、メーラが起動した際にデフォルトの宛名としてサーバ上のメールアドレスが設定されている。即ち、図1に示すように、登録用QR41は、例えばa1111@abc-service.comのようなコードがQRコード化されている。
【0014】
一方、参照用QR42も、クライアントコンピュータとして携帯電話が使用されることを想定しており、携帯電話のQRコード読み取り機能が使用されることを想定している。そして、参照用QR42は、ウェブサーバに登録されたコンテンツをウェブサーバからクライアントコンピュータ(携帯電話)に送信させるコードとなっている。より具体的には、参照用QR42は、図1に示すように、http://www.abc-service/…/user/a1111.htmlというようなURLにアクセスするコードをQRコード化したものとなっている。…の部分は、任意のディレクトリ階層が記述されるという意味である(以下も同様)。
【0015】
上記登録用QR41及び参照用QR42の構成において重要なことは、一つのパッケージ商品において登録用QR41と参照用QR42とが、識別コードによって対応づけられて対を成していることである。上記の例では、登録用QR41のうちのa1111の部分と、参照用QR42のa1111の部分が識別コードとして共通化されており、これによって対を成している。
【0016】
上記登録用QR41及び参照用QR42の構成においてさらに重要なことは、このような対を形成するための識別コードが個々のシールパッケージ商品毎に異なるものが与えられ、各パッケージ商品において異なる対を形成するようになっている点である。即ち、商品1では、上述したようにa1111という識別コードで対応づけられていたが、例えば、商品2ではa1112という識別コードで対応づけられ、商品3ではa1113という識別コードで対応づけられる。
【0017】
次に、上記ようなシールパッケージ商品に対応して設けられるサーバ群の構成について図2を使用して説明する。図2は、図1に示すシールパッケージ商品の販売に際して設けられるサーバ群の構成と、このシールパッケージ商品の使用方法とを示した概略図である。図2に示すように、このシールパッケージ商品の販売会社は、幾つかのサーバ5,6を運用している。サーバの一つはメールサーバ5であり、別の一つはウェブサーバ6である。尚、これらのサーバ5,6を一つのサーバコンピュータで構成することも可能である。
【0018】
図2に示すように、メールサーバ5には、登録用QR41からのコンテンツ送信メールの受信用にそれぞれメールアドレスが登録されている。このメールアドレスは、各パッケージ商品において印刷された登録用QR41に含まれるアドレスに一致している。また、メールサーバ5であるから、MTA(Mail Transfer Agent)51が実装されている。MTA51としては、sendmail、qmail、Postfix等が使用できる。
メールサーバ5上には、受信したコンテンツ送信メール内のコンテンツをウェブサーバ6に転送し、ウェブサーバ6上のコンテンツ登録プログラムを実行するためのプログラム(以下、コンテンツ転送プログラム)52が実装されている。
この他、メールサーバ5には、購入者からコンテンツがメール送信された際に、確認のための返信メールを自動的に送信する不図示のプログラム(以下、自動返信プログラム)が実装されている。自動返信プログラムは、空メールによる会員登録を行うシステム等におけるものと同様であり、当業者であれば容易に実装できるので、詳細な説明は割愛する。
【0019】
一方、ウェブサーバ6はハードディスクのような記憶部を有しており、この記憶部には、実施形態のシールパッケージ商品を使用したサービス提供用の記憶領域が設定されている。この記憶領域のディレクトリを図1に示す例に対応させ、/user/とする。
また、ウェブサーバ6には、コンテンツ登録用のプログラム(以下、コンテンツ登録プログラム)61が実装されている。コンテンツ登録プログラム61は、メールサーバ5から呼び出されて実行されるものである。コンテンツ登録プログラム61の実行コマンドは、メールサーバ5上のコンテンツ転送プログラム52に記述される。例えば、MTA51としてPostfixを使用した場合、コンテンツ転送プログラム52は、phpのようなスクリプト言語で記述されたプログラムとすることができる。図2に示す例では、regist.phpというファイル名のプログラムが実装されている。
Postfixにおいてphpプログラムを実行するには、受信用のメールアドレス毎に設定を行う必要があり、例えば、a1111: "/…/regist.php"のようにalias(エイリアス)で設定する。この設定は、コンテンツ受信のアドレスすべてにおいてされている。即ち、a1112: "/…/regist.php"、a1113: "/…/regist.php"、〜と設定されている。
【0020】
図3は、コンテンツ登録プログラム61の概略を示したフローチャートである。コンテンツ転送プログラム52は、識別コードと送信されたコンテンツをコンテンツ登録プログラム61に渡してコンテンツ登録プログラム61を実行するようになっている。コンテンツ登録プログラム61は、渡された識別コードに従って記憶領域に当該識別コードをファイル名としたHTMLファイルを作成する。そして、このHTMLファイルに、コンテンツ(テキストデータやイメージデータ)を貼り付け、ファイルを更新して上記サービス提供用のディレクトリに保存する。このようにして保存されたHTMLファイルのURLは、コンテンツを送信した際の登録用QR41と対を成す参照用QR42のコードと一致するようになっている。即ち、前述した例では、http://www.abc-service/…/user/a1111.htmlのURLでHTMLファイルが保存される。
【0021】
次に、上記実施形態のシールパッケージ商品の使用方法について図2、図4及び図5を使用して説明する。図4及び図5は、実施形態のシールパッケージ商品の使用方法について示した概略図である。
上記のようなシールパッケージ商品は、文房具店、玩具店、パソコンショップ等で販売される。この商品は、葉書や手紙等にシール2を貼ることで、葉書や手紙等を送った多数の相手に自身のメッセージや写真等を簡単に閲覧させることができるツールである。台紙1には、このような説明書きが印刷されている他、商品を陳列した箇所にもこのような宣伝文句が表示されている。
【0022】
このような商品特徴に興味を持って商品を購入した者は、外袋3を開き、台紙1を取り出す。そして、台紙1に印刷されている登録用QR41を携帯電話71で読み込む(図4(1))。その結果、携帯電話71のメーラーが自動的に起動し、メールの送信画面となる(図4(2))。ここでは、登録用QR41を読み込んだ結果として、メールの送信先が、設定値であるa1111@abc-service.comとなる。
購入者は、携帯電話71を操作してテキストを入力し、必要に応じて写真、動画等の添付ファイルを貼り付けする。そして、携帯電話71を操作してメールを送信する。メールはインターネット経由でメールサーバ5に送られ、メールサーバ5は自動返信プログラムを実行する。この結果、購入者の携帯電話上では、確認のための返信メッセージが表示される(図4(3))。
【0023】
次に、購入者は、図2に示すように、台紙1からシール2を剥がし、葉書に貼る。そして、その葉書にメッセージ、宛名等を書いて投函する。葉書は、郵送されて相手(以下、受け取り人)に届く。尚、葉書に書いたメッセージには、貼られたシール(QRコード)を携帯電話で読み取ってアクセスすると、さらなるメッセージやイメージが見られる旨が含まれる。
受け取り人は、葉書に書かれたメッセージを読み、シール2に印刷された参照用QR42を携帯電話72で読み取る(図5(1))。そうすると、ウェブサイトにアクセスして良いかどうか確認する画面となり(この部分の構成は携帯電話72のQRコード読み取りプログラムに依存する)、Yesボタンをクリックすると、ウェブサイトにアクセスする。この際のURLは、参照用QR42に記述されているもので、この例では、http://www.abc-service/…/user/a1111.htmlである。アクセスが正常に行われると、ウェブサーバ6がa1111.htmlを受け取り人の携帯電話72に送り、コンテンツの内容が表示される(図5(3))。
【0024】
購入者は、複数の受け取り人にそれぞれ葉書を出し、同様にシール2を貼って同様のメッセージを書く。各受け取り人は、上記のように携帯電話で参照用QR42を読み取り、ウェブサーバ6にアクセスしてコンテンツを閲覧する。例えば年賀状に本実施形態の商品を利用した場合、最近の家族の状況などをテキストで伝え、家族の写真を閲覧できるようにすることが考えられる。尚、図1に示す台紙1の裏には、上記のような使用方法を解説した文章や絵が印刷されている。
【0025】
本実施形態では、上記のようなQRコード41,42を利用したコミュニケーションサポートサービスにおいて、会員登録をした者に追加のサービスを提供するようにしている。具体的に説明すると、ウェブサーバ6には、会員登録のためのウェブページ用のHTMLファイル(以下、会員登録用ファイル)が設けられ、不図示のストレージサーバに設けられた会員登録情報データベースファイルに会員登録情報を登録するためのサーバプログラムが実装されている。会員登録は、情報の送り主としての登録(以下、送信側登録)と、情報の受け取り側としての登録(以下、受信側登録)とがある。会員登録用ファイルも、送信側登録のためのもの(以下、送信側会員登録用ファイル)と、受信側登録のためのもの(以下、受信側会員登録用ファイル)とがある。
【0026】
図4に示すように、自動返信プログラムで返信されたメールには、「会員登録する」と表記されたコマンドボタン62が組み込まれている。このボタン62には、送信側会員登録用ファイルへのハイパーリンクが設定されており、これをクリックすることで送信側会員登録用ファイルが携帯電話71に送信されて表示されるようになっている。
また、図5に示すように、参照用QR42の読み込みによって携帯電話72にコンテンツが送信される際、当該HTMLファイルには定型の組み込みボタンとして「会員登録」と表記されたコマンドボタン63が組み込まれている。このボタン63には、受信側会員登録用ファイルへのハイパーリンクが設定されており、このボタン63をクリックすることで受信側会員登録用ファイルが携帯電話72に送信されて表示されるようになっている。各会員登録のためのプログラム等の構成は、通常の会員登録のシステムと同様で良いので、詳細な説明は割愛する。
【0027】
会員登録をした者に対する追加サービスとしては、以下のようなものが考えられる。まず、送信側登録をした者に対しては、過去のコンテンツ送信履歴や送信済みのコンテンツを閲覧できるようにすることが考えられる。受信側会員登録をした者に対しても、過去の受信履歴や受信済みコンテンツを閲覧できるようにしておくことが考えられる。また、送信側登録をした者に対する有益な追加サービスとしては、ウェブサイトに登録したコンテンツを自分で修正できるようにしておくことも便利であり、例えば写真の向きを変更できるようにしておくことが考えられる。前述したコンテンツ転送プログラムやコンテンツ登録プログラムは、送信された写真のイメージデータをそのままHTMLファイルに組み込んでしまうので、縦横や上下が逆になって登録されてしまうことがあり得るからである。
【0028】
上記説明から解るように、本実施形態のシールパッケージ商品によれば、葉書のようなアナログコミュニケーションと、ウェブサイトを利用したデジタルコミュニケーションとを融合させたコミュニケーションが実現される。購入者は、葉書等によるアナログコミュニケーションで温もりのある感情のこもったコミュニケーションをしつつ、ウェブサイトからのコンテンツ配信の形でコミュニケーションをすることができ、アナログコミュニケーションをITの利便性で補完することができるようになっている。即ち、葉書等には書ききれなかったテキストをウェブサイトから配信したり、葉書には印刷しきれなかった写真等のイメージをウェブサイトから配信したりすることができる。このように、本実施形態シールパッケージ商品は、アナログコミュニケーションとデジタルコミュニケーションの双方の長所を生かしつつ融合させたコミュニケーションを実現させることができる。
【0029】
尚、上記ウェブサーバ6の構成において、HTMLファイルのファイル名を参照用QR毎に変えて保存するようにしたが、参照用QR毎にディレクトリを作成しても良い。具体的には、例えば、/user/a1111/contents.htmlなどとし、他の参照用QRについては、/user/a1112/contents.html、/user/a1113/contents.html、〜のようにする。
【0030】
また、ウェブサーバ6上に参照用QR毎にHTMLファイルを記録したりディレクトリを作成したりすると、ウェブサーバ6上の記憶領域のボリュームをかなり取ってしまうので、データについては不図示のストレージサーバ又はデータベースサーバに保存し、URL変換プログラムによって受け取り人の携帯電話72に送信するようにすると好適である。具体的には、コンテンツ登録プログラム(前記の例では、regist.php)は、データが送られた際、データベースに新しいレコードを追加し、そこにデータを記録するようプログラミングされる。この際、渡された引数(前記の例では、a1111)をそのレコードの検索キーとして設定する。一方、ウェブサーバ6には、参照用QR42のURLをデータベース検索用のコマンドを含むURLに変換するURL変換プログラムが実装される。例えば、ウェブサーバプログラムとして多用されているApacheにおいてサーブレットエンジンとしてTomcatを使用した場合、mod_rewriteというモジュールを使うことができる。このモジュールはURL変換のようなURL操作のためのモジュールであり、前記の例で言うと、http://www.abc-service/…/user/a1111.htmlのURLを、http://www.abc-service/…/user/sanshou.php?id=a1111というURLに変換するようプログラミングされる。この例では、sanshou.phpがデータベースを検索してデータを取得するプログラムであり、引数として渡されたa1111を検索キーにして検索するようになっている。
【0031】
また、上記実施形態の構成において、登録用QRや参照用QRを他の登録用QRコードや他の参照用QRコードと識別する部分(即ち、識別コード。前記の例では、a1111、a1112等)は、暗号化されることが望ましい。というのは、単なる連番のようなコードであると、別の識別コードが連想されて不正なアクセスが生じ得るからである。例えば、参照用QRを読み込んでアクセスすると、http://www.abc-service/…/user/a1111.htmlが携帯電話72上に表示されるが、これから次の識別コートa1112を連想して、http://www.abc-service/…/user/a1112.htmlを手入力して送信すると、別の人のデータも閲覧できてしまうからである。
【0032】
また、対となっている登録用QRと参照用QRについても、暗号化された同じ識別コードを使用せず、さらなる暗号化を施すと好ましい。例えば、参照用QRの暗号化された識別コードが、zk3a8d5bであったとすると(参照用QRは、http://www.abc-service/…/user/zk3a8d5ba.html)、zk3a8d5bをさらに暗号化して92mg6cp4のように全く類推できない識別コードの登録用QR(即ち、mailto:92mg6cp4@abc-service.com)とする。このようにするのは、参照用QRから登録用QRを類推して不正にアクセスするのを防ぐためである。例えば、ある友人から送られた参照QRを携帯電話で読み込んでアクセスした際、携帯電話に表示される参照用QRから、その参照用QRと対になっている登録用QRを連想して登録用QRのメールアドレスにメール(添付ファイル)を送ることができれば、その友人が登録したデータを勝手に変えたり追加したりできることになる。このようなことを防ぐためである。
【0033】
また、上記メールサーバ5の構成において、受信用のメールアドレスを予め登録しておくのではなく、登録用QR41を読み取った携帯電話71からの送信があってから初めて登録するようにすることもできる。この場合、最初のメール送信(mailto:a1111@abc-service.com)は宛先不明ということになるが、その際にそのアドレスを自動登録するプログラムがメールサーバ5に実装される。このようにすると、パッケージ商品を販売した分だけメールアドレスを登録する必要はなく、メールサーバ5の記憶領域を節約することができる。
【0034】
次に、上記のようなシールパッケージ商品の製造方法について説明する。
上述したシールパッケージ商品は、印刷用データ作成、シール印刷、包装(外袋への収納)によって製造されるが、シール印刷には、オンデマンド印刷機が好適に使用される。
まず、あるロットの商品について、各々識別コードを決定し、その識別コードを含むメールアドレスを決定する。そして、メールサーバ5に各メールアドレスを登録し、コンテンツ転送プログラムの実行により必要な各種設定(前述したa1111: "/…/regist.php"のような設定)を行う。次に、各識別コードに従って登録用QR及び参照用QRをそれぞれ生成する。「生成する」とは、QRコードとなるイメージファイルをそれぞれ作成するという意味である。また、ウェブサーバ6において、そのロットの識別コードに対応したHTMLファイル又はディレクトリを作成する。まだコンテンツは登録されていないので、HTMLファイル又はディレクトリは空の状態である。
【0035】
次に、生成した登録用QR及び参照用QRを組み込んだ状態で、印刷用の版のファイル(以下、版ファイル)を作成する。この版ファイルは、そのロットの商品の数だけ作成される。そして、版ファイルがオンデマンド印刷機に順次送られ、一つのワークに一つの版ファイルが印刷される。版ファイルの送信は、上記のようなデータ作成を行うコンピュータとLAN等を介してオンデマンド印刷機に接続し、ネットワーク経由で行う場合もある。または、DVDのようなメディアに保存してからオンデマンド印刷機に投入する場合もある。
【0036】
上記印刷において、ワークは、未印刷状態の所定数のシールが貼られた台紙である。各ワークにおいて、各シールに参照用QRが印刷され、台紙上に登録用QRが印刷される。その他、台紙には、前述した解説や発売元等の必要な情報が印刷される。版ファイルは、これらを印刷情報を含んでいる。印刷された各ワークは、外袋に入れられて外袋がテープ等で綴じられ、最終的に商品となる。
尚、上記製造方法において、各版ファイルは、対となっている登録用QRと参照用QRの部分(組み込みイメージ)の部分だけが異なるものであり、他の部分は同じである。したがって、組み込みイメージを順次入れ替えて版ファイルを作成し、オンデマンド印刷機に送るプログラムを別途作成して使用すると、作業の自動化が図れるので好適である。
【0037】
上述した本実施形態のシールパッケージ商品については、一つのパッケージ内のシールの枚数が多いタイプのものや少ないタイプのもの等、各種のものが用意されて販売されることが望ましい。また、一度に多数の者に葉書等を送る場合のように、非常に多くのシールが一度に必要になる場合があり、最もシール枚数が多いタイプの商品を選んでも間に合わない場合がある。このような場合の好適な構成としては、二つめの商品について最初の商品の追加用として扱えるような技術的工夫を施しておくことが考えられる。
【0038】
図6は、このような技術的工夫を施した実施形態(図1〜図5に示す実施形態の変形例)について示した概略図である。この図6に示す変形例では、登録用QRを読み込んだ際、すぐにメール送信が画面になるのではなく、図6に示すように、「新規送信」と表記されたコマンドボタン(以下、新規送信ボタン)43と、「統合」というコマンドボタン(以下、統合ボタン)44とが組み込まれたページ(以下、登録用初期ページ)45が表示されるようになっている(図6(2))。登録用初期ページ45の表示は、ウェブサーバ6にHTMLファイルを設けておき、そのURLを登録用QRのコードとすることで実現できる。
【0039】
登録用初期ページ45の送信要求が携帯電話71からウェブサーバ6に送られる際、その登録用QR41における識別コードが併せて送られるようになっている。即ち、その登録用QRにおける識別コードがa1112であるとすると、http://abc-service.com/…/shoki.php?id=a1112のようなコードが登録用QRとして記述される。ウェブサーバ6は、ここから識別コードを取り出してセッション変数のような形で一時的に保存するようになっている。
登録用初期ページ45内の新規送信ボタン43には、図4に示すのと同様に、コンテンツ送信のためにメーラを起動させるコマンドが埋め込まれている。新規送信ボタン43がクリックされると、図6(3A)に示すように、記憶した識別コードに従って送信先を設定してメーラが起動するようプログラミングされている(前述の例では、mailto: a1112@abc-service.com)。
【0040】
一方、ウェブサーバ6には、既に購入した商品に対しての追加用として使用させるためのサーバプログラム(以下、統合プログラム)が実装されており、統合ボタン44をクリックすると統合プログラムが実行されるようになっている。この実施形態では、ウェブサーバにつながっている不図示のデータベースサーバには、ある者が過去に登録したコンテンツのファイル名と、それを登録した際の識別コードや携帯電話の個体識別番号等がデータベース化されている。
【0041】
統合プログラムは、登録用QRを読み込んでアクセスを行った携帯電話のうち当該送信のヘッダ情報から個体識別番号を取得する。そして、個体識別番号をデータベースサーバに送ってデータベースファイルを検索させ、該当する個体識別番号のファイル名をリストにして携帯電話に返送するようプログラミングされたモジュールを有する。図6に示す例で、dsearch.phpが過去データを検索するモジュールの名称で、?id2=99999999が個体識別番号を指定している部分である。ファイル名の部分をクリックすると、そのコンテンツデータ自体が携帯電話に送られ、確認のため表示されるようになっている(図6(3B))。
【0042】
このようにして過去に登録したコンテンツが携帯電話に表示されている状態で、任意のファイル名を選択すると(選択ボタンをクリックすると)、そのファイル名のレコードにおける識別コードを引数として渡して識別コードの変換モジュールを起動するようになっている。この例では、a1111の識別コードで過去に登録されたコンテンツを選択した状態が想定されており、convert.phpがモジュールのファイル名で、id=a1111が変換先の識別コードを指定している部分である。
変換モジュールは、ウェブサーバ6にURLの変換プログラム(例えば、前述したmod_rewrite)を新たに設けるサブプログラムである。この例でいうと、http://abc-service.com/…/user/a1112.htmlでのアクセスを強制的にhttp://abc-service.com/…/user/a1112.htmlでのアクセスに切り替えるサブプログラムである。
【0043】
このような各モジュールを備えた統合プログラムを実装しておくと、二つめ以降の商品を一つめの商品の追加用として用いることができる。即ち、二つめの商品の参照用QRがhttp://abc-service.com/…/user/a1112.htmlであったとしても、その参照用QRを読み込んでアクセスすると、http://abc-service.com/…/user/a1111.htmlという一つめの商品のURLにアクセスが切り替わるので、一つめの商品について登録されたコンテンツを閲覧させることができる。
【0044】
上記以外の構成としては、前述した送信側会員登録を利用する構成が考えられる。即ち、各シールパッケージ商品の台紙に会員登録のためのQRコードを設けておき、まず会員登録をしてもらう。最初に買った商品についてコンテンツ送信を行い、自動返信メールから会員登録をしておいても良い。そして、各パッケージ商品の台紙には、通常の登録用QR41の他、「シール追加用」のような表記が付されたQRコードがあり、そのQRコードをクリックすると、過去の自分のコンテンツ配信履歴が表示されるようにする。配信履歴のリストから任意のものを選んでクリックすると、コンテンツの内容も確認できるようにする。そして、配信履歴のリストから任意のものを選んでボタン(以下、シール追加設定ボタン)をクリックすると、シール追加用のサーバプログラム(以下、シール追加プログラム)が起動するようにしておく。
【0045】
シール追加プログラムは、選択されたコンテンツのデータをコピーし、そのコンテンツデータを、後から買った商品における参照用QRのURLで登録するプログラムである。例えばa1111という識別コードが設定されているシールパッケージ商品を最初に購入してコンテンツ登録をし、次にa1112という識別コードが設定されているシールパッケージ商品を購入してシール追加設定ボタンをクリックしたとする。この場合、シール追加プログラムは、a1111という識別コードで登録されているコンテンツデータ(即ち、http://www.abc-service/…/user/a1111.html)をコピーし、a1112の識別コードで別に登録する(即ち、http://www.abc-service/…/user/a1112.htmlのURLで登録する)ようプログラミングされる。
【0046】
次に、宅配便用送り状の発明の実施形態について説明する。
図7は、実施形態の宅配便送り状の概略図である。図7に示すように、宅配便送り状は、荷物の届け先の情報の記入欄83及び送り主の情報の記入欄84を有する。この宅配便送り状は、少なくとも送り主控え用シート81と届け先用シート82とを含んでいる。この他、通常は、宅配業者控え用シートが含まれており、コンビニ等の受付業者の控え用シートが含まれることもある。これらのシートは、転写式となっていて端部で切り離し可能に綴られている。
【0047】
そして、図7に示すように、送り主控え用シート81には第一のコード図形41が印刷されており、届け先用シート82には第二のコード図形(図7中不図示)が印刷されている。第一のコード図形41、第二のコード図形ともにQRコードであり、第一のコード図形41は登録用、第二のコード図形は参照用である。以下、同様に登録用QR、参照用QRと呼ぶ。
登録用QR41及び参照用QRの各構成は、シールパッケージ商品の実施形態と基本的に同じである。登録用QR41は、mailto:a1111@abc-service.comのように、メーラーを起動し、サービスを提供する会社が運営するメールサーバ5上のアドレスにメールを送信するための画面をクライアント上に表示するコードとなっている。また、参照用QRは、http://www.abc-service/…/user/a1111.htmlのように、登録用QR41に含まれる識別コードと一致した識別コードで記述することで登録用QR41に対応させたURLにアクセスするコードとなっている。
【0048】
この発明の実施形態においても、サービスの提供会社は、メールサーバ5の他、ウェブサーバ6を運営している。そして、メールサーバ5には、コンテンツ転送プログラム52等が実装され、ウェブサーバ6にはコンテンツ登録プログラム61等が実装されている。各プログラムの構成は、上記シールパッケージ商品の実施形態の場合と同様である。
【0049】
図8は、図7に示す実施形態の宅配便送り状の使用方法について示した概略図である。
本実施形態の宅配便送り状を使用したサービスは、宅配便業者において利用者への付加サービスとして提供される。但し、サーバ5,6の運営等は、宅配便業者が依頼を受けた別の業者が代行して行うこともあり得る。
宅配便送り状の送り主控え用シート81には、登録用QR41の他、このサービスの説明が印刷されており、QRコードを読み込んでメール送信することでメッセージ等のコンテンツを届け先の者(友人、知人等)に送ることができる旨、印刷されている。また、届け先用シート82にも、参照用QR42を読み込んでアクセスすることで、送り主からのメッセージ等が閲覧できる旨、印刷されている。
【0050】
送り主は、宅配便送り状の届け先情報記入欄83、送り主情報記入欄84を記入し、コンビニ等の受付業者に提出し、配送を依頼する。この際、このサービスに興味を持ち、利用してみようと思った場合、登録用QR41を携帯電話71で読み取る。そして、テキストを入力し、必要に応じて添付ファイルを貼り付けて送信する。この結果、メールサーバ5上のコンテンツ転送プログラム52が実行され、コンテンツがウェブサーバ6に送られる。そして、ウェブサーバ6上のコンテンツ登録プログラム61が実行され、ウェブサーバ6上の所定の記憶領域に保存される。この際、ファイル名は、コンテンツ登録プログラム61から渡された識別コードとする。
【0051】
一方、各欄が記入された送り状は、荷物に貼り付けされ、荷物が宅配便業者によって届け先に届けられる。届け先の者(受け取り人)は、荷物を受け取った際、送り状に解説が印刷されている本サービスに興味を持ち、参照用QR42を携帯電話72で読み取る。この結果、ウェブサーバ6にアクセスがされ、前述したのと同様にコンテンツが閲覧される。
【0052】
実施形態の宅配便送り状は、例えば、観光地でお土産を友人や家族等に送る際に好適に利用できる。観光地のお土産店で手続きをしてお土産を直接友人等に送る際、その観光地に旅行で来ていることや観光地での出来事をテキストで入力するとともに、その観光地で撮った写真のイメージファイルを貼り付けてメール送信する。お土産を受け取った側は、参照用QR42でアクセスし、そのようなテキストや写真を閲覧する。このようにすると、単にお土産を送るだけではなく、それにまつわる情報を簡単に配信することができる。お土産を送った際、送る側が受け取る側のメールアドレスを知っていれば、そのようなテキストや写真を通常のメールで送れば足りる、という考えもあるが、この場合、お土産が届くタイミングとは無関係にメールが送信されてしまうので、リアルタイム性に欠ける欠点がある。即ち、お土産が届いたそのタイミングでお土産にまつわるテキストや写真を閲覧することができるので、一つのまとまったコミュニケーションとして気持ちをより十分に伝えることができる。
【0053】
次に、シートの発明の実施形態について説明する。
前述した二つの実施形態は、二つの対になったシートがあり、一方の登録用QR41が印刷され、他方に参照用QR42が印刷されており、一方が情報発信者の手元に残り、他方が情報受け取り者の側に交通手段を利用して輸送される点で共通している。シートの発明は、このような点を主要部として一般化した発明である。
【0054】
上記の構成は、アナログコミュニケーションとデジタルコミュニケーションを融合させるに際し、アナログコミュニケーションにおいて交通手段による輸送手段を利用しつつ、デジタルコミュニケーションにおいて対となった二つのQRコードを利用するものであると言える。
シートの発明は、このような観点で発明を一般化したものである。その実施形態としては、一例として葉書が考えられる。図9は、この実施形態に係るシートの概略図である。
図9に示すシートは、文具店等で販売されるものであり、第一第二の二つのシート片91,92に分離可能なものである。切り離した第二のシート片92が、葉書として使用される。
【0055】
より具体的に説明すると、このシートも透明フィルムより成る不図示の外袋内に収められている。シートは、ミシン目90を介して連続する第一第二の二つのシート片部901,902より成る。第一のシート片部901は、切り離した後に第一のシート片91となる部位であり、第二のシート片部902は、切り離した後に第二のシート片92となる部位である。
第一のシート片部901は、切り離した後に小さな長方形のシート片91となる形状である。第一のシート片部901には、図9に示すように第一のコード図形として登録用QR41が印刷されている。
【0056】
第二のシート片部902は、官製葉書と同様の大きさの部位であり、郵便番号の記入欄等が印刷されている。第二のシート片部902のうち、送り先へのメッセージを記入する欄には、第二のコード図形として参照用QR42が印刷されている。
図9では、シートのおもて面のみが示されており、うら面の図示は省略されている。本実施形態では、観光地での絵葉書のようにおもて面の下欄のみがメッセージ記入欄となっている。参照用QR42は、この部分に印刷されている。
【0057】
第一のシート片部901には、登録用QR41の他、このシートの使い方の解説が印刷されている。即ち、ミシン目90で切り離して葉書を送る際、登録用QR41を読み込んでコンテンツをメール送信すると、葉書を受け取った相手方が参照用QR42を読み込むことでそのコンテンツが閲覧できる旨の解説である。
また、第二のシート片部902上の参照用QR42を印刷した箇所の付近には、QRコードを読み込んでアクセスすることで、葉書を送った者からのメッセージやイメージが閲覧できる旨の解説が印刷されている。
【0058】
本実施形態のシートにおいても、前述したシールパッケージ商品や宅配便送り状と同様に、サービスの運営会社において同様にメールサーバ5やウェブサーバ6が運営されている。本実施形態のシートは、例えば観光地のおみやげ店等において好適に販売することができる。また、観光ホテルが宿泊客のために常備する葉書としても実施できる。観光している者が絵葉書を友人に送ろうと思い、この実施形態のシートを購入する。そして、ミシン目90で切り離して第一のシート片91と第二のシート片(葉書)92に分離するとともに、第二のシート片(葉書)92において送り先を記入し、観光旅行に来ていること等をメッセージ記入欄に記入する。そして、切手を貼って第二のシート片(葉書)92を投函するとともに、第一のシート片91の登録用QR41を読み込み、観光旅行での出来事等を伝えるテキストを入力し、観光地で撮った写真等のイメージを貼り付けて送信する。この結果、テキストやイメージがコンテンツとしてウェブサーバ6に登録される。葉書を受け取った友人は、参照用QR42を読み込み、これらのコンテンツをウェブサーバ6において閲覧する。
【0059】
上記説明から解るように、このシートによれば、絵葉書を送るというアナログコミュニケーションに連動して、それに追加する形でデジタル的にテキストやイメージ、動画等を相手方に伝えることができる。このため、アナログコミュニケーションの良いところとデジタルコミュニケーションの便利なところの双方を活かしつつコミュニケーションすることができる。上記の例では、送り主が相手方のメールアドレスを知っていれば、単にメールでそれらのテキストやイメージを送れば良いではないかとの考えもあるが、メールアドレスを知らない相手には行うことができない。また、絵葉書を送るというアナログ的な(暖かみのある)コミュニケーションにデジタル的なコミュニケーションを追加することにやはり意味がある。
【0060】
上記の例は葉書であったが、封書であっても良い。封書送付の場合、封筒について上記構成を採用することもできるし、便箋について上記構成を採用することもできる。封筒の場合、封筒となるべき部位(第二のシート片部)にミシン目を介して第一のシート片部を設け、同様に第一のシート片部に登録用QRを印刷し、第二のシート片部に参照用QRを印刷する。便箋の場合も、基本的に同様である。
また、第一のシート片部と第二のシート片部は、切り離しされて使用されるものではなく、最初から分離しているものであっても良い。例えば、上記の例で言うと、便箋と封筒がセットになったレターセットが市販されているが、このレターセットの外袋内に、登録用QRを印刷した第一のシート片を入れておく。そして、そのレターセットの便箋又は封筒に、参照用QRを印刷しておく。
【0061】
次に、コミュニケーション支援システムの発明の実施形態について説明する。
前述した各実施形態におけるメールサーバ5やウェブサーバ6は、コミュニケーション支援システムを構成しており、前述した各構成も、コミュニケーション支援システムの発明の実施形態と捉えることができる。以下に説明する実施形態は、前述した各構成と異なり、第一のコード図形をクライアントコンピュータ上に表示するものとなっている。
【0062】
図10は、コミュニケーション支援システムの発明の実施形態の概略図である。図10に示すシステムは、第一のコード図形のデータを表示用コンピュータに送る送信手段と、第二のコード図形をシートに印刷する印刷手段とを備えている。
送信手段は、サーバコンピュータによって構成されている。サーバコンピュータとしては、ネットショッピングのためのサイトを提供するウェブサーバ6となっている。即ち、ウェブサーバ6は、販売する商品の写真や値段、送料、商品説明等の情報を送信するプログラムが実装されている。また、アクセスしてきたクライアントコンピュータにおいて商品購入の操作がされた場合(購入を確定させるボタンがクリックされた場合)、課金情報や商品発送情報等を不図示のデータベースサーバに送って記録するプログラムが実装されている。これらのプログラムは、通常のネットショッピング用のウェブサーバと同様なので、詳細な説明は割愛する。
【0063】
本実施形態のシステムでは、ウェブサーバ6は、商品購入を確定させるボタン(以下、注文確定ボタン)がクリックされた際、商品注文の確認のページ(以下、注文確認ページ)100をアクセスしてきたクライアントコンピュータ101に送るようになっているが、この際、第一のコード図形のデータを組み込んで送ることで、クライアントコンピュータ101のディスプレイに第一のコード図形が表示されるようにしている。ここでのクライアントコンピュータ101は、携帯電話ではなく、デスクトップパソコンやノートパソコンが想定されている。また、このクライアントコンピュータ101は、この実施形態においては第一のコード図形を表示させるものとしての意義があるので、以下、表示用コンピュータと呼ぶ。
【0064】
図10に示すように、注文確認ページ100には、注文情報を確認のために表示する部分に加え、第一のコード図形41が表示されるようになっている。第一のコード図形41としては、同様にQRコードが採用されており、コンテンツの登録用となっている(以下、同様に登録用QRと呼ぶ)。登録用QR41のデータファイル(イメージファイル)が注文確認ページ100に組み込まれて送信され、表示用コンピュータ101上に表示されるようになっている。登録用QR41については、例えば、登録用QR41の自動生成プログラムを実装し、注文確定ボタンがクリックされた際、課金情報等の送信プログラムのサブプログラムとして実行されるようにすることが考えられる。生成された登録用QRのイメージファイルは、前述したように、注文確認ページ100に組み込まれる。
【0065】
一方、本実施形態のシステムは、商品購入確定のボタンがクリックされて商品発送情報等が送信された際、商品輸送のための送り状を印刷するようになっている。前述した印刷手段は、このための手段となっている。より具体的には、図10に示すように、システムは、ウェブサーバ6とイントラネットを介して接続されたプリントサーバ102を備えている。プリントサーバ102には、ウェブサーバ6から注文情報が送信された際、送り状を印刷するプログラムが実装されている。この部分の構成は、データが多少異なるのみで、通常のネットショッピングで用いられるものと同様なので、詳細な説明は割愛する。
【0066】
図10に示すように、プリントサーバ102は、送り状103に第二のコード図形としてQRコード42を印刷するようになっている。このQRコード42は、情報の参照用であり、以下、同様に参照用QRと呼ぶ。図9に示すように、参照用QR42は、そのQRコードを読み取ると荷物を贈った人からのメッセージ等が見られる旨の説明書き104とともに印刷されるようになっている。このように印刷されるよう、データが予め作成されてプリントサーバ102に送られるようになっている。参照用QR42の生成についても、注文確定ボタンがクリックされることで自動実行される生成プログラムをウェブサーバ6に実装しておく。生成された参照QRは、商品発送情報とともにプリントサーバ102に送られ、送り状のファイルに組み込まれてプリントサーバ102により印刷される。
【0067】
上記構成のコミュニケーション支援システムは、ネットショッピングによって友人や知人に贈り物等をする際に好適に使用される。パソコン(表示用コンピュータ101)を操作し、ネットショッピングによって贈り物を選び、友人に送られるように注文をする。その際、注文確認ページ100に表示される登録用QR41を携帯電話71で読み込み、前述した実施形態と同様に、メッセージや写真を登録する。贈り物は、友人に輸送されるが、その際の送り状(箱の外面に貼り付けされている宅配便用の送り状ではなく、箱内に入れられている送り状)103には、参照用QR42が印刷されている。贈り物を受け取った友人は、参照用QRを携帯電話72で読み取り、贈り主のメッセージ等を閲覧する。
上記構成のコミュニケーション支援システムにおいても、贈り物を交通機関で輸送して贈るというアナログのコミュニケーションをデジタルコミュニケーションで補完することができ、より充実したコミュニケーションを支援することができる。
【0068】
上述した各実施形態において、登録用QRによるコンテンツ送信は、メールによって行われたが、HTML送信によって(即ち、ウェブサイトへのアクセスによって)行われる構成も採用し得る。例えば、利用者にコンテンツ送信させるためのウェブページを設けておき、登録用QRを読み込んだ際に、このウェブページが携帯電話に表示されるようにする。このウェブページでテキストを入力し、必要に応じてイメージファイル等も送信できるようにし、テキストやイメージファイルが送信された際、前述したのと同様のコンテンツ登録プログラムが実行されるようにする。
尚、上記各実施形態において、登録用QRと参照用QRとを対にする構成として識別コードを採用し、登録用QRに含まれるメールアドレスの一部(@より前の部分)と、参照QRに含まれるHTMLファイル名とを一致させたものとしたが、これは一例であって、対にさせることができれば何でも良い。例えば、メールアドレスの@よりも前の部分のコードに特定のコードを付加したものをHTMLファイル名としたり、又はディレクトリ名としたりする構成が考えられる。
【0069】
また、シールパッケージ商品やシートの実施形態において、商品は透明な外袋内に収容されていたが、これは問題となることがある。即ち、透明な外袋の場合、外から中のQRコードを携帯電話で読み取ることが可能である。したがって、店頭において商品を買わずに登録用QR又は参照用QRを携帯電話で読み取るような悪戯ないし不正が可能である。これを防止するには、商品を買わなければ登録用QRや参照用QRを読み取れないようにすれば良く、透明な外袋ではなく不透明な(光学的な読み取りができない)外袋を使用すると良い。外袋は、中のQRコードが読み取れなければよいので、QRコード以外の部分(例えば商品の説明書きが印刷されている台紙の部分)については透明となっていても良い。
上記各実施形態では、クライアントコンピュータは携帯電話71,72であったが、コード図形のリーダを備えるものであれば他もコンピュータでもよく、デスクトップパソコン、ノートパソコン、PDA等であり得る。また、バーコードがコード図形として採用される場合には、リーダはバーコードリーダということになる。
【符号の説明】
【0070】
1 台紙
2 シール
3 外袋
41 登録用QR
42 参照用QR
5 メールサーバ
6 ウェブサーバ
71 携帯電話
72 携帯電話

【特許請求の範囲】
【請求項1】
台紙に複数のシールが貼られてパッケージ化されたシールパッケージ商品であって、
前記台紙又は前記台紙とは別にパッケージに含まれているシートには、第一のコード図形が印刷されており、前記複数のシールの各々には、第二のコード図形が印刷されており、
第一のコード図形及び第二のコード図形は、クライアントコンピュータが備えるリーダによって読み取られた際にサーバコンピュータにアクセスするために当該クライアントコンピュータ上のクライアントプログラムを実行するコードを図形化したものとなっており、
第一のコード図形が図形化しているコードには、送信先としてのサーバコンピュータの情報と、サーバコンピュータにコンテンツデータを送信するために前記クライアントプログラムを起動させるコマンドと、送信されたコンテンツをサーバコンピュータが備える記憶手段の所定の記憶領域に記憶するサーバコンピュータ上のプログラムの実行コマンドとが含まれており、
第二のコード図形は、前記コンテンツが記憶されたサーバコンピュータ上の所定の記憶領域にアクセスして当該コンテンツをサーバコンピュータからクライアントコンピュータに送信させるためのプログラムの実行コマンドが含まれている
ことを特徴とするシールパッケージ商品。
【請求項2】
荷物の送り主の情報の記入欄及び届け先の情報の記入欄を有する宅配便送り状であって、少なくとも届け先用シートと送り主控え用シートとを含んでおり、
送り主控え用シートには、第一のコード図形が印刷されており、
届け先用シートには、第二のコード図形が印刷されており、
第一のコード図形及び第二のコード図形は、クライアントコンピュータが備えるリーダによって読み取られた際にサーバコンピュータにアクセスするために当該クライアントコンピュータ上のクライアントプログラムを実行するコードを図形化したものとなっており、
第一のコード図形が図形化しているコードには、送信先としてのサーバコンピュータの情報と、サーバコンピュータにコンテンツデータを送信するために前記クライアントプログラムを起動させるコマンドと、送信されたコンテンツをサーバコンピュータが備える記憶手段の所定の記憶領域に記憶するサーバコンピュータ上のプログラムの実行コマンドとが含まれており、
第二のコード図形は、前記コンテンツが記憶されたサーバコンピュータ上の所定の記憶領域にアクセスして当該コンテンツをサーバコンピュータからクライアントコンピュータに送信させるためのプログラムの実行コマンドが含まれている
ことを特徴とする宅配便用送り状。
【請求項3】
第一第二の二つのシート片に分離可能なシートであって、少なくとも第二のシート片は交通機関によって輸送されるものであり、
第一のシート片となる部分には、第一のコード図形が印刷されており、
第二のシート片となる部分には、第二のコード図形が印刷されており、
第一のコード図形及び第二のコード図形は、クライアントコンピュータが備えるリーダによって読み取られた際にサーバコンピュータにアクセスするために当該クライアントコンピュータ上のクライアントプログラムを実行するコードを図形化したものとなっており、
第一のコード図形が図形化しているコードには、送信先としてのサーバコンピュータの情報と、サーバコンピュータにコンテンツデータを送信するために前記クライアントプログラムを起動させるコマンドと、送信されたコンテンツをサーバコンピュータが備える記憶手段の所定の記憶領域に記憶するサーバコンピュータ上のプログラムの実行コマンドとが含まれており、
第二のコード図形は、前記コンテンツが記憶されたサーバコンピュータ上の所定の記憶領域にアクセスして当該コンテンツをサーバコンピュータからクライアントコンピュータに送信させるためのプログラムの実行コマンドが含まれている
ことを特徴とするシート。
【請求項4】
第一のコード図形のデータを当該コード図形をディスプレイに表示可能な表示用コンピュータに送る送信手段と、
第二のコード図形を、前記表示用コンピュータが存在する場所とは異なる場所にいる者に交通機関によって輸送されて送付されるシートに印刷する印刷手段と
を備え、前記表示用コンピュータを操作する者と前記シートが送付される者との間のコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援システムであって、
第一のコード図形は、前記表示用コンピュータのディスプレイに表示され、その表示用コンピュータとの別のクライアントコンピュータが備えるリーダによって読み取られた際にサーバコンピュータにアクセスするために当該クライアントコンピュータにインストールされたクライアントプログラムを実行するコードを図形化したものとなっており、
第二のコード図形は、クライアントコンピュータが備えるリーダによって読み取られた際にサーバコンピュータにアクセスするために当該クライアントコンピュータにインストールされたクライアントプログラムを実行するコードを図形化したものとなっており、
第一のコード図形が図形化しているコードには、送信先としてのサーバコンピュータの情報と、サーバコンピュータにコミュニケーション用のコンテンツデータを送信するために前記クライアントプログラムを起動させるコマンドと、送信されたコミュニケーション用コンテンツデータをサーバコンピュータが備える記憶手段の所定の記憶領域に記憶するサーバコンピュータ上のプログラムの実行コマンドとが含まれており、
第二のコード図形は、前記コンテンツが記憶された前記記憶領域にアクセスして当該コンテンツを前記サーバコンピュータからクライアントコンピュータに送信させるためのプログラムの実行コマンドが含まれていることを特徴とするコミュニケーション支援システム。
【請求項5】
前記第一のコード図形及び前記第二のコード図形は、QRコードであることを特徴とする請求項1記載のシールパッケージ商品。
【請求項6】
前記第一のコード図形及び前記第二のコード図形は、QRコードであることを特徴とする請求項2記載の宅配便送り状。
【請求項7】
前記第一のコード図形及び前記第二のコード図形は、QRコードであることを特徴とする請求項3記載のシート。
【請求項8】
前記第一のコード図形及び前記第二のコード図形は、QRコードであることを特徴とする請求項4記載のコミュニケーション支援システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−141769(P2011−141769A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−2357(P2010−2357)
【出願日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(507024367)株式会社ザクラ (3)
【Fターム(参考)】