説明

シール機、包装袋のシール方法、及び、取手穴付き包装袋

【課題】被包装体を密封した状態で、持ち運びなどを容易に行うための取手穴を、包装袋に効率よく形成することができ、包装袋としての付加価値、経済性及び省資源化などを向上させることができるシール機、包装袋のシール方法、及び、取手穴付き包装袋の提供を目的とする。
【解決手段】シール機1は、反開口部側から開口部側に向かって、ニップ手段2、取手穴形成手段3、シール手段4、押え手段5、及び、脱気用ノズル6などを備えた構成としてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シール機、包装袋のシール方法、及び、取手穴付き包装袋に関し、特に、被包装体を密封した状態で、持ち運びなどを容易に行うための取手穴を、包装袋に効率よく形成することができ、包装袋としての付加価値、経済性及び省資源化などを向上させることができるシール機、包装袋のシール方法、及び、取手穴付き包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
樹脂製の包装袋の開口部を熱溶着し、袋内部を密封するシール機は、外部の影響を効果的に遮断することができることから、様々な分野で広く使用されている。また、保存性をさらに向上させたい場合には、たとえば、袋内部を脱気した状態で、あるいは、袋内部に不活性ガスなどを充填した状態で、包装袋の開口部が熱溶着される。
また、包装袋は、通常、持ち運びされることから、取手穴などの形成された様々な包装袋が提案されている。
【0003】
たとえば、特許文献1には、熱融着が可能な合成樹脂製の包装袋の内部に、災害時など非常時に使用されることを想定し、揃折された毛布や枕などの寝装品を揃置してこれらが密封真空包装された非常用被包装寝装品の技術が開示されている。この非常用被包装寝装品は、矩形包装袋の少なくとも1辺に把持用把手が延設形成されたことを特徴としている。
【0004】
また、特許文献2には、偏平な注入口部材、上側ヒートシール部、及び、下側ヒートシール部を有し、上側ヒートシール部と下側ヒートシール部との間に、打抜孔が形成され、この打抜孔の周縁に、熱融着により把手部材が固着されていることを特徴とする液体収納用袋の技術が開示されている。
【0005】
また、特許文献3には、本体部と持手部を備え、上記の持手部に左右所定間隔で複数個の指掛け穴が開けられ、これらの指掛け穴を連結させることが可能なミシン目が付与されたことを特徴とする衛生薄葉紙のフィルム包装体の技術が開示されている。
【0006】
また、特許文献4には、上部中央にほぼ円形の未シール部を残して上部を幅広に密封シールし、未シール部内に把手穴を切抜設備し、下端を開放とした把手付袋の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−168398号公報
【特許文献2】特開平8−324585号公報
【特許文献3】特開2005−8248号公報
【特許文献4】実開昭50−32323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載された非常用被包装寝装品の技術は、把持用把手を形成するためのシート状延設部分を設ける必要があり、経済性や省資源化の要望に応えることができないといった問題があった。
また、包装業界においては、厳しい価格競争に対応することができ、かつ、包装袋としての付加価値や省資源化などを向上させることができる技術が要望されている。
なお、特許文献2〜4の技術は、本発明に関連する技術ではあるものの、上記の要望などに応えることのできない技術であった。
【0009】
本発明は、以上のような問題を解決するために提案されたものであり、被包装体を密封した状態で、持ち運びなどを容易に行うための取手穴を、包装袋に効率よく形成することができ、包装袋としての付加価値、経済性及び省資源化などを向上させることができるシール機、包装袋のシール方法、及び、取手穴付き包装袋の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明のシール機は、被包装体の収納された包装袋の開口部を、包装袋の内部を脱気した状態、又は、包装袋の内部にガスを充填した状態で、熱溶着するシール手段と、脱気を行うための脱気用ノズル又はガスを充填するための充填用ノズルと、脱気された状態又はガスの充填された状態を保持するニップ手段と、シール手段とニップ手段との間に設けられ、包装袋の密封状態を維持するように、包装袋の熱溶着されたシール部の反開口部側に取手穴を形成する取手穴形成手段とを備えた構成としてある。
【0011】
また、本発明の包装袋のシール方法は、被包装体の収納された包装袋を脱気し、又は、包装袋にガスを充填し、脱気された状態又はガスの充填された状態を保持し、包装袋の開口部を、熱溶着するとともに、熱溶着されたシール部の反開口部側に、包装袋の密封状態を維持するように、包装袋に取手穴を形成する方法としてある。
【0012】
また、本発明の取手穴付き包装袋は、脱気された状態又はガスが充填された状態で、被包装体を収納する包装袋と、包装袋の開口部を熱溶着したシール部と、このシール部の反開口部側に、包装袋の密封状態を維持するように、包装袋に形成された取手穴とを有する構成としてある。
【発明の効果】
【0013】
本発明のシール機、包装袋のシール方法、及び、取手穴付き包装袋によれば、被包装体を密封した状態で、持ち運びなどを容易に行うための取手穴を、包装袋に効率よく形成することができ、包装袋としての付加価値、経済性及び省資源化などを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の一実施形態にかかるシール機の要部の概略平面図を示している。
【図2】図2は、図1のA−A断面図を示している。
【図3】図3は、本発明の一実施形態にかかるシール機の取手穴形成手段を説明するための概略拡大図であり、(a)は側面図を示しており、(b)はB−B矢視図を示している。
【図4】図4は、本発明の一実施形態にかかるシール機のシール手段を説明するための概略拡大図であり、(a)は側面図を示しており、(b)はC−C矢視図を示している。
【図5】図5は、本発明の一実施形態にかかるシール機の脱気用ノズルの先端部を説明するための概略拡大図であり、(a)は平面図を示しており、(b)は側面図を示しており、(c)は正面図を示している。
【図6】図6は、本発明の一実施形態にかかる包装袋のシール方法を説明するための概略フローチャート図を示している。
【図7】図7は、本発明の一実施形態にかかる取手穴付き包装袋を説明するための概略図であり、(a)は平面図を示しており、(b)はD部拡大図を示している。
【図8】図8は、本発明の一実施形態にかかる取手穴付き包装袋の第一応用例を説明するための概略平面図を示している。
【図9】図9は、本発明の一実施形態にかかる取手穴付き包装袋の第二応用例を説明するための概略図であり、(a)は平面図を示しており、(b)はE部拡大図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[シール機の実施形態]
図1は、本発明の一実施形態にかかるシール機の要部の概略平面図を示している。
また、図2は、図1のA−A断面図を示している。
図1及び図2において、本実施形態のシール機1は、反開口部側から開口部側に向かって、ニップ手段2、取手穴形成手段3、シール手段4、押え手段5、及び、脱気用ノズル6などを備えた構成としてある。このシール機1は、被包装体70の収納された袋本体71の開口部を、袋本体71の内部を脱気した状態で、熱溶着しシール部72(図7参照)を形成するとともに、シール部72の反開口部側に、袋本体71の密封状態を維持するように、袋本体71に取手穴73を形成する。
また、ニップ手段2、取手穴形成手段3、シール手段4、及び、押え手段5は、ほぼ矩形状のベース板11に設けられている。さらに、ベース板11の中央部及び開口部側に、ほぼ矩形状の載置板12が設けられており、載置板12に、脱気用ノズル6が取り付けられている。
【0016】
なお、本実施形態では、シール機1の反開口部側に、袋本体71に収納された被包装体70を搬送するための搬送ローラ13が設置されている。
また、被包装体70は、各辺が1mを超えるような大型のほぼ直方体状としてあるが、これに限定されるものではない。すなわち、本発明のシール機は、様々な形状(たとえば、米などの粒状体や小麦粉などの粉状体の集合であり、特定の形状を有しない場合をも含む。)の被包装体70に対応でき、また、様々な材質、大きさ及び厚さなどを有する袋本体71に対応することができる。
【0017】
(ニップ手段)
ニップ手段2は、上ニップロール21、下ニップロール22、フレーム23、及び、エアシリンダ24などを有している。
下ニップロール22は、弾力性に優れたシリコン製の円筒部を有しており、ベース板11に、軸受ブロックなど(図示せず)を介して回転可能に設けられている。
【0018】
また、上ニップロール21は、弾力性に優れたシリコン製の円筒部を有しており、下ニップロール22の上方に、下ニップロール22と対向して、昇降可能に、かつ、回転可能に設けられている。すなわち、上ニップロール21は、軸受ブロック(図示せず)と連結されており、該軸受ブロックは、ベース板11に立設されたフレーム23に、エアシリンダ24を介して設けられている。
さらに、ニップ手段2は、図示してないが、モータなどを有しており、上ニップロール21や下ニップロール22を回転させる構成としてある。
【0019】
このニップ手段2は、後述するように、上ニップロール21が降下し、袋本体71を下ニップロール22に押圧することにより、袋本体71の内部が脱気された状態を保持する。
なお、ニップ手段2は、上ニップロール21や下ニップロール22などを有する上記の構成に限定されるものではなく、たとえば、ニップバー(図示せず)などを有する構成としてもよい。
【0020】
(取手穴形成手段)
図3は、本発明の一実施形態にかかるシール機の取手穴形成手段を説明するための概略拡大図であり、(a)は側面図を示しており、(b)はB−B矢視図を示している。
図3において、取手穴形成手段3は、押圧部31、受部32、及び、加熱部33などを有している。また、取手穴形成手段3は、上述したように、ニップ手段2とシール手段4との間に設けられている。
押圧部31は、ほぼ矩形状の耐熱性を有するゴム板312、及び、ゴム板312の下面を覆うように貼り付けられたテフロン(登録商標)テープ313とからなっている。この押圧部31は、ほぼ平らな貼付面を有する金属製の連結部材311に貼り付けられている。
【0021】
また、本実施形態では、押圧部31は、連結部材311及び昇降板411などを介して、シール手段4の押圧部41と連結されている。すなわち、連結部材311は、昇降板411に螺着されており、押圧部31は、昇降板411とともに昇降する。このようにすると、押圧部31を昇降させる昇降手段を設ける必要がないので、取手穴形成手段3の構造を単純化でき、製造原価のコストダウンを図ることができる。
【0022】
受部32は、ほぼ矩形厚板状の木製などの基台322、及び、基台322の上面をほぼ覆うように(すなわち、後述する加熱部33は、テフロンテープ321から上方に突き出ており、露出している。)貼り付けられたテフロンテープ321とからなっている。この受部32は、ベース板11上に、載置台などを介して取り付けられている。
【0023】
加熱部33は、インパルス方式により加熱する、細長い帯状のヒータ板を用いる構成としてある。ここで、インパルス方式とは、ヒータ板やヒータ線に衝撃電流を流し、瞬間的に加熱する方式であり、加圧状態で加熱及び冷却を行うので、確実に密封することができる。
【0024】
上記のヒータ板は、幅方向を上下方向とし、上方から見ると所定の形状(本実施形態では、ほぼ長円形状)に形成された状態で、上方の端部がテフロンテープ321から上方に突き出るように、基台322に埋設されている。ここで、所定の形状は、通常、ほぼ長円形状、ほぼ楕円形状、ほぼ矩形状などであるが、複数の指を挿入しやすい形状であればよい。このように、加熱部33を設けることにより、袋本体71が所定の形状に切断され(図7の切断部731参照)、かつ、切断部731の近傍が熱溶着されるので(図7の熱溶着部732参照)、所定の形状の取手穴73を容易に形成することができ、かつ、取手穴73の周囲を確実に密封することができる。
【0025】
また、本実施形態では、上述したように、加熱部33の平面形状をほぼ長円形状としてあり、取手穴73の形状は、取手穴73の内側の袋本体71の一部(図7の抜き部74参照)が、取手穴73の外側の袋本体71とつながっている形状である。すなわち、加熱部33の平面形状(取手穴73の形状と呼ぶこともできる。)は、完全な環状ではなく、長円形状に対して、反開口部側の直線部分のほぼ中央部が、存在しない形状としてある。これにより、加熱部33の一方の端部に+極の配線を接続し、他方の端部に−極の配線を接続することができ、インパルス方式による加熱を行うことができる。したがって、密封性や使い勝手などを向上させることができる。また、抜き部74の縁部の近傍も熱溶着されるので(図7の抜き部74参照)、取手穴73及び抜き部74の周囲を確実に密封することができる。
【0026】
この取手穴形成手段3は、袋本体71の密封状態を維持するように、袋本体71に取手穴73を形成することができる。また、シール部72の反開口部側に、取手穴73を形成するので、たとえば、袋本体71を延設する必要がなくなり、省資源化を図ることができる。
なお、本実施形態では、加熱部33を受部32に設ける構成としてあるが、これに限定されるものではなく、たとえば、押圧部31に設ける構成としてもよい。
【0027】
(シール手段)
図4は、本発明の一実施形態にかかるシール機のシール手段を説明するための概略拡大図であり、(a)は側面図を示しており、(b)はC−C矢視図を示している。
図4において、シール手段4は、押圧部41、受部42、及び、加熱部43などを有している。
押圧部41は、ほぼ細長い帯状の耐熱性を有するゴム板412、及び、ゴム板412の下面を覆うように貼り付けられたテフロンテープ413とからなっている。この押圧部41は、金属製の昇降板411のほぼ平らな下面に貼り付けられている。
昇降板411は、ほぼ細長い矩形平板状であり、幅方向を上下方向とし、受部42の上方に、受部42と対向して、昇降可能に設けられている。すなわち、昇降板411は、両端が、ベース板11の下面に取り付けられたエアシリンダ44のロッドと連結されている。これにより、押圧部41は、受部42と対向した状態で昇降する。
【0028】
受部42は、ほぼ細長い矩形板状の木製などの基台422、及び、基台422の上面をほぼ覆うように(すなわち、後述する切断用加熱部432は、テフロンテープ421から上方に突き出ており、露出している。)貼り付けられたテフロンテープ421とからなっている。この受部42は、ベース板11上に、載置台などを介して取り付けられている。
【0029】
加熱部43は、熱溶着用加熱部431と切断用加熱部432とを有しており、熱溶着用加熱部431及び切断用加熱部432は、インパルス方式により加熱する、直線的に細長い帯状のヒータ板を用いる構成としてある。また、各ヒータ板は、一方の端部に+極の配線が接続され、他方の端部に−極の配線が接続され、インパルス方式を採用することにより、密封性や使い勝手などを向上させることができる。
【0030】
熱溶着用加熱部431は、幅方向を水平方向とした状態で、基台422の上面に貼り付けられ、さらに、テフロンテープ421によって覆われている。この熱溶着用加熱部431によって、袋本体71の開口部は、熱溶着され、所定の幅(たとえば、数mmから十数mmの幅)を有するシール部72が形成される(図7参照)。
また、切断用加熱部432は、幅方向を上下方向とし、熱溶着用加熱部431の開口部側に位置するように、かつ、上方の端部がテフロンテープ421から上方に突き出るように、基台422に埋設されている。この切断用加熱部432によって、余剰となる袋本体71の開口部側の部分が切断される。
【0031】
このシール手段4は、脱気された状態で、袋本体71の密封状態を維持するように、被包装体70の収納された包装袋71の開口部を熱溶着し、袋本体71の開口部にシール部72を形成する。
なお、本実施形態では、加熱部33を受部32に設ける構成としてあるが、これに限定されるものではなく、たとえば、押圧部31に設ける構成としてもよい。
また、袋本体71の開口部は、開口部側の端部、及び、開口部側の部分をいう。したがって、開口部には、開口部側の端部より中央側の部分も含まれる。
【0032】
(押え手段)
押え手段5は、図1、2に示すように、押圧部51、フレーム52、エアシリンダ53、及び、リニアブッシュ54などを有している。
押圧部51は、ほぼ細長い帯状のゴム板としてあり、ほぼ四角柱状(あるいは、溝型状)の昇降部材511の下面に貼り付けられている。昇降部材511は、載置板12の反開口部側の端部の上方に、載置板12と対向して、昇降可能に設けられている。すなわち、昇降部材511は、載置板12をまたぐようにベース板11に立設されたフレーム52に、エアシリンダ53及びリニアブッシュ54を介して設けられている。
この押え手段5は、押圧部51が降下し、袋本体71の開口部側の部分を載置板12に押さえ付ける。
【0033】
(脱気用ノズル)
脱気用ノズル6は、図1、2に示すように、ほぼ平らな筒状としてあり、開口部側の端部がホースを介して排気ファンや真空ポンプなどの吸気装置と接続されている。また、脱気用ノズル6は、開口部側の端部がエアシリンダ61と連結されており、反開口部側に移動する。この脱気用ノズル6は、脱気する際、反開口部側に移動し、反開口部側の端部から吸気する。
また、本実施形態では、脱気用ノズル6を備える構成としてあるが、これに限定されるものではなく、たとえば、ガスを充填(あるいは、置換)するための充填用ノズルを備える構成としてもよい。なお、袋本体71に充填されるガスは、通常、不活性ガスなどである。
【0034】
ここで、好ましくは、脱気用ノズル6は、図5に示すように、先端部に、樹脂製の吸引用ブロック62を有するとよい。この吸引用ブロック62は、ほぼ矩形板状であり、内部に吸引用穴621が形成されている。また、吸引用ブロック62は、正面及び両側面に、上方から見ると“コ”の字状に溝623が形成され、この溝623の正面側の底面に複数の小孔622が並設され、さらに、溝623の両側面側の底面に複数の小孔624が並設されている。すなわち、複数の小孔622や小孔624の外側の周囲に、吸引用の流路を確保するための凹部及び/又は凸部(本実施形態では、凹部(溝623)のみである。)を形成するとよい。このようにすると、脱気する際、袋本体71がポリ袋などである場合であっても、袋本体71が脱気用ノズル6の先端に張り付いてしまい、脱気が不十分となるといった不具合を効果的に回避することができる。
また、本実施形態の吸引用ブロック62は、嵌合部625を有しており、この嵌合部625を介して、脱気用ノズル6の本体と連結されている。なお、吸引用ブロック62の形状などは、上記に限定されるものではない。
【0035】
また、シール機1は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)や操作スイッチなどを有する制御部(図示せず)を有しており、ニップ手段2、取手穴形成手段3、シール手段4、押え手段5、及び、脱気用ノズル6などを制御する。
【0036】
次に、上記構成のシール機1の動作などについて説明する。
まず、袋本体71に収納された被包装体70が、搬送ローラ13によって搬送(搬入)される。
このとき、シール機1は、上ニップロール21、昇降板411及び昇降部材511が、上昇した位置にあり、脱気用ノズル6が、開口部側の位置にある。
【0037】
次に、作業者が、袋本体71の開口部側の端部を、下ニップロール22と上ニップロール21との間、受部32と押圧部31との間、受部42と押圧部41との間、及び、載置板12と押圧部51との間に通し、袋本体71の開口部側の端部は、押え手段5より開口部側に位置する。また、袋本体71の開口部側の端部は、脱気用ノズル6が開口部に入れられ、さらに、しわなどが発生しないように広げられる。
【0038】
次に、作業者がスタートスイッチを押すと、脱気用ノズル6が、エアシリンダ61によって反開口部側に移動し、脱気用ノズル6の先端が、下ニップロール22の軸心より反開口部側に位置する。
続いて、上ニップロール21がエアシリンダ24によって降下し、上ニップロール21と下ニップロール22が、袋本体71を挟むように押圧する。このとき、袋本体71内部を移動してきた脱気用ノズル6は、上ニップロール21と下ニップロール22とによって、挟まれた状態で押圧される。
【0039】
次に、吸気装置が作動し、脱気用ノズル6が吸気する。これにより、袋本体71の反開口部側の内部が、脱気される。
続いて、上ニップロール21及び下ニップロール22が、挟んでいる脱気用ノズル6を開口部側に移動させるように回転するとともに、脱気用ノズル6は、エアシリンダ61によって開口部側に移動する。また、吸気装置は、通常、脱気用ノズル6が開口部側に移動を開始したタイミングで、停止する。
【0040】
次に、昇降部材511が降下し、押圧部51が、袋本体71を載置板12上に押さえ付ける。これにより、ニップ手段2と押え手段5との間に位置する袋本体71の部分は、しわなどがほぼ存在しない状態に保持される。
また、上ニップロール21は、降下したままなので、袋本体71の反開口部側の内部は、脱気された状態が保持されている。
【0041】
次に、昇降板411がエアシリンダ44によって降下するとともに、加熱部33、熱溶着用加熱部431、及び、切断用加熱部432に通電される。続いて、たとえば、0.数秒〜数秒経過した後に、加熱部33、熱溶着用加熱部431、及び、切断用加熱部432への通電が停止される。さらに、0.数秒〜数秒経過した後に、昇降板411がエアシリンダ44によって上昇するとともに、上ニップロール21がエアシリンダ24によって上昇する。
【0042】
これにより、取手穴形成手段3は、押圧部31が、袋本体71を受部32に押圧しつつ、加熱部33が、袋本体71を所定の形状に切断し(図7の切断部731参照)、かつ、切断部731及び抜き部74の縁部の近傍を熱溶着する(図7の熱溶着部732及び抜き部74参照)。すなわち、取手穴形成手段3は、所定の形状の取手穴73を容易に形成することができ、かつ、取手穴73の周囲を確実に密封することができる。
【0043】
また、シール手段4は、押圧部41が、袋本体71を受部42に押圧しつつ、熱溶着用加熱部431が、袋本体71を熱溶着しシール部72を形成し(図7参照)、切断用加熱部432が、余剰となる袋本体71の開口部側の部分を切断する。すなわち、シール手段4は、脱気された状態で、袋本体71の密封状態を維持するように、被包装体70の収納された包装袋71の開口部を熱溶着し、袋本体71の開口部にシール部72を形成する。
【0044】
さらに、本実施形態では、取手穴形成手段3及びシール手段4は、袋本体71の開口部をシールするときに、取手穴73を形成するので、生産性などを低下させるといった不具合を回避することができる。
なお、昇降板411が降下したり上昇するタイミングや、加熱部33、熱溶着用加熱部431、及び、切断用加熱部432に通電するタイミングなどは、上記のタイミングに限定されるものではない。たとえば、袋本体71の材質や厚さなどに応じて、各タイミングを設定することができる。
【0045】
次に、作業者は、切断された袋本体71の開口部側の部分を取り除き、袋本体71に収納された被包装体70は、搬送ローラ13によって搬送(搬出)される。
なお、袋本体71は、受部32や受部42に押圧されるので、袋本体71の押圧された部分を受部32や受部42から離れやすくするために、たとえば、エアを吹き付ける剥離手段(図示せず)などを設けてもよい。
【0046】
以上説明したように、本実施形態のシール機1によれば、被包装体70を密封した状態で、持ち運びなどを容易に行うための取手穴73を、袋本体71に効率よく形成することができる。これにより、被包装体70が大きく、あるいは、重量物である場合であっても、取手穴73を利用して、容易に持ち運びすることができ、包装袋としての付加価値を向上させることができる。
また、持ち運びの際、シール部72やその近傍を無理に掴んでしまうと、シール部72が損傷し、密封状態が破壊される場合があり、このような不具合を効果的に抑制することができる。
【0047】
[包装袋のシール方法の実施形態]
また、本発明は、包装袋のシール方法の発明としても有効である。
本実施形態の包装袋のシール方法は、上述したシール機1を用いて、被包装体70の収納された袋本体71を脱気し、この脱気された状態を保持し、袋本体71の開口部を、熱溶着するとともに、熱溶着されたシール部72の反開口部側に、袋本体71の密封状態を維持するように、袋本体71に取手穴73を形成する方法としてある。
【0048】
すなわち、図6に示すように、ニップ手段2や脱気用ノズル6などを用いて、被包装体70の収納された袋本体71を脱気する工程(ステップS1)と、ニップ手段2などにより、脱気された状態を保持する工程(ステップS2)と、袋本体71の開口部を、熱溶着するとともに、熱溶着されたシール部72の反開口部側に、袋本体71の密封状態を維持するように、袋本体71に取手穴73を形成する工程(ステップS3)とを有する方法としてある。
【0049】
これにより、袋本体71の密封状態を維持するように、袋本体71に取手穴73を形成することができる。また、シール部72の反開口部側に、取手穴73を形成するので、たとえば、袋本体71を延設する必要がなくなり、省資源化を図ることができる。
さらに、袋本体71の開口部をシールするときに、取手穴73を形成するので、生産性などを低下させるといった不具合を回避することができる。
【0050】
また、本実施形態の包装袋のシール方法において、好ましくは、取手穴73の形状は、取手穴73の内側の袋本体71の一部が、取手穴73の外側の袋本体71とつながっている形状であるとよい。このようにすると、上述したように、インパルス方式を採用することができるので、加圧状態で加熱及び冷却を行うことができ、袋本体71を所定の形状に切断するとともに(図7の切断部731参照)、かつ、切断部731及び抜き部74の縁部の近傍を熱溶着する(図7の熱溶着部732及び抜き部74参照)。すなわち、所定の形状の取手穴73を容易に形成することができ、かつ、取手穴73の周囲を確実に密封することができる。
【0051】
以上説明したように、本実施形態の包装袋のシール方法によれば、被包装体70を密封した状態で、持ち運びなどを容易に行うための取手穴73を、袋本体71に効率よく形成することができる。これにより、被包装体70が大きく、あるいは、重量物である場合であっても、取手穴73を利用して、容易に持ち運びすることができ、包装袋としての付加価値を向上させることができる。
【0052】
[取手穴付き包装袋の実施形態]
また、本発明は、取手穴付き包装袋の発明としても有効である。
図7は、本発明の一実施形態にかかる取手穴付き包装袋を説明するための概略図であり、(a)は平面図を示しており、(b)はD部拡大図を示している。
図7において、本実施形態の取手穴付き包装袋7は、脱気された状態で、被包装体70を収納する袋本体71と、包装袋71の開口部を熱溶着したシール部72と、このシール部72の反開口部側に、袋本体71の密封状態を維持するように、袋本体71に形成された一対の取手穴73とを有する構成としてある。
なお、本実施形態の取手穴付き包装袋7は、上述したシール機1や包装袋のシール方法を用いて、製造されている。
【0053】
取手穴73は、ほぼ長円状としてあり、シール部72の反開口部側に形成されている。
ここで、取手穴73は、シール部72の反開口部側に形成されており、たとえば、袋本体71を開口部側に延設する必要がなくなり、省資源化を図ることができる。さらに、取手穴73に指を通し、取手穴付き包装袋7を持ち運ぶ際、シール部72なども手8で握られるので、取手穴73の総合的な機械的強度を大幅に向上させることができ、被包装体70が重量物である場合であっても、取手穴73などが破損するといった不具合を効果的に回避することができる。
【0054】
また、本実施形態では、上述したように、取手穴73の形状は、取手穴73の内側の袋本体71の一部(すなわち、抜き部74)が、取手穴73の外側の袋本体71とつながっている、ほぼ長円形状としてある。このようにすると、上述したように、加熱部33を用いてインパルス方式による加熱を行うことができ、切断部731及び熱溶着部732によって、取手穴73及び抜き部74の周囲を確実に密封することができる。
なお、取手穴73の形状は、上記のほぼ長円形状に限定されるものではなく、たとえば、ほぼ楕円形状やほぼ矩形状などの複数の指を挿入しやすい形状であればよい。
【0055】
以上説明したように、本実施形態の取手穴付き包装袋7は、被包装体70を密封した状態で、持ち運びなどを容易に行うための取手穴73を有している。これにより、被包装体70が大きく、あるいは、重量物である場合であっても、取手穴73を利用して、容易に持ち運びすることができ、包装袋としての付加価値を向上させることができる。
また、本実施形態は、様々な応用例を有している。
次に、本実施形態の応用例について、図面を参照して説明する。
【0056】
<取手穴付き包装袋の第一応用例>
図8は、本発明の一実施形態にかかる取手穴付き包装袋の第一応用例を説明するための概略平面図を示している。
図8(a)において、第一応用例の取手穴付き包装袋7aは、上述した取手穴付き包装袋7と比べると、袋本体71の内側に、あらかじめ緩衝部材としての気泡シート75が設けられている点、及び、片手で持ち運びできるように、取手穴73とほぼ同じ構成の取手穴73aを、ほぼ中央部の一箇所に形成した点などが相違する。なお、本応用例の他の構成は、取手穴付き包装袋7とほぼ同様としてある。
したがって、図8において、図7と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
なお、本実施形態の取手穴付き包装袋7aは、上述したシール機1や包装袋のシール方法を用いて、製造されている。
【0057】
気泡シート75は、接着や溶着などによって、あらかじめ袋本体71の内側に取り付けられている。このようにすると、被包装体70が複雑な形状を有している場合であっても、脱気することにより、被包装体70のほぼ全面が自動的に気泡シート75で覆われるので、被包装体70を衝撃などから効果的に保護することができる。さらに、被包装体70が複雑な形状を有している場合であっても、効率よく、かつ、きれいに気泡シート75で被包装体70が覆われる構成としてある。これにより、取手穴付き包装袋7aの付加価値などを向上させることができる。
【0058】
また、被包装体70によっては、所定の箇所(たとえば、底部)を保護したい場合もあり、かかる場合には、図8(b)に示すように、被包装体70の底部に対応する位置に、気泡シート75´をあらかじめ貼り付ける構成としてもよい。このようにすると、取手穴付き包装袋7a´は、被包装体70の底部を保護するとともに、省資源化などを図ることができる。
【0059】
このように、本応用例の取手穴付き包装袋7aは、上述した取手穴付き包装袋7とほぼ同様の効果を奏するとともに、気泡シート75によって、被包装体70を衝撃などから効果的に保護することができる。さらに、被包装体70が複雑な形状を有している場合であっても、効率よく、かつ、きれいに気泡シート75で被包装体70が覆われる構成としてある。これらにより、取手穴付き包装袋7aは、付加価値などが大幅に向上している。
【0060】
<取手穴付き包装袋の第二応用例>
図9は、本発明の一実施形態にかかる取手穴付き包装袋の第二応用例を説明するための概略図であり、(a)は平面図を示しており、(b)はE部拡大図を示している。
図9において、第二応用例の取手穴付き包装袋7bは、上述した取手穴付き包装袋7と比べると、取手穴73bの反開口部側に、補強部材として機能する補強用熱溶着部76を形成した点などが相違する。なお、本応用例の他の構成は、取手穴付き包装袋7とほぼ同様としてある。
したがって、図9において、図7と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
なお、本実施形態の取手穴付き包装袋7は、上述したシール機1や包装袋のシール方法を応用することによって、製造されている。
【0061】
補強用熱溶着部76は、所定の幅(たとえば、数mm〜十数mm)を有する円弧状としてあり、取手穴73bの反開口部側に(円弧の中心が、開口部側に位置するように)形成されている。このようにすると、被包装体70が大きく、あるいは、重量物である場合、取手穴73に作用する応力集中を回避することができるので、取手穴73bなどが破損するといった不具合を効果的に抑制することができる。
なお、補強用熱溶着部76の形状や大きさなどは、特に限定されるものではない。
また、補強用熱溶着部76は、補強用熱溶着部76に対応する形状のヒータ板(図示せず)を、上述した基台322に貼り付けることにより、容易に形成することができる。
【0062】
また、本応用例では、取手穴付き包装袋7の熱溶着部732と比べると、幅の広い(たとえば、十数mmの幅を有する)熱溶着部732bを有する構成としてある。このようにすると、取手穴73の周囲の密封性の信頼性をさらに向上させることができる。
なお、本応用例の熱溶着部732bは、熱溶着部732bの外形に対応する形状のヒータ板(図示せず)を、上述した基台322に貼り付けることにより、容易に形成することができる。この場合、抜き部74bは、全面が熱溶着されており、抜き部74bを上方に折り曲げる構成としてある。
また、切断部731bは、図示してないが、テフロンテープ321上に、ヒータ線を取り付けることにより、あるいは、ピグ型を設けることにより、容易に形成することができる。さらに、ピグ型を設ける場合、抜き部74bを袋本体71から抜き取る構成としてもよい。
【0063】
このように、本応用例の取手穴付き包装袋7bは、上述した取手穴付き包装袋7とほぼ同様の効果を奏するとともに、補強用熱溶着部76によって、被包装体70が大きく、あるいは、重量物である場合であっても、取手穴73に作用する応力集中を回避することができる。すなわち、取手穴73bなどが破損するといった不具合を効果的に抑制することができ、取手穴付き包装袋7bの品質を向上させることができる。
【0064】
以上、本発明のシール機、包装袋のシール方法、及び、取手穴付き包装袋について、好ましい実施形態などを示して説明したが、本発明に係るシール機、包装袋のシール方法、及び、取手穴付き包装袋は、上述した実施形態などにのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述したシール機1や包装袋のシール方法は、熱溶着方法として、インパルス方式を用いているが、熱板方式や超音波方式など様々な方式を用いてもよい。
【0065】
また、取手穴付き包装袋7bは、補強用熱溶着部76を取手穴73bなどの補強部材としてあるが、補強部材は、補強用熱溶着部76に限定されるものではない。たとえば、補強部材として、図示してないが、シール部72とシール部72bとの間を通り、被包装体70に掛けられる梱包用の紐やバンドなどを用いてもよい。
さらに、取手穴付き包装袋7などは、保存性をさらに向上させる目的で、袋内部を脱気した状態、あるいは、袋内部に不活性ガスなどを充填した状態としてあるが、用途などによっては、単に外気から密封された状態としてもよい。
【符号の説明】
【0066】
1 シール機
2 ニップ手段
3 取手穴形成手段
4 シール手段
5 押え手段
6 脱気用ノズル
7、7a、7a´、7b 取手穴付き包装袋
8 手
11 ベース板
12 載置板
13 搬送ローラ
21 上ニップロール
22 下ニップロール
23 フレーム
24 エアシリンダ
31 押圧部
32 受部
33 加熱部
41 押圧部
42 受部
43 加熱部
44 エアシリンダ
51 押圧部
52 フレーム
53 エアシリンダ
54 リニアブッシュ
61 エアシリンダ
62 吸引用ブロック
70 被包装体
71 袋本体
72 シール部
73、73a、73b 取手穴
74、74b 抜き部
75、75´ 気泡シート
76 補強用熱溶着部
311 連結部材
312 ゴム板
313 テフロンテープ
321 テフロンテープ
322 基台
411 昇降板
412 ゴム板
413 テフロンテープ
421 テフロンテープ
422 基台
431 熱溶着用加熱部
432 切断用加熱部
511 昇降部材
621 吸引用穴
622 小孔
623 溝
624 小孔
625 嵌合部
731、731b 切断部
732、732b 熱溶着部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被包装体の収納された包装袋の開口部を、前記包装袋の内部を脱気した状態、又は、前記包装袋の内部にガスを充填した状態で、熱溶着するシール手段と、
前記脱気を行うための脱気用ノズル又は前記ガスを充填するための充填用ノズルと、
前記脱気された状態又はガスの充填された状態を保持するニップ手段と、
前記シール手段と前記ニップ手段との間に設けられ、前記包装袋の密封状態を維持するように、前記包装袋の熱溶着されたシール部の反開口部側に取手穴を形成する取手穴形成手段と
を備えたことを特徴とするシール機。
【請求項2】
前記取手穴形成手段が、押圧部及び受部を有し、前記押圧部及び前記受部の少なくとも一つに、所定の形状に形成された加熱部を有することを特徴とする請求項1に記載のシール機。
【請求項3】
前記取手穴の形状は、前記取手穴の内側の前記包装袋の一部が、前記取手穴の外側の前記包装袋とつながっている形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシール機。
【請求項4】
前記シール手段が、押圧部及び受部を有し、該押圧部と前記取手穴形成手段の前記押圧部とを連結したことを特徴とする請求項2又は3に記載のシール機。
【請求項5】
被包装体の収納された包装袋を脱気し、又は、前記包装袋にガスを充填し、
前記脱気された状態又は前記ガスの充填された状態を保持し、
前記包装袋の開口部を、熱溶着するとともに、熱溶着されたシール部の反開口部側に、前記包装袋の密封状態を維持するように、前記包装袋に取手穴を形成することを特徴とする包装袋のシール方法。
【請求項6】
前記取手穴の形状は、前記取手穴の内側の前記包装袋の一部が、前記取手穴の外側の前記包装袋とつながっている形状であることを特徴とする請求項5に記載の包装袋のシール方法。
【請求項7】
脱気された状態又はガスが充填された状態で、被包装体を収納する包装袋と、
前記包装袋の開口部を熱溶着したシール部と、
このシール部の反開口部側に、前記包装袋の密封状態を維持するように、前記包装袋に形成された取手穴と
を有することを特徴とする取手穴付き包装袋。
【請求項8】
前記包装袋が、緩衝部材及び/又は補強部材を有することを特徴とする請求項7に記載の取手穴付き包装袋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−116406(P2011−116406A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−275105(P2009−275105)
【出願日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【出願人】(000199979)川上産業株式会社 (203)
【Fターム(参考)】