説明

シール装置

【課題】様々な断面形状の電熱線の交換作業を簡易な構成で容易に行うことができるシール装置を提供する。
【解決手段】通電により発熱する電熱線20と、電熱線20の非通電時には電熱線20から離れた位置に移動し、電熱線20の通電時には電熱線20に近接した位置に移動し、電熱線20に接近した場合に、電熱線20に合成樹脂製シート100を接触させ、合成樹脂製シート100をシールするシールバー11と、電熱線20の両方の端部をそれぞれ固定する一対の電熱線固定部材21と、電熱線固定部材21に対して、電熱線20が伸びる方向に弾性力を作用させる弾性部材24と、電熱線固定部材21に対して、電熱線20が伸びる方向の反対方向に外力を加えるための押さえ部材25と、電熱線固定部材21に対して、電熱線20が伸びる方向の反対方向に外力が加えられた状態で、押さえ部材25の位置を固定するための位置固定部材26とを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通電により発熱させた電熱線を用いて合成樹脂製シートをシールするシール装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、合成樹脂製シートをシールするシール装置として、電熱線に瞬間的に通電して発熱させ、合成樹脂製シートを融着によりシールし、シール部で切断するインパルスシーラが知られている。電熱線は、発熱時に膨張するため、スプリングを用いて電熱線の両端に外側に向かう張力を与えることで、膨張時のたるみを防止することが行われている。
【0003】
ところが、電熱線のたるみを防止するためには、大きな弾性力を有するスプリングを用いる必要がある。一方、電熱線は発熱量が過大になると切れてしまうため交換する必要がある。電熱線の交換作業は、スプリングを圧縮しながら電熱線の両端の端子を固定するネジを取り外した上で、新しい電熱線の端子をネジ止めしなければならず、困難を伴っていた。このような電熱線の交換作業を容易にするために、チャック機構で電熱線の両端を固定する構成が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−952号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の構成では、電熱線の固定構造が複雑になり、製造コストが高くなるという問題がある。さらに、特許文献1の構成では、断面が丸形状の電熱線のみしか用いることができず、断面が平形状の電熱線を用いることができないという問題がある。
【0006】
本発明は上記点に鑑み、様々な断面形状の電熱線の交換作業を簡易な構成で容易に行うことができるシール装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の発明は、通電により発熱する電熱線(20)と、前記電熱線(20)の非通電時には前記電熱線(20)から離れた位置に移動し、前記電熱線(20)の通電時には前記電熱線(20)に近接した位置に移動するように構成され、前記電熱線(20)に接近した場合に、通電により発熱した前記電熱線(20)に合成樹脂製シート(100)を接触させ、前記合成樹脂製シート(100)をシールするシールバー(11)と、前記電熱線(20)の両方の端部をそれぞれ固定する一対の電熱線固定部材(21)と、前記電熱線固定部材(21)に対して、前記電熱線(20)が伸びる方向に弾性力を作用させる弾性部材(24)と、前記電熱線固定部材(21)に対して、前記電熱線(20)が伸びる方向の反対方向に外力を加えるための押さえ部材(25)と、前記電熱線固定部材(21)に対して、前記電熱線(20)が伸びる方向の反対方向に外力が加えられた状態で、前記押さえ部材(25)の位置を固定するための位置固定部材(26)とを備えることを特徴としている。
【0008】
このように、弾性部材(24)の弾性力が作用する電熱線固定部材21を押さえつけるための押さえ部材(25)と、押さえ部材(25)を固定するための位置固定部材(26)を設けることで、電熱線(20)が伸びる方向の反対方向に外力が加えられた状態で電熱線固定部材(21)を固定できる。これにより、電熱線(20)を交換する際に弾性部材(24)の弾性力に抗するために電熱線固定部材(21)を手で押さえつけておく必要がなく、簡易な構成で電熱線(20)の交換を容易に行うことができる。さらに、本発明の構成によれば、電熱線(20)の断面は、丸形状に限定されることなく、平形状など他の断面形状であっても用いることができる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明では、前記電熱線(20)の端部は直線状に構成され、前記電熱線固定部材(21)には、前記電熱線(20)の端部を挿入するための穴部(21a)が設けられ、前記穴部(21a)に挿入された前記電熱線(20)の端部が、前記電熱線固定部材(21)に取り付けられたネジ(22)により固定されることを特徴としている。
【0010】
このように、電熱線(20)の端部を差込式に構成することで、電熱線(20)の両端に端子が設けられている構造に比べて交換作業を容易に行うことができる。
【0011】
また、請求項3に記載の発明では、前記電熱線(20)の非通電時に、前記シールバー(11)が前記電熱線(20)に接近する方向に移動することを防止するストッパ(15)が設けられていることを特徴としている。
【0012】
これにより、電熱線(20)を交換する際にシールバー(11)が下降して手を挟まれることを防止でき、電熱線(20)の交換作業を安全に行うことができる。
【0013】
また、請求項4に記載の発明では、前記シールバー(11)に近接して設けられたカバー(31)を備え、前記カバー(31)は、前記電熱線(20)の非通電時には前記電熱線(20)から離れた位置に移動し、前記電熱線(20)の通電時には前記電熱線(20)に近接した位置に移動するように構成され、前記シールバー(11)は、前記電熱線(20)の通電時に前記カバー(31)が前記電熱線(20)に近接した位置に移動した後で、前記電熱線(20)に近接した位置に移動するように構成されていることを特徴としている。
【0014】
これにより、電熱線(20)に通電してシールバー(11)が下降する際には、シールバー(11)と電熱線(20)との間はカバー(31)で覆われているので、シールバー(11)に手を挟まれることを防止できる。さらに、電熱線(20)の非通電時にはカバー(31)が電熱線(20)から離れた位置に移動しているので、電熱線(20)を交換作業を容易に行うことができる。これにより、電熱線(20)の交換作業の容易性とシール時の安全性を両立させることができる。
【0015】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】シール装置の側面図である。
【図2】シール装置の正面図である。
【図3】電熱線の端部の固定構造を示す断面図である。
【図4】電熱線の交換手順を示すための断面図である。
【図5】シールバーとカバーの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を適用した実施形態について図1〜図6に基づいて説明する。本実施形態では、本発明のシール装置を、電熱線に瞬間的に通電して発熱させ、合成樹脂製シートを融着によりシールし、シール部で切断するインパルスシーラに適用している。
【0018】
図1は、本実施形態のシール装置1の側面図であり、図2は、シール装置1の正面図である。なお、図2は、図1を左側から見た状態を示しており、脚部2の図示を省略している。
【0019】
図1に示すように、シール装置1は、脚部2とこれにより支えられる台座部3を備えており、台座部3の上に合成樹脂製シート100のシールが行われるシール台10が設けられている。図1では、左側がシート流れ上流側で右側がシート流れ下流側となっており、合成樹脂製シート100はシール台10の上を図1の左側から右側に向かって供給される。本実施形態では、合成樹脂製シート100として、平坦シートと多数の凹凸状突起部が形成された凹凸シートとが接合され、平坦シートと凹凸シートとの間に気泡部が形成された気泡シートを用いている。合成樹脂製シート100を構成する合成樹脂としては、ポリエチレンやポリプロピレンといったポリオレフィン系樹脂を用いている。
【0020】
図2に示すように、シール台10の上には、合成樹脂製シート100を融着および切断するための電熱線20が設けられている。本実施例では、電熱線20として、通電により発熱する通電発熱体であるニクロム線を用いている。シール装置1には、作業者が足で操作可能なフットスイッチ(図示せず)が設けられており、フットスイッチが操作されることで、シール装置1への電源供給が行われる電源オン状態とシール装置1への電源供給が遮断される電源オフ状態とが切り換えられる。電源オン状態では、電熱線20への通電が行われる。
【0021】
図2に示すように、シール台10の上方には、電熱線20と平行にシールバー11が設けられている。シールバー11は、シール台10および電熱線20に接近する方向(図2の下方)と遠ざかる方向(図2の上方)に移動可能となっている。図1、図2は、シールバー11が上端に位置している状態を示している。シールバー11は、2本の連結棒12を介して台座部13の下方に位置する下側バー13と連結されている。下側バー13は、台座部3の下面に固定されたエアシリンダ14によって、上下方向に移動可能となっている。
【0022】
シールバー11は、下側バー13の上下移動に連動して上下移動する。シール装置1が電源オフ状態の場合(電熱線20に通電されていない場合)には、シールバー11は上端に位置し、電熱線20から最も離れた状態になっている。このとき、シールバー11と電熱線20の間にシール対象の合成樹脂製シート100を供給することができる。そして、シール装置1が電源オン状態(電熱線20に通電された状態)になることで、エアシリンダ14が作動して下側バー13が下降する。これにより、シールバー11が電熱線20に接近し、シールバー11と電熱線20の間にある合成樹脂製シート100が電熱線20に押し付けられる。
【0023】
下側バー13の下方には、ストッパ15が設けられている。ストッパ15は、シール台10や台座部3の板面と平行な方向に移動可能となっている。ストッパ15は、図示しないアクチュエータ(エアシリンダ等)により、下側バー13の可動範囲内と可動範囲外に移動可能となっている。シール装置1が電源オフ状態となっている場合には、ストッパ15は下側バー13の直下で下側バー13の可動範囲内(図1の破線の位置)に位置し、下側バー13およびシールバー11が下降不能となっている。一方、シール装置1が電源オン状態となっている場合には、ストッパ15は下側バー13の可動範囲外(図1の実線の位置)に位置し、下側バー13およびシールバー11が下降可能となっている。
【0024】
図3は、電熱線20の端部の固定構造を示す断面図である。図3では、電熱線20の一端側のみを図示しているが、他端側も同様の構成となっている。シール台10の側部には電熱線固定部材21が配置されている。電熱線固定部材21は、絶縁性のブロック体として構成されている。電熱線固定部材21には、電熱線20を挿入可能な電熱線用穴21aがシール台10の上面と平行に形成されている。電熱線固定部材21の上面にはネジ穴21bが設けられている。電熱線用穴21aに電熱線20を挿入した状態で、ネジ穴21bにネジ22を取り付けることで、電熱線20がネジ22で押さえられて電熱線固定部材21に固定される。また、図示しない電源に接続するための端子23がネジ23により固定される。
【0025】
シート台10と電熱線固定部材21の間には、弾性部材24が設けられている。本実施形態の弾性部材24は圧縮バネとして構成されている。弾性部材24は、電熱線固定部材21に対し、電熱線20が引張られる方向に弾性力を作用させるように構成されている。電熱線固定部材21の外側には、電熱線20を交換する際に用いられる押さえ部材25と押さえ部材用ネジ26が設けられている。なお、押さえ部材用ネジ26が本発明の位置固定部材に相当している。
【0026】
押さえ部材25は、電熱線固定部材21における弾性部材24との接続部の反対側に接触しており、電熱線固定部材21に対し、電熱線20が伸びる方向の反対方向に外力を加えるために用いられる。押さえ部材用ネジ26は、電熱線固定部材21に対して、電熱線20が伸びる方向の反対方向に外力が加えられた状態で、押さえ部材25の位置を固定するために用いられる。
【0027】
図4は、電熱線20の交換手順を示すための断面図である。図4(a)は電熱線20が電熱線固定部材21に固定された使用状態を示している。使用状態では、押さえ用ネジ26は緩んでおり、電熱線20に弾性部材24による弾性力が作用している。図4(a)に示す使用状態において、作業者が弾性部材24が縮む方向(図4の左方)、すなわち電熱線20が伸びる方向の反対方向に押さえ部材25に外力を加え、弾性部材24が縮んだ状態で押さえ部材用ネジ26を締め付ける。
【0028】
これにより、図4(b)に示すように、電熱線固定部材21は弾性部材24が縮んだ状態でシート台10に固定される。電熱線固定部材21が固定された状態でネジ22を緩め、電熱線20を電熱線固定部材21から取り外す。そして、新しい電熱線20を電熱線固定部材21に挿入してネジ22を締め付け、押さえ部材用ネジ26を緩めることで、交換した電熱線20に弾性部材24の弾性力が作用し、図4(a)に示す使用状態となる。
【0029】
次に、カバー30、31について図2、図5に基づいて説明する。図5は、シールバー11とカバー30、31の側面図であり、(a)〜(c)は合成樹脂製シート100を融着および切断する際のシールバー11と第2カバー31の作動を示している。
【0030】
図2、図5に示すように、シール装置1には、シールバー11に近接して第1カバー30と第2カバー31が設けられている。図5に示すように、第1カバー30と第2カバー31は、シールバー11を挟むように設けられている。カバー30、31は、例えばポリカーボネートのような透明部材により構成することで、カバー30、31に挟まれたシールバー11の動き等を確認することができる。
【0031】
第1カバー30と第2カバー31は、シート台10の両脇に設けられたカバー支持部材32により支持されている。第1カバー30は固定式に構成され、第2カバー31は可動式に構成されている。第1カバー30は、シート台10の上面から融着させる合成樹脂製シート100が通過可能な所定間隔を設けてカバー支持部材32に固定されている。第2カバー31は、シール台10および電熱線20に接近する方向(図2、図5の下方)と遠ざかる方向(図2、図5の上方)に移動可能となっている。カバー支持部材32の上端には、天板33が設けられている。天板33には、第2カバー31を上下方向に移動させるためのエアシリンダ34が設けられている。
【0032】
次に、合成樹脂製シート100を融着および切断する際のシールバー11と第2カバー31の作動を図5(a)〜(c)に基づいて説明する。
【0033】
まず、図5(a)に示すように、シール装置1が電源オフ状態となっている場合には、シールバー11と第2カバー31は上方に位置している。この状態で、シールバー11およびカバー30、31と、シート台10との間に合成樹脂製シート100が供給される。
【0034】
次に、シール装置1が電源オン状態となることで、電熱線20への通電が行われるとともに、図5(b)に示すように、シート台11の近傍まで第2カバー31が下降する。これにより、シート台10とシールバー11との間の隙間がカバー30、31により遮蔽される。
【0035】
次に、第2カバー31が下端まで移動した後で、図5(c)に示すように、シールバー11が下降する。これにより、合成樹脂製シート100が高温になった電熱線20に押し付けられる。合成樹脂製シート100における電熱線20に接触した部位は、融着および切断される。
【0036】
以上説明した本実施形態によれば、弾性部材24の弾性力が作用する電熱線固定部材21を押さえつけるための押さえ部材25と、電熱線固定部材21を押さえつけた状態で押さえ部材25を固定するための押さえ部材用ネジ26を設けることで、弾性部材24を縮めた状態で電熱線固定部材21を固定できる。これにより、電熱線20を交換する際に弾性部材24の弾性力に抗するために電熱線固定部材21を手で押さえつけておく必要がなく、簡易な構成で電熱線20の交換を容易に行うことができる。さらに、本実施形態の構成によれば、チャック機構を用いる構成のように電熱線20の断面が丸形状に限定されることなく、平形状など他の断面形状の電熱線も用いることができる。
【0037】
また、本実施形態では、電熱線20の端部を電熱線固定部材21の電熱線用穴21aに挿入する差込式となっているので、ネジ22を緩めるだけで電熱線20を電熱線固定部材21から容易に脱着することができる。このため、電熱線20の両端に端子が設けられている構造に比べて電熱線20の交換作業を容易に行うことができる。
【0038】
また、本実施形態では、電源オフ時にシールバー11の下降を防止するストッパ15が設けられているので、電熱線20を交換する際にシールバー11が下降して手を挟まれることを防止でき、電熱線20の交換作業を安全に行うことができる。
【0039】
また、本実施形態では、シールバー11を覆うカバー30、31が設けられており、電源オン時に可動式の第2カバー31が下降した後にシールバー11が下降するようになっている。このため、シールバー11が下降する際には、シールバー11と電熱線20との間に手を入れることが不可能となり、シールバー11に手を挟まれることを防止できる。さらに、電源オフ時には第2カバー31が上昇しているので、電熱線20を交換作業を容易に行うことができる。これにより、電熱線20の交換作業の容易性とシール時の安全性を両立させることができる。
【0040】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
【0041】
例えば、上記実施形態では、合成樹脂製シート100として気泡シートを用いた例について説明したが、合成樹脂製シート100として異なる種類のシートを適用することもできる。
【符号の説明】
【0042】
1…シール装置、10…シール台、11…シールバー、20…電熱線、21…電熱線固定部材、24…弾性部材、25…押さえ部材、26…押さえ部材用ネジ、30…第1カバー、31…第2カバー、100…合成樹脂製シート。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通電により発熱する電熱線(20)と、
前記電熱線(20)の非通電時には前記電熱線(20)から離れた位置に移動し、前記電熱線(20)の通電時には前記電熱線(20)に近接した位置に移動するように構成され、前記電熱線(20)に接近した場合に、通電により発熱した前記電熱線(20)に合成樹脂製シート(100)を接触させ、前記合成樹脂製シート(100)をシールするシールバー(11)と、
前記電熱線(20)の両方の端部をそれぞれ固定する一対の電熱線固定部材(21)と、
前記電熱線固定部材(21)に対して、前記電熱線(20)が伸びる方向に弾性力を作用させる弾性部材(24)と、
前記電熱線固定部材(21)に対して、前記電熱線(20)が伸びる方向の反対方向に外力を加えるための押さえ部材(25)と、
前記電熱線固定部材(21)に対して、前記電熱線(20)が伸びる方向の反対方向に外力が加えられた状態で、前記押さえ部材(25)の位置を固定するための位置固定部材(26)とを備えることを特徴とするシール装置。
【請求項2】
前記電熱線(20)の端部は直線状に構成され、前記電熱線固定部材(21)には、前記電熱線(20)の端部を挿入するための穴部(21a)が設けられ、前記穴部(21a)に挿入された前記電熱線(20)の端部が、前記電熱線固定部材(21)に取り付けられたネジ(22)により固定されることを特徴とする請求項1に記載のシール装置。
【請求項3】
前記電熱線(20)の非通電時に、前記シールバー(11)が前記電熱線(20)に接近する方向に移動することを防止するストッパ(15)が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のシール装置。
【請求項4】
前記シールバー(11)に近接して設けられたカバー(31)を備え、
前記カバー(31)は、前記電熱線(20)の非通電時には前記電熱線(20)から離れた位置に移動し、前記電熱線(20)の通電時には前記電熱線(20)に近接した位置に移動するように構成され、
前記シールバー(11)は、前記電熱線(20)の通電時に前記カバー(31)が前記電熱線(20)に近接した位置に移動した後で、前記電熱線(20)に近接した位置に移動するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のシール装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−247384(P2010−247384A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−97605(P2009−97605)
【出願日】平成21年4月14日(2009.4.14)
【出願人】(000199979)川上産業株式会社 (203)
【Fターム(参考)】