説明

ジェットポンプ内超音波探傷装置およびジェットポンプ内超音波探傷方法

【課題】ジェットポンプ内において、作業効率が良好で、かつ精度良い超音波探傷を行なうこと。
【解決手段】ジェットポンプ内超音波探傷装置30は沸騰水型原子炉のジェットポンプ4内に挿入されて超音波探傷を行なうものであり、プローブハウジング25と、プローブハウジング25内に収納され、ジェットポンプ4内面を非接触で探傷する水浸式超音波探触子26とを備えている。プローブハウジング25の上方および下方に、一対のアーム機構部15、16が連結されている。各アーム機構部15、16は複数のアーム21を有し、これらのアーム21を展開してジェットポンプ4内に当接させる。このことにより、プローブハウジング25および水浸式超音波探触子26をジェットポンプ4内に精度良く位置決めすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はジェットポンプ内超音波探傷装置およびジェットポンプ内超音波探傷方法に係り、とりわけ作業効率を図ることができ、かつ安定した超音波探傷を行なうことができるジェットポンプ内超音波探傷装置およびジェットポンプ内超音波探傷方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、沸騰水型原子力発電所においては、出力密度の増大を図るため、原子炉内の冷却材を強制循環するシステムを採用している。このシステムの構成要素としては炉外に設置された再循環ポンプと、炉内構造物であるジェットポンプとが挙げられる。
【0003】
一般に、沸騰水型原子炉に設けられたジェットポンプは、原子炉圧力容器とシュラウドの間のシュラウドサポートプレート上に設置されている。
【0004】
炉外の再循環ポンプにより加圧された冷却材は、ジェットポンプ内部に入り、周囲の冷却材を取り込みながら原子炉圧力容器内に送られる。
【0005】
ジェットポンプを含む炉内構造物の溶接部近傍は、潜在的に応力腐食割れを発生させる可能性があり、定期的な検査が必要とされている。そのため、現在ジェットポンプに対して検査するための様々な検査手法が提案されている。
【0006】
特許文献1では、ジェットポンプのインレットミキサを取り外した状態のディフューザ内に挿入し、ジェットポンプ内面から検査を行う装置および手法が提案されている。
【0007】
また、特許文献2では、ジェットポンプのインレットミキサを取り外さずにジェットポンプのディフューザ内部にアクセスし、開脚したアーム先端部に据付けたプローブでディフューザ内面を検査する装置が提案されている。
【特許文献1】特開2007−17358号公報
【特許文献2】特開2001−65778号公報 上記特許文献1記載の装置および手法では、ディフューザ内部にアクセスするために、インレットミキサを取り外す必要がある。しかし、インレットミキサを取り外すことは工事期間の増大につながり、経済的な観点から効率的な手法とは言えない。
【0008】
また、上記特許文献2記載の装置では、ディフューザ内部で開脚するアーム先端部にプローブを据付けているため、アームはプローブを走査させるための回転機構を有する必要がある。しかしながら、ジェットポンプ内面を検査装置が接触しながら走査した場合、表面の凹凸、付着物、溶接部の肉盛等の影響により、走査精度が安定せず、場合によっては再走査が必要になるという課題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、インレットミキサを取り外すことなく、ジェットポンプ内部に挿入され、かつジェットポンプ内面を接触しながら走査することなく検査することができ、作業効率の向上が図れ、かつ検査品質の安定が図れるジェットポンプ内超音波探傷装置およびジェットポンプ内超音波探傷方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、沸騰水型原子炉のジェットポンプ内に挿入され、ジェットポンプ内の超音波検査を行うジェットポンプ内超音波探傷装置において、プローブハウジングと、このプローブハウジング内に収納され、ジェットポンプ内面を非接触で探傷する水浸式超音波探触子と、プローブハウジングに連結されるとともに、プローブハウジングと同一軸線上に配置された一対のアーム機構部と、各アーム機構部を駆動制御する駆動制御部とを備え、各アーム機構部はジェットポンプ内面に当接する複数のアームを有することを特徴とするジェットポンプ内超音波探傷装置である。
【0011】
本発明は、駆動制御部は、一対のアーム機構部を駆動して、プローブハウジングをジェットポンプの軸芯上に配置することを特徴とするジェットポンプ内超音波探傷装置である。
【0012】
本発明は、プローブハウジングに、駆動制御部により駆動制御されプローブハウジングを回転させるための回転駆動部が接続されていることを特徴とするジェットポンプ内超音波探傷装置である。
【0013】
本発明は、水浸式超音波探触子は駆動制御部により駆動制御される傾斜機構を介してプローブハウジング内に収納され、水浸式超音波探触子はプローブハウジングに対して任意の傾きに配置されることを特徴とするジェットポンプ内超音波探傷装置である。
【0014】
本発明は、プローブハウジングに、ジェットポンプ内面との間の距離を測定する距離計測装置が設けられ、距離計測装置からの信号に基づいて駆動制御部により各アーム機構部を駆動制御して、水浸式超音波探触子とジェットポンプ内面との間の距離を一定に保つことを特徴とするジェットポンプ内超音波探傷装置である。
【0015】
本発明は、プローブハウジングおよび一対のアーム機構部は、屈折可能なフレキシブルシャフトに接続されていることを特徴とするジェットポンプ内超音波探傷装置である。
【0016】
本発明は、各アーム機構部のアーム先端にジェットポンプの軸方向に移動可能な回転体が取付けられ、フレキシブルシャフトにジェットポンプ内面を軸方向に移動可能な軸方向駆動部が連結されていることを特徴とするジェットポンプ内超音波探傷装置である。
【0017】
本発明は、駆動制御部はプローブハウジングの回転駆動部と、フレキシブルシャフトの軸方向駆動部を同調して駆動制御することを特徴とするジェットポンプ内超音波探傷方法である。
【0018】
本発明は、上記記載のジェットポンプ内超音波探傷装置を用いて、ジェットポンプ内の超音波探傷検査を行なうことを特徴とするジェットポンプ内超音波探傷方法である。
【発明の効果】
【0019】
以上のように本発明によれば、まずジェットポンプ内超音波探傷装置をジェットポンプ内に吊り下げて挿入する。次に一対のアーム機構部の各アームを展開させて、アームをジェットポンプ内面に当接させる。このようにしてプローブハウジングと水浸式超音波探触子をジェットポンプ内に精度良く位置決めすることができる。このことにより、ジェットポンプ内において作業効率が良好でかつ精度の高い超音波探傷を実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
第1の実施の形態
以下図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0021】
図1乃至図4は本発明の第1の実施の形態を示す図である。
【0022】
本発明によるジェットポンプ内超音波探傷装置30は沸騰水型原子炉1aのジェットポンプ4内に挿入して配置され、ジェットポンプ4内面に対して超音波検査を行なうものである。
【0023】
一般に沸騰水型原子炉1aは原子炉圧力容器1を備え、この原子炉圧力容器1内にシュラウド2が設けられるとともに、原子炉圧力容器1とシュラウド2との間にジェットポンプ4が配置されている。
【0024】
すなわち、図1および図2に示すように、ジェットポンプ4は原子炉圧力容器1とシュラウド2の間のシュラウドサポートプレート3上に設置されており、このジェットポンプ4はライザー管5と、インレットミキサ6と、ディフューザ7とを有している。
【0025】
図1および図2において、炉外の再循環ポンプ(図示せず)により加圧された冷却材は、ライザー管5のエルボ8からジェットポンプ4内部に入る。冷却材は次にライザー管5のトランジションピース9を通過後、インレットミキサ6のノズル10部において周囲の冷却材を取り込みながらテールパイプ12および下部リングもしくはアダプタ13を含むディフューザ7を通過し、シュラウドサポートプレート3下部まで移送される。
【0026】
ジェットポンプ4を含む炉内構造物の溶接部近傍は、潜在的に応力腐食割れを発生させる可能性があり、定期的な検査が必要とされている。
【0027】
次にジェットポンプ4内に挿入され、ジェットポンプ4内の超音波検査を行なうジェットポンプ内超音波探傷装置30について、図3および図4により説明する。
【0028】
ジェットポンプ内超音波探傷装置30はプローブハウジング25と、プローブハウジング25に収納されジェットポンプ4内面を非接触で探傷する水浸式超音波探触子26と、プローブハウジング25の上方に回転駆動部(モーター)23を介して連結された一方のアーム機構部15と、プローブハウジング25の下方に軸受27を介して連結された他方のアーム機構部16とを備えている。
【0029】
また、各アーム機構部15、16およびモーター23は、各々駆動制御部30aにより駆動制御されるようになっている。
【0030】
さらに一方のアーム機構部15には、一対のアーム機構部15、16およびプローブハウジング25を保持するとともに、ジェットポンプ4内面で軸方向に操作するフレキシブルシャフト14が連結されている。なおフレキシブルシャフト14はジェットポンプ4内でフレキシブルシャフト14を駆動する軸方向駆動部14aを有していてもよい。
【0031】
このようにジェットポンプ内超音波探傷装置30はジェットポンプ4内面に脚を突っ張る一対のアーム機構部15、16と、その軸上において、前記アーム機構部15、16の間に位置する探傷機構部17とから構成され、このうち探傷機構部17はプローブハウジング25と、水浸式超音波探触子26と、モーター23とを有している。
【0032】
次に各アーム機構部15、16について述べる。各アーム機構部15、16はロッド18aを有するエアシリンダ18と、アームベース20と、アームハウジング22とを有し、アームベース20に3本のアーム21が揺動自在に取付けられている。またエアシリンダ18のロッド18aと各アーム21とはリンク19によって連結されており、エアシリンダ18のロッド18aが伸縮することにより、各アーム21の開閉動作が可能となる。
【0033】
上述のように探傷機構部17は、一対のアーム機構部15、16の間に位置し、プローブハウジング25と、水浸式超音波探触子26と、モーター23とを有している。またプローブハウジング25と水浸式超音波探触子26とからプローブ機構部24が構成されている。またモーター23はプローブハウジング25を回転させる機能をもっており、プローブハウジング25の回転に伴なって、プローブハウジング25内に固定された水浸式超音波探触子26はジェットポンプ4内面に対して円周方向に沿って走査することができる。また、プローブハウジング25は下部のアーム機構部16に対して、軸受27を介して接続され、このことにより、プローブ機構部24は一対のアーム機構部15、16と独立して回転が可能となっている。
【0034】
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。まず一方のアーム機構部15に連結されたフレキシブルシャフト14により一対のアーム機構部15、16および探傷機構部17を吊り下げて、ジェットポンプ内超音波探傷装置30をジェットポンプ4内へジェットポンプ4の上部のノズル10から挿入する。
【0035】
このノズル10はインレットミキサ6にあり、周囲の冷却剤をジェットポンプ4の内側へ取込む開口部である。
【0036】
次にジェットポンプ4内部において各アーム機構部15、16のアーム21を突っ張ることで、ジェットポンプ内超音波探傷装置30の軸心をジェットポンプ4内の軸心に一致させる。
【0037】
例えば図4に示されるようなディフューザ7のテールパイプ12とシェル11の溶接部(熱影響部)28を探傷する際には、溶接部28を挟む形で一方のアーム機構部15と他方のアーム機構部16のそれぞれのアーム21を展開し、各アーム21をジェットポンプ4内面に当接させる。このことによりジェットポンプ内超音波探傷装置30のプローブハウジング25をジェットポンプ4の軸心上に位置させることができる。なお、この際、ジェットポンプ4の軸が完全に鉛直方向になっていなかったとしても、いずれかのアーム機構部15、16のアーム21を駆動制御部30aにより駆動することにより、プローブハウジング25の回転軸がジェットポンプ4の軸に追従させることは可能である。また、各アーム21が当接するジェットポンプ4内面がシェル11のようなテーパーのついた面であっても、その中心を捉えることが可能となる。
【0038】
このようにしてプローブハウジング25の回転軸をジェットポンプ4内面(対象試験部)の軸心に揃えることができる。その後モーター23により、プローブハウジング25を回転させることで、プローブハウジング25内に固定されている水浸式超音波探触子26を、ジェットポンプ4内面との距離を一定に保ちながら円周方向に走査させ、このことによりジェットポンプ4内面の超音波探傷検査を行なうことができる。
【0039】
以上のように本実施の形態によれば、一対のアーム機構部15、16および探傷機構部17をフレキシブルシャフト14で吊り下げることにより、ジェットポンプ内超音波探傷装置30をインレットミキサ6のノズル10部を通過させることができる。これにより、インレットミキサ6を取り外さずに検査を実施することができ、工事期間の短縮につながり経済的効果を得ることができる。
【0040】
なお、あくまでフレキシブルシャフト14は1例であり、屈曲可能な軸であればフレキシブルシャフト14の代わりに同様の効果を有する部材を用いてもよい。
【0041】
また、水浸式超音波探触子26をプローブハウジング25に傾斜機構26aを介して取付けるとともに傾斜機構26aを駆動制御部30aにより制御して、水浸式超音波探触子26をプローブハウジング25に対して任意の傾きに配置してもよい。この場合、ジェットポンプ4内面がテーパーのついた面であっても、対象面に対して水浸式超音波探触子26を平行に保つことができる。これにより、ジェットポンプ4の内面の凹凸、付着物、溶接部の肉盛等の影響を受けることなく、安定した走査精度で検査することができ、作業効率の向上と検査品質の安定を図ることができる。
【0042】
さらにまた、プローブハウジング25に水浸式超音波探触子26の位置決め機構を設けてもよい。すなわち水浸式超音波探触子26、もしくはプローブハウジング25に設けられた別個の距離計測装置26bによって、ジェットポンプ4内面までの距離を計測し、計測結果を駆動制御部30aに送ってもよい。駆動制御部30aはこの計測結果に基づいて一対のアーム機構部15、16を駆動して、水浸式超音波探触子26とジェットポンプ4内面との間の距離を一定に保つことができる。
【0043】
このことにより位置決め精度不良によるノイズ信号を低減し、検査品質を向上させることができる。
【0044】
第2の実施の形態
次に図5により本発明の第2の実施の形態について説明する。図5に示す第2の実施の形態において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を符して詳細な説明は省略する。
【0045】
図5に示す第2の実施の形態において、本発明によるジェットポンプ内超音波探傷装置30を用いて、下部リングもしくはアダプタ13とシュラウドサポートプレート3との溶接部および熱影響部29を探傷する。
【0046】
図5に示すように、ジェットポンプ内超音波探傷装置30は互いに連結された一対のアーム機構部15、16と、一対のアーム機構部15、16の下方に連結された探傷機構部17とを備えている。探傷機構部17はプローブハウジング25と、水浸式超音波探触子26とを有するプローブ機構部24と、プローブ機構部24を回転駆動するモーター23とを有している。なお、一方のアーム機構部15にはフレキシブルシャフト14の一端が接続されている。
【0047】
また一対のアーム機構部15、16の各アーム21の先端に、ジェットポンプ4の軸方向に転がり可能なローラーが取付けられており、またジェットポンプ内超音波探傷装置30全体をジェットポンプ4の軸方向に移動させるための軸方向駆動機構部14aがフレキシブルシャフト14の他端に設置されている。
【0048】
図5において、駆動制御部30aにより軸方向駆動部14aを駆動制御することにより、アーム機構部15、16を開脚させた状態でジェットポンプ内超音波探傷装置30全体をジェットポンプ4の軸方向に移動させることができる。
【0049】
このため、ジェットポンプ4の軸方向の超音波探傷を確実に行なうことができる。この場合、駆動制御部30aによって軸方向駆動部14aとモーター23とを駆動制御する。このことによってプローブハウジング25の円周方向への回転に同調して、一定の速度でジェットポンプ内超音波探傷装置30全体を軸方向に上下駆動することができ、円周方向と軸方向の超音波探傷を同時に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】図1は本発明によるジェットポンプ内超音波探傷装置が設置されるジェットポンプ廻りを示す斜視図。
【図2】図2はジェットポンプの構造を示す斜視図。
【図3】図3は本発明によるジェットポンプ内超音波探傷装置の第1の実施の形態を示す斜視図。
【図4】図4は本発明によるジェットポンプ内超音波探傷装置の作用を示す図。
【図5】図5は本発明によるジェットポンプ内超音波探傷装置の第2の実施の形態を示す図。
【符号の説明】
【0051】
1 原子炉圧力容器
1a 沸騰水型原子炉
2 シュラウド
3 シュラウドサポートプレート
4 ジェットポンプ
5 ライザー管
6 インレットミキサ
7 ディフューザ
8 エルボ
9 トランジションピース
10 ノズル
11 シェル
12 テールパイプ
13 下部リングもしくはアダプタ
14 フレキシブルシャフト
14a 軸方向駆動部
15 アーム機構部
16 アーム機構部
17 探傷機構部
18 エアシリンダー
19 リンク
20 アームベース
21 アーム
22 アームハウジング
23 モーター
24 プローブ機構部
25 プローブハウジング
26 水浸式超音波探触子
26a 傾斜機構
26b 距離計測装置
27 軸受
28 溶接部および熱影響部
29 溶接部および熱影響部
30 ジェットポンプ内超音波探傷装置
30a 駆動制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
沸騰水型原子炉のジェットポンプ内に挿入され、ジェットポンプ内の超音波検査を行うジェットポンプ内超音波探傷装置において、
プローブハウジングと、
このプローブハウジング内に収納され、ジェットポンプ内面を非接触で探傷する水浸式超音波探触子と、
プローブハウジングに連結されるとともに、プローブハウジングと同一軸線上に配置された一対のアーム機構部と、
各アーム機構部を駆動制御する駆動制御部とを備え、
各アーム機構部はジェットポンプ内面に当接する複数のアームを有することを特徴とするジェットポンプ内超音波探傷装置。
【請求項2】
駆動制御部は、一対のアーム機構部を駆動して、プローブハウジングをジェットポンプの軸芯上に配置することを特徴とする請求項1記載のジェットポンプ内超音波探傷装置。
【請求項3】
プローブハウジングに、駆動制御部により駆動制御されプローブハウジングを回転させるための回転駆動部が接続されていることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載のジェットポンプ内超音波探傷装置。
【請求項4】
水浸式超音波探触子は駆動制御部により駆動制御される傾斜機構を介してプローブハウジング内に収納され、水浸式超音波探触子はプローブハウジングに対して任意の傾きに配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のジェットポンプ内超音波探傷装置。
【請求項5】
プローブハウジングに、ジェットポンプ内面との間の距離を測定する距離計測装置が設けられ、
距離計測装置からの信号に基づいて駆動制御部により各アーム機構部を駆動制御して、水浸式超音波探触子とジェットポンプ内面との間の距離を一定に保つことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のジェットポンプ内超音波探傷装置。
【請求項6】
プローブハウジングおよび一対のアーム機構部は、屈折可能なフレキシブルシャフトに接続されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のジェットポンプ内超音波探傷装置。
【請求項7】
各アーム機構部のアーム先端にジェットポンプの軸方向に移動可能な回転体が取付けられ、フレキシブルシャフトにジェットポンプ内面を軸方向に移動可能な軸方向駆動部が連結されていることを特徴とする請求項6記載のジェットポンプ内超音波探傷装置。
【請求項8】
駆動制御部はプローブハウジングの回転駆動部と、フレキシブルシャフトの軸方向駆動部を同調して駆動制御することを特徴とするジェットポンプ内超音波探傷方法。
【請求項9】
請求項1記載のジェットポンプ内超音波探傷装置を用いて、ジェットポンプ内の超音波探傷検査を行なうことを特徴とするジェットポンプ内超音波探傷方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−44015(P2010−44015A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−209753(P2008−209753)
【出願日】平成20年8月18日(2008.8.18)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】