説明

ジカチオン性3,5−ジフェニルイソキサゾールの合成、及び抗原虫活性

【課題】ジカチオン性3,5−ジフェニルイソキサゾールの合成、及び抗原虫活性を提供すること。
【解決手段】新規なジカチオン性3,5−ジフェニルイソキサゾール化合物が説明される。これらの新規な化合物の合成経路が提供される。化合物のいくつかは、ブルーストリパノソーマ、及びプラスモジウムファルシパルムに対してフラミジン(furamidine)に匹敵するインビトロ活性を示した。また、新規な化合物の大部分はフラミジンよりもVERO細胞に対する毒性が少なかった。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)の化合物(ただし、該式(I)の化合物は3,5−ビス(4−アミジノフェニル)イソキサゾールではない。)、又はその医薬として許容し得る塩:
【化1】

(式中、R、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、及びアラルキルオキシルからなる群から選択され;
s、及びtは各々独立に0〜1の整数であって、s、及びtの少なくとも一方は1であり;
y、及びzは各々独立に0〜3の整数であり;
、及びXは各々、下記の群から選択され;
【化2】

式中、各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アシルオキシル、及びアルコキシルからなる群から選択され;
、R、R、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル、及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され;又は、
、及びRは一緒になってC〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し;又は、
、及びRは一緒になって、下記のものである:
【化3】

(式中、uは1〜4の整数であり;RはH、又はCONHRNR1011(Rはアルキルであり;R10、及びR11は各々独立にH、及びアルキルからなる群から選択される。)である。)。)。
【請求項2】
s、t、y、及びzが、各々1であり;
が環Aのp炭素に結合しており;
が環Bのp炭素に結合しており;
が環Aのo炭素に結合しており;
が環Bのo炭素に結合しており;かつ
前記式(I)の化合物が下記構造を有する、請求項1記載の化合物(ただし、下記式(Ia)の化合物は3,5−ビス(4−アミジノフェニル)イソキサゾールではない。)、又はその医薬として許容し得る塩:
【化4】

(式中、R、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、及びアラルキルオキシルからなる群から選択され;
、及びXは各々、下記のものであり:
【化5】

式中、各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アシルオキシル、及びアルコキシルからなる群から選択され;
、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル、及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され;又は、
、及びRは一緒になってC〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し;又は、
、及びRは一緒になって、下記のものを表す:
【化6】

(式中、uは1〜4の整数であり;RはH、又はCONHRNR1011(Rはアルキルであり;R10、及びR11は、各々独立に、H、及びアルキルからなる群から選択される。)である。)。)。
【請求項3】
前記式(I)の化合物が下記の群から選ばれる、請求項2記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩:
3,5−ビス[4−(N−イソプロピル)アミジノフェニル]イソオキサゾール;
3,5−ビス[4−(2−イミダゾリニル)フェニル]イソオキサゾール;
5−(4−アミジノ−2−ニトロフェニル)−3−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
5−(4−アミジノ−2−クロロフェニル)−3−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
5−(4−アミジノ−2−メトキシフェニル)−3−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(4−アミジノ−2−ニトロフェニル)−5−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(4−アミジノ−2−クロロフェニル)−5−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(4−アミジノ−2−メトキシフェニル)−5−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3,5−ビス(4−アミジノ−2−メトキシフェニル)イソオキサゾール;
3,5−ビス[4−(N−ヒドロキシ)アミジノ−2−メトキシフェニル]イソオキサゾール、及び
3,5−ビス[4−(N−アセトキシ)アミジノ−2−メトキシフェニル]イソオキサゾールである。
【請求項4】
s、t、y、及びzが、各々1であり;
が環Aのp炭素に結合しており;
が環Bのm炭素に結合しており;
が環Aのo炭素に結合しており;
が環Bのo炭素に結合しており;かつ
前記式(I)の化合物が下記構造を有する、請求項1記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩:
【化7】

(式中、R、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、及びアラルキルオキシルからなる群から選択され;
、及びXは各々、下記のものであり:
【化8】

式中、各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アシルオキシル、及びアルコキシルからなる群から選択され;
、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル、及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され;又は
、及びRは一緒になってC〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、もしくはC〜C10アルキレンを表し;又は、
、及びRは一緒になって、下記のものである:
【化9】

(式中、uは1〜4の整数であり;RはH、又はCONHRNR1011(Rはアルキルであり;R10、及びR11は、各々独立に、H、及びアルキルからなる群から選択される。)である。)。)。
【請求項5】
前記式(I)の化合物が下記の群から選ばれる、請求項4記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩:
3−(3−アミジノフェニル)−5−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−[3−(N−イソプロピル)アミジノフェニル]−5−[4−(N−イソプロピル)アミジノフェニル]−イソオキサゾール;
3−[3−(2−イミダゾリニル)フェニル]−5−[4−(2−イミダゾリニル)フェニル]イソオキサゾール;
5−(4−アミジノ−2−ニトロフェニル)−3−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
5−(4−アミジノ−2−クロロフェニル)−3−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
5−(4−アミジノ−2−メトキシフェニル)−3−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(5−アミジノ−2−ニトロフェニル)−5−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(5−アミジノ−2−クロロフェニル)−5−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;及び
3−(5−アミジノ−2−メトキシフェニル)−5−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾールである。
【請求項6】
s、t、y、及びzが、各々1であり;
が環Aのm炭素に結合しており;
が環Bのp炭素に結合しており;
が環Aのo炭素に結合しており;
が環Bのo炭素に結合しており;かつ
前記式(I)の化合物が下記構造を有する、請求項1記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩:
【化10】

(式中、R、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、及びアラルキルオキシルからなる群から選択され;
、及びXは各々、下記のものであり:
【化11】

式中、各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アシルオキシル、及びアルコキシルからなる群から選択され;
、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル、及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され;又は、
、及びRは一緒になってC〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し;又は、
、及びRは一緒になって下記のものである:
【化12】

(式中、uは1〜4の整数であり;RはH、又はCONHRNR1011(Rはアルキルであり;R10、及びR11は、各々独立に、H、及びアルキルからなる群から選択される。)である。)。)。
【請求項7】
前記式(I)の化合物が、下記の群から選ばれる、請求項6記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩:
3−(4−アミジノフェニル)−5−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−[4−(N−イソプロピル)アミジノフェニル]−5−[3−(N−イソプロピル)アミジノフェニル]−イソオキサゾール;
3−[4−(2−イミダゾリニル)フェニル]−5−[3−(2−イミダゾリニル)フェニル]イソオキサゾール;
5−(5−アミジノ−2−クロロフェニル)−3−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
5−(5−アミジノ−2−メトキシフェニル)−3−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(4−アミジノ−2−ニトロフェニル)−5−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(4−アミジノ−2−クロロフェニル)−5−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(4−アミジノ−2−メトキシフェニル)−5−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
5−(5−アミジノ−2−メトキシフェニル)−3−(4−アミジノ−2−ニトロフェニル)−イソオキサゾール;及び
3−(4−アミジノ−2−メトキシフェニル)−5−(5−アミジノ−2−メトキシフェニル)−イソオキサゾールである。
【請求項8】
s、t、y、及びzが、各々1であり;
が環Aのm炭素に結合しており;
が環Bのm炭素に結合しており;
が環Aのo炭素に結合しており;
が環Bのo炭素に結合しており;かつ
前記式(I)の化合物が下記構造を有する、請求項1記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩:
【化13】

(式中、R、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、及びアラルキルオキシルからなる群から選択され;
、及びXは各々、下記のものであり:
【化14】

式中、各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アシルオキシル、及びアルコキシルからなる群から選択され;
、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル、及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され;又は、
、及びRは一緒になってC〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し;又は、
、及びRは一緒になって、下記のものである:
【化15】

(式中、uは1〜4の整数であり;RはH、又はCONHRNR1011(Rはアルキルであり;R10、及びR11は、各々独立に、H、及びアルキルからなる群から選択される。)である。)。)。
【請求項9】
前記式(I)の化合物が、下記の群から選択される、請求項8記載の化合物、又はその医薬として許容し得る:
3,5−ビス(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3,5−ビス[3−(N−イソプロピル)アミジノフェニル]イソオキサゾール;
3,5−ビス[3−(2−イミダゾリニル)フェニル]イソオキサゾール;
5−(5−アミジノ−2−ニトロフェニル)−3−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
5−(5−アミジノ−2−クロロフェニル)−3−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
5−(5−アミジノ−2−メトキシフェニル)−3−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(5−アミジノ−2−ニトロフェニル)−5−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(5−アミジノ−2−クロロフェニル)−5−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(5−アミジノ−2−メトキシフェニル)−5−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3,5−ビス(5−アミジノ−2−メトキシフェニル)イソオキサゾール;
3,5−ビス[5−(N−イソプロピル)アミジノ−2−メトキシフェニル]イソオキサゾール;及び
3,5−ビス[5−(2−イミダゾリニル)−2−メトキシフェニル]イソオキサゾールである。
【請求項10】
前記式(I)の化合物が、5−(4−アミジノフェニル)−3−フェニルイソキサゾール、及び3−(4−アミジノフェニル)−5−フェニルイソキサゾールからなる群から選択され、又はその医薬として許容し得る塩である、請求項1記載の化合物。
【請求項11】
前記医薬として許容し得る塩が塩酸塩を含む、請求項1記載の化合物。
【請求項12】
(a)請求項1記載の化合物、及び(b)医薬として許容し得る担体とを含む、医薬製剤。
【請求項13】
治療を必要とする対象の細菌感染の治療方法であって、有効量の下記式(I)の化合物(ただし、該式(I)の化合物は3,5−ビス(4−アミジノフェニル)イソキサゾールではない。)、又はその医薬として許容し得る塩を、該対象に投与することを含む、前記方法:
【化16】

(式中、R、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、及びアラルキルオキシルからなる群から選択され;
s、及びtは各々独立に0〜1の整数であって、s、及びtの少なくとも一方は1であり;
y、及びzは各々独立に0〜3の整数であり;
、及びXは各々、下記のものからなる群から選択され:
【化17】

式中、各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アシルオキシル、及びアルコキシルからなる群から選択され;
、R、R、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル、及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され;又は、
、及びRは一緒になってC〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し;又は、
、及びRは一緒になって下記のものである:
【化18】

(式中、uは1〜4の整数であり;RはH、又はCONHRNR1011(Rはアルキルであり;R10、及びR11は各々独立にH、及びアルキルからなる群から選択される。)である。)。)。
【請求項14】
s、t、y、及びzが、各々1であり;
が環Aのp炭素に結合しており;
が環Bのp炭素に結合しており;
が環Aのo炭素に結合しており;
が環Bのo炭素に結合しており;かつ
前記式(I)の化合物が下記構造を有する化合物(ただし、該式(I)の化合物は3,5−ビス(4−アミジノフェニル)イソキサゾールではない。)、又はその医薬として許容し得る塩である、請求項13記載の方法:
【化19】

(式中、R、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、及びアラルキルオキシルからなる群から選択され;
、及びXは各々、下記のものであり:
【化20】

式中、各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アシルオキシル、及びアルコキシルからなる群から選択され;
、及びRは各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル、及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され;又は、
、及びRは一緒になってC〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し;又は、
、及びRは一緒になって、下記のものである:
【化21】

(式中、uは1〜4の整数であり;RはH、又はCONHRNR1011(Rはアルキルであり;R10、及びR11は、各々独立に、H、及びアルキルからなる群から選択される。)である。)。)。
【請求項15】
前記式(I)の化合物が、下記の群から選択される化合物、又はその医薬として許容し得る塩である、請求項14記載の方法:
3,5−ビス[4−(N−イソプロピル)アミジノフェニル]イソオキサゾール;
3,5−ビス[4−(2−イミダゾリニル)フェニル]イソオキサゾール;
5−(4−アミジノ−2−ニトロフェニル)−3−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
5−(4−アミジノ−2−クロロフェニル)−3−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
5−(4−アミジノ−2−メトキシフェニル)−3−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(4−アミジノ−2−ニトロフェニル)−5−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(4−アミジノ−2−クロロフェニル)−5−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(4−アミジノ−2−メトキシフェニル)−5−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3,5−ビス(4−アミジノ−2−メトキシフェニル)イソオキサゾール;
3,5−ビス[4−(N−ヒドロキシ)アミジノ−2−メトキシフェニル]イソオキサゾール;及び
3,5−ビス[4−(N−アセトキシ)アミジノ−2−メトキシフェニル]イソオキサゾールである。
【請求項16】
s、t、y、及びzが、各々1であり;
が環Aのp炭素に結合しており;
が環Bのm炭素に結合しており;
が環Aのo炭素に結合しており;
が環Bのo炭素に結合しており;かつ
前記式(I)の化合物が下記構造を有する化合物、又はその医薬として許容し得る塩である、請求項13記載の方法:
【化22】

(式中、R、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、及びアラルキルオキシルからなる群から選択され;
、及びXは各々、下記のものであり:
【化23】

式中、各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アシルオキシル、及びアルコキシルからなる群から選択され;
、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル、及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され;又は、
、及びRは一緒になってC〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、もしくはC〜C10アルキレンを表し;又は、
、及びRは一緒になって下記のものである:
【化24】

(式中、uは1〜4の整数であり;RはH、又はCONHRNR1011(Rはアルキルであり;R10、及びR11は、各々独立に、H、及びアルキルからなる群から選択される。)である。)。)。
【請求項17】
前記式(I)の化合物が、下記の群から選ばれる化合物、又はその医薬として許容し得る塩である、請求項13記載の方法:
3−(3−アミジノフェニル)−5−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−[3−(N−イソプロピル)アミジノフェニル]−5−[4−(N−イソプロピル)アミジノフェニル]−イソオキサゾール;
3−[3−(2−イミダゾリニル)フェニル]−5−[4−(2−イミダゾリニル)フェニル]イソオキサゾール;
5−(4−アミジノ−2−ニトロフェニル)−3−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
5−(4−アミジノ−2−クロロフェニル)−3−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
5−(4−アミジノ−2−メトキシフェニル)−3−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(5−アミジノ−2−ニトロフェニル)−5−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(5−アミジノ−2−クロロフェニル)−5−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;及び
3−(5−アミジノ−2−メトキシフェニル)−5−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾールである。
【請求項18】
s、t、y、及びzが、各々1であり;
が環Aのm炭素に結合しており;
が環Bのp炭素に結合しており;
が環Aのo炭素に結合しており;
が環Bのo炭素に結合しており;かつ
前記式(I)の化合物は下記構造を有する化合物、又はその医薬として許容し得る塩である、請求項13記載の方法:
【化25】

(式中、R、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、及びアラルキルオキシルからなる群から選択され;
、及びXは各々、下記のものであり:
【化26】

であり;
式中、各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アシルオキシル、及びアルコキシルからなる群から選択され、;
、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル、及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され;又は、
、及びRは一緒になってC〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し;又は、
、及びRは一緒になって、下記のものである:
【化27】

(式中、uは1〜4の整数であり;RはH、又はCONHRNR1011(Rはアルキルであり;R10、及びR11は、各々独立に、H、及びアルキルからなる群から選択される。)である。)。)。
【請求項19】
前記式(I)の化合物が、下記の群から選ばれる化合物、又はその医薬として許容し得る塩である、請求項18記載の方法:
3−(4−アミジノフェニル)−5−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−[4−(N−イソプロピル)アミジノフェニル]−5−[3−(N−イソプロピル)アミジノフェニル]−イソオキサゾール;
3−[4−(2−イミダゾリニル)フェニル]−5−[3−(2−イミダゾリニル)フェニル]イソオキサゾール;
5−(5−アミジノ−2−クロロフェニル)−3−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
5−(5−アミジノ−2−メトキシフェニル)−3−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(4−アミジノ−2−ニトロフェニル)−5−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(4−アミジノ−2−クロロフェニル)−5−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(4−アミジノ−2−メトキシフェニル)−5−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
5−(5−アミジノ−2−メトキシフェニル)−3−(4−アミジノ−2−ニトロフェニル)−イソオキサゾール;及び
3−(4−アミジノ−2−メトキシフェニル)−5−(5−アミジノ−2−メトキシフェニル)−イソオキサゾールである。
【請求項20】
s、t、y、及びzが、各々1であり;
が環Aのm炭素に結合しており;
が環Bのm炭素に結合しており;
が環Aのo炭素に結合しており;
が環Bのo炭素に結合しており;かつ
前記式(I)の化合物が下記構造を有する化合物、又はその医薬として許容し得る塩である、請求項13記載の方法:
【化28】

(式中、R、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、及びアラルキルオキシルからなる群から選択され;
、及びXは各々、下記のものであり:
【化29】

式中、各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アシルオキシル、及びアルコキシルからなる群から選択され;
、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル、及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され;又は、
、及びRは一緒になってC〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し;又は、
、及びRは一緒になって、下記のものである:
【化30】

(式中、uは1〜4の整数であり;RはH、又はCONHRNR1011(Rはアルキルであり;R10、及びR11は、各々独立に、H、及びアルキルからなる群から選択される。)である。)。)。
【請求項21】
前記式(I)の化合物が、下記の群から選ばれる化合物、又はその医薬として許容し得る塩である、請求項20記載の方法:
3,5−ビス(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3,5−ビス[3−(N−イソプロピル)アミジノフェニル]イソオキサゾール;
3,5−ビス[3−(2−イミダゾリニル)フェニル]イソオキサゾール;
5−(5−アミジノ−2−ニトロフェニル)−3−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
5−(5−アミジノ−2−クロロフェニル)−3−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
5−(5−アミジノ−2−メトキシフェニル)−3−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(5−アミジノ−2−ニトロフェニル)−5−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(5−アミジノ−2−クロロフェニル)−5−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3−(5−アミジノ−2−メトキシフェニル)−5−(3−アミジノフェニル)イソオキサゾール;
3,5−ビス(5−アミジノ−2−メトキシフェニル)イソオキサゾール;
3,5−ビス[5−(N−イソプロピル)アミジノ−2−メトキシフェニル]イソオキサゾール;及び
3,5−ビス[5−(2−イミダゾリニル)−2−メトキシフェニル]イソオキサゾールである。
【請求項22】
前記式(I)の化合物が、5−(4−アミジノフェニル)−3−フェニルイソキサゾール、及び3−(4−アミジノフェニル)−5−フェニルイソキサゾールからなる群から選択され、又はその医薬として許容し得る塩である、請求項13に記載の方法。
【請求項23】
前記式(I)の化合物が、医薬として許容し得る塩の形態で投与される、請求項13記載の方法。
【請求項24】
前記医薬として許容し得る塩が、塩酸塩を含む、請求項23記載の方法。
【請求項25】
前記細菌感染が、トリパノソーマ種感染、及びプラスモジウムファルシパルム感染からなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項26】
前記トリパノソーマ種が、ローデシアトリパノソーマ、ガンビアトリパノソーマ、ブルーストリパノソーマ、クルーズトリパノソーマからなる群から選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記式(I)の化合物が:
(a)感染のリスクのある対象での細菌感染;
(b)細菌感染の再発;及び
(c)その組合せの1つの発生を予防し、又は低減するために予防的に投与される、請求項13記載の方法。
【請求項28】
式(I)の化合物、又はその医薬として許容し得る塩の製造方法であって:
【化31】

(式中、R、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、及びアラルキルオキシルからなる群から選択され;
s、及びtは各々独立に0〜1の整数であって、s、及びtの少なくとも一方は1であり;
y、及びzは各々独立に0〜3の整数であり;
、及びXは各々、下記のものからなる群から選ばれた:
【化32】

式中、各Rは独立に、H、ヒドロキシル、アシルオキシル、及びアルコキシルからなる群から選択され;
、R、R、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル、及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され;又は、
、及びRは一緒になってC〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し;又は、
、及びRは一緒になって、下記のものであり:
【化33】

(式中、uは1〜4の整数であり;RはH、又はCONHRNR1011(Rはアルキルであり;R10、及びR11は、各々独立に、H、及びアルキルからなる群から選択される。)である。)。):
該方法が:
(a)第1の極性溶媒中でアリールアルデヒドとアリールケトンを縮合して、カルコンを形成すること;
(b)該カルコンをハロゲンに接触させて、ジハロ−カルコンを形成すること;
(c)第1のプロトン性溶媒中でジ該ハロカルコンを塩酸ヒドロキシルアミン、及び塩基に接触させて、ジアリールイソキサゾールを形成すること;及び
(d)該ジアリールイソキサゾールを強酸、及びアルコールに一定期間接触させ、続いてアミン、及びアルコールに接触させて、ジアミジンである式(I)の化合物を形成することを含む、前記方法。
【請求項29】
前記アリールアルデヒドが、3−ブロモベンズアルデヒド、4−ブロモベンズアルデヒド、3−シアノベンズアルデヒド、及び4−シアノベンゼンアルデヒドからなる群から選択される、請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記アリールケトンが、3'−ブロモアセトフェノン、4'−ブロモアセトフェノン、3'−シアノアセトフェノン、及び4'−シアノアセトフェノンからなる群から選択される、請求項28記載の方法。
【請求項31】
前記アミンが、アンモニア、水酸化アンモニウム、イソプロピルアミン、及びエチレンジアミンからなる群から選択される、請求項28記載の方法。
【請求項32】
前記ハロゲンが臭素である、請求項28記載の方法。
【請求項33】
(a)第2の非プロトン性溶媒中で、ジアリールイソキサゾールを:
(i)シアン化第一銅に接触させて、ジシアン化物を形成すること;
(ii)シアン化亜鉛、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムに接触させて、ジシアン化物を形成すること;及び
(iii)アルキルリチウム、続いてシアン化トシルに接触させて、ジシアン化物を形成すること;の1つを行うこと:並びに
(b)ジシアン化物を強酸、及びアルコール、続いてアミン、及びアルコールに接触させて、ジアミジンである式(I)の化合物を形成することを含む、請求項28記載の方法。
【請求項34】
前記強酸が塩酸を含む、請求項28、又は33記載の方法。
【請求項35】
式(I)の化合物、又はその医薬として許容し得る塩の製造方法であって:
【化34】

(式中、R、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ハロ、ニトロ、ヒドロキシル、アルコキシル、アリールオキシル、及びアラルキルオキシルからなる群から選択され;
s、及びtは各々独立に0〜1の整数であって、s、及びtの少なくとも一方は1であり;
y、及びzは各々独立に0〜3の整数であり;
、及びXは各々、下記のものからなる群から選択され:
【化35】

式中、各Rは、独立に、H、ヒドロキシル、アシルオキシル、及びアルコキシルからなる群から選択され;
、R、R、及びRは、各々独立に、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アミノアルキル、アシルオキシル、アルキルアミノアルキル、及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され;又は、
、及びRは一緒になってC〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシアルキル、又はC〜C10アルキレンを表し;又は、
、及びRは一緒になって、下記のものであり:
【化36】

(式中、uは1〜4の整数であり;RはH、又はCONHRNR1011(Rはアルキルであり;R10、及びR11は独立にH、及びアルキルからなる群から選択される。)である。)。):
該方法が:
(a)第1の非プロトン性溶媒中で、ビス(トリブチルスズ)オキシドとトリエチルアミンのいずれか一方の存在下で、フェニルアセチレンとベンズアルデヒドクロロオキシムを接触させて、ジフェニルイソキサゾールを形成すること;
(b)該ジフェニルイソキサゾールを;
(i)強酸、及びアルコールに一定期間接触させ、続いてアミン、及びアルコールに一定期間接触させて、ジアミジンである式(I)の化合物を形成すること;
(ii)塩酸ヒドロキシルアミン、及び塩基に接触させて、ジアミドオキシムである式(I)の化合物を形成すること;
(iii)第2の非プロトン性溶媒中でシアン化第一銅に接触させてジシアン化物を形成し、続いて強酸、及びアルコールに一定期間接触させ、続いてアミン、及びアルコールに一定期間接触させて、ジアミジンである式(I)の化合物を形成すること;
(iv)第2の非プロトン性溶媒中で、シアン化亜鉛、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウムに接触させてジシアン化物を形成し、続いて強酸、及びアルコールに一定期間接触させ、続いてアミン、及びアルコールに一定期間接触させて、ジアミジンである式(I)の化合物を形成すること;又は
(v)アルキルリチウムに接触させ、続いて第2の非プロトン性溶媒中でシアン化トシルに接触させてジシアン化物を形成し、続いて強酸、及びアルコールに一定期間接触させ、続いてアミン、及びアルコールに一定時間接触させて、ジアミジンである式(I)の化合物を形成すること;の1つを含む、前記方法。
【請求項36】
(a)前記ジアミドキシムを無水酢酸、及び酢酸に接触させて、ジ−N−アセトキシアミジンである式(I)の化合物を形成すること;
(b)前記ジ−N−アセトキシアミジンを10%炭素担持パラジウム、酢酸、及びアルコールに接触させ、ジアミジンである式(I)の化合物を形成すること;とを含む、請求項35記載の方法。
【請求項37】
前記フェニルアセチレンが、3−エチニルベンゾニトリル、及び4−エチニルベンゾニトリルからなる群から選択される、請求項35記載の方法。
【請求項38】
前記アミンが、アンモニア、イソプロピルアミン、及びエチレンジアミンからなる群から選択される、請求項35記載の方法。
【請求項39】
前記強酸が塩酸を含む、請求項35記載の方法。

【公開番号】特開2006−312631(P2006−312631A)
【公開日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−128086(P2006−128086)
【出願日】平成18年5月2日(2006.5.2)
【出願人】(501345323)ザ ユニバーシティ オブ ノース カロライナ アット チャペル ヒル (52)
【氏名又は名称原語表記】THE UNIVERSITY OF NORTH CAROLINA AT CHAPEL HILL
【住所又は居所原語表記】308 Bynum Hall,Campus Box 4105,Chapel Hill,North Carolina 27599−4105, United States of America
【Fターム(参考)】