スイッチの操作子
【課題】スイッチの操作内容が第１の色彩及び第２の色彩で示される表示部を備えたものにおいて、この表示部に光を照射しても見栄えを良好にする。
【解決手段】スイッチの操作子１の表示部が赤色系の第１の色彩及び白色系の第２の色彩で示されるハザードマーク２において、第１の色彩をなす赤色系に色付けされ、内方からの光を外方に透過する透過性を有する第１の色彩層５におけるハザードマーク２の三角形形象部２ａｒ，２ｃｒ，２ｅｒに対応する領域以外の領域に、遮光性を有する遮光層６を形成する。この遮光層６上におけるハザードマーク２の三角形形象部２ｂｗ，２ｄｗに対応する領域に、第２の色彩をなす白色系に色付けされた第２の色彩層７を形成する。
【解決手段】スイッチの操作子１の表示部が赤色系の第１の色彩及び白色系の第２の色彩で示されるハザードマーク２において、第１の色彩をなす赤色系に色付けされ、内方からの光を外方に透過する透過性を有する第１の色彩層５におけるハザードマーク２の三角形形象部２ａｒ，２ｃｒ，２ｅｒに対応する領域以外の領域に、遮光性を有する遮光層６を形成する。この遮光層６上におけるハザードマーク２の三角形形象部２ｂｗ，２ｄｗに対応する領域に、第２の色彩をなす白色系に色付けされた第２の色彩層７を形成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、スイッチの操作内容を示す表示部が光源により照明される構成のスイッチの操作子に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来より、自動車の車内に設けられているスイッチの操作子の表面には、操作内容を示す表示部が付されている。例えば、ハザード用のスイッチの操作子の表面には、いわゆるハザードマークが印刷されている。又、近年、操作子の表示部を透過性を有する材料で構成すると共に、この操作子の内方に光源を配設したスイッチが普及しつつある。この種のスイッチは、例えば夜間に光源を点灯させることにより、操作子の表示部が照明される構成であり、これにより、表示部の視認性、見栄えの向上が図られている。又、表示部は、２種類の色彩を組合せてなるものもある。
【０００３】
図９は、この光源を備えたハザード用のスイッチの操作子１０１の構成を概略的に示した断面図であり、図１０は、このスイッチの操作子１０１の平面図である。
操作子１０１の表面には、図１０に示すように、スイッチの操作内容を示す表示部としてハザードマーク１０２が設けられている。このハザードマーク１０２は、図形中心が同一で相似に広がる複数、例えば５つの三角形形象部１０２ａｒ，１０２ｂｗ，１０２ｃｒ，１０２ｄｗ，１０２ｅｒから構成され、これらの三角形形象部のうちの最外部に位置する三角形形象部１０２ａｒが赤色系で表示され、その内側に位置する残りの三角形形象部１０２ｂｗ，１０２ｃｒ，１０２ｄｗ，１０２ｅｒが白色系と赤色系とで交互に配色されてハザードマーク１０２が形成されている。
【０００４】
スイッチの操作子１０１は、図９に示すように、光源１０３を覆うようにして第１の色彩層１０４が配置されている。第１の色彩層１０４は、光源１０３の光を外方に透過する透過性を有すると共に第１の色彩の赤色系の樹脂からなる成型品であり、下方が開放した箱状をなしている。そして、このスイッチの操作子１０１の箱状の内方に、上述した光源１０３が配設されている。
【０００５】
第１の色彩層１０４上におけるハザードマーク１０２以外の領域には、遮光性を有する遮光層１０５が形成されている。遮光層１０５は、この場合、第１の色彩層１０４上を黒色の塗料で塗装して形成された層である。
第１の色彩層１０４上におけるハザードマーク１０２の白色系の三角形形象部１０２ｂｗ，１０２ｄｗに対応する領域には、白色系の第２の色彩層１０６が形成されている。第２の色彩層１０６は、例えば、３次曲面への印刷に優れるタンポ印刷により形成されている。この場合の第２の色彩層１０６は、遮光性を向上させるために同じ所に２回タンポ印刷を行って形成されており、２層構造となっている。
【０００６】
この構成により、光源１０３を点灯させると、その光が三角形形象部１０２ａｒ，１０２ｃｒ，１０２ｅｒを透過する。このとき、使用者は、光を通して明色された三角形形象部１０２ａｒ，１０２ｃｒ，１０２ｅｒと三角形形象部１０２ｂｗ，１０２ｄｗとでハザードマーク１０２を視認することができる。
【０００７】
又、光源を備えたスイッチの操作子における遮光層の遮光性を向上させたものとして、特許文献１に示すものがある。この文献には、遮光層（表面塗装膜）の遮光性を補うために、第１の色彩層（成形体）の光透過部以外を遮光性の高い無電解めっき層で覆う構成が開示されている。尚、この文献では、第２の色彩層を有する構成については開示も示唆もされていない。
【特許文献１】特開平５−１５５１２７号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
光源を備えたスイッチの操作子であってスイッチの操作内容が２種類の色彩で示される表示部を具備したスイッチの操作子の場合、即ち、上述した第１の色彩を施した三角形形象部１０２ａｒ，１０２ｃｒ，１０２ｅｒ及び第２の色彩を施した三角形形象部１０２ｂｗ，１０２ｄｗで示される表示部（ハザードマーク１０２）を具備したスイッチの操作子１０１においては、三角形形象部１０２ｂｗ，１０２ｄｗの厚さが薄いと、光源１０３を点灯したときに、第１の色彩層１０４の赤色系の色が透けて見えてしまい、ハザードマーク１０２の色彩の濃淡の区別が不明確となり、ハザードマーク１０２がぼやけ、ハザードマーク１０２の見栄えが損なわれてしまうことがある。
【０００９】
一方、第２の色彩層１０６の遮光性を向上させるために、同じ所にタンポ印刷を複数回、例えば３回以上印刷して、第２の色彩層１０６の厚さを厚くすることが考えられる。しかしながら、タンポ印刷を同じ所に繰返し行うほどハザードマーク１０２の輪郭がぼやけてしまい、光源１０３を点灯していないときのハザードマーク１０２の見栄えが損なわれてしまうことがある。
【００１０】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スイッチの操作内容が第１の色彩及び第２の色彩で示される表示部を具備したものにおいて、この表示部に光を照射しても見栄えを良好にすることができるスイッチの操作子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
請求項１記載のスイッチの操作子は、スイッチの操作内容が第１の色彩及び第２の色彩で示される表示部を具備したものであって、前記第１の色彩に色付けされていると共に内方からの光を外方に透過する透過性を有する第１の色彩層と、前記第１の色彩層上における前記表示部の前記第１の色彩部分に対応する領域以外の領域に形成され、遮光性を有する遮光層と、前記遮光層上における前記表示部の前記第２の色彩部分に対応する領域に形成され、前記第２の色彩に色付けされた第２の色彩層とを備え、前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されていないときには、前記第１の色彩層と、前記第２の色彩層とから昼間用表示部が形成され、前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されているときには、前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されていないときよりも明色になった前記第１の色彩層と、前記遮光層により遮光されて暗色になった前記第２の色彩層とから夜間用表示部が形成されることを特徴としている。
【００１２】
請求項２記載のスイッチの操作子は、第２の色彩層が遮光層上にタンポ印刷により形成されていることを特徴としている。
【００１３】
請求項３記載のスイッチの操作子は、図形中心が同一で相似に広がる複数の三角形形象部が示され、この複数の三角形形象部のうちの最外部に位置する三角形形象部が赤色系で表示され、その内側に位置する残りの三角形形象部が白色系と赤色系とで交互に配色されたハザードマークの表示部を具備したものであって、前記赤色系に色付けされていると共に内方からの光を外方に透過する透過性を有する第１の色彩層と、前記第１の色彩層上における前記表示部の前記赤色系の部分に対応する領域以外の領域に形成され、遮光性を有する遮光層と、前記遮光層上における前記表示部の前記白色系の部分に対応する領域に形成され、前記白色系に色付けされた第２の色彩層とを備え、前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されていないときには、前記第１の色彩層と、前記第２の色彩層とから昼間用表示部が形成され、前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されているときには、前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されていないときよりも明色になった前記第１の色彩層と、前記遮光層により遮光されて暗色になった前記第２の色彩層とから夜間用表示部が形成されることを特徴としている。
【発明の効果】
【００１４】
請求項１記載のスイッチの操作子によれば、遮光層上に第２の色彩層が形成されているので、第２の色彩層の下方の領域においては第１の色彩層の内方からの光が遮光層で遮られ、第２の色彩層部分で第１の色彩層が透けて見えてしまうことを防止することができる。そして、第１の色彩層の内方から光が照射されているときには、第１の色彩層の内方から光が照射されていないときよりも明色になった第１の色彩層と、遮光層による確実な遮光により暗色になった第２の色彩層との明確な対比により夜間用表示部を明確に視認することができるようになり、表示部の見栄えを良好にすることができる。
【００１５】
請求項２記載のスイッチの操作子によれば、第２の色彩層が遮光層上にタンポ印刷により形成されているので、遮光層の表面に凹凸が形成されていても印刷をすることができる。
【００１６】
請求項３記載のスイッチの操作子によれば、表示部が白色系と赤色系とで交互に配色されたハザードマークであっても、遮光層上に第２の色彩層が形成される構成であるので、第２の色彩層の下方の領域においては第１の色彩層の内方からの光が遮光層で遮られ、第２の色彩層部分で第１の色彩層の赤色系の色彩が透けて見えてしまうことを防止することができる。そして、第１の色彩層の内方から光が照射されているときには、第１の色彩層の内方から光が照射されていないときよりも明色になった赤色系の第１の色彩層と、遮光層による確実な遮光により暗色になった白色系の第２の色彩層との対比により夜間用のハザードマークを明確に視認することができるようになり、ハザードマークの見栄えを良好にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１７】
以下、本発明を自動車に用いられるスイッチの操作子、例えばハザード用のスイッチの操作子に適用した一実施形態について、図１〜図８を参照しながら説明する。
図１及び図２に示すスイッチの操作子１の表面には、図２に示すように、スイッチの操作内容を示す表示部としてハザードマーク２が設けられている。このハザードマーク２は、図形中心が同一で相似に広がる複数、例えば５つの三角形形象部２ａｒ，２ｂｗ，２ｃｒ，２ｄｗ，２ｅｒから構成され、これらの三角形形象部２ａｒ，２ｂｗ，２ｃｒ，２ｄｗ，２ｅｒのうちの最外部に位置する三角形形象部２ａｒが赤色系で表示され、その内側に位置する残りの三角形形象部２ｂｗ，２ｃｒ，２ｄｗ，２ｅｒが白色系と赤色系とで交互に配色されてハザードマーク２が形成されている。尚、本実施形態では、三角形形象部２ａｒ，２ｃｒ，２ｅｒが第１の色彩部分に相当し、三角形形象部２ｂｗ，２ｄｗが第２の色彩部分に相当する。
【００１８】
スイッチの操作子１は、図１に示すように、光源３を覆うようにしてベース層４が配置されている。ベース層４は、光源３の光を外方に透過する透過性を有する透明な樹脂からなる成型品であり、下方が開放した箱状をなしている。そして、このベース層４の内方には、上述した光源３が配設されている。
【００１９】
ベース層４の外側の表面には、第１の色彩をなす赤色系に色付けされた第１の色彩層５が形成されている。この第１の色彩層５は、ベース層４の内方に配設された光源３の光を外方に透過する透過性を有すると共に赤色系の色彩をなす塗料をベース層４の表面に塗装して形成された層である。
【００２０】
第１の色彩層５上におけるハザードマーク２の三角形形象部２ａｒ，２ｃｒ，２ｅｒに対応する領域以外の領域には、遮光性を有する遮光層６が形成されている。遮光層６は、この場合、第１の色彩層５上を黒色の塗料で塗装して形成された層である。この遮光層６は、例えば、第１の色彩層５上の外側全面に上記の塗料を塗装して黒色の層を形成した後に、ハザードマーク２の三角形形象部２ａｒ，２ｃｒ，２ｅｒに対応する領域をレーザーにより切り取って形成されている。
【００２１】
遮光層６上におけるハザードマーク２の白色の三角形形象部２ｂｗ，２ｄｗに対応する領域には、白色系に色付けされた第２の色彩層７が形成されている。第２の色彩層７は、この場合、３次曲面への印刷に優れるタンポ印刷により形成されている。
【００２２】
次に、第２の色彩層７の形成手順について図３〜図８を参照して説明する。
第２の色彩層７の成形に用いられるタンポ印刷は、図３に示す凹版１１上の凹部１１ａに印刷したい塗料１２を供給し、この塗料１２をいったん柔らかい半球状のシリコーンラバー製の転写体１３に転写させ、次にこの転写体１３を被印刷物１４の所定の位置に押し付けて、転写体１３上の塗料１２を被印刷物１４に転写させる方法である。
【００２３】
具体的には、まず、ハザードマーク２の三角形形象部２ｂｗ，２ｄｗに相当する領域が凹んだ凹部１１ａを有する凹版１１を用い、この凹部１１ａに第２の色彩層７を形成するための白色系の塗料１２を供給する。
次に、図４に示すように、転写体１３を凹版１１に押し付ける。そして、図５に示すように、転写体１３を凹版１１から離すと、塗料１２がハザードマーク２の三角形形象部２ｂｗ，２ｄｗに相当する形状で転写された転写体１３が得られる。
【００２４】
次に、図６に示すように、この転写体１３の下方に被印刷物１４を用意する。この被印刷物１４は、ベース層４上に第１の色彩層５が形成され、第１の色彩層５上に遮光層６が形成され、更に、遮光層６においてハザードマーク２の三角形形象部２ａｒ，２ｃｒ，２ｅｒに対応する領域がレーザーにより切り取られたものである。
【００２５】
次に、図７に示すように、転写体１３を、上記の被印刷物１４に押し付ける。そして、図８に示すように、転写体１３を被印刷物１４から離すと、塗料１２がハザードマーク２の三角形形象部２ｂｗ，２ｄｗに相当する形状で被印刷物１４の遮光層６上に転写され、もって、遮光層６上におけるハザードマーク２の三角形形象部２ｂｗ，２ｄｗに対応する領域に第２の色彩層７が形成される。
【００２６】
次に、上記構成の作用と効果について述べる。
例えば、昼間の自動車の運転等で車内が明るく、第１の色彩層５の内方に配置された光源３からの光が照射されていないときには、赤色系の第１の色彩層５（三角形形象部２ａｒ，２ｃｒ，２ｅｒ）と、白色系の第２の色彩層７（三角形形象部２ｂｗ，２ｄｗ）とからなる昼間用表示部のハザードマーク１０２を視認することができる。
【００２７】
一方、夜間の自動車の運転等で車内が暗く、第１の色彩層５の内方に配置された光源３からの光が照射されているときには、光源３の光が三角形形象部２ａｒ，２ｃｒ，２ｅｒを透過するので、第１の色彩層５は明色化される。そして、第２の色彩層７の下方の領域においては、第２の色彩層７が遮光層６上に形成されているので、第１の色彩層５の内方から第１の色彩層５に光を照射しても、この光は遮光層６で確実に遮られ、第２の色彩層７部分で第１の色彩層５の赤色系の色彩が透けて見えてしまうことを防止することができ、第１の色彩層５と第２の色彩層７との区別が明確になる。
【００２８】
よって、第１の色彩層５の内方から光が照射されているときには、第１の色彩層５の内方から光が照射されていないときよりも明色になった赤色系の第１の色彩層５と、遮光層６による確実な遮光により暗色になった白色系の第２の色彩層７との対比により夜間用のハザードマーク２を明確に視認することができるようになり、ハザードマーク２の見栄えを良好にすることができる。
第２の色彩層７が遮光層６上にタンポ印刷により形成されているので、遮光層６の表面に凹凸が形成されていても印刷をすることができる。
【００２９】
尚、本発明は上記実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
ベース層４を設けずに、第１の色彩層５がベース層４を兼ねるように、例えば第１の色彩層５を光源３の光を外方に透過する透過性を有すると共に赤色系の樹脂からなる成型品で形成させても良い。
【００３０】
遮光層６及び第２の色彩層７は、第１の色彩層５上の外側全面に遮光層６を形成させ、その遮光層６上にタンポ印刷により色彩層７を形成させた後に、ハザードマーク２の三角形形象部２ａｒ，２ｃｒ，２ｅｒに相当する部分をレーザーにより切り取って形成させても良い。
上記実施形態のスイッチの操作子は、自動車用のスイッチの操作子に限定されず、構成的に同様の事情を有するスイッチの操作子一般として広く適用できる。
その他、上記した構成部品の色、数、材料等について、適宜変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【００３１】
【図１】本発明の一実施形態のスイッチの操作子を示す図２のＸ−Ｘ線に沿う断面図
【図２】平面図
【図３】第２の色彩層の形成に用いる凹版の断面図と転写体の側面図
【図４】転写体を凹版に押し付けた状態を示す図
【図５】転写体を凹版から離した状態を示す図
【図６】転写体の側面図と被印刷物の断面図
【図７】転写体を被印刷物に押し付けた状態を示す図
【図８】転写体を被印刷物から離した状態を示す図
【図９】従来構成を示す図１相当図
【図１０】図２相当図
【符号の説明】
【００３２】
図面中、１はスイッチの操作子、２はハザードマーク（表示部）、２ａｒ，２ｃｒ，２ｅｒは三角形形象部（第１の色彩部分）、２ｂｗ，２ｄｗは三角形形象部（第２の色彩部分）、５は第１の色彩層、６は遮光層、７は第２の色彩層を示す。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、スイッチの操作内容を示す表示部が光源により照明される構成のスイッチの操作子に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来より、自動車の車内に設けられているスイッチの操作子の表面には、操作内容を示す表示部が付されている。例えば、ハザード用のスイッチの操作子の表面には、いわゆるハザードマークが印刷されている。又、近年、操作子の表示部を透過性を有する材料で構成すると共に、この操作子の内方に光源を配設したスイッチが普及しつつある。この種のスイッチは、例えば夜間に光源を点灯させることにより、操作子の表示部が照明される構成であり、これにより、表示部の視認性、見栄えの向上が図られている。又、表示部は、２種類の色彩を組合せてなるものもある。
【０００３】
図９は、この光源を備えたハザード用のスイッチの操作子１０１の構成を概略的に示した断面図であり、図１０は、このスイッチの操作子１０１の平面図である。
操作子１０１の表面には、図１０に示すように、スイッチの操作内容を示す表示部としてハザードマーク１０２が設けられている。このハザードマーク１０２は、図形中心が同一で相似に広がる複数、例えば５つの三角形形象部１０２ａｒ，１０２ｂｗ，１０２ｃｒ，１０２ｄｗ，１０２ｅｒから構成され、これらの三角形形象部のうちの最外部に位置する三角形形象部１０２ａｒが赤色系で表示され、その内側に位置する残りの三角形形象部１０２ｂｗ，１０２ｃｒ，１０２ｄｗ，１０２ｅｒが白色系と赤色系とで交互に配色されてハザードマーク１０２が形成されている。
【０００４】
スイッチの操作子１０１は、図９に示すように、光源１０３を覆うようにして第１の色彩層１０４が配置されている。第１の色彩層１０４は、光源１０３の光を外方に透過する透過性を有すると共に第１の色彩の赤色系の樹脂からなる成型品であり、下方が開放した箱状をなしている。そして、このスイッチの操作子１０１の箱状の内方に、上述した光源１０３が配設されている。
【０００５】
第１の色彩層１０４上におけるハザードマーク１０２以外の領域には、遮光性を有する遮光層１０５が形成されている。遮光層１０５は、この場合、第１の色彩層１０４上を黒色の塗料で塗装して形成された層である。
第１の色彩層１０４上におけるハザードマーク１０２の白色系の三角形形象部１０２ｂｗ，１０２ｄｗに対応する領域には、白色系の第２の色彩層１０６が形成されている。第２の色彩層１０６は、例えば、３次曲面への印刷に優れるタンポ印刷により形成されている。この場合の第２の色彩層１０６は、遮光性を向上させるために同じ所に２回タンポ印刷を行って形成されており、２層構造となっている。
【０００６】
この構成により、光源１０３を点灯させると、その光が三角形形象部１０２ａｒ，１０２ｃｒ，１０２ｅｒを透過する。このとき、使用者は、光を通して明色された三角形形象部１０２ａｒ，１０２ｃｒ，１０２ｅｒと三角形形象部１０２ｂｗ，１０２ｄｗとでハザードマーク１０２を視認することができる。
【０００７】
又、光源を備えたスイッチの操作子における遮光層の遮光性を向上させたものとして、特許文献１に示すものがある。この文献には、遮光層（表面塗装膜）の遮光性を補うために、第１の色彩層（成形体）の光透過部以外を遮光性の高い無電解めっき層で覆う構成が開示されている。尚、この文献では、第２の色彩層を有する構成については開示も示唆もされていない。
【特許文献１】特開平５−１５５１２７号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
光源を備えたスイッチの操作子であってスイッチの操作内容が２種類の色彩で示される表示部を具備したスイッチの操作子の場合、即ち、上述した第１の色彩を施した三角形形象部１０２ａｒ，１０２ｃｒ，１０２ｅｒ及び第２の色彩を施した三角形形象部１０２ｂｗ，１０２ｄｗで示される表示部（ハザードマーク１０２）を具備したスイッチの操作子１０１においては、三角形形象部１０２ｂｗ，１０２ｄｗの厚さが薄いと、光源１０３を点灯したときに、第１の色彩層１０４の赤色系の色が透けて見えてしまい、ハザードマーク１０２の色彩の濃淡の区別が不明確となり、ハザードマーク１０２がぼやけ、ハザードマーク１０２の見栄えが損なわれてしまうことがある。
【０００９】
一方、第２の色彩層１０６の遮光性を向上させるために、同じ所にタンポ印刷を複数回、例えば３回以上印刷して、第２の色彩層１０６の厚さを厚くすることが考えられる。しかしながら、タンポ印刷を同じ所に繰返し行うほどハザードマーク１０２の輪郭がぼやけてしまい、光源１０３を点灯していないときのハザードマーク１０２の見栄えが損なわれてしまうことがある。
【００１０】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スイッチの操作内容が第１の色彩及び第２の色彩で示される表示部を具備したものにおいて、この表示部に光を照射しても見栄えを良好にすることができるスイッチの操作子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
請求項１記載のスイッチの操作子は、スイッチの操作内容が第１の色彩及び第２の色彩で示される表示部を具備したものであって、前記第１の色彩に色付けされていると共に内方からの光を外方に透過する透過性を有する第１の色彩層と、前記第１の色彩層上における前記表示部の前記第１の色彩部分に対応する領域以外の領域に形成され、遮光性を有する遮光層と、前記遮光層上における前記表示部の前記第２の色彩部分に対応する領域に形成され、前記第２の色彩に色付けされた第２の色彩層とを備え、前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されていないときには、前記第１の色彩層と、前記第２の色彩層とから昼間用表示部が形成され、前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されているときには、前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されていないときよりも明色になった前記第１の色彩層と、前記遮光層により遮光されて暗色になった前記第２の色彩層とから夜間用表示部が形成されることを特徴としている。
【００１２】
請求項２記載のスイッチの操作子は、第２の色彩層が遮光層上にタンポ印刷により形成されていることを特徴としている。
【００１３】
請求項３記載のスイッチの操作子は、図形中心が同一で相似に広がる複数の三角形形象部が示され、この複数の三角形形象部のうちの最外部に位置する三角形形象部が赤色系で表示され、その内側に位置する残りの三角形形象部が白色系と赤色系とで交互に配色されたハザードマークの表示部を具備したものであって、前記赤色系に色付けされていると共に内方からの光を外方に透過する透過性を有する第１の色彩層と、前記第１の色彩層上における前記表示部の前記赤色系の部分に対応する領域以外の領域に形成され、遮光性を有する遮光層と、前記遮光層上における前記表示部の前記白色系の部分に対応する領域に形成され、前記白色系に色付けされた第２の色彩層とを備え、前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されていないときには、前記第１の色彩層と、前記第２の色彩層とから昼間用表示部が形成され、前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されているときには、前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されていないときよりも明色になった前記第１の色彩層と、前記遮光層により遮光されて暗色になった前記第２の色彩層とから夜間用表示部が形成されることを特徴としている。
【発明の効果】
【００１４】
請求項１記載のスイッチの操作子によれば、遮光層上に第２の色彩層が形成されているので、第２の色彩層の下方の領域においては第１の色彩層の内方からの光が遮光層で遮られ、第２の色彩層部分で第１の色彩層が透けて見えてしまうことを防止することができる。そして、第１の色彩層の内方から光が照射されているときには、第１の色彩層の内方から光が照射されていないときよりも明色になった第１の色彩層と、遮光層による確実な遮光により暗色になった第２の色彩層との明確な対比により夜間用表示部を明確に視認することができるようになり、表示部の見栄えを良好にすることができる。
【００１５】
請求項２記載のスイッチの操作子によれば、第２の色彩層が遮光層上にタンポ印刷により形成されているので、遮光層の表面に凹凸が形成されていても印刷をすることができる。
【００１６】
請求項３記載のスイッチの操作子によれば、表示部が白色系と赤色系とで交互に配色されたハザードマークであっても、遮光層上に第２の色彩層が形成される構成であるので、第２の色彩層の下方の領域においては第１の色彩層の内方からの光が遮光層で遮られ、第２の色彩層部分で第１の色彩層の赤色系の色彩が透けて見えてしまうことを防止することができる。そして、第１の色彩層の内方から光が照射されているときには、第１の色彩層の内方から光が照射されていないときよりも明色になった赤色系の第１の色彩層と、遮光層による確実な遮光により暗色になった白色系の第２の色彩層との対比により夜間用のハザードマークを明確に視認することができるようになり、ハザードマークの見栄えを良好にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１７】
以下、本発明を自動車に用いられるスイッチの操作子、例えばハザード用のスイッチの操作子に適用した一実施形態について、図１〜図８を参照しながら説明する。
図１及び図２に示すスイッチの操作子１の表面には、図２に示すように、スイッチの操作内容を示す表示部としてハザードマーク２が設けられている。このハザードマーク２は、図形中心が同一で相似に広がる複数、例えば５つの三角形形象部２ａｒ，２ｂｗ，２ｃｒ，２ｄｗ，２ｅｒから構成され、これらの三角形形象部２ａｒ，２ｂｗ，２ｃｒ，２ｄｗ，２ｅｒのうちの最外部に位置する三角形形象部２ａｒが赤色系で表示され、その内側に位置する残りの三角形形象部２ｂｗ，２ｃｒ，２ｄｗ，２ｅｒが白色系と赤色系とで交互に配色されてハザードマーク２が形成されている。尚、本実施形態では、三角形形象部２ａｒ，２ｃｒ，２ｅｒが第１の色彩部分に相当し、三角形形象部２ｂｗ，２ｄｗが第２の色彩部分に相当する。
【００１８】
スイッチの操作子１は、図１に示すように、光源３を覆うようにしてベース層４が配置されている。ベース層４は、光源３の光を外方に透過する透過性を有する透明な樹脂からなる成型品であり、下方が開放した箱状をなしている。そして、このベース層４の内方には、上述した光源３が配設されている。
【００１９】
ベース層４の外側の表面には、第１の色彩をなす赤色系に色付けされた第１の色彩層５が形成されている。この第１の色彩層５は、ベース層４の内方に配設された光源３の光を外方に透過する透過性を有すると共に赤色系の色彩をなす塗料をベース層４の表面に塗装して形成された層である。
【００２０】
第１の色彩層５上におけるハザードマーク２の三角形形象部２ａｒ，２ｃｒ，２ｅｒに対応する領域以外の領域には、遮光性を有する遮光層６が形成されている。遮光層６は、この場合、第１の色彩層５上を黒色の塗料で塗装して形成された層である。この遮光層６は、例えば、第１の色彩層５上の外側全面に上記の塗料を塗装して黒色の層を形成した後に、ハザードマーク２の三角形形象部２ａｒ，２ｃｒ，２ｅｒに対応する領域をレーザーにより切り取って形成されている。
【００２１】
遮光層６上におけるハザードマーク２の白色の三角形形象部２ｂｗ，２ｄｗに対応する領域には、白色系に色付けされた第２の色彩層７が形成されている。第２の色彩層７は、この場合、３次曲面への印刷に優れるタンポ印刷により形成されている。
【００２２】
次に、第２の色彩層７の形成手順について図３〜図８を参照して説明する。
第２の色彩層７の成形に用いられるタンポ印刷は、図３に示す凹版１１上の凹部１１ａに印刷したい塗料１２を供給し、この塗料１２をいったん柔らかい半球状のシリコーンラバー製の転写体１３に転写させ、次にこの転写体１３を被印刷物１４の所定の位置に押し付けて、転写体１３上の塗料１２を被印刷物１４に転写させる方法である。
【００２３】
具体的には、まず、ハザードマーク２の三角形形象部２ｂｗ，２ｄｗに相当する領域が凹んだ凹部１１ａを有する凹版１１を用い、この凹部１１ａに第２の色彩層７を形成するための白色系の塗料１２を供給する。
次に、図４に示すように、転写体１３を凹版１１に押し付ける。そして、図５に示すように、転写体１３を凹版１１から離すと、塗料１２がハザードマーク２の三角形形象部２ｂｗ，２ｄｗに相当する形状で転写された転写体１３が得られる。
【００２４】
次に、図６に示すように、この転写体１３の下方に被印刷物１４を用意する。この被印刷物１４は、ベース層４上に第１の色彩層５が形成され、第１の色彩層５上に遮光層６が形成され、更に、遮光層６においてハザードマーク２の三角形形象部２ａｒ，２ｃｒ，２ｅｒに対応する領域がレーザーにより切り取られたものである。
【００２５】
次に、図７に示すように、転写体１３を、上記の被印刷物１４に押し付ける。そして、図８に示すように、転写体１３を被印刷物１４から離すと、塗料１２がハザードマーク２の三角形形象部２ｂｗ，２ｄｗに相当する形状で被印刷物１４の遮光層６上に転写され、もって、遮光層６上におけるハザードマーク２の三角形形象部２ｂｗ，２ｄｗに対応する領域に第２の色彩層７が形成される。
【００２６】
次に、上記構成の作用と効果について述べる。
例えば、昼間の自動車の運転等で車内が明るく、第１の色彩層５の内方に配置された光源３からの光が照射されていないときには、赤色系の第１の色彩層５（三角形形象部２ａｒ，２ｃｒ，２ｅｒ）と、白色系の第２の色彩層７（三角形形象部２ｂｗ，２ｄｗ）とからなる昼間用表示部のハザードマーク１０２を視認することができる。
【００２７】
一方、夜間の自動車の運転等で車内が暗く、第１の色彩層５の内方に配置された光源３からの光が照射されているときには、光源３の光が三角形形象部２ａｒ，２ｃｒ，２ｅｒを透過するので、第１の色彩層５は明色化される。そして、第２の色彩層７の下方の領域においては、第２の色彩層７が遮光層６上に形成されているので、第１の色彩層５の内方から第１の色彩層５に光を照射しても、この光は遮光層６で確実に遮られ、第２の色彩層７部分で第１の色彩層５の赤色系の色彩が透けて見えてしまうことを防止することができ、第１の色彩層５と第２の色彩層７との区別が明確になる。
【００２８】
よって、第１の色彩層５の内方から光が照射されているときには、第１の色彩層５の内方から光が照射されていないときよりも明色になった赤色系の第１の色彩層５と、遮光層６による確実な遮光により暗色になった白色系の第２の色彩層７との対比により夜間用のハザードマーク２を明確に視認することができるようになり、ハザードマーク２の見栄えを良好にすることができる。
第２の色彩層７が遮光層６上にタンポ印刷により形成されているので、遮光層６の表面に凹凸が形成されていても印刷をすることができる。
【００２９】
尚、本発明は上記実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
ベース層４を設けずに、第１の色彩層５がベース層４を兼ねるように、例えば第１の色彩層５を光源３の光を外方に透過する透過性を有すると共に赤色系の樹脂からなる成型品で形成させても良い。
【００３０】
遮光層６及び第２の色彩層７は、第１の色彩層５上の外側全面に遮光層６を形成させ、その遮光層６上にタンポ印刷により色彩層７を形成させた後に、ハザードマーク２の三角形形象部２ａｒ，２ｃｒ，２ｅｒに相当する部分をレーザーにより切り取って形成させても良い。
上記実施形態のスイッチの操作子は、自動車用のスイッチの操作子に限定されず、構成的に同様の事情を有するスイッチの操作子一般として広く適用できる。
その他、上記した構成部品の色、数、材料等について、適宜変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【００３１】
【図１】本発明の一実施形態のスイッチの操作子を示す図２のＸ−Ｘ線に沿う断面図
【図２】平面図
【図３】第２の色彩層の形成に用いる凹版の断面図と転写体の側面図
【図４】転写体を凹版に押し付けた状態を示す図
【図５】転写体を凹版から離した状態を示す図
【図６】転写体の側面図と被印刷物の断面図
【図７】転写体を被印刷物に押し付けた状態を示す図
【図８】転写体を被印刷物から離した状態を示す図
【図９】従来構成を示す図１相当図
【図１０】図２相当図
【符号の説明】
【００３２】
図面中、１はスイッチの操作子、２はハザードマーク（表示部）、２ａｒ，２ｃｒ，２ｅｒは三角形形象部（第１の色彩部分）、２ｂｗ，２ｄｗは三角形形象部（第２の色彩部分）、５は第１の色彩層、６は遮光層、７は第２の色彩層を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
スイッチの操作内容が第１の色彩及び第２の色彩で示される表示部を具備したスイッチの操作子において、
前記第１の色彩に色付けされていると共に内方からの光を外方に透過する透過性を有する第１の色彩層と、
前記第１の色彩層上における前記表示部の前記第１の色彩部分に対応する領域以外の領域に形成され、遮光性を有する遮光層と、
前記遮光層上における前記表示部の前記第２の色彩部分に対応する領域に形成され、前記第２の色彩に色付けされた第２の色彩層とを備え、
前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されていないときには、前記第１の色彩層と、前記第２の色彩層とから昼間用表示部が形成され、
前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されているときには、前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されていないときよりも明色になった前記第１の色彩層と、前記遮光層により遮光されて暗色になった前記第２の色彩層とから夜間用表示部が形成されることを特徴とするスイッチの操作子。
【請求項２】
第２の色彩層は、遮光層上にタンポ印刷により形成されていることを特徴とする請求項１記載のスイッチの操作子。
【請求項３】
図形中心が同一で相似に広がる複数の三角形形象部が示され、この複数の三角形形象部のうちの最外部に位置する三角形形象部が赤色系で表示され、その内側に位置する残りの三角形形象部が白色系と赤色系とで交互に配色されたハザードマークの表示部を具備したスイッチの操作子において、
前記赤色系に色付けされていると共に内方からの光を外方に透過する透過性を有する第１の色彩層と、
前記第１の色彩層上における前記表示部の前記赤色系の部分に対応する領域以外の領域に形成され、遮光性を有する遮光層と、
前記遮光層上における前記表示部の前記白色系の部分に対応する領域に形成され、前記白色系に色付けされた第２の色彩層とを備え、
前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されていないときには、前記第１の色彩層と、前記第２の色彩層とから昼間用表示部が形成され、
前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されているときには、前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されていないときよりも明色になった前記第１の色彩層と、前記遮光層により遮光されて暗色になった前記第２の色彩層とから夜間用表示部が形成されることを特徴とするスイッチの操作子。
【請求項１】
スイッチの操作内容が第１の色彩及び第２の色彩で示される表示部を具備したスイッチの操作子において、
前記第１の色彩に色付けされていると共に内方からの光を外方に透過する透過性を有する第１の色彩層と、
前記第１の色彩層上における前記表示部の前記第１の色彩部分に対応する領域以外の領域に形成され、遮光性を有する遮光層と、
前記遮光層上における前記表示部の前記第２の色彩部分に対応する領域に形成され、前記第２の色彩に色付けされた第２の色彩層とを備え、
前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されていないときには、前記第１の色彩層と、前記第２の色彩層とから昼間用表示部が形成され、
前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されているときには、前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されていないときよりも明色になった前記第１の色彩層と、前記遮光層により遮光されて暗色になった前記第２の色彩層とから夜間用表示部が形成されることを特徴とするスイッチの操作子。
【請求項２】
第２の色彩層は、遮光層上にタンポ印刷により形成されていることを特徴とする請求項１記載のスイッチの操作子。
【請求項３】
図形中心が同一で相似に広がる複数の三角形形象部が示され、この複数の三角形形象部のうちの最外部に位置する三角形形象部が赤色系で表示され、その内側に位置する残りの三角形形象部が白色系と赤色系とで交互に配色されたハザードマークの表示部を具備したスイッチの操作子において、
前記赤色系に色付けされていると共に内方からの光を外方に透過する透過性を有する第１の色彩層と、
前記第１の色彩層上における前記表示部の前記赤色系の部分に対応する領域以外の領域に形成され、遮光性を有する遮光層と、
前記遮光層上における前記表示部の前記白色系の部分に対応する領域に形成され、前記白色系に色付けされた第２の色彩層とを備え、
前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されていないときには、前記第１の色彩層と、前記第２の色彩層とから昼間用表示部が形成され、
前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されているときには、前記第１の色彩層の内方から前記光が照射されていないときよりも明色になった前記第１の色彩層と、前記遮光層により遮光されて暗色になった前記第２の色彩層とから夜間用表示部が形成されることを特徴とするスイッチの操作子。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【公開番号】特開２０１０−６２１１７（Ｐ２０１０−６２１１７Ａ）
【公開日】平成２２年３月１８日（２０１０．３．１８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−２２９６１４（Ｐ２００８−２２９６１４）
【出願日】平成２０年９月８日（２００８．９．８）
【出願人】（０００００３５５１）株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年３月１８日（２０１０．３．１８）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年９月８日（２００８．９．８）
【出願人】（０００００３５５１）株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Ｆターム（参考）】
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