説明

スイッチ機構

【課題】単純な機構により操作部材の機能の切り換えを実現することができるスイッチ機構を提供すること。
【解決手段】スイッチ機構であって、第1の導電部が配置された基板と、基板に対して第1の相対位置および第2の相対位置に位置することが可能なようにスライド可能に保持され、第1の導電部とともにスイッチを構成する第2の導電部が配置されたスライド操作部材11と、を有するスイッチ機構において、スライド操作部材11には押圧部としての操作釦12−1〜12−3が設けられ、操作釦を操作者が押圧したときの第1の導電部と第2の導電部とで構成されるスイッチの導通状態が、第1の相対位置と第2の相対位置との場合で異なるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器等において用いられるスイッチ機構に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器等において用いられる操作釦ホールド装置には、電気的なスイッチを使用してホールドするタイプ、移動式のシャッタを設け、操作釦を覆うことによってホールドするタイプ、操作釦にストッパーを設け、機械的にホールドするタイプがある。従来の操作釦ホールド装置としては例えば以下のものがある。
【特許文献1】特開平5−314858号公報
【特許文献1】特開平6−215660号公報
【特許文献1】特開2002−197849号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
小型電子機器において、電気的なスイッチにより操作釦をホールドするタイプはスイッチ及び操作ノブを取り付ける必要があり、小型化の妨げになるだけでなく、コストの上昇につながってしまう。加えて、操作釦とは別の箇所に設ける必要があるため、本機器がホールド状態にあることが認識されにくかった。
【0004】
一方、移動式のシャッタを設けるタイプは、操作釦が隠れるため、ユーザが認識しやすいという利点があるが、シャッタ部材、バネ等の複雑な移動機構を必要とし、コストの上昇につながってしまう。その他の機構としてホールド状態のときに、ストッパーを突出させて操作釦を稼動できなくするタイプがあるが、このような構成はストッパー部材を必要とするだけでなく、機械的強度も確保しなければならないので、小型化の妨げ並びにコストの上昇へとつながってしまう。
【0005】
上記したように、従来技術においては、本機を通常操作状態とホールド状態との間で切り換えるなど、2つの機能の切り換えを新たに部品を増やすことなしに単純な機構により実現することができなかった。
【0006】
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、単純な機構により操作部材の機能の切り換えを実現することができるスイッチ機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様は、第1の導電部が配置された基板と、上記基板に対して第1の相対位置および第2の相対位置に位置することが可能なようにスライド可能に保持され、上記第1の導電部とともにスイッチを構成する第2の導電部が配置された操作部材と、を有するスイッチ機構において、上記操作部材には押圧部が設けられ、上記押圧部を操作者が押圧したときの上記第1の導電部と上記第2の導電部とで構成されるスイッチの導通状態が、上記第1の相対位置と上記第2の相対位置との場合で異なるように構成されている。
【0008】
また、本発明の第2の態様は、第1の態様において、上記操作部材が上記第1の相対位置にあるときに上記押圧部が押圧された場合には、上記第1の導電部と上記第2の導電部とで構成されるスイッチは導通状態となり、上記操作部材が上記第2の相対位置にあるときに上記押圧部が押圧された場合には、上記第1の導電部と上記第2の導電部とで構成されるスイッチは非導通状態となるように構成されている。
【0009】
また、本発明の第3の態様は、第1の態様において、さらに上記基板上に第3の導電部を有し、上記操作部材が上記第1の相対位置に位置するときには上記第1の導電部と上記第2の導電部との間でスイッチを構成し、上記操作部材が上記第1の相対位置に位置するときには上記第2の導電部と上記第3の導電部との間でスイッチを構成する。
【0010】
また、本発明の第4の態様は、第3の態様において、上記操作部材が上記第1の相対位置に位置するときは上記押圧部の押圧操作に応じて上記第1の導電部と上記第2の導電部との間で構成されたスイッチの導通状態が導通状態と非導通状態との間で切り替わり、上記操作部材が上記第1の相対位置に位置するときには上記押圧部の押圧操作に応じて上記第2の導電部と上記第3の導電部との間で構成されたスイッチの導通状態が導通状態と非導通状態との間で切り替わるように構成されている。
【0011】
また、本発明の第5の態様は、第1の態様において、上記第1の導電部は上記基板に印刷された導電パターンの一部である。
【0012】
また、本発明の第6の態様は、第1の態様において、上記第2の導電部は導電ゴム、あるいは可撓性を有するドーム状の金属片である。
【0013】
また、本発明の第7の態様は、第1または第3の態様において、さらに、上記操作部材を操作するための操作窓が設けられた外装部材を有し、上記操作部材には、上記操作部材が上記第1の相対位置にあるときには上記操作窓の開口部に位置し、上記操作部材が上記第2の相対位置にあるときには上記外装部材に隠されてしまう位置に表示される第1の表示と、上記操作部材が上記第2の相対位置にあるときには上記操作窓の開口部に位置し、上記操作部材が上記第1の相対位置にあるときには上記外装部材に隠されてしまう位置に表示される第2の表示とが表示されている。
【0014】
また、本発明の第8の態様は、第7の態様において、上記第1の表示は、上記第1の導電部と上記第2の導電部との間の導通状態により制御される事象を示す表示であり、上記第2の表示は、上記第1の導電部と上記第2の導電部により構成されるスイッチが無効であることを示す表示か、または上記第2の導電部と上記第3の導電部との間の導通状態により制御される事象を示す表示である。
【0015】
また、本発明の第9の態様は、スイッチ機構であって、一つまたは複数個の固定導電部が配置された基板と、上記基板に対して平行移動可能に配置された操作部材と、上記操作部材上に設けられた押圧部と、上記操作部材の上記基板に対向する面に配置され、上記操作部材が上記基板に対して平行移動することで上記一つまたは複数個の固定導電部のうちから所定の固定導電部に対向する位置に選択的に位置し、上記押圧部が押圧されたときに上記所定の固定導電部と接する可動導電部と、を具備する。
【0016】
また、本発明の第10の態様は、第9の態様において、上記可動導電部は上記固定導電部が設けられていない位置にも選択的に位置することが可能である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、例えば通常操作状態とホールド状態との間の切り換えや、通常操作状態とサブ機能との間の切り換え等の、操作部材の機能の切り換えを、単純な機構により実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0019】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る誤動作防止機構を備えた電子機器(ここではICレコーダの例を示す)の通常操作状態を示す図である。外装部材100の上部には種々の情報を表示するための液晶表示画面(LCD)が設けられており、外装部材100の略中央部には、操作窓13が設けられている。さらに、外装部材100の略中央内部には、上下にスライド可能なスライド操作部材(以下、単に操作部材と呼ぶ)11が配置されている。
【0020】
操作部材11は、後述する基板に対して基準位置にある第1の相対位置(図1)と、操作部材11が下方に移動した第2の相対位置(図2)とに移動可能である。図1に示すような第1の相対位置では、操作部材11に設けられた第2の導電部あるいは可動導電部としての操作釦(押圧部)12−1〜12−3と、第1の表示としての「REC」、「STOP」、「PLAY」の文字が操作窓13を介して観察され、レコーダは通常操作状態にある。また、図2に示すような第2の相対位置では、操作部材11に設けられた押圧部としての操作釦12−1〜12−3と、第2の表示としての「HOLD ON」の文字が操作窓13を介して観察され、レコーダはホールド状態、すなわち、操作釦での操作が無効な状態にあり、ユーザが操作釦12−1〜12−3を押しても無効となる。
【0021】
図3(A)、(B)は、基板101と操作部材11との相対位置関係を示している。図3(A)は正面図、図3(B)は図3(A)のA−A断面図である。基板101には、導電パターンの一部である第1の導電部あるいは固定導電部としての基板パターン14−1〜14−3が印刷されている。これら基板パターン14−1〜14−3は、図3(A)に示すように、それぞれスイッチを構成する端子同士がお互いに入り組んだ形となるように配置されている。また上記端子は、金メッキ処理を施された上で導電パターン(端子)がむき出しとなっている。なお、この状態では電気回路的には非導通状態となっている。また、操作部材11には、上から順に、第2の表示としての「HOLD ON」の文字、操作釦12−1〜12−3、第1の表示としての「REC」、「STOP」、「PLAY」の文字が配置されている。操作釦12−1〜12−3は導電ゴムあるいは可撓性を有するドーム状の金属片からなり、基板パターン14−1〜14−3とともにスイッチを構成する。すなわち、操作釦12を押圧することにより、上記導電ゴム、あるいは金属片が上記基板パターンと接触し、それまで非導通状態であった上記基板パターンが導通状態となる。
【0022】
なお、操作釦12−1〜12−3はそれぞれお互いに電気的に独立しており、またスライド操作部材11とも別体で構成されている。このように構成することで、各スイッチ間の干渉を防止している。しかしながら、例えばソフトウェアで対策する等して許容できるように構成しておけば、操作ボタン12−1〜12−3及び操作部材11の一部または全てを導電性のある素材で、例えば金属板を加工する等して一体的に構成することも可能である。
【0023】
図3(A)、(B)では、操作部材11の操作釦12−1〜12−3は、基板101の基板パターン14−1〜14−3の真上に位置しており、レコーダが通常操作状態にあることを示している。
【0024】
図4(A)、(B)は、操作部11を基板10に沿って下方にスライドさせたホールド状態を示している。この状態では、操作釦12−1〜12−3に対応する基板101上の位置からずれた位置に基板パターン14−1〜14−3が存在することになる。
【0025】
図5は、第1実施形態で説明した電子機器の外観斜視図であり、レコーダの通常操作状態を示している。
【0026】
以上の説明からわかるように、操作部材11上の第1の表示(「REC」、「STOP」、「PLAY」の文字)は、操作部材11が第1の相対位置にあるときには操作窓13の開口部に位置するが、操作部材11が第2の相対位置にあるときには外装部材100内に隠されてしまう。また、操作部材11上の第2の表示(「HOLD ON」の文字)は、操作部材11が第2の相対位置にあるときには操作窓13の開口部に位置するが、操作部材11が第1の相対位置にあるときには外装部材100内に隠されてしまう。
【0027】
上記した構成において、操作部材11が第1の相対位置にあるとき、すなわち、操作部材11が通常操作位置にあり操作釦12−1〜12−3と基板パターン14−1〜14−3とが対応しているときに操作釦12−1〜12−3が押圧された場合には、スイッチは導通状態となり、操作部材11が第2の相対位置にあるとき、すなわち、操作部材11が下方に移動して操作釦12−1〜12−3と基板パターン14−1〜14−3とが対応していないときに操作釦12−1〜12−3が押圧された場合には、スイッチは非導通状態となるので、ユーザからの操作は受け付けない。
【0028】
第1実施形態によれば、新たに部品を増やすことなしに単純な機構により本機をホールド状態にすることができる。かつ、ユーザは本機がホールド状態にあることを容易に認識することができる。
【0029】
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係るスイッチの切り換え機能を備えた電子機器(ここではICレコーダの例を示す)の通常操作状態を示す図である。外装部材100の上部には種々の情報を表示するための液晶表示画面(LCD)が設けられており、外装部材100の略中央部には、操作窓13が設けられている。さらに、外装部材100の略中央内部には、操作部材11が配置されている。
【0030】
操作部材11は、後述する基板に対して基準位置にある第1の相対位置(図6)と、操作部材11が下方に移動した第2の相対位置(図7)とに移動可能である。図6に示すような第1の相対位置では、操作部材11に設けられた第2の導電部あるいは可動導電部としての操作釦(押圧部)12−1〜12−3と、第1の表示としての「REC」、「STOP」、「PLAY」の文字が操作窓13を介して観察され、レコーダは通常操作状態にある。また、図7に示すような第2の相対位置では、操作部材11に設けられた押圧部としての操作釦12−1〜12−3と、第2の表示としての「MENU」、「FOLDER」、「INDEX」の文字が操作窓13を介して観察され、レコーダはサブ機能に切り換えられた状態にある。
【0031】
図8(A)、(B)は、基板101と操作部材11との相対位置関係を示している。図8(A)は正面図、図8(B)は図8(A)のC−C断面図である。基板101には、導電パターンの一部である第1の導電部あるいは固定導電部としての2段の基板パターン14−1〜14−3及び14−4〜14−6が印刷されている。また、操作部材11には、上から順に、第2の表示としての「MENU」、「FOLDER」、「INDEX」の文字、操作釦12−1〜12−3、第1の表示としての「REC」、「STOP」、「PLAY」の文字が配置されている。操作釦12−1〜12−3は前記したように導電ゴムあるいは可撓性を有するドーム状の金属片からなり、基板パターン14−1〜14−3とともに第1のスイッチを構成し、かつ基板パターン14−4〜14−6とともに第2のスイッチを構成する。
【0032】
図8(A)、(B)では、操作部材11の操作釦12−1〜12−3は、基板101の基板パターン14−1〜14−3の真上に位置しており、レコーダが通常操作状態にあることを示している。
【0033】
図9(A)、(B)は、操作部11を基板10に沿って下方にスライドさせてサブ機能に切り換えた状態を示している。この状態では、操作釦12−1〜12−3は、基板101の基板パターン14−4〜14−6の真上に位置している。
【0034】
以上の説明からわかるように、操作部材11上の第1の表示(「REC」、「STOP」、「PLAY」の文字)は、操作部材11が第1の相対位置にあるときには操作窓13の開口部に位置するが、操作部材11が第2の相対位置にあるときには外装部材100内に隠されてしまう。また、操作部材11上の第2の表示(「MENU」、「FOLDER」、「INDEX」の文字)は、操作部材11が第2の相対位置にあるときには操作窓13の開口部に位置するが、操作部材11が第1の相対位置にあるときには外装部材100内に隠されてしまう。
【0035】
上記した構成において、操作部材11が第1の相対位置にあるとき、すなわち、操作部材11が通常操作位置にあり操作釦12−1〜12−3と基板パターン14−1〜14−3とが対応しているときに操作釦12−1〜12−3が押圧された場合には、第1のスイッチが導通状態となる。また、操作部材11が第2の相対位置にあるとき、すなわち、操作部材11が下方に移動して操作釦12−1〜12−3と基板パターン14−4〜14−6とが対応しているときに操作釦12−1〜12−3が押圧された場合には、第2のスイッチが導通状態となる。
【0036】
第2実施形態によれば、新たに部品を増やすことなしに単純な機構によりスイッチ機能の切換えを行うことができる。
【0037】
(第3実施形態)
図10(A)〜(D)は、本発明の第3実施形態を説明するための図である。上記した第1、第2実施形態ではスライド操作部材の停止位置は二箇所(2ポジション)であったが、それ以上の位置で停止させることも可能である。例えば、第2実施形態で説明したスイッチ機能の切り換えにおいて、2段の基板パターンにおける上の段と下の段をそれぞれ上下に移動させて両者の距離を大きくし、それらの間にホールドポジションを設けることにより3ポジションとすることができる。
【0038】
図10(A)は第3実施形態の操作部材21の構成を示しており、「MENU」、「FOLDER」、「INDEX」の文字と、「REC」、「STOP」、「PLAY」の文字との間に、「ホールド(HOLD)」ポジションを中心にしてその上方に「F1」ポジション、その下方に「F2」ポジションが配置され、3ポジションが形成されている。図10(B)に示すようなポジション1(「F1」ポジション)では「REC」、「STOP」、「PLAY」の機能が操作釦に割り当てられ、図10(C)に示すようなポジション2(HOLDポジション)の状態では、操作釦はいずれの基板パターンとも重複しておらず、ホールド状態にある。また、図10(D)に示すようなポジション3(「F2」ポジション)では「MENU」、「FOLDER」、「INDEX」の機能が操作釦に割り当てられる。
【0039】
上記した第1〜第3実施形態において、ユーザが操作部材11又は21を操作した際に、当該操作部材が中途の位置で停止することなく確実に所定の位置で停止するようにするためには、カム機構やトグルばねを利用すればよい。また、操作部材を外装部材100の陰に隠れるまでスライドさせ、操作釦が外部から見えない構成とすることも可能である。また、上記操作部材11をスライド操作し易いように、操作部材11に凸状あるいは凹状のつまみを設けたり、凹凸状の滑り止め加工を施したり、あるいは外装部材100に凹状の操作孔を設けるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1実施形態に係る誤動作防止機構を備えた電子機器(ここではICレコーダの例を示す)の通常操作状態を示す図である。
【図2】操作部11を下方にスライドさせたホールド状態を示す図である。
【図3】基板101と操作部材11との相対位置関係を示す図である。
【図4】操作部11を基板10に沿って下方にスライドさせたホールド状態を示す図である。
【図5】第1実施形態で説明した電子機器の外観斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るスイッチの切り替え機能を備えた電子機器の通常操作状態を示す図である。
【図7】操作部11を下方にスライドさせてサブ機能に切り換えた状態を示す図である。
【図8】基板101と操作部材11との相対位置関係を示す図である。
【図9】操作部11を基板10に沿って下方にスライドさせてサブ機能に切り換えた状態を示す図である。
【図10】本発明の第3実施形態を説明するための図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の導電部が配置された基板と、
上記基板に対して第1の相対位置および第2の相対位置に位置することが可能なようにスライド可能に保持され、上記第1の導電部とともにスイッチを構成する第2の導電部が配置された操作部材と、を有するスイッチ機構において、
上記操作部材には押圧部が設けられ、
上記押圧部を操作者が押圧したときの上記第1の導電部と上記第2の導電部とで構成されるスイッチの導通状態が、上記第1の相対位置と上記第2の相対位置との場合で異なるように構成されていることを特徴とするスイッチ機構。
【請求項2】
上記操作部材が上記第1の相対位置にあるときに上記押圧部が押圧された場合には、上記第1の導電部と上記第2の導電部とで構成されるスイッチは導通状態となり、上記操作部材が上記第2の相対位置にあるときに上記押圧部が押圧された場合には、上記第1の導電部と上記第2の導電部とで構成されるスイッチは非導通状態となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ機構。
【請求項3】
さらに上記基板上に第3の導電部を有し、
上記操作部材が上記第1の相対位置に位置するときには上記第1の導電部と上記第2の導電部との間でスイッチを構成し、上記操作部材が上記第1の相対位置に位置するときには上記第2の導電部と上記第3の導電部との間でスイッチを構成することを特徴とする請求項1に記載のスイッチ機構。
【請求項4】
上記操作部材が上記第1の相対位置に位置するときは上記押圧部の押圧操作に応じて上記第1の導電部と上記第2の導電部との間で構成されたスイッチの導通状態が導通状態と非導通状態との間で切り替わり、上記操作部材が上記第1の相対位置に位置するときには上記押圧部の押圧操作に応じて上記第2の導電部と上記第3の導電部との間で構成されたスイッチの導通状態が導通状態と非導通状態との間で切り替わるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載のスイッチ機構。
【請求項5】
上記第1の導電部は上記基板に印刷された導電パターンの一部であることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ機構。
【請求項6】
上記第2の導電部は導電ゴム、あるいは可撓性を有するドーム状の金属片であることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ機構。
【請求項7】
さらに、上記操作部材を操作するための操作窓が設けられた外装部材を有し、
上記操作部材には、上記操作部材が上記第1の相対位置にあるときには上記操作窓の開口部に位置し、上記操作部材が上記第2の相対位置にあるときには上記外装部材に隠されてしまう位置に表示される第1の表示と、上記操作部材が上記第2の相対位置にあるときには上記操作窓の開口部に位置し、上記操作部材が上記第1の相対位置にあるときには上記外装部材に隠されてしまう位置に表示される第2の表示とが表示されていることを特徴とする請求項1または3に記載のスイッチ機構。
【請求項8】
上記第1の表示は、上記第1の導電部と上記第2の導電部との間の導通状態により制御される事象を示す表示であり、上記第2の表示は、上記第1の導電部と上記第2の導電部により構成されるスイッチが無効であることを示す表示か、または上記第2の導電部と上記第3の導電部との間の導通状態により制御される事象を示す表示であることを示す請求項7に記載のスイッチ機構。
【請求項9】
一つまたは複数個の固定導電部が配置された基板と、
上記基板に対して平行移動可能に配置された操作部材と、
上記操作部材上に設けられた押圧部と、
上記操作部材の上記基板に対向する面に配置され、上記操作部材が上記基板に対して平行移動することで上記一つまたは複数個の固定導電部のうちから所定の固定導電部に対向する位置に選択的に位置し、上記押圧部が押圧されたときに上記所定の固定導電部と接する可動導電部と、
を具備することを特徴とするスイッチ機構。
【請求項10】
上記可動導電部は上記固定導電部が設けられていない位置にも選択的に位置することが可能であることを特徴とする請求項9に記載のスイッチ機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−172993(P2006−172993A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−366165(P2004−366165)
【出願日】平成16年12月17日(2004.12.17)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】