説明

スイッチ

【課題】振動による誤動作を防止することが可能なスイッチを提供すること。
【解決手段】スイッチは、先端部21aに第1接点21cを有する第1板ばね21と、先端部22aに第2接点22cを有する第2板ばね22と、第1板ばね21および第2板ばね22の根本部を固定する基板とを備える。第1接点21cと第2接点22cとは、所定の圧力で接触した常閉接点である。また、操作されることにより、第2板ばね22を押圧して、第1接点21cと第2接点22cとを離間させる操作子と、第1接点21cが第2板ばね22の被押圧方向U、Dへ移動しないように、第1板ばね21を保持する保持部1p、1qとが設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板ばねに接点を設けたスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
板ばねに接点を設けたスイッチとして、たとえば、特許文献1〜3に開示されたスイッチがある。
【0003】
特許文献1のスイッチでは、2つの板ばねの先端部が接点になっている。各接点は、1つの傾斜面と1つの垂直面とから構成されている。2つの板ばねの根本部は、インシュレータに埋設されている。第1の板ばねを押圧することにより、第1の板ばねの接点が押圧方向へ変位して、両板ばねの傾斜面が摺動する。それにより、第2の板ばねの接点が押圧方向と交差する方向へ変位して、両板ばねの垂直面が摺動する。
【0004】
特許文献2のスイッチでは、逆D字形の板ばねの先端部が可動接点になっている。逆D字形の板ばねの根本部は、ビスによりケースに固定されている。ケースの可動接点と対向する位置には、固定接点が設けられている。シーソー型操作ボタンを操作することにより、該ボタンが板ばねを押圧したり、その押圧を解放したりして、可動接点が固定接点に対して接触または離間する。
【0005】
特許文献3のスイッチでは、3つの板ばねの先端部が接点になっている。3つの板ばねの根本部は、ビスにより筐体に固定されている。3つの板ばねの根本部の間には、絶縁部材が挟み込まれている。第1の板ばねの接点と第2の板ばねの接点とは、常開接点を構成している。第3の板ばねの第2の板ばねと対向する位置には、絶縁部材が設けられている。筐体の第3の板ばねの接点と対向する位置には、固定接点が取り付けられている。第3の板ばねの接点と固定接点とは、常閉接点を構成している。プッシュボタンを押し込んで行くことにより、該ボタンが第1の板ばねを押圧して、第1の板ばねの接点が第2の板ばねの接点に接触する。そして、プッシュボタンをさらに押し込んで行くことにより、該ボタンが第1の板ばねを押圧し、第1の板ばねが第2の板ばねを押圧し、第2の板ばねが第3の板ばねを押圧して、第3の板ばねの接点が固定接点から離間する。
【0006】
上記のようなスイッチでは、振動が加わった際に、意図せずに、板ばねが動いて、接点同士が接触または離間して、スイッチが誤動作するおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−175735号公報
【特許文献2】特開平10−154427号公報
【特許文献3】特開平2−112120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、振動による誤動作を防止することが可能なスイッチを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、先端部に第1接点を有する第1板ばねと、先端部に第2接点を有する第2板ばねと、第1板ばねおよび第2板ばねの根本部を固定する固定部材とを備えたスイッチにおいて、第1接点と第2接点とは、所定の圧力で接触した常閉接点であり、操作されることにより、第2板ばねを押圧して、第1接点と第2接点とを離間させる操作子と、第1接点が第2板ばねの被押圧方向へ移動しないように、第1板ばねを保持する保持部材とを備える。
【0010】
上記の構成により、操作子が操作されていない状態では、第1接点と第2接点とが所定の圧力で接触し、第1板ばねが保持部材に保持されて、第1接点が第2板ばねの被押圧方向へ移動しなくなっているので、振動が加わっても、意図せずに、各板ばねが動くことはなく、接点同士が離間することもない。また、操作子が操作された状態では、第2板ばねが操作子に押圧されて、第2接点が第1接点から離間し、第1板ばねが保持部材に保持されて、第1接点が第2板ばねの被押圧方向へ移動しなくなっているので、振動が加わっても、意図せずに、各板ばねが動くことはなく、接点同士が接触することもない。よって、振動によるスイッチの誤動作を防止することが可能となる。
【0011】
また、本発明では、上記スイッチにおいて、操作子が操作されていない状態で、第1接点と第2接点とが所定の圧力で接触するように、第2板ばねを押圧する押圧部材を備えるようにしてもよい。
【0012】
さらに、本発明では、上記スイッチにおいて、第2板ばねの第2接点と根本部との間にある中間部を、第2板ばねの被押圧方向から支持する支持部材を備えるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、振動による誤動作を防止することが可能なスイッチを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態によるスイッチを設けたスイッチユニットの斜視図である。
【図2】スイッチユニットの断面図である。
【図3】スイッチユニットの一部の平面図である。
【図4】スイッチユニットの下カバーとスイッチの板ばねの斜視図である。
【図5】図3のX−X断面図である。
【図6】図3のY−Y断面図である。
【図7】図4のZ−Z断面図である。
【図8】スイッチユニットとスイッチの側面図である。
【図9】スイッチの第1接点および第2接点の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
【0016】
図1に示すスイッチユニット100は、車両に搭載されるパワーウインドウ用のスイッチモジュールである。スイッチユニット100は、車両の運転席のドアに設置されたアームレストに取り付けられる。
【0017】
スイッチユニット100には、本発明の一実施形態によるスイッチ11が設けられている。スイッチ11は、車両の各席の窓ガラスを開閉できないようにロックしたり、該ロックを解除したりするためのウインドウロックスイッチである。
【0018】
この他にも、スイッチユニット100には、スイッチ12〜15、17が設けられている。スイッチ12〜15は、車両の各席の窓ガラスを開閉するためのウインドウ操作スイッチである。スイッチ17は、車両の各席のドアを開かないようにロックしたり、該ロックを解除したりするためのドアロックスイッチである。
【0019】
ケース1は、図2に示すように、上側部材1aと下側部材1bを嵌め合わせることで組み立てられる。ケース1上には、図1に示すように、各スイッチ12〜15の操作ノブ2〜5、スイッチ17の操作ボタン7、およびスイッチ11の操作ボタン6が設けられている。操作ノブ2〜5は、前後方向に間隔をおいて複数設けられている。操作ボタン6、7は、ケース1上の操作ノブ2〜5の前方に配置されている。
【0020】
ケース1内には、基板8と、各スイッチ11〜15、17の操作部材2〜7以外の構成部品が設けられている(図2および図3参照)。図2では、スイッチ11、12、14のみ図示している。図3では、スイッチ11の一部と、スイッチ13〜15に備わるスライドスイッチ20と、スイッチ12に備わる固定接点8a、8b、8cと、スイッチ17に備わる固定接点8d、8eのみ図示している。
【0021】
基板8は、ケース1の上側部材1aと下側部材1bに上下から挟み込まれて支持されている。基板8には、図3に示すように、スライドスイッチ20と、固定接点8a、8b、8c、8d、8eと、その他の電子部品や配線や回路などが実装されている。
【0022】
ケース1の下部には、図2に示すように、コネクタ9が設けられている。コネクタ9のハウジング9aは、ケース1の下側部材1bと一体に形成されている。コネクタ9の端子9bの中間部は、インサート成形により、下側部材1bに埋設されている。端子9bの下端は、下側部材1bからコネクタ9の挿し込み部9c内へ突出している。端子9bの上端は、下側部材1bから突出して、はんだ付けにより、基板8に接続されている。詳しくは、図2および図3に示すように、基板8においてスペースに余裕がある、前側のスイッチ12、13と後側のスイッチ14、15の間で、コネクタ9の端子9bは基板8に接続されている。
【0023】
コネクタ9の挿し込み部9cには、車両に備わる制御装置などと接続するためのケーブルが挿し込まれる(図示省略)。コネクタ9にケーブルが挿し込まれることにより、スイッチユニット100への給電や、スイッチユニット100と制御装置などとの間の信号授受が可能となる。
【0024】
スイッチ11には、操作ボタン6、操作子23、コイルばね24、25、第1板ばね21、第2板ばね22、およびプッシュロック機構10が備わっている。操作子23は、ケース1の上側部材1aに設けられた筒部1c内に挿通されている。操作子23の上端部には、操作ボタン6が取り付けられている。操作子23の鍔部23aと筒部1c内の段差部1hの間には、コイルばね24が設けられている。コイルばね24は、操作子23の鍔部23aを上方Uへ押圧する。
【0025】
コイルばね24の下方Dにおいて、操作子23の外周面には、リブ部23bが等間隔で4つ設けられている(図8参照)。リブ部23bは、操作子23の軸方向へ延びている。筒部1cの内周面には、ロック突起が等間隔で4つ設けられている(図示省略)。コイルばね24、操作子23、リブ部23b、筒部1c、およびロック突起は、プッシュロック機構10を構成する。
【0026】
プッシュロック機構10において、図2および図8(a)に示す状態では、操作子23のリブ部23bが筒部1cのロック突起から外れていて、操作子23および操作ボタン6がコイルばね24により押し上げられて上昇位置にある。操作ボタン6を押下操作すると、操作子23が下降して、リブ部23bがロック突起に係止され、図8(b)に示すように、操作子23および操作ボタン6が下降位置にロックされる。もう一度操作ボタン6を押下操作すると、操作子23が下降して、リブ部23bがロック突起から外れ、図2および図8(a)に示すように、操作子23および操作ボタン6がコイルばね24により押し上げられて上昇位置に復帰する。
【0027】
第1板ばね21、第2板ばね22、およびコイルばね25は、図2および図8に示すように、基板8の操作部材2〜7がある表側とは反対の裏側に配置されている。各板ばね21、22は、導電性を有する金属(たとえば、銅)を折り曲げて形成されている。
【0028】
第1板ばね21の先端部21aには、第1接点21cが設けられている。第2板ばね22の先端部22aには、第2接点22cが設けられている。図5、図6、および図9に示すように、第1接点21cは、V字状に形成されていて、該V字の内側に2つの傾斜面21d、21eを有している。第2接点22cは、凸状に形成されている。第1接点21cと第2接点22cは対向している。
【0029】
第2接点22cは、上方Uへ突出するように、第1接点21cの下方Dに配置されている。図2および図8に示すように、第2接点22cの近傍には、被押圧部22fが設けられている。操作子23は、第2板ばね22の被押圧部22fの上面を下方Dへ押圧する。コイルばね25は、図2、図3、および図5に示すように、ケース1の下側部材1bに形成された凹部1jに嵌め込まれている。コイルばね25は、第2板ばね22の被押圧部22fの下面を上方Uへ押圧する。コイルばね25は、本発明の「押圧手段」の一例である。
【0030】
図5、図6、および図9に示すように、第1板ばね21の第1接点21cは、2つの傾斜面21d、21eの境界位置にある頂部21gを上方Uへ向けて配置されている。第1接点21cの両側には、被保持部21fが設けられている。ケース1の下側部材1bには、第1板ばね21の被保持部21fを保持する保持部1p、1qが設けられている。上側保持部1pは、被保持部21fを上方Uから支持し、下側保持部1qは、被保持部21fを下方Dから支持している。このように、保持部1p、1qで第1板ばね21の第1接点21cの近傍(被保持部21f)を挟持することにより、第2板ばね22の被押圧部22fが操作子23により押圧される方向Dとコイルばね25により押圧される方向Uとへ、第1接点21cが移動しなくなる。ケース1の下側部材1bは、本発明の「保持部材」の一例である。
【0031】
各板ばね21、22の根本部21b、22bは、図3および図8に示すように、コネクタ9の端子9bの近傍で、はんだ付けにより、基板8に接続されている。すなわち、基板8においてスペースに余裕がある、前側のスイッチ12、13と後側のスイッチ14、15との間で、各板ばね21、22の根本部21b、22bは基板8に固定されている。基板8は、本発明の「固定部材」の一例である。
【0032】
図4に示すように、第2板ばね22の第2接点22cと根本部22bとの間にある中間部22mは、ケース1の下側部材1bの短手方向(左右方向)L、Rへ延びている。ケース1の下側部材1bには、第2板ばね22の中間部22mを支持する支持部1r、1sが2箇所設けられている。図7に示すように、上側支持部1rは、中間部22mを上方Uから支持し、下側保持部1sは、中間部22mを下方Dから支持している。すなわち、支持部1r、1sは、第2板ばね22の被押圧部22fの操作子23やコイルばね25による被押圧方向D、Uから中間部22mを支持している。ケース1の下側部材1bは、本発明の「支持部材」の一例である。
【0033】
図2および図8(a)に示すように、操作ボタン6および操作子23が操作されていない初期状態では、操作ボタン6および操作子23が、コイルばね24に押し上げられて、上昇位置で静止している。また、操作子23の下端が第2板ばね22の被押圧部22fから離間している。また、コイルばね25が第2板ばね22の被押圧部22fを所定の圧力で上方Uへ押圧している。そのため、図6および図9(a)に示すように、第2板ばね22の第2接点22cが第1板ばね21の接点21cの傾斜面21d、21eに接触している。すなわち、第1接点21cと第2接点22cとは、所定の圧力で接触した常閉接点になっている。また、図5および図6に示すように、第1板ばね21の被保持部21fは、ケース1の下側部材1bの保持部1p、1qに常時保持されている。よって、このとき、第1接点21cが第2板ばね22の被押圧方向Uへ移動することはなく、第1接点21cと第2接点22cの接触状態が安定に保持される。
【0034】
このような初期状態から、操作ボタン6および操作子23を押下操作すると、図8(b)に示すように、操作ボタン6および操作子23がプッシュロック機構10により下降位置でロックされる。このため、操作子23が第2板ばね22の被押圧部22fを所定の圧力で下方Dへ押圧して、図9(b)に示すように、第2板ばね22の第2接点22cが第1板ばね21の第1接点21cの傾斜面21d、21eから離間する。すなわち、第1接点21cと第2接点22cとが開いた状態になる。また、第2板ばね22の被押圧部22fが操作子23により下方Dへ押圧され、かつ、第1板ばね21の被保持部21fが下側部材1bの保持部1p、1qに保持されている(図5および図6参照)。よって、このとき、第1板ばね21および第2板ばね22が互いに近づく方向へ動くことはなく、第1接点21cと第2接点22cの離間状態が安定に保持される。
【0035】
この後、操作ボタン6および操作子23を再び押下操作すると、プッシュロック機構10によるロックが解除され、操作ボタン6および操作子23がコイルばね24により押し上げられて、上昇位置に復帰して行く。その際、図8(a)に示すように、操作子23が第2板ばね22の被押圧部22fから離間して、操作子23による被押圧部22fの押圧が解放される。このため、コイルばね25が第2板ばね22の被押圧部22fを所定の圧力で上方Uへ押圧して、図6および図9(a)に示すように、第2板ばね22の第2接点22cが第1板ばね21の第1接点21cの傾斜面21d、21eに接触する。すなわち、第1接点21cと第2接点22cとが閉じた状態に復帰する。
【0036】
上記のように、本実施形態では、操作ボタン6と操作子23が操作されていない状態では、第1接点21cと第2接点22cとが所定の圧力で接触している。また、第1板ばね21がケース1の下側部材1bの保持部1p、1qに保持されて、第1接点21cが第2板ばね22の被押圧方向U、Dへ移動しなくなっている。このため、振動が加わっても、意図せずに、各板ばね21、22が動くことはなく、接点21c、22c同士が離間することもない。一方、操作ボタン6と操作子23が操作された状態では、第2板ばね22が操作子23に押圧されて、第2接点22cが第1接点21cから離間している。また、第1板ばね21が保持部1p、1qに保持されて、第1接点21cが第2板ばね22の被押圧方向U、Dへ移動しなくなっている。このため、振動が加わっても、意図せずに、各板ばね21、22が動くことはなく、接点21c、22c同士が接触することもない。よって、振動によるスイッチ11の誤動作を防止することが可能となる。
【0037】
また、本実施形態では、操作ボタン6と操作子23が操作されていない状態で、第1接点21cと第2接点22cとが所定の圧力で接触するように、コイルばね25で第2板ばね22を第1接点21cと反対側から押圧している。このため、操作ボタン6と操作子23が操作されていない状態で、振動により意図せずに、第2板ばね22が第1接点21cから離れる方向Dへ動いて、接点21c、22c同士が離間するのを、確実に防止することができる。
【0038】
さらに、本実施形態では、第2板ばね22の第2接点22cと根本部22bとの間にある中間部22mを、ケース1の下側部材1bの支持部1r、1sにより第2板ばね22の被押圧方向U、Dから支持している。このため、操作子23またはコイルばね25が第2板ばね22を押圧することによって発生する応力が、第2板ばね22の根本部22bに及ぶのを阻止することができる。この結果、第2板ばね22の根本部22bと基板8とのはんだ付け部や基板8の損傷を防止することが可能となる。また、第2板ばね22の中間部22mを支持しているので、操作子23やコイルばね25で第2板ばね22の先端(被押圧部22f)を押圧した時に、第2板ばね22を上下に支障なく可動させて、接点21c、22cを確実に接離させることが可能となる。
【0039】
本発明は、上述した以外にも種々の実施形態を採用することができる。たとえば、上記実施形態では、ケース1の下側部材1bに、保持部1p、1qと支持部1r、1sとを一体に設けた例を示したが、本発明はこれに限るものではない。第1板ばね21を保持する保持部材や、第2板ばね22の中間部22mを支持する支持部材は、ケース1と別体で設けるようにしてもよい。
【0040】
また、上記実施形態では、第1板ばね21の第1接点21cの近傍にある被保持部21fを、保持部1p、1qで保持した例を示したが、本発明はこれに限るものではない。第1接点21cの動きを規制できるのであれば、保持部材1p、1qで第1板ばね21のいずれの部分を保持してもよい。
【0041】
また、上記実施形態では、板ばね21、22の根元部21b、22bを、はんだ付けにより基板8に固定した例を示したが、本発明はこれに限るものではない。これ以外に、たとえば、ケースの下側部材1bやコネクタ9などを固定部材とし、該固定部材に板ばね21、22の根元部21b、22bを、圧入やインサート成形などの方法で固定するようにしてもよい。
【0042】
さらに、上記実施形態では、ウインドウロックスイッチ(スイッチ11)に本発明を適用した例を挙げたが、ドアロックスイッチ(スイッチ17)に本発明を適用することも可能である。また、本発明は、車両に搭載されるスイッチ以外のスイッチに対しても適用することができる。
【符号の説明】
【0043】
1b ケースの下側部材
1p、1q 保持部
1r、1s 支持部
8 基板
11 スイッチ
21 第1板ばね
21a 先端部
21b 根本部
21c 第1接点
22 第2板ばね
22a 先端部
22b 根本部
22c 第2接点
22m 中間部
23 操作子
25 コイルばね
D、U 第2板ばねの被押圧方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端部に第1接点を有する第1板ばねと、
先端部に第2接点を有する第2板ばねと、
前記第1板ばねおよび前記第2板ばねの根本部を固定する固定部材と、を備えたスイッチにおいて、
前記第1接点と前記第2接点とは、所定の圧力で接触した常閉接点であり、
操作されることにより、前記第2板ばねを押圧して、前記第1接点と前記第2接点とを離間させる操作子と、
前記第1接点が前記第2板ばねの被押圧方向へ移動しないように、前記第1板ばねを保持する保持部材と、を備えた、ことを特徴とするスイッチ。
【請求項2】
請求項1に記載のスイッチにおいて、
前記操作子が操作されていない状態で、前記第1接点と前記第2接点とが所定の圧力で接触するように、前記第2板ばねを押圧する押圧部材を備えた、ことを特徴とするスイッチ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のスイッチにおいて、
前記第2板ばねの前記第2接点と前記根本部との間にある中間部を、前記第2板ばねの被押圧方向から支持する支持部材を備えた、ことを特徴とするスイッチ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2013−25944(P2013−25944A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−158111(P2011−158111)
【出願日】平成23年7月19日(2011.7.19)
【出願人】(510123839)オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 (110)
【Fターム(参考)】