説明

スキン・ホワイチング組成物及びその方法

【課題】本発明はスキン・ホワイチング組成物において、色素細胞の生長を抑制することにより該使用者の黒色素生成を抑制する。
【解決手段】スキン・ホワイチング組成物は酸化鉱物を主要成分とする遠赤外線放射物質を包含してなり、該スキン・ホワイチング組成物は該遠赤外線放射物質が放射した遠赤外線を介してスキン・ホワイチング効果を達成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスキン・ホワイチング組成物及びその方法に関し、特に遠赤外線(far-infrared ray)放射物質を利用して黒色素の生成を減少することに関する。
【背景技術】
【0002】
黒色素の生成は皮膚が紫外線又はその他光源下に暴露して生ずる生理現象であり、皮膚が外界の刺激を受けた後、表皮に位置した黒色細胞は黒色素を製造し、これら黒色素が各表皮細胞中に伝わると皮膚の色を黒く変化させる。皮膚の白いことは東方女性の重要な審美基準であり、市場のスキン・ホワイチング製品はさら満目に美しく散らばっておる。その中で遠赤外線原理を利用したスキン・ホワイチング製品も少なくないが、いずれも遠赤外線が皮膚を刺激してスキン・ホワイチングに対する吸収効果を挙げることに着眼しており、直接遠赤外線放射物質でスキン・ホワイチング効果を達成するものではない。
【0003】
遠赤外線は波長が3−1000マイクロメートル(μm)の電磁波であり、その中波長が3−14マイクロメートルにある遠赤外線は、それが動植物の生長に対していずれも促進の効用があるので科学家は生命の光線と称している。目前、医学上では既に遠赤外線が多種の人体病気に対していずれも治療の効果があると証されているので、常に多くの治療、生理用途上に、例えば血液循環の加速、新陳代謝の活性化、組織再生能力の増進、免疫系等の活性化等に使用されている。しかし、現在に至るまで、まだ直接遠赤外線の黒色素生成に対する効果は研究、探討されていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、大部分は各種のスキン・ホワイチングを利用して化学性の方式で黒色素の生成を減少し、スキン・ホワイチングを促進しているが、使用上なお製品には過敏を発生し又はその他の不良反応により皮膚紅腫又は脱皮現象を引起すものがあり、注意する必要がある。
本発明により提供されるスキン・ホワイチングは遠赤外線の物理性質により黒色素細胞が黒色素を生ずるのを減少し、スキン・ホワイチングを促進する機能を有する。したがってこの物理性スキン・ホワイチングを使用した時、そのスキン・ホワイチング効果を発揮すると共に、その他のスキン・ホワイチング成分をマッチングして使用すると、よりその他のスキン・ホワイチング成分の効果を増加できると共に、使用上使用者の安全及び健康をより確保できる。
したがって本発明者らは従来の技術の欠点にかんがみ、鋭意試験及び研究した結果、ついに遠赤外線放射物質を利用して黒色素の発生を減少するスキン・ホワイチング組成物及びその方法を案出した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記に鑑み、本願発明者らにより研究開発される遠赤外線クリームは1〜20wt%の遠赤外線放射物質を包含してなり、ここで、該放射物質は80〜99.9wt%の酸化鉱物を含み、この酸化鉱物は60〜95wt%の酸化アルミニウムを含有する。
【発明の効果】
【0006】
スキン・ホワイチング組成物は該赤外線放射物質が放射した遠赤外線を介してスキン・ホワイチングの効果を達成する。また皮膚の色素細胞の成長を抑制することにより該使用者の黒色素生成を減少する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の一つの態様では、該遠赤外線クリームは更に80〜99wt%のその他活性物質、補助薬及び添加剤の少なくともその中の一つを包含してなる。
【0008】
該遠赤外線クリームは化粧品であり、この化粧品は更に油、脂肪、蝋、炭化水素、脂肪酸、ステロール、ホルモン、ビタミン、脂肪酸エステル、湿潤剤、界面活性剤、顔料、粘度改善剤、成膜剤、紫外線吸収剤、抗真菌剤、消炎剤、抗汗剤、防腐剤及び芳香剤の中から少なくとも一つ選ばれる化粧品原料を包む。
【0009】
一つの態様では、該遠赤外線クリームは工業製品又は医薬組成物であり、そして該医薬組成物は更に医薬上受容可能な担体を包含する。
【0010】
本発明の一つの態様では、主要成分が酸化鉱物である遠赤外線放射物質を包含したスキン・ホワイチング組成物を提供する。その中該スキン・ホワイチング組成物は該赤外線放射物質が放射した遠赤外線を介してスキン・ホワイチングの効果を達成する。
【0011】
好ましい態様では、該酸化鉱物は酸化アルミニウムを包含する。たとえば、この酸化鉱物は60〜95wt%の酸化アルミニウムを含有する。
【0012】
また一つの態様では、該酸化鉱物は60〜95wt%の酸化アルミニウム1〜20wt%の酸化鉄、1〜10wt%の酸化マグネシウム及び1〜30wt%の炭酸カルシウムを包含してなる。
【0013】
また一つの態様では、該スキン・ホワイチング組成物は更に金属、ガラス、陶器及び高分子材質の中から少なくとも一つ選ばれた基材を包含し、該基材と該遠赤外線放射物質とが混合する。
【0014】
本発明のほかの一つの態様では、使用者の皮膚のスキン・ホワイチングに用いられる方法を提供する。当該方法は遠赤外線放射物質を該使用者の皮膚に接触させて色素細胞の成長を抑制することにより該使用者の黒色素生成を減少するステップを備え、ここで、該遠赤外線放射物質は酸化鉱物を有する。
【0015】
本発明の実施例によれば、該遠赤外線放射物質は化粧品又は美容組成物中に存在し、塗抹又は外用する態様で使用者に供与される。
【0016】
本発明のスキン・ホワイチング組成物及び方法は物理性方式で黒色素の生成を減少するもので皮膚のスキン・ホワイチング物質に対する吸収効果を刺激するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0017】
遠赤外線放射物質を利用して黒色素の発生を減少するスキン・ホワイチング組成物及びその方法、たとえば遠赤外線放射の皮膚用外用クリームとして産業上利用され得る。
【0018】
本発明は下記の好適な実施例及びその添付図面により、より具体的にその技術的手段を詳細に説明する。
【実施例1】
【0019】
実施例1 遠赤外線クリーム
本実施例中の遠赤外線放射物質の原料は儀器科学技術研究センターと台北医学大学とが共同して開発した高効能遠赤外線陶磁粉末であり、その生物効能は既に多項実験を通して相当な効果を有していると実証されている。その成分は数種の天然鉱物成分により組成され、これら天然鉱物は遠赤外線陶磁粉末中において約80〜99.9wt%を占めており、その中60〜95wt%の酸化アルミニウム、1〜20wt%の酸化鉄、1〜10wt%の酸化マグネシウム及び1〜30wt%の炭酸カルシウムが含まれている。その他成分はなお二酸化チタン、硼化チタン又はより多くの天然鉱物成分、例えば酸化シリコン、水酸化亜鉛、酸化亜鉛および炭化物等を含むことができる。黒体を標準として遠赤外線スペクトグラフを利用して計測すると、該遠赤外線放射物質は生命光線波長範囲の6〜14マイクロメートル(μm)の区間において平均0.98以上の放射率を有する。且つ、アメリカAATCC100標準方法で減菌率をテストすると該放射された遠赤外線は金黄色葡萄球菌及び大腸桿菌に対していずれも99.9%以上の抑菌効果を有する。
【0020】
本発明は遠赤外線クリームを提供する。該遠赤外線クリームは遠赤外線放射物質を種々の割合で化粧品クリーム中に混入させることができるが、好適な割合は化粧品中に1〜20wt%の遠赤外線放射物質を包含させるものである。該化粧品クリーム中には油、脂肪、蝋、炭化水素、脂肪酸、ステロール、ホルモン、ビタミン、脂肪酸エステル、湿潤剤、界面活性剤、顔料、粘度改善剤、成膜剤、紫外線吸収剤、抗真菌剤、消炎剤、抗汗剤、防腐剤及び芳香剤等の化粧品原料が含まれている。該化粧品クリームに同時により多くの効果を具備させるためにその他活性物質、補助薬及び添加剤を含んでも良い。本実施例の遠赤外線クリームは標準規範の実験により皮膚過敏反応を引起さないと実証されたので、この遠赤外線クリームで皮膚外用スキン・ホワイチング用途とすれば道理的に広大な商機があるべきである。
【0021】
本実施例中の遠赤外線クリームは化粧品製品であり、皮膚・外用の塗布でスキン・ホワイチングに達し、血液循環を強化し、新陳代謝を促進して保健医療の目的を達成する。しかしながらその型式はこれに限らず医薬製品または工業製品であっても良い。
【実施例2】
【0022】
実施例2 遠赤外線基材
図1は本発明により提供された遠赤外線基材の実施例2の見取図である。この図に示すように、本発明の遠赤外線基材20と基材20に混合した遠赤外線放射物質10とを包含してなる。その中基材20は金属、ガラス、陶器及び高分子材質の中から少なくとも一つ選ばれるものである。遠赤外線放射物質10は構造上において、ブロック状、顆粒状、粉末状及びフィルムの中から少なくとも一つ選ばれるものである。遠赤外線放射物質10のその他性質例えば成分及び効能はいずれも実施1と同一であるから、その説明を省略する。
【0023】
遠赤外線基材20の応用可能な範囲は十分に広く、特にスキン・ホワイチングの用途のために該遠赤外線基材は日常生活中の各種器具、医療用品、建材、交通工具又は紡織品として作製し、随時、随所いずれもスキン・ホワイチングの便利性を達することができる。
【実施例3】
【0024】
実施例3 スキン・ホワイチング組成物
本発明の実施例3はスキン・ホワイチングに用いられる組成物であり、この組成物は遠赤外線放射物質を包含しているが、この遠赤外線放射物質のその他性質例えば成分及び効能はいずれも実施例1と同一なのでここではその説明を省略する。該組成物は該遠赤外線放射物質により放射された遠赤外線を介してスキン・ホワイチングの目的を達する。本実施例中のスキン・ホワイチング組成物はその他の活性物質、補助薬及び添加剤を包含してより多くの効能を達成することができる。本実施例の組成物は各種形式、例えば乳液、クリーム、ゲル、溶液、膠体分散液、懸濁液、軟膏、洗剤、泡沫、泡沫乳液又はゲル等の形式で呈することができる。もし該組成物を化粧品中に添加すると該化粧品は油、脂肪、蝋、炭化水素、脂肪酸、ステロール、ホルモン、ビタミン、脂肪酸エステル、湿潤剤、界面活性剤、顔料、粘度改善剤、成膜剤、紫外線吸収剤、抗真菌剤、消炎剤、抗汗剤、防腐剤及び芳香剤等の化粧品原料を包含することができる。もし該組成物を医薬上に用いると該医薬用の組成物は医薬上受容できる担体、賦形剤又は希釈剤を包含して、それを各種のルートを通してスキン・ホワイチング用途に用いさせることができる。
【実施例4】
【0025】
実施例4 遠赤外線放射物質のB16−F10細胞整調を減少する作用
450cmの遠赤外線放射物質を実験組とし、そして同一体積の乳粉を対照組として、それぞれ種々の包装袋に装入する。包装袋の材質は合成又は天然高分子、金属、ガラス又は陶磁等であってもよい。
【0026】
B16−F10細胞は一種の黒色素瘤細胞であり、その培養条件は1×10個細胞を10wt%胎牛血清を含有したDMEM培養液中に培養する。細胞を5wt%二酸化炭素を含有した37℃インキュベーター中に置いて培養した。実験の進行時、遠赤外線放射物を装入した包装袋を細胞培養盤下に置き、細胞と直接接触しない状態下で、細胞と共同して培養した。24時間及び48時間後[3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−yl]−2,5−ジフェニルテトラゾリウム ブロマイド,MTT]溶液を加入し、4時間後上澄液を除去してジメチルスルフォキジド(DMSO)を10分間静置した後、細胞の波長540nmにおける吸光値を測量した。
【0027】
結果
図−2(a)、図−2(b)は本発明の好適な実施例の黒色素細胞の生長結果を示す。図2(a)は細胞と遠赤外線放射物質とが共同して24時間培養した後の細胞生長状況を示し、そして図2(b)は48時間後の状況を示す。ここで、乳粉を対照組とし、遠赤外線放射物質と対照組との差異を比較する。図2(a)に示すように、本発明における遠赤外線放射物質は黒色素瘤細胞の生長に対して抑制作用をし、且つ24時間又は48時間のいずれにせよ、対照組に比べていずれも顕著に減少し、それぞれ10wt%と9.7wt%だけ減少した。上記の結果によると本発明における該遠赤外線放射物質は効果的に黒色素細胞の生長を抑制でき、つまり黒色素生成の増殖を減少できる。したがって本発明における該遠赤外線放射物質は黒色素細胞成長抑制の影響を介してスキン・ホワイチングの効能を奏することが証明された。
【実施例5】
【0028】
実施例5 遠赤外線放射物質により、B16−F10細胞が黒色素を発生する作用を減少
B16−F10細胞は上記の方式で培養してインキュベーターに置き入れて使用に供する。実験の進行時、細胞及びFIR又は乳粉を上記の方式と同様に共同して培養し、24時間又は48時間後、トリプシンで細胞を培養盤上から脱落させ、5ml燐酸塩緩衝液(PBS)で一回洗浄した後、細胞を1.5mlのミクロ遠心管中に入れ、5000rpmの回転速度で5分間遠心した後上澄液を除去し、ミクロ遠心管中に90wt%の1M水酸化ナトリウム及び10wt%DMSOを含有した溶液を1ml加入した後、80℃の温度下で1時間加熱して細胞の波長475nmにおける吸光値を測量した。
【0029】
図3(a)は24時間後B16−F10細胞の黒色素含有量を、図3(b)は48時間後B16−F10細胞の黒色素含有量を示す。乳粉を対照組として対比すると本発明における該遠赤外線放射物質はB16−F10細胞と共同して24時間及び48時間培養した後、B16−F10細胞が発生した黒色素を11%及び16%減少した。この実験結果と上記黒色素細胞生長の抑制結果とを比較すれば再度該遠赤外線放射物質が黒色素に対して抑制する効果を実証した。これから分かるようにもし該遠赤外線放射物質を実験者の皮膚に応用すれば同様に皮膚中の黒色素を減少することができる。
【実施例6】
【0030】
実施例6 遠赤外線放射物質により、B16−F10細胞内クロムアミノ酸酵素活性作用を減少
クロムアミノ酸酵素活性試験
二つの6培養プレートを取り、各培養プレート中に1×10個のB16-F10細胞を放入して上記の方法で培養した。2個培養盤下方にそれぞれ450cmの遠赤外線陶磁粉末又は乳粉を置き、細胞をトリプシンで収め6000rpmの回転速度で5分間遠心した。上澄液を除去後、0.1M燐酸塩緩衝液(pH値6.8)及び1wt%ポリエチレングリコールフェノールエーテル(Triton X−100)を含有した溶液150μlを加入し、室温下で30分間静置した後、再度13000rpmの回転速度で30分間遠心分離した。遠心後の上澄液を50μl取り、96培養プレート中に放入して室温下で1時間静置した。96孔盤中の上澄液を除去して燐酸塩緩衝液で3回洗浄した後、5wt%脱脂粉乳を含有した燐酸塩緩衝液200μlを加入して、室温下で1時間静置した。しかる後、96孔盤を0.1wt%界面活性剤Tween−20を含有した燐酸塩緩衝液(PBST溶液)で3回洗浄し、50倍に希釈したマウス抗クロムアミノ酸抗体100μlを一級抗体として加入した。室温下で1時間反応した後、PBST溶液で3回洗浄した後、再度5000倍に希釈した山羊抗マウス抗体100μlを二級抗体として、室温下で1時間反応した後、PBST溶液で3回清洗した。最後4メチルジフェニルアミン(TMB)溶液200μlを加入して発色させ、黒暗中で30分間反応した後、波長370nm及び650nm下の吸光値を測量した。
【0031】
結果
表1は波長370nmの呈色結果、表2は波長650nmの呈色結果をそれぞれ表わし、図4(a)(b)はそれぞれ表1及び表2の棒グラフである。その中、FIRは遠赤外線陶磁粉末の実験組を代表し、粉乳と共同して培養した細胞を対照組とし、遠赤外線陶磁粉末と共同して培養した細胞は370nm又は650nm以下の吸光値のいずれかを問わず、すべて対照組よりも少ない。これから分かるように該遠赤外線陶磁粉末は黒色細胞内のクロムアミノ酸酵素の活性を抑制でき、これによりクロムアミノ酸酵素をして、クロムアミノ酸を黒色素に転換する作用を発揮せしむることができない。上記の結果によれば当該遠赤外線陶磁粉末を保養品又は化粧品に配合すると、使用者の皮膚中のクロムアミノ酸酵素が黒色素を発生する能力を抑制し、膚色が深くなるのを防止することができる。したがって該遠赤外線放射物質は当然ながら美容保養品又は化粧品のスキン・ホワイチング成分とすることができ、またその他、他の材料に混合してスキン・ホワイチング効果を提供する製品とすることができる。
【0032】
【表1】

【0033】
【表2】

【0034】
以上説明したものは単なる本発明の好適な実施例に過ぎず本発明の技術的思考は決してこれら実施例に限定されず付加クレームの範囲の逸脱しない限り当業者による単純な設計変更、付加、修正、置換はいずれも本発明の技術的範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の遠赤外線基材の好適な実施例の見取図である。
【図2a】本発明により提出された遠赤外線放射物質の色素細胞生長に対する影響を示す図であり、その中FIRは遠赤外線放射物質の実験組を代表し、粉乳を対照組とする。それぞれ24時間及び48時間の実験結果を示す。
【図2b】本発明により提出された遠赤外線放射物質の色素細胞生長に対する影響を示す図であり、その中FIRは遠赤外線放射物質の実験組を代表し、粉乳を対照組とする。それぞれ24時間及び48時間の実験結果を示す。
【図3a】本発明により提出された遠赤外線放射物質の色素細胞に対して黒色素を発生する影響を示す図であり、その中FIRは遠赤外線放射物質の実験組を代表し、粉乳を対照組とする。それぞれ24時間及び48時間の実験結果を示す。
【図3b】本発明により提出された遠赤外線放射物質の色素細胞に対して黒色素を発生する影響を示す図であり、その中FIRは遠赤外線放射物質の実験組を代表し、粉乳を対照組とする。それぞれ24時間及び48時間の実験結果を示す。
【図4a】本発明により提出された遠赤外線放射物質の色素細胞中のクロムアミノ酵素活性に対する影響を示す図であり、その中FIRは遠赤外線放射物質の実験組を代表し、粉乳を対照組とする。それぞれ波長370nm及び560nm以下の吸光値を代表する。
【図4b】本発明により提出された遠赤外線放射物質の色素細胞中のクロムアミノ酵素活性に対する影響を示す図であり、その中FIRは遠赤外線放射物質の実験組を代表し、粉乳を対照組とする。それぞれ波長370nm及び560nm以下の吸光値を代表する。
【符号の説明】
【0036】
10 遠赤外線放射物質
20 基材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1〜20wt%の遠赤外線放射物質を包含してなり、ここで該放射物質は80〜99.9wt%の酸化鉱物を含み、この酸化鉱物は60〜95wt%の酸化アルミニウムを含有する遠赤外線クリーム。
【請求項2】
前記遠赤外線クリームは更に80〜99wt%のその他の活性物質、補助薬及び添加剤の少なくとも一つを包含してなる請求項1記載の遠赤外線クリーム。
【請求項3】
前記遠赤外線クリームは化粧品であり、この化粧品は更に油、脂肪、蝋、炭化水素、脂肪酸、ステロール、ホルモン、ビタミン、脂肪酸エステル、湿潤剤、界面活性剤、顔料、粘度改善剤、成膜剤、紫外線吸収剤、抗真菌剤、消炎剤、抗汗剤、防腐剤及び芳香剤の中から少なくとも一つ選ばれる化粧品原料を包含する請求項1記載の遠赤外線クリーム。
【請求項4】
前記遠赤外線クリームは工業製品又は医薬組成物であり、そして該医薬組成物は更に医薬上受容可能な担体を包含する請求項1記載の遠赤外線クリーム。
【請求項5】
主要成分が酸化鉱物である遠赤外線放射物質を包含したスキン・ホワイチング組成物であって該組成物は該赤外線放射物質が放射した遠赤外線を介してスキン・ホワイチング効果を達成するスキン・ホワイチング組成物。
【請求項6】
前記酸化鉱物は酸化アルミニウムを包含する請求項5記載の組成物。
【請求項7】
前記酸化鉱物は60〜95wt%の酸化アルミニウム、1〜20wt%の酸化鉄、1〜10wt%の酸化マグネシウム及び1〜30wt%の炭酸カルシウムを包含してなる請求項5記載の組成物。
【請求項8】
前記スキン・ホワイチング組成物は更に金属、ガラス、陶器及び高分子材質の中から少なくとも一つ選ばれた基材を包含してなり、
その中前記基材は前記遠赤外線放射物質と混合する請求項5記載の組成物。
【請求項9】
使用者皮膚のスキン・ホワイチングに用いられる方法であって、
酸化鉱物を有する遠赤外線放射物質を使用者の皮膚に接触させて、色素細胞の成長を抑制することにより該使用者の黒色素生成を減少するステップを備えてなる方法。
【請求項10】
前記方法は更に
前記遠赤外線放射物質を提供して化粧品の活性成分とするステップと、
塗抹又は表皮へ接触させる方法で該遠赤外線放射物質を使用者に接触させるステップとを備えてなる請求項9記載の方法。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4a】
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【図4b】
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【公開番号】特開2008−308482(P2008−308482A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−332171(P2007−332171)
【出願日】平成19年12月25日(2007.12.25)
【出願人】(507420950)財團法人國家実驗研究院 (3)
【出願人】(507420961)台北医學大學 (2)
【Fターム(参考)】