説明

スクリーンに映写される識別子を利用する劇場確認システム

スクリーンに表示(映写)される画像シーケンスのコピーを識別する方法とシステム。画像シーケンスと区別される少なくとも1つの識別子が映写され、可視光線を使用して、識別子は画像シーケンスと共にスクリーンに表示される。識別子は周期的に間隔を置いて表示され、劇場の所在地、日付および/または時刻を決定できる。上映される画像シーケンスの少なくとも一部の色彩および/または照度を測定できる。測定された照度/色彩に基づいて、映写される識別子の輝度/色彩を決定できる。識別子を映写すべきスクリーン上の位置も決定できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、違法な(illegal:不正な)コピーから映画フィルムを保護することに関し、特に、ビデオ・カメラ(camcorder:カムコーダ)で違法にコピーされるフィルムのソースを識別する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
映画フィルムの劇場公開に関連する海賊版の問題はよく知られている。配給者が映画フィルムを劇場公開のために映画館主に配給すると、その製作に関する管理がある程度失われる。フィルムが劇場で公開されると観客は、例えば、手持ちのビデオ・カメラでフィルムをこっそり録画するかもしれない。もっと手の込んだレベルになると、フィルム・プリントを違法にコピーしようとする者は、映画館の従業員と共謀して劇場の映写室に立ち入り、比較的管理された環境内で時間外にフィルムをコピーするかもしれない。このような環境内で、映写装置からビデオ・カメラにオーディオを直接入力できる。はっきりと安定した画像を確保するために三脚が使用され、違法なコピーが作られる。
【0003】
1982年にMPAA(Motion Picture Assocation of America:米国映画協会)は、コダック(Kodak)社と共に、フィルム・プリントを独自に識別する技術を開発した。この技術はCAP(Coded Anti‐Piracy:符号化海賊版防止)方式コーディングとして一般に知られる。符号は、一連のかすかなドットであって、プリントの製作時に画像内に付加される。100フレーム毎に約1フレームは、画像に4個の小さいドットが付加される。一般に、映画プリントの一連番号を再構成するために11のCAP符号化フレームが必要とされる。ドットの特異な構成の各々はプリントの識別子に対応する。
【0004】
通常、フィルム・プリントは、フィルムが配給されている各劇場毎に符号化される。もしCAP符号化されたフィルムが、古いフィルムの上映を専門とする劇場で再使用されると、違法なフィルム・プリントが作られている劇場の識別(特定)は不可能となる。従って、フィルムの上映が予定されている各劇場毎に、新しいフィルム・プリントを製作しなければならない。しかしながら、フィルム・プリントの製作には経費を要する。また、その後フィルムを再公開するために新しいフィルム・プリントの製作源となるポジフィルムのライブラリの維持は費用がかかり面倒である。従って、フィルムがCAP符号化されているか否かに関らず、フィルムの違法なコピーが作られる劇場を識別する方法が必要である。
【発明の開示】
【0005】
(発明の概要)
本発明は、スクリーンに表示される画像シーケンス(image sequence:例えば、ビデオまたは映画フィルム)のコピーを識別する(またはマークする)方法に関する。画像シーケンスと異なる少なくとも1つの識別子が映写され、識別子は画像シーケンスと共に、可視光線を使用してスクリーンに表示される。識別子は周期的に間隔を置いて表示され、劇場の所在地、日付および/または時刻を決定することができる。画像シーケンスの少なくとも一部の照度および/または色彩を測定することができる。測定された照度/色彩に基づいて、映写の輝度および/または色彩をその識別子について決定する。識別子を映写すべきスクリーン上の位置も決定する。
【0006】
本発明は、画像シーケンスのコピーを識別する(またはマークする)システムも具える。このシステムは、画像シーケンスと区別される少なくとも1つの識別子をスクリーンに映写するプロジェクタ(映写機)を具え、可視光線を使用して、画像シーケンスと共に識別子がスクリーンに表示される。識別子は周期的に間隔をおいて表示され、劇場の所在地、日付および/または時刻を決定する。このシステムは、表示される画像シーケンスの少なくとも一部の照度および/または色彩を測定する検出器を具えることができる。また、このシステムは、測定された照度/色彩に基づいて、識別子の映写輝度および/または色彩を決定するプロセッサを具えることができる。プロセッサは、識別子を映写できるスクリーン上の映写位置を決定することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明による実施例は、ビデオ表示の間、識別子をスクリーンに映写してマーキング・パターン(marking pattern)を発生する方法に関する。表示されるビデオ画像が記録(録画)されると、マーキング・パターンも記録される。マーキング・パターンで、ビデオ表示が行われた場所または施設およびビデオ表示が行われた日付および時刻も確認できる。ビデオ表示の行われた施設の確認に加えて、表示に使用された施設内の映写スクリーンも確認できる。従って、表示されるビデオからフィルムの違法なコピーが作られると、違法なコピーを判定し、そのコピーが作られた時と場所を決定できる。この光学的マーキングは、ビデオのプリント上ではなく、ビデオの表示(上映)の間に行われるので有利であり、のちに別の場所で或いは別の目的に使用されるプリントのマーキングに関し問題の生じる可能性はない。
【0008】
他のシステムでは赤外線(IR)の光源を使用し、取り込まれた画像を取込装置内で劣化させる。多くの場合これはうまくいくが、失敗も免れない。赤外線の波長に敏感でない画像取込装置もある。赤外線に敏感な取込装置は、赤外線の波長をマスクするために普通に入手可能な赤外線(IR)フィルタと共に使用できる(例えば、XNiteCC137:販売者は LDP Net,Woodcliff Lake NJ,www.maxmax.com)。しかしながら、本発明の原理によれば、少量の可視光線を使用して、取り込まれた画像内にマークを発生するので、そのようなフィルタの使用は防止される。マークが不正な画像取込装置の操作員に気づかれず除去もされない可能性は高められる。
【0009】
図1に、表示されるビデオ画像にマーキング・パターンを表示するシステム100を示す。システム100は、スクリーン・ルーム内、編集室内、劇場内、その他ビデオが上映される場所に配置できる。ビデオが映写されるスクリーン105に識別子を映写することより、マーキング・パターンをビデオ内に表示でき、場所、日付/時間の情報で符号化できる。従って、画像取込装置(ICP:Image Capture Device)150で記録される上映ビデオの違法なコピーに中にマーキング・パターンを符号化することができ、マーキング・パターンはその違法なコピーの画像フレーム内で検出される。
【0010】
図2に、識別子(またはマーキング・パターン)210を有するフレーム200を例示する。識別子210は元の画像シーケンスと異なる。「元の画像シーケンスと異なる」とは上映される画像シーケンスの源となる記録媒体に識別子が含まれていないことを意味する。識別子210は、1つまたは複数のシンボル220、例えば、1つまたは複数のキャラクタ、ドット、ライン、幾何学的形状、その他スクリーン上に映写できる識別可能なシンボルから成る。識別子がそのコピー内の1フレームまたは複数フレームを確実にマークするのに十分長い時間、識別子をスクリーン上に映写する。
【0011】
ビデオ上映の間、識別子を幾度も所定の間隔を置いて映写できる。この所定の間隔は、時間期間、フレーム数、場面数、或いは他の測定される間隔により、決定する。ビデオの無許可のコピー上で識別子が判読できなくなる場合、識別子を幾度か映写することにより、マーキング・パターンの識別が容易となる。
【0012】
図1で、二次プロジェクタ115を使用し、表示されるビデオ画像に識別子が重ねられる。第1の実施例で、二次プロジェクタ115は、本編(映画)の上映に先立ち、広告および補助的番組の上映にしばしば使用される映写機である。このようなプロジェクタは当業者に知られており、プロジェクタ125(上映ビデオの映写に使用される)に隣接して映写室120内で操作される。操作中、二次プロジェクタ115は、光を発生しない「消灯」モード(‘dowsed′ mode(ドーズト・モード))で電源を入れられる。その後、点灯され、1つまたは複数の識別子を有する画像が映写される。複数の識別子は、同時にまたは連続的に表示され、マーキング・パターンを形成する。好ましい構成で、識別子を有する画像は、表示される画像に著しく影響しない背景を有し、識別子は表示される画像内で検出できる。画像の背景は、黒のような暗い色にすることができる。識別子が映写された後、二次プロジェクタ115は電源オフにされ、または「消灯モード」に戻される。
【0013】
他の実施例において、二次プロジェクタは、LCD(液晶ディスプレイ)プロジェクタ、DLP(Digital Light Prosessing:ディジタル光処理)プロジェクタ、LCOS(Liquid Crystal On Silicon:シリコン上液晶)プロジェクタ、または表示画像内に識別子を映写するよう構成される他のタイプのプロジェクタである。LCD、DLPおよびLCOSプロジェクタはディジタル制御される。このようなプロジェクタは、スクリーン105上で識別子の位置、輝度および色彩を選択でき有利である。スクリーン105上で識別子の位置を変更すると、識別子は観客に気づかれにくくなるが、マーキング・パターンを読み取ろうとするときに識別子は見つけにくくなる。
【0014】
更に別の実施例で、二次プロジェクタ115は、ドット・パターンを具える回転ディスクの背後で光源を使用する光投射装置である。ドット・パターンは劇場の識別子を形成し、クロック・モータは1つまたは複数のディスクを回転させて時間情報を提供する。光源は周期的にフラッシュ(点滅)され、各フラッシュ(点滅)は指定された期間持続する。二次プロジェクタ115は独立型の装置として図示されているが、プロジェクタ125の中に組み入れることもできる。
【0015】
二次プロジェクタ115は、処理装置(プロセッサ)130から、例えば、パーソナル・コンピュータ、ネットワーク装置、或いは他の適当な処理装置から発生される二次プロジェクタ115用の動作(オペレーティング)コマンドを受信できる。動作コマンドは二次プロジェクタ115に無線で伝送され、または処理装置130に関連するポートまたはバスを介して二次プロジェクタに伝送される。二次プロジェクタ115の操作は、劇場内の中央位置から、または劇場から遠く離れた位置から、制御できる。
【0016】
別の構成において、二次プロジェクタ115は、スクリーン105に映写される識別子の輝度、色彩または位置を適応変更できるので、ICD(Image Capture Device:画像取込(記憶)装置)150で形成される上映ビデオのコピーを耐久性にマークするという矛盾する要件を緩和すると同時に、観客の困惑を排除しまたは最少限度にする。ビデオ上映の間、スクリーン105の入射光の照度/色彩は、それと相関するデータを発生する検出器160で測定できる。データに基づいて、マーキング・パターンに使用される識別子の輝度/色彩を選択できるので、識別子は白い場面では十分に明るく目に見えるが、暗い場面では迷惑にならなくなる。
【0017】
大抵の映画館で映写スクリーンに穴があけられ、スピーカは映写スクリーンの背後に配置され、音声はその穴(perforation:パーフォレーション)を通って放出されるが、光もその穴を通って投射される。従って、検出器160はスクリーン105の背後に配置されて、穴を通ってスクリーンから伝送する光線165を検出する。好ましい構成で、検出器160は、識別子が映写されるスクリーン105の1箇所または数個所で光を検出できる。検出器160は目盛りを調整して、スクリーン105に入射する光の色彩/照度と発生されたデータとを相関させることができる。
【0018】
検出器160は、処理装置(プロセッサ)130に動作的に接続でき、または二次プロジェクタ115に直接に接続できる。プロセッサ130は、信号131により、検出器160から受信された照度/色彩データを処理し、信号116により、二次プロジェクタ115にコマンドを送り、二次プロジェクタ115は識別子を適正な輝度/色彩で映写する。また、スクリーン105上で識別子の配置を選択できる実施例において、コマンドを二次プロジェクタ115に送り、現在表示されている場面の照度/色彩に基づいて、識別子の最適配置を決定する。プロセッサ130は他の装置の外部に図示されているが、このような処理は、二次プロジェクタ115または検出器160の中に組み込まれたプロセッサで実行することもできる。
【0019】
図3に検出器160を例示する。検出器160は、スクリーンから出る光を検出できるセンサ310(1個または数個)を具える。このようなセンサは多数の販売者、例えば、Ramsey、NJ 07446のコニカ・ミノルタ・ビジネス・ソリューションズ(Konica Minolta Business Solutions) U.S.A.,Inc.などから市販されている。検出器が、複数のセンサを具えると測定領域320を決定できる。測定領域320内の照度/色彩はセンサ310で測定できる。図示される検出器160は16個のセンサ310を具えるが、本発明はこれに限定されず任意の数のセンサ310具えることができる。例えば、より高い解像度が所望なら、より多くのセンサ310を具え、より低い解像度が受け入れられるなら、センサ310の数をもっと少無くすることもできる。
【0020】
別の構成で、検出器160はフレーム・イメージング・カメラ・センサ(イメージング・センサ)を具える。これを図5に示す。検出器160はスクリーン105の前方に配置され、反射光のレベル(矢印165で表す)を測定する。イメージング・センサより発生されるイメージ(画像)信号が処理され、映写された画像の照度/色彩情報についてリアルタイムに近い空間的スクリーン・マップが得られる。このスクリーン・マップを処理し、二次プロセッサより発せられる識別子の輝度/色彩を適応制御でき、スクリーン・マップを処理し、スクリーン上で識別子の最適位置を決定できる。イメージング・センサのピクチャ・レートは十分に高速で、積分時間は十分に短いのが理想的であり、プロジェクタの一度のシャッタ・オープニングからスクリーン・マップを設定でき、現在のフィルム・フレームの間に識別子を表示できる。イメージング・センサは、例えば、低空間解像度を有する高フレーム・レートのイメージング装置である。
【0021】
図4に示すフローチャート400は、本発明を理解するのに役立つ。ステップ410から始まり、イメージング・シーケンスがスクリーンに上映される。ステップ420で、この画像シーケンスの少なくとも一部の照度および/または色彩が測定される。ステップ430に進み、照度/色彩情報が処理され、スクリーンに映写される識別子の輝度/色彩を決定できる。測定された照度/色彩情報に基づいて、識別子の映写位置も決定する。次に識別子はスクリーンに映写され、ステップ440で、上映されるビデオ内に検出できるマーキング・パターンを形成する。
【0022】
このマーキング・パターンは、マーキング・データから発生できる。再生された海賊版からマーキング・パターンを再生する能力を高めるために、マーキング・パターンに誤り訂正スキームを使用してデータの信頼性を増すことができる。これを図6で説明する。図6は本発明の原理によるマーキング・パターンの発生に使用するマーキング・データを例示する。マーキング・データ505は5バイトのデータ(バイト0〜4)から成り、TID0〜TID13(バイト0と1)で表される14ビット、ビットJul0〜Jul8(バイト2と、バイト3の一部)で表されるユリウス通日(0〜364)、およびビットTime0〜Time4(バイト3の残りの部分)で表される時間単位の時刻(0〜23)から成る劇場IDを伝送する。図6で、バイト0〜4はパリティ・ビットを含む、奇数パリティ・ビットは各バイトにおける他の7ビットのXNOR(排他的NOR)に等しい。バイト4はFEC(Forward Error Correction:フォワード誤り訂正)バイトを表し、これは他の4バイト(バイト0〜3)のXNORとして定義される。マーキング・データは、プロセッサ130またはプロジェクタ115を介して、マーキング・パターンに変換され、各ビット値は、マーキング・パターンの1画素または複数画素の色彩で表される。この符号を使用し、もし(その後の録画で)1画素(または画素のグループ)が無効になると、そのバイトは訂正され、もし1バイトが無効になると、それも再生できる。本例では、単純なパリティをベースとする符号化方式を使用するが、BCH符号、リード・ソロモン(Reed‐Solomon)符号、ゴッパ(Goppa)符号、畳込み符号などの誤り訂正符号を当業者が使用できることは明らかである。
【0023】
本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれに限定されない。特許請求の範囲に記載の本発明の技術思想と範囲から離脱することなく、多数の修正、変更、変形、代替物および同等物が当業者に思い浮かばれるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明を理解するのに役立つ、ビデオ画像映写システムである。
【図2】マーキング・パターンが画像に映写されているフレームを示す。
【図3】本発明を理解するのに役立つ、照度/色彩検出器を例示する。
【図4】本発明を理解するのに役立つ、フローチャートである。
【図5】本発明の原理による、別の実施例を示す。
【図6】本発明の原理による、マーキング・データの形態を例示する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像シーケンスのコピーをマークする方法であって、
前記画像シーケンスをスクリーンに映写するステップと、
前記画像シーケンスと異なる少なくとも1つの識別子をスクリーンに映写し、可視光線を使用して、前記表示される画像シーケンスと共に前記識別子を表示するステップと、
を含む、前記方法。
【請求項2】
少なくとも1つの識別子を表示する前記ステップが、更に、
前記表示される画像シーケンスの少なくも一部の照度を測定するステップと、
前記測定された照度に基づいて、少なくとも1つの識別子の映写輝度を決定するステップと、
を含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記測定された照度に基づいて、前記少なくとも1つの識別子の映写位置を決定するステップを更に含む、請求項2記載の方法。
【請求項4】
少なくとも1つの識別子を表示する前記ステップが、更に、
前記表示される画像シーケンスの少なくとも一部に関連する光の色を測定するステップと、
前記測定された光の色に基づいて、前記少なくとも1つの識別子の映写色を決定するステップと、
を含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記測定された光の色に基づいて、前記少なくとも1つの識別子の映写位置を決定するステップを更に含む、請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの識別子が、周期的に間隔をおいて表示される、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つの識別子が、劇場の所在地、日付および時刻からなるグループから選択される少なくとも1つのパラメータを規定する、請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記映写された少なくとも1つの識別子が、FEC(フォワード誤り訂正)符号を含むマーキング・データを表す、請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記マーキング・データが、劇場識別子、日付および/または時刻のうち少なくとも1つを表す、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記FEC(フォワード誤り訂正)符号が、少なくとも幾つかのマーキング・データの排他的NOR動作を表す、請求項8記載の方法。
【請求項11】
前記画像シーケンスが、映画である、請求項1記載の方法。
【請求項12】
画像シーケンスのコピーを識別するシステムであって、
スクリーンに映写されている前記画像シーケンスと異なる少なくとも1つの識別子をスクリーンに映写するプロジェクタを具え、
可視光線を使用して、前記表示された画像シーケンスと共に前記識別子を表示する、前記システム。
【請求項13】
前記表示される画像シーケンスの少なくとも一部の照度を測定する検出器と、
前記測定された照度に基づいて、前記少なくとも1つの識別子の映写輝度を決定するプロセッサと、
を更に具える、請求項12記載のシステム。
【請求項14】
前記測定された照度に基づいて、前記少なくとも1つの識別子の映写位置を決定する、請求項13記載のシステム。
【請求項15】
前記映写される画像シーケンスの少なくとも一部に関連する光の色を測定する検出器と、
前記測定された光色に基づいて、少なくとも1つの識別子について映写色を決定するプロセッサと、を更に具える、請求項12記載のシステム。
【請求項16】
前記測定された光色に基づいて、少なくとも1つの識別子の映写位置を決定する、請求項15記載のシステム。
【請求項17】
前記少なくとも1つの識別子を周期的に間隔を置いて映写するようシステムが構成される、請求項12記載のシステム。
【請求項18】
前記少なくとも1つの識別子が、劇場の所在地、日付および時刻からなるグループから選択される少なくとも1つのパラメータを規定する、請求項12記載のシステム。
【請求項19】
前記映写される少なくとも1つの識別子が、FEC(フォワード誤り訂正)符号を含むマーキング・データを表す、請求項12記載のシステム。
【請求項20】
前記マーキング・データが、劇場識別子、日付および/または時刻のうち少なくとも1つを表す、請求項19記載のシステム。
【請求項21】
前記FEC符号が、少なくとも幾つかのマーキング・データの排他的NOR動作を表す、請求項19記載のシステム。
【請求項22】
前記画像シーケンスが、映画である、請求項12記載のシステム。
【請求項23】
記録が行われた方法を特定する方法であって、
記録された映画を再生して、前記画像シーケンスを観るステップと、
少なくとも1つの画像シーケンスにおいて、可視光線を使用して映画と共に表示されたマーキング・パターンを識別するステップと、
から成り、
劇場所在地、日付および時刻からなるグループから選択される少なくとも1つのパラメータの識別がマーキング・パターンで得られる、前記方法。
【請求項24】
前記マーキング・パターンが、FEC(フォワード誤り訂正)符号を含むマーキング・データを表す、請求項23記載の方法。
【請求項25】
前記マーキング・データが、劇場識別子、日付および/または時刻のうち少なくとも1つを表す、請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記FEC符号が、少なくとも幾つかのマーキング・データの排他的NOR動作を表す、請求項24記載の方法。
【請求項27】
記録された映画を記憶し、プロセッサでアクセスされたとき、記録された映画を再生する媒体であって、
前記映画を表す画像シーケンスを表す第1の部分を具え、
前記画像シーケンスのうち少なくとも1つがその中に、可視光線を使用して映画と共に表示されたマーキング・パターンを含む、前記媒体。
【請求項28】
前記媒体が、DVDである、請求項27記載の媒体。
【請求項29】
前記媒体が、ビデオ・カメラのテープである、請求項27記載の媒体。
【請求項30】
前記マーキング・パターンが、劇場識別子、日付および/または時刻のうち少なくとも1つを表す、請求項27記載の媒体。
【請求項31】
前記マーキング・パターンが、FEC(フォワード誤り訂正)符号を含むマーキング・データを表す、請求項27記載の媒体。
【請求項32】
前記FEC符号が、少なくとも幾つかのマーキング・データの排他的NOR動作を表す、請求項31記載の媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−503163(P2007−503163A)
【公表日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523859(P2006−523859)
【出願日】平成16年7月28日(2004.7.28)
【国際出願番号】PCT/US2004/024337
【国際公開番号】WO2005/020571
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(501263810)トムソン ライセンシング (2,848)
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing 
【住所又は居所原語表記】46 Quai A. Le Gallo, F−92100 Boulogne−Billancourt, France
【Fターム(参考)】