説明

スタイラスペン収納連結具

【課題】スタイラスペンを使用して携帯電子機器を使用するときに、携帯電子機器を準備する動作とは別の動作によってスタイラスペンを準備段取りしなければならず、この動作が無駄で煩わしい。
【解決手段】
二つの構成部品から成り立つ連結具の一方側に、スタイラスペンが設定されており、二つの構成部品を連結、分離するための連結爪と、それを受け止める窓を有していることにより、スタイラスペンの準備が携帯電子機器の準備と同時にできて、なおかつ、使用していないときには、スタイラスペン、及び携帯電子機器の紛失落下を防止することができる構造とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電子機器を操作するためのスタイラスペンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電子機器、PDF、電子ゲーム機などを始めさまざまなものが開発され、小型化が進むに伴い、人の手による操作よりも、より細かく正確な作業のできるスタイラスペンによる携帯電子機器の操作が一般的となり、携帯電子機器を操作する時の必須の備品のひとつとなりつつある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−055867
【特許文献2】特開2006−43375
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯電子機器の小型化に伴い、その操作にはスタイラスペンを使用するのが一般的に普及しているが、携帯電子機器の使用時には、携帯電子機器を準備するときの動作に追加して、更に別の動作によってスタイラスペンを段取り準備する必要があり、この動作が無駄で煩わしい。
特許文献1については、クリップにポールペンが設定してあり使い易さを追求したものであるが、本発明とはその目的と構造、構成が異なるものである。また、特許文献2については、携帯電話機のストラップにバックルが設定してあるが、これも本発明と目的、構造、構成が異なっており、いずれも本課題を解決するものとはなっていない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで本発明にあっては、上記の問題を解決するために、携帯電子機器(10)に本発明のスタイラスペン収納連結具B(2)を通し穴(9)によって結び、スタイラスペン収納連結具A(1)の通し穴(9)を紛失防止のストリング(3)に結ぶ。スタイラスペン収納連結具A(1)には、スタイラスペン(5)が設定されており、これを使用して携帯電子機器(10)の操作をするのであるが、携帯電子機器(10)を準備段取りするときに同時にスタイラスペン収納連結具A(1)とB(2)が、連結固定爪(6)と連結固定爪の受け窓(7)によって連結されて付いているので、携帯電子機器(10)の取り出し準備と同時にスタイラスペン(5)の準備段取りができることになる。この構造と構成により、従来の別の動作によるスタイラスペンの準備段取りの煩わしさを無くすことができる。
【発明の効果】
【0006】
今までの携帯電子機器を準備するのとは、別の動作によってスタイラスペンを準備段取りするという煩わしい無駄な動作を無くすことができる。また、さらには、それのみでなく、携帯電子機器とスタイラスペンを使用していないときには、ストリングによって繋がっているので、スタイラスペン、及び携帯電子機器の紛失落下を防止することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照にしつつ詳細に説明すれば、携帯電子機器(10)にスタイラスペン収納連結具B(2)を通し穴(9)よって結び、スタイラスペン収納連結具A(1)の通し穴(9)を紛失落下防止のストリング(3)に結ぶ。スタイラスペン収納連結具A(1)には、スタイラスペン(5)が設定されており、相対するスタイラスペン収納連結具B(2)には、スタイラスペン(5)を収納するための穴が空けられている。また、スタイラスペン収納連結具B(2)には、連結固定爪(6)が設けられており、相対するスタイラスペン収納連結具A(1)には、これを受け止めるための連結固定爪の受け窓(7)が空けられている。連結固定爪(6)が連結固定爪の受け窓(7)に入れば、スタイラスペン収納連結具のA(1)とB(2)は、固定連結されている状態となる。連結固定爪(6)は、スタイラスペン本体同様にプラスチック樹脂などのある程度の弾力性を持った素材で構成されており、この素材弾性を利用して連結固定爪の受け窓(7)に入る仕組みである。携帯電子機器(10)を使用していないときには、この連結した状態にしておけば、ストリング(3)によって繋がっているので、スタイラスペン(5)、及び携帯電子機器(10)を紛失落下させたりする可能性を無くすことができる。携帯電子機器(10)を使用するときには、ポケットなどから携帯電子機器(10)を取り出したときにスタイラスペン(5)の設定されているスタイラスペン収納連結具A(1)も同時に付いてくる。連結固定窓の受け窓(7)に入っている連結固定爪(6)を指で押しながらスタイラスペン収納連結具のA(1)とB(2)を引っ張って分離すればスタイラスペン(5)の使用可能な状態となる。このときに汗などで滑らないように、またスタイラスペン(5)としての使い勝手が良いように、スタイラスペン収納連結具のA(1)とB(2)の表裏面には、滑り止めチェッカ(8)が施してある。
【実施例1】
【0008】
基本構造は、以上の如くであるが、上記の基本構造にさらに追加する形態として、スタイラスペン(5)の部位を都合に応じてボールペンや、シャープペンシルなどのペン類と交換、もしくは変換できる形式のものであれば、使用する状況によってさらに利便性の幅が広がるものと思われる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明と関連部品を連結した使用状況を記した斜視図。
【図2】本発明を構成している部品二つを分離している状態を示す正面図。
【図3】本発明を構成している部品二つを分離している状態を示す側面図。
【図4】本発明を構成している部品二つを連結している状態を示す正面図。
【図5】本発明を構成している部品二つを連結している状態を示す側面図。
【図6】本発明を構成している部品二つを連結している状態を示す外観正面図。
【図7】本発明を構成している部品二つを連結している状態を示す外観側面図。
【図8】本発明を使用している状態を示す斜視図。
【符号の説明】
【0010】
1 スタイラスペン収納連結具A
2 スタイラスペン収納連結具B
3 ストリング
4 クリップ
5 スタイラスペン
6 連結固定爪
7 連結固定爪の受け窓
8 滑り止めチェッカ
9 通し穴
10 携帯電子機器































【特許請求の範囲】
【請求項1】
二つの構成部品から成り立つ連結具の内部に携帯電子機器を操作する為のスタイラスペンを内蔵し、一方の構成部品には連結爪、相対する構成部品には連結爪を受け止める窓を有することにより二つの構成部品の連結固定、分離ができることを特徴としたスタイラスペン収納連結具。
【請求項2】
二つの構成部品から成り立つ連結具の一部に携帯電子機器を操作する為のスタイラスペンを設定し、一方の構成部品には連結爪、相対する構成部品には連結爪を受け止める窓を有することにより二つの構成部品の連結固定、分離ができることを特徴としたスタイラスペン収納連結具。
【請求項3】
二つの構成部品から成り立つ連結具の内部に変換可能なスタイラスペン、ボールペン、シャープペンシルを内蔵し、一方の構成部品には連結爪、相対する構成部品には連結爪を受け止める窓を有することにより二つの構成部品の連結固定、分離ができることを特徴としたスタイラスペン収納連結具。
【請求項4】
二つの構成部品から成り立つ連結具の一部に変換可能なスタイラスペン、ボールペン、シャープペンシルを設定し、一方の構成部品には連結爪、相対する構成部品には連結爪を受け止める窓を有することにより二つの構成部品の連結固定、分離ができることを特徴としたスタイラスペン収納連結具。
【請求項5】
二つの構成部品が、プラスチック樹脂でなく金属、ファイバー、ゴムなどの他の素材で構成されている請求項1,2,3,4のスタイラスペン収納連結具。
【請求項6】
二つの構成部品が、プラスチック樹脂のみでなく金属、ファイバー、ゴムなどの他の素材をその一部に使用した請求項1,2,3,4のスタイラスペン収納連結具。
【請求項7】
二つの構成部品を連結固定する為の連結爪、及び連結爪を受け止める窓がそれぞれ複数個設定されている請求項1,2,3,4,5,6のスタイラスペン収納連結具。













【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−60163(P2011−60163A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−211332(P2009−211332)
【出願日】平成21年9月14日(2009.9.14)
【出願人】(505343480)
【Fターム(参考)】