説明

スティックリップバーム

(i)カルナウバ蝋、(ii)キャンデリラ蝋、(iii)ホホバエステル、
(iv)複数の植物性バターおよび少なくとも少なくとも1種の追加の保湿剤を含むスティックリップバームであって、ここで非ホホバエステル蝋は、組成物の約20%未満を構成し、そして本発明のリップバームは、少なくとも90%の植物由来の材料を含み、そして輸送、保存および使用における通常の条件下で、スティック形状を実質的に維持するのに十分に丈夫なスティックに形成され得る。スティックリップバームを作製する方法もまた提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2006年10月11日に出願された、同時係属中の米国仮特許出願第60/850,724号からの優先権を主張し、この仮特許出願の全体の開示は、本明細書により参考として援用される。
【0002】
(発明の分野)
植物性抽出バターを含むスティックリップバームが提供される。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
多くのリップバームが、スティック形状で市販されている。従来のスティックリップバームは、代表的に大量の蝋、例えば組成物の20%wt/wtを越える慣習的な蝋の量を含む。蝋は、組成物中に使用され、輸送および通常使用の条件下でスティック形状を維持するのに十分な構造を組成物に与える。石油由来の蝋、例えば、地蝋、パラフィン、および微晶質石油ベースの蝋は、それらが丈夫なスティック構造を提供し、比較的安価な材料であるため、通常使用される。
【0004】
唇が塗布領域であるため、多くの使用者は「天然の」製品の使用を好み、そして石油由来の蝋は、合成製品であると考える。したがって、「天然の」蝋、例えば蜜蝋または植物由来の蝋(例えば、キャンデリラまたはカルナウバ)の使用は、ある例においては、石油系蝋の代わりに、または部分的な代替物として使用されてきた。植物性由来のキャンデリラ蝋またはカルナウバ蝋のみの使用は、消費者に対して興味を起こさせ得る一方で、これら2種の蝋のみの別々のもしくは組み合わせての使用は、リップバームスティックを形成する場合に収縮問題を導き得、ある例においては、スティックが変形部分を有して生成され得る。
【0005】
蝋はスティックの構造に対して十分に寄与するだけでなく、蝋はまた唇に塗布される場合に保護層を形成するという利益を提供する。上述の従来の石油由来のベース蝋を使用して形成される従来のスティックリップバームは、保護性質を有する一方で、天然のリップ脂質ならびに天然由来の脂質を補充できず、したがって、天然の保湿バランスを維持できず、唇の乾燥、ひび、および割れを防止できない。
【0006】
天然の保湿リップバーム製品は市販されているが、十分な量の保湿成分を有する従来の市販の保湿製品は柔らかすぎて、かなりの形状の歪曲なしに、保存、輸送および/または唇への塗布に耐え得るスティックを形成できない。したがって、天然の保湿リップバーム組成物は、通常チューブまたはビンで販売され、そして塗布は、少なくとも一部分は使用者の指によって行われる。したがって、塗布は手が汚れ、そして手洗い施設がすぐに利用可能でない場合、特に不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、有効量の天然の保湿剤を有する天然のスティックリップバーム製品を有することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(発明の要旨)
本発明は、カルナウバ蝋;キャンデリラ蝋;ホホバエステル;複数の植物性バター;および少なくとも1つの追加の保湿剤を含むスティックリップバームを提供する。非ホホバエステル蝋は、上記組成物の約20%未満を構成し、そして上記組成物の少なくとも90%が植物性供給源由来である。任意の非植物性成分は、哺乳類供給源および石油供給源由来である材料を含まない。
【0009】
上記組成物はさらに、1つ以上の抗酸化剤、香味料(flavorant)、感覚作用剤(sensate)、有益な薬物および/または追加の保湿剤を含み得る。
【0010】
本発明は、スティックリップバームを製造する方法を提供し、上記方法は、カルナウバ蝋、ホホバエステルおよび少なくとも1つの追加の保湿剤の溶解した組成物を形成する工程を包含し、ここで非ホホバ蝋の全量は、スティックリップバーム組成物の20%未満である。上記溶解した組成物は、複数の植物性バターと組み合わされる。上記植物性バターを含む溶解した組成物は、スティック形成用の容器中に充填され;そして溶解した組成物はスティック形成用の容器中で固形スティックを形成する温度に冷却される。上記スティック形成用の容器は分配チューブ、あるいは鋳型であり得る。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(発明の詳細な説明)
有効量の天然の保湿剤とリップ感触の官能特性/感覚特性を、保湿剤および皮膚軟化剤と組み合わせて有するスティックリップバームが提供される。本発明のリップバームは、輸送、保存および使用における通常の条件下で、スティック形状を実質的に維持するのに十分に丈夫なスティックに形成され得る。
【0012】
上記リップバームは、組成物の約90%より多くが植物性供給源由来である、すべての天然の、非哺乳類成分を含む。組成物は、複数の天然のバター成分を含み、この成分は皮膚軟化性質を有する組成物である。上記組成物はさらに保湿剤(例えば、ココナツ油、ホホバエステル、およびヒマワリシード油)を含む。上記組成物は20%未満の従来の蝋を含む。必要に応じて、上記組成物は、1種以上の抗酸化剤を含み得るが、好ましくは保存料を含まない。
【0013】
本明細書中で使用される場合、「バター」または「植物性バター」は、脂ならびに/または、植物の実および/もしくは種子の抽出油であって皮膚軟化性質およびヒトの体温に近い融点を有することで特徴付けられる。本明細書中で使用される場合、「バター」は、規定の意味を有し、そして従来の蝋および/または非ホホバエステルと区別される。バターは、植物の実もしくは種子からの純粋の抽出物、ならびに融点特性および/または潤滑性を達成するための追加の脂質材料と組み合わされた植物の実もしくは種子からの抽出物の両方を含む。好ましくは、上記脂質材料は、植物性供給源由来である。例示的なバターとしては、以下に限定されないが、マンゴーシードバター、ラズベリーバター、アボカドバター、シアバター、オリーブバター、ククバター、モノイバター、ピーチバター、ピスタチオバター、ココナツバター、ココアバター、ザクロバター、ローズヒップバター、ヒマワリバター、小麦胚芽バター、アプリコットバター、ババスバター、クプアスバター、コクムバター、ヘーゼルナッツバター、ホホババター、ごまバター、大豆バター、アーモンドバター、メドウフォームシードバター、ブラックカーラントシードバターおよびクランベリーバターが挙げられる。
【0014】
用語「約」または「およそ」は、当業者によって決定されるような特記される特定のパラメーターのための受容可能な範囲内を意味し、そのパラメーターは、部分的に、どのように値が測定または決定されるか(例えば、測定システムの限界)に依存する。例えば、「約」は所定の値の10%までの範囲を意味し得る。
【0015】
本明細書で使用される場合、そうでないと特記されなければ、「パーセント」または「%」は、全組成物の重量を基準とするパーセントを示す。
【0016】
「皮膚軟化剤」は、皮膚組織の軟質でなめらかで柔軟な外観を維持するのを助け得る化粧用成分である。代表的に、皮膚軟化剤は、組成物が唇に塗布されるときになめらかな、および/または柔軟な感覚性質を与える。
【0017】
「従来の蝋(複数を含む)」は、石油由来の蝋、蜜蝋、カルナウバ蝋およびキャンデリラ蝋を含む。これらの蝋はまた、本明細書中で「非ホホバ蝋(複数を含む)」として示される。ホホバ蝋は、ホホバ樹由来であり、そして構造に寄与する性質を有し、ならびに従来の蝋の特性にない実質的な皮膚軟化性質および保湿性質を提供するため、従来の蝋と区別される。
【0018】
「リップバーム」は、保護性質および/または保湿性質を有する、唇に塗布するための半固形組成物である。必要に応じて、リップバームは、唇の健康を促進する薬物および/または成分(例えば、日焼け防止剤)を含み得る。リップバームは、着色されていてもよいし、リップスティックが唇に色を与えないようになってもよい。「スティックリップバーム」は、スティック形状に形成されたリップバームであり、代表的に、容器からリップバームスティックを押出すことおよびリップバームスティックを容器に引っ込めることを可能とする容器に分配される。
【0019】
本発明の例示の実施形態において、蜜蝋、カルナウバ蝋、およびキャンデリラ蝋を含む非哺乳類蝋の組み合わせは、複数のホホバエステル、複数のバターおよびヒマワリシード油と組み合わせられ、唇に塗布されたときに濃密で、軟質のなめらかな感触と、保湿性質と商業的使用に対する十分な丈夫さを有するスティックを形成するのに組成物として十分な構造とを有する組成物を形成する。従来の蝋(例えば、蜜蝋、カルナウバ蝋、およびキャンデリラ蝋)の量は、好ましくは全組成物の20%未満であり、好ましくは全組成物の5%未満の蜜蝋の量を有する。従来の蝋、特に蜜蝋は、構造的支持を与えるために使用される一方で、濃密で、軟質のなめらかなリップ感触に好ましく寄与しない堅強さも与える。それゆえ、組成物において蜜蝋の使用を最小限にすることが好ましい。石油供給源または哺乳類供給源からの蝋の使用は、好ましくは避けられる。1つの実施形態において、使用される従来の蝋は、約15%未満の量の植物性由来の蝋、および約5%未満の量の蜜蝋から本質的になる。
【0020】
皮膚軟化性質および所望の構造の両方を得るために、ホホバエステルの混合物が使用される。ホホバエステルは、ホホバ樹由来の脂質エステルである。所定のエステルの大きさおよび構造に依存して、物理的性質は蝋性から油性にまで及び得る。市販のホホバエステル製品(例えば、FloraTech Americas,1151 North Fiesta Blvd.,Gilbert AZ 85233より供給されるFloraester)を考慮すると、ホホバエステル製品の組み合わせを使用することが便利であり得る。例えば、例示的な実施形態において、47℃〜51℃の融点範囲を有する混合ホホバエステル製品が、56℃〜61℃の融点範囲を有する混合ホホバエステル製品と組み合わせて使用された。代表的に、ホホバエステルの全量は、全組成物の約5%〜約50%である。
【0021】
組成物は、複数の植物性バターを含む。一般に、バターは、皮膚調整性質を組成物に寄与する。複数のバターが、皮膚軟化性質および保湿性質を加えるのに所望され、これらの天然由来の物質は、上記バターの植物性供給源に依存する様々な他の特性を有する。例えば、バターは、それらの知覚における感触を変え得、および/または所望の官能性を有する特定の成分(例えば、唇のバリアー機能を高める成分、透過性を高める成分、または抗酸化性質を有する成分など)を有し得る。したがって、バターの組み合わせは、組成物のリップ感触(例えば、しなやかさ、および/または保湿性)の改変ならびに有益な特性を有する天然成分(例えば、皮膚軟化剤、保湿剤、薬物および/または抗酸化剤)の供給源を提供する。
【0022】
好ましくは、組成物は、少なくとも2種のバター、より好ましくは3種以上のバターを含む。適切なバターとしては、以下に限定されないが、マンゴーシードバター、ラズベリーバター、アボカドバター、シアバター、オリーブバター、ククバター、モノイバター、ピーチバター、ピスタチオバター、ココナツバター、ココアバター、ザクロバター、ローズヒップバター、ヒマワリバター、小麦胚芽バター、アプリコットバター、ババスバター、クプアスバター、コクムバター、ヘーゼルナッツバター、ホホババター、ごまバター、大豆バター、アーモンドバター、メドウフォームシードバター、ブラックカーラントシードバター、クランベリーバターおよびこれらの組み合わせが挙げられる。使用されるバターの全数に依存して、バターの全量は代表的に約2%〜約20%である。
【0023】
組成物はさらに保湿油を含む。組成物への使用に適切な例示的な油としては、以下に限定されないが、ヒマワリ油、ココナツ油、ヒマシ油、植物油、コーン油、アロエベラ油、キャノーラ油、大豆油、ホホバ油、オリーブ油、ババス油、アボカド油、アプリコット油、メドウフォームシード油、マカダミアシード油、オートカーネル油、パームシード油、ベニバナ油、ビャクダン油、ごま油、アーモンド油、小麦胚芽油、クランベリー油およびこれらの組み合わせが挙げられる。消費者の好みを考慮すると、植物性供給源からの油を使用することが好ましい。油は、組成物中に約5%〜約65%の量で含まれ得る。
【0024】
組成物はさらに、1種以上の抗酸化剤を含み得る。抗酸化剤は、組成物を酸化(例えば、酸腐敗性になること)から保護し得、および/または唇に塗布する場合に唇を調整する効果を提供し得る。「天然の」製品に対する消費者の好みを考慮すると、天然の抗酸化剤(例えば、トコフェロール)が好まれる。トコフェロール、トコフェリルアセテート、いくつかの植物性バターおよび緑茶抽出物が、組成物への使用に適切な例示的な抗酸化剤である。
【0025】
必要に応じて、組成物はさらに香味料を含み得る。消費者の好みを考慮すると、天然の香味材料を使用することが好ましい。香味料は、代表的に約0.1%〜5%の量で使用される。量は、香味料の有効性および香味料が存在するマトリックスに依存して変化し得る。香味料は例えば、植物性脂質マトリックス中に存在し得る。
【0026】
必要に応じて、組成物はさらに天然の薬物を含み得、この天然の薬物は、以下に限定されないが、メントール、樟脳、ユーカリ、サリチル酸、およびサリチル酸の誘導体を含む。代表的な薬物は、約3%未満の量で添加される。量は薬物の有効性および薬物が存在するマトリックスに依存して変化し得る。
【0027】
必要に応じて、組成物に色を与える着色剤が、組成物中に含まれ得る。この着色剤は、塗布される間に唇に色を与える着色剤の移動が可能である、量、粒子サイズ、および/またはマトリックス中に存在するものであるべきではない。天然の着色剤(例えば、チ植物抽出物、天然の鉱物、またはカルミン)が好ましい。
【0028】
必要に応じて、感覚作用剤が組成物に含まれ得る。感覚作用剤は、感覚認知(例えば、皮膚および/または唇に接触されるときに暖かくなること、または冷たくなること)を起こす組成物である。例示的な感覚作用剤としては、以下に限定されないが、ミント抽出物、シナモン抽出物、およびカプサイシンが挙げられる。好ましい感覚作用剤は、天然供給源由来である。しかし、感覚作用剤は、代表的に高い効力を有するので、それによって低いレベルで十分な影響を与え得る。合成の感覚作用剤は、本発明の範囲内である。
【0029】
当業者に公知の他の有益な薬剤は、同様に必要に応じて組成物に含まれ得る。アロエ抽出物および天然の有機酸は他の有益な薬剤の例である。α−ヒドロキシ酸を含む天然の有機酸は、例えば、剥脱剤(exfoliant)として働き得る。乳酸は、例示的なα−ヒドロキシ酸である。好ましくは、任意の他の有益な薬剤は植物供給源由来である。
【0030】
本発明の組成物は、溶解した液体混合物として調製され得、そして容器の中へ注がれて、溶解した混合物が半固体形態に冷却するにつれて、スティック形状を形成し得る。1つの実施形態において、非ホホバエステルは、溶解した組成物を形成するのに十分に加熱され、次いで混合によりホホバエステルと組み合わされる。過度の加熱は、いくつかのバターに対して有害であり得るので、溶解した混合物の温度は、バターの添加の前に、下げられ、および/または160°Fを超えないように調整される。好ましい混合物の温度は、上記バターの添加に続く任意の追加の混合工程の間、140°F〜160°Fの範囲に維持される。追加の混合工程は、例えば抗酸化剤および/または香味料の添加を含み得る。
【0031】
すべての成分が組み合わされると、溶解した組成物は、スティック形成用の容器または複数の容器内に置かれ、そして固化させられる。必要に応じて、一度容器内に置かれると、形成されるスティックは、スティックの形成を最適化するように固化されるために、1回以上の加熱および冷却サイクルに供され得る。必要に応じて、スティック形成用の容器は、分配チューブであり得る。
【0032】
あるいは、溶解した組成物は、鋳型中に充填され得、そして鋳型中で固化されてスティックを形成する。一度形成すると、スティックは、鋳型から取り除かれ、そして分配容器内に置かれる。
【0033】
代表的に、適切な分配容器は、スティックを分配容器から押出し、使用者の唇への塗布を容易にし、そしてスティックを保存のために容器内に引っ込めるためのエレベーター部分を含む。
【実施例】
【0034】
(実施例1)
5種の植物性バターを含む例示的な組成物が表1に提供される。この組成物は、本発明の範囲内にある多くの組成物の1つであり、代表例である。この例示的な実施形態は、例証の目的のために提供される。
【0035】
【表1】

表1の組成物は、カルナウバ蝋、キャンデリラ蝋、蜜蝋およびココナツ油を、混合しながら、および175°F〜190°Fの範囲で加熱しながら組み合わせることにより調製され得る。溶解した混合物が形成されると、温度は155°F〜170°Fに下げられ得、そしてホホバエステルが混合されながら加えられ得る。混合が完了すると、温度は120°F〜139°Fに下げられ得、そしてヒマワリ油が混合されながら加えられ得る。次いで、温度は140°F〜160°Fに調節され得、そしてバターが混合されながら加えられ得る。バターの添加が完了すると、トコフェロール、トコフェリルアセテートおよび香味料が混合されながら加えられ得る。
【0036】
このように形成された溶解した混合物は、直接分配チューブに分配され得るか、あるいは、スティック形成用鋳型に分配され得、そして固化のために冷却され、そして次いで分配チューブ内に置かれる。
【0037】
前述の発明は、明白に理解する目的のための例証および例示の方法によって、いくらか詳細に記載されたが、一定の変化および改変は、特許請求の範囲内で実施され得るということは明らかである。当業者にとって明らかである、本発明の実施における上記の様式の改変は、添付の特許請求の範囲内に含まれるべきであると意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スティックリップバームであって、該スティックリップバームは、(i)カルナウバ蝋;
(ii)キャンデリラ蝋;
(iii)ホホバエステル;
(iv)複数の植物性バター;および
少なくとも1種の追加の保湿剤を含み、ここで非ホホバエステル蝋は、組成物の約20%未満を構成し、そして該組成物の少なくとも90%は、植物性供給源由来であり、そして任意の非植物性成分は、哺乳類供給源および石油供給源由来である材料を含まない、スティックリップバーム。
【請求項2】
さらに抗酸化剤を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記抗酸化剤がトコフェロールである、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記複数の植物性バターが、マンゴーシードバター、ラズベリーバター、アボカドバター、シアバター、オリーブバター、ククバター、モノイバター、ピーチバター、ピスタチオバター、ココナツバター、ココアバター、ザクロバター、ローズヒップバター、ヒマワリバター、小麦胚芽バター、アプリコットバター、ババスバター、クプアスバター、コクムバター、ヘーゼルナッツバター、ホホババター、ごまバター、大豆バター、アーモンドバター、メドウフォームシードバター、ブラックカーラントシードバター、クランベリーバターおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記複数の植物性バターが、少なくとも3種のバターを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記ホホバエステルが、約47℃〜約51℃の融点を有するホホバエステルの第一の部分および約56℃〜約61℃の融点を有するホホバエステルの第二の部分を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
さらに香味料を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
さらにアロエリーフ抽出物を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
さらに5%未満の蜜蝋を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
さらに薬物を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
さらに感覚作用剤を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記少なくとも1つの追加の保湿剤が、ヒマワリ油、ココナツ油、ヒマシ油、植物油、コーン油、アロエベラ油、キャノーラ油、大豆油、ホホバ油、オリーブ油、ババス油、アボカド油、アプリコット油、メドウフォームシード油、マカダミアシード油、オートカーネル油、パームシード油、ベニバナ油、ビャクダン油、ごま油、アーモンド油、小麦胚芽油、クランベリー油、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
前記少なくとも1つの追加の保湿剤がココナツ油およびヒマワリ油の組み合わせである、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
スティックリップバームを製造するための方法であって、該方法が、カルナウバ蝋とホホバエステルと少なくとも1つの追加の保湿剤との溶解した組成物を形成する工程であって、ここで非ホホバ蝋の全量が該スティックリップバームの20%未満である、工程;
該溶解した組成物を複数の植物性バターと組み合わせる工程;該溶解した組成物をスティック形成用の容器に充填する工程;および該スティック形成用の容器中の溶解した組成物を、固形スティックを形成する温度に冷却する工程、を包含する方法。
【請求項15】
さらに前記組成物中に複数のバターが存在する場合、前記溶解した組成物の温度を約160°F以下に維持する工程を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記スティック形成用の容器が分配チューブである、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記スティック形成用の容器が鋳型である、請求項14または15に記載の方法。
【請求項18】
さらに前記鋳型から前記固形スティックを取り出す工程を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
さらに分配チューブ内に前記固形スティックを配置する工程を含む、請求項18に記載の方法。


【公表番号】特表2010−506834(P2010−506834A)
【公表日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−532396(P2009−532396)
【出願日】平成19年10月10日(2007.10.10)
【国際出願番号】PCT/US2007/021667
【国際公開番号】WO2008/045479
【国際公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【出願人】(591011502)ワイス エルエルシー (573)
【Fターム(参考)】