説明

スフィンゴシン1−リン酸1(S1P1)受容体アゴニストとして使用するためのオキサジアゾール置換インダゾール誘導体

薬理学的活性を有する式(I)のオキサジアゾール置換インダゾール誘導体またはその薬学上許容可能な塩、それらの調製プロセス、それらを含有する医薬組成物およびS1P1受容体により媒介される種々の障害の治療におけるそれらの使用が開示される。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬理学的活性を有する新規化合物、それらの調製プロセス、それらを含んでなる医薬組成物、および種々の障害の治療におけるそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
スフィンゴシン1−リン酸(S1P)は、スフィンゴシンキナーゼによるスフィンゴシンのリン酸化反応によって形成される生物活性脂質メディエーターであり、血中に高濃度で見出されている。それは、血小板およびマスト細胞などの造血起源のものを含む、多くの細胞種類によって産生され、分泌される(Okamotoら 1998 J Biol Chem 273(42):27104;SanchezおよびHla 2004,J Cell Biochem 92:913)。それは、細胞増殖、分化、運動性、血管新生、ならびに炎症細胞および血小板の活性化の調節を含む、広範囲の生物学的作用を有する(PyneおよびPyne 2000,Biochem J.349:385)。S1P反応性受容体の5つのサブタイプ、S1P1(Edg−1)、S1P2(Edg−5)、S1P3(Edg−3)、S1P4(Edg−6)、およびS1P5(Edg−8)は、受容体のGタンパク質共役内皮分化遺伝子ファミリーの一部を形成することが記載されている(Chunら 2002 Pharmacological Reviews 54:265,SanchezおよびHla 2004 J Cellular Biochemistry,92:913)。これらの5つの受容体は、ディファレンシャルmRNA発現を示し、S1P1−3は広範に発現され、S1P4はリンパ球および造血組織で発現され、S1P5は主に脳で、そして低い程度に脾臓で発現される。それらは、種々の生物学的反応を促進するためにGタンパク質の異なるサブセットを介して伝達する(KlukおよびHla 2002 Biochem et Biophysica Acta 1582:72,SanchezおよびHla 2004,J Cellular Biochem 92:913)。
【0003】
S1P1受容体について提案されている役割には、リンパ球輸送、サイトカインの誘導/抑制および内皮細胞に対する作用が含まれる(RosenおよびGoetzl 2005 Nat Rev Immunol.5:560)。S1P1受容体のアゴニストは、誘発された疾患の重症度を減少させるために、MSの実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)モデルを含む、多くの自己免疫および移植動物モデルに使用されている(Brinkmanら 2003 JBC 277:21453;Fujinoら 2003 J Pharmacol Exp Ther 305:70;Webbら 2004 J Neuroimmunol 153:108;Rauschら 2004 J Magn Reson Imaging20:16)。この活性は、リンパ系を介するリンパ球循環に対するS1P1アゴニストの作用により媒介されると報告されている。S1P1アゴニストでの治療の結果、動物モデルにおける可逆性末梢リンパ球減少を含む、リンパ節などの二次リンパ器官内のリンパ球の隔離が生じる(Chibaら 1998,J Immunology 160:5037,Forrestら 2004 J Pharmacol Exp Ther 309:758;Sannaら 2004 JBC 279:13839)。アゴニストについての公開されたデータにより、化合物治療が、内在化を介して細胞表面由来のS1P1受容体の損失を誘発することが示唆されており(GralerおよびGoetzl 2004 FASEB J 18:551;Matloubianら 2004 Nature 427:355;Joら 2005 Chem Biol 12:703)、免疫細胞上のS1P1受容体のこの減少は血流内に戻るリンパ節からのT細胞の移動の減少の原因となる。
【0004】
S1P1遺伝子欠失により胚性致死性が引き起こされる。リンパ球移動および輸送におけるS1P1受容体の役割を試験するための実験は、放射線照射した野生型マウス内の標識したS1P1欠損T細胞の養子免疫伝達を含む。これらの細胞は、二次リンパ器官からの少ない放出を示す(Matloubianら 2004 Nature427:355)。
【0005】
S1P1はまた、内皮細胞間結合調節における役割の原因となる(Allendeら 2003 102:3665,Blood Singeltonら 2005 FASEB J 19:1646)。この内皮活動に関して、S1P1アゴニストは、免疫障害を調節する役割の原因となり得る単離されたリンパ節に対する作用を有すると報告されている。S1P1アゴニストは、リンパ節を流れ、リンパ球放出を防ぐリンパ洞の内皮間質「ゲート」の閉鎖を引き起こした(Wei wt al 2005,Nat.Immunology 6:1228)。
【0006】
免疫抑制化合物FTY720(JP11080026−A)は、動物およびヒトにおける循環リンパ球を減少させることが示されており、免疫障害の動物モデルにおいて疾患を調節する活性を有し、再発寛解型多発性硬化症の寛解率を減少させる(Brinkmanら 2002 JBC 277:21453,Mandalaら 2002 Science 296:346,Fujinoら 2003 J Pharmacology and Experimental Therapeutics 305:45658,Brinkmanら 2004 American J Transplantation 4:1019,Webbら 2004 J Neuroimmunology 153:108,Morrisら 2005 EurJ Immunol 35:3570,Chiba 2005 Pharmacology and Therapeutics 108:308,Kahanら 2003,Transplantation 76:1079,Kapposら 2006 New Eng J Medicine 335:1124)。この化合物は、スフィンゴシンキナーゼによってインビボにおいてリン酸化されて、S1P1、S1P3、S1P4およびS1P5受容体においてアゴニスト活性を有する分子を与える、プロドラッグである。臨床研究により、FTY720での治療の結果、最初の24時間の治療において徐脈が生じることが実証されている(Kapposら 2006 New Eng J Medicine 335:1124)。徐脈は、多くの細胞ベースおよび動物実験に基づいて、S1P3受容体にてアゴニズムに起因すると考えられている。それらはS1P3ノックアウト動物の使用を含み、これにより、野生型マウスと異なり、FTY720投与およびS1P1選択的化合物の使用後の徐脈が実証されない(Haleら 2004 Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 14:3501,Sannaら 2004 JBC 279:13839,Koyrakhら 2005 American J Transplantation 5:529)。
【0007】
したがって、S1P3より選択性を有するS1P1受容体アゴニスト化合物についての必要性が存在し、徐脈を誘発する低い傾向を示すことが予想され得る。
【0008】
以下の特許出願は、S1P1アゴニストとしてオキサジアゾール誘導体を記載している:国際公開第03/105771号、国際公開第05/058848号、国際公開第06/047195号、国際公開第06/100633号、国際公開第06/115188号、国際公開第06/131336号、国際公開第07/024922号および国際公開第07/116866号。
【0009】
以下の特許出願は、抗ピコナウイルス薬(antipicornaviral agent)としてインドール−オキサジアゾール誘導体を記載している:国際公開第96/009822。以下の特許出願は、それぞれロイコトリエン受容体アンタゴニスト、殺虫剤および農薬殺菌剤としてインドール−カルボン酸誘導体を記載している:国際公開第06/090817号、欧州特許第0439785号明細書及び独逸国特許第3939238号明細書。
【0010】
国際特許出願である国際公開第08/074821号および国際公開第08/76356号は、S1P1アゴニストとしてオキサジアゾール−インドール誘導体を記載している。
【0011】
構造的に新規クラスの化合物は、現在、S1P1受容体のアゴニストを提供することが見出されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0012】
したがって、本発明は、式(I)の化合物またはその塩:
【化1】

(式中、
Xは、CHまたはNであり、
は、クロロまたはシアノであり、
Aは、以下:
【化2】

から選択される二環であり、
は、水素またはメチルであり、
は、水素、(CH2−4COOH、CHCH(CH)COOH、CHCH(OH)COOHまたはC(CHOCH)CHCOOHであり、かつ、
は、水素、メチル、エチル、フルオロ、クロロまたはメトキシである)
を提供する。
【0013】
一実施形態において、XはCHである。別の実施形態において、XはNである。
【0014】
一実施形態において、Rはクロロである。別の実施形態において、RはCNである。
【0015】
一実施形態において、Aは(a)である。別の実施形態において、Aは(b)である。別の実施形態において、Aは(c)である。別の実施形態において、Aは(d)である。
【0016】
一実施形態において、Rは水素である。別の実施形態において、Rはメチルである。
【0017】
一実施形態において、Rは水素である。別の実施形態において、Rは(CH2−4COOHである。別の実施形態において、RはCHCH(CH)COOHである。別の実施形態において、RはCHCH(OH)COOHである。別の実施形態において、RはC(CHOCH)CHCOOHである。
【0018】
一実施形態において、Rは水素である。別の実施形態において、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはエチルである。別の実施形態において、Rはフルオロである。別の実施形態において、Rはクロロである。別の実施形態において、Rはメトキシである。
【0019】
一実施形態において、
Xは、CHまたはNであり、
は、クロロまたはシアノであり、
Aは、(a)または(b)であり、
は、水素またはメチルであり、
は、水素または(CH2−3COOHであり、
は、水素、メチル、エチル、フルオロ、クロロまたはメトキシである。
【0020】
一実施形態において、
Xは、CHまたはNであり、
は、クロロまたはシアノであり、
Aは、(a)であり、
は、水素またはメチルであり、
は、水素または(CH2−3COOHであり、
は、水素、メチル、エチル、フルオロ、クロロまたはメトキシである。
【0021】
一実施形態において、
Xは、CHまたはNであり、
は、クロロまたはシアノであり、
Aは、(b)であり、
は、水素であり、
は、水素または(CHCOOHであり、
は、水素、メチル、エチル、フルオロ、クロロまたはメトキシである。
【0022】
一実施形態において、
Xは、CHまたはNであり、
は、クロロまたはシアノであり、
Aは、(c)または(d)であり、
は、水素であり、
は、水素、(CHCOOHまたはCHCH(CH)COOH、CHCH(OH)COOHまたはC(CHOCH)CHCOOHであり、
は、水素である。
【0023】
一実施形態において、
Xは、CHまたはNであり、
は、クロロまたはシアノであり、
Aは、(c)であり、
は、水素であり、
は、水素、(CHCOOHまたはCHCH(CH)COOH、CHCH(OH)COOHまたはC(CHOCH)CHCOOHであり、
は、水素である。
【0024】
一実施形態において、
Xは、CHまたはNであり、
は、クロロまたはシアノであり、
Aは、(d)であり、
は、水素であり、
は、水素または(CHCOOHであり、
は、水素である。
【0025】
さらなる態様において、本発明は、式(I)の化合物を調製するプロセスを提供する。
【0026】
特定の式(I)の化合物において、置換基の性質に応じて、キラル炭素原子が存在し、したがって、式(I)の化合物は立体異性体として存在してもよい。本発明は、鏡像異性体、ジアステレオ異性体およびそれらの混合物、例えばラセミ化合物を含む式(I)の化合物の立体異性体などの全ての光学異性体にまで及ぶ。異なる立体異性体は、従来の方法によって他方のものから分離もしくは分解されたものであってもよく、または任意の所与の異性体が従来の立体選択的合成または不斉合成によって得られてもよい。
【0027】
本明細書中の特定の化合物は種々の互変異性型で存在することができ、本発明は全てのそのような互変異性型を包含することは理解されるべきである。
【0028】
式(I)の適切な化合物は、
5−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール、
5−[3−(1H−インダゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−2−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾニトリル、
5−[3−(1H−インダゾール−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−2−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾニトリル、
4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール、
3−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]−2−メチルプロパン酸、
5−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ペンタン酸、
5−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2H−インダゾール−2−イル]ペンタン酸、
{3−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]−3−オキセタニル}酢酸、
3−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]−2−ヒドロキシプロパン酸、
3−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]プロパン酸、
5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール、
4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−4−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
4−[5−(5−{5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール、
5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−フルオロ−1H−インダゾール、
4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−フルオロ−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル]ブタン酸、
6−クロロ−5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール、
4−[6−クロロ−5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
4−[6−クロロ−5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2H−インダゾール−2−イル]ブタン酸、
5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−1H−インダゾール、
4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−2H−インダゾール−2−イル]ブタン酸、
4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−(メチルオキシ)−1H−インダゾール、
3−[5−(5−{5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]プロパン酸、
4−[6−クロロ−5−(5−{5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
4−[6−クロロ−5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
4−[5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
4−[5−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
4−[5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
4−[5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−(メチルオキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
またはそれらの塩である。
【0029】
式(I)の化合物の薬学上許容可能な誘導体は、任意の薬学上許容可能な塩、エステルまたは式(I)の化合物のそのようなエステルの塩を含み、レシピエントへの投与時に、式(I)の化合物またはその活性代謝物または残基を(直接または間接的に)提供できる。
【0030】
式(I)の化合物は塩を形成できる。薬剤に使用するために、式(I)の化合物の塩は薬学上許容可能であるべきである。好適な薬学上許容可能な塩は、当業者に明らかであり、J.Pharm.Sci.,1977,66,1−19に記載されているもの、例えば、無機酸と形成される酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸またはリン酸、および有機酸、例えば、コハク酸、マレイン酸、酢酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸またはナフタレンスルホン酸を含む。特定の式(I)の化合物は、1つ以上の酸の等価物と酸付加塩を形成できる。本発明は、その範囲内において、全ての可能な化学量論および非化学量論形態を含む。塩はまた、無機塩基および有機塩基を含む薬学上許容可能な塩基から調製されてもよい。無機塩基から誘導される塩には、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン塩、マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛などが含まれる。薬学上許容可能な有機塩基から誘導される塩には、第1級アミン、第2級アミンおよび第3級アミン;天然に存在する置換アミンを含む置換アミンおよび環状アミンが含まれる。特定の薬学上許容可能な有機塩基には、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチル−モルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リシン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(トリス、トロメタモール)などが含まれる。塩はまた、塩基イオン交換樹脂、例えばポリアミン樹脂から形成されてもよい。本発明の化合物が塩基性である場合、塩は、無機酸および有機酸を含む薬学上許容可能な酸から調製されてもよい。そのような酸には、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、パモン酸、パントテン酸、リン酸、プロピオン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸などが含まれる。
【0031】
式(I)の化合物は結晶または非結晶形態で調製でき、結晶である場合、水和されても、または溶媒和されてもよい。本発明は、その範囲内において、化学量論水和物または溶媒和物ならびに可変量の水および/または溶媒和物を含有する化合物を含む。
【0032】
本発明の範囲内において、式(I)の化合物の全ての塩、溶媒和物、水和物、複合体、多形体、プロドラッグ、放射性標識誘導体、立体異性体および光学異性体が含まれる。
【0033】
薬学上許容可能な塩は、適切な酸または酸誘導体との反応によって従来的に調製できる。
【0034】
S1P1受容体についての本発明の化合物の潜在性および有効性は、本明細書に記載されるヒトクローン化受容体で実施されるS1P1 Tangoアッセイによって決定できる。式(I)の化合物は、本明細書に記載された機能的アッセイを用いて、S1P1受容体として実証されたアゴニスト活性を有する。
【0035】
したがって、式(I)の化合物およびそれらの薬学上許容可能な塩は、S1P1受容体により媒介される病態または障害の治療に使用される。特に、式(I)の化合物およびそれらの薬学上許容可能な塩は、多発性硬化症、自己免疫疾患、慢性炎症性疾患、喘息、炎症性ニューロパシー、関節炎、移植、クローン病、潰瘍性大腸炎、深在性エリテマトーデス、乾癬、虚血再灌流障害、固形腫瘍、および腫瘍転移、血管形成に関連する疾患、血管疾患、疼痛状態、急性ウイルス性疾患、炎症性腸疾患、インスリンおよび非インスリン依存性糖尿病の治療に使用される。
【0036】
したがって、式(I)の化合物およびそれらの薬学上許容可能な塩は、多発性硬化症の治療に使用される。
【0037】
式(I)の化合物およびそれらの薬学上許容可能な塩はまた、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄性筋萎縮症、ポリグルタミン伸長障害、血管成認知症、ダウン症、HIV認知症、認知症、緑内障を含む眼疾患、加齢性黄斑変性、白内障、外傷性眼損傷、糖尿病性網膜症、外傷性脳損傷、脳卒中、タウオパシーおよび聴力損失の治療に使用される。
【0038】
本明細書で使用される場合、「治療」は、確立された病状の予防および軽減を含む。
【0039】
したがって、本発明はまた、特に、S1P1受容体を介して媒介される病態または障害の治療において治療剤として使用するための、式(I)の化合物またはその薬学上許容可能な塩を提供する。特に、本発明は、多発性硬化症、自己免疫疾患、慢性炎症性疾患、喘息、炎症性ニューロパシー、関節炎、移植、クローン病、潰瘍性大腸炎、深在性エリテマトーデス、乾癬、虚血再灌流障害、固形腫瘍、および腫瘍転移、血管形成に関連する疾患、血管疾患、疼痛状態、急性ウイルス性疾患、炎症性腸疾患、インスリンおよび非インスリン依存性糖尿病の治療において治療剤として使用するための式(I)の化合物またはその薬学上許容可能な塩を提供する。本発明はさらに、S1P1受容体により媒介され得る、ヒトを含む哺乳動物における病態または障害を治療する方法であって、安全かつ有効量の式(I)の化合物またはその薬学上許容可能な塩を患者に投与することを含む、方法を提供する。
【0040】
式(I)の化合物およびそれらの薬学上許容可能な塩は、多発性硬化症の治療における治療剤としての使用である。
【0041】
別の態様において、本発明は、S1P1受容体により媒介される病態または障害の治療に使用するための薬剤の製造における式(I)の化合物またはその薬学上許容可能な塩の使用を提供する。
【0042】
本発明は、多発性硬化症を治療する方法であって、治療的に安全かつ有効量の式(I)の化合物またはその薬学上許容可能な塩を患者に投与することを含んでなる、方法を提供する。
【0043】
治療に式(I)の化合物およびその薬学上許容可能な塩を使用するために、それらは、通常、標準的な薬務に従って医薬組成物中に製剤化される。本発明はまた、式(I)の化合物またはその薬学上許容可能な塩と、薬学上許容可能な担体または賦形剤とを含んでなる、医薬組成物を提供する。
【0044】
さらなる態様において、本発明は、医薬組成物を調製するプロセスであって、そのプロセスは、式(I)の化合物またはその薬学上許容可能な塩と、薬学上許容可能な担体または賦形剤とを混合することを含んでなる、プロセスを提供する。
【0045】
周囲温度および大気圧で適切に混合することによって調製され得る本発明の医薬組成物は、通常、経口、非経口または直腸投与に適合され、したがって、錠剤、カプセル剤、経口液体製剤、粉剤、顆粒、トローチ剤、再構成可能な粉剤、注射剤もしくは不溶解性液剤または懸濁剤あるいは坐剤の形体であり得る。経口投与可能な組成物が一般に好ましい。
【0046】
経口投与用の錠剤およびカプセル剤は、単位投薬形体であってもよく、結合剤(例えば、αトウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの従来の賦形剤、充填剤(例えば、ラクトース、微結晶性セルロースまたはリン酸水素カルシウム)、錠剤化滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルクまたはシリカ)、崩壊剤(例えば、ジャガイモデンプンまたはデンプングリコール酸ナトリウム)、および許容可能な湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)を含有してもよい。錠剤は、通常の薬務に周知の方法に従ってコーティングできる。
【0047】
経口液体製剤は、例えば、水性または油性懸濁剤、液剤、乳剤、シロップ剤またはエリキシル剤の形態であってもよいか、または使用前に水もしくは他の好適なビヒクルで再構成するための乾燥製剤の形態であってもよい。そのような液体製剤は、懸濁化剤(例えば、ソルビトールシロップ、セルロース誘導体または水素化食用油脂)、乳化剤(例えば、レクチンまたはアカシア)、非水性ビヒクル(食用油(例えばアーモンド油、油性エステル、エチルアルコールまたは分画植物油)を含んでもよい)、防腐剤(例えばメチルもしくはプロピル−p−ヒドロキシベンゾエートまたはソルビン酸)、および必要ならば従来の香味料または着色剤、緩衝塩および必要に応じて甘味料などの従来の添加剤を含有してもよい。経口投与用の製剤は活性化合物の制御放出を与えるように好適に製剤化されてもよい。
【0048】
非経口投与のために、流体単位投薬形態は、本発明の化合物またはその薬学上許容可能な塩および滅菌ビヒクルを利用して調製される。注射用製剤は、添加される防腐剤と共に、本発明の化合物またはその薬学上許容可能な誘導体および滅菌ビヒクルを利用して、例えばアンプルにおける単位投薬形態、または複数回投薬形態で提示されてもよい。組成物は、油性または水性ビヒクルで懸濁剤、液剤または乳剤などの形態をとってもよく、懸濁化剤、安定化剤および/または分散剤などの製剤化剤(formulatory agent)を含有してもよい。代替として、活性成分は、使用前に、適切なビヒクル、例えば発熱物質除去蒸留水で構成するための粉末形態であってもよい。使用されるビヒクルおよび濃度に応じて、化合物はビヒクル中で懸濁または溶解されてもよい。溶液を調製する際に、化合物は、注射用に溶解され、適切なバイアルまたはアンプルに充填し、密閉する前に濾過滅菌されてもよい。有益には、局所麻酔薬、防腐剤および緩衝剤などの補助剤がビヒクルに溶解される。安定性を向上させるために、組成物はバイアルへの充填後に凍結されてもよく、真空下で水分が除去される。溶解される代わりに、化合物がビヒクル中で懸濁されることを除いて、非経口懸濁剤は実質的に同様の方法で調製され、滅菌は濾過によりなされなくてもよい。化合物は、滅菌ビヒクルに懸濁する前に、エチレンオキシドに対する曝露により滅菌されてもよい。有益には、化合物の均一な分散を促進するために界面活性剤または湿潤剤が組成物に含まれる。
【0049】
ローション剤が水性または油性基剤で製剤化されてもよく、通常、1種以上の乳化剤、安定化剤、分散剤、懸濁化剤、増粘剤、または着色剤も含有してもよい。点滴剤が、1種以上の分散剤、安定化剤、可溶化剤または懸濁化剤も含む水性または非水性基剤で製剤化されてもよい。それらはまた、防腐剤を含んでもよい。
【0050】
式(I)の化合物またはその薬学上許容可能な塩はまた、例えば、従来のココアバターまたは他のグリセリドなどの坐剤の基剤を含有する坐剤または停留浣腸剤などの直腸組成物中で製剤化されてもよい。
【0051】
式(I)の化合物またはその薬学上許容可能な塩はまた、持続性製剤として製剤化されてもよい。そのような長時間作用性製剤は、注入(例えば皮下または筋肉内)により、または筋肉内注射により投与されてもよい。したがって、例えば、本発明の化合物は、適切なポリマーまたは疎水性物質(例えば、許容可能な油中のエマルションとして)またはイオン交換樹脂を用いて、あるいは難溶性誘導体として、例えば難溶性塩として製剤化されてもよい。
【0052】
鼻内投与のために、式(I)の化合物またはその薬学上許容可能な塩は、適切な定量または単位投薬デバイスにより投与するための溶液として、または代替として適切な送達装置を用いて投与するための適切な担体との粉末混合物として製剤化されてもよい。したがって、式(I)の化合物またはその薬学上許容可能な塩は、経口、口腔、非経口、局所(眼および鼻)、持続性または直腸投与用に、または吸入もしくは注入(口または鼻のいずれかを介する)投与に適切な形態で製剤化されてもよい。
【0053】
式(I)の組成物またはその薬学上許容可能な塩は、軟膏、クリーム、ゲル、ローション、ペッサーリ、エアロゾルまたは点滴剤(例えば、眼、耳または鼻用点滴剤)の形態で局所投与用に製剤化されてもよい。軟膏およびクリームは、例えば、適切な増粘剤および/またはゲル化剤の添加と共に水性または油性基剤で製剤化されてもよい。眼への投与用の軟膏は、滅菌組成物を用いる滅菌方法で製造され得る。
【0054】
組成物は、投与方法に応じて、0.1重量%〜99重量%、好ましくは10〜60重量%の活性物質を含んでもよい。上述の障害の治療に使用される化合物の用量は、障害の重症度、患者の体重、および他の同様の要因により通常の方法で変化させてもよい。しかしながら、一般的指針として、好適な単位投薬形態は、0.05〜1000mg、1.0〜500mgまたは1.0〜200mgであってもよく、そのような単位投薬形態は、1日に1回より多く、例えば1日2または2回投与されてもよい。
【0055】
式(I)の化合物またはその薬学上許容可能な塩は、組合せ製剤において使用されてもよい。例えば、本発明の化合物は、シクロスポリンA、メトトレキサート、ステロイド(steriod)、ラパマイシン、炎症性サイトカイン阻害剤、生物製剤または他の治療活性化合物を含む免疫刺激剤と組合わされて使用されてもよい。
【0056】
本主題発明はまた、1つ以上の原子が、通常天然に見られる原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数有する原子と置き換えられるという事実を除いて、式Iおよび以下に記載されるものと同様である同位体標識した化合物を含む。本発明の化合物に組み込まれ得る同位体の例には、H、11C、14C、18F、123Iおよび125Iなどの水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、ヨウ素、および塩素の同位体が含まれる。
【0057】
上述の同位体および/または他の原子の他の同位体を含有する本発明の化合物および前記化合物の薬学上許容可能な塩も本発明の範囲内である。例えばH、14Cなどの放射性同位体が組み込まれている、本発明の同位体標識した化合物は、薬物および/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム化、すなわちH、および炭素−14、すなわち14Cの同位体が、それらの調製および検出可能性の容易さのために特に好ましい。11CおよびF同位体は、PET(陽電子放出形コンピュータ断層撮影)において特に有用であり、125I同位体は、SPECT(単光子放射型コンピュータ断層撮影)において特に有用であり、全て脳撮像において有用である。さらに、重水素、すなわちHなどの重同位体との置換は、より高い代謝的安定性、例えばインビボ半減期の増加または必要な投薬量の減少に起因する特定の治療有益性を提供することができるので、同じ状況において好適であり得る。本発明の式(I)および以下の同位体標識した化合物は、通常、同位体標識していない試薬を容易に入手可能な同位体標識した試薬に置き換えることによって、以下のスキームおよび/または実施例に開示される手順を実施することによって調製され得る。
【0058】
さらなる態様において、本発明は、式(I)の化合物を調製するプロセスを提供する。
【発明を実施するための形態】
【0059】
スキーム1:安息香酸および酸塩化物部分の調製
【化3】

【0060】
スキーム2:ピリジンカルボン酸および酸塩化物部分の調製
【化4】

【0061】
スキーム3:1Hインダゾール−5−カルボニトリルおよび類似体の調製
【化5】

【0062】
スキーム4:アルキル化1Hインダゾール−5−カルボニトリルおよび類似体の調製
【化6】

【0063】
スキーム5:1Hインダゾール−4−カルボニトリルおよび類似体の調製
【化7】

【0064】
スキーム6:1,2,4−オキサジアゾール誘導体の調製およびその後のアルキル化
【化8】

【0065】
スキーム7:1,2,4−オキサジアゾール誘導体の調製およびその後のアルキル化
【化9】

【0066】
スキーム8:1,2,4−オキサジアゾール誘導体の調製
【化10】

【0067】
スキーム9:1,2,4−オキサジアゾール誘導体の調製およびその後の水酸化
【化11】

【0068】
スキーム10:エステル加水分解
【化12】

【0069】
限定されないが、本明細書に引用される特許および特許出願を含む全ての刊行物は、各々の個々の刊行物が、本明細書全体を通して完全に記載されているかのように本明細書に参照として組み込まれていることが具体的かつ個々に示されているように、本明細書に参照として組み込まれる。
【0070】
以下の説明および実施例は本発明の化合物の調製を例示する。
【0071】
略語
DBU:1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン
DCM:ジクロロメタン
DIPEA:N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DPPF:1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EDC/EDCI:N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩
h:時間
HATU:o−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HOBT:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
LDA:リチウムジイソプロピルアミド
LCMS:液体クロマトグラフィー質量分析
M:モル濃度
MDAP:質量による自動精製システム(Mass Directed Auto Purification system)
min:分
PyBOP:(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
RT:室温
Rt:保持時間
TBAF:フッ化テトラブチルアンモニウム
THF:テトラヒドロフラン
TMEDA:N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン
【0072】
LCMS(A)およびMDAPで使用される条件
塩基性条件
−移動相:水0.2%ジエチルアミン−アセトニトリル0.2%ジエチルアミン
−カラム:XBridge(商標)C18 30×100mm―5ミクロン
−検出:MSおよびフォトダイオードアレイ検出器(PDA)
酸性条件
−移動相:水0.2%ギ酸−アセトニトリル0.2%ギ酸
−カラム:XBridge(商標)C18 30×100mm−5ミクロン
検出:MSおよびフォトダイオードアレイ検出器(PDA)
【0073】
LCMS(B)で使用される条件
40℃にてAcquity UPLC BEH C18カラム(2.1mm×50分、i.d.1.7μm充填直径)でUPLC分析を行った。
【0074】
溶媒は以下を利用した:
A:水中の0.1%v/vギ酸溶液
B:アセトニトリル中の0.1%v/vギ酸溶液
【0075】
勾配は以下を利用した:
【0076】
【表1】

【0077】
UV検出は波長210nm〜350nmの平均化シグナルであり、質量スペクトルは、交互スキャン陽性および陰性モードエレクトロスプレイーイオン化を用いて質量分析計で記録した。
【0078】
LCMS(C)で使用される条件
カラム
使用するカラムは、Waters Acquity BEH UPLC C18であり、その寸法は2.1mm×50mmである。固定相粒径は1.7μmである。
【0079】
溶媒
A:水性溶媒=水+0.05%ギ酸
B:有機溶媒=アセトニトリル+0.05%ギ酸
弱洗浄=1:1のメタノール:水
強洗浄=水
【0080】
方法
使用する一般的方法は2分のランタイムを有する。
【0081】
【表2】

【0082】
−上記の方法は1mL/分の流速を有する。
−一般的方法についての注入量は0.5μlである。
−カラム温度は40℃である。
−UV検出範囲は220〜330nmである。
【0083】
LCMS(D)で使用した条件
カラム
使用するカラムはWaters Atlantisであり、その直径は4.6mm×50mmである。固定相粒径は3μmである。
【0084】
溶媒
A:水性溶媒=水+0.05%ギ酸
B:有機溶媒=アセトニトリル+0.05%ギ酸
【0085】
方法
使用する一般的方法は5分のランタイムを有する。
【0086】
【表3】

【0087】
−上記方法は3ml/分の流速を有する。
−一般的方法についての注入量は5μlである。
−カラム温度は30degである。
−UV検出範囲は220〜330nmである。
【0088】
一般的化学セクション
実施例の調製のための中間体は、記載した前駆体の特定のバッチから必ずしも調製されなくてもよい。
【0089】
説明1:メチル4−ヒドロキシ−3−ヨードベンゾエート
【化13】

メチル4−ヒドロキシベンゾエート(23.4g、0.154mol)を、酢酸(132mL)に溶解し、この溶液を65℃まで加熱した。酢酸(33mL)中の一塩化ヨード(25g、0.154mol)の溶液を、温度を65℃に維持しながら、滴下して加えた(添加の間は油槽を外した)。添加の後、反応混合物を65℃で1時間撹拌し、室温に冷却し、一晩静置した。得られた沈殿物を濾過し、石油エーテルで洗浄し、乾燥させて、標題化合物を淡黄色の固体(23g)として得た。HNMR(DMSOd−6,300MHz)δppm:3.76(3H,s),6.95(1H,d,J8.0Hz),7.79(1H,dd,J8.0,2.0Hz),8.20(1H,d,J2.0Hz),11.30(1H,br.s)。
【0090】
説明2:メチル3−ブロモ−4−ヒドロキシベンゾエート
【化14】

塩酸/メタノール中の3−ブロモ−4−ヒドロキシ安息香酸(25g、115.74mmol)の溶液を、一晩室温で撹拌した。得られた溶液を濃縮して、標題化合物(28g)を得た。HNMR(CDCl,400MHz)δppm:3.91(3H,s),7.06(1H,d,J8.5Hz),7.21(1H,br.s),7.93(1H,dd,J8.5,1.5Hz),8.20(1H,d,J1.5Hz)。
【0091】
説明3:メチル3−ブロモ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾエート
【化15】

アセトニトリル(1L)中のメチル3−ブロモ−4−ヒドロキシベンゾエート(44g、192.14mmol)(説明2)の溶液に、炭酸カリウム(79.5g、576.4mmol)および2−ヨードプロパン(58mL、576.4mmol)を加え、反応混合物を加熱して一晩還流させた。混合物を濾過し、濾過物を濃縮した。残留物を酢酸エチルおよび水の間で分けた。有機相を分け、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮させて、標題化合物(52.4g)を得た。HNMR(CDCl,400MHz)δppm:1.41(6H,d,J6.5Hz),3.89(3H,s),4.66(1H,m),6.90(1H,d,J8.5Hz),7.94(1H,dd,J8.5,2.0Hz),8.23(1H,d,J2.0Hz)。
【0092】
説明4:メチル3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾエート
【化16】

DMF(250mL)中のメチル3−ブロモ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾエート(25g、91.575mmol)(説明3)の溶液に、窒素雰囲気下で、シアン化亜鉛(43g、366.3mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(21g、18.32mmol)を加え、反応混合物を120℃に加熱し、一晩撹拌した。冷却後、混合物を濾過し、濾過物を同じスケールで実施された同一の反応物と合わせ、DCM(1.5L)および水(1.5L)を加えた。有機相を分け、水相をDCM(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層を、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残留物を、シリカ上でのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル(20:1))により精製して、標題化合物(36g)を得た。HNMR(CDCl,400MHz)δppm:1.45(6H,d,J6.0Hz),3.92(3H,s),4.76(1H,m),7.00(1H,d,J9.0),8.19(1H,dd,J9.0,2.0Hz),8.26(1H,d,J2.0Hz)。
【0093】
代替物:
DMF(45mL)中のメチル4−ヒドロキシ−3−ヨードベンゾエート(12.5g、0.045mol)(説明1)の溶液に、シアン化ナトリウム(0.22g、0.0045mol)およびシアン化銅(I)(4.48g、0.05mol)を加えた。次いで反応混合物を窒素でフラッシュし、120℃で24時間加熱し、室温に冷却し、濾過し、濾過物を酢酸エチル(200mL)中へ注いだ。次いで濾過物を塩化鉄(III)溶液(3×70mL)(濃塩酸(42mL)中で塩化鉄(III)(25g)から調製し、200mLの水で希釈した)で洗浄した。次いでそれを水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、茶色の固体(12.8g)を得た。次いでこの物質をDMF(45mL)中に溶解し、2−ヨードプロパン(24.6g、0.145mol)および炭酸カリウム(28.6g、0.207mol)で処理し、反応混合物を窒素下にて90℃で12時間撹拌した。冷却後、反応混合物を氷水(200mL)中に注ぎ、酢酸エチル(3×70mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残留物を、石油エーテル:酢酸エチル(30:1)で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を透明油(3.7g)として得た。
【0094】
説明5:メチル3−シアノ−4−フルオロベンゾエート
【化17】

メタノール(40mL)中の3−シアノ−4−フルオロ安息香酸(2.21g、13.38mmol)およびp−トルエンスルホン酸モノハイドレート(0.509g、2.68mmol)の混合物を、90℃で約18時間加熱した。追加のp−トルエンスルホン酸モノハイドレート(250mg、1.31mmol)を加え、80℃で週末に渡って加熱し続けた。次いで混合物を蒸発させて乾燥させ、酢酸エチル(40mL)および飽和炭酸水素ナトリウム(20mL)中に取り込んだ。水層を分け、更に酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、標題化合物を白色固体(2.296g)として得た。HNMR(CDCl、400MHz)δppm:3.96(3H,s),7.30(1H,t,J9.0Hz),8.29(1H,ddd,J9.0,5.0,2.0Hz),8.34(1H,dd,J6.0,2.0Hz)。
【0095】
説明6:1−メチルエチル3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾエート
【化18】

THF(30mL)中のイソプロパノール(1.470mL、19.22mmol)の溶液に、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中の1M)(19.22mL、19.22mmol)を、氷槽で冷却しながら、滴下して加え、次いで混合物を室温にて1時間撹拌した。次いでメチル3−シアノ−4−フルオロベンゾエート(説明5)(2.296g、12.82mmol)を加え、混合物を50℃で約16時間撹拌した。反応混合物をほぼ乾燥するまで蒸発させ、残留物を、イソヘキサン中の0〜100%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(326mg)を得た。HNMR(CDCl、400MHz)δppm:1.36(6H,d,J6.5Hz),1.43(1H,d,J6.0Hz),4.74(1H,spt,J6.0Hz),5.23(1H,spt,J6.0Hz),6.98(1H,d,J9.0Hz),8.17(1H,dd,J9.0,2.0Hz),8.23(1H,d,J2.0Hz)。
【0096】
説明7:3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]安息香酸
【化19】

イソプロパノール(500mL)中のメチル3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾエート(35g、159.8mmol)(説明4)の混合物中に、2N水酸化ナトリウム(240mL)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。水(500mL)を得られた溶液に加え、イソプロパノールを真空内で除去した。得られた水相を酢酸エチルで洗浄した。次いで水相を2N塩酸によりpH4〜5にさせ、得られた沈殿物を濾過し、乾燥させて標題化合物(27.6g)を得た。HNMR(CDCl、400MHz)δppm:1.45(6H,d,J6.0Hz),4.77(1H,m),7.02(1H,d,J9.0Hz),8.24(1H,dd,9.0,2.0Hz),8.31(1H,d,J2.0Hz)。
【0097】
代替物:
メタノール(150mL)中のメチル3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾエート(27g、123.28mmol)(説明4)の混合物に、水酸化ナトリウム(5N)(27mL、135mmol)を加え、混合物を室温にて16時間撹拌した。次いで混合物を真空内で減少させ、塩酸(2M)(35mL)で酸性化した。酢酸エチル(200mL)を加え、層を分け、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、固体まで減少させ、この固体をペンタンで洗浄して、標題化合物(25.27g)を得た。
【0098】
代替物:
イソプロパノール(10mL)中の1−メチルエチル3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾエート(326mg、1.318mmol)(説明6)および2M水酸化ナトリウム水溶液(0.791mL、1.582mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を蒸発させて乾燥させ、水(15mL)で希釈し、1M塩酸水溶液でpHを約2に調整し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、標題化合物を白色の固体(267mg)として得た。
【0099】
説明8:メチル3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾエート
【化20】

オーバーヘッドスターラーを有する5Lフラスコを、メチル3−クロロ−4ヒドロキシベンゾエート(300g、1608mmol)で満たし、乾燥DMF(3000mL)を反応槽に入れ、続いて炭酸カリウム(444g、3216mmol)を加え、次いで12mL/分の定常速度で2−ヨードプロパン(321mL、3216mmol)を加えた。反応物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を冷却し、濾過し、トロリーポンプを使用して、洗浄物を含む濾過物(3.5L)を濃縮することで、ほぼ全ての過剰DMFを除去した。残留物に水(1000mL)を加え、混合物を酢酸エチル(1000mL)中で抽出し、次いでこれを2N炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、続いてブライン(3×500mL)で洗浄する。酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて乾燥させて、標題化合物を淡黄色の油(375g)として得た。LCMS(B)m/z:229[M+1],Rt1.24分。
【0100】
説明9:1−メチルエチル3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾエート
【化21】

DMF(22.06mL)中の3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸半水化物(1.5g、8.69mmol)および炭酸カリウム(3.60g、26.1mmol)の懸濁液に、2−ヨードプロパン(2.169mL、21.73mmol)を加えた。反応混合物を70℃で一晩(約18時間)加熱し、次いで室温に冷却し、濾過した。濾過物を酢酸エチル(20mL)および水(20mL)で希釈し、水層を分け、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を相分離カラムで乾燥させ、真空内で濃縮して、標題化合物を淡黄色の油(2.115g)として得た。LCMS(A)m/z:256[M+1],Rt1.49分(酸性)。
【0101】
説明10:3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]安息香酸
【化22】

エタノール(20mL)中の1−メチルエチル3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾエート(説明9)(2.115g、8.24mmol)に、2M水酸化ナトリウム(8.24mL、16.48mmol)を加え、反応混合物を60℃で2時間撹拌した。次いで混合物を室温に冷却し、溶媒を真空内で除去した。得られた白色残留物を水(20mL)で希釈し、氷酢酸でpH5に酸性化した。得られた白色沈殿物を濾過し、50℃で6時間にわたって乾燥させて、標題化合物を白色固体(1.593g)として得た。HNMR(CDCl,400MHz)δppm:1.43(6H,d,J6.0Hz),4.69(1H,spt,J6.0Hz),6.97(1H,d,J8.5Hz),7.96(1H,dd,J8.5,2.0Hz),8.12(1H,d,J2.0Hz)。
【0102】
代替物:
メチル3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾエート(100g、437mmol)(説明8)を、メタノール試薬(555mL)および2N水酸化ナトリウム溶液(555mL)の混合物中に取り込んだ。不溶性白色懸濁物を観察したところ、時間を伴うが完全な溶解を観察した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いでメタノールを真空内で除去した。得られた塩基性水溶液をpH1〜2に酸性化し、得られた白色固体を濾過し、水(500mL)で洗浄し、真空オーブン内で一晩乾燥させて、標題化合物(82g)を得た。
【0103】
説明11:3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾイルクロリド
【化23】

丸底フラスコを、3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]安息香酸(22.58g、105mmol)(説明10)、DCM(350mL)および塩化オキサリル(18.35mL、210mmol)で満たした。反応混合物にDMF(0.350mL)を加える前に、氷/水槽で0℃に冷却した。溶液を周囲温度で一晩温めた。揮発物を真空内で除去して、クリーム色の油を得た。これを冷却して凝固させて、標題化合物をクリーム色の固体(25g)として得た。HNMR(CDCl,400MHz)δppm:1.44(6H,d,J6.0Hz)4.73(1H,spt,J6.0Hz)6.98(1H,d,J9.0Hz)8.00(dd,J9.0,2.5Hz),8.14(1H,d,J2.5Hz)。
【0104】
説明12:1−メチルエチル5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボキシレート
【化24】

この反応を光なしでドラフト(fume hood)内で実施し、反応槽をアルミニウムホイルで包んだ。クロロホルム(170mL)中の5−クロロ−6−ヒドロキシニコチン酸(4.996g、28.8mmol)の溶液に、炭酸銀(18.929g、68.6mmol)および2−ヨードプロパン(11.52mL、115mmol)を加えた。反応混合物を40℃に加熱し、窒素下で一晩撹拌した。次いで反応混合物を室温に冷却し、吸引濾過し、DCMで洗浄した。沈殿物を真空内で減少させ、得られた黄色の油を高真空下で乾燥させて、標題化合物(2.56g)を得た。LCMS(A)m/z:258[M+1],Rt1.47分(酸性)。
【0105】
説明13:5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボン酸
【化25】

エタノール(27mL)中に溶解された1−メチルエチル5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボキシレート(2.560g、9.93mmol)(説明12)の溶液に、2M水酸化ナトリウム(9.93mL、19.87mmol)を加え、反応混合物を60℃で2時間撹拌した。次いで反応混合物を室温に冷却し、真空内で濃縮した。水(50mL)を加え、得られた溶液を酢酸でpH5に酸性化し、次いで酢酸エチル(×3)で抽出した。有機層を合わせ、相分離器で乾燥させ、溶媒を真空内で除去した。残留物を高真空下で乾燥させて、標題化合物を白色の固体(1.822g)として得た。LCMS(A)m/z:214[M−1],Rt0.61分(塩基性)。
【0106】
説明14:1−メチルエチル5−ブロモ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボキシレート
【化26】

クロロホルム(100mL)中の5−ブロモ−6−ヒドロキシ−3−ピリジンカルボン酸(4g、18.35mmol)、炭酸銀(12.65g、45.9mmol)および2−ヨードプロパン(7.34mL、73.4mmol)の混合物を、暗所(反応槽をホイルで包んだ)で40℃で15時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、沈殿物を真空内で蒸発させた。残留物を、イソヘキサン中の0〜30%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上で精製することで、標題化合物を黄色の油(2.69g)として得た。LCMS(A)m/z:302/304[M+1],Rt1.51分(塩基性)。
【0107】
説明15:1−メチルエチル5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボキシレート
【化27】

DMF(5mL)中の1−メチルエチル5−ブロモ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボキシレート(605mg、2.002mmol)(説明14)、シアン化亜鉛(259mg、2.202mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(92mg、0.100mmol)およびDPPF(133mg、0.240mmol)の混合物を、120℃で15時間加熱した。追加のトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(92mg、0.100mmol)を加え、120℃で24時間加熱し続けた。次いで最終量のトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(92mg、0.100mmol)を加え、120℃でさらに24時間加熱し続けた。次いで反応混合物を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム、水酸化アンモニウムおよび水(v/v/v:4:1:4;70mL)の混合物に注ぎ、次いで濾過し、酢酸エチルで洗浄した。沈殿物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、有機層を合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で蒸発させた。イソヘキサン中の0〜10%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を黄色の油(417mg)として得た。LCMS(A)m/z:249[M+1],Rt1.31分(塩基性)。
【0108】
説明16:メチル5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボキシレート
【化28】

DMF(5mL)中のメチル5−シアノ−6−オキソ−1、6−ジヒドロ−3−ピリジンカルボキシレート(500mg、2.81mmol)の溶液に、フッ化セシウム(1279mg、8.42mmol)および2−ヨードプロパン(0.842mL、8.42mmol)を加え、反応混合物を室温で64時間撹拌した。反応混合物に水(30mL)を加え、これを酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。次いで有機相を合わせ、相分離カートリッジで乾燥させ、揮発物を蒸発により除去した。イソヘキサン中の0〜50%酢酸エチルで溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(220mg)を得た。HNMR(CDCl、400MHz)δppm:1.45(6H,d,J6.0Hz),3.96(3H,s),5.53(1H,spt,J6.0Hz),8.46(1H,d,J2.0Hz),8.96(1H,d,J2.0Hz)。加えて、メチル5−シアノ−1−(1−メチルエチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−3−ピリジンカルボキシレート(265mg)もまた単離した。HNMR(CDCl,400MHz)δppm:1.46(6H,d,J7.0Hz),3.93(3H,s),5.25(1H,spt,J7.0Hz),8.33(1H,d,J2.5Hz),8.42(1H,d,J2.5Hz)。
【0109】
説明17:5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボン酸
【化29】

イソプロパノール(22mL)中のメチル5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボキシレート(1.010g、4.59mmol)(説明16)の懸濁液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(2.87ml、5.73mmol)を加え、反応混合物を室温で窒素下にて1時間40分撹拌した。次いで溶媒を真空内で除去し、残留物を水(30mL)に溶解し、酢酸でpH3に酸性化し、混合物を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(50mL)で洗浄し、相分離器で乾燥させ、溶媒を真空内で除去して、固体を得た。これを高真空下で乾燥させて、標題化合物を白色の固体(911mg)として得た。LCMS(A)m/z:206[M+1],Rt1.04分(酸性)。
【0110】
代替物:
エタノール(5mL)中の1−メチルエチル5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボキシレート(403mg、1.623mmol)(説明15)の撹拌溶液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(1.7mL、3.40mmol)を加えた。反応混合物を35℃で1時間撹拌し、次いで室温に冷却し、エタノールを真空内で除去した。得られた懸濁物を水(10mL)で処理し、水相を酢酸エチル(10mL)で洗浄した。次いで水相を1M塩酸水溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を相分離カラムで乾燥させ、濃縮することで、標題化合物を白色の固体(321mg)として得た。
【0111】
説明18:4−アミノ−2−エチルベンゾニトリル
【化30】

氷槽中で冷却しながら、鉄粉末(2.023g、36.2mmol)を、エタノール(50mL)中に2−エチル−4−ニトロベンゾニトリル(1.666g、9.46mmol)および濃塩酸(5.05mL、166mmol)を含有する溶液に、少量ずつ(5分間にわたって)加えた。混合物を95℃で3時間加熱し、次いで冷却し、濾過した。沈殿物を減少させ、水(40mL)で希釈し、50%水酸化ナトリウム水溶液でpHを約12に調整し、酢酸エチル(4×30mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減少させて、標題化合物を濃茶色の固体(1.3966g)として得た。LCMS(A)m/z:147[M+1],Rt0.96分(酸性)。
【0112】
説明19:4−アミノ−2−エチル−5−ヨードベンゾニトリル
【化31】

N−ヨードスクシンイミド(2.149g、9.55mmol)を、酢酸(13mL)中の4−アミノ−2−エチルベンゾニトリル(1.3966g、9.55mmol)(説明18)の溶液に加え、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をほぼ乾燥するまで減少させ、次いで酢酸エチル(50mL)およびチオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)、続いて水酸化ナトリウム(1M)(20mL)で希釈した。水層を分け、更に酢酸エチル(2×20mL)で抽出し、有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減少させて、標題化合物を濃茶色の固体(2.6g)として得た。LCMSm/z:273[M+1],Rt1.17分(酸性)。HNMR(CDCl,400MHz)δppm:1.26(3H,t,J7.5Hz),2.73(2H,q,J7.5Hz),6.60(1H,s),7.83(1H,s)。以下のピークは、サンプルもまた約10〜15%の4−アミノ−2−エチル−3−ヨードベンゾニトリルを含有することを示している。δppm:3.05(q,J7.5Hz),6.57(d,J8.5Hz),7.35(d,J8.5Hz)。
【0113】
説明20:4−アミノ−2−エチル−5−メチルベンゾニトリル
【化32】

1,4−ジオキサン(15mL)中の4−アミノ−2−エチル−5−ヨードベンゾニトリル(1.5548g、5.71mmol)(説明19)、メチルボロン酸(0.866g、14.47mmol)、炭酸セシウム(7.45g、22.86mmol)および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン複合体(0.460g、0.629mmol)の混合物を、15分窒素で脱気し、次いで95℃で一晩還流させた。混合物を冷却し、次いでセライトで濾過した。沈殿物を減少させ、残留物を、イソヘキサン中の0〜40%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製することで、標題化合物を橙色の固体(580mg)として得た。LCMS(A)m/z:161[M+1],Rt1.05分(酸性)。
【0114】
代替物:
1,4−ジオキサン(20mL)中のアミノ−2−エチル−5−ヨードベンゾニトリル(1.2693g、4.67mmol)(説明19)、メチルボロン酸(0.670g、11.20mmol)、炭酸セシウム(6.08g、18.66mmol)および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)二塩化ジクロロメタン複合体(0.381g、0.467mmol)の混合物を、15分窒素で脱気し、次いでマイクロ波で120℃にて4時間加熱した。次いで混合物を冷却し、セライトパッドで濾過し、沈殿物を減少させた。シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製することで、標題化合物を茶色の固体(0.5511g)として得た。
【0115】
説明21:6−エチル−1H−インダゾール−5−カルボニトリル
【化33】

クロロホルム(16mL)中の4−アミノ−2−エチル−5−メチルベンゾニトリル(580mg、3.62mmol)(説明20)の溶液に、無水酢酸(0.683mL、7.24mmol)、酢酸カリウム(373mg、3.80mmol)、18−クラウン−6(191mg、0.724mmol)を加え、得られた混合物を室温で15分撹拌した。次いでt−ブチル亜硝酸塩(0.903mL、7.60mmol)を加え、混合物を71℃で一晩加熱した。反応混合物を冷却し、次いで飽和重炭酸ナトリウム水溶液(約15mL)で撹拌した。水層を分け、更にDCM(3×15mL)で抽出し、有機層を合わせ、減少させた。次いで残留物をメタノール(5mL)中に取り込み、6M塩酸水溶液(10.86mL、65.2mmol)で処理し、混合物を50℃で1時間加熱し、ほぼ乾燥するまで減少させた。残留物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄し、減少させ、イソヘキサン中の0〜40%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製することで、標題化合物を黄色の固体(240mg)として得た。LCMS(A)m/z:172[M+1],Rt0.95分(酸性)。
【0116】
説明22:1−アセチル−6−エチル−1H−インダゾール−5−カルボニトリル
【化34】

クロロホルム(20mL)中の4−アミノ−2−エチル−5−メチルベンゾニトリル(1.1311g、7.06mmol)(説明20)の溶液に、無水酢酸(1.332mL、14.12mmol)、酢酸カリウム(0.728g、7.41mmol)、クロロホルム(5mL)中の18−クラウン−6(0.373g、1.412mmol)の溶液、最後にt−ブチル亜硝酸塩(2.050mL、15.53mmol)を連続して加えた。混合物を75℃で約20時間加熱した。次いで濃茶色の混合物を冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25mL)で約5分撹拌した。水層を分け、DCM(2×20mL)で抽出し、有機層を合わせ、減少させ、次いでシクロヘキサン中の0〜20%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を橙色の固体(573mg)として得た。LCMS(A)m/z:172[M−COMe+1],Rt1.32分(酸性)。
【0117】
説明23:4−アミノ−5−ヨード−2−(メチルロキシ)ベンゾニトリル
【化35】

エタノール(45mL)中の2−(メチルロキシ)−4−ニトロベンゾニトリル(1461mg、8.20mmol)、鉄粉末(1754mg、31.4mmol)および濃塩酸溶液(4.3mL、142mmol)の混合物を、100℃で約2時間加熱した。混合物を冷却し、次いで濾過し、濾過物を減少させ、水(40mL)で希釈し、50%水酸化ナトリウム溶液でpHを約12に調整し、酢酸エチル(4×30mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減少させて、4−アミノ−2−(メチルオキシ)ベンゾニトリルを濃茶色の固体(937mg)として得た。この物質を酢酸(12mL)中に取り込み、N−ヨードスクシンイミド(1422mg、6.32mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌し、次いでほぼ乾燥するまで減少させて、残留物を酢酸エチル(50mL)およびチオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)で希釈し、続いて、1M水酸化ナトリウム溶液(20mL)で希釈した。水層を分け、更に酢酸エチル(2×20mL)で抽出し、有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減少させて、標題化合物を濃茶色の固体(1.8691g)として得た。LCMS(A)m/z:275[M+1],Rt1.04分(酸性)。
【0118】
説明24:4−アミノ−5−メチル−2−(メチルオキシ)ベンゾニトリル
【化36】

ジオキサン(20mL)中の4−アミノ−5−ヨード−2−(メチルオキシ)ベンゾニトリル(1.8691g、6.82mmol)(説明23)、メチルボロン酸(1.225g、20.46mmol)、フッ化セシウム(4.14g、27.3mmol)および1、1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン複合体(0.4g、0.547mmol)の混合物を、窒素で15分間、脱気し、次いで95℃で一晩還流させた。次いで混合物を冷却し、セライトパッドで濾過し、沈殿物を減少させた。次いで残留物を、酢酸エチル(50mL)および水(15mL)で希釈し、水層を分け、更に酢酸エチル(4×15mL)で抽出した。有機層を合わせ、減少させ、残留物を、イソヘキサン中の0〜100%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を茶色の固体(858mg)として得た。LCMS(A)m/z:163[M+1],Rt0.91分(塩基性)。
【0119】
説明25:6−(メチルロキシ)−1H−インダゾール−5−カルボニトリル
【化37】

クロロホルム(25mL)中の4−アミノ−5−メチル−2−(メチルオキシ)ベンゾニトリル(858mg、5.29mmol)(説明24)の溶液に、無水酢酸(0.998mL、10.58mmol)を加え、次いで酢酸カリウム(545mg、5.55mmol)および18−クラウン−6(280mg、1.058mmol)を加え、混合物を室温で15分撹拌した。t−ブチル亜硝酸塩(1.320mL、11.11mmol)を加え、混合物を75℃で一晩還流させた。反応混合物をほぼ乾燥するまで減少させ、エタノール(25mL)中に取り込み、水酸化カリウム(4452mg、79mmol)を加え、混合物を室温で5時間撹拌した。次いで溶媒を減少させ、残留物を酢酸エチル(60mL)で希釈し、水(20mL)で洗浄した。水層を更にDCM(5×20mL)で抽出し、有機層を合わせ、次いで減少させ、イソヘキサン中の0〜100%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を濃茶色の固体(116mg)として得た。LCMS(A)m/z:174[M+1],Rt0.80分(酸性)。
【0120】
説明26:1−アセチル−5−ブロモ−6−フルオロ−1H−インダゾール
【化38】

無水酢酸(1.488mL、15.77mmol)を、氷槽で冷却しながらクロロホルム(18mL)中の4−ブロモ−5−フルオロ−2−メチルアニリン(1.6087g、7.88mmol)の懸濁物に加え、混合物を室温で5分間攪拌した。酢酸カリウム(0.812g、8.28mmol)、クロロホルム(4mL)中の18−クラウン−6(0.417g、1.577mmol)の溶液、次いでt−ブチル亜硝酸塩(2.186mL、16.56mmol)を加え、次いで混合物を75℃で16時間加熱した。次いで濃茶色の混合物を冷却し、DCM(20mL)を加え、有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(約20mL)で洗浄し、次いで減少させた。残留物をヘキサン中の0〜30%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製した。不純画分を、イソヘキサン中の0〜20%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより更に精製した。全ての純画分を合わせ、次いで減少させて標題化合物を淡橙色の固体(984mg)として得た。HNMR(CDCl、400MHz)δppm:2.79(3H,s),7.95(1H,dd,6.5Hz,0.5Hz),8.07(1H,d,J1.0Hz),8.25(1H,dd,J9.0,0.5Hz)。
【0121】
説明27:6−フルオロ−1H−インダゾール−5−カルボニトリル
および
説明28:5−ブロモ−6−フルオロ−1H−インダゾール
【化39】

DMF(15mL)中の1−アセチル−5−ブロモ−6−フルオロ−1H−インダゾール(984mg、3.83mmol)(説明26)、シアン化亜鉛(449mg、3.83mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(442mg、0.383mmol)の懸濁液を、窒素で15分間、脱気し、次いで120℃で16時間加熱した。追加のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(442mg、0.383mmol)およびDMF(6mL)を加え、混合物を130℃でさらに20時間加熱した。溶液を冷却し、酢酸エチル(約60mL)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(約40mL)を加えた。水層を分け、更に酢酸エチル(3x20mL)で抽出し、有機層を合わせ、減少させ、イソヘキサン中の0〜80%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、6−フルオロ−1H−インダゾール−5−カルボニトリルをオフホワイトの固体(246mg)として得た。LCMS(A)m/z:162[M+1],Rt0.82分(酸性)。加えて、5−ブロモ−6−フルオロ−1H−インダゾールを、淡黄色の固体(384mg)として単離した。LCMS(A)m/z:215/217[M+1],Rt1.02分(酸性)。
【0122】
6−フルオロ−1H−インダゾール−5−カルボニトリル(説明27)の代替物調製:
DMF(12mL)中の5−ブロモ−6−フルオロ−1H−インダゾール(384mg、1.786mmol)(説明28)およびシアン化亜鉛(252mg、2.143mmol)の懸濁液を、窒素で15分間、脱気した。次いでテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(413mg、0.357mmol)を加え、溶液を窒素で更に15分間、脱気し、次いで115℃で約90時間加熱した。次いで溶液を冷却し、酢酸エチル(約40mL)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)を加えた。水層を分け、更に酢酸エチル(3×15mL)で抽出し、有機層を合わせ、減少させ、イソヘキサン中の0〜80%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を白色の固体(218mg)として得た。
【0123】
説明29:1H−インダゾール−5−カルボニトリル
【化40】

エタノール(12mL)中の4−フルオロ−3−ホルミルベンゾニトリル(3.45g、23.14mmol)、ヒドラジン水和物(32.6mL、370mmol)および炭酸カリウム(3.52g、25.4mmol)の混合物を、50℃で一晩(約18時間)加熱した。次いで混合物を冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(約60mL)および酢酸エチル(60mL)で希釈した。水層を分け、更に酢酸エチル(5×40mL)で抽出し、有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減少させた。得られた残留物を、最小量のメタノール、酢酸エチルおよびエーテル(約15mL)で粉砕し、濾過した。得られた固体を真空オーブン内で乾燥させて、標題化合物をピンク色の固体(1.906g)として得た。LCMS(A)m/z:144[M+1]、Rt0.80分(酸性)。濾過物を乾燥するまで減少させ、いくらかの不純標題化合物を赤みがかったピンク色の固体(1.39g)として得た。
【0124】
説明30:1−アセチル−1H−インダゾール−4−カルボニトリル
【化41】

1H−インダゾール−4−カルボニトリル(10g、70mmol)を、THF(120mL)中のピリジン(5.75g、73mmol)、無水酢酸(7.85g、77mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(0.9g、7mmol)の溶液に加え、混合物を室温で2.5時間撹拌した。混合物を真空内で濃縮し、DCMを加えた。この混合物を1M塩酸水溶液(×2)で洗浄し、次いで濃縮して、標題化合物を固体(11g)として得た。LCMSm/z:186[M+1],Rt1.435分。
【0125】
説明31:4−ブロモ−1H−インダゾール
【化42】

クロロホルム(670mL)中の3−ブロモ−2−メチルアニリン(50g、269mmol)を、オーバーヘッドスターラーで氷槽中にて5℃に冷却した。無水酢酸(57.6mL、610mmol)を、約5分にわたって、滴下漏斗を介して迅速に滴下して加えることで、茶色の均質溶液を得た。氷槽を外し、反応混合物を室温まで加温した。次いで酢酸カリウム(7.65g、78mmol)を加え(22℃にて)、その後、イソアミル亜硝酸塩(78mL、578mmol)を迅速に滴下して加えた。温度を約22℃に維持して完全に添加することで、重い凝集沈殿物を形成した。反応混合物を室温で約1時間撹拌し、次いで68℃(外部)に加熱し、これを激しい還流をせずに62℃の内部気温で維持した。この温度にて、固体を再溶解し、温度を68℃に一晩維持した。反応混合物を室温に冷却し、真空内で濃縮して、濃茶色油を得た。水(500mL)を混合物に加え、これを橙色/茶色の固体まで再度減少させ、これを濃塩酸(300mL)で処理し、50℃(内部気温)に2時間加熱した。2時間後、加熱を止め、反応混合物を室温に冷却し、次いで更にアセトン/乾燥氷槽中で、(最初に)約0℃まで冷却した。次いで水酸化ナトリウム水溶液(10M)を加え、内部温度を20〜30℃に維持しながら、混合物をpH10に塩基性化した。次いで得られた淡黄色の固体/液体混合物を濾過し、固体を水(3×250mL)で洗浄して、標題化合物を得た。これを吸引下で空気乾燥させ、次いで結晶皿に移し、真空内で約50℃にて一晩乾燥させた(50.9g)。LCMS(B)m/z:197/199[M+1],Rt0.92分。
【0126】
説明32:5−ブロモ−6−メチル−1H−インダゾール
【化43】

無水酢酸(1.415mL、14.99mmol)を、氷槽中で冷却しながら、クロロホルム(12mL)中の4−ブロモ−2,5−ジメチルアニリン(1.5g、7.50mmol)の溶液に加え、次いで混合物を室温で約5分撹拌した。次いで酢酸カリウム(0.773g、7.87mmol)を加え、混合物を室温で5分撹拌した。クロロホルム(7mL)中の18−クラウン−6(0.396g、1.499mmol)の溶液を加え、その後、t−ブチル亜硝酸塩(2.177mL、16.49mmol)を加えた。得られた混合物を75℃で18時間還流した。得られた濃茶色の混合物を冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、次いで減少させた。得られた残留物をメタノール(5mL)および濃塩酸(10mL、122mmol)中に取り込み、次いで50℃で2時間加熱した。次いで混合物を乾燥するまで減少させ、ヘキサン中の0〜70%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を黄色の固体(1.1152g)として得た。LCMS(A)m/z:211/213[M+1],Rt1.03分(酸性)。
【0127】
説明33:1−アセチル−5−ブロモ−6−メチル−1H−インダゾール
【化44】

クロロホルム(20mL)中の4−ブロモ−2,5−ジメチルアニリン(1.8037g、9.02mmol)の溶液に、無水酢酸(1.701mL、18.03mmol)、酢酸カリウム(0.929g、9.47mmol)、クロロホルム(5mL)中の18−クラウン−6(0.477g、1.803mmol)の溶液、およびt−ブチル亜硝酸塩(2.62mL、19.83mmol)を、連続して加え、混合物を75℃で約20時間還流させた。濃茶色の反応混合物を冷却し、次いで飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25mL)で5分間撹拌し、次いで水層を分け、DCM(2x20mL)で抽出した。有機層を合わせ、蒸発させて、次いでシクロヘキサン中の0〜15%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を淡橙色の固体(1.85g)として得た。LCMS(A)m/z:253[M+1],Rt1.33分(酸性)。
【0128】
説明34:1,1−ジメチルエチル5−ブロモ−6−メチル−1H−インダゾール−1−カルボキシレート
【化45】

アセトニトリル(18mL)中の5−ブロモ−6−メチル−1H−インダゾール(386mg、1.829mmol)(説明32)の溶液に、トリエチルアミン(0.382mL、2.74mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(11.17mg、0.091mmol)を0℃で加えた。10分間の撹拌後、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.510mL、2.195mmol)を滴下して加えた。15分間の撹拌後、反応混合物を室温に加温し、一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を、イソヘキサン中の0〜20%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を淡黄色の固体(415mg)として得た。LCMS(A)m/z:311/313[M+1],Rt1.42分(酸性)。加えて、1,1−ジメチルエチル5−ブロモ−6−メチル−2H−インダゾール−2−カルボキシレート(117mg)もまた、淡黄色の固体として単離した。
【0129】
説明35:6−メチル−1H−インダゾール−5−カルボニトリル
【化46】

DMF(12mL)中の1,1−ジメチルエチル5−ブロモ−6−メチル−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(399mg、1.282mmol)(説明34)、シアン化亜鉛(151mg、1.282mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(148mg、0.128mmol)の混合物を、窒素で10分間、脱気し、次いで窒素下で120℃にて20時間加熱した。室温に冷却後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(70mL)中に注ぎ、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空内で減少させた。残留物を酢酸エチル/イソヘキサン(1:5;2×10mL)で粉砕し、得られた固体を濾過により回収し、追加の酢酸エチル/イソヘキサン(1:5)で洗浄して、標題化合物を白色の固体(157mg)として得た。LCMS(A)m/z:158[M+1],Rt0.84分(塩基性)。
【0130】
説明36:5−ブロモ−4−メチル−1H−インダゾール
【化47】

無水酢酸(1.148mL、12.17mmol)を、氷槽中で冷却しながら、クロロホルム(12mL)中の4−ブロモ−2,3−ジメチルアニリン(1.2177g、6.09mmol)の懸濁液に加え、次いで室温で5分間撹拌した。酢酸カリウム(0.627g、6.39mmol)を加え、続いてクロロホルム(4mL)中の18−クラウン−6(0.322g、1.217mmol)の溶液を加えた。次いで混合物を室温で10分間撹拌し、次いでt−ブチル亜硝酸塩(1.767mL、13.39mmol)を加えた。得られた混合物を75℃で16時間還流させ、次いで冷却した。DCM(20mL)を加え、混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、次いで減少させた。得られた残留物をメタノール(5mL)および濃塩酸(8.00mL、97mmol)中に取り込み、次いで50℃で2時間加熱した。次いで混合物を乾燥するまで減少させ、酢酸エチル(60mL)と水(20mL)の間で分けた。水層を分け、DCM(5×10mL)で抽出し、有機層を合わせ、減少させた。次いで得られた残留物を、ヘキサン中の0〜70%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を淡茶色の固体(969mg)として得た。LCMS(A)m/z:211/213[M+1],Rt1.06分(酸性)。
【0131】
説明37:1−アセチル−5−ブロモ−6−クロロ−1H−インダゾール
【化48】

氷槽中で冷却しながら、無水酢酸(1.553mL、16.46mmol)を、クロロホルム(20mL)中の4−ブロモ−5−クロロ−2−メチルアニリン(1.815g、8.23mmol)の溶液を加えた。酢酸カリウム(0.889g、9.05mmol)、クロロホルム(5mL)中の18−クラウン−6(0.435g、1.646mmol)の溶液、次いでt−ブチル亜硝酸塩(2.282mL、17.29mmol)を次いで連続して加え、混合物を78℃で16時間還流させた。反応混合物を冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で撹拌した(氷槽中で冷却下)。水層を分け、DCM(3×20mL)で抽出し、有機層を合わせ、減少させた。得られた残留物を、イソヘキサン中の0〜20%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより2回精製して、標題化合物を橙色の固体(1.52g)として得た。HNMR(CDCl,400MHz)δppm:2.79(3H,s),8.03(1H,s),8.06(1H,d,J1Hz),8.64(1H,m)。
【0132】
説明38:6−クロロ−1H−インダゾール−5−カルボニトリル
【化49】

DMF(12mL)中の1−アセチル−5−ブロモ−6−クロロ−1H−インダゾール(405mg、1.481mmol)(説明37)およびシアン化亜鉛(87mg、0.740mmol)の混合物を、窒素で15分間、脱気し、その後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(257mg、0.222mmol)を加え、更に15分間、脱気し、次いで120℃で約16時間加熱した。溶液を冷却し、酢酸エチル(約40mL)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(約20mL)の間で分けた。水層を分け、更に酢酸エチル(3×15mL)で抽出し、有機層を合わせ、乾燥させ(相分離器)、減少させて、標題化合物を茶色の固体(579mg)として得た。これをクロマトグラフィーによる精製をしないで、直接使用した。LCMS(A)m/z:178[M+1],Rt0.90分(酸性)。
【0133】
説明39:エチル4−(5−シアノ−6−エチル−1H−インダゾール−1−イル)ブタノエート
【化50】

メタノール(15mL)中の1−アセチル−6−エチル−1H−インダゾール−5−カルボニトリル(573mg、2.69mmol)(説明22)および濃塩酸(0.552mL、6.72mmol)の混合物を、80℃で2時間加熱した。得られた溶液を乾燥するまで減少させ、DMF(15mL)で希釈し、炭酸カリウム(1857mg、13.44mmol)を加え、続いてエチル4−ブロモブタノエート(0.567mL、3.76mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で2時間加熱し、次いで冷却し、濾過した。濾過物を減少させ、残留物を、シクロヘキサン中の0〜40%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物として橙色の油(471mg)を得た。LCMS(A)m/z:286[M+1],Rt1.25分(酸性)。加えて、エチル4−(5−シアノ−6−エチル−2H−インダゾール−2−イル)ブタン酸(230mg)もまた単離した。
【0134】
説明40:エチル3−(4−ブロモ−1H−インダゾール−1−イル)プロパノエート
【化51】

アセトニトリル(1400mL)中の4−ブロモ−1H−インダゾール(48.9g、248mmol)(説明31)を、エチルアクリレート(33.6mL、310mmol)で処理し、続いてDBU(18.70mL、124mmol)で処理し、反応混合物を70℃で3時間加熱した。DBU(18.70mL、124mmol)の別の一部を加え、一晩加熱し続けた。反応混合物を真空内で濃縮し、酢酸エチル(1000mL)中に再溶解し、水(3×500mL)、ブラインで洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させて、標題化合物を茶色の油(71.8g)として得た。LCMS(B)m/z:297/299[M+1],Rt1.17分。
【0135】
説明41:エチル4−(5−ブロモ−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル)ブタノエート
【化52】

DMF(10mL)中に5−ブロモ−6−メチル−1H−インダゾール(600mg、2.84mmol)(説明32)、炭酸セシウム(1389mg、4.26mmol)、およびエチル4−ブロモブタノエート(0.657mL、4.55mmol)を含有する混合物を、80℃で4時間加熱した。反応混合物をほぼ乾燥するまで減少させ、酢酸エチル(20mL)と水(10mL)の間で分けた。水層を分け、更に酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、有機層を分け、濃縮した。次いで得られた残留物を、イソヘキサン中の0〜30%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を橙色の油(617mg)として得た。LCMS(A)m/z:325/327[M+1],Rt1.32分(酸性)。100%酢酸エチルで更に溶出して、エチル4−(5−ブロモ−6−メチル−2H−インダゾール−2−イル)ブタン酸(299mg)を得た。
【0136】
代替物:
メタノール(20mL)中の1−アセチル−5−ブロモ−6−メチル−1H−インダゾール(1.85g、7.31mmol)(説明33)および濃縮酸(1.501mL、18.27mmol)の懸濁液を、80℃で2時間、加熱した。溶液を乾燥するまで蒸発させ、DMF(15mL)で希釈し、炭酸カリウム(4g、28.9mmol)で処理し、次いで、エチル4−ブロモブタノエート(1.5mL、9.96mmol)で処理した。得られた混合物を80℃で2時間加熱し、次いで混合物を冷却し、濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾過物を減少させ、残留物を、シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルの勾配で溶出する、標題化合物を橙色の油(1.4383g)として得た。シクロヘキサン中の30〜100%酢酸エチルで更に溶出して、エチル4−(5−ブロモ−6−メチル−2H−インダゾール−2−イル)ブタノエート(804mg)を得た。
【0137】
説明42:エチル4−(5−ブロモ−4−メチル−1H−インダゾール−1−イル)ブタノエート
【化53】

DMF(14mL)中に5−ブロモ−4−メチル−1H−インダゾール(969mg、4.59mmol)(説明36)、炭酸セシウム(2244mg、6.89mmol)、およびエチル4−ブロモブタノエート(0.995mL、6.89mmol)を含有する混合物を、80℃で2.5時間加熱した。反応混合物をほぼ乾燥するまで減少させ、酢酸エチル(30mL)および水(15mL)の間で分け、水層を分け、更に酢酸エチル(4×10mL)で抽出した。有機層を合わせ、減少させ、残留物を、イソヘキサン中の0〜30%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を黄色の油(852mg)として得た。LCMS(A)m/z:325/327[M+1],Rt1.36分(酸性)。100%酢酸エチルで更に溶出して、エチル4−(5−ブロモ−4−メチル−2H−インダゾール−2−イル)ブタノエート(401mg)を得た。
【0138】
説明43:エチル4−(5−ブロモ−6−クロロ−1H−インダゾール−1−イル)ブタノエート
【化54】

メタノール(20mL)中の1−アセチル−5−ブロモ−6−クロロ−1H−インダゾール(1.7336g、6.34mmol)(説明37)および6M塩酸水溶液(0.5mL、16.46mmol)の懸濁液を、80℃で2時間加熱した。濃茶色の溶液を乾燥するまで減少させ、DMF(20mL)で希釈し、次いで炭酸カリウム(3.50g、25.4mmol)で処理し、次いでエチル4−ブロモブタン酸(1.050mL、6.97mmol)で処理した。得られた混合物を、80℃で1時間加熱し、次いで乾燥するまで減少させ、ブライン(20mL)および酢酸エチル(30mL)の間で分けた。水層を分け、酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。有機層を合わせ、減少させ、シクロヘキサン中の0〜30%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製することで、橙赤色の油(1.1979g)を得た。LCMS(A)m/z:345/347[M+1],Rt1.39分(酸性)。加えて、エチル4−(5−ブロモ−6−クロロ−2H−インダゾール−2−イル)ブタノエート(725mg)もまた単離した。
【0139】
説明44:エチル4−(5−シアノ−1H−インダゾール−1−イル)ブタノエート
【化55】

DMF(60mL)中の1H−インダゾール−5−カルボニトリル(1.2g、8.38mmol)(説明29)の溶液に、炭酸セシウム(4.10g、12.57mmol)およびエチル4−ブロモブタノエート(2.422mL、16.77mmol)を加えた。次いで反応混合物を80℃で1時間加熱し、次いで室温で一晩撹拌し続けた。次いで混合物を酢酸エチル(約100mL)で希釈し、水(約80mL)で洗浄し、水相を酢酸エチル(3×100mL)で再抽出した。有機相を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で減少させた。イソヘキサン中の0〜50%酢酸エチルで溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を無色の油(1.24g)として得た。LCMS(A)m/z:258[M+1],Rt1.06分(酸性)。
【0140】
説明45:エチル3−(4−シアノ−1H−インダゾール−1−イル)プロパノエート
【化56】

乾燥1,4−ジオキサン(450mL)中のエチル3−(4−ブロモ−1H−インダゾール−1−イル)プロパノエート(35g、118mmol)(説明40)を脱気し、窒素でフラッシュした。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(6.81g、5.89mmol)を加え、混合物を脱気し、再度フラッシュした。シアン化亜鉛(13.97g、119mmol)を加え、フラッシュを繰り返した。反応混合物を加熱して、一晩還流させた。反応混合物を室温に冷却し、セライトで濾過し、酢酸エチル(250mL)で洗浄した。濾過物を濃縮し、酢酸エチル(500mL)で再溶解し、水(3×250mL)およびブラインで洗浄した。洗浄した水溶液を合わせ、酢酸エチルで逆抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。イソヘキサン中の0〜30%酢酸エチルで溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を淡黄色の油として得た。これは、静置すると容易に結晶化した(22.57g)。LCMS(B)m/z:244[M+1],Rt0.98。
【0141】
説明46:1,1−ジメチルエチル4−シアノ−1H−インダゾール−1−カルボキシレート
【化57】

DCM(4mL)中の1H−インダゾール−4−カルボニトリル(0.143g、0.999mmol)、トリエチルアミン(0.153mL、1.099mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(1.220mg、9.99μmol)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(0.464mL、1.998mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。次いで混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、2M塩酸水溶液(10mL)で洗浄した。次いで有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減少させ、ヘキサン中の20%酢酸エチルで溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を白色の固体(86mg)として得た。HNMR(CDCl,400MHz)δppm:1.75(9H,s),7.63(1H,m),7.70(1H,m),8.37(1H,d,J1.0Hz),8.50(1H,d,J8.5Hz)。加えて、1,1−ジメチルエチル4−シアノ−2H−インダゾール−2−カルボキシレート(91mg)もまた単離した。HNMR(CDCl,400MHz)δppm:1.75(9H,s),7.39(1H,dd,J9.0,7.0Hz),7.59(1H,dd,J7.0,1Hz),8.03(1H,dt,J9.0,1Hz),8.82(1H,d,J1.0Hz)。
【0142】
説明47:エチル3−(5−シアノ−1H−インダゾール−1−イル)プロパノエート
【化58】

DMF(15mL)中の1H−インダゾール−5−カルボニトリル(0.4g、2.79mmol)(説明29)の溶液に、エチル3−ブロモプロパノエート(0.356mL、2.79mmol)、炭酸セシウム(1.093g、3.35mmol)を加え、反応物を、窒素下にて80℃で3時間加熱した。次いで反応混合物を乾燥するまで減少させて、その後、酢酸エチル(30mL)を加えた。次いでこれを水(30mL)で洗浄し、次いで有機相を相分離カートリッジで乾燥させ、揮発物を真空内で除去して、粗物質を得た。これを、イソヘキサン中の0〜50%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を橙色の油(563mg)として得た。LCMS(A)m/z:244[M+1],Rt1.10分(酸性)。
【0143】
説明48:エチル4−(5−シアノ−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル)ブタノエート
【化59】

DMF(22mL)中のエチル4−(5−ブロモ−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル)ブタノエート(1.4383g、4.42mmol)(説明41)、シアン化亜鉛(0.467g、3.98mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.511g、0.442mmol)の混合物を、窒素で10分間、脱気し、次いで120℃で一晩(約20時間)加熱した。冷却後、酢酸エチル(約60mL)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(約20mL)を加え、層を分け、水層を酢酸エチル(2×20mL)で再抽出した。有機層を合わせ、真空内で減少させ、次いでシクロヘキサン中の0〜40%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を黄色の固体(886mg)として得た。LCMS(A)m/z:272[M+1],Rt1.21分(酸性)。
【0144】
説明49:エチル4−(5−シアノ−4−メチル−1H−インダゾール−1−イル)ブタノエート
【化60】

DMF(20mL)中のエチル4−(5−ブロモ−4−メチル−1H−インダゾール−1−イル)ブタノエート(840mg、2.58mmol)(説明42)、シアン化亜鉛(303mg、2.58mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(298mg、0.258mmol)の混合物を、窒素で10分間、脱気し、次いで混合物を120℃で15時間加熱した。室温に冷却後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)中に注ぎ、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で減少させた。残留物を、イソヘキサン中の0〜40%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を無色の油(647mg)として得た。LCMS(A)m/z:272[M+1],Rt1.12分(塩基性)。
【0145】
説明50:エチル4−(6−クロロ−5−シアノ−1H−インダゾール−1−イル)ブタノエート
【化61】

DMF(25mL)中のエチル4−(5−ブロモ−6−クロロ−1H−インダゾール−1−イル)ブタノエート(1.1979g、3.47mmol)(説明43)、シアン化亜鉛(0.203g、1.733mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.401g、0.347mmol)の混合物を、窒素で10分間、脱気し、次いで混合物を一晩120℃に加熱した。溶液を冷却し、酢酸エチル(約60mL)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(約20mL)を加えた。水層を分け、更に酢酸エチル(2×20mL)で抽出し、有機層を合わせ、減少させた。残留物を、イソヘキサン中の0〜30%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を橙色の固体(835mg)として得た。LCMS(A)m/z:292[M+1],Rt1.20分(酸性)。
【0146】
説明51:エチル4−[5−シアノ−6−(メチルオキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート
【化62】

クロロホルム(20mL)中の4−アミノ−5−メチル−2−(メチルオキシ)ベンゾニトリル(931mg、5.74mmol)(説明24)に、無水酢酸(1.083mL、11.48mmol)、酢酸カリウム(676mg、6.89mmol)、クロロホルム(5mL)中の18−クラウン−6(303mg、1.148mmol)の溶液、およびt−ブチル亜硝酸塩(1.432mL、12.05mmol)を、連続的に加え、混合物を75℃で20時間還流させた。濃茶色の反応混合物を冷却し、次いで飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25mL)で5分間撹拌した。水層を分け、DCM(2×20mL)で抽出し、有機層を合わせ、減少させて、濃茶色の残留物を得た。この物質をメタノール(25mL)に溶解し、濃塩酸(1.178mL、14.35mmol)で処理した。混合物を80℃で3時間撹拌し、次いで乾燥するまで減少させた。残留物をDMF(10mL)で希釈し、炭酸カリウム(3570mg、25.8mmol)を加え、次いでエチル4−ブロモブタノエート(1.729mL、11.48mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で1時間加熱し、次いで冷却し、濾過した。沈殿物を減少させ、次いでシクロヘキサン中の0〜60%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより、続いてMDAP(酸性状態)により精製して、標題化合物を黄色の油(51mg)として得た。LCMS(A)m/z:288[M+1],Rt1.34分(酸性)。加えて、エチル4−[5−シアノ−6−(メチルオキシ)−2H−インダゾール−2−イル]ブタノエート(42mg)を黄色の固体として単離した。
【0147】
説明52:エチル3−オキセタニリデンアセテート
【化63】

カルボエトキシメチレントリフェニルホスホラン(1.170g、3.36mmol)を、DCM(6mL)中のオキセタン−3−オン(0.22g、3.05mmol)の溶液に、0℃で加え、反応物を窒素下で室温に加温した。20分後、反応混合物を、シクロヘキサン中の33%酢酸エチルで溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製した。分画を含有する生成物を減少させ、酢酸エチル中に再溶解し、上述のように再精製して、標題化合物を無色の油(434mg)として得た。これを冷凍庫に保管した。LCMS(B)m/z:143[M+1],Rt0.67分。
【0148】
説明53:N−ヒドロキシ−1H−インダゾール−5−カルボキシミドアミド
【化64】

エタノール(5mL)中の1H−インダゾール−5−カルボニトリル(240mg、1.677mmol)(説明29)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(233mg、3.35mmol)および重炭酸ナトリウム(704mg、8.38mmol)を加え、反応混合物を40℃で16時間加熱した。更に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(233mg、3.35mmol)および重炭酸ナトリウム(704mg、8.38mmol)を次いで加え、その後、90℃で16時間加熱した。次いで混合物を室温に冷却し、真空内で減少させた。得られた固体を、酢酸エチル(30mL)中に取り込み、水(2×20mL)で洗浄し、乾燥させ(相分離カートリッジ)、真空内で減少させて、標題化合物をオフホワイトの固体(240mg)として得た。LCMS(A)m/z:177[M+1],Rt0.24分(酸性)。
【0149】
説明54:N−ヒドロキシ−1H−インダゾール−4−カルボキシミドアミド
【化65】

メタノール(40mL)中の1H−インダゾール−4−カルボニトリル(837mg、5.85mmol)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.625g、23.38mmol)および重炭酸ナトリウム(2.456g、29.2mmol)を加えた。次いで反応混合物を排出し、窒素でパージし、65℃で週末に渡って加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、メタノールで洗浄し、沈殿物を減少させて、オフホワイトの固体を得た。DCMで慎重に粉砕し、続いて濾過し、無色の濾過物を蒸発させて、クリーム色の固体を得た。この固体および濾過物を再度合わせ、次の反応に直接使用した。HNMR(CDOD,400MHz)δppm:7.37−7.43(2H,m),7.54−7.61(1H,m),8.34(1H,d,J1.0Hz)。
【0150】
代替物:
1−アセチル−1H−インダゾール−4−カルボニトリル(11g、59mmol)(説明30)を、エタノール(120mL)中のヒドロキシルアミン塩酸塩(12.37g、178mmol)および炭酸ナトリウム(31.48g、297mmol)の混合物に加え、混合物を6時間、還流させた。次いで混合物を真空内で濃縮し、酢酸エチル中に溶解し、水(×2)で洗浄した。水層および酢酸エチル層の両方を真空内で濃縮して、標題化合物を黄色の固体として得た。
【0151】
説明55:1,1−ジメチルエチル4−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−1H−インダゾール−1−カルボキシレート
【化66】

エタノール(5mL)中の1,1−ジメチルエチル4−シアノ−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(0.190g、0.781mmol)(説明46)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.109g、1.562mmol)および重炭酸ナトリウム(0.328g、3.91mmol)の混合物を、撹拌し、50℃で3時間加熱し、次いで一晩冷却した。次いで混合物を酢酸エチル/水(各40mL)で希釈し、有機層を分け、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減少させて、標題化合物を白色の固体(151mg)として得た。LCMS(C)m/z:277[M+1],Rt0.67分。
【0152】
説明56:エチル3−{4−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−1H−インダゾール−1−イル}プロパノエート
【化67】

エタノール中のエチル3−(4−シアノ−1H−インダゾール−1−イル)プロパノエート(20.47g、84mmol)(説明45)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(71.3g、673mmol)の混合物を、重炭酸ナトリウム(70.7g、841mmol)で少量ずつ処理した。室温で10分間攪拌後、混合物を加熱し、ゆっくりと2時間還流させた。次いで混合物をゆっくりと室温に冷却し、濾過し、沈殿物を濃縮した。得られた残留物を粉砕し、水(約100mL)と共に超音波処理し、濾過し、更に水で洗浄し、次いで50℃にて真空内で乾燥させて、標題化合物(20.42g)を得た。LCMS(B)m/z:277[M+1],Rt0.55分。
【0153】
説明57:エチル3−{5−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−1H−インダゾール−1−イル}プロパノエート
【化68】

エチル3−(5−シアノ−1H−インダゾール−1−イル)プロパノエート(589mg、2.421mmol)(説明47)を、次いでエタノール(10mL)中に溶解し、ヒドロキシルアミン塩酸塩(337mg、4.84mmol)および重炭酸ナトリウム(1017mg、12.11mmol)を加え、反応混合物を60℃で5時間加熱し、次いで一晩加熱した。次いで混合物を室温に冷却し、濾過し、沈殿物を真空内で減少させた。残留物を酢酸エチル(約30mL)中に溶解し、水(約20mL)で洗浄した。水相を酢酸エチル(3×20mL)で再抽出し、有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空内で減少させて、白色の固体(672mg)を得た。LCMS(A)m/z:277[M+1],Rt0.60分(酸性)。
【0154】
説明58:エチル4−{5−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル}ブタノエート
【化69】

エタノール(6mL)中にエチル4−(5−シアノ−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル)ブタノエート(342mg、1.261mmol)(説明48)、重炭酸ナトリウム(529mg、6.30mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(175mg、2.52mmol)を含有する混合物を、60℃で18時間加熱した。追加のヒドロキシルアミン塩酸塩(350mg)および重炭酸ナトリウム(318mg)を加え、80℃で3時間加熱し続け、次いで100℃で20.5時間加熱した。反応混合物を冷却し、濾過し、沈殿物を減少させた。次いで残留物を酢酸エチル(30mL)および水(10mL)中に取り込み、水層を分け、酢酸エチル(3×10mL)で再抽出した。次いで有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減少させて、標題化合物を黄色のガム(118mg)として得た。LCMS(A)m/z:305[M+1],Rt0.68分(酸性)。
【0155】
説明59:エチル4−{5−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−4−メチル−1H−インダゾール−1−イル}ブタノエート
【化70】

エタノール(15mL)中のエチル4−(5−シアノ−4−メチル−1H−インダゾール−1−イル)ブタノエート(640mg、2.359mmol)(説明49)、重炭酸ナトリウム(1585mg、18.87mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(656mg、9.44mmol)を含有する混合物を、85℃で18時間加熱した。次いで反応混合物を冷却し、濾過し、沈殿物を減少させた。次いで残留物を酢酸エチル(30mL)および水(10mL)中に取り込み、水層を分け、酢酸エチル(3×10mL)で再抽出した。次いで合わせた有機層を減少させて、標題化合物を黄色のガム(209mg)として得た。LCMS(A)m/z:305[M+1],Rt0.68分(酸性)。
【0156】
説明60:エチル4−{5−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−1H−インダゾール−1−イル}ブタノエート
【化71】

エタノール(4mL)中のエチル4−(5−シアノ−1H−インダゾール−1−イル)ブタノエート(250mg、0.972mmol)(説明44)の溶液を、ヒドロキシルアミン塩酸塩(135mg、1.943mmol)および重炭酸ナトリウム(408mg、4.86mmol)で処理し、反応混合物を、週末に渡って窒素下にて60℃で攪拌した。次いで混合物を室温に冷却し、濾過し、得られた濾過物を真空内で濃縮した。得られた油を酢酸エチル中に再溶解し、水で洗浄し、次いで水相を酢酸エチル(×3)で抽出した。有機層を合わせ、乾燥させ(相分離器)、次いで真空内で減少させて、標題化合物を油として得た。これを高真空下で乾燥させた(276mg)。LCMS(A)m/z:291[M+1],Rt0.77分(塩基性)。
【0157】
説明61:N−ヒドロキシ−6−メチル−1H−インダゾール−5−カルボキシミドアミド
【化72】

エタノール(8mL)中の6−メチル−1H−インダゾール−5−カルボニトリル(151mg、0.961mmol)(説明35)、重炭酸ナトリウム(484mg、5.76mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(247mg、3.55mmol)を含有する混合物を、65℃で65時間、加熱した。次いで追加のヒドロキシルアミン塩酸塩(247mg)および重炭酸ナトリウム(500mg)を加え、100℃で8時間加熱し続けた。更にヒドロキシルアミン塩酸塩(140mg)および重炭酸ナトリウム(200mg)を加え、90℃で16時間加熱し続けた。次いで反応混合物を冷却し、濾過し、沈殿物を減少させた。次いで残留物を酢酸エチル(30mL)および水(10mL)中に取り込み、水層を分け、酢酸エチル(3×10mL)で再抽出した。有機層を合わせ、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させ、標題化合物を青白色のガム(182mg)として得た。LCMS(A)m/z:191[M+1],Rt0.52分(塩基性)。
【0158】
説明62:6−フルオロ−N−ヒドロキシ−1H−インダゾール−5−カルボキシミドアミド
【化73】

エタノール(20mL)中の6−フルオロ−1H−インダゾール−5−カルボニトリル(464mg、2.88mmol)(説明27)、重炭酸ナトリウム(2903mg、34.6mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(1001mg、14.40mmol)を含有する混合物を、90℃で4時間加熱し、次いで室温で16時間攪拌した。次いで反応混合物を濾過し、濾過物を減少させ、乾燥させて、標題化合物を黄色の固体(642mg)として得た。LCMS(A)m/z:195[M+1],Rt0.50分(塩基性)。
【0159】
説明63:6−クロロ−N−ヒドロキシ−1H−インダゾール−5−カルボキシミドアミド
【化74】

エタノール(20mL)中の6−クロロ−1H−インダゾール−5−カルボニトリル(579mg、3.26mmol)(説明38)、重炭酸ナトリウム(2739mg、32.6mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(906mg、13.04mmol)を含有する混合物を、85℃で約65時間加熱した。次いで混合物を濾過し、濾過物を減少させ、乾燥させて、標題化合物を淡茶色の粘着性固体(666mg)として得た。LCMS(A)m/z:211[M+1],Rt0.53分(塩基性)。
【0160】
説明64:6−エチル−N−ヒドロキシ−1H−インダゾール−5−カルボキシミドアミド
【化75】

エタノール(15mL)中の6−エチル−1H−インダゾール−5−カルボニトリル(240mg、1.402mmol)(説明21)、重炭酸ナトリウム(1649mg、19.63mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(585mg、8.41mmol)を含有する混合物を、85℃で一晩加熱し、次いで週末にわたって加熱した。追加のヒドロキシルアミン塩酸塩(585mg、8.41mmol)および重炭酸ナトリウム(1649mg、19.63mmol)を加え、次いで85℃で更に一晩加熱し続けた。次いで反応混合物を乾燥するまで濃縮し、残留物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、ブライン(15mL)で洗浄し、減少させ、乾燥させて、標題化合物を淡茶色の粘着性固体(277mg)として得た。LCMS(A)m/z:205[M+1],Rt0.65分(塩基性)。
【0161】
説明65:N−ヒドロキシ−6−(メチルオキシ)−1H−インダゾール−5−カルボキシミドアミド
【化76】

エタノール(15mL)中の6−(メチルロキシ)−1H−インダゾール−5−カルボニトリル(116mg、0.670mmol)(説明25)、重炭酸ナトリウム(1407mg、16.75mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(465mg、6.70mmol)を含有する混合物を、90℃で約55時間にわたって加熱した。反応混合物を濾過し、濾過物を乾燥するまで減少させた。残留物をDCM(30mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄した。水層を分け、DCM(3×20mL)中の10%メタノールで抽出した。次いで有機層および水層を合わせ、減少させて、標題化合物を赤みがかった茶色の固体(170mg)として得た。これを更に精製することなく直接使用した。LCMS(A)m/z:207[M+1],Rt0.53分(塩基性)。
【0162】
説明66:エチル4−{6−クロロ−5−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−1H−インダゾール−1−イル}ブタノエート
【化77】

エタノール(25mL)中のエチル4−(6−クロロ−5−シアノ−1H−インダゾール−1−イル)ブタノエート(835mg、2.86mmol)(説明50)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(994mg、14.31mmol)および重炭酸ナトリウム(2645mg、31.5mmol)の懸濁液を、80℃で一晩加熱した。懸濁液を冷却し、濾過し、濾過物を減少させて、標題化合物を黄色のガム(624mg)として得た。これを更に精製することなく直接使用した。LCMS(A)m/z:325[M+1],Rt0.74分(酸性)。
【0163】
説明67:エチル4−{6−エチル−5−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−1H−インダゾール−1−イル}ブタノエート
【化78】

エタノール(30mL)中のエチル4−(5−シアノ−6−エチル−1H−インダゾール−1−イル)ブタノエート(471mg、1.651mmol)(説明39)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(574mg、8.25mmol)および重炭酸ナトリウム(1525mg、18.16mmol)の懸濁液を、80℃で週末に渡って加熱した。混合物を冷却し、固体を濾過し、濾過物を減少させて、標題化合物を黄色のガム(526mg)として得た。これを更に精製することなく直接使用した。LCMS(A)m/z:319[M+1],Rt0.76分(酸性)。
【0164】
説明68:エチル4−[5−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−6−(メチルオキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート
【化79】

エタノール(8mL)中のエチル4−[5−シアノ−6−(メチルオキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート(51mg、0.178mmol)(説明51)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(126mg、1.813mmol)および重炭酸ナトリウム(660mg、7.86mmol)の混合物を、80℃で一晩攪拌した。混合物を冷却し、追加のヒドロキシルアミン塩酸塩(247mg、3.55mmol)および重炭酸ナトリウム(660mg、7.86mmol)を加え、混合物を85℃で7時間加熱した。冷却後、混合物を濾過し、濾過物を減少させて、標題化合物を無色のガム(68mg)として得た。これを更に精製することなく直接使用した。LCMS(A)m/z:321[M+1],Rt0.80分(酸性)。
【0165】
説明69:メチル3−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]−2−メチルプロパノエート
【化80】

DMF(2mL)中の4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール(実施例4)(54mg、0.152mmol)、メチル3−ブロモ−2−メチルプロパノエート(30.3mg、0.167mmol)、および炭酸セシウム(94mg、0.289mmol)の混合物を、窒素でパージし、窒素下にて80℃で一晩加熱した。混合物を室温に冷却し、4時間静置した。次いで反応物をDCMで希釈し、減少させ、残留物をDCMとブラインの間で分けた。有機相を相分離カートリッジに通し、減少させた。残留物を、シクロヘキサン中の7〜60%酢酸エチルで溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製し、所望の画分を合わせ、減少させて、標題化合物を白色の固体(70mg)として得た。LCMS(B)m/z:455[M+1],Rt1.53分。
【0166】
説明70:メチル5−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ペンタノエート
説明71:メチル5−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2H−インダゾール−2−イル]ペンタノエート
【化81】

4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール(115mg、0.324mmol)(実施例4)、炭酸カリウム(134mg、0.972mmol)およびメチル5−ブロモ吉草酸塩(126mg、0.648mmol)を、DMF(3mL)中で、窒素下で70℃にて一晩加熱した。混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(5mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。水相を更に酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減少させて、淡黄色の油を得た。これを黄色の固体まで静置して凝固した。シクロヘキサン中の7〜60%酢酸エチルで溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、メチル5−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ペンタノエートを、白色の固体(54mg)(LCMS(B)m/z:469[M+1]、Rt1.55分)として、ならびに、メチル5−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2H−インダゾール−2−イル]ペンタノエートを無色の油(54mg)(LCMS(B)m/z:469[M+1],Rt1.51分)として得た。
【0167】
説明72:エチル{3−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]−3−オキセタニル}アセテート
【化82】

DBU(0.019mL、0.127mmol)を、アセトニトリル(2mL)中の4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール(45mg、0.127mmol)(実施例4)およびエチル3−オキセタニリデンアセテート(50mg、0.352mmol)(説明52)の懸濁液に加え、淡黄色の反応混合物をアルゴン下で70℃にて一晩加熱した。次いで混合物を室温に冷却し、次いで80℃に7時間、再度加熱した。更にアセトニトリル(1mL)を加え、反応混合物を更に一晩加熱した。次いで混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(5mL)を加え、混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。水層を更に酢酸エチル中で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減少させた。シクロヘキサン中の7〜60%酢酸エチルで溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を無色の残留物(30mg)として得た。HNMR(CDCl,400MHz)δppm:1.06(3H,t,J7.0Hz),1.46(6H,d,J6.0Hz),3.40(2H,s),3.98(2H,q,J7.0Hz),4.73(1H,spt,J6.0Hz),5.13(2H,d,J7.0Hz),5.46(2H,d,J6.5Hz),7.08(1H,d,J8.5Hz),7.53(1H,m),7.68(1H,d,J8.0Hz),8.07−8.13(2H,m),8.28(1H,d,J2.0Hz),8.72(1H,s)。
【0168】
説明73:エチル3−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]プロパノエート
【化83】

乾燥DMF(20mL)中のエチル3−{4−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−1H−インダゾール−1−イル}プロパノエート(3g、10.86mmol)(説明56)を、氷槽中で冷却し、トリエチルアミン(1.816mL、13.03mmol)で処理し、続いて乾燥DMF(10mL)中の3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]塩化ベンゾイル(2.66g、11.40mmol)(説明11)の溶液を滴下して加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、次いで120℃で3時間攪拌し、続いて室温で約36時間攪拌した。混合物を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、茶色の濾過物を真空内で濃縮した。残留物を酢酸エチル(50mL)中に再溶解し、20%炭酸ナトリウム水溶液(3×50mL)で処理し、この溶液を毎回15分間、激しく攪拌した。有機相を乾燥させ、濃縮して、薄茶色の結晶固体を得た。これを、10%炭酸ナトリウム水溶液とともに室温にて4時間攪拌した。固体を濾過し、水で洗浄し、真空内で50℃にて乾燥させて、薄淡黄色固体を得た。これを、シクロヘキサン中の酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を無色の結晶固体(3.644g)として得た。LCMS(B)m/z:455[M+1],Rt1.55分。
【0169】
説明74:エチル3−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]−2−ヒドロキシプロパノエート
【化84】

TMEDA(0.214mL、1.418mmol)およびLDA(1.8M;0.315mL、0.567mmol)を、THF(10mL)中のエチル3−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]プロパノエート(129mg、0.284mmol)(説明73)の溶液に、窒素下で−78℃にて加えた。−78℃にて30分後、THF(1mL)中の(1S)−(+)−(10)−(カムホリルスルホニル)オキサジリジン(98mg、0.425mmol)を加え、反応混合物を−40℃に温め、1.5時間攪拌した。反応物を飽和塩化アンモニウムで急冷し、室温に温めながら一晩静置した。次いで混合物を酢酸エチル(2×20mL)で抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減少させて、淡黄色の固体を得た。この粗物質をMDAP(酸性状態)により精製して、標題化合物を白色の固体(50mg)として得た。LCMS(B)m/z:471[M+1],Rt1.43分。この化合物の立体化学は決定しなかった。
【0170】
説明75:エチル3−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]プロパノエート
【化85】

DMF(4mL)中の5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボン酸(164mg、0.760mmol)(説明13)の溶液に、HATU(330mg、0.869mmol)およびDIPEA(0.152mL、0.869mmol)を加え、混合物を室温で10分攪拌した。次いでエチル3−{5−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−1H−インダゾール−1−イル}プロパノエート(200mg、0.724mmol)(説明57)を加え、混合物を室温で1時間攪拌し、続いて80℃で一晩攪拌した。次いで混合物を室温に冷却し、真空内で減少させ、残留物を酢酸エチル(約30mL)中に再溶解し、水(約10mL)で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残留物を、イソヘキサン中の0〜50%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を白色の固体(208mg)として得た。LCMS(A)m/z:456[M+1],Rt1.61分(酸性)。
【0171】
説明76:エチル4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート
【化86】

DMF(1mL)中の5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボン酸(107mg、0.496mmol)、(説明13)HATU(177mg、0.465mmol)およびDIPEA(0.081mL、0.465mmol)の溶液を、室温で15分間攪拌した。DMF(2mL)中のエチル4−{5−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル}ブタノエート(118mg、0.388mmol)(説明58)の溶液を、次いで滴下して加え、混合物を80℃で16時間加熱した。次いで混合物を真空内で減少させ、残留物を、イソヘキサン中の0〜30%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を白色の固体(66mg)として得た。LCMS(A)m/z:484[M+1],Rt1.66分(酸性)。
【0172】
説明77:エチル4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−4−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート
【化87】

DMF(2mL)中の5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボン酸(178mg、0.824mmol)(説明13)、PyBOP(429mg、0.824mmol)、およびDIPEA(0.144mL、0.824mmol)の溶液を、室温で15分攪拌した。DMF(3mL)中のエチル4−{5−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−4−メチル−1H−インダゾール−1−イル}ブタノエート(209mg、0.687mmol)(説明59)の溶液を、滴下して加え、混合物を80℃にて16時間加熱した。次いで混合物を真空内で減少させ、残留物を、イソヘキサン中の30%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物をオフホワイトの固体(91mg)として得た。LCMS(A)m/z:484[M+1],Rt1.65分(酸性)。
【0173】
説明78:エチル4−[5−(5−{5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート
【化88】

DMF(1.5mL)中の5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボン酸(107mg、0.519mmol)(説明17)の溶液に、HATU(179mg、0.471mmol)およびDIPEA(0.109mL、0.623mmol)を加え、混合物を窒素下にて室温で20分攪拌した。次いで、DMF(1.5mL)中のエチル4−{5−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−1H−インダゾール−1−イル}ブタノエート(128mg、0.441mmol)(説明60)の溶液に加え、混合物を窒素下で室温にて1時間攪拌し、その後、80℃に加熱し、一晩還流させた。反応混合物を室温に冷却し、真空内で減少させ、得られた茶色の油を酢酸エチル中に再溶解し、水で洗浄した。次いで水相を酢酸エチル(×3)で抽出し、有機相を合わせ、相分離器を用いて乾燥させ、溶媒を真空内で除去した。イソヘキサン中の0〜35%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、クリーム色の固体を得た。これを高真空下で乾燥させて、標題化合物(78mg)を得た。LCMS(A)m/z:461[M+1],Rt1.45分(酸性)。
【0174】
説明79:エチル4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−フルオロ−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート
説明80:エチル4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル]ブタノエート
【化89】

DMF(5mL)中の5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−フルオロ−1H−インダゾール(165mg、0.441mmol)(実施例16)、炭酸セシウム(173mg、0.530mmol)およびエチル4−ブロモブタノエート(0.081mL、0.530mmol)の混合物を、80℃で1時間加熱した。混合物をほぼ乾燥するまで減少させ、残留物を、イソヘキサン中の0〜100%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、エチル4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−フルオロ−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエートを白色の固体(117mg)(LCMS(A)m/z:488[M+1],Rt1.62分(酸性))として、ならびに、エチル4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル]ブタノエートを白色の固体(72mg)(LCMS(A)m/z:488[M+1],Rt1.55分(酸性))として得た。
【0175】
説明81:エチル4−[6−クロロ−5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート
説明82:エチル4−[6−クロロ−5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2H−インダゾール−2−イル]ブタノエート
【化90】

DMF(3.5mL)中の6−クロロ−5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール(120mg、0.308mmol)(実施例19)、炭酸セシウム(125mg、0.384mmol)およびエチル4−ブロモブタノエート(0.058mL、0.384mmol)の混合物を、80℃で1時間加熱した。混合物をほぼ乾燥するまで減少させ、残留物を、イソヘキサン中の0〜100%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、エチル4−[6−クロロ−5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエートを白色の固体(90mg)(LCMS(A)m/z:504[M+1],Rt1.65分(酸性))として、ならびに、エチル4−[6−クロロ−5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2H−インダゾール−2−イル]ブタノエートを白色の固体(53mg)(LCMS(A)m/z:504[M+1],Rt1.60分(酸性))として得た。
【0176】
説明83:エチル4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート
説明84:エチル4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−2H−インダゾール−2−イル]ブタノエート
【化91】

DMF(4mL)中の5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−1H−インダゾール(130mg、0.339mmol)(実施例22)、炭酸セシウム(138mg、0.423mmol)およびエチル4−ブロモブタノエート(0.064mL、0.423mmol)の混合物を、80℃で3時間加熱した。混合物をほぼ乾燥するまで減少させ、残留物を、イソヘキサン中の0〜30%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、エチル4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエートを黄色の油(136mg)(LCMS(A)m/z:498[M+1],Rt1.69分(酸性))として、ならびに、エチル4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−2H−インダゾール−2−イル]ブタノエートを白色の固体(58mg)(LCMS(A)m/z:498[M+1],Rt1.63分(酸性))として得た。
【0177】
説明85:エチル3−[5−(5−{5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]プロパノエート
【化92】

DMF(4mL)中のエチル3−{5−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−1H−インダゾール−1−イル}プロパノエート(201mg、0.727mmol)(説明57)の溶液に、5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボン酸(150mg、0.727mmol)(説明17)、EDC(153mg、0.800mmol)を加え、反応混合物を80℃で16時間加熱した。次いで混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、水(30mL)で洗浄した。次いで水相を酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、有機相を合わせ、相分離カートリッジで乾燥させ、真空内で減少させた。イソヘキサン中の0〜50%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を白色の固体(190mg)として得た。HNMR(CDCl,400MHz)δppm:1.19(3H,m),1.48(6H,d,J6.0Hz),3.03(2H,t,J7.0Hz,3H),4.11(2H,q,J7.0Hz),4.73(2H,t,7.0Hz),5.58(1H,spt,J6.0Hz),7.63(1H,dt,J9.0,1.0Hz),8.14(1H,d,J1.0Hz),8.18(1H,dd,J9.0,1.5Hz),8.59(1H,dd,J1.5,1.0Hz),8.67(1H,d,J2.5Hz),9.17(1H,d,J2.5Hz)。
【0178】
説明86:エチル4−[6−クロロ−5−(5−{5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート
【化93】

DMF(2.5mL)中の5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボン酸(79mg、0.382mmol)(説明17)、HATU(145mg、0.382mmol)およびDIPEA(0.067mL、0.382mmol)の混合物を、室温で15分攪拌し、続いてDMF(2.5mL)中のエチル4−{6−クロロ−5−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−1H−インダゾール−1−イル}ブタノエート(164mg、0.318mmol)(説明66)を滴下して加えた。混合物を80℃で約18時間加熱し、次いで乾燥するまで減少させ、残留物を、イソヘキサン中の0〜40%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を白色の固体(129mg)として得た。LCMS(A)m/z:495[M+1],Rt1.51分(酸性)。
【0179】
説明87:エチル4−[6−クロロ−5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート
【化94】

DMF(4mL)中の3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]安息香酸(192mg、0.933mmol)(説明7)、HATU(355mg、0.933mmol)およびDIPEA(0.163mL、0.933mmol)の混合物を、室温で10分間攪拌し、続いてDMF(4mL)中のエチル4−{6−クロロ−5−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−1H−インダゾール−1−イル}ブタノエート(401mg、0.778mmol)(説明66)を滴下して加えた。混合物を80℃で約18時間加熱し、次いで乾燥するまで減少させ、残留物を、イソヘキサン中の0〜40%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより2回精製して、標題化合物をオフホワイトの固体(243mg)として得た。LCMS(A)m/z:494[M+1],Rt1.55分(酸性)。
【0180】
説明88:エチル4−[5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート
【化95】

DMF(4mL)中の3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]安息香酸(196mg、0.957mmol)(説明7)、HATU(364mg、0.957mmol)およびDIPEA(0.167mL、0.957mmol)の混合物を、室温にて10分間攪拌し、続いてDMF(4mL)中のエチル4−{5−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル}ブタノエート(466.7mg、0.797mmol)(説明58)を滴下して加えた。混合物を80℃で約18時間加熱し、次いで乾燥するまで減少させ、残留物を、イソヘキサン中の0〜50%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を白色の固体(136mg)として得た。LCMS(A)m/z:474[M+1],Rt1.60分(酸性)。
【0181】
説明89:エチル4−[5−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート
【化96】

DMF(4mL)中の3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]安息香酸(187mg、0.870mmol)(説明10)、HATU(388mg、1.020mmol)およびDIPEA(0.182mL、1.044mmol)の混合物を、室温で10分間攪拌し、続いてDMF(4mL)中のエチル4−{5−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル}ブタノエート(509mg、0.870mmol)(説明58)を滴下して加えた。混合物を80℃で約18時間加熱し、次いで乾燥するまで減少させて、残留物を、イソヘキサン中の0〜40%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を白色の固体(143mg)として得た。LCMS(A)m/z:483[M+1],Rt1.74分(酸性)。
【0182】
説明90:エチル4−[5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート
【化97】

DMF(4mL)中の3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]安息香酸(82mg、0.400mmol)(説明7)、HATU(225mg、0.593mmol)およびDIPEA(0.104mL、0.593mmol)の混合物を、室温で10分攪拌し、続いてDMF(4mL)中のエチル4−{6−エチル−5−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−1H−インダゾール−1−イル}ブタノエート(526mg、0.363mmol)(説明67)を滴下して加えた。混合物を80℃で約18時間加熱し、次いで乾燥するまで減少させて、残留物を、シクロヘキサン中の0〜60%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を黄色の油(65mg)として得た。LCMSRt1.54分(酸性)。
【0183】
説明91:エチル4−[5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−(メチルロキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート
【化98】

DMF(1mL)中の3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]安息香酸(40.5mg、0.197mmol)(説明7)、HATU(75mg、0.197mmol)、DIPEA(0.034mL、0.197mmol)の混合物を、室温で10分攪拌し、続いてDMF(3mL)中のエチル4−[5−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−6−(メチルオキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート(68mg、0.132mmol)(説明68)を滴下して加えた。混合物を80℃で約18時間加熱し、次いで乾燥するまで減少させ、残留物を、シクロヘキサン中の0〜60%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を白色の固体(47mg)として得た。LCMS(A)m/z:490[M+1],Rt1.55分(酸性)。
【実施例】
【0184】
実施例1:5−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール
【化99】

3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]安息香酸(712mg、3.32mmol)(説明10)、EDC(699mg、3.65mmol)およびHOBT(493mg、3.65mmol)をDMF(16.5mL)に溶解し、混合物を10分間攪拌した。次いでN−ヒドロキシ−1H−インダゾール−5−カルボキシミドアミド(584mg、3.32mmol)(説明53)を加え、反応混合物を12時間80℃にて加熱し、次いで週末にわたって室温で静置させておいた。次いで混合物を真空中で減少させ、残留物を水に溶解し、酢酸エチル(×3)中で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、真空中で減少させて、固体を得た。DCMを加え、混合物を4分間超音波処理し、次いで濾過し、乾燥させた。この手順を2回以上繰り返し、得られた固体をエタノールで2回粉砕して、白色の固体(36mg)として標題化合物を得た。LCMS(D)m/z:355[M+1],Rt3.64分。
【0185】
実施例2:5−[3−(1H−インダゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−2−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾニトリル
【化100】

3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]安息香酸(291mg、1.419mmol)(説明7)のDMF溶液(4mL)に、EDC(299mg、1.561mmol)を加え、反応物を窒素下で室温にて40分間攪拌した。N−ヒドロキシ−1H−インダゾール−5−カルボキシミドアミド(250mg、1.419mmol)(説明53)を加え、反応混合物を窒素下で16時間室温にて、続いて16時間80℃で攪拌した。混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄した。水相を酢酸エチル(2×30mL)でさらに抽出し、有機層を合わせ、相分離カートリッジで乾燥させ、真空中で減少させた。イソヘキサン中の0〜50%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、オフホワイトの固体(150mg)を得た。この物質の30mgをMDAP(酸性条件)により精製して、白色の固体(15mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:346[M+1],Rt1.30分(酸性),Rt1.30分(塩基性)。
【0186】
実施例3:5−[3−(1H−インダゾール−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−2−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾニトリル
【化101】

3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]安息香酸(864mg、4.2mmol)(説明7)のDMF溶液(20mL)に、EDC(1.2g、6.3mmol)およびHOBT(850mg、6.3mmol)を加え、反応物を室温にて30分間攪拌した。次いでDMF(20mL)中のN−ヒドロキシ−1H−インダゾール−4−カルボキシミドアミド(742mg、4.2mmol)(説明54)を加え、反応混合物を80℃にて2時間攪拌し、週末にわたって冷却し、次いで再び加熱し、さらにEDC(0.6g、3.1mmol)を加え、加熱を継続した。混合物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、層を分離した。水層を再び抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥させ、減少させて、ガムを得た。ヘキサン中の酢酸エチルで溶出する、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、固体を得、それをエーテルで粉砕して、クリーム色の固体(34mg)として標題化合物を得た。LCMS(D)m/z:346[M+1],Rt3.30分。
【0187】
実施例4:4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール
【化102】

DMF(4mL)中の3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]安息香酸(0.15g、0.699mmol)(説明10)、1,1−ジメチルエチル4−[(ヒドロキシアミノ)(イミノ)メチル]−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(0.193g、0.699mmol)(説明55)、HOBT(0.118g、0.769mmol)およびEDC(0.147g、0.769mmol)の混合物を攪拌し、80℃にて6時間、次いで120℃にて2時間加熱した。次いで混合物を冷却し、酢酸エチル(30mL)および水(30mL)で希釈し、有機層を水(3×15mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減少させた。ヘキサン中の40%酢酸エチルで溶出するシリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体を得、それをジエチルエーテルで粉砕して、白色の固体(22mg)として標題化合物を得た。LCMS(D)m/z:355[M+1],Rt3.77分。
【0188】
代替物:
3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]安息香酸(13.94g、65mmol)(説明10)のTHF溶液(100mL)に、EDC(14.85g、65mmol)、HOBT(8.78g、65mmol)およびトリエチルアミン(13.2mL、100mL)を加え、その混合物を室温にて30分間攪拌した。N−ヒドロキシ−1H−インダゾール−4−カルボキシミドアミド(8.8g、50mmol)(説明54)を加え、その混合物を室温にて一晩攪拌した。TBAF(52.2g、200mmol)を加え、その混合物を80℃にて3日間攪拌した。その混合物を真空中で減少させ、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより残留物を精製して、標題化合物(5.6)を得た。
【0189】
代替物:
アセトニトリル(5mL)中の3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾイルクロリド(1364mg、5.85mmol)(説明11)の混合物を、アルゴン下でアセトニトリル(25mL)中のN−ヒドロキシ−1H−インダゾール−4−カルボキシミドアミド(1031mg、5.85mmol)(説明54)およびトリエチルアミン(0.897mL、6.44mmol)の冷懸濁液(0℃)に加えた。反応混合物を1時間にわたって室温まで加温し、次いで一晩還流で加熱した。混合物を一晩の間室温まで冷却し、次いで一晩還流し、次いで一晩冷却し、次いで週末にわたって静置させた。得られた白色の沈殿物を酢酸エチル(30mL)および水(10mL)で処理し、混合物を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減少させて、薄茶色の固体を得て、それを一晩オーブン中で乾燥させた。超音波処理によりメタノールで粉砕し、続いて濾過により、白色の固体を得て、それをオーブン中で乾燥させて、標題化合物(583mg)を得た。
【0190】
実施例5:3−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]−2−メチルプロパン酸
【化103】

水酸化ナトリウム水溶液(2M)(0.5mL、1.0mmol)を、メチル3−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]−2−メチルプロパノエート(70mg、0.154mmol)(説明69)のエタノール溶液(2mL)に加え、混合物を一晩アルゴン下で85℃で加熱した。次いでその混合物を室温に冷却し、溶媒を減少させて白色の固体を得た。エタノール(2mL)、続いて白濁した沈殿物が生成されるまで塩酸(5M)(約1mL)を加えた。次いでこの混合物を1時間超音波処理し、次いで濾過し、週末にわたって真空オーブン中で乾燥させて、白色の固体(70mg)として標題化合物を得た。LCMS(B)m/z:441[M+1],Rt1.40分。
【0191】
実施例6:5−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ペンタン酸
【化104】

水酸化ナトリウム(2M)(0.5mL、1.000mmol)を、メチル5−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ペンタノエート(54mg、0.115mmol)(説明70)のエタノール溶液(2mL)に加え、混合物を窒素下で6時間65℃で加熱した。その混合物を室温まで冷却し、窒素下で一晩静置させた。次いで溶媒を減少させて、淡黄色溶液を得て、それを酸性化して、白色の沈殿物を得て、それを濾過により回収し、シクロヘキサンで洗浄した。濾過物を減少させて、メタノール(0.5mL)およびシクロヘキサン(2mL)を加え、その混合物を濾過し、固体を回収した。一部の固体が漏斗および受容フラスコ上で沈殿し、これを回収し、メタノールに溶解し、Isoluteアミン樹脂カラム上に負荷し、エタノールで洗浄し、酢酸でフラッシュした。エタノール相を濃縮し、エタノールおよび酢酸を用いてIsoluteアミンカラムで再度濾過した。2つの酸溶出相を合わせ、減少させて、無色の油を得て、それを白色の固体に凝固し、それを真空オーブン中で一晩乾燥させた。この物質を2回の濾過から得た固体物質と合わせて、白色の固体(50mg)として標題化合物を得た。LCMS(B)m/z:455[M+1],Rt1.41分。
【0192】
実施例7:5−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2H−インダゾール−2−イル]ペンタン酸
【化105】

水酸化ナトリウム(2M)(0.5mL、1.000mmol)を、メチル5−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2H−インダゾール−2−イル]ペンタノエート(54mg、0.115mmol)(説明71)のエタノール溶液(2mL)に加え、混合物を窒素下で6時間65℃で加熱した。混合物を室温まで冷却し、一晩静置させた。溶媒を減少させ、エタノール(2mL)および塩酸(5N)(0.5mL)を加えて、白色の沈殿物を得た。溶媒を減少させて、白色の固体を得て、それをDCM/エタノール中に懸濁し、Isoluteアミンカラム上に負荷し、エタノール、次いで酢酸でフラッシュした。エタノール洗浄液を減少させて、同じ方法でIsoluteアミンカラムでフラッシュした。合わせた酢酸溶液を減少させて、白色の固体を得て、それを再懸濁し、DCMから減少させて、真空オーブン中で一晩乾燥させて、標題化合物(49mg)を得た。LCMS(B)m/z:455[M+1],Rt1.36分。
【0193】
実施例8:{3−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]−3−オキセタニル}酢酸
【化106】

水酸化ナトリウム(2M)(0.5mL、1.000mmol)を、エチル{3−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]−3−オキセタニル}アセテート(説明72)(30mg、0.060mmol)のエタノール溶液(2mL)に加え、混合物を窒素下で4時間65℃で加熱した。混合物を室温まで冷却し、次いで減少させて、オフホワイトの固体を得て、それをエタノール(2mL)に懸濁し、塩酸(5M)(約0.5mL)を加えて、白色の沈殿物を得た。これを濾紙により濾過し、濾過物を真空中で減少させて、Isoluteアミンカラム上に負荷し、それをエタノールで洗浄し、次いで酢酸でフラッシュした。酸性相を減少させて、無色の油を得て、それを真空下で一晩乾燥させて、白色の結晶性固体(26mg)として標題化合物を得た。LCMS(B)m/z:469[M+1],Rt1.34分。
【0194】
実施例9:リチウム3−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]−2−ヒドロキシプロパノエート
【化107】

水酸化リチウム(2.54mg、0.106mmol)を、THF(1mL)、メタノール(1mL)および水(0.5mL)中のエチル3−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]−2−ヒドロキシプロパノエート(50mg、0.106mmol)(説明74)の溶液に加えた。反応物を窒素下で3時間75℃で加熱した。混合物を冷却し、次いで溶媒を減少させて、白色の固体(47mg)として標題化合物を得た。LCMS(B)m/z:443[M+1],Rt1.28分。この化合物の立体化学は決定されなかった。
【0195】
実施例10:3−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]プロパン酸
【化108】

エチル3−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]プロパノエート(200mg、0.439mmol)(説明75)を、エタノール(4mL)およびTHF(1mL)に溶解した。懸濁液が完全に溶解するまで、混合物を50℃で10分間加熱した。次いで混合物を室温まで冷却し、水酸化ナトリウム(2M)(2.193mL、4.39mmol)を加え、混合物を室温で30分間攪拌した。次いで混合物を真空中で減少させて、残留物を酢酸エチル(約30mL)に再溶解し、水(約20mL)で洗浄し、pHが約2になるまで、水相を塩酸(1M)で酸性化した。次いで混合物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出し、有機相を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で減少させて、淡黄色の固体を得た。ジエチルエーテル(約10mL)で粉砕し、続いて濾過により白色の固体を得て、それを40℃にて真空オーブン中で一晩乾燥させて、標題化合物(124mg)を得た。LCMS(A)m/z:428[M+1],Rt1.42分(酸性);m/z:426[M−1],Rt0.97分(塩基性)。
【0196】
実施例11:5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール
【化109】

5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボン酸(9.55g、44.27mmol)(説明13)のTHF溶液(100mL)に、EDC(10.12g、44.27mmol)、HOBT(5.98g、44.27mmol)およびトリエチルアミン(9mL、68.12mmol)を加え、混合物を室温にて30分間一晩攪拌した。N−ヒドロキシ−1H−インダゾール−5−カルボキシミドアミド(6.0g、34.06mmol)(説明53)を加え、混合物を室温にて一晩攪拌した。次いでTBAF(35.6g、136.24mmol)を加え、混合物を80℃にて24時間攪拌した。混合物を真空中で減少させて、酢酸エチルと水との間に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で減少させて、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(6.101g)を得た。LCMSm/z:356[M+1],Rt1.589分。
【0197】
実施例12:4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸
【化110】

THF(2mL)中のエチル4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート(66mg、0.136mmol)(説明76)および水酸化ナトリウム(2M)(0.3mL、0.600mmol)の混合物を2.5時間室温にて攪拌した。次いでメタノール(4mL)およびさらなる水酸化ナトリウム(2M)(0.3mL、0.600mmol)を加え、混合物を室温にて3.5時間攪拌した。得られた混合物をほぼ乾燥するまで減少させ、DCM(10mL)および水(5mL)で希釈し、次いで塩酸(1M)でpHを約2まで調整した。水層を分離し、酢酸エチル(4×10mL)で抽出し、合わせた有機層を相分離器に通し、減少させ、次いでMDAP(酸性条件)により精製して、白色の固体(40mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:456[M+1],Rt1.47分(酸性),Rt1.06分(塩基性)。
【0198】
実施例13:4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−4−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸
【化111】

水酸化ナトリウム(2M)(0.188mL、0.376mmol)を、エチル4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−4−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート(91mg、0.188mmol)(説明77)のTHF溶液(2mL)に加え、混合物を室温にて約40時間攪拌した。その混合物を塩酸(1M)でpHを約2に調整し、次いで濃縮乾固し、MDAP(酸性条件)により精製して、標題化合物を白色の固体(40mg)として得た。LCMS(A)m/z:456[M+1],Rt1.47分(酸性),Rt1.07分(塩基性)。
【0199】
実施例14:4−[5−(5−{5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸
【化112】

イソプロパノール(3mL)中のエチル4−[5−(5−{5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート(46mg、0.100mmol)(説明78)を40℃で加熱し、THF(2mL)を加えた。溶液を室温まで冷却し、水酸化ナトリウム(2M)(0.060mL、0.120mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌し、次いで水酸化ナトリウム(2M)(0.025mL、0.050mmol)を加え、混合物を3時間15分攪拌しておいた。次いで反応混合物を真空中で減少させて、得られた固体を水中に再溶解し、酢酸を用いてpH4に酸性化し、酢酸エチル(×3)で抽出した。有機層を合わせ、相分離器で乾燥させ、真空中で減少させ、薄いオレンジ色の固体を得て、それを高真空下(50mg)で乾燥させた。この物質を同様の反応から得たさらなる物質(30mg)と合わせ、次いでMDAP(酸性条件)により精製して、白色の固体を得て、それを高真空下で乾燥させて、標題化合物(24mg)を得た。LCMS(A)m/z:433[M+1],Rt1.30分(酸性),Rt0.91分(塩基性)。
【0200】
実施例15:5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール
【化113】

DMF(2mL)中の5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボン酸(206mg、0.957mmol)(説明13)、HATU(437mg、1.148mmol)およびDIPEA(0.201mL、1.148mmol)の溶液を室温にて15分間攪拌した。次いでN−ヒドロキシ−6−メチル−1H−インダゾール−5−カルボキシミドアミド(182mg、0.957mmol)(説明61)のDMF溶液(6mL)を滴下して加え、その混合物を80℃で16時間加熱し、次いで室温で24時間攪拌した。次いで混合物を真空中で減少させ、イソヘキサン中の0〜30%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲル上でのクロマトグラフィーにより残留物を精製した。得られた生成物をメタノール(約4mL)とエーテル(約1mL)の混合物で粉砕し、濾過し、固体を乾燥させて、白色の固体(70mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:370[M+1],Rt1.50分(酸性),Rt1.51分(塩基性)。
【0201】
実施例16:5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−フルオロ−1H−インダゾー
【化114】

DMF(12mL)中の5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニルカルボン酸(325mg、1.507mmol)(説明13)、HATU(688mg、1.809mmol)、およびDIPEA(0.316mL、1.809mmol)の混合物を室温にて15分間攪拌した。次いで6−フルオロ−N−ヒドロキシ−1H−インダゾール−5−カルボキシミドアミド(351mg、1.809mmol)(説明62)を少しずつ加え、混合物を80℃で一晩加熱した。次いで混合物を真空中で減少させ、残留物を水(15mL)とDCM(40mL)との間に分配した。水層を分離し、DCM(4×15mL)でさらに抽出し、有機層を合わせ、減少させ、イソヘキサン中の0〜40%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製した。得られた生成物をメタノールとエーテルの混合物で粉砕し、濾過し、固体を2日間60℃で乾燥させて、オフホワイトの固体(185mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:374[M+1],Rt1.44分(酸性),Rt1.45分(塩基性)。
【0202】
実施例17:4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−フルオロ−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸
【化115】

THF(2.5mL)中のエチル4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−フルオロ−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート(117mg、0.240mmol)(説明79)および水酸化ナトリウム水溶液(2M)(0.360mL、0.719mmol)の混合物を室温にて一晩攪拌した。次いでメタノール(3mL)を加え、混合物を室温にて3時間攪拌した。さらなる水酸化ナトリウム水溶液(2M)(0.240mL、0.480mmol)を加え、室温にてさらに6時間攪拌し続けた。次いで混合物をほぼ乾燥するまで減少させ、酢酸エチル(20mL)と水(10mL)との間の分配し、塩酸水溶液(2M)でpHを約2に調整し、水相を分離し、酢酸エチル(3×10mL)でさらに抽出した。有機層を合わせ、減少させ、DCM中の0〜10%メタノールの勾配で溶出するシリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(69mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:460[M+1],Rt1.44分(酸性),Rt1.13分(塩基性)。
【0203】
実施例18:4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル]ブタン酸
【化116】

メタノール(6mL)中にエチル4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル]ブタノエート(72mg、0.148mmol)(説明80)および水酸化ナトリウム水溶液(2M)(0.295mL、0.590mmol)を含有する混合物を室温にて一晩攪拌した。さらなる水酸化ナトリウム水溶液(2M)(0.74mL、1.48mmol)を加え、混合物を室温にて一晩攪拌した。次いで混合物をほぼ乾燥するまで減少させ、酢酸エチル(20mL)と水(10mL)との間に分配し、塩酸水溶液(2M)でpHを約2に調整した。水層を分離し、酢酸エチル(3×10mL)でさらに抽出し、合わせた有機層を減少させ、残留物をジエチルエーテル(5mL)と酢酸エチル(1mL)の混合物で粉砕し、次いで濾過した。得られた固体を週末にわたって真空オーブン中で40℃にて乾燥させて、白色の固体(30mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:460[M+1],Rt1.39分(酸性),Rt1.07分(塩基性)。
【0204】
実施例19:6−クロロ−5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール
【化117】

DMF(5mL)中の5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボン酸(400mg、1.855mmol)(説明13)、HATU(757mg、1.992mmol)およびDIPEA(0.348mL、1.992mmol)の混合物を室温にて15分間攪拌した。次いでDMF(5mL)中の6−クロロ−N−ヒドロキシ−1H−インダゾール−5−カルボキシミドアミド(666mg、1.897mmol)(説明63)の溶液を滴下して加え、混合物を約18時間80℃で加熱した。次いで混合物をほぼ乾燥するまで減少させ、残留物を酢酸エチル(約30mL)と水(約10mL)との間に分配した。水層を分離し、酢酸エチル(2×10mL)でさらに抽出し、有機層を合わせ、減少させ、イソヘキサン中の0〜40%の酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲル上でのクロマトグラフィーにより残留物を精製した。得られた生成物を最小量のメタノールで粉砕し、濾過し、得られた固体を真空オーブン中で50℃にて一晩乾燥させて、淡いオレンジ色の固体(130mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:390[M+1],Rt1.48分(酸性),Rt1.49分(塩基性)。
【0205】
実施例20:4−[6−クロロ−5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸
【化118】

メタノール(5mL)中のエチル4−[6−クロロ−5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート(90mg、0.178mmol)(説明81)および水酸化ナトリウム水溶液(2M)(0.178mL、0.357mmol)の混合物を週末にわたって室温にて攪拌した。さらなる水酸化ナトリウム水溶液(2M)(0.900mL、1.800mmol)を加え、混合物をさらに2時間室温にて攪拌した。次いで混合物をほぼ乾燥するまで減少させ、酢酸エチル(20mL)と水(10mL)との間に分配し、塩酸(2M)でpHを約2に調整した。水層を分離し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、合わせた有機相を減少させた。次いで残留物を最小量のメタノールを含有するエーテルで粉砕し、濾過し、乾燥させて、白色の固体(66mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:476[M+1],Rt1.47分(酸性),Rt1.08分(塩基性)。
【0206】
実施例21:4−[6−クロロ−5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2H−インダゾール−2−イル]ブタン酸
【化119】

メタノール(5mL)中のエチル4−[6−クロロ−5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2H−インダゾール−2−イル]ブタノエート(53mg、0.105mmol)(説明82)および水酸化ナトリウム水溶液(2M)(0.158mL、0.315mmol)の混合物を週末にわたって室温で攪拌した。さらなる水酸化ナトリウム水溶液(2M)(1.000mL、2.000mmol)を加え、混合物をさらに2日間室温にて攪拌した。次いで混合物をほぼ乾燥するまで減少させ、酢酸エチル(20mL)と水(10mL)との間に分配し、塩酸水溶液(2M)でpHを約2に調整した。水相を分離し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、合わせた有機相を減少させた。次いで残留物をエーテルで粉砕し、濾過し、乾燥させて、白色の固体(5.5mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:476[M+1],Rt1.42分(酸性),Rt1.06分(塩基性)。
【0207】
実施例22:5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−1H−インダゾール
【化120】

DMF(4mL)中の5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボン酸(298mg、1.383mmol)(説明13)、HATU(526mg、1.383mmol)およびDIPEA(0.242mL、1.383mmol)の混合物を室温にて15分間攪拌した。次いで6−エチル−N−ヒドロキシ−1H−インダゾール−5−カルボキシミドアミド(277mg、1.153mmol)(説明64)のDMF溶液(2mL)を滴下して加え、混合物を80℃にて一晩加熱した。次いでその混合物をほぼ乾燥するまで減少させ、イソヘキサン中の0〜30%の酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲル上でのクロマトグラフィーにより残留物を精製した。次いで得られた生成物を最小量のメタノールで粉砕し、濾過し、乾燥させて、オフホワイトの固体(140mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:384[M+1],Rt1.58分(酸性),Rt1.59分(塩基性)。
【0208】
実施例23:4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−2H−インダゾール−2−イル]ブタン酸
【化121】

メタノール(5mL)中のエチル4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−2H−インダゾール−2−イル]ブタノエート(58mg、0.116mmol)(説明84)、水酸化ナトリウム水溶液(2M)(3mL、6.00mmol)の混合物を室温にて約20時間攪拌した。次いで混合物をほぼ乾燥するまで減少させ、酢酸エチル(20mL)と水(10mL)との間に分配し、次いで塩酸(2M)でpHを約2に調整した。水層を分離し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、合わせた有機層を減少させた。次いで残留物をエーテルで粉砕し、濾過し、乾燥させて、白色の固体(31mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:470[M+1],Rt1.48分(酸性),Rt1.13分(塩基)。
【0209】
実施例24:4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸
【化122】

メタノール(5mL)中のエチル4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート(136mg、0.273mmol)(説明83)および水酸化ナトリウム水溶液(2M)(1.4mL、2.80mmol)の混合物を室温にて約22時間攪拌した。次いでその混合物をほぼ乾燥するまで減少させ、酢酸エチル(20mL)と水(10mL)との間に分配し、次いで塩酸(2M)でpHを約2に調整した。水層を分離し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、合わせた有機層を減少させた。MDAP(酸性条件)により残留物を精製して、白色の固体(72mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:470[M+1],Rt1.52分(酸性),Rt1.13分(塩基性)。
【0210】
実施例25:5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−(メチルオキシ)−1H−インダゾール
【化123】

DMF(4mL)中の5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジンカルボン酸(213mg、0.989mmol)(説明13)、HATU(376mg、0.989mmol)およびDIPEA(0.173ml、0.989mmol)の混合物を室温にて15分間攪拌した。次いでN−ヒドロキシ−6−(メチルオキシ)−1H−インダゾール−5−カルボキシミドアミド(170mg、0.824mmol)(説明65)のDMF溶液(2mL)を滴下して加え、その混合物を80℃にて一晩加熱した。冷却後、その混合物を乾燥するまで減少させ、MDAP(酸性条件)により残留物を精製して、黄色の固体を得て、それをHPLC(CHIRALPAK IA(250×20mm−5ミクロン);イソヘキサン/エタノール勾配65:35、18ml/分)によりさらに精製して、薄茶色の固体(57mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:386[M+1],Rt1.37分(酸性),Rt1.62分(塩基性)。
【0211】
実施例26:3−[5−(5−{5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]プロパン酸
【化124】

THF(2mL)およびイソプロパノール(2mL)中のエチル3−[5−(5−{5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]プロパノエート(190mg、0.426mmol)(説明85)の溶液に、水酸化ナトリウム水溶液(2M)(0.532mL、1.064mmol)を加え、反応混合物を窒素下で室温にて16時間攪拌した。次いで混合物を乾燥するまで減少させ、水(30mL)中に残留物を得て、酢酸を用いてpH4に酸性化し、その後、DCM(3×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、相分離カートリッジで乾燥させ、真空中で減少させて、オフホワイトの固体を得て、それをジエチルエーテル(2×5mL)で粉砕した。MDAP(酸性条件)によりさらに精製して、白色の固体(64mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:419[M+1],Rt1.28分(酸性),m/z:417[M−1],Rt0.98分(塩基性)。
【0212】
実施例27:4−[6−クロロ−5−(5−{5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸
【化125】

イソプロパノール(6mL)中のエチル4−[6−クロロ−5−(5−{5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート(128.7mg、0.260mmol)(説明86)および水酸化ナトリウム水溶液(1M)(0.260mL、0.260mmol)の混合物を一晩攪拌した。次いでメタノール(3mL)およびさらなる水酸化ナトリウム水溶液(1M)(0.26mL)を加え、混合物を室温にて1時間攪拌した。次いでさらなるメタノール(3mL)および水酸化ナトリウム水溶液(1M)(0.52mL)を加え、混合物を室温にてさらに1時間攪拌した。次いでその混合物を乾燥するまで減少させ、水(15mL)で希釈し、塩酸水溶液(6M)でpH1に調整し、酢酸エチル(3×14mL)で抽出した。合わせた有機層を減少させ、MDAP(酸性条件)により精製して、白色の固体(37mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:467[M+1],Rt1.37分(酸性),Rt1.09分(塩基性)。
【0213】
実施例28:4−[6−クロロ−5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸
【化126】

DCM(1mL)、THF(2mL)およびイソプロパノール(2mL)中のエチル4−[6−クロロ−5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート(72mg、0.146mmol)(説明87)の溶液に、水酸化ナトリウム(2M)(0.182mL、0.364mmol)を加え、混合物を室温にて一晩攪拌した。さらなる水酸化ナトリウム水溶液(2M)(0.15mL、0.30mmol)を加え、混合物を室温にてさらに4時間攪拌した。次いでその混合物を乾燥するまで減少させ、水(15mL)で希釈し、塩酸水溶液(6M)で酸性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を減少させ、ジエチルエーテル(約10mL)、DCM(約1mL)およびメタノール(約1mL)の混合物で残留物を粉砕し、濾過し、得られた固体を真空オーブン中で乾燥させて、白色の固体(55mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:466[M+1],Rt1.34分(酸性),Rt1.06分(塩基性)。
【0214】
実施例29:4−[5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸
【化127】

イソプロパノール(2mL)およびTHF(2mL)中のエチル4−[5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート(136mg、0.287mmol)(説明88)および2M水酸化ナトリウム水溶液(2M)(0.503mL、1.005mmol)の混合物を室温にて一晩攪拌した。次いでメタノール(5mL)を加え、混合物を室温にてさらに3時間攪拌した。次いで混合物を加え、その混合物を室温にてさらに3時間攪拌した。次いでその混合物を乾燥するまで減少させ、水(10mL)で希釈し、塩酸水溶液(6M)で酸性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減少させ、ジエチルエーテル(約5mL)で残留物を粉砕し、濾過し、得られた固体を真空オーブン中で乾燥させて、白色の固体(60mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:446[M+1],Rt1.41分(酸性),Rt1.11分(塩基性)。
【0215】
実施例30:4−[5−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸
【化128】

DCM(1mL)およびイソプロパノール(3mL)中のエチル4−[5−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート(143mg、0.296mmol)(説明89)および水酸化ナトリウム水溶液(2M)(0.6mL、1.200mmol)の混合物を室温にて一晩攪拌した。次いでその混合物を乾燥するまで減少させ、水(10mL)で希釈し、塩酸水溶液(6M)で酸性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減少させ、ジエチルエーテル(約5mL)で残留物を粉砕し、濾過し、得られた固体を真空オーブン中で乾燥させて、白色の固体(93mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:455[M+1],Rt1.03分(塩基性)。
【0216】
実施例31:4−[5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸
【化129】

イソプロパノール(1mL)およびTHF(2mL)中のエチル4−[5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート(65mg、0.133mmol)(説明90)および水酸化ナトリウム水溶液(1M)(0.33ml、0.330mmol)の混合物を室温にて一晩攪拌した。さらなるメタノール(2mL)および水酸化ナトリウム水溶液(1M)(0.6mL、0.60mmol)を加え、その混合物をさらに3時間室温にて攪拌した。次いでその混合物を乾燥するまで減少させ、水(15mL)で希釈し、塩酸水溶液(6M)で酸性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。次いで合わせた有機層を減少させ、エーテル(約5mL)およびメタノール(約0.5mL)で残留物を粉砕し、濾過し、得られた固体を真空オーブン中で乾燥させて、白色の固体(45mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:460[M+1],Rt1.57分(酸性)。
【0217】
実施例32:4−[5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−(メチルオキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸
【化130】

イソプロパノール(3mL)およびTHF(2mL)中のエチル4−[5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−(メチルオキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ブタノエート(46.5mg、0.095mmol)(説明91)および水酸化ナトリウム水溶液(2M)(0.190ml、0.380mmol)の混合物を室温にて一晩攪拌した。次いでその混合物を乾燥するまで減少させ、水(10mL)で希釈し、塩酸水溶液(1M)で酸性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。有機層を合わせ、減少させ、エーテル(約1mL)およびメタノール(約3mL)で残留物を粉砕し、濾過し、得られた固体を真空オーブン中で乾燥させて、白色の固体(29mg)として標題化合物を得た。LCMS(A)m/z:462[M+1],Rt1.01分(塩基性)。
【0218】
S1P1 Tangoアッセイ
組換えEDG1−bla/U2OS細胞(Tango GPCR−bla U2OS親細胞系に安定に組み込まれているTEVプロテアーゼ部位およびGal4−VP16転写因子に連結しているヒト内皮分解遺伝子1(EDG1)を含む)を、増殖培地から収集し、アッセイ培地(Invitrogen Freestyle Expression Medium)中で継代した。細胞を37℃、5%COにて24時間飢餓し、収集し、約200,000細胞/mlの密度でアッセイ培地中に再懸濁した。全ての試験化合物を10mMの濃度でDMSOに溶解し、100%DMSO中で調製して、10点用量反応曲線を提供した。Bravo(Velocity11)により調製した試験化合物を列2〜11および13〜22においてウェルに加え、無刺激の対照としてDMSOを列12および23においてウェルに加え、無細胞対照としてアッセイ培地を列1および24においてウェルに加えた。刺激した対照としてS1P1アゴニストを行2、列2〜11においてウェルに加え、試験化合物を行2、列13〜22および行3〜15、列2〜11/13〜22においてウェルに加えた(行1および16空であり、使用しなかった)。溶液中の化合物を、Echo(Labcyte)用量反応プログラム(50nl/ウェル)を用いてアッセイプレート(Greiner 781090)に加えた。DMSO濃度が全アッセイのプレート全体で一定であることを確実にしながら、無刺激および無細胞対照に、50nl/ウェルの純粋DMSOを充填した。
【0219】
50μlの細胞懸濁液を、列2〜23のプレートにおいて各ウェルに加えた(約10,000細胞/ウェル)。50μlのアッセイ培地を、無細胞対照(列1および24)において各ウェルに加えた。細胞を37℃/5%COにて一晩インキュベートした。
【0220】
10μlの6×基質混合物(LiveBLAzer(商標)−FRET B/G基質(CCF4−AM)Invitrogen,Inc.製のカタログ番号K1096)を、Bravoを用いて各ウェルに加え、プレートを暗所において2時間、室温にてインキュベートした。プレートを、2つの発光チャネル(460nmおよび530nm)でEnVisionで最終的に読み取った。
【0221】
バックグラウンドを差し引いた青の発光値を、バックグラウンドを差し引いた緑の発光値で割ることにより、各ウェルに対して青/緑の発光比(460nm/530nm)を計算した。用量反応曲線はS字状用量反応モデルに基づいている。比率のデータは全て、各プレートの陽性対照の最大発光比と陰性対照(DMSO)の最小発光比に基づき正規化した。各化合物の固有活性(IA)は、曲線フィッティング後のその最大反応の正規化されたパーセンテージであろう。
【0222】
本発明の例示した化合物はpEC50>6を有した。実施例4、5、6、8、10、11、15および17は、7から8の間のpEC50を有した。実施例2、9、13および19は8から9の間のpEC50を有した。実施例1、3および14はpEC50≧9を有した。
【0223】
S1P3 GeneBlazerアッセイ
GeneBLAzer EDG3−Ga15−NFAT−bla HEK 293T細胞(ヒト内皮分化Gタンパク質共役受容体3(EDG3)ならびにNFTA応答因子およびGeneBLAzer Ga15−NFAT−bla HEK 293T細胞系に安定に組み込まれているプロミスキュアスGタンパク質、Ga15の制御下のβラクタマーゼレポーター遺伝子を含む)を、312,500細胞/mlの密度でアッセイ培地(99%DMEM、1%透析したFBS、0.1mM NEAA、25mM HEPES(pH7.3)、100U/mlのペニシリン、100μg/mlのストレプトマイシン)に懸濁させた。Corningのブラックウェルクリアボトム96ウェルプレート中で、100μl/ウェルのアッセイ培地を無細胞対照ウェル(列12)に加え、100μl/ウェルの細胞懸濁液を試験化合物ウェル(行2−8、列1−10)に、無刺激対照ウェル(DMSO)(列11)に、刺激された対照ウェル(S1P)(行1、列1−10)に加える。細胞を37℃、5%のCO2で24時間インキュベートした。
【0224】
試験化合物ウェルに、0.5%DMSOを含むアッセイ培地中の試験化合物の5倍ストック溶液を25μl、刺激されている化合物ウェルに0.5%DMSOを含むアッセイ培地中のアゴニスト(S1P)の5倍ストック溶液を25μl、無刺激対照ウェルおよび無細胞対照ウェルにアッセイ培地中の0.5%DMSOの5倍ストック溶液25μlを加える。
【0225】
37℃、5%CO2で5時間インキュベートした後、25μlの6倍基質混合物(6μlの溶液A(Invitrogen,Inc.製のLiveBLAzer(商標)−FRET B/G基質(CCF4−AM)カタログ番号K1096)を各ウェルに加え、室温で2時間暗所でインキュベートした。最後に、プレートをEnVisionで2つの発光チャネル(460nmおよび530nm)で読み取った。
【0226】
試験化合物は全て濃度10mMでDMSOに溶解し、100%のDMSO中で1対5の希釈ステップを使用して調製し、10点用量反応曲線を与えた。DMSO濃度が全アッセイのプレート全体で一定であることを確実にしながら、希釈物をアッセイプレートに移した。
【0227】
バックグランドを差し引いた青の発光値を、バックグランドを差し引いた緑の発光値で割ることにより、各ウェルに対して青/緑の発光比(460nm/530nm)を計算する。用量反応曲線は、S字状用量反応モデルに基づいている。比率のデータは全て、各プレートの陽性対照(S1P)の最大発光比と陰性対照(DMSO)の最小発光比に基づき正規化した。各化合物の固有活性(IA)は、曲線フィッティング後のその最大反応の正規化されたパーセンテージであろう。
【0228】
本発明の例示した化合物はpEC50<5を有した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式(I)の化合物またはその塩:
【化1】

(式中、
Xは、CHまたはNであり、
は、クロロまたはシアノであり、
Aは、
【化2】

から選択される二環であり、
は、水素またはメチルであり、
は、水素、(CH2−4COOH、CHCH(CH)COOH、CHCH(OH)COOHまたはC(CHOCH)CHCOOHであり、かつ、
は、水素、メチル、エチル、フルオロ、クロロまたはメトキシである)。
【請求項2】
5−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール、
5−[3−(1H−インダゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−2−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾニトリル、
5−[3−(1H−インダゾール−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−2−[(1−メチルエチル)オキシ]ベンゾニトリル、
4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール、
3−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]−2−メチルプロパン酸、
5−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ペンタン酸、
5−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2H−インダゾール−2−イル]ペンタン酸、
{3−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]−3−オキセタニル}酢酸、
3−[4−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]−2−ヒドロキシプロパン酸、
3−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]プロパン酸、
5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール、
4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−4−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
4−[5−(5−{5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール、
5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−フルオロ−1H−インダゾール、
4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−フルオロ−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル]ブタン酸、
6−クロロ−5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール、
4−[6−クロロ−5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
4−[6−クロロ−5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2H−インダゾール−2−イル]ブタン酸、
5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−1H−インダゾール、
4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−2H−インダゾール−2−イル]ブタン酸、
4−[5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
5−(5−{5−クロロ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−(メチルオキシ)−1H−インダゾール、
3−[5−(5−{5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]プロパン酸、
4−[6−クロロ−5−(5−{5−シアノ−6−[(1−メチルエチル)オキシ]−3−ピリジニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
4−[6−クロロ−5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
4−[5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
4−[5−(5−{3−クロロ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−メチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
4−[5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−エチル−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
4−[5−(5−{3−シアノ−4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−(メチルオキシ)−1H−インダゾール−1−イル]ブタン酸、
およびそれらの塩から選択される化合物。
【請求項3】
S1P1受容体によって媒介される病態または障害を治療するための請求項1または2に記載の化合物の使用。
【請求項4】
前記病態または障害が、多発性硬化症、自己免疫疾患、慢性炎症性疾患、喘息、炎症性ニューロパシー、関節炎、移植、クローン病、潰瘍性大腸炎、深在性エリテマトーデス、乾癬、虚血再灌流障害、固形腫瘍、および腫瘍転移、血管形成に関連する疾患、血管疾患、疼痛状態、急性ウイルス性疾患、炎症性腸疾患、インスリンおよび非インスリン依存性糖尿病である、請求項3に記載の使用。
【請求項5】
前記病態が、多発性硬化症である、請求項4に記載の使用。
【請求項6】
S1P1受容体によって媒介される病態または障害の治療に使用するための薬剤を製造するための請求項1または2に記載の化合物の使用。
【請求項7】
前記病態または障害が、多発性硬化症、自己免疫疾患、慢性炎症性疾患、喘息、炎症性ニューロパシー、関節炎、移植、クローン病、潰瘍性大腸炎、深在性エリテマトーデス、乾癬、虚血再灌流障害、固形腫瘍、および腫瘍転移、血管形成に関連する疾患、血管疾患、疼痛状態、急性ウイルス性疾患、炎症性腸疾患、インスリンおよび非インスリン依存性糖尿病である、請求項6に記載の使用。
【請求項8】
前記病態が、多発性硬化症である、請求項7に記載の使用。
【請求項9】
請求項1または2に記載の式(I)の化合物またはその薬学上許容可能な塩を含んでなる医薬組成物。
【請求項10】
S1P1受容体により媒介され得る、ヒトを含む哺乳動物における病態または障害を治療する方法。
【請求項11】
前記病態が、多発性硬化症である、請求項10に記載の治療する方法。

【公表番号】特表2013−514280(P2013−514280A)
【公表日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−543446(P2012−543446)
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際出願番号】PCT/CN2010/002059
【国際公開番号】WO2011/072488
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】