説明

スラブ研削装置およびスラブ研削方法

【課題】スラブ研削装置3が、スラブ1を幅方向に移動させる際に、搬送ローラ2を疵つけてしまうのを防止できるスラブ研削装置およびスラブ研削方法を提供する。
【解決手段】搬送ローラ2にて搬送してきたスラブ1を、搬送ローラ2の間に、スラブ1の長手方向に二つ配置された、スラブ1を垂直方向に昇降可能な昇降機構30により、二つの昇降機構30上に配置した、スラブ1の幅方向に移動可能な、二つの台車331を介して持ち上げ、スラブ1の長手方向に二つ配置したセンサ5から制御装置10に送られる、スラブ1の側端面までの距離についての情報に基づき、二つの台車331で相互に独立して、スラブ1を、研削に都合の良い位置Xまで移動させ、しかる後、研削機4にて研削する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スラブ研削装置およびスラブ研削方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スラブとは、金属塊とか金属片などのことを指して用いることばであり、連続鋳造や造塊・分塊などの方法によって製造されたスラブを、続く熱間圧延やさらにそれ以降の製造工程に順次供することで、金属板や金属帯など、各種の金属製品を製造することができる。
【0003】
ところが、製造されたばかりの段階では、スラブには、その表層に、ブローホール、疵、介在物の表層露出、連続鋳造の際に巻き込んだモールドパウダーの残存など、各種の欠陥が存在する場合がある。
【0004】
よって、これらの欠陥を、熱間圧延するのに先立って除去するための装置として、特許文献1に紹介されているようなスラブ研削装置が従来から用いられている。
【0005】
特許文献1には、図5に平面図を示すように、スラブ1を搬送ローラ2にて搬送し、研削機4によってスラブ1の表面の疵手入れを行うスラブ研削装置3であって、搬送ローラ2の間に配置されていて搬送ローラ2との間でスラブ1の受け渡しができるようにスラブ1を支持するスラブ受台31と、図6に正面図を示すように、スラブ受台31をスラブ平面に関して垂直方向に昇降させたり、スラブ1の幅方向に前後進させたりする受台駆動機構32と、スラブ受台31から独立した機枠に取り付けられていて搬送ローラ2の上にあるスラブ1の幅方向位置を調整するスラブ位置調整機構33とからなり、図7に示すような、研削に都合の良い位置まで移動させた後に研削する、スラブ研削装置3が紹介されている。
【0006】
すなわち、このスラブ研削装置3は、わかりやすくいうと、図5に示すように、搬送ローラ2にて搬送してきたスラブ1を、搬送ローラ2の間に配置された、スラブ受台31であって、図6に示すような、受台駆動機構32とその上に搭載されたスラブ位置調整機構33によって、スラブ1の幅方向および垂直方向に移動可能に構成されたものにより受け取り、図7に示すような、研削に都合の良い位置まで移動させて研削するものである。
【0007】
なお、特許文献1には、図8に示すように、スラブ受台31に取り付けられていてスラブ位置調整機構33と連動してスラブ1の幅方向移動を拘束する位置決めストッパ34を備えたスラブ研削装置3も紹介されている。
【0008】
特許文献1のスラブ研削装置の動作を、以下に説明すると、まず、図9に示すように、スラブ位置調整機構33のうちの位置決めアーム332を、流体圧シリンダ333を押し上げることで、スラブ1を搬送ローラ2上ですべらせ、あるいはさらにスラブ1が幅狭の場合には台車331をスラブ1の幅方向に移動させることで、スラブ1を搬送ローラ2上ですべらせ、スラブ1の側端面Aを、研削に都合の良い位置までスラブ1を移動させるのに好都合なある点Pまで移動させる。
【0009】
図10は、スラブ1の側端面Aの点Pへの位置決め終了後、スラブ1をスラブ受台31にて持ち上げた状態を示す。スラブ受台31は流体圧シリンダ321、リンク322によって上昇させる。このとき、スラブ1の側端面Bの研削作業に備えて、予めスラブ1を距離Lだけスラブ受台31よりはみ出させておく。距離Lは、通常50〜300mm程度が好ましく正確さを要しない。
【0010】
そして、先述の図7に示したように、スラブ受台31を流体圧シリンダ323にて研削に都合の良い位置まで移動させる。この状態で研削機4によって、まずスラブ1の上面の研削を行う。
【0011】
図11は、位置決めアーム332を流体圧シリンダ334によって移動させ、スラブ端面Aに接触させた状態でスラブの側端面Bを研削するようすを示す。
【0012】
流体圧シリンダ334により与えられる力を、砥石押付力の150〜200%とすると、砥石押付力によって動いてしまわないようにスラブ1を支持できると同時に、流体圧シリンダ334により与えられる力が、スラブ1とスラブ受台31との摩擦力に打ち勝ってスラブ1を砥石側に押し出してしまうこともない。流体圧シリンダ334により与えられる力の調整は、流体圧の調整により、無段階に行うことができる。
【特許文献1】特公平05−032190号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
ところが、特許文献1のスラブ研削装置は、先にも図9を用いて説明したように、まず、スラブ1を搬送ローラ2上ですべらせて移動させ、しかる後に持ち上げるしくみになっている。
【0014】
このため、スラブ1を搬送ローラ2上ですべらせて移動させる際に、搬送ローラ2を疵つけてしまう場合がある、という問題があった。
【0015】
本発明は、かような従来技術の問題を解決するべくなされたものであり、搬送ローラにて搬送してきたスラブを、搬送ローラの間に配置された、スラブの幅方向および垂直方向に移動可能なスラブ受台にて受け取り、研削に都合の良い位置まで移動させて研削する、スラブ研削装置が、スラブを幅方向に移動させる際に、搬送ローラを疵つけてしまうのを防止できるスラブ研削装置およびスラブ研削方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)搬送ローラにて搬送してきたスラブを、研削機にて研削するスラブ研削装置であって、
前記搬送ローラの間に配置され、前記スラブを垂直方向に昇降可能な昇降機構を、前記スラブの長手方向に二つ配置し、
前記昇降機構上には、前記昇降機構により前記スラブを昇降したときに、前記搬送ローラとの間での前記スラブの受け渡しが可能で、前記スラブの幅方向に移動可能な、台車を配置し、
前記スラブの幅端面までの距離を測定可能なセンサを、前記スラブの長手方向に二つ配置した
ことを特徴とするスラブ研削装置。
(2)搬送ローラにて搬送してきたスラブを、
前記搬送ローラの間に、前記スラブの長手方向に二つ配置された、前記スラブを垂直方向に昇降可能な昇降機構により、
前記二つの昇降機構上に配置した、前記スラブの幅方向に移動可能な、二つの台車を介して持ち上げ、
前記スラブの長手方向に二つ配置したセンサから制御装置に送られる、前記スラブの側端面までの距離についての情報に基づき、
前記二つの台車で相互に独立して、
前記スラブを、研削に都合の良い位置まで移動させ、しかる後、研削機にて研削する
ことを特徴とするスラブ研削方法。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、搬送ローラにて搬送してきたスラブを、搬送ローラの間に配置された、スラブの幅方向および垂直方向に移動可能なスラブ受台にて受け取り、研削に都合の良い位置まで移動させて研削する、スラブ研削装置が、スラブを幅方向に移動させる際に、搬送ローラを疵つけてしまうのを防止できるスラブ研削装置およびスラブ研削方法を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の一つの実施の形態に係るスラブ研削装置ついて、説明する。先述の特許文献1について説明したときに用いた図5では、スラブ受台31が、搬送ローラ2との間でスラブ1の受け渡しができるようにスラブ1を支持したが、本発明のスラブ研削装置3では、台車331が、直接、搬送ローラ2との間でスラブ1の受け渡しができるようにスラブ1を支持する。台車331は、図5に示したスラブ受台31をなくし、これに代替するかたちで、搬送ローラ2の間に二つ配置されている。
【0019】
スラブ1を搬送ローラ2にて搬送してきて、スラブ1を研削機4にて研削するのに都合の良いスラブ1の長手方向の位置にスラブ1を停止させる。
【0020】
スラブ1を研削機4にて研削するのに都合の良いスラブ1の長手方向の位置といっても厳密なものではなく、オペレータによる判断と操作により位置決めして停止させるなどしてよい。詳説しないが、研削機4側に取り付けられている図示しないセンサにより、スラブ1を上方から平面的に見たときの長手方向端面や、スラブ1を上方から平面的に見たときの四角形のコーナーの位置は認識でき、それにもとづいて研削を行うことができるからである。
【0021】
図1に、本発明の一つの実施の形態に係るスラブ研削装置3の正面図を示す。1はスラブ、2は搬送ローラである。30は、搬送ローラ2の間に配置され、スラブ1を垂直方向に昇降可能な昇降機構である(図1中の点線で囲った四角の内部)。
【0022】
321は油圧などの流体圧シリンダ、322はリンク機構(リンク軸324を含む)であり、流体圧シリンダ321のロッドが伸びると左右のリンク機構322を介して昇降機構30が図中の左右で等しい高さだけ上昇する。
【0023】
本発明のスラブ研削装置3は、そのような昇降機構30を、スラブ1の長手方向に二つ配置している。
【0024】
昇降機構30の上には、台車331が配置されており、台車331は、昇降機構30によりスラブ1を昇降したときに、搬送ローラ2との間でのスラブ1の受け渡しが可能なように構成されている。また、334も油圧などの流体圧シリンダであり、流体圧シリンダ334により、台車331は、スラブ1の幅方向に移動可能なように構成されている。
【0025】
d1は、台車331の上面と搬送ローラ2のパスラインとの間の距離を示し、一例として、本実施の形態のものの場合でいえば、60mmであるが、本発明はこれに限るものではない。
【0026】
5はセンサであり、スラブ1の側端面Aまでの距離を測定可能な、レーザ距離計などのセンサである。本発明のスラブ研削装置3は、センサ5を、スラブ1の長手方向に二つ配置している。
【0027】
10は制御装置である。センサ5により測定した距離のデータは、制御装置10に送られる。後述するように、スラブ1の側端面Aを、研削に都合の良い位置Xまで移動させるのに好都合な位置Yまで台車331を移動できるようにするためである。
【0028】
6は搬送ローラ2の軸受箱である。図1でいえば紙面の法線方向に搬送ローラ2とその軸受箱6が複数並ぶ。
【0029】
7はサイドガイドである。図1でいえば紙面の法線方向に複数並ぶ軸受箱6の間に配置され、研削機4の側のサイドガイド7は、センサ5の視野を遮らないように配置されている。
【0030】
図2は、昇降機構30にて台車331を介してスラブ1を持ち上げた後、スラブ1の側端面Aを、研削に都合の良い位置Xまで移動させるのに好都合な位置Yまで、台車331をスラブ1の幅方向に移動させたときの状態を示す。
【0031】
d2は、スラブ1を持ち上げ、台車331にて位置Yまで移動させる際の、台車331の上面と搬送ローラ2のパスラインとの間の距離を示し、一例として、本実施の形態のものの場合でいえば、25mmであるが、本発明はこれに限るものではない。
【0032】
Yの位置は、本実施の形態では、研削機4のある側のサイドガイド7の側端面に決めてあり、スラブ1の下部の角がYに一致することを目標に、台車331を移動させて停止させる。が、Yの位置はあくまで一例であり、これに限るものではない。
【0033】
昇降機構30により台車331を介してスラブ1を持ち上げ、台車331を研削機4の側に一度移動させただけでは、スラブ1の側端面Aを、研削に都合の良い位置Xまで移動させるのに好都合な位置Yまで移動できない場合には、昇降機構30により台車331を介してスラブ1を搬送ローラ2上に再び降ろした後、台車331を研削機4の側とは反対の方向に移動させて停止させ、しかる後、昇降機構30により台車331を介してスラブ1を持ち上げ、台車331を研削機4の側に移動させる動作を、スラブ1の側端面Aが、研削に都合の良い位置Xまで移動させるのに好都合な位置Yまで移動完了するまで繰り返す。
【0034】
図3は、図2の状態から、昇降機構30により台車331を介してスラブ1をさらに持ち上げた後、台車331を移動させて、スラブ1の側端面Aを、研削に都合の良い位置Xまで移動させたときの状態を示す。
【0035】
d3は、スラブ1をさらに持ち上げ、スラブ1の側端面Aを、研削に都合の良い位置Xまで、台車331にて移動させた際の、台車331の上面と搬送ローラ2のパスラインとの間の距離を示し、一例として、本実施の形態のものの場合でいえば、110mmであるが、本発明はこれに限るものではない。
【0036】
二つの台車331が相互に独立して、スラブ1の側端面Aを、研削に都合の良い位置Xまで移動させるのに好都合な位置Y、そして、研削に都合の良い位置Xまで移動させる。このため、スラブ1が図5のような平面図で見た場合に長手方向に対して斜めになって搬送されてきたり、あるいは、スラブ1の平面形状が台形(いわゆるテーパスラブ)であったりした場合でも、スラブ1の側端面Aを、研削に都合の良い位置Xまで移動させるのに好都合な位置Y、そして、研削に都合の良い位置Xに位置決めして停止させることができる。
【0037】
なお、台車331を移動させるための流体圧シリンダ334にも、ロッドがどれだけの長さ伸びたかを測定できるシルナックセンサが取り付けられており、ロッドがどれだけの長さ伸びたかのデータは、二つの台車331で相互に独立して、制御装置10に送られる。
【0038】
スラブ1の側端面Aを、研削に都合の良い位置Xまで、台車331にて移動させたときの、流体圧シリンダ334のロッドの長さがどれだけであったかを、制御装置10内に記憶しておき、研削が完了した後に、搬送ローラ2上の、スラブ1を研削のため台車331にて移動開始する前の、元の位置に、スラブ1を戻せるようにするためである。
【0039】
研削に都合の良い位置Xまでスラブ端面Aを移動完了したら、しかる後、図4に平面図を示すように、研削機4に備えられた砥石を回転させながら、スラブ1の表層を、スラブ1の上面全面にわたって研削する。
【0040】
研削機4側に取り付けられている図示しないセンサにより、スラブ1を上方から平面的に見たときの長手方向端面CやD、また、スラブ1を上方から平面的に見たときの四角形のコーナーの位置は認識でき、それにもとづいて研削を行うことができる。
【0041】
そして、さらに、先述の図11に示したのと同じように、スラブ1の側端面Bを研削する。
【0042】
研削機4によりスラブ1を研削する際に、スラブ1に作用する力により、スラブ1が動いて位置がずれてしまうのではないかという懸念が生じるかもしれないが、発明者らの研究によれば、スラブ1の自重だけで、スラブ1を研削する際に、スラブ1に作用する力に十分抗することができ、そのような懸念はない。
【0043】
スラブ1の上面と側端面Bの研削が完了した後に、搬送ローラ2上の、スラブ1を研削のため台車331にて移動開始する前の、元の位置に、スラブ1を戻す。そして、別所にある図示しないスラブ反転装置まで搬送し、同スラブ反転装置により、スラブ1の上下を反転させ、再度、本発明のスラブ研削装置のある位置までスラブ1を搬送してきて、研削に供することで、スラブ1の下面および側端面Aを研削する。
【0044】
以上の説明全体を通して言えることは、以上の説明に登場した、本発明の一つの実施の形態に係るスラブ研削装置3は、特許文献1にて紹介されている従来のスラブ研削装置のうちの、図8に示した位置決めストッパ34はもとより、図6乃至図11に示した位置決めアーム332とそれに付随する流体圧シリンダ333をも省略しており、そのように構成パーツを省略した分だけ、構造簡単で、装置費を安く抑えることができ、故障も少ない、という利点があることである。
【0045】
いずれにせよ、本発明のスラブ研削装置は、スラブ1を昇降機構30にて台車331を介して持ち上げた後、スラブ1の幅方向に移動させることにより、スラブ1を幅方向に移動させる際に、搬送ローラ2を疵つけてしまうのを防止できる。
【0046】
なお、以上説明した本発明の一つの実施の形態に係るスラブ研削装置3は、あくまで、本発明の一つの実施の形態にすぎず、本発明のスラブ研削装置3は、以上説明した実施の形態のものに限らず、各種の変化形をとり得る。
【0047】
例えば、以上の本発明の一つの実施の形態に係るスラブ研削装置3に関する説明の中では、スラブ1の側端面Aを、位置Yまで移動させる際の、台車331の上面と搬送ローラ2のパスラインとの間の距離d2と、位置Xまで移動させる際の、台車331の上面と搬送ローラ2のパスラインとの間の距離d3とは、異なる値をとるようにしているが、別に同じでもよい。
【0048】
また、例えば、昇降機構30はリンク機構322を介するしくみのものを用いているが、昇降できさえすれば別に直動式のものを用いてもよく、昇降させるためのアクチュエータも流体圧シリンダ321によらず電動機などその他のものによってもよい。
【0049】
さらにまた、台車331を移動させるためのアクチュエータとしては、流体圧シリンダ334を用い、しかも、シルナックセンサが取り付けられたものを用いているが、電動機などその他のものを用いてもよく、センサはレゾルバやパルスジェネレータなどその他のものを用いてもよい。
【0050】
そしてまた、例えば、本発明の一つの実施の形態に係るスラブ研削装置3に関する以上の説明の中では、研削機4は、回転式の砥石を備えたものとしているが、砥石は固定式であってもよく、あるいは、回転式または固定式の刃物などであってもよい。
【0051】
最後に、ここで、本発明の研削装置3の動作についてまとめておく。
【0052】
図5に示すように、搬送ローラ2にて搬送してきたスラブ1を、搬送ローラ2の間に、スラブ1の長手方向に二つ配置された、図1に示すような、スラブ1を垂直方向に昇降可能な昇降機構30により、二つの昇降機構30上に配置した、スラブ1の幅方向に移動可能な、二つの台車331を介して持ち上げ、スラブ1の長手方向に二つ配置したセンサ5から制御装置10に送られる、スラブ1の側端面までの距離についての情報に基づき、二つの台車331で相互に独立して、図3に示すように、スラブ1を、研削に都合の良い位置Xまで移動させ、しかる後、研削機4にて研削する。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施の形態の一例について説明するための線図
【図2】本発明の実施の形態の一例について説明するための線図
【図3】本発明の実施の形態の一例について説明するための線図
【図4】本発明の実施の形態の一例について説明するための線図
【図5】従来技術について説明するための線図
【図6】従来技術について説明するための線図
【図7】従来技術について説明するための線図
【図8】従来技術について説明するための線図
【図9】従来技術について説明するための線図
【図10】従来技術について説明するための線図
【図11】従来技術について説明するための線図
【符号の説明】
【0054】
1 スラブ
2 搬送ローラ
3 支持装置
4 研削機
5 センサ
10 制御装置
30 昇降機構
31 スラブ受台
32 受台駆動機構
33 スラブ位置調整機構
34 位置決めストッパ
321 流体圧シリンダ
322 リンク機構
323 流体圧シリンダ
324 リンク軸
331 台車
332 位置決めアーム
333 流体圧シリンダ
334 流体圧シリンダ
341 ストッパアーム
342 流体圧シリンダ
A スラブ1の側端面
B スラブ1の側端面
C スラブ1の長手方向端面
D スラブ1の長手方向端面
X 研削に都合の良い位置
Y 研削に都合の良い位置Xまで移動させるのに好都合な位置
d1 台車331の上面と搬送ローラ2のパスラインとの間の距離
d2 台車331の上面と搬送ローラ2のパスラインとの間の距離(スラブ1を持ち上げ、台車331にて位置Yまで移動させる際)
d3 台車331の上面と搬送ローラ2のパスラインとの間の距離(スラブ1を持ち上げ、台車331にて位置Xまで移動させる際)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送ローラにて搬送してきたスラブを、研削機にて研削するスラブ研削装置であって、
前記搬送ローラの間に配置され、前記スラブを垂直方向に昇降可能な昇降機構を、前記スラブの長手方向に二つ配置し、
前記昇降機構上には、前記昇降機構により前記スラブを昇降したときに、前記搬送ローラとの間での前記スラブの受け渡しが可能で、前記スラブの幅方向に移動可能な、台車を配置し、
前記スラブの幅端面までの距離を測定可能なセンサを、前記スラブの長手方向に二つ配置した
ことを特徴とするスラブ研削装置。
【請求項2】
搬送ローラにて搬送してきたスラブを、
前記搬送ローラの間に、前記スラブの長手方向に二つ配置された、前記スラブを垂直方向に昇降可能な昇降機構により、
前記二つの昇降機構上に配置した、前記スラブの幅方向に移動可能な、二つの台車を介して持ち上げ、
前記スラブの長手方向に二つ配置したセンサから制御装置に送られる、前記スラブの側端面までの距離についての情報に基づき、
前記二つの台車で相互に独立して、
前記スラブを、研削に都合の良い位置まで移動させ、しかる後、研削機にて研削する
ことを特徴とするスラブ研削方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−184085(P2009−184085A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−28454(P2008−28454)
【出願日】平成20年2月8日(2008.2.8)
【出願人】(000001258)JFEスチール株式会社 (8,589)
【Fターム(参考)】