説明

スワバブル・バルブを備えるTポート

スリットをその1つの端部に備えるスワバブル・バルブを含むスリット形Tポート・サイト。スリットを備えるバルブ・ステムはバルブ本体内に配置され、変形可能である。器具の先端によって係合されたとき、ステムの上位部分は、内側に折り重なり、そのスリットが開いて、器具とメインTポート・サイトの流路との間に、直接の非溶血性の流れ経路を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる2004年5月21日に出願された米国特許仮出願60/573671の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
本発明はバルブに関する。より詳細には、本発明は医療産業において使用されるスワバブル・バルブに関する。
【0003】
用語が意味するように、用語「スワバブル」は、雄のルアーの針のない注射器又は他の装置に連結する直前に、バルブの露出部分を拭い取ることを可能にするように構成された雌のルアー取付具をもつ医療用バルブと共にしばしば使われる。
【0004】
代表的なスワバブル・バルブは、それら開示がこれによって参照として本明細書に組み込まれる米国特許第6036171号、第6692478号、第6221065号、第6168137号、第6117114号、第6651956号、第6113068号及び再発行第37357号に開示されている。
【0005】
上で参照された特許によって教示されるように、スワバブル・バルブは、患者に薬を静脈内で送るために、点滴バッグ及び関連するチューブの針のない相互連結のための点滴セットにしばしば使用される。そのような針のない相互連結は、端と端を連結された各装置によって行われる。
【0006】
スワバブル・バルブは好ましくは主な必要条件を満たす。例えば、それらは、性能を失うことなく、セットが交換される前に、注入サイトに対して少なくとも100の連結及び取り外しに安全に耐えるべきである。さらに、連結は、取り外しが行われる前に長時間の間維持される。サイトは、いかなる漏洩も許さずに、なお次の連結を受けることができるべきである。バルブはセットの内部の加圧された流体に抗して密封すべきである。それらは、隣接サイトを通って行われる注入の間、或いはポンプが回路内に連結される場合などの短い時間の間、例えば、206.85kPa(30PSI)を越える圧力に耐えるべきである。さらに、バルブは高速で低いコストで製造することができるべきである。同時に、設計を最小の製造欠陥に抑えねばならない。さらにまた、そのようなバルブはできるだけ少ない構成要素をもち、いかなる難しい構成要素の方向付け又は位置決めも必要とせずに、容易に組み立てられることが望ましい。
【0007】
特に医療用応用に関して、バルブは、流体が集まることができ、容易に押し流すことができない、いかなるデッド・スペースも含むべきではない。また、始動体積は最小限に抑えるべきである。さらに、バルブはまた、標準のルアー・コネクタによっても容易にアクセスできるべきであり、確実なロック固定の特徴を提供すべきであり、したがって、医師からさらなる支援なしに、それらをサイトに連結したままにすることができる。
【0008】
他の非常に望ましい特徴は、バルブの入口領域を容易で安全に拭き取りができることである。残念ながら、ほとんどの今のスワバブル・バルブは、狭い通路、リブ又は内部カニューレ様の特徴を使用することによって、通過する流体の自由な流れを制限する。そのような方法で、流路を制限することは、溶血性障害のための状況を引き起こし得る。そのような制限は、バルブをフラッシュさせることも一般により難しくする。
【0009】
実際、血液のサンプリングのために使用されるバルブでは、流体が集まり停滞し得るいかなるスペースももたないバルブの必要がある。バルブは、そうでない場合に最小の大きさでもデッド・スペース内で起こりうる血栓症を排除するために、完全にフラッシュできるべきである。
【0010】
さらに、医療用応用において、患者に注入され又は患者から抽出された流体に、患者がさらされることを防止することが通常望ましく、並びに、患者の血液又は老廃物を含むことがある液体にさらすことから、看護婦及び医師を遮蔽することが望ましい。しかし、しばしば、液体を注入し又は取り出すために使用される(一般に注射器の雄の構成要素である)器具は、流体のいくらかをその先端に保持し、したがって、看護婦及び医師に対し、流体にさらされるというリスクをもたらす。この器具を取り外す前に、流体を拭い取ることは非常に望ましい。
【0011】
例えば、その開示が参照として本明細書に組み込まれる米国特許第6221065号及び第6117114号に教示されるように、Yサイト・コネクタは点滴セットに一般に使用される。米国再発行特許第37357号は、拭き取り可能な端部から得られる流れが非常に限定されているTポートの形状のバルブを記載している。流れに対するそのような抵抗は、望ましくない漏洩ための状況をアクセス器具の先端の付近に引き起こす。注入ポート又はサンプリング・ポートとして使用されるスワバブル・バルブは、注射器又は伝達ラインからの流れに対して最小の抵抗を与えるべきである。限定的なバルブの幾何形状は、遅い流体の供給を意味し、流体の中に血液がある場合、狭い又は曲がった通路で高い流速によって引き起こされる溶血性障害の可能性がある。
【0012】
現在、血流に対して最小の障害物を備え、デッド・スペース及び押し流すのが困難なスペースのない血液透析セットなどのサンプリング及び注入サイトとしての使用に特に適している静脈内チューブに一列のアクセスを提供するスワバブル・バルブの必要が存在する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
したがって、本発明の目的は、従来の技術の装置の前述の欠点を克服する改良を提供し、スワバブル・バルブ技術の促進に重要な貢献となる改良を提供することである。
【0014】
本発明の別の目的は、静脈内チューブに針のない一列のアクセスを可能にするスワバブル・バルブを提供することである。
【0015】
本発明の別の目的は、医療用チューブに針のない一列のアクセスを容易にするTポートの中に組み入れられたスワバブル・バルブを提供することである。
【0016】
前述のことは、本発明の関連のある目的のいくつかの概要を述べた。これらの目的は、より顕著な特徴及び意図された発明の応用のいくつかの単なる実例であると解釈すべきである。開示された発明を様々な方法で適用し、或いは開示の範囲内で発明を修正することによって、多くの他の有益な結果を得ることができる。したがって、他の目的、及び本発明のより完全な理解を、添付の図面と共に考えられる特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲に加えて、発明の概要及び好ましい実施例の詳細な説明を参照することによって、得ることができる。
【課題を解決するための手段】
【0017】
好ましい態様では、本発明は、医療用チューブ又はそれに連結された他の装置への針のない一列のアクセスを可能にするスワバブル・バルブをその中に組み入れたTポートを含む。Tポートはサンプリング及び注入サイトとしての使用のために特に適している。好ましくは、Tポートは非溶血性であり、血流に対し最小の障害物を提供し、最小の始動体積を必要とし、抗血栓性である。
【0018】
より詳細には、本発明のTポートは、それぞれが医療用チューブの端部を密封して受けるように適合された対向する端部を備える長手方向の管状部分と、その中に組み入れられたスワバブル・バルブを備える横のバルブ部分とをもつTポート本体を含む。Tポートは、好ましくは、流体の流れをその中に限定し、かつバルブの上又は内部に集まる細菌などの汚染物のリスクを低減させるために、それ自体を密封するバルブをTポートの幾何形状の中に組み入れる。Tポートは、バルブ・ステムに近接するすべての外部表面が、無菌の綿棒で拭き取り清掃されるためにアクセス可能であるように構成される。さらに、Tポートは、容易に拭き取ることができる比較的平らな皺のよらない上面を提供するステムを含む。Tポートは、流体に狭いカニューレ様の通路を通過させる必要もなく、また、いかなるリブ様のハウジングの特徴もなく、その中の流体の流れを最小に限定し、それによって、成形及び高速の組み立てにいかなる困難ももたらさない、溶血性障害のない、滑らかな流体の流れを可能にする障害物のない流れ通路をもつバルブ構造を提供する。バルブ構造は、器具がそれによって係合され、したがって流体の漏洩がないとき、雄の構成要素又は器具で密封される雌のバルブ構成要素を含む。バルブ構造は、効果的な密封を得て、雄の構成要素又は器具がそれから取り外されるとき、液体を周辺領域に漏洩する傾向のない雌のバルブを含むことができる。最後に、雄の構成要素が又は器具が係合されたとき、バルブ構造は両方向に流体の流れを可能にする。
【0019】
使用の間、Tポートはチューブのそれぞれの端部を管状部分の対向する端部に嵌め込むことによって、医療用チューブの長さに一列に配置することができる。
【0020】
前述のことは、それに続く本発明の詳細な説明をよりよく理解し、したがって、技術に対する現在の貢献をより完全に理解できるために、本発明のより関連のある、かつ重要な特徴の概要をやや広く述べた。本発明の特許請求の範囲の主題を形成する本発明の追加の特徴はこの後に説明されるであろう。開示された概念及び特定の実施例を、本発明と同じ目的を実行するために、他の構造の修正及び設計のための基礎として容易に利用できることが当分野の技術者によって理解されるであろう。そのような等価の構造が、添付の特許請求の範囲の中に記載された本発明の趣旨及び範囲から逸脱しないことも当分野の技術者によって理解されるであろう。
【0021】
本発明の性質及び目的をより十分に理解するために、参照を、添付の図面に関連した以下の詳細な説明に対して考えることが必要であろう。
【0022】
同様の参照記号は図面のいくつかの図にわたって同様の部品を指す。
【実施例】
【0023】
図4に示すように、本発明のTポート・バルブ10は、医療用チューブ12の長さに一列に連結するように構成される。図2に最もよく示されるように、本発明のTポート・サイト10は、対向する端部16と18をもつ長手方向の管状ポート本体14を含む。長手方向のボア20は、端部16と18を流体的に相互連結するために、ポート本体14を通って長手方向に延びる。端部16及び18は、チューブ12の端部を密封して受けるために、好ましくは円柱形で、構成される。長手方向のボア20は、チューブ12の端部のためのストップとしての役割をし、かつ横のバルブ部分24がそれに組み入れられて形成されるそのような中央部分において増加した壁の厚さを提供するために、ポート本体14の中央部分に低減された直径部分22を含むことができる。ボア26は、管状ポート本体14のボア20と流体連通するために、バルブ部分24を通って延びる。
【0024】
バルブ・ステム28はバルブ部分24の内部に同心状に配置され、バルブ部分24から内側に形成されたステップ30によって所定位置に保持される。その上端の上に形成された雌のルアー・ロック固定取付具の特徴34をもつバルブ・キャップ32は、バルブ要素24を密封位置へと同伴するために、バルブ部分24に音波溶接され、又は接着的に結合される。
【0025】
バルブ・ステム28は、バルブ・キャップ32の上部部分のルーメンに抗して密封係合するように適合されたほぼドーム形状の構成を含む。この密封係合及びバルブ・ステム28の他の機能的態様は、その開示がこれによって参照として本明細書に組み込まれる、以前の特許、米国特許第6651956号の中により詳細に説明されている。その中で開示され、かつ図3に最もよく示されるように、針のない医療用注射器の雄のルアー40又は他の装置の挿入の際、バルブ・ステム28は内側に圧縮され、その際、そのドーム形状の端部がキャップ32のルーメンから分離される。器具ルアー40の先端42がステム28内に押し込まれると、図3に示されるように、スリット27が最終的に変形し、又は開いて器具40の先端42が入ることを可能にし、ステム28の弾性により、ステム28と器具ルアー40の先端42との間に堅い気密の密封が形成される。バルブ・ステム28の上位端部29は、つぶれて、最小の壁の厚さの領域に配置されたほぼ支点25の付近で、キャビティ23内に内側に折り重なる。スリット27は完全に開き、ステム28を通って、器具40に又はそれから、流体の流れを可能にする。したがって、直接の非溶血性の流れの経路が器具40とメインTポート・サイトの流路20との間に形成される。
【0026】
同時に、針のない医療用注射器又は他の装置ルアー40は、雌34を介して、Tポート・サイト10に確実に嵌合される。医療用注射器又は他の装置を取り外すために、ルアー取付具を係合解除する際、バルブ・ステム28は、その固有の記憶によって、キャップ32のルーメンと密封係合にある上部ドーム部分との密封係合に戻る。さらに、ステム28は、その取り外しの際に、ルアー40の先端42をきれいに拭う。
【0027】
器具がバルブに係合されていないとき(図1、2、4及び5に示されるように)、バルブ・ステム28の端部29内のスリット27は完全に閉じており、バルブ・ステム28の上位端部29は、バルブ本体32の凹面領域35の底部とほぼ同一平面上にあり、又はそれを少し過ぎて軸方向に突出しており、したがって、ステム28の上位端部29及び隣接領域を掃除することを可能にする。この特徴は細菌の生育が排除されるべき医療用応用において重要である。この目的のために、殺菌用綿棒を、ステム28の上位端部29及び隣接領域を掃除するために使用することができる。凹面領域35は、器具ルアー40をバルブの中に案内する手助けをする。
【0028】
最後に、図1及び5に最もよく示されるように、管状ポート本体14は、1対の下向きにぶらさがったレッグ・フランジ38と、Tポート・バルブを技術者の手によって保持することを人間工学的に容易にし、他方で、医療用注射器又は他の装置と、技術者の他の手とのルアー取付具の連結を計画的に容易にする1対の上向きに延びるアーム・フランジ36とを含むことができる。
【0029】
本開示は添付された特許請求の範囲内に含まれるもの並びに前述の説明のものを含む。本発明はある程度の特殊性をもつ好ましい形で説明されたが、好ましい形の本開示は例としてのみなされたこと、並びに、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく、構成の詳細における多くの変更、並びに部品の組み合わせ及び配置を用いることができることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明のスリット形Tポート・サイトの端面図である。
【図2】線A−Aに沿った図1の断面図である。
【図3】バルブがルアーによってアクセスされた線A−Aに沿った図1の断面図である。
【図4】チュ−ブが取り付けられた線A−Aに沿った図1の断面図である。
【図5】本発明のスリット形Tポート・サイトの等角図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向する端部と、前記端部を流体的に相互連結するために、中を通って長手方向に延びる長手方向のボアとをもつ長手方向の管状本体と、
前記管状本体の前記長手方向のボアと流体連通し、中を通って延びるボアを含むバルブ本体と、
前記バルブ本体の内部に同心状に配置されたバルブ要素と、
前記バルブ要素を密封位置に同伴するために、前記バルブ本体に連結されたバルブ・キャップとを組み合わせて含むTポート・バルブであって、
前記バルブ要素が前記バルブ・キャップの上部部分のルーメンに抗して密封係合するように適合されたほぼドーム形状の端部を含み、前記バルブ要素が、前記ドーム形状の端部を前記キャップの前記ルーメンから分離しそれによって前記Tポート・バルブを開くために内側に圧縮可能であるTポート・バルブ。
【請求項2】
前記バルブ本体が、前記バルブ要素を圧縮しそれによって前記Tポート・バルブを開けるために、針のない医療用注射器又は他の装置を前記Tポート・バルブにルアー式に取り付けることを可能にし、かつその上で前記バルブ要素が、前記キャップの前記ルーメンと密封係合にある前記上部ドーム部分との密封係合に戻る前記医療用注射器又は他の装置を取り外すために、前記ルアー取付具の係合解除を可能にするルアー取付具を含む請求項1に記載のTポート・バルブ。
【請求項3】
前記バルブ・キャップが、前記バルブ要素を密封位置へと同伴するために前記バルブ本体に音波溶接される請求項1に記載のTポート・バルブ。
【請求項4】
前記バルブ・キャップが、前記バルブ要素を密封位置へと同伴するために前記バルブ本体に接着的に結合される請求項1に記載のTポート・バルブ。
【請求項5】
前記バルブ本体から内側に形成されたステップをさらに含む請求項1に記載のTポート・バルブ。
【請求項6】
前記長手方向のボアが、チューブの端部のためのストップとしての役割をし、かつ前記バルブ本体に組み入れられて形成されたその中央部分において増加した壁の厚さを提供するために、前記管状本体内に低減された直径部分を含む請求項1に記載のTポート・バルブ。
【請求項7】
前記管状本体が、少なくとも1つの下向きにぶらさがったレッグ・フランジと、
前記Tポート・バルブを技術者の手によって保持することを人間工学的に容易にし、他方で、前記医療用注射器又は他の装置と、前記技術者の他の手との前記連結を計画的に容易にする少なくとも1つの上向きに延びるアーム・フランジとを含む請求項2に記載のTポート・バルブ。
【請求項8】
医療用チューブに一列に連結するためのポートと、メイン・ポート本体に直角に配置されたスワバブル・バルブ本体を含むスリット形スワバブル・バルブと、前記バルブ本体内に配置された弾性で変形可能なバルブ・ステムとを組み入れたスリット形Tポート・サイトであって、前記バルブ本体及びバルブ・ステムが一様に丸く、一様に丸い断面の輪郭をもち、前記バルブ・ステムが一端に直線上のスリットをもち他端に開口をもち、前記バルブ・ステムが、まっすぐな円筒流路によって、ポートの主流路に直接連結を提供するように構成され、前記バルブの作動の間、前記第2端が移動しないように、前記バルブ・ステムの第2端が前記バルブ本体の内部に係合され、前記スリット端部が清掃のために容易にアクセスでき、前記スリットが通常閉じているスリット形Tポート・サイト。
【請求項9】
前記バルブが雄の構成要素又は器具との係合を介して作動されるように構成され、前記バルブが作動されたとき、前記バルブ・ステムが前記バルブ本体内で移動し、前記バルブ・ステムの前記スリットが前記雄の構成要素又は器具の外面に抗して密封し、したがって液体が前記バルブ・ステムを通って直接流れることを可能にする請求項8に記載のスリット形Tポート・サイト。
【請求項10】
前記バルブが作動されているとき、流体が前記バルブを通って両方向に流れることができるように、前記バルブが構成される請求項8に記載のスリット形Tポート・サイト。
【請求項11】
前記バルブが作動されていないとき、前記バルブ・ステム内の前記スリットが閉じ、それによって流体が前記バルブ・ステムの端部の中に、又はそこから漏洩することを防止するように、前記バルブが構成される請求項8に記載のスリット形Tポート・サイト。
【請求項12】
前記バルブが雄の構成要素又は器具との係合を介して作動されるように構成され、かつ、前記バルブ・ステムが前記雄の構成要素又は器具の先端を、前記スリットから前記先端が取り外される際に拭き取り又は掃除するように構成される請求項8に記載のスリット形Tポート・サイト。
【請求項13】
前記バルブが流体の流れ領域を含み、前記バルブ本体も前記バルブ・ステムも、前記流体の流れ領域内に配置されたいかなるリブも含まない請求項8に記載のスリット形Tポート・サイト。
【請求項14】
前記ステムの前記端部が平らで皺のよらない請求項8に記載のスリット形スワバブル・サイト。
【請求項15】
前記バルブ本体が前記バルブ・ステム内に位置する開口を提供する端部をもち、前記バルブ本体の前記端部が前記バルブに通じる凹面領域を提供する請求項8に記載のスリット形Tポート・サイト。
【請求項16】
医療用チューブに一列に連結するためのポートと、メイン・ポート本体に直角に配置されたスワバブル・バルブ本体を含むスリット形スワバブル・バルブと、前記バルブ本体内に配置された弾性で変形可能なバルブ・ステムとを組み入れたスリット形Tポート・サイトであって、前記バルブ本体及びバルブ・ステムが一様に丸く、一様に丸い断面の輪郭をもち、前記バルブ・ステムが一端に直線上のスリットをもち他端に開口をもち、前記バルブ・ステムが、まっすぐな円筒流路によって、ポートの主流路に直接連結を提供するように構成され、前記バルブ・ステムの第2端が前記バルブの作動の間、移動しないように、前記第2端が前記バルブ本体の内部に係合され、スリット端部が清掃のために容易にアクセスでき、前記スリットが通常閉じており、前記バルブ・ステムがつぶれ、最小の壁の厚さの領域に配置されたほぼ支点のところで内側に折り重なるように構成されるスリット形Tポート・サイト。
【請求項17】
前記バルブが雄の構成要素又は器具との係合を介して作動されるように構成され、前記バルブが作動されたとき、前記バルブ・ステムが前記バルブ本体内で移動し、前記バルブ・ステムの前記スリットが前記雄の構成要素又は器具の外面に抗して密封し、したがって液体が前記バルブ・ステムを通って直接流れることを可能にする請求項16に記載のスリット形Tポート・サイト。
【請求項18】
前記バルブが作動されているとき、流体が前記バルブを通って両方向に流れることができるように、前記バルブが構成される請求項16に記載のスリット形Tポート・サイト。
【請求項19】
前記バルブが作動されていないとき、前記バルブ・ステム内の前記スリットが閉じ、それによって流体が前記バルブ・ステムの端部の中に、又はそこから漏洩することを防止するように、前記バルブが構成される請求項16に記載のスリット形Tポート・サイト。
【請求項20】
前記バルブが雄の構成要素又は器具との係合を介して作動されるように構成され、かつ、前記バルブ・ステムが前記雄の構成要素又は器具の先端を、前記スリットから前記先端が取り外される際に拭き取り又は掃除するように構成される請求項16に記載のスリット形Tポート・サイト。
【請求項21】
前記バルブが流体の流れ領域を含み、前記バルブ本体も前記バルブ・ステムも、前記流体の流れ領域内に配置されたいかなるリブも含まない請求項16に記載のスリット形Tポート・サイト。
【請求項22】
前記ステムの前記端部が平らで皺のよらない請求項16に記載のスリット形スワバブル・サイト。
【請求項23】
前記バルブ本体が前記バルブ・ステム内に位置する開口を提供する端部をもち、前記バルブ本体の前記端部が前記バルブに通じる凹面領域を提供する請求項16に記載のスリット形Tポート・サイト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−500131(P2008−500131A)
【公表日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527304(P2007−527304)
【出願日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【国際出願番号】PCT/US2005/016621
【国際公開番号】WO2005/115504
【国際公開日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【出願人】(506386893)ハルキー − ロバーツ コーポレイション (3)
【Fターム(参考)】