説明

センサホルダ

【課題】製造コストの増加を抑制しつつ、組み立て時における感圧センサのセンサホルダ内での撓みを解消して歩留まりの向上を図る。
【解決手段】取り付け部61に対してセンサ保持部67を折り返してセンサ装着部68に車両用感圧センサ50を装着した。これにより、センサホルダ60の端部から車両用感圧センサ50を挿入するための挿入作業が不要となる。よって、車両用感圧センサ50のセンサホルダ60内での撓みを解消して、最終的な通電検査等が不要となり歩留まりの向上が図れる。特殊形状の車両用感圧センサや挿入作業を容易にするための潤滑剤等の二次的資材が不要となるので、製造コストの増加を抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検出物の接触を検出するケーブル状の感圧センサを保持するセンサホルダに係り、特に、車体に設けられる開閉装置の挟み込みを検出するために用いられる車両用感圧センサを保持するのに好適なセンサホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車両に設けられる、ドア,テールゲート,ウインドガラス,サンルーフ等の開閉体を自動的に開閉するようにした開閉装置には、開閉動作する開閉体による障害物(被検出物)の挟み込みを防止するために、挟み込み防止機能が設けられている。挟み込みを検出するためのセンサとしては、コードスイッチとも呼ばれる感圧センサが知られており、この感圧センサはケーブル状に形成されて車体側開口部の端部や開閉体側の端部に装着されるようになっている。
【0003】
このような車両に設けられる感圧センサ(車両用感圧センサ)を用いた技術としては、例えば、特許文献1に記載された圧力感知装置が知られている。この特許文献1に記載された圧力感知装置は、車両用感圧センサとしてのセンサ本体と、当該センサ本体を被覆保持するセンサホルダとしてのプロテクタとを備えている。そして、センサ本体はケーブル状の中空管よりなる外皮部を備えるとともに、その内部には所定の間隔で並ぶようにして複数の電極が設けられており、被検出物が接触する等してプロテクタおよび外皮部が弾性変形されることで外皮部内の電極が短絡され、この短絡をコンピュータが検出することにより上記挟み込みが検出されるようになっている。
【特許文献1】特開平11−283459号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の特許文献1に記載される圧力感知装置によれば、当該圧力感知装置の組み立て時において、スライドドアの上下方向の長さに略対応する長さ(例えば1.2m)のプロテクタに対して、その一端から他端に向けて略同一の長さのセンサ本体を挿入し、当該センサ本体をプロテクタ内への押し込んでいくことで両者を一体化し得る構造を採っている。
【0005】
したがって、両者間の摩擦抵抗によりセンサ本体の挿入には比較的大きな力が必要となり組み付け難いばかりか、センサ本体がプロテクタ内で撓む等の問題が生じ、センサ本体に撓みが生じた場合には、当該センサ本体内の電極が短絡状態にあるか否かを最終的に通電検査する必要等が生じる。
【0006】
そこで、センサ本体の挿入側端部を細くする等してセンサ本体の組み付け易さを確保したり、プロテクタ内での撓みを解消するために、センサ本体に揮発性を有するアルコール等の潤滑剤を塗布して両者間の摩擦抵抗を抑えたりすることが考えられる。しかしながらこの場合には、挿入側端部を特殊形状に形成したセンサ本体が必要であったり潤滑剤等の二次的資材が必要となるため、製造コストの増大を招くといった問題が生じ得る。
【0007】
本発明の目的は、製造コストの増加を抑制しつつ、組み立て時における感圧センサのセンサホルダ内での撓みを解消して歩留まりの向上を図ることができるセンサホルダを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のセンサホルダは、被検出物の接触を検出するケーブル状に形成された感圧センサを保持するためのセンサホルダであって、前記感圧センサを対象物に取り付けるための取り付け本体部と、一端が前記取り付け本体部の前記被検出物側に一体的に連結して形成されるとともに、他端が前記取り付け本体部の前記対象物側に折り返されるセンサ保持部と、前記取り付け本体部の前記対象物側に形成される被係合部と、前記センサ保持部の他端に設けられ、前記被係合部に係合する係合部とを備え、前記センサ保持部の一端側と前記取り付け本体部との間に前記感圧センサを収容するためのセンサ装着部が形成されることを特徴とする。
【0009】
本発明のセンサホルダは、前記取り付け本体部と前記センサ保持部の一端との間に前記センサ保持部よりも肉厚の第1壁部を設けるとともに、前記取り付け本体部の前記感圧センサを挟んで前記第1壁部と対向する位置に前記センサ保持部よりも肉厚の第2壁部を設けることを特徴とする。
【0010】
本発明のセンサホルダは、前記感圧センサの中心位置が前記取り付け本体部の中心位置に対してオフセットするよう前記センサ保持部を前記取り付け本体部に設けることを特徴とする。
【0011】
本発明のセンサホルダは、車体側の取り付けステーまたは車体に開閉自在に設けられる開閉体側の取り付けステーの少なくとも何れか一方に装着され、被検出物の接触を検出するケーブル状の車両用感圧センサを保持するセンサホルダであって、前記車両用感圧センサを前記取り付けステーに取り付けるための取り付け部と、前記取り付け部に一体に設けられ、前記取り付けステーを挟むよう対向配置される第1脚部および第2脚部と、前記第1脚部または第2脚部の何れか一方に設けられる凹部と、前記取り付け部および前記第1脚部および第2脚部の内部に連続して設けられる芯金部材と、前記取り付け部の前記第1脚部および第2脚部とは反対側に一体に設けられ、前記車両用感圧センサを挟むよう対向配置される第1壁部および第2壁部と、前記第1壁部および第2壁部よりも薄肉に形成され、一端が前記第1壁部または第2壁部の何れか一方に接続されるとともに、他端が前記第1壁部または第2壁部の何れか他方を跨いで前記取り付け部の前記各脚部側に折り返されるセンサ保持部と、前記センサ保持部を折り返すことで前記センサ保持部の一端側と前記第1壁部および前記第2壁部との間に形成され、前記車両用感圧センサを収容するためのセンサ装着部と、前記センサ保持部の他端に設けられ、前記凹部と嵌合する凸部とを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明のセンサホルダは、前記各壁部の何れか一方を前記各脚部の何れか一方に対応させて同一軸線上に配置するとともに、前記各壁部の何れか他方を前記各脚部の何れか他方からオフセットするよう配置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、取り付け本体部に対してセンサ保持部を折り返してセンサ装着部に感圧センサを装着するので、センサホルダの端部から感圧センサを挿入するための挿入作業が不要となる。したがって、感圧センサのセンサホルダ内での撓みを解消することができるので、最終的な通電検査等が不要となり歩留まりの向上が図れる。また、特殊形状の感圧センサや挿入作業を容易にするための潤滑剤等の二次的資材が不要となるので、製造コストの増加を抑制することができる。
【0014】
本発明によれば、取り付け本体部とセンサ保持部の一端との間にセンサ保持部よりも肉厚の第1壁部を設けるとともに、取り付け本体部の感圧センサを挟む第1壁部との対向部にセンサ保持部よりも肉厚の第2壁部を設けるので、高剛性の各壁部によって感圧センサが被検出物の接触時に必要以上に弾性変形することを抑制することができる。したがって、感圧センサを各壁部により保護して感圧センサの長寿命化を図ることが可能となる。
【0015】
本発明によれば、感圧センサの中心位置が取り付け本体部の中心位置に対してオフセットするようセンサ保持部を取り付け本体部に設けるので、オフセットした側とは反対側に逃げ空間を形成することができる。したがって、当該逃げ空間によって感圧センサが対象物の相手側部材と接触するのを回避することができ、スライドしつつ終端で引き込まれるタイプの対象物に適用することが可能となる。
【0016】
本発明によれば、車体に開閉自在に設けられる開閉体による挟み込みの検出に用いる車両用感圧センサのセンサホルダとして適用することができる。この場合、車両用感圧センサを挟むよう対向配置される第1壁部または第2壁部の何れか一方を、取り付けステーを挟むよう対向配置される第1脚部または第2脚部の何れか一方に対応させて同一軸線上に配置するとともに、各壁部の何れか他方を各脚部の何れか他方からオフセットするよう配置することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0018】
図1はワンボックスタイプの車両を示す側面図を、図2は車両用感圧センサを備えた開閉装置の全開状態を示す平面図を、図3は図2の開閉装置の全閉状態を示す平面図を、図4は図2の開閉装置の制御体系を示す説明図を、図5は感圧センサユニットの装着状態を説明する説明図をそれぞれ表している。
【0019】
図1に示すように、車両10はワンボックスタイプの乗用車であり、この車両10の車体11における側部(車体左側)には、当該側部に形成された開口部12を開閉するために開閉体としてのスライドドア13が設けられている。このスライドドア13は図中破線矢印に示す方向、つまり、車体11の前後方向にスライドするようになっている。
【0020】
図2に示すように、スライドドア13にはローラアッシー14が設けられており、このローラアッシー14が車体11の側部に固定されたガイドレール15に案内されることにより、スライドドア13は、図中実線で示す全開位置と図中二点鎖線で示す全閉位置との間で開閉自在となっている。また、ガイドレール15の車両前方側には車室内側(図中上方)に向けて湾曲する曲部15aが設けられており、ローラアッシー14が曲部15aに案内されることにより、スライドドア13は車体11の側面と同一面に収まるよう閉動作の終端で車体11の内側に引き込まれて閉じられるようになっている(図3参照)。つまり、スライドドア13は、略J字形状に形成されたガイドレール15の形状に倣って移動するようになっている。
【0021】
ここで、図示はしないがローラアッシー14はスライドドア13の前端部の上下部分(アッパー部およびロア部)にも設けられており、さらに、これらに対応して車体11の開口部12の上下部分にもガイドレールがそれぞれ設けられている。このようにスライドドア13は車体11に対して計3箇所で支持されており、車体11に対して安定した開閉動作が可能となっている。
【0022】
図2に示すように、車体11には、スライドドア13を自動的に開閉するための開閉装置20が搭載されている。この開閉装置20は、ガイドレール15の車両前後方向の略中央部に隣接して車体11の内部に固定される駆動ユニット21を有し、この駆動ユニット21からは車両前方側と後方側とに向けて一対のケーブル22a,22bが引き出されている。駆動ユニット21から車両前方側に引き出されたケーブル22aはガイドレール15の前端に設けられた反転プーリ23aを介して車両前方側からローラアッシー14に接続され、車両後方側に引き出されたケーブル22bはガイドレール15の後端に設けられた反転プーリ23bを介して車両後方側からローラアッシー14に接続されている。
【0023】
駆動ユニット21は、各ケーブル22a,22bを巻き取り、または繰り出すように駆動するようになっており、駆動ユニット21により各ケーブル22a,22bが駆動されると、スライドドア13は車両前方側または後方側の各ケーブル22a,22bに引っ張られて自動的に開閉動作するようになっている。つまり、この開閉装置20は、所謂ケーブル式の開閉装置を採用している。
【0024】
図4に示すように、駆動ユニット21は、その駆動源となる電動モータ24と、これに接続される減速機25とを有しており、電動モータ24の回転は減速機25により所定の回転数にまで減速されて出力軸26から出力されるようになっている。なお、電動モータ24としては、例えばブラシ付き直流モータやブラシレス直流モータ等、正逆両方向に回転可能なものを用いることができる。
【0025】
出力軸26には、略円筒形状に形成されたドラム27が固定されており、このドラム27の外周面には、各ケーブル22a,22bが複数回巻き付けられている。これにより、電動モータ24が正転すると、図中時計回り方向にドラム27が回転して閉側のケーブル22aがドラム27に巻き取られ、スライドドア13がケーブル22aに引っ張られて閉動作する。これとは逆に、電動モータ24が逆転すると、図中反時計回り方向にドラム27が回転して開側のケーブル22bがドラム27に巻き取られ、スライドドア13がケーブル22bに引っ張られて開動作する。
【0026】
減速機25には、図示しない電磁クラッチが内装されており、スライドドア13を手動で開閉操作する場合には、当該電磁クラッチを遮断状態として電動モータ24と出力軸26との間の動力伝達経路を遮断するようにし、これによりスライドドア13は軽い負荷で手動操作により開閉できるようになる。ここで、図示はしないがドラム27とスライドドア13との間にはテンショナ機構が設けられており、このテンショナ機構により各ケーブル22a,22bの張力が常時一定に保持されるようになっている。
【0027】
出力軸26には周方向に多数の磁極が着磁された多極着磁磁石28が固定され、この多極着磁磁石28の近傍には互いに所定の位相差を設けて2つのホールIC29a,29bが配置されている。そして、出力軸26が回転すると、各ホールIC29a,29bからは、出力軸26の回転数に比例した所定周期のパルス信号が出力されるようになっている。
【0028】
電動モータ24を正逆方向に回転制御するために、電動モータ24には配線を介して制御装置(コントローラ)30が電気的に接続されている。この制御装置30は、図示しないマイクロプロセッサ(CPU)やROM,RAMなどのメモリ等を内部に備えた所謂マイクロコンピュータとしての機能を有しており、電動モータ24の回転方向や回転数等、電動モータ24の動作を制御するようになっている。
【0029】
制御装置30には、各ホールIC29a,29bが配線を介して電気的に接続されており、制御装置30は各ホールIC29a,29bから入力される所定周期のパルス信号に基づいて、出力軸26の回転数、つまり、スライドドア13の開閉速度を検出できるようになっている。また、制御装置30は、各ホールIC29a,29bからのパルス信号の出現タイミングに基づいて、電動モータ24の回転方向、つまり、スライドドア13の移動方向を検出し、さらに、スライドドア13が基準位置(例えば全閉位置)にあるときを起点として各ホールIC29a,29bからのパルス信号を積算、つまり、カウントすることによりスライドドア13の開閉位置を検出できるようになっている。
【0030】
スライドドア13の開閉動作を指令するために、スライドドア13には開閉スイッチとしての機能を有するドアハンドル31が設けられており、乗員等の操作者によりドアハンドル31が操作されると、このドアハンドル31から制御装置30に指令信号(トリガ信号)が入力されるようになっている。つまり、制御装置30は、ドアハンドル31からの指令信号の入力をきっかけにスライドドア13の開閉位置や開閉速度等をメモリ内に格納された制御プログラムを用いて演算し、この演算結果から電動モータ24の回転制御(スライドドア13の開閉制御)を実行するようになっている。
【0031】
例えば、スライドドア13が全開状態にある場合にドアハンドル31が操作されると、制御装置30は、ドアハンドル31からの指令信号を受けてスライドドア13が全開位置にあることから電動モータ24を正転駆動させ、スライドドア13を全閉方向に移動させる。これとは逆に、スライドドア13が全閉状態にある場合にドアハンドル31が操作されると、制御装置30は、ドアハンドル31からの指令信号を受けてスライドドア13が全閉位置にあることから電動モータ24を逆転駆動させ、スライドドア13を全開方向に移動させる。
【0032】
ただし、開閉スイッチとしてのドアハンドル31は、上記のようなON−OFF状態(2位置)に切り替えられる2ポジションスイッチに限らず、例えば、OPEN−OFF−CLOSE状態(3位置)に切り替えられる3ポジションスイッチ等を採用することもできる。
【0033】
スライドドア13と荷物等の障害物(被検出物)との接触や、当該接触に伴うスライドドア13による障害物の挟み込みを検出するために、スライドドア13の車両前方側、つまり、スライドドア13が閉じる際に進行方向側となる端部には、感圧センサユニット40が取り付けられている。この感圧センサユニット40は、図2および図3に示すように、スライドドア13に一体に設けられた取り付けステー13aに装着されるようになっており、感圧センサユニット40は車両用感圧センサ(感圧センサ)50とセンサホルダ60とを備えている。感圧センサユニット40は、図5に示すようにスライドドア13の形状、つまり、車体11のボディ形状に合わせて波形形状に形成された取り付けステー13aに装着できるよう、予め所定の形状に形成されている。
【0034】
感圧センサユニット40を構成する車両用感圧センサ50は、図4に示すように配線を介して制御装置30に電気的に接続されており、これにより車両用感圧センサ50の弾性変形時に生じる短絡信号が制御装置30に入力されて、スライドドア13と障害物との接触や、当該接触に伴うスライドドア13による障害物の挟み込みを検出できるようになっている。そして、車両用感圧センサ50からの短絡信号を制御装置30が受けると、制御装置30は、例えば図示しない圧電サウンダ等から警告音を発生させるとともに電動モータ24の回転制御を停止するようになっている。
【0035】
図6は感圧センサユニットの詳細構造を示す拡大断面図を、図7(a),(b)は車両用感圧センサの詳細構造を示す拡大断面図を、図8(a),(b),(c)は感圧センサユニットの組み立て手順を説明する組み立て工程図をそれぞれ表している。
【0036】
図6に示すように、感圧センサユニット40は、車両用感圧センサ50の周囲を被覆して当該車両用感圧センサ50を保護するとともに、車両用感圧センサ50を車体11の所定位置に保持するためのセンサホルダ60を有しており、このセンサホルダ60は、絶縁体であるゴム等により可撓性を有するよう所定の肉厚で形成されている。
【0037】
センサホルダ60は、車両用感圧センサ50をスライドドア13の取り付けステー13aに取り付けるための取り付け部(取り付け本体部)61を備えており、この取り付け部61は、取り付けステー13aの図中左右方向に向けて当該取り付けステー13aを跨ぐよう延びて設けられ、この取り付け部61はセンサホルダ60の本体部を形成している。
【0038】
取り付け部61の対象物側、つまり、取り付けステー13a側(図中下側)には、取り付け本体部としての第1脚部62および第2脚部63が取り付け部61の左右両端側に略垂直となるよう取り付けステー13a側に延びて一体に設けられており、各脚部62,63は、取り付けステー13aを挟むようにしてそれぞれ対向配置されている。
【0039】
第1脚部62の取り付けステー13a側(図中右側)には、感圧センサユニット40の取り付けステー13aからの抜け止めとして機能する一対の抜け止め片62a,62aが一体に設けられており、各抜け止め片62a,62aは、第1脚部62と取り付けステー13aとの間で弾性変形されるとともに、その先端側は図中上側に向けて延ばされている。
【0040】
第2脚部63の取り付けステー13a側には、後述するセンサ保持部67の凸部67aが入り込む凹部(被係合部)63aが設けられており、この凹部63aにセンサ保持部67の凸部67aが嵌合することにより、センサ保持部67の凸部67a側を取り付け部61に対して強固に固定できるようになっている。
【0041】
取り付け部61と各脚部62,63の内部には、長尺の薄板鋼材等をプレス加工することにより断面が略コ字形形状に形成された芯金部材64が、インサート成形等の成形手段により埋設されており、この芯金部材64は取り付けステー13aの波形形状(図5参照)に合わせて取り付けステー13aと同様の形状に形成されている。これにより、可撓性を有するセンサホルダ60の形状が取り付けステー13aの波形形状に合わせて芯金部材64に保持されるようになっている。また、芯金部材64は取り付け部61と各脚部62,63の内部にそれぞれを繋ぐように連続して設けられており、これにより、取り付けステー13aが芯金部材64の断面が略コ字形形状の内側に入り込んで抜けないようになっている。
【0042】
取り付け部61の被検出物側、つまり、取り付けステー13a側とは反対側(図中上側)には、第1壁部65および第2壁部66が取り付け部61に対して略垂直方向に延びるよう一体に設けられている。各壁部65,66は、車両用感圧センサ50を挟むようにしてそれぞれ対向配置されており、取り付け部61からの突出高さは、それぞれ寸法h1,h2(h1>h2)に設定されている。ここで、第1壁部65の高さ寸法h1は車両用感圧センサ50の半径寸法よりも大きい寸法に設定され、第2壁部66の高さ寸法h2は車両用感圧センサ50の半径寸法と略同じ寸法に設定されている。
【0043】
第1壁部65は、センサホルダ60を取り付けステー13aに装着した状態のもとで、取り付けステー13aの中心位置C1から図中左側に若干オフセットされた位置、つまり、第1脚部62の軸心からずれた位置に設けられており、この第1壁部65は、取り付け部61から図中上側に向けて徐々に薄肉となるよう構成されている。ただし、第1壁部65の高さ寸法h1の範囲内においては、センサ保持部67の肉厚寸法tよりも肉厚となっており、第1壁部65の剛性はセンサ保持部67の剛性よりも高くなっている。
【0044】
第2壁部66は、取り付け部61の第2脚部63側の位置に設けられており、第2壁部66の軸心と第2脚部63の軸心とが略一致するよう第2脚部63の反対側に第2壁部66は延ばされている。この第2壁部66は、取り付け部61から図中上側に向けて徐々に薄肉となるよう構成されており、その高さ寸法h2の範囲内においては、第1壁部65と同様にセンサ保持部67の肉厚寸法tよりも肉厚となっている。したがって、第2壁部66の剛性についてもセンサ保持部67の剛性よりも高くなっている。
【0045】
第1壁部65の図中上端には、各壁部65,66の肉厚寸法よりも薄肉の肉厚寸法t、つまり、各壁部65,66の剛性よりも低い剛性のセンサ保持部67の一端が接続されており、このセンサ保持部67は第1壁部65を介して取り付け部61に接続されている。センサ保持部67の他端は、第2壁部66を跨いで取り付け部61の第2脚部63側に折り返されており、その内側には、車両用感圧センサ50が装着されるセンサ装着部68が形成されている。
【0046】
センサ保持部67の他端には、第2脚部63の凹部63aに入り込む凸部(係合部)67aが一体に設けられており、この凸部67aは、凹部63aに嵌合するよう凹部63aと同様の形状となっている。凸部67aは、センサホルダ60の取り付けステー13aへの非装着状態において、センサ保持部67の他端をさらに折り返すことにより凹部63aに固定されるようになっている。
【0047】
図6に示すように、センサ保持部67の凸部67a側と取り付けステー13aとの間には、感圧センサユニット40の取り付けステー13aからの抜け止めとして機能する一対の抜け止め片69a,69aが一体に設けられており、各抜け止め片69a,69aは、センサ保持部67と取り付けステー13aとの間で弾性変形されるとともに、その先端側は図中上側に向けて延ばされている。
【0048】
このように、センサ保持部67の凸部67aを第2脚部63の凹部63aに固定した状態のもとで、感圧センサユニット40を取り付けステー13aに装着することにより、取り付けステー13aにより凸部67aが凹部63aに押圧されて、その結果、凸部67aおよび凹部63aは外れることなく強固に固定される。また、凸部67aと凹部63aとによる段差係合により両者にずれが生じることは無い。
【0049】
センサ装着部68には、車両用感圧センサ50が装着されており、車両用感圧センサ50の中心位置C2は、取り付けステー13aの中心位置C1から図中右側(車体11の内部側)に所定距離Lの分だけオフセットされている。このように、車両用感圧センサ50を取り付けステー13aの中心位置C1からオフセットさせて装着することにより、車両用感圧センサ50の図中左側(車体11の外部側)には、図中破線で囲った空間Sが形成される。この空間Sは、図3中破線矢印に示すように、スライドドア13の閉動作の終端において、当該スライドドア13が車体11の内側に引き込まれる際に、車体11を形成するピラーPへの感圧センサユニット40の接触を回避するための逃げ空間として機能するようになっている。これにより、感圧センサユニット40の不要な弾性変形を回避するとともに、感圧センサユニット40の誤作動を抑制できるようになっている。
【0050】
図7(a),(b)に示すように、車両用感圧センサ50は、外側電極51と内側電極52とを有しており、外側電極51は、例えば、導電性ゴム(エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM))等の可撓性を有する導体により管状(チューブ状)に形成されており、その内部は中空となっている。内側電極52は、外側電極51と同様に導電性ゴムなどの可撓性を有する導体により線状(円柱状)に形成されており、外側電極51の内側(中空部分)に当該外側電極51と同軸に配置されている。
【0051】
外側電極51と内側電極52との間には、例えばゴム等の絶縁体により螺旋状に形成された3本のスペーサ部材53が配置され、各スペーサ部材53により外側電極51と内側電極52との間には隙間が形成されている。これにより、外力Fを負荷しない通常状態においては、外側電極51および内側電極52は各スペーサ部材53により互いに電気的に絶縁されている。各スペーサ部材53は互いに周方向に等間隔で配置されており、これにより、車両用感圧センサ50の長手方向および周方向の各位置における外側電極51と内側電極52の隙間が均一化されるようになっている。
【0052】
内側電極52の内部にはその軸心に沿って内側導線54が埋設されている。内側導線54は内側電極52に接触して電気的に接続された状態となっており、内側電極52を長手方向に貫くとともに、その一端は制御装置30に電気的に接続されている。
【0053】
外側電極51の内部には3本の外側導線55が周方向に等間隔で埋設されている。図7(a)に示すように、各外側導線55は、それぞれ内側導線54を中心に配置された各スペーサ部材53の間に位置するとともに、各スペーサ部材53と同様に螺旋状に配置されている。つまり、各スペーサ部材53と各外側導線55とは、内側導線54を中心としてその周方向に沿って交互にかつ等間隔に並ぶように配置されている。
【0054】
各外側導線55は、外側電極51に接触して電気的に接続されるとともに、外側電極51を長手方向に貫いてその一端が制御装置30に電気的に接続されている。そして、外力Fが負荷されて外側電極51が弾性変形し内側電極52に接触すると、各外側導線55は外側電極51と内側電極52とを介して内側導線54に短絡されるようになっている。
【0055】
次に、感圧センサユニット40の組み立て手順について、図面に基づき詳細に説明する。
【0056】
図8(a)に示すように、まず、所定形状に形成されたセンサホルダ60を準備するとともに車両用感圧センサ50を準備する(部品準備工程)。
【0057】
次に、センサホルダ60のセンサ保持部67を取り付け部61から外した状態のもとで、図中破線矢印のように車両用感圧センサ50を第1壁部65と第2壁部66との間に装着していく(仮保持工程)。このとき、車両用感圧センサ50の一端側から他端側に向けて各壁部65,66間に車両用感圧センサ50を徐々に装着していき、この場合、車両用感圧センサ50の他端側を各壁部65,66間に装着する際に、車両用感圧センサ50の一端側は第2壁部66により支持されて取り付け部61から脱落することは無い。また、この仮保持工程では、従前のような潤滑剤等の二次的資材を用いることなくスムーズに装着作業が行えるとともに、車両用感圧センサ50に捻れや撓み等が発生することも無い。
【0058】
その後、図8(b)に示すように、センサホルダ60の一端側から他端側に向けて、センサ保持部67を図中破線矢印に示すように折り返すとともに、センサ保持部67の凸部67aを第2脚部63の凹部63aに固定していく(固定工程)。これにより、図8(c)に示すように、センサ保持部67の折り返した内側にセンサ装着部68が形成されるとともに、当該センサ装着部68に車両用感圧センサ50が装着されて、感圧センサユニット40の組み立てが完了する。
【0059】
次に、完成した感圧センサユニット40の第1脚部62とセンサ保持部67の凸部67aを含む第2脚部63との間に、取り付けステー13aを挟み込むようにして、各抜け止め片62a,69aを変形させつつ取り付けステー13aに感圧センサユニット40を装着する(図5参照)。そして、車両用感圧センサ50における内側導線54および外側導線55の一端を、制御装置30の所定のインターフェースに電気的に接続して、車体11への感圧センサユニット40の装着が完了する(ユニット装着工程)。
【0060】
次に、車両用感圧センサ50による障害物の接触の検出について説明する。
【0061】
例えば、スライドドア13が閉動作しているときに、図1に示すようにセンサホルダ60の端部に障害物DAが接触すると、その接触によりセンサホルダ60とともに車両用感圧センサ50の外側電極51が変形して、図7(a)の破線に示すように外側電極51が内側電極52に接触する。ここで、車両用感圧センサ50の変形量は、センサホルダ60の各壁部65,66(図6参照)により所定量に規制されており、これにより、車両用感圧センサ50が必要以上に弾性変形して内側導線54や外側導線55等が破断したりすることを抑制している。
【0062】
外側電極51が内側電極52に接触すると、内側導線54と外側導線55とが各電極51,52を介して短絡され、各導線54,55に短絡電流が流れ、この短絡電流が検出信号となって制御装置30は障害物DAの接触を検出する。その後、制御装置30はスライドドア13を停止(緊急停止)あるいは開方向に反転動作(開動作)させて、これにより、スライドドア13による障害物DAの挟み込みを回避するようになっている。
【0063】
なお、車両用感圧センサ50は、3本の螺旋状のスペーサ部材53により外側電極51と内側電極52との間に均一化された隙間を設けるようにしているので、車両用感圧センサ50に対して障害物DAが周方向のいずれの方向から接触した場合であっても、その検出感度が大きく相違することは無く、したがって、挟み込みの検出精度が低下するようなことは無い。
【0064】
以上のように構成した本実施の形態に係るセンサホルダ60によれば、取り付け部61に対してセンサ保持部67を折り返してセンサ装着部68に車両用感圧センサ50を装着したので、センサホルダ60の端部から車両用感圧センサ50を挿入するための挿入作業が不要となる。したがって、車両用感圧センサ50のセンサホルダ60内での撓みを解消することができるので、最終的な通電検査等が不要となり歩留まりの向上が図れる。また、特殊形状の車両用感圧センサや挿入作業を容易にするための潤滑剤等の二次的資材が不要となるので、製造コストの増加を抑制することができる。
【0065】
また、本実施の形態に係るセンサホルダ60によれば、取り付け部61とセンサ保持部67の一端との間にセンサ保持部67よりも肉厚の第1壁部65を設けるとともに、取り付け部61の車両用感圧センサ50を挟む第1壁部65との対向部にセンサ保持部67よりも肉厚の第2壁部66を設けたので、高剛性の各壁部65,66によって車両用感圧センサ50が障害物の接触時に必要以上に弾性変形することを抑制することができる。したがって、車両用感圧センサ50を各壁部65,66により保護して車両用感圧センサ50の長寿命化を図ることが可能となる。
【0066】
さらに、本実施の形態に係るセンサホルダ60によれば、車両用感圧センサ50の中心位置が取り付け部61の中心位置に対してオフセットするようセンサ保持部67を取り付け部61に設けたので、オフセットした側とは反対側に空間Sを形成することができる。したがって、当該空間Sによって車両用感圧センサ50が車体11を形成するピラーPと接触するのを回避することができ、スライドドア13のように、閉動作の終端で車体11の内側に引き込まれるタイプの開閉体に適用することが可能となる。
【0067】
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、本実施の形態においては、開閉体としてのスライドドア13の取り付けステー13aにセンサホルダ60を取り付けるようにしたものを示したが、本発明はこれに限らず、センサホルダ60を車体11における開口部12の取り付けステーに取り付けるようにしても良い。
【0068】
また、上記実施の形態においては、開閉体としてスライドドア13を例示しているが、本発明はこれに限らず、ヒンジ式ドア,バックドア,ウインドガラス,サンルーフ,トランクリッド等の開閉体に、本発明に係るセンサホルダ60を取り付けるようにしても良く、また、これらの開閉体により開閉される開口部の端部に本発明に係るセンサホルダ60を取り付けるようにしても良い。
【0069】
さらに、上記実施の形態においては、感圧センサとして、障害物DAが接触することにより弾性変形して、その内部の各導線54,55の短絡により短絡信号を発生する車両用感圧センサ50を採用したものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、外力が加えられた際に所定電圧を発生する圧電素子(ピエゾ素子)を感圧センサとして用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】ワンボックスタイプの車両を示す側面図である。
【図2】車両用感圧センサを備えた開閉装置の全開状態を示す平面図である。
【図3】図2の開閉装置の全閉状態を示す平面図である。
【図4】図2の開閉装置の制御体系を示す説明図である。
【図5】感圧センサユニットの装着状態を説明する説明図である。
【図6】感圧センサユニットの詳細構造を示す拡大断面図である。
【図7】(a),(b)は、車両用感圧センサの詳細構造を示す拡大断面図である。
【図8】(a),(b),(c)は、感圧センサユニットの組み立て手順を説明する組み立て工程図である。
【符号の説明】
【0071】
10 車両
11 車体
12 開口部
13 スライドドア(開閉体)
13a 取り付けステー(対象物)
14 ローラアッシー
15 ガイドレール
15a 曲部
20 開閉装置
21 駆動ユニット
22a,22b ケーブル
23a,23b 反転プーリ
24 電動モータ
25 減速機
26 出力軸
27 ドラム
28 多極着磁磁石
29a,29b ホールIC
30 制御装置
31 ドアハンドル
40 感圧センサユニット
50 車両用感圧センサ(感圧センサ)
51 外側電極
52 内側電極
53 スペーサ部材
54 内側導線
55 外側導線
60 センサホルダ
61 取り付け部(取り付け本体部)
62 第1脚部(取り付け本体部)
62a 抜け止め片
63 第2脚部(取り付け本体部)
63a 凹部(被係合部)
64 芯金部材
65 第1壁部
66 第2壁部
67 センサ保持部
67a 凸部(係合部)
68 センサ装着部
69a 抜け止め片
DA 障害物(被検出物)
P ピラー
S 空間(逃げ空間)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検出物の接触を検出するケーブル状に形成された感圧センサを保持するためのセンサホルダであって、
前記感圧センサを対象物に取り付けるための取り付け本体部と、
一端が前記取り付け本体部の前記被検出物側に一体的に連結して形成されるとともに、他端が前記取り付け本体部の前記対象物側に折り返されるセンサ保持部と、
前記取り付け本体部の前記対象物側に形成される被係合部と、
前記センサ保持部の他端に設けられ、前記被係合部に係合する係合部とを備え、前記センサ保持部の一端側と前記取り付け本体部との間に前記感圧センサを収容するためのセンサ装着部が形成されることを特徴とするセンサホルダ。
【請求項2】
請求項1記載のセンサホルダにおいて、前記取り付け本体部と前記センサ保持部の一端との間に前記センサ保持部よりも肉厚の第1壁部を設けるとともに、前記取り付け本体部の前記感圧センサを挟んで前記第1壁部と対向する位置に前記センサ保持部よりも肉厚の第2壁部を設けることを特徴とするセンサホルダ。
【請求項3】
請求項1または2記載のセンサホルダにおいて、前記感圧センサの中心位置が前記取り付け本体部の中心位置に対してオフセットするよう前記センサ保持部を前記取り付け本体部に設けることを特徴とするセンサホルダ。
【請求項4】
車体側の取り付けステーまたは車体に開閉自在に設けられる開閉体側の取り付けステーの少なくとも何れか一方に装着され、被検出物の接触を検出するケーブル状の車両用感圧センサを保持するセンサホルダであって、
前記車両用感圧センサを前記取り付けステーに取り付けるための取り付け部と、
前記取り付け部に一体に設けられ、前記取り付けステーを挟むよう対向配置される第1脚部および第2脚部と、
前記第1脚部または第2脚部の何れか一方に設けられる凹部と、
前記取り付け部および前記第1脚部および第2脚部の内部に連続して設けられる芯金部材と、
前記取り付け部の前記第1脚部および第2脚部とは反対側に一体に設けられ、前記車両用感圧センサを挟むよう対向配置される第1壁部および第2壁部と、
前記第1壁部および第2壁部よりも薄肉に形成され、一端が前記第1壁部または第2壁部の何れか一方に接続されるとともに、他端が前記第1壁部または第2壁部の何れか他方を跨いで前記取り付け部の前記各脚部側に折り返されるセンサ保持部と、
前記センサ保持部を折り返すことで前記センサ保持部の一端側と前記第1壁部および前記第2壁部との間に形成され、前記車両用感圧センサを収容するためのセンサ装着部と、
前記センサ保持部の他端に設けられ、前記凹部と嵌合する凸部とを備えることを特徴とするセンサホルダ。
【請求項5】
請求項4記載のセンサホルダにおいて、前記各壁部の何れか一方を前記各脚部の何れか一方に対応させて同一軸線上に配置するとともに、前記各壁部の何れか他方を前記各脚部の何れか他方からオフセットするよう配置することを特徴とするセンサホルダ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2009−46038(P2009−46038A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−214731(P2007−214731)
【出願日】平成19年8月21日(2007.8.21)
【出願人】(000144027)株式会社ミツバ (2,083)
【Fターム(参考)】