説明

ソーラー電源駐車場ゲート

【課題】駐車場ゲートは電気エネルギーで動作し、電力の供給は不可欠である。しかし電力供給配線に多額の費用がかかる場合や、商用電力供給ができない場所もある。本発明は、その電力の全てをソーラーパネルの発電電力で賄うことを課題とする。
【解決手段】駐車場ゲート筺体外部に取り付けられたソーラーパネルの発電電力をチャージコントローラ経由で蓄電池に適正に充電された電源装置を有することで開閉用電動機・リモコン受信機・電動機制御装置その他の全ての電力を賄うことが可能となり屋外であれば場所を選ばず設置できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソーラーパネルから発生する電力を蓄電池に蓄電した電気エネルギーのみで作動する駐車場ゲートである。
【背景技術】
【0002】
駐車場ゲートは商用電源と非常用電源を併設常備し停電対策を施している。設置工事は駐車場工事と並行して行い、制御回路と電源回路は屋外の場合は、地中に埋設されている。
【0003】
しかし、既設の駐車場に設置する場合は、駐車場舗装面をカットし地中を掘り下げて工事を行わなければならないので多大の経費を要する。さらに電源を建物から引く場合は、建物にも手を加えなければならないからゲート本体以上の工事費がかかる場合がある。
【0004】
このように、ゲート本体より高額な工事費がかかることが既設駐車場に設置する場合の最大の障害となる。
【0005】
この改善策として、既設駐車場工事の場合はピット方式があるが費用の削減にはあまりならなく、さらに車両通過時の騒音問題が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−16792号公報
【特許文献2】特開2002−61411号公報
【特許文献3】特開2000−11297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
既設駐車場に設置する場合の高額設置費用を解決しようとする場合の問題点は、ゲートの電源の確保である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、遮断棒の開閉装置とリモコン受信機の電力の全てをソーラーパネルの発電電力で賄い、商用電源の配線を省略し大幅な設置工事費削減につながる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の駐車場ゲートは個別駐車スペース個々に設置することで特にその効果が発揮できる。指定車スペースに他の車が駐車することを防止できることや、車いす駐車スペースに健常者が駐車することの防止に特に効果的である。
【0010】
指定車駐車スペースには指定車専用リモコンを配布し、車いす駐車スペースには共通リモコンを配布することによって完全に目的外駐車を防止できるという利点がある。
【0011】
また、複数の連続した駐車スペースの出入り口に設置すれば遮断機の設置台数を節約でき費用対効果がさらに増す。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1はワイヤレスリモコン式ソーラー駐車場ゲートの電気系統図と機構配置図である。(実施例1)
【図2】図2はワイヤレスリモコン式ソーラー駐車場ゲートの正面、立面図である。(実施例2)
【図3】図3はワイヤレスリモコン式ソーラー駐車場ゲートの配置平面である。(実施例2)
【図4】図4はワイヤレスリモコン式ソーラー駐車場ゲートの設置側面図である。(実施例2)
【発明を実施するための形態】
【0013】
ソーラーパネルは通常太陽光に直角に設置するのが最も発電量が多く効果的で太陽方向追従方式が最も発電電力量が多くなる、しかし一般的には固定式が多くソーラーパネルの表面処理により太陽光入射角がずれても発電量がそれほど減少しない処理が施されている。
【0014】
本装置にはこの表面処理を施したソーラーパネルを三角屋根両側に固定し、太陽光入射角がずれてもそれほど発電電力が低下せず、ソーラーチャージャーを通しバッテリーに適切な充電を行う。蓄電池から電動機制御装置を通しゲート駆動電動機に電源が供給されている。
【0015】
同様に蓄電池からワイヤレスリモコン受信機にも電源が供給されリモコン子機からの信号受信を常時待機している。
【実施例1】
【0016】
図1は、本発明装置の1実施例の系統図であって、1〜8は、本体内蔵または外部取り付けである。リモコン送信機は運転者が常時携帯しゲートを開閉操作する。
【実施例2】
【0017】
図2は設置模試図で正面、立面図である。
【0018】
図3は設置模試図で平面図である。
【0019】
図4は設置模試図で側面、立面図である。
【産業上の利用可能性】
【0020】
筺体に取付けたソーラーパネルはゲートの開閉動作及びリモコン受信機に十分な電力を得るための能力があり、かつ地域による日照時間にも十分考慮したサイズを選択するため筺体を使用上十分な大きさを確保してある。従って、本ゲートは単独で動作するので本体のみの設置工事で使用可能であるから非常に安価に設置可能である。
【符号の説明】
【0021】
1 ソーラーパネル
2 チャージコントローラ
3 端子台
4 蓄電池
5 電動機制御装置
6 減速機付き電動機
7 遮断棒
8 リモコン受信機
9 リモコン送信機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスリモコン駐車ゲートにおいて、ソーラーパネルからソーラーチャージャーを経由し蓄電池に電力を蓄電した電源装置を有し、その電力の全てをソーラーパネルの発電電力で賄うのを特徴とした駐車場ゲート。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2011−12387(P2011−12387A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−154632(P2009−154632)
【出願日】平成21年6月30日(2009.6.30)
【出願人】(591045839)
【Fターム(参考)】