説明

タバコ組成物

本発明はタバコ組成物ならびにその使用および製造の方法を特徴とする。本発明の組成物はさまざまな技術に基づくことができる。技術としては、フィルム、錠剤、成形部、ゲル、消耗単位、不溶性マトリックス、および中空形状が挙げられる。タバコに加えて、組成物は、フレーバー、色、および本明細書に記述されるようなその他の添加物を含んでもよい。組成物は、経口的に崩壊可能であってもよい。例示的な組成物およびその製造の方法が本明細書に記述される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明はタバコ製品の分野に関する。
【発明の開示】
【0002】
発明の概要
本発明はタバコ組成物ならびにその使用および製造の方法を特徴とする。本発明の組成物はさまざまな技術に基づくことができる。技術としては、フィルム、錠剤(tab)、成形部、ゲル、消耗単位、不溶性マトリックスおよび中空形状が挙げられる。タバコに加えて、組成物はまた、フレーバー、色および本明細書に記述されるようなその他の添加物を含んでもよい。組成物はまた、経口的に崩壊可能であってもよい。典型的な組成物およびその製造の方法が本明細書に記述される。
【0003】
例えば、本明細書に記述される任意の組成物は、フレーバーまたはフレーバーマスキング剤を含んでもよい。典型的なフレーバーとしては、カンゾウ、クズ、アジサイ、オオガシワ(Japanese white bark magnolia leaf)、カモミール、コロハ、クローブ、メントール、ハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、リンゴ、ピーチ、ドランブイ(Dramboui)、バーボン、スコッチ、ウイスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セルリー(apium graveolens)、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、ハチミツエキス、バラ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カッシア、キャラウェー、コニャック、ジャスミン、イランイラン香油、セージ、フェンネル、ピメント、ジンジャー、アニス、コリアンダー、コーヒー、またはハッカ属のいずれかの種由来のハッカ油が挙げられる。
【0004】
本発明の組成物はいずれも、甘味料(スクロース、スクラロース、アセサルフェームカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトールおよびマンニトールなどの); 界面活性剤; 軟化剤(グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール/マンニトール、アセチル化モノグリセリド、トリアセチンおよび1,3ブタンジオールなどの); 増量剤(澱粉、微結晶性セルロース、木材パルプ、可溶性繊維、炭酸カルシウム、第二リン酸カルシウム、硫酸カルシウムおよび粘土などの); 滑沢剤(ステアリン酸およびステアリン酸塩などの)もしくはろう状物質(レシチン、モノステアリン酸グリセロールおよびモノステアリン酸プロピレングリコールなどの); 保存料(メチルパラベンおよびソルビン酸カリウムなどの); および/または安定剤(アスコルビン酸、クエン酸モノステロール、BHTおよびBHAなどの)を含んでもよい。
【0005】
本明細書に記述される任意の組成物はさらに、被覆、例えば、つや消しまたはつや出しを含んでもよい。被覆は色、フレーバー、甘味料またはフレーバーマスキング剤を含むことが好ましい。また、被覆は、組成物中のフォーマット(format)と異なるフレーバー、色または崩壊速度を含んでもよい。また、被覆はタバコを含んでもよい。
【0006】
本明細書に記述される任意の組成物はさらに、印刷模様を、例えば、ロゴの中に含んでもよい。印刷模様は色、タバコ、フレーバー、甘味料またはフレーバーマスキング剤を含んでもよい。本明細書に記述される任意の組成物の表面はまた、レリーフパターンを含んでもよい。
【0007】
いずれの組成物に含まれるタバコも、粉末、顆粒、断片であってよく、または口腔内で可溶性であると知覚されてもよい。
【0008】
本明細書に記述される任意の組成物はさらに、例えば、タバコまたは複数のフレーバーもしくは色を含有する、薄片を含んでもよい。
【0009】
本発明の任意の組成物は口腔内での適用に適した形状に成形されてもよい。本発明の組成物はさらに、タバコ満足感を、例えば、10秒間から30分間にわたって与えてもよい。
【0010】
本発明はまた、本明細書に記述される任意の組成物の少なくとも一部分を口腔内に入れることによってタバコ満足感を得る方法を特徴とする。
【0011】
本発明はさらに、本明細書に記述される組成物を作製する方法を特徴とする。これらの方法のいずれもさらに、例えば、噴霧法、ブラッシング法、ロール塗布法、ドクターバー鋳造法、スロット塗布法、押出し塗布法または熱溶融物堆積法により、被覆を組成物に付加する段階を含んでもよい。これらの方法のいずれもまた、例えば、オフセット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、インクジェット印刷、レーザー印刷またはスクリーン印刷により、模様を組成物に印刷する段階を含んでもよい。さらに、組成物を作製する方法はフレーバー、色、フレーバーマスキング剤または本明細書に記載のその他の成分をフォーマットまたは組成物に付加する段階を含んでもよい。
【0012】
「フォーマット」とは組成物、例えば、担体または媒介物の中の、本明細書に記述されているような、成分または成分の寄せ集めを意味する。
【0013】
「タバコ」とはタバコ属のいずれかの仲間のいずれかの部分、例えば、葉、花、根および茎を意味する。典型的なタバコの種としては、N.ルスティカ(N. rustica)およびN.タバカム(N. tabacum) (例えば、LA B21、LN KY171、TI 1406、Basma、Galpao、Perique、Beinhart 1000-1およびPetico)が挙げられる。その他の種としては、N. アカウリス(N. acaulis)、N. アクミナータ(N. acuminata)、N. アクミナータ・ムルティフロラ(N. acuminata var. multiflora)、N. アフリカーナ(N. africana)、N. アラタ(N. alata)、N. アンプレクシカウリス(N. amplexicaulis)、N. アレントシィー(N. arentsii)、N. アッテヌアータ(N. attenuata)、N. ベナビデシィー(N. benavidesii)、N. ベンサミアナ(N. benthamiana)、N. ビゲロヴィー(N. bigelovii)、N. ボナリエンシス(N. bonariensis)、N. カビコラ(N. cavicola)、N. クレベランディー(N. clevelandii)、N. コルディフォリア(N. cordifolia)、N. コリムボサ(N. corymbosa)、N. デブニー(N. debneyi)、N. エクセルシオール(N. excelsior)、N. フォルゲチアナ(N. forgetiana)、N.フラグランス(N. fragrans)、N. グラウカ(N. glauca)、N. グルティノーサ(N. glutinosa)、N. グッドスピーディー(N. goodspeedii)、N. ゴッセイ(N. gossei)、N. ハイブリッド(N. hybrid)、N. イングルバ(N. ingulba)、N. カワカミー(N. kawakamii)、N. ナイティアナ(N. knightiana)、N. ラングスドルフィー(N. langsdorffii)、N. リネアリス(N. linearis)、N. ロンギフローラ(N. longiflora)、N. マリティマ(N. maritima)、N. メガロシフォン(N. megalosiphon)、N. ミエルシー(N. miersii)、N. ノクティフローラ(N. noctiflora)、N. ヌディコウリス(N. nudicaulis)、N. オブツシフォリア(N. obtusifolia)、N. オキシデンタリス(N. occidentalis)、N. オキシデンタリス亜種ヘスペリス(N. occidentalis subsp. hesperis)、N. オトフォラ(N. otophora)、N. パニキュラータ(N. paniculata)、N. パウシフローラ(N. pauciflora)、N. ペツニオイデス(N. petunioides)、N. プランバギニホリア(N. plumbaginifolia)、N. クアドリバルビス(N. quadrivalvis)、N. ライモンディー(N. raimondii)、N. レパンダ(N. repanda)、N. ロスラタ(N. rosulata)、N. ロスラタ亜種イングルバ(N. rosulata subsp. ingulba)、N. ロツンディフォリア(N. rotundifolia)、N. セッチェリー(N. setchellii)、N. シムランス(N. simulans)、N. ソラニフォリア(N. solanifolia)、N. スペガッチーニ(N. spegazzinii)、N. ストックトニー(N. stocktonii)、N. スアベオレンス(N. suaveolens)、N. シルベストリス(N. sylvestris)、N. ティルシフロラ(N. thyrsiflora)、N. トメントサ(N. tomentosa)、N. トメントシフォルミス(N. tomentosiformis)、N. トリゴノフィラ(N. trigonophylla)、N. ウンブラティカ(N. umbratica)、N. ウンデュラータ(N. undulata)、N. ベルティナ(N. velutina)、N. ウィガンディオイデス(N. wigandioides)およびN.サンデラエ(N. x sanderae)が挙げられる。タバコはそのまま丸ごとであっても、細かく刻まれても、切断されても、キュアリングされても、熟成されても、発酵されても、または別の方法で加工処理されても、例えば、造粒化もしくは封入化されてもよい。タバコはまた、経口的に消費される任意の不燃タバコ、例えば、無煙タバコを含むがこれに限定されない、完成品の形態であってもよい。このような無煙タバコとしては、嗅ぎタバコ(湿ったまたは乾いた)、噛みタバコ、ばらのタバコ、袋に入れられたタバコ(pouched tobacco)および同様のもの、または本明細書に含まれるいずれかの形状が挙げられる。この用語はまた、2つまたはそれ以上のタバコ官能特性成分を含んだタバコ抽出物を含む。
【0014】
「タバコ満足感」とは、この場合、無煙タバコを使用したときに口腔内で放出されたタバコ官能特性成分と付加的なフレーバー成分に付随して起こる経験を意味する。無煙タバコ製品を使うことを選択する成人の消費者は、通常、フレーバー、タバコのカット、形態、使いやすさおよび包装を含むが、これらに限定されない嗜好のような、その個々の嗜好にしたがって無煙タバコ製品を購入する。
【0015】
「官能特性」とは消費者による統合化された知覚への関与または寄与を意味し、例えば、芳香(aroma)、香気(fragrance)、フレーバー(flavor)、風味(taste)、臭気(odor)、口当たり(mouth feel)などの任意の組合せを含む。
【0016】
「不燃性」とは普通の使い方の間に燃焼しないことを意味する。
【0017】
大きさ、使いやすさ、および制御された崩壊速度の観点から、本明細書に記述される組成物は有利である。
【0018】
特に断りのない限り、全ての割合は重量によるものである。
【0019】
その他の特徴および利点は以下の説明および特許請求の範囲から明らかであろう。
【0020】
発明の詳細な説明
本発明は、典型的にはタバコ満足感のためのタバコ組成物を特徴とする。
【0021】
A. タバコ
本明細書に記述されている組成物に有用なタバコは、任意の未加工または加工形状、例えば、粉末、顆粒または断片を含む。タバコは口腔内で崩壊する(例えば、溶解する)ように一定の大きさに作られるかまたは作製されて、可溶性であるという知覚を与える(例えば、タバコが口腔内で触覚を発生させない)か、または容易に嚥下されることが好ましい。あるいは、タバコは口腔内で触覚をもたらすように一定の大きさに作られるかまたは作製されてもよい。典型的な平均サイズは1から1000 μmの範囲内、例えば、およそ800、500、250、100、80、75、50、25、20、15、10、8、6、5、3、2もしくは1 μmまたはそれ以下、好ましくは80 μmまたはそれ以下である。タバコはまた、スラリーまたは流動性を有するゲルの形状であってもよい。流動性を有するゲルは水に溶解させたフォーマットの混合物であり、これをタバコと混合し、その後、フォーマットの完全な溶解を阻止する混和性(miscible)溶媒と混合する。そのような混合によってフォーマットの膨潤を引き起こし、偽塑性であって僅かな圧力で容器(例えば、管)から容易に分配される粘性ペーストを形成させる。典型的なタバコは無煙タバコである。さらなるタバコは米国特許公開第2003/0094182号および第2003/0070687号、米国特許出願第60/603,887号、ならびに2004年11月5日付で出願された「Nicotiana Compositions」という表題の米国特許出願第______号に記述されており、これらの開示は参照により本明細書に組み入れられる。組成物に利用されるタバコはまた、米国特許公開第2004/0112394号の方法にしたがって調製されてもよく、その開示は参照により本明細書に組み入れられる。その他の適当なタバコは当技術分野において公知である。
【0022】
タバコは組成物全体に無作為にもしくは均等に分配されてもよく、またはそのさまざまな領域に、例えば、中心にまたは表面に濃縮されてもよい。
【0023】
所望の特徴および組成物の最終用途に応じて、典型的なタバコ終濃度は最終組成物の1重量パーセントから99重量パーセントの間、例えば、最大でも10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85または90%である。好ましい態様では、組成物は約25%のタバコを含む。
【0024】
B. 組成物
一般に、本発明の組成物は経口使用または経口消費を対象とする。タバコを含有する組成物は、いずれかの適当な経口的に適合するフォーマットを用いて製造されてもよい。タバコはフォーマットと直接的に混合されてもよく、または別の方法でフォーマットにより支持されてもよい。例えば、組成物はフォーマットに堆積(deposit)されるか、フォーマットに混合されるか、フォーマットに囲まれるか、または別の方法でフォーマットと混合されるかしたタバコを、例えば、乾燥粒子、断片、顆粒、粉末またはスラリーとして含んでもよい。組成物中のタバコは可溶性であってもなくてもよく、または可溶性であると知覚されてもされなくてもよい。1つの態様では、組成物は唾のでないタバコ組成物である。組成物はまた、タバコの形態または種類の混合物を含んでもよい。組成物は発泡状または高密度状とされてもよい。発泡状の組成物は剛性または可塑性であってもよく、水溶性、不水溶性または熱可塑性のフォーマットに基づいてもよい。典型的な組成物が本明細書に記述される。1つの態様では、本発明の組成物は不燃性である。
【0025】
本明細書に記述される組成物で用いるのに適したフォーマットとしては、セルロース誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)およびメチルセルロース(MC))、天然ポリマー(例えば、澱粉および加工澱粉、こんにゃく、コラーゲン、イヌリン、大豆タンパク質、乳漿タンパク質、カゼインならびに小麦グルテン)、海藻由来のポリマー(例えば、カラギナン(カッパ、イオタおよびラムダ)、アルギン酸塩およびアルギン酸プロピレングリコール)、微生物由来のポリマー(例えば、キサンタン、デキストラン、プルラン、カードランおよびジェラン)、抽出物(例えば、ローカストビーンガム、グアーガム、タラガム、トラガカントゴム、ペクチン(低メトキシおよびアミド化)、寒天、ゼイン、カラヤ、ゼラチン、オオバコ(psyllium)の種子、キチンおよびキトサン)、浸出物(例えば、アカシア(アラビア)ゴムおよびシェラック)、合成ポリマー(例えば、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシドおよびポリビニルアルコール)などの、経口的に適合するポリマーが挙げられる。その他の有用なフォーマットが当技術分野において公知であり、例えば、Krochta et al. Food Technology, 1997, 51:61-74, Glicksman Food Hydrocolloids CRC 1982, Krochta Edible Coatings and Films to Improve Food Quality Technomic 1994, Industrial Gums Academic 1993, Nussinovitch Water-Soluble Polymer Applications in Foods Blackwell Science 2003を参照されたい。所望の特徴に応じて、組成物はさらに、増量剤(例えば、澱粉、微結晶性セルロース、木材パルプ(例えば、International Fibers, Inc.のSolkafloc)、可溶性繊維(例えば、MatsushitaのFibersol)、炭酸カルシウム、第二リン酸カルシウム、硫酸カルシウムおよび粘土)、滑沢剤(例えば、レシチン、ステアリン酸およびステアリン酸塩(例えば、MgまたはK)ならびにろう状物質(例えば、モノステアリン酸グリセロール、モノステアリン酸プロピレングリコールおよびアセチル化モノグリセリド))、軟化剤(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、マンニトール、トリアセチンおよび1,3ブタンジオール)、安定剤(例えば、アスコルビン酸およびクエン酸モノステロール、BHTまたはBHA)、またはその他の化合物(例えば、植物油、界面活性剤および保存料)を含んでもよい。化合物のなかには軟化剤としても滑沢剤としても機能するものがある。
【0026】
本発明の組成物はフレーバー抽出物(例えば、カンゾウ、クズ、アジサイ、オオガシワ、カモミール、コロハ、クローブ、メントール、ハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、ピーチ、リンゴ、ドランブイ(Dramboui)、バーボン、スコッチ、ウイスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セルリー、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、ハチミツエキス、バラ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カッシア、キャラウェー、コニャック、ジャスミン、イランイラン香油、セージ、フェンネル、ピメント、ジンジャー、アニス、コリアンダー、コーヒー、またはハッカ属のいずれかの種由来のハッカ油)、フレーバーマスキング剤、苦味受容体部位遮断薬、受容体部位賦活薬、甘味料(例えば、スクラロース、アセサルフェームカリウム(Ace-K)、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトールおよびマンニトール)、および葉緑素、鉱物、植物性薬品または口臭消臭剤などのその他所望の添加物を含んでもよい。
【0027】
フレーバーはまた、植物、例えば、一般的に10%フレーバー油および90%不溶性繊維であるミントの葉により与えられてもよい。典型的な植物としてはさらに、カンゾウ、クズ、アジサイ、オオガシワ、カモミール、コロハ、クローブ、ハッカ、シナモン、ハーブ、チェリー、ベリー、ピーチ、リンゴ、ラベンダー、カルダモン、セルリー、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、バラ、バニラ、レモン、オレンジ、カッシア、キャラウェー、ジャスミン、イランイランノキ、セージ、フェンネル、ピメント、ジンジャー、アニス、コリアンダー、コーヒー、またはハッカ属のいずれかの種が挙げられる。
【0028】
フレーバーはフレーバー抽出物、植物またはその組合せにより、本明細書に記載の組成物に供与されてもよい。フレーバーはさらに、天然のフレーバー抽出物に加えて、模造品、合成または人工のフレーバー成分およびそのような成分を含有する混合物により供与されてもよい。フレーバーは粉末、油状物として、または封入化された形態で添加されてもよい。
【0029】
ある種の態様では、組成物は口腔内で崩壊する。組成物の崩壊速度は60分から1分未満まで変化してもよい。迅速放出型組成物は通常、2分未満でおよび最も好ましくは1分またはそれ以下、例えば、60秒、50秒、45秒、40秒、35秒、30秒、25秒、20秒、15秒、10秒、5秒、4秒、3秒、2秒または1秒未満で崩壊する。崩壊は任意の機序、例えば、溶解、融解、機械的破砕(例えば、咀嚼からの)、酵素的もしくはその他化学的な分解、またはフォーマットとタバコとの間の相互作用の破壊により行われてもよい。フォーマットまたはタバコそれ自体が同じように崩壊してもよい。組成物が崩壊するのに必要とされる時間は、組成物の厚さを変化させることで制御されてもよく、フォーマットの種類、その他の添加物および使用の様式に依存する。組成物は、口腔内に入れられたとき、一時的に口腔粘膜の一部分に付着してもよい。さらに、タバコ満足感の時間の長さは変化してもよい。この時間の長さは、例えば、組成物の崩壊速度、組成物からの官能特性成分の抽出速度、および口腔内での組成物の滞留時間の影響を受けてもよい。タバコ満足感は少なくとも10秒、30秒、45秒、1分、2分、3分、5分、10分、15分、30分または1時間、好ましくは10秒から10分およびより好ましくは30秒から5分にわたって供与されてもよい。
【0030】
他の態様では、組成物は口腔内での滞留時間の始めから終わりまで崩壊しない。そのような組成物では、口腔内にタバコ官能特性成分を導入することは、咀嚼によって引き起こされる溶解、浸出、抽出または機械的破砕により行われてもよい。
【0031】
個々の組成物は口腔内に完全に適合するような大きさにしてもよく、またはそれらは口腔内に部分的にだけ適合するような大きさにしてもよい。組成物の好ましい断面としては、以下に限定されることはないが、正方形、円形、長方形、楕円形、長円形および同様のものが挙げられる。好ましい寸法は一人分の分量および成分に応じて変化してもよい。通常、1回の分量の最大寸法は5 cmまたはそれ以下である。あるいは、タバコ製品はもっと大きな形状で作製されてもよく、この形状から個々の一回分量が、例えば、咀嚼(chewing)、咀嚼(biting)または経口崩壊により、切断されるかまたは別の方法で分離されてもよい。例えば、帯状物またはその他の長片が容器に入れられてもよく、消費者が望ましい一人分の分量を取ってもよい。爪楊枝または巻きタバコのように、いっそう大きな組成物(または柄に付けられた口腔サイズの断片)が口腔内に部分的に挿入されてもよく、消費者がそれを吸うかまたは口にくわえてもよい。1つの態様では、大断片は経口的に崩壊可能であり、一定の時間に完全に消費されてもよい。
【0032】
C. 技術
フィルム
本発明の組成物は、経口的に崩壊可能でありうるフィルムとして成形されてもよい。そのようなフィルムは単層または多層を含んでもよい。単層フィルムはタバコ、フォーマットおよびその他の成分を、例えば、均一混合物の中に含むことができよう。多層フィルムはいくつかのタバコ含有層を、例えば、同じまたは異なる種類または大きさのタバコ、例えば、可溶性であると知覚されるタバコとともに含むことができる。多層はともに積層されてもよい。さらに、多層フィルムは本明細書に記述されるように、タバコを1つまたは複数の層および付加的な成分を含んだその他の層の中に含んでもよい。例えば、個々の層はフレーバー、甘味、色、崩壊速度または安定性(例えば、取り扱いの間または消費の間の)を目的に付加されてもよい。タバコはまた、2つまたはそれ以上の層の間に交互重ね配置で配置されてもよい。交互重ね配置中の1つまたは複数の層はまた、タバコを含んでもよい。多層を有するフィルムでは、それらの層は同じまたは異なる速度で崩壊してもよく、あるいは層は経口的に崩壊しなくてもよい。崩壊速度が異なる場合、組成物は層が崩壊するのに基づいて、異なる時間でタバコを供与してもよい。単層フィルムまたは多層フィルム内の個々の層はさらに、所望の物理的特性または所望の溶解もしくは解離速度を与えるように発泡または曝気されてもよい。
【0033】
フィルムは個々の一回分量として口腔内に適合するような大きさにしてもよい。または、いっそう大きなフィルムが製造されてもよく、そのフィルムから個々の一回分量が分離されてもよい。例えば、フィルムは巻き付けられるか、または別の方法で成形されて、中空管またはストローを形成してもよく、これにさらなる材料を満たしてもよい。さらに、本明細書に記述されるように、フィルム、例えば、乾燥重量に基づいて1%から99%の範囲の高い割合のタバコを含有するものを製造し、その後、他の組成物に添加するための薄片または粉末の調製で使用してもよい。フィルムの好ましい厚さは、通常、1 mm未満、例えば、500、200、100、50、40、30、20、10、5、4、3、2または1 μm未満; 好ましくは5から125 μmである。
【0034】
当技術分野において公知のさまざまな方法を使って、フィルムを製造することができる。使われる技術は、フィルムに使われるフォーマットに依存することができる。典型的な方法としては、溶液流延または溶液押出成形、溶融押出し、ドラム乾燥およびカレンダリングが挙げられる。フィルムは成形されたら、例えば、フィルムの表面に印刷するかまたは別の方法でその表面を被覆するかもしくは装飾することにより、修飾されてもよい。フレーバー、色またはタバコが印刷、被覆または装飾工程によりフィルムの表面に付加されてもよい。当技術分野において公知の印刷工程の全て、例えば、オフセット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、インクジェット印刷、レーザー印刷、スクリーン印刷およびその他の典型的な方法が使われてもよい。当技術分野において公知の工程、例えば、噴霧法、ブラッシング法、ロール塗布法、ドクターバー鋳造法、スロット塗布法、押出し塗布法、熱溶融物堆積法、粒子または薄片の堆積法、およびその他の典型的な方法を利用して、被覆または装飾模様がフィルムの表面に塗布されてもよい。印刷、被覆または装飾されるフィルムはタバコを含んでもまたは含まなくてもよい。印刷、被覆または装飾模様の機能の1つは、フィルムにさらなる量の色、フレーバーまたはタバコを付与することである。別の機能はフィルムの寸法安定性および外観を改善することである。印刷、被覆または装飾したフィルムが調製されたら、さらなるフィルム層を適用して、印刷、被覆または装飾した表面を覆い、保護しおよび密封してもよい。
【0035】
フィルムの実施例
下記表は本発明のフィルムを製造するのに典型的な成分を示す。
(表A1)

【0036】
実施例B タバコフィルム
十分に撹拌された脱イオン水であって、予め180°Fまで加熱しておいたもの450グラムを含んだビーカーに、Dow ChemicalのK-3 (60%)、K-100 (35%)およびK4M (5%)グレードのヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC) 50グラムの混合物を添加する。混合しながら、微粉砕タバコ40グラムをHPMC溶液に、微結晶性セルロース(FMC) 15グラム、澱粉(Grain Processing Corp.のB-700) 17グラム、グリセリン16グラム、ポリソルベート80 (Unichema) 0.8グラムおよびモノステアリン酸プロピレングリコール(DaniscoのPGMS) 4グラムとともに添加する。温度が100°F未満に下がったら、シナモンフレーバー10グラムおよびスクラロース(人工甘味料)2グラムを溶液に添加する。炭酸ナトリウム2グラムを添加して、pHを約7.5に調整する。全ての成分を添加して均一に分散させたら、混合物を湯浴の中に入れて、30分間続けて混合し、65°Fまでの温度に下げる。65°Fの温度で5,000センチポアズのBrookfield粘度を得るために必要に応じて、さらなる水を添加する。
【0037】
次いで、上記の、このタバコ含有溶液の一部を、15ミル(0.015インチ)の一定の間隙を有するドローダウン(draw-down)ナイフによってガラスプレートに広げる。このガラスプレートを、170°Fの温度に事前設定された空気循環恒温乾燥機(ラボオーブン)の中に置く。30分後、ガラスプレートを乾燥機から取り出し、室温まで冷却し、2.5ミル(0.0025インチ)の厚さを有する乾燥フィルムをガラスプレートから取り去る。その後、フィルムは口腔内に留置するのに適したもっと小さな断片に切断されてもよい。1.0インチ×1.25インチのフィルム片は、通常、1分に満たないうちに口腔内で崩壊し、それによってフレーバー、甘味料およびタバコを放出するであろう。このフィルムのタバコ含有量は乾燥重量ベースで25%である。
【0038】
実施例C 不透明な、フレーバー付きフィルム
実施例Bと同じ手順を用いて、溶液をタバコの添加なくして調製する。溶液がまだ熱いうちに、Sensient Colorsから提供される二酸化チタン分散液(50%二酸化チタン水溶液) 32グラムおよびFD&C Red No. 40レーキ(lake) (Sensient Colors) 0.01グラムを撹拌しながら添加する。溶液を65°Fまで冷却し、実施例Bに記述されているとおり、ガラスプレートに広げ、乾燥させてガラスプレートから取り去る。十分な強度と1.5ミル(0.015インチ)の乾燥フィルム厚の不透明な、淡い赤色のフィルムが製造される。
【0039】
実施例D 2層フィルム
実施例Bの溶液の一部を、15ミル(0.015インチ)の一定の間隙を有するドローダウンナイフによってガラスプレートに広げる。このガラスプレートを恒温乾燥機の中に置き、フィルムを実施例Bと同じように乾燥させる。ガラスプレートを乾燥機から取り出し、室温まで冷却するが、しかしフィルムはガラスプレートから取り除かない。
【0040】
実施例Cの溶液の一部を、5ミル(0.005インチ)の一定の間隙を有するドローダウンナイフによって実施例Bの乾燥フィルム全体に広げる。このガラスプレートを170°Fの恒温乾燥機の中に10分間置く。3ミル(0.003インチ)の厚さを有する乾燥フィルムをガラスプレートから取り去る。フィルムは片側に褐色の、タバコ含有フィルムの層とその反対側に赤色の、フレーバー付きフィルムとが有り、明確に両側性である。1.0インチ×1.25インチのフィルム片は、通常、1分に満たないうちに口腔内で崩壊するであろう。
【0041】
実施例E 3層フィルム
実施例Cの溶液の一部を、5ミルの一定の間隙を有するドローダウンナイフによってガラスプレートに広げ、すでに述べたように恒温乾燥機の中で乾燥させる。実施例Bの溶液の一部を、15ミルの一定の間隙を有するドローダウンナイフによって実施例Cの乾燥フィルム全体に広げ、すでに述べたように恒温乾燥機の中で乾燥させる。実施例Cの溶液の一部を、5ミルの一定の間隙を有するドローダウンナイフによってガラスプレートに広げ、すでに述べたように恒温乾燥機の中で乾燥させる。得られるフィルムは厚さが3ミル(0.003インチ)であり、両側に不透明な、赤色の、フレーバー付きフィルムの層とタバコ含有フィルムの中心層とを有する3層からなる。1.0インチ×1.25インチのフィルム片は、通常、1分に満たないうちに口腔内で崩壊するであろう。
【0042】
実施例F 発泡フィルム
実施例Bのタバコ含有溶液100グラム量に、激しく混合しながらラウリル硫酸ナトリウム(界面活性剤) 0.5グラムを添加する。次いで、この溶液をSilverson Laboratory Homogenizer, Model L4RT-Wなどの高剪断ミキサーで混合して、均一な気泡構造を作り出す。次いで、この高度に泡だった溶液を、4ミル(0.040インチ)の一定の間隙を有するドローダウンナイフによってガラスプレートに広げ、恒温乾燥機の中で乾燥させる。乾燥した発泡フィルムは、ガラスプレートから取り去ると、4ミル(0.004インチ)の厚さを有する。1.0インチ×1.25インチ×厚さ4ミル(0.004インチ)のこの発泡フィルム片の重量は、実施例Bで調製の未発泡フィルムの同一片よりも35%低い。口腔内での発泡フィルムの溶解速度は、通常、実施例Bで調製の同一の未発泡フィルムと比べて速い。
【0043】
実施例G 薄片
30分間激しく混合しながら、脱イオン水60グラムに噴霧乾燥アラビアゴム(TIC Gums, Inc.) 40グラムおよびモノステアリン酸プロピレングリコール(PGMS) 0.4グラムを添加することにより、溶液をビーカーの中で調製する。この溶液10グラムに、激しく撹拌しながらFD&C Red No. 40レーキ0.01グラムを添加して、色の均一な分散を確実とする。この溶液を24時間覆って傍らに置き、混入した気泡全てを放散させる。次いで、この溶液の一部を、5ミル(0.005インチ)の一定の間隙を有するドローダウンナイフによってガラスプレートに広げる。フィルムが完全に乾くまで、ガラスプレートを170°Fに事前設定された恒温乾燥機の中に20分間置く。フィルムをガラスプレートから取り去ると、フィルムは粉々に砕けて高光沢の、色鮮やかな、赤色の薄片になる。この工程をその他のFD&Cレークで繰り返して、多くの色違いの薄片を製造する。フレーバーおよび人工甘味料を薄片に添加することもできる。
【0044】
実施例H タバコ薄片
実施例Gで調製した溶液10グラムに、微粉砕タバコ粉末4グラムを添加する。フィルムをガラスプレート上で調製し、実施例Gにあるのと同じ方法で乾燥し、冷却し、取り去る。得られる薄片は50%タバコおよび50%アラビアゴムからなり、深茶色である。フレーバーを、必要に応じて、薄片に添加することができる。炭酸ナトリウムなどの材料を薄片に添加して、pHを調整することもできる。
【0045】
実施例I 薄片付きタバコフィルム
フィルムを実施例Bと同じように調製する。フィルムがガラスプレート上でまだ湿っているうちに、計測された量の薄片を調製し、湿ったフィルムの全体に均一に広げる。次いで、ガラスプレートを恒温乾燥機の中で乾燥させる; フィルムを室温まで冷却し、その後、ガラスプレートから取り去る。通常、実施例Bの乾燥フィルムは1グラム(タバコを25%または0.25グラム含有する)の乾燥重量を有する。このフィルムを20等分のフィルム(1.0インチ×1.25インチ×2ミル)に分割する場合、各分割片は50ミリグラム(タバコを25%または12.5ミリグラム含有する)の重さになるはずである。タバコ薄片(これはタバコの50重量%である) 1グラムをフィルム全体に均一に広げる場合、完全なフィルム部片は2グラム(タバコを計0.75グラム含有する)の乾燥重量を有するはずである。20等分に分割する場合、各分割片は100ミリグラムの重さになるはずであり、タバコを37.5ミリグラム含むはずである。1.0インチ×1.25インチの大きさに切断されたフィルム片は、通常、1分に満たないうちに口腔内で崩壊するであろう。
【0046】
実施例J 装飾薄片付きタバコフィルム
装飾薄片(例えば、タバコを少しも含まない着色薄片)を用いてまたは着色薄片とタバコ含有薄片との混合物を使って、実施例Iに概説した手順を繰り返すことができる。得られるフィルムは色鮮やかな外観を有する。
【0047】
実施例K フレーバー付きタバコフィルム
(表K1)

【0048】
以下の成分を適当な容量の容器の中に秤量して混合した:
MIX1
HM3PA2910(Wolff Cellulosics) 30.98 g
HM100PA2208(Wolff Cellulosics) 15.51 g
HM4000PA2910(Wolff Cellulosics) 2.60 g
B700(Grain Processing Corporation) 16.36 g
タバコ粉末(平均粒径 < 80 μm) 32.72 g
【0049】
得られた混合物を均一になるまで混合した。別の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX2
Na2CO3 1.96 g
モノステアリン酸プロピレングリコール 0.65 g
ラウリル硫酸ナトリウム 0.65 g
【0050】
第三の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX3
グリセリン 5.89 g
プロピレングリコール 5.22 g
ポリエチレングリコール400 6.54 g
シナモンフレーバー 6.54 g
タバコ香喫味改良剤(Hagelin) 2.62 g
スクラロース溶液25%(Tate & Lyle) 2.62 g
【0051】
計619.14 gの沸騰水をステンレス製容器の中に秤量した。この水をArrow Model 1750高剪断ミキサーで激しく撹拌した。この水にMIX2を添加した。撹拌を30秒間継続し、その時点でMIX1を添加した。激しい撹拌を4分間続けた。得られた溶液にMIX3を添加した。激しい撹拌を1分間続けた。得られた溶液を、真空下での混合に適応済みのSilverson SS1容器に移した。この容器をSilverson L4RTUホモジナイザーモーターユニットに取り付けた。溶液を7500 RPMで2分間、真空下(20〜25インチHg)でホモジナイズ(均質化)し、その後、氷浴をホモジナイザー容器の周りに置いた。均質化を真空下(20〜25インチHg)、10,000 RPMで8分間続けた。均質化が完了した後、溶液の一部を保存のため500-mL Nalgeneボトルに移した。
【0052】
得られたゲル溶液の一部を、おおよその大きさのMylar(マイラー)シートで予め覆っておいたガラスプレート上に注いだ。このゲル溶液を、15ミルの一定の間隙を有するドローダウンナイフでガラスプレート全体に引き伸ばした。このガラスプレートを、75℃に設定しておいた側進(side-swept)強制空気乾燥器(VWR モデル1330FM)の中に30分間置いた。約4%の含水量に乾燥させた、結果として得られたフィルムをMylarシートから取り外し、おおよその大きさの単位に切断した。1.0インチ×1.25インチ単位のフィルムは30秒に満たないうちに口腔内で崩壊した。
【0053】
比較的緩やかに崩壊するフィルム(例えば、30秒を超えて口腔内で崩壊するフィルム)は、30ミルの一定の間隙を有するドローダウンナイフでガラスプレート全体に溶液を鋳造することにより、同一の溶液から製造した。このフィルムを上記と同じ方法で40分間乾燥させた。製造されたフィルムは概して、1分に満たないうちに口腔内で崩壊した。
【0054】
超高速で崩壊するフィルム(例えば、15秒に満たないうちに口腔内で崩壊するフィルム)は、溶液をガラスプレート上に鋳造する前に発泡させることにより、同一の溶液から製造した。発泡は各溶液100 gを約3分間、高剪断混合(Arrow Model 1750高剪断ミキサーで)に供することによって達成し、その後、発泡溶液を30ミルの一定の間隙を有するドローダウンナイフでガラスプレート上に速やかに鋳造した。製造されたフィルムは概して、15秒に満たないうちに口腔内で崩壊した。
【0055】
実施例L フレーバー付きタバコフィルム
(表L1)

【0056】
以下の成分を適当な容量の容器の中に秤量して混合した:
MIX1
HM3PA2910(Wolff Cellulosics) 30.98 g
HM100PA2208(Wolff Cellulosics) 15.51 g
HM4000PA2910(Wolff Cellulosics) 2.60 g
B700(Grain Processing Corporation) 16.36 g
タバコ粉末(平均粒径 < 80 μm) 32.72 g
【0057】
得られた混合物を均一になるまで混合した。別の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX2
Na2CO3 1.96 g
モノステアリン酸プロピレングリコール 0.65 g
ラウリル硫酸ナトリウム 0.65 g
【0058】
第三の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX3
グリセリン 4.58 g
プロピレングリコール 5.22 g
ポリエチレングリコール400 4.58 g
ミントフレーバー 9.81 g
タバコ香喫味改良剤(Hagelin) 2.62 g
スクラロース溶液25%(Tate & Lyle) 2.62 g
【0059】
計619.14 gの沸騰水をステンレス製容器の中に秤量した。この水をArrow Model 1750高剪断ミキサーで激しく撹拌した。この水にMIX2を添加した。撹拌を30秒間継続し、その時点でMIX1を添加した。激しい撹拌を4分間続けた。得られた溶液にMIX3を添加した。激しい撹拌を1分間続けた。得られた溶液を、真空下での混合に適応済みのSilverson SS1容器に移した。この容器をSilverson L4RTUホモジナイザーモーターユニットに取り付けた。溶液を7500 RPMで2分間、真空下(20〜25インチHg)でホモジナイズ(均質化)し、その後、氷浴をホモジナイザー容器の周りに置いた。均質化を真空下(20〜25インチHg)、10000 RPMで8分間続けた。均質化が完了した後、溶液の一部を保存のため500-mL Nalgeneボトルに移した。
【0060】
得られたゲル溶液の一部を、おおよその大きさのMylarシートで予め覆っておいたガラスプレート上に注いだ。このゲル溶液を、15ミルの一定の間隙を有するドローダウンナイフでガラスプレート全体に引き伸ばした。このガラスプレートを、75℃に設定しておいた側進強制空気乾燥器(VWR モデル1330FM)の中に30分間置いた。約4%の含水量に乾燥させた、結果として得られたフィルムをMylarシートから取り外し、おおよその大きさの単位に切断した。1.0インチ×1.25インチ単位のフィルムは概して、15〜30秒のうちに口腔内で崩壊した。
【0061】
あるいは、フィルムはウィンターグリーン、スペアミントまたはリンゴフレーバーを含む。
【0062】
比較的緩やかに崩壊するフィルム(例えば、30秒を超えて口腔内で崩壊するフィルム)および超高速で崩壊するフィルム(例えば、15秒に満たないうちに口腔内で崩壊するフィルム)は、実施例Kに記述されているのと同じ溶液から製造した。
【0063】
実施例M ピーチフレーバーのタバコフィルム
(表M1)

【0064】
以下の成分を適当な容量の容器の中に秤量して混合した:
MIX1
HM3PA2910(Wolff Cellulosics) 30.98 g
HM100PA2208(Wolff Cellulosics) 15.51 g
HM4000PA2910(Wolff Cellulosics) 2.60 g
B700(Grain Processing Corporation) 16.36 g
タバコ粉末(平均粒径 < 80 μm) 32.72 g
【0065】
得られた混合物を均一になるまで混合した。別の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX2
Na2CO3 1.96 g
モノステアリン酸プロピレングリコール 0.65 g
ラウリル硫酸ナトリウム 0.65 g
【0066】
第三の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX3
グリセリン 1.31 g
プロピレングリコール 1.31 g
ポリエチレングリコール400 1.31 g
ピーチピューレ 100.0 g
ピーチフレーバー 3.27 g
タバコ香喫味改良剤(Hagelin) 2.62 g
スクラロース溶液25%(Tate & Lyle) 2.62 g
【0067】
計619.14 gの沸騰水をステンレス製容器の中に秤量した。この水をArrow Model 1750高剪断ミキサーで激しく撹拌した。この水にMIX2を添加した。撹拌を30秒間継続し、その時点でMIX1を添加した。激しい撹拌を4分間続けた。得られた溶液にMIX3を添加した。激しい撹拌を1分間続けた。得られた溶液を、真空下での混合に適応済みのSilverson SS1容器に移した。この容器をSilverson L4RTUホモジナイザーモーターユニットに取り付けた。溶液を7500 RPMで2分間、真空下(20〜25インチHg)でホモジナイズ(均質化)し、その後、氷浴をホモジナイザー容器の周りに置いた。均質化を真空下(20〜25インチHg)、10000 RPMで8分間続けた。均質化が完了した後、溶液の一部を保存のため500-mL Nalgeneボトルに移した。
【0068】
得られたゲル溶液の一部を、おおよその大きさのMylarシートで予め覆っておいたガラスプレート上に注いだ。このゲル溶液を、15ミルの一定の間隙を有するドローダウンナイフでガラスプレート全体に引き伸ばした。このガラスプレートを、75℃に設定しておいた側進強制空気乾燥器(VWR モデル1330FM)の中に30分間置いた。約4%の含水量に乾燥させた、結果として得られたフィルムをMylarシートから取り外し、おおよその大きさの単位に切断した。1.0インチ×1.25インチ単位のフィルムは概して、15〜30秒のうちに口腔内で崩壊した。
【0069】
比較的緩やかに崩壊するフィルム(例えば、30秒を超えて口腔内で崩壊するフィルム)および超高速で崩壊するフィルム(例えば、15秒に満たないうちに口腔内で崩壊するフィルム)は、実施例Kに記述されているのと同じ溶液から製造した。
【0070】
実施例N スティック/ラップ/ポーチ/真空成形用のフレーバー付きタバコフィルム
(表N1)

【0071】
以下の成分を適当な容量の容器の中に秤量して混合した:
MIX1
HM3PA2910(Wolff Cellulosics) 38.48 g
HM100PA2208(Wolff Cellulosics) 19.27 g
HM4000PA2910(Wolff Cellulosics) 3.24 g
B700(Grain Processing Corporation) 20.32 g
タバコ粉末(平均粒径 < 80 μm) 14.39 g
【0072】
得られた混合物を均一になるまで混合した。別の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX2
Na2CO3 2.16 g
モノステアリン酸プロピレングリコール 0.72 g
ラウリル硫酸ナトリウム 0.72 g
【0073】
第三の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX3
グリセリン 7.19 g
プロピレングリコール 7.19 g
ポリエチレングリコール400 7.19 g
トリアセチン 6.47 g
シナモンフレーバー 10.80 g
タバコ香喫味改良剤(Hagelin) 2.88 g
スクラロース溶液25%(Tate & Lyle) 2.88 g
【0074】
計606.10 gの沸騰水をステンレス製容器の中に秤量した。この水をArrow Model 1750高剪断ミキサーで激しく撹拌した。この水にMIX2を添加した。撹拌を30秒間継続し、その時点でMIX1を添加した。激しい撹拌を4分間続けた。得られた溶液にMIX3を添加した。激しい撹拌を1分間続けた。得られた溶液を、真空下での混合に適応済みのSilverson SS1容器に移した。この容器をSilverson L4RTUホモジナイザーモーターユニットに取り付けた。溶液を7500 RPMで2分間、真空下(20〜25インチHg)でホモジナイズ(均質化)し、その後、氷浴をホモジナイザー容器の周りに置いた。均質化を真空下(20〜25インチHg)、10000 RPMで8分間続けた。均質化が完了した後、溶液の一部を保存のため500-mL Nalgeneボトルに移した。
【0075】
得られたゲル溶液の一部を、おおよその大きさのMylarシートで予め覆っておいたガラスプレート上に注いだ。このゲル溶液を、20ミルの一定の間隙を有するドローダウンナイフでガラスプレート全体に引き伸ばした。このガラスプレートを、75℃に設定しておいた側進強制空気乾燥器(VWR モデル1330FM)の中に35分間置いた。約4%の含水量に乾燥させた、結果として得られたフィルムをMylarシートから取り外し、さらに使用するためプラスチック袋の中に保存した。
【0076】
その他にフレーバー付けされたタバコフィルム、例えば、リンゴフレーバーのタバコフィルムを同様に、前述の配合および手順にしたがって製造した。
【0077】
実施例O スティック/ラップ/ポーチ用のフレーバー付き/着色フィルム
(表O1)

【0078】
以下の成分を適当な容量の容器の中に秤量して混合した:
MIX1
HM3PA2910(Wolff Cellulosics) 38.48 g
HM100PA2208(Wolff Cellulosics) 19.27 g
HM4000PA2910(Wolff Cellulosics) 3.24 g
B700(Grain Processing Corporation) 20.32 g
Fibersol-2(Matsutani) 14.39 g
FD&C Red 40 Alum Lake 35〜42% (Sensient Colors) 0.29 g
【0079】
得られた混合物を均一になるまで混合した。別の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX2
Na2CO3 2.16 g
モノステアリン酸プロピレングリコール 0.58 g
ラウリル硫酸ナトリウム 0.58 g
【0080】
第三の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX3
グリセリン 7.19 g
プロピレングリコール 7.19 g
ポリエチレングリコール400 7.19 g
トリアセチン 6.47 g
シナモンフレーバー 10.79 g
タバコ香喫味改良剤(Hagelin) 2.88 g
スクラロース溶液25%(Tate & Lyle) 2.88 g
【0081】
計606.10 gの沸騰水をステンレス製容器の中に秤量した。この水をArrow Model 1750高剪断ミキサーで激しく撹拌した。この水にMIX2を添加した。撹拌を30秒間継続し、その時点でMIX1を添加した。激しい撹拌を4分間続けた。得られた溶液にMIX3を添加した。激しい撹拌を1分間続けた。得られた溶液を、真空下での混合に適応済みのSilverson SS1容器に移した。この容器をSilverson L4RTUホモジナイザーモーターユニットに取り付けた。溶液を7500 RPMで2分間、真空下(20〜25インチ)でホモジナイズ(均質化)し、その後、氷浴をホモジナイザー容器の周りに置いた。均質化を真空下(20〜25インチ)、10000 RPMで8分間続けた。均質化が完了した後、溶液の一部を保存のため500-mL Nalgeneボトルに移した。
【0082】
得られたゲル溶液の一部を、おおよその大きさのMylarシートで予め覆っておいたガラスプレート上に注いだ。このゲル溶液を、20ミルの一定の間隙を有するドローダウンナイフでガラスプレート全体に引き伸ばした。このガラスプレートを、75℃に設定しておいた側進強制空気乾燥器(VWR モデル1330FM)の中に35分間置いた。さらなるフィルムを40ミルで鋳造し、1時間乾燥させた。約4%の含水量に乾燥させた、結果として得られたフィルムをMylarシートから取り外し、さらに使用するためプラスチック袋の中に保存した。
【0083】
あるいは、フレーバーはミントフレーバー、ウィンターグリーンフレーバーまたはスペアミントフレーバーを含む。その他の着色料はFD&C Blue Alum Lake 35〜42%、FD&C Emerald Green Lake BlendおよびFD&C Blue Alum Lake + FD&C Emerald Green Lake Blendを含む。
【0084】
実施例P スティック/ラップ/ポーチ用のピーチフレーバーのフィルム
(表P1)

【0085】
以下の成分を適当な容量の容器の中に秤量して混合した:
MIX1
HM3PA2910(Wolff Cellulosics) 38.48 g
HM100PA2208(Wolff Cellulosics) 19.27 g
HM4000PA2910(Wolff Cellulosics) 3.24 g
B700(Grain Processing Corporation) 20.32 g
タバコ粉末(平均粒径 < 80 μm) 14.39 g
【0086】
得られた混合物を均一になるまで混合した。別の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX2
Na2CO3 2.16 g
モノステアリン酸プロピレングリコール 0.72 g
ラウリル硫酸ナトリウム 0.72 g
【0087】
第三の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX3
グリセリン 7.19 g
プロピレングリコール 7.19 g
ポリエチレングリコール400 7.19 g
トリアセチン 6.47 g
ピーチピューレ 100.0 g
ピーチフレーバー 3.60 g
タバコ香喫味改良剤(Hagelin) 2.88 g
スクラロース溶液25%(Tate & Lyle) 2.88 g
【0088】
計606.10 gの沸騰水をステンレス製容器の中に秤量した。この水をArrow Model 1750高剪断ミキサーで激しく撹拌した。この水にMIX2を添加した。撹拌を30秒間継続し、その時点でMIX1を添加した。激しい撹拌を4分間続けた。得られた溶液にMIX3を添加した。激しい撹拌を1分間続けた。得られた溶液を、真空下での混合に適応済みのSilverson SS1容器に移した。この容器をSilverson L4RTUホモジナイザーモーターユニットに取り付けた。溶液を7500 RPMで2分間、真空下(20〜25インチHg)でホモジナイズ(均質化)し、その後、氷浴をホモジナイザー容器の周りに置いた。均質化を真空下(20〜25インチHg)、10000 RPMで8分間続けた。均質化が完了した後、溶液の一部を保存のため500-mL Nalgeneボトルに移した。
【0089】
得られたゲル溶液の一部を、おおよその大きさのMylarシートで予め覆っておいたガラスプレート上に注いだ。このゲル溶液を、20ミルの一定の間隙を有するドローダウンナイフでガラスプレート全体に引き伸ばした。このガラスプレートを、75℃に設定しておいた側進強制空気乾燥器(VWR モデル1330FM)の中に35分間置いた。約4%の含水量に乾燥させた、結果として得られたフィルムをMylarシートから取り外し、さらに使用するためプラスチック袋の中に保存した。
【0090】
実施例Q 被覆用のフレーバー付き/白色不透明フィルム
(表Q1)

【0091】
以下の成分を適当な容量の容器の中に秤量して混合した:
MIX1
HM3PA2910(Wolff Cellulosics) 38.48 g
HM100PA2208(Wolff Cellulosics) 19.27 g
HM4000PA2910(Wolff Cellulosics) 3.24 g
B700(Grain Processing Corporation) 20.32 g
Fibersol-2(Matsutani) 14.39 g
【0092】
得られた混合物を均一になるまで混合した。別の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX2
Na2CO3 1.44 g
モノステアリン酸プロピレングリコール 0.72 g
ラウリル硫酸ナトリウム 0.72 g
【0093】
第三の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX3
グリセリン 3.60 g
プロピレングリコール 3.60 g
ポリエチレングリコール400 3.60 g
トリアセチン 3.60 g
TiO2懸濁液50%(Sensient Colors) 28.04 g
タバコ香喫味改良剤(Hagelin) 1.44 g
スクラロース溶液25%(Tate & Lyle) 1.44 g
【0094】
計606.10 gの沸騰水をステンレス製容器の中に秤量した。この水をArrow Model 1750高剪断ミキサーで激しく撹拌した。この水にMIX2を添加した。撹拌を30秒間継続し、その時点でMIX1を添加した。激しい撹拌を4分間続けた。得られた溶液にMIX3を添加した。激しい撹拌を1分間続けた。得られた溶液を、真空下での混合に適応済みのSilverson SS1容器に移した。この容器をSilverson L4RTUホモジナイザーモーターユニットに取り付けた。溶液を7500 RPMで2分間、真空下(20〜25インチHg)でホモジナイズ(均質化)し、その後、氷浴をホモジナイザー容器の周りに置いた。均質化を真空下(20〜25インチHg)、10000 RPMで8分間続けた。均質化が完了した後、溶液の一部を保存のため500-mL Nalgeneボトルに移した。
【0095】
得られたゲル溶液の一部を、おおよその大きさのMylarシートで予め覆っておいたガラスプレート上に注いだ。このゲル溶液を、20ミルの一定の間隙を有するドローダウンナイフでガラスプレート全体に引き伸ばした。このガラスプレートを、75℃に設定しておいた側進強制空気乾燥器(VWR モデル1330FM)の中に35分間置いた。約4%の含水量に乾燥させた、結果として得られたフィルムをMylarシートから取り外し、さらに使用するためプラスチック袋の中に保存した。
【0096】
実施例R 押出しタバコフィルム
(表R1)

【0097】
以下の成分を本明細書に記述したとおり、錠剤の製造に利用した造粒化と同様の方法で造粒化し、約4.50%の水分を有するタバコ造粒体を得た:
Klucel LF (Hercules/Aqualon) 3448.0 g
Na2CO3 181.0 g
スクラロース(Tate & Lyle) 45.0 g
プロピレングリコール 363.0 g
タバコ粉末(平均粒径 < 80 μm) 1451.0 g
水 2344.0 g
【0098】
中剪断スクリュー設計の共回転押出し用に構成されたLeistritz Micro-18二軸押出し機(Twin Screw Extruder) 40:1 L/Dの供給部に、タバコ造粒体を導入した。押出しに対する送り速度は1時間当たり1〜3ポンドで異なった。バレル帯域温度は75〜240°Fで異なった。押出溶融物からの揮発性物質の排出は、押出し機の排出ダイの前に排出開口部を組み入れることにより行った。
【0099】
約3インチの幅と2〜3ミルまで異なる厚さとを有するタバコフィルムは、ストリップダイを押出し機の排出端に組み入れることによって製造した。排出後に、3-ロール積層チルローラを利用することによって、タバコフィルムをカレンダリングし室温まで冷却した。チルローラからの流れに沿ってフィルムを巻取りリールに巻き取り、フィルム層の間にMylarを組み入れて接着を阻止した。タバコフィルムを保存に適した容器の中に入れた。
【0100】
このタバコフィルムをその後、本明細書に記述されるとおり、溶解可能なタバコ含有ポーチの製造に使用した。このフィルムは2〜4分間にわたり、口腔内でゆっくり崩壊した。
【0101】
実施例S ゼラチン入りのフレーバー付きタバコフィルム
(表S1)

【0102】
以下の成分を適当な容量の容器の中に秤量して混合した:
MIX1
HM3PA2910(Wolff Cellulosics) 13.84 g
HM100PA2208(Wolff Cellulosics) 7.24 g
HM4000PA2910(Wolff Cellulosics) 1.21 g
B700(Grain Processing Corporation) 7.63 g
ゼラチン 0.61 g
タバコ粉末(平均粒径 < 80 μm) 15.27 g
【0103】
得られた混合物を均一になるまで混合した。別の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX2
Na2CO3 0.91 g
モノステアリン酸プロピレングリコール 0.30 g
ラウリル硫酸ナトリウム 0.30 g
【0104】
第三の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX3
グリセリン 2.14 g
プロピレングリコール 2.44 g
ポリエチレングリコール400 2.14 g
ミントフレーバー 4.58 g
タバコ香喫味改良剤(Hagelin) 1.22 g
スクラロース溶液25%(Tate & Lyle) 1.22 g
【0105】
計288.93 gの沸騰水をステンレス製容器の中に秤量した。この水をArrow Model 1750高剪断ミキサーで激しく撹拌した。この水にMIX2を添加した。撹拌を30秒間継続し、その時点でMIX1を添加した。激しい撹拌を4分間続けた。得られた溶液にMIX3を添加した。激しい撹拌を3分間続けた。得られた溶液を保存のため適当な容器に移した。
【0106】
得られたゲル溶液の一部を、おおよその大きさのMylarシートで予め覆っておいたガラスプレート上に注いだ。このゲル溶液を、20ミルの一定の間隙を有するドローダウンナイフでガラスプレート全体に引き伸ばした。このガラスプレートを、75℃に設定しておいた側進強制空気乾燥器(VWR モデル1330FM)の中に35分間置いた。約4%の含水量に乾燥させた、結果として得られたフィルムをMylarシートから取り外し、おおよその大きさの単位に切断した。1.0インチ×1.25インチ単位のフィルムは30秒に満たないうちに口腔内で溶解し、フレーバー、甘味料およびタバコを放出した。
【0107】
実施例T ゼラチン入りのフレーバー付きタバコフィルム
(表T1)

【0108】
以下の成分を適当な容量の容器の中に秤量して混合した:
MIX1
HM3PA2910(Wolff Cellulosics) 11.40 g
HM100PA2208(Wolff Cellulosics) 7.24 g
HM4000PA2910(Wolff Cellulosics) 1.21 g
B700(Grain Processing Corporation) 7.63 g
ゼラチン 3.05 g
タバコ粉末(平均粒径 < 80 μm) 15.27 g
【0109】
得られた混合物を均一になるまで混合した。別の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX2
Na2CO3 0.91 g
モノステアリン酸プロピレングリコール 0.30 g
ラウリル硫酸ナトリウム 0.30 g
【0110】
第三の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX3
グリセリン 2.14 g
プロピレングリコール 2.44 g
ポリエチレングリコール400 2.14 g
ミントフレーバー 4.58 g
タバコ香喫味改良剤(Hagelin) 1.22 g
スクラロース溶液25%(Tate & Lyle) 1.22 g
【0111】
計288.93 gの沸騰水をステンレス製容器の中に秤量した。この水をArrow Model 1750高剪断ミキサーで激しく撹拌した。この水にMIX2を添加した。撹拌を30秒間継続し、その時点でMIX1を添加した。激しい撹拌を4分間続けた。得られた溶液にMIX3を添加した。激しい撹拌を3分間続けた。得られた溶液を保存のため適当な容器に移した。
【0112】
得られたゲル溶液の一部を、おおよその大きさのMylarシートで予め覆っておいたガラスプレート上に注いだ。このゲル溶液を、20ミルの一定の間隙を有するドローダウンナイフでガラスプレート全体に引き伸ばした。このガラスプレートを、75℃に設定しておいた側進強制空気乾燥器(VWR モデル1330FM)の中に35分間置いた。約4%の含水量に乾燥させた、結果として得られたフィルムをMylarシートから取り外し、おおよその大きさの単位に切断した。1.0インチ×1.25インチ単位のフィルムは30秒に満たないうちに口腔内で崩壊し、フレーバー、甘味料およびタバコを放出した。
【0113】
実施例U ゼラチン入りのフレーバー付きタバコフィルム
(表U1)

【0114】
以下の成分を適当な容量の容器の中に秤量して混合した:
MIX1
HM3PA2910(Wolff Cellulosics) 8.35 g
HM100PA2208(Wolff Cellulosics) 7.24 g
HM4000PA2910(Wolff Cellulosics) 1.21 g
B700(Grain Processing Corporation) 7.63 g
ゼラチン 6.11 g
タバコ粉末(平均粒径 < 80 μm) 15.27 g
【0115】
得られた混合物を均一になるまで混合した。別の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX2
Na2CO3 0.91 g
モノステアリン酸プロピレングリコール 0.30 g
ラウリル硫酸ナトリウム 0.30 g
【0116】
第三の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX3
グリセリン 2.14 g
プロピレングリコール 2.44 g
ポリエチレングリコール400 2.14 g
ミントフレーバー 4.58 g
タバコ香喫味改良剤(Hagelin) 1.22 g
スクラロース溶液25%(Tate & Lyle) 1.22 g
【0117】
計288.93 gの沸騰水をステンレス製容器の中に秤量した。この水をArrow Model 1750高剪断ミキサーで激しく撹拌した。この水にMIX2を添加した。撹拌を30秒間継続し、その時点でMIX1を添加した。激しい撹拌を4分間続けた。得られた溶液にMIX3を添加した。激しい撹拌を3分間続けた。得られた溶液を保存のため適当な容器に移した。
【0118】
得られたゲル溶液の一部を、おおよその大きさのMylarシートで予め覆っておいたガラスプレート上に注いだ。このゲル溶液を、20ミルの一定の間隙を有するドローダウンナイフでガラスプレート全体に引き伸ばした。このガラスプレートを、75℃に設定しておいた側進強制空気乾燥器(VWR モデル1330FM)の中に35分間置いた。約4%の含水量に乾燥させた、結果として得られたフィルムをMylarシートから取り外し、おおよその大きさの単位に切断した。1.0インチ×1.25インチ単位のフィルムは30秒に満たないうちに口腔内で崩壊し、フレーバー、甘味料およびタバコを放出した。
【0119】
錠剤 本発明の組成物はまた、超高速性崩壊錠(およそ15秒)、高速性崩壊錠(2分未満)、緩徐性崩壊錠(2〜10分)およびチュアブル錠などの錠剤として製造されてもよい。
【0120】
錠剤は個々の一回分量としてまたはより小さく、その複数のものが一回分量を構成するように一定の大きさに作られてもよい。個々の一回分量として一定の大きさに作られる錠剤は通常、5 mmから15 mmの寸法を有する。より小さな錠剤は通常、直径が2から4 mmに及ぶ。このような小さな錠剤は、例えば、同時摂取を目的にさまざまな色またはフレーバーで製造されてもよい。錠剤はウェーハ(wafer)、凸形もしくは凹形の小丸薬(pellet)、卵形のもの、または当業者に公知の他の形状として成形されてもよい。錠剤はまた、口腔内でいっそう素早い溶解または崩壊をもたらすように発泡されてもよい。錠剤はさらに、錠剤が溶解または崩壊すると同時にさまざまな味または口当たりをもたらすように層状にされてもよい。錠剤はまた、色もしくは味を変えるようにまたは取り扱いが改善される機械的強度をもたらすように被覆されてもよい。1つの態様では、水の中で迅速に崩壊するように設計される錠剤は、錠剤に保護をもたらすように非常に薄い不水溶性の被覆で被覆されてもよく、そのうえで第二の、水溶性の被覆が塗布される。
【0121】
錠剤は乾燥混合物から直接圧縮として知られる方法により、または予め造粒化された材料から当技術分野において公知のいずれかの成形方法により、例えば、圧縮、射出成形、圧縮成形、射出発泡成形または圧縮発泡成形により製造されてもよい。
【0122】
錠剤の実施例
下記表は本発明の錠剤を製造するのに典型的な成分を示す。
(表V1)

【0123】
実施例Z 典型的なチュアブル錠
チュアブル錠は以下の成分を用いて形成することができる: 圧縮性糖類 (40%); タバコ (20%); デキストロース (25%); マルトデキストリン (13%); 着色剤 (0.05%);フレーバー (1.35%); およびステアリン酸マグネシウム (0.60%)。
【0124】
実施例AA 熱可塑性錠
熱可塑性錠は以下の成分(部として)を用いて形成することができる: ヒドロキシプロピルセルロース(HPC) 54; タバコ 27; 微結晶性セルロース 10; プロピレングリコール 4; 人工甘味料 2; フレーバー 2; および安定剤 0.2。これらの成分を乾燥混合し、HPCを溶かすのに必要なバレル温度(通常、340〜370°F)を用いて押出成形機に送り込む。直径およそ1/2インチの棒を押出して、錠剤を形成するのに十分な大きさに切断する。
【0125】
実施例AB タバコ錠
(表AB1)タバコ錠の配合

【0126】
(表AB2)タバコ錠製造用の結合溶液の配合

【0127】
結合溶液の調製
表AB2に記載の成分量を別の容器の中に量り分けた。水和済みアラビアゴム(Gum Arabic Pre-hydrated) (乳化剤)を水にゆっくり添加し、ステンレス製容器中にて高剪断撹拌下で混合した。完全な溶解後、M 585マルトデキストリン (Grain Processing Corporation)を水にゆっくり添加した。M585が完全に溶解したら、スクラロース甘味料(Tate & Lyle)をゆっくり添加し、確実に完全溶解させるために徹底的に混合した。
【0128】
表AB1に記載されている配合量のペパーミントおよびスペアミントフレーバーならびにNa2CO3を結合溶液に添加した。この混合物全体をホモジナイザーによって9000〜10000 RPMで約20分間ホモジナイズした。使用する結合溶液の適量は、バッチサイズおよび表AB1に示される成分割合により決定した。ホモジナイズされた溶液をフレーバー保持/ポンプ槽の中に移した。
【0129】
乾燥成分の調製
表AB1に記載のとおり、マンニトール(甘味料)およびタバコ粉末(絶乾ベース)の配合量を一緒に混合し、製造器の中に入れた。
【0130】
Vector Multiflo-15 Fluid Bed Chamber(流動層室)の準備
結合溶液を乾燥成分の混合物に塗布して最終造粒体を形成させるため、Vector Multiflo-15流動層塗布機を使用した。そのコントロールパネルコンピュータで、手動プロセスを選択した。表AB3にある機器運転パラメータをプログラムに読み込んだ:
(表AB3)Vector Multiflo-15 Fluid Bedパラメータ設定

【0131】
噴霧される結合溶液の適量を同様に、プログラムに読み込んだ。結合溶液の量は、表AB1に示される成分割合を達成するのに望ましいバッチサイズにより決定された。
【0132】
造粒化工程
乾燥成分が流動層室内で流動化されて40〜45℃の温度に達したら、造粒体を形成させるため、結合溶液を乾燥成分にゆっくり噴霧した。ノズル圧を22 psiにおよび気流を200 CFMに設定した。十分な製造物の移動または流動層室内での流動化を確実とするため、気流を増大させた。全ての結合溶液が塗布されたら、気流を200 CFMまで低下させた。製造物の温度が約43℃に達したら、この工程を停止させた。
【0133】
錠剤を形成するための造粒体の調製
次いで、造粒化された材料を12メッシュのふるいに通して寸法で分類した。ステアリン酸マグネシウム(滑沢剤)を40メッシュのふるいに通して寸法で分類した。表AB4に記載のステアリン酸マグネシウムの配合量を造粒化された材料と、プラスチック袋の中で混合し、2分間手で振った。
(表AB4)錠剤を形成するための成分の配合

【0134】
錠剤形成工程
造粒化された材料に加えて滑沢剤を圧縮ホッパの中に添加した。表AB5に記載の以下のパラメータをVanguard VSP 8 Mini Rotary Pressに設定した:
(表AB5)タバコ錠用のパラメータ

【0135】
高速性崩壊錠は1から3分以内に口腔内で崩壊した。緩徐性崩壊錠は5〜8分の間に口腔内で崩壊した。
【0136】
実施例AC タバコ錠
(表AC1)タバコ錠の配合

【0137】
(表AC2)タバコ錠製造用の結合溶液の配合

【0138】
結合溶液の調製について実施例AB1で既に記述した手順にしたがった。表AC1に記載されている配合量のペパーミントおよびスペアミントフレーバーならびにNa2CO3 45.00グラムを結合溶液に添加した。結合溶液の調製のための残る手順、乾燥成分の調製、Vector Multiflo-15 Fluid Bed Chamber(流動層室)の準備、および造粒化工程にしたがった。
【0139】
錠剤を形成するための造粒体の調製
既に記述したとおり、造粒化された材料およびステアリン酸マグネシウムを適切なふるいに通して寸法で分類した。ステアリン酸マグネシウムの配合量(高速性崩壊錠の場合には0.75%または緩徐性崩壊錠の場合には1.00%)を造粒化された材料と、プラスチック袋の中で混合し、2分間手で振った。
【0140】
錠剤形成工程
表AC3に記載の機器運転パラメータをVanguard VSP 8 Mini Rotary Pressに設定した:
(表AC3)タバコ錠用の錠剤形成パラメータ

【0141】
実施例AD タバコ錠
(表AD1)タバコ錠の配合

【0142】
(表AD2)タバコ錠製造用の結合溶液の配合

【0143】
結合溶液の調製について既に記述した手順にしたがった。表AD1に記載されている配合量のシナモンフレーバーおよびNa2CO3を結合溶液に添加した。結合溶液の調製のための残る手順、乾燥成分(タバコ粉末と混合したラクトース増量剤)の調製、Vector Multiflo-15 Fluid Bed Chamber(流動層室)の準備、および造粒化工程にしたがった。
【0144】
錠剤を形成するための造粒体の調製
造粒化された材料およびステアリン酸マグネシウムをそれぞれ、12メッシュおよび40メッシュのふるいに通して寸法で分類した。ステアリン酸マグネシウムの配合量(高速性崩壊錠の場合には0.50%または緩徐性崩壊錠の場合には1.00%)を造粒化された材料と、プラスチック袋の中で混合し、2分間手で振った。
【0145】
錠剤形成工程
表AD3に記載のパラメータをVanguard VSP 8 Mini Rotary Pressに設定した:
(表AD3)タバコ錠用の錠剤形成パラメータ

【0146】
実施例AE タバコ錠
ウィンターグリーンフレーバーをシナモンフレーバーの代わりに使用したことを除いて、実施例ADのタバコ錠を作製するため同じ手順にしたがった。
【0147】
錠剤を形成するための造粒体の調製
次いで、製品原材料を12メッシュのふるいに通して寸法で分類した。ステアリン酸マグネシウムを40メッシュのふるいに通して寸法で分類した。ステアリン酸マグネシウムの配合量(高速性崩壊錠の場合には0.50%または緩徐性崩壊錠の場合には0.75%)を造粒化された材料と、プラスチック袋の中で混合し、2分間手で振った。
【0148】
タバコ錠用の錠剤形成工程
表AE1に記載のパラメータをVanguard VSP 8 Mini Rotary Pressに設定した:
(表AE1)タバコ錠用の錠剤形成パラメータ

【0149】
実施例AF 不透明な白色被覆付きのタバコ錠
(表AF1)タバコ錠の配合

【0150】
(表AF2)タバコ錠製造用の結合溶液の配合

【0151】
結合溶液の調製
結合溶液の調製について既に記述した手順にしたがった。表AF1に記載されている配合量のリンゴフレーバー、天然苦味抑制物質(Comax)、およびNa2CO3を結合溶液に添加した。結合溶液の調製のための残る手順、乾燥成分(ラクトース増量剤に加えてタバコ粉末)の調製、Vector Multiflo-15 Fluid Bed Chamber(流動層室)の準備、および造粒化工程にしたがった。
【0152】
錠剤形成のための造粒体の調製
次いで、製品原材料を12メッシュのふるいに通して寸法で分類した。ステアリン酸マグネシウムを40メッシュのふるいに通して寸法で分類した。ステアリン酸マグネシウムの配合量(緩徐性崩壊錠の場合には0.75%)を造粒化された材料と、プラスチック袋の中で混合し、2分間手で振った。
【0153】
錠剤形成工程
表AF3に記載のパラメータをVanguard VSP 8 Mini Rotary Pressに設定した:
(表AF3)緩徐性崩壊タバコ錠用の錠剤形成パラメータ

【0154】
タバコ錠の被覆懸濁液の調製
20% Opadry II水溶液を製造業者による指示のとおり調製し、被覆の前に45分混合させた。
【0155】
被覆工程
錠剤(5.5〜6.5 KG)をVector/Freund Hi-Coaterパンコーティング機のコーティングパンの中に入れて、排気温度が45℃に達するまで加温した。これは錠剤の磨耗を最小限に抑えるため、パンを5 RPM未満で稼動させながら行った。75℃および100 CFMの空気を-0.5"水のパン圧でパン全体に通した。
【0156】
錠剤が温度に達したら、パン速度を約15 RPMまで増加させて、Opadry被覆懸濁液を15〜20グラム/分の割合で塗布した。塗布の間、懸濁液を継続的に混合して、固形物が沈降しないようにした。約70 psiにて1分当たり約100リットルの空気によって、噴霧を微粒化した。微粒化された噴霧は、約70 psiにて1分当たり約50リットルの空気に設定されたノズル上の指向性空気口により、あるパターンの形にされた。
【0157】
排気温度を43から46℃の間に維持するため、吸気温度を周期的に増加または低下させた。
【0158】
所望の固体量が塗布されて、通常、約3%とされた配合要件を満足するまで、または錠剤が視覚的に満足できるまで、噴霧を継続した。
【0159】
実施例AG 崩壊可能なタバコ固形物
以下の成分を個別の容器の中に量り分けた:
Klucel EF (Hercules) 60 g
タバコ粉末 75 g
タバコ香喫味改良剤 6 g
コーンシロップ (65%) 45 g
スクロース 45 g
B700 (Grain Processing Corp.) 51 g
スクラロース溶液25%(Tate & Lyle) 3 g
プロピレングリコール 3 g
炭酸ナトリウム 1.5 g
水 6 g
ペパーミント油 4.5 g
水 ポーション1 (熱) 120 g
水 ポーション2 (冷) 120 g
【0160】
水 6 gを炭酸ナトリウムに添加し、混合物を撹拌した。この混合物は、これをその工程で後に他の成分に添加するまで撹拌させた。
【0161】
水 ポーション2 (冷)を氷浴の中に入れて冷却する一方で、水 ポーション1 (熱)を60℃まで加熱してステンレス製容器に移した。60℃の水をArrow Model 1750高剪断ミキサーで撹拌し、この水にKlucel EFを徐々に添加した。この溶液を数分間撹拌した。次いで、この混合物に水 ポーション2 (冷)を添加した。氷浴をステンレス製容器の下に置いて、混合物を15分間撹拌した。
【0162】
15分の撹拌後、残りの成分を混合物に1つずつ添加した。次の成分の添加前に、混合物を徹底的に混合した。成分は以下の順序で添加した: タバコ香喫味改良剤、プロピレングリコール、スクラロース溶液、コーンシロップ、炭酸ナトリウム溶液、スクロース、タバコ粉末、B700、およびペパーミント油。混合工程の間中、氷を氷浴に添加して、混合物を冷却状態に保った。全ての成分を添加した後、混合物をさらに10分間撹拌した。
【0163】
容器を氷浴から取り除いて、混合物をパラフィン紙の上に固形の崩壊可能物(solid disintegratable)の分量ずつ分配し、室温で24時間乾燥させた。固形の崩壊可能物をパラフィン紙から取り除いて、パラフィン紙の別シートに移し、室温で乾燥を続けた。12から24時間の継続的な乾燥後、固形の崩壊可能物に望ましい硬度が達成された。
【0164】
実施例AH 崩壊可能なタバコ固形物
以下の成分を個別の容器の中に量り分けた:
HPMC 2910 HM E5/6 Bv (Celanese) 60 g
タバコ粉末 75 g
タバコ香喫味改良剤 6 g
コーンシロップ (65%) 45 g
スクロース 45 g
B700 (Grain Processing Corp.) 39 g
スクラロース溶液25%(Tate & Lyle) 3 g
プロピレングリコール 15 g
炭酸ナトリウム 1.5 g
水 6 g
ペパーミント油 4.5 g
水 ポーション1 (熱) 120 g
水 ポーション2 (室温) 120 g
【0165】
水 6 gを炭酸ナトリウムに添加し、混合物を撹拌した。この混合物は、これをその工程で後に他の成分に添加するまで撹拌させた。
【0166】
水 ポーション1 (熱)を80℃まで加熱し、ステンレス製容器に移した。80℃の水をArrow Model 1750高剪断ミキサーで撹拌し、この水にHPMCを徐々に添加した。この溶液を数分間撹拌した。次いで、この混合物に水 ポーション2 (室温)を添加し、混合物を15分間撹拌した。
【0167】
15分の撹拌後、残りの成分を混合物に1つずつ添加した。次の成分の添加前に、混合物を徹底的に混合した。成分は以下の順序で添加した: タバコ香喫味改良剤、プロピレングリコール、スクラロース溶液、コーンシロップ、炭酸ナトリウム溶液、スクロース、タバコ粉末、B700、およびペパーミント油。全ての成分を添加した後、混合物をさらに10分間撹拌した。
【0168】
混合物をパラフィン紙の上に(固形の崩壊可能物の)分量ずつ分配し、室温で24時間乾燥させた。固形の崩壊可能物をパラフィン紙から取り除いて、パラフィン紙の別シートに移し、室温で乾燥を続けた。12から24時間の継続的な乾燥後、固形の崩壊可能物に望ましい硬度が達成された。
【0169】
類似の製造物を同じ配合、混合工程、および分配工程によって作製したが、固形の崩壊可能物を32℃に設定された強制空気乾燥器(VWR モデル1330FM)の中で1時間乾燥させた。次いで、固形の崩壊可能物を乾燥器から取り出し、室温で24時間乾燥させた。さらに、固形の崩壊可能物を強制空気乾燥器中にて32℃で18時間乾燥させた。半光沢仕上げのわずかに硬い固形の崩壊可能物は、この乾燥技術で得られた。
【0170】
実施例AI 多層錠
市販の圧縮装置を使って、2つまたはそれ以上の異なる層を有する錠剤を調製することができる。これらの層の組成は、組成が同じものまたは異なるものとすることができる。個々の層を色、フレーバー、タバコ類、タバコ含有量、溶解速度、およびその他類似の特徴により差別化することができる。例えば、ある層は素早く崩壊して、フレーバーまたはフレーバーマスキング成分を放出することができよう。タバコ粉末を含有する別の層はもっとゆっくり崩壊し、それによって徐々にタバコを露出させることができよう。
【0171】
成形部
タバコ組成物はまた、容易に取り扱われるように十分に硬い製品に成形されてもよい。これらの成形品は物理的特性が異なってもよく、高可塑性から高剛性の部分品まで多岐にわたってもよい。そのような製品は任意の形状に成形されてもよく、高密度状または発泡状とされてもよい。これらの組成物は通常、完成した部分品の重量の2〜50%、好ましくは5〜10%の水分含有量を有する。典型的な形状としては、管状、爪楊枝状、スティック状、ねじれ状、または中実棒状が挙げられる。通常、成形部はしゃぶられるかまたは咀嚼されて、長時間、タバコ官能特性成分を口腔内に放出できよう。成形部は経口的に崩壊してもまたは崩壊しなくてもよい。崩壊する部分は1〜60分、好ましくは1〜10分かけて崩壊してもよい。
【0172】
成形部は口腔内に完全に適合するような大きさにしてもしなくてもよい。口内よりも大きな組成物が部分的に挿入されてもよい。通常、成形部の最大の寸法は6インチ、より好ましくは2.5インチである。
【0173】
成形部は不連続(discrete)部位を、例えば、各部位が同じまたは異なるフレーバーもしくは色またはタバコの大きさもしくは形態、例えば、可溶性と知覚されるタバコを有するようにして含んでもよい。例えば、ねじれは、それぞれが異なるフレーバーもしくは色またはタバコの大きさもしくは形態を有する個々のストランド(strand)を含んでもよい。さらなる例として、成形部は、成形または押出部分が層で構成され、その層の2つまたはそれ以上が異なるフレーバー、色またはタバコの大きさもしくは形態を含む多段階工程で調製されてもよい。
【0174】
成形部構成物は当技術分野において公知のいずれかの方法、例えば、押出し、圧縮成形、射出成形、インパクト成形、発泡成形、ブロー成形およびオーバーモールドにより製造されてもよい。さらに、成形部は水溶性または熱可塑性のフォーマットに基づいてもよい。1つの態様では、フォーマット、水、タバコおよびその他の成分の粘性ペーストを形成し(例えば、Hobart工程により)、ダイを通して押し出る形状にペーストを圧縮するか、またはシートを形成し、このシートから形状を切り出すことによって、水性の成形部は製造される。その後、切断または成形された部分品は、高剛性の部分品の場合には完成した部分品の重量の2〜50%、好ましくは5〜10%および高可塑性の部分品の場合には10〜50%の所望の水分量に乾燥されてもよい。他の態様では、水性のペーストは二段押出し工程で成形する(例えば、Wenger 二軸押出し機により)ことができる。その工程では、フォーマット、水、タバコおよびその他の成分が機器の混合または前押出し段階で混合され、得られたペーストが機器の二段押出し部材に直接送り込まれ、ダイを通し押出されてある形状を成形し、次いでこれが所望の水分量に乾燥される。熱可塑性に基づく成形部は、例えば、成分をPK混合器、高強度ミキサー、プレペレタイザー、または造粒化(流動層またはHobart)工程を介して混合することによって製造される。次いで、混合された成分は従来の単軸または二軸押出し機を通し押出されて成形部を成形してもよく、あるいは混合物は射出成形機またはその他の熱可塑化加工機械に送り込まれて成形部を成形することができる。
【0175】
成形部の実施例
実施例AJ 射出成形された成形部
下記表は射出成形により成形される典型的な成形部を示す。
(表AJ1)

【0176】
加熱帯はZone 1-300〜340°F; Zone 2-350〜370°F; Zone 3-300〜340°Fとした; 金型温度は周囲温度とした。十分な組成物を機械のらせん部に送り込んで、1回の注入サイクルを等しくした; 材料をすぐに金型の中に注入した; 金型を10秒後に開けた; および成形部を取り出した。この成形部は2インチ×3インチ×段差1/81/4および3/8インチ厚の階段状のカラーチップとなった。
【0177】
実施例AK 圧縮成形された成形部
下記表は圧縮成形により成形される典型的な成形部を示す。
(表AK1)

【0178】
乾燥化合物100グラム当たり水10〜50グラムを添加する-混合物を柔らかくし、混合物がミキサーに備え付けられたパスタダイを通過するのを可能とするのに十分。金型のパラメータは次のとおりである:
(表AK2)

【0179】
蒸気を成形部の膨張の間に自由に排出可能としさえすれば、滞留時間を長くするほど高い剛性部が製造された。成形部が金型からの除去後に可塑性のままであるように、添加物が利用されてもよい。長時間(40から60秒)金型の中に放置した場合、低粘度HPCの大部分を含有する成形部は優れた部品を形成した。軟化剤を含めることで大気からの吸湿の割合が増大し、成形部によっては時間とともに軟化した。
【0180】
金型空間が成形材料で完全に満たされた場合には、高密性且つ剛性部が製造された。金型空間が金型内容積の約75%まで満たされた場合には、この材料は膨張蒸気の圧力の下で膨張して発泡部を形成し、これは十分な剛性、十分なフレーバーを有し、これは口腔内で容易に崩壊した。
【0181】
発泡は界面活性剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)を混合物に導入し、泡立てて空気を導入することにより水溶液系で行うことができる; 発泡または曝気はまた、組成物を高剪断下におきながら気体(例えば、窒素)を水溶液系に導入することにより行うこともできる。次いで、水溶液系を所望の水分量まで乾燥させて、安定な発泡組成物を作製する。1つの態様では、圧縮型を部分的に満たすように水性組成物を導入する; 金型を閉じる; 金型温度を水の沸点より上まで上昇させて蒸気を作り出すと、これが水性組成物を膨張させて、空隙領域を満たし且つ発泡した、成形部をもたらす。熱可塑性系の場合、発泡は水をタバコ/フォーマット組成物に導入することにより行うことができる; 温度を水の沸点より上まで上昇させて蒸気を作り出す; およびタバコ組成物がダイから出ると同時に、蒸気が膨張して発泡構造をもたらす。別の態様では、押出し機からのその排出の前に、気体(例えば、窒素または二酸化炭素)を融解された熱可塑性タバコ組成物の中に導入し、成形されたタバコ組成物中において極めて均一な発泡構造をもたらすことができる。当技術分野において周知の他の熱可塑性発泡工程(例えば、射出発泡成形)を利用して、発泡された、タバコ組成物および成形部を作り出すことができる。
【0182】
実施例AL 典型的な水性成形部
表AL1およびAL2は本発明の水性成形部を製造するのに典型的な成分を示す。十分な水を添加して、粘性ペーストを形成させる。
(表AL1)

【0183】
(表AL2)

【0184】
実施例AM 典型的な熱可塑性成形部
表AM1は本発明の熱可塑性成形部を製造するのに典型的な成分を示す。
(表AM1)

【0185】
実施例AN タバコ棒
タバコ棒はタバコ(54部); フレーバー(2); 不溶性繊維(28); CMC(10); 人工甘味料(0.2); および微結晶性セルロース(30)から作製する。粘性ペーストを形成させるのに十分な水(例えば、140部)を添加する。そうすれば、このペーストは押出し機を通じた加工処理に適する。適当な押出し機は、パスタ押出し機とダイとが付いたキッチンエイド(Kitchen Aid)ミキサーであろう。次いで、パスタダイを通じた押出しから調製された棒をらせん巻き機用の成形マンドレルとして使用することができ、タバコ含有フィルムを使って、タバコ芯の周囲に巻き付けを施すことができる。
【0186】
実施例AO 圧縮成形されたシナモンフレーバー付きタバコスティック
(表AO1)

【0187】
以下の成分を適当な容量の容器の中に秤量して混合した:
MIX1
HM100PA2208(Wolff Cellulosics) 11.16 g
B700(Grain Processing Corporation) 55.77 g
シナモン粉末 24.54 g
Fibersol-2(Matsutani) 44.61 g
Na2CO3 6.69 g
スクラロース(Tate & Lyle) 2.22 g
タバコ粉末(平均粒径 < 80 μm) 55.77 g
【0188】
得られた混合物を均一になるまで混合した。別の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX2
グリセリン 11.16 g
シナモンフレーバー 11.16 g
【0189】
MIX1をKitchen Aidスタンドミキサーのステンレス製ミキシングボウルに添加した。パドルアタッチメントを用いて中速〜低速で3分間にわたり、MIX2を混合物にゆっくり導入した。この添加の後、水76.92 gを混合物に同じように添加した。得られたペーストを5分間室温で静置させた。
【0190】
静置時間の後、Kitchen Aidミキサーに事前に取り付けておいた1/8インチ開口のストランド形成ユニット内に、ペーストを送り込んだ。形成されたストランドを長さ11/2から2インチの間に切断し、適当な容器の中に保存した。
【0191】
2インチ×1/4インチの対向する金型空間を有するプラテン対を300〜330°Fまで加熱した。形成されたストランドを下方の空間の中に入れて、金型を液圧プレスによって閉ざした。金型を30〜60秒間閉ざしたままにし、ユニットの澱粉成分を加熱処理する手段および揮発性成分部分の排出を実現した。
【0192】
新たに形成されたスティックは、サイズが約2インチ×1/8インチであって、滑らかな硬質の外層と、硬質の泡状内部質量体とからなっていた。このユニットは1〜2分にわたって口腔内で崩壊した。
【0193】
実施例AP 圧縮成形されたリンゴフレーバー付きタバコスティック
(表AP1)

【0194】
以下の成分を適当な容量の容器の中に秤量して混合した:
MIX1
HM100PA2208(Wolff Cellulosics) 11.16 g
B700(Grain Processing Corporation) 55.77 g
スクロース 22.29 g
Fibersol-2(Matsutani) 44.61 g
Na2CO3 6.69 g
スクラロース(Tate & Lyle) 1.11 g
リンゴ酸 2.22 g
タバコ粉末(平均粒径 < 80 μm) 55.77 g
【0195】
得られた混合物を均一になるまで混合した。別の容器の中に以下の成分を秤量した:
MIX2
グリセリン 11.16 g
リンゴフレーバー 12.27 g
【0196】
MIX1をKitchen Aidスタンドミキサーのステンレス製ミキシングボウルに添加した。パドルアタッチメントを用いて中低速で3分間にわたり、MIX2を混合物にゆっくり導入した。この添加の後、水76.95 gを混合物に同じように添加した。得られたペーストを5分間室温で静置させた。
【0197】
静置時間の後、Kitchen Aidミキサーに事前に取り付けておいた1/8インチ開口のストランド成形ユニット内に、ペーストを送り込んだ。形成されたストランドを長さ11/2から2インチの間に切断し、適当な容器の中に保存した。
【0198】
2インチ×1/4インチの対向する金型空間を有するプラテン対を300〜330°Fまで加熱した。形成されたストランドを下方の空間の中に入れて、金型を液圧プレスによって閉ざした。金型を30〜60秒間閉ざしたままにし、ユニットの澱粉および糖成分を加熱処理する手段ならびに揮発性成分部分の排出を実現した。
【0199】
新たに形成されたスティックは、サイズが約2インチ×1/8インチであって、硬質の外層と、硬質の泡状内部質量体とからなっていた。このユニットは1〜2分にわたって口腔内で崩壊した。
【0200】
実施例AQ 押出しタバコスティック
(表AQ1)

【0201】
以下の成分を錠剤の製造に利用した造粒化と同様の方法で造粒化し、約4.50%の水分を有するタバコ造粒体を得た:
B700(Grain Processing Corporation) 3327.1 g
B825(Grain Processing Corporation) 120.0 g
Na2CO3 181.4 g
スクラロース(Tate & Lyle) 45.4 g
グリセリン 362.9 g
タバコ粉末(平均粒径 < 80 μm) 1451.5 g
水 3473.0 g
【0202】
中剪断スクリュー設計の共回転押出し用に構成されたLeistritz Micro-18二軸押出し機40:1 L/Dの供給部に、タバコ造粒体を導入した。押出しに対する送り速度は1時間当たり1〜3ポンドで異なった。バレル帯域温度は75〜100°Fで異なった。フレーバー塗布の割合は処理工程の5パーセントに設定した; したがって、シナモンフレーバーは造粒化供給の下流の工程に組み入れた。押出溶融物からの揮発性物質の排出は、押出し機の排出ダイの前に排出開口部を組み入れることにより行った。
【0203】
1/8インチの直径を有する固形タバコスティックは、ストランドダイを押出し機の排出端に組み入れることによって製造した。排出後に、可塑性のタバコストランドを空冷運搬機上で室温まで冷却し、剛性とし、長さ約21/2インチに切断した。形成されたタバコスティックを保存のために適当な容器の中に入れた。このスティックは5〜10分間にわたって口腔内でゆっくり崩壊した。
【0204】
ゲルおよびゲルビーズ
本発明の組成物はさらに、ゲルまたはゲルビーズとして作製されてもよい。この組成物はタバコを含有する可溶性または不溶性ゲルを含むことができる。ゲルは他の原料を封入するために使われてもよく、または他の原料がゲルを封入してもよい。ゲルは70%もの水を含有する水和化したフォーマットで消費されてもよい。ゲルはまた、1%から70%の水を含有する部分をもたらすように乾燥されてもよい。ゲルの中に保持される水の量は、最終製品において望まれる特性に依る。幅広い官能特性を与えるタバコ含有ゲルを調製することが可能である。
【0205】
可溶性および不溶性ゲルに典型的なゲルフォーマットとしては、カッパカラギナン、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、ペクチン、寒天および澱粉が挙げられる。
【0206】
タバコを含有する可溶性ゲルは、ゲルフォーマットを高温で、例えば、カッパカラギナンを180°Fで溶解し、激しく撹拌し続けながらこの溶液にタバコ粉末を添加することにより形成することができる。次いで、この加熱混合物を鋳型の中に堆積させる。ゼラチンは室温で弱いゲルをもたらすが、寒天または澱粉の添加によって堅さと安定性を増大させることができる。その他のゲル化フォーマットを類似の方法で用いてもよい。
【0207】
不溶性ゲルは、予め溶解させた溶液またはスラリーへの架橋剤の添加によって形成される。所望の形状を形成させるため、溶液を鋳型の中に堆積させて、冷却および/または乾燥によって凝固させる。ほとんどの場合、鋳型の中に堆積させる前に時期尚早にゲル化してしまうことを回避するため、溶液を例えば、180°Fを超える高温に維持することが必要である。ゲルをその最終形状に凝固させた後、ゲルはそのまま包装するかまたは所望の水分含有量までさらに乾燥させることができる。架橋剤としては、カラギナンの場合にはカリウムイオン、アルギン酸塩および低メトキシペクチンの場合にはカルシウムイオンならびにカルボキシメチルセルロースの場合にはアルミニウムなどの三価イオンが挙げられる。不溶性ゲル(すなわち、経口的に崩壊しないもの)の場合、タバコ官能特性化合物はそのゲルが口腔内で保持されるかまたは咀嚼される際にゲルから浸出することができる。
【0208】
1つの態様では、ゲル組成物、例えば、ビーズは固体または液体中心(center)を有する。典型的な固体中心は無煙タバコを含む。内部の液体は封入用のビーズ壁の溶解特性に応じて、水溶性、非水溶性または不均一性であってよい。水溶性の液体は通常、口腔内で力学的にまたは化学的に破壊されうる不水溶性ゲルの中に封入される。この封入用のゲルフォーマットはポリマーと架橋剤とを含むことができる。典型的な系としては、カラギナンと一価の陽イオン(例えば、カリウム)、アルギン酸塩またはペクチンと二価イオン(例えば、カルシウム)、カルボキシメチルセルロースと三価イオン(例えば、アルミニウム)、およびゼラチンとアラビアゴムが挙げられる。中心はタバコを含んでもまたは含まなくてもよい。
【0209】
他の態様では、水溶性ゲルは、例えば、エタノール、グリコール、植物油または鉱物油を利用して、非水溶性の充填物を含む。水溶性ゲルおよび/または非水溶性の充填物はタバコおよび本明細書に記載のその他の成分を含んでもよい。充填物中の有効水を十分に結合し、したがって液体中の水が封入材料を溶解するのを防止できる添加物、例えば、糖類または塩類を含めることによって、水性の液体を水溶性ゲルの中に封入してもよい。ゲル封入材料が硬質および軟質双方の標準的なゼラチンカプセルを含み、これに液体または固体を充填することもできる。
【0210】
これらのゲル組成物の中心はタバコを、例えば、タバコスラリーとして含んでもまたは含まなくてもよい。ゲル封入材料も同様に、タバコを含んでもまたは含まなくてもよい。典型的な固体中心は無煙タバコを含む。中心はさらに、顔料、甘味料、フレーバーまたはフレーバーマスキング剤を含んでもよく、これらはゲル封入材料のものと同じであってもまたは異なっていてもよい。ゲル封入材料および中心の崩壊速度も、同じであってもまたは異なっていてもよい。中心を有するゲルは通常、大きくても10 mm、例えば、大きくても5 mmの最大寸法を有する。液体中心を有するゲルビーズは、ゲルビーズの外面のゲル化を引き起こす溶液の中にタバコ/フォーマット混合物の液滴を導入し、液体中心を保持することによって作製することができる。Morishita Jintan Companyおよびその他により開発された商業的方法であって、一般的に「シームレス液体封入」または「シームレスカプセル技術」といわれるその方法を利用して、ビーズを形成させることができる。さらに、ビーズを含めてあらゆる種類のゲルを形成させるのに広く使われている方法がアルギン酸塩、カラギナンおよびペクチンポリマーの供給者によって開発されており、当技術分野において周知である。フォーマットの濃度、架橋剤(例えば、塩)の濃度、凝固溶液の温度、および凝固溶液中におけるゲルビーズの滞留時間を変化させることで、ゲル化の量を制御し、それによってゲル封入材料の壁の厚さを制御することができる。溶液は架橋剤を含んでもよく、またはその他の手段、例えば、温度変化によってゲル化を起こしてもよい。
【0211】
固体ゲルは可溶性または不溶性であってよい。固体ゲルの場合、タバコおよびフォーマットを添加物とともにまたは添加物なしで、通常、混合し、フォーマットをゲル化させる。可溶性ゲルはジェランガムもしくはカッパカラギナンなどの自己ゲル化ガムを利用することによって、または温度の変化により凝固するポリマー、例えば、ゼラチンを利用することによって得ることができる。不溶性固体ゲルは架橋剤を用いて調製する。そのような可溶性および不溶性ゲルは液滴を油浴、例えば、菜種油の中に、または水溶性の架橋浴の中に導入し、球状を形成させることによって作製されてもよい。それらはまた、油状物を水性の架橋溶液の中に通すようにして作製されてもよい。ゲルはさらに、鋳型の中で作製されてもよく、またはシートから型抜きされてもよい。
【0212】
他の態様では、ゲル組成物をフォーマット、架橋剤(例えば、塩)、およびタバコの乾燥混合物として、例えば、粉末状で供給し、これを消費者が使用の前に溶媒和させる。溶媒和によってゲル組成物に固体を形成させ、これを口腔内に入れてもよい。通常、使用者はゲル成分の乾燥混合物を鋳型の中に入れて、水溶性または非水溶性とできる溶媒を添加する。次いで、この混合物を素早く水和させ、それによって鋳型の形状に凝固したゲルを形成させることができる。溶媒和液を使用して、フレーバーもしくはその他の味または口当たり性を組成物に与えてもよい。または、消費者は溶媒和を目的に乾燥混合物を口腔内に入れてもよい。その溶媒がフレーバーまたは色を組成物に与えてもよい。
【0213】
ゲルの実施例
実施例AR ゲルビーズ
CMC-7MFの4%溶液100 gおよびタバコ20 gを混合する。液滴を水溶性で、食用の三価塩(例えば、AlCl3またはAl2(SO4)3)の5%溶液の中に堆積させる。次いで、液滴の表面を風乾または穏やかなオーブン乾燥で乾燥させる。
【0214】
2%カッパカラギナン100 gおよびタバコを混合し、180〜190°Fまで加熱する。液滴を5% KClの冷却溶液の中に堆積させる。
【0215】
4%中粘度アルギン酸ナトリウム100 gおよびタバコを150〜170°Fで混合する。液滴を5%の食用二価塩(例えば、CaCl2またはクエン酸Ca)の冷却溶液の中に堆積させる。
【0216】
ゼラチン壁およびタバコスラリー中心を含むビーズは、冷タバコスラリーの液滴(例えば、60°F)を希薄な、温かいゼラチン溶液(例えば、130°F)からなる動きの遅い流水の中に堆積させることによって調製することができる。温かいゼラチンが冷たい液滴の外部を被覆し、ゼラチンが冷えて凝固するにつれて、ゼラチンは液体中心の周りにゼラチンの壁を形成する。
【0217】
ビーズを標準的な手段によって溶液から回収する。
【0218】
実施例AS 経口的に崩壊可能な固体ゲル
ゼラチン10 gおよび水90 gを混合し、140°Fまで加熱してゼラチンを溶解させる。タバコ20 gを添加し、鋳型の中に注ぎ込む。ゲルの強度はゼラチン6gおよび寒天4 gを代わりに用い、190°Fまで加熱して溶解させることによって増大させることができる。
【0219】
表AS1は本発明の経口的に崩壊可能なゲルを製造するのに典型的な成分を示す。
(表AS1)

【0220】
実施例AT 典型的な不溶性固体ゲル
以下の表および記述は本発明の不溶性ゲル、すなわち、経口的に崩壊しないゲルを製造するのに典型的な成分を示す。
(表AT1)カラギナンゲル

KClを添加した後、組成物を180°Fで鋳造し、徹底的に混合する。
【0221】
(表AT2)アルギン酸塩ゲル

CaCl2を添加した後、組成物を180°Fで鋳造する。
【0222】
(表AT3)カルボキシメチルセルロースゲル

Al2(SO4)3を添加した後、組成物を180°Fで鋳造する。
【0223】
実施例AU 可溶性ゲル
水性3.9%カッパカラギナン416グラムおよびタバコ51.0グラムを混合した。この溶液を撹拌しながら180°F〜190°Fまで加熱し、次いで溶液を所望の形状の鋳型の中に堆積させた。冷却させた後、得られた固形物を鋳型から取り出し、所望のタバコ濃度およびゲル粘稠度に乾燥させた。
【0224】
別の方法では、オーバーヘッドミキサー、混合棒およびホットプレートを備えた1000 mlステンレス製容器に200°Fを超える温度で水400 mlを添加した。水を継続的に撹拌および加熱し、カッパカラギナン(Gelcarin GP 812, FMC Biopolymer) 16.0 gを2分かけて添加した。得られた混合物をさらに20分間、または全てのカッパカラギナンが溶解するまで撹拌し、その後、タバコをその均一溶液に添加し、得られた混合物を180°Fの至適温度を維持しながらさらに2分間撹拌した。この溶液に、激しく撹拌しながら粉末スクラロース0.8 gおよび桂皮油(Wixon Industries) 7.0 gを添加した。さらに1分の撹拌の後、得られた混合物をピペット(内径0.5 cm)によってテフロン加工の金型に素早く移して、所望の形状を得た。室温まで冷却させた後、得られたゲルを鋳型から取り出し、所望のゲル粘稠度が得られるまで1hから数日間室温で風乾させた。
【0225】
(表AU1)カラギナンゲル

実施例AV 可溶性ゲル
水性20%ゼラチン100グラムおよびタバコ33グラムを混合した。この溶液を撹拌しながら140°F〜150°Fまで加熱し、次いで溶液を所望の形状の鋳型の中に堆積させた。所望の硬度に応じて数分から数日間の冷却の後、得られた固形物を鋳型から取り出し、所望のタバコ濃度およびゲル粘稠度に乾燥させた。
【0226】
別の方法では、オーバーヘッドミキサー、混合棒およびホットプレートを備えた400 mlステンレス製容器に140°Fで水80 mlを添加した。水を継続的に撹拌および加熱し、ゼラチン(Type A 250 Bloom 40 Mesh, Gum Technology) 20.0 gを2分かけて添加した。得られた溶液を5分間またはゼラチンが溶解するまで撹拌し、その後、タバコ33 gを2分かけて少しずつ添加した。得られた混合物をさらに1分間撹拌し、次いで粉末スクラロース0.3 gおよびペパーミント油1.0 g (精留済, Blend SX 0910001, Essex Labs)を添加し、この混合物を140°Fの温度を維持しながらさらに1分間激しく撹拌した。得られた混合物をピペット(内径0.5 cm)によってテフロン加工の金型に移して、所望の形状を得た。室温まで冷却させた後、得られたゲルを鋳型から取り出し、完成品の所望の強度に応じて、ゼラチンを1時間から数日間40°Fで冷却することによって凝固させた。
(表AV1)ゼラチンゲル

【0227】
実施例AW ゲルビーズ
沸騰するまで加熱した水288 gにアルギン酸ナトリウム12 gを添加し、続いて30分間またはその溶液が均一になるまでホットプレート上で水を撹拌および連続加熱することにより、4%アルギン酸ナトリウム(Keltone LV, International Specialty Products)の溶液を調製した(原液A)。リン酸水素二ナトリウム七水和物33.5 gを水200 mlに、その塩が溶解するまで得られた混合物を加温および撹拌しながら溶解させ、続いてこの溶液を水で250 mlに調整することにより、0.50 Mリン酸水素二ナトリウムの第二溶液を調製した。0.50 Mリン酸ナトリウム水溶液100 gにタバコ20グラムを添加し、得られた溶液を5分間撹拌した(原液B)。得られたタバコスラリー(原液B) 50 gに4%アルギン酸ナトリウム水溶液(原液A) 50 mlを添加し、得られた混合物を5分間撹拌した。フレーバーを添えるため、粉末スクラロース0.20 gおよびペパーミント油0.80 g (精留済, Blend SX 0910001, Essex Labs)を得られたタバコ/アルギン酸ナトリウムスラリーに添加し(溶液C)、この混合物を2分間撹拌した。
【0228】
ゲルビーズを溶液Cから調製するため、CaCl2 5 gを水95 gに、塩化カルシウムが溶解するまで撹拌しながら添加することにより、5% CaCl2水溶液を調製した(溶液D)。次いで、溶液Cを10インチの高さからピペットによって溶液Dに一滴ずつ添加した。各液滴の外膜が溶液Dに曝されると同時に凝固することで、液体中心を有する固体ゲル様外膜が形づくられて、塩化カルシウム溶液の底に沈んだ。これらのゲルビーズを2〜4分間、塩化カルシウム溶液の中に残存させ、取り出して、数分間風乾させた。

【0229】
消耗単位
本発明の組成物はまた、消耗単位として製造されてもよい。これらの単位は可食物または非可食物として包装されてもよい。1つの態様では、消耗単位としてはタバコ(例えば、無煙タバコ)またはタバコ組成物、例えば、薄片、錠剤、ビーズ、顆粒、もしくは本明細書に記載のその他のタバコ組成物、および包装、例えば、ポーチが挙げられる。包装は、1つの態様では、接着剤の機能を果たして組成物をまとめてもよい、例えば、複数の錠剤、ビーズ、薄片などをまとめてもよい。または、包装は組成物、例えば、粘着性のない錠剤、ビーズ、薄片などを封入してもよい。組成物はさらに、液体、例えば、タバコスラリーを含んでもよい。包装は経口的に崩壊可能であってもまたはなくてもよい。経口的に崩壊可能な包装を使用して、水性または非水性液体を封入してもよい。水性液体が水溶性包装とともに使われる場合、その液体は包装の溶解を阻止する作用物質を含む。典型的な作用物質としては、糖類、塩類、および水がもはや水溶性包装と相互作用しその包装を溶解することができないレベルにまで水分活性を低減させるのに十分に水を結合できるその他の親水剤が挙げられる。包装はまた、鋳造可能なタバコ組成物であって、口腔に適合するかまたは口腔内でその形状を維持する組成物を封入してもよい。1つの態様では、経口的に崩壊可能な包装は、可溶性と知覚される無煙タバコ、例えば、乾いた嗅ぎタバコまたはタバコ(例えば、粒径80 μm未満)を封入してもよい。経口的に崩壊可能な無煙タバコ組成物は、主題の技術にしたがって作製された可食フィルム(これはタバコを含んでもまたは含まなくてもよい)を用い、連続熱成形装置もしくは水平成形/充填/シール装置またはその他適当な包装装置で成形された消耗ポーションパックに導入されてもよい。消耗単位はまた、2つまたはそれ以上の、個別包装されたタバコ部分、例えば、全てがさらに大きな包装内に含まれるもの、1つがその他の部分を含むもの、または各部分のいずれもが他のものとともに含まれないものを含んでもよい。複数の部分が使用される場合、任意の2つが同じまたは異なるフレーバー、色、タバコの形態、または崩壊速度を有してもよい。
【0230】
典型的な包装材料はHPMC、CMC、ペクチン、アルギン酸塩、プルランなどのフォーマットに基づくフィルム組成物から形成されるフィルム、および本明細書に記述されるものなどの、その他の商業的に実現可能な可食フィルム形成性のポリマーを含む。その他の包装材料はゼラチン、HPMC、澱粉/カラギナン、またはその他の市販の材料から作製された既成のカプセルを含んでもよい。そのような包装材料は成分としてタバコを含んでもよい。経口的に崩壊可能ではない包装は織布もしくは不織布; コートもしくは非コート紙; または穿孔性のもしくは他の多孔性のプラクチック製フィルムを含んでもよい。包装はまた、着色されてもよい。典型的な消耗単位は商業的な包装、例えば、ブリスター包装およびスティック包装(例えば、垂直成形/充填/シール包装機で成形される小包装)で使われる任意の方法により成形されたものを含む。
【0231】
消耗単位の実施例
以下の記述は本発明の消耗単位を製造するのに典型的な成分を提供する。
【0232】
実施例AX ビーズ、粉末、錠剤などを封入するフィルムまたはカプセル
本明細書に記述される組成物のいずれも、フィルムまたはカプセルで封入することができる。カプセルの材料は色、安定性(例えば、保存、取り扱いもしくは消費の間の)、または官能特性(例えば、フレーバー、甘味、香りもしくは口当たり)を提供してもよい。カプセルの材料はまた、タバコを含んでもよい。
【0233】
3/4インチの直径と3/8インチの深さの円として成形された一連の穴を有する真空成形型を構築する。本明細書に記載のフィルムを、成分としてタバコを入れておよび入れないで調製する。これらのフィルムを真空成形型の付いた真空成形機に導入する。フィルムを発熱体の上に置いて、200°Fの温度まで温める。次いで、フィルムを真空成形型に素早く置き、真空に引いてフィルムを穴の中に引き込む。次に、フィルムを冷却してその形状に合わせる。次いで、タバコ粉末を各穴の中に導入する。タバコを入れてまたは入れないで調製したフィルムの第2のシートを選択し、水の薄層で被覆して(フィルムの表面をウエットフェルトでふくことにより)粘着性のある接着面を作り出す。各穴にタバコ製造物を満たした形成シートの上部に、その粘着面を置く。これらのシートを一緒に押圧して、密閉された消耗単位を形成する。次に、各穴を真空成形シートから外して、個々の単位をもたらす。この単位を口腔内に入れると、フィルムが崩壊して口腔内にタバコを分散させる。
【0234】
実施例AY 水溶性バッグ中のタバコ粒子
無煙タバコ粒子または粉末、例えば、嗅ぎタバコは水崩壊性バッグの中に入れられてもよい。バッグは口腔内に入れられると、一定の時間後に崩壊する。バッグは一人分のタバコを含んでもよい。バッグはまた、本明細書に記載のさらなる添加物を含んでもよい。その包装が崩壊したら、タバコは成形可能なプラグ(moldable plug)としてそれ自体に付着してもよい。
【0235】
崩壊性バッグは本明細書に記述されるものなどのフィルムを用いて形成されてもよい。フィルムは垂直成形/充填/シール機(例えば、スティック包装機)、水平成形/充填/シール機、フローラッパー、熱成形機(ブリスター包装機)、および当技術分野に共通するその他の装置などの、市販の包装装置を用いてバッグを形成することができる。
【0236】
実施例AZ フィルム/織布積層中のタバコ粒子
無煙タバコ粒子または粉末は、水溶性包装フィルムに積層された目の粗いまたは高度に多孔質の包装材料、例えば、織布、紙またはプラスチック製フィルムから形成されるバッグの中に入れられてもよい。水溶性フィルム層はタバコ内容物に対する保護をもたらし、タバコが保存および取り扱いの間に不溶性材料の開口部を通じて移動するのを阻止する。バッグが口腔内に入れられると、水溶性フィルム層は溶解または崩壊する。
【0237】
実施例BA タバコを含有するフィルムポーチ
フィルムの実施例N、O、PおよびQの本明細書に記載のフィルムを使用して、タバコ含有ポーチを製造した。個々のユニットおよそ1インチ×11/4インチを、製造したフィルムの各シートから切断した。このユニットを長手方向に折り返し、Clamco Model 210-8Eインパルスシーラーによって熱融着させた。この形成ユニットの片端を同様に、同じ方法で密封した。この形成ポーチの内部にフレーバー付きタバコ造粒体を入れて、ポーチを密封するのに記述したようにして最後の密封を行った。このタバコ含有ポーチは20秒から1分の間に口腔内で崩壊し、ポーチの内容物を放出した。
【0238】
不溶性マトリックス
タバコはまた、不溶性マトリックス上に被覆されてもよく、または不溶性マトリックス内に封入されてもよい。フィルムの形成時と同様に、フォーマットの水溶液中にタバコを分散させて、スラリーを形成させることができる; このスラリーを不溶性マトリックス上に被覆することができ、または多孔質の不溶性マトリックスを飽和させるのに使用することができる。その後、スラリーは可溶性または不溶性ゲルに変換されてもよく、あるいはそれは単に乾燥されて被覆を形成してもよい。この被覆/飽和した不溶性マトリックスの部分が口腔内に入れられると、官能特性成分の浸出が溶解、咀嚼またはその他の手段を通じて起こる。1つの態様では、フォーマット中のタバコを多孔性マトリックス、例えば、連続気泡ポリウレタンフォームまたは高ロフトポリエステル不織布に導入する。この不溶性マトリックスは口腔内に完全に入れられてもよく、あるいはそれはスティックまたはその他の柄であって、消費の間に部分的に口腔外のままとなるものに配置されてもよい。別の態様では、フォーマット中のタバコを非相溶性液体、例えば、カルナウバワックスの分散水と混合し、金型の中に堆積し、タバコスラリーがろう様構造内に配置されるような相分離を引き起こすように素早く冷却する。これらのマトリックスはまた、咀嚼可能であってもよい。
【0239】
不溶性マトリックス中にタバコを保持するのに用いるフォーマットとしては、本明細書に記述されるフィルム形成ポリマーのいずれか; 本明細書に記述されるゲル化系のいずれかおよび本明細書に記述される被覆材料のいずれかが挙げられる。
【0240】
不溶性マトリックスの実施例
実施例BB ポリウレタンフォームA
本明細書に記載の微粉砕タバコを含むフィルム形成組成物を使用して、連続気泡ポリウレタンフォーム(Stephenson & Lawyer, Inc. Grand Rapids, MI)の断片(例えば、12インチ×12インチ×1インチ)を飽和させる。飽和したポリウレタンフォームを金皿に置いて、175°Fに事前設定された空気循環恒温乾燥機の中に1時間置く。このポリウレタンフォームを乾燥機から取り出すと、タバコ含有組成物が乾燥し、ポリウレタンフォームの隙間全てを均一に覆う被覆を形成していた。被覆されたポリウレタンフォームを口腔内に入れるのに適したサイズの断片(例えば、1インチ×1インチ×1インチ)に切断する。ポリウレタンフォームは、使用後に、口腔から取り出して捨てる。
【0241】
実施例BC ポリウレタンフォームB
本明細書に記載の微粉砕タバコを含む、アルギン酸ナトリウムおよびカルシウム塩のゲル組成物を使用して、連続気泡ポリウレタンフォーム(例えば、12インチ×12インチ×1インチ)を飽和させる。このアルギン酸塩のゲルを180°Fの温度に維持して、早過ぎるゲルの凝固を防ぐ。アルギン酸塩の熱いゲルをポリウレタンフォームに注ぎ、これを金皿に置いて、その後、40°Fの冷蔵庫の中で素早く冷却してゲルを凝固させる。このポリウレタンフォームを次に、175°Fに事前設定された恒温乾燥機の中に10分間置いて、ゲルを表面乾燥させ、水分含有量をゲルの乾燥重量に基づいて50%まで低下させる。部分的に乾燥させたゲルがポリウレタンフォーム中の孔隙を満たす。このポリウレタンフォームを刻んで、口腔内に入れる。不溶性マトリックス中のゲルのさらなる例は、ゲルをさらに低い水分含有量(例えば、ゲルの乾燥重量に基づいて10%)まで乾燥させることにより得られる。タバコ含有ゲルはフォームマトリックス内で堅固な、弾性のある集合組織を示し、口腔内に入れられて咀嚼されると、ゆっくり再水和する。ポリウレタンフォームは、使用後に、口腔から取り出して捨てる。
【0242】
中空形状
前述のように、材料の薄シートまたはフィルムを巻き付けるか、押出すか、ブロー成形するかまたは別の方法で成形して、管、ストローまたはその他の中空形状を形作ってもよい。典型的なフィルムまたはシート材料は、本明細書のフィルムの項に開示されている。そのような中空形状は単層または多層であってもよい。多層が使われる場合、タバコを含むものもあれば、色、フレーバー、甘味料、または本明細書に記載の他の化合物を含むものもあってよい。取り扱いの間の安定性のためまたは消費の間の崩壊を制御するため、異なる層が利用されてもよい。らせん状に巻き付けられた中空形状、例えば、管またはストローは解けないように接着剤(例えば、CMCまたはグアー)を必要としてもよい。多層中空形状の層は同じまたは異なる色またはフレーバーを含んでもよく、そのような層は同じまたは異なる速度で崩壊してもよい。フィルムと同様に、タバコは1つまたは複数の層のなかに配置されてもよく、あるいは層の間に交互重ね配置で配置されてもよい。中空形状はまた、崩壊を加速する崩壊剤を含んでもよい。
【0243】
上記の構成物は中空であってもまたは充填されてもよい。その充填物はタバコ、フレーバー、甘味料、フレーバーマスキング剤または色を含んでもよい。充填物のフレーバーまたは色は、中空形状のものと同じであってもまたは異なっていてもよい。充填物は通常、ゲル(固形または流動性)であるが、機械的に強固であってもよく、あるいは粉末またはその他の製品形態からなってよい。典型的な充填材としては、本明細書に記載のゲルが挙げられる。中空形状はまた、その形状よりも速く崩壊する組成物で充填されて、例えば、崩壊速度に基づく異なった時間にタバコをもたらしてもよい。
【0244】
1つの態様では、タバコ芯(例えば、タバコおよびフォーマットを配合した)を単軸または二軸押出し機から共押出用ダイの中に押出すことができる。別の単軸または二軸押出し機において、水溶性熱可塑性の外層(例えば、フォーマットおよびフレーバーを配合した)をその共押出用ダイに導入して被覆棒を作製することができる。典型的な熱可塑性の外層は、220〜370°Fの温度で押出されるヒドロキシプロピルセルロース(HPC)に基づいた配合でもたらすことができる。さらに、剛性押出しタバコ棒が、ラップフィルムで包み込まれる芯になってもよい。
【0245】
一例として、ヒドロキシプロピルセルロース、タバコ、フレーバーおよび甘味料を含有する熱可塑性の配合物をブロー成形して、中空形状を形作ることができる。
【0246】
他の例として、本明細書に記載のフィルムをさらに使用して、らせん状に巻き付けられたストローおよび/またはスティックを製造した。帯状フィルムおよそ10インチ×3/4インチを製造したフィルムの各シートから切断した。同じサイズの帯状用紙を切断し、直径3/16インチのステンレス製マンドレルの周りにらせん状に巻き付けた。この用紙を両端のテープでマンドレルの周りに固定した。各らせんが1/16インチだけ重なり合うようにして、この用紙の周りに同じやり方で帯状フィルムをらせん状に巻き付けた。各重複部分で、帯状フィルムをそれ自体に30%アラビアゴム溶液によって接着させた。この工程をさらにフィルム2層で繰り返した。マンドレルおよびらせん状に巻き付けられた新生フィルムストロー/スティックを75℃の側進強制空気乾燥器(VWR モデル1330FM)の中に15分間置いて、乾燥させた。乾燥機からの取出し後、らせん状に巻き付けられたストロー/スティックをマンドレルから取り去り、紙製「芯」をストロー/スティックの内部から取り除いた。得られたストロー/スティックをさまざまなサイズに切断した。
【0247】
例えば、実施例N スティック/ラップ/ポーチ/真空成形用のフレーバー付きタバコフィルムに記載のタバコ含有フィルムを用いて、らせん状に巻き付けられたストロー/スティック製造物を調製した。実施例Nのフィルムの一層、二層および三層を含むストロー/スティック製造物を記述のように調製した。このストロー/スティックは口腔内に入れられると、1分間から5分間にわたり徐々に崩壊した。
【0248】
他の例として、実施例Nに記載のフィルムの2層を用いて、ストロー/スティック製造物を調製した。このストロー/スティックの上にまたは外側に、実施例O スティック/ラップ/ポーチ用のフレーバー付き/着色フィルムに記述のように調製したフィルムの第三層を付与した。実施例O由来のフィルムは色が赤く、シナモンフレーバー付きであって、タバコを含んでいなかった。このストロー/スティックは口腔内に入れられると、1分間から5分間にわたり徐々に崩壊した。
【0249】
他の例として、実施例P スティック/ラップ/ポーチ用のピーチフレーバーのフィルムに記載のフィルムの3層を用いて、ストロー/スティック製造物を調製した。実施例P由来のフィルムはタバコ粉末およびピーチピューレを含んでいた。ストロー/スティックを上記のように調製した。このストロー/スティックは1分間から5分間にわたり徐々に崩壊した。
【0250】
他の例として、実施例Nおよび実施例Qに記載のフィルムの3層を用いて、ストロー/スティック製造物を調製した。実施例Nで調製したタバコ含有フィルムの一層を使用した。実施例Qのように調製した白色不透明フィルムの第二層を第一層のフィルムの上に巻き付け、1/8インチだけずらした。実施例Nで調製したタバコ含有フィルムの第三層を第二層の上に巻き付け、この場合も先と同様に1/8インチだけずらした。この影響はらせん状に巻き付けられた縞模様のストロー/スティックをもたらすことであった。このストロー/スティックは口腔内に入れられると、1分間から5分間にわたり徐々に崩壊した。
【0251】
他の例として、成形部の実施例AQで利用したものに類似の方法により、1/8から1/4インチに及ぶ直径を有する中空タバコストローを製造した; 但し、チューブダイをストローの製造に利用した。このストローは5〜10分間にわたり口腔内でゆっくり崩壊した。当技術分野において公知の方法(すなわち、共押出し法)を用い、類似の物品が充填物で製造されてもよい。
【0252】
D. 修飾
本明細書に記述される任意のタバコ組成物はさまざまな方法で修飾されてもよい。例えば、組成物は単層または多層に被覆されてもよい。そのような被覆は、例えば、取り扱い、崩壊速度、味および色彩のために利用される。典型的な被覆としてはHPMCが挙げられる。当技術分野において公知の工程、例えば、噴霧法、ブラッシング法、ロール塗布法、ドクターバー鋳造法、スロット塗布法、押出し塗布法、熱溶融物堆積法、粒子または薄片の堆積法、およびその他の典型的な方法を利用して、被覆または装飾模様がフィルムの表面に塗布されてもよい。被覆はつや消しまたはつや出しであってもよい。被覆は本明細書に記述されるとおり、色、フレーバー、甘味料またはフレーバーマスキング剤を含んでもよい。被覆中の色、フレーバー、甘味料またはフレーバーマスキング剤は、基礎をなす組成物と同じであってもまたは異なっていてもよい。さらに、複数の被覆が同じまたは異なる色、フレーバー、甘味料またはフレーバーマスキング剤を含んでもよい。被覆はまた、基礎をなす組成物と異なる速度で崩壊してもよい。例えば、被覆は基礎をなす組成物よりも速く崩壊して、フレーバーまたはその他の官能特性成分の噴出をもたらしてもよい。経口的に崩壊可能な被覆はさらに、経口的に崩壊しない組成物に載せられてもよい。経口的に崩壊しない被覆が経口的に崩壊する組成物に載せられてもよく、そのような被覆は、例えば、咀嚼によって除去されてもよい。被覆はさらに、組成物中の揮発性成分の蒸発を阻止するためにおよび使用前の組成物の力学的な染み込みを阻止するために利用されてもよい。被覆はまた、タバコを含んでもよい。
【0253】
また、模様が組成物の表面に印刷されてもよい。印刷模様はまた、組成物の表面に散布または散水処理用化合物を含む。この模様は無作為であってもまたはデザイン、例えば、ロゴの中であってもよい。当技術分野において公知の印刷工程の全て、例えば、オフセット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、インクジェット印刷、レーザー印刷、スクリーン印刷およびその他の典型的な方法が使われてもよい。印刷模様は本明細書に記述されるとおり、色、フレーバー、甘味料またはフレーバーマスキング剤を含んでもまたは含まなくてもよい。模様中の色、フレーバー、甘味料またはフレーバーマスキング剤は、基礎をなす組成物と同じであってもまたは異なっていてもよい。さらに、複数の模様が同じまたは異なる色、フレーバー、甘味料またはフレーバーマスキング剤を含んでもよい。印刷模様はさらに、タバコを例えば、最大で1〜99%まで、好ましくは10〜50%含んでもよい。そのような模様は基礎をなす組成物よりも、パーセンテージで表すとまたは絶対的な意味で、多くのタバコを含んでもよい。
【0254】
薄片が本明細書に記述される組成物に添加されてもよい。薄片は組成物の中に混合されてもよく、組成物中の空隙内に入れられてもよく、または表面に載せられてもよく、例えば、被覆により付着されてもよい。薄片は本明細書に記述されるとおり、色、フレーバー、甘味料またはフレーバーマスキング剤を含んでもまたは含まなくてもよい。薄片中の色、フレーバー、甘味料またはフレーバーマスキング剤は、基礎をなす組成物と同じであってもまたは異なっていてもよい。さらに、複数の薄片が同じまたは異なる色、フレーバー、甘味料またはフレーバーマスキング剤を含んでもよい。薄片はまた、タバコを例えば、最大で99%まで、好ましくは最大で50%まで含んでもよい。薄片は本明細書に記載の標準的なフィルム成形技術により作製されてもよい。薄片は基礎をなす組成物よりも、パーセンテージで表すとまたは絶対的な意味で、多くのタバコを含んでもよい。
【0255】
印刷、被覆または装飾したフィルムが調製されたら、さらなるフィルム層を適用して、印刷、被覆または装飾した表面を覆い、保護しおよび密封してもよい。
【0256】
本発明の組成物はさまざまな形状、例えば、植物および幾何学的形状(例えば、円形、正方形、長方形、三角形、長円形、八角形および同様のもの)に成形されてもよい。さらに、組成物は表面にレリーフパターン(ポジまたはネガ型)を含んでもよい。そのようなパターンはロゴなどの、デザインであってもよい。
【0257】
複合組成物、すなわち、本明細書に記述される異なる種類の製造物の2つまたはそれ以上を含んだ組成物もまた、本発明により企図される。例えば、成形品は、例えば、さまざまなフレーバーを有するゲル組成物の領域を含んでもよい。別の例では、錠剤がゲルで取り囲まれてもよい。複合組成物はまた、異なる崩壊速度を有してもよい。
【0258】
E 包装
個々の組成物は組成物の内容に対し必要に応じて包装されよう。組成物は防水ケースの中に保存されて、40°Fから120°Fで安定であることが好ましい。典型的には、組成物は保存の間、乾燥性、可塑性および非付着性である。あるいは、中身がつかない仕切り、例えば、プラスチック製のフィルムまたは紙を1単位間に使い、組成物を包装してもよい。組成物はバルク状で提供してもよく、そこから個々の一回分量を分離する。
【0259】
別の態様では、包装は水不透過性および不水溶性であって、タバコ、例えば、液体、スラリーまたは流動性を有するゲル状物に入ったものが、包装、例えば、圧搾可能なプラスチック製の包装、蛇腹または噴霧容器内に配置されて、包装から口腔内に分配されることができる。蛇腹が経口用に圧縮されてもよい。プラスチック製の蛇腹容器またはその他の類似した消費者包装容器であって、包装を圧搾することにより脂質が口腔内に注入される容器向けに、溶液またはスラリーを調製する。揺変性ポリマーをタバコおよびその他の成分と混合して、その他の容器で用いるのに適したさらに高粘度の溶液を調製する。タバコ粒子はより大きなサイズのものとすることができるが、容器の開口部を通過できるくらいに小さくなければならない。噴霧容器の場合、安定なタバコスラリーを容器中に入れる; タバコ粒子は開口部を塞がずに噴霧ノズルを通過できるような大きさにする; およびタバコスラリーを口腔内に直接噴霧する。液状の噴霧用溶液はキサンタン、ジェランまたはデキストランなどの揺変性ポリマーを水に溶解し、タバコ粒子を低粘度(例えば、<50センチポアズ)溶液に懸濁することによって調製する。フレーバー、甘味料および分散剤などの他の化合物を溶液に添加することができる。タバコ粒子はその均一溶液が噴霧容器の開口部を通過できるような粒径(例えば、<80ミクロン)まで研磨する。その他の包装を別の方法で圧搾するかまたは使用して、タバコを口腔内に噴出させてもよい。
【0260】
F 溶液
以下のタバコ溶液が本明細書に記載の任意の組成物の中に含まれてもよい。
【0261】
実施例BD 噴霧可能な溶液
冷水78.6グラムの中に30分間激しく混合しながらキサンタン(C. P. KelcoのKelzan) 0.2グラムを混合することによって、溶液を調製する。この溶液に、激しく混合し続けながら微粉砕タバコ20グラム、スクラロース0.2グラム、およびシナモンフレーバー2グラムを添加する。溶液粘度を水で50センチポアズの粘度に調整する。
【0262】
実施例BE 高粘度の溶液
冷水76.8グラムと30分間激しく混合しながらキサンタン(C. P. KelcoのKelzan) 1グラムを混合することによって、溶液を調製する。これに、激しく混合し続けながら微細タバコ20グラム、スクラロース0.2グラムおよびシナモンフレーバー2グラムを添加する。溶液粘度は1,500センチポアズである。
【0263】
実施例BF ペースト
冷水35.8グラムとグリセリン40グラムの混合物に30分間激しく混合しながら中粘度のカルボキシメチルセルロース(Hercules, Inc.のCMC 7MF) 2グラムを添加することによって、ペーストを調製する。この混合物に、微細タバコ粉末20グラム、スクラロース0.2グラム、およびシナモンフレーバー2グラムを添加する。極めて剪断感応性である高粘度のペーストが調製される。このペーストは、管またはその他の圧搾可能な包装であって、圧搾による剪断力が粘度を低下させてペーストの流れを可能にするものに導入することができる。
【0264】
その他の態様
本発明の具体的な態様の記述は、説明の目的で示されている。網羅的であることも本発明の範囲を本明細書に記述されている特定の形態に限定することも意図されない。本発明をいくつかの態様に関連して記述してきたが、特許請求の範囲に記載の本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、さまざまな変更をなすことができることを当業者は理解するであろう。本明細書において参照される全ての特許、特許出願および公報は、参照により本明細書に組み入れられる。
【0265】
その他の態様は特許請求の範囲内である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔内で容易に崩壊可能である、タバコおよびフォーマットを含むタバコ組成物。
【請求項2】
表1に記載されている成分を含む、請求項1記載の組成物。
【表1】

【請求項3】
表2に記載されている成分を含む、請求項1記載の組成物。
【表2】

【請求項4】
フィルムである、請求項1記載の組成物。
【請求項5】
単層を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項6】
発泡層を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項7】
多層を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項8】
少なくとも2層が一緒に積層される、請求項7記載の組成物。
【請求項9】
タバコが2層間に配置される、請求項7記載の組成物。
【請求項10】
多層のうちの少なくとも2層が異なるフレーバーまたは色を含む、請求項7記載の組成物。
【請求項11】
2分未満で崩壊する、請求項1記載の組成物。
【請求項12】
0.001〜1.0 mmの厚さを有する、請求項1記載の組成物。
【請求項13】
フォーマットがカルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルセルロース(MC)、澱粉、アミロース、高アミロース澱粉、ヒドロキシプロピル化高アミロース澱粉、こんにゃく、タラガム、コラーゲン、イヌリン、大豆タンパク質、乳漿タンパク質、カゼイン、小麦グルテン、カッパカラギナン、イオタカラギナン、ラムダカラギナン、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコール、キサンタン、デキストラン、プルラン、カードラン、ジェラン、ローカストビーンガム、グアーガム、タラガム、トラガカントゴム、ペクチン、寒天、ゼイン、カラヤ、ゼラチン、オオバコの種子、キチン、キトサン、アカシア(アラビア)ゴム、シェラック、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、またはポリビニルアルコールを含む、請求項1記載の組成物。
【請求項14】
錠剤として製造される、タバコおよびフォーマットを含むタバコ組成物。
【請求項15】
表3に記載されている成分を含む、請求項14記載の組成物。
【表3】

【請求項16】
錠剤が超高速崩壊性である、請求項14記載の組成物。
【請求項17】
錠剤が高速崩壊性である、請求項14記載の組成物。
【請求項18】
錠剤が緩徐崩壊性である、請求項14記載の組成物。
【請求項19】
錠剤が咀嚼可能である、請求項14記載の組成物。
【請求項20】
錠剤が2〜4 mmの最大寸法を有する、請求項14記載の組成物。
【請求項21】
錠剤がウェーハまたは小丸薬として成形される、請求項14記載の組成物。
【請求項22】
不水溶性の被覆がフォーマットと水溶性の被覆との間に配置される、不水溶性の被覆および水溶性の被覆をさらに含む、請求項14記載の組成物。
【請求項23】
水溶性の被覆が機械的安定性をもたらす、請求項22記載の組成物。
【請求項24】
請求項20記載の錠剤を複数含む、タバコ組成物。
【請求項25】
複数の錠剤が複数のフレーバーまたは色を含む、請求項24記載の組成物。
【請求項26】
成形される、タバコおよびフォーマットを含む不燃性タバコ組成物。
【請求項27】
表4に記載されている成分を含む、請求項26記載の組成物。
【表4】

【請求項28】
表5に記載されている成分を含む、請求項27記載の組成物。
【表5】

【請求項29】
表6に記載されている成分を含む、請求項26記載の組成物。
【表6】

【請求項30】
表7に記載されている成分を含む、請求項29記載の組成物。
【表7】

【請求項31】
表8に記載されている成分を含む、請求項26記載の組成物。
【表8】

【請求項32】
表9に記載されている成分を含む、請求項26記載の組成物。
【表9】

【請求項33】
2〜50%の水分含有量を有する、請求項26記載の組成物。
【請求項34】
経口的に崩壊可能である、請求項26記載の組成物。
【請求項35】
1〜60分で崩壊する、請求項34記載の組成物。
【請求項36】
口腔内に一部のみを割り当てるような大きさにされる、請求項26記載の組成物。
【請求項37】
6インチ未満の最大寸法を有する、請求項26記載の組成物。
【請求項38】
3インチ未満の最大寸法を有する、請求項26記載の組成物。
【請求項39】
管状、爪楊枝状、スティック状、ねじれ状、または棒状として成形される、請求項26記載の組成物。
【請求項40】
各部位がフレーバーまたは色を含む、1つまたは複数の不連続部位をさらに含む、請求項26記載の組成物。
【請求項41】
各部位がストランドを含み、各ストランドがともにねじれて組成物を形成する、請求項40記載の組成物。
【請求項42】
少なくとも1つの部位がフォーマットと異なるフレーバーまたは色を含む、請求項40記載の組成物。
【請求項43】
各部位が異なるフレーバーまたは色を含む、少なくとも2つの部位を含む、請求項40記載の組成物。
【請求項44】
射出成形、圧縮成形、オーバーモールド、押出し、またはスラリー工程により形成される、請求項26記載の組成物。
【請求項45】
タバコおよびゲルフォーマットを含む、不燃性タバコ組成物。
【請求項46】
ゲルフォーマットがカッパカラギナン、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、ペクチン、寒天、または澱粉を含む、請求項45記載の組成物。
【請求項47】
ゲルフォーマットが中心を封入する、請求項45記載の組成物。
【請求項48】
フォーマットがポリマーおよび架橋剤を含む、請求項45記載の組成物。
【請求項49】
ポリマーがカラギナンを含み、架橋剤が一価の陽イオンを含む、請求項48記載の組成物。
【請求項50】
一価の陽イオンがカリウムである、請求項49記載の組成物。
【請求項51】
ポリマーがアルギン酸塩を含み、架橋剤が二価の陽イオンを含む、請求項48記載の組成物。
【請求項52】
二価の陽イオンがカルシウムである、請求項51記載の組成物。
【請求項53】
ポリマーがカルボキシメチルセルロースを含み、架橋剤が三価の陽イオンを含む、請求項48記載の組成物。
【請求項54】
三価の陽イオンがアルミニウムである、請求項53記載の組成物。
【請求項55】
ポリマーがペクチンを含み、架橋剤が二価の陽イオンを含む、請求項48記載の組成物。
【請求項56】
二価の陽イオンがカルシウムである、請求項55記載の組成物。
【請求項57】
フォーマットがゼラチンを含む、請求項45記載の組成物。
【請求項58】
フォーマットがゼラチンおよびアラビアゴムを含む、請求項48記載の組成物。
【請求項59】
中心が固形物質を含む、請求項47記載の組成物。
【請求項60】
中心が液状物質を含む、請求項47記載の組成物。
【請求項61】
液状物質が水性である、請求項60記載の組成物。
【請求項62】
液状物質が非水性である、請求項60記載の組成物。
【請求項63】
液状物質が不均質である、請求項60記載の組成物。
【請求項64】
非水性物質がエタノールまたは油状物を含む、請求項62記載の組成物。
【請求項65】
中心がタバコを含む、請求項47記載の組成物。
【請求項66】
中心がタバコスラリーを含む、請求項47記載の組成物。
【請求項67】
中心がタバコおよび糖または塩溶液を含む、請求項47記載の組成物。
【請求項68】
中心がタバコを含まない、請求項47記載の組成物。
【請求項69】
中心が色、甘味料、フレーバー、またはフレーバーマスキング剤を含む、請求項47記載の組成物。
【請求項70】
中心がフォーマットと異なる色を含む、請求項47記載の組成物。
【請求項71】
中心がフォーマットと異なるフレーバーを含む、請求項47記載の組成物。
【請求項72】
中心がフォーマットと異なる崩壊速度を有する、請求項47記載の組成物。
【請求項73】
経口的に崩壊可能である、請求項45記載の組成物。
【請求項74】
咀嚼可能である、請求項45記載の組成物。
【請求項75】
最大寸法が大きくても15 mmである、請求項45記載の組成物。
【請求項76】
最大寸法が大きくても5 mmである、請求項45記載の組成物。
【請求項77】
フォーマットがゼラチンカプセルである、請求項45記載の組成物。
【請求項78】
請求項45記載の複数個の組成物を含む、タバコ組成物。
【請求項79】
複数個が複数のフレーバーまたは色を含む、請求項78記載の組成物。
【請求項80】
各部位がフレーバーまたは色を含む、複数のゲル不連続部位をさらに含む請求項45記載の組成物。
【請求項81】
少なくとも2つの部位が異なるフレーバーまたは色を有する、請求項80記載の組成物。
【請求項82】
部位のうちの少なくとも2つが同心円状に配置される、請求項80記載の組成物。
【請求項83】
フォーマットが経口的に崩壊可能でない、請求項45記載の組成物。
【請求項84】
フォーマットがポリマーおよび架橋剤を含む、請求項45記載の組成物。
【請求項85】
ポリマー、タバコ、および架橋剤が溶媒和されておらず、溶媒の添加が該ポリマーおよび架橋剤に不溶性ゲルを形成させる、請求項84記載の組成物。
【請求項86】
ポリマーがカラギナンを含み、架橋剤が一価の陽イオンを含む、請求項85記載の組成物。
【請求項87】
一価の陽イオンがカリウムである、請求項86記載の組成物。
【請求項88】
ポリマーがアルギン酸塩を含み、架橋剤が二価の陽イオンを含む、請求項85記載の組成物。
【請求項89】
二価の陽イオンがカルシウムである、請求項88記載の組成物。
【請求項90】
ポリマーがカルボキシメチルセルロースを含み、架橋剤が三価の陽イオンを含む、請求項85記載の組成物。
【請求項91】
三価の陽イオンがアルミニウムである、請求項90記載の組成物。
【請求項92】
ポリマーがペクチンを含み、架橋剤が二価の陽イオンを含む、請求項85記載の組成物。
【請求項93】
二価の陽イオンがカルシウムである、請求項92記載の組成物。
【請求項94】
溶媒が水性である、請求項85記載の組成物。
【請求項95】
溶媒が非水性である、請求項85記載の組成物。
【請求項96】
溶媒が不均質である、請求項85記載の組成物。
【請求項97】
相分離技術により製造される、請求項85記載の組成物。
【請求項98】
溶媒が金型中の混合物に添加されると、不溶性ゲルが該金型の形状に形成される、(i) タバコおよびフォーマットの混合物、ならびに(ii) 金型、を含むキット。
【請求項99】
フォーマットがポリマーおよび架橋剤を含む、請求項98記載のキット。
【請求項100】
ポリマーがカラギナンを含み、架橋剤が一価の陽イオンを含む、請求項99記載のキット。
【請求項101】
一価の陽イオンがカリウムである、請求項100記載のキット。
【請求項102】
ポリマーがアルギン酸塩を含み、架橋剤が二価の陽イオンを含む、請求項99記載のキット。
【請求項103】
二価の陽イオンがカルシウムである、請求項102記載のキット。
【請求項104】
ポリマーがカルボキシメチルセルロースを含み、架橋剤が三価の陽イオンを含む、請求項99記載のキット。
【請求項105】
三価の陽イオンがアルミニウムである、請求項104記載のキット。
【請求項106】
ポリマーがペクチンを含み、架橋剤が二価の陽イオンを含む、請求項99記載のキット。
【請求項107】
二価の陽イオンがカルシウムである、請求項106記載のキット。
【請求項108】
フォーマットが溶媒膨潤性の不溶性ポリマーを含む、請求項98記載のキット。
【請求項109】
溶媒膨潤性の不溶性ポリマーがポリビニルアルコールを含む、請求項108記載のキット。
【請求項110】
溶媒が水性である、請求項98記載のキット。
【請求項111】
溶媒が非水性である、請求項98記載のキット。
【請求項112】
溶媒が不均質である、請求項98記載のキット。
【請求項113】
(i) タバコおよびフォーマットを含むタバコ組成物、ならびに(ii) 包装を含む、不燃性組成物。
【請求項114】
タバコ組成物が複数の部材を含む、請求項113記載の組成物。
【請求項115】
部材が薄片、錠剤、またはビーズを含む、請求項114記載の組成物。
【請求項116】
部材が包装内に組み込まれる、請求項114記載の組成物。
【請求項117】
部材が包装に組み込まれない、請求項114記載の組成物。
【請求項118】
包装が経口的に崩壊可能である、請求項113記載の組成物。
【請求項119】
包装が経口的に崩壊可能でない、請求項113記載の組成物。
【請求項120】
包装がHPMC、CMC、ペクチン、アルギン酸塩、またはプルランを含む、請求項113記載の組成物。
【請求項121】
包装が織布または紙を含む、請求項113記載の組成物。
【請求項122】
タバコ組成物が液体を含む、請求項113記載の組成物。
【請求項123】
液体が糖または塩を含み、該糖または塩が該液体による包装の崩壊を防止する、請求項113記載の組成物。
【請求項124】
フォーマットおよびタバコが成形可能なプラグを形成する、請求項113記載の組成物。
【請求項125】
フォーマットが垂直成形/充填/シール機、水平成形/充填/シール機、フローラッパー、または熱成形機を用いて成形される、請求項113記載の組成物。
【請求項126】
タバコが包装内に配置される、タバコおよび経口的に崩壊可能な包装を含むタバコ組成物。
【請求項127】
タバコが乾いた嗅ぎタバコまたは湿った無煙タバコを含む、請求項126記載の組成物。
【請求項128】
経口的に崩壊可能な包装がHPMC、CMC、ペクチン、アルギン酸塩、またはプルランを含む、請求項126記載の組成物。
【請求項129】
フォーマットが垂直成形/充填/シール機、水平成形/充填/シール機、フローラッパー、または熱成形機を用いて成形される、請求項126記載の組成物。
【請求項130】
タバコがマトリックス内に配置され、フォーマットによってマトリックス中に保持される、不溶性の連続気泡マトリックス、タバコ、およびフォーマットを含むタバコ組成物。
【請求項131】
連続気泡マトリックスが織布、発泡体、または紙を含む、請求項130記載の組成物。
【請求項132】
発泡体がポリウレタンを含む、請求項131記載の組成物。
【請求項133】
咀嚼可能である、請求項130記載の組成物。
【請求項134】
連続気泡マトリックスがスティックまたは柄に堆積される、請求項130記載の組成物。
【請求項135】
表10に記載されている成分を含む、請求項130記載の組成物。
【表10】

【請求項136】
表11に記載されている成分を含む、請求項130記載の組成物。
【表11】

【請求項137】
フォーマットが中空形状に形成される、タバコおよびフォーマットを含むタバコ組成物。
【請求項138】
表12に記載されている成分を含む、請求項137記載の組成物。
【表12】

【請求項139】
表13に記載されている成分を含む、請求項137記載の組成物。
【表13】

【請求項140】
フォーマットがらせん状に巻き付けられる、請求項137記載の組成物。
【請求項141】
巻き戻しを阻止するために配置される接着剤をさらに含む、請求項137記載の組成物。
【請求項142】
中空形状が押出しにより形成される、請求項137記載の組成物。
【請求項143】
タバコおよびフォーマットが単層を形成する、請求項137記載の組成物。
【請求項144】
多層を含む、請求項137記載の組成物。
【請求項145】
少なくとも2層が一緒に積層される、請求項144記載の組成物。
【請求項146】
タバコが2層間に配置される、請求項144記載の組成物。
【請求項147】
多層のうちの少なくとも2層が異なるフレーバーまたは色を含む、請求項144記載の組成物。
【請求項148】
中空形状内に配置された充填物をさらに含む、請求項137記載の組成物。
【請求項149】
充填物がタバコを含む、請求項148記載の組成物。
【請求項150】
充填物が色、甘味料、フレーバー、またはフレーバーマスキング剤を含む、請求項148記載の組成物。
【請求項151】
充填物が形状と異なる色またはフレーバーを含む、請求項148記載の組成物。
【請求項152】
充填物がゲルを含む、請求項148記載の組成物。
【請求項153】
崩壊剤をさらに含む、請求項137記載の組成物。
【請求項154】
タバコおよび発泡フォーマットを含む、不燃性タバコ組成物。
【請求項155】
成形される、請求項154記載の組成物。
【請求項156】
フィルムとして成形される、請求項154記載の組成物。
【請求項157】
フォーマットが水溶性である、請求項154記載の組成物。
【請求項158】
フォーマットが熱可塑性である、請求項154記載の組成物。
【請求項159】
フレーバーまたはフレーバーマスキング剤をさらに含む、請求項1〜158のいずれか一項記載の組成物。
【請求項160】
フレーバーがカンゾウ、クズ、アジサイ、オオガシワ、カモミール、コロハ、クローブ、メントール、ハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セルリー、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、ハチミツエキス、バラ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カッシア、キャラウェー、コニャック、ジャスミン、イランイラン香油、セージ、フェンネル、ピメント、ジンジャー、アニス、コリアンダー、コーヒー、またはハッカ属のいずれかの種由来のハッカ油を含む、請求項159記載の組成物。
【請求項161】
甘味料をさらに含む、請求項1〜158のいずれか一項記載の組成物。
【請求項162】
甘味料がスクロース、スクラロース、アセサルフェームカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、およびマンニトールを含む、請求項161記載の組成物。
【請求項163】
界面活性剤をさらに含む、請求項1〜158のいずれか一項記載の組成物。
【請求項164】
軟化剤をさらに含む、請求項1〜158のいずれか一項記載の組成物。
【請求項165】
軟化剤がグリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール/マンニトール、アセチル化モノグリセリド、トリアセチン、または1,3ブタンジオールを含む、請求項164記載の組成物。
【請求項166】
増量剤をさらに含む、請求項1〜158のいずれか一項記載の組成物。
【請求項167】
増量剤が澱粉、微結晶性セルロース、木材パルプ、可溶性繊維、炭酸カルシウム、第二リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、または粘土を含む、請求項166記載の組成物。
【請求項168】
滑沢剤またはろう状物質をさらに含む、請求項1〜158のいずれか一項記載の組成物。
【請求項169】
滑沢剤がステアリン酸またはステアリン酸塩を含む、請求項168記載の組成物。
【請求項170】
ろう状物質がレシチン、モノステアリン酸グリセロール、またはモノステアリン酸プロピレングリコールである、請求項168記載の組成物。
【請求項171】
保存料をさらに含む、請求項1〜158のいずれか一項記載の組成物。
【請求項172】
保存料がメチルパラベンまたはソルビン酸カリウムを含む、請求項171記載の組成物。
【請求項173】
安定剤をさらに含む、請求項1〜158のいずれか一項記載の組成物。
【請求項174】
安定剤がアスコルビン酸、クエン酸モノステロール、BHT、またはBHAを含む、請求項173記載の組成物。
【請求項175】
被覆をさらに含む、請求項1〜158のいずれか一項記載の組成物。
【請求項176】
被覆がつや消しである、請求項175記載の組成物。
【請求項177】
被覆がつや出しである、請求項175記載の組成物。
【請求項178】
被覆が色、フレーバー、甘味料、またはフレーバーマスキング剤を含む、請求項175記載の組成物。
【請求項179】
被覆がフォーマットと異なるフレーバーを含む、請求項175記載の組成物。
【請求項180】
被覆がフォーマットと異なる崩壊速度を有する、請求項175記載の組成物。
【請求項181】
被覆がタバコを含む、請求項175記載の組成物。
【請求項182】
被覆が色を含む、請求項175記載の組成物。
【請求項183】
被覆がフォーマットと異なる色を含む、請求項175記載の組成物。
【請求項184】
印刷模様をさらに含む、請求項1〜158のいずれか一項記載の組成物。
【請求項185】
印刷模様がロゴを含む、請求項184記載の組成物。
【請求項186】
印刷模様が色を含む、請求項184記載の組成物。
【請求項187】
印刷模様がタバコを含む、請求項184記載の組成物。
【請求項188】
印刷模様がフレーバー、甘味料、またはフレーバーマスキング剤を含む、請求項184記載の組成物。
【請求項189】
組成物の表面がレリーフパターンを含む、請求項1〜158のいずれか一項記載の組成物。
【請求項190】
タバコが粉末、顆粒、または断片を含む、請求項1〜158のいずれか一項記載の組成物。
【請求項191】
タバコが口腔内で可溶性であると知覚される、請求項1〜158のいずれか一項記載の組成物。
【請求項192】
薄片をさらに含む、請求項1〜158のいずれか一項記載の組成物。
【請求項193】
薄片がタバコを含む、請求項192記載の組成物。
【請求項194】
薄片が複数のフレーバーまたは色を含む、請求項192記載の組成物。
【請求項195】
口腔内での適用に適した形状で存在する、請求項1〜158のいずれか一項記載の組成物。
【請求項196】
タバコ満足感を与える、請求項1〜158のいずれか一項記載の組成物。
【請求項197】
タバコ満足感が10秒間から30分間にわたって起こる、請求項1〜158のいずれか一項記載の組成物。
【請求項198】
タバコが包装内に配置され、該包装から口腔内に分配可能である、水不透過性で不水溶性の包装およびタバコを含む組成物。
【請求項199】
包装が蛇腹を含み、該蛇腹の圧搾によりタバコを口腔内にもたらす、請求項198記載の組成物。
【請求項200】
包装が噴霧容器を含む、請求項198記載の組成物。
【請求項201】
タバコがゲル中に配置される、請求項198記載の組成物。
【請求項202】
タバコ満足感を得る方法であって、請求項1〜197のいずれか一項記載の組成物の少なくとも一部分を口腔内に入れる段階であって、それによってタバコ満足感を得る段階を含む方法。
【請求項203】
タバコ組成物を製造する方法であって、(i) フォーマットをフィルムへと形成する段階、および(ii) タバコを該フォーマットまたはフィルムに添加する段階を含む方法。
【請求項204】
フィルムが溶液流延、押出成形、溶融押出し、ドラム乾燥、またはカレンダリングにより形成される、請求項203記載の方法。
【請求項205】
形成段階の前にタバコがフォーマットに添加される、請求項203記載の方法。
【請求項206】
形成段階の後にタバコがフィルムに添加される、請求項203記載の方法。
【請求項207】
第2のフォーマットを第2のフィルムへと形成する段階、および(i)のフィルムと該第2のフィルムを接着させる段階をさらに含む、請求項203記載の方法。
【請求項208】
タバコが(i)のフィルムと第2のフィルムとの間に配置される、請求項203記載の方法。
【請求項209】
タバコ組成物を作製する方法であって、(i) フォーマットを錠剤へと形成する段階、および(ii) タバコを該フォーマットまたは錠剤に添加する段階を含む方法。
【請求項210】
フォーマットが圧縮、射出成形、圧縮成形、射出発泡成形、または圧縮発泡成形を用いて形成される、請求項209記載の方法。
【請求項211】
タバコ組成物を作製する方法であって、(i) フォーマットを形状へと形成する段階、および(ii) タバコを該フォーマットまたは形状に添加する段階を含む方法。
【請求項212】
フォーマットが押出し、圧縮成形、射出成形、インパクト成形、発泡成形、ブロー成形、オーバーモールド、またはスラリー工程により形状へと形成される、請求項211記載の方法。
【請求項213】
フォーマットがシートから型抜きされて形状を形成する、請求項211記載の方法。
【請求項214】
フォーマットが発泡される、請求項211記載の方法。
【請求項215】
タバコ組成物を作製する方法であって、(i) ゲルを形成するためにゲルフォーマットを溶媒と混合する段階、および(ii) タバコを該ゲルフォーマット、溶媒、またはゲルに添加する段階を含む方法。
【請求項216】
フォーマットがポリマーおよび架橋剤を含む、請求項215記載の方法。
【請求項217】
ゲルが金型の中で形成される、請求項215記載の方法。
【請求項218】
形材を押出す段階、および該押出形材の長さを切断する段階によりゲルが形成される、請求項215記載の方法。
【請求項219】
タバコ組成物を作製する方法であって、(i) タバコおよびポリマーの液体混合物を提供する段階、ならびに(ii) 該ポリマーの固化を誘発する浴槽の中に該液体を入れる段階を含む方法。
【請求項220】
浴槽がポリマーを架橋させる架橋剤を含む、請求項219記載の方法。
【請求項221】
浴槽がポリマーを固化させる温度である、請求項219記載の方法。
【請求項222】
組成物の中心が液体である、請求項219記載の方法。
【請求項223】
タバコ組成物を作製する方法であって、タバコをゼラチンカプセル内に入れる段階を含む方法。
【請求項224】
タバコ組成物を作製する方法であって、(i) タバコおよびフォーマットの混合物を提供する段階、ならびに(ii) 液体を該タバコおよびフォーマットに添加する段階であって、該フォーマットが溶媒和して固形物を形成する段階を含む方法。
【請求項225】
段階(ii)の前に混合物を金型の中に入れ、段階(ii)の後に組成物が該金型の形状を保持する、請求項224記載の方法。
【請求項226】
組成物を作製する方法であって、(i) タバコ組成物を提供する段階、および(ii) 該タバコ組成物を包装と組み合わせる段階を含む方法。
【請求項227】
タバコ組成物が包装の中に組み込まれる、請求項226記載の方法。
【請求項228】
タバコ組成物が包装の中に組み込まれない、請求項226記載の方法。
【請求項229】
包装が垂直成形/充填/シール機、水平成形/充填/シール機、フローラッパー、または熱成形機を用いて形成される、請求項226記載の方法。
【請求項230】
連続気泡マトリックスの中にタバコおよびフォーマットの混合物を導入する段階を含む、タバコ組成物を作製する方法であって、該フォーマットが該タバコを該マトリックスに接着させ、該マトリックスは経口的に崩壊可能ではない、方法。
【請求項231】
タバコ組成物を作製する方法であって、(i) タバコおよびフォーマットの混合物を、マトリックス材を含む非混和性の液体と混合する段階; ならびに(ii) 混合物が固化マトリックス材の内部に配置されるように、該マトリックス材の相分離および固化を引き起こす段階を含む方法。
【請求項232】
タバコ組成物を作製する方法であって、(i) シートとして成形されたフォーマットを提供する段階; (ii) 該シートをらせん状に巻き付けて中空管を形成させる段階、および(iii) タバコを該フォーマットまたは管に添加する段階を含む方法。
【請求項233】
タバコ組成物を作製する方法であって、(i) フォーマットを中空形状へと形成する段階、および(ii) タバコを該フォーマットまたは形状に添加する段階を含む方法。
【請求項234】
形状を液体、ゲル、または固形物で充填する段階をさらに含む、請求項233記載の方法。
【請求項235】
形成段階が押出し、射出成形、またはブロー成形を含む、請求項233記載の方法。
【請求項236】
タバコ組成物を作製する方法であって、流動性を有するタバコ含有液を防水容器の内部に配置する段階を含む方法。
【請求項237】
容器が噴霧容器である、請求項236記載の方法。
【請求項238】
容器が蛇腹を含む、請求項236記載の方法。
【請求項239】
被覆を組成物に付加する段階をさらに含む、請求項203〜235のいずれか一項記載の方法。
【請求項240】
被覆が噴霧法、ブラッシング法、ロール塗布法、ドクターバー鋳造法、スロット塗布法、押出し塗布法、または熱溶融物堆積法により塗布される、請求項239記載の方法。
【請求項241】
模様をフィルムに印刷する段階をさらに含む、請求項203〜235のいずれか一項記載の方法。
【請求項242】
印刷する段階がオフセット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、インクジェット印刷、レーザー印刷、またはスクリーン印刷により行われる、請求項241記載の方法。
【請求項243】
フレーバー、色、またはフレーバーマスキング剤をフォーマットまたは組成物に添加する段階をさらに含む、請求項203〜235のいずれか一項記載の方法。

【公表番号】特表2007−515950(P2007−515950A)
【公表日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−539648(P2006−539648)
【出願日】平成16年11月5日(2004.11.5)
【国際出願番号】PCT/US2004/036793
【国際公開番号】WO2005/046363
【国際公開日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(398069229)ユーエス スモークレス タバコ カンパニー (20)
【Fターム(参考)】