説明

タンク内水中検査カメラ固定装置

【課題】被写体をブレなく良好に撮影でき、タンク内を広い範囲に渡って撮影できるタンク内水中検査カメラ固定装置を提供する。
【解決手段】タンク2上部に形成されたマンホール3に固定される基部4と、基部4に昇降自在に支持されタンク2内に吊下されるポール部5と、ポール部5の下端に設けられ水中検査カメラ6を取り付けるためのカメラ取付部7とを備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タンク内に水中検査カメラを設置するためのタンク内水中検査カメラ固定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
低レベル放射性廃液を収容する貯水タンク等のタンク内面の検査を行う場合、タンク内に水中検査カメラを設置し、この水中検査カメラで直接タンク内面を撮影して検査をしたり、タンク内壁に沿って走行可能な水中移動台車に水中検査カメラを設置し、これをタンク内に投入してタンク内面を撮影して検査すると共に、タンク内に他の水中検査カメラを設置し、この水中検査カメラで上記水中移動台車を監視したりしている。
【0003】
タンク内に水中検査カメラを設置する方式としては、ロープによる吊下式や、足場パイプ等への固定式などがある。
【0004】
【特許文献1】特開平11−211878号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ロープによる吊下式では、揺れ等により画像にブレが生じやすく、点検作業が難しいという課題があった。また、固定式では撮影できる範囲が限定され、特に大きなタンクにあってはタンク内面や水中移動台車等の被写体を鮮明に撮影することができないという課題があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、被写体をブレなく良好に撮影でき、タンク内を広い範囲に渡って撮影できるタンク内水中検査カメラ固定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明は、タンク上部に形成されたマンホールに固定される基部と、該基部に昇降自在に支持されタンク内に吊下されるポール部と、該ポール部の下端に設けられ水中検査カメラを取り付けるためのカメラ取付部とを備えてタンク内水中検査カメラ固定装置を構成したものである。
【0008】
上記ポール部は、複数の延長ポールを継ぎ合わせて形成されるとよい。
【0009】
上記延長ポールは、空気を密閉するように中空に形成されるとよい。
【0010】
上記基部に、上記延長ポールを上下摺動自在に挿通させるガイド筒部を形成すると共に、上記延長ポールに径方向に沿って取合穴を形成し、上記ガイド筒部より上方の取合穴に固定ロックピンを径方向に突出するように挿入して上記延長ポールがガイド筒部から脱落するのを防ぐようにするとよい。
【0011】
上記ガイド筒部の上端に、上記固定ロックピンを受ける受溝を周方向に複数形成するとよい。
【0012】
また、上記延長ポールのうち最下端に位置される下端ポールには、タンク外から延びる回収用ワイヤが連結されるとよい。
【0013】
上記延長ポールのうち最上端に位置される上端ポールには、上記取合穴が長手方向に間隔を隔てて複数形成され、いずれかの取合穴を選択して上記固定ロックピンを挿入することで上記カメラ取付部の高さを調節するようにするとよい。
【0014】
上記基部はマンホールの一側に偏心して固定され、マンホールの他側を空けるようにされるとよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、被写体をブレなく良好に撮影でき、タンク内を広い範囲に渡って撮影できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の好適実施の形態を添付図面を用いて説明する。
【0017】
図1及び図2に示すように、タンク内水中検査カメラ固定装置1は、タンク2の上部に形成されたマンホール3に固定される基部4と、基部4に昇降自在に支持されタンク2内に吊下されるポール部5と、ポール部5の下端に設けられ水中検査カメラ6を取り付けるためのカメラ取付部7とを備えて構成されている。
【0018】
図3及び図4に示すように、基部4は、マンホール3の一側に偏心して固定される取付板8と、取付板8に起立して設けられポール部5を上下摺動自在に挿通させるガイド筒部9とからなる。
【0019】
取付板8は、マンホール3の一側を塞ぐ略半月状に形成されており、マンホール3に固定されたとき、マンホール3の他側を空けるようにされている。また、取付板8は、外周部にマンホール3のフランジ10にボルト締めするためのボルト挿通孔11を複数有する。ボルト挿通孔11は、フランジ10のナット穴(図示せず)に位置を合わせるように同一周上に複数形成されている。また特に、ボルト挿通孔11は、径の異なる他のマンホール12にも対応するように、上記マンホール3とは異なる径の周上にも複数形成されている。
【0020】
ガイド筒部9は、取付板8から上方に延びて露出される上部筒部13と、取付板8から下方に延びてマンホール3内に配置される下部筒部14とからなる。図3及び図5に示すように、上部筒部13の上端には、後述するポール部5の取合穴15に挿通されてポール部5の径方向外側に突出される固定ロックピン16を受けるための受溝17が周方向に複数形成されており、固定ロックピン16を任意の受溝17で受けることができるようになっている。また、上部筒部13の下部には、直径方向に貫通する固定孔18が形成されており、固定ロックピン16を挿通させるようになっている。また、基部4には、一対の固定ロックピン16がチェーン(図示せず)を介して連結されており、固定ロックピン16をタンク2内に落下させないようにしている。
【0021】
図2に示すように、ポール部5は、複数の延長ポール19を継ぎ合わせて形成されている。延長ポール19は、最上端に位置される上端ポール20と、最下端に位置される下端ポール21と、上端ポール20と下端ポール21の間に配置される中間ポール22とからなり、それぞれ軽金属たるアルミニウムにて2〜3m程度の長さに形成されている。
【0022】
図3に示すように、上端ポール20は、ポール部5をガイド筒部9に位置調節可能に固定するためのポールであり、有底筒体状に形成されている。上端ポール20には、固定ロックピン16を挿通させるための取合穴15が径方向に沿って、かつ、長手方向に所定間隔を隔てて複数形成されており、いずれかの取合穴15を選択してガイド筒部9の固定孔18または受溝17に位置を合わせ、これらに固定ロックピン16を挿入することで上端ポール20の下降を規制し、カメラ取付部7の高さを調節できるようになっている。また、上下に所定の間隔を隔てて隣り合う取合穴15は、それぞれ上下の間隔を受溝17と固定孔18の間隔と同じ寸法に設定されると共に、互いに平面視90°の角度をなすようにねじれの位置に配置されており、受溝17と固定孔18との双方の位置で上端ポール20を固定ロックピン16を介して係止することで上端ポール20を直交する2本の固定ロックピン16で安定して支持できるようになっている。また、上端ポール20の下端には、雄ネジ23が形成されており、後述する中間ポール22に連結できるようになっている。
【0023】
図2に示すように、中間ポール22は、ポール部5の長さを調節するためのものであり、上端ポール20と下端ポール21との間に必要に応じて継ぎ足すようになっている。すなわち、タンク2の上端近傍に水中検査カメラ6を設置したい場合、中間ポール22を用いずに上端ポール20と下端ポール21を直接継ぎ合わせてポール部5を形成し、タンク2の下端近傍に水中検査カメラ6を設置したい場合、上端ポール20と下端ポール21との間に複数本の中間ポール22を継ぎ足してポール部5を形成するようになっている。図6に示すように、中間ポール22は、アルミパイプ24の両端に栓部材25、26を設けてなる中空仕様となっており、内部に空気を密閉するようになっている。中間ポール22の上端部には、雌ネジ29が形成されると共に、固定ロックピン16を挿通させるための取合穴15が雌ネジ29の下方に位置して径方向に沿って形成されている。具体的には、雌ネジ29は上側の栓部材25に形成されている。取合穴15は、栓部材25とアルミパイプ24とを径方向に貫通して形成されており、上下の栓部材25、26間に形成される中空空間27に連通しないようになっている。また、中間ポール22の下端部には、雄ネジ23が形成されており、他の中間ポール22又は下端ポール21に連結できるようになっている。具体的には、雄ネジ23は下側の栓部材26に形成されている。
【0024】
図7に示すように、下端ポール21は、アルミパイプ24の上端に栓部材25を設けると共に下端にカメラ取付部7となるフランジ板28を設けてなる中空仕様となっており、中間ポール22と同様に内部に空気を密閉するようになっている。栓部材25は、中間ポール22の上側の栓部材25と同じものであり、下端ポール21の上端には、雌ネジ29と取合穴15とが中間ポール22と同様に形成されている。フランジ板28は、平面視円形に形成されている。フランジ板28の外周には、水中検査カメラ6を固定するボルト(図示せず)を挿通させるためのボルト挿通孔(図示せず)が複数形成されており、水中検査カメラ6を着脱自在に取り付けることができるようになっている。また、下端ポール21には、タンク2外から延びる回収用ワイヤ30を取り付けるためのワイヤ取付部31が設けられており、万一、下端ポール21がタンク2内に脱落しそうになっても回収用ワイヤ30をたぐり寄せることで容易に回収できるようになっている。図3に示すように、回収用ワイヤ30は、基部4の取付板8に形成されたワイヤ挿通孔32を通ってタンク2外に延出されており、回収用ワイヤ30のタンク2外の端には、回収用ワイヤ30がワイヤ挿通孔32をすり抜けてタンク2内に落下しないようにするためのストッパ33が設けられている。ストッパ33は、ワイヤ挿通孔32より大径の球体からなる。
【0025】
次に本実施の形態の作用を述べる。
【0026】
タンク2内に水中検査カメラ6を設置する場合、まず、タンク2外にて下端ポール21のカメラ取付部7(フランジ板28)に水中検査カメラ6を取り付けると共に、下端ポール21を基部4のガイド筒部9に挿通させ、ガイド筒部9より上方に位置される下端ポール21の取合穴15に固定ロックピン16を挿通させる。この後、基部4の取付板8をマンホール3の一側のフランジ10にボルト(図示せず)にて取り付ける。このとき、下端ポール21は鉛直な姿勢となるが、取合穴15に挿通された固定ロックピン16がガイド筒部9の受溝17上に載って下端ポール21の下方への移動を規制するため、下端ポール21がガイド筒部9から抜け落ちることはなく、水中検査カメラ6が下端ポール21を介して吊下された状態となる。図4に示すように、マンホール3の一側に取付板8を取り付けたとき、マンホール3の他側は開放された状態となるため、この開放された空間34からタンク2内に水中検査カメラ付きの水中移動台車35等の機材を投入したり、必要に応じて作業員がタンク2内に出入りすることができ、タンク2内への出入りを伴う他の作業を並行して行うことができる。
【0027】
タンク2内の上端近傍を撮影する場合、下端ポール21に上端ポール20を継ぎ足すと共に、上端ポール20を高さ調整しつつ固定ロックピン16を介してガイド筒部9に係止し、撮影を開始する。下端ポール21に上端ポール20を継ぎ足す作業は、下端ポール21上端の雌ネジ29に上端ポール20下端の雄ネジ23を螺合させることで行う。このとき、下端ポール21はガイド筒部9の受溝17上に載る固定ロックピン16で下方への移動を規制されると共に軸回りの回転を規制されているため、下端ポール21の雌ネジ29に上端ポール20の雄ネジ23をねじ込むことで容易に上端ポール20を継ぎ足すことができる。また、ガイド筒部9に上端ポール20を係止する作業は、ポール部5を落下させないように把持しながら下端ポール21の取合穴15に挿通される固定ロックピン16を抜き、ポール部5を所望の高さ付近まで降下させたのち、受溝17の直上に位置される上端ポール20の取合穴15に固定ロックピン16を挿通し、この固定ロックピン16をガイド筒部9の受溝17上に載せるようにポール部5を降下させることで行う。このとき、ポール部5の昇降を行う作業を一人の作業員が行い、固定ロックピン16を取合穴15に挿抜する作業を他の一人の作業員が行うようにするとよい。
【0028】
上端ポール20の高さ調整は、上述と同様に上端ポール20を落下させないように把持しながら取合穴15に挿通されている固定ロックピン16を抜き、上端ポール20を所望の高さ付近に昇降させたのち、受溝17の直上に位置される上端ポール20の取合穴15に固定ロックピン16を挿通し、この固定ロックピン16をガイド筒部9の受溝17上に載せるように上端ポール20を降下させることで行う。このようにして高さ調整をしたら、上端ポール20と下端ポール21とを適宜持ち上げながら軸回りに回動させて固定孔18と取合穴15との周方向の位置を合わせ、上端ポール20と下端ポール21とを降下させて元の高さに戻し、固定孔18と取合穴15に固定ロックピン16を挿通させてガイド筒部9に上端ポール20を更に係止する。これにより、上端ポール20は平面視直交する2軸で支持されてガイド筒部9に更に安定して固定されることとなり、水中検査カメラ6を安定して支持することができる。
【0029】
また、上端ポール20の取合穴15を選択することで微調整可能な範囲を超え、水中検査カメラ6を降下させたい場合、上端ポール20と下端ポール21との間に適宜の本数の中間ポール22を継ぎ足して水中検査カメラ6を降下させ、上述と同様にガイド筒部9に上端ポール20を係止する。具体的には、上端ポール20を引き上げ、ガイド筒部9の上方で下端ポール21の取合穴15に固定ロックピン16を挿通させると共にこの固定ロックピン16を受溝17上に載せて上述のようにガイド筒部9に下端ポール21を係止する状態に戻したのち、下端ポール21から上端ポール20を取り外し、下端ポール21に中間ポール22を継ぎ足し、ガイド筒部9内に中間ポール22を降下させると共にガイド筒部9に中間ポール22を固定ロックピン16を介して係止し、以降、順次中間ポール22を継ぎ足しては継ぎ足した中間ポール22を降下させると共にガイド筒部9に係止するという作業を繰り返す。そして、ガイド筒部9に支持される中間ポール22の上端に上端ポール20を継ぎ足すと共に上端ポール20をガイド筒部9に係止し直して水中検査カメラ6を所望の高さに降下させる。このとき、水中検査カメラ6の重量は10〜15kg程度あり、中間ポール22を多数継ぎ足したときのポール部5及び水中検査カメラ6の総重量は相当重いものとなるが、中間ポール22及び下端ポール21は空気を密閉する中空構造となっているため、水中においては浮力で水中検査カメラ6等の重量を相殺することができ、比較的容易にポール部5及び水中検査カメラ6を昇降させることができる。具体的には、延長ポール19を7本連結してなるポール部5の場合、ポール部5及び水中検査カメラ6の総重量を中間ポール22及び下端ポール21の浮力で7〜8kg程度に軽減することができる。
【0030】
また、水中検査カメラ6は、遠隔操作にて水平旋回自在なものを用い、ガイド筒部9に上端ポール20を係止したのちは、水中検査カメラ6を駆動させて撮影方向を調節するようにすることが好ましいが、水平旋回できない水中検査カメラを用いる場合、ガイド筒部9の固定孔18から固定ロックピン16を抜き、受溝17から固定ロックピン16を浮かすように上端ポール20を適宜持ち上げながら軸回りに回転させることで水中検査カメラ6の向きを調整することもできる。
【0031】
このように、タンク2上部に形成されたマンホール3に固定される基部4と、基部4に昇降自在に支持されタンク2内に吊下されるポール部5と、ポール部5の下端に設けられ水中検査カメラ6を取り付けるためのカメラ取付部7とを備えてタンク内水中検査カメラ固定装置1を構成したため、ポール部5を昇降させることで水中検査カメラ6の高さを変えてタンク2内を広い範囲に渡って撮影でき、被写体をブレなく良好に撮影できる。
【0032】
ポール部5は、複数の延長ポール19を継ぎ合わせて形成されるものとしたため、水中検査カメラ6の昇降に合わせて延長ポール19を継ぎ足すことでポール部5の長さを自在に調節でき、作業性を良好なものにできる。
【0033】
延長ポール19は、空気を密閉するように中空に形成されるものとしたため、水中にて浮力を発生させることができ、水中検査カメラ6及びポール部5の重さを軽減して作業性を向上させることができる。
【0034】
基部4に、延長ポール19を上下摺動自在に挿通させるガイド筒部9を形成すると共に、延長ポール19に径方向に沿って取合穴15を形成し、ガイド筒部9より上方の取合穴15に固定ロックピン16を径方向に突出するように挿入して延長ポール19がガイド筒部9から脱落するのを防ぐようにするため、簡易な構造で容易に延長ポール19をガイド筒部9に係止することができる。
【0035】
ガイド筒部9の上端に、固定ロックピン16を受ける受溝17を周方向に複数形成したため、いずれかの受溝17を選択して固定ロックピン16を載せることで容易に固定ロックピン16の向きを所定の向きに合わせることができ、取合穴15と固定孔18の位置を容易に合わせることができる。
【0036】
下端ポール21には、タンク2外から延びる回収用ワイヤ30が連結されるものとしたため、下端ポール21がタンク2内に落下するのを防ぐことができ、万一タンク2内に落下しそうになった場合でも回収用ワイヤ30をたぐり寄せることで容易に下端ポール21及び下端ポール21に取り付けられた水中検査カメラ6等を回収することができる。
【0037】
上端ポール20には、取合穴15が長手方向に間隔を隔てて複数形成され、いずれかの取合穴15を選択して固定ロックピン16を挿入することでカメラ取付部7の高さを調節するようにしたため、水中検査カメラ6の高さを容易に微調整することができる。
【0038】
基部4はマンホール3の一側に偏心して固定されるものとしたため、マンホール3の他側を空けることができ、水中検査カメラ6を設置した状態であってもタンク2内に水中検査カメラ付き水中移動台車35等を投入したり作業員が出入りすることができる。
【0039】
なお、取合穴15は、延長ポール19を径方向に貫通して形成されるものとしたが、延長ポール19に径方向に延びる凹部を形成してなるものとしてもよい。
【0040】
また、延長ポール19はアルミニウムからなるものとしたが、これに限るものではない。延長ポール19は、軽量且つ十分な強度を有する材質であればチタンや樹脂等の他の材質からなるものとしてもよい。
【0041】
回収用ワイヤ30のタンク2外の端にストッパ33を設けるものとしたが、回収用ワイヤ30のタンク2外の端をタンク2外の固定構造物に結ぶようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の好適実施の形態を示すタンク内水中検査カメラ固定装置の概略説明図である。
【図2】タンク内水中検査カメラ固定装置の概略側面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】図2の要部拡大断面図である。
【図7】図2の要部拡大図である。
【符号の説明】
【0043】
1 タンク内水中検査カメラ固定装置
2 タンク
3 マンホール
4 基部
5 ポール部
6 水中検査カメラ
7 カメラ取付部
9 ガイド筒部
15 取合穴
16 固定ロックピン
17 受溝
19 延長ポール
20 上端ポール
21 下端ポール
30 回収用ワイヤ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンク上部に形成されたマンホールに固定される基部と、該基部に昇降自在に支持されタンク内に吊下されるポール部と、該ポール部の下端に設けられ水中検査カメラを取り付けるためのカメラ取付部とを備えたことを特徴とするタンク内水中検査カメラ固定装置。
【請求項2】
上記ポール部は、複数の延長ポールを継ぎ合わせて形成される請求項1記載のタンク内水中検査カメラ固定装置。
【請求項3】
上記延長ポールは、空気を密閉するように中空に形成された請求項2記載のタンク内水中検査カメラ固定装置。
【請求項4】
上記基部に、上記延長ポールを上下摺動自在に挿通させるガイド筒部を形成すると共に、上記延長ポールに径方向に沿って取合穴を形成し、上記ガイド筒部より上方の取合穴に固定ロックピンを径方向に突出するように挿入して上記延長ポールがガイド筒部から脱落するのを防ぐようにした請求項2又は3記載のタンク内水中検査カメラ固定装置。
【請求項5】
上記ガイド筒部の上端に、上記固定ロックピンを受ける受溝を周方向に複数形成した請求項4記載のタンク内水中検査カメラ固定装置。
【請求項6】
上記延長ポールのうち最下端に位置される下端ポールには、タンク外から延びる回収用ワイヤが連結される請求項2〜5いずれかに記載のタンク内水中検査カメラ固定装置。
【請求項7】
上記延長ポールのうち最上端に位置される上端ポールには、上記取合穴が長手方向に間隔を隔てて複数形成され、いずれかの取合穴を選択して上記固定ロックピンを挿入することで上記カメラ取付部の高さを調節するようにした請求項4〜6いずれかに記載のタンク内水中検査カメラ固定装置。
【請求項8】
上記基部はマンホールの一側に偏心して固定され、マンホールの他側を空けるようにされた請求項1〜7いずれかに記載のタンク内水中検査カメラ固定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−263728(P2007−263728A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−88756(P2006−88756)
【出願日】平成18年3月28日(2006.3.28)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【Fターム(参考)】