説明

タービンのシール構造

【課題】組み立て時におけるタービンロータとシールリングとの間に設ける間隙を最小化することができ、なおかつ、運転時におけるダイアフラムとシールリングの熱伸び差による過大な応力の発生を防止することができるタービンのシール構造を提供する。
【解決手段】タービンロータと静翼との間に位置し静止体側に支持されており、その内周部に径方向に延びる複数の溝29を有する一体成形されたダイアフラム10と、ダイアフラム10の内周側に設けられタービンロータと静止体との間の間隙をシールするラビリンスシールを形成し、ダイアフラム10の溝29に対応する位置に挿入孔28を有する一体成形されたシールリング13と、小径部とこの小径部と中心軸のずれた大径部とを有し、小径部がシールリング13の挿入孔28に、大径部がダイアフラムの溝29にそれぞれ挿入された偏心ピン14とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転体と静止体との間の間隙のシール手段にラビリンスシールを採用したタービンのシール構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスタービンの高効率化に対しては、要素性能の向上とともに、燃焼ガスをシールするシール空気やタービン高温要素部材を冷却する冷却空気の削減が有効である。しかし近年では、燃焼ガス温度の高温化によってガスタービンの高効率化を図っているため、燃焼ガスがロータ側に漏洩するとタービンディスクのメタル温度が上昇するため、シール空気や冷却空気が増大する傾向にある。
【0003】
そこで、タービン部での燃焼ガスのロータ側への漏れ込み現象に関しては、タービンディスクの寿命を考慮して許容温度を設定し、漏れ込みをある程度許容する設計にしてシール空気の消費量を削減させることが有効である。このような観点から、燃焼ガスの漏れ込み量を最少化するため、動翼のシャンク部にシールフィンを設けたシール構造が採用されている(特許文献1等参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2001−123803号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に、ガスタービンにおいて、タービンディスクの高圧側と低圧側は、静翼内輪やダイアフラム、シールリング等により遮断されており、高圧側と低圧側の適正な圧力差が確保されて燃焼ガスの漏洩が防止されている。例えば、静翼の内周側にダイアフラムを嵌合し、さらにダイアフラムの内周側にシールリングをボルトにより取り付け、このシールリングとタービンディスク結合部に設けられた突起とによって、ラビリンスシールを形成する場合がある。
【0006】
タービンディスクの高圧側から低圧側への燃焼ガスの漏洩を小さくするためには、運転時のラビリンスシールの間隙を可能な限り小さくすることが望ましい。しかしながら、タービンケーシング・ダイアフラム・シールリング等の製作公差を考慮すると、組み立て時にタービンディスクとシールリングが接触しないようにするためにラビリンスシールの間隙を大き目に確保しなければならず、その分シール空気量を確保する必要がある。
【0007】
またダイアフラムは高温高圧の燃焼ガス或いはシール空気に曝されるため、熱的影響によって径方向に変形する。よって、ダイアフラムにシールリングを溶接やボルトによって固定してしまうと、ダイアフラムやシールリングは熱変形により過大な応力を受ける可能性がある。
【0008】
本発明の目的は、組み立て時におけるタービンロータとシールリングとの間に設ける間隙を最小化することができ、なおかつ、運転時におけるダイアフラムとシールリングの熱伸び差による過大な応力の発生を防止することができるタービンのシール構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、タービンロータと静翼との間に位置し静止体側に支持されており、その内周部に径方向に延びる複数の溝を有する一体成形されたダイアフラムと、このダイアフラムの内周側に設けられ前記タービンロータと静止体との間の間隙をシールするラビリンスシールを形成し、前記ダイアフラムの溝に対応する位置に挿入孔を有する一体成形されたシールリングと、小径部とこの小径部よりも径が大きく前記小径部と中心軸のずれた大径部とを有し、前記小径部が前記シールリングの挿入孔に、前記大径部が前記ダイアフラムの溝にそれぞれ挿入された偏心ピンとを備えたことを特徴とする。
【0010】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記シールリングがハニカムシールを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、偏心ピンを回転操作することによりシールリングとタービンロータの軸心を容易に合致させることができるので、組み立て時におけるタービンロータとシールリングとの間に設ける間隙を最小化することができる。また、ダイアフラムとシールリングとの相対位置を定める偏心ピンがダイアフラムの溝内を移動可能であるため、運転時におけるダイアフラムとシールリングの熱伸び差による過大な応力の発生を防止することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1はガスタービンの模式図である。
ガスタービン100では、高温の燃焼ガスを作動流体としてタービン19を回転させて発電機20を駆動する。圧縮機17で圧縮された空気を燃焼器18に導くとともに燃焼器18内に燃料を投入し着火すると、高温の燃焼ガスが得られる。得られた燃焼ガスは圧縮機17と同期して回転するタービン19に導かれる。燃焼ガスにより回転駆動されたタービン19の発生動力は、発電機20と圧縮機17を駆動するのに用いられる。
【0013】
ここで、図2は一般的なガスタービンにおける隣接するタービンディスクの締結部近傍の縦断面である。
タービンロータは、外周部に複数の動翼を備えたタービンディスクを軸方向に重ね合わせて構成されている。図2において、軸方向に隣接するタービンディスク1,2は継手部3を介して連接している。継手部3を介して対向する高圧側のタービンディスク1の背面側(下流側)部分と低圧側のタービンディスク2の前面側(上流側)部分には、径方向外向きに延びる環状の突起(シールフィン)1a,2aがそれぞれ設けられている。タービンディスク1,2の外周部にはそれぞれ複数の動翼5,6が周方向にほぼ等間隔に設けられている。
【0014】
上記構成のタービンロータは、ケーシング4に覆われている。ケーシング4の内壁には、動翼5,6の間に位置するように配置された静翼7が固定されている。静翼7は、周方向に複数に分割されたセグメントパーツからなり、ケーシング4の内壁にその外輪8を嵌合して固定してある。
【0015】
ところで、効率向上のためには高温の燃焼ガスを用いるのが良い。燃焼ガスを高温化すれば、動翼5を通過して静翼7との間から軸心側に漏れる燃焼ガスの温度もそれだけ高くなるため、高温部品の形状や強度信頼性を損なってしまう恐れがある。そこで一般的には、タービンディスク1,2間に以下に説明する2つのシール構造を設け、燃焼ガスが軸心側に漏れることを防止している。
【0016】
第一のシール構造は、静翼7の内周面の前面側及び背面側に形成されている。すなわち、動翼5のシャンク背面部には、シール用突起(シールフィン)5aが形成されており、静翼7の内周面の前面部とともにシール部を形成している。同様に動翼6のシャンク前面部にもシール用突起(シールフィン)6aが形成されており、静翼7の内周面の背面部とともにシール部を形成している。このシール構造によって、ガスパスを流れる燃焼ガスが軸心側に直接漏れ込むことを防止している。
【0017】
第二のシール構造は、ガスパスから軸心側に漏洩した一部の燃焼ガスをダイアフラム10及びシールリング13によってシールし、タービンディスク1,2と静止側との間の漏れを防止している。ダイアフラム10及びシールリング13によるシール構造は次の通りである。
【0018】
図2に示すように、タービンディスク1,2と静翼7で囲まれた空間は、静翼7の内周側に保持されたダイアフラム10によって高圧側ホイールスペース23と低圧側ホイールスペース24とに二分されている。ダイアフラム10は一体成型された全周1リング構造をしており、静翼7の内周面から径方向内向きに突出した内輪9の前面側に配置されている。このダイアフラム10と押えリング11で内輪9を挟み込み、固定ボルト12で押えリング11を固定することにより、ダイアフラム10は静翼7に保持されている。
【0019】
シールリング13は、シールフィン1a,2aとの間に僅かな半径方向間隙を介してダイアフラム10に保持され、ラビリンスシールを形成している(シールリングの保持構造については後述する)。シールリング13とシールフィン1a,1bとの間の半径方向間隙が小さい程、運転時に高圧側ホイールスペース23から低圧側ホイールスペース24へ通過する燃焼ガスの漏れ量が少なくなる。
【0020】
以上のシール構造を採用すれば、燃焼ガスの軸心側への漏れ量を減少させることはできるが完全に漏れを防止することは難しい。よって一般のガスタービンにおいては、タービンディスク1,2のメタル温度が材料の許容温度を超えないようにシール空気が供給される。
【0021】
ところが、一般的なシール構造では、ケーシング4、静翼7、ダイアフラム10及びシールリング13の製作公差によるシールリング13とタービンディスク1,2の軸心のずれが大きくなると、組み立て時にシールリング13とタービンディスク1,2が接触して組み立てられなくなることも考えられる。そのため、前述した製作公差による軸心のずれ量の生じ得る範囲を想定し、その分シールリング13とシールフィン1a,2aとの間の半径方向間隙を予め確保しておく必要がある。この場合、運転時のシールリング13とシールフィン1a,1bとの間の半径方向間隙が必要以上に大きくなるため、シール空気を増加させなければならず効率低下の一因となっていた。
【0022】
また、一般のシールリング保持構造においては、ダイアフラム10とシールリング13は溶接又はボルト締結により固定されている。燃焼ガスの軸心側への漏れ量はゼロにはできないため、タービンディスク1,2のメタル温度が材料の許容温度を超えないようにシール空気が供給され、ダイアフラム10とシールリング13には燃焼ガスとシール空気による熱的影響により熱伸び量に差が生じる。そのためダイアフラム10とシールリング13が固定されている場合、熱変形により過大な応力が発生する可能性もあった。
【0023】
これらの課題を解決する本発明の実施の形態を以下に説明する。
図3は本発明の第1の実施の形態に係るタービンシール構造の概略構成を表す断面図、図4は図3中のIV−IV矢視断面図である。これらの図において、図2と同様の部分及び同様の役割を果たす部分には図2と同符号を付して説明を省略する。
図3及び図4に示すように、本実施の形態のシール構造では、ダイアフラム10とシールリング13とが押えリング15及び偏心ピン14によって互いに係わり合っている。押えリング15は、固定ボルト16でダイアフラム10に固定されている。この押えリング15には、ダイアフラム10に固定された状態で、外径がシールリング外輪13aよりも大きく軸方向寸法がシールリング外輪13aの軸方向厚みよりも僅かに大きい溝31が形成されている。この溝31にはシールリング外輪13aが緩挿されている。
【0024】
ダイアフラム10は、図2の例と同様に一体成形されており、タービンロータと静翼との間に位置し静止体側に支持されているが、その内周部に径方向に延びる複数の溝29を有している。シールリング13も図2の例と同様に一体成形されており、ダイアフラム10の内周側に設けられ、タービンロータと静止体との間の間隙をシールするラビリンスシールを形成するものであるが、ダイアフラム10の溝29に対応する位置に挿入孔28を有している。溝29及び挿入孔28の数は3箇所以上設けることが望ましい。本実施の形態では、溝29及び挿入孔28をほぼ90°間隔で4箇所ずつ設けてある。
【0025】
図5は偏心ピン14の詳細構造を表す図、図6は本実施の形態におけるシールリング13の近傍の詳細構造を表した拡大図、図7はダイアフラム10の溝29内の偏心ピン14の様子を表した図である。
図5〜図7に示した通り、偏心ピン14は、直径D1の円筒形状をした小径部14aと、この小径部14aよりも大きな直径D2(>D1)の円筒形状をした大径部14bとを連接して構成してある。小径部14aと大径部14bは互いの中心軸が距離xだけずれた偏心構造となっている。小径部14aの端面には、小径部14aの中心位置に合わせて六角穴14cが設けられている。この偏心ピン14は、小径部14aがシールリング13の挿入孔28に、大径部14bがダイアフラム10の溝29にそれぞれ挿入されている。このようにダイアフラム10とシールリング13が押えリング15と偏心ピン14を介して複数箇所(本実施の形態では4箇所)で係わり合っているので、偏心ピン14を回転操作することにより、各位置において大径部14bと小径部14aの偏心量の範囲でダイアフラム10とシールリング13の位置関係を調節し、ダイアフラム10とシールリング13の軸心位置を調節することができるようになっている。
【0026】
なお、溝29の幅(周方向幅)は偏心ピン14の大径部14bを格納しつつも、大径部14bの移動と回転を拘束しないように大径部14bの直径D2よりも僅かに大きく確保されている。シールリング13に設けた挿入孔28の穴径は偏心ピン14が回転を阻害しない程度に小径部14aの直径D1よりも僅かに大きくなっている。
【0027】
次に、図6等を参照しつつ上記構成の本実施の形態におけるシール構造の作用効果を説明する。
まず、組み立て時においては、シールリング13の前面側から偏心ピン14の小径部14aを差し込んだ状態で、ダイアフラム10をシールリング13の外輪13aの前面側に配置し、偏心ピン14の大径部14bをダイアフラム10の溝29に収容するようにして差し込む。このとき、4箇所の偏心ピン14の六角穴14c(図5参照)に六角レンチ等の工具を差し込んで各位置の偏心ピン14を適宜回転操作し、タービンディスク1,2とシールリング13の軸心が合致するように、シールリング13の位置を調節する。調節後はその軸心位置が変わらないように、止めネジや溶接等の手段を用いて偏心ピン14に回り止め加工をすることが望ましい。その後、押えリング15を取り付けてシールリング13の軸方向の動きを拘束する。
【0028】
この構造によれば、ダイアフラム10やシールリング13等の製作公差によらず、タービンディスク1,2とシールリング13の軸心を容易に合わせることができるため、予めラビリンスシールの間隙を大きくしておく必要がない。このように、組み立て時におけるラビリンスシールの間隙を小さく設定することができるので、それだけ運転時におけるラビリンスシールの間隙も小さくすることができる。よって、ホイールスペース23に供給するシール空気を削減することができ、ガスタービンの効率向上に大きく寄与する。
【0029】
また運転時において、ダイアフラム10及びシールリング13は全周1リング構造であるため、熱変形はいずれも半径方向に発生する。よって、これら2つの部材の相対位置を定める偏心ピン14も半径方向に移動しようとする。偏心ピン14がダイアフラム10及びシールリング13の双方に対して固定されていると、偏心ピン14の移動が拘束され、応力集中が発生する恐れがある。
【0030】
それに対しても、本実施の形態によれば、図7等に示すようにダイアフラム10に形成された溝29内で偏心ピン14の大径部14bが移動可能であるため、偏心ピン14の半径方向の移動が拘束されることもない。これにより、ダイアフラム10及びシールリング13の熱伸び差による過度な応力集中の発生を防止することができる。
【0031】
以上のように、本実施の形態によれば、組み立て時におけるタービンロータとシールリングとの間に設ける間隙を最小化することができ、なおかつ、運転時におけるダイアフラムとシールリングの熱伸び差による過大な応力の発生を防止することができる。
【0032】
なお、本実施の形態において、高圧側ホイールスペース23へのシール空気の具体的な供給方法は特に限定していないが、本発明によるシール構造を構成することができれば、圧縮機17から抽気した圧縮空気22(図1参照)を、例えば、静翼7の内部、タービンディスク1の内部、動翼5のシャンク部等からホイールスペース23等のシール箇所に供給することが考えられる。
【0033】
図8は本発明の第2の実施の形態に係るタービンシール構造に用いられたシールリング13の近傍の詳細構造を表した拡大図である。この図において、先の各図と同様の部分及び同様の役割を果たす部分には同符号を付し説明を省略する。
本実施の形態が前述した第1の実施の形態と相違する点は、図8に示すようにシールリング13の内周面にハニカム25が装着されている点であり、その他の構造については第1の実施の形態と同様である。
【0034】
こうしたハニカムシールでは、運転時に回転するシールフィン1a,2aは、ハニカム25に接触するとハニカム25を削ってハニカム25に食い込む。これにより、ラビリンスシールの間隙を微小化することができ、ハニカム25のないラビリンスシール構造に対して空気等の漏れ量をさらに小さくすることが可能となる。
【0035】
このようなハニカムシールの効果を得るためには、組み立て時におけるシール間隙を通常のラビリンスシール構造に対してさらに小さく設定する必要がある。本実施の形態においては、組み立て時において偏心ピン14を調整し、シールリング13とタービンディスク1,2の軸心を一致させることができるため、組み立て時のシール間隙を、運転時にハニカムシールの効果を得るために必要な間隙以下にすることも容易である。よって、ホイールスペース23に供給するシール空気をさらに削減することができ、更なるガスタービンの効率向上に寄与する。勿論、本実施の形態においても、溝28内で偏心ピン14の大径部14bが摺動可能であるため、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ、ダイアフラム10とシールリング13の熱伸び差による過度な応力集中を防止することができる。
【0036】
ブラシシール等の比較的柔軟なシール構造の場合には多少の芯ずれがあっても組立作業自体が不能となることはないが、以上のように、ラビリンスシール、特にハニカムを用いたラビリンスシールを採用した場合には、組み立て時におけるシールフィンとシールリングの接触が許容されないため、本発明のように容易に芯出しすることができる機構は極めて有益である。また本発明はガスタービンに限られず蒸気タービンにも適用可能であり、その場合も同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】ガスタービンの模式図である。
【図2】一般的なガスタービンにおける隣接するタービンディスクの締結部近傍の縦断面である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るタービンシール構造の概略構成を表す断面図である。
【図4】図3中のIV−IV矢視断面図である。
【図5】偏心ピンの詳細構造を表す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るタービンシール構造に用いられたシールリングの近傍の詳細構造を表した拡大図である。
【図7】ダイアフラムの溝内の偏心ピンの様子を表した図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るタービンシール構造に用いられたシールリングの近傍の詳細構造を表した拡大図である。
【符号の説明】
【0038】
1,2 タービンディスク
7 静翼
10 ダイアフラム
13 シールリング
14 偏心ピン
14a 小径部
14b 大径部
25 ハニカム
28 挿入孔
29 溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タービンロータと静翼との間に位置し静止体側に支持されており、その内周部に径方向に延びる複数の溝を有する一体成形されたダイアフラムと、
このダイアフラムの内周側に設けられ前記タービンロータと静止体との間の間隙をシールするラビリンスシールを形成し、前記ダイアフラムの溝に対応する位置に挿入孔を有する一体成形されたシールリングと、
小径部とこの小径部よりも径が大きく前記小径部と中心軸のずれた大径部とを有し、前記小径部が前記シールリングの挿入孔に、前記大径部が前記ダイアフラムの溝にそれぞれ挿入された偏心ピンと
を備えたことを特徴とするタービンのシール構造。
【請求項2】
請求項1のタービンのシール構造において、前記シールリングがハニカムシールを有することを特徴とするタービンのシール構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−46540(P2007−46540A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−231864(P2005−231864)
【出願日】平成17年8月10日(2005.8.10)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】