説明

チェンジレバーユニット

【課題】チェンジレバーの操作時における操作フィーリングをより一層良好にする。
【解決手段】チェンジレバー6がパーキングレンジが設定されている第1のシフト列Si1に設定されているとき、係合分離手段11はチェンジレバー6と、変速機ロック手段にパーキングケーブルを介して連結されるパーキングレバー9とを係合する。また、チェンジレバー6が第1のシフト列Si1以外の第2のシフト列Si2に設定されているとき、係合分離手段11はチェンジレバー6とパーキングレバー9とを分離する。したがって、チェンジレバー6が第2のシフトSi1で操作されるときは、このチェンジレバー6の操作はパーキングケーブルの摺動抵抗を受けることがなく、チェンジレバー6の操作フィーリングが良好になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、変速機の変速制御を行うために操作されるチェンジレバーユニットの技術分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の変速機においては、互いに平行に設けられかつ複数のシフト位置(レンジ)をそれぞれ有する複数のシフト列と、これらのシフト列と直交方向に接続するように設けられかつ複数のセレクト位置(レンジ)を有するセレクト列とを有し、チェンジレバーがセレクト方向およびシフト方向に操作されるシフトパターンが設定されたチェンジレバーユニットが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、クランク状に形成され、チェンジレバーがこのクランク状に沿って操作されるシフトパターンが設定されたチェンジレバーユニットも知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−274486号公報。
【特許文献2】特開2009−292387号公報。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般に従来のチェンジレバーユニットにおいては、チェンジレバーにパーキングケーブルを介して変速機ロック手段に常時連結されており、チェンジレバーがパーキングレンジに設定されたとき、変速機ロック手段が作動されて変速機が機械的にロックされるようになっている。その場合、パーキングケーブルがチェンジレバーに常時連結されているが、チェンジレバーがパーキングレンジ以外のレンジに設定されたときは、変速機ロック手段が作動されず変速機が機械的にロックされないようになっている。
【0005】
しかしながら、パーキングケーブルがチェンジレバーに常時連結されていると、前述の特許文献1および2に記載のチェンジレバーユニットを始め、従来のチェンジレバーユニットでは、チェンジレバーがシフトパターンに対応して操作されるとき、パーキングケーブルがチェンジレバーの操作に常時連動して摺動するようになる。このため、チェンジレバーの操作時には、パーキングケーブルが常に引き摺られてしまい、チェンジレバーの良好な操作フィーリングを得られないことが考えられる。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、チェンジレバーの操作時における操作フィーリングをより一層良好にすることができるチェンジレバーユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の課題を解決するために、本発明に係るチェンジレバーユニットは、チェンジレバーと、変速機ロック手段を作動するパーキングケーブルが連結されるパーキングレバーと、前記チェンジレバーが少なくともパーキングレンジに設定されたときに前記チェンジレバーと前記パーキングレバーとを係合するとともに、前記チェンジレバーが少なくともパーキングレンジ以外のレンジに設定されたときに前記チェンジレバーと前記パーキングレバーとを分離する係合分離手段とを少なくとも備えることを特徴としている。
【0008】
また、本発明に係るチェンジレバーユニットは、少なくともパーキングレンジが設定さ
れている第1のシフト列および前記第1のシフト列以外の1つ以上の他の第2のシフト列と前記第1および第2のシフト列を接続するセレクト列とを有するシフトパターンに沿って操作されるチェンジレバーと、変速機ロック手段を作動するパーキングケーブルが連結されるパーキングレバーと、前記チェンジレバーが前記第1のシフト列に設定されているときに前記チェンジレバーと前記パーキングレバーとを係合するとともに、前記チェンジレバーが前記第2のシフト列に設定されたときに前記チェンジレバーと前記パーキングレバーとを分離する係合分離手段とを少なくとも備えることを特徴としている。
【0009】
更に、本発明に係るチェンジレバーユニットは、前記係合分離手段が前記チェンジレバーと前記パーキングレバーとを分離する際に前記パーキングレバーを分離位置に保持するようにロックするとともに、前記係合分離手段が前記チェンジレバーと前記パーキングレバーとを係合する際に前記パーキングレバーのロックを解除する前記パーキングレバーロック手段とを少なくとも備えることを特徴としている。
【0010】
更に、本発明に係るチェンジレバーユニットは、前記チェンジレバーと前記パーキングレバーとの係合および前記パーキングレバーのロックがともに保持された状態で、前記チェンジレバーと前記パーキングレバーとの係合および分離が行われるように、前記パーキングレバーロック手段を制御する制御装置を備えることを特徴としている。
【0011】
更に、本発明に係るチェンジレバーユニットは、前記制御装置が、前記チェンジレバーの操作に関係するパラメータに基づいて前記パーキングレバーロック手段を制御することを特徴としている。
【0012】
更に、本発明に係るチェンジレバーユニットは、前記パラメータと比較するしきい値が予め設定されており、前記制御装置が、前記パラメータを前記しきい値と比較することにより前記パーキングレバーロック手段を制御することを特徴としている。
【0013】
更に、本発明に係るチェンジレバーユニットは、前記パーキングレバーロック手段が、前記パーキングレバーをロックするロック部材と、前記ロック部材を駆動する駆動部材とを有し、前記パーキングレバーロック手段の前記駆動部材に、チェンジレバーをロックするチェンジレバーロック手段のロック部材を駆動する駆動部材が兼用されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
このように構成された本発明に係るチェンジレバーユニットによれば、チェンジレバーが少なくともパーキングレンジに設定されたときに、変速機ロック手段を作動するパーキングケーブルが連結されるパーキングレバーが係合分離手段によりチェンジレバーに係合する。また、チェンジレバーが少なくともパーキングレンジ以外のレンジに設定されたときに、パーキングレバーが係合分離手段によりチェンジレバーから分離する。あるいは、チェンジレバーが少なくともパーキングレンジが設定されている第1のシフト列に設定されたときに、変速機ロック手段を作動するパーキングケーブルが連結されるパーキングレバーが係合分離手段によりチェンジレバーに係合する。また、第1のシフト列以外の第2のシフト列に設定されたときに、パーキングレバーが係合分離手段によりチェンジレバーから分離する。したがって、チェンジレバーが少なくともパーキングレンジ以外のレンジにあるいは第2のシフト列で操作されても、パーキングレバーが作動しなく、パーキングケーブルの摺動を防止することができる。これにより、チェンジレバーの操作時にパーキングケーブルが常時摺動するのを防止でき、パーキングケーブルの引き摺りを防止することができる。その結果、チェンジレバーの操作フィーリングの向上を図ることができるとともに、パーキングケーブルの耐久性の向上を図ることができる。
【0015】
また、第1のシフト列以外の第2のシフト列では、パーキングケーブルが摺動しないことからパーキングケーブルの可動範囲の制限緩和が可能となる。これにより、シフトパターンつまりチェンジレバーの操作パターンや操作角度の自由度を向上することが可能となる。
【0016】
更に、少なくともパーキングレンジ以外のレンジにあるいは第2のシフト列が選択されてパーキングレバーがチェンジレバーから分離する際、パーキングレバーロック手段によりパーキングレバーの移動を防止してパーキングレバーを分離時の位置に保持することができる。これにより、チェンジレバーとパーキングレバーとの再係合時に、これらのチェンジレバーとパーキングレバーとを確実に係合させることが可能となる。
【0017】
更に、係合分離手段によるチェンジレバーとパーキングレバーとの係合状態、およびパーキングレバーロック手段によるパーキングレバーとのロック状態がともに保持された状態で、チェンジレバーとパーキングレバーとの係合および分離が行われるようにしている。これにより、チェンジレバーとパーキングレバーとの分離後の再係合を確実に行うことができるとともに、パーキングケーブルの摺動を確実に抑制することが可能となる。特に、チェンジレバーの操作に関係するパラメータに対応したしきい値を予め設定することで、パーキングレバーロック手段の作動の確実性を向上することが可能となる。
【0018】
更に、パーキングレバーロック手段のロック部材を駆動する駆動部材に、チェンジレバーをロックするチェンジレバーロック手段のロック部材を駆動する駆動部材を兼用することで、専用の駆動部材を用いないで済ませることができる。これにより、パーキングレバーロック手段を設けても、部品点数の増加を防止でき、チェンジレバーユニットの小型化および軽量化をともに効果的に図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係るチェンジレバーユニットの実施の形態の一例を示し、シフト回動軸の中心を通る縦断面図である。
【図2】図1に示す例のチェンジレバーユニットのセレクト回動軸の中心を通る縦断面図である。
【図3】(a)はこの例のチェンジレバーユニットのシフトパターンを示す図、(b)はシフトパターンの変形例を示す図である。
【図4】パーキングレバーを示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図である。
【図5】(a)はチェンジレバーの操作方向の一方向を示す図、(b)は(a)に示すチェンジレバーの操作方向におけるパーキングレバーロック手段の制御を説明する図である。
【図6】(a)はチェンジレバーの操作方向の図5(a)と逆方向を示す図、(b)は(a)に示すチェンジレバーの操作方向におけるパーキングレバーロック手段の制御を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。
図1は本発明に係るチェンジレバーユニットの実施の形態の一例を示し、シフト回動軸の中心を通る縦断面図、図2はこの例のチェンジレバーユニットのセレクト回動軸の中心を通る縦断面図である。
【0021】
図1および図2に示すように、この例のチェンジレバーユニット(CLU:Change Lever Unit)1は、センサ構造体として構成された容器状のユニット本体2と、このユニッ
ト本体2の上端開口を閉塞するようにユニット本体2の上端に着脱可能に取り付けられる
ケース3とを備えている。
【0022】
ユニット本体2内にはシフト回動軸4がその中心軸線まわりに回動可能に設けられている。また、このシフト回動軸4には、セレクト回動軸5がシフト回動軸4を直交するように貫通して設けられている。更に、このセレクト回動軸5に、チェンジレバー6の一端部が回動可能に取り付けられている。したがって、チェンジレバー6はシフト回動軸4を中心に回動可能となっているとともに、セレクト回動軸5を中心に回動可能となっている。
【0023】
ケース3の上端部には、この例のCLU1のシフトパターンに対応して形成されかつチェンジレバー6が貫通するシフトパターン孔7が設けられている。このシフトパターン孔7は、チェンジレバー6が操作されるときこのチェンジレバー6が通過する通路となっている。図3(a)に示すように、この例のシフトパターン8は、所定間隔を置いて互いに平行に配置された2つの第1のシフト列Si1および第2のシフト列Si2と、1つのセレクト列Seとを有する。その場合、第1および第2のシフト列Si1,Si2とセレク
ト列Seとは互いに直交している。
【0024】
第1のシフト列Si1には、パーキング(P)、ニュートラル(N)およびリバース(R)の3つのレンジが図3(a)において上方からこれらの順に一列に配置されている。また、第2のシフト列Si2には、シフトアップ(UP)、ドライブ(D)、およびシフトダウン(DOWN)の3つのレンジが図3(a)において上方からこれらの順に一列に配置されている。更に、セレクト列Seには、ニュートラル(N)、ドライブ(D)、およびオート・マニュアル切替(A/M)の3つのレンジが図3(a)において右方からこれらの順に一列に配置されている。なお、第1のシフト列Si1のNレンジとセレクト列SeのNレンジとは同じであり、また第2のシフト列Si2のDレンジとセレクト列SeのDレンジも同じである。そして、シフトパターン孔7は、これらの第1および第2のシフト列Si1,Si2とセレクト列Seとに対応した形状に形成されている。
【0025】
図1および図2に示すように、シフト回動軸4には、パーキングレバー9がチェンジレバー6の隣りに配設されている。図4(a)ないし(c)に示すように、このパーキングレバー9はほぼ平板状に形成されている。その場合、パーキングレバー9は第1アーム9aと第2アーム9bとを有しているともに、これの第1および第2アーム9a,9bが互
いに直交してほぼL字状に形成されている。パーキングレバー9は、ほぼL字状の角部に穿設された円形孔9cを有しているとともにこの円形孔9cにシフト回動軸4が貫通することでシフト回動軸4に回動可能に支持される。
【0026】
第1アーム9aの先端部には、パーキングケーブル10の一端部が連結されるピン状のケーブル連結部9dが立設されている。図示しないが、パーキングケーブル10の他端部は自動変速機等の変速機(TM)を機械的にロックする変速機ロック手段に連結されている。そして、パーキングケーブル10が引っ張られることで変速機ロック手段が作動し、変速機が機械的にロックされて作動不能となる。
【0027】
第2アーム9bには、被係合孔9eおよびこの被係合孔9eより幅の狭いまたは被係合孔9eと同一幅のロック孔9fが穿設されている。被係合孔9eおよびロック孔9fはともに第2アーム9bの長手方向に延びるほぼ長方形状に形成されている。その場合、第2アーム9bは被係合孔9eより第2アーム9bの先端側に位置して被係合孔9eに連続して形成されている。
【0028】
図1に示すように、チェンジレバー6には係合分離手段11が取付ピン12で取り付けられており、この係合分離手段11はチェンジレバー6と一体的に移動する。係合分離手段11は係合部11aを有しており、この係合部11aはパーキングレバー9に向かって
ほぼ直角に曲がって突設されている。そして、チェンジレバー6が図1に実線で示すように第1のシフト列Si1に位置するときは、係合分離手段11の係合部11aがパーキングレバー9の被係合孔9e内を貫通するようになっている。これにより、チェンジレバー6とパーキングレバー9がシフト回動軸4回りの回動方向に係合される。すなわち、パーキングレバー9はチェンジレバー6の前述の回動方向の回動に対してチェンジレバー6と一体的に回動可能となる。
【0029】
また、チェンジレバー6が図1に二点鎖線で示すように第2のシフト列Si2に位置するときは、係合分離手段11の係合部11aがパーキングレバー9の被係合孔9eから完全に脱出するようになっている。これにより、チェンジレバー6とパーキングレバー9とが分離してチェンジレバー6とパーキングレバー9との前述の回動方向の連結が解除される。したがって、パーキングレバー9はチェンジレバー6の前述の回動方向の回動に対してチェンジレバー6と連動しなくなる。なお、係合部11aは必ずしも被係合孔9e内を貫通させる必要はなく、被係合孔9e内に単に進入してチェンジレバー6とパーキングレバー9とが回動的に係合可能となりさえすればよい。
【0030】
図1に示すように、パーキングレバー9側のケース3には、パーキングレバーロック手段13が設けられている。このパーキングレバーロック手段13は、ソレノイド13aと、ロック部材13bと、ロック部材13bを常時付勢する図示しないスプリングとを有している。ロック部材13bは、チェンジレバー6がDレンジに設定されたとき、チェンジレバー6と一体的に回動するパーキングレバー9のロック孔9fに対向するように設けられる。そして、ソレノイド13aが励磁されたときには、ロック部材13bはスプリングの付勢力に抗して図1に実線で示すようにロック孔9fから完全に脱出した非ロック位置に設定されるようになっている。このロック部材13bの非ロック位置では、パーキングレバー9は回動可能となる。また、ソレノイド13aが励磁されないときには、ロック部材13bはスプリングの付勢力により図1に二点鎖線で示すようにロック孔9f内に進入したロック位置に設定されるようになっている。このロック部材13bのロック位置では、パーキングレバー9とロック部材13bがパーキングレバー9の回動方向に係合し、パーキングレバー9は回動不能となって、パーキングレバー9はその位置に保持される。
【0031】
ところで、図示しないがこの例のCLU1には、チェンジレバー6がPレンジにあるときにチェンジレバーロック部材でチェンジレバー6をロックしてチェンジレバー6の他のレンジへの移動を阻止し、チェンジレバー6がPレンジから他のレンジに移動される際に、ブレーキペダルの踏み込みによりソレノイドを励磁することでチェンジレバーロック部材によるチェンジレバー6のロックを解除してチェンジレバー6の他のレンジへの移動を可能にするチェンジレバーロック手段が設けられている。このチェンジレバーロック手段は、前述の特許文献2に記載のチェンジレバーロック手段を始め、従来周知のチェンジレバーロック手段と同じである。そして、この例のパーキングレバーロック手段13では、そのソレノイド13aに従来周知のチェンジレバーロック手段のソレノイドが兼用されている。これにより、パーキングレバーロック手段13のソレノイド13aに専用のソレノイドを設ける必要がなく、部品点数の増加が抑制され、パーキングレバーロック手段13の小型軽量化が図られている。ソレノイド13aにチェンジレバーロック手段のソレノイドが兼用される場合、ソレノイドの磁力をロック部材13bに伝達する動力伝達手段には、図示しないが従来公知の動力伝達手段が用いられる。したがって、この動力伝達手段は単なる設計的事項であり、その説明は省略する。なお、パーキングレバーロック手段13の小型軽量化を求めない場合等には、パーキングレバーロック手段13のソレノイド13aに専用のソレノイドを設けることもできる。
【0032】
図1に示すように、チェンジレバー6の各レンジおよび各セレクト位置を検出するために、この例のCLU1ではチェンジレバー位置検出手段14が設けられている。このチェ
ンジレバー位置検出手段14は、チェンジレバー6の下端(チェンジレバー6のユニット本体2側の端)に設けられたマグネット14aと、ユニット本体2にマグネット14aが対向可能に設けられたホール素子14bとを有している。その場合、ホール素子14bは、その中心がセレクト回動軸5の中心を通りかつシフト回動軸4と直交する直線上に位置するように設けられている。そして、チェンジレバー6がシフト回動軸4と直交する位置のとき、マグネット14aの中心がホール素子14bの中心に対向するようになっている。
【0033】
ホール素子14bは3DホールICであり、チェンジレバー6のセレクト方向の位置に応じたセレクト位置信号およびチェンジレバー6のシフト方向の位置に応じたシフト位置信号を図示しない変速機制御装置(TCU:Transmission Control Unit)に出力する。
TCUは、入力されたセレクト位置信号およびシフト位置信号に基づいてチェンジレバー6のセレクト位置およびシフト位置信号を判断し、変速機をこれらのセレクト位置およびシフト位置に対応した変速段に設定する。
【0034】
次に、この例のパーキングレバーロック手段13の制御について説明する。パーキングレバーロック手段13のソレノイド13aの励磁制御は、ホール素子14bから入力されるセレクト位置信号において一定値以上の信号がTCUに入力されるか否かをTCUが判定することにより行われる。すなわち、この例のCLU1では、パーキングレバーロック手段13の作動を制御するパラメータとしてチェンジレバー6のセレクト方向の操作量(セレクト列Seの位置;より具体的にはセレクト方向の操作角度)が用いられている。したがって、TCUはソレノイド13aの励磁および非励磁をチェンジレバー6のセレクト方向の操作角度、つまりチェンジレバー6のセレクト列Seの位置に応じて制御する。
【0035】
そして、TCUは、セレクト方向のチェンジレバー6の操作角度が予め設定された設定角度と比較してソレノイド13aの励磁および非励磁を判定するようになっている。具体的には、TCUは、ホール素子14bからのセレクト位置信号がチェンジレバー6の設定角度に対応して設定されたしきい値である判定値と比較してソレノイド13aの励磁および非励磁を判定する。したがって、セレクト位置信号の判定値はソレノイド励磁許可判定値として構成され、このソレノイド励磁許可判定値は2つの第1および第2判定値(第1および第2しきい値)が設定されている。そして、これらの第1および第2判定値はチェンジレバー6の操作方向によって使い分けるようにしている。なお、パーキングレバーロック手段13のソレノイド13aの励磁制御はTCUに代えて、前述のセレクト位置信号において一定値以上の信号が、CLU1内に搭載したマイクロコンピュータに入力されるか否かをこのマイクロコンピュータが判定することにより行うようにすることもできる。
【0036】
図5(a)および(b)は、チェンジレバーの第1のシフト列側から第2のシフト列側に向かうセレクト方向の操作におけるソレノイドの励磁および非励磁の制御を説明する図、図6(a)および(b)は、チェンジレバーの第2のシフト列側から第1のシフト列側に向かうセレクト方向の操作におけるソレノイドの励磁および非励磁の制御を説明する図である。
【0037】
まず、ソレノイド励磁許可判定値の第1および第2判定値について説明する。図5(a)および図6(a)に示すように、チェンジレバー6がシフト回動軸4と直交する位置を基準位置Cとし、チェンジレバー6が基準位置Cより第1のシフト列Si1の方へ回動した場合のチェンジレバー6の操作角度を正とし、またチェンジレバー6が基準位置Cより第2のシフト列Si2の方へ回動した場合のチェンジレバー6の操作角度を負とする。チェンジレバー6が基準位置Cにあるときは、マグネット14aの中心がホール素子14bの中心に対向している。これにより、基準位置Cがチェンジレバー位置検出手段14によるチェンジレバー6の位置検出の基準点とされている。
【0038】
そして、第1判定値はチェンジレバー6の設定角度がθ1(例えば、+5度)に対応するホール素子13bからのセレクト位置信号値に設定されている。この第1判定値は、係合分離手段11の係合部11aがパーキングレバー9の被係合孔9eから脱出を開始したが、係合部11aの一部がまだ被係合孔9e内に進入していて、係合分離手段11の係合部11aとパーキングレバー9とがパーキングレバー9の回動方向に係合可能状態であるチェンジレバー6の位置に対応して設定される。したがって、第1判定値はソレノイド13aの励磁領域にチェンジレバー6が存在するときにソレノイド励磁許可判定値の初期値として設定される。このように、第1判定値が設定される理由は、係合分離手段11の係合部11aとパーキングレバー9との係合の解除を防止する係合解除防止性を確保するとともに、チェンジレバー6はその起動時はほとんどの場合PレンジかNレンジかに設定されているためである。
【0039】
また、第2判定値はチェンジレバー6の設定角度がθ2(例えば、−1度)に対応するホール素子13bからのセレクト位置信号値に設定されている。この第2判定値は、係合分離手段11の係合部11aがパーキングレバー9の被係合孔9eから脱出を終了して、係合分離手段11の係合部11aとパーキングレバー9と係合不能状態となったが、Dセレクト位置に到達していないチェンジレバー6の位置に対応して設定される。
【0040】
そこで、図5(b)に示すようにNセレクト位置にあるチェンジレバー6がDセレクト位置の方へ操作される場合について説明する。この場合、チェンジレバー6がNセレクト位置にあるとき、係合分離手段11の係合部11aがパーキングレバー9の被係合孔9eに進入して、係合分離手段11とパーキングレバー9とが係合可能状態となっている。また、ソレノイド13aが励磁されており、ロック部材13bはロック孔9fから脱出していてパーキングレバー9と係合不能状態となっている。更に、このときにはソレノイド励磁許可判定値は第1判定値に設定されている。
【0041】
チェンジレバー6がNセレクト位置からDセレクト位置に向かってセレクト方向に操作されて設定角度θ1を通過すると、チェンジレバー6はソレノイド非励磁領域に入る。しかし、チェンジレバー6がソレノイド非励磁領域に入った直後は、係合分離手段11の係合部11aはパーキングレバー9の被係合孔9eから完全に脱出していなく、係合分離手段11とパーキングレバー9とが今だ係合可能状態となっている。チェンジレバー6がソレノイド非励磁領域に入ったことにより、ソレノイド13aの非励磁が可能となり、TCUはソレノイド13aの励磁を解除する。ソレノイド13aが非励磁になることにより、ロック部材13bはスプリングの付勢力でパーキングレバー9のロック孔9f内に進入する。その場合、ロック孔9fはロック部材13bと対向する位置となっているので、ロック部材13bは安定してロック孔9f内に進入する。これにより、パーキングレバー9はロックされてその位置に保持される。そして、チェンジレバー6がDセレクト位置に移動することで、係合分離手段11の係合部11aがパーキングレバー9の被係合孔9eから完全に脱出する。これにより、チェンジレバー6とパーキングレバー9とが分離し、これらのチェンジレバー6とパーキングレバー9との回動方向の係合が解除される。その結果、チェンジレバー6とパーキングレバー9とは互いに回動的に自由となる。パーキングレバー9がチェンジレバー6に対して自由になっても、ロック部材13bがロック孔9fに進入してパーキングレバー9をロックしているので、パーキングレバー9は回動不能となっていてチェンジレバー6がDレンジに設定されたときの回動位置に保持される。したがって、パーキングレバー9の被係合孔9eは、係合分離手段11の係合部11aに対向する位置に保持される。また、チェンジレバー6が設定角度θ2を通過すると、ソレノイド励磁許可判定値は第2判定値に切り換えられる。
【0042】
次に、図6(b)に示すようにDセレクト位置にあるチェンジレバー6がNセレクト位
置の方へ操作される場合について説明する。この場合、チェンジレバー6がDセレクト位置にあるとき、係合分離手段11の係合部11aがパーキングレバー9の被係合孔9eから脱出して、係合分離手段11とパーキングレバー9とが係合不能状態となっている。また、ソレノイド13aが非励磁となっており、ロック部材13bはロック孔9f内に進入していてパーキングレバー9と回転的に係合した状態となっている。更に、このときにはソレノイド励磁許可判定値は第2判定値に設定されている。
【0043】
チェンジレバー6がDセレクト位置からNセレクト位置に向かってセレクト方向に操作されて設定角度θ2を通過すると、チェンジレバー6はソレノイド励磁領域に入る。しかし、チェンジレバー6がソレノイド励磁領域に入った直後は、係合分離手段11の係合部11aの一部がパーキングレバー9の被係合孔9e内に進入していて、係合分離手段11とパーキングレバー9とが回転的に係合可能状態となっている。その場合、パーキングレバー9の被係合孔9eは係合部11aに対向する位置に保持されているので、係合分離手段11の係合部11aは安定してスムーズに被係合孔9e内に進入する。また、チェンジレバー6が設定角度θ1を通過したことにより、ソレノイド励磁許可判定値は第1判定値に切り換えられる。ソレノイド励磁許可判定値が第1判定値に切り換えられたことにより、ソレノイド13aの励磁が可能となり、TCUはソレノイド13aを励磁する。ソレノイド13aが励磁されることにより、ロック部材13bはスプリングの付勢力に抗してパーキングレバー9のロック孔9fから脱出する。これにより、パーキングレバー9のロックが解除される。そして、チェンジレバー6がNセレクト位置に移動することで、係合分離手段11の係合部11aがパーキングレバー9の係合孔9e内に大きく進入し、チェンジレバー6とパーキングレバー9が回動方向に係合される。その結果、チェンジレバー6とパーキングレバー9とは一体的に回動可能となる。また、チェンジレバー6が設定角度θ1を通過すると、ソレノイド励磁許可判定値は第1判定値に切り換えられる。
【0044】
このようにして、この例のCLU1においては、係合分離手段11によるチェンジレバー6とパーキングレバー9との係合状態、およびパーキングレバーロック手段13によるパーキングレバー9とのロック状態がともに保持された状態で、チェンジレバー6とパーキングレバー9との係合および分離が行われるようになる。
【0045】
次に、この例のCLU1の作動について説明する。
車両の停止時には、一般にチェンジレバー6はPレンジに設定されている。この状態では、チェンジレバー6とパーキングレバー9は回転方向に係合しており、パーキングレバー9はチェンジレバー6のPレンジに対応した位置に回動している。したがって、このパーキングレバー9の回動により、変速機が機械的にロックされている。
【0046】
この状態で、車両を運転するために、チェンジレバー6がPレンジから他のレンジに操作される。このとき、ブレーキペダルが踏み込まれてチェンジレバーロック手段によるチェンジレバー6のロックが解除され、チェンジレバー6がPレンジから移動可能となる。同時に、パーキングレバーロック手段13のソレノイド13aが励磁されてロック部材13bが非ロック位置となる。チェンジレバー6が第1のシフト列Si1のNレンジまで回動操作されると、パーキングレバー9もチェンジレバー6と一体的に回動し、変速機の機械的ロックが解除される。チェンジレバー6がNレンジになると、パーキングレバー9のロック孔9fがロック部材13bに対向する位置となる。
【0047】
車両を発進させるために、チェンジレバー6がNレンジからセレクト方向にDレンジの方へ操作されると、ソレノイド13aが非励磁となってロック部材13bがロック位置となる。これにより、パーキングレバー9の回動がロックされ、パーキングレバー9はその回動位置に保持される。また、係合分離手段11の係合部11aがパーキングレバー9の係合孔9eから脱出して、チェンジレバー6とパーキングレバー9は互いに回転的に自由
となる。これにより、チェンジレバー6の操作が変速機の機械的ロック手段に影響されなく、チェンジレバー6は良好な操作フィーリングで操作される。そして、チェンジレバー6が、例えばDレンジに設定されることで、車両が発進可能となる。
【0048】
車両を停止して降車するために、チェンジレバー6がDレンジからセレクト方向にNレンジの方へ操作されると、係合分離手段11の係合部11aがパーキングレバー9の係合孔9e内に進入して、チェンジレバー6とパーキングレバー9は回転方向に係合される。また、ブレーキペダルが踏み込まれている場合、ソレノイド13aが励磁されてロック部材13bが非ロック位置となる。これにより、パーキングレバー9が回動可能となる。チェンジレバー6がNレンジになり更に第1のシフト列Si1に沿って回動してPレンジに設定されると、パーキングレバー9もチェンジレバー6と一体的に回動する。このパーキングレバー9の回動により、変速機ロック手段が作動して変速機が機械的にロックされる。
【0049】
この例のCLU1によれば、少なくともPレンジが設定される所定レンジである第1のシフト列Si1が選択されているときは、係合分離手段11によりパーキングレバー9がチェンジレバー6に係合される。これにより、パーキングレバー9がチェンジレバー6の第1のシフト列Si1での操作に連動して作動可能となり、チェンジレバー6の操作によりパーキングケーブルを介して変速機ロック手段を作動させて変速機をロックすることができる。また、Pレンジが設定されない所定レンジ以外の第2のシフト列Si2が選択されるときは、係合分離手段11によるチェンジレバー6とパーキングレバー9との係合が解除され、パーキングレバー9がチェンジレバー6から分離される。したがって、チェンジレバー6が第2のシフト列Si2で操作されても、パーキングレバー9は作動しなく、パーキングケーブルの摺動を防止することができる。これにより、チェンジレバー6の操作時にパーキングケーブルが常時摺動するのを防止でき、パーキングケーブルの引き摺りを防止することができる。その結果、チェンジレバー6が第2のシフト列Si2で操作されたとき、チェンジレバー6の操作がパーキングケーブルの摺動抵抗を受けることはなく、チェンジレバー6の操作フィーリングの向上を図ることができるとともに、パーキングケーブルの耐久性の向上を図ることができる。
【0050】
また、第1のシフト列Si1以外のシフト列では、パーキングケーブルが摺動しないことからパーキングケーブルの可動範囲の制限緩和が可能となる。これにより、シフトパターンつまりチェンジレバー6の操作パターンや操作角度の自由度を向上することが可能となる。
【0051】
更に、所定レンジ以外の第2のシフト列Si2が選択されてパーキングレバー9がチェンジレバー6から分離する際、パーキングレバーロック手段13によりパーキングレバー9の移動を防止してパーキングレバー9を分離時の位置に保持することができる。これにより、チェンジレバー6とパーキングレバー9との再係合時に、これらのチェンジレバー6とパーキングレバー9とを確実に係合させることが可能となる。
【0052】
更に、パーキングレバーロック手段13にソレノイド13aを用いた場合、このソレノイド13aにチェンジレバーロック手段のソレノイドを兼用することで、専用のソレノイドを用いないで済ませることができる。これにより、パーキングレバーロック手段13を設けても、部品点数の増加を防止でき、CLU1の小型化および軽量化をともに効果的に図ることが可能となる。
【0053】
更に、係合分離手段11によるチェンジレバー6とパーキングレバー9との係合状態、およびパーキングレバーロック手段13によるパーキングレバー9とのロック状態がともに保持された状態で、チェンジレバー6とパーキングレバー9との係合および分離が行わ
れるようにしている。これにより、チェンジレバー6とパーキングレバー9との分離後の再係合を確実に行うことができるとともに、パーキングケーブルの摺動を確実に抑制することが可能となる。特に、チェンジレバー6の操作角度に対応した第1および第2の判定値を予め設定することで、パーキングレバーロック手段13の作動の確実性を向上することが可能となる。
【0054】
なお、本発明は前述の例に限定されることはなく、種々の設計変更が可能である。例えば、CLU1のシフトパターンは、前述の例ではPレンジとRレンジとの間にNレンジが設定されているが、図3(b)に示すようにRレンジをPレンジとNレンジとの間に設定することもできる。また、シフトパターンのシフト列を第1および第2のシフト列Si1,Si2の2列に設定しているが、シフトパターンは3列以上の複数のシフト列を有する
シフトパターンに設定することもできる。更に、パーキングレバーロック手段13の作動を制御するパラメータとしてチェンジレバーのセレクト方向の操作角度を用いているが、チェンジレバーのセレクト方向の操作速度やチェンジレバーのセレクト方向の操作加速度等のチェンジレバーのセレクト方向の操作に関係する他のパラメータを用いることもできる。要は、特許請求の範囲に記載された技術事項の範囲内で種々の設計変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明に係るCLUは、車両の変速機の変速制御を行うために操作されるCLUに好適に利用可能である。
【符号の説明】
【0056】
1…チェンジレバーユニット(CLU)、2…ユニット本体、3…ケース、4…シフト回動軸、5…セレクト回動軸、6…チェンジレバー、8…シフトパターン、9…パーキングレバー、9d…ケーブル連結部、9e…被係合孔、9f…ロック孔、10…パーキングケーブル、11…係合分離手段、11a…係合部、13…パーキングレバーロック手段、13a…ソレノイド、13b…ロック部材、14…チェンジレバー位置検出手段、14a…マグネット、14b…ホール素子、Si1…第1のシフト列、Si2…第2のシフト列、Se…セレクト列

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チェンジレバーと、
変速機ロック手段を作動するパーキングケーブルが連結されるパーキングレバーと、
前記チェンジレバーが少なくともパーキングレンジに設定されたときに前記チェンジレバーと前記パーキングレバーとを係合するとともに、前記チェンジレバーが少なくともパーキングレンジ以外のレンジに設定されたときに前記チェンジレバーと前記パーキングレバーとを分離する係合分離手段と、
を少なくとも備えることを特徴とするチェンジレバーユニット。
【請求項2】
少なくともパーキングレンジが設定されている第1のシフト列および前記第1のシフト列以外の1つ以上の他の第2のシフト列と前記第1および第2のシフト列を接続するセレクト列とを有するシフトパターンに沿って操作されるチェンジレバーと、
変速機ロック手段を作動するパーキングケーブルが連結されるパーキングレバーと、
前記チェンジレバーが前記第1のシフト列に設定されているときに前記チェンジレバーと前記パーキングレバーとを係合するとともに、前記チェンジレバーが前記第2のシフト列に設定されたときに前記チェンジレバーと前記パーキングレバーとを分離する係合分離手段と、
を少なくとも備えることを特徴とするチェンジレバーユニット。
【請求項3】
前記係合分離手段が前記チェンジレバーと前記パーキングレバーとを分離する際に前記パーキングレバーを分離位置に保持するようにロックするとともに、前記係合分離手段が前記チェンジレバーと前記パーキングレバーとを係合する際に前記パーキングレバーのロックを解除する前記パーキングレバーロック手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする請求項1または2に記載のチェンジレバーユニット。
【請求項4】
前記チェンジレバーと前記パーキングレバーとの係合および前記パーキングレバーのロックがともに保持された状態で、前記チェンジレバーと前記パーキングレバーとの係合および分離が行われるように、前記パーキングレバーロック手段を制御する制御装置を備えることを特徴とする請求項3に記載のチェンジレバーユニット。
【請求項5】
前記制御装置は、前記チェンジレバーの操作に関係するパラメータに基づいて前記パーキングレバーロック手段を制御することを特徴とする請求項4に記載のチェンジレバーユニット。
【請求項6】
前記パラメータと比較するしきい値が予め設定されており、
前記制御装置は、前記パラメータを前記しきい値と比較することにより前記パーキングレバーロック手段を制御することを特徴とする請求項5に記載のチェンジレバーユニット。
【請求項7】
前記パーキングレバーロック手段は、前記パーキングレバーをロックするロック部材と、前記ロック部材を駆動する駆動部材とを有し、
前記パーキングレバーロック手段の前記駆動部材に、チェンジレバーをロックするチェンジレバーロック手段のロック部材を駆動する駆動部材が兼用されていることを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1に記載のチェンジレバーユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−61995(P2012−61995A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−209152(P2010−209152)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【出願人】(000003333)ボッシュ株式会社 (510)
【Fターム(参考)】