チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1及び第2の連続したチャネル要素を電気通信装置によって宛先に割り当てる方法及び装置
本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素を電気通信装置によって宛先に割り当てる方法に関する。電気通信装置は、
−第1のチャネル要素について、チャネル要素群内における第1のチャネル要素の位置に従って且つ宛先に従って、第1のランダム化機能を選択し、
−第2のチャネル要素について、チャネル要素群内における第2のチャネル要素の位置に従って且つ宛先に従って、第2のランダム化機能を選択し、
−第1のランダム化機能によって第1のチャネル要素に含められるデータを処理すると共に、第2のランダム化機能によって第1のチャネル要素に含められるデータを処理し、 −処理されたデータを転送する。
−第1のチャネル要素について、チャネル要素群内における第1のチャネル要素の位置に従って且つ宛先に従って、第1のランダム化機能を選択し、
−第2のチャネル要素について、チャネル要素群内における第2のチャネル要素の位置に従って且つ宛先に従って、第2のランダム化機能を選択し、
−第1のランダム化機能によって第1のチャネル要素に含められるデータを処理すると共に、第2のランダム化機能によって第1のチャネル要素に含められるデータを処理し、 −処理されたデータを転送する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1及び第2の連続したチャネル要素を電気通信装置によって宛先に割り当てる方法及び装置に関する。
【0002】
これと相関して、本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素が第1の電気通信装置によって宛先に割り当てられているか否かを判断する方法及び装置に関する。
【0003】
いくつかの古典的な無線セルラー電気通信ネットワークでは、基地局は、その基地局のカバレッジエリア内に位置する少なくとも1つの移動端末と通信する。基地局は、電気通信ネットワークのチャネル資源の複数の部分をその移動端末に割り当てる。
【0004】
チャネル資源は、基地局及び移動端末がいくつかのアンテナを有する場合には、周波数帯域幅の量、時間の量、又は空間的次元の量として定義される。チャネル資源の一部を以下ではチャネル要素という名称で呼ぶ。チャネル要素は、チャネル資源の所定の一区分である。
【0005】
各チャネル要素は、チャネル資源の資源要素で構成される。例として、単一アンテナOFDM伝送の場合、1つの資源要素は、1つのOFDMシンボルの1つのトーン又は1つの副搬送波である。
【0006】
基地局は、各移動端末に対して、いずれの1つ又は複数のチャネル要素がその移動端末に割り当てられるのかを示す必要がある。複数のチャネル要素が1つの移動端末に割り当てられるとき、これらのチャネル要素は、チャネル要素群のサブセットのチャネル要素である。
【0007】
チャネル要素は、ダウンリンク送信及び/又はアップリンク送信のために割り当てられる。ダウンリンク送信は、基地局から1つ又はいくつかの移動端末への送信である。アップリンク送信は、移動端末から基地局への送信である。
【0008】
各移動端末に対して、いずれの1つ又は複数のチャネル要素がその移動端末に割り当てられるのかを示すために、基地局は、制御チャネル要素で構成される制御チャネル要素群を使用する。
【0009】
各制御チャネル要素サイズによって、畳み込み符号化又はターボ符号化のようなチャネル符号化を表す情報、及び/又は変調方式を表す情報、及び/又はチャネル要素群のサブセットのロケーションを表す情報、及び/又はチャネル要素群のサブセットのために宛先によって使用される時空間符号を表す情報を送信することが可能になる。
【0010】
各制御チャネル要素上には、データがマッピングされる。このデータは、情報及びその情報の古典的な巡回冗長検査(CRC)であり、これらの情報及びCRCは、符号化及び変調されている。
【0011】
CRCは、復号後にエラーが残っているか否かを検査するのに使用されるブロック符号である。
【0012】
資源割り当ては、各移動端末へ送信される他のデータを、チャネル要素群のチャネル要素で構成されるサブセット上にマッピングする。
【0013】
1つ又は複数の制御チャネル要素が、例として、基地局と移動端末とを隔てる距離に従って、又は基地局と移動端末との間の通信リンクに存在する減衰又は干渉に従って、又は転送されるデータの量に従って、所与の移動端末に割り当てられる。
【0014】
例として、或る制御チャネル要素にマッピングされるように意図されている、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの送信のロバスト性を改善するために、低符号化率を使用することができるか、又はCRCと結合された情報の符号化及び変調されたものが複製されて、移動端末に割り当てられる少なくとも1つの他の制御チャネル要素上にマッピングされる。複数の制御チャネル要素が所与の移動端末に割り当てられるとき、これらの制御チャネル要素は連続しているか又は連続していない。
【0015】
各移動端末が、自身に割り当てられたチャネル要素のサブセット及びデータの双方を、制御チャネル要素を通じて回復することを可能にするために、基地局は、各制御チャネル要素にマッピングされるデータにおいて宛先移動端末の識別子を示すか、又はCRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータを移動端末の識別子でマスクする。このマスキングされたデータが、各制御チャネル要素にマッピングされる。
【0016】
各移動端末は、自身に割り当てられたチャネル要素のサブセット及びデータの双方を、制御チャネル要素を通じて回復しなければならない。より正確に言えば、各移動端末は、自身に割り当てられた制御チャネル要素の個数、及び1つ又は複数のどの制御チャネル要素が自身に割り当てられているのかを知らなければならない。複数の制御チャネル要素が1つの移動端末に割り当てられるとき、その移動端末に割り当てられた制御チャネル要素は、制御チャネル要素群のサブセットの制御チャネル要素である。
【0017】
このような技法の一例を、図4を参照して与える。
【0018】
図4は、従来技術による制御チャネル要素に対して基地局及び移動端末により実行される異なる操作を示す。
【0019】
行40〜42に示す操作は基地局によって実行され、行43及び44に示す操作は移動端末によって実行される。
【0020】
行40は、制御チャネル要素上にマッピングされるように意図されている、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものを示す。
【0021】
行41は、宛先移動端末の識別子の例を示す。
【0022】
行42は、基地局が、ブール排他的ORを使用して、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータを宛先移動端末の識別子によりマスキングした結果を示す。このマスキングされたデータは、制御チャネル要素上にマッピングされる。
【0023】
行43は、制御チャネル要素上にマッピングされたデータをマスキングするための、UE2と記された移動端末によって使用されるマスクを示す。
【0024】
行44は、UE2と記された移動端末が、ブール排他的ORを使用して、制御チャネル要素上にマッピングされたデータをその移動端末の識別子によりマスキングした結果を示す。
【0025】
列45aは、UE1と記された移動端末に割り当てられた第1の制御チャネル要素について基地局により実行される操作を示し、列45bは、移動端末UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素について基地局により実行される操作を示す。
【0026】
列46aは、移動端末UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素について基地局により実行される操作を示し、列46bは、移動端末UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素について基地局により実行される操作を示す。
【0027】
ここで、図4の例では、制御チャネル要素は、連続した資源上にあるが、本発明によれば、制御チャネル要素は、必ずしも連続した資源であるわけではないことに留意しなければならない。
【0028】
セル47a、47b、48a、及び48bは、移動端末UE2がそれぞれのマスキングされたデータに対して実行したマスキングの結果を示す。このそれぞれのマスキングされたデータは、移動端末UE1及びUE2のために割り当てられた受信制御チャネル要素上にマッピングされた、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたものである。
【0029】
図4の例は、簡単にするために、3ビット長を有する、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものしか使用していないが、実際に使用されるCRCと結合された情報の符号化及び変調されたものは、より多数のビットによって表されることを理解することができる。
【0030】
図4の例によれば、基地局は、移動端末UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素上に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「001」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報を移動端末UE1の識別子「001」によってマスキングし、移動端末UE1に割り当てられた制御チャネル要素上にマッピングされた値「000」を得る。
【0031】
基地局は、移動端末UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素上に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの複製「001」をマッピングすることを意図し、その複製を移動端末UE1の識別子「001」によってマスキングし、移動端末UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素上にマッピングされた値「000」を得る。
【0032】
基地局は、移動端末UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素上に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「010」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報を移動端末UE1の識別子「011」によってマスキングし、移動端末UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素上にマッピングされた値「001」を得る。
【0033】
基地局は、移動端末UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素上に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの複製「010」をマッピングすることを意図し、その複製を移動端末UE1の識別子「011」によってマスキングし、移動端末UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素上にマッピングされた値「001」を得る。
【0034】
各移動端末は、すべての制御チャネル要素を受信する。移動端末UE2は、制御チャネル要素上にマッピングされたデータを受信し、制御チャネル要素上にマッピングされた各データを自身の識別子「011」によってマスキングする。
【0035】
移動端末UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素上にマッピングされたデータのマスキングの結果はセル47aに示すように「011」に等しく、移動端末UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素上にマッピングされたデータのマスキングの結果はセル47bに示すように「011」に等しく、移動端末UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素上にマッピングされたデータのマスキングの結果はセル48aに示すように「010」に等しく、移動端末UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素上にマッピングされたデータのマスキングの結果はセル48bに示すように「010」に等しい。
【0036】
セル47a及び47bに含まれる値がセル48a及び48bに含まれる値と同様に同一であるので、行44に示す結果は、2つの連続した制御チャネル要素が移動端末UE2に割り当てられていることを移動端末UE2が直ちに判断できないことを実証している。移動端末UE2は、移動端末UE2に割り当てられた制御チャネル要素の個数を求めるために、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの復調及び復号を行い、セル47a、47b、48a、及び48bに含まれる結果が行40に含まれる結果と同一であるか否かを確認するためにその情報に関するCRC検査を実行する。
【0037】
セル47aのCRC検査は失敗するので、誤ったマスクが適用されていたことになる。すなわち、第1の制御チャネル要素は、移動端末UE2に割り当てられていない。
【0038】
セル47bのCRC検査は失敗するので、誤ったマスクが適用されていたことになる。すなわち、その制御チャネル要素は、移動端末UE2に割り当てられていない。
【0039】
セル48aのCRC検査は成功するので、正しいマスクが適用されていたことになる。すなわち、その制御チャネル要素は、移動端末UE2に割り当てられている。
【0040】
セル48bのCRC検査は成功するので、正しいマスクが適用されていたことになる。すなわち、2つの制御チャネル要素が、移動端末UE2に割り当てられている。
【0041】
これまで示したように、各移動端末は、各制御チャネル要素に対してマスクを適用し、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの復調及び復号に進み、各制御チャネル要素のCRC検査を行う必要がある。
【0042】
このようなプロセスは、移動端末のために高処理能力を必要とし、移動端末のコストを増加させる。
【0043】
したがって、本発明の目的は、各制御チャネル要素について、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの復調及び復号に進むこと並びにCRC検査を行うことを回避できるようにする方法及び装置を提案することである。
【0044】
その目的のために、本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素を電気通信装置によって宛先に割り当てる方法であって、各チャネル要素は、チャネル資源の所定の一区分であり、該方法は、電気通信装置によって実行されるステップであって、
第1のチャネル要素について、チャネル要素群内における第1のチャネル要素の位置に従って且つ宛先に従って、第1のランダム化機能を選択するステップ、
第2のチャネル要素について、チャネル要素群内における第2のチャネル要素の位置に従って且つ宛先に従って、第2のランダム化機能を選択するステップ、
第1のランダム化機能によって第1のチャネル要素に含められるデータを処理すると共に、第2のランダム化機能によって第1のチャネル要素に含められるデータを処理するステップ、及び
チャネル資源の他のチャネル要素上にマッピングされた、他のランダム化機能によって処理された他のデータと組み合わせて、第1のランダム化機能によって処理されたデータを第1のチャネル要素上にマッピングすることにより、第1のランダム化機能によって処理されたデータを転送すると共に、第2のランダム化機能によって処理されたデータを第2のチャネル要素上にマッピングすることにより、第2のランダム化機能によって処理されたデータを転送するステップ、
を含むことを特徴とする、方法に関する。
【0045】
本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素を宛先に割り当てる装置であって、各チャネル要素は、チャネル資源の所定の一区分であり、該割り当てる装置は、電気通信装置内に含まれ、
第1のチャネル要素について、チャネル要素群内における第1のチャネル要素の位置に従って且つ宛先に従って、第1のランダム化機能を選択する手段、
第2のチャネル要素について、チャネル要素群内における第2のチャネル要素の位置に従って且つ宛先に従って、第2のランダム化機能を選択する手段、
第1のランダム化機能によって第1のチャネル要素に含められるデータを処理すると共に、第2のランダム化機能によって第1のチャネル要素に含められるデータを処理する手段、及び
チャネル資源の他のチャネル要素上にマッピングされた、他のランダム化機能によって処理された他のデータと組み合わせて、第1のランダム化機能によって処理されたデータを第1のチャネル要素上にマッピングすることにより、第1のランダム化機能によって処理されたデータを転送すると共に、第2のランダム化機能によって処理されたデータを第2のチャネル要素上にマッピングすることにより、第2のランダム化機能によって処理されたデータを転送する手段、
を備えることを特徴とする、装置にも関する。
【0046】
したがって、同じランダム化機能を使用する代わりに、宛先に割り当てられた異なるランダム化機能を使用することによって、宛先は、各チャネル要素について、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの復調及び復号を行う必要なく且つ情報に対してCRC検査を行う必要なく、少なくとも2つのチャネル要素がその宛先に割り当てられていることを直ちに判断することができる。
【0047】
特定の特徴によれば、ランダム化機能はスクランブルシーケンスであり、データのプロセスは乗算である。
【0048】
特定の特徴によれば、ランダム化機能はインタリーブ機能であり、データのプロセスは並べ替えである。
【0049】
特定の特徴によれば、割り当ては、少なくとも2つの宛先にについて実行される。
【0050】
特定の特徴によれば、データは、情報の巡回冗長と結合された該情報を変調及び符号化することによって形成される。
【0051】
したがって、異なる宛先に割り当てられた異なるランダム化機能を使用することによって、各宛先は、各チャネル要素について、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの復調及び復号を行う必要なく且つ情報に対してCRC検査を行う必要なく、少なくとも2つの連続したチャネル要素がその宛先に割り当てられていることを直ちに判断することができる。
【0052】
特定の特徴によれば、宛先は、別の電気通信装置又は該別の電気通信装置によって実行されるアプリケーションである。
【0053】
したがって、別の電気通信装置は、符号化及び変調された情報内において、制御チャネル要素が割り当てられている1つ又は複数のアプリケーションを識別する情報をリトリーブするためにその符号化及び変調された情報の復調及び復号を行う必要なく、チャネル要素がいずれの1つ又は複数のアプリケーションに割り当てられているのかを識別することが可能である。
【0054】
特定の特徴によれば、チャネル要素は制御チャネル要素であり、データは、チャネル要素群のサブセットについて宛先により使用される変調及び/若しくは符号化方式、並びに/又は該チャネル要素群のサブセットのロケーション、並びに/又は該チャネル要素群のサブセットについて宛先により使用される時空間符号を表す。
【0055】
特定の特徴によれば、少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素は、チャネル要素群における連続したチャネル要素である。
【0056】
本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素が第1の電気通信装置によって宛先に割り当てられているか否かを判断する方法であって、各チャネル要素は、チャネル資源の所定の一区分であり、該方法は、宛先によって実行されるステップであって、
受信データがマッピングされたチャネル要素群を受信するステップ、
各チャネル要素について、チャネル要素群におけるそのチャネル要素の位置に従ってランダム化機能を選択するステップ、
各チャネル要素上にマッピングされた受信データを、その受信データがマッピングされたそのチャネル要素について決定されたランダム機能により処理するステップ、
処理された受信データの中から、チャネル要素群のサブセットの少なくとも2つのチャネル要素上にマッピングされた受信データから得られた少なくとも2つの同一の処理された受信データを決定するステップ、及び
少なくとも2つの処理された受信データが同一である場合に、チャネル要素群のサブセットの少なくとも2つのチャネル要素が宛先に割り当てられていると判定するステップ、
を含むことを特徴とする、方法にも関する。
【0057】
本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素が第1の電気通信装置によって宛先に割り当てられているか否かを判断する装置であって、各チャネル要素は、チャネル資源の所定の一区分であり、該判断する装置は、第2の電気通信装置内に含まれ、
受信データがマッピングされたチャネル要素群を受信する手段、
各チャネル要素について、チャネル要素群内のそのチャネル要素の位置に従ってランダム化機能を選択する手段、
各チャネル要素上にマッピングされた受信データを、その受信データがマッピングされたそのチャネル要素について決定されたランダム機能により処理する手段、
処理された受信データの中から、チャネル要素群のサブセットの少なくとも2つのチャネル要素上にマッピングされた受信データから得られた少なくとも2つの同一の処理された受信データを決定する手段、及び
少なくとも2つの処理された受信データが同一である場合に、チャネル要素群のサブセットの少なくとも2つのチャネル要素が宛先に割り当てられていると判定する手段、
を備えることを特徴とする、装置にも関する。
【0058】
したがって、異なるランダム化機能を使用することによって、宛先は、各チャネル要素について、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの復調及び復号を行う必要なく且つ情報に対してCRC検査を行う必要なく、少なくとも2つのチャネル要素がその宛先に割り当てられていることを直ちに判断することができる。
【0059】
さらに、ランダム化機能は、チャネル要素群におけるチャネル要素の位置に従って決定されるので、使用されるランダム化機能のリトリーブ(retrieval)の実施は簡単である。
【0060】
特定の特徴によれば、ランダム化機能はスクランブル解除シーケンスであり、データのプロセスは乗算である。
【0061】
特定の特徴によれば、ランダム化機能はインタリーブ解除機能であり、データのプロセスは並べ替えである。
【0062】
特定の特徴によれば、各チャネル要素上にマッピングされた受信データに対応する処理された受信データは、T個の連続した変調シンボルの形態にあり、
決定は、
チャネル要素群の各可能なサブセットを選択することであって、各サブセットは、少なくとも2つのチャネル要素を含む、選択すること、
チャネル要素群の各可能なサブセットについて、
そのサブセットを、α個のチャネル要素を含む第1の部分及びβ個のチャネル要素を含む第2の部分に分割することであって、α+β=Lであり、Lはそのサブセットに含まれるチャネル要素の個数である、分割すること、
同じ位置を有するα個のシンボルのT回の累算を実行することによって、第1の部分のα個のチャネル要素の累算を求めること、
同じ位置を有するβ個のシンボルのT回の累算を実行することによって、第2の部分のβ個のチャネル要素の累算を求めること、
第1の部分に対して実行された累算の結果及び第2の部分に対して実行された累算の結果を処理すること、及び
結果のプロセスの結果から正規化された値を得ること、
最も高い正規化された値を選択すること、並びに
最も高い正規化された値をしきい値と比較すること、
によって得られる。
【0063】
本発明の発明者らは、連続した位置を第1の部分及び第2の部分に分割し、各部分に対してそれぞれ累算を実行することによって、結果が改善されることを見出した。
【0064】
特定の特徴によれば、第1の部分に対して実行された累算及び第2の部分に対して実行された累算の処理は、第1の部分対して実行された累算及び第2の部分に対して実行された累算の累算である。
【0065】
特定の特徴によれば、第1の部分に対して実行された累算及び第2の部分に対して実行された累算の処理は、第1の部分対して実行された累算及び第2の部分に対して実行された累算の相関(correlation)である。
【0066】
この相関は、繰り返しパターンの位置を特定することによって宛先を区別するのに使用される。繰り返しが、3つ以上の制御チャネル要素に対して行われる場合、2つ以上のピークが得られ、割り当てられたチャネル要素上で受信された信号を累算することによってそれを利用することがより優れている。この累算は、信号対雑音比を高め且つ復号性能を改善することを目的とする。これによって、電力ピークが単一になるという結果も得られる。
【0067】
このため、提案した解決法は、相関による区別と累算による信号対雑音比との間の妥協案(compromise)である。
【0068】
特定の特徴によれば、α=β=L/2、又はα=(L−1)/2及びβ=(L+1)/2である。
【0069】
本発明の発明者らは、α=β=L/2、又はα=(L−1)/2及びβ=(L+1)/2を選択することによって、性能が改善されることを見出した。
【0070】
特定の特徴によれば、最も高い正規化された値がしきい値よりも大きい場合には、判定は、
正規化された値を順序付けること、
最も高い正規化された値の少なくとも一部を選択すること、並びに
判定が得られなくなるまで、最も高い選択された正規化された値から最も低い選択された正規化された値へ向けて、
正規化された値が得られる取得元のサブセットについて、同じ位置を有するL個のシンボルのT回の累算を実行することによってL個のチャネル要素の累算を求めること、
L個のシンボルの累算の結果を復調すること、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために復調の結果のビットを復号すること、
巡回冗長を検査すること、及び
巡回冗長検査が正しい場合には、正規化された値が得られる取得元のサブセットのL個のチャネル要素が宛先に割り当てられていると判定すること、
によって得られる。
【0071】
したがって、正規化された値を順序付けることによって、最も高い正規化された値の少なくとも一部を選択すると共に最も高い値から最も低い値に向けて本発明を実行することにより、判定を高速に行うことができる。
【0072】
特定の特徴によれば、選択された値のそれぞれについて冗長検査が正しくない場合には、該方法は、
チャネル要素群内の1つのチャネル要素が宛先に割り当てられているとの判定が得られなくなるまで、
受信データがマッピングされたチャネル要素群のチャネル要素を選択するステップ、
選択されたチャネル要素上にマッピングされた受信データを復調するステップ、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために復調の結果のビットを復号するステップ、
巡回冗長を検査するステップ、及び
巡回冗長検査が正しい場合には、チャネル要素が宛先に割り当てられていると判定するステップ、
をさらに含む。
【0073】
したがって、最も高い正規化された値がしきい値よりも大きい場合には、1つのチャネル要素がアプリケーションに割り当てられているか否かを判定することを意図したプロセスを実行する前に、少なくとも2つのチャネル要素がアプリケーションに割り当てられているか否かを判定することを意図したプロセスを実行することによって、判定を高速に行うことができる。
【0074】
特定の特徴によれば、チャネル要素群内の1つのチャネル要素が宛先に割り当てられているとの判定が得られない場合には、該方法は、
最も高い正規化された値の一部に属さない正規化された値の少なくとも一部を選択するステップ、並びに
判定が得られなくなるまで、最も高い正規化された値の一部に属さない正規化された値の一部の最も高い選択された正規化された値から最も低い選択された正規化された値に向かって、
正規化された値が得られる取得元のサブセットについて、同じ位置を有するL個のシンボルのT回の累算を実行することによってL個のチャネル要素の累算を求めるステップ、
L個のシンボルの累算の結果を復調するステップ、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために復調の結果のビットを復号するステップ、
巡回冗長を検査するステップ、及び
冗長検査が正しい場合には、正規化された値が得られる取得元のサブセットのL個のチャネル要素が宛先に割り当てられていると判定するステップ、
をさらに含む。
【0075】
したがって、多数の可能なケースが効率的に考察される。
【0076】
特定の特徴によれば、最も高い正規化された値がしきい値よりも小さい場合には、判定は、
チャネル要素群内の1つのチャネル要素が宛先に割り当てられているとの判定が得られなくなるまで、
受信データがマッピングされたチャネル要素群のチャネル要素を選択すること、
選択されたチャネル要素上にマッピングされた受信データを復調すること、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために復調の結果のビットを復号すること、
巡回冗長を検査すること、及び
巡回冗長検査が正しい場合には、チャネル要素が宛先に割り当てられていると判定すること、
によって得られる。
【0077】
したがって、判定を高速に行うことができる。
【0078】
特定の特徴によれば、チャネル要素群内の1つのチャネル要素が宛先に割り当てられているとの判定が得られない場合には、判定は、
正規化された値を順序付けること、
最も高い正規化された値の少なくとも一部を選択すること、並びに
判定が得られなくなるまで、最も高い選択された正規化された値から最も低い選択された正規化された値へ向けて、
正規化された値が得られる取得元のサブセットについて、同じ位置を有するL個のシンボルのT回の累算を実行することによってL個のチャネル要素の累算を求めること、
L個のシンボルの累算の結果を復調すること、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために復調の結果のビットを復号すること、
巡回冗長を検査すること、及び
巡回冗長検査が正しい場合には、情報及び巡回冗長が得られた取得元のサブセットのL個のチャネル要素が宛先に割り当てられていると判定すること、
によって得られる。
【0079】
したがって、最も高い正規化された値がしきい値よりも小さい場合には、1つのチャネル要素がアプリケーションに割り当てられているか否かを判定することを意図したプロセスを実行するか、又は少なくとも2つのチャネル要素がアプリケーションに割り当てられているか否かを判定することを意図したプロセスを実行することによって、判定を高速に行うことができる。
【0080】
特定の特徴によれば、各チャネル要素上にマッピングされた受信データに対応する処理された受信データは、T個の連続した変調シンボルの形態にあり、決定及び判定は、
チャネル要素群の第1の可能なサブセットを選択することであって、該第1の可能なサブセットは少なくとも2つのチャネル要素を含む、チャネル要素群の第1の可能なサブセットを選択すること、
第1の可能なサブセットを、α個のチャネル要素を含む第1の部分及びβ個のチャネル要素を含む第2の部分に分割することであって、α+β=Lであり、Lは第1の可能なサブセットに含まれるチャネル要素の個数である、第1の可能なサブセットを分割すること、
同じ位置を有するα個のシンボルのT回の累算を実行することによって、第1の可能なサブセットの第1の部分のα個のチャネル要素の累算を求めること、
同じ位置を有するβ個のシンボルのT回の累算を実行することによって、第1の可能なサブセットの第2の部分のβ個のチャネル要素の累算を求めること、
第1の可能なサブセットの第1の部分及び第2の部分に対して実行された累算の結果を処理すること、
結果のプロセスの結果から第1の正規化された値を得ること、
チャネル要素群の第2の可能なサブセットを選択することであって、該第2の可能なサブセットは少なくとも2つのチャネル要素を含む、チャネル要素群の第2の可能なサブセットを選択すること、
第2の可能なサブセットを、α’個のチャネル要素を含む第1の部分及びβ’個のチャネル要素を含む第2の部分に分割することであって、α’+β’=L’であり、L’は第2の可能なサブセットに含まれるチャネル要素の個数である、第2の可能なサブセットを分割すること、
同じ位置を有するα’個のシンボルのT回の累算を実行することによって、第2の可能なサブセットの第1の部分のα’個のチャネル要素の累算を求めること、
同じ位置を有するβ’個のシンボルのT回の累算を実行することによって、第2の可能なサブセットの第2の部分のβ’個のチャネル要素の累算を求めること、
第2の可能なサブセットの第1の部分及び第2の部分に対して実行された累算の結果を処理すること、
結果のプロセスの結果から第2の正規化された値を得ること、
第2の正規化された値がしきい値よりも大きいか否かを検査すること、
第2の正規化された値が第1の正規化された値よりも小さいか否かを検査すること、並びに
第2の正規化された値が第1の正規化された値よりも小さく且つしきい値よりも大きい場合には、
第1のサブセットの第1の部分及び第2の部分に対して実行された累算の結果を復調すること、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために復調の結果のビットを復号すること、
巡回冗長を検査すること、及び
冗長検査が正しい場合には、第1のサブセットのL個のチャネル要素が宛先に割り当てられていると判定すること、
によって得られる。
【0081】
特定の特徴によれば、α=β=L/2且つα’=β’=L’/2、又はα=(L−1)/2且つβ=(L+1)/2且つα’=(L’−1)/2且つβ’=(L’+1)/2である。
【0082】
特定の特徴によれば、少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素は、チャネル要素群において連続したチャネル要素である。
【0083】
さらに別の態様によれば、本発明は、プログラマブル装置内に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムがプログラマブル装置上で実行されると本発明による方法のステップを実施するための命令又はコード部を含む、コンピュータプログラムに関する。
【0084】
コンピュータプログラムに関連する特徴及び利点は、本発明による方法及び装置に関連して上記で述べたものと同じであるので、ここでは繰り返さないことにする。
【0085】
本発明の特徴は、一例の実施形態の以下の説明を読むことによってより明らかになる。該説明は、添付図面を参照して作成されたものである。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明による電気通信ネットワークのアーキテクチャを表す図である。
【図2】本発明による第1の電気通信装置のブロック図である。
【図3】本発明による第2の電気通信装置のブロック図である。
【図4】従来技術による制御チャネル要素に対して基地局及び移動端末により実行される異なる操作を示す。
【図5】本発明による、制御チャネル要素について第1の電気通信装置及び第2の電気通信装置により実行される異なる操作を示す。
【図6】本発明による第1の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【図7a】本発明の第1の実現モード及び第2の実現モードによる各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【図7b】本発明の第1の実現モードによる各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【図7c】本発明の第1の実現モード、第2の実現モード、及び第3の実現モードによる各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【図7d】本発明の第3の実現モードによる各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【図8】制御チャネル要素群が6つの制御チャネル要素を含む一例における制御チャネル要素群のサブセットを示す。
【図9】制御チャネルが6つの制御チャネル要素を含む一例における制御チャネル要素群の各制御チャネル要素に含まれるシンボルの一例を示す。
【図10】本発明による制御チャネル要素をスクランブルするために決定されたスクランブルシーケンスの複数の部分の一例を開示する。
【0087】
図1は、本発明による電気通信ネットワークのアーキテクチャを表す図である。
【0088】
本発明は、無線セルラーネットワーク又はローカルエリアネットワークのような無線ネットワークにおいて説明されるが、本発明は、電力線ネットワークのような有線ネットワークにも適用可能である。
【0089】
簡単にするために、図1には、1つの第1の電気通信装置BSの1つのカバレッジエリア50しか示されていないが、実際には、特に無線ネットワークが無線セルラーネットワークであるときは、無線セルラー電気通信ネットワークは、より大きな個数の第1の電気通信装置BS及びより大きな個数のカバレッジエリア50で構成される。
【0090】
図1の電気通信ネットワークでは、少なくとも1つではあるが好ましくは複数の第2の電気通信装置UE1、UE2、及びUE3が、第1の電気通信装置BSのカバレッジエリア50内に含まれる。
【0091】
簡単にするために、図1には、3つの第2の電気通信装置UEしか示されていないが、実際には、より大きな個数の第2の電気通信装置UEが第1の電気通信装置BSのカバレッジエリア50内に存在する。
【0092】
第1の電気通信装置BSは、基地局BS又はノードB又はノード又はエンハンストノードB又はアクセスポイントである。
【0093】
第2の電気通信装置UEは、例として、移動電話、携帯情報端末又はパーソナルコンピュータ又はコンピュータ周辺装置である。
【0094】
図1の例によれば、第1の電気通信装置BSは、少なくとも1つの第2の電気通信装置UEiと通信することを意図している。ここで、i=1〜3である。そのために、第1の電気通信装置BSは、電気通信ネットワークチャネル資源の複数の部分を第2の電気通信装置UEに割り当てる。
【0095】
従来技術で開示したように、第1の電気通信装置BSは、各第2の電気通信装置UEに対して、1つ又は複数のどのチャネル要素が、ダウンリンク送信用及び/又はアップリンク送信のためにその第2の電気通信装置UEに割り当てられるのかを示す必要がある。
【0096】
そのために、第1の電気通信装置BSは、制御チャネル要素で構成される制御チャネル要素群を使用する。
【0097】
1つ又は複数の制御チャネル要素が、例として、第1の電気通信装置BSと第2の電気通信装置UEとを隔てる距離に従って、又は第1の電気通信装置BSと第2の電気通信装置UEとの間の通信リンクに存在する減衰又は干渉に従って、又は転送されるデータの量に従って、所与の第2の電気通信装置UEに割り当てられる。複数の制御チャネル要素が所与の第2の電気通信装置UEに割り当てられるとき、これらの制御チャネル要素は連続しているか又は連続していない。
【0098】
第2の電気通信装置UEに割り当てられるチャネル要素又は制御チャネル要素は、チャネル要素若しくは制御チャネル要素、又はチャネル要素群若しくは制御チャネル要素群のサブセットである。
【0099】
本発明によれば、各第2の電気通信装置UEが、自身に割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素及びデータの双方を、制御チャネル要素群を通じて回復することを可能にするために、第1の電気通信装置UEは、情報のCRCと結合された当該情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータを処理し、処理されたデータを制御チャネル要素上にマッピングする。このデータは、その制御チャネル要素が割り当てられる宛先及びその制御チャネル要素の制御チャネル要素群内における位置に従って決まるランダム化機能によって処理される。
【0100】
ランダム化機能は、データの繰り返し構造を断つことを目的としたスクランブルシーケンス又はインタリーブ機能である。
【0101】
ランダム化機能がスクランブルシーケンスであるとき、データのプロセスは、データとスクランブルシーケンスとの乗算となる。
【0102】
ランダム化機能がインタリーブ機能であるとき、データのプロセスは、インタリーブ機能によるデータの並べ替えとなる。
【0103】
本発明では、データの繰り返し構造を断つ他の任意の技法を使用することができる。
【0104】
1つ若しくは複数のチャネル要素又は1つ若しくは複数の制御チャネル要素が割り当てられる宛先は、第2の電気通信装置であり、より正確に言えば、第2の電気通信装置UE上で実行されるアプリケーションである。アプリケーションは、ダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を管理するアプリケーション、又はアップリンクチャネルを通じたデータの転送を管理するアプリケーション、又はビデオアプリケーション若しくは音声アプリケーションに関連するデータのような特定のデータの受信及び/若しくは転送のような他の任意のアプリケーションのいずれかである。
【0105】
このアプリケーションが、ダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を管理するアプリケーションであるとき、割り当てられた1つ又は複数の制御チャネル要素は、ダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を管理するアプリケーションを実行する第2の電気通信装置UEによる、ダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を許可する。
【0106】
このアプリケーションが、ダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を管理するアプリケーションであるとき、割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素は、ダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を管理するアプリケーションを実行する第2の電気通信装置UEによる、それらの割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素上でのダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を許可する。
【0107】
このアプリケーションが、アップリンクチャネルを通じたデータの転送を管理するアプリケーションであるとき、割り当てられた1つ又は複数のチャネル制御要素は、アップリンクチャネルを通じたデータの転送を管理するアプリケーションを実行する第2の電気通信装置UEによる、アップリンクチャネルを通じたデータの転送を許可する。
【0108】
このアプリケーションが、アップリンクチャネルを通じたデータの転送を管理するアプリケーションであるとき、割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素は、アップリンクチャネルを通じたデータの転送を管理するアプリケーションを実行する第2の電気通信装置UEによる、それらの割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素上でのアップリンクチャネルを通じたデータの転送を許可する。
【0109】
限定的でなく好ましくは、ランダム化機能がスクランブルシーケンスであるとき、スクランブルシーケンスは、制御チャネル要素が割り当てられる第2の電気通信装置UEの識別子の一部である。この識別子の一部は、制御チャネル要素群におけるその制御チャネル要素の位置に従って、第2の電気通信装置UEの識別子の複数の部分の中から決定される。
【0110】
限定的でなく好ましくは、ランダム化機能がインタリーブ機能であるとき、インタリーブ機能は、制御チャネル要素が割り当てられる第2の電気通信装置UEの識別子から導出される。インタリーブ機能のそれぞれは、他のインタリーブ機能とは異なる。
【0111】
第2の電気通信装置UEの識別子は、第1の電気通信装置BSのカバレッジエリア50に含まれる他の第2の電気通信装置UEの中からその第2の電気通信装置UEを一意に識別する情報であるか、又は電気通信ネットワークの少なくとも一部に含まれる他の第2の電気通信装置UEの中からその第2の電気通信装置UEを一意に識別する情報である。
【0112】
第2の電気通信装置UEは、2つ以上の識別子を有することができる。例として、或る識別子は、ダウンリンク送信のために第2の電気通信装置UEに1つ又は複数のどのチャネル要素が割り当てられるのかを、その第2の電気通信装置に対して示すのに使用することができ、別の識別子は、アップリンク送信のために第2の電気通信装置UEに1つ又は複数のどのチャネル要素が割り当てられるのかを、その第2の電気通信装置UEに示すのに使用することができる。
【0113】
別の例によれば、第2の電気通信装置UE上で実行される異なるアプリケーションに対して、1つ又は複数のどのチャネル要素がそれらのアプリケーションにそれぞれ割り当てられるのか示すのに、異なる複数の識別子が使用される。
【0114】
このような決定の一例を、図10を参照して与える。
【0115】
図10は、本発明による制御チャネル要素をスクランブルするために決定されたスクランブルシーケンスの複数の部分の一例を開示する。
【0116】
簡単にするために、図10の例は、第2の電気通信装置UEが単一の識別子を有する一例を開示する。
【0117】
行100は、6つの制御チャネル要素CCE1〜CCE6で構成される制御チャネル要素群を表す。簡単にするために、6つの制御チャネル要素しか示されていないが、実際には、制御チャネル要素群は、より大きな個数の制御チャネル要素で構成される。
【0118】
行101は第2の電気通信装置UE1の識別子を表し、行102は第2の電気通信装置UE2の識別子を表し、行103は第2の電気通信装置UE3の識別子を表す。各識別子は他の識別子と異なる。本発明によれば、各識別子は、N個のスクランブルシーケンスに分割される。ここで、Nは、制御チャネル要素群の制御チャネル要素の個数に少なくとも等しい。各スクランブルシーケンスは他のスクランブルシーケンスと異なる。
【0119】
ここで、スクランブルシーケンスは、古典的な符号割り当て方法から決定でき、特に、符号間の最大距離を保証する符号割り当て方法から決定できることに留意しなければならない。
【0120】
(2T,NUEID+NCEindex,Dhmin)線形符号が使用される。すなわち、入力長NUEID+NCEindex及び2Tの出力長を有する線形符号が使用される。ここで、Tは、制御チャネル要素のための変調シンボルの個数であり、換言すれば、1つの制御チャネル要素当たりの資源要素の個数である。この符号の最小ハミング距離は、Dhminである。2Tビットは、ブール排他的ORマスクを使用するQPSK変調の場合に直接使用されることができ、また2Tビットは、任意の変調の場合にT個の複素シンボルを形成するのに使用されることができる。T個の複素シンボルは、(2c2i−1)+j(2c2i+1−1)の形態にある。ここで、cxは位置xにおけるビットの値である。2NUEIDは第2の電気通信装置UEの識別子の総数であり、NCEindexは1つの識別子当たりのスクランブルシーケンスの個数である。
【0121】
NCEindexビットによって、所与の第2の電気通信装置のスクランブルシーケンスを或る制御チャネル要素から別の制御チャネル要素へ変更することが可能になり、NCEindexビットは、log2(N)よりも大きな最も近い整数に等しいか又はlog2(N)に等しい。ここで、Nは制御チャネル要素群の制御チャネル要素の個数である。
【0122】
2つの第2の電気通信装置UEが、異なった識別子、及びCRCと結合された情報の符号化されたものの同じ値を有する場合、それらのスクランブルシーケンスは、少なくともDhminビットのハミング距離だけ隔てられている。
【0123】
線形符号が畳み込み又は巡回である場合、第1の電気通信装置BSは、すべての第2の電気通信装置UEのN個のすべてのスクランブルシーケンスを生成する必要はない。第1の電気通信装置BSは、符号の出力においてスクランブルするための2Tビットを得るために、線形符号の入力においてNCEindex+NUEIDビットを正しく設定することにより、瞬時資源割り当て方式(instantaneous resource allocation scheme)に従ってスクランブルシーケンスを生成する。各第2の電気通信装置UEは、自身のスクランブルシーケンスを記憶することもできるし、オンザフライでスクランブルシーケンスを生成することもできる。
【0124】
例として、NUEIDが16に等しく、NCEindexが6に等しく、Tが35に等しい場合、符号は70分の22の率(rate)を有する必要がある。
【0125】
22ビットの入力ビットについて14の拘束長を有する畳み込み符号は(22+13)×2=70ビットの出力ビットを提供し、Dhminは16に等しい。
【0126】
22ビットの入力ビットについて3の拘束長を有する畳み込み符号は(22+2)×3=72ビットの出力ビットを提供し、Dhminは8に等しい。
【0127】
別の例では、69分の19の率を有する代数幾何符号が、21ビットのハミング距離を提供する。この代数幾何符号は、通常ならば特定のブロック符号であるゴッパ(Goppa)符号として知られている。
【0128】
図10の例によれば、第2の電気通信装置UE1の識別子は、6つのスクランブルシーケンスSC11〜SC16に分割され、第2の電気通信装置UE2の識別子は、6つのスクランブルシーケンスSC21〜SC26に分割され、第2の電気通信装置UE3の識別子は、6つのスクランブルシーケンスSC31〜SC36に分割される。
【0129】
スクランブルシーケンスSC11、SC21、及びSC31は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータをスクランブルするのに使用することができる。スクランブルされたデータは、第1の制御チャネル要素CCE1上にマッピングされる。スクランブルシーケンスSC12、SC22、及びSC32は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータをスクランブルするのに使用することができる。スクランブルされたデータは、第2の制御チャネル要素CCE2上にマッピングされる。スクランブルシーケンスSC13、SC23、及びSC33は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータをスクランブルするのに使用することができる。スクランブルされたデータは、第3の制御チャネル要素CCE3上にマッピングされる。スクランブルシーケンスSC14、SC24、及びSC34は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータをスクランブルするのに使用することができる。スクランブルされたデータは、第4の制御チャネル要素CCE4上にマッピングされる。スクランブルシーケンスSC15、SC25、及びSC35は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータをスクランブルするのに使用することができる。スクランブルされたデータは、第5の制御チャネル要素CCE5上にマッピングされる。スクランブルシーケンスSC16、SC26、及びSC36は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータをスクランブルするのに使用することができる。スクランブルされたデータは、第6の制御チャネル要素CCE6上にマッピングされる。
【0130】
行104は、制御チャネル要素上にマッピングされるデータをスクランブルするために決定されたスクランブルシーケンスの複数の部分の一例を開示する。
【0131】
第1の電気通信装置BSは、第1の制御チャネル要素CCE1及び第2の制御チャネル要素CCE2を第2の電気通信装置UE1に割り当て、第3の制御チャネル要素CCE3から第6の制御チャネル要素CCE6を第2の電気通信装置UE2に割り当てる。第1の電気通信装置BSは、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータをスクランブルシーケンスSC11によってスクランブルし、その符号化されたデータを制御チャネル要素CCE1上にマッピングする。第1の電気通信装置BSは、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータをスクランブルシーケンスSC12によってスクランブルし、スクランブルされたデータを制御チャネル要素CCE2上にマッピングする。第1の電気通信装置BSは、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータをスクランブルシーケンスSC23によってスクランブルし、スクランブルされたデータを制御チャネル要素CCE3上にマッピングする。第1の電気通信装置BSは、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータをスクランブルシーケンスSC24によってスクランブルし、スクランブルされたデータを制御チャネル要素CCE4上にマッピングする。第1の電気通信装置BSは、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータをスクランブルシーケンスSC25によってスクランブルし、スクランブルされたデータを制御チャネル要素CCE5上にマッピングする。第1の電気通信装置BSは、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータをスクランブルシーケンスSC26によってスクランブルし、スクランブルされたデータを制御チャネル要素CCE6上にマッピングする。
【0132】
ここで、実現の一変形では、スクランブルシーケンスは、第2の電気通信装置UEの識別子に従って定義されないことに留意しなければならない。
【0133】
図10は、ランダム化機能が、本発明に従って制御チャネル要素上にマッピングされるデータを乗算するために決定されるスクランブルシーケンスである一例を開示する。同様の決定は、ランダム化機能が、本発明に従って制御チャネル要素上にマッピングされるデータを並べ替えるために決定されるインタリーブ機能であるときも行われる。
【0134】
各第2の電気通信装置UEは、自身に割り当てられたチャネル要素のサブセット及びデータの双方を、制御チャネル要素を通じて回復しなければならない。より正確に言えば、各第2の電気通信装置UEは、自身に割り当てられた制御チャネル要素の個数及びいずれの制御チャネル要素が自身に割り当てられているのかを知らなければならない。
【0135】
このような技法の一例を、図5を参照して与える。
【0136】
図5は、本発明による、制御チャネル要素について第1の電気通信装置及び第2の電気通信装置により実行される異なる操作を示す。
【0137】
図5は、ランダム化機能がスクランブルシーケンスであるときに実行される異なる操作を開示する。
【0138】
行50〜51に示す操作は第1の電気通信装置BSによって実行され、行53及び54に示す操作は第2の電気通信装置UE2によって実行される。
【0139】
行50は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータを示す。このデータは、図4の行40のものと同一である制御チャネル要素上にマッピングされる。
【0140】
行51は、スクランブルシーケンスの例を示す。ここで、異なる複数のスクランブルシーケンスが所与の第2の電気通信装置UEに割り当てられることに留意しなければならない。各スクランブルシーケンスは、スクランブルされる制御チャネル要素の位置に従い且つそのスクランブルシーケンスが割り当てられる第2の電気通信装置UEに従い決定される。
【0141】
2つ以上の識別子が第2の電気通信装置に割り当てられるとき、各スクランブルシーケンスは、スクランブルされる制御チャネル要素の位置に従い、そのスクランブルシーケンスが割り当てられる第2の電気通信装置UEに従い、且つアップリンクチャネルアプリケーション及び/又はダウンリンクチャネルアプリケーションのような宛先アプリケーションに従い決定される。
【0142】
行52は、第1の電気通信装置BSが、例として、マスク及びブール排他的ORを使用して、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータを、上記で開示したように決定されたスクランブルシーケンスによりスクランブルした結果を示す。スクランブルされたデータは、制御チャネル要素上にマッピングされる。
【0143】
行53は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものより形成されたデータをスクランブル解除するために第2の電気通信装置UE2によって決定されたスクランブル解除シーケンスを示す。
【0144】
行54は、第2の電気通信装置UE2が、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものをスクランブル解除シーケンスによってスクランブル解除した結果を示す。データをスクランブル解除するのに使用される各スクランブル解除シーケンスは、制御チャネル要素の位置から決定される。
【0145】
列55aは、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行される操作を示し、列55bは、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行される操作を示す。
【0146】
列56aは、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行される操作を示し、列56bは、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行される操作を示す。
【0147】
ここで、図5の例によれば、制御チャネル要素は連続しているが、制御チャネル要素は、本発明では必ずしも連続でないことに留意しなければならない。
【0148】
セル57a、57b、58a、及び58bは、第2の電気通信装置UE2が、第2の電気通信装置UE1及びUE2に割り当てられた制御チャネル要素上にマッピングされた各受信データに対して実行したマスキングの結果を示す。
【0149】
図5の例は、簡単にするために、3ビット長を有する、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものしか使用していないが、実際には、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものは、より多数のビットによって表されることを理解することができる。
【0150】
第2の電気通信装置UE1は、例として、バイナリ値「101110100111」に等しい識別子を有し、第2の電気通信装置UE2は、例として、バイナリ値「000001010011」に等しい識別子を有する。
【0151】
第1の制御チャネル要素のスクランブルシーケンスは、第1の制御チャネル要素が第2の電気通信装置UE1に割り当てられる場合には「101」に等しく、第1の制御チャネル要素が第2の電気通信装置UE2に割り当てられる場合には「000」に等しい。
【0152】
第2の制御チャネル要素のスクランブルシーケンスは、第2の制御チャネル要素が第2の電気通信装置UE1に割り当てられる場合には「110」に等しく、第2の制御チャネル要素が第2の電気通信装置UE2に割り当てられる場合には「001」に等しい。
【0153】
第3の制御チャネル要素のスクランブルシーケンスは、第3の制御チャネル要素が第2の電気通信装置UE1に割り当てられる場合には「100」に等しく、第3の制御チャネル要素が第2の電気通信装置UE2に割り当てられる場合には「010」に等しい。
【0154】
第4の制御チャネル要素のスクランブルシーケンスは、第4の制御チャネル要素が第2の電気通信装置UE1に割り当てられる場合には「111」に等しく、第4の制御チャネル要素が第2の電気通信装置UE2に割り当てられる場合には「011」に等しい。
【0155】
図5の例によれば、第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「001」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報をスクランブルシーケンス「101」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素上にマッピングされた値「100」を得る。
【0156】
第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「001」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報をスクランブルシーケンス「110」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素上にマッピングされた値「111」を得る。
【0157】
第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「010」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報をスクランブルシーケンス「010」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素上にマッピングされた値「000」を得る。
【0158】
第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「010」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報をスクランブルシーケンス「011」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素上にマッピングされた値「001」を得る。
【0159】
各第2の電気通信装置は、制御チャネル要素上にマッピングされたすべてのデータを受信する。第2の電気通信装置UE2は、各制御チャネル要素上にマッピングされた受信データを、その制御チャネル要素の位置に従って決定されたそれぞれのスクランブル解除シーケンスによってマスキングする。
【0160】
第1の制御チャネル要素上にマッピングされた受信データのマスキングの結果はセル57aに示すように「100」に等しく、第2の制御チャネル要素上にマッピングされた受信データのマスキングの結果はセル57bに示すように「110」に等しく、第3の制御チャネル要素上にマッピングされた受信データのマスキングの結果はセル58aに示すように「010」に等しく、第4の制御チャネル要素上にマッピングされた受信データのマスキングの結果はセル58bに示すように「010」に等しい。
【0161】
第2の電気通信装置UE2は、行54に示す結果に従って、バイナリ「010」ワードが繰り返されていたと判断することができる。第2の電気通信装置UE2は、適切なスクランブル解除シーケンスを使用するので、第2の電気通信装置UE2のみが、スクランブル解除から同じ値を得ることができる。制御チャネル要素ごとに異なるスクランブル解除シーケンスを使用することによって、及び実際に使用されるビット数が図5に示すものよりもはるかに多いので、第2の電気通信装置UE2は、ほとんどあらゆる場合に、自身に割り当てられなかった連続した制御チャネル要素について同一の結果を得ない。第2の電気通信装置UE2は、セル57a及び57bに示す結果に対してCRC検査の復調、復号、及び実行を行う必要はない。
【0162】
残りの場合については、CRC検査によって、第2の電気通信装置UE2に割り当てられなかった連続した制御チャネル要素についての同一の結果が、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた連続した制御チャネル要素として理解されることが回避される。
【0163】
図2は、本発明による第1の電気通信装置のブロック図である。
【0164】
第1の電気通信装置BSは、例えば、バス201によって互いに接続されたコンポーネントと、図6に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムによって制御されるプロセッサ200とに基づくアーキテクチャを有する。
【0165】
ここで、第1の電気通信装置BSは、一変形では、以下で開示するようなプロセッサ200によって実行される操作と同じ操作を実行する1つ又はいくつかの専用集積回路の形態で実施されることに留意しなければならない。
【0166】
バス201は、プロセッサ200を、読み出し専用メモリROM202、ランダムアクセスメモリRAM203、及びチャネルインタフェース205にリンクする。
【0167】
読み出し専用メモリROM202は、図6に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含む。これらの命令は、第1の電気通信装置BSに電源が投入されると、ランダムアクセスメモリRAM203へ転送される。
【0168】
RAMメモリ203は、変数と、図6に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを収容するように意図されるレジスタを含む。
【0169】
プロセッサ200は、制御チャネル要素が割り当てられる宛先及び制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に従ってランダム化機能を決定することができる。
【0170】
図3は、本発明による第2の電気通信装置のブロック図である。
【0171】
各第2の電気通信装置UEは、例えば、バス301によって互いに接続されたコンポーネントと、図7に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムによって制御されるプロセッサ300とに基づくアーキテクチャを有する。
【0172】
ここで、第2の電気通信装置UEは、一変形では、以下で開示するようなプロセッサ300によって実行される操作と同じ操作を実行する1つ又はいくつかの専用集積回路の形態で実施されることに留意しなければならない。
【0173】
バス301は、プロセッサ300を、読み出し専用メモリROM302、ランダムアクセスメモリRAM303、及びチャネルインタフェース305にリンクする。
【0174】
読み出し専用メモリROM302は、図7に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含む。これらの命令は、第2の電気通信装置UEに電源が投入されると、ランダムアクセスメモリRAM303へ転送される。
【0175】
RAMメモリ303は、変数と、図7に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを収容するように意図されるレジスタを含む。
【0176】
プロセッサ300は、各制御チャネル要素について、制御チャネル要素群におけるその制御チャネル要素の位置に従ってランダム化機能を決定することができる。
【0177】
図6は、本発明による第1の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【0178】
より正確に言えば、本アルゴリズムは、第1の電気通信装置のプロセッサ200によって実行される。
【0179】
ステップS600において、プロセッサ200は、少なくとも1つの宛先に少なくとも1つの制御チャネル要素(CCE)を割り当てるために、少なくとも1つの宛先を選択する。その宛先又は各宛先は、第2の電気通信装置UEであり且つ/又は少なくとも1つの第2の電気通信装置UEによって実行される少なくとも1つのアプリケーションである。例として、プロセッサ200は、第2の電気通信装置UE1及びUE2を選択する。
【0180】
次のステップS601において、プロセッサ200は第1の宛先を選択する。例として、プロセッサ200は第2の電気通信装置UE1を選択する。
【0181】
次のステップS602において、プロセッサ200は、選択された宛先に割り当てられる制御チャネル要素に含まれる情報を繰り返す必要があるか否かを検査する。その宛先に割り当てられる制御チャネル要素に含まれる情報を繰り返す必要がある場合、プロセッサ200はステップS604に移動する。繰り返す必要がない場合、プロセッサ200はステップS603に移動する。
【0182】
図1の例によれば、第2の電気通信装置UE1は第1の電気通信装置BSから遠くにあり、プロセッサ200は、その結果、ステップS604に移動する。
【0183】
ステップS604において、プロセッサ200は、宛先に割り当てられる制御チャネル要素に含まれる情報を繰り返す必要がある回数を決定する。
【0184】
ステップS605において、プロセッサ200は、決定された回数の制御チャネル要素を選択された宛先に割り当てる。
【0185】
その後、プロセッサ200は、ステップS606に移動し、ステップS600において選択されたすべての宛先が処理されたか否かを検査する。ステップS600において選択されたすべての宛先が処理された場合、プロセッサ200はステップS608に移動する。処理されていない宛先が残っている場合、プロセッサ200はステップS607に移動する。
【0186】
ステップS607において、プロセッサ200は、ステップS600において選択されたすべての宛先が処理されるまで、別の宛先を選択し、ステップS602〜S606によって構成されるループを実行する。
【0187】
ここで、一変形では、ステップS604及びS600は、本アルゴリズムの最初のステップにおいて同時に実行されることに留意しなければならない。
【0188】
ステップS608において、プロセッサ200は、各制御チャネル要素に関する情報を決定する。この情報は、例として、畳み込み符号化又はターボ符号化のようなチャネル符号化、その制御チャネル要素が割り当てられる第2の電気通信装置UEによって使用される変調方式を表す。
【0189】
次のステップS609において、プロセッサ200は、各情報について、その情報の巡回冗長検査(CRC)を計算する。
【0190】
次のステップS610において、プロセッサ200は、CRCと結合された各情報を符号化するように無線インタフェース206に命令し、ステップS611において、CRCと結合された情報の各符号化されたものを変調するように無線インタフェース206に命令する。
【0191】
次のステップS612において、プロセッサ200は、制御チャネル要素群における最初の位置にある制御チャネル要素を選択する。
【0192】
次のステップS613において、プロセッサ200は、選択された制御チャネル要素が割り当てられる第2の電気通信装置UEを識別する。
【0193】
次のステップS614において、プロセッサ200は、選択された制御チャネル要素について、CRCと結合された情報の変調及び符号化されたものにより形成されたデータに対して適用されるランダム化機能を選択する。スクランブルシーケンス又はインタリーブ機能のようなランダム化機能は、ステップS613において識別された宛先及び制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に従って決定される。限定ではなく好ましくは、ランダム化機能がスクランブルシーケンスである場合、スクランブルシーケンスは、宛先の識別子の一部である。宛先は、第2の電気通信装置UE又は第2の電気通信装置UEによって実行されるアプリケーションである。
【0194】
次のステップS615において、プロセッサ200は、CRCと結合された情報の変調及び符号化されたものを、選択されたランダム化機能によって処理する。
【0195】
次のステップS618において、プロセッサ200は、すべての制御チャネル要素が処理されたか否かを検査する。すべての制御チャネル要素が処理された場合、プロセッサ200はステップS618に移動する。処理されていない制御チャネル要素が残っている場合、プロセッサ200はステップS617に移動し、制御チャネル要素群における次の制御チャネル要素を選択する。
【0196】
プロセッサ200は、すべての制御チャネル要素が処理されるまで、ステップS613〜S617によって構成されるループを実行する。
【0197】
ステップS618において、プロセッサ200は、処理された各データを、その後転送されるそれぞれの制御チャネル要素上にマッピングする。
【0198】
ここで、宛先が、所与の第2の電気通信装置UEによって実行されるアプリケーションであるとき、プロセッサ200は、同じ第2の電気通信装置UEによって実行される少なくとも2つのアプリケーションを選択できることに留意しなければならない。
【0199】
図7aは、本発明の第1の実現モード及び第2の実現モードによる各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【0200】
より正確に言えば、本アルゴリズムは、各第2の電気通信装置UEのそれぞれのプロセッサ300によって実行される。
【0201】
ステップS700において、無線インタフェース306によって、制御チャネル要素上にマッピングされた受信データの受信がプロセッサ300に通知される。
【0202】
次のステップS701において、プロセッサ300は、各制御チャネル要素について、ランダム化機能を得る。このランダム化機能は、スクランブル解除シーケンス又はインタリーブ解除機能である。各制御チャネル要素について、プロセッサ300は、図5を参照して開示したように、制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に対応するランダム化機能をRAMメモリ又はROMメモリに読み込む。一変形では、プロセッサ300は、図5を参照して開示したように、制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に対応するランダム化機能をオンザフライで計算する。
【0203】
第2の電気通信装置UEが複数の識別子を有するとき、プロセッサ300は、1つの識別子について、制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に対応するランダム化機能を選択する。同じステップにおいて、プロセッサ300は、制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に対応するランダム化機能によって各制御チャネル要素上にマッピングされた受信データを処理するように無線インタフェース306に命令する。
【0204】
次のステップS702において、プロセッサ300は第1のサブセットを選択する。サブセットは、受信データがマッピングされた少なくとも2つの制御チャネル要素を含む。サブセットの例を図8に与える。
【0205】
図8は、制御チャネル要素群が6つの制御チャネル要素を含む一例における制御チャネル要素群のサブセットを示す。
【0206】
列800〜804は、2つの制御チャネル要素で構成される異なる可能なサブセットを含む。列800は、列800において×印によりマーキングされた制御チャネル要素CCE1及びCCE2で構成されるサブセットを含む。列801は、列801において×印によりマーキングされた制御チャネル要素CCE2及びCCE3で構成される別のサブセットを含み、列802は、列802において×印によりマーキングされた制御チャネル要素CCE3及びCCE4で構成される別のサブセットを含む。以下、列804まで同様である。
【0207】
列805〜808は、3つの制御チャネル要素で構成される異なる可能なサブセットを含む。列809〜811は、4つの制御チャネル要素で構成される異なる可能なサブセットを含む。列812及び813は、5つの制御チャネル要素で構成される異なる可能なサブセットを含み、列814は、6つの制御チャネル要素で構成されるサブセットを含む。
【0208】
次のステップS703において、プロセッサ300は、選択されたサブセットを第1の部分及び第2の部分に分割する。第1の部分はα個の制御チャネル要素を含み、第2の部分はβ個の制御チャネル要素を含み、α+β=Lである。ここで、Lは、選択されたサブセットの制御チャネル要素の総数である。
【0209】
好ましくは、Lが偶数である場合には、各部分はL/2個のチャネル要素を含み、Lが奇数である場合には、一方の部分は(L−1)/2個の制御チャネル要素を含み、他方の部分は(L+1)/2個の制御チャネル要素を含む。
【0210】
次のステップS704において、プロセッサ300は、受信データの処理後に、同じ位置を有するα個のシンボルのT回の累算を実行することによって第1の部分のα個のチャネル要素の累算を求める。
【0211】
この累算は、信号対雑音比を高め且つ復号性能を改善することを目的とする。
【0212】
制御チャネル要素群の各制御チャネル要素に含まれるシンボルの一例を、図9を参照して与える。
【0213】
図9は、制御チャネル要素群が6つの制御チャネル要素を含む一例における制御チャネル要素群の各制御チャネル要素に含まれるシンボルの一例を開示する。
【0214】
図9の例では、制御チャネル要素群は、6つの制御チャネル要素CCE1〜CCE6を含む。各制御チャネル要素は、4つのシンボルで構成される。
【0215】
図9に示すシンボルは、受信データの処理後のシンボルである。ランダム化機能がインタリーブ解除機能であるとき、図9に示すシンボルは、インタリーブ解除されたものである。
【0216】
制御チャネル要素CCE2はシンボルS1CCE2〜S4CCE2で構成され、制御チャネル要素CCE3はシンボルS1CCE3〜S4CCE3で構成され、制御チャネル要素CCE4はシンボルS1CCE4〜S4CCE4で構成され、制御チャネル要素CCE5はシンボルS1CCE5〜S4CCE5で構成される。
【0217】
サブセットは制御チャネル要素CCE2〜CCE5で構成され、第1の部分は制御チャネル要素CCE2及びCCE3で構成され、第2の部分は制御チャネル要素CCE4及びCCE5で構成される。
【0218】
図9の例によれば、プロセッサ300は、制御チャネル要素CCE2の第1のシンボルS1CCE2及び制御チャネル要素CCE3の第1のシンボルS1CCE3の累算、制御チャネル要素CCE2の第2のシンボルS2CCE2及び制御チャネル要素CCE3の第2のシンボルS2CCE3の累算、制御チャネル要素CCE2の第3のシンボルS3CCE2及び制御チャネル要素CCE3の第3のシンボルS3CCE3の累算、並びに制御チャネル要素CCE2の第4のシンボルS4CCE2及び制御チャネル要素CCE3の第4のシンボルS4CCE3の累算を実行することによって、制御チャネル要素CCE2及びCCE3の累算を求める。その結果、1つの制御チャネル要素のシンボル数に等しい次元を有する1つベクトルが、各部分について得られる。
【0219】
次のステップS705において、プロセッサ300は、受信データの処理後に、同じ位置を有するβ個のシンボルのT回の累算を実行することによって第2の部分のβ個のチャネル要素の累算を求める。
【0220】
図9の例によれば、プロセッサ300は、制御チャネル要素CCE4の第1のシンボルS1CCE4及び制御チャネル要素CCE5の第1のシンボルS1CCE5の累算、制御チャネル要素CCE4の第2のシンボルS2CCE4及び制御チャネル要素CCE5の第2のシンボルS2CCE5の累算、制御チャネル要素CCE4の第3のシンボルS3CCE4及び制御チャネル要素CCE5の第3のシンボルS3CCE5の累算、並びに制御チャネル要素CCE4の第4のシンボルS4CCE4及び制御チャネル要素CCE5の第4のシンボルS4CCE5の累算を実行することによって、制御チャネル要素CCE4及びCCE5の累算を求める。
【0221】
加法的白色ガウス雑音チャネル(AWGN)の場合、累算は加算である。フェージングチャネルの場合、累算は最大比合成(MRC)であり、(スカラーによる)シンボルごとの等化が実行される。この等化は、ゼロフォーシング、最小平均二乗誤差合成(MMSEC)、等利得合成(EGC)、又はMRCとすることができる。
【0222】
次のステップS706において、プロセッサ300は、第1の部分の累算と第2の部分の累算との間の相関を実行し、等価エネルギーを計算する。
【0223】
この相関は、2つの異なるベクトル間の標準的な相互相関操作である。
【0224】
ステップS704において実行された累算の結果はベクトルV1であり、ステップS705において実行された累算の結果はベクトルV2である。
【0225】
【数1】
【0226】
プロセッサ300は、
【0227】
【数2】
【0228】
を計算し、
【0229】
【数3】
【0230】
のノルムを計算する。
【0231】
一変形では、第1の部分の実行された累算と第2の部分の実行された累算との間の相関を実行する代わりに、プロセッサ300は、第1の部分及び第2の部分の累算を実行する。
【0232】
次のステップS707において、無雑音システムの最良のメトリックが、個数Lに関係なく、割り当てられたサブセットを識別することを可能にすることを確実にするために、好ましい実現モードによる累算−相関ステップの結果又は実現の変形による累算ステップの結果が正規化値と乗算される。正規化結果は、次に、RAMメモリ303に記憶される。
【0233】
ここで、正規化値は、選択されたサブセットの制御チャネル要素の総数Lのような、いくつかのパラメータに依存することに留意しなければならない。
【0234】
次のステップS708において、プロセッサ300は、すべての可能なサブセットが処理されたか否かを検査する。すべての可能なサブセットが処理された場合、プロセッサ300はステップS710に移動する。
【0235】
少なくとも1つの可能なサブセットが処理されていない場合、プロセッサ300はステップS709に移動するとともに別のサブセットを選択し、すべての可能なサブセットが処理されるまで、ステップS703〜S709で構成されるループを実行する。
【0236】
ステップS710において、プロセッサ300は、ステップS707において記憶された最大の正規化結果を選択する。すなわち、最良のメトリックを選択する。
【0237】
次のステップS711において、プロセッサ300は、最良のメトリックがしきい値よりも小さいか否かを検査する。このしきい値は平均受信電力から計算され、この比較は、第2の電気通信装置UEに対して、1つの制御チャネル要素だけが割り当てられているのか、又はいくつかの制御チャネル要素が割り当てられているかを評価するために、実行される。最良のメトリックがしきい値よりも小さい場合、これは、高い確率で繰り返しが存在しないことを意味し、プロセッサ300は、次に図7cのステップS740に移動する。最良のメトリックがしきい値よりも小さくない場合、これは、高い確率で少なくとも1つの繰り返しが存在することを意味し、プロセッサ300は、次に図7bのステップS720に移動する。
【0238】
ここで、第2の電気通信装置UEが複数の識別子を有するとき、プロセッサ300は、各識別子について本アルゴリズムを実行することに留意しなければならない。
【0239】
図7bは、本発明の第1の実現モードによる各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【0240】
より正確に言えば、本アルゴリズムは、各第2の電気通信装置UEのプロセッサ300によって実行される。
【0241】
ステップS720において、プロセッサ300は、図7aのステップS707において記憶された正規化結果を最大値から最小値に順序付ける。
【0242】
次のステップS721において、プロセッサ300は、最大の正規化結果を、選択される正規化された値が計算される計算元の対応するサブセットと共に選択する。
【0243】
次のステップS722において、プロセッサ300は、受信データの処理後に、同じ位置を有するL個のシンボルのT回の累算を実行することによって、L個のチャネル要素の累算を求める。
【0244】
ここで、L個のすべてのチャネル要素の累算は、図7aのアルゴリズムに開示したように、第1の部分及び第2の部分に対して逐次実行されないことに留意しなければならない。
【0245】
次のステップS723において、プロセッサ300は、累算ステップS722の結果を復調するように無線インタフェース306に命令し、ステップS724において、累算ステップS722の復調結果を復号するように無線インタフェース306に命令する。復調結果は、ビット(bits)で構成され、情報及びCRCを含む。
【0246】
次のステップS725において、プロセッサ300は、累算ステップの復調復号結果の巡回冗長検査を計算する。
【0247】
次のステップS726において、プロセッサ300は、巡回冗長を検査する。巡回冗長が正しい場合、プロセッサ300はステップS729に移動し、第2の電気通信装置UEへ転送された情報は位置特定されて復号される。
【0248】
巡回冗長が正しくない場合、プロセッサ300はステップS727に移動し、処理されていないいくつかの正規化結果が残っているか否かを検査する。
【0249】
ここで、すべての順序付けられた正規化結果が処理されるか、又は或る値よりも大きな順序付けられた正規化結果のみが処理されるか、又は所定の個数の順序付けられた正規化結果のみが処理されることに留意しなければならない。
【0250】
ステップS727のテストの結果が肯定である場合、プロセッサ300は、ステップS728に移動するとともに次の正規化結果を選択し、ステップS727のテストが否定になるまでステップS722〜S728によって構成されるループを実行する。
【0251】
ステップS727のテストが否定である場合、プロセッサ300はステップS730に移動する。
【0252】
ステップS730において、プロセッサ300は、ステップS700において受信された制御チャネル要素について図7cのアルゴリズムが既に実行されたか否かを検査する。
【0253】
ステップS700において受信された制御チャネル要素について図7cのアルゴリズムが既に実行された場合、プロセッサ300は本アルゴリズムを停止する。
【0254】
ステップS700において受信された制御チャネル要素について図7cのアルゴリズムがまだ実行されていない場合、プロセッサ300は図7cのステップS740に移動する。
【0255】
ここで、各チャネル要素について、そのチャネル要素の位置及び宛先に従ってランダム化機能を選択したことにより、宛先に割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素上の処理された受信データの復調されたもののみが、復号に使用される符号構造に従うことに留意しなければならない。
【0256】
その特性により、図7a及び図7bに開示したようなアルゴリズムを実行する代わりに、プロセッサ300は、図7aのステップS700及びS701を実行し、図7bのステップS722において開示した累算ステップとして各サブセットの累算ステップを実行し、各サブセット又は各制御チャネル要素について、次のステップ、すなわち、
−図7bのステップS723において開示した復調ステップとしての復調ステップ、
−復号メトリック計算ステップ、
を実行する。この復号メトリックは、処理された受信データの復調されたもの及びコード構造の妥当性と共に増加するものである。
【0257】
例として、ビタビ復号(Viterbi decoding)の場合、復号メトリックは、数回のビタビ復号ステップの後のトレリスの状態(trellis states)の少なくとも一部におけるメトリックの分散(variance)である。
【0258】
プロセッサ300は、復号メトリックの降順によってサブセット及び制御チャネル要素をソートし、最も高い復号メトリックから最も低い復号メトリックに向けてステップS724〜S729を実行する。
【0259】
図7cは、本発明の第1の実現モード、第2の実現モード、及び第3の実現モードによる各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【0260】
より正確に言えば、本アルゴリズムは、各第2の電気通信装置UEのプロセッサ300によって実行される。
【0261】
ステップS740において、プロセッサ300は、制御チャネル要素群の第1の制御チャネル要素を選択する。
【0262】
次のステップS741において、プロセッサ300は、選択された制御チャネル要素上にマッピングされていた、処理された受信データを復調するように無線インタフェース306に命令し、ステップS742において、処理された受信データの復調されたものを復号するように無線インタフェース306に命令する。処理された受信データの復調及び復号されたものは、CRC及び情報を形成するビットで構成される。
【0263】
次のステップS743において、プロセッサ300は、巡回冗長を計算する。
【0264】
次のステップS744において、プロセッサ300は、巡回冗長が正しいか否かを検査する。巡回冗長が正しい場合、プロセッサ300はステップS747に移動し、第2の電気通信装置UEへ転送された情報は位置特定されて復号される。
【0265】
巡回冗長が正しくない場合、プロセッサ300はステップS745に移動し、処理されていない少なくとも1つの制御チャネル要素が存在するか否かを検査する。
【0266】
処理されていない少なくとも1つの制御チャネル要素が存在する場合、プロセッサ300はステップS746に移動し、制御チャネル要素群の別の制御チャネル要素を選択し、ステップS741〜S746によって構成されるループを実行する。
【0267】
すべての制御チャネル要素が処理されていない場合、プロセッサ300はステップS748に移動する。
【0268】
ステップS748において、プロセッサ300は、図7bのアルゴリズムが、ステップS700において受信された制御チャネル要素についてすでに完了しているか否かを検査する。
【0269】
ステップS700において受信された制御チャネル要素について図7bのアルゴリズムがすでに完了している場合、プロセッサ300は本アルゴリズムを停止する。
【0270】
ステップS700において受信された制御チャネル要素について図7bのアルゴリズムがまだ完了していない場合、プロセッサ300は図7bのステップS720に移動する。例として、正規化結果が処理されていない場合、又は所定の値よりも大きな順序付けられた正規化結果しか処理されていない場合、又は所定の個数の順序付けられた正規化結果しか処理されていない場合、プロセッサ300は、まだ処理されていない正規化結果の少なくとも一部を処理するためにステップS720に移動する。
【0271】
ここで、各チャネル要素について、そのチャネル要素の位置及び宛先に従ってランダム化機能を選択したことにより、宛先に割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素上にマッピングされた、処理された受信データの復調されたもののみが、復号に使用される符号構造に従うことに留意しなければならない。
【0272】
図7cの一変形では、処理された受信データの復調されたもの及びコード構造の妥当性と共に増加する復号メトリックを定義することができる。
【0273】
プロセッサ300は、各制御チャネル要素について、処理された受信データの復調されたものから復号メトリックを求める。
【0274】
例として、ビタビ復号の場合、復号メトリックは、数回のビタビ復号ステップの後のトレリスの状態の少なくとも一部におけるメトリックの分散である。
【0275】
プロセッサ300は、復号メトリックの降順によって制御チャネル要素をソートし、最も高い復号メトリックから最も低い復号メトリックに向けてステップS742〜S748を実行する。
【0276】
図7dは、本発明の第3の実現モードによる各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【0277】
より正確に言えば、本アルゴリズムは、各第2の電気通信装置UEのプロセッサ300によって実行される。
【0278】
ステップS760において、プロセッサ300は、Memと記されたレジスタの内容をヌル値に設定する。
【0279】
ステップS761において、制御チャネル要素上にマッピングされたデータの受信が、無線インタフェース306によってプロセッサ300に通知される。
【0280】
次のステップS762において、プロセッサ300は、各制御チャネル要素について、ランダム化機能を得る。ランダム化機能は、スクランブル解除シーケンス又はインタリーブ解除機能である。各制御チャネル要素について、プロセッサ300は、図5を参照して開示されたように制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に対応するランダム化機能をRAMメモリ又はROMメモリに読み込む。
【0281】
一変形では、プロセッサ300は、図5を参照して開示されたように制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に対応するランダム化機能をオンザフライで計算する。
【0282】
第2の電気通信装置UEが複数の識別子を有するとき、プロセッサ300は、1つの識別子について、制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に対応するランダム化機能を選択する。
【0283】
同じステップにおいて、プロセッサ300は、制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に対応するランダム化機能によって各制御チャネル要素上にマッピングされたデータを処理するように無線インタフェース306に命令する。
【0284】
次のステップS763において、プロセッサ300は、現在に位置における第1のサブセットを選択する。
【0285】
この第1のサブセットは、例として、図8の列800において×印でマーキングされたものである。現在の位置は、図8の制御チャネル要素CCE1の位置である。
【0286】
次のステップS764において、プロセッサ300は、選択されたサブセットを第1の部分及び第2の部分に分割する。第1の部分はα個の制御チャネル要素を含み、第2の部分はβ個の制御チャネル要素を含み、α+β=Lである。ここで、Lは、選択されたサブセットの制御チャネル要素の総数である。
【0287】
好ましくは、Lが偶数である場合には、各部分はL/2個のチャネル要素を含み、Lが奇数である場合には、一方の部分は(L−1)/2個の制御チャネル要素を含み、他方の部分は(L+1)/2個の制御チャネル要素を含む。
【0288】
次のステップS765において、プロセッサ300は、図7aのステップS704において開示したように、受信データの処理後に、同じ位置を有するα個のシンボルのT回の累算を実行することによって第1の部分のα個のチャネル要素の累算を求める。
【0289】
次のステップS766において、プロセッサ300は、図7aのステップS705において開示したように、受信データの処理後に、同じ位置を有するβ個のシンボルのT回の累算を実行することによって第2の部分のβ個のチャネル要素の累算を求める。
【0290】
次のステップS767において、プロセッサ300は、図7aのステップS706において開示したように、第1の部分に対して実行された累算と第2の部分に対して実行された累算との間の相関を実行する。
【0291】
一変形では、第1の部分の実行された累算と第2の部分の実行された累算との間の相関を実行する代わりに、プロセッサ300は、図7aのステップS706において開示したように、第1の部分及び第2の部分の累算を実行する。
【0292】
次のステップS768において、図7aのステップS707において開示したように、無雑音システムの最良のメトリックが、個数Lに関係なく、割り当てられたサブセットを識別することを可能にすることを確実にするために、好ましい実現モードによる累算−相関ステップの結果又は実現の変形による累算ステップの結果が正規化値と乗算される。正規化された結果は、次に、RAMメモリ303に記憶される。
【0293】
次のステップS769において、プロセッサ300は、正規化された結果がしきい値以上であるか否かを検査する。このしきい値は、平均受信電力から計算され、この比較は、第2の電気通信装置UEに対して、1つの制御チャネル要素だけが割り当てられているのか、又はいくつかの制御チャネル要素が割り当てられているのかを評価するために、実行される。正規化された結果がしきい値以上である場合、プロセッサ300はステップS770に移動する。正規化された結果がしきい値未満である場合、プロセッサ300はステップS779に移動する。
【0294】
ステップS770において、プロセッサ300は、レジスタMemに記憶された値をRAMメモリ303のMem−1と記されたレジスタに記憶する。
【0295】
次のステップS771において、プロセッサ300は、メトリックという名称でも呼ばれる正規化結果をレジスタMemに記憶する。
【0296】
次のステップS772において、プロセッサ300は、レジスタMemの内容がレジスタMem−1の内容以上であるか否かを検査する。
【0297】
レジスタMemの内容がレジスタMem−1の内容以上である場合、プロセッサ300はステップS779に移動する。
【0298】
レジスタMemの内容がレジスタMem−1の内容未満である場合、プロセッサ300はステップS773に移動する。
【0299】
ステップS773において、プロセッサ300は、レジスタMem−1に記憶された、正規化された値が計算された計算元のサブセットを選択する。
【0300】
次のステップS774において、プロセッサ300は、選択された制御チャネル要素上にマッピングされた、処理された受信データを復調するように無線インタフェース306に命令し、ステップS775において、処理された受信データの復調されたものを復号するように無線インタフェース306に命令する。処理された受信データの復調及び復号されたものは、情報及びCRCを表すビットで構成される。
【0301】
次のステップS776において、プロセッサ300は、制御チャネル要素に含まれる情報の巡回冗長検査を計算する。
【0302】
次のステップS777において、プロセッサ300は、巡回冗長検査が正しいか否かを検査する。巡回冗長検査が正しい場合、プロセッサ300は、ステップS778に移動し、第2の電気通信装置UEへ転送された情報は位置特定されて復号される。
【0303】
巡回冗長検査が正しくない場合、プロセッサ300は本アルゴリズムを停止する。
【0304】
ステップS779において、プロセッサ300は、処理されていない、現在の位置で開始する他のいくつかの可能なサブセットが存在するか否かを検査する。図8の例によれば、列805、809、812、及び814に含まれるサブセットは、現在の位置で開始する。現在の位置で開始する他のすべての可能なサブセットが処理された場合、プロセッサ300はステップS781に移動する。処理されていないサブセットが残っている場合、プロセッサ300は、ステップS780に移動し、L+1個の制御チャネル要素を含み且つ現在の位置で開始する別のサブセットを選択し、既述したステップS764に戻る。
【0305】
ステップS781において、プロセッサ300は、サブセットが開始するすべての可能な位置が処理されたか否かを検査する。サブセットが開始するすべての可能な位置が処理された場合、プロセッサ300は、図7cのステップS740に移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS782に移動する。
【0306】
図8の例によれば、位置CCE2〜CCE6は処理されていない。
【0307】
ステップS782において、プロセッサ300は次の位置、すなわち図8の列801にマーキングされた位置CCE2を選択し、既述したステップS763に戻る。
【0308】
ここで、第2の電気通信装置UEが複数の識別子を有するとき、プロセッサ300は、各識別子について本アルゴリズムを実行することに留意しなければならない。
【0309】
本発明は、これらのプロセスが制御チャネル要素に対して実行される一例で説明されてきた。
【0310】
本発明は、古典的なチャネル要素にも適用可能である。このようなケースは、例として、制御チャネル要素が電気通信ネットワークにおいて定義されていないときに起こる。このようケースでは、第1の電気通信装置及び第2の電気通信装置は、データが含まれるチャネル要素に対して本発明を適用する。
【0311】
当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく、上述した本発明の実施形態に対して多くの変更を行うことができる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1及び第2の連続したチャネル要素を電気通信装置によって宛先に割り当てる方法及び装置に関する。
【0002】
これと相関して、本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素が第1の電気通信装置によって宛先に割り当てられているか否かを判断する方法及び装置に関する。
【0003】
いくつかの古典的な無線セルラー電気通信ネットワークでは、基地局は、その基地局のカバレッジエリア内に位置する少なくとも1つの移動端末と通信する。基地局は、電気通信ネットワークのチャネル資源の複数の部分をその移動端末に割り当てる。
【0004】
チャネル資源は、基地局及び移動端末がいくつかのアンテナを有する場合には、周波数帯域幅の量、時間の量、又は空間的次元の量として定義される。チャネル資源の一部を以下ではチャネル要素という名称で呼ぶ。チャネル要素は、チャネル資源の所定の一区分である。
【0005】
各チャネル要素は、チャネル資源の資源要素で構成される。例として、単一アンテナOFDM伝送の場合、1つの資源要素は、1つのOFDMシンボルの1つのトーン又は1つの副搬送波である。
【0006】
基地局は、各移動端末に対して、いずれの1つ又は複数のチャネル要素がその移動端末に割り当てられるのかを示す必要がある。複数のチャネル要素が1つの移動端末に割り当てられるとき、これらのチャネル要素は、チャネル要素群のサブセットのチャネル要素である。
【0007】
チャネル要素は、ダウンリンク送信及び/又はアップリンク送信のために割り当てられる。ダウンリンク送信は、基地局から1つ又はいくつかの移動端末への送信である。アップリンク送信は、移動端末から基地局への送信である。
【0008】
各移動端末に対して、いずれの1つ又は複数のチャネル要素がその移動端末に割り当てられるのかを示すために、基地局は、制御チャネル要素で構成される制御チャネル要素群を使用する。
【0009】
各制御チャネル要素サイズによって、畳み込み符号化又はターボ符号化のようなチャネル符号化を表す情報、及び/又は変調方式を表す情報、及び/又はチャネル要素群のサブセットのロケーションを表す情報、及び/又はチャネル要素群のサブセットのために宛先によって使用される時空間符号を表す情報を送信することが可能になる。
【0010】
各制御チャネル要素上には、データがマッピングされる。このデータは、情報及びその情報の古典的な巡回冗長検査(CRC)であり、これらの情報及びCRCは、符号化及び変調されている。
【0011】
CRCは、復号後にエラーが残っているか否かを検査するのに使用されるブロック符号である。
【0012】
資源割り当ては、各移動端末へ送信される他のデータを、チャネル要素群のチャネル要素で構成されるサブセット上にマッピングする。
【0013】
1つ又は複数の制御チャネル要素が、例として、基地局と移動端末とを隔てる距離に従って、又は基地局と移動端末との間の通信リンクに存在する減衰又は干渉に従って、又は転送されるデータの量に従って、所与の移動端末に割り当てられる。
【0014】
例として、或る制御チャネル要素にマッピングされるように意図されている、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの送信のロバスト性を改善するために、低符号化率を使用することができるか、又はCRCと結合された情報の符号化及び変調されたものが複製されて、移動端末に割り当てられる少なくとも1つの他の制御チャネル要素上にマッピングされる。複数の制御チャネル要素が所与の移動端末に割り当てられるとき、これらの制御チャネル要素は連続しているか又は連続していない。
【0015】
各移動端末が、自身に割り当てられたチャネル要素のサブセット及びデータの双方を、制御チャネル要素を通じて回復することを可能にするために、基地局は、各制御チャネル要素にマッピングされるデータにおいて宛先移動端末の識別子を示すか、又はCRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータを移動端末の識別子でマスクする。このマスキングされたデータが、各制御チャネル要素にマッピングされる。
【0016】
各移動端末は、自身に割り当てられたチャネル要素のサブセット及びデータの双方を、制御チャネル要素を通じて回復しなければならない。より正確に言えば、各移動端末は、自身に割り当てられた制御チャネル要素の個数、及び1つ又は複数のどの制御チャネル要素が自身に割り当てられているのかを知らなければならない。複数の制御チャネル要素が1つの移動端末に割り当てられるとき、その移動端末に割り当てられた制御チャネル要素は、制御チャネル要素群のサブセットの制御チャネル要素である。
【0017】
このような技法の一例を、図4を参照して与える。
【0018】
図4は、従来技術による制御チャネル要素に対して基地局及び移動端末により実行される異なる操作を示す。
【0019】
行40〜42に示す操作は基地局によって実行され、行43及び44に示す操作は移動端末によって実行される。
【0020】
行40は、制御チャネル要素上にマッピングされるように意図されている、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものを示す。
【0021】
行41は、宛先移動端末の識別子の例を示す。
【0022】
行42は、基地局が、ブール排他的ORを使用して、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータを宛先移動端末の識別子によりマスキングした結果を示す。このマスキングされたデータは、制御チャネル要素上にマッピングされる。
【0023】
行43は、制御チャネル要素上にマッピングされたデータをマスキングするための、UE2と記された移動端末によって使用されるマスクを示す。
【0024】
行44は、UE2と記された移動端末が、ブール排他的ORを使用して、制御チャネル要素上にマッピングされたデータをその移動端末の識別子によりマスキングした結果を示す。
【0025】
列45aは、UE1と記された移動端末に割り当てられた第1の制御チャネル要素について基地局により実行される操作を示し、列45bは、移動端末UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素について基地局により実行される操作を示す。
【0026】
列46aは、移動端末UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素について基地局により実行される操作を示し、列46bは、移動端末UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素について基地局により実行される操作を示す。
【0027】
ここで、図4の例では、制御チャネル要素は、連続した資源上にあるが、本発明によれば、制御チャネル要素は、必ずしも連続した資源であるわけではないことに留意しなければならない。
【0028】
セル47a、47b、48a、及び48bは、移動端末UE2がそれぞれのマスキングされたデータに対して実行したマスキングの結果を示す。このそれぞれのマスキングされたデータは、移動端末UE1及びUE2のために割り当てられた受信制御チャネル要素上にマッピングされた、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたものである。
【0029】
図4の例は、簡単にするために、3ビット長を有する、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものしか使用していないが、実際に使用されるCRCと結合された情報の符号化及び変調されたものは、より多数のビットによって表されることを理解することができる。
【0030】
図4の例によれば、基地局は、移動端末UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素上に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「001」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報を移動端末UE1の識別子「001」によってマスキングし、移動端末UE1に割り当てられた制御チャネル要素上にマッピングされた値「000」を得る。
【0031】
基地局は、移動端末UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素上に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの複製「001」をマッピングすることを意図し、その複製を移動端末UE1の識別子「001」によってマスキングし、移動端末UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素上にマッピングされた値「000」を得る。
【0032】
基地局は、移動端末UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素上に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「010」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報を移動端末UE1の識別子「011」によってマスキングし、移動端末UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素上にマッピングされた値「001」を得る。
【0033】
基地局は、移動端末UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素上に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの複製「010」をマッピングすることを意図し、その複製を移動端末UE1の識別子「011」によってマスキングし、移動端末UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素上にマッピングされた値「001」を得る。
【0034】
各移動端末は、すべての制御チャネル要素を受信する。移動端末UE2は、制御チャネル要素上にマッピングされたデータを受信し、制御チャネル要素上にマッピングされた各データを自身の識別子「011」によってマスキングする。
【0035】
移動端末UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素上にマッピングされたデータのマスキングの結果はセル47aに示すように「011」に等しく、移動端末UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素上にマッピングされたデータのマスキングの結果はセル47bに示すように「011」に等しく、移動端末UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素上にマッピングされたデータのマスキングの結果はセル48aに示すように「010」に等しく、移動端末UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素上にマッピングされたデータのマスキングの結果はセル48bに示すように「010」に等しい。
【0036】
セル47a及び47bに含まれる値がセル48a及び48bに含まれる値と同様に同一であるので、行44に示す結果は、2つの連続した制御チャネル要素が移動端末UE2に割り当てられていることを移動端末UE2が直ちに判断できないことを実証している。移動端末UE2は、移動端末UE2に割り当てられた制御チャネル要素の個数を求めるために、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの復調及び復号を行い、セル47a、47b、48a、及び48bに含まれる結果が行40に含まれる結果と同一であるか否かを確認するためにその情報に関するCRC検査を実行する。
【0037】
セル47aのCRC検査は失敗するので、誤ったマスクが適用されていたことになる。すなわち、第1の制御チャネル要素は、移動端末UE2に割り当てられていない。
【0038】
セル47bのCRC検査は失敗するので、誤ったマスクが適用されていたことになる。すなわち、その制御チャネル要素は、移動端末UE2に割り当てられていない。
【0039】
セル48aのCRC検査は成功するので、正しいマスクが適用されていたことになる。すなわち、その制御チャネル要素は、移動端末UE2に割り当てられている。
【0040】
セル48bのCRC検査は成功するので、正しいマスクが適用されていたことになる。すなわち、2つの制御チャネル要素が、移動端末UE2に割り当てられている。
【0041】
これまで示したように、各移動端末は、各制御チャネル要素に対してマスクを適用し、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの復調及び復号に進み、各制御チャネル要素のCRC検査を行う必要がある。
【0042】
このようなプロセスは、移動端末のために高処理能力を必要とし、移動端末のコストを増加させる。
【0043】
したがって、本発明の目的は、各制御チャネル要素について、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの復調及び復号に進むこと並びにCRC検査を行うことを回避できるようにする方法及び装置を提案することである。
【0044】
その目的のために、本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素を電気通信装置によって宛先に割り当てる方法であって、各チャネル要素は、チャネル資源の所定の一区分であり、該方法は、電気通信装置によって実行されるステップであって、
第1のチャネル要素について、チャネル要素群内における第1のチャネル要素の位置に従って且つ宛先に従って、第1のランダム化機能を選択するステップ、
第2のチャネル要素について、チャネル要素群内における第2のチャネル要素の位置に従って且つ宛先に従って、第2のランダム化機能を選択するステップ、
第1のランダム化機能によって第1のチャネル要素に含められるデータを処理すると共に、第2のランダム化機能によって第1のチャネル要素に含められるデータを処理するステップ、及び
チャネル資源の他のチャネル要素上にマッピングされた、他のランダム化機能によって処理された他のデータと組み合わせて、第1のランダム化機能によって処理されたデータを第1のチャネル要素上にマッピングすることにより、第1のランダム化機能によって処理されたデータを転送すると共に、第2のランダム化機能によって処理されたデータを第2のチャネル要素上にマッピングすることにより、第2のランダム化機能によって処理されたデータを転送するステップ、
を含むことを特徴とする、方法に関する。
【0045】
本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素を宛先に割り当てる装置であって、各チャネル要素は、チャネル資源の所定の一区分であり、該割り当てる装置は、電気通信装置内に含まれ、
第1のチャネル要素について、チャネル要素群内における第1のチャネル要素の位置に従って且つ宛先に従って、第1のランダム化機能を選択する手段、
第2のチャネル要素について、チャネル要素群内における第2のチャネル要素の位置に従って且つ宛先に従って、第2のランダム化機能を選択する手段、
第1のランダム化機能によって第1のチャネル要素に含められるデータを処理すると共に、第2のランダム化機能によって第1のチャネル要素に含められるデータを処理する手段、及び
チャネル資源の他のチャネル要素上にマッピングされた、他のランダム化機能によって処理された他のデータと組み合わせて、第1のランダム化機能によって処理されたデータを第1のチャネル要素上にマッピングすることにより、第1のランダム化機能によって処理されたデータを転送すると共に、第2のランダム化機能によって処理されたデータを第2のチャネル要素上にマッピングすることにより、第2のランダム化機能によって処理されたデータを転送する手段、
を備えることを特徴とする、装置にも関する。
【0046】
したがって、同じランダム化機能を使用する代わりに、宛先に割り当てられた異なるランダム化機能を使用することによって、宛先は、各チャネル要素について、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの復調及び復号を行う必要なく且つ情報に対してCRC検査を行う必要なく、少なくとも2つのチャネル要素がその宛先に割り当てられていることを直ちに判断することができる。
【0047】
特定の特徴によれば、ランダム化機能はスクランブルシーケンスであり、データのプロセスは乗算である。
【0048】
特定の特徴によれば、ランダム化機能はインタリーブ機能であり、データのプロセスは並べ替えである。
【0049】
特定の特徴によれば、割り当ては、少なくとも2つの宛先にについて実行される。
【0050】
特定の特徴によれば、データは、情報の巡回冗長と結合された該情報を変調及び符号化することによって形成される。
【0051】
したがって、異なる宛先に割り当てられた異なるランダム化機能を使用することによって、各宛先は、各チャネル要素について、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの復調及び復号を行う必要なく且つ情報に対してCRC検査を行う必要なく、少なくとも2つの連続したチャネル要素がその宛先に割り当てられていることを直ちに判断することができる。
【0052】
特定の特徴によれば、宛先は、別の電気通信装置又は該別の電気通信装置によって実行されるアプリケーションである。
【0053】
したがって、別の電気通信装置は、符号化及び変調された情報内において、制御チャネル要素が割り当てられている1つ又は複数のアプリケーションを識別する情報をリトリーブするためにその符号化及び変調された情報の復調及び復号を行う必要なく、チャネル要素がいずれの1つ又は複数のアプリケーションに割り当てられているのかを識別することが可能である。
【0054】
特定の特徴によれば、チャネル要素は制御チャネル要素であり、データは、チャネル要素群のサブセットについて宛先により使用される変調及び/若しくは符号化方式、並びに/又は該チャネル要素群のサブセットのロケーション、並びに/又は該チャネル要素群のサブセットについて宛先により使用される時空間符号を表す。
【0055】
特定の特徴によれば、少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素は、チャネル要素群における連続したチャネル要素である。
【0056】
本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素が第1の電気通信装置によって宛先に割り当てられているか否かを判断する方法であって、各チャネル要素は、チャネル資源の所定の一区分であり、該方法は、宛先によって実行されるステップであって、
受信データがマッピングされたチャネル要素群を受信するステップ、
各チャネル要素について、チャネル要素群におけるそのチャネル要素の位置に従ってランダム化機能を選択するステップ、
各チャネル要素上にマッピングされた受信データを、その受信データがマッピングされたそのチャネル要素について決定されたランダム機能により処理するステップ、
処理された受信データの中から、チャネル要素群のサブセットの少なくとも2つのチャネル要素上にマッピングされた受信データから得られた少なくとも2つの同一の処理された受信データを決定するステップ、及び
少なくとも2つの処理された受信データが同一である場合に、チャネル要素群のサブセットの少なくとも2つのチャネル要素が宛先に割り当てられていると判定するステップ、
を含むことを特徴とする、方法にも関する。
【0057】
本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素が第1の電気通信装置によって宛先に割り当てられているか否かを判断する装置であって、各チャネル要素は、チャネル資源の所定の一区分であり、該判断する装置は、第2の電気通信装置内に含まれ、
受信データがマッピングされたチャネル要素群を受信する手段、
各チャネル要素について、チャネル要素群内のそのチャネル要素の位置に従ってランダム化機能を選択する手段、
各チャネル要素上にマッピングされた受信データを、その受信データがマッピングされたそのチャネル要素について決定されたランダム機能により処理する手段、
処理された受信データの中から、チャネル要素群のサブセットの少なくとも2つのチャネル要素上にマッピングされた受信データから得られた少なくとも2つの同一の処理された受信データを決定する手段、及び
少なくとも2つの処理された受信データが同一である場合に、チャネル要素群のサブセットの少なくとも2つのチャネル要素が宛先に割り当てられていると判定する手段、
を備えることを特徴とする、装置にも関する。
【0058】
したがって、異なるランダム化機能を使用することによって、宛先は、各チャネル要素について、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの復調及び復号を行う必要なく且つ情報に対してCRC検査を行う必要なく、少なくとも2つのチャネル要素がその宛先に割り当てられていることを直ちに判断することができる。
【0059】
さらに、ランダム化機能は、チャネル要素群におけるチャネル要素の位置に従って決定されるので、使用されるランダム化機能のリトリーブ(retrieval)の実施は簡単である。
【0060】
特定の特徴によれば、ランダム化機能はスクランブル解除シーケンスであり、データのプロセスは乗算である。
【0061】
特定の特徴によれば、ランダム化機能はインタリーブ解除機能であり、データのプロセスは並べ替えである。
【0062】
特定の特徴によれば、各チャネル要素上にマッピングされた受信データに対応する処理された受信データは、T個の連続した変調シンボルの形態にあり、
決定は、
チャネル要素群の各可能なサブセットを選択することであって、各サブセットは、少なくとも2つのチャネル要素を含む、選択すること、
チャネル要素群の各可能なサブセットについて、
そのサブセットを、α個のチャネル要素を含む第1の部分及びβ個のチャネル要素を含む第2の部分に分割することであって、α+β=Lであり、Lはそのサブセットに含まれるチャネル要素の個数である、分割すること、
同じ位置を有するα個のシンボルのT回の累算を実行することによって、第1の部分のα個のチャネル要素の累算を求めること、
同じ位置を有するβ個のシンボルのT回の累算を実行することによって、第2の部分のβ個のチャネル要素の累算を求めること、
第1の部分に対して実行された累算の結果及び第2の部分に対して実行された累算の結果を処理すること、及び
結果のプロセスの結果から正規化された値を得ること、
最も高い正規化された値を選択すること、並びに
最も高い正規化された値をしきい値と比較すること、
によって得られる。
【0063】
本発明の発明者らは、連続した位置を第1の部分及び第2の部分に分割し、各部分に対してそれぞれ累算を実行することによって、結果が改善されることを見出した。
【0064】
特定の特徴によれば、第1の部分に対して実行された累算及び第2の部分に対して実行された累算の処理は、第1の部分対して実行された累算及び第2の部分に対して実行された累算の累算である。
【0065】
特定の特徴によれば、第1の部分に対して実行された累算及び第2の部分に対して実行された累算の処理は、第1の部分対して実行された累算及び第2の部分に対して実行された累算の相関(correlation)である。
【0066】
この相関は、繰り返しパターンの位置を特定することによって宛先を区別するのに使用される。繰り返しが、3つ以上の制御チャネル要素に対して行われる場合、2つ以上のピークが得られ、割り当てられたチャネル要素上で受信された信号を累算することによってそれを利用することがより優れている。この累算は、信号対雑音比を高め且つ復号性能を改善することを目的とする。これによって、電力ピークが単一になるという結果も得られる。
【0067】
このため、提案した解決法は、相関による区別と累算による信号対雑音比との間の妥協案(compromise)である。
【0068】
特定の特徴によれば、α=β=L/2、又はα=(L−1)/2及びβ=(L+1)/2である。
【0069】
本発明の発明者らは、α=β=L/2、又はα=(L−1)/2及びβ=(L+1)/2を選択することによって、性能が改善されることを見出した。
【0070】
特定の特徴によれば、最も高い正規化された値がしきい値よりも大きい場合には、判定は、
正規化された値を順序付けること、
最も高い正規化された値の少なくとも一部を選択すること、並びに
判定が得られなくなるまで、最も高い選択された正規化された値から最も低い選択された正規化された値へ向けて、
正規化された値が得られる取得元のサブセットについて、同じ位置を有するL個のシンボルのT回の累算を実行することによってL個のチャネル要素の累算を求めること、
L個のシンボルの累算の結果を復調すること、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために復調の結果のビットを復号すること、
巡回冗長を検査すること、及び
巡回冗長検査が正しい場合には、正規化された値が得られる取得元のサブセットのL個のチャネル要素が宛先に割り当てられていると判定すること、
によって得られる。
【0071】
したがって、正規化された値を順序付けることによって、最も高い正規化された値の少なくとも一部を選択すると共に最も高い値から最も低い値に向けて本発明を実行することにより、判定を高速に行うことができる。
【0072】
特定の特徴によれば、選択された値のそれぞれについて冗長検査が正しくない場合には、該方法は、
チャネル要素群内の1つのチャネル要素が宛先に割り当てられているとの判定が得られなくなるまで、
受信データがマッピングされたチャネル要素群のチャネル要素を選択するステップ、
選択されたチャネル要素上にマッピングされた受信データを復調するステップ、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために復調の結果のビットを復号するステップ、
巡回冗長を検査するステップ、及び
巡回冗長検査が正しい場合には、チャネル要素が宛先に割り当てられていると判定するステップ、
をさらに含む。
【0073】
したがって、最も高い正規化された値がしきい値よりも大きい場合には、1つのチャネル要素がアプリケーションに割り当てられているか否かを判定することを意図したプロセスを実行する前に、少なくとも2つのチャネル要素がアプリケーションに割り当てられているか否かを判定することを意図したプロセスを実行することによって、判定を高速に行うことができる。
【0074】
特定の特徴によれば、チャネル要素群内の1つのチャネル要素が宛先に割り当てられているとの判定が得られない場合には、該方法は、
最も高い正規化された値の一部に属さない正規化された値の少なくとも一部を選択するステップ、並びに
判定が得られなくなるまで、最も高い正規化された値の一部に属さない正規化された値の一部の最も高い選択された正規化された値から最も低い選択された正規化された値に向かって、
正規化された値が得られる取得元のサブセットについて、同じ位置を有するL個のシンボルのT回の累算を実行することによってL個のチャネル要素の累算を求めるステップ、
L個のシンボルの累算の結果を復調するステップ、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために復調の結果のビットを復号するステップ、
巡回冗長を検査するステップ、及び
冗長検査が正しい場合には、正規化された値が得られる取得元のサブセットのL個のチャネル要素が宛先に割り当てられていると判定するステップ、
をさらに含む。
【0075】
したがって、多数の可能なケースが効率的に考察される。
【0076】
特定の特徴によれば、最も高い正規化された値がしきい値よりも小さい場合には、判定は、
チャネル要素群内の1つのチャネル要素が宛先に割り当てられているとの判定が得られなくなるまで、
受信データがマッピングされたチャネル要素群のチャネル要素を選択すること、
選択されたチャネル要素上にマッピングされた受信データを復調すること、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために復調の結果のビットを復号すること、
巡回冗長を検査すること、及び
巡回冗長検査が正しい場合には、チャネル要素が宛先に割り当てられていると判定すること、
によって得られる。
【0077】
したがって、判定を高速に行うことができる。
【0078】
特定の特徴によれば、チャネル要素群内の1つのチャネル要素が宛先に割り当てられているとの判定が得られない場合には、判定は、
正規化された値を順序付けること、
最も高い正規化された値の少なくとも一部を選択すること、並びに
判定が得られなくなるまで、最も高い選択された正規化された値から最も低い選択された正規化された値へ向けて、
正規化された値が得られる取得元のサブセットについて、同じ位置を有するL個のシンボルのT回の累算を実行することによってL個のチャネル要素の累算を求めること、
L個のシンボルの累算の結果を復調すること、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために復調の結果のビットを復号すること、
巡回冗長を検査すること、及び
巡回冗長検査が正しい場合には、情報及び巡回冗長が得られた取得元のサブセットのL個のチャネル要素が宛先に割り当てられていると判定すること、
によって得られる。
【0079】
したがって、最も高い正規化された値がしきい値よりも小さい場合には、1つのチャネル要素がアプリケーションに割り当てられているか否かを判定することを意図したプロセスを実行するか、又は少なくとも2つのチャネル要素がアプリケーションに割り当てられているか否かを判定することを意図したプロセスを実行することによって、判定を高速に行うことができる。
【0080】
特定の特徴によれば、各チャネル要素上にマッピングされた受信データに対応する処理された受信データは、T個の連続した変調シンボルの形態にあり、決定及び判定は、
チャネル要素群の第1の可能なサブセットを選択することであって、該第1の可能なサブセットは少なくとも2つのチャネル要素を含む、チャネル要素群の第1の可能なサブセットを選択すること、
第1の可能なサブセットを、α個のチャネル要素を含む第1の部分及びβ個のチャネル要素を含む第2の部分に分割することであって、α+β=Lであり、Lは第1の可能なサブセットに含まれるチャネル要素の個数である、第1の可能なサブセットを分割すること、
同じ位置を有するα個のシンボルのT回の累算を実行することによって、第1の可能なサブセットの第1の部分のα個のチャネル要素の累算を求めること、
同じ位置を有するβ個のシンボルのT回の累算を実行することによって、第1の可能なサブセットの第2の部分のβ個のチャネル要素の累算を求めること、
第1の可能なサブセットの第1の部分及び第2の部分に対して実行された累算の結果を処理すること、
結果のプロセスの結果から第1の正規化された値を得ること、
チャネル要素群の第2の可能なサブセットを選択することであって、該第2の可能なサブセットは少なくとも2つのチャネル要素を含む、チャネル要素群の第2の可能なサブセットを選択すること、
第2の可能なサブセットを、α’個のチャネル要素を含む第1の部分及びβ’個のチャネル要素を含む第2の部分に分割することであって、α’+β’=L’であり、L’は第2の可能なサブセットに含まれるチャネル要素の個数である、第2の可能なサブセットを分割すること、
同じ位置を有するα’個のシンボルのT回の累算を実行することによって、第2の可能なサブセットの第1の部分のα’個のチャネル要素の累算を求めること、
同じ位置を有するβ’個のシンボルのT回の累算を実行することによって、第2の可能なサブセットの第2の部分のβ’個のチャネル要素の累算を求めること、
第2の可能なサブセットの第1の部分及び第2の部分に対して実行された累算の結果を処理すること、
結果のプロセスの結果から第2の正規化された値を得ること、
第2の正規化された値がしきい値よりも大きいか否かを検査すること、
第2の正規化された値が第1の正規化された値よりも小さいか否かを検査すること、並びに
第2の正規化された値が第1の正規化された値よりも小さく且つしきい値よりも大きい場合には、
第1のサブセットの第1の部分及び第2の部分に対して実行された累算の結果を復調すること、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために復調の結果のビットを復号すること、
巡回冗長を検査すること、及び
冗長検査が正しい場合には、第1のサブセットのL個のチャネル要素が宛先に割り当てられていると判定すること、
によって得られる。
【0081】
特定の特徴によれば、α=β=L/2且つα’=β’=L’/2、又はα=(L−1)/2且つβ=(L+1)/2且つα’=(L’−1)/2且つβ’=(L’+1)/2である。
【0082】
特定の特徴によれば、少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素は、チャネル要素群において連続したチャネル要素である。
【0083】
さらに別の態様によれば、本発明は、プログラマブル装置内に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムがプログラマブル装置上で実行されると本発明による方法のステップを実施するための命令又はコード部を含む、コンピュータプログラムに関する。
【0084】
コンピュータプログラムに関連する特徴及び利点は、本発明による方法及び装置に関連して上記で述べたものと同じであるので、ここでは繰り返さないことにする。
【0085】
本発明の特徴は、一例の実施形態の以下の説明を読むことによってより明らかになる。該説明は、添付図面を参照して作成されたものである。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明による電気通信ネットワークのアーキテクチャを表す図である。
【図2】本発明による第1の電気通信装置のブロック図である。
【図3】本発明による第2の電気通信装置のブロック図である。
【図4】従来技術による制御チャネル要素に対して基地局及び移動端末により実行される異なる操作を示す。
【図5】本発明による、制御チャネル要素について第1の電気通信装置及び第2の電気通信装置により実行される異なる操作を示す。
【図6】本発明による第1の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【図7a】本発明の第1の実現モード及び第2の実現モードによる各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【図7b】本発明の第1の実現モードによる各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【図7c】本発明の第1の実現モード、第2の実現モード、及び第3の実現モードによる各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【図7d】本発明の第3の実現モードによる各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【図8】制御チャネル要素群が6つの制御チャネル要素を含む一例における制御チャネル要素群のサブセットを示す。
【図9】制御チャネルが6つの制御チャネル要素を含む一例における制御チャネル要素群の各制御チャネル要素に含まれるシンボルの一例を示す。
【図10】本発明による制御チャネル要素をスクランブルするために決定されたスクランブルシーケンスの複数の部分の一例を開示する。
【0087】
図1は、本発明による電気通信ネットワークのアーキテクチャを表す図である。
【0088】
本発明は、無線セルラーネットワーク又はローカルエリアネットワークのような無線ネットワークにおいて説明されるが、本発明は、電力線ネットワークのような有線ネットワークにも適用可能である。
【0089】
簡単にするために、図1には、1つの第1の電気通信装置BSの1つのカバレッジエリア50しか示されていないが、実際には、特に無線ネットワークが無線セルラーネットワークであるときは、無線セルラー電気通信ネットワークは、より大きな個数の第1の電気通信装置BS及びより大きな個数のカバレッジエリア50で構成される。
【0090】
図1の電気通信ネットワークでは、少なくとも1つではあるが好ましくは複数の第2の電気通信装置UE1、UE2、及びUE3が、第1の電気通信装置BSのカバレッジエリア50内に含まれる。
【0091】
簡単にするために、図1には、3つの第2の電気通信装置UEしか示されていないが、実際には、より大きな個数の第2の電気通信装置UEが第1の電気通信装置BSのカバレッジエリア50内に存在する。
【0092】
第1の電気通信装置BSは、基地局BS又はノードB又はノード又はエンハンストノードB又はアクセスポイントである。
【0093】
第2の電気通信装置UEは、例として、移動電話、携帯情報端末又はパーソナルコンピュータ又はコンピュータ周辺装置である。
【0094】
図1の例によれば、第1の電気通信装置BSは、少なくとも1つの第2の電気通信装置UEiと通信することを意図している。ここで、i=1〜3である。そのために、第1の電気通信装置BSは、電気通信ネットワークチャネル資源の複数の部分を第2の電気通信装置UEに割り当てる。
【0095】
従来技術で開示したように、第1の電気通信装置BSは、各第2の電気通信装置UEに対して、1つ又は複数のどのチャネル要素が、ダウンリンク送信用及び/又はアップリンク送信のためにその第2の電気通信装置UEに割り当てられるのかを示す必要がある。
【0096】
そのために、第1の電気通信装置BSは、制御チャネル要素で構成される制御チャネル要素群を使用する。
【0097】
1つ又は複数の制御チャネル要素が、例として、第1の電気通信装置BSと第2の電気通信装置UEとを隔てる距離に従って、又は第1の電気通信装置BSと第2の電気通信装置UEとの間の通信リンクに存在する減衰又は干渉に従って、又は転送されるデータの量に従って、所与の第2の電気通信装置UEに割り当てられる。複数の制御チャネル要素が所与の第2の電気通信装置UEに割り当てられるとき、これらの制御チャネル要素は連続しているか又は連続していない。
【0098】
第2の電気通信装置UEに割り当てられるチャネル要素又は制御チャネル要素は、チャネル要素若しくは制御チャネル要素、又はチャネル要素群若しくは制御チャネル要素群のサブセットである。
【0099】
本発明によれば、各第2の電気通信装置UEが、自身に割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素及びデータの双方を、制御チャネル要素群を通じて回復することを可能にするために、第1の電気通信装置UEは、情報のCRCと結合された当該情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータを処理し、処理されたデータを制御チャネル要素上にマッピングする。このデータは、その制御チャネル要素が割り当てられる宛先及びその制御チャネル要素の制御チャネル要素群内における位置に従って決まるランダム化機能によって処理される。
【0100】
ランダム化機能は、データの繰り返し構造を断つことを目的としたスクランブルシーケンス又はインタリーブ機能である。
【0101】
ランダム化機能がスクランブルシーケンスであるとき、データのプロセスは、データとスクランブルシーケンスとの乗算となる。
【0102】
ランダム化機能がインタリーブ機能であるとき、データのプロセスは、インタリーブ機能によるデータの並べ替えとなる。
【0103】
本発明では、データの繰り返し構造を断つ他の任意の技法を使用することができる。
【0104】
1つ若しくは複数のチャネル要素又は1つ若しくは複数の制御チャネル要素が割り当てられる宛先は、第2の電気通信装置であり、より正確に言えば、第2の電気通信装置UE上で実行されるアプリケーションである。アプリケーションは、ダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を管理するアプリケーション、又はアップリンクチャネルを通じたデータの転送を管理するアプリケーション、又はビデオアプリケーション若しくは音声アプリケーションに関連するデータのような特定のデータの受信及び/若しくは転送のような他の任意のアプリケーションのいずれかである。
【0105】
このアプリケーションが、ダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を管理するアプリケーションであるとき、割り当てられた1つ又は複数の制御チャネル要素は、ダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を管理するアプリケーションを実行する第2の電気通信装置UEによる、ダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を許可する。
【0106】
このアプリケーションが、ダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を管理するアプリケーションであるとき、割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素は、ダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を管理するアプリケーションを実行する第2の電気通信装置UEによる、それらの割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素上でのダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を許可する。
【0107】
このアプリケーションが、アップリンクチャネルを通じたデータの転送を管理するアプリケーションであるとき、割り当てられた1つ又は複数のチャネル制御要素は、アップリンクチャネルを通じたデータの転送を管理するアプリケーションを実行する第2の電気通信装置UEによる、アップリンクチャネルを通じたデータの転送を許可する。
【0108】
このアプリケーションが、アップリンクチャネルを通じたデータの転送を管理するアプリケーションであるとき、割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素は、アップリンクチャネルを通じたデータの転送を管理するアプリケーションを実行する第2の電気通信装置UEによる、それらの割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素上でのアップリンクチャネルを通じたデータの転送を許可する。
【0109】
限定的でなく好ましくは、ランダム化機能がスクランブルシーケンスであるとき、スクランブルシーケンスは、制御チャネル要素が割り当てられる第2の電気通信装置UEの識別子の一部である。この識別子の一部は、制御チャネル要素群におけるその制御チャネル要素の位置に従って、第2の電気通信装置UEの識別子の複数の部分の中から決定される。
【0110】
限定的でなく好ましくは、ランダム化機能がインタリーブ機能であるとき、インタリーブ機能は、制御チャネル要素が割り当てられる第2の電気通信装置UEの識別子から導出される。インタリーブ機能のそれぞれは、他のインタリーブ機能とは異なる。
【0111】
第2の電気通信装置UEの識別子は、第1の電気通信装置BSのカバレッジエリア50に含まれる他の第2の電気通信装置UEの中からその第2の電気通信装置UEを一意に識別する情報であるか、又は電気通信ネットワークの少なくとも一部に含まれる他の第2の電気通信装置UEの中からその第2の電気通信装置UEを一意に識別する情報である。
【0112】
第2の電気通信装置UEは、2つ以上の識別子を有することができる。例として、或る識別子は、ダウンリンク送信のために第2の電気通信装置UEに1つ又は複数のどのチャネル要素が割り当てられるのかを、その第2の電気通信装置に対して示すのに使用することができ、別の識別子は、アップリンク送信のために第2の電気通信装置UEに1つ又は複数のどのチャネル要素が割り当てられるのかを、その第2の電気通信装置UEに示すのに使用することができる。
【0113】
別の例によれば、第2の電気通信装置UE上で実行される異なるアプリケーションに対して、1つ又は複数のどのチャネル要素がそれらのアプリケーションにそれぞれ割り当てられるのか示すのに、異なる複数の識別子が使用される。
【0114】
このような決定の一例を、図10を参照して与える。
【0115】
図10は、本発明による制御チャネル要素をスクランブルするために決定されたスクランブルシーケンスの複数の部分の一例を開示する。
【0116】
簡単にするために、図10の例は、第2の電気通信装置UEが単一の識別子を有する一例を開示する。
【0117】
行100は、6つの制御チャネル要素CCE1〜CCE6で構成される制御チャネル要素群を表す。簡単にするために、6つの制御チャネル要素しか示されていないが、実際には、制御チャネル要素群は、より大きな個数の制御チャネル要素で構成される。
【0118】
行101は第2の電気通信装置UE1の識別子を表し、行102は第2の電気通信装置UE2の識別子を表し、行103は第2の電気通信装置UE3の識別子を表す。各識別子は他の識別子と異なる。本発明によれば、各識別子は、N個のスクランブルシーケンスに分割される。ここで、Nは、制御チャネル要素群の制御チャネル要素の個数に少なくとも等しい。各スクランブルシーケンスは他のスクランブルシーケンスと異なる。
【0119】
ここで、スクランブルシーケンスは、古典的な符号割り当て方法から決定でき、特に、符号間の最大距離を保証する符号割り当て方法から決定できることに留意しなければならない。
【0120】
(2T,NUEID+NCEindex,Dhmin)線形符号が使用される。すなわち、入力長NUEID+NCEindex及び2Tの出力長を有する線形符号が使用される。ここで、Tは、制御チャネル要素のための変調シンボルの個数であり、換言すれば、1つの制御チャネル要素当たりの資源要素の個数である。この符号の最小ハミング距離は、Dhminである。2Tビットは、ブール排他的ORマスクを使用するQPSK変調の場合に直接使用されることができ、また2Tビットは、任意の変調の場合にT個の複素シンボルを形成するのに使用されることができる。T個の複素シンボルは、(2c2i−1)+j(2c2i+1−1)の形態にある。ここで、cxは位置xにおけるビットの値である。2NUEIDは第2の電気通信装置UEの識別子の総数であり、NCEindexは1つの識別子当たりのスクランブルシーケンスの個数である。
【0121】
NCEindexビットによって、所与の第2の電気通信装置のスクランブルシーケンスを或る制御チャネル要素から別の制御チャネル要素へ変更することが可能になり、NCEindexビットは、log2(N)よりも大きな最も近い整数に等しいか又はlog2(N)に等しい。ここで、Nは制御チャネル要素群の制御チャネル要素の個数である。
【0122】
2つの第2の電気通信装置UEが、異なった識別子、及びCRCと結合された情報の符号化されたものの同じ値を有する場合、それらのスクランブルシーケンスは、少なくともDhminビットのハミング距離だけ隔てられている。
【0123】
線形符号が畳み込み又は巡回である場合、第1の電気通信装置BSは、すべての第2の電気通信装置UEのN個のすべてのスクランブルシーケンスを生成する必要はない。第1の電気通信装置BSは、符号の出力においてスクランブルするための2Tビットを得るために、線形符号の入力においてNCEindex+NUEIDビットを正しく設定することにより、瞬時資源割り当て方式(instantaneous resource allocation scheme)に従ってスクランブルシーケンスを生成する。各第2の電気通信装置UEは、自身のスクランブルシーケンスを記憶することもできるし、オンザフライでスクランブルシーケンスを生成することもできる。
【0124】
例として、NUEIDが16に等しく、NCEindexが6に等しく、Tが35に等しい場合、符号は70分の22の率(rate)を有する必要がある。
【0125】
22ビットの入力ビットについて14の拘束長を有する畳み込み符号は(22+13)×2=70ビットの出力ビットを提供し、Dhminは16に等しい。
【0126】
22ビットの入力ビットについて3の拘束長を有する畳み込み符号は(22+2)×3=72ビットの出力ビットを提供し、Dhminは8に等しい。
【0127】
別の例では、69分の19の率を有する代数幾何符号が、21ビットのハミング距離を提供する。この代数幾何符号は、通常ならば特定のブロック符号であるゴッパ(Goppa)符号として知られている。
【0128】
図10の例によれば、第2の電気通信装置UE1の識別子は、6つのスクランブルシーケンスSC11〜SC16に分割され、第2の電気通信装置UE2の識別子は、6つのスクランブルシーケンスSC21〜SC26に分割され、第2の電気通信装置UE3の識別子は、6つのスクランブルシーケンスSC31〜SC36に分割される。
【0129】
スクランブルシーケンスSC11、SC21、及びSC31は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータをスクランブルするのに使用することができる。スクランブルされたデータは、第1の制御チャネル要素CCE1上にマッピングされる。スクランブルシーケンスSC12、SC22、及びSC32は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータをスクランブルするのに使用することができる。スクランブルされたデータは、第2の制御チャネル要素CCE2上にマッピングされる。スクランブルシーケンスSC13、SC23、及びSC33は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータをスクランブルするのに使用することができる。スクランブルされたデータは、第3の制御チャネル要素CCE3上にマッピングされる。スクランブルシーケンスSC14、SC24、及びSC34は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータをスクランブルするのに使用することができる。スクランブルされたデータは、第4の制御チャネル要素CCE4上にマッピングされる。スクランブルシーケンスSC15、SC25、及びSC35は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータをスクランブルするのに使用することができる。スクランブルされたデータは、第5の制御チャネル要素CCE5上にマッピングされる。スクランブルシーケンスSC16、SC26、及びSC36は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータをスクランブルするのに使用することができる。スクランブルされたデータは、第6の制御チャネル要素CCE6上にマッピングされる。
【0130】
行104は、制御チャネル要素上にマッピングされるデータをスクランブルするために決定されたスクランブルシーケンスの複数の部分の一例を開示する。
【0131】
第1の電気通信装置BSは、第1の制御チャネル要素CCE1及び第2の制御チャネル要素CCE2を第2の電気通信装置UE1に割り当て、第3の制御チャネル要素CCE3から第6の制御チャネル要素CCE6を第2の電気通信装置UE2に割り当てる。第1の電気通信装置BSは、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータをスクランブルシーケンスSC11によってスクランブルし、その符号化されたデータを制御チャネル要素CCE1上にマッピングする。第1の電気通信装置BSは、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータをスクランブルシーケンスSC12によってスクランブルし、スクランブルされたデータを制御チャネル要素CCE2上にマッピングする。第1の電気通信装置BSは、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータをスクランブルシーケンスSC23によってスクランブルし、スクランブルされたデータを制御チャネル要素CCE3上にマッピングする。第1の電気通信装置BSは、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータをスクランブルシーケンスSC24によってスクランブルし、スクランブルされたデータを制御チャネル要素CCE4上にマッピングする。第1の電気通信装置BSは、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータをスクランブルシーケンスSC25によってスクランブルし、スクランブルされたデータを制御チャネル要素CCE5上にマッピングする。第1の電気通信装置BSは、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータをスクランブルシーケンスSC26によってスクランブルし、スクランブルされたデータを制御チャネル要素CCE6上にマッピングする。
【0132】
ここで、実現の一変形では、スクランブルシーケンスは、第2の電気通信装置UEの識別子に従って定義されないことに留意しなければならない。
【0133】
図10は、ランダム化機能が、本発明に従って制御チャネル要素上にマッピングされるデータを乗算するために決定されるスクランブルシーケンスである一例を開示する。同様の決定は、ランダム化機能が、本発明に従って制御チャネル要素上にマッピングされるデータを並べ替えるために決定されるインタリーブ機能であるときも行われる。
【0134】
各第2の電気通信装置UEは、自身に割り当てられたチャネル要素のサブセット及びデータの双方を、制御チャネル要素を通じて回復しなければならない。より正確に言えば、各第2の電気通信装置UEは、自身に割り当てられた制御チャネル要素の個数及びいずれの制御チャネル要素が自身に割り当てられているのかを知らなければならない。
【0135】
このような技法の一例を、図5を参照して与える。
【0136】
図5は、本発明による、制御チャネル要素について第1の電気通信装置及び第2の電気通信装置により実行される異なる操作を示す。
【0137】
図5は、ランダム化機能がスクランブルシーケンスであるときに実行される異なる操作を開示する。
【0138】
行50〜51に示す操作は第1の電気通信装置BSによって実行され、行53及び54に示す操作は第2の電気通信装置UE2によって実行される。
【0139】
行50は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータを示す。このデータは、図4の行40のものと同一である制御チャネル要素上にマッピングされる。
【0140】
行51は、スクランブルシーケンスの例を示す。ここで、異なる複数のスクランブルシーケンスが所与の第2の電気通信装置UEに割り当てられることに留意しなければならない。各スクランブルシーケンスは、スクランブルされる制御チャネル要素の位置に従い且つそのスクランブルシーケンスが割り当てられる第2の電気通信装置UEに従い決定される。
【0141】
2つ以上の識別子が第2の電気通信装置に割り当てられるとき、各スクランブルシーケンスは、スクランブルされる制御チャネル要素の位置に従い、そのスクランブルシーケンスが割り当てられる第2の電気通信装置UEに従い、且つアップリンクチャネルアプリケーション及び/又はダウンリンクチャネルアプリケーションのような宛先アプリケーションに従い決定される。
【0142】
行52は、第1の電気通信装置BSが、例として、マスク及びブール排他的ORを使用して、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータを、上記で開示したように決定されたスクランブルシーケンスによりスクランブルした結果を示す。スクランブルされたデータは、制御チャネル要素上にマッピングされる。
【0143】
行53は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものより形成されたデータをスクランブル解除するために第2の電気通信装置UE2によって決定されたスクランブル解除シーケンスを示す。
【0144】
行54は、第2の電気通信装置UE2が、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものをスクランブル解除シーケンスによってスクランブル解除した結果を示す。データをスクランブル解除するのに使用される各スクランブル解除シーケンスは、制御チャネル要素の位置から決定される。
【0145】
列55aは、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行される操作を示し、列55bは、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行される操作を示す。
【0146】
列56aは、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行される操作を示し、列56bは、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行される操作を示す。
【0147】
ここで、図5の例によれば、制御チャネル要素は連続しているが、制御チャネル要素は、本発明では必ずしも連続でないことに留意しなければならない。
【0148】
セル57a、57b、58a、及び58bは、第2の電気通信装置UE2が、第2の電気通信装置UE1及びUE2に割り当てられた制御チャネル要素上にマッピングされた各受信データに対して実行したマスキングの結果を示す。
【0149】
図5の例は、簡単にするために、3ビット長を有する、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものしか使用していないが、実際には、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものは、より多数のビットによって表されることを理解することができる。
【0150】
第2の電気通信装置UE1は、例として、バイナリ値「101110100111」に等しい識別子を有し、第2の電気通信装置UE2は、例として、バイナリ値「000001010011」に等しい識別子を有する。
【0151】
第1の制御チャネル要素のスクランブルシーケンスは、第1の制御チャネル要素が第2の電気通信装置UE1に割り当てられる場合には「101」に等しく、第1の制御チャネル要素が第2の電気通信装置UE2に割り当てられる場合には「000」に等しい。
【0152】
第2の制御チャネル要素のスクランブルシーケンスは、第2の制御チャネル要素が第2の電気通信装置UE1に割り当てられる場合には「110」に等しく、第2の制御チャネル要素が第2の電気通信装置UE2に割り当てられる場合には「001」に等しい。
【0153】
第3の制御チャネル要素のスクランブルシーケンスは、第3の制御チャネル要素が第2の電気通信装置UE1に割り当てられる場合には「100」に等しく、第3の制御チャネル要素が第2の電気通信装置UE2に割り当てられる場合には「010」に等しい。
【0154】
第4の制御チャネル要素のスクランブルシーケンスは、第4の制御チャネル要素が第2の電気通信装置UE1に割り当てられる場合には「111」に等しく、第4の制御チャネル要素が第2の電気通信装置UE2に割り当てられる場合には「011」に等しい。
【0155】
図5の例によれば、第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「001」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報をスクランブルシーケンス「101」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素上にマッピングされた値「100」を得る。
【0156】
第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「001」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報をスクランブルシーケンス「110」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素上にマッピングされた値「111」を得る。
【0157】
第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「010」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報をスクランブルシーケンス「010」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素上にマッピングされた値「000」を得る。
【0158】
第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「010」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報をスクランブルシーケンス「011」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素上にマッピングされた値「001」を得る。
【0159】
各第2の電気通信装置は、制御チャネル要素上にマッピングされたすべてのデータを受信する。第2の電気通信装置UE2は、各制御チャネル要素上にマッピングされた受信データを、その制御チャネル要素の位置に従って決定されたそれぞれのスクランブル解除シーケンスによってマスキングする。
【0160】
第1の制御チャネル要素上にマッピングされた受信データのマスキングの結果はセル57aに示すように「100」に等しく、第2の制御チャネル要素上にマッピングされた受信データのマスキングの結果はセル57bに示すように「110」に等しく、第3の制御チャネル要素上にマッピングされた受信データのマスキングの結果はセル58aに示すように「010」に等しく、第4の制御チャネル要素上にマッピングされた受信データのマスキングの結果はセル58bに示すように「010」に等しい。
【0161】
第2の電気通信装置UE2は、行54に示す結果に従って、バイナリ「010」ワードが繰り返されていたと判断することができる。第2の電気通信装置UE2は、適切なスクランブル解除シーケンスを使用するので、第2の電気通信装置UE2のみが、スクランブル解除から同じ値を得ることができる。制御チャネル要素ごとに異なるスクランブル解除シーケンスを使用することによって、及び実際に使用されるビット数が図5に示すものよりもはるかに多いので、第2の電気通信装置UE2は、ほとんどあらゆる場合に、自身に割り当てられなかった連続した制御チャネル要素について同一の結果を得ない。第2の電気通信装置UE2は、セル57a及び57bに示す結果に対してCRC検査の復調、復号、及び実行を行う必要はない。
【0162】
残りの場合については、CRC検査によって、第2の電気通信装置UE2に割り当てられなかった連続した制御チャネル要素についての同一の結果が、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた連続した制御チャネル要素として理解されることが回避される。
【0163】
図2は、本発明による第1の電気通信装置のブロック図である。
【0164】
第1の電気通信装置BSは、例えば、バス201によって互いに接続されたコンポーネントと、図6に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムによって制御されるプロセッサ200とに基づくアーキテクチャを有する。
【0165】
ここで、第1の電気通信装置BSは、一変形では、以下で開示するようなプロセッサ200によって実行される操作と同じ操作を実行する1つ又はいくつかの専用集積回路の形態で実施されることに留意しなければならない。
【0166】
バス201は、プロセッサ200を、読み出し専用メモリROM202、ランダムアクセスメモリRAM203、及びチャネルインタフェース205にリンクする。
【0167】
読み出し専用メモリROM202は、図6に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含む。これらの命令は、第1の電気通信装置BSに電源が投入されると、ランダムアクセスメモリRAM203へ転送される。
【0168】
RAMメモリ203は、変数と、図6に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを収容するように意図されるレジスタを含む。
【0169】
プロセッサ200は、制御チャネル要素が割り当てられる宛先及び制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に従ってランダム化機能を決定することができる。
【0170】
図3は、本発明による第2の電気通信装置のブロック図である。
【0171】
各第2の電気通信装置UEは、例えば、バス301によって互いに接続されたコンポーネントと、図7に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムによって制御されるプロセッサ300とに基づくアーキテクチャを有する。
【0172】
ここで、第2の電気通信装置UEは、一変形では、以下で開示するようなプロセッサ300によって実行される操作と同じ操作を実行する1つ又はいくつかの専用集積回路の形態で実施されることに留意しなければならない。
【0173】
バス301は、プロセッサ300を、読み出し専用メモリROM302、ランダムアクセスメモリRAM303、及びチャネルインタフェース305にリンクする。
【0174】
読み出し専用メモリROM302は、図7に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含む。これらの命令は、第2の電気通信装置UEに電源が投入されると、ランダムアクセスメモリRAM303へ転送される。
【0175】
RAMメモリ303は、変数と、図7に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを収容するように意図されるレジスタを含む。
【0176】
プロセッサ300は、各制御チャネル要素について、制御チャネル要素群におけるその制御チャネル要素の位置に従ってランダム化機能を決定することができる。
【0177】
図6は、本発明による第1の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【0178】
より正確に言えば、本アルゴリズムは、第1の電気通信装置のプロセッサ200によって実行される。
【0179】
ステップS600において、プロセッサ200は、少なくとも1つの宛先に少なくとも1つの制御チャネル要素(CCE)を割り当てるために、少なくとも1つの宛先を選択する。その宛先又は各宛先は、第2の電気通信装置UEであり且つ/又は少なくとも1つの第2の電気通信装置UEによって実行される少なくとも1つのアプリケーションである。例として、プロセッサ200は、第2の電気通信装置UE1及びUE2を選択する。
【0180】
次のステップS601において、プロセッサ200は第1の宛先を選択する。例として、プロセッサ200は第2の電気通信装置UE1を選択する。
【0181】
次のステップS602において、プロセッサ200は、選択された宛先に割り当てられる制御チャネル要素に含まれる情報を繰り返す必要があるか否かを検査する。その宛先に割り当てられる制御チャネル要素に含まれる情報を繰り返す必要がある場合、プロセッサ200はステップS604に移動する。繰り返す必要がない場合、プロセッサ200はステップS603に移動する。
【0182】
図1の例によれば、第2の電気通信装置UE1は第1の電気通信装置BSから遠くにあり、プロセッサ200は、その結果、ステップS604に移動する。
【0183】
ステップS604において、プロセッサ200は、宛先に割り当てられる制御チャネル要素に含まれる情報を繰り返す必要がある回数を決定する。
【0184】
ステップS605において、プロセッサ200は、決定された回数の制御チャネル要素を選択された宛先に割り当てる。
【0185】
その後、プロセッサ200は、ステップS606に移動し、ステップS600において選択されたすべての宛先が処理されたか否かを検査する。ステップS600において選択されたすべての宛先が処理された場合、プロセッサ200はステップS608に移動する。処理されていない宛先が残っている場合、プロセッサ200はステップS607に移動する。
【0186】
ステップS607において、プロセッサ200は、ステップS600において選択されたすべての宛先が処理されるまで、別の宛先を選択し、ステップS602〜S606によって構成されるループを実行する。
【0187】
ここで、一変形では、ステップS604及びS600は、本アルゴリズムの最初のステップにおいて同時に実行されることに留意しなければならない。
【0188】
ステップS608において、プロセッサ200は、各制御チャネル要素に関する情報を決定する。この情報は、例として、畳み込み符号化又はターボ符号化のようなチャネル符号化、その制御チャネル要素が割り当てられる第2の電気通信装置UEによって使用される変調方式を表す。
【0189】
次のステップS609において、プロセッサ200は、各情報について、その情報の巡回冗長検査(CRC)を計算する。
【0190】
次のステップS610において、プロセッサ200は、CRCと結合された各情報を符号化するように無線インタフェース206に命令し、ステップS611において、CRCと結合された情報の各符号化されたものを変調するように無線インタフェース206に命令する。
【0191】
次のステップS612において、プロセッサ200は、制御チャネル要素群における最初の位置にある制御チャネル要素を選択する。
【0192】
次のステップS613において、プロセッサ200は、選択された制御チャネル要素が割り当てられる第2の電気通信装置UEを識別する。
【0193】
次のステップS614において、プロセッサ200は、選択された制御チャネル要素について、CRCと結合された情報の変調及び符号化されたものにより形成されたデータに対して適用されるランダム化機能を選択する。スクランブルシーケンス又はインタリーブ機能のようなランダム化機能は、ステップS613において識別された宛先及び制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に従って決定される。限定ではなく好ましくは、ランダム化機能がスクランブルシーケンスである場合、スクランブルシーケンスは、宛先の識別子の一部である。宛先は、第2の電気通信装置UE又は第2の電気通信装置UEによって実行されるアプリケーションである。
【0194】
次のステップS615において、プロセッサ200は、CRCと結合された情報の変調及び符号化されたものを、選択されたランダム化機能によって処理する。
【0195】
次のステップS618において、プロセッサ200は、すべての制御チャネル要素が処理されたか否かを検査する。すべての制御チャネル要素が処理された場合、プロセッサ200はステップS618に移動する。処理されていない制御チャネル要素が残っている場合、プロセッサ200はステップS617に移動し、制御チャネル要素群における次の制御チャネル要素を選択する。
【0196】
プロセッサ200は、すべての制御チャネル要素が処理されるまで、ステップS613〜S617によって構成されるループを実行する。
【0197】
ステップS618において、プロセッサ200は、処理された各データを、その後転送されるそれぞれの制御チャネル要素上にマッピングする。
【0198】
ここで、宛先が、所与の第2の電気通信装置UEによって実行されるアプリケーションであるとき、プロセッサ200は、同じ第2の電気通信装置UEによって実行される少なくとも2つのアプリケーションを選択できることに留意しなければならない。
【0199】
図7aは、本発明の第1の実現モード及び第2の実現モードによる各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【0200】
より正確に言えば、本アルゴリズムは、各第2の電気通信装置UEのそれぞれのプロセッサ300によって実行される。
【0201】
ステップS700において、無線インタフェース306によって、制御チャネル要素上にマッピングされた受信データの受信がプロセッサ300に通知される。
【0202】
次のステップS701において、プロセッサ300は、各制御チャネル要素について、ランダム化機能を得る。このランダム化機能は、スクランブル解除シーケンス又はインタリーブ解除機能である。各制御チャネル要素について、プロセッサ300は、図5を参照して開示したように、制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に対応するランダム化機能をRAMメモリ又はROMメモリに読み込む。一変形では、プロセッサ300は、図5を参照して開示したように、制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に対応するランダム化機能をオンザフライで計算する。
【0203】
第2の電気通信装置UEが複数の識別子を有するとき、プロセッサ300は、1つの識別子について、制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に対応するランダム化機能を選択する。同じステップにおいて、プロセッサ300は、制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に対応するランダム化機能によって各制御チャネル要素上にマッピングされた受信データを処理するように無線インタフェース306に命令する。
【0204】
次のステップS702において、プロセッサ300は第1のサブセットを選択する。サブセットは、受信データがマッピングされた少なくとも2つの制御チャネル要素を含む。サブセットの例を図8に与える。
【0205】
図8は、制御チャネル要素群が6つの制御チャネル要素を含む一例における制御チャネル要素群のサブセットを示す。
【0206】
列800〜804は、2つの制御チャネル要素で構成される異なる可能なサブセットを含む。列800は、列800において×印によりマーキングされた制御チャネル要素CCE1及びCCE2で構成されるサブセットを含む。列801は、列801において×印によりマーキングされた制御チャネル要素CCE2及びCCE3で構成される別のサブセットを含み、列802は、列802において×印によりマーキングされた制御チャネル要素CCE3及びCCE4で構成される別のサブセットを含む。以下、列804まで同様である。
【0207】
列805〜808は、3つの制御チャネル要素で構成される異なる可能なサブセットを含む。列809〜811は、4つの制御チャネル要素で構成される異なる可能なサブセットを含む。列812及び813は、5つの制御チャネル要素で構成される異なる可能なサブセットを含み、列814は、6つの制御チャネル要素で構成されるサブセットを含む。
【0208】
次のステップS703において、プロセッサ300は、選択されたサブセットを第1の部分及び第2の部分に分割する。第1の部分はα個の制御チャネル要素を含み、第2の部分はβ個の制御チャネル要素を含み、α+β=Lである。ここで、Lは、選択されたサブセットの制御チャネル要素の総数である。
【0209】
好ましくは、Lが偶数である場合には、各部分はL/2個のチャネル要素を含み、Lが奇数である場合には、一方の部分は(L−1)/2個の制御チャネル要素を含み、他方の部分は(L+1)/2個の制御チャネル要素を含む。
【0210】
次のステップS704において、プロセッサ300は、受信データの処理後に、同じ位置を有するα個のシンボルのT回の累算を実行することによって第1の部分のα個のチャネル要素の累算を求める。
【0211】
この累算は、信号対雑音比を高め且つ復号性能を改善することを目的とする。
【0212】
制御チャネル要素群の各制御チャネル要素に含まれるシンボルの一例を、図9を参照して与える。
【0213】
図9は、制御チャネル要素群が6つの制御チャネル要素を含む一例における制御チャネル要素群の各制御チャネル要素に含まれるシンボルの一例を開示する。
【0214】
図9の例では、制御チャネル要素群は、6つの制御チャネル要素CCE1〜CCE6を含む。各制御チャネル要素は、4つのシンボルで構成される。
【0215】
図9に示すシンボルは、受信データの処理後のシンボルである。ランダム化機能がインタリーブ解除機能であるとき、図9に示すシンボルは、インタリーブ解除されたものである。
【0216】
制御チャネル要素CCE2はシンボルS1CCE2〜S4CCE2で構成され、制御チャネル要素CCE3はシンボルS1CCE3〜S4CCE3で構成され、制御チャネル要素CCE4はシンボルS1CCE4〜S4CCE4で構成され、制御チャネル要素CCE5はシンボルS1CCE5〜S4CCE5で構成される。
【0217】
サブセットは制御チャネル要素CCE2〜CCE5で構成され、第1の部分は制御チャネル要素CCE2及びCCE3で構成され、第2の部分は制御チャネル要素CCE4及びCCE5で構成される。
【0218】
図9の例によれば、プロセッサ300は、制御チャネル要素CCE2の第1のシンボルS1CCE2及び制御チャネル要素CCE3の第1のシンボルS1CCE3の累算、制御チャネル要素CCE2の第2のシンボルS2CCE2及び制御チャネル要素CCE3の第2のシンボルS2CCE3の累算、制御チャネル要素CCE2の第3のシンボルS3CCE2及び制御チャネル要素CCE3の第3のシンボルS3CCE3の累算、並びに制御チャネル要素CCE2の第4のシンボルS4CCE2及び制御チャネル要素CCE3の第4のシンボルS4CCE3の累算を実行することによって、制御チャネル要素CCE2及びCCE3の累算を求める。その結果、1つの制御チャネル要素のシンボル数に等しい次元を有する1つベクトルが、各部分について得られる。
【0219】
次のステップS705において、プロセッサ300は、受信データの処理後に、同じ位置を有するβ個のシンボルのT回の累算を実行することによって第2の部分のβ個のチャネル要素の累算を求める。
【0220】
図9の例によれば、プロセッサ300は、制御チャネル要素CCE4の第1のシンボルS1CCE4及び制御チャネル要素CCE5の第1のシンボルS1CCE5の累算、制御チャネル要素CCE4の第2のシンボルS2CCE4及び制御チャネル要素CCE5の第2のシンボルS2CCE5の累算、制御チャネル要素CCE4の第3のシンボルS3CCE4及び制御チャネル要素CCE5の第3のシンボルS3CCE5の累算、並びに制御チャネル要素CCE4の第4のシンボルS4CCE4及び制御チャネル要素CCE5の第4のシンボルS4CCE5の累算を実行することによって、制御チャネル要素CCE4及びCCE5の累算を求める。
【0221】
加法的白色ガウス雑音チャネル(AWGN)の場合、累算は加算である。フェージングチャネルの場合、累算は最大比合成(MRC)であり、(スカラーによる)シンボルごとの等化が実行される。この等化は、ゼロフォーシング、最小平均二乗誤差合成(MMSEC)、等利得合成(EGC)、又はMRCとすることができる。
【0222】
次のステップS706において、プロセッサ300は、第1の部分の累算と第2の部分の累算との間の相関を実行し、等価エネルギーを計算する。
【0223】
この相関は、2つの異なるベクトル間の標準的な相互相関操作である。
【0224】
ステップS704において実行された累算の結果はベクトルV1であり、ステップS705において実行された累算の結果はベクトルV2である。
【0225】
【数1】
【0226】
プロセッサ300は、
【0227】
【数2】
【0228】
を計算し、
【0229】
【数3】
【0230】
のノルムを計算する。
【0231】
一変形では、第1の部分の実行された累算と第2の部分の実行された累算との間の相関を実行する代わりに、プロセッサ300は、第1の部分及び第2の部分の累算を実行する。
【0232】
次のステップS707において、無雑音システムの最良のメトリックが、個数Lに関係なく、割り当てられたサブセットを識別することを可能にすることを確実にするために、好ましい実現モードによる累算−相関ステップの結果又は実現の変形による累算ステップの結果が正規化値と乗算される。正規化結果は、次に、RAMメモリ303に記憶される。
【0233】
ここで、正規化値は、選択されたサブセットの制御チャネル要素の総数Lのような、いくつかのパラメータに依存することに留意しなければならない。
【0234】
次のステップS708において、プロセッサ300は、すべての可能なサブセットが処理されたか否かを検査する。すべての可能なサブセットが処理された場合、プロセッサ300はステップS710に移動する。
【0235】
少なくとも1つの可能なサブセットが処理されていない場合、プロセッサ300はステップS709に移動するとともに別のサブセットを選択し、すべての可能なサブセットが処理されるまで、ステップS703〜S709で構成されるループを実行する。
【0236】
ステップS710において、プロセッサ300は、ステップS707において記憶された最大の正規化結果を選択する。すなわち、最良のメトリックを選択する。
【0237】
次のステップS711において、プロセッサ300は、最良のメトリックがしきい値よりも小さいか否かを検査する。このしきい値は平均受信電力から計算され、この比較は、第2の電気通信装置UEに対して、1つの制御チャネル要素だけが割り当てられているのか、又はいくつかの制御チャネル要素が割り当てられているかを評価するために、実行される。最良のメトリックがしきい値よりも小さい場合、これは、高い確率で繰り返しが存在しないことを意味し、プロセッサ300は、次に図7cのステップS740に移動する。最良のメトリックがしきい値よりも小さくない場合、これは、高い確率で少なくとも1つの繰り返しが存在することを意味し、プロセッサ300は、次に図7bのステップS720に移動する。
【0238】
ここで、第2の電気通信装置UEが複数の識別子を有するとき、プロセッサ300は、各識別子について本アルゴリズムを実行することに留意しなければならない。
【0239】
図7bは、本発明の第1の実現モードによる各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【0240】
より正確に言えば、本アルゴリズムは、各第2の電気通信装置UEのプロセッサ300によって実行される。
【0241】
ステップS720において、プロセッサ300は、図7aのステップS707において記憶された正規化結果を最大値から最小値に順序付ける。
【0242】
次のステップS721において、プロセッサ300は、最大の正規化結果を、選択される正規化された値が計算される計算元の対応するサブセットと共に選択する。
【0243】
次のステップS722において、プロセッサ300は、受信データの処理後に、同じ位置を有するL個のシンボルのT回の累算を実行することによって、L個のチャネル要素の累算を求める。
【0244】
ここで、L個のすべてのチャネル要素の累算は、図7aのアルゴリズムに開示したように、第1の部分及び第2の部分に対して逐次実行されないことに留意しなければならない。
【0245】
次のステップS723において、プロセッサ300は、累算ステップS722の結果を復調するように無線インタフェース306に命令し、ステップS724において、累算ステップS722の復調結果を復号するように無線インタフェース306に命令する。復調結果は、ビット(bits)で構成され、情報及びCRCを含む。
【0246】
次のステップS725において、プロセッサ300は、累算ステップの復調復号結果の巡回冗長検査を計算する。
【0247】
次のステップS726において、プロセッサ300は、巡回冗長を検査する。巡回冗長が正しい場合、プロセッサ300はステップS729に移動し、第2の電気通信装置UEへ転送された情報は位置特定されて復号される。
【0248】
巡回冗長が正しくない場合、プロセッサ300はステップS727に移動し、処理されていないいくつかの正規化結果が残っているか否かを検査する。
【0249】
ここで、すべての順序付けられた正規化結果が処理されるか、又は或る値よりも大きな順序付けられた正規化結果のみが処理されるか、又は所定の個数の順序付けられた正規化結果のみが処理されることに留意しなければならない。
【0250】
ステップS727のテストの結果が肯定である場合、プロセッサ300は、ステップS728に移動するとともに次の正規化結果を選択し、ステップS727のテストが否定になるまでステップS722〜S728によって構成されるループを実行する。
【0251】
ステップS727のテストが否定である場合、プロセッサ300はステップS730に移動する。
【0252】
ステップS730において、プロセッサ300は、ステップS700において受信された制御チャネル要素について図7cのアルゴリズムが既に実行されたか否かを検査する。
【0253】
ステップS700において受信された制御チャネル要素について図7cのアルゴリズムが既に実行された場合、プロセッサ300は本アルゴリズムを停止する。
【0254】
ステップS700において受信された制御チャネル要素について図7cのアルゴリズムがまだ実行されていない場合、プロセッサ300は図7cのステップS740に移動する。
【0255】
ここで、各チャネル要素について、そのチャネル要素の位置及び宛先に従ってランダム化機能を選択したことにより、宛先に割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素上の処理された受信データの復調されたもののみが、復号に使用される符号構造に従うことに留意しなければならない。
【0256】
その特性により、図7a及び図7bに開示したようなアルゴリズムを実行する代わりに、プロセッサ300は、図7aのステップS700及びS701を実行し、図7bのステップS722において開示した累算ステップとして各サブセットの累算ステップを実行し、各サブセット又は各制御チャネル要素について、次のステップ、すなわち、
−図7bのステップS723において開示した復調ステップとしての復調ステップ、
−復号メトリック計算ステップ、
を実行する。この復号メトリックは、処理された受信データの復調されたもの及びコード構造の妥当性と共に増加するものである。
【0257】
例として、ビタビ復号(Viterbi decoding)の場合、復号メトリックは、数回のビタビ復号ステップの後のトレリスの状態(trellis states)の少なくとも一部におけるメトリックの分散(variance)である。
【0258】
プロセッサ300は、復号メトリックの降順によってサブセット及び制御チャネル要素をソートし、最も高い復号メトリックから最も低い復号メトリックに向けてステップS724〜S729を実行する。
【0259】
図7cは、本発明の第1の実現モード、第2の実現モード、及び第3の実現モードによる各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【0260】
より正確に言えば、本アルゴリズムは、各第2の電気通信装置UEのプロセッサ300によって実行される。
【0261】
ステップS740において、プロセッサ300は、制御チャネル要素群の第1の制御チャネル要素を選択する。
【0262】
次のステップS741において、プロセッサ300は、選択された制御チャネル要素上にマッピングされていた、処理された受信データを復調するように無線インタフェース306に命令し、ステップS742において、処理された受信データの復調されたものを復号するように無線インタフェース306に命令する。処理された受信データの復調及び復号されたものは、CRC及び情報を形成するビットで構成される。
【0263】
次のステップS743において、プロセッサ300は、巡回冗長を計算する。
【0264】
次のステップS744において、プロセッサ300は、巡回冗長が正しいか否かを検査する。巡回冗長が正しい場合、プロセッサ300はステップS747に移動し、第2の電気通信装置UEへ転送された情報は位置特定されて復号される。
【0265】
巡回冗長が正しくない場合、プロセッサ300はステップS745に移動し、処理されていない少なくとも1つの制御チャネル要素が存在するか否かを検査する。
【0266】
処理されていない少なくとも1つの制御チャネル要素が存在する場合、プロセッサ300はステップS746に移動し、制御チャネル要素群の別の制御チャネル要素を選択し、ステップS741〜S746によって構成されるループを実行する。
【0267】
すべての制御チャネル要素が処理されていない場合、プロセッサ300はステップS748に移動する。
【0268】
ステップS748において、プロセッサ300は、図7bのアルゴリズムが、ステップS700において受信された制御チャネル要素についてすでに完了しているか否かを検査する。
【0269】
ステップS700において受信された制御チャネル要素について図7bのアルゴリズムがすでに完了している場合、プロセッサ300は本アルゴリズムを停止する。
【0270】
ステップS700において受信された制御チャネル要素について図7bのアルゴリズムがまだ完了していない場合、プロセッサ300は図7bのステップS720に移動する。例として、正規化結果が処理されていない場合、又は所定の値よりも大きな順序付けられた正規化結果しか処理されていない場合、又は所定の個数の順序付けられた正規化結果しか処理されていない場合、プロセッサ300は、まだ処理されていない正規化結果の少なくとも一部を処理するためにステップS720に移動する。
【0271】
ここで、各チャネル要素について、そのチャネル要素の位置及び宛先に従ってランダム化機能を選択したことにより、宛先に割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素上にマッピングされた、処理された受信データの復調されたもののみが、復号に使用される符号構造に従うことに留意しなければならない。
【0272】
図7cの一変形では、処理された受信データの復調されたもの及びコード構造の妥当性と共に増加する復号メトリックを定義することができる。
【0273】
プロセッサ300は、各制御チャネル要素について、処理された受信データの復調されたものから復号メトリックを求める。
【0274】
例として、ビタビ復号の場合、復号メトリックは、数回のビタビ復号ステップの後のトレリスの状態の少なくとも一部におけるメトリックの分散である。
【0275】
プロセッサ300は、復号メトリックの降順によって制御チャネル要素をソートし、最も高い復号メトリックから最も低い復号メトリックに向けてステップS742〜S748を実行する。
【0276】
図7dは、本発明の第3の実現モードによる各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【0277】
より正確に言えば、本アルゴリズムは、各第2の電気通信装置UEのプロセッサ300によって実行される。
【0278】
ステップS760において、プロセッサ300は、Memと記されたレジスタの内容をヌル値に設定する。
【0279】
ステップS761において、制御チャネル要素上にマッピングされたデータの受信が、無線インタフェース306によってプロセッサ300に通知される。
【0280】
次のステップS762において、プロセッサ300は、各制御チャネル要素について、ランダム化機能を得る。ランダム化機能は、スクランブル解除シーケンス又はインタリーブ解除機能である。各制御チャネル要素について、プロセッサ300は、図5を参照して開示されたように制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に対応するランダム化機能をRAMメモリ又はROMメモリに読み込む。
【0281】
一変形では、プロセッサ300は、図5を参照して開示されたように制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に対応するランダム化機能をオンザフライで計算する。
【0282】
第2の電気通信装置UEが複数の識別子を有するとき、プロセッサ300は、1つの識別子について、制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に対応するランダム化機能を選択する。
【0283】
同じステップにおいて、プロセッサ300は、制御チャネル要素群における制御チャネル要素の位置に対応するランダム化機能によって各制御チャネル要素上にマッピングされたデータを処理するように無線インタフェース306に命令する。
【0284】
次のステップS763において、プロセッサ300は、現在に位置における第1のサブセットを選択する。
【0285】
この第1のサブセットは、例として、図8の列800において×印でマーキングされたものである。現在の位置は、図8の制御チャネル要素CCE1の位置である。
【0286】
次のステップS764において、プロセッサ300は、選択されたサブセットを第1の部分及び第2の部分に分割する。第1の部分はα個の制御チャネル要素を含み、第2の部分はβ個の制御チャネル要素を含み、α+β=Lである。ここで、Lは、選択されたサブセットの制御チャネル要素の総数である。
【0287】
好ましくは、Lが偶数である場合には、各部分はL/2個のチャネル要素を含み、Lが奇数である場合には、一方の部分は(L−1)/2個の制御チャネル要素を含み、他方の部分は(L+1)/2個の制御チャネル要素を含む。
【0288】
次のステップS765において、プロセッサ300は、図7aのステップS704において開示したように、受信データの処理後に、同じ位置を有するα個のシンボルのT回の累算を実行することによって第1の部分のα個のチャネル要素の累算を求める。
【0289】
次のステップS766において、プロセッサ300は、図7aのステップS705において開示したように、受信データの処理後に、同じ位置を有するβ個のシンボルのT回の累算を実行することによって第2の部分のβ個のチャネル要素の累算を求める。
【0290】
次のステップS767において、プロセッサ300は、図7aのステップS706において開示したように、第1の部分に対して実行された累算と第2の部分に対して実行された累算との間の相関を実行する。
【0291】
一変形では、第1の部分の実行された累算と第2の部分の実行された累算との間の相関を実行する代わりに、プロセッサ300は、図7aのステップS706において開示したように、第1の部分及び第2の部分の累算を実行する。
【0292】
次のステップS768において、図7aのステップS707において開示したように、無雑音システムの最良のメトリックが、個数Lに関係なく、割り当てられたサブセットを識別することを可能にすることを確実にするために、好ましい実現モードによる累算−相関ステップの結果又は実現の変形による累算ステップの結果が正規化値と乗算される。正規化された結果は、次に、RAMメモリ303に記憶される。
【0293】
次のステップS769において、プロセッサ300は、正規化された結果がしきい値以上であるか否かを検査する。このしきい値は、平均受信電力から計算され、この比較は、第2の電気通信装置UEに対して、1つの制御チャネル要素だけが割り当てられているのか、又はいくつかの制御チャネル要素が割り当てられているのかを評価するために、実行される。正規化された結果がしきい値以上である場合、プロセッサ300はステップS770に移動する。正規化された結果がしきい値未満である場合、プロセッサ300はステップS779に移動する。
【0294】
ステップS770において、プロセッサ300は、レジスタMemに記憶された値をRAMメモリ303のMem−1と記されたレジスタに記憶する。
【0295】
次のステップS771において、プロセッサ300は、メトリックという名称でも呼ばれる正規化結果をレジスタMemに記憶する。
【0296】
次のステップS772において、プロセッサ300は、レジスタMemの内容がレジスタMem−1の内容以上であるか否かを検査する。
【0297】
レジスタMemの内容がレジスタMem−1の内容以上である場合、プロセッサ300はステップS779に移動する。
【0298】
レジスタMemの内容がレジスタMem−1の内容未満である場合、プロセッサ300はステップS773に移動する。
【0299】
ステップS773において、プロセッサ300は、レジスタMem−1に記憶された、正規化された値が計算された計算元のサブセットを選択する。
【0300】
次のステップS774において、プロセッサ300は、選択された制御チャネル要素上にマッピングされた、処理された受信データを復調するように無線インタフェース306に命令し、ステップS775において、処理された受信データの復調されたものを復号するように無線インタフェース306に命令する。処理された受信データの復調及び復号されたものは、情報及びCRCを表すビットで構成される。
【0301】
次のステップS776において、プロセッサ300は、制御チャネル要素に含まれる情報の巡回冗長検査を計算する。
【0302】
次のステップS777において、プロセッサ300は、巡回冗長検査が正しいか否かを検査する。巡回冗長検査が正しい場合、プロセッサ300は、ステップS778に移動し、第2の電気通信装置UEへ転送された情報は位置特定されて復号される。
【0303】
巡回冗長検査が正しくない場合、プロセッサ300は本アルゴリズムを停止する。
【0304】
ステップS779において、プロセッサ300は、処理されていない、現在の位置で開始する他のいくつかの可能なサブセットが存在するか否かを検査する。図8の例によれば、列805、809、812、及び814に含まれるサブセットは、現在の位置で開始する。現在の位置で開始する他のすべての可能なサブセットが処理された場合、プロセッサ300はステップS781に移動する。処理されていないサブセットが残っている場合、プロセッサ300は、ステップS780に移動し、L+1個の制御チャネル要素を含み且つ現在の位置で開始する別のサブセットを選択し、既述したステップS764に戻る。
【0305】
ステップS781において、プロセッサ300は、サブセットが開始するすべての可能な位置が処理されたか否かを検査する。サブセットが開始するすべての可能な位置が処理された場合、プロセッサ300は、図7cのステップS740に移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS782に移動する。
【0306】
図8の例によれば、位置CCE2〜CCE6は処理されていない。
【0307】
ステップS782において、プロセッサ300は次の位置、すなわち図8の列801にマーキングされた位置CCE2を選択し、既述したステップS763に戻る。
【0308】
ここで、第2の電気通信装置UEが複数の識別子を有するとき、プロセッサ300は、各識別子について本アルゴリズムを実行することに留意しなければならない。
【0309】
本発明は、これらのプロセスが制御チャネル要素に対して実行される一例で説明されてきた。
【0310】
本発明は、古典的なチャネル要素にも適用可能である。このようなケースは、例として、制御チャネル要素が電気通信ネットワークにおいて定義されていないときに起こる。このようケースでは、第1の電気通信装置及び第2の電気通信装置は、データが含まれるチャネル要素に対して本発明を適用する。
【0311】
当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく、上述した本発明の実施形態に対して多くの変更を行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素を電気通信装置によって宛先に割り当てる方法であって、各チャネル要素は、前記チャネル資源の所定の一区分であり、該方法は、前記電気通信装置によって実行されるステップであって、
前記第1のチャネル要素について、前記チャネル要素群内における前記第1のチャネル要素の位置に従って且つ前記宛先に従って、第1のランダム化機能を選択するステップ、
前記第2のチャネル要素について、前記チャネル要素群内における前記第2のチャネル要素の位置に従って且つ前記宛先に従って、第2のランダム化機能を選択するステップ、
前記第1のランダム化機能によって前記第1のチャネル要素に含められるデータを処理すると共に、前記第2のランダム化機能によって前記第1のチャネル要素に含められるデータを処理するステップ、及び
前記チャネル資源の他のチャネル要素上にマッピングされた、他のランダム化機能によって処理された他のデータと組み合わせて、前記第1のランダム化機能によって処理された前記データを前記第1のチャネル要素上にマッピングすることにより、前記第1のランダム化機能によって処理された前記データを転送すると共に、前記第2のランダム化機能によって処理された前記データを前記第2のチャネル要素上にマッピングすることにより、前記第2のランダム化機能によって処理された前記データを転送するステップ、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記ランダム化機能はスクランブルシーケンスであり、前記データの前記プロセスは乗算であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ランダム化機能はインタリーブ機能であり、前記データの前記プロセスは並べ替えであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、少なくとも2つの宛先にについて実行されることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記データは、情報の巡回冗長と結合された該情報を変調及び符号化することによって形成されることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記宛先は、別の電気通信装置又は該別の電気通信装置によって実行されるアプリケーションであることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記チャネル要素は制御チャネル要素であり、前記データは、前記チャネル要素群のサブセットについて前記宛先により使用される変調及び/若しくは符号化方式、並びに/又は該チャネル要素群のサブセットのロケーション、並びに/又は該チャネル要素群のサブセットについて前記宛先により使用される時空間符号を表すことを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素は、前記チャネル要素群における連続したチャネル要素であることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素が第1の電気通信装置によって宛先に割り当てられているか否かを判断する方法であって、各チャネル要素は、前記チャネル資源の所定の一区分であり、該方法は、前記宛先によって実行されるステップであって、
受信データがマッピングされたチャネル要素群を受信するステップ、
各チャネル要素について、前記チャネル要素群における該チャネル要素の位置に従ってランダム化機能を選択するステップ、
各チャネル要素上にマッピングされた前記受信データを、該受信データがマッピングされた該チャネル要素について決定された前記ランダム機能により処理するステップ、
前記処理された受信データの中から、前記チャネル要素群のサブセットの少なくとも2つのチャネル要素上にマッピングされた前記受信データから得られた少なくとも2つの同一の処理された受信データを決定するステップ、及び
前記少なくとも2つの処理された受信データが同一である場合に、前記チャネル要素群の前記サブセットの前記少なくとも2つのチャネル要素が前記宛先に割り当てられていると判定するステップ、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項10】
前記ランダム化機能はスクランブル解除シーケンスであり、前記データの前記プロセスは乗算であることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ランダム化機能はスクランブルインタリーブ解除機能であり、前記データの前記プロセスは並べ替えであることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
各チャネル要素上にマッピングされた前記受信データに対応する前記処理された受信データは、T個の連続した変調シンボルの形態にあり、前記決定は、
前記チャネル要素群の各可能なサブセットを選択することであって、各サブセットは、少なくとも2つのチャネル要素を含む、選択すること、
前記チャネル要素群の各可能なサブセットについて、
該サブセットを、α個のチャネル要素を含む第1の部分及びβ個のチャネル要素を含む第2の部分に分割することであって、α+β=Lであり、Lは該サブセットに含まれるチャネル要素の個数である、分割すること、
同じ位置を有するα個のシンボルのT回の累算を実行することによって、前記第1の部分の前記α個のチャネル要素の累算を求めること、
同じ位置を有するβ個のシンボルのT回の累算を実行することによって、前記第2の部分の前記β個のチャネル要素の累算を求めること、
前記第1の部分に対して実行された前記累算の結果及び前記第2の部分に対して実行された前記累算の結果を処理すること、及び
前記結果の前記プロセスの結果から正規化された値を得ること、
最も高い正規化された値を選択すること、並びに
前記最も高い正規化された値をしきい値と比較すること、
によって得られることを特徴とする、請求項9ないし11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の部分に対して実行された前記累算及び前記第2の部分に対して実行された前記累算の前記処理は、前記第1の部分対して実行された前記累算及び前記第2の部分に対して実行された前記累算の累算であることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の部分に対して実行された前記累算及び前記第2の部分に対して実行された前記累算の前記処理は、前記第1の部分対して実行された前記累算及び前記第2の部分に対して実行された前記累算の相関であることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
α=β=L/2、又はα=(L−1)/2及びβ=(L+1)/2であることを特徴とする、請求項12ないし14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記最も高い正規化された値が前記しきい値よりも大きい場合には、前記判定は、
前記正規化された値を順序付けること、
前記最も高い正規化された値の少なくとも一部を選択すること、並びに
前記判定が得られなくなるまで、最も高い選択された正規化された値から最も低い選択された正規化された値へ向けて、
前記正規化された値が得られる取得元の前記サブセットについて、同じ位置を有する前記L個のシンボルのT回の累算を実行することによって前記L個のチャネル要素の累算を求めること、
前記L個のシンボルの前記累算の結果を復調すること、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために前記復調の結果のビットを復号すること、
前記巡回冗長を検査すること、及び
前記巡回冗長検査が正しい場合には、前記正規化された値が得られる取得元の前記サブセットの前記L個のチャネル要素が前記宛先に割り当てられていると判定すること、
によって得られることを特徴とする、請求項12ないし15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記選択された値のそれぞれについて冗長検査が正しくない場合には、該方法は、
前記チャネル要素群内の1つのチャネル要素が前記宛先に割り当てられているとの判定が得られなくなるまで、
受信データがマッピングされた前記チャネル要素群のチャネル要素を選択するステップ、
前記選択されたチャネル要素上にマッピングされた前記受信データを復調するステップ、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために前記復調の結果のビットを復号するステップ、
前記巡回冗長を検査するステップ、及び
前記巡回冗長検査が正しい場合には、前記チャネル要素が前記宛先に割り当てられていると判定するステップ、
をさらに含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記チャネル要素群内の1つのチャネル要素が前記宛先に割り当てられているとの判定が得られない場合には、該方法は、
前記最も高い正規化された値の前記一部に属さない前記正規化された値の少なくとも一部を選択するステップ、並びに
前記判定が得られなくなるまで、前記最も高い正規化された値の前記一部に属さない前記正規化された値の前記一部の最も高い選択された正規化された値から最も低い選択された正規化された値に向かって、
前記正規化された値が得られる取得元の前記サブセットについて、同じ位置を有する前記L個のシンボルのT回の累算を実行することによって前記L個のチャネル要素の累算を求めるステップ、
前記L個のシンボルの前記累算の結果を復調するステップ、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために前記復調の結果のビットを復号するステップ、
前記巡回冗長を検査するステップ、及び
前記冗長検査が正しい場合には、前記正規化された値が得られる取得元の前記サブセットの前記L個のチャネル要素が前記宛先に割り当てられていると判定するステップ、
をさらに含むことを特徴とする、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記最も高い正規化された値が前記しきい値よりも小さい場合には、前記判定は、
前記チャネル要素群内の1つのチャネル要素が前記宛先に割り当てられているとの判定が得られなくなるまで、
受信データがマッピングされた前記チャネル要素群のチャネル要素を選択すること、
前記選択されたチャネル要素上にマッピングされた前記受信データを復調すること、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために前記復調の結果のビットを復号すること、
前記巡回冗長を検査すること、及び
前記巡回冗長検査が正しい場合には、前記チャネル要素が前記宛先に割り当てられていると判定すること、
によって得られることを特徴とする、請求項12ないし15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記チャネル要素群内の1つのチャネル要素が前記宛先に割り当てられているとの判定が得られない場合には、前記判定は、
前記正規化された値を順序付けること、
前記最も高い正規化された値の少なくとも一部を選択すること、並びに
前記判定が得られなくなるまで、最も高い選択された正規化された値から最も低い選択された正規化された値へ向けて、
前記正規化された値が得られる取得元の前記サブセットについて、同じ位置を有する前記L個のシンボルのT回の累算を実行することによって前記L個のチャネル要素の累算を求めること、
前記L個のシンボルの前記累算の結果を復調すること、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために前記復調の結果のビットを復号すること、
前記巡回冗長を検査すること、及び
前記巡回冗長検査が正しい場合には、前記情報及び前記巡回冗長が得られた取得元の前記サブセットの前記L個のチャネル要素が前記宛先に割り当てられていると判定すること、
によって得られることを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
各チャネル要素上にマッピングされた前記受信データに対応する前記処理された受信データは、T個の連続した変調シンボルの形態にあり、前記決定及び前記判定は、
前記チャネル要素群の第1の可能なサブセットを選択することであって、該第1の可能なサブセットは少なくとも2つのチャネル要素を含む、前記チャネル要素群の第1の可能なサブセットを選択すること、
前記第1の可能なサブセットを、α個のチャネル要素を含む第1の部分及びβ個のチャネル要素を含む第2の部分に分割することであって、α+β=Lであり、Lは前記第1の可能なサブセットに含まれるチャネル要素の個数である、前記第1の可能なサブセットを分割すること、
同じ位置を有するα個のシンボルのT回の累算を実行することによって、前記第1の可能なサブセットの前記第1の部分の前記α個のチャネル要素の累算を求めること、
同じ位置を有するβ個のシンボルのT回の累算を実行することによって、前記第1の可能なサブセットの前記第2の部分の前記β個のチャネル要素の累算を求めること、
前記第1の可能なサブセットの前記第1の部分に対して実行された前記累算の結果及び前記第2の部分に対して実行された前記累算の結果を処理すること、
前記結果の前記プロセスの結果から第1の正規化された値を得ること、
前記チャネル要素群の第2の可能なサブセットを選択することであって、該第2の可能なサブセットは少なくとも2つのチャネル要素を含む、前記チャネル要素群の第2の可能なサブセットを選択すること、
前記第2の可能なサブセットを、α’個のチャネル要素を含む第1の部分及びβ’個のチャネル要素を含む第2の部分に分割することであって、α’+β’=L’であり、L’は前記第2の可能なサブセットに含まれるチャネル要素の個数である、前記第2の可能なサブセットを分割すること、
同じ位置を有するα’個のシンボルのT回の累算を実行することによって、前記第2の可能なサブセットの前記第1の部分の前記α’個のチャネル要素の累算を求めること、
同じ位置を有するβ’個のシンボルのT回の累算を実行することによって、前記第2の可能なサブセットの前記第2の部分の前記β’個のチャネル要素の累算を求めること、
前記第2の可能なサブセットの前記第1の部分に対して実行された前記累算の結果及び前記第2の部分に対して実行された前記累算の結果を処理すること、
前記結果の前記プロセスの結果から第2の正規化された値を得ること、
前記第2の正規化された値がしきい値よりも大きいか否かを検査すること、
前記第2の正規化された値が前記第1の正規化された値よりも小さいか否かを検査すること、並びに
前記第2の正規化された値が前記第1の正規化された値よりも小さく且つ前記しきい値よりも大きい場合には、
前記第1のサブセットの前記第1の部分及び前記第2の部分に対して実行された前記累算の結果を復調すること、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために前記復調の結果のビットを復号すること、
前記巡回冗長を検査すること、及び
前記冗長検査が正しい場合には、前記第1のサブセットの前記L個のチャネル要素が前記宛先に割り当てられていると判定すること、
によって得られることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項22】
α=β=L/2且つα’=β’=L’/2、又はα=(L−1)/2且つβ=(L+1)/2且つα’=(L’−1)/2且つβ’=(L’+1)/2であることを特徴とする、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素は、前記チャネル要素群において連続したチャネル要素であることを特徴とする、請求項9ないし22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素を宛先に割り当てる装置であって、各チャネル要素は、前記チャネル資源の所定の一区分であり、該割り当てる装置は、前記電気通信装置内に含まれ、
前記第1のチャネル要素について、前記チャネル要素群内における前記第1のチャネル要素の位置に従って且つ前記宛先に従って、第1のランダム化機能を選択する手段、
前記第2のチャネル要素について、前記チャネル要素群内における前記第2のチャネル要素の位置に従って且つ前記宛先に従って、第2のランダム化機能を選択する手段、
前記第1のランダム化機能によって前記第1のチャネル要素に含められるデータを処理すると共に、前記第2のランダム化機能によって前記第1のチャネル要素に含められるデータを処理する手段、及び
前記チャネル資源の他のチャネル要素上にマッピングされた、他のランダム化機能によって処理された他のデータと組み合わせて、前記第1のランダム化機能によって処理された前記データを前記第1のチャネル要素上にマッピングすることにより、前記第1のランダム化機能によって処理された前記データを転送すると共に、前記第2のランダム化機能によって処理された前記データを前記第2のチャネル要素上にマッピングすることにより、前記第2のランダム化機能によって処理された前記データを転送する手段、
を備えることを特徴とする、装置。
【請求項25】
チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素が第1の電気通信装置によって宛先に割り当てられているか否かを判断する装置であって、各チャネル要素は、前記チャネル資源の所定の一区分であり、該判断する装置は、第2の電気通信装置内に含まれ、
受信データがマッピングされたチャネル要素群を受信する手段、
各チャネル要素について、前記チャネル要素群内の該チャネル要素の位置に従ってランダム化機能を選択する手段、
各チャネル要素上にマッピングされた前記受信データを、該受信データがマッピングされた該チャネル要素について決定された前記ランダム機能により処理する手段、
前記処理された受信データの中から、前記チャネル要素群のサブセットの少なくとも2つのチャネル要素上にマッピングされた前記受信データから得られた少なくとも2つの同一の処理された受信データを決定する手段、及び
前記少なくとも2つの処理された受信データが同一である場合に、前記チャネル要素群の前記サブセットの前記少なくとも2つのチャネル要素が前記宛先に割り当てられていると判定する手段、
を備えることを特徴とする、装置。
【請求項26】
プログラマブル装置内に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムがプログラマブル装置上で実行されると請求項1ないし8のいずれか一項に記載の方法の前記ステップを実施するための命令又はコード部を含む、コンピュータプログラム。
【請求項27】
プログラマブル装置内に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムがプログラマブル装置上で実行されると請求項9ないし23のいずれか一項に記載の方法の前記ステップを実施するための命令又はコード部を含む、コンピュータプログラム。
【請求項1】
チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素を電気通信装置によって宛先に割り当てる方法であって、各チャネル要素は、前記チャネル資源の所定の一区分であり、該方法は、前記電気通信装置によって実行されるステップであって、
前記第1のチャネル要素について、前記チャネル要素群内における前記第1のチャネル要素の位置に従って且つ前記宛先に従って、第1のランダム化機能を選択するステップ、
前記第2のチャネル要素について、前記チャネル要素群内における前記第2のチャネル要素の位置に従って且つ前記宛先に従って、第2のランダム化機能を選択するステップ、
前記第1のランダム化機能によって前記第1のチャネル要素に含められるデータを処理すると共に、前記第2のランダム化機能によって前記第1のチャネル要素に含められるデータを処理するステップ、及び
前記チャネル資源の他のチャネル要素上にマッピングされた、他のランダム化機能によって処理された他のデータと組み合わせて、前記第1のランダム化機能によって処理された前記データを前記第1のチャネル要素上にマッピングすることにより、前記第1のランダム化機能によって処理された前記データを転送すると共に、前記第2のランダム化機能によって処理された前記データを前記第2のチャネル要素上にマッピングすることにより、前記第2のランダム化機能によって処理された前記データを転送するステップ、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記ランダム化機能はスクランブルシーケンスであり、前記データの前記プロセスは乗算であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ランダム化機能はインタリーブ機能であり、前記データの前記プロセスは並べ替えであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、少なくとも2つの宛先にについて実行されることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記データは、情報の巡回冗長と結合された該情報を変調及び符号化することによって形成されることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記宛先は、別の電気通信装置又は該別の電気通信装置によって実行されるアプリケーションであることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記チャネル要素は制御チャネル要素であり、前記データは、前記チャネル要素群のサブセットについて前記宛先により使用される変調及び/若しくは符号化方式、並びに/又は該チャネル要素群のサブセットのロケーション、並びに/又は該チャネル要素群のサブセットについて前記宛先により使用される時空間符号を表すことを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素は、前記チャネル要素群における連続したチャネル要素であることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素が第1の電気通信装置によって宛先に割り当てられているか否かを判断する方法であって、各チャネル要素は、前記チャネル資源の所定の一区分であり、該方法は、前記宛先によって実行されるステップであって、
受信データがマッピングされたチャネル要素群を受信するステップ、
各チャネル要素について、前記チャネル要素群における該チャネル要素の位置に従ってランダム化機能を選択するステップ、
各チャネル要素上にマッピングされた前記受信データを、該受信データがマッピングされた該チャネル要素について決定された前記ランダム機能により処理するステップ、
前記処理された受信データの中から、前記チャネル要素群のサブセットの少なくとも2つのチャネル要素上にマッピングされた前記受信データから得られた少なくとも2つの同一の処理された受信データを決定するステップ、及び
前記少なくとも2つの処理された受信データが同一である場合に、前記チャネル要素群の前記サブセットの前記少なくとも2つのチャネル要素が前記宛先に割り当てられていると判定するステップ、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項10】
前記ランダム化機能はスクランブル解除シーケンスであり、前記データの前記プロセスは乗算であることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ランダム化機能はスクランブルインタリーブ解除機能であり、前記データの前記プロセスは並べ替えであることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
各チャネル要素上にマッピングされた前記受信データに対応する前記処理された受信データは、T個の連続した変調シンボルの形態にあり、前記決定は、
前記チャネル要素群の各可能なサブセットを選択することであって、各サブセットは、少なくとも2つのチャネル要素を含む、選択すること、
前記チャネル要素群の各可能なサブセットについて、
該サブセットを、α個のチャネル要素を含む第1の部分及びβ個のチャネル要素を含む第2の部分に分割することであって、α+β=Lであり、Lは該サブセットに含まれるチャネル要素の個数である、分割すること、
同じ位置を有するα個のシンボルのT回の累算を実行することによって、前記第1の部分の前記α個のチャネル要素の累算を求めること、
同じ位置を有するβ個のシンボルのT回の累算を実行することによって、前記第2の部分の前記β個のチャネル要素の累算を求めること、
前記第1の部分に対して実行された前記累算の結果及び前記第2の部分に対して実行された前記累算の結果を処理すること、及び
前記結果の前記プロセスの結果から正規化された値を得ること、
最も高い正規化された値を選択すること、並びに
前記最も高い正規化された値をしきい値と比較すること、
によって得られることを特徴とする、請求項9ないし11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の部分に対して実行された前記累算及び前記第2の部分に対して実行された前記累算の前記処理は、前記第1の部分対して実行された前記累算及び前記第2の部分に対して実行された前記累算の累算であることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の部分に対して実行された前記累算及び前記第2の部分に対して実行された前記累算の前記処理は、前記第1の部分対して実行された前記累算及び前記第2の部分に対して実行された前記累算の相関であることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
α=β=L/2、又はα=(L−1)/2及びβ=(L+1)/2であることを特徴とする、請求項12ないし14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記最も高い正規化された値が前記しきい値よりも大きい場合には、前記判定は、
前記正規化された値を順序付けること、
前記最も高い正規化された値の少なくとも一部を選択すること、並びに
前記判定が得られなくなるまで、最も高い選択された正規化された値から最も低い選択された正規化された値へ向けて、
前記正規化された値が得られる取得元の前記サブセットについて、同じ位置を有する前記L個のシンボルのT回の累算を実行することによって前記L個のチャネル要素の累算を求めること、
前記L個のシンボルの前記累算の結果を復調すること、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために前記復調の結果のビットを復号すること、
前記巡回冗長を検査すること、及び
前記巡回冗長検査が正しい場合には、前記正規化された値が得られる取得元の前記サブセットの前記L個のチャネル要素が前記宛先に割り当てられていると判定すること、
によって得られることを特徴とする、請求項12ないし15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記選択された値のそれぞれについて冗長検査が正しくない場合には、該方法は、
前記チャネル要素群内の1つのチャネル要素が前記宛先に割り当てられているとの判定が得られなくなるまで、
受信データがマッピングされた前記チャネル要素群のチャネル要素を選択するステップ、
前記選択されたチャネル要素上にマッピングされた前記受信データを復調するステップ、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために前記復調の結果のビットを復号するステップ、
前記巡回冗長を検査するステップ、及び
前記巡回冗長検査が正しい場合には、前記チャネル要素が前記宛先に割り当てられていると判定するステップ、
をさらに含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記チャネル要素群内の1つのチャネル要素が前記宛先に割り当てられているとの判定が得られない場合には、該方法は、
前記最も高い正規化された値の前記一部に属さない前記正規化された値の少なくとも一部を選択するステップ、並びに
前記判定が得られなくなるまで、前記最も高い正規化された値の前記一部に属さない前記正規化された値の前記一部の最も高い選択された正規化された値から最も低い選択された正規化された値に向かって、
前記正規化された値が得られる取得元の前記サブセットについて、同じ位置を有する前記L個のシンボルのT回の累算を実行することによって前記L個のチャネル要素の累算を求めるステップ、
前記L個のシンボルの前記累算の結果を復調するステップ、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために前記復調の結果のビットを復号するステップ、
前記巡回冗長を検査するステップ、及び
前記冗長検査が正しい場合には、前記正規化された値が得られる取得元の前記サブセットの前記L個のチャネル要素が前記宛先に割り当てられていると判定するステップ、
をさらに含むことを特徴とする、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記最も高い正規化された値が前記しきい値よりも小さい場合には、前記判定は、
前記チャネル要素群内の1つのチャネル要素が前記宛先に割り当てられているとの判定が得られなくなるまで、
受信データがマッピングされた前記チャネル要素群のチャネル要素を選択すること、
前記選択されたチャネル要素上にマッピングされた前記受信データを復調すること、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために前記復調の結果のビットを復号すること、
前記巡回冗長を検査すること、及び
前記巡回冗長検査が正しい場合には、前記チャネル要素が前記宛先に割り当てられていると判定すること、
によって得られることを特徴とする、請求項12ないし15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記チャネル要素群内の1つのチャネル要素が前記宛先に割り当てられているとの判定が得られない場合には、前記判定は、
前記正規化された値を順序付けること、
前記最も高い正規化された値の少なくとも一部を選択すること、並びに
前記判定が得られなくなるまで、最も高い選択された正規化された値から最も低い選択された正規化された値へ向けて、
前記正規化された値が得られる取得元の前記サブセットについて、同じ位置を有する前記L個のシンボルのT回の累算を実行することによって前記L個のチャネル要素の累算を求めること、
前記L個のシンボルの前記累算の結果を復調すること、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために前記復調の結果のビットを復号すること、
前記巡回冗長を検査すること、及び
前記巡回冗長検査が正しい場合には、前記情報及び前記巡回冗長が得られた取得元の前記サブセットの前記L個のチャネル要素が前記宛先に割り当てられていると判定すること、
によって得られることを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
各チャネル要素上にマッピングされた前記受信データに対応する前記処理された受信データは、T個の連続した変調シンボルの形態にあり、前記決定及び前記判定は、
前記チャネル要素群の第1の可能なサブセットを選択することであって、該第1の可能なサブセットは少なくとも2つのチャネル要素を含む、前記チャネル要素群の第1の可能なサブセットを選択すること、
前記第1の可能なサブセットを、α個のチャネル要素を含む第1の部分及びβ個のチャネル要素を含む第2の部分に分割することであって、α+β=Lであり、Lは前記第1の可能なサブセットに含まれるチャネル要素の個数である、前記第1の可能なサブセットを分割すること、
同じ位置を有するα個のシンボルのT回の累算を実行することによって、前記第1の可能なサブセットの前記第1の部分の前記α個のチャネル要素の累算を求めること、
同じ位置を有するβ個のシンボルのT回の累算を実行することによって、前記第1の可能なサブセットの前記第2の部分の前記β個のチャネル要素の累算を求めること、
前記第1の可能なサブセットの前記第1の部分に対して実行された前記累算の結果及び前記第2の部分に対して実行された前記累算の結果を処理すること、
前記結果の前記プロセスの結果から第1の正規化された値を得ること、
前記チャネル要素群の第2の可能なサブセットを選択することであって、該第2の可能なサブセットは少なくとも2つのチャネル要素を含む、前記チャネル要素群の第2の可能なサブセットを選択すること、
前記第2の可能なサブセットを、α’個のチャネル要素を含む第1の部分及びβ’個のチャネル要素を含む第2の部分に分割することであって、α’+β’=L’であり、L’は前記第2の可能なサブセットに含まれるチャネル要素の個数である、前記第2の可能なサブセットを分割すること、
同じ位置を有するα’個のシンボルのT回の累算を実行することによって、前記第2の可能なサブセットの前記第1の部分の前記α’個のチャネル要素の累算を求めること、
同じ位置を有するβ’個のシンボルのT回の累算を実行することによって、前記第2の可能なサブセットの前記第2の部分の前記β’個のチャネル要素の累算を求めること、
前記第2の可能なサブセットの前記第1の部分に対して実行された前記累算の結果及び前記第2の部分に対して実行された前記累算の結果を処理すること、
前記結果の前記プロセスの結果から第2の正規化された値を得ること、
前記第2の正規化された値がしきい値よりも大きいか否かを検査すること、
前記第2の正規化された値が前記第1の正規化された値よりも小さいか否かを検査すること、並びに
前記第2の正規化された値が前記第1の正規化された値よりも小さく且つ前記しきい値よりも大きい場合には、
前記第1のサブセットの前記第1の部分及び前記第2の部分に対して実行された前記累算の結果を復調すること、
情報の巡回冗長と結合された該情報を得るために前記復調の結果のビットを復号すること、
前記巡回冗長を検査すること、及び
前記冗長検査が正しい場合には、前記第1のサブセットの前記L個のチャネル要素が前記宛先に割り当てられていると判定すること、
によって得られることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項22】
α=β=L/2且つα’=β’=L’/2、又はα=(L−1)/2且つβ=(L+1)/2且つα’=(L’−1)/2且つβ’=(L’+1)/2であることを特徴とする、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素は、前記チャネル要素群において連続したチャネル要素であることを特徴とする、請求項9ないし22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素を宛先に割り当てる装置であって、各チャネル要素は、前記チャネル資源の所定の一区分であり、該割り当てる装置は、前記電気通信装置内に含まれ、
前記第1のチャネル要素について、前記チャネル要素群内における前記第1のチャネル要素の位置に従って且つ前記宛先に従って、第1のランダム化機能を選択する手段、
前記第2のチャネル要素について、前記チャネル要素群内における前記第2のチャネル要素の位置に従って且つ前記宛先に従って、第2のランダム化機能を選択する手段、
前記第1のランダム化機能によって前記第1のチャネル要素に含められるデータを処理すると共に、前記第2のランダム化機能によって前記第1のチャネル要素に含められるデータを処理する手段、及び
前記チャネル資源の他のチャネル要素上にマッピングされた、他のランダム化機能によって処理された他のデータと組み合わせて、前記第1のランダム化機能によって処理された前記データを前記第1のチャネル要素上にマッピングすることにより、前記第1のランダム化機能によって処理された前記データを転送すると共に、前記第2のランダム化機能によって処理された前記データを前記第2のチャネル要素上にマッピングすることにより、前記第2のランダム化機能によって処理された前記データを転送する手段、
を備えることを特徴とする、装置。
【請求項25】
チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも第1のチャネル要素及び第2のチャネル要素が第1の電気通信装置によって宛先に割り当てられているか否かを判断する装置であって、各チャネル要素は、前記チャネル資源の所定の一区分であり、該判断する装置は、第2の電気通信装置内に含まれ、
受信データがマッピングされたチャネル要素群を受信する手段、
各チャネル要素について、前記チャネル要素群内の該チャネル要素の位置に従ってランダム化機能を選択する手段、
各チャネル要素上にマッピングされた前記受信データを、該受信データがマッピングされた該チャネル要素について決定された前記ランダム機能により処理する手段、
前記処理された受信データの中から、前記チャネル要素群のサブセットの少なくとも2つのチャネル要素上にマッピングされた前記受信データから得られた少なくとも2つの同一の処理された受信データを決定する手段、及び
前記少なくとも2つの処理された受信データが同一である場合に、前記チャネル要素群の前記サブセットの前記少なくとも2つのチャネル要素が前記宛先に割り当てられていると判定する手段、
を備えることを特徴とする、装置。
【請求項26】
プログラマブル装置内に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムがプログラマブル装置上で実行されると請求項1ないし8のいずれか一項に記載の方法の前記ステップを実施するための命令又はコード部を含む、コンピュータプログラム。
【請求項27】
プログラマブル装置内に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムがプログラマブル装置上で実行されると請求項9ないし23のいずれか一項に記載の方法の前記ステップを実施するための命令又はコード部を含む、コンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図7d】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図7d】
【図8】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2010−525700(P2010−525700A)
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−504529(P2010−504529)
【出願日】平成20年4月23日(2008.4.23)
【国際出願番号】PCT/EP2008/003255
【国際公開番号】WO2008/131897
【国際公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(503163527)ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ (175)
【氏名又は名称原語表記】MITSUBISHI ELECTRIC R&D CENTRE EUROPE B.V.
【住所又は居所原語表記】Capronilaan 46, 1119 NS Schiphol Rijk, The Netherlands
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月23日(2008.4.23)
【国際出願番号】PCT/EP2008/003255
【国際公開番号】WO2008/131897
【国際公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(503163527)ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ (175)
【氏名又は名称原語表記】MITSUBISHI ELECTRIC R&D CENTRE EUROPE B.V.
【住所又は居所原語表記】Capronilaan 46, 1119 NS Schiphol Rijk, The Netherlands
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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